JP5256607B2 - 液体充填装置、及び液体充填方法。 - Google Patents

液体充填装置、及び液体充填方法。 Download PDF

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本発明は、液体充填装置、及び液体充填方法に関する。
液体噴射ヘッドから液体をターゲットに対して噴射する液体噴射装置として、例えば、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。こうしたプリンタでは、着脱自在に構成されたインクカートリッジを装着し、そのインクカートリッジ内に収容されたインクパックから供給されるインクを液体噴射ヘッドから噴射することで印刷を行うものが一般的である。
従来、こうしたプリンタにインクを供給するインクパック内にインクを充填する場合には、インクパックにインク供給路を介してインクを貯留したインクタンクを接続し、そのインクタンク内を加圧状態とすることでインクパック内にインクを充填する方法が知られている(例えば、特許文献1)。また、インクパックとインクタンクとを接続するインク供給路の途中にポンプを設け、そのポンプを駆動させることによりインクタンク内に貯留されたインクを汲み上げてインクパック内に充填する方法も知られている(例えば、特許文献2)。
そして、特許文献1や特許文献2のインク充填方法が用いられるインク充填装置においては、インクパック内に充填するインクの量を調整するため、モータで駆動されるシリンジで所定量のインクを計りとった後、シリンジ内のインクをインクパック内に充填するようになっていた。
このとき、特許文献2においては、インクタンクとシリンジとに高低差があると、シリンジ用のモータではインクを吸引するのが困難となる。そのため、大容量の補充インクタンクからシリンジと同程度の高さに配置された小容量のインク充填用タンクにインクをポンプで汲み上げた後、インク充填用タンク内に貯留されたインクをシリンジ内に吸引するようになっていた。
特開2003−326730号公報 特開平6−191049号公報
ところが、特許文献1のようにインクタンク内を加圧状態とするタイプのインク充填装置においては、大容量のインクタンクを耐圧容器で構成したり、液漏れ防止用の設備を設けたりする必要があり、装置の構成が複雑になってしまうという問題があった。
また、特許文献2のインク充填装置においては、シリンジとの高低差を考慮しなければならないために装置の配置に制限があった。更に、インク補充用タンク内の液面位置の変化に伴ってシリンジを駆動するモータにかかる負荷が変動するため、シリンジ内に吸引されるインク量が安定せず、インクパックへのインク充填量の誤差が大きくなってしまうという問題があった。
なお、上記インクジェット式プリンタにインクを供給するインクパック内にインクを充填する場合に限らず、液体収容体に液体を充填するために用いられる液体充填装置においては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で液体収容体への液体充填量の誤差を小さくすることのできる液体充填装置、及び液体充填方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体充填装置は、液体タンク内に貯留された液体を、上流端が前記液体タンク内に連通されるとともに下流端が液体収容体内に連通されるように構成された液体供給路を通じて、前記液体収容体内に充填する液体充填装置であって、前記液体供給路の上流側から導入される前記液体を貯留可能であるとともに、その貯留した液体を前記液体供給路の下流側へ導出可能に構成された液体貯留室を具備した中間タンクと、該中間タンクと前記液体タンクとの間を連通する液体供給路の途中に設けられた上流側開閉弁と、前記中間タンクと前記液体収容体との間を連通する液体供給路の途中に設けられた下流側開閉弁と、前記中間タンクの前記液体貯留室内を加圧状態とするための加圧機構と、前記液体収容体内に充填する液体を計量する計量容器を具備した液体計量機構とを備え、該液体計量機構は前記下流側開閉弁よりも下流側の前記液体供給路の途中に設けられ、前記上流側開閉弁を閉弁状態とするとともに前記下流側開閉弁を開弁状態とした上で、前記液体貯留室内に前記加圧機構が加圧気体を供給して加圧状態とすることで、前記液体貯留室内に貯留されている液体を前記液体貯留室の下側から前記計量容器側に圧送し、前記液体計量機構によって前記計量容器内の液体を所定量に調整して前記液体収容体内に充填する。
この構成によれば、内部が加圧状態とされる中間タンクは、液体タンクよりも小容量でよく、加圧の際の圧力を低く抑えることができるため、耐圧のための構成を簡素化することができる。また、液体を液体収容体側に圧送することにより、装置を配置する上での自由度が向上する上、確実に液体が液体収容体側に送られるために充填量の誤差を小さくすることができる。
また、この構成によれば、液体を液体収容体側に圧送することにより、液体計量機構などを配置する上での自由度が向上する上、液体計量機構にかかる負荷が軽減されるので充填量の誤差を小さくすることができる。
また、本発明の液体充填装置は、前記液体貯留室内を減圧状態とするための減圧機構を更に備え、前記下流側開閉弁を閉弁状態とするとともに前記上流側開閉弁を開弁状態とした上で、前記液体貯留室内を前記減圧機構によって減圧状態とすることで、前記液体タンク内に貯留された液体を前記液体貯留室内に吸引する。
この構成によれば、液体を液体タンクから汲み上げるためのポンプを備える必要がなくなる。そのため、例えば加圧及び減圧が可能なポンプなどを用いることにより、装置の構成を簡素化することができる。
また、本発明の液体充填装置は、前記液体収容体と該液体収容体に接続される前記液体供給路の下流端とを内包する密閉容器を更に備え、前記減圧機構により前記密閉容器内を減圧状態とすることで液体充填前の前記液体収容体内の空気を排出させた後、前記液体供給路の下流端を前記液体収容体内に連通させて、液体を前記液体収容体内に充填する。
この構成によれば、減圧機構により密閉容器内を減圧状態とすることで液体充填前の液体収容体内の空気を排出させた後に液体を液体収容体内に充填するため、液体を充填する際に液体収容体内に空気が混入することが抑制される。なお、減圧機構は中間タンク内へ液体を吸引するための機構を兼用することができるため、新たな機構を追加する必要がない。
また、本発明の液体充填方法は、液体タンク内に貯留された液体を、上流端が前記液体タンク内に連通されるとともに下流端が液体収容体内に連通されるように構成された液体供給路を通じて、前記液体収容体内に充填する液体充填方法であって、前記液体供給路の途中に設けられた中間タンクの液体貯留室内を減圧機構によって減圧状態とすることで前記液体タンク内の液体を前記中間タンクの前記液体貯留室内に吸引する工程と、加圧機構によって前記中間タンクの前記液体貯留室内に加圧気体を供給して加圧状態とすることで前記中間タンクの前記液体貯留室内に貯留されている液体を前記液体貯留室の下側から前記液体収容体内に充填する液体を計量する計量容器側に圧送する工程と、前記計量容器内の液体を所定量に調整して前記液体収容体内に充填する工程とを備えた。
この構成によれば、上述の液体充填装置と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)にインクを供給するインクパック内にインクを充填する液体充填装置について具体化した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すように、液体充填装置11において、内部に液体としてのインクが貯留された液体タンクとしてのインクタンク12内には、インク供給管13の上流端(図1では下端)が連通されている。また、インク供給管13の下流端(図1では上端)は、脱気モジュール14の流入側と接続されている。
脱気モジュール14は、インク中に含まれる気体を除去するために設けられたもので、ハウジング14a内に気体分子のみが透過する素材からなる中空糸14bがインクの流れ方向に沿って複数収容されている。また、脱気モジュール14のハウジング14aには、バルブV1を備えた吸気管15を介して吸引ポンプP1が接続されている。したがって、バルブV1を開弁状態とするとともに吸引ポンプP1を駆動させてハウジング14a内を減圧状態とした上で、中空糸14b内にインクを通過させると、インク中の溶存気体のみが中空糸を透過して吸気管15を通じて吸引されるため、インクが脱気される。
脱気モジュール14の流出側には、上流側開閉弁としてのバルブV2を備えたインク供給管16の上流端(図1では左端)が接続されている。また、インク供給管16の下流端(図1では右端)は、中間タンク17に接続されている。
中間タンク17は、図2に示すように、カップ部17aの下向きに配置された開口が蓋部17bによって密封された態様となっており、カップ部17a及び蓋部17bで囲まれた内部空間が液体貯留室としての貯留室17cとなっている。また、貯留室17c内には、フィルタセット18が収容されている。
フィルタセット18は、有底円筒形状のフィルタ部18aの下向きに配置された開口が円盤状の接続部材18bによって封止された態様となっている。そして、接続部材18bの周縁がカップ部17aの内周部に嵌合される態様で、フィルタセット18は中間タンク17に取り付けられている。また、接続部材18bにおいてフィルタ部18aとの接合部分よりも外周側には、連通孔18cが複数設けられている。したがって、貯留室17c内は接続部材18bによって上下方向に区画されているが、上下の空間は連通孔18cによって連通している。
インク供給管16の下流端は、貯留室17c内において、フィルタ部18a及び接続部材18bで囲まれた空間内に開口している。また、貯留室17c内において接続部材18bより下側の空間、すなわちフィルタ部18a及び接続部材18bで囲まれていない空間内には、中間タンク17に接続されたインク供給管19の上流端(図1では左端)が開口している。したがって、インク供給管16の上流側から貯留室17c内に導入されたインクは、貯留室17c内に貯留されている間にフィルタ部18aを透過することで濾過され、インク供給管19の下流側へ導出されるようになっている。
図1に示すように、インク供給管19の途中には下流側開閉弁としてのバルブV3が設けられているとともに、バルブV3の下流側には、液体計量機構としてのシリンジ20が設けられている。シリンジ20は、計量容器としての円筒形状のシリンダ20a内にピストン20bが挿通されるとともに、ピストン20bが図示しないモータの駆動によって上下方向に移動されるように構成されている。
また、インク供給管19においてシリンジ20の下流側には、バルブV4が設けられているとともに、インク供給管19の下流端には、インク注入ノズル19aが接続されている。インク注入ノズル19aは、密閉容器21内にその先端が開口するように、密閉容器21の上壁に固定されている。
密閉容器21にはバルブV5を備えた吸気管22を介して減圧機構としての真空ポンプP2が接続されている。したがって、バルブV5を開弁状態とした上で真空ポンプP2を駆動させることによって、密閉容器21内を略真空状態とすることができるようになっている。
また、密閉容器21の底壁には上下動シリンダ23が接続されている。上下動シリンダ23は、密閉容器21内においてインク注入ノズル19aの下方に配置された支持部材24を支持するとともに、支持部材24を上下方向に移動可能に構成されている。そして、支持部材24は液体収容体としてのインクパック25を支持可能に構成されている。
インクパック25は、矩形状をなす2枚の可撓性フィルムを重ね合わせて、コの字形に3辺を熱溶着するとともに、残りの一辺をその中央から導出部材25aが突出するように配置された状態で熱溶着することで構成されている。導出部材25aは略円筒形状をなすとともに、インクパック25から突出した先端側(図1では上側)の端部は外径が拡大されている。そして、導出部材25aの基端側(図1では下側)はインクパック25内に開口している。
インクパック25は、導出部材25aの外径が拡大された先端部が支持部材24に係止されることで支持部材24によって支持され、上下動シリンダ23によって上下方向に移動されるようになっている。そして、インクパック25が上下動シリンダ23によって上方向に移動された場合には、導出部材25aがインク注入ノズル19aに接続され、インクパック25内とインク供給管19とが連通するようになっている。なお、本実施形態においては、インク供給管13,16,19によって液体供給路が構成されている。
吸気管22は、バルブV5よりも真空ポンプP2側において2系統に分岐され、その一方が真空ポンプP2に接続されるとともに、その他方が吸気管22aとして中間タンク17側に延設されている。吸気管22aの途中にはバルブV6が設けられるとともに、中間タンク17付近で配管26の途中に接続されている。
配管26は、一端側(図1では下側)が中間タンク17に接続されて貯留室17c内に連通するとともに、他端側(図1では上側)が加圧機構としての加圧空気供給機構27に接続されている。配管26の吸気管22aとの接続部よりも加圧空気供給機構27側には、バルブV7が設けられており、バルブV7を開弁状態とすると、配管26を通じて貯留室17c内に加圧空気が供給されるようになっている。
配管26の吸気管22aとの接続部よりも中間タンク17側には、予備センサ28が設けられているとともに、中間タンク17のカップ部17aの上部側面には液面センサ29が設けられている。
中間タンク17に接続された配管26の端部は、図2に示すように、貯留室17c内において、フィルタセット18よりも上方位置に開口している。本実施形態において、貯留室17c内に貯留されるインクの上限量を示す液面位置は、配管26の貯留室17c内における開口よりも下側位置となるように設定されている。そして、通常、貯留室17c内の液面位置は液面センサ29によってモニタリングされているが、何らかの事情により液面位置が上限を超えて上昇し、配管26内までインクが浸入してしまった場合は、予備センサ28によって配管26内の液面位置を検知するようになっている。
次に、上述した液体充填装置11を使ってインクパック25内にインクを充填する液体充填方法について説明する。
まず、図1に示すように、液体充填装置11の密閉容器21内に配置された支持部材24にインクパック25の導出部材25aを係止させる。そして、バルブV4、V6を閉弁状態とするとともにバルブV5を開弁状態とした上で、密閉容器21に接続された真空ポンプP2を駆動させて密閉容器21内を略真空状態とさせる。このとき、導出部材25aを通じてインクパック25内の空気が排出される。
次に、上下動シリンダ23を駆動させて導出部材25aをインク注入ノズル19aに接続し、インクパック25内とインク供給管19とを連通させる。
次に、バルブV3、V5、V7を閉弁状態とするとともに、バルブV1、V2、V6を開弁状態とした上で、吸引ポンプP1を駆動させる。このとき、真空ポンプP2も引き続き駆動されているため、中間タンク17の貯留室17c内が減圧状態となり、インクタンク12内に貯留されたインクが貯留室17c内に吸引される。また、脱気モジュール14のハウジング14a内も吸引ポンプP1の駆動によって減圧状態となるため、中空糸14b内を通過したインクは脱気された後に貯留室17c内に吸引される。
貯留室17c内にインクが吸引され、貯留室17c内の液面位置が上昇して上限液面位置に達したことを液面センサ29が検知すると、吸引ポンプP1及び真空ポンプP2の駆動を停止させる。また、バルブV1、V2、V6を閉弁状態とするとともに、バルブV3、V7を開弁状態とする。
すると、加圧空気供給機構27から配管26を通じて中間タンク17側に加圧空気が供給され、貯留室17c内の減圧状態が解消される。そして、更に加圧空気が供給されることにより、貯留室17c内が加圧状態とされ、貯留室17c内に貯留されているインクがインク供給管19を通じて圧送される。
また、このインクの圧送と同時に、シリンジ20に設けられたモータを駆動させて、シリンダ20a内の容積を拡大させるようにピストン20bを移動させる。このとき、貯留室17cからはインクが圧送されているので、モータに大きな負荷をかけることなく、シリンダ20a内にインクが吸引される。そして、シリンダ20a内の容積がインクパック25に充填するインク量に達すると、モータの駆動を一旦停止するとともに、バルブV3を閉弁状態とする。
そして、バルブV4を開弁状態とした上で、モータを再び駆動させてピストン20bをシリンダ20a内に挿通させる方向に移動させる。すると、シリンダ20a内に計りとられたインクが、インク供給管19を通じてインクパック25内に充填される。このとき、インクパック25内の空気は排出されているため、速やかにインクの充填が行われる。また、インク注入ノズル19a及びインクパック25は密閉容器21に内包されているため、インクパック25内に空気が混入することが抑制され、インクパック25内は脱気された所定量のインクで満たされる。
ここで、中間タンク17の貯留室17c内に、上限液面位置までインクが貯留された場合の貯留量は、インクパック25内へのインク充填が所定回数(例えば、2〜3回)行える量に設定されているため、中間タンク17内へのインク吸引を1回行った後、複数回のインク充填を行うことができる。そして、所定回数のインク充填が行われた後には、再び中間タンク17へのインク吸引を行う。したがって、液面センサ29において液面位置が低下したことを検知しなくても、中間タンク17へのインク吸引を行うことができる。
なお、何らかの事情により液面位置が上限液面位置を超えて上昇し、予備センサ28によって配管26内に液面位置を検知した場合には、速やかにバルブV2、V6を閉弁状態として、貯留室17c内へのインクの流入を停止させる。
上記説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、中間タンク17はインクタンク12よりも小容量でよいため、加圧の際の圧力を低く抑えることができる。例えば、インクタンク12の容量が200〜600リットルである場合には、中間タンク17の容量は20〜40リットル程度でよい。したがって、耐圧のための構成を簡素化することができる。
(2)上記実施形態では、中間タンク17はインクタンク12よりも小容量でよいため、速やかに圧力状態を変化させることができる。したがって、貯留室17cに大気開放のための設備を備えて減圧状態から加圧状態に切り替えられる際に大気開放等の操作を行う必要がないため、装置及び制御を簡素化することができる。
(3)上記実施形態では、貯留室17c内から圧送されたインクを、シリンジ20によって所定量を計りとってインク充填量を調整するようにしたため、シリンジ20のモータにかかる負荷が軽減され、インク充填量の誤差を小さくすることができる。また、中間タンク17がシリンジ20よりも低い位置に配置された場合でも無理なくピストン20bを移動させることができるため、配置の自由度が向上する。
(4)上記実施形態では、真空ポンプP2によって密閉容器21内を略真空状態としてインク充填前のインクパック25内の空気を排出させた後にインクを充填するようにしたため、インクパック25内に空気が混入することが抑制される。なお、真空ポンプP2は中間タンク17内へインクを吸引する際にも利用しているため、構成を簡素化することができる。
(5)上記実施形態では、貯留室17cの下側からインクを圧送するようにしたため、圧送されるインク中に貯留室17c内の空気が混入することを抑制することができる。また、インクタンク12内のインク量が減少した状態でインクを吸引するなどして、インクとともに吸引された空気が貯留室17c内に流入してしまった場合にも、流入した空気は配管26を通じて排出されるため、圧送されるインク中に空気が混入することを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態においては、減圧機構として真空ポンプP2を使用するとともに、加圧機構として加圧空気供給機構27を使用するようにしたが、減圧及び加圧が可能なポンプなどを減圧機構及び加圧機構として使用してもよい。この場合にも、装置の構成を簡素化することができる。
・上記実施形態において、密閉容器21及び真空ポンプP2を備えない構成としてもよい。この場合には、インクタンク12内に貯留されたインクを中間タンク17内に汲み上げるためのポンプを設けるようにすればよい。
・上記実施形態において、シリンジ20を備えない構成としてもよい。この場合にも、インクを圧送することにより、装置を配置する上での自由度が向上する上、インクを確実にインクパック25側に導出させることができるため、充填量の誤差を小さくすることができる。
・上記実施形態において、計量容器はシリンジ20を構成するシリンダ20aに限らず、その他の計量容器又は液体計量機構によってインク量を調整するようにしてもよい。
・上記実施形態において、液面センサ29及び予備センサ28を備えない構成としてもよい。
・上記実施形態において、貯留室17cの下限液面位置を設定し、液面センサ29によってこの下限液面位置を検知した場合に、中間タンク17内にインクを吸引するようにしてもよい。この場合には、何らかの事情によって生じた中間タンク17における液漏れなどを検知することもできる。
・上記実施形態においては、本発明にかかる液体充填装置をインクジェット式プリンタにインクを供給するインクパック内にインクを充填する場合について説明したが、こうしたインクパックに限らない他の液体収容体に液体を充填する場合にも本発明は同様に適用することができる。例えば、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、更には精密ピペットとしての試料噴射装置等に液体を供給するための液体収容体内に液体を充填する場合に適用してもよい。
実施形態における液体充填装置の概略構成図。 実施形態における中間タンクの構成を示す一部断面図。
符号の説明
11…液体充填装置、12…液体タンクとしてのインクタンク、13,16,19…液体供給路としてのインク供給管、17…中間タンク、17c…液体貯留室としての貯留室、20…液体計量機構としてのシリンジ、20a…計量容器としてのシリンダ、21…密閉容器、25…液体収容体としてのインクパック、27…加圧機構としての加圧空気供給機構、P2…減圧機構としての真空ポンプ、V2…上流側開閉弁としてのバルブ、V3…下流側開閉弁としてのバルブ。

Claims (4)

  1. 液体タンク内に貯留された液体を、上流端が前記液体タンク内に連通されるとともに下流端が液体収容体内に連通されるように構成された液体供給路を通じて、前記液体収容体内に充填する液体充填装置であって、
    前記液体供給路の上流側から導入される前記液体を貯留可能であるとともに、その貯留した液体を前記液体供給路の下流側へ導出可能に構成された液体貯留室を具備した中間タンクと、
    該中間タンクと前記液体タンクとの間を連通する液体供給路の途中に設けられた上流側開閉弁と、
    前記中間タンクと前記液体収容体との間を連通する液体供給路の途中に設けられた下流側開閉弁と、
    前記中間タンクの前記液体貯留室内を加圧状態とするための加圧機構と
    前記液体収容体内に充填する液体を計量する計量容器を具備した液体計量機構とを備え、
    該液体計量機構は前記下流側開閉弁よりも下流側の前記液体供給路の途中に設けられ、
    前記上流側開閉弁を閉弁状態とするとともに前記下流側開閉弁を開弁状態とした上で、前記液体貯留室内に前記加圧機構が加圧気体を供給して加圧状態とすることで、前記液体貯留室内に貯留されている液体を前記液体貯留室の下側から前記計量容器側に圧送し、前記液体計量機構によって前記計量容器内の液体を所定量に調整して前記液体収容体内に充填することを特徴とする液体充填装置。
  2. 前記液体貯留室内を減圧状態とするための減圧機構を更に備え、
    前記下流側開閉弁を閉弁状態とするとともに前記上流側開閉弁を開弁状態とした上で、前記液体貯留室内を前記減圧機構によって減圧状態とすることで、前記液体タンク内に貯留された液体を前記液体貯留室内に吸引することを特徴とする請求項に記載の液体充填装置。
  3. 前記液体収容体と該液体収容体に接続される前記液体供給路の下流端とを内包する密閉容器を更に備え、
    前記減圧機構により前記密閉容器内を減圧状態とすることで液体充填前の前記液体収容
    体内の空気を排出させた後、前記液体供給路の下流端を前記液体収容体内に連通させて、液体を前記液体収容体内に充填することを特徴とする請求項に記載の液体充填装置。
  4. 液体タンク内に貯留された液体を、上流端が前記液体タンク内に連通されるとともに下流端が液体収容体内に連通されるように構成された液体供給路を通じて、前記液体収容体内に充填する液体充填方法であって、
    前記液体供給路の途中に設けられた中間タンクの液体貯留室内を減圧機構によって減圧状態とすることで前記液体タンク内の液体を前記中間タンクの前記液体貯留室内に吸引する工程と、
    加圧機構によって前記中間タンクの前記液体貯留室内に加圧気体を供給して加圧状態とすることで前記中間タンクの前記液体貯留室内に貯留されている液体を前記液体貯留室の下側から前記液体収容体内に充填する液体を計量する計量容器側に圧送する工程と、
    前記計量容器内の液体を所定量に調整して前記液体収容体内に充填する工程とを備えたことを特徴とする液体充填方法。
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