JP5258517B2 - 電気光学装置及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学物質を挟んで対向する一対の基板を有し、一方の基板に他方の基板
より外方に延在する延在部を形成した電気光学パネルを有する電気光学装置及びこれを備
えた電子機器に関する。
電気光学装置の一種である液晶を使用した表示装置としては、例えば第1のドライバー
が実装された回路基板と、この回路基板上に設けられたGND端子と、回路基板と接続し
て駆動される第1の液晶パネルからなる表示装置において、第1のドライバーを覆うよう
に導電テープを貼着し、この導電テープをGND端子に電気的に接続した表示装置が知ら
れている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−236870号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、第1のドライバーを覆うよ
うに貼着した導電テープによって、第1のドライバーと回路基板に設けられたGND端子
とを電気的に接続しているので、GND端子への導電テープの接着力が不足して剥がれ易
いと共に、導通抵抗が不安定となって効果的な静電気対策を得ることができず、さらに導
電テープを回路基板のGND端子に接地させるために比較的長い距離を引き回す必要があ
るので構造上の制約を受けるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、駆動回
路に対する静電気の影響を確実に防止すると共に、構造上の制約を受けない電気光学装置
及びこれを備えた電子機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、第1の形態に係る電気光学装置は、電気光学物質を挟んで対向する一対の基板を有し、一方の基板に他方の基板より外方に延在する延在部を形成した電気光学パネルを有する電気光学装置であって、前記延在部に、前記電気光学パネルを駆動する駆動回路と、該駆動回路と重ならない前記延在部の全領域に導電性を有するシールド用導電部材とを配置し、前記シールド用導電部材は、接着剤層、絶縁層及び導電層をその順に積層した導電性テープで形成されるとともに、前記シールド用導電部材に設けられた開口を介して前記導電層が前記一方の基板の前記延在部に形成された基準電位接続用端子部に電気的に接続され、前記基準電位接続用端子部が、前記電気光学パネルの一方の基板に配設された前記電気光学パネルのシールド電極層の接地用に形成されることにより、前記導電層が基準電位に電気的に接続され、前記駆動回路の3側面に対向して配置された前記導電性テープと前記駆動回路との間に樹脂材が充填されている構成としている。
この第1の形態では、電気光学パネルを駆動する駆動回路と重ならない領域にシールド
用導電部材を配置したので、シールド用導電部材によって構造上の制約を受けることなく
駆動回路に対する静電気の影響を防止することができる。また、駆動回路の回りにシール
ド用導電部材を配置することにより、駆動回路の周囲の機械的強度を向上させることがで
きる。
更には、シールド用導電部材を接地、すなわち、シールド用導電体部を基準電位に接続
することで、駆動回路への静電気の進入を防止し駆動回路周辺の静電気を効率的に逃がす
ことが可能となる。例えば、電気光学装置に搭載される駆動回路のグランド端子にシール
ド用導電部材を介して接続したり、支持部材の導電体部に接続したり、或いは、電気光学
装置を組み込まれる電子機器の筐体に支持部材の導電体部を接触させたりすればよい。
また、第1の形態に係る電気光学装置は、前記シールド用導電部材の前記導電層が基準電位に電気的に接続されている。
この第1の形態では、シールド用導電部材の導電層が基準電位に電気的に接続されているので、駆動回路に対する静電気をシールド用導電部材の導電層を介して基準電位に逃がすことができる。
また、第1の形態に係る電気光学装置は、前記シールド用導電部材は、絶縁層と前記導電層とを積層して形成され、前記シールド用導電部材に設けられた開口を介して前記導電層が前記基準電位に電気的に接続されている。
この第1の形態では、シールド用導電部材が絶縁層と導電層とを積層して形成され、シールド用導電部材に設けられた開口を介して導電層が基準電位に電気的に接続されているので、駆動回路が配置された延在部に配線パターン等が形成されている場合でも絶縁層で絶縁して、導電層による短絡を防止することができ、延在部の任意の位置にシールド用導電部材を配置することができる。
さらに、第1の形態に係る電気光学装置は、前記シールド用導電部材は、接着剤層、絶縁層及び導電層をその順に積層した導電性テープで形成されている。
この第1の形態では、シールド用導電部材が接着材層、絶縁層及び導電層を順次積層した導電性テープで形成されているので、短絡のおそれがある配線パターン部を含む任意の位置に容易に貼着することができる。
また、第1の形態に係る電気光学装置は、前記シールド用導電部材は、前記一方の基板の前記延在部に形成された基準電位接続用端子部に電気的に接続されている。
この第1の形態では、シールド用導電部材が一方の基板の延在部に形成された基準電位接続用端子部に電気的に接続されているので、シールド用導電部材を引き回す必要がなく、最適なシールド効果を得ることができる。
また、第1の形態に係る電気光学装置は、前記基準電位接続用端子部は、前記電気光学パネルの一方の基板に配設された前記電気光学パネルのシールド電極層の接地用に形成されている。
この第1の形態では、電気光学パネルのシールド電極層の接地用に形成された基準電位接続用端子部にシールド用導電部材を電気的に接続するので、シールド用導電部材を引き回す必要がないとともに、別途接地用導体を設ける必要がない。
さらにまた、第1の形態に係る電気光学装置は、駆動回路の3側面に対向して配置された導電性テープと駆動回路との間に樹脂材が充填されている。
この第1の形態では、シールド用導電部材が駆動回路の3側面に対向して配置されているので、静電気に対して大きなシールド効果を発揮することができるとともに、駆動回路の周囲の機械的強度を確実に向上させることができる。しかも、駆動回路及びシールド用導電部材との間に充填される樹脂材によってコロージョン対策を行なうことができるとともに、駆動回路の保護機能をより向上させることができる。
また、第2の形態に係る電気光学装置は、第1の形態において、前記シールド用導電部材は、表面高さが前記駆動回路の表面高さ以上に設定されている。
この第2の形態では、駆動回路とシールド用導電部材とが対向する面積を大きくすることができ、駆動回路に作用する静電気に対してより大きなシールド効果を発揮することができるとともに、駆動回路の周囲の機械的強度をより向上させることができる。
らに、第3の形態に係る電子機器は、第1または第2の形態のいずれか1つに記載の電気光学装置を表示装置として備えている。
この第3の形態では、耐静電気対策に優れた電気光学装置を表示装置として備えた電子機器を構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の電気光学装置を適用した電子機器としての携帯電話機を示す斜視図、図
2は携帯電話機に内装されている液晶表示パネルを示す平面図、図3は図2のA−A線上
における液晶表示パネルの断面図、図4は図2のB−B線上における液晶表示パネルの断
面図、図5〜図8は液晶表示パネルの製造工程を示す斜視図である。
この携帯電話機1は、図1に示すように、操作側ケース2と、この操作側ケース2の長
手方向端部にヒンジ結合されている表示側ケース3と、操作側ケース2に設けられた操作
キー4及びスクロールキー5と、表示側ケース3の中央部に設けた表示部6と、この表示
部6に設けられた電気光学装置としての液晶表示装置7と、操作側ケース2の下端側に設
けられた送話部8と、表示側ケース3の上端部に設けられた受話部9とを備えている。
液晶表示装置7は、図2に示すように、上端面を開放した箱状の筐体10内に、底部側
からバックライト機構(図示せず)、液晶表示パネル20及び透光性を有する保護カバー
(図示せず)がその順に配設されている。
液晶表示パネル20は、インプレンスイッチング(以下、IPS(In Plane
Switching)という)方式や、フリンジフィールドスイッチング(以下、FFS
(Fringe Field Switching)方式の構成を有し、横電界により液
晶層を駆動する。
この液晶表示パネル20は、図3に示すように、所定間隔を保って対向配置された上下
一対の透明な第1の基板21及び第2の基板22が第1の基板21の下面側にその外周面
に沿って枠状に設けたシール部材23で接着されて一体化されている。そして、第1の基
板21、第2の基板22及びシール部材23で囲まれる領域に、電気光学物質としての液
晶層24が封止されている。
そして、第2の基板22には、図示しないが液晶分子の配向を制御するITO(Ind
ium tin oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜か
らなる共通電極及び画素電極が配設されている。ここで、共通電極及び画素電極はIPS
方式では横方向で対向し、FFS方式では誘電体膜を挟んで上下の異なる層に形成される

また、第1の基板21の液晶層24とは反対側の面には、外部からの静電気などからシ
ールド遮蔽する機能を有するITO,IZOなどで構成されるシールド用透明電極25が
形成され、このシールド用透明電極25の上面に偏光板26が形成されている。
すなわち、横電界方式の液晶表示パネル20では、上述したように第2の基板22にの
み共通電極及び画素電極が配置され、第1の基板21には電極が配置されていない関係上
、例えば、外部からの静電気などによって、第1の基板21の外面上に形成されている偏
光板26の表面に電荷が溜まると、第1の基板21及び第2の基板22間にも電界が発生
してしまう。この第1の基板21及び第2の基板間に発生した電界の影響が液晶層24の
液晶分子に及ぶことになり、適切な表示を行うことができなくなる。このため、偏光板2
6と第1の基板21との間にシールド用透明電極25を形成して、このシールド用透明電
極25をグランド電位等の基準電位に電気的に接続することにより、静電気を放電させて
第1の基板21及び第2の基板22間の電界の発生を防止している。
また、第1の基板22の液晶層24に対向する下面にも偏光板27が接着されている。
さらに、第2の基板22には、図2及び図3に示すように、第1の基板21の左端面か
ら外方に延在する延在部30が形成されている。
延在部30の略中央部には、図2及び図5に示すように、液晶表示パネル20の液晶層
24における液晶分子の配向を制御する駆動回路としての駆動用IC31がCOG(Ch
ip On Glass)技術によって実装されている。この駆動用IC31には、その
前面側に回路基板としてのフレキシブルプリント基板32が配線33によって電気的に接
続され、このフレキシブルプリント基板32を介して表示制御信号が入力される。ここで
、駆動用IC31は、厚さが例えば200μmのものを適用することができる。
さらに、延在部30には、その第1の基板21の前端面に近接する位置にフレキシブル
プリント基板32に電気的に接続される基準電位接続用端子部34及び35が形成されて
いる。この基準電位接続用端子部34及び35は、第1の基板21の上面に形成されたシ
ールド用透明電極25を接地、グランド又は導電性を有するケース等の基準電位に接続す
るために形成されており、図5に示すように配線パターン36を介してフレキシブルプリ
ント基板32内の左右外側に配設された基準電位配線に接続されている。ここで、フレキ
シブルプリント基板32の基準電位配線は、他端側で接地、グランド、導電性を有するケ
ース等の基準電位に接続されている。
そして、延在部30には、図3及び図4に示すように、配線パターン36を覆う絶縁層
40が全面的に形成されている。この絶縁層40は、配線パターン36を露出させない厚
みに選定されていると共に、基準電位接続用端子部34及び35を露出させる開口部41
及び42が形成されている。
そして、延在部30には、駆動用IC31の左右側面及び前側面とそれぞれ所定距離を
保って対向して駆動用IC31を3方から囲むようにコ字状のシールド用導電部材50が
平面的に見て駆動用IC31と重ならない領域に配置されている。このシールド用導電部
材50は、図3及び図4に示すように、下層の接着剤層50a、中層の絶縁層50b及び
上層の導電性を有する例えば銅箔やアルミ箔等の導電層50cが順次積層された金属テー
プで構成されている。そして、金属テープの接着剤層50aが絶縁層40及びフレキシブ
ルプリント基板32の上面に貼着されている。ここで、シールド用導電部材50は、液晶
表示パネル20自体の厚みが薄い構成が要求されていることから厚みの薄いテープ状のも
のを適用することが好ましく、厚さが駆動用IC31の厚さ200μmと略等しいか又は
それ以上に設定されている。そして、シールド用導電部材50の上面の高さは、駆動用I
C31の上面高さ以上となるように設定されている。
このシールド用導電部材50は、左右の基準電位接続用端子部34及び35と開口部4
1及び42とを覆う位置まで貼着されるが、これら基準電位接続用端子部34及び35と
開口部41及び42とに対応する位置には、図4に示すように、開口51及び52が形成
され、開口部41及び42内と開口51及び52内とに例えば導電性ペースト60及び6
1が充填され、この導電性ペースト61の上端が導電層50cの上面及び第1の基板21
上のシールド用透明電極25に接触するように拡径部62及び63とされている。この導
電性ペースト61によってシールド用導電部材50の導電層50c及びシールド用透明電
極25と基準電位接続用端子部34及び35とが電気的に接続されている。
さらに、駆動用IC31と、この駆動用IC31と対向するシールド用導電部材50と
の間に、図4に示すように、絶縁性の樹脂材70が充填されている。
そして、図4及び図7に示すように、駆動用IC31及びその周囲のシールド用導電部
材50の上面を覆うように遮光テープ80が貼着されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
先ず、液晶表示パネル20を組み立てるには、第1の基板21及び第2の基板22を延
在部30が露出するように対向させ、両者間に形成したシール部材23で多数の画素を構
成するように液晶を封止した液晶層24を形成する。このとき、第2の基板22の延在部
30には配線パターン36及び絶縁層40が形成されている。
次いで、図5に示すように、第2の基板22の露出されている延在部30に駆動用IC
31をCOG実装し、この駆動用IC31の前面側に配設された配線33にフレキシブル
プリント基板32の配線を電気的に接続するとともに、配線パターン36とフレキシブル
プリント基板32の基準電位配線とを電気的に接続する。なお、図5では、絶縁層40が
省略されている。フレキシブルプリント基板32の基準電位配線を除く他の配線は図示し
ないが所定の画像信号出力回路に接続され、基準電位配線が接地、グランド、導電性を有
するケース等の基準電位に接続される。
次いで、図6に示すように、駆動用IC31の左右側面及び前側面とそれぞれ所定距離
を保って対向し、駆動用IC31を3方から囲む領域すなわち平面的に見て駆動用IC3
1と重ならない領域にシールド用導電部材50をその接着剤層50aで貼着する。このと
き、基準電位接続用端子部34及び35に対向する位置に形成された開口51及び52に
よって基準電位接続用端子部34及び35を露出させる。
次いで、図7に示すように、開口部41及び42内と開口51及び52内とに図3及び
図4に示すように導電性ペースト60及び61を充填し、その上部に拡径部62及び63
を形成することにより、これら拡径部62及び63でシールド用導電部材50の導電層5
0cと第1の基板21上のシールド用透明電極25とを電気的に接続し、これらシールド
用導電部材50の導電層50c及びシールド用透明電極25と基準電位接続用端子部34
及び35とを電気的に接続する。
このように、シールド用導電部材50を貼着した状態で、駆動用IC31とシールド用
導電部材50との高さが略等しく平坦化されることになる。この状態で、駆動用IC31
及びシールド用導電部材50との隙間に樹脂材70を充填する。次いで、少なくとも駆動
用IC31及びその周囲のシールド用導電部材50を覆うように遮光テープ80を貼着す
る。
このように構成された液晶表示パネル20に、外部からの静電気などが作用して、第1
の基板21の外面上に形成されている偏光板26の表面に電荷が到達すると、この電荷が
、シールド用透明電極25から導電性ペースト60及び61の拡径部62及び63を介し
、シールド用導電部材50の開口51及び52と絶縁層40の開口部41及び42とに充
填された導電性ペースト60及び61を介して基準電位接続用端子部34及び35に流れ
る。そして、この配線パターン36からフレキシブルプリント基板32の基準電位配線を
介して接地、グランド、導電性を有するケース等の基準電位に流れて、偏光板26に電荷
が蓄積されることを確実に防止して、第1の基板21及び第2の基板22間に電界が生じ
ることを防止して表示状態に与える影響を除去することができる。
同様に、駆動用IC31に対して外部から静電気が作用する場合には、この静電気の電
荷が遮光テープ80からシールド用導電部材50の導電層50cを介し、導電性ペースト
60及び61を介して基準電位接続用端子部34及び35に流れ、この基準電位接続用端
子部34及び35からフレキシブルプリント基板32の基準電位配線を介して外部の接地
、グランド、導電性を有するケース等の基準電位に流れて放電されることになり、駆動用
IC31に対する静電気の影響を除去することができる。
このように、上記実施形態によると、駆動用IC31の3方を囲むように即ち平面的に
見て駆動用IC31と重ならないようにシールド用導電部材50を配置しているので、駆
動用IC31の周囲に基準電位に接続されたグランド層を形成することができ、このグラ
ンド層によって駆動用IC31に対する静電気のシールド効果を確実に発揮することがで
きる。その上、シールド用導電部材50で、駆動用IC31の側面を保護することができ
るとともに、駆動用IC31の周囲の延在部30の機械的強度を向上させることができる
。このため、液晶表示パネル20を携帯電話機1に組込んだ状態で、携帯電話機1を落と
したり、他の物体に衝接させたりして、液晶表示パネル20の延在部30に衝撃が伝達さ
れた場合でも、延在部30の撓みを抑制することができ、駆動用IC31を衝撃力から保
護することができるとともに、延在部30の応力集中による割れを抑制することができる
。耐衝撃性の高い携帯電話機を提供することができる。
そして、シールド用導電部材50を少なくとも絶縁層と導体層の積層構造とすることに
より、シールド用導電部材50を貼着する延在部30に導体層が露出している場合でも絶
縁層によって導体層を絶縁することができるので、延在部30上の導体層の露出の有無に
かかわらずシールド用導電部材50を貼着することができる。
しかも、シールド用導電部材50の表面高さを駆動用IC31の表面高さ以上に設定す
ることにより、導電層50cの駆動用IC31の側面との対向面積を増加させて、駆動用
IC31への静電気の影響をより確実に抑制してより大きなシールド効果を発揮すること
ができるとともに、機械的強度もより向上させることができる。
さらに、シールド用導電部材50を延在部30の表面に形成された基準電位接続用端子
部34及び35に電気的に接続することにより、シールド用導電部材50を引き回す必要
がなく、配置上の制約を受けることがない。
さらに、シールド用導電部材50を接着剤層50a、絶縁層50b及び導電層50cを
積層した金属テープで構成することにより、前述した従来例における金属テープのように
導電性接着部を介することなく、導電層50cのみで静電気を放電することができるので
、導通抵抗を低くして静電気の放電特性を向上させることができるとともに、接着剤層5
0aは接着剤のみで構成することができるので、強力な接着力を確保することができ、剥
がれを防止することができる。しかも、シールド用導電部材として厚みの薄い金属テープ
を適用することにより、液晶表示パネル20自体の厚みが薄い構成が要求されている場合
にも対応することができる。
さらに、シールド用導電部材50を導電性ペースト60及び61を介してもともと延在
部30に配置される基準電位接続用端子部34及び35に接続することにより、確実に接
地することができるとともに、別途専用の接続用端子部や配線パターンを形成する必要が
なく、コストや工数の増加を抑制することができる。
さらに、駆動用IC31とシールド用導電部材50との間の隙間に樹脂材を充填するの
で、駆動用IC31のコロージョン対策とすることができるとともに、駆動用IC31を
衝撃力から保護することができる。
さらに、駆動用IC31の上面を遮光テープ80で覆うことにより、駆動用IC31に
光が照射されて、照射光が駆動用IC31に誤動作等の影響を及ぼすことを確実に防止す
ることができる。
また、上記構成を有する電気光学装置を表示装置として電子機器としての携帯電話機1
に装着したので、駆動用IC31の耐静電気対策及び耐衝撃性に優れた携帯電話機1を提
供することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明を横電界方式の液晶表示パネル20に適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の形式の液晶表示パネル2
0にも本発明を適用することができる。この場合,基準電位接続用端子部34及び35が
存在しない場合には、シールド用導電部材50を接地等の基準電位に接続される検査用端
子部に電気的に接続したり、フレキシブルプリント基板32の基準電位配線に直接電気的
に接続したり、導電部を有するフレームに直接接続したりすることができ、要はシールド
用導電部材50を接地電位、グランド電位、導電性を有するケース等の基準電位に接続で
きればよい。
また、上記実施形態においては、シールド用導電部材50の表面高さが駆動用IC31
の表面高さ以上に設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、シ
ールド用導電部材50の表面高さを駆動用IC31の表面高さ未満に設定するようにして
もよい。
また、上記実施形態においては、シールド用導電部材50を、駆動用IC31を3方か
ら囲む領域すなわち平面的に見て駆動用IC31と重ならない領域に配置した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、駆動用IC31の左右の2方向に対向さ
せてシールド用導電部材50を配置するようにしてもよく、駆動用IC31の4方向の全
てに対向させて配置したり、フレキシブルプリント基板32の上方のみに配置するように
してもよい。さらには、駆動用IC31の左右側面に対向する部分と前側面に対向する部
分とに異なるシールド用導電部材を配置するようにしてもよく、この場合には、駆動用I
C31の前側面に対向するシールド用導電部材をフレキシブルプリント基板32の厚み分
薄くすることにより、シールド用導電部材の表面高さを均一にして平坦化することができ
る。
また、上記実施形態においては、シールド用導電部材50を3層構造の金属テープで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステンレス薄板やアルミ薄板、銅薄板等の金属薄板を例えば両面接着テープで延在部30上に貼着するようにしてもよく、少なくとも絶縁層と導電層とを設けるようにすればよい。
また、上記実施形態においては、シールド用導電部材50の基準電位接続用端子部34及び35に対応する位置に開口51及び52を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、開口51及び52に代えて内周面に銅メッキ処理を施したスルーホールを形成するようにしてもよい
また、上記実施形態においては、シールド用導電部材50と基準電位接続用端子部34
及び35との電気的接続を導電性ペースト60及び61を使用して行なう場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、他の半田等の導電部材を適用するようにして
もよい。
また、上記実施形態においては、携帯電話機1に適用する液晶表示パネル20について
説明したが、これに限定されるものではなく、より大型の液晶表示パネルである場合には
、駆動用IC31が液晶パネルの4辺のうち少なくとも2辺以上に配置される場合があり
、この場合でも上記した実施形態と同様に、各駆動用ICに対向させてシールド用導電部
材を配置するようにすればよい。
また、上記実施形態においては、電気光学装置として液晶表示装置を適用した場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、有機EL表示装置等の他の電気光学装
置に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、本発明による電気光学装置を表示装置とし携帯電話機
に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなくPDA(Perso
nal Digital Assistant)、デジタルスチールカメラ、デジタルビ
デオカメラ等の携帯型の電子機器や液晶テレビ、液晶ディスプレイ等の任意の電子機器に
本発明による電気光学装置を適用することができる。
本発明の電気光学装置を適用した電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。 携帯電話機に内装されている液晶表示パネルを示す平面図である。 図2のA−A線上における液晶表示パネルの断面図である。 図2のB−B線上における液晶表示パネルの断面図である。 液晶表示パネルの製造工程を示す斜視図である。 液晶表示パネルの他の製造工程を示す斜視図である。 液晶表示パネルのさらに他の製造工程を示す斜視図である。 液晶表示パネルのさらにまた他の製造工程を示す斜視図である。
符号の説明
1…携帯電話機、2…操作側ケース、3…表示側ケース、4…操作キー、5…スクロー
ルキー、6…表示部、7…液晶表示装置、8…送話部、9…受話部、10…筐体、20…
液晶表示パネル、21…第1の基板、22…第2の基板、25…シールド用透明電極、3
0…延在部、31…駆動用IC、32…フレキシブルプリント基板、33…配線、34,
35…基準電位接続用端子部、36…配線パターン、40…絶縁層、41,42…開口部
、50…シールド用導電部材、50a…接着材層、50b…絶縁層、50c…導電層、5
1,52…開口、60,61…導電性ペースト、62,63…拡径部、70…樹脂材、8
0…遮光テープ

Claims (3)

  1. 電気光学物質を挟んで対向する一対の基板を有し、一方の基板に他方の基板より外方に延在する延在部を形成した電気光学パネルを有する電気光学装置であって、
    前記延在部に、前記電気光学パネルを駆動する駆動回路と、該駆動回路と重ならない前記延在部の全領域に導電性を有するシールド用導電部材とを配置し
    前記シールド用導電部材は、接着剤層、絶縁層及び導電層をその順に積層した導電性テープで形成されるとともに、
    前記シールド用導電部材に設けられた開口を介して前記導電層が前記一方の基板の前記延在部に形成された基準電位接続用端子部に電気的に接続され、
    前記基準電位接続用端子部が、前記電気光学パネルの一方の基板に配設された前記電気光学パネルのシールド電極層の接地用に形成されることにより、前記導電層が基準電位に電気的に接続され、
    前記駆動回路の3側面に対向して配置された前記導電性テープと前記駆動回路との間に樹脂材が充填されている電気光学装置。
  2. 前記シールド用導電部材は、表面高さが前記駆動回路の表面高さ以上に設定されている請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電気光学装置を表示装置として備えた電子機器。
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