JP5265249B2 - 撮像装置 - Google Patents

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    • H04N25/627Detection or reduction of inverted contrast or eclipsing effects

Description

この発明は、固体撮像素子を用いたデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置に関するものである。
近年、周辺回路をオンチップ化できるMOS型固体撮像素子の性能向上はめざましく、普及が進んで来ている。MOS型固体撮像素子では、画素毎に、光電変換素子に加え増幅トランジスタ、リセットトランジスタなど複数のトランジスタが設けられているが、画素毎のトランジスタの閾値ばらつきや、リセット時のkTCノイズ(熱ノイズ)が、画像の固定パターンノイズやランダムノイズの原因となる。これらのノイズを取り除くために、リセット直後のリセットレベルと信号レベルとの差分処理が行われる。この差分処理を行う固体撮像素子では、黒沈み現象と称される問題が発生する。
図10の(A)は、光量に対するリセットレベルと信号レベルの依存性を示している。ここで信号レベルを示す縦軸は、光入射により変化する方向を+方向として示している。図10の(A)に示すように、光電変換素子によって光電変換された信号が入力される増幅トランジスタから出力される信号Vs には、光電変換によって生じた信号とリセット信号Vr とが含まれている。したがって、固体撮像素子からは、信号Vs からリセット信号Vr を差し引くこと(差分処理)により、光電変換によって生じた信号として差分信号(Vs −Vr )を出力する。
図10の(B)に、差分信号(Vs −Vr )の光量依存性を示す。信号Vs は、入射光量がB点よりも強い場合には飽和(図中Vssatのレベル)してしまうため、差分信号(Vs −Vr )も飽和して一定値(図中Vsat のレベル)となる。リセット信号Vr は、信号Vs が飽和しても一定のレベル(図中のVr1のレベル)であるが、更に強い光が入射され、C点よりも強い場合はリセット信号Vr のレベルが変化してしまう。そのため、差分信号(Vs −Vr )が小さくなり、これが黒沈み現象となる。
上述したリセット信号Vr のレベル変化は、光電変換部に非常に強い光が入射した場合に、光リークにより、増幅トランジスタの入力部でリセット信号に光リークノイズ信号が加算されるために生じる。この状態が、入射光量がC点よりも強くなった領域の状態であり、差分処理結果である差分信号(Vs −Vr )は減少する。そして光リークノイズ信号により、リセット信号Vr が飽和に達すると(E点)、差分信号(Vs −Vr )は0となる。
このような黒沈み現象が発生すると、例えば太陽を撮影した場合には、図11の(A)に示すように太陽の中心部分が黒い点となり不自然な画像になる。図11の(A)における点線枠内の太陽周辺部分を、図10の(B)の光量と対応させた概念図を図11の(B)に示す。図11の(B)中のA〜Eは、図10の(A)〜(C)中の光量レベルを示すA〜Eを表している。このように、強い光が入射した場合は、一般的に、その周辺光量は徐々に減少するために、画像としては強い光が入射された領域を中心としてレベルが変化するドーナツ形状のようなパターンとなる。
この黒沈み現象を抑制する手法として、特許文献1では、リセットレベルの出力変動を検出し、黒沈み現象発生と判定される場合にリセットレベル出力として所定の値を書き込むことが開示されている。また、特許文献2は、画素出力が共通に接続される信号線にクランプ回路を設け、リセットレベルの出力が所定レベル以上に変動しないようにすることが開示されている。
特開2000−287131号公報 特開2007−2 0156 号公報
上記公報開示の従来技術は、基本的にはいずれも、リセットレベルの出力変動を検出し、黒沈み現象発生と判定された場合に、リセットレベル、信号レベル、もしくは差分処理結果(差分信号)を所定の値に設定することで、黒沈み現象発生画素の最終出力を補正するものである。ところで、リセットレベルの出力変動を検出するにあたっては、画素及び出力変動を検出する回路には、ばらつきがあるために、検出レベルはマージンをもって設定しなければならない。したがって、このマージン分だけ最終出力のダイナミックレンジが低下してしまうという問題があった。
この問題が生じる態様を、図10の(A),(C)を用いて説明する。図10の(A)において、Vref で示したレベルがリセットレベルの出力変動を検出するための検出レベルとする。この検出レベルVref は上述したばらつきを考慮し、あるマージンをもって設定される。この図示例の場合、光量が点Dを超えると黒沈み現象発生と判定され、例えば、差分処理結果(差分信号)が飽和を確実に超えるようなレベルとなるように補正されるので、差分処理結果(Vs −Vr )の光量依存性は、図10の(C)に示すような特性となり、光量が点C〜点Dの期間では、黒沈み現象が発生してしまう。そのため、後段の処理回路で差分処理結果(Vs −Vr )を図10の(C)中のVb で示すレベルでクリップしていた。したがって、本来の飽和レベルであるVsat に対してダイナミックレンジが低下してしまっていた。
本発明は、従来の撮像装置における上記問題点を解消するためになされたもので、黒沈み現象の検出誤差によるダイナミックレンジの低下を防止できるようにした撮像装置を提供することを目的とする。
上記問題点は、黒沈み現象の検出にはあるマージンが必要なために、検出誤差(黒沈み現象の未検出)が発生するにも係らず、検出された画素のみを補正していたことにより生じていたものである。本発明は、強い光が入射している場所の周辺光量は一般的に徐々に減少することを考慮し、従来の未検出画素も補正することにより、ダイナミックレンジの低下を防ぐものである。すなわち、上記問題点を解決するために、請求項1に係る発明は、2次元状に配列された複数の画素と、前記画素のリセットレベルと前記画素に入射する光信号に応じて変化する信号レベルとの差分処理を行い、当該画素の撮像信号を生成する差分処理手段と、前記リセットレベルが所定範囲内又は所定範囲外かを検出し、その結果を出力するリセットレベル検出手段と、前記差分処理手段による差分処理結果と前記リセットレベル検出手段による検出結果に基づいて補正対象画素を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された補正対象画素の前記差分処理手段による差分処理結果を飽和レベルに対応する撮像信号に置き換える補正手段とで撮像装置を構成するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る撮像装置において、前記抽出手段は、前記リセットレベル検出手段による検出結果が所定範囲外である画素と前記差分処理手段による差分処理結果が飽和レベルにある画素との間に位置する画素を補正対象画素として抽出することを特徴とするものである。
本発明によれば、黒沈み現象の検出誤差により発生する未検出画素も補正することが可能になるため、黒沈み現象の発生を抑圧した場合においてもダイナミックレンジを低下させないことが可能な撮像装置を実現することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明に係る撮像装置の実施例の構成を図1に基づいて説明する。図1において、10は単位画素を表し、2次元行列状に複数配列することで画像情報を取得するものである。単位画素10において、PDは光電変換を行うフォトダイオード、Q1はフォトダイオードPDで発生した光生成電荷をPN接合容量やゲート容量などで電荷電圧変換し、増幅して画素信号を出力するための増幅トランジスタであり、該増幅トランジスタQ1のゲート端子が入力部となる。以降、増幅トランジスタQ1の入力部をFD部と称する。Q4はフォトダイオードPDで発生した光生成電荷をFD部に転送するための転送トランジスタ、Q3はFD部をリセットするためのリセットトランジスタ、Q6は増幅トランジスタQ1の出力である画素信号を垂直信号線11に伝達するための選択トランジスタをそれぞれ示している。ここで、単位画素10においてフォトダイオードPD以外は遮光されている。
VDpix は画素電源で、全画素共通に電源を供給するものであり、増幅トランジスタQ1のドレイン端子及びリセットトランジスタQ3のドレイン端子に電気的に接続されている。リセットトランジスタQ3のゲート端子には、リセット動作を制御するためのリセットパルスφRSが印加されるようになっており、リセットパルスφRSは不図示の垂直選択回路から行毎に供給されるようになっている。転送トランジスタQ4のゲート端子には、転送動作を制御するための転送パルスφTRが印加されるようになっており、転送パルスφTRも不図示の垂直選択回路から行毎に供給されるようになっている。選択トランジスタQ6のゲート端子には、選択動作を制御するための選択パルスφSEが印加されるようになっており、選択パルスφSEも不図示の垂直選択回路から行毎に供給されるようになっている。このような画素構成により、光電変換機能、リセット機能、増幅読み出し機能、選択機能を実現している。
100 は画素部を表し、単位画素10を2次元行列状に配列したもので、ここでは説明を簡単にするために単位画素10を2行2列分並べて示している。12は画素部100 の各列の垂直信号線11に接続された負荷電流源を表し、増幅トランジスタQ1とでソースフォロア回路が構成されている。 ここで負荷電流源12は、一定のバイアス電流を流す働きがある。
200 は差分処理部を表し、上述のソースフォロア回路から出力される画素信号中の、FD部をリセットした直後のリセットレベルと、光生成電荷をFD部に転送した直後の光信号レベルとを列毎に差分処理を行って、画素の固定パターンノイズなどのオフセットばらつき除去などを行った後、差分処理結果をメモリしておくものである。 ここでは、クランプ型回路で構成した場合を示しており、リセットレベルの信号をクランプするクランプ容量Cclと、リセットレベルと光信号レベルとの差分処理結果に対応する差分信号を保持するサンプルホールド容量Cshと、サンプルホールドトランジスタQ7と、クランプ容量Cclの一端とサンプルホールド容量Cshをクランプ電圧VCLに接続するためのクランプトランジスタQ8とから構成されている。サンプルホールドトランジスタQ7とクランプトランジスタQ8をそれぞれ制御するサンプルホールドパルスφSHとクランプパルスφCLは、不図示の制御回路から供給される。
300 はリセットレベル検出部を表し、上述のソースフォロア回路から出力される画素信号中のFD部をリセットした直後のリセットレベルの出力変動が、所定の閾値を超えたか否かの検出を列毎に行い、検出結果をメモリしておくものである。 ここでは、リセットレベルの出力期間の画素信号を伝達するためのリセットレベル伝達トランジスタQ9と、リセットレベルの出力変動の閾値をVref (以下リセットレベル閾値Vref と称す)とし、リセットレベルとリセットレベル閾値Vref との比較を行う比較器310 と、その比較結果を保持しておくラッチ320 とから構成されている。リセットレベル伝達トランジスタQ9を制御するリセットレベル伝達パルスφTは、不図示の制御回路から供給される。
Q10,Q11は水平選択スイッチを表し、差分処理部200 にメモリされた差分処理結果とリセットレベル検出部300 にメモリされたリセットレベル検出結果を、不図示の水平選択回路から出力される水平走査パルスφH1,φH2に応じて、水平信号線13,14にそれぞれ伝達するものである。
400 は水平信号線13,14に伝達された差分処理部200 にメモリされた差分処理結果とリセットレベル検出部300 にメモリされたリセットレベル検出結果を、必要に応じて増幅、AD変換などの処理を行い、後段の補正処理部500 に出力するための前処理部を表す。 500 は補正処理部を表し、差分処理結果とリセットレベル検出結果をメモリするメモリ530 と、リセットレベル検出結果に基づいて補正処理を行うか否かを判定する判定部540 と、差分処理結果とリセットレベル検出結果から補正対象画素を抽出する補正対象画素抽出部510 と、補正対象画素抽出部510 で抽出された補正対象画素の差分処理結果を補正する補正部520 とが含まれている。
次に、図2のタイミングチャートを用いて、図1に示した撮像装置における画素信号の読み出し動作を説明する。図2においてVsig は垂直信号線11に出力される画素信号波形(画素出力)を示しており、破線で示すVref は、リセットレベル検出部300 中のリセットレベル閾値を表している。また、図2においてVcsh は差分処理部200 中のサンプルホールド容量Cshの信号波形を、Vラッチはリセットレベル検出部300 中のラッチ320 の信号波形を示している。また、図2に示すタイミングチャートは、黒沈み現象は発生しないが、光信号が飽和する光量が画素に入射している場合を示しており、図10における光量B〜光量Cの範囲に相当する。
水平ブランキング期間中の時刻t1で、行選択パルスφSEを“H”レベルにすると、行選択トランジスタQ6がオン状態となり、垂直信号線11に画素10内のFD部のレベルを増幅した画素信号が出力されるようになる。次に、時刻t2でリセットパルスφRSを“H”レベルとしてリセットトランジスタQ3をオン状態とし、FD部を画素電源VDpix と導通させる。続く時刻t3で、リセットパルスφRSを“L”レベルとしてリセットトランジスタQ3をオフ状態とすると、FD部がフローティング状態となる。この状態のレベルがリセットレベルであり、画素出力Vsig においてはVr で示している。
図2に示すタイミングチャートでは、黒沈み現象は発生しない態様を示しているので、リセットレベルVr は図10の(A)で示したVr1のレベルである。この後、時刻t6で転送パルスφTRを“H”レベルとして転送トランジスタQ4をオン状態とし、フォトダイオードPDに蓄積された光生成電荷をFD部に転送する。続く時刻t7で、転送パルスφTRを“L”レベルとして転送トランジスタQ4をオフ状態とすると転送動作が終了し、FD部は光生成電荷量に応じて信号レベルが変化する。この状態が光信号レベルであり、画素出力Vsig においてはVs で示している。
また図2に示すタイミングチャートでは、画素信号が飽和する光量が入射している態様を示しているので、光信号レベルVs は図10の(A)で示した光信号の飽和であるVssatのレベルである。その後、時刻t9で選択パルスφSEを“L”レベルとして選択トランジスタQ6をオフ状態とし、画素10と垂直信号線11との接続を切り離す。以上説明したように、リセットレベルVr と光信号レベルVs との差分出力が、光生成電荷に比例した信号となることが分る。図2では差分信号(Vr −Vs )は、図10の(B)で示した差分信号の飽和出力Vsat となる。
差分処理部200 においては、時刻t4でクランプパルスφCL及びサンプルホールドパルスφSHを“H”レベルとして、サンプルホールドトランジスタQ7とクランプトランジスタQ8をオン状態にし、クランプ容量Cclの一方の端子とサンプルホールド容量Cshをクランプ電圧VCLに固定すると共に、画素信号のリセットレベルをクランプ容量Cclにクランプする。その後、時刻t5でクランプパルスφCLを“L”レベルとしてクランプトランジスタQ8をオフした後、サンプルホールドパルスφSHを“L”レベルとしてサンプルホールドトランジスタQ7をオフすると、サンプルホールド容量Cshには、リセットレベルVr と光信号レベルVs の差(ここではVsat :飽和出力)に差分処理部200 のゲイン倍した出力(ΔVcsh )が保持され、このΔVcsh が差分処理結果となる。なお、ここでは説明を簡単にするために差分処理回路部200 のゲインを1として示しており、差分処理結果ΔVcsh は差分信号の飽和出力Vsat と等しくなる。
リセットレベル検出部300 においては、時刻t4から時刻t5の期間にリセットレベル伝達パルスφTが“H”レベルとなり、比較器310 においてリセットレベルが閾値内であるか閾値外であるかを検出し、伝達パルスφTの立下りで、比較器310 の出力をラッチ320 にメモリする。ここでは具体的に、リセットレベルVr がリセットレベル閾値Vref 以上である場合は閾値内として“L”レベルを出力し、リセットレベルVr がリセットレベル閾値Vref 未満の場合は閾値外として“H”レベルを出力する構成であるものとする。図2のタイミングチャートで示す場合においては、リセットレベルVr は閾値内と検出されるので、比較器310 は時刻t4から時刻t5の期間に“L”レベルを出力し、ラッチ310 は“L”レベルを保持する。
その後、水平有効期間に、水平走査パルスφH1,φH2を順次“H”レベルとして列選択トランジスタQ10,Q11をオンすることによって、サンプルホールド容量Cshに保持された差分出力結果が水平信号線13に、ラッチに保持されたリセットレベル検出結果が水平信号線14にそれぞれ伝達される。そして、差分出力結果及びリセットレベル検出結果は、前処理部400 に入力されて、補正処理部500 で信号処理し易いように増幅、AD変換され、補正処理部500 に入力される。この動作を繰り返し各行毎に行うことで、一画面分の差分出力結果及びリセットレベル検出結果が補正処理部500 に保持される。補正処理部500 内での動作は後述する。
次に、黒沈み現象が発生する光量が画素に入射している場合について説明する。図3に示すタイミングチャートは図10における光量C〜光量Dの範囲に相当する光量が入射している場合の動作、図4に示すタイミングチャートは光量D〜光量Eの範囲に相当する光量が入射している場合の動作、図5に示すタイミングチャートは光量E以上に相当する光量が入射している場合の動作をそれぞれ示している。図2,図3,図4,図5の各タイミングチャート間において異なる点は、画素出力Vsig の出力波形であり、それゆえ差分処理結果を示すサンプルホールド容量Cshの信号波形Vcsh と、リセットレベル検出結果を示すVラッチの信号波形も異なってくる。
光量C〜光量Dの範囲に相当する光量が入射している場合は、図3のタイミングチャートに示すように、黒沈み現象の発生によりリセットレベルVr がVr1より低下するので、リセットレベルVr とVssatである光信号レベルVs との差分処理結果ΔVcsh は飽和レベルVsat より低下する。ただし、リセットレベルVr はリセットレベル閾値Vref 以上であり閾値内と検出されるので、リセットレベル検出結果であるVラッチは時刻t5で“L”レベルを保持することとなる。
光量D〜光量Eの範囲に相当する光量が入射している場合は、図4のタイミングチャートに示すように、黒沈み現象の発生によりリセットレベルVr が図3のタイミングチャートに示した場合より更に低下するため、Vssatである光信号レベルVs との差分処理結果ΔVcsh は図3のタイミングチャートに示した場合より更に低下する。また、リセットレベルVr はリセットレベル閾値Vref 未満であり閾値外と検出されるので、リセットレベル検出結果であるVラッチは時刻t5で“H”レベルを保持することとなる。
光量E以上に相当する光量が入射している場合は、図5のタイミングチャートに示すように、黒沈み現象の発生によりリセットレベルVr は、Vssatまで低下するので、Vssatである光信号レベルVs との差分処理結果ΔVcsh は0となる。また、リセットレベルVr はリセットレベル閾値Vref 未満であり閾値外と検出されるので、リセットレベル検出結果であるVラッチは時刻t5で“H”レベルを保持することとなる。
以上の説明から、図1の撮像装置から得られる差分処理結果とリセットレベル検出結果は、図6の(A),(B)に示す光量依存性を示すことが分かる。また、太陽を撮影した場合の差分処理結果とリセットレベル検出結果を画像で示すと、それぞれ図7の(A),(B)の画像となる。
次に、補正処理部500 内での動作を、図8に示すフローチャートを用い、図7の(A),(B)で示す差分処理結果とリセットレベル検出結果が得られた場合の動作で説明する。
Step1:差分処理結果とリセットレベル検出結果をメモリ530 に保存する。メモリ530 に保存された差分処理結果とリセットレベル検出結果の画像は、図7の(A),(B)に示す画像と同様である。
Step2:リセットレベル検出結果において、閾値外の領域があるか否かを判定部540 において判断する。ここで閾値外の領域がない場合は、補正処理は行わず、図1では不図示の後段の画像処理部にて差分処理結果に対して画像処理を行う。閾値外の領域がある場合は、Step3に進む。
Step3:補正対象画素抽出部510 にて、メモリ530 に保存した差分処理結果において飽和している領域を抽出する。ここで抽出される領域を図9の(A)の白抜き領域で示す。この領域は図6のB〜Cで示す領域に対応する。
Step4:補正対象画素抽出部510 にて、メモリ530 に保存したリセットレベル検出結果において、リセットレベルが閾値外である領域(図6のD〜E,E〜で示す領域に対応)とStep3で抽出した飽和領域との間に位置する領域(図10のC〜Dで示す領域に対応)を抽出する。ここで抽出される領域を図9の(B)の白抜き領域で示す。
Step5:補正対象画素抽出部510 にて、リセットレベルが閾値外である領域とStep4で抽出した領域をマージして補正領域として抽出する。ここで抽出される領域を図9の(C)の白抜き領域で示す。
Step6:補正部520 にて、メモリ530 に保存した差分処理結果に対して、Step5で抽出した補正領域を飽和レベルに補正する。ここで補正後の画像を図9の(D)に示す。
その後、補正後の画像は、図1では不図示の後段の画像処理部にて画像処理を行う。
以上説明したように、本実施例の撮像装置においては、差分処理結果とリセットレベル検出結果とを出力し、その後に差分処理結果における信号レベルの変化状況とリセットレベル検出結果とから、補正対象画素を抽出するようにしたので、図9の(C)で示した通り、入射光量がC以上である画素を全て、入射光量がB〜Cの画素と同様の飽和レベルに補正することが可能となる。したがって、クリップレベルとして、従来の光量Aに相当する信号レベル(図10のVb で示すレベル)しか使用できなかった場合とは異なり、ダイナミックレンジを低下させることなく黒沈み現象を抑圧することが可能である。
なお、上記実施例における各構成は、その目的を逸脱しない範囲で各種の変形、変更が可能である。例えば、列毎の回路機能及び構成についても、差分処理機能とリセットレベル検出機能以外に増幅機能やAD変換機能を有していてもよく、特に限定するものではない。また、差分処理部及びリセットレベル検出部は撮像素子チップ内に配置し、前処理部や補正処理部は外部回路として構成して、この外部回路へ撮像素子チップから差分処理結果及びリセットレベル検出結果を出力させるように構成することもできる。
また、本実施例では出力経路は差分処理結果とリセットレベル検出結果とがそれぞれ1つであるが、出力経路の数も特に限定されるものではない。また、画素の構成についても、フォトダイオードのような光電変換機能、増幅トランジスタのような電荷電圧変換及び増幅読み出し機能、リセットトランジスタのようなリセット制御機能を少なくとも有していればよく、配線数及びトランジスタなどの素子数も特に限定されない。また本実施例では、画素はN型チャネルMOSトランジスタで構成した場合について説明を行ったが、P型チャネルMOSトランジスタで構成してもよく、この場合は印加電圧の極性を逆にすればN型チャネルMOSトランジスタと同様に説明できる。
本発明に係る撮像装置の実施例の構成を一部ブロックで示す回路構成図である。 図1に示した実施例において、黒沈み現象は発生しないが光信号が飽和する光量が入射している場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例において、図10における光量C〜Dが入射している場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例において、図10における光量D〜Eが入射している場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例において、図10における光量E以上入射している場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示した実施例で得られる差分処理結果とリセットレベル検出結果の光量依存性を示す図である。 図1に示した実施例に係る撮像装置で太陽を撮影した場合の差分処理結果とリセットレベル検出結果を画像で示す図である。 図1に示した実施例における補正処理部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図8に示したフローチャートの各ステップで抽出される領域及び補正後の画像を示す図である。 従来の差分処理を行う固体撮像素子における光量に対するリセットレベルと信号レベルの光量依存性、差分処理結果の光量依存性及びクリップされた差分処理結果の光量依存性を示す図である。 太陽を撮影し黒沈み現象が発生した場合の画像を示す図である。
符号の説明
10 画素
11 垂直信号線
12 負荷電流源
13,14 水平信号線
100 画素部
200 差分処理部
300 リセットレベル検出部
400 前処理部
500 補正処理部
510 補正対象画素抽出部
520 補正部
530 メモリ

Claims (2)

  1. 2次元状に配列された複数の画素と、
    前記画素のリセットレベルと前記画素に入射する光信号に応じて変化する信号レベルとの差分処理を行い、当該画素の撮像信号を生成する差分処理手段と、
    前記リセットレベルが所定範囲内又は所定範囲外かを検出し、その結果を出力するリセットレベル検出手段と、
    前記差分処理手段による差分処理結果と前記リセットレベル検出手段による検出結果に基づいて補正対象画素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された補正対象画素の前記差分処理手段による差分処理結果を飽和レベルに対応する撮像信号に置き換える補正手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記抽出手段は、前記リセットレベル検出手段による検出結果が所定範囲外である画素と前記差分処理手段による差分処理結果が飽和レベルにある画素との間に位置する画素を補正対象画素として抽出することを特徴とする請求項1に係る撮像装置。
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