JP5263887B2 - 自動調整発振器 - Google Patents
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Description
が前記基準電圧になったことを識別する第1識別信号を出力する第1比較器と、前記第2電圧と前記基準電圧とを比較し、前記第2電圧が前記基準電圧になったことを識別する第2識別信号を出力する第2比較器と、前記第1識別信号と前記第2識別信号とが供給され、記憶している計数値に応じた調整値を出力する調整用アップダウンカウンタとを備え、前記調整用アップダウンカウンタは、前記第2識別信号を受信するより前に、前記第1識別信号を受信した場合には、前記第2識別信号を受信するまで、前記周波数を高くするために、前記発振回路からのパルス信号毎に計数値を減算又は加算し続けて更新し、前記第1識別信号を受信するより前に、前記第2識別信号を受信した場合には、前記第1識別信号を受信するまで、前記周波数を低くするために、発振回路からのパルス信号毎に計数値を加算又は減算し続けて更新し、更新された計数値を新たに記憶することを要旨とする。このため、一度の調整において、第2電圧が基準電圧に到達するまでの時間と、基準時間との時間差におけるパルス信号の数が減算又は加算されて、計数値が更新される。発振回路は、更新された計数値に応じた調整値を取得する。従って、一度の調整で、周波数を調整するためのより適切な調整値を発振回路に提供することができる。よって、短時間で、周波数を自動的に調整することができるので、より高い精度の周波数を迅速に出力することができる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態の発振器10について図1〜図3を用いて説明する。
図1に示す発振回路11は、例えば、公知の電圧制御発振回路により構成されており、周波数f0の出力信号を出力する。この発振回路11は、複数のデータ線を介して調整値生成回路16に接続されている。発振回路11は、これらデータ線を介して調整データを取得し、この調整データにより表わされる調整値に応じて出力信号の周波数f0を調整する。本実施形態では、発振回路11は、データ信号D0,D1,D2,D3,D4によって、「32」段階の調整値を取得可能となっている。本実施形態の発振回路11は、アップした調整値を取得した場合には、出力信号の周波数f0を低くし、ダウンした調整値を取得した場合には、出力信号の周波数f0を高くする。更に、この発振回路11の出力信号に対応するパルス信号S1,S2が、第2電圧供給回路14に供給される。ここで、パルス信号S1,S2は、出力信号の周波数に同期してハイレベル又はローレベルを繰り返す信号である。また、パルス信号S1は、パルス信号S2に対して反転信号になっている。具体的には、パルス信号S1は、パルス信号S2がハイレベルの場合にはローレベル、パルス信号S2がローレベルの場合にはハイレベルとなる。
第1電圧供給回路13は、抵抗器R1とキャパシタC1とを直列に接続して構成されている。抵抗器R1は高電位ラインに接続され、キャパシタC1は低電位ラインに接続され
る。高電位ラインには、高電位の電源電圧VDDが印加され、低電位ラインには、低電位の電源電圧が印加されている。本実施形態では、抵抗器R1とキャパシタC1とが接続される第1ノードND1が第1接続ノードとなる。この第1ノードND1の電圧が第1電圧V1となる。
いる。この基準時間t1は、調整後の周波数f0が出力されている場合に第2電圧供給回路14で生成される第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達するための目標時間である。
第2電圧供給回路14は、スイッチドキャパシタ回路SC1とキャパシタC2とを直列に接続して構成されている。スイッチドキャパシタ回路SC1は、高電位ラインに接続され、キャパシタC2は低電位ラインに接続される。そして、スイッチドキャパシタ回路SC1は、このキャパシタC2に、所定の電流を供給する抵抗器と等価な回路として機能する。スイッチドキャパシタ回路SC1とキャパシタC2とが接続される第2ノードND2が第2接続ノードとなる。この第2ノードND2の電圧が第2電圧V2となる。また、本実施形態では、キャパシタC2のキャパシタンスは、第1電圧供給回路13のキャパシタC1のキャパシタンスと同じ値に設定されている。
第1電圧供給回路13の第1ノードND1及び第2電圧供給回路14の第2ノードND2には、リセット回路15が接続されている。このリセット回路15は、リセット信号に応じて、キャパシタC1,C2に蓄積した電荷を放電して、第1電圧V1及び第2電圧V2を低電位ラインの電圧(初期値)にリセットする。具体的には、このリセット回路15
は、タイミング制御部からリセット信号を取得した場合、第1ノードND1及び第2ノードND2を低電位ラインに接続して、第1電圧V1及び第2電圧V2を初期値の電圧にする。そして、リセット信号に対応したリセット期間が終了した場合、このリセット回路15は、キャパシタC2,C3の放電を停止する。
本実施形態における調整値生成回路16は、第1電圧V1が基準電圧Vrefになった基
準時間t1と、第2電圧V2が基準電圧Vrefになった時間t2との時間差(Δt1,Δ
t2)に応じた調整値を、データ信号D0〜D4を介して発振回路11に供給する。具体的には、調整値生成回路16は、第1比較器CM1、第2比較器CM2、インバータN1,N2、第1論理積回路A1、第2論理積回路A2及びアップダウンカウンタBC1を備えている。本実施形態においては、第1比較器CM1及び第2比較器CM2は、同じ回路特性(オフセット電圧及び遅延特性等)を有している。
1と基準電圧Vrefとを比較する。第1比較器CM1は、第1電圧V1が基準電圧Vref以下の場合には、出力信号をローレベルとし、第1電圧V1が基準電圧Vrefを超えた場合
には、出力信号をハイレベルにする。
2と基準電圧Vrefとを比較する。第2比較器CM2は、第2電圧V2が基準電圧Vref以下の場合には、出力信号をローレベルとし、第2電圧V2が基準電圧Vrefを超えた場合
には、出力信号をハイレベルにする。
圧V1が基準電圧Vrefになってから、第2電圧V2が基準電圧Vrefになるまでの間、ハイレベルの信号を出力する。
次に、以上のように構成した発振器10の自動調整処理について、図2及び図3を用いて説明する。ここで、発振器10のタイミング制御部は、調整期間が経過するまで、充電期間及びロード・リセット期間を繰り返す。なお、ここでは、アップダウンカウンタBC1は、初期の計数値として「0」を記憶している。
タイミング制御部は、充電期間になる場合、リセット信号を停止する。これ以降、第1電圧供給回路13においては、抵抗器R1とキャパシタC1によって決定される時定数によって、キャパシタC1が充電されて、第1電圧V1が上昇(単調増加)する。また、第2電圧供給回路14は、発振回路11の周波数f0に応じてスイッチング動作を繰り返して行なう。具体的には、第1スイッチング手段SW1が閉じ、かつ第2スイッチング手段SW2が開いている場合には、キャパシタC3が充電される一方で、第2電圧V2は保持される。また、第1スイッチング手段SW1が開き、かつ第2スイッチング手段SW2が閉じている場合には、キャパシタC2が充電されて、第2電圧V2は上昇する。この2つの動作が繰り返して行なわれる。
は、第1比較器CM1の出力はローレベルである。また、第2電圧V2が基準電圧Vref
を超えない場合には、第2比較器CM2の出力はローレベルである。このため、第1論理積回路A1の信号X及び第2論理積回路A2の信号Yは、ローレベルになり、アップダウンカウンタBC1は、記憶している計数値をそのまま維持する。
図2(a)に示すように、第2電圧V2が第1電圧V1よりも先に基準電圧Vrefにな
る場合の周波数f0の調整について説明する。
ルになる。この場合、第1電圧V1は基準電圧Vrefを超えていないので、第1比較器C
M1の出力はローレベルを維持する。
ウンカウンタBC1には、ハイレベルの信号X、ローレベルの信号Yが入力される。アップダウンカウンタBC1は、ハイレベルの信号Xが供給されているときに、発振回路11からパルス信号が供給される毎に、計数値を1つ増加させて更新記録する。アップダウンカウンタBC1は、更新された計数値に応じたデータ信号D0〜D4を生成する。図2(b)に、周波数f0に応じて計数値を徐々に増加した場合のデータ信号D0〜D4の変化を示す。
ハイレベルになる。従って、第1論理積回路A1には、ローレベルの信号とハイレベルの信号とが供給されるため、信号Xは、ハイレベルからローレベルになる。なお、第2論理積回路A2には、ローレベルの信号とハイレベルの信号が供給されることになるため、信号Yはローレベルを維持する。従って、アップダウンカウンタBC1は、計数値の増加を停止し、記憶している計数値をそのまま維持する。
次に、図3(a)に示すように、第2電圧V2が第1電圧V1よりも遅れて基準電圧Vrefになる場合の周波数f0の調整について説明する。
ルになる。この場合、第2電圧V2は基準電圧Vrefを超えていないので、第2比較器C
M2の出力はローレベルを維持する。
ハイレベルになる。従って、第2論理積回路A2には、ローレベルの信号とハイレベルの信号とが供給され、信号Yは、ハイレベルからローレベルになる。なお、第1論理積回路A1には、ローレベルの信号とハイレベルの信号が供給され、信号Xはローレベルを維持する。従って、アップダウンカウンタBC1は、記憶している計数値をそのまま維持する。
その後、充電期間の終了時、すなわちロード・リセット期間の開始時には、タイミング制御部は、アップダウンカウンタBC1にロード信号LS1を供給する。このロード信号LS1を受信すると、アップダウンカウンタBC1は、記憶している計数値に応じたデータ信号D0〜D4を発振回路11に供給する。発振回路11は、このデータ信号D0〜D4の調整値に応じて出力信号の周波数f0を調整する。
していた場合には、アップダウンカウンタBC1は、時間Δt1の間に増加された計数値に応じた調整値を発振回路11に供給する。発振回路11は、取得した調整値に応じて周
波数f0を低くする調整を行なう。
していた場合には、アップダウンカウンタBC1は、時間Δt2の間に減少された計数値に応じた調整値を発振回路11に供給する。発振回路11は、取得した調整値に応じて周波数f0を高くする調整を行なう。
ップダウンカウンタBC1は、1つ前のロード信号LS1のときと同じ計数値に応じた調整値を発振回路11に供給する。発振回路11は、同じ周波数f0の出力信号を出力する。
次に、発振器10において調整された周波数f0の誤差について説明する。本実施形態の発振器10は、周波数f0を調整するので、調整期間の終わりには、第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達する時間t2は基準時間t1と同じになるはずである。従って、以下
の式が成立する。
ここで、〔C1〕,〔C2〕,〔C3〕は、それぞれキャパシタC1,C2,C3のキャパシタンスである。また、〔R1〕は抵抗器R1の抵抗値である。従って、調整後の周波数f0は、次式で表される。
この方法による周波数の誤差は、第2電圧V2が初期値から基準電圧Vrefに到達する
までのカウント数(回数)に依存している。ここで、N回の周波数で基準電圧Vrefに到
達するとした場合、t2=N/f0となる。
場合には、アップダウンカウンタBC1は、計数値の増減を行なわず、記憶している計数値をそのまま維持する。このため、時間t2は、実際には、目標時間である基準時間t1に対して(N−1)/f1〜(N+1)/f2の誤差があることになる。ここで、f1は、周波数f0の許容範囲における最も低い周波数であり、f2は、周波数f0の許容範囲における最も高い周波数である。従って、周波数f1,f2は、次式で表される。
N/f0=(N+1)/f2 → f2=(N+1)/N×f0…(3)
従って、高い精度の周波数f0を得るためには、「N」を大きくすればよい。ここで、「N」を大きくするためには、基準電圧Vrefを高く設定し、又はキャパシタンスの比(
〔C2〕/〔C3〕)を大きくする。すなわち、調整する周波数f0の誤差を小さくするためには、充電期間において第1電圧V1及び第2電圧V2が取り得る電圧の範囲で基準電圧Vrefを高く設定し、又はキャパシタC2,C3のキャパシタンスの比(〔C2〕/
〔C3〕)を大きくすることが有効である。
(1) 本実施形態では、第1電圧供給回路13は、抵抗器R1とキャパシタC1から構成されており、第1ノードND1の第1電圧V1を上昇させる。抵抗器R1の抵抗値〔R1〕及びキャパシタC1のキャパシタンス〔C1〕は、予め定めた基準時間t1で、第1電圧V1が基準電圧Vrefに到達するような時定数を構成するように設定されている。
第2電圧供給回路14は、発振回路11の出力信号の周波数に応じたパルス信号S1,S2によってスイッチングを行なう第1及び第2スイッチング手段SW1,SW2を備えて、第2ノードND2の第2電圧V2を上昇させる。調整値生成回路16は、第1電圧V1が基準電圧Vrefになった基準時間t1と、第2電圧V2が基準電圧Vrefになった時間t2との時間差(Δt1,Δt2)に応じた調整値を、発振回路11に供給する。発振回路11は、第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達するまでの時間t2が基準時間t1に等し
くなるように、時間差(Δt1,Δt2)に対応する調整値に基づいて周波数f0の調整を行なう。従って、チャージポンプを用いずに、発振器10は、自動的に周波数f0を効率的に調整することができる。
比較する。第2比較器CM2は、基準電圧Vrefと第2電圧V2とを比較する。第1論理
積回路A1には、第1比較器CM1の出力信号の反転信号と第2比較器CM2の出力信号とが入力される。このため、第1論理積回路A1の信号Xは、第2電圧V2が基準電圧Vrefになってから、第1電圧V1が基準電圧Vrefになるまでの間、ハイレベルになる。また、第2論理積回路A2には、第1比較器CM1の出力信号と、第2比較器CM2の出力信号の反転信号とが入力される。このため、第2論理積回路A2の信号Yは、第1電圧V1が基準電圧Vrefになってから、第2電圧V2が基準電圧Vrefになるまでの間、ハイレベルになる。アップダウンカウンタBC1は、信号Xがハイレベルのときに、パルス信号毎に計数値を1つ増加させて計数値を更新し、信号Yがハイレベルのときに、パルス信号毎に計数値を1つ減少させて計数値を更新する。なお、アップダウンカウンタBC1は、信号X,Yがローレベルのときには、記憶している計数値をそのまま維持する。アップダウンカウンタBC1は計数値に応じたデータ信号D0〜D4を発振回路11に供給し、発振回路11は、これらデータ信号D0〜D4で表示される調整値に応じて出力信号の周波数f0を調整する。従って、発振器10は、簡単な構成で、周波数f0を自動的に調整することができる。
するための周波数の数Nを多くする。従って、充電期間中に第1電圧V1及び第2電圧V2が到達可能な範囲内で基準電圧Vrefを高く設定し、又はキャパシタC2,C3のキャ
パシタンスの比(〔C2〕/〔C3〕)を大きくすることにより、周波数f0の精度を高くすることができる。
圧を、第2電圧V2が基準電圧Vrefになるまでの時間t2の開始時刻(変化開始時刻)
における電圧と同じにすることができるので、時間t2と基準時間t1との時間差をより正確に検出することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図4及び図5を用いて説明する。本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態の第1電圧供給回路23は、第1電圧供給回路13の抵抗器R1の代わりに、定電流源P1を用いる。すなわち、第1電圧供給回路23は、定電流源P1とキャパシタC1とを直列に接続して構成される。
M1の反転入力端子は、トランジスタM1のソース端子に接続されている。比較器VCM1の出力端子は、トランジスタM1のゲート端子に接続されている。
した後に、ハイレベルの信号を出力する。また、第2比較器CM2は、第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達し、遅延時間Tos2が経過した後に、ハイレベルの信号を出力する。
次に、本実施形態の自動調整処理について説明する。本実施形態においても、上記第1
実施形態と同様に、タイミング制御部は、調整期間が経過するまで、充電期間及びロード・リセット期間を繰り返して行ない、ロード信号LS1及びリセット信号を繰り返して供給する。なお、図5において、充電期間はTC1で、ロード・リセット期間はTL1で示している。
そして、図5(a)に示すように、第2電圧V2が先に基準電圧Vrefになる場合には
、上記第1実施形態と同様に、第2比較器CM2の出力が第1比較器CM1の出力よりも先にハイレベルになる。
間Tos2が経過した場合に、ハイレベルの信号を出力する。これ以降、第1論理積回路A1の信号Xがハイレベルとなって、アップダウンカウンタBC1は、記憶した計数値を、パルス信号が供給される度に増加させる。
に、第1比較器CM1の出力はハイレベルになる。この場合、第1論理積回路A1の信号Xがローレベルとなって、アップダウンカウンタBC1は、パルス信号が供給されても計数値を増加させずに、記憶した計数値を、そのまま維持する。
第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達してから第1電圧V1が到達するまでの時間Δt1
の間に増加された計数値を発振回路11に供給する。発振回路11は、出力する信号の周波数f0を低くする調整を行なう。
一方、第1電圧V1が第2電圧V2よりも先に基準電圧Vrefになる場合には、上記第
1実施形態と同様に、第1比較器CM1の出力が第2比較器CM2の出力よりも先にハイレベルになる。
間Tos1が経過した場合に、ハイレベルの信号を出力する。これ以降、第2論理積回路A2の信号Yがハイレベルとなって、アップダウンカウンタBC1は、記憶した計数値を、パルス信号が供給される度に減少させる。
に、第2比較器CM2の出力はハイレベルになる。この場合、第2論理積回路A2の信号Yがローレベルとなって、アップダウンカウンタBC1は、パルス信号が供給されても計
数値を減少させずに、記憶した計数値を、そのまま維持する。
第1電圧V1が基準電圧Vrefに到達してから第2電圧V2が到達するまでに減少された
計数値を発振回路11に供給する。発振回路11は、出力する信号の周波数f0を高くする調整を行なう。
本実施形態によれば、上記(1)〜(5)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
ことにより、基準時間t1により正確に調整することができ、出力信号の周波数f0をより正確に調整することができる。
○ 上記各実施形態における調整値生成回路16は、周波数f0を低くなるように調整する場合には計数値を増加させ、周波数f0を高くなるように調整する場合には計数値を減少させるアップダウンカウンタBC1を設けた。更に、この調整値生成回路16は、第1電圧V1及び第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達した場合に、出力信号がハイレベル
となる第1比較器CM1及び第2比較器CM2を設けた。これらに代えて、周波数f0を低くなるように調整する場合には計数値を減少させ、周波数f0を高くなるように調整する場合には計数値を増加させるアップダウンカウンタBC1を設けてもよい。また、第1電圧V1及び第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達した場合には、ハイレベルであった出
力信号をローレベルとする第1及び第2比較器CM1,CM2を設けてもよい。すなわち、基準時間t1に対して、第2電圧V2が基準電圧Vrefに到達するまでの時間t2との
差分(Δt1,Δt2)に応じた調整値を発振回路11に供給することができる調整値生成回路16であれば、どのような構成であってもよい。
応じて調整値を変化させる構成であってもよい。例えば、1つの充電時間において計数値
が1つしか変化しない構成の調整値生成回路16を用いてもよい。具体的には、ロード信号LS1の受信に応じて、記憶している計数値を1つ加算又は減算した新たな計数値に更新するアップダウンカウンタを用いてもよい。この場合には、1サイクル毎に1つずつ調整値が調整されるが、アップダウンカウンタBC1は発振回路11の信号を供給しない簡単な構成にすることができる。
定とした。これに限らず、状況に応じて基準電圧Vrefを変更する構成としてもよい。例
えば、スリープモードの場合等、低い精度の周波数f0でよい場合には基準電圧Vrefを
低く設定し、アクティブモードの場合等、高い精度の周波数f0でよい場合には、基準電圧Vrefを高く設定してもよい。
1,Δt2)に応じた調整ができれば、第1電圧V1の単調変化は増加であっても減少であってもよい。
電圧、V1…第1電圧、V2…第2電圧、X,Y…信号、10…発振器、11…発振回路、13,23…第1電圧供給回路、14…第2電圧供給回路、15…リセット回路、16…調整値生成回路。
Claims (5)
- 調整値に応じた周波数を出力する発振回路と、
予め定めた時定数に応じて単調変化する第1電圧を出力する第1電圧供給回路と、
前記発振回路からの出力信号の周波数に応じたスイッチング動作によって変化する第2電圧を出力する第2電圧供給回路と、
前記第1電圧が変化開始時刻から基準電圧に到達するまでの基準時間に対して、前記第2電圧が前記変化開始時刻から前記基準電圧に到達するまでの時間の差分に応じた調整値を前記発振回路に供給する調整値生成回路とを含むことを特徴とする自動調整発振器。 - 調整値生成回路は、
前記第1電圧と前記基準電圧とを比較し、前記第1電圧が前記基準電圧になったことを識別する第1識別信号を出力する第1比較器と、
前記第2電圧と前記基準電圧とを比較し、前記第2電圧が前記基準電圧になったことを識別する第2識別信号を出力する第2比較器と、
前記第1識別信号と前記第2識別信号とが供給され、記憶している計数値に応じた調整値を出力する調整用アップダウンカウンタとを備え、
前記調整用アップダウンカウンタは、
前記第2識別信号を受信するより前に、前記第1識別信号を受信した場合には、前記第2識別信号を受信するまで、前記周波数を高くするために、前記発振回路からのパルス信号毎に計数値を減算又は加算し続けて更新し、
前記第1識別信号を受信するより前に、前記第2識別信号を受信した場合には、前記第1識別信号を受信するまで、前記周波数を低くするために、発振回路からのパルス信号毎に計数値を加算又は減算し続けて更新し、更新された計数値を新たに記憶することを特徴とする請求項1に記載の自動調整発振器。 - 前記第1比較器及び前記第2比較器は、同じ回路特性を有していることを特徴とする請求項2に記載の自動調整発振器。
- 前記第1電圧供給回路は、
抵抗器と第1キャパシタとが直列に構成されており、
抵抗器と第1キャパシタとの間の第1接続ノードの電圧が第1電圧として機能し、
前記第2電圧供給回路は、
前記出力信号の周波数に応じて交互に切断及び接続を行なう第1スイッチング手段及び第2スイッチング手段を直列に配置し、
前記第1スイッチング手段は、高電位ラインに接続されており、
前記第2スイッチング手段と低電位ラインとの間には、第2キャパシタが接続されており、
前記第2スイッチング手段と前記第2キャパシタとの間の第2接続ノードの電圧が第2電圧として機能し、
前記第1スイッチング手段と前記第2スイッチング手段との間の第3接続ノードと前記低電位ラインとの間には、第3キャパシタが接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動調整発振器。 - 前記第1接続ノード及び前記第2接続ノードには、前記変化開始時刻よりも前に、前記第1電圧及び前記第2電圧を、予め定めた初期値にするためのリセット回路を接続したことを特徴とする請求項4に記載の自動調整発振器。
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