JP5259526B2 - 斜板式圧縮機用シュー - Google Patents

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本発明は、斜板やピストンとの間で焼き付きが発生しない斜板式圧縮機用シューに関する。
従来の斜板式圧縮機は、図5に示すように、ハウジング20と、ハウジング20内に設けられ、回転する回転軸2と、回転軸2の周縁に傾斜して設けられ、回転軸2とともに回転する斜板5と、斜板5を外周縁近傍で挟み、斜板5が回転することによって回転軸方向に往復するピストン7と、斜板5とピストン7との間に設けられたシュー90とを備えている。なお、シュー90は、斜板5に当接する平坦面92と、ピストン7に設けられた凹部13内で揺動自在に保持された球面91とを有している。
そして、このように斜板式圧縮機のピストン7が回転軸方向(図5の矢印Mの方向)に往復することによって、冷凍冷媒(例えば、フロンガスなど)が斜板式圧縮機に吸入及び吐出される。この冷凍冷媒には、ミスト状の潤滑油が少量包含されている。そして、この潤滑油は、斜板5とシュー90との間及びシュー90とピストン7との間に供給される。
この点、斜板5はシュー90に大きな圧力を加えながら摺動するため、斜板5とシュー90との間で大きな摩擦力が発生し、斜板5とシュー90で焼き付きが発生することがある。
また、シュー90とピストン7との間に潤滑油が供給されても、シュー90とピストン7の凹部13との間に発生する摩擦力によって、シュー90とピストン7の凹部13で焼き付きが発生することがある。
このような問題に対して、シューの球面に螺旋状の溝を設けたり、球面の頂上を若干平らにしたりすることによって、シューとピストンの凹部13で焼き付きが発生することを防止したものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。また、シューの平坦面の中心部に円形の窪みやリング状の溝が設けることによって、斜板とシューで焼き付きが発生することを防止したものも知られている(例えば、特許文献3及び4参照)。
しかしながら、上述した従来の斜板式圧縮機で用いられるシューでは、油滑効果が不十分であり、斜板とシューとの間や、シューとピストンとの間の潤滑油の量が不足し、無油滑状態となってしまうことがある。このため、斜板とシューで焼き付きが発生したり、シューとピストンで焼き付きが発生したりしてしまっている。
また、このようなシューは、それ自体が重く、ピストンや斜板への負担が大きく、摩耗が発生しやすいといった問題がある。この点、シューの軽量化を図るために、中空状に形成するとともに、平坦面の肉厚が略同一厚さであり、球面の肉厚が頂部に向かって次第に薄くなるように形成されているものが知られている(特許文献5参照)。
しかしながら、膜厚を均一にするために特許文献5に示すように中空の形を変えると、シューの強度が小さくなってしまい、小型化されたシューでは耐久性が乏しく、実用化することは困難である。
特開平11−50959号公報 実開昭63−007288号公報 特公平03−12671号公報 特公平04−77155号公報 特開2002−39058号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シューの平坦面と斜板およびシューの球面とピストンが焼き付くことを防止することができ、かつ、高い耐久性を維持したまま小型化することができる斜板式圧縮機用シューを提供することを目的とする。
本発明による斜板式圧縮機用シューは、
回転軸の周縁に傾斜して設けられて該回転軸とともに回転する斜板と、該斜板が回転することによって回転軸の延在する方向に往復するピストンとの間に設けられた斜板式圧縮機用シューであって、
前記斜板に当接する平坦面と、
前記ピストンに当接する球面と、を備え、
前記平坦面と前記球面との間に、該平坦面と該球面を連通する円筒状の貫通孔が設けられている。
本発明による斜板式圧縮機用シューにおいて、
前記貫通孔に隣接する前記平坦面の内周縁部は、前記球面側に向かって傾斜し、
前記貫通孔に隣接する前記球面の内周縁部は、前記平坦面に向かって傾斜していてもよい。
本発明による斜板式圧縮機用シューにおいて、
前記球面は、静止状態で前記ピストンの凹部と接触する接触面と、静止状態で該凹部と接触しない非接触面とを有してもよい。
本発明による斜板式圧縮機用シューにおいて、
前記接触面は、高さ方向の中心よりも上方側の位置に位置づけられてもよい。
本発明による斜板式圧縮機用シューにおいて、
前記平坦面は、静止状態で前記斜板と接触する接触面を有し、
前記球面の前記接触面の面積と前記平坦面の前記接触面の面積とが略同一であってもよい。
本発明によれば、平坦面と球面との間に、これら平坦面と球面を連通する円筒状の貫通孔が設けられているので、シューの平坦面と斜板およびシューの球面とピストンが焼き付くことを防止することができ、かつ、高い耐久性を維持したまま小型化することができる。
本発明の実施の形態による斜板式圧縮機の動作方法を示す断面図。 本発明の実施の形態による斜板式圧縮機用シューを示す側方図。 本発明の実施の形態による斜板式圧縮機用シューを示す上方平面図、側方図および下方平面図。 本発明の実施の形態による斜板式圧縮機用シューを拡大した側方図。 従来の斜板式圧縮機を示す断面図。
実施の形態
以下、本発明に係る斜板式圧縮機及び斜板式圧縮機用シュー30の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1(a)(b)乃至図4は本発明の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態による斜板式圧縮機用シュー30は、例えば自動車などのエアーコンプレッサなどに用いることができる。
図1(a)(b)に示すように、斜板式圧縮機は、ハウジング20と、ハウジング20内に設けられ、(図1(a)(b)の矢印C方向に)回転する回転軸2と、回転軸2の周縁に傾斜して設けられて回転軸2とともに回転する斜板5と、斜板5を外周縁近傍で挟み、斜板5が回転することによって回転軸2の延在する方向に往復するピストン7と、斜板5とピストン7との間に設けられたシュー30とを備えている。
このうち、ハウジング20は、図1(a)(b)に示すように、ピストン7を周縁から覆う一対のシリンダブロック1a,1bと、シリンダブロック1a,1bの一端に連結されたフロントカバー9と、シリンダブロック1a,1bの他端に連結されたリアカバー11とを有している。なお、シリンダブロック1a,1bとフロントカバー9との間には、第一バルブプレート8aが設けられ、シリンダブロック1a,1bとリアカバー11との間には、第二バルブプレート8bが設けられている。また、一対のシリンダブロック1a,1bは、ボルト(図示せず)によって連結されている。
なお、図1(a)(b)に示すように、第一バルブプレート8aには、冷凍冷媒(例えば、フロンガスなど)を吐出する吐出管(図示せず)に連結した第一吐出弁21aと、冷凍冷媒が供給される吸入管(図示せず)に連結した第一吸入弁22aが設けられている。また、第二バルブプレート8bには、冷凍冷媒を吐出する吐出管(図示せず)に連結した第二吐出弁21bと、冷凍冷媒が供給される吸入管(図示せず)に連結した第二吸入弁22bが設けられている。なお、冷凍冷媒にはミスト状の潤滑油が少量包含されている。そして、この潤滑油は、斜板5とシュー30との間及びシュー30とピストン7との間に供給される。
また、図1(a)(b)に示すように、回転軸2は、シリンダブロック1a,1bに軸受け3,4を介して回転自在に保持されている。また、回転軸2は、回転軸2を駆動する駆動部(図示せず)に連結されている。
また、図1(a)(b)に示すように、一対のシリンダブロック1a,1bと、第一バルブプレート8aと、第二バルブプレート8bと、回転軸2とによって、回転軸2方向に往復移動するピストン7が収納された圧縮室6が形成されている。
また、図2および図3(a)−(c)に示すように、斜板5とピストン7との間に設けられたシュー30は、斜板5に当接する平坦面32と、ピストン7に当接する球面31とを有している。
また、図2および図3(a)(c)に示すように、シュー30の平坦面32と球面31との間には、これら平坦面32と球面31を連通する円筒状の貫通孔35が設けられている。なお、この貫通孔35の直径dは約3.50〜約5.00mmからなっている(図4参照)。
また、図4に示すように、シュー30の平坦面32の外周縁部は球面31側に向かって傾斜しており、その角度θは、平坦面32に平行な面に対して約10°±5°からなり、傾斜している部分の長さaは約0.8〜約1.0mmからなっている。
また、図4に示すように、貫通孔35に隣接する平坦面32の内周縁部は面取りされて球面31側に向かって傾斜し、その径Rは約0.25〜約0.45mmからなっており、同様に、貫通孔35に隣接する球面31の内周縁部は面取りされて平坦面32に向かって傾斜して、その径Rは約0.25〜約0.45mmからなっている。
また、図1(a)(b)に示すように、ピストン7には凹部13が設けられ、当該ピストン7の凹部13内で、シュー30は揺動自在に保持されている。具体的には、図1(a)(b)に示すように、シュー30の球面31がピストン7の凹部13内で揺動自在に保持されている。
また、図4に示すように、シュー30の球面31は、斜板式圧縮機が駆動されていない静止状態で、ピストン7の凹部13と接触する接触面31aと、斜板式圧縮機が駆動されていない静止状態で凹部13と接触しない非接触面31bとを有している。なおこのうち、接触面31aは、高さ方向の中心よりも上方側の位置(0.5×H(後述する)よりも高い位置)に位置づけられており、より具体的には、シュー30がピストンの凹部13と接触する接触面31aの始点の直径Dは約6.00mmからなり、接触面31aの終点の直径Dは約12.00mmからなっている。
ところで、非接触面31bは、接触面31aの球径からなる仮想球面と略平行の球面を有し、シュー30の接触面31aの球径Sが約18.00mmからなっている場合において、非接触面31bは、接触面31aの球径Sからなる仮想球面から約0.005mm〜約0.015mmだけ凹んだ球面を有している。なお、図4では、仮想球面から凹んだ距離をfで示している。
また、図4に示すように、平坦面32も、斜板式圧縮機が駆動されていない静止状態で斜板5と接触する接触面32aと、斜板式圧縮機が駆動されていない静止状態で斜板5と接触しない非接触面32bとを有している。
なおここで、球面31の接触面31aの面積と平坦面32の接触面32aの面積とが略同一となっていることが好ましい。このように球面31の接触面31aの面積と平坦面32の接触面32aの面積とが略同一となっていれば、凹部13と球面31との間に働く単位面積当たりの押圧力と平坦面32と斜板5との間に働く単位面積当たりの押圧力を概ね等しくすることができ、ひいては、シュー31の揺動をバランスよく行うことができるためである。
ところで、球面31の接触面31aの面積と平坦面32の接触面32aの面積とを略同一にするためには、接触面31aの終点の直径Dを調整したり、貫通孔35の直径dを調整したりすればよい。
なお、シュー30の平坦面32の接触面32aの直径Dは約12.60mmからなり、シュー30の高さHは約5.80mmからなり、シュー30の直径Dは約14.70〜約16.70mmからなっている(図4参照)。
また、貫通孔35の直径dはシュー30の直径Dの約19.4〜約30.0%にすることが好ましく、このようにすることによって貫通孔35が設けられていないシュー30と比較して約12〜約20%、重量を軽減することができる。
ところで、上記ではシュー30の大きさを示したが、上記で示した数値はあくまでも例示であり、これらに限定されることはない。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず、回転軸2に連結したモータ等の駆動部(図示せず)が、回転軸2を(図1(a)の矢印C方向に)回転駆動する。このように、回転軸2が回転駆動されることによって、回転軸2に傾斜して設けられた斜板5が回転する(図1(a)参照)。この際、斜板5は、ピストン7の凹部13内に設けられたシュー30の平坦面32に接触しながら回転する(図1(a)参照)。
また、このように斜板5が回転することによって、ピストン7が回転軸2方向の一方向(図1(a)の矢印M方向)に直線運動する(図1(a)参照)。この際、ピストン7の凹部13内に配置されたシュー30の球面31は、ピストン7の凹部13内を図1(a)の矢印C方向に揺動する(図1(a)参照)。
このように、ピストン7が回転軸2方向の一方向に直線運動する際、ピストン7と第二バルブプレート8bとの間で圧縮された冷凍冷媒の圧力が、第二バルブプレート8bに連結された吐出管(図示せず)内の冷凍冷媒の圧力より大きくなると、圧縮室6内の冷凍冷媒が第二吐出弁21bを介して吐出管に吐出される(図1(a)参照)。また、圧縮室6の一端に設けられた第一吸入弁22aを介して、吸入管(図示せず)から圧縮室6内にミスト状の潤滑油を含有する冷凍冷媒が吸入される(図1(a)参照)。なお、この際、第一バルブプレート8aに設けられた第一吐出弁21a及び第二バルブプレート8bに設けられた第二吸入弁22bは、閉鎖している(図1(a)参照)。
次に、回転軸2に連結した駆動部が、さらに(図1(b)の矢印C方向に)回転軸2を回転駆動すると、回転軸2に傾斜して設けられた斜板5がさらに回転される(図1(b)参照)。この際、斜板5は、ピストン7の凹部13内に設けられたシュー30の平坦面32に接触しながら回転する(図1(b)参照)。
また、このように斜板5がさらに回転することによって、ピストン7が回転軸2方向であって上述とは反対側の方向(図1(b)の矢印M方向)に直線運動する(図1(b)参照)。この際、ピストン7の凹部13内に配置されたシュー30の球面31は、ピストン7の凹部13内を矢印C方向に揺動する(図1(b)参照)。
このように、ピストン7が回転軸2方向の他方向に直線運動する際、ピストン7と第一バルブプレート8aとの間で圧縮された冷凍冷媒の圧力が、第一バルブプレート8aに連結された吐出管内の冷凍冷媒の圧力より大きくなると、圧縮室6内の冷凍冷媒が第一吐出弁21aを介して吐出管に吐出される(図1(b)参照)。また、圧縮室6の他端に設けられた第二吸入弁22bを介して、吸入管から圧縮室6内にミスト状の潤滑油を含有する冷凍冷媒が吸入される(図1(b)参照)。なお、この際、第二バルブプレート8bに設けられた第二吐出弁21b及び第一バルブプレート8aに設けられた第一吸入弁22aは、閉鎖している(図1(b)参照)。
その後は、上述の工程を順次繰り返して行う。上述のように、回転軸2が駆動部によって回転することによって斜板5が回転し、ピストン7を往復運動させることができる。このため、斜板式圧縮機は、圧縮室6内で冷凍冷媒を圧縮して吐出するとともに、吸入管から圧縮室6内に冷却冷媒を吸入することができる。
上述のようにピストン7が往復運動されている間、平坦面32と球面31を連通する円筒状の貫通孔35内を潤滑油が通過し、平坦面32と球面31の両方に満遍なく潤滑油を供給することができる(図2および図3(a)(c)参照)。このため、シュー30の球面31と凹部13との間に発生する摩擦力およびシュー30の平坦面32と斜板5との間に発生する摩擦力を低減することができ、球面31と凹部13が焼き付くことを防止することができ、かつ、平坦面32と斜板5とが焼き付くことを防止することができる。
また、図4に示すように本実施の形態では、貫通孔35が円筒状になっているので、平坦面32と球面31との間で潤滑油を円滑に流すことができる。このため、球面31と凹部13との間に発生する摩擦力および平坦面32と斜板5との間に発生する摩擦力をより確実に低減することができ、ひいては、球面31と凹部13が焼き付くことと平坦面32と斜板5とが焼き付くことをより確実に防止することができる。この点、特開2002−39058号公報に示した態様では、中空内に潤滑油が溜まってしまうことから、本実施の形態のようには平坦面32と球面31との間で潤滑油を円滑に流すことができない。従って、この点で、特開2002−39058号公報に開示された発明よりも本実施の形態に示した態様は優れている。
また、図4に示すように本実施の形態では、貫通孔35に隣接する平坦面32の内周縁部は面取りされて球面31側に向かって傾斜しているので、平坦面32に付着した潤滑油を貫通孔35に円滑に導き入れることができる。また同様に、貫通孔35に隣接する球面31の内周縁部は面取りされて平坦面32に向かって傾斜しているので、球面31に付着した潤滑油を貫通孔35に円滑に導き入れることができる。これらのことより、本実施の形態によれば、平坦面32と球面31との間で潤滑油をさらに円滑に移動させることができるので、球面31と凹部13との間に発生する摩擦力および平坦面32と斜板5との間に発生する摩擦力をさらに確実に低減することができ、ひいては、球面31と凹部13が焼き付くことと平坦面32と斜板5とが焼き付くことをさらに確実に防止することができる。
また、図2に示すように本実施の形態では貫通孔35が設けられているのでシュー30の重量を軽量化することができ、ひいては斜板の回転を早くすることができ、斜板式圧縮機を高速化することができる。なお、特開2002−39058号公報に示したような形状からシュー30を形成した場合には、小型化されたシュー30では十分な耐久性を有することができず、実用化することが困難である。これに対して、本実施の形態によれば、貫通孔35を設けるので耐久性を維持したままシュー30を小型化することができるので、結果的にはシュー30をより小型にすることができ、その重量を軽くすることができる。
また、図4に示すように本実施の形態では、球面31が、静止状態で凹部13と接触しない非接触面31bを有している。このため、シュー30とピストン7の凹部13との間に働く接触面を小さくすることができ、シュー30と凹部13との間に働く摩擦力を小さくすることができる。この結果、本実施の形態によれば、シュー30をさらに円滑に揺動させることができる。
また、球面31の接触面31aの面積と平坦面32の接触面32aの面積とが略同一となっている場合には、上述したように、凹部13と球面31との間に働く単位面積当たりの押圧力と平坦面32と斜板5との間に働く単位面積当たりの押圧力を概ね等しくすることができ、ひいては、シュー31の揺動をバランスよく行うことができるため好ましい。
1a,1b シリンダブロック
2 回転軸
5 斜板
7 ピストン
8a 第一バルブプレート
8b 第二バルブプレート
20 ハウジング
30 シュー
31 球面
32 平坦面
35 貫通孔

Claims (4)

  1. 回転軸の周縁に傾斜して設けられて該回転軸とともに回転する斜板と、該斜板が回転することによって回転軸の延在する方向に往復するピストンとの間に設けられた斜板式圧縮機用シューであって、
    前記斜板に当接する平坦面と、
    前記ピストンに当接する球面と、を備え、
    前記平坦面と前記球面との間に、該平坦面と該球面を連通する円筒状の貫通孔が設けられ
    前記球面は、静止状態で前記ピストンの凹部と接触する接触面と、静止状態で該凹部と接触しない非接触面とを有し、
    前記球面が前記ピストンの前記凹部と接触する前記接触面の始点の直径D は前記貫通孔の直径dよりも大きく、前記球面が前記ピストンの前記凹部と接触する前記接触面の終点の直径D は前記斜板式圧縮機用シューの直径D より小さく、
    前記非接触面は、前記接触面の球径からなる仮想球面と平行な球面であって、前記接触面から所定の距離だけ凹んだ球面を有していることを特徴とする斜板式圧縮機用シュー。
  2. 前記貫通孔に隣接する前記平坦面の内周縁部は、前記球面側に向かって傾斜し、
    前記貫通孔に隣接する前記球面の内周縁部は、前記平坦面に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の斜板式圧縮機用シュー。
  3. 前記接触面は、高さ方向の中心よりも上方側の位置に位置づけられることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の斜板式圧縮機用シュー。
  4. 前記平坦面は、静止状態で前記斜板と接触する接触面を有し、
    前記球面の前記接触面の面積と前記平坦面の前記接触面の面積とが略同一であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の斜板式圧縮機用シュー。
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