JP5255797B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
吸液性部材を備え、幅方向と、前記幅方向と交差する長手方向とを有する吸収体、
を具備し、
前記基体の前記長手方向と前記吸収体の前記長手方向とが同じ方向となるように、前記吸収体が、前記基体の前記透液性表面シート上に重ねられており、
前記基体の前記幅方向における両側部には、前記基体の前記長手方向に沿って、前記透液性表面シートと前記吸液性コアとが、連続的に、または、不連続的に、圧縮された圧縮部が設けられている吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記吸収体の前記幅方向の長さが最小となる最小部分を有し、
前記基体のうち、前記吸収体の前記最小部分が重ねられる部分における、前記両側部に設けられた一対の前記圧縮部の、前記基体の前記幅方向の長さが、
前記吸収体の前記最小部分の、前記吸収体の前記幅方向の長さ以上であり、
前記最小部分は、前記吸収体の前記長手方向における中央部に設けられており、
前記吸収体の前記長手方向における中央部は、前記基体から離隔可能となっており、
前記圧縮部は、前記基体のうち、前記吸収体の前記最小部分が重ねられる部分に3本以上設けられており、
一対の前記圧縮部は、前記最小部分が重ねられる部分に設けられた前記圧縮部のうち、前記幅方向における最も一方側に位置する前記圧縮部と、前記最小部分が重ねられる部分に設けられた前記圧縮部のうち、前記幅方向における最も他方側に位置する前記圧縮部であり、
前記吸収体は、前記吸液性部材を内包する不織布を有し、
前記吸収体の前記長手方向において、前記不織布の一端部が、前記基体に接合されており、前記不織布の他端部が、前記基体と非連結状態に離隔可能に構成されていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、装着中に基体が使用者の太ももに挟み込まれると、一対の圧縮部を境に、圧縮部間の領域が身体側に湾曲するため、使用者の溝部に入り込んだ吸収体を圧縮部間の領域により支持することができる。そして、上述の吸収性物品のように、一対の圧縮部間の幅方向の長さを、使用者の溝部と当接する吸収体の領域(最小部分)の幅方向の長さ以上とすることで、溝部に入り込んだ吸収体を広い面積の基体で支持することができ、吸収体が溝部に入り込み、使用者の体に密着した状態を安定して維持することができる。
このような吸収性物品によれば、吸収体の最小部分が身体の溝部と当接し易くなる。
このような吸収性物品によれば、使用者の溝部と当接する吸収体の領域(長手方向の中央部)が基体から離隔可能であるため、装着の際に、吸収体を使用者の溝部に入り込ませ易い。また、吸収体が溝部に入り込んで装着されたとしても、基体の圧縮部間の領域が太ももの挟みこみにより身体側に湾曲するため、吸収体は安定して身体の溝部に入り込んだ状態を維持することができる。
このような吸収性物品によれば、基体は、基体に設けられた圧縮部のうち、幅方向における最も両側端側の圧縮部を境に湾曲しやすいため、最も両側端側に設けられた圧縮部間の幅方向の長さを、吸収体の最小部分の幅方向の長さ以上にすれば、吸収体が溝部に入り込んだ状態を安定して維持することができる。
このような吸収性物品によれば、吸収体の長手方向の中央部の幅方向の長さを、吸収体の他の領域の幅方向の長さよりも短くすることができるため、吸収体を使用者の溝部に入り込ませやすくなる。また、シートの一部分同士を接合するだけであるため、製造方法が容易である。
このような吸収性物品によれば、使用者の溝部と当接する吸収体の領域(幅狭領域)が広い面積の基体で支持されるため、吸収体が溝部に入り込んだ状態を安定して維持することができる。
このような吸収性物品によれば、身体の溝部と当接する幅狭領域以外の領域(第1領域および第2領域)は幅狭領域よりも幅が広く、外観上において、使用者に安心感を与えることができる。また、例えば、第1領域が膣口と当接する場合には、幅の広い領域で液体を受け止めることができる。さらに、第1領域および第2領域は比較的に平面な形状であるため、例えば、第2領域が臀部(腰部)と当接する場合には、使用者が横になった時に使用者に装着の違和感を与えてしまうことを防止できる。
このような吸収体によれば、接合部によりシートの一部分同士を接合し易くなる。また、吸液性コアの使用量を抑えられる。
〈生理用ナプキンの概略構成〉
以下、吸収性物品を生理用ナプキンとして説明する。以下では、生理用ナプキンの身体に接触する側を表面側とし、下着に接する側を裏面側とする。また、生理用ナプキンは全体として所定方向に長い形状を成し、この所定方向を長手方向とし、この長手方向と交差する方向を幅方向とする。そして、生理用ナプキンの表面または裏面に対する法線方向を厚み方向とする。まず、生理用ナプキンの構成概要について説明する。
以下、生理用ナプキン1の各構成要素について詳細に説明する。
図5Aから図5Cは、それぞれ、図1中のA−A断面図、同B−B断面図、同C−C断面図である。なお、図5中ではトップ吸収体20の外形線のみを仮想的に点線で示している。
図6Aから図6Eは、それぞれ、図2中のA−A断面図、同B−B断面図、同C−C断面図、同D−D断面図、同E−E断面図である。トップ吸収体20は、液体を吸収する粉砕パルプ積層体22(吸液性部材に相当)と、粉砕パルプ積層体22よりも表面側に配された中間シート23と、これら粉砕パルプ積層体22及び中間シート23をひとまとめに包み込み、これら粉砕パルプ積層体22等を長手方向に長い長尺体形状に保持するための保形シート24(シートに相当)とを有する。更に、トップ吸収体20の長手方向中央部では、図6Bに示すように、保形シート24のうちの身体と接触しない側である裏面側(非接触側部分に相当)の一部と、保形シート24の裏面側の他の一部とが、幅方向の中央部において、長手方向に沿って対向するように接合されている。その結果、トップ吸収体20の長手方向中央部は、前端側20aや後端側20bに比べて幅方向の幅が狭い幅狭領域51となっている。また、保形シート24の一部と、他の一部とを接合する接合部52は、保形シート24のうちの身体と接触する側である表面側(接触側部分)に露出しない。なお、図3では、接合部52の位置を示すために、接合部52を点線にて仮想的に示している。
トップ吸収体20は、ベース吸収体10の表面側に、それぞれの幅方向の中心線CLを揃えて重ね合わせられ、トップ吸収体の前端部20aとベース吸収体の前端部10aとを揃えた状態で接合される。なお、図3に示すように、トップ吸収体20の後端側の封止部26は、使用者が摘むことができる程度にベース吸収体10の外形輪郭から後方に突出しており、摘み部として機能する。
図7は、トップ吸収体20における粉砕パルプ22の秤量分布図である。図8Aは、幅狭領域51を形成する前のトップ吸収体断面図であり、図8Bは、幅狭領域51を形成した後の断面図であり、図8Cは、幅狭領域51が身体の溝部91(膣口後方から肛門までの間)に当接した様子を示す断面図である。
また、中心線CLから幅方向の両端(左右端)までの全面に亘ってホットメルト系接着剤HMAを塗布しないことで、図8Cに示すように、幅狭領域51の断面形状は、頂部から底部にかけて幅方向の長さが長くなり、トップ吸収体20は身体の溝部91の頂部から側面に沿って密着することができる。
また、図7では、ホットメルト系接着剤HMAは、中心線CLよりも右側の領域のみに塗布されているが、これに限らず、中心線CLを挟んだ左右両側の領域に塗布してもよい。但し、中心線CLを折り位置としてトップ吸収体20を山折りする場合には、中心線CLを境に幅方向の片側(右側または左側)の領域のみにホットメルト系接着剤HMAを塗布した方が接着剤の消費量を削減できる。
図10Aは、生理用ナプキンの個別包装の様子を示す図である。トップ吸収体20をベース吸収体10に接合した状態で長手方向の三カ所P1,P2,P3の折り位置にて、四つ折りに折り畳みつつ、一枚の包装シート35にて一緒に包装し、リードテープ36で留められる。
図10Bは、生理用ナプキン1が三つ折りに折り畳まれる包装形態を示す図である。この変形例では、長手方向の二カ所P1,P2の折り位置にて、三つ折りに折り畳みつつ、一枚の包装シート35にて一緒に包装する。
前述の実施形態では、トップ吸収体20とベース吸収体10とが、本接合部10gにおいて分離不可能に本接合されていたが、第2実施形態では、本接合部10gに相当する部分(以下、接合部分と言う)において、トップ吸収体20とベース吸収体10とが分離可能とする。
前述の実施形では、トップ吸収体20とベース吸収体10の後端部(図10の仮接合部16)が分離可能であるが、前端部と同様に剥離不能に本接合されていても構わない。また、トップ吸収体20とベース吸収体10とが長手方向の全域に亘って剥離不能に本接合されていても構わないが、トップ吸収体20の幅狭領域51がベース吸収体10から離隔可能であることで、トップ吸収体20を身体の溝部に入り込ませ易く、また、トップ吸収体20をより身体の溝部に密着させることができる。
10 ベース吸収体、10a 前端部、10b 後端部、10g 本接合部、
12 吸収体基材、12a 粉砕パルプ積層体、14 表面シート、
15 圧縮溝、16 仮接合部、17 湾曲部
20 トップ吸収体、20a 前端部、20b 後端部、
22 粉砕パルプ積層体、23 中間シート、24 保形シート、
25 封止部、26 封止部、27 係止部、28 孔、
30 裏面シート、30a 前端部、30b 後端部、
32 ウィング部、33 ずれ止め用付着部、34 保護シート、
35 包装シート、36 リードテープ、
40 サイドシート、44 固定部、46 端部、48 弾性部材、
50 防漏シート、51 幅狭領域、52 接合部、53 第1領域、
54 第2領域、90 下着、91 溝部、
CL 中心線、Z 膣口対面想定位置
Claims (5)
- 透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介在する吸液性コアとを備え、幅方向と、前記幅方向と交差する長手方向とを有する基体、及び、
吸液性部材を備え、幅方向と、前記幅方向と交差する長手方向とを有する吸収体、
を具備し、
前記基体の前記長手方向と前記吸収体の前記長手方向とが同じ方向となるように、前記吸収体が、前記基体の前記透液性表面シート上に重ねられており、
前記基体の前記幅方向における両側部には、前記基体の前記長手方向に沿って、前記透液性表面シートと前記吸液性コアとが、連続的に、または、不連続的に、圧縮された圧縮部が設けられている吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記吸収体の前記幅方向の長さが最小となる最小部分を有し、
前記基体のうち、前記吸収体の前記最小部分が重ねられる部分における、前記両側部に設けられた一対の前記圧縮部の、前記基体の前記幅方向の長さが、
前記吸収体の前記最小部分の、前記吸収体の前記幅方向の長さ以上であり、
前記最小部分は、前記吸収体の前記長手方向における中央部に設けられており、
前記吸収体の前記長手方向における中央部は、前記基体から離隔可能となっており、
前記圧縮部は、前記基体のうち、前記吸収体の前記最小部分が重ねられる部分に3本以上設けられており、
一対の前記圧縮部は、前記最小部分が重ねられる部分に設けられた前記圧縮部のうち、前記幅方向における最も一方側に位置する前記圧縮部と、前記最小部分が重ねられる部分に設けられた前記圧縮部のうち、前記幅方向における最も他方側に位置する前記圧縮部であり、
前記吸収体は、前記吸液性部材を内包する不織布を有し、
前記吸収体の前記長手方向において、前記不織布の一端部が、前記基体に接合されており、前記不織布の他端部が、前記基体と非連結状態に離隔可能に構成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記不織布が身体に接触する側に位置する肌当接面と、前記不織布が身体に接触しない側に位置する非肌当接面とを有し、
前記吸収体の前記長手方向の中央部は、前記不織布の前記非肌当接面の一部と前記不織布の前記非肌当接面の他の一部とが、前記幅方向の中央部において、前記長手方向に沿って対向するように接合された幅狭領域であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記基体のうち、前記幅狭領域が重ねられる部分における、一対の前記圧縮部の、前記基体の前記幅方向の長さが、前記幅狭領域の、前記吸収体の前記幅方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項2または請求項3に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体の前記長手方向において、前記幅狭領域は、前記吸収体の前記幅方向の長さが前記幅狭領域の前記幅方向の長さよりも長い第1領域と、前記吸収体の前記幅方向の長さが前記幅狭領域の前記幅方向の長さよりも長い第2領域との間に位置することを特徴とする吸収性物品。 - 請求項4に記載の吸収性物品であって、
前記幅狭領域の目付は、前記第1領域および前記第2領域の各目付よりも低いことを特徴とする吸収性物品。
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