JP5260145B2 - X線ct装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被検体をX線CT(Computed Tomography)撮影するX線CT装置、およびそのためのプログラム(program)に関する。
医師が診断や治療計画を行う際に用いる情報として、被検体の血流情報が知られているが、X線CT装置では、被検体をX線CT撮影して得られた時系列の3次元画像をモニタ(monitor)に表示することで、その血流情報を提供することができる。
例えば、被検体への造影剤の注入を開始してから終了するまでの間に、X線CT装置を用いて、被検体の撮影領域を連続的にまたは所定の時間間隔で撮影し、その撮影領域に対応する時系列の3次元CT値モデル(model)を生成する。3次元CT値モデルとは、各ボクセル(voxel)がCT値を有する3次元ボリュームデータ(volume data)、あるいはそのデータが表す3次元画像を意味する。そして、これら時系列の3次元CT値モデルを、ボリュームレンダリング(volume rendering)等で時系列的に切り換えて動画的に表示したり、一画面に同時に並べて表示したりする(例えば、特許文献1,図19参照)。このように表示された3次元CT値モデルからは、血管内部を表す画像のCT値の時間変化を読み取ることができ、造影剤で表現される血流の向きやおおよその速さを知ることができる。
特開2007−319397号公報
一方、診断や治療計画を行う際には、X線CT装置によって得られる被検体の2次元の断層画像が広く利用されている。
しかしながら、2次元の断層画像では、血流は白黒の輝度で表現されるだけで、そこから血流の向きや速さを知ることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、2次元の断層画像上で、その断層画像における血流領域の血流情報を視覚的に認識することができるX線CT装置、およびそのためのプログラムを提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、造影剤が注入されている被検体をX線CT撮影して、時間軸方向において所定の時刻近傍に並ぶ複数の第1の断層画像であって、それぞれが前記被検体の所定の断層面を表す複数の第1の断層画像と、前記所定の時刻における空間軸方向において前記所定の断層面近傍に並ぶ複数の断層画像とを得る撮影手段と、前記複数の第1の断層画像と、前記複数の第2の断層画像とに基づいて、前記所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定する血流向き特定手段と、前記血流領域が前記特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示する表示手段とを備えるX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記血流向き特定手段が、前記時間軸方向および前記空間軸方向における前記血流領域に対応する画像の画素値の変化に基づいて、前記血流の向きを特定する上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記血流向き特定手段が、前記複数の第1の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記時間軸方向に対する前記所定の時刻での代表画素値の増減の向きを求めるとともに、前記複数の第2の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記空間軸方向に対する前記所定の断層面での代表画素値の増減の向きを求め、前記所定の時刻での代表画素値の増減の向きと、前記所定の断層面での代表画素値の増減の向きとに基づいて、前記血流の向きを特定する上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記複数の第1の断層画像および前記複数の第2の断層画像の少なくとも一方に基づいて、前記血流領域の血流の速さを特定する血流速さ特定手段をさらに備え、前記表示手段が、前記血流領域の前記色が、前記特定された血流の速さに応じた濃さで示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示する上記第1の観点から第3の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記血流速さ特定手段が、前記複数の第1の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記時間軸方向における代表画素値の最大変化率を求め、該最大変化率に応じた速さを前記血流の速さとして特定する上記第4の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記血流速さ特定手段が、前記複数の第2の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記空間軸方向における代表画素値の最大変化率を求め、該最大変化率に応じた速さを前記血流の速さとして特定する上記第4の観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記複数の第1の断層画像の各画像領域に対して複数の区分領域を共通に設定し、前記区分領域毎に、前記時間軸方向における該区分領域に対応する画像の代表画素値の最大変化幅を求め、前記複数の区分領域のうち前記最大変化幅が所定の閾値以上である区分領域を、前記血流領域として設定する血流領域設定手段をさらに備える上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記区分領域が、単一画素または4近傍画素に相当する領域である上記第7の観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記代表画素値が、平均画素値である上記第3の観点および第5の観点から第8の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、コンピュータ(computer)を、時間軸方向において所定の時刻近傍に並ぶ複数の断層画像であって、それぞれが、造影剤が注入されている被検体の所定の断層面を表す複数の断層画像と、前記所定の時刻における空間軸方向において前記所定の断層面近傍に並ぶ複数の断層画像とに基づいて、前記所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定する血流向き特定手段と、前記血流領域が、前記特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示すべく制御を行う表示制御手段として機能させるためのプログラムを提供する。
なお、空間軸方向に並ぶ複数の断層画像は、所定の断層面に平行な断層画像であり、当該所定の断層面そのものを表す断層画像を含んでもよい。
また、時間軸方向に並ぶ複数の断層画像は、いわゆる時系列の断層画像を意味し、空間軸方向に並ぶ複数の断層画像は、いわゆる空間系列の断層画像を意味する。
また、画素値としては、例えば、CT値を考えることができる。
本発明によれば、時系列の断層画像と空間系列の断層画像とに基づいて、所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定し、その血流領域が、特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、その所定の断層面を表す断層画像を表示するので、2次元の断層画像上で、その断層画像における血流領域に対応する血流情報を視覚的に認識することができる。これにより、例えば、医師等の操作者は、表示された2次元の断層画像を見ることで、被検体の構造や組織に関する情報と血流情報とを直感的に関連付けて得ることができ、診断や治療計画等に対する効率の改善が期待できる。
以下、図を参照しながら本発明にかかる実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるX線CT装置100の要部を示すブロック(block)図である。X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)8と、走査ガントリ(gantry)9とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の指示や情報などを受け付ける入力装置2と、スキャン(scan)制御処理や画像再構成処理、血流情報取得処理などを実行する中央処理装置3と、制御信号などを撮影テーブル8や走査ガントリ9へ出力する制御インタフェース(interface)4と、走査ガントリ9で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、断層画像などを表示するモニタ6とを具備している。
撮影テーブル8は、被検体を乗せて体軸方向(以下、z方向という)に移動させる。
走査ガントリ9は、X線コントローラ(controller)10と、X線管11と、コリメータ(collimator)12と、X線検出器13と、データ収集部14と、被検体の体軸の回りにX線管11などを回転させる回転コントローラ15とを具備している。
なお、中央処理装置3は、本発明における血流向き特定手段、血流速さ特定手段、血流領域設定手段の一例である。また、中央処理装置3およびモニタ6は、本発明における表示手段の一例である。また、中央処理装置3および走査ガントリ9は、本発明における撮影手段の一例である。
図2は、X線CT装置100における血流情報付き断層画像表示処理を示すフローチャート(flowchart)である。
ステップ(step)T1では、3次元CT値モデル取得処理を実行し、被検体の撮影領域における時系列の3次元CT値モデルを取得する。この3次元CT値モデル取得処理については、図3を参照して後述する。
ステップT2では、断層面指定処理を実行し、上記の3次元CT値モデルが表す3次元空間上で任意の断層面を指定する。この断層面指定処理については、図4を参照して後述する。
ステップT3では、血流領域設定処理を実行し、上記の指定した断層面における血流領域を設定する。この血流領域設定処理については、図5を参照して後述する。
ステップT4では、血流情報取得処理を実行し、上記の設定された血流領域に対応する血流の向きおよび速さを特定する。血流情報取得処理については、図6を参照して後述する。
ステップT5では、断層画像表示処理を実行し、血流領域がその血流の向きおよび速さに応じた色および濃度で示されるよう、上記の指定した断層面を表す断層画像を表示する。断層画像表示処理については、図7を参照して後述する。
図3は、3次元CT値モデル取得処理(T1)の一例の詳細を示すフローチャートである。
ステップT11では、被検体への造影剤の注入を開始する。
ステップT12では、被検体への造影剤の注入を開始してから終了するまでの期間において、図8に示すように、被検体Hの撮影領域をカバー(cover)するように隣接する複数の断層面S1〜Snについて、連続的にあるいは所定の時間間隔で撮影を行う。例えば、シネスキャン(cine scan)、アキシャルシャトルスキャン(axial shuttle
scan)、ヘリカルシャトルスキャン(helical shuttle scan)等を行う。これにより、各時刻t1〜t10における各断層面での2次元の断層画像P1(t1)〜Pn(t1),・・・,P1(t10)〜Pn(t10)を生成する。
ステップT13では、図9に示すように、時刻t1〜t10の各時刻で、断層画像P1〜Pnをz方向に積層して、上記撮影領域を表す時系列の3次元CT値モデルM(t1)〜M(t10)を取得する。これらの3次元CT値モデルは、各ボクセルにCT値を持っている。
図4は、断層面指定処理(T2)の一例の詳細を示すフローチャートである。
ステップT21では、図10に示すように、3次元CT値モデルM(t1)〜M(t10)のうちいずれかの3次元CT値モデルM(ta)を、ボリュームレンダリング等によりモニタ6に表示する。表示する3次元CT値モデルM(ta)は、プリセット(preset)しておいてもよいし、操作者が指定してもよい。
ステップT22では、図10に示すように、操作者が入力装置2を用いて、モニタ6に表示させたい所望の断層面S′aを指定する。指定する断層面は、z方向に垂直な面を持つ断層面に限定されず、いかなる面を持つ断層面であってもよい。
図5は、血流領域設定処理(T3)の一例の詳細を示すフローチャートである。
ステップT31では、図11に示すように、指定された断層面S′aの他、この断層面に平行な複数の断層面S′a−1,S′a+1を設定する(なお、断層面S′a−1〜S′a+1に垂直な方向を、以下G方向ともいう)。これら複数の断層面は、空間的に互いに隣接するものが好適であるが、空間的に飛び飛びのものであってもよい。なお、設定する断層面の数は、上記の例に限定されない。
ステップT32では、時系列の3次元CT値モデルM(t1)〜M(t10)を基に、図12に示すような、複数の断層面S′a−1〜S′a+1の各々について時系列の断層画像を生成し、断層画像P′a−1(t1)〜P′a−1(t10),・・・P′a+1(t1)〜P′a+1(t10)を得る。
ステップT33では、図13に示すように、断層画像P′a−1(t1)〜P′a−1(t10),・・・P′a+1(t1)〜P′a+1(t10)の各々に対して、画像全体に対応する画像領域を縦横に区分して、複数の区分領域を共通に設定する。1つの区分領域の大きさは、空間分解能とノイズ(noise)抑制効果とのバランス(balance)を見て決める。例えば、断層画像のサイズが512×512画素であれば、1つの区分領域は、2×2画素の4近傍画素に相当する領域、あるいは単一画素に相当する領域が好適である。ここでは、断層画像のサイズを512×512画素とし、1つの区分領域を、2×2画素の4近傍画素に相当する領域とする。すなわち、各断層画像に対して、256×256の区分領域を共通に設定する。なお、図13では、簡単のため、区分領域の数を少なくして示してある。
図14は、断層画像に設定された区分領域の詳細の一例を示す図である。図14では、断層画像P′a(t1)に設定された区分領域R(1,1)〜R(256,256)を概略的に示すとともに、そのうち一部の領域Rpを拡大して示している。領域Rpは、区分領域R(193,145)とR(208,160)とを対角とする正方形領域である。
図15は、断層画像P′a−1(t1)〜P′a−1(t10),・・・P′a+1(t1)〜P′a+1(t10)の各々における、領域Rpに対応する部分画像Pp′a−1(t1)〜Pp′a−1(t10),・・・Pp′a+1(t1)〜Pp′a+1(t10)を、時間軸方向と空間軸方向に並べて示した図である。図15に示すように、区分領域の中には、区分領域R(204,150)のように、時間軸方向と空間軸方向の両方において画素値が変化する領域や、区分領域R(197,154)にように、時間軸方向においてのみ画素値が変化する領域、そして、区分領域R(201,156)のように、時間軸方向と空間軸方向のいずれにおいても画素値がほとんど変化しない領域とが存在する。
なお、これ以降、処理の具体的内容を説明する際には、特にこれらの区分領域R(204,150)、R(197,154)、R(201,156)に注目して説明することにする。
ステップT34では、断層面S′aを表す時系列の断層画像P′a(t1)〜P′a(t10)において、設定した区分領域毎に、その区分領域の画像が有する代表CT値を求める。代表CT値としては、例えば、1つの区分領域の画像を構成する個々の画素が持つCT値について平均を取って得られる平均CT値を用いる。また例えば、1つの区分領域の画像を構成する個々の画素が持つCT値を何らかの要素で重み付けし、平均を取って得られる重み付け平均CT値などを用いる。なお、1つの区分領域を単一画素に相当する領域とするときは、その単一画素が持つCT値そのものを代表CT値としてもよいが、その単一画素を中心とするn×n画素(n=3,5,7等)について平均または重み付け平均を取って、これを代表CT値としてもよい。後者の方が、ノイズをより抑制しつつ、空間的な精度を維持するのに効果的であることが期待される。
ステップT35では、この区分領域毎に、代表CT値の時間軸方向の変化を表すグラフ(graph)を生成する。例えば、1つの区分領域について、横軸を時刻、縦軸を代表CT値として、断層画像P′a(t1)〜P′a(t10)における同じ区分領域の画像が有する代表CT値をプロット(plot)し、スムージング(smoothing)処理をして、代表CT値の時間変化曲線Qを生成する。これを区分領域毎に行う。
図16は、代表CT値の時間変化曲線Qの一例を示す図である。この図では、区分領域R(204,150)、R(197,154)、R(201,156)における代表CT値の時間変化曲線Q(204,150)、Q(197,154)、Q(201,156)を示している。
ステップT36では、区分領域毎に、代表CT値の時間変化曲線QにおけるCT値の最大変化幅ΔCTを求め、最大変化幅ΔCTが所定の閾値CTth以上である区分領域を、血流区分領域として設定する。図16の例では、区分領域R(204,150)、R(197,154)が血流区分領域として設定される。なお、ここでは、血流区分領域は、断層画像において血流を表す画像の少なくとも一部を含む領域であり、断層画像の平面方向に連続して広がる一かたまりの領域に限定されない。
図6は、血流情報取得処理(T4)の一例の詳細を示すフローチャートである。
ステップT41では、血流区分領域として設定された区分領域のうちの1つを注目区分領域Rzとして設定する。この注目区分領域Rzは、当該ステップを実行する度に更新して順次切り換える。なお、ここでは、注目区分領域Rzとして、区分領域R(204,150)と区分領域R(197,154)とが設定された場合について説明する。
ステップT42では、注目区分領域Rzにおける代表CT値の時間変化曲線Qを基に、時間が経過する向きに対して、代表CT値が増加している時間領域(以下、CT値増加時間領域という)Trと、代表CT値が減少している時間領域(以下、CT値減少時間領域という)Tfとを求める。例えば、CT値増加時間領域TrおよびCT値減少時間領域Tfは、時間変化曲線Qに対する各時刻での接線の傾き等を用いて特定する。具体例としては、当該接線の傾きを表す係数が正であり(時間が経過する向きに対して接線が上側に延びる状態であり)、水平な直線と当該接線とで成す角度αが所定の閾値以上であるときに、その時刻は「CT値増加時間領域Tr」に含まれると特定し、当該接線の傾きを表す係数が負であり(時間が経過する向きに対して接線が下側に延びる状態であり)、角度αが所定の閾値以上であるときに、その時刻は「CT値減少時間領域Tf」に含まれると特定する。
区分領域R(204,150)については、図17に示すように、CT値増加時間領域Tr(204,150)は、時刻t2〜t3を含む時間領域であり、CT値減少時間領域Tf(204,150)は、時刻t4〜t6を含む時間領域である。つまり、区分領域R(204,150)の場合、時間軸方向(ここでは、時間が経過する向き)に対する代表CT値の増減の向きを表すCT値時間変化方向Wは、時刻t2〜t3では「増加方向」であり、時刻t4〜t6では「減少方向」であり、時刻t1,t7〜t10では「維持方向」であると特定できる。
また、区分領域R(197,154)については、図18に示すように、CT値増加時間領域Tr(197,154)は、時刻t3〜t5を含む時間領域であり、CT値減少時間領域Tf(197,154)は、時刻t6〜t9を含む時間領域である。つまり、区分領域R(197,154)の場合、CT値時間変化方向Wは、時刻t3〜t5では「増加方向」であり、時刻t6〜t9では「減少方向」であり、時刻t1〜t2,t10では「維持方向」であると特定できる。
CT値増加時間領域Trは、CT値が時間の経過とともに増加する時間領域であるから、注目区分領域Rzに対応する被検体の血管部分において、被検体に注入された造影剤が到来し、その濃度が上昇し始めてからピーク(peak)に至るまでの時間領域と考えることができる。また、CT値減少時間領域Tfは、CT値が時間の経過とともに減少する時間領域であるから、同血管部分において、被検体に注入された造影剤が概ね通過し、その濃度が下降し始めてから略零に至るまでの時間領域と考えることができる。
ステップT43では、時刻t1〜t10の中で、CT値増加時間領域TrおよびCT値減少時間領域Tfに含まれる時刻を1つ選択する。このとき、代表CT値の時間変化曲線Qにおける接線の傾きが最も急峻である時刻を選択する。例えば、区分領域R(204,150)の場合では、CT値増加時間領域Tr(204,150)に含まれる時刻t3を選択する。また、区分領域R(197,154)の場合では、CT値増加時間領域Tr(197,154)に含まれる時刻t4を選択する。
ステップT44では、前ステップで選択した時刻tzに対応し、かつ断層面S′aおよび断層面S′aに平行な複数の断層面S′a−1〜S′a+1に対応する空間系列の断層画像を基に、注目区分領域Rzについて、代表CT値の空間軸方向の変化を表すグラフを生成する。例えば、横軸を各断層面に垂直な方向での位置、縦軸を代表CT値として、断層画像P′a−1(tz)〜P′a+1(tz)の各々における注目区分領域Rzの画像が有する代表CT値をプロットし、スムージング処理をして、代表CT値の空間変化曲線Yを生成する。区分領域R(204,150)の場合では、断層画像P′a−1(t3)〜P′a+1(t3)における区分領域R(204,150)の画像が有する代表CT値から空間変化曲線Y(204,150)を生成する。区分領域R(197,154)の場合では、断層画像P′a−1(t4)〜P′a+1(t4)における区分領域R(197,154)の画像が有する代表CT値から空間変化曲線Y(197,154)を生成する。図19、図20は、代表CT値の空間変化曲線Yの一例を示す図であり、図19は、区分領域R(204,150)における代表CT値の空間変化曲線Y(204,150)、図20は、区分領域R(197,154)における代表CT値の空間変化曲線Y(197,154)をそれぞれ示している。
ステップT45では、空間変化曲線Yにおける代表CT値の増減状態が安定であるか否かを判定し、この増減状態が安定でないと判定されたときには、ステップT43に戻って、時刻tzを選択し直す。この判定は、例えば、空間変化曲線Yにおける断層面S′aに対応する位置での接線の傾きと、その近傍位置での接線の傾きとの差分が所定レベル(level)以上であるときに、この増減状態は安定でないと判定する。
ステップT46では、注目区分領域Rzにおける代表CT値の時間変化曲線Qを基に、時間軸方向(時間の経過する向きを正の向きとする)に対する時刻tzでの代表CT値の増減の向きを表す時間変化方向Wを特定する。また、注目区分領域Rzにおける代表CT値の空間変化曲線Yを基に、空間軸方向すなわちG方向(断層面S′a−1から断層面S′a+1への向きを正の向きとする)に対する断層面S′aでの代表CT値の増減の向きを表すCT値空間変化方向Uを特定する。CT値空間変化方向Uは、例えば、空間変化曲線Yにおける断層面S′aに対応する位置での接線の傾き等を用いて、「増加方向」、「減少方向」、および「維持方向」のいずれかで特定する。具体例としては、当該接線の傾きを表す係数が正であり、水平な直線と当該接線とで成す角度βが所定の閾値βth以上であるときに、「増加方向」であると特定し、当該接線の傾きを表す係数が負であり、角度βが所定の閾値以上であるときに、「減少方向」であると特定し、これ以外のときに、「維持方向」であると特定する。
区分領域R(204,150)の場合では、空間変化曲線Y(204,150)におけるβ(204,150)を基に、CT値空間変化方向U(204,150)は「増加方向」であると特定される。また、区分領域R(197,154)の場合では、空間変化曲線Y(197,154)におけるβ(197,154)を基に、CT値空間変化方向U(197,154)は「維持方向」であると特定される。CT値空間変化方向Uが「増加方向」または「減少方向」であるとき、注目区分領域Rzにおける血流の向きは、断層面S′aに垂直なG方向の成分を多く含んでいると考えることができる。一方、CT値空間変化方向Uが「維持方向」であるとき、注目区分領域Rzにおける血流の向きは、断層面S′aの面内方向の成分を多く含んでいると考えることができる。
ステップT47では、CT値時間変化方向Wと、CT値空間変化方向Uとの組合せに基づいて、注目区分領域Rzに対応する血流の向きを特定する。表1は、CT値時間変化方向WとCT値空間変化方向Uとによる組合せと、注目区分領域Rzに対応する血流の向きとして特定すべき向きとの対応関係を示す表である。
Figure 0005260145
まず、変化方向WとUの組合せが、一方が「増加方向」であり他方が「減少方向」であるときには、表1に示すように、注目区分領域Rzに対応する血流の向きは、G方向、正の向きであると特定される。
また、変化方向WとUの組合せが、「増加方向」同士または「減少方向」同士であるときには、表1に示すように、注目区分領域に対応する血流の向きは、G方向、負の向きであると特定される。
また、変化方向Wが「増加方向」または「減少方向」であり、変化方向Uが「維持方向」であるときには、表1に示すように、注目区分領域Rzに対応する血流の向きは、G方向に垂直な向き、すなわち断層面S′a面内の向きであると特定される。
ここで、注目区分領域Rzの血流の向きを、このように特定できる理由について説明する。
今仮に、CT値時間変化方向Wが「増加方向」であるとすると、時刻tzでは、注目区分領域Rzに対応する血管部分に向かって造影剤が到来していることになる。このとき、造影剤の濃度は、血流の上流から下流に向かって減少することになる。つまり、代表CT値の減少する向きが、血流の向きとなる。したがって、CT値時間変化方向Wが「増加方向」であるときに、CT値空間方向変化方向Uが「減少方向」であれば、代表CT値は、G方向、正の向きに減少しているので、血流の向きは、G方向、正の向きであると特定できる。また、CT値空間変化方向Uが「増加方向」であれば、代表CT値は、G方向、負の向きに減少しているので、血流の向きは、G方向、負の向きであると特定できる。一方、CT値空間変化方向Uが「維持方向」であれば、代表CT値は、G方向に減少していないので、血流の向きはG方向と垂直な向き、すなわち断層面S′a面内の向きであると特定できる。
また、今仮に、CT値時間変化方向Wが「減少方向」であるとすると、時刻tzでは、注目区分領域Rzに対応する血管部分を通過していた造影剤がすべて流れ去ろうとしていることになる。このとき、造影剤の濃度は、血流の上流から下流に向かって増加することになる。つまり、代表CT値の増加する向きが、血流の向きとなる。したがって、CT値時間変化方向Wが「減少方向」であるときに、CT値空間変化方向Uが「増加方向」であれば、代表CT値は、G方向、正の向きに増加しているので、血流の向きは、G方向、正の向きであると特定できる。また、CT値空間変化方向Uが「減少方向」であれば、代表CT値は、G方向、負の向きに増加しているので、血流の向きを、G方向、負の向きであると特定できる。一方、CT値空間変化方向Uが「維持方向」であれば、代表CT値は、G方向に増加していないので、血流の向きはG方向と垂直な向き、すなわち断層面S′a面内の向きであると特定することができる。
よって、区分領域R(204,150)の場合では、CT値時間変化方向Wが「増加方向」であり、CT値空間変化方向Uが「増加方向」であるから、区分領域R(204,150)における血流の向きは、G方向、負の向きであると特定される。また、区分領域R(197,154)の場合では、CT値時間変化方向Wが「増加方向」であり、CT値空間変化方向Uが「維持方向」であるから、区分領域R(197,154)における血流の向きは、G方向に垂直な向きであると特定される。
ステップT48では、時間変化曲線Qおよび空間変化曲線Yのうち少なくとも一方における最大変化率に基づいて、注目区分領域Rzに対応する血流の速さのレベル(level)Vを特定する。例えば、時間変化曲線Qにおける接線と水平な直線とで成す角度のうち最大となる角度γを求め、この最大角度γに応じて、血流の速さのレベルVを特定する。また例えば、空間変化曲線Yにおける接線と水平な直線とで成す角度のうち最大となる角度δを求め、この最大角度δに応じて血流の速さのレベルVを特定する。また例えば、最大角度γとδのうちより大きい角度またはより小さい角度、あるいは、最大角度γとδとの平均角度に応じて、血流の速さのレベルVを特定してもよい。血流の速さのレベルVは、略連続的な数値で表してもよいが、ここでは、適当な幾つかの段階でレベル分けする。例えば、図21に示すように、角度閾値を小さい順にγ0〜γ5など複数設定し、最大角度γがいずれの閾値の間に入るかを基に、血流の速さレベルVを遅い順にL1〜L5の5段階で分ける。これにより、区分領域R(204,150)の場合では、図17に示す最大角度γ(204,150)が、図21に示すように、γ4>γ(204,150)≧γ3の関係を有することから、血流の速さレベルV(204,150)をL4と特定する。また、区分領域R(197,154)の場合では、図18に示す最大角度γ(197,154)が、図21に示すように、γ2>γ(197,154)≧γ1の関係を有することから、血流の速さレベルV(197,154)をL2と特定する。
ステップT49では、血流区分領域として設定されたすべての区分領域について、血流の向きDおよびその速さレベルVを特定したか否かを判定する。この判定において、肯定される場合には、血流情報取得処理を終了し、否定される場合には、ステップT41に戻り、血流の向きDおよびその速さレベルVがまだ特定されていない区分領域を新たな注目区分領域Rzとして設定し、血流情報取得処理を継続する。
図7は、断層画像表示処理(T5)の一例の詳細を示すフローチャートである。
ステップT51では、表示すべき断層画像として、断層面S′aに対応し、かつ所定の時刻tcに対応する断層画像P′a(tc)を設定する。なお、時刻tcは、時刻t1〜t10の各々であってもよいし、そのうち操作者によって指定された1以上の時刻であってもよい。
ステップT52では、この断層画像P′a(tc)について、血流区分領域として設定された区分領域毎に、その血流の向きDおよびその血流の速さレベルVとに基づいて、その区分領域の画像に色情報を付与する。色情報は、表示する色を表す情報であり、血流領域には、その血流の向きDに応じた色を表す情報が付与される。ここでは、一例として、血流の向きDがG方向、正の向きであれば「赤色」、負の向きであれば「青色」、G方向に垂直な向きであれば「紫色」を表す情報が付与される。また、区分領域の画像には、その血流の速さレベルVに応じた色濃度情報を付与する。色濃度情報は、付与された色情報が表す色の濃度を表す情報であり、血流の速さレベルVが速いレベルになるほど色の濃度が増すように調整される。
図22は、このように血流情報に基づいて色情報および色濃度情報が付与された断層画像P′a(tc)の一例を示す図である。区分領域R(204,150)については、血流の向きDがG方向、負の向きで、その速さレベルVが5段階中のL4であるから、図22に示すように、この区分領域R(204,150)の画像は、「青色」で表され、その濃度は4番目に薄い(2番目に濃い)濃度I4となる。また、区分領域R(197,154)については、血流の向きDがG方向に垂直な向きで、その速さレベルVが5段階中のL2であるから、図22に示すように、この区分領域R(197,154)の画像は、「紫色」で表され、その濃度は2番目に薄い(4番目に濃い)濃度I2となる。
なお、本実施例では、1つの区分領域を4近傍画素に相当する領域としている。その関係で、断層画像P′a(tc)において、血流領域として色付けされる区分領域は、図22に示すように少し大雑把である。しかし、区分領域をより細かく設定し、1つの区分領域を単一画素に相当する領域とすれば、血流領域はより細かく色付けされる。
図23は、上記の如く、1つの区分領域を単一画素に相当する領域としたときの断層画像P′a(tc)の一例を示す図である。図23に示すように、色付けされる区分領域のかたまりは、実際の血流領域と略同じ領域になる。
なお、区分領域の画像に対する色情報および色濃度情報の付与は、断層画像が表す被検体の解剖学的情報が損なわれないようにして行われる。すなわち、断層画像をグレースケール(gray scale)で表したときに視覚的に認識できる濃淡が、ある程度保持される形態で、色情報の付与が行われる。
ステップS53では、上記の如く色情報および色濃度情報が付与された断層画像P′a(tc)をモニタ6に表示する。時刻tcが複数ある場合には、それぞれの断層画像を、一画面に並べて、あるいは切り換えて表示する。
以上、本実施形態によれば、時系列の断層画像と空間系列の断層画像とに基づいて、所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定し、その血流領域が、特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、その所定の断層面を表す断層画像を表示するので、2次元の断層画像上で、その断層画像における血流領域に対応する血流情報を視覚的に認識することができる。これにより、例えば、医師等の操作者は、表示された2次元の断層画像を見ることで、被検体の構造や組織に関する情報と血流情報とを直感的に関連付けて得ることができ、診断や治療計画等に対する効率の改善が期待できる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、次のような実施形態も可能である。時系列の3次元CT値モデルに基づいて、3次元CT値モデルにおいて画像解析により血管追跡を行って血管部分を認識し、その血管部分におけるCT値に時間変化を求め、血流の向きと速さを特定する。そして、特定されたこれらの血流情報を、この血管部分を構成する各ボクセルと関連付けて記憶する。3次元CT値モデルにおいて所定の断層面を指定し、その断層面に対応する断層画像を生成して表示する。このとき、この断層画像を構成する画素毎に、その画素の構成基になるボクセルに関連付けされた血流情報を読み出し、その血流情報から得られた血流の向きや速さに応じた色情報などを、その画素に付与する。
また、上記の実施形態におけるステップT1〜T5の処理の内容および手順は、種々変更することができる。例えば、各断層面毎に対応する時系列の断層画像P′a−1(t1)〜P′a−1(t10),・・・P′a+1(t1)〜P′a+1(t10)は、ステップT32にて、一度にまとめて生成しているが、生成するタイミング(timing)は断層画像毎に異なっていてもよい。
また、時系列の断層画像と空間系列の断層画像とに基づいて、所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定し、血流領域が、特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、その所定の断層面を表す断層画像を表示するビューア(viewer)も、本発明の一実施形態である。
また、コンピュータを、上記ビューアとして機能させるためのプログラムも、本発明の一実施形態である。
本実施形態によるX線CT装置の要部を示すブロック図である。 本実施形態によるX線CT装置における血流情報付き断層画像表示処理を示すフローチャートである。 3次元CT値モデル取得処理の一例の詳細を示すフローチャートである。 断層面指定処理の一例の詳細を示すフローチャートである。 血流領域設定処理の一例の詳細を示すフローチャートである。 血流情報取得処理の一例の詳細を示すフローチャートである。 断層画像表示処理の一例の詳細を示すフローチャートである。 被検体の複数の断層面について撮影を行う様子を示す図である。 時系列の3次元CT値モデルを生成する様子を示す図である。 3次元CT値モデルにおいて指定された所望の断層面を示す図である。 指定した断層面に平行な複数の断層面を示す図である。 設定した複数の断層面について生成された時系列の断層画像を示す図である。 生成した時系列の断層画像に対して区分領域が共通に設定された様子を示す図である。 断層画像に設定された区分領域の詳細の一例を示す図である。 各断層画像における一部の領域Rpに対応する部分画像を示す図である。 代表CT値の時間変化曲線Qの一例を示す図である。 区分領域R(204,150)に対するCT値増加時間領域TrとCT値減少時間領域Tfとを示す図である。 区分領域R(197,154)に対するCT値増加時間領域TrとCT値減少時間領域Tfとを示す図である。 区分領域R(204,150)に対する代表CT値の空間変化曲線Yの一例を示す図である。 区分領域R(197,154)に対する代表CT値の空間変化曲線Yの一例を示す図である。 血流の速さレベルを段階的に分けて特定する様子を示す図である。 血流情報付き断層画像の一例を示す図である。 区分領域をより細かく設定したときの血流情報付き断層画像の一例を示す図である。
符号の説明
100 X線CT装置
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
4 制御インタフェース
5 データ収集バッファ
6 モニタ
8 撮影テーブル
9 走査ガントリ
10 X線コントローラ
11 X線管
12 コリメータ
13 X線検出器
14 データ収集部
15 回転コントローラ
H 被検体
S1〜Sn 断層面
t1〜t10 時刻
P1(t1)〜P10(t10) 断層画像
M(t1)〜M(t10) 時系列の3次元CT値モデル
R(1,1)〜R(256,256) 区分領域

Claims (10)

  1. 造影剤が注入されている被検体をX線CT撮影して、時間軸方向において所定の時刻近傍に並ぶ複数の第1の断層画像であって、それぞれが前記被検体の所定の断層面を表す複数の第1の断層画像と、前記所定の時刻における空間軸方向において前記所定の断層面近傍に並ぶ複数の第2の断層画像とを得る撮影手段と、
    前記複数の第1の断層画像と、前記複数の第2の断層画像とに基づいて、前記所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定する血流向き特定手段と、
    前記血流領域が前記特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示する表示手段とを備えるX線CT装置。
  2. 前記血流向き特定手段は、前記時間軸方向および前記空間軸方向における前記血流領域に対応する画像の画素値の変化に基づいて、前記血流の向きを特定する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記血流向き特定手段は、
    前記複数の第1の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記時間軸方向に対する前記所定の時刻での代表画素値の増減の向きを求めるとともに、
    前記複数の第2の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記空間軸方向に対する前記所定の断層面での代表画素値の増減の向きを求め、
    前記所定の時刻での代表画素値の増減の向きと、前記所定の断層面での代表画素値の増減の向きとに基づいて、前記血流の向きを特定する請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記複数の第1の断層画像および前記複数の第2の断層画像の少なくとも一方に基づいて、前記血流領域の血流の速さを特定する血流速さ特定手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記血流領域の前記色が、前記特定された血流の速さに応じた濃さで示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  5. 前記血流速さ特定手段は、前記複数の第1の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記時間軸方向における代表画素値の最大変化率を求め、該最大変化率に応じた速さを前記血流の速さとして特定する請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記血流速さ特定手段は、前記複数の第2の断層画像の各々における前記血流領域に対応する画像の代表画素値に基づいて、前記空間軸方向における代表画素値の最大変化率を求め、該最大変化率に応じた速さを前記血流の速さとして特定する請求項4に記載のX線CT装置。
  7. 前記複数の第1の断層画像の各画像領域に対して複数の区分領域を共通に設定し、前記区分領域毎に、前記時間軸方向における該区分領域に対応する画像の代表画素値の最大変化幅を求め、前記複数の区分領域のうち前記最大変化幅が所定の閾値以上である区分領域を、前記血流領域として設定する血流領域設定手段をさらに備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  8. 前記区分領域は、単一画素または4近傍画素に相当する領域である請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記代表画素値は、平均画素値である請求項3および請求項5から請求項8のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  10. コンピュータを、
    時間軸方向において所定の時刻近傍に並ぶ複数の断層画像であって、それぞれが、造影剤が注入されている被検体の所定の断層面を表す複数の断層画像と、前記所定の時刻における空間軸方向において前記所定の断層面近傍に並ぶ複数の断層画像とに基づいて、前記所定の断層面を表す断層画像における血流領域の血流の向きを特定する血流向き特定手段と、
    前記血流領域が、前記特定された血流の向きに応じた色で示されるよう、前記所定の断層面を表す断層画像を表示すべく制御を行う表示制御手段として機能させるためのプログラム。
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