(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を、図1〜図14に基づいて説明する。
図1は、撮影システムを示す。図1に示す撮影システム11は、電子カメラシステム12と、パーソナルコンピュータ(以下、「PC13」という)とを備えている。電子カメラシステム12は、カメラとしての電子スチルカメラ(以下、「電子カメラ14」という)と、電子カメラ14の閃光装置(以下、「主灯M」という)と協調発光する増灯用のスピードライト群A,B,Cとを備えている。各スピードライト群A,B,Cは、1個又は複数個のスピードライト15から構成され、被写体Pを照明可能な複数箇所にそれぞれ配置されている。同一のスピードライト群に属する複数のスピードライト15には同一の発光条件が設定される。なお、図1は、A〜C群がそれぞれ1個のスピードライト15からなる例を示す。
また、図1の例では、電子カメラ14の本体14aにシューを介して装着されたスピードライト15により、主灯Mが構成されている。この主灯M用のスピードライト15を1つのスピードライト群Mとみなすと、各スピードライト群M,A,B,C毎に異なる発光条件の設定が可能となっている。なお、各スピードライト15の発光部16は、その本体15aに対して角度変更可能に設けられている。
電子カメラ14とPC13とは通信ケーブル18を通じて双方向通信可能に接続されている。通信ケーブル18としては例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが用いられる。もちろん、IEEE1394ケーブル等の他の通信ケーブルを用いてもよく、さらにはPC13と電子カメラ14間で無線通信を行う構成でもよい。
PC13は、本体20と、モニタ21と、キーボード22及びマウス23等よりなる入力装置24(入力手段)とを備えている。本体20には、発光ブラケティング撮影制御装置25が設けられている。詳しくは、本体20のハードディスクには、発光ブラケティング撮影制御用のアプリケーション(アプリケーションプログラム)がインストールされており、このアプリケーションプログラムを実行する本体20内のCPUにより発光ブラケティング撮影制御装置25が構成されている。なお、本実施形態では、発光ブラケティング撮影制御装置25が、スピードライト発光制御装置に相当する。
ここで、発光ブラケティング撮影制御装置25は、ユーザが、入力装置24を用いてPC13に対して1回の撮影実行操作を行うことで、各スピードライト群M,A,B,Cの発光条件の組合せを変更しつつ電子カメラ14に複数回の撮影を行わせる発光ブラケティング撮影を行わせるための装置である。
ユーザは、発光ブラケティング撮影制御装置25を起動させて、入力装置24を用いて必要な入力設定操作を行う。すると、発光ブラケティング撮影制御装置25は、入力に応じて、各種設定画面の表示処理、スピードライト群毎の発光条件の個別設定処理、電子カメラ14に対する発光ブラケティング撮影実行命令、発光ブラケティング撮影結果として得られる複数の画像をモニタ21に表示させる表示処理等を行う。ここで、発光ブラケティング撮影実行命令の電子カメラ14への送信処理、及び発光ブラケティング撮影結果として得られる複数の画像ファイルの受信処理は、通信ケーブル18を通じて行われる。
電子カメラ14は、PC13から受信した発光ブラケティング撮影用のコマンドに基づいて、スピードライト群M,A〜Cに対して各々の発光条件に応じた発光命令を指示するコマンダ28(コマンダ手段)を備えている。コマンダ28は、主灯Mの発光部16を点滅させて行う光通信で、増灯用のスピードライト群A〜Cに対してコマンドに応じた発光条件を個別に指示する。そして、電子カメラ14は、撮影レンズ部19を通った被写体Pの光束に基づく画像の撮影を、撮影実行命令に基づき実行するとともに、撮影実行時に協調発光すべくコマンダ28が各スピードライト群M,A〜Cに対して発光実行命令を指示する。なお、本実施形態では、コマンダ28は電子カメラ14に内蔵されている。もちろん、コマンダ28は内蔵タイプに限定されず、電子カメラ14のシュー等に装着される外付けタイプのものであってもよい。
図2は、PC13に備えられた発光ブラケティング撮影制御装置25の電気的構成を詳細に示す撮影システムのブロック図である。図2に示す発光ブラケティング撮影制御装置25は、この装置全体を司る制御部31、入力装置24からの入力信号又は入力データを受け付ける受付部32(受付手段)、演算部33、設定部34(設定手段及びモード設定手段)、第1メモリ35、第2メモリ36、発光条件組合せ選択部37(選択手段)、命令指示部38(命令指示手段)、画像解析部39、判定部40及び再撮影指示部41を備えている。また、PC13の本体20内には、表示駆動回路43及び通信部44が設けられている。なお、本実施形態では、画像解析部39及び判定部40により判定手段が構成される。
発光ブラケティング撮影制御装置25では、モニタ21に各種設定画面や発光ブラケティング撮影結果を表示する処理は、制御部31が表示駆動回路43を駆動制御することにより行われる。また、命令指示部38は、発光条件組合せ選択部37の指示又は再撮影指示部41の指示に基づきコマンドを生成するコマンド生成部46と、その生成されたコマンドの電子カメラ14への送信を通信部44に指示するコマンド送信部47とを備えている。また、通信部44は、電子カメラ14へコマンド等のデータを送信する送信部48と、電子カメラ14から発光ブラケティング撮影結果の画像データ(画像ファイル)等のデータを受信する受信部49とを備えている。なお、通信部44は、例えばUSBホストにより構成される。
また、図2に示す第1メモリ35には、設定画面データD1、スケールデータD2及び報知用データD3が記憶されている。設定画面データD1は、図3、図4、図5、図7に示す設定画面51,53等を表示するための複数の画面表示用データよりなり、スケールデータD2は、図4の設定画面中に表示すべき設定スケール56M,56A〜56C(図4、図5、図7)の画像を生成するための複数のパーツデータ等よりなる。制御部31は、設定画面データD1に基づき第1設定画面用の画像データを生成し、その画像データに基づきモニタ21に第1設定画面51を表示する。また、制御部31は、スケールデータD2を用いて設定内容に応じた設定スケール56M,56A〜56Cの画像データを生成し、この設定スケール用の画像データと、設定画面データD1に基づく第2設定画面用の画像データとを合成して第2設定画面の画像データを生成して、モニタ21に第2設定画面53を表示する。また、報知用データD3は、発光ブラケティング撮影結果の画像を表示する図13に示す発光ブラケティング撮影結果表示画面(以下、単に「撮影結果表示画面110」という)に、画像良否判定結果で不良画像と判定された画像に対応付けてその画像不良内容を文字列で表示するためのテキストデータからなる。
次に、発光ブラケティング撮影制御装置25が行う各種処理について説明する。まず、設定画面表示処理、発光条件設定処理、設定された発光条件の複数の組合せの中から発光ブラケティング撮影時における撮影回数毎の発光条件の組合せを選択する発光条件組合せ選択処理、及び選択した発光条件の組合せで撮影の実行を指示するコマンドを生成するコマンド生成処理について、図2〜図9を用いて説明する。
ユーザは、発光ブラケティング撮影を行う際は、PC13を操作して発光ブラケティング撮影制御装置25を起動する。すると、制御部31が設定画面データD1に基づいて図3に示す第1設定画面51をモニタ21に表示する。
図3に示す第1設定画面51には、発光ブラケティング撮影時の発光モードを設定するために、「マニュアル」、「TTL(Through The Lens)」、「AA(絞り連動外部自動調光)」の3種類の発光モードに応じた設定ボタン51a〜51cが用意されている。ここで、「マニュアルモード」とは、発光量を数値で直接設定するモードである。「TTLモード」とは、モニタ発光(予備発光)を行って被写体からの反射光をカメラ内部の測光手段としての測光センサ85(図10に示す)で測光して、その測光結果(被写体反射率情報)に基づいて電子カメラ14が被写体Pに最適な露光を与えるための最適発光量を求め、その最適発光量を基準「0」とする相対値(段数)として予め設定された補正量に応じてスピードライト15の発光量を制御する調光方式である。
また、「AAモード」とは、モニタ発光(予備発光)を行って被写体からの反射光をスピードライト15側に設けられている外部測光センサ105(外部自動調光センサ)(図10に示す)で測光して、その測光結果(被写体反射率情報)と、電子カメラ14から伝達されるISO感度、絞り値、焦点距離、露出補正値などの情報とに基づいて、スピードライト15が自身の発光量を制御する調光方式である。
また、第1設定画面51には、各スピードライト群M,A〜Cの発光条件を設定操作するために第2設定画面53中に表示される設定スケール56M,56A〜56Cのスケールと目盛とを指定するためのスケール設定部52が表示されるようになっている。例えば発光モードが「マニュアルモード」のときは、スケール設定部52には、0〜1(フル)の範囲で目盛を設定するための分割数を入力する設定欄52aが設けられている。また、発光モードが「TTLモード」と「AAモード」のときは、補正単位(補正量1目盛)の段数を入力するための補正単位設定欄52bと、スケールに付される目盛の数を入力するための設定欄52cとが表示されるようになっている。
また、第1設定画面51には、設定内容を確定するためのOKボタン51dが設けられ、設定値入力後にOKボタン51dを操作すると、その設定内容が反映されて、図4に示す第2設定画面53(PCアプリ設定画面)が表示される。第2設定画面53には、ブラケティング撮影ボタン54aと通常撮影ボタン54bとが設けられている。入力装置24(マウス23)の操作により通常撮影ボタン54bが選択操作されると、発光ブラケティング撮影制御装置25は、通常撮影の実行を命令するコマンド(通常撮影実行コマンド)を生成して電子カメラ14に送信し、そのコマンドを受け付けた電子カメラ14が1コマの通常撮影を実行する。そして、第2設定画面53には、電子カメラ14から発光ブラケティング撮影制御装置25に送信された撮影結果の画像ファイルに基づく通常撮影画像を表示するための画像表示枠55が表示されるようになっている。
また、第2設定画面53の右寄り部位には、発光ブラケティング撮影時に適用される各スピードライト群M,A〜C毎の発光条件の振れ幅を、個別に設定操作するためのM用、A用、B用、C用の各設定スケール56M,56A〜56Cが、例えば縦列配置で表示されるようになっている。
図5は、設定スケールの拡大図を示す。なお、図5は、発光モードが「マニュアル」の例である。図3におけるマニュアルモードのときの設定内容に応じて、第2設定画面53には図5に示すように、0〜1(フル)の範囲が3分割されて、発光量の目盛として、「0」,「1/16」,「1/4」,「1」の4種類が設定されたスケール60が表示される。設定スケール56M〜56Cには、そのスケール60上に発光条件の振れ幅の下限と上限とを指定するために操作される一対の設定操作部61,62が、マウス23の操作に連動してスケール60上を移動可能に設けられている。発光条件の設定操作は、マウス23を用いて設定操作部61,62を移動させて発光条件の振れ幅の下限と上限とを設定することで、その振れ幅の範囲内の目盛で示される発光条件が選択設定されるようになっている。図5の例では、スケール60上の4つの目盛で示される4つの発光条件のうち、少なくとも1つの発光条件(このマニュアルモードの例では「発光量」)の設定が可能となっている。
図5の例では、M設定(主灯Mの設定)において、0〜1までの全範囲が選択され、発光量「0」,「1/16」,「1/4」,「1」の4種類すべてが設定されている。また、A設定(スピードライト群Aの設定)では、「1/16」,「1/4」の2種類が設定され、さらにB設定(スピードライト群Bの設定)では、「1/16」,「1/4」,「1」の3種類が設定されている。そして、C設定(スピードライト群Cの設定)では、「0」,「1/16」,「1/4」の3種類が設定されている。
図6は、設定された発光量でブラケティング撮影を行うときに発光量の組合せを選択する実行結果を示す。図5に示す設定内容で設定した後、マウス23によりブラケティング撮影ボタン54aを選択操作すると、発光ブラケティング撮影制御装置25の発光条件組合せ選択部37が起動される。そして、図6に示すように、M設定の4種類「0」,「1/16」,「1/4」,「1」、A設定の2種類「1/1 6」,「1/4」、B設定の3種類「1/16」,「1/4」,「1」、C設定の3種類「0」,「1/16」,「1/4」のすべての組合せの中から、設定値(M,A,B,C)を、組合せの重複を避けつつ1コマずつ順次変更して、計72コマ(=4×2×3×3)の撮影を順次命令して、発光ブラケティング撮影の実施を電子カメラ14に指示する。
図7は、発光モードとして、「TTLモード」と「AAモード」のどちらか一方を選択したときの自動調光用の設定スケールを示す。図7の例では、図3の第1設定画面51の設定内容(補正単位「1/3」、数「5」)に応じた設定スケール56M,56A〜56Cが生成され、1/3段ずつ補正量を設定可能なスケール63となっている。マウス23の操作により設定操作部61,62を移動して補正量の振れ幅を指定することは、図5のマニュアルの例と同様である。
図7の例では、スケール63には、基準0に対して±1/3,±2/3の段数の目盛りが設定されている。M設定(主灯Mの設定)において、基準0に対する補正量「-2/3」,「-1/3」,「0」,「+1/3」の4種類が設定されている。また、A設定(スピードライト群Aの設定)では、「-1/3」,「0」,「+1/3」の3種類が設定され、さらにB設定(スピードライト群Bの設定)では、「0」,「+1/3」の2種類が設定されている。そして、C設定(スピードライト群Cの設定)では、「-2/3」,「-1/3」,「0」の3種類が設定されている。
図8は、発光ブラケティング撮影を行うときに基準0に対する補正量の組合せで示される設定値(M,A,B,C)を、組合せが重複しないように1コマずつ順番に選択する実行結果を示す。図7に示す設定内容で、マウス23の操作によりブラケティング撮影ボタン54aを選択操作すると、発光ブラケティング撮影制御装置25の発光条件組合せ選択部37が起動され、図8に示すように、M設定の4種類「-2/3」,「-1/3」,「0」,「+1/3」、A設定の3種類「-1/3」,「0」,「+1/3」、B設定の2種類「0」,「+1/3」、C設定の3種類「-2/3」,「-1/3」,「0」のすべての組合せで示される設定値(M,A,B,C)を、1コマずつ組合せの重複を避けつつ順次選択して、計72コマ(=4×2×3×3)の撮影を順次命令する発光ブラケティング撮影指示を行う。
図9は、コマンド生成部46が生成する発光ブラケティング撮影指示用のコマンドを示す。ここで、図9(a)は、発光モードとして「マニュアルモード」が設定されているときのコマンドデータCDm、図9(b)は「TTLモード」が設定されているときのコマンドデータCDttl、図9(c)は、「AAモード」が設定されているときのコマンドデータCDaaをそれぞれ示す。
図9に示すように、コマンドデータCDm,CDttl,CDaaは、その先頭から順に、撮影実行命令を指示する撮影コマンド65、発光実行命令を指示する発光コマンド66、発光モードを指示する発光モード指示部67、今回のコマの撮影で選択された設定値(M,A,B,C)などが配置されることで構成されている。各コマンドデータCDm,CDttl,CDaaで、撮影コマンド65及び発光コマンド66は設定内容によらず共通であり、これに後続する発光モード指示部67の設定内容(マニュアル、TTL、AA)に応じて決まり、さらに発光条件の設定値(M,A,B,C)は毎回変更される。
図9(a)に示すマニュアルモードのコマンドデータCDmでは、発光モード指示部67に発光モード「マニュアルモード(Mモード)」が指示され、その発光条件として設定値(M,A,B,C)=(0,1/16,1/16,0)が指示されている。また、図9(b)に示すTTLモードのコマンドデータCDttlでは、発光モード指示部67に発光モード「TTLモード」が指示され、その発光条件として設定値(M,A,B,C)=(-2/3,-1/3,0,-2/3)が指示されている。さらに、図9(c)に示すAAモードのコマンドデータCDaaでは、発光モード指示部67に発光モード「AAモード」が指示され、その発光条件として設定値(M,A,B,C)=(-2/3,-1/3,0,-2/3)が指示されている。発光モードが「TTLモード」と「AAモード」の場合、今回のコマの撮影で選択された設定値(M,A,B,C)は、TTLモードあるいはAAモードによる自動調光で決定された最適発光量を基準「0」とする補正量の段数で示されている。なお、コマンドデータCDm,CDttl,CDaaを特に区別しない場合は、単に「コマンドCD」と呼ぶ場合もある。
次に、電子カメラ14の構成及びスピードライト群A〜Cの電気的構成を、図10に基づいて説明する。図10は、電子カメラシステム12の電気的構成を示すブロック図である。図10に示すように、本例の電子カメラ14は、通信部71、コマンダ28、撮影部72、電子カメラ14を統括制御するCPU73、撮影部72で撮影された画像データを画像処理する画像処理部74、画像処理後の画像データ等を記憶するメモリカード75、表示部76などを備えている。
PC13の発光ブラケティング撮影制御装置25から送られたコマンドCDは、この通信部71が受信する。本例の通信部71は、例えばUSBデバイスにより構成される。通信部71で受信された発光ブラケティング撮影を指示するコマンドCDは、コマンダ28及びCPU73に送られる。
撮影部72は、撮影レンズ部19(可変レンズ)を有する可変光学系78、絞り部79、ミラー80、シャッタ部81及び撮像素子82を備えている。ミラー80で反射された被写体光はペンタプリズム83を通ってファインダレンズ84に入射される。ペンタプリズム83の近傍には、主灯Mをモニタ発光(予備発光)したときにペンタプリズム83からファインダレンズ84へ向かって出射される被写体の反射光を測光する測光センサ85が設けられている。TTL測光回路86(自動調光手段)は、測光センサ85からの測光値に基づいて、設定露光値に合うように最適発光量を演算する。こうして発光モード「TTLモード」のときの最適発光量(TTL最適発光量)が求められる。このTTL最適発光量が、TTLモードにおいて、発光補正量を相対値で示す際の基準値「0」となる。
また、電子カメラ14の前面には、合焦動作時に赤外線・超音波等を被写体に向けて照射する照射部87と、赤目防止設定時に撮影開始時期より少し早いタイミングで補助発光する補助発光部88が設けられている。
また、電子カメラ14には撮像動作を開始させるときに撮像者により押し下げ操作(すなわち、オン操作)されるレリーズボタン89が設けられ、レリーズボタン89が半押しされると、合焦動作を行う。レリーズボタン89が全押しされたことを検出すると、CPU73の指示により撮影が開始され、例えばシャッタ部81が所定のシャッタスピードで開閉される。但し、発光ブラケティング撮影時は、PC13からのコマンドCDに基づいて電子カメラ14は撮影動作を行う。
電子カメラ14の背面部(後面部)に設けられた表示部76は、例えば液晶表示装置(Liquid Crystal Display)により構成される。表示部76には、各種メニュー画面や設定画面の他、可変光学系78を通して撮像素子82に結像された被写体Pの画像等が表示される。
主灯Mを有するスピードライト15には、主灯Mの発光制御を行う発光制御部91、「AAモード」において最適発光量(AA最適発光量)を求めるために、主灯Mのモニタ発光(予備発光)時の発光量を測定するための外部測光センサ92(測光手段)と、外部測光センサ92の測光値に基づいて被写体Pに最適な露光を与えるための最適発光量(AA最適発光量)を求める外部測光回路93とを備えている。このAA最適発光量が、AAモードにおいて、発光補正量を相対値で示す際の基準値「0」となる。なお、外部測光センサ92及び外部測光回路93により、カメラ側の自動調光手段が構成される。
コマンダ28は、受け付けたコマンドCDに基づいて発光制御部91を介して主灯Mを発光制御して、主灯Mを点滅させることにより行われる光通信で、スピードライト群A〜C毎に、モニタ発光及び本発光の各発光タイミング、発光量及び発光モードなどコマンドの情報を指示する。
発光制御部91は、発光部16をモニタ発光させた後、外部測光回路93の演算結果として得られた最適発光量を基準「0」とする補正量で示される発光量で、AAモードにおけるブラケティング撮影の本発光を行わせる。
また、電子カメラ14は受光部94を備え、スピードライト15側の発光部16が点滅制御されて発せられた光信号を受信(受光)する。例えばスピードライト群A〜Cのスピードライト15は、ブラケティング撮影時において1回の撮影が終わる度に発光部16の発光結果(発光の有無)を、光信号で電子カメラ14側の受光部94へ送信する。
CPU73は、測光センサ85からの光電変換信号に応じて所定の露出演算を行い、露出演算結果に基づいてシャッタ部81及び絞り部79を制御する。CPU73は、レンズ駆動部を駆動制御して撮影レンズ部19(可動レンズ)を移動させることで、可動レンズのズーム倍率(焦点距離)の変更、及び合焦動作を行う。また、CPU73は、画像データより検出された被写体の輝度を用いて所定の露出演算を行って絞り値及び露光時間を決定し、決定した絞り値となるように絞り部79を駆動してその開口径を調整すると共に、決定した露光時間となるようにシャッタ部81を駆動制御する。
また、CPU73は、測光センサ85で取得された環境光の色情報に基づいて必要な照明光の色温度を決定し、決定した色温度の照明光を主灯Mが発するようにコマンダ28を介して発光制御部91へ発光色制御信号を送信する。
そして、電子カメラ14は、被写体Pからの光束が可変光学系78を通過した被写体光を撮影レンズ部19の像空間側に結像させるための前述の撮像素子82を有している。この撮像素子82は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなり、その撮像面に結像した被写体像に対応した信号電荷を蓄積し、その蓄積した信号電荷を画素信号と呼ばれるアナログ信号として出力する。
撮像素子82の画素信号は画像処理部74に出力される。画像処理部74は、AFE(Analog Front End)部とA/D変換器と、デジタルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」という)などを含む。AFE部は、CPU73により制御され、撮像素子82で光電変換された画像信号を所定のタイミングでサンプリング(相関二重サンプリング)して、例えばISO感度に基づく所定の信号レベルとなるように増幅する。A/D変換器は、AFE部から出力された増幅後の画像信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、デジタル変換後の画像データをDSPへ出力する。DSPは、A/D変換器から出力されたデジタル画像信号に対して輪郭補償やガンマ変換やホワイトバランス処理等の画像処理を施すことにより所定の画像信号を生成する。そして、画像処理部74で生成された画像信号は図示しないバッファメモリ(例えばフラッシュメモリ)に一時記憶される。その後、DSPは、バッファメモリから画像データを読出して、その画像データに対して例えばJPEG方式のデータ圧縮処理を施し、圧縮処理後の画像データをメモリカード75に記憶する。また、DSPは、メモリカード75から画像データを読出して伸張処理を施した後の画像データに基づき、表示駆動回路(図示省略)を介して表示部76に撮影画像を表示させる。
次にスピードライト群A〜Cを構成するスピードライト15の電気的構成を説明する。本実施形態では、各スピードライト群A〜Cにおいて、スピードライト15の構成は基本的に同じであるので、図10ではスピードライト群Aを構成するスピードライト15のみその電気的構成を詳細に示している。図10に示すように、スピードライト15は、CPU100、設定部101、発光制御部102、発光部16、受光部104、測光手段としての外部測光センサ105及び外部測光回路106を備えている。なお、外部測光センサ105及び外部測光回路106により、スピードライト群側の自動調光手段が構成される。
設定部101は、電子カメラ14側のコマンダ28と光通信を行うための通信チャネルを設定するものである。コマンダ28は設定部28aを備え、設定部28aには、各スピードライト群との光通信を行う際に使用される通信チャネルが設定される。設定部28aには、どのスピードライト群に属するかが分かるようにスピードライト群名(グループ名)「A」「B」「C」と、各グループに割り当てる通信チャネルとが設定される。本例のコマンダ28では、通信チャネルは例えば3チャネル設定可能であり、スピードライト群毎に1つの通信チャネルが割り当てられる。よって、同一のスピードライト群に属する各スピードライト15には同じ通信チャネルが割り当てられるため、指示される発光条件も同じとなる。
受光部104は、電子カメラ14側の主灯Mから光通信で送られてくるコマンドを受信してCPU100へ出力する。CPU100は受光部104から受け付けたコマンドを解釈して、指示された発光モード及び発光量で発光制御部102を介して発光部16を発光制御する。指示された発光モードが「TTLモード」であれば、発光部16をモニタ発光させるとともにモニタ発光時の被写体の反射光を測光した電子カメラ14内の測光センサ85の測光値に基づいてTTL測光回路86が最適発光量(TTL最適発光量)を求める。また、指示された発光モードが「AAモード」であれば、電子カメラ14でのAAモード時と同様に、発光部16をモニタ発光させるとともにモニタ発光時のスピードライト15側の外部測光センサ105の測光値に基づいて外部測光回路106が最適発光量(AA最適発光量)を求める。
次に、発光ブラケティング撮影制御処理について図11に示すフローチャートに従って説明する。発光ブラケティング撮影制御装置25は、図11にフローチャートで示す処理を行う。ユーザは、PC13において発光ブラケティング撮影用のアプリケーションを立ち上げることにより、発光ブラケティング撮影制御装置25を起動させる。発光ブラケティング撮影制御装置25を起動させると、モニタ21に発光ブラケティング撮影用の初期画面が表示されるので、発光ブラケティング撮影を行いたいユーザは、まずその初期画面からマウス23等の入力装置24を操作して図3に示す第1設定画面51を表示させる。
まずステップS10では、発光モード設定を行う。すなわち、モニタ21に表示された図3に示す第1設定画面51において、発光ブラケティング撮影に適用する発光モードを設定する。すなわち、ユーザは、第1設定画面51において発光モードの3つの候補「マニュアルモード」「TTLモード」「AAモード」の各ボタン51a〜51cのうちから希望する発光モードに応じた1つをマウス23を操作して選択する。設定部34は、マウス23により選択されたボタンに応じた発光モードを、第2メモリ36の所定記憶領域に書き込む。
次のステップS20では、発光モードに応じたスケール設定を行う。すなわち、ユーザは、図3の第1設定画面51において発光モードに対応するスケール設定部52の設定欄に希望する設定値を入力する。例えば図3に示すように、マニュアルモードの場合は、0〜1までの分割数を設定欄52aに入力する。また、TTLモード及びAAモードの場合は、補正単位及び数を各設定欄52b、52cに入力する。そして、スケール設定用の設定値の入力を終えると、OKボタン51dをマウス23により選択操作する。すると、設定欄52a〜52cに入力された設定データが設定部34により設定される。
ステップS30では、スケールの生成及び表示を行う。すなわち、制御部31は、第1メモリ35からスケールデータD2を読み出して、設定値に応じた目盛が設定されたスケール画像を生成し、そのスケール画像と設定画面の画像とを合成して第2設定画面53を表示する。その結果、第2設定画面53には、図5(マニュアルモード時)に示す発光量設定用の設定スケール56M,56A〜56C、又は図7(TTL又はAAモード時)に示す補正量設定用の設定スケール56M,56A〜56Cが表示される。
そして、ユーザはマウス23を操作して、主灯M、スピードライト群A,B,C毎に発光条件(発光量又は補正量)を設定する。ユーザはマウス23を操作して一対の設定操作部61,62を移動させて下限と上限を指定することで、スケール60上において発光量又は補正量の振り幅を設定する。その結果、スピードライト群M,A,B,C毎に、少なくとも1つの発光量又は補正量がそれぞれ設定される。このとき、ステップS40において、制御部31は、一対の設定操作部61,62を移動させるために操作されるマウス23のモニタ上の座標位置に応じて設定操作部61,62を移動させる表示制御を行い、一対の設定操作部61,62で下限と上限が指定された振り幅内の目盛の位置座標から、設定された発光量又は補正量の把握が可能となっている。
ユーザは、スピードライト群M,A〜C毎の発光条件の振り幅を設定すると、マウス23を用いてブラケティング撮影ボタン54aを操作し、発光ブラケティング撮影の実行を指示する。このとき、ステップS50において、発光ブラケティング撮影の実行指示(撮影ボタン54aの選択操作)があったか否かを判断する。制御部31は、ユーザのマウス23によるブラケティング撮影ボタン54aのクリック操作がなされたことを示す操作信号(座標信号)を入力すると、発光ブラケティング撮影の実行を開始し、まずステップS60の処理を行う。
ステップS60では、発光条件(発光量又は補正量)の複数の組合せの中から1つの組合せを選択する設定値(Mn,An,Bn,Cn)の選択処理を行う。ここで、「Mn」における添字「n」は、群毎に設定された振り幅内の少なくとも1つの発光条件をナンバリングしたもので、n=i〜jの値をとる。ここで、Miは下限側の設定操作部61で指定された発光条件の下限値(最小値)を指し、Mjは上限側の設定操作部62で指定された発光量の上限値(最大値)を指す。例えば、設定された発光条件が1つの場合は1つの発光条件Mi(=Mj)が設定される。また、設定された発光条件が複数の場合は、発光条件Mi,Mi+1,…,Mjの計(j−i+1)個の発光条件が設定される。図5の例では、M設定が(Mi,Mi+1,Mi+2,Mj)=(0,1/16,1/4,1)、A設定が(Ai,Aj)=(1/16,1/4)、B設定が(Bi,Bi+1,Bj)=(1/16,1/4,1)、C設定が(Ci,Ci+1,Cj)=(0,1/16,1/4)に設定されている。そして、これらのすべての組合せを1つずつ順番に設定値(Mn,An,Bn,Cn)として選択する。この発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)を、重複を避けつつ選択するステップS60の処理は、発光条件組合せ選択部37により行われる。
ステップS70では、発光モードと設定値(Mn,An,Bn,Cn)を指示する1コマ分の撮影実行コマンドを生成し、電子カメラ14へ送信する。すなわち、発光モードが「マニュアルモード」であれば、図9(a)に示すマニュアルモード用のコマンドデータCDmを生成して、電子カメラ14へ送信する。また、発光モードが「TTLモード」であれば、図9(b)に示すTTLモード用のコマンドデータCDttlを生成し、一方、発光モードが「AAモード」であれば、図9(c)に示すAAモード用のコマンドデータCDaaを生成して、電子カメラ14へ送信する。
そして、ステップS80では、発光ブラケティング撮影が終了であるか否かを判断する。発光条件のすべての組合せを選択して全撮影の指示を終了していなければ、次の組合せを選択するためのナンバリングの更新を行った(ステップS90)後、ステップS60に戻る。以後、同様に、発光条件のすべての組合せを選択し且つその条件による撮影を終えるまで、発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)を、重複を避けつつ順番に選択し(S60,S90)、発光モードと設定値(Mn,An,Bn,Cn)を指示する撮影実行コマンド(コマンドデータCD)を生成して、電子カメラ14に順次送信する(S70)。こうして、発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)の重複を避けつつ振り幅内のすべての組合せで設定値(Mn,An,Bn,Cn)を指示する撮影実行コマンドが1コマ撮影分ずつ順番に、PC13(発光ブラケティング撮影制御装置25)から電子カメラ14に自動的に送信される。その結果、電子カメラ14では、発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)を毎回変更しつつ複数回順次自動的に撮影する発光ブラケティング撮影が行われる。
ここで、発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)の選択処理(S60)、撮影実行コマンド(コマンドデータCD)の生成・送信処理(S70)などを含むブラケティング撮影の実行を指示する処理は、詳しくは図12に示す発光ブラケティング撮影指示ルーチンにより行われる。
すなわち、図12に示すように、Cn,Bn,An,Mnの下限値であるCi,Bi,Ai,Miをまず初期値として設定する(ステップS110〜S140)。
次に、発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)を決定する(ステップS150)。1コマ目は、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mi,Ai,Bi,Ci)が設定される。すなわち、マニュアルモードが設定された図5の例では、図6の1コマ目に示すように、各群M,A〜Cの振り幅の下限値がそれぞれ選択され、設定値(0,1/16,1/16,0)が指示される。
そして、撮影実行コマンドを生成し(ステップS160)、その生成した撮影実行コマンドを電子カメラ14へ送信する(ステップS170)。こうして1コマ目の撮影実行コマンドが送信されると、Mnが振り幅の上限値Mjではないので(ステップS180でMn=Mjが不成立なので)、ステップS190でMnをMn+1に更新し(Mn=Mn+1)(図5の例ではMi+1=1/16に変更し)、ステップS150に戻る。その結果、次のステップS150では、2コマ目は、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mi+1,Ai,Bi,Ci)が設定される。すなわち、図5のマニュアルモードの例では、図6の2コマ目に示すように設定値(1/16,1/16,1/16,0)が指示される。そして、Mnが下限値Miから上限値Mjまで1巡し、ステップS180でMn=Mjが成立すると、ステップS200でAn=Ajではないので、ステップS210でAnをAn+1に更新し(An=An+1)(図5の例ではAi+1=1/4に変更し)、さらにMnを上限値Mjから下限値Miに戻した(S140におけるMn=Mi)後、ステップS150に戻る。
その結果、次のステップS150では、5コマ目が、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mi,Ai+1,Bi,Ci)に設定される。すなわち、図5のマニュアルモードの例では、図6の5コマ目に示すように設定値(0,1/4,1/16,0)が指示される。そして、Anが下限値Aiから上限値Ajまで1巡し、ステップS200でAn=Ajが成立すると、ステップS220でBn=Bjではないので、ステップS230でBnをBn+1に更新し(Bn=Bn+1)(図5の例ではBi+1=1/4に変更し)、さらにAn,Mnを下限値Ai,Miに戻した(An=Ai,Mn=Mi)(S130,S140)後、ステップS150に戻る。その結果、次のステップS150では、9コマ目が、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mi,Ai,Bi+1,Ci)に設定される。
そして、Bnが下限値Biから上限値Bjまで1巡し、ステップS220でBn=Bjが成立すると、ステップS240でCn=Cjではないので、ステップS250でCnをCn+1に更新し(Cn=Cn+1)(図5の例ではCi+1=1/16に変更し)、さらにBn,An,Mnを下限値Bi,Ai,Miに戻した(Bn=Bi,An=Ai,Mn=Mi)(S120,S130,S140)後、ステップS150に戻る。その結果、次のステップS150では、25コマ目が、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mi,Ai,Bi,Ci+1)に設定される。こうして、以後、同様に、26コマ目、27コマ目、…、と順に設定値(Mn,An,Bn,Cn)が決定される。そして、72コマ目になると、設定値(Mn,An,Bn,Cn)=(Mj,Aj,Bj,Cj)(図6の例では(1,1/4,1,1/4))が決定される。こうして、最後(図6の例では72コマ目)の撮影実行コマンドが送信されると、ステップS240でCn=Cjが成立し、当該ルーチンを終了する。
このように発光ブラケティング撮影制御装置25から順次送信された撮影実行コマンドは、通信ケーブル18を通じて電子カメラ14が受信する。図10に示すように、撮影実行コマンド(コマンドデータCD)は、電子カメラ14内の通信部71で受信されてコマンダ28及びCPU73に送られる。コマンダ28は撮影実行コマンドを解釈して発光モードがマニュアルモードであった場合には、各スピードライト群A〜Cのスピードライト15にそれぞれ指定された発光量を指示する。
一方、CPU73は、撮影実行コマンドを解釈して、発光モードが自動調光モードであった場合には、コマンダ28を介して主灯M及び増灯の発光部16をモニタ発光させる。例えばTTLモードの場合は、モニタ発光させたときの被写体Pからの反射光を測光した測光センサ85の測光値に基づきTTL測光回路86が最適発光量を算出する。最適発光量が決まると、これを基準(補正量「0」)として、基準(補正量「0」)に対してそれぞれ補正量分の補正を施したスピードライト群M,A〜C毎の発光量を求め、求めた発光量を各スピードライト群M,A〜Cに光通信で指示する。また、例えばAAモードの場合は、モニタ発光させたときの被写体Pからの反射光を測光した外部測光センサ105の測光値に基づき外部測光回路106が最適発光量を算出する。最適発光量が決まると、これを基準(補正量「0」)として、各スピードライト群A,B,Cに基準(補正量「0」)に対してそれぞれ指定された補正量分の補正を施したスピードライト群M,A〜C毎の発光量を求め、求めた発光量を各スピードライト群M,A〜Cに光通信で指示する。
その結果、電子カメラ14の撮影動作に連動して各スピードライト群M,A,B,Cの発光が協調して行われる。なお、電子カメラ14のCPU73は、そのとき設定されている撮影モードに応じた撮影条件(自動合焦点(オートフォーカス)、露光時間、シャッタスピード等)に従って電子カメラ14の撮影動作を制御する。
こうして電子カメラ14の撮影動作によって生成された画像データ(画像ファイル)が、通信ケーブル18を通じてPC13内の発光ブラケティング撮影制御装置25へ送信される。そして、PC13の受信部49で受信された画像データに対して画像解析部39が画像解析を施す。そして、判定部40が、画像解析結果に基づき画像の良否を判定する。例えば、判定部40は、「まばたき」や「赤目」などの画像中の不適切部位の有無を判定する。
制御部31は、受信部49を介して取得した画像ファイルと、判定部40から取得した判定結果を用いて、図13に示すように発光ブラケティング撮影結果の画像が一覧表示された撮影結果表示画面110をモニタ21に表示する。この撮影結果表示画面110には、不適切部位を含む不良画像と対応する位置に、不適切部位を報知する文字列(テキスト)が表示される。例えば、図13に示すように、被写体の人物がまばたきしている画像には、「まばたき」の文字列がその画像と対応する位置に表示され、また、被写体の人物が赤目となった画像には、「赤目」の文字列がその画像と対応する位置に表示される。
また、各スピードライト15のCPU100は、発光部16の発光結果(発光の有無)の情報を外部測光センサ105の測光結果から取得する。電子カメラ14のコマンダ28は、撮影1回毎に各スピードライト群A〜Cを構成するスピードライト15における発光部16から光通信で送られてくるその発光結果の情報を受光部94にて受信する。そして、電子カメラ14は、発光ブラケティング撮影結果の画像と共に各スピードライト15の発光結果の情報をPC13の発光ブラケティング撮影制御装置25に送信する。制御部31は、発光結果の情報に基づいて発光ミスの有無を判定し、発光ミスがあった場合は、図13では省略しているが、撮影結果表示画面110において画像と対応する位置にその旨を表示するようになっている。よって、ユーザは、撮影結果表示画面110を通じてスピードライト群M,A〜Cの発光ミスの有無を確認することができる。本実施形態では、制御部31が、発光結果情報取得手段に相当する。
なお、電子カメラ14のCPU73(発光結果情報取得手段)がコマンダ28を介して受信した発光結果の情報に基づき発光ミスの有無を確認し、CPU73は発光ミスがあった場合にはその発光条件の組合せで再撮影を指示する構成も採用できる。また、発光ブラケティング撮影制御装置25の制御部31(発光結果情報取得手段)が発光結果の情報に基づき発光ミスの有無を確認し、発光ミスがあった場合にはその発光条件の組合せで再撮影を指示するコマンドデータを電子カメラ14に送信する構成も採用できる。
さらに、図13に示すように、撮影結果表示画面110の右上箇所には、画像を表示する順番を指定するプルダウンメニュー111が設けられている。図13は、プルダウンメニュー111で「M設定」が選択指定された例である。この場合、図13に示すように、スピードライト群A,B,Cの発光量(又は補正量)が、ある組合せの値(例えば図13の画面上段では「A:1/16,B:1/16,C:1/16」)に固定され、主灯Mの発光量(又は補正量)を変化させた複数枚の画像(図13の画面上段では「M:0,1/16,1/4,1」の4枚の画像)が、例えば横一列に表示される。プルダウンメニュー111で、表示順を切り換えることで、スピードライト群M,A〜Cのうち選択したスピードライト群の発光条件を変化させた撮影結果を一方向(例えば横方向)に見比べることができる。
ユーザは、この撮影結果表示画面110に表示された画像を見比べることで、最適な発光条件の組合せを選択することができる。図13に示すように、ユーザが最適な発光条件の組合せであると判断したファイル名「DSC_0011.JPG」の画像をマウス23で選択すると、モニタ21には、図14に示す再撮影画面115が表示される。この再撮影画面115には、その選択した画像のプレビュー部116と、再撮影用の撮影ボタン117が設けられている。最適な発光条件の組合せで撮影された画像でよければ確認だけで済ませ、一方、この画像と同じ発光条件の組合せで再撮影したい場合は、さらにプレビュー部116で画像を確認した後、マウス23で撮影ボタン117を選択操作する。すると、再撮影指示部41は、その画像の発光モード及び発光条件の設定値(Mn,An,Bn,Cn)を、第2メモリ36から読み込んで、その読み込んだ発光モード及び設定値をコマンド生成部46に送り、同一条件での撮影を命令するコマンドの生成を指示する。コマンド生成部46は、指示された内容での撮影及び発光を命令するコマンドを生成し、そのコマンドをコマンド送信部47が通信部44を介して電子カメラ14へ送信する。こうして、電子カメラ14では、同一の発光条件で再撮影が行われ、再撮影結果の画像ファイルがPC13の発光ブラケティング撮影制御装置25に送られ、その再撮影結果の画像がモニタ21に表示される。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)複数のスピードライト群M,A〜Cの発光条件を個別に設定するので、増灯用のスピードライト群A〜Cを追加して撮影システム11を構成した場合でも、スピードライト群M,A〜C間における発光条件の組合せを変更しつつ複数回撮影する発光ブラケティング撮影を行うことができる。従って、従来のように、スピードライト群の発光条件の異なる画像を、発光条件の設定を撮影1回毎にユーザが設定操作を行う面倒な操作を省き、1回の撮影実行操作で、発光ブラケティング撮影を行うことができる。
(2)スピードライト群M,A〜C毎に発光条件の振り幅を個別に設定できるので、発光条件の無駄な組合せによる撮影をなるべく省き、適切な発光条件に絞ってブラケティング撮影を行うことができる。特に第2設定画面53に、発光条件設定用の設定スケール56M,56A〜56Cを表示させてそのスケール60上で設定操作部61,62を操作して下限と上限とを指定することで発光条件の振り幅を設定し、その振り幅内の目盛と対応する発光条件が選択されるようにした。このため、スピードライト群毎の発光条件の設定が、入力装置24を用いて設定操作部61,62を移動させて下限と上限とを指定するだけの比較的簡単な操作で済む。
(3)発光ブラケティング撮影で採用する発光モードを設定できるので、発光モードに応じた適切な発光ブラケティング撮影を行うことができる。
(4)発光モードとして「マニュアルモード」を選択できるので、スピードライト群M,A〜C毎に発光量を設定することにより、適切な発光ブラケティング撮影を行わせることができる。
(5)発光モードとして自動調光モードを選択できるので、スピードライト群M,A〜C毎に最適発光量に対する補正量の振り幅を設定することにより、自動調光モードによる適切な発光ブラケティング撮影を行うことができる。
(6)発光モード(自動調光モード)として「TTLモード」を選択できるので、TTLモードでの適切な発光ブラケティング撮影を行わせることができる。
(7)発光モード(自動調光モード)として「AAモード」を選択できるので、AAモードでの適切な発光ブラケティング撮影を行わせることができる。
(8)スピードライト群M,A〜C毎に個別に設定した発光条件の振り幅に基づくすべての組合せについて発光条件を変更しつつ複数回撮影する発光ブラケティング撮影を行うので、発光条件のすべての組合せから適切な発光条件を決定できる。よって、より適切な発光条件を決定し易くなる。
(9)PC13に発光ブラケティング撮影用のプログラムをインストールすることで、発光ブラケティング撮影制御装置25をPC13側に構築したので、PC13のキーボード22やマウス23等を用いて、発光条件の振り幅の設定及び発光ブラケティング撮影の実行命令の操作を行うことができる。例えば一対の設定操作部61,62を画面上で移動させて発光条件の下限と上限を指定して行う振り幅の設定操作がし易い。
(10)PC13のモニタ21に設定画面や撮影結果表示画面110を表示する構成なので、設定画面が大きく設定操作がし易いうえ、撮影結果の画像を比較的大きなサイズで複数枚並べて見比べられるので、適切な発光条件の組合せを選択することができる。
(11)発光ブラケティング撮影結果の画像データを解析する画像解析部39と、その画像解析結果に基づいて画像の良否を判定する判定部40とを設け、撮影結果表示画面110に、撮影画像の一覧と共に画像の不適切部位の内容を表示した。よって、発光条件の最適な組合せだけでなく、判定結果から画像の良否も確認できる。特に本例では、「まばたき」及び「赤目」の有無を判定できるので、発光条件の最適な撮影画像が、「まばたき」や「赤目」の画像であった場合には、再撮影が必要であることをユーザが見逃すことがなくなる。
(12)画像の良否の判定結果で「まばたき」や「赤目」等の不適切部位のあった画像については、その画像と対応する位置(図13の例では画像の下側)にその旨が表示されるので、どの画像がどのような理由で不良であるかをユーザは画像と対応付けて容易に把握できるので、画像が不良であることの見落しを回避できる。
(13)各スピードライト群A〜Cから発光結果の情報を取得してPC13のモニタ21にその発光結果の情報を表示するとともに発光ミスなどの異常発生時には画像と対応する位置にその旨を表示する。よって、発光ミス発生の画像は再撮影できるので、発光ミスが原因で最適な発光条件の組合せが選択されなかったり、発光ミスが原因で最適な発光条件の組合せとして選択されたりする不都合を回避できる。
(14)撮影結果表示画面110に画像を表示する順番を設定するプルダウンメニュー111を用意したので、表示順を切り換えることで、スピードライト群M,A〜Cのうち選択したスピードライト群の発光条件の組合せを変化させた撮影結果を見比べることができる。よって、一層適切な発光条件の組合せを選択することができる。
(15)撮影結果表示画面110で画像を選択すれば、再撮影画面115が表示されるとともに、その選択した画像の撮影時に設定されていた設定内容(発光モード及び発光条件の組合せ)と同一の設定内容が設定され、マウス23で撮影ボタン117を選択操作することで、その選択画像と同一の発光モード及び発光条件の組合せで再撮影することができる。よって、再撮影時に、最適な発光条件の組合せをいちいち設定する面倒な操作を省略できる。そのため、シャッタチャンスを逃すことがない。
(第二実施形態)
次に第二実施形態を図15〜図17に基づいて説明する。図15は、第1設定画面を示し、図16は第2設定画面における発光条件設定部を示す。本実施形態では、図15に示すように、第1設定画面120には、スピードライト群M,A〜C毎に個別に発光モードを設定できるプルダウンメニュー121M,121A〜121Cと、スケール設定部52とがそれぞれ設けられている。スピードライト群毎のスケール設定部52は、選択した発光モードに応じて切り換え表示され、図3と同様に、マニュアルモード設定時には、0〜1の範囲における分割数を設定可能な設定欄52aが表示され、一方、自動調光モードに属するTTLモード又はAAモードの設定時には、補正単位の段数と目盛の数とを設定可能な各設定欄52b,52cが表示される。
そして、図15の第1設定画面120で、スピードライト群毎の発光モード及びスケール条件の設定後に、OKボタン122が操作されると、制御部31はその設定内容を第2メモリ36に書込むとともに、その設定内容に応じた設定画面データを生成し、例えば図16に示す発光条件設定部を第2設定画面中に表示する。なお、図16は、設定画面のうち、図5、図7と同様に、発光条件設定画面部のみ示している。
図16に示すように、第2設定画面53には、スピードライト群M,A〜C毎に、先の第1設定画面51で個別に設定された発光モード及びスケール条件に応じた設定スケール56M,56A〜56Cが表示される。ユーザは、例えばマウス23を操作して、設定操作部61,62を移動操作して、スピードライト群M,A〜C毎の発光条件の振り幅を選択設定するとともに、図4に示すブラケティング撮影ボタン54aを操作する。
すると、発光ブラケティング撮影制御装置25を構成する制御部31は、発光条件組合せ選択部37を起動させて、設定内容に応じた発光条件の組合せを選択して命令指示部38へ発光モードと設定値(M,A,B,C)を指示する。
図17に示すように、発光条件組合せ選択部37は、発光条件の組合せの設定値(M,A,B,C)を1コマずつ順番に変更しつつ、その選択した設定値(M,A,B,C)を命令指示部38に指示する。命令指示部38は、図17の例では発光条件のすべての組合せである48コマ分のコマンドCDを順番に指示する。
命令指示部38ではコマンド生成部46が、今回の撮影実行を指令する撮影コマンド(撮影実行命令)と、スピードライト毎に個別の発光モード及び今回の発光条件を指令する発光コマンド(発光命令)とを含むコマンドデータを生成する。そして、コマンド送信部47が通信部44及び通信ケーブル18を介して電子カメラ14側の通信部71へコマンドデータCDを送信する。電子カメラ14側では、コマンダ28が、各スピードライト群A〜Cにコマンド中で指示された発光条件を光通信で指令する。
但し、電子カメラ14はコマンド中に自動調光モードを含む場合、モニタ発光を行ってTTLモードあるいはAAモードに応じた最適発光量を求め、その最適発光量と補正値とを指示する。そして、最適発光量から補正量だけずらした発光量が決定され、電子カメラ14の撮影実行時に、各スピードライト群M,A〜Cは、それぞれ指定された発光条件で協調して発光する。このような発光制御が、撮影1回毎に発光条件の組合せを変更しつつ複数回行われる。
この第二実施形態では、スピードライト群M,A〜C毎に個別に発光モードを設定できるので、スピードライト群M,A〜C毎に異なる発光モードを設定したい場合にも対応できる。そして、スピードライト群M,A〜C毎に個別に発光モードを設定することで、その発光ブラケティング撮影結果から、より適切な発光条件を見つけることができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態を図18及び図19に基づき説明する。本実施形態では、発光ブラケティング撮影制御装置25を電子カメラ14に内蔵した例である。
図18に示すように、電子カメラ14は、その本体14aに、撮影レンズ部19、レリーズボタン89、赤目補正用の補助発光部88及び内蔵フラッシュ123(内蔵スピードライト)等が備えられている。本実施形態では、コマンダ28は電子カメラ14の本体14aの上部にシューを介して装着されている。また、電子カメラ14の鏡筒部には、スピードライト群Aを構成するスピードライト15がクリップを用いて係止されている。そして、電子カメラ14と、コマンダ28と通信可能なスピードライト群A〜Cとにより、電子カメラシステム兼撮影システムが構成されている。なお、内蔵フラッシュ123を主灯Mとしてもよい。
図18及び図19に示すように、電子カメラ14内には発光ブラケティング撮影制御装置25が内蔵されている。この発光ブラケティング撮影制御装置25は、電子カメラ14内のメモリに記憶された発光ブラケティング撮影用のプログラムを、電子カメラ14内のCPU73(図10参照)が実行することにより構築されている。発光ブラケティング撮影制御装置25は、電子カメラ14に設けられても基本機能は、第一実施形態(図2参照)のものと同様である。但し、入力装置24が電子カメラ14に設けられた操作部(十字キーや操作ボタン)等により構成され、また、各種設定画面及び撮影結果表示画面が表示される表示手段は、表示部76により構成される。例えば図19に示すように、表示部76には、発光条件設定画面127が表示され、ユーザは電子カメラ14の操作部を操作することで、各スピードライト群M,A〜Cの発光条件を個別に設定する。なお、内蔵フラッシュ123を主灯Mとしない例では、発光条件設定画面127において主灯M用の設定スケールは表示されない。
このような電子カメラ14に発光ブラケティング撮影制御装置25が内蔵されている構成の撮影システムでも、多少操作性が低下し、かつ表示部76の表示エリアがモニタ21に比べ小さくなるものの、それ以外は第一実施形態と同様の効果を得ることができる。よって、この撮影システムでも、発光ブラケティング撮影モードで、レリーズボタン89を1回操作するか、リモコン(図示省略)の撮影スイッチを操作するかの1回の撮影実行操作で、各スピードライト群A〜C間における発光条件の組合せを変更しつつ複数回撮影する発光ブラケティング撮影を行うことができる。そして、電子カメラ14の表示部76に表示された撮影結果表示画面において発光ブラケティング撮影結果の画像を見比べることで、最適な発光条件を決定できる。さらに、表示部76に表示された発光ブラケティング撮影結果の中から1つの画像を選択すると、その画像と同一の発光モード及び発光条件の組合せが自動設定されたうえで再撮影画面が表示され、最適発光条件での撮影を簡単な操作で速やかに実施できる。
前記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更することもできる。
(変形例1)発光条件は、発光量又は補正量に限定されない。例えば発光部のズーム位置や、バウンス撮影時の発光部の角度(バウンス角)などを発光条件とすることができ、複数のスピードライト群のうち少なくとも一群について発光部のズーム位置やバウンス撮影時の角度を変更しつつ複数回撮影する発光ブラケティング撮影を行う構成も採用できる。例えば、スピードライトには発光部の姿勢角を変更するモータが設けられ、そのモータを正逆駆動させることで、発光部の角度調整が可能となっている。
(変形例2)撮影結果表示画面で画像を選択すると、その画像に適用された発光モード及び発光条件の組合せが自動設定されて同一条件で再撮影できる構成としたが、再撮影時の撮影条件は変更できるようにしてもよい。例えば、画像解析結果に基づく判定結果で不良と判定された画像については、自動であるいはユーザの許可を得た場合に、その不良箇所(例えば「赤目」)を回避できる撮影条件(例えば赤目防止設定)に変更して、再撮影を行う構成としてもよい。例えば赤目防止設定時は、撮影開始時期より少し早いタイミングで補助発光部88が発光される。
(変形例3)電子カメラ14のコマンダ28からスピードライト群へは通信は、光通信に限定されず、その他の近距離無線通信(赤外線通信やブルートゥース等)を採用してもよい。
(変形例4)全てのスピードライト群のうち少なくとも1つのスピードライト群について発光条件を複数設定可能な構成であれば、他のスピードライト群については1つの発光条件だけ設定可能な構成でも構わない。
(変形例5)スピードライト群毎の発光条件は選択できず固定でもよい。例えば、マニュアルモードであれば、0〜1の範囲で、0,1/16,1/4,1が自動的に決まり、自動調光モード(TTL又はAAモード)であれば、−2/3,−1/3,0,+1/3,+2/3が自動的に決まるようにしてもよい。このように、ブラケティング撮影機能を選択すると、設定部(設定手段)が発光モードに応じた最適な発光量又は補正量を自動的に選択して設定する構成としてもよい。
(変形例6)電子カメラ14内に設けられた測光センサ85及びTTL測光回路86よりなるTTLモード用の自動調光手段と、電子カメラ14及びスピードライト15内に設けられた外部測光センサ92,105及び外部測光回路93,106よりなるAAモード用の自動調光手段とのうち、少なくとも一方の自動調光手段を備えていればよい。
(変形例7)設定した振り幅内で発光条件の全ての組合せを選択する構成に限定されず、振り幅内で発光条件の一部の組み合わせだけを選択する構成も採用できる。例えば発光条件の全組合せ数が、設定コマ数(撮影コマ上限数)を超える場合は、その全組合せ数のうち設定コマ数と同数の一部の組合せのみ採用する構成としてもよい。この場合、設定スケールの目盛の間隔を自然数倍に広くすることで発光条件の組合せ数を減らしたり、スピードライト群に優先順位を設定し、優先順位の低い方から順に1つずつ発光条件の数を削ってコマ数を減らす調整したりする方法を挙げることができる。
(変形例8)カメラは、電子カメラに限定されない。例えばフィルムカメラ(銀塩カメラ)に適用してもよい。
11…撮影システム、12…電子カメラシステム、13…電子機器としてのPC(パーソナルコンピュータ)、14…カメラとしての電子カメラ、15…スピードライト、16…発光部、18…通信ケーブル、19…撮像レンズ部、20…本体、21…表示手段としてのモニタ、22…キーボード、23…マウス、24…入力手段としての入力装置、25…発光ブラケティング撮影制御装置、28…コマンダ手段としてのコマンダ、28a…設定部、31…表示制御手段及び発光結果情報取得手段としての制御部、32…受付手段としての受付部、33…演算部、34…設定手段及びモード設定手段としての設定部、35…第1メモリ、36…第2メモリ、37…選択手段としての発光条件組合せ選択部、38…命令指示手段としての命令指示部、39…判定手段を構成する画像解析部、40…判定手段を構成する判定部、41…再選択手段としての再撮影指示部、44…通信部、46…命令指示手段を構成するコマンド生成部、47…命令指示手段を構成するコマンド送信部、48…送信部、49…受信部、51…第1設定画面、53…第2設定画面、54a…ブラケティング撮影ボタン、56M,56A〜56C…設定スケール、60…スケール、63…スケール、61,62…設定操作部、65…撮影実行命令としての撮影コマンド、66…発光指示命令としての発光コマンド、67…発光モード指示部、71…通信部、72…撮影手段を構成する撮影部、73…撮影手段を構成するCPU、74…撮影手段を構成する画像処理部、76…表示部、78…可変光学系、79…絞り部、81…シャッタ部、82…撮像素子、85…自動調光手段を構成するとともに測光手段としての測光センサ、86…自動調光手段を構成するTTL測光回路、88…補助発光部、89…レリーズボタン、91…発光制御部、92…自動調光手段を構成するとともに測光手段としての外部測光センサ、93…自動調光手段を構成する外部測光回路、94…受光部、100…CPU、101…設定部、102…発光制御部、104…受光部、105…自動調光手段を構成するとともに測光手段としての外部測光センサ、106…自動調光手段を構成する外部測光回路、M…主灯、A〜C…スピードライト群、P…被写体、D1…設定画面用データとしての設定画面データ、D2…スケールデータ、D3…報知用データ、CDm,CDttl,CDaa…コマンドデータ。