JP5262032B2 - 光学積層体の製造方法、光学積層体、偏光板及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
しかし、単に表面に凹凸形状を形成する目的で上記粒子を添加すると、ヘイズ(曇り)も付与されてしまうため、光学特性に影響を与えずに高い透明性を有する層を形成するのは困難であった。特に、クリヤータイプの光学積層体に対して、このような貼り付き防止を図ることは困難であった。
上記浸透性が高い溶剤は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン及び塩化メチレンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記樹脂組成物は、更に、帯電防止剤を含むことが好ましい。
上記樹脂組成物は、更に、ケイ素系化合物及び/又はフッ素系化合物を含むことが好ましい。
上記光透過性基材は、トリアセチルセルロースであることが好ましい。
上記光透過性基材は、ハードコート層を形成する面に帯電防止層を有することが好ましい。
本発明の光学積層体の製造方法は、低屈折率層を形成する工程を更に有することが好ましい。
上記光学積層体は、全光線透過率が91%以上であることが好ましい。
上記光学積層体は、ヘイズ値が0.7%以下であることが好ましい。
本発明はまた、光透過性基材及びハードコート層を有する光学積層体であって、上記光透過性基材は、トリアセチルセルロースであり、上記ハードコート層は、平均粒子径10〜300nmのスチレン粒子を樹脂固形分100質量部に対して0.1〜5質量部含み、かつ、重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物及び浸透性が高い溶剤を含む樹脂組成物を、上記光透過基材上に塗布して形成されたものであり、上記重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物は、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性ジアクリレートとの組み合わせ、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレート、及び、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレートとの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの組み合わせを含み、上記浸透性が高い溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、ニトロメタン、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、メチルグリコール、メチルグリコールアセテート、テトラヒドロフラン、1,4―ジオキサン、ジオキソラン、ジイソプロピルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロルエタン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする光学積層体でもある。
本発明はまた、偏光素子を備えてなる偏光板であって、上記偏光板は、偏光素子表面に上述の光学積層体を備えることを特徴とする偏光板でもある。
本発明はまた、最表面に上述の光学積層体、又は、上述の偏光板を備えることを特徴とする非自発光型画像表示装置でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
更に、形成されるハードコート層は表面に凹凸形状を有しているので、その上に、例えば、低屈折率層を形成した場合、これらの層間の密着性を向上させることもできる。
なお、上記平均粒子径は、5質量%のメチルエチルケトン分散液として、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置を使用して測定して得られた値である。
上記重量平均分子量が1000を超えると、後述する浸透性が高い溶剤とともに基材に浸透したり又は基材側へ偏在する効果が不充分になり、本発明の所望の効果を充分に得られない。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、ポリスチレン換算にて得られた値である。
なかでも、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、イソシアヌル酸変性ジアクリレート、イソシアヌル酸変性トリアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートが好ましい。
上記重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物は、屈折率が1.45〜1.65であることが好ましい。
上記浸透性が高い溶剤は、光透過性基材に対して浸透性が高く、上記基材を溶解又は膨潤させることができる溶剤である。そのような溶剤を含むことにより、上記スチレン粒子が表面により偏在しやすくなり、本発明の効果が顕著なものとなりやすい。また、干渉縞の発生を抑制することができる。
上記浸透性が高い溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン類;蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類;ニトロメタン、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の含窒素化合物;メチルグリコール、メチルグリコールアセテート等のグリコール類;テトラヒドロフラン、1,4―ジオキサン、ジオキソラン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロルエタン等のハロゲン化炭化水素;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のグリコールエーテル類;その他、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンが挙げられ、またはこれらの混合物が挙げられる。なかでも、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン及び塩化メチレンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記光反応性基としては特に限定されず、例えば、アクリレート基、メタクリレート基、エポキシ基等が挙げられる。
このような光反応性基を表面に有するコロイダルシリカは、例えば、シリカ微粒子の表面に上記光反応性基を有するシランカップリング剤を反応させる方法等が挙げられる。
上記帯電防止剤としては、特に限定されず、例えば、リチウム塩化合物、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性化合物;スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性化合物;アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両性化合物;アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性化合物;スズ及びチタンのアルコキシドのような有機金属化合物;上記有機金属化合物のアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等を使用することができる。上記に列記した化合物を高分子量化した化合物も使用することができる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基又は金属キレート部を有し、かつ、電離放射線により重合可能なモノマー又はオリゴマー又は官能基を有するカップリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用することができる。
上記イオン伝導性帯電防止剤としてのリチウム塩としては、パーフルオロアルキルスルホン酸リチウム、リチウムビスパーフルオロアルキルスルホンイミド、又は、過塩素酸リチウムが好ましく挙げられる。更に詳しくは、パーフルオロアルキルスルホン酸リチウムとしては、トリフルオロメチルスルホン酸リチウム、ペンタフルオロエチルスルホン酸リチウム等を好ましく挙げることができ、リチウムビスパーフルオロアルキルスルホンイミドとしては、リチウムビストリフルオロメタンスルホンイミド又はリチウムビスペンタフルオロエタンスルホンイミド等を好ましく挙げることができる。中でも、リチウムビストリフルオロメタンスルホンイミド又はリチウムビスペンタフルオロエタンスルホンイミドは、特に環境信頼性に優れるので好ましく適用される。
上記電子伝導性高分子としては、脂肪族共役系のポリアセチレン、ポリアセン、ポリアズレン、芳香族共役系のポリフェニレン、複素環式共役系のポリピロール、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、含ヘテロ原子共役系のポリアニリン、ポリチエニレンビニレン、混合型共役系のポリ(フェニレンビニレン)、分子中に複数の共役鎖を持つ共役系である複鎖型共役系、これらの導電性ポリマーの誘導体、及び、これらの共役高分子鎖を飽和高分子にグラフトまたはブロック共重した高分子である導電性複合体からなる群より選択される少なくとも一種を挙げることができる。なかでも、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等の有機系帯電防止剤を使用することがより好ましい。上記有機系帯電防止剤を使用することによって、優れた帯電防止性能を発揮すると同時に、光学積層体の全光線透過率を高めるとともにヘイズ値を下げることも可能になる。また、導電性向上や、帯電防止性能向上を目的として、有機スルホン酸や塩化鉄等の陰イオンを、ドーパント(電子供与剤)として添加することもできる。ドーパント添加効果も踏まえ、特にポリチオフェンは透明性、帯電防止性が高く、好ましい。上記ポリチオフェンとしては、オリゴチオフェンも好適に使用することができる。上記これらの導電性ポリマーの誘導体としては特に限定されず、例えば、ポリフェニルアセチレン、ポリジアセチレンのアルキル基置換体等を挙げることができる。
上記有機ホウ素化合物としては、ポリエーテル、ポリアルデヒド又はポリケトンとホウ素とのイオン結合体が特に好ましい。
上記導電性微粒子の具体例としては、金属酸化物からなるのものを挙げることができる。そのような金属酸化物としては、ZnO(屈折率1.90、以下、カッコ内の数値は屈折率を表す。)、CeO2(1.95)、Sb2O2(1.71)、SnO2(1.997)、ITOと略して呼ばれることの多い酸化インジウム錫(1.95)、In2O3(2.00)、Al2O3(1.63)、アンチモンドープ酸化錫(略称;ATO、2.0)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(略称;AZO、2.0)等を挙げることができる。微粒子とは、1ミクロン以下の、いわゆるサブミクロンの大きさのものを指し、好ましくは、平均粒径が0.1nm〜0.1μmのものである。また、本発明の好ましい態様によれば、微粒子の一次粒径は30〜70nm程度であり、二次粒径は200nm以下程度が好ましい。
カーボンナノチューブは、特に限定されないが、例えば、単層カーボンナノチューブ(SWNT:single−walled carbon nanotube);多層カーボンナノチューブ(MWNT:multi−walled carbon nanotube);カーボンナノホーン(carbon nanohorn:カーボンナノチューブと同様にグラファイト(炭素の6員環が規則正しく並んだ構造)シートをベースにしたナノ・メートルサイズの構造体である。ナノカーボン材料の一種で、グラファイト・シートは単層であり、片方の先端は5個の5員環を含む角状(horn:ホーン)のグラファイト・シートで閉じているという特徴を持つ)が挙げられる。またこれらの混合物であってもよい。
上記光重合開始剤としては、アセトフェノン類(例えば、商品名イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、商品名イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モリフォリノプロパン−1−オン)、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を挙げることができる。これらは、単独で使用するか又は2種以上を併用してもよい。
上記光重合開始剤の添加量は、上記バインダー樹脂固形分100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。
上記レベリング剤、架橋剤、硬化剤、重合促進剤、粘度調整剤は、公知のものを使用するとよい。
また、上記樹脂組成物は、表面ヘイズを付与するような粒子は含まないものであることが好ましい。
上記混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等を使用するとよい。
上記光透過性基材としては、透明性、平滑性、耐熱性を備え、機械的強度とに優れたものであることが好ましい。上記光透過性基材を形成する材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース系化合物が挙げられる。なかでも、発明の効果を発揮しやすいという観点からトリアセチルセルロース(TAC)であることがより好ましい。
上記樹脂組成物の塗布量は、1〜30g/m2であることが好ましい。1g/m2未満であると、ハードコート性が弱い光学積層体となってしまうおそれがある。30g/m2を超えると、カール(反り)が大きくなるとともにクラック・ヒビが入りやすくなりトラブルの原因となる。またバインダー樹脂の値段が高くなりコスト高となってしまうおそれがある。上記塗布量は、1〜30g/m2であることがより好ましく、5〜20g/m2が更に好ましい。
上記活性エネルギー線照射としては、紫外線又は電子線による照射を挙げることができる。紫外線源の具体例としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯等の光源が挙げられる。紫外線の波長としては、190〜380nmの波長域を使用することができる。電子線源の具体例としては、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が挙げられる。
上記紫外線照射する場合、硬化により層が白濁しない点で、窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
上記低屈折率層は、上記ハードコート層の表面に形成されてなり、その屈折率がハードコート層より低いものである。本発明の好ましい態様によれば、上記ハードコート層の屈折率が1.45以上であり、低屈折率層の屈折率が1.45未満であり、好ましくは1.40以下で構成されてなるものが好ましい。
本発明の光学積層体の製造方法は、ハードコート層を光透過性基材上に形成したものを一度巻き取った後、ハードコート層の上に、低屈折率層等を積層する際、歩留まり、品質の面でも良好である。このように、本発明の光学積層体の製造方法により得られる光学積層体も、本発明の一つである。
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物1を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物2を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.1質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物3を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物4を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径50nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物5を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径300nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物6を調製した。
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬製 DPHA、重量平均分子量524) 7質量部
・イソシアヌル酸変性トリアクリレート(東亜合成製 M315、重量平均分子量423) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物7を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・酢酸メチル 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物8を調製した。
・ウレタンアクリレート(日本合成製 UV1700B、重量平均分子量2000) 4質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 3質量部
・イソシアヌル酸変性トリアクリレート(東亜合成製 M315、重量平均分子量423) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物9を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 10質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物10を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.001質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物11を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径500nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物12を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・トルエン 10質量部
・下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物13を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333) 3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・シリカ微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物14を調製した。
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬製 PET30、重量平均分子量298) 7質量部
・イソシアヌル酸変性ジアクリレート(東亜合成製 M215、重量平均分子量333)3質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
0.4質量部
・ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド微粒子
(平均粒径2000nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.5質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
下記組成の成分を混合し、ハードコート層形成用組成物15を調製した。
・トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(ダイセルサイテック製 IRR214K、重量平均分子量304、疎水性置換基含有) 10質量部
・重合開始剤(イルガキュア184;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製) 0.4質量部
・スチレン微粒子(平均粒径200nm) 0.5質量部
・レベリング剤(大日本インキ製、メガファックMCF350−5) 0.2質量部
・メチルエチルケトン 10質量部
トリアセチルセルロースフィルム(厚み80μm)の片面に、上述のハードコート層形成用組成物1を、湿潤重量26g/m2(乾燥重量13g/m2)で塗布した。70℃にて60秒乾燥し、紫外線200mJ/cm2を照射して、ハードコート層を有する光学積層体を形成した。
実施例1において、使用したハードコート層形成用組成物1の代わりに、ハードコート層形成用組成物2〜15を使用した以外は、実施例1と同様にして、光学積層体を製造した。
(貼付防止効果)
トリアセチルセルロースフィルム基材に各種ハードコート層を積層したフィルムを作成し、ロール上に巻取った。5日間常温で放置した後、空ロールへ巻き返し、貼りつきの有無を目視で確認した。
○:貼り付きなし
×:貼り付きあり
全光線透過率(%)について、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7361に従って測定し、下記の基準にて評価した。
○:全光線透過率91%以上
×:全光線透過率91%未満
ヘイズ値(%)について、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7136に従って測定し、下記の基準にて評価した。
○:ヘイズ値0.7%以下
×:ヘイズ値0.7%を超える
光学積層体のハードコート層と逆の面に、裏面反射を防止するための黒色テープを貼り、ハードコート層の面から光学積層体を目視により観察し、干渉縞の発生の有無を下記の基準にて評価した。
○:干渉縞の発生はなかった。
×:干渉縞の発生があった。
2 光透過性基材
3 帯電防止層
Claims (15)
- 光透過性基材及びハードコート層を有する光学積層体の製造方法であって、
平均粒子径10〜300nmのスチレン粒子を樹脂固形分100質量部に対して0.1〜5質量部含み、かつ、重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物及び浸透性が高い溶剤を含む樹脂組成物を、前記光透過性基材上に塗布してハードコート層を形成する工程を有し、
前記重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物は、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性ジアクリレートとの組み合わせ、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレート、及び、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレートとの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの組み合わせを含み、
前記浸透性が高い溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、ニトロメタン、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、メチルグリコール、メチルグリコールアセテート、テトラヒドロフラン、1,4―ジオキサン、ジオキソラン、ジイソプロピルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロルエタン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンからなる群より選択される少なくとも1種である
ことを特徴とする光学積層体の製造方法。 - 浸透性が高い溶剤は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン及び塩化メチレンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載の光学積層体の製造方法。
- 樹脂組成物は、更に、ケイ素、アルミニウム、チタン、亜鉛、ゲルマニウム、インジウム、スズ及びアンチモンからなる群より選択される少なくとも1つの元素の酸化物を含有する請求項1又は2記載の光学積層体の製造方法。
- 樹脂組成物は、更に、帯電防止剤を含む請求項1、2又は3記載の光学積層体の製造方法。
- 樹脂組成物は、更に、ケイ素系化合物及び/又はフッ素系化合物を含む請求項1、2、3又は4記載の光学積層体の製造方法。
- 光透過性基材は、トリアセチルセルロースである請求項1、2、3、4又は5記載の光学積層体の製造方法。
- 光透過性基材は、ハードコート層を形成する面に帯電防止層を有する請求項1、2、3、4、5又は6記載の光学積層体の製造方法。
- 低屈折率層を形成する工程を更に有する請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の光学積層体の製造方法。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の光学積層体の製造方法により得られることを特徴とする光学積層体。
- 全光線透過率は、91%以上である請求項9記載の光学積層体。
- ヘイズ値は、0.7%以下である請求項9又は10記載の光学積層体。
- 光透過性基材及びハードコート層を有する光学積層体であって、
前記光透過性基材は、トリアセチルセルロースであり、
前記ハードコート層は、平均粒子径10〜300nmのスチレン粒子を樹脂固形分100質量部に対して0.1〜5質量部含み、かつ、重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物及び浸透性が高い溶剤を含む樹脂組成物を、前記光透過基材上に塗布して形成されたものであり、
前記重量平均分子量1000以下の(メタ)アクリレート系化合物は、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性ジアクリレートとの組み合わせ、ペンタエリスリトールトリアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレート、及び、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとイソシアヌル酸変性トリアクリレートとの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの組み合わせを含み、
前記浸透性が高い溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、ニトロメタン、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、メチルグリコール、メチルグリコールアセテート、テトラヒドロフラン、1,4―ジオキサン、ジオキソラン、ジイソプロピルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロルエタン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレンからなる群より選択される少なくとも1種である
ことを特徴とする光学積層体。 - 最表面に請求項9、10、11又は12記載の光学積層体を備えることを特徴とする自発光型画像表示装置。
- 偏光素子を備えてなる偏光板であって、
上記偏光板は、偏光素子表面に請求項9、10、11又は12記載の光学積層体を備えることを特徴とする偏光板。 - 最表面に請求項9、10、11若しくは12記載の光学積層体、又は、請求項14記載の偏光板を備えることを特徴とする非自発光型画像表示装置。
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