JP5262069B2 - 電気素子デバイス及び電気素子デバイスの製造方法 - Google Patents

電気素子デバイス及び電気素子デバイスの製造方法 Download PDF

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本発明は、電気素子デバイス及び電気素子デバイスの製造方法に関する。
撮像装置として、複数のフォトセンサを基板上にマトリクス状に配置した固体撮像デバイスが知られている。固体撮像デバイスはそれぞれのフォトセンサで光の強度を検知することによって被写体の像を取得するようになっている。
フォトセンサとしては、例えばダブルゲートトランジスタ等が用いられる。ダブルゲートトランジスタは半導体層に入射した光の強度を検知するため、半導体層に対向したトップゲート電極が透明な金属酸化物であるITOで形成されており、窒化シリコン等の透明な保護絶縁膜により被覆されている。
一般的に、固体撮像デバイスは、被写体から離れて、レンズを介して被写体の反射光を入射することによって被写体の像を取得するために用いられているが、近年では、例えば指紋認証のように、保護絶縁膜に被写体が接触した状態で被写体の像を取得する用途にも固体撮像デバイスが用いられている。
このように固体撮像デバイスで指紋を読み取る場合、被写体である指先が固体撮像デバイスに接触するため、指先の汗が保護絶縁膜に付着する。保護絶縁膜に欠陥がない場合には、特に問題ないが、保護絶縁膜に微小なパーティクルによるピンホール等の欠陥が存在する場合には、汗が欠陥を通じてフォトセンサに浸透して、フォトセンサ特にトップゲート電極が汗の成分であるナトリウムイオン等によって腐食するおそれがある。また、汗に限らず、酸素、水分、その他の悪影響物質が保護絶縁膜の欠陥を通じて電気素子に浸透するおそれもある。
保護絶縁膜に欠陥のある固体撮像デバイスは、製品として不良品であるため、製造工程において保護絶縁膜に欠陥がある固体撮像デバイスを選別し除去することが行われる。例えば、図4に示すように、ダブルゲートトランジスタ103をフォトセンサとして用いる固体撮像デバイス110の製造工程は以下の通りとなる。
まず、図4(a)に示すように、基板102上にボトムゲート電極、ボトムゲート絶縁膜、半導体膜、チャネル保護膜、不純物半導体膜、ソース電極及びドレイン電極、層間絶縁膜、トップゲート電極からなるダブルゲートトランジスタ103及び保護絶縁膜104を形成する。次に、図4(b)に示すように、基板102の端部において保護絶縁膜104を除去し、ダブルゲートトランジスタ103のトップゲート電極130と電気的に接続されるトップゲートライン144を露出させ、スクリーニング装置(図5参照)を用いてスクリーニングを行う。その後、端子部160の保護絶縁膜104への穴あけ(図4(c))、ダブルゲートトランジスタ103の上部を覆う静電保護電極106及び端子部160を覆う電極161の形成(図4(d))を行い、次工程に送るという製造プロセスをとっている。
スクリーニングには、図5に示すスクリーニング装置100を用いることができる。図5に示すように、基板102の端部においてトップゲートライン144が露出した固体撮像デバイス110を直流電源101の負極に接続された陰極クリップ115により挟持し、白金等の陽極棒111を直流電源101の正極に接続された陽極クリップ114により挟持し、電解槽113内の電解液112中に固体撮像デバイス110及び陽極棒111を入れ、電流を流す方法がある(特許文献1参照)。保護絶縁膜104に欠陥がある場合には、欠陥から電解液112が浸透し、トップゲート電極130に腐食が生じ、光の透過率や電気抵抗率が変化する。保護絶縁膜104に存するピンホールのような欠陥は視認できる程大きくないため、トップゲート電極130に腐食を生じさせることにより欠陥を検出し、不良品を除去することができる。
特開2004−184273号公報
しかし、スクリーニングでは不良品を除去することができるものの、歩留まりを向上させることはできなかった。
本発明の課題は、保護絶縁膜の欠陥による不良品を減らし、歩留まりを向上させることができる撮像装置及び撮像装置の製造方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基板に形成された複数の電気素子と、前記複数の電気素子を覆う第1の保護絶縁膜と、を備える電気素子デバイスにおいて、前記電気素子に重なる領域を覆うように、且つ、隣接する2つの電気素子間の少なくとも一部の領域の前記第1の保護絶縁膜を露出させるように、前記第1の保護絶縁膜の表面に第2の保護絶縁膜が設けられ、前記第2の保護絶縁膜の表面に静電保護電極が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気素子デバイスにおいて、前記第2の保護絶縁膜は透明であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の電気素子デバイスにおいて、前記電気素子は受光素子であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、電気素子デバイスの製造方法であって、基板に複数の電気素子を形成し、前記複数の電気素子を覆う第1の保護絶縁膜を成膜し、前記第1の保護絶縁膜の表面に第2の保護絶縁膜を貼着し、前記電気素子に重なる領域の前記第2の保護絶縁膜が残存するように、且つ、隣接する2つの電気素子間の少なくとも一部の領域の前記第1の保護絶縁膜が露出するように、前記第2の保護絶縁膜をパターニングし、前記パターニングした第2の保護絶縁膜の表面に静電保護電極を形成することを特徴とする。
本発明によれば、第1の保護絶縁膜の欠陥による不良品を減らし、歩留まりを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る固体撮像デバイス10全体を示した平面図であり、図2は本発明に係る固体撮像デバイス10の一構成例を示す要部断面図である。図2に示すように、本構成例における固体撮像デバイス10は、大別して、ダブルゲートトランジスタ3をマトリクス状に配列して構成されるアレイ領域と、アレイ領域の周辺部に配置され、ドライバ等の周辺回路との電気的な接続が行われる端子部領域とを有している。固体撮像デバイス10のアレイ領域は、基板2と、複数のダブルゲートトランジスタ3,3,・・・(受光素子)と、ボトムゲート絶縁膜22と、層間絶縁膜29と、第1の保護絶縁膜4と、第2の保護絶縁膜5と、静電保護電極6と、等を備える。
基板2は略平板状であり、絶縁性を有し、石英ガラス等といったガラス基板又はポリカーボネート等といったプラスチック基板である。
ダブルゲートトランジスタ3は、基板2の一方の面上にn行m列のマトリクス状に配列され、画素となる電気素子である。ここで、n、mは整数であり、図1ではn=m=8である。それぞれのダブルゲートトランジスタ3は基板2、ボトムゲート絶縁膜22、層間絶縁膜29、第1の保護絶縁膜4の間に形成され、ボトムゲート電極21と、半導体膜23と、チャネル保護膜24と、不純物半導体膜25,26と、ドレイン電極27と、ソース電極28と、トップゲート電極30と、を具備する。
基板2上には、ボトムゲート電極21がダブルゲートトランジスタ3ごとにマトリクス状となって形成されている。また、基板2上には横方向に延在するn本のボトムゲートライン41,41,・・・が形成されており、横方向に配列された同一行の各ダブルゲートトランジスタ3のボトムゲート電極21は共通のボトムゲートライン41と一体となって形成されている。ボトムゲート電極21及びボトムゲートライン41は、導電性及び遮光性を有し、例えばクロム、クロム合金、アルミ若しくはアルミ合金又はこれらの合金からなる。
ボトムゲート電極21及びボトムゲートライン41上には、全てのダブルゲートトランジスタ3,3,・・・に共通したボトムゲート絶縁膜22が形成されている。ボトムゲート絶縁膜22は、絶縁性及び透光性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
ボトムゲート絶縁膜22上には、半導体膜23がボトムゲート電極21と対向してダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングされて形成されている。半導体膜23は、平面視して略矩形状を呈しており、アモルファスシリコン又はポリシリコンで形成された層である。半導体膜23の中央部上には、チャネル保護膜24が形成されている。チャネル保護膜24は、パターニングに用いられるエッチャントから半導体膜23の表面を保護する機能を有し、絶縁性及び透光性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。半導体膜23に光が入射すると、光量に従った量の電子−正孔対がチャネル保護膜24と半導体膜23との界面付近を中心に発生するようになっている。
半導体膜23の一端部上には、不純物半導体膜25が一部チャネル保護膜24に重なるようにして形成されており、半導体膜23の他端部上には、不純物半導体膜26が一部チャネル保護膜24に重なるようにして形成されている。不純物半導体膜25,26は半導体膜23の両端部上に互いに離間して形成される。不純物半導体膜25,26は、n型の不純物イオンを含むアモルファスシリコン(n+シリコン)からなる。
不純物半導体膜25上には、ダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングされたドレイン電極27が形成されている。不純物半導体膜26上には、ダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングされたソース電極28が形成されている。また、縦方向に延在するm本のドレインライン42,42,・・・及びソースライン43,43,・・・がボトムゲート絶縁膜22上に形成されており、縦方向に配列された同一列の各ダブルゲートトランジスタ3のドレイン電極27は共通のドレインライン42と一体に形成されており、縦方向に配列された同一列の各ダブルゲートトランジスタ3のソース電極28は共通のソースライン43と一体に形成されている。ドレイン電極27、ソース電極28、ドレインライン42及びソースライン43は、導電性及び遮光性を有しており、例えばクロム、クロム合金、アルミ若しくはアルミ合金又はこれらの合金からなる。
全てのダブルゲートトランジスタ3,3,・・・のチャネル保護膜24、ドレイン電極27及びソース電極28並びにドレインライン42,42,・・・及びソースライン43,43,・・・上には、全てのダブルゲートトランジスタ3,3,・・・に共通した層間絶縁膜29が形成されている。層間絶縁膜29は、絶縁性及び透光性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
層間絶縁膜29上には、ダブルゲートトランジスタ3ごとにトップゲート電極30が半導体膜23に対向するようにパターニングされて形成されている。また、層間絶縁膜29上には横方向に延在するn本のトップゲートライン44が形成されており、横方向に配列された同一行の各ダブルゲートトランジスタ3のトップゲート電極30は共通のトップゲートライン44と一体に形成されている。
トップゲート電極30及びトップゲートライン44は、透光性を有した金属酸化物等といった透明導電体であり、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛若しくは酸化スズ又はこれらのうちの少なくとも一つを含む混合物(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム)で形成されている。
全てのダブルゲートトランジスタ3,3,・・・のトップゲート電極30及びトップゲートライン44上には、共通の第1の保護絶縁膜4が形成されている。第1の保護絶縁膜4は、絶縁性及び透光性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
以上のように構成されたダブルゲートトランジスタ3は、半導体膜23を受光部とした光電変換素子である。
本発明においては、第1の保護絶縁膜4上にダブルゲートトランジスタ3ごとにトップゲート電極30を覆うように、第2の保護絶縁膜5が形成されている。
第2の保護絶縁膜5は、透光性を有した透明絶縁体であり、例えば透明な感光性樹脂フィルムをパターニングすることにより形成することができる。透明な感光性樹脂フィルムの例としては、アクリルフィルム等が挙げられる。アクリルフィルムをフィルムラミネートし、露光、現像、焼成することで第2の保護絶縁膜5が形成される。
第1の保護絶縁膜4に微小なパーティクルによるピンホール等の欠陥が存在する場合であっても、第1の保護絶縁膜4上に第2の保護絶縁膜5を設けることで欠陥を塞ぐことができる。これによりトップゲート電極30の腐食を防止することができる。
なお、第1の保護絶縁膜4の欠陥を確実に塞ぐために、第2の保護絶縁膜5の厚さは4μm以上であることが好ましい。一方、第2の保護絶縁膜5が厚すぎると画像がぼけ、撮像性能が低下するため、10μm以下であることが好ましい。
静電保護電極6は、第2の保護絶縁膜5を覆うように形成されており、ダブルゲートトランジスタ3を静電気から保護する。静電保護電極6は、透光性を有した金属酸化物等といった透明導電体であり、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛若しくは酸化スズ又はこれらのうちの少なくとも一つを含む混合物(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム)で形成されている。
また、端子部領域にはボトムゲート電極から延在するボトムゲートラインの端部に形成されたボトムゲート端子部Pbと、ドレイン電極から延在するドレインラインの端部に形成されたドレイン端子部Pdと、ソース電極から延在するソースラインの端部に形成されたソース端子部(図示せず)と、トップゲート電極から延在するトップゲートラインの端部に形成されたトップゲート端子部Ptと、が各々所定のピッチで配列されている。
平面視して、ボトムゲートライン41,41,・・・は、ダブルゲートトランジスタ3,3,・・・がマトリクス状に配列されている画像入力領域の外部まで延在している。ボトムゲートライン41の端部に重なった場所のボトムゲート絶縁膜22、層間絶縁膜29及び第1の保護絶縁膜4にはコンタクトホール51が形成されている。図2に示すように、コンタクトホール51のうち、ボトムゲート絶縁膜22の部分には導電性の第一中間層46が埋設され、層間絶縁膜29の部分には第二中間層47が埋設され、第1の保護絶縁膜4の部分には電極61が埋設されている。
平面視して、ドレインライン42,42,・・・は、ダブルゲートトランジスタ3,3,・・・がマトリクス状に配列されている画像入力領域の外部まで延在している。ドレインライン42,42,・・・の端部に重なった場所の層間絶縁膜29及び第1の保護絶縁膜4にはコンタクトホール52が形成されている。コンタクトホール52のうち、層間絶縁膜29の部分には第二中間層47が埋設され、第1の保護絶縁膜4の部分には電極62が埋設されている。
平面視して、ソースライン43,43,・・・は、ダブルゲートトランジスタ3,3,・・・がマトリクス状に配列されている画像入力領域から電極63に重なる箇所まで延在している。図示しないが、ソースライン43,43,・・・の端部に重なった場所の層間絶縁膜29及び第1の保護絶縁膜4にはコンタクトホール53が形成されている。コンタクトホール53のうち、層間絶縁膜29の部分には第二中間層47が埋設され、第1の保護絶縁膜4の部分は電極63により埋設されている。
平面視して、トップゲートライン44,44,・・・は、ダブルゲートトランジスタ3,3,・・・がマトリクス状に配列されている画像入力領域の外部まで延在している。トップゲートライン44,44,・・・の端部に重なった場所の第1の保護絶縁膜4にはコンタクトホール54が形成されている。コンタクトホール54には電極64が埋設されている。
第一中間層46はドレイン電極27、ソース電極28、ドレインライン42及びソースライン43と同じ材料からなり、ドレイン電極27、ソース電極28、ドレインライン42及びソースライン43と同時に形成される。第二中間層47はトップゲート電極30及びトップゲートライン44と同じ材料からなり、トップゲート電極30及びトップゲートライン44と同時に形成される。電極61,62,63,64は静電保護電極6と同じ材料からなり、静電保護電極6と同時に形成される。
次に、図2及び図3を用いて固体撮像デバイス10の製造方法について説明する。
まず、スパッタ、蒸着といったPVD法又はCVD法により導電体層を透明基板2上に成膜する成膜工程の後、フォトリソグラフィー法といったマスク工程を行い、エッチング法等により導電体層を形状加工する形状加工工程を行うことによって、それぞれのダブルゲートトランジスタ3のボトムゲート電極21並びにボトムゲートライン41,41,・・・をパターニングする。
次いで、透明基板2のほぼ全面にわたって窒化シリコン又は酸化シリコンからなるボトムゲート絶縁膜22を成膜し、更にボトムゲート絶縁膜22上の全面にわたって半導体層を成膜し、半導体層上の全面にわたって絶縁層を成膜する。次いで、絶縁層にマスクをし、絶縁層を形状加工することによって、ダブルゲートトランジスタ3ごとにチャネル保護膜24をパターニングし、その後にn型不純物を含有したアモルファスシリコン層を堆積する。そして、アモルファスシリコン層にマスクをし、アモルファスシリコン層を形状加工することによって、不純物半導体膜25,26をダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングするとともにその下方の半導体膜23をダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングする。
次に、平面視してボトムゲートライン41,41,・・・の先端と重なった部分においてボトムゲート絶縁膜22にコンタクトホール51,51,・・・を形成する。次に、導電体層をボトムゲート絶縁膜22上の全面に成膜し、導電体層にマスクをして、導電体層を形状加工することによって、ドレイン電極27及びソース電極28をダブルゲートトランジスタ3ごとにパターニングするとともにドレインライン42,42,・・・及びソースライン43,43,・・・をパターニングし、更に各コンタクトホール51内に第一中間層46をパターニングする。各コンタクトホール51内において第一中間層46はボトムゲートライン41に接している。
次いで、ドレイン電極27及びソース電極28等が形成されたボトムゲート絶縁膜22の全面に層間絶縁膜29を成膜する。次いで、各第一中間層46に重なった箇所においてコンタクトホール51を層間絶縁膜29に形成するとともに、各ドレインライン42の先端に重なった箇所においてコンタクトホール52を層間絶縁膜29に形成し、更には、各ソースライン43の先端に重なった箇所においてコンタクトホール53を層間絶縁膜29に形成する。
次いで、層間絶縁膜29の全面にITOといった透明な導電体層を成膜する。次いで、透明な導電体層にマスクをし、透明な導電体層をパターニングすることによって、ダブルゲートトランジスタ3ごとにトップゲート電極30を形成するとともにトップゲートライン44,44,・・・をトップゲート電極30と一体形成し、並びに第二中間層47をコンタクトホール51,52,53内に形成する。
次いで、トップゲート電極30及びトップゲートライン44等が形成された層間絶縁膜29の全面に第1の保護絶縁膜4を成膜する(図3(a))。
次いで、第1の保護絶縁膜4の全面に感光性樹脂からなるフィルムを貼りつけ、パターニングすることにより、ダブルゲートトランジスタ3のセンサエリアAを覆う位置に透明な第2の保護絶縁膜5を形成する(図3(b))。尚、第2の保護絶縁膜5は端子部領域には設けられない。
次いで、各第二中間層47に重なった箇所においてコンタクトホール51,52,53を層間絶縁膜29に形成するとともに、各トップゲートライン44の先端に重なった箇所においてコンタクトホール54を第1の保護絶縁膜4に形成する(図3(c))。
次いで、第1の保護絶縁膜4の全面にITOといった透明な導電体層を成膜する。次いで、透明な導電体層にマスクをし、透明な導電体層をパターニングすることによって、ダブルゲートトランジスタ3のセンサエリアAを覆う第2の保護絶縁膜5を更に覆う静電保護電極6を形成するとともに、コンタクトホール51,52,53,54内に電極61,62,63,64を形成する(図2)。以上により、固体撮像デバイス10が完成する。
<スクリーニング不良率>
第2の保護絶縁膜5の厚さとスクリーニング不良率との関係を調べるために、第2の保護絶縁膜5の厚さを変えて、図5に示すスクリーニング装置100を用いてスクリーニングを行った。
第2の保護絶縁膜5の厚さを2μm、4μm、6μm、10μmとしてダブルゲートトランジスタ3ごとに第2の保護絶縁膜5を形成した段階((図3(b))で、基板の端部において第1の保護絶縁膜を除去し、トップゲート電極30と電気的に接続されるトップゲートライン44を露出させた。次に、図5のスクリーニング装置100を用いてスクリーニングを行った。電解液112としては、ホウ酸アンモニウム液を用いた。印加電圧は20V、処理時間は6時間とし、トップゲート電極に腐食を生じさせ欠陥が視認できたものを不良フォトセンサとした。
第2の保護絶縁膜5の厚さを2μmとしたもののスクリーニング不良率(=不良フォトセンサ数/1基板の全フォトセンサ数)は19.7%であった。一方、第2の保護絶縁膜5の厚さを4μm、6μm、10μmとしたもののスクリーニング不良率はいずれも0%であった。第2の保護絶縁膜5の厚さを4μm以上とすることで、スクリーニング不良率が著しく低下することがわかる。
このように、本発明によれば、ダブルゲートトランジスタ3ごとに第2の保護絶縁膜5を設けることでトップゲート電極30の腐食を防止し、第1の保護絶縁膜4の欠陥による不良品を減らすため、歩留まりを向上させることができる。また、スクリーニング工程を削減することができる。
なお、以上の説明では固体撮像デバイス10を検査する方法に本発明を適用したが、他のデバイスを検査する場合にも本発明を適用しても良い。
例えば、検査対象のデバイスとしては、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等が挙げられる。
液晶表示パネルの場合、電気素子としては、液晶層と、該液晶層を挟持した一対の対向電極(少なくとも一方が金属酸化物からなる透明電極である。)とを備える液晶素子が挙げられ、その他に、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極(少なくとも何れか一つの電極が金属酸化物からなる透明電極である。)を備えたMOS型トランジスタであっても良い。
有機EL表示パネルの場合、電気素子としては、一対の対向電極(少なくとも一方が金属酸化物からなる透明電極である。)と、これら対向電極の間に挟持されるとともにこれら対向電極間に印加された電圧で発光する有機化合物層と、を備えたEL素子が挙げられ、その他にMOS型トランジスタが挙げられる。
固体撮像デバイスであるCCDイメージセンサ及びCMOSイメージセンサの場合には、電気素子として、受光部であるPN接合構造といった半導体と、その半導体を挟持した一対の電極(少なくとも一方が金属酸化物からなる透明電極である。)とを有するとともに、画素ごとに設けられたフォトダイオードが挙げられる。
本発明に係る固体撮像デバイス10全体を示した平面図である。 本発明に係る固体撮像デバイス10における一構成例を示す要部断面図である。 (a)は第1の保護絶縁膜4が成膜された固体撮像デバイス10を示す断面図であり、(b)は第2の保護絶縁膜5が形成された固体撮像デバイス10を示す断面図であり、(c)はコンタクトホール51が形成された固体撮像デバイス10を示す断面図である。 従来の固体撮像デバイスの製造工程を示す断面図であり、(a)は第1の保護絶縁膜まで形成した状態を示す断面図であり、(b)は基板の端部において第1の保護絶縁膜を除去し、トップゲート電極と電気的に接続されるトップゲートラインを露出させた状態を示す断面図、(c)は端子部の穴あけをした状態を示す断面図、(d)は静電保護電極を形成した状態を示す断面図である。 固体撮像デバイスのスクリーニング装置100を示す模式図である。
符号の説明
3,103 ダブルゲートトランジスタ
4 第1の保護絶縁膜
104 保護絶縁膜
5 第2の保護絶縁膜
10,110 固体撮像デバイス
6,106 静電保護電極

Claims (4)

  1. 基板に形成された複数の電気素子と、前記複数の電気素子を覆う第1の保護絶縁膜と、を備える電気素子デバイスにおいて、
    前記電気素子に重なる領域を覆うように、且つ、隣接する2つの電気素子間の少なくとも一部の領域の前記第1の保護絶縁膜を露出させるように、前記第1の保護絶縁膜の表面に第2の保護絶縁膜が設けられ
    前記第2の保護絶縁膜の表面に静電保護電極が形成されていることを特徴とする電気素子デバイス。
  2. 前記第2の保護絶縁膜は透明であることを特徴とする請求項1に記載の電気素子デバイス。
  3. 前記電気素子は受光素子であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気素子デバイス。
  4. 基板に複数の電気素子を形成し、
    前記複数の電気素子を覆う第1の保護絶縁膜を成膜し、
    前記第1の保護絶縁膜の表面に第2の保護絶縁膜を貼着し、
    前記電気素子に重なる領域の前記第2の保護絶縁膜が残存するように、且つ、隣接する2つの電気素子間の少なくとも一部の領域の前記第1の保護絶縁膜が露出するように、前記第2の保護絶縁膜をパターニングし、
    前記パターニングした第2の保護絶縁膜の表面に静電保護電極を形成することを特徴とする電気素子デバイスの製造方法。
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