JP2017187784A - ハードコートフィルム、偏光板、前面板及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、トリアセチルセルロース基材は、耐湿熱性に劣り、ハードコートフィルムを偏光板保護フィルムとして高温多湿の環境下で使用すると、偏光機能や色相等の偏光板機能を低下させるという欠点があった。
このような問題に対して、アクリル系樹脂及び/又はメタクリル系樹脂を主成分とする透明プラスチック基材を用いることが提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、ハードコートフィルムの製造に必要な工程が増え、特別な処理をする必要があることから、やはり生産性に欠けるものであった。
しかしながら、このような光学積層体では、プラスチック基材の表面にハードコート層を形成すると同時に該プラスチック基材の表面に凹凸を形成することはできず、別工程としてプラスチック基材の表面に凹凸を予め形成することが必要であった。このため、従来の基材フィルムに凹凸を形成することで干渉縞の発生を防止した光学積層体は、製造コスト的に好ましいものではなく、より簡便に製造でき干渉縞の発生を抑制できる光学積層体が求められていた。
本発明のハードコートフィルムの製造方法において、上記溶剤は、沸点が85〜165℃であることが好ましい。
本発明のハードコートフィルムにおいて、上記ハードコート層は、バインダー樹脂と溶剤とを含有するハードコート層用組成物を用いてなり、上記溶剤は、沸点が85〜165℃±40℃であることが好ましい。
また、上記基材フィルムのガラス転移温度が110〜140℃であることが好ましい。
また、本発明は、本発明のハードコートフィルムを表面に保持することを特徴とする前面板でもある。
更に、本発明は、最表面に本発明のハードコートフィルム、若しくは、本発明の偏光板、又は、本発明の前面板を備えることを特徴とする画像表示装置でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明により製造されるハードコートフィルムの一部を模式的に示した断面図である。
図1に示したように、本発明により製造されるハードコートフィルム10は、基材フィルム11及びハードコート層12の厚さ方向の断面において、これら基材フィルム11及びハードコート層12の界面13に凹凸14が形成されている。
本発明により製造されるハードコートフィルムは、基材フィルム11及びハードコート層12の厚さ方向に対して垂直な方向に基準長さ(A)をとり、該基準長さ(A)内における界面13の長さ(B)(図1において太線で示した)をとったとき、基準長さ(A)と長さ(B)との比(B/A)が、1.04〜1.09となることが好ましい。
上記(B/A)が1.04未満であると、得られるハードコートフィルムの基材フィルムとハードコート層との密着性に劣り、また、干渉縞が発生することを充分に防止できず、一方、1.09を超えると、ハードコートフィルムの内部ヘイズが高くなり、上記ハードコートフィルムを用いた場合の表示画像に白化の問題が生じる。
上記(メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルムは、製造するハードコートフィルムが、TACからなる基材フィルムを備えたハードコートフィルムと比較して、耐湿熱性及び平滑性に優れるとともに、シワの発生を好適に防止することができる。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び「メタクリル」を意味する。
上記環構造を有するアクリル系樹脂としては特に限定されないが、例えば、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂、又は、イミド環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が好適に用いられる。これらの(メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルムは、TACからなる基材フィルムと比較して、機械的強度及び平滑性に優れ、また、透湿度が低く、高温環境下における耐熱性、高湿環境下における耐湿性等の耐久性に優れたものである。
なお、このようなグルタルイミド構造は、例えば、(メタ)アクリル酸エステル重合体をメチルアミン等のイミド化剤によりイミド化して形成できる。
なお、このようなN−置換マレイミド構造を主鎖に有するアクリル樹脂は、例えば、N−置換マレイミドと(メタ)アクリル酸エステルとを共重合して形成できる。
上記基材フィルムのTgとしては、具体的には、110〜140℃であることが好ましい。110℃未満であると、ハードコート層を形成する際にハードコート層用組成物に含まれる溶剤によるダメージを受けることがあり、一方、140℃を超えると、ハードコート層との界面に凹凸を形成できないことがある。上記基材フィルムのTgのより好ましい下限は120℃、より好ましい上限は130℃である。
上記バインダー樹脂としては、透明性のものが好ましく、例えば、紫外線又は電子線により硬化する樹脂である電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂と溶剤乾燥型樹脂(熱可塑性樹脂等、塗工時に固形分を調整するために添加した溶剤を乾燥させるだけで、被膜となるような樹脂)との混合物、又は、熱硬化型樹脂を挙げることができる。より好ましくは電離放射線硬化型樹脂である。
なお、本明細書において、「樹脂」は、モノマー、オリゴマー等の樹脂成分も包含する概念である。
上記熱可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、脂環式オレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂及びゴム又はエラストマー等を挙げることができる。上記熱可塑性樹脂は、非結晶性で、かつ有機溶媒(特に複数のポリマーや硬化性化合物を溶解可能な共通溶媒)に可溶であることが好ましい。特に、製膜性、透明性や耐候性のという観点から、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、脂環式オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース誘導体(セルロースエステル類等)等が好ましい。
また、本発明において、上記溶剤としては、上記基材フィルムのTgに対して、±40℃であることが好ましい。このような沸点を有する溶剤としては、例えば、メチルイソブチルケトン(沸点116℃)、ジメチルホルムアミド(沸点153℃)、シクロヘキサノン(沸点157℃)、酢酸イソプロピル(沸点88℃)、酢酸ブチル(沸点126℃)、酢酸イソブチル(沸点116℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点121℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(沸点146℃)、トルエン(沸点110℃)等が挙げられる。なかでも、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンが好適に用いられる。
上記レベリング剤を含有することにより、ハードコート層の平面性を良好にし、ハードコートフィルムのブロッキングを防止することができる。
上記レベリング剤としては、例えば、フッ素系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤、アクリル系レベリング剤等の公知のものを挙げることができる。なかでも、少ない添加量でのインキの安定性、塗工面の安定性を確保できる点で、フッ素系レベリング剤が好ましい。
上記ブロッキング防止剤としては、反応基を持たない、平均一次粒径が100〜600nmのケイ素又はスチレン等の粒子を挙げることができる。
上記平均一次粒径が100nm未満であると、ブロッキング防止性が発揮されないおそれがある。600nmを超えると、ヘイズが高くなるおそれがある。上記平均一次粒径は、100〜350nmであることがより好ましい。
なお、上記平均一次粒径はメチルイソブチルケトン5重量%分散液の状態でレーザー回折散乱法粒度分布測定装置により測定して得られる値である。
上記光重合開始剤としては、公知のものであれば特に限定されず、例えば、アセトフェノン類(例えば、商品名イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、商品名イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モリフォリノプロパン−1−オン)、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を挙げることができる。なかでも、アセトフェノン類であることが好ましい。
上記光重合開始剤の含有量は、上記樹脂固形分100質量部に対して2〜5質量部であることがより好ましい。
上記他の成分としては、熱重合開始剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、架橋剤、硬化剤、重合促進剤、粘度調整剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防汚剤、スリップ剤、屈折率調整剤、分散剤等を挙げることができる。これらは公知のものを使用することができる。
上記混合分散は、ペイントシェーカー、ビーズミル、ニーダー等の公知の装置を使用して行うとよい。
上記基材フィルム上に形成した塗膜を上記条件で乾燥させることで、上記基材フィルムと、上記乾燥させた塗膜との界面に凹凸を形成することができる。
上記乾燥温度が90℃未満、又は、乾燥時間が30秒未満であると、上記凹凸の形成が不充分となり、得られるハードコートフィルムの基材フィルムとハードコート層との密着性が不充分となり、また、干渉縞防止性も不充分となる。一方、上記乾燥温度が110℃を超える、又は、乾燥時間が10分を超えると、生産性に劣る、基材フィルムのTgに近くなり、基材フィルムがもろくなる、凹凸が過剰にでき、白化するといったおそれがある。上記塗膜の乾燥温度は100〜110℃であることが好ましく、上記塗膜の乾燥時間の好ましい下限は1分、好ましい上限は5分である。
なお、上記ハードコート層用組成物に用いるバインダー樹脂及び溶剤の種類、並びに、基材フィルムの種類等に応じて適切な乾燥温度及び乾燥時間を適宜選択することで、上記基材フィルムと上記塗膜との界面に図1を用いて説明したような所定の凹凸を形成することができる。
すなわち、基材フィルムのTgと乾燥にかかる温度が近いことで基材フィルムに影響が及び、僅かに基材フィルムが溶剤の浸透・膨潤を許容する状態に近い、及び/又は、基材フィルムがTgに迫ることでやや軟化しているものと推測され、かつ、上述した沸点の溶剤を用いることで、高い乾燥温度で乾燥中の塗膜の溶剤濃度が急激に減少することを防ぎ、僅かに基材フィルムを膨潤・侵食することで、結果的に上記界面に凹凸が形成されるものと推測される。
上記塗膜を硬化させる方法としては、上記ハードコート層用組成物の内容等に応じて公知の方法を適宜選択すればよい。例えば、上記ハードコート層用組成物に含まれるバインダー樹脂が紫外線硬化型のものであれば、塗膜に紫外線を照射することにより硬化させればよい。
上記紫外線を照射する場合は、紫外線照射量が80mJ/cm2以上であることが好ましく、100mJ/cm2以上であることがより好ましく、130mJ/cm2以上であることが更に好ましい。
3μm未満であると、硬度が不充分となるおそれがある。15μmを超えると、残留溶剤が残ったり、塗膜密着性が低下するおそれがある。上記ハードコート層の層厚みは、下限が4〜10μmであることがより好ましい。
上記層厚みは、ハードコート層の断面を、電子顕微鏡(SEM、TEM、STEM)で観察することにより測定して得られた値である。
上記全光線透過率は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7361に準拠した方法により測定することができる。
なお、上記ヘイズは、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7136に準拠した方法により測定することができる。
また、上記ハードコートフィルムは、上記基材フィルムとハードコート層との界面に凹凸が形成されたものであるため、該基材フィルムとハードコート層との接触面積が増加し、密着性が極めて優れたものとなる。
このような基材フィルムとハードコート層との密着性の向上は、本発明のように、基材フィルム上へのハードコート層の形成と、基材フィルム及びハードコート層の界面への凹凸の形成とを一度に行うことにより得ることができる。すなわち、従来のハードコートフィルムのように、基材フィルム上に予め凹凸を形成しておき、基材フィルムの予め形成した凹凸を有する面上にハードコート層を形成した場合、基材フィルムとハードコート層との密着性を充分に向上させることはできない。これは、基材フィルムに塗液を塗布し、凹凸を作りながら乾燥・硬化させる製造プロセスの中で基材を溶剤・温度によって侵食(浸透、膨潤)する作用が働き、ハードコートと基材との界面付近で両者の相互作用が働く状態となり密着力向上につながっているからと推測される。
本発明のハードコートフィルムは、(メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルムと、上記基材フィルムの一方の面上に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、上記基材フィルムと上記ハードコート層との界面に凹凸を有するものであり、上記基材フィルム及び上記ハードコート層の厚さ方向の断面において、上記基材フィルム及び上記ハードコート層の厚さ方向に垂直な方向にとった基準長さ(A)と、該基準長さ(A)内における上記界面の長さ(B)との比(B/A)が1.04〜1.09であることを特徴とするものである。
また、本発明のハードコートフィルムにおける(メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルム、及び、ハードコート層としては、上述した本発明のハードコートフィルムの製造方法において説明したものと同様である。
本発明のハードコートフィルムを用いた偏光板としては、偏光素子を備えてなる偏光板であって、上記偏光素子の表面に本発明のハードコートフィルムを備えるものが挙げられる。
このような本発明のハードコートフィルムを用いた偏光板もまた、本発明の1つである。
上記画像表示装置は、LCD、PDP、FED、ELD(有機EL、無機EL)、CRT、タッチパネル、電子ペーパー等が挙げられる。
なお、このような本発明のハードコートフィルムを表面保持した前面板もまた、本発明の1つである。
また、本発明のハードコートフィルムは、(メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面上に形成されたハードコート層との間に所定の凹凸が形成されたものであるため、干渉縞の発生を防止できるとともに、基材フィルムとハードコート層との密着性が極めて優れたものとなる。
このため、本発明のハードコートフィルムは、陰極線管表示装置(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、電子ペーパー等のディスプレイ、特に高精細化ディスプレイに好適に使用することができる。
なお、文中、「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り、質量基準である。
イルガキュア184(光重合開始剤、BASFジャパン社製)4質量部を、メチルイソブチルケトン(MIBK)中に添加して攪拌し溶解させて、最終固形分が40質量%の溶液を調製した。この溶液に、樹脂成分として、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)を添加して攪拌した。この溶液に、レベリング剤(製品名:ディフェンザMCF350−5;DIC社製)を固形分比で0.1質量部添加して撹拌し、ハードコート層用組成物を調製した。
このハードコート層用組成物を、アクリル基材(厚み40μm、Tg=125℃)上に、スリットリバースコートにより、乾燥塗布量8g/m2となるように塗布して塗膜を形成した。得られた塗膜を100℃で1分間乾燥させた後、紫外線照射量150mJ/cm2で紫外線を照射して塗膜を硬化させ、厚み7μmのハードコート層を形成し、実施例1のハードコートフィルムを得た。
メチルイソブチルケトン(MIBK)をシクロヘキサノンに変更した以外は、実施例1と同様にして調製したハードコート層用組成物を用い、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)をジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)に変更した以外は、実施例2と同様にして調製したハードコート層用組成物を用い、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥時間を2分とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥温度を95℃とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥温度を110℃とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥時間を10分とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥温度を70℃とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)をジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)に変更し、塗膜の乾燥温度を70℃とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥時間を30秒とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥温度を120℃とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
塗膜の乾燥時間を15分とした以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
メチルイソブチルケトン(MIBK)をメチルエチルケトン(MEK)に変更した以外は、実施例1と同様にして調製したハードコート層用組成物を用い、実施例1と同様にしてハードコートフィルムを得た。
JIS K5600に準拠し、クロスカットCCJ−1(コーテック社製)を用い、得られたハードコートフィルムのハードコート層の表面に碁盤目状の切り傷を入れ、1mm角の100マス作製する。ニチバン社製工業用24mm幅のセロテープ(登録商標)を碁盤目の上に貼り、その上からヘラで往復10回擦って、密着させ150°方向に急速剥離を行ない、同様の動作を5回繰り返し、残った升目の数をカウントする。残った升目の数を分子、升目の全個数を分母にして、以下の基準で評価した。
○: 100/100
×: 100/100に満たない
ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7136に準拠してヘイズを求めた
ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7361に準拠した方法により全光線透過率を求めた。
図1を用いて説明した方法により、得られたハードコート層の厚さ方向に垂直な方向にとった基準長さ(A)と、該基準長さ(A)内における界面の長さ(B)との比(B/A)を求めた。
これに対して、比較例1〜3に係るハードコートフィルムは、密着性が不充分であり、比較例4、5に係るハードコートフィルムは、ヘイズが高いものであった。
また、溶剤として沸点の低いMEK(沸点:79.5℃)を用いた参考例1に係るハードコートフィルムは、密着性に劣るものであった。
11 基材フィルム
12 ハードコート層
13 界面
14 凹凸
Claims (6)
- (メタ)アクリル系樹脂からなる基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面上に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、
前記基材フィルムと前記ハードコート層との界面に凹凸を有するものであり、
前記基材フィルム及び前記ハードコート層の厚さ方向の断面において、前記基材フィルム及び前記ハードコート層の厚さ方向に垂直な方向にとった基準長さ(A)と、該基準長さ(A)内における前記界面の長さ(B)との比(B/A)が1.04〜1.09である
ことを特徴とするハードコートフィルム。 - ハードコート層は、バインダー樹脂と溶剤とを含有するハードコート層用組成物を用いてなり、前記溶剤は、沸点が85〜165℃である請求項1記載のハードコートフィルム。
- 基材フィルムのガラス転移温度が110〜140℃である請求項1又は2記載のハードコートフィルム。
- 偏光素子を備えてなる偏光板であって、
前記偏光素子の表面に請求項1、2又は3記載のハードコートフィルムを備えることを特徴とする偏光板。 - 請求項1、2又は3記載のハードコートフィルムを表面に保持することを特徴とする前面板。
- 最表面に請求項1、2又は3記載のハードコートフィルム、若しくは、請求項4記載の偏光板、又は、請求項5記載の前面板を備えることを特徴とする画像表示装置。
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