JP5264403B2 - プラズマエッチング装置において用いる基板トレイ、エッチング装置及びエッチング方法 - Google Patents

プラズマエッチング装置において用いる基板トレイ、エッチング装置及びエッチング方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマエッチング装置において用いる基板トレイ、エッチング装置及びエッチング方法に関し、例えば光導波路や光変調器に利用され得る基板をプラズマ雰囲気中で加工するためのエッチング装置及びエッチング方法、並びにプラズマエッチング装置において用いる基板トレイに関する。
従来、光変調器や光導波路等に利用される焦電性高誘電体材料をプラズマ中で加工するエッチング装置として、表面が陽極酸化膜で被覆された基板電極、アルミナで構成された基板押さえクランプ部材等を備えた装置が使用されていたが、焦電性高誘電体材料からなる基板を加工する際に、加工温度のムラ及びチャージアップが要因で基板割れが発生するという問題があった。また、基板割れが発生しやすい基板としては、焦電性高誘電体からなる基板の他に、基板トレイ上で基板の一部を貫通する処理を行った貫通基板があるが、この場合も、必ずしも満足すべき解決策は提案されていない。
そのため、温度ムラやチャージアップを解消するために、基板トレイの形状を改良し、基板の表面側や裏面側に冷却ガスを流すように構成したエッチング装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、焦電性高誘電体基板の割れ発生を抑制するために、基板載置面と基板押さえ治具又はクランプの基板に接触する面とを導体で構成し、基板表面電位と裏面電位との差を僅少に保つようにした基板保持機構を設けたエッチング装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、導体としてNi、Cu、Alが用いられている。
特許第3640385号公報(特許請求の範囲) 特許第3640386号公報(特許請求の範囲) 特開2002−373887号公報(特許請求の範囲)
上記前者の従来技術(特許文献1及び2)においては、熱伝導性を良くして温度ムラやチャージアップを解消したとしても、従来の基板トレイの形状では、基板を固定するクランプリング自体の温度上昇のために、加工時間が長くなるにつれて、基板自体が焦電効果で分極して基板トレイにくっつき、基板を剥がすのが困難になると共に、基板割れが発生するという問題がある。例えば、5枚に1枚程度から10枚に1枚程度の基板割れが発生する。
また、上記後者の従来技術(特許文献3)においては、基板表面電位と裏面電位との差を僅少に保ったとしても、基板を固定するクランプリング自体の温度上昇のために、加工時間が長くなるにつれて、基板自体が焦電効果で分極して基板トレイにくっつき、基板を剥がすのが困難になると共に、基板割れが発生するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、温度ムラやチャージアップを解消するために、基板トレイの形状をさらに改良して、基板の裏面側に冷却ガスを十分に流すことができ、それにより基板温度を所定の温度まで冷却することができるような形状としたプラズマエッチング装置において用いる基板トレイ、この基板トレイを用いることにより、エッチング中に割れやすい基板の割れを生じることなく加工できるエッチング方法及びこの方法を実施するためのエッチング装置を提供することにある。
本発明の基板トレイは、プラズマエッチング装置で用いる基板トレイにおいて、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成されてなり、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであり、表面が平坦な基板電極上に装着して用いるものであることを特徴とする。
記第2の表面凹部の深さが、50〜100μmであることを特徴とする。また、前記基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであることを特徴とする。
前記深さである第1の表面凹部と第2の表面凹部との段差が50μm未満であると、冷却ガスの量が少ないため、基板の冷却効率が悪くなり、結果として基板割れが発生し、段差が大きい程冷却効率が向上するが、段差が大きすぎると基板の搬送ができなくなるので、現在の装置構成では、100μm以下であることが好ましい。また、第1の表面凹部の底面の幅は、基板の大きさにもよるが、一般に、最大3mm程度あれば、基板を載置する時に基板が撓むこともなく、平坦な状態で固定でき、この幅が1mm程度のようにあまり小さくなると、基板を載置して固定する時に基板が撓む恐れがあるので、好ましくは2mm程度以上である。
本発明のエッチング装置は、高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される基板を加工するエッチング装置において、表面にリング状の凹部が形成された基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を押圧するように構成されたクランプリングを有してなり、該基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることを特徴とする。
本発明のエッチング装置はまた、高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される基板を加工するエッチング装置において、表面が平坦な基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を押圧するように構成されたクランプリングを有してなり、該基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることを特徴とする
前記第2の表面凹部の深さ、すなわち、第1の表面凹部の底面である第2の表面凹部の上面から第2の表面凹部の底面までの高さである段差が、50〜100μmであることを特徴とする。冷却ガスの冷却効率から考えて、50〜100μm程度が好ましい。この深さである第1の表面凹部と第2の表面凹部との段差が50μm未満であると、冷却ガスの量が少ないため、基板の冷却効率が悪くなり、結果として基板割れが発生し、段差が大きい程冷却効率が向上するが、段差が大きすぎると基板の搬送ができなくなるので、現在の装置構成では、100μm以下であることが好ましい。
前記基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅、すなわち、第2の表面凹部の上面である外周縁部の幅が、最大3mmであることを特徴とする。基板の大きさにもよるが、一般に、最大3mm程度あれば、基板を載置する時に基板が撓むこともなく、平坦な状態で固定でき、この幅が1mm程度のようにあまり小さくなると、クランプリングにより基板を載置する時に基板が撓む恐れがあるので、好ましくは2mm程度以上である。
上記したように、基板トレイの表面に2段の表面凹部を設け、基板の周縁部以外の部分が基板トレイの表面と直接接触しないようにすることにより、基板に対する冷却効率が改良されて基板温度の上昇が抑えられ、エッチング加工中の基板割れが減少する。
本発明のエッチング方法は、真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを表面が平坦な基板電極上に装着し、基板の周縁部をクランプリングで押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、該基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイを用いて基板を加工することを特徴とする
発明のエッチング方法はまた、真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを、表面にリング状の凹部が形成された基板電極上に装着し、基板の周縁部をクランプリングで押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、該基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイを用いて基板を加工することを特徴とする。
前記エッチング方法において、第2の表面凹部の深さが、50〜100μmであるように構成した基板トレイを用いることを特徴とする。このような基板トレイを用いてエッチングすれば、エッチング中の基板に対する冷却ガスの冷却効率が良いが、この深さである第1の表面凹部と第2の表面凹部との段差が50μm未満であると、冷却ガスの量が少ないため、基板の冷却効率が悪くなり、結果として基板割れが発生し、この段差が100μmを超えると、現在の装置構成では基板の搬送ができなくなるおそれがある。
前記エッチング方法において、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであるように構成した基板トレイを用いることを特徴とする。このような基板トレイを用いれば、基板を載置する時に基板が撓むこともなく、平坦な状態で固定できる。また、前記エッチング方法において、基板を、基板に実質的な機械的応力を与えず、しかも基板の加工中に発生する応力を逃がすことのできる程度のクランプ力で固定することを特徴とする。
本発明のエッチング方法によれば、基板トレイの表面に2段の表面凹部を設け、基板の周縁部以外の部分が基板トレイの表面と直接接触しないようにしてあるエッチング装置を用いることにより、基板に対する冷却効率が改良され、エッチング加工中の基板割れが減少する。
本発明によれば、割れやすい基板をエッチング加工する際に、加工中に基板を均一な低い温度に保持することができ、チャージアップが抑制できるので、基板割れを起こさずに、加工することができるという効果を奏する。
本発明に係る基板トレイの実施の形態によれば、プラズマエッチング装置で用いる基板トレイにおいて、その表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に第2の表面凹部が50〜100μmの深さで形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成されてなり、第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであり、そして裏面凹部から第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることが好ましい。
以下の本発明の実施の形態では、上記基板トレイに載置する基板として焦電性高誘電体基板を例にとり、エッチング方法及びそのために使用するエッチング装置について説明するが、本発明は、エッチング加工中に割れやすい基板に適用可能である。
本実施の形態で用いることができる焦電性高誘電体基板、例えば、ニオブ酸リチウム(LN)からなる基板は、図1に示すように、100℃から150℃、200℃、300℃と温度が高くなるにつれて、焦電効果(電圧発生)の発生が増加することが知られている。焦電効果が発生すると、分極して基板がチャージアップし、トレイに引っ付き易くなる。
従って、冷却ガスによる基板の冷却効果が悪いと、基板温度が高くなり、加工時間が長くなるにつれて、基板自体が焦電効果で分極して基板トレイにくっつき、基板を剥がすのが困難になると共に、基板の割れが生じるものと考えられる。そのため、基板の割れをなくすためには、基板に対する冷却効果を高めることが必要である。
本発明に係るエッチング装置の実施の形態によれば、高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される焦電性高誘電体基板を加工するエッチング装置において、基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を押圧するように構成されたクランプリングを有してなり、該基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に第2の表面凹部が形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることが好ましい。
上記エッチング装置において、第2の表面凹部の深さが、50〜100μmであることが好ましく、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであることが好ましい。
上記したように、基板トレイの表面に2段の表面凹部を設け、基板の周縁部以外の部分が基板トレイの表面と直接接触しないようにすることにより、基板に対する冷却効率が改良されて基板温度の上昇が抑えられ、エッチング加工中の基板割れが減少する。この場合、上記焦電性高誘電体基板の他に、基板割れが発生しやすい基板として、基板トレイ上で基板の一部を貫通する処理を行った貫通基板についても上記と同じエッチング装置を用いれば、エッチング加工中の基板割れが少なくなる。
本発明に係るエッチング方法の実施の形態によれば、真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを基板電極上に装着し、基板の周縁部をクランプリングで押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、該基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に第2の表面凹部が形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイを用いて基板を加工することが好ましい。
このエッチング方法において、第2の表面凹部の深さが、50〜100μmである基板トレイを用いることが好ましく、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmである基板トレイを用いることが好ましく、そして基板を、基板に実質的な機械的応力を与えず、しかも基板の加工中に発生する応力を逃がすことのできる程度のクランプ力で固定することが好ましい。
本発明に係るエッチング装置の別の実施の形態によれば、ガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて形成される高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される焦電性高誘電体基板を加工するエッチング装置において、基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を所定のクランプ力で押圧できるように構成されたクランプリングを有してなり、基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に第2の表面凹部が形成されて、表面が2段の凹部を有するようにして、基板を載置する際に、基板の周縁部以外の部分が直接基板トレイの表面に接触しないように構成され、また、第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、そして裏面凹部から第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであって、第2の表面凹部の上面、すなわち、第1の表面凹部の底面から第2の表面凹部の底面までの高さである段差が、50〜100μmであり、また、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅、すなわち第2の表面凹部の上面外周縁部の幅が、最大3mmとなるように構成された基板トレイである。
上記したように、基板トレイの表面に2段の凹部が設けられ、第1の表面凹部の底面である第2の表面凹部の上面の肩部に基板の周縁部が載置され、基板の載置部分以外の部分が基板トレイに直接接触しないように構成されている基板トレイを用いることにより、エッチング中に焦電性高誘電体基板を効率よく冷却することができるので、エッチング加工中の基板割れが極めて少なくなる。例えば、500枚で1枚割れる程度になる。
本発明に係るエッチング方法の別の実施の形態によれば、真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された焦電性高誘電体基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを基板電極上に装着し、基板の周縁部を、クランプリングで、基板に実質的な機械的応力を与えず、しかも基板の加工中に発生する応力を逃がすことのできる程度のクランプ力で押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に第2の表面凹部が形成されて、2段の凹部を有するように構成され、また、第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、そして裏面凹部から第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイであって、基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅を最大3mmとし、第1の表面凹部の底面から第2の表面凹部の底面までの高さである段差が50〜100μmとなるように形成された基板トレイを用いて基板を加工する。
本発明において使用できる基板は、例えば焦電性高誘電体からなる基板や、基板トレイ上で基板の一部を貫通する処理を行った貫通基板等がある。この場合、焦電性高誘電体基板としては、特に制限される訳ではなく、例えば、ニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸リチウム(LT)、PZT、並びに酸化マグネシウム、酸化スカンジウム及び酸化チタンから選ばれた少なくとも1つをドープしたニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム、さらに水晶からなる基板を挙げることができる。
図2に、焦電性高誘電体基板をエッチングする際に用いる本発明の一実施の形態に係るエッチング装置の要部を示す。
図2において、基板電極21は、アルミニウムで構成され、図示していない真空チャンバ内に配置され、この基板電極21の上に基板Sが載置された基板トレイ22が装着されている。基板トレイ22内に載置される基板Sを基板トレイ上に固定するために、基板Sの周縁部を押圧するように構成されたクランプリング23が設けられている。このクランプリング23は、基板Sに対して垂直に上下方向に移動できるように構成されており、その形状は、基板を押さえることができるものであれば、特に制限されない。
上記した基板トレイ22において、その表面には、焦電性高誘電体からなる基板Sを受ける第1の表面凹部22aが、基板Sの形状及び外寸に合わせて形成されている。この表面凹部22aには、基板Sの縁部を載置するための外周縁部22bを残して中央部にさらに第2の表面凹部22cが形成されており、載置される基板Sの裏面全体が基板トレイ22の表面に完全に接触しないように構成されている。すなわち、基板トレイ22の表面には、2段の凹みを有する表面凹部が形成されている。この外周縁部22bの表面は高平坦度及び高平滑度となるようにして、絶縁物である基板Sの周縁部との接触面積をできるだけ広く確保できるようにすることが好ましい。また、この外周縁部22bの幅は、基板の大きさにもよるが、最大3mm程度、好ましくは2〜3mm程度であれば良く、この幅があまり小さいと、クランプリング23により基板Sを固定したときに基板が撓むおそれがある。さらに、第2の表面凹部22cの深さ、すなわち段差は、冷却ガスの冷却効率の点から考えて、50〜100μm程度が好ましい。
また、基板トレイ22の裏面には、第1の表面凹部22a及び第2の表面凹部22cに対応した部分に裏面凹部22dが形成され、この裏面凹部22dは、基板電極21に接触する周囲接触面部22eで画定され、裏面凹部22dの底面と周囲接触面部22eとの間に段差を形成するように構成されている。この周囲接触面部22eは高平坦度及び高面精度となるように形成されていることが好ましい。この裏面凹部22dの形状、外寸には特に制限はなく、本発明の目的を達成できるように構成されていれば良く、その外寸が第1の表面凹部22aの外寸より大きくても小さくても良い。
さらに、基板トレイ22には、基板電極21を貫通してなる冷却ガスの通路21aを経て導入される冷却ガスを、基板トレイ22の裏面凹部22dから表面凹部22c及び22aへと流す複数の冷却ガス流路22fが貫通して設けられている。基板トレイ22の裏面凹部22dの底面と周囲接触面部22eとの間の段差は、He等の不活性ガスである冷却ガスによる良好な冷却効率を得るような高さ、例えば50μm以上に設定することが好ましく、その上限は、現在の装置構成上、1mm程度である。
基板電極21に設けられた冷却ガスの通路21aの導入口には、真空チャンバ外に配置されたマスフローメータ24を介して冷却ガス供給源25が接続されており、冷却ガス供給源25からマスフローメータ24及び通路21aを介して、基板トレイ22の裏面、表面に冷却ガスが供給できるように構成されている。
基板電極21上には、基板トレイ22を位置決めするためのガイドリング26が設けられており、このガイドリング26によって位置決めされた基板トレイ22上に載置された基板Sは、クランプリング23によって、例えば3点で支持され固定される。この場合、基板Sに対する押圧力は、基板に過大な機械的応力を与えず、しかも基板の加工中に発生する応力を逃がすことができる程度の力に適宜設定すべきである。クランプリング23は、アルミナのような高誘電体材料である金属酸化物から構成されることが好ましく、例えばプラズマ中でのエッチング速度が低く、エッチング耐性が強いアルミナが最も好ましい。
上記したエッチング装置では、基板トレイ22の裏面凹部22dの底面と周囲接触面部22eとの間に段差を設けたが、この基板トレイ22の裏面側の周辺部に段差を設ける代わりに、所定の厚さのリング状緩衝材を設けてもよい。
次に、上記のように構成された図2に示すエッチング装置の動作について説明する。
このエッチング装置を用いてエッチングする際には、真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成して行う。エッチングガスとしては、通常、焦電性高誘電体基板のエッチングに用いるガス、例えばフッ素系ガス(例えば、CF、C、SF等)を用いることができる。
図示していないローディング室から搬送されてきた焦電性高誘電体基板Sが載置された基板トレイ22を基板電極21上に搬入し、ガイドリング26により位置決めし、基板トレイ22の裏面側の周囲接触面部22eを基板電極21の表面に密着させて装着する。次いで、基板トレイ22の外周縁部22b上に載置された基板Sの周縁部を、クランプリング23を用いて、基板Sに実質的な機械的応力を与えず、しかも基板Sの加工中に発生する応力を逃がすことのできる程度の押圧力で基板Sを基板トレイ22上に固定する。
その後、冷却ガス供給源25からマスフローメータ24及び通路21aを介して、基板トレイ22の裏面に冷却ガスを1730Paまで導入し、そして冷却ガス流路22fに冷却ガスを流して、基板トレイ22ひいては基板Sを所望の冷却温度に設定し、この冷却ガスを流しながら基板Sをエッチング加工する。その結果、基板の温度上昇が抑えられ(ほぼ120℃以下)、基板割れを減少できた。
この場合、通路21aを介して導入された冷却ガスを、主として基板トレイ22の裏面側すなわち基板電極21と基板トレイ22との間に沿って流れる(漏れる)ようにし、基板トレイ22の表面側すなわち基板トレイ22の表面と基板Sとの間には滞留するが実質的には流れない(漏れない)ようにしてもよいし、又は通路21aを介して導入された冷却ガスを、主として基板トレイ22の表面側すなわち基板トレイ22の表面と基板Sとの間に沿って流れる(漏れる)ようにし、基板トレイ22の裏面側すなわち基板電極21と基板トレイ22との間には滞留するが実質的には流れない(漏れない)ようにしてもよい。
基板トレイ22におけるHeガスの漏れ量について、図2に示すエッチング装置を用いて、冷却ガス供給源25からマスフローメータ24及び基板電極21の通路21aを介して基板トレイ22に導入される冷却ガス(Heガス)圧力を1730Paとし、プラズマ放電なしでニオブ酸リチウム基板Sを基板トレイ22上に載置して測定した。ArとCとの混合ガスを真空チャンバ(図示せず)内に100sccm導入し、真空チャンバ内の圧力を0.33Paにし、プラズマ形成用誘導コイル(図示せず)に高周波数電力を600W、基板電極21に高周波バイアス電力を350W印加しエッチングを行った。その結果、エッチング時間中、基板トレイ22におけるHeガスの漏れ量は7sccm以下に保持され、それにより基板Sの温度はほぼ100℃以下に維持され、エッチング中の熱流入によるクランプリング23の先端部の温度上昇を抑えることができ、それによる熱応力も抑制でき、基板割れを発生せずにエッチングが可能であった。
本発明によれば、基板トレイとこの基板トレイを装着する基板電極とは、上記したように構成したものであれば、所望の目的を達成できるが、その他に、図3(a)〜(c)に示すような構造を有するものであっても良い。
図3(a)は、図2に示す基板トレイ22と同じ構造を有する基板トレイ31を、表面にリング状の凹部32aが形成された基板電極32上に装着した例を示す。この場合、基板トレイ31の下方に存在する冷却ガスの量が多くとれ、冷却効率が高いというメリットがある。図2の場合と同様に、基板割れの減少という効果を達成できる。図3(a)において、31aは加工すべき基板Sを受ける第1の表面凹部、31bは第1の表面凹部の底面である第2の表面凹部の外周縁部、31cは第1の表面凹部31a内に形成された第2の表面凹部、31dは裏面凹部、31eは裏面凹部31dを囲んで基板電極に接触する周囲接触面部、31fは複数の冷却ガス流路を示す。なお、図3(a)に示す裏面凹部31dが形成されておらず、基板トレイ31の裏面が平坦であっても良い。
図3(b)は、図3(a)に示す裏面凹部31dの中央部にさらに突起(例えば、30μm程度の高さのドテ)31gを有している基板トレイ31を表面が平坦な基板電極32上に装着した例を示す。この場合、基板トレイの裏面と基板電極の表面との接触を防ぐことができ、図2の場合と同様な効果を達成できる。図3(b)において、図3(a)と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。
図3(c)は、上記した冷却ガス流路31fとは異なる冷却ガス流路31hが設けられている基板トレイ31を図3(b)に示す表面が平坦な基板電極32上に装着した例を、その平面図及び断面図によって一緒に示す。平面図及びその線A―Aからみた断面図に示すように、基板トレイ31には、基板トレイ31の第2の表面凹部31cの底面に丸に十文字のような形状の冷却ガス流路31hが設けられている。図3(c)において、図3(a)と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。
なお、上記実施の形態では、主として焦電性高誘電体からなる基板を用いる場合について説明したが、基板はこれに限られず、加工中に基板割れが発生しやすい基板であれば良く、例えば、基板トレイ上で基板の一部を貫通する処理を行った貫通基板などでも良い。
本発明のエッチング装置及びエッチング方法によれば、加工中に割れやすい基板をエッチングする際に、基板割れを減少させることができるので、光導波路や光変調器等の技術分野を含めた半導体装置分野で有効に利用できる。
ニオブ酸リチウム(LN)からなる基板における、温度と焦電効果(電圧発生)との関係を示すグラフ。 本発明のエッチング装置の要部の一構成例を模式的に示す構成図。 本発明のエッチング装置で用いる基板トレイと基板電極との変形例を示す断面図及び平面図。
符号の説明
21 基板電極 21a 冷却ガスの通路
22 基板トレイ 22a 第1の表面凹部
22b 外周縁部 22c 第2の表面凹部
22d 裏面凹部 22e 周囲接触面部
22f 冷却ガス流路 23 クランプリング
24 マスフローメータ 25 冷却ガス供給源
26 ガイドリング 31 基板トレイ
31a 第1の表面凹部 31b 外周縁部
31c 第2の表面凹部 31d 裏面凹部
31e 周囲接触面部 31f 冷却ガス流路
31g 突起 31h 冷却ガス流路
32 基板電極 32a リング状の凹部

Claims (12)

  1. プラズマエッチング装置で用いる基板トレイにおいて、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成されてなり、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであり、表面が平坦な基板電極上に装着して用いるものであることを特徴とする基板トレイ。
  2. 前記第2の表面凹部の深さが、50〜100μmであることを特徴とする請求項1記載の基板トレイ。
  3. 前記基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板トレイ。
  4. 高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される基板を加工するエッチング装置において、表面にリング状の凹部が形成された基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を押圧するように構成されたクランプリングを有してなり、該基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることを特徴とするエッチング装置。
  5. 高密度プラズマ雰囲気で、基板電極上に載置される基板を加工するエッチング装置において、表面が平坦な基板電極上に装着される基板トレイ内に載置される基板を基板トレイ上に固定するために基板の周縁部を押圧するように構成されたクランプリングを有してなり、該基板トレイが、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成されたものであることを特徴とするエッチング装置。
  6. 前記第2の表面凹部の深さが、50〜100μmであることを特徴とする請求項4又は5に記載のエッチング装置。
  7. 前記基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のエッチング装置。
  8. 真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを表面が平坦な基板電極上に装着し、基板の周縁部をクランプリングで押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、該基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、該裏面凹部の中央部に突起部が形成され、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイを用いて基板を加工することを特徴とするエッチング方法。
  9. 真空チャンバ内にガスを導入してマイクロ波や高周波を用いて高密度プラズマを形成し、基板電極上に載置された基板を加工するエッチング方法において、基板の載置された基板トレイを、表面にリング状の凹部が形成された基板電極上に装着し、基板の周縁部をクランプリングで押圧して基板を基板トレイ上に固定し、冷却ガス流路に冷却ガスを流しながら基板を加工することからなり、該基板トレイとして、表面に加工すべき基板を受ける第1の表面凹部が形成され、かつこの第1の表面凹部内に、該第1の表面凹部の深さより深い第2の表面凹部が該第1の表面凹部に隣接して形成されて、表面が2段の凹部を有するように構成され、また、該第1及び第2の表面凹部に対応した裏面の部分に裏面凹部とこの裏面凹部を囲んで基板電極に接触する周囲接触面部とが形成され、この裏面凹部は、該周囲接触面部で画定され、該裏面凹部の底面と該周囲接触面部との間に段差を形成するように構成されており、そして該裏面凹部から該第2の表面凹部へと貫通する複数の冷却ガス流路が形成された基板トレイを用いて基板を加工することを特徴とするエッチング方法。
  10. 前記第2の表面凹部の深さが、50〜100μmである基板トレイを用いることを特徴とする請求項8又は9に記載のエッチング方法。
  11. 前記基板の周縁部を載置する部分である第1の表面凹部の底面の幅が、最大3mmである基板トレイを用いることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  12. 前記基板を、基板に実質的な機械的応力を与えず、しかも基板の加工中に発生する応力を逃がすことのできる程度のクランプ力で固定することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
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