JP5253111B2 - 赤外線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線撮像装置に関し、特に撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換において、信号がダイナミックレンジを外れることがないため安定した画像が取得できるものである。
赤外線撮像装置は、被写体が放射する赤外線を映像化するもので、赤外線を吸収することにより生じる温度上昇の差が画像の濃淡となる。被写体が放射する赤外線はレンズにより集光され、撮像素子上に結像する。撮像素子には赤外を検知する画素がニ次元平面上に配列されており、各画素は吸収した赤外線を熱に変換して温度に応じた電圧を出力する(特許文献1参照)。
国際公開WO99/31471(7頁)
赤外線撮像装置においては、画素を完全に断熱し、被写体から放射される赤外線による温度変化だけを電気信号に変換できればよいが、実際には、自己発熱や周辺温度変化が画素に伝わり出力信号のレベルがドリフトする。このとき、自己発熱や周辺環境による温度変化は、被写体が放射する赤外線の強度に応じて生じる温度変化と比べ大きい。
そのため、デジタル変換のレンジを被写体から放射される赤外線の変化にあわせた状態で、自己発熱等による温度ドリフトを放置すると、やがて出力信号のレベルがデジタル変換のレンジを外れ、画像が取得できなくなる。
逆に、温度ドリフトもカバーするようデジタル変換のダイナミックレンジを広く設定すると、分解能が低くなり、被写体から放射される赤外線の強度の微小な変化を表現出来なくなる。
この発明の赤外線撮像装置は、
所定の波長帯域に感度を有する有効画素を備えた撮像手段と、
所定の波長帯域成分を前記撮像手段の撮像面上で結像させる結像手段と、
所定の波長帯域成分の前記撮像手段への入射を遮る遮蔽手段と、
前記遮蔽手段を所定のタイミングで開放状態から遮蔽状態、あるいは遮蔽状態から開放状態に動作させる遮蔽制御手段と、
前記遮蔽制御手段の遮蔽動作を制御するタイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
前記撮像手段から出力される撮像信号を補正してアナログ補正撮像信号を出力する撮像信号補正手段と、
前記アナログ補正撮像信号をデジタル変換してデジタル補正撮像信号を出力するデジタル変換手段と、
前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号に基づいて固定パターンノイズを求め、該固定パターンノイズを、前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに出力する固定パターンノイズ取得手段と、
前記デジタル補正撮像信号から前記固定パターンノイズを差し引いた映像信号を出力する固定パターンノイズ除去手段とを備え、
前記撮像信号補正手段は、
前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号の1フレーム毎の平均値と目標値の差に基づいて前記デジタル補正信号を生成する補正信号生成手段と、
前記デジタル補正信号をアナログ変換してアナログ補正信号を出力するアナログ変換手段と、
前記撮像信号から前記アナログ補正信号を差し引くことで得られるアナログ差分信号を前記アナログ補正撮像信号として出力する差分手段とを有し、
前記アナログ補正撮像信号のうちの少なくとも前記有効画素から出力された信号が、前記デジタル変換手段のダイナミックレンジに収まるように、補正を行う
ことを特徴とする。
この発明によれば、撮像素子の出力信号から、信号のレベルを補正する補正信号を減算してからデジタル変換することで、自己発熱や周辺温度変化などに起因する出力信号の温度ドリフトが発生しても、アナログ−デジタル(A/D)変換器のダイナミックレンジを外れず、安定した画像が取得できる。
また、ペルチェ素子など、素子の温度を一定に保つ恒温制御に必要な部品や回路を実装する必要が無いため装置の小型化が図れる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の赤外線撮像装置の構成を表すブロック図である。
被写体が放射する赤外線はレンズ1により集光され、撮像素子3上に結像する。撮像素子3には赤外線を検知する素子がニ次元平面上に配列されており、各素子からは赤外線強度に応じて変化する信号が得られる。撮像素子3に配列されている赤外線検知素子は概ね8〜14マイクロメートルの波長帯域に感度を有する。この波長帯域成分の赤外線がレンズ1により集光され、撮像素子3上に結像するものとして以下説明する。なお、レンズ1と撮像素子3の間には8〜14マイクロメートルの波長帯域成分の赤外線を遮るシャッタ2が設けてある。
シャッタ2の開閉制御はシャッタ制御回路10が行う。シャッタ制御回路10は、タイミング生成回路11から送られてくるタイミング信号STに従いシャッタ2を開いたり(開放したり)、閉じたり(遮蔽したり)する。シャッタ2を閉じて遮蔽状態にすると、レンズ1で集光した赤外線の撮像素子3への入射は遮断されるため、被写体から放射される赤外線による信号成分が含まれない固定パターンノイズfpの成分のみからなる撮像信号INが撮像素子3から出力される。タイミング信号STは、撮像信号補正手段40の補正信号生成回路6と固定パターンノイズ取得手段50の更新回路52にも送られる。
撮像信号補正手段40は、補正信号生成回路6と、D/A変換器9と、差分回路4とを備え、撮像素子3から出力される撮像信号INを後段のA/D変換器5のダイナミックレンジ内におさまるよう補正した補正撮像信号SAを出力する。補正撮像信号SAは、A/D変換器5でデジタル補正撮像信号SDに変換される。
アナログ補正撮像信号SAは、後に詳しく述べるように、差分回路4から出力されるものであるので、「アナログ差分信号」ということもあり、アナログ補正撮像信号SAに対応するデジタル補正撮像信号SDを、「デジタル差分信号」ということもある。
デジタル差分信号SDは、撮像信号補正手段40と固定パターンノイズ取得手段50と固定パターンノイズ除去回路12へ送られる。
撮像信号補正手段40は、シャッタ2が閉じている間(タイミング信号STによりシャッタ2の遮蔽が指示されている間)、デジタル差分信号SDのレベルから撮像信号の補正量を算出する。シャッタ2が開いているとき(タイミング信号STによりシャッタ2の開放が指示されている間)には補正量は変更しない。
固定パターンノイズ取得手段50は、シャッタ2が閉じているとき(タイミング信号STによりシャッタ2の遮蔽が指示されているとき)のデジタル差分信号SD(シャッタ2が閉じているときの、撮像素子3による撮像の結果得られた撮像信号INから補正信号GAを差し引くことで得られるアナログ差分信号SAをデジタル変換して得られるデジタル差分信号SD)から固定パターンノイズfpの積算値SFを求めて記憶するとともに積算値SFから求めた固定パターンノイズ平均値AF(を表す信号)を固定パターンノイズ除去回路12へ送る。
より詳しく述べると、固定パターンノイズ除去回路12はデジタル差分信号SDと固定パターンノイズ平均値(各画素についての、複数フレームにわたる平均値)AFの差分を映像信号VOとして出力する。
このようにして求められた固定パターンノイズの平均値AFを単に「固定パターンノイズFPN」と言うこともある。そして、上記のようにして固定パターンノイズの積算値(各画素についての複数フレームにわたる積算値)SFを求め、その平均値AFを求める処理を「固定パターンノイズの平均値AFの取得」、あるいは単に「固定パターンノイズFPNの取得」と言うこともある。
以下に説明するように、シャッタ2が閉じていても、撮像信号の補正量の算出と固定パターンノイズFPNの取得を同時に実行せず、まず、撮像信号補正手段40により撮像信号の補正量を確定してから、固定パターンノイズFPNを取得するようにしている。撮像信号の補正により、デジタル差分信号SDのレベルが変化するため、(各フレームの)固定パターンノイズfpのレベルも変化してしまうためである。
以下、固定パターンノイズ取得手段50について詳しく説明する。
固定パターンノイズ取得手段50は、固定パターンノイズの積算値SFを取得して記憶するための、FPNメモリ51と、FPNメモリ51の記憶内容(積算値)SFの更新を行なう更新回路52と、信号の加算を実行する加算回路53と、除算回路54を備える。FPNメモリ51は、フレームメモリで構成され、各画素についてのノイズの積算値SFを、固定パターンノイズFPNとして記憶する。FPNメモリ51から読み出された積算値SFは、読み出されて加算回路53及び除算回路54へ送られる。
加算回路53は、A/D変換器5より送られてくるデジタル差分信号SDとFPNメモリ51内に格納されている信号SFを加算した結果を更新回路52へ送る。更新回路52は、固定パターンノイズの平均値AFの取得時にはFPNメモリ51に格納されている信号SFを加算結果で更新する(置き換える)が、そうでない時には更新しない(置換えを行なわない)。
固定パターンノイズの平均値AFの取得手順の一例を図2に示す。ここでは、撮像信号の補正量の算出(撮像信号補正手段40による補正信号GAの算出、更新)は行わないものとして説明する。
図2で「フレームカウント」は、フレームの番号(相対的な番号)を表す。フレームカウント0までは電源がOFFであり、フレームカウント1で電源がONになったものとする。
まず、フレームカウント3でシャッタ2を遮蔽状態にするとともに、FPNメモリ51の値SFが更新回路52により初期化されてゼロとなる。シャッタ2の遮蔽とFPNメモリ51の初期化が完了したら、次のフレームカウント4で加算回路53は、デジタル差分信号SD(4)とFPNメモリ51から読み出される信号SF(4)(=ALL"0")を加算して更新回路52へ送り、更新回路52は送られてきた加算結果(SD(4)+SF(4))でFPNメモリ51を更新する。フレームカウント5でも同様に、加算回路53は、デジタル差分信号SD(5)とFPNメモリ51から読み出される信号SF(5)(=SD(4)+SF(4))を加算して更新回路52へ送り、更新回路52は送られてきた加算結果(SD(5)+SF(5))でFPNメモリ51を更新する。フレームカウント6、7でも同様に加算と更新を繰り返し実行する。フレームカウント8で、シャッタ2を開放状態に戻す。
このような処理により、FPNメモリ51には、デジタル差分信号SDとして得られた固定パターンノイズfp(遮蔽状態における撮像信号INに基づくデジタル差分信号SD)を4フレームにわたり積算した結果(遮蔽状態である、フレームカウント3〜6における撮像により、フレームカウント4〜7に、撮像素子3から出力された撮像信号INと補正信号GAとから求められたデジタル差分信号SDとして出力されたものの積算値)SFが格納されることになる。
除算回路54は、FPNメモリ51に格納された固定パターンノイズの積算値SFを、「4」で除算して固定パターンノイズの1フレーム当たりの平均値AFを求める。ここで除数を「4」とするのは、積算値SFが4フレームにわたる積算の結果得られたものであるためである。
「4」は「2」の2乗であるので、「4」で割る演算は、下位2ビットを切り捨てることにより行い得る。固定パターンノイズ取得時の繰り返し回数は「4」に限らず任意に設定してよいが、「2」のべき乗でない場合には下位ビットの切捨てではなく、汎用的な(除数が制限されない)除算回路を用いる必要がある。除算回路54の出力AFは固定パターンノイズ除去回路12に送られる。
次に、撮像信号補正手段40における撮像信号の補正量の算出方法について詳しく説明する。
まず、撮像素子3の出力信号について説明する。撮像素子には、赤外線に対して感度のある画素(有効画素)の他に、感度の無い画素(無効画素)も設けられている。図3に垂直期間ごとの撮像信号INの波形の一例を、図4に水平期間ごとの撮像信号INの波形の一例をそれぞれ示す。図4に示されるように、1水平期間は、有効画素からの信号が出力される期間、無効画素からの信号が出力される期間、ブランキング期間からなる。図示した波形では、有効画素からの信号が出力される期間の前後に無効画素からの信号が出力される期間がある。無効画素には赤外線に対して感度が無いが、有効画素と同様に、周辺環境や素子の自己発熱等の温度変化により出力信号のレベルが変動する。無効画素からの出力信号は、周辺温度の変化や素子の温度の変化に伴う、有効画素からの出力信号の変動を補正するために用いられる。
図5(a)〜(c)に周辺温度の変化と撮像信号INのレベルの関係を示す。温度はT1<T2<T3の関係がある。図のように、温度変化と共に撮像素子の出力レベルがドリフトするため、放置すると信号レベルがデジタル変換器5のレンジを外れてしまう。
撮像信号補正手段40の補正信号生成回路6は、差分回路4から出力される差分信号(補正撮像信号)のうちの少なくとも有効画素から出力された信号がA/D変換器5のダイナミックレンジ内に収まるように撮像信号を補正するための補正信号GAを、A/D変換器5から出力されるデジタル差分信号SDに基づいて算出する。
具体的には、例えば、シャッタ2が遮蔽状態で固定パターンノイズfpの積算を行っていないとき(タイミング信号STにより遮蔽状態が指示されているとき)、A/D変換器5により、サンプル周期毎に得られるデジタル差分信号SDの有効画素からの出力信号のレベルの平均値(1フレーム内の平均値)AVE_Eを算出し、平均値AVE_Eと目標値AVEtとの差を、当該差分信号SDの算出に用いられた補正信号GDに加算し、新たな補正号信GDとする。
なお、有効画素からの出力信号レベルの平均はフレーム毎に多少ばらつく可能性があるので、1フレームの平均値の代わりに、数フレーム分の有効画素の全画素平均値を用いても良い。
補正信号生成回路6は、例えば図6に示すように、有効部分抽出部601と、平均算出部602と、減算部603と、加算部604と、補正値メモリ605とを有する。
有効部分抽出部601は、差分信号SDのうちの有効画素の部分(有効画素についての差分信号)SD_Eを抽出する。
平均算出部602は、有効部分抽出部601から出力される、有効画素についての差分信号SD_Eの、フレーム毎の平均値AVE_Eを求める。例えば、差分信号SD_Eを1フレームにわたって積算し、当該フレーム内の有効画素の画素数で割ることで平均値AVE_Eを求める。
減算部603は、平均値AVE_Eから目標値AVEtを減算し、差信号DIFF_Eを出力する。
補正値メモリ605としては、各フレームの全ての画素に対して1つの補正値を記憶するものが用いられている。補正値メモリ605に記憶される補正値GDは、例えば、信号レベルの中央値(8ビットデジタル信号の場合には「127」)に初期設定され、その後以下のように更新される。
加算部604は、補正値メモリ605に記憶されている、補正値を示す補正信号GDと、差信号DIFF_Eとを加算して、新たな補正信号GDとして出力する。加算部604から出力された補正信号GDは、補正値メモリ605に書き込まれ、これにより、補正値メモリ605の記憶内容が更新される。
補正値メモリ605に書き込まれた補正信号GDは、D/A変換器9に供給されるとともに、次のフレーム周期において差分DIFF_Eが加算部604に入力されるときに、これに同期して加算部604に供給される。
ここで説明している例では、平均値AVE_Eおよび差信号DIFF_Eは、1フレーム毎の値であり、各フレームの間同じ値に保たれる。
補正値メモリ605は、上記のように、全ての画素に対して1つの補正値を記憶しており、加算部604における差信号DIFF_Eとの加算のために、1フレーム期間に一度、補正値を表す信号GDが加算部604に供給される。一方、撮像素子1のそれぞれの画素からの撮像信号INの出力に同期して、補正値メモリ605から、同じ補正値を表す信号GDが繰り返し読み出されてD/A変換器9に出力される。このような処理を繰り返すことにより、補正信号GDの値の調整が行われる。
なお、上記の例では、補正値メモリ605が全ての画素についての1つの補正値を記憶し、同じ補正値が繰り返し読み出されるものとしているが、補正値メモリ605としてフレームメモリを用い、それぞれの画素のための補正値を記憶することとしても良い。この場合には、加算部604における加算により算出された同じ補正値が、フレームメモリ内のそれぞれの画素のための記憶アドレスに書き込まれる。
後述の動作により補正信号GDの値が収束したら、補正信号GDの更新を終了し、そのときの補正信号GDが保存され、その後、固定パターンノイズFPNの取得や、シャッタ2の開放状態での撮像(撮像信号の出力)の間、保存された補正信号GDが用いられる。
減算部603に供給される目標値AVEtは、ここでは信号レベルの中央値(8ビットデジタル信号の場合「127」)とする。補正信号GDはD/A変換器9でアナログの補正信号GAに変換され、差分回路4に送られる。差分回路4は、撮像信号INと補正信号GAの差分信号SAを補正撮像信号としてA/D変換器5へ出力する。
1回の処理で補正撮像信号SAがA/D変換器のレンジ内に収まる場合もあるが、補正撮像信号SAがA/D変換器のレンジを大きく外れている場合や電源投入直後で撮像素子からの出力信号の変動が激しい場合などは複数回繰り返し実行する必要がある。
撮像信号の補正処理について更に具体的に説明する。
図7(a)〜(d)及び図8(a)〜(d)に、撮像信号INと補正信号GAと差分信号SAの関係を示す。本実施の形態では、差分信号SAをデジタル信号に変換するためのA/D変換器5の分解能は8ビット、A/D変換器5のアナログ入力信号のレンジは0.0〜2.0V、デジタル補正信号GDをアナログに変換するためのD/A変換器9の分解能は8ビット、アナログ補正信号GAのレンジは0.0〜2.0Vとして説明する。また、補正信号GDの初期値は目標値AVEtである中央値127(=1.0V)と同じとする。
図7(a)〜(d)はフレームカウント0における処理、図8(a)〜(d)はフレームカウント1における処理を示す。ここで「フレームカウント」は、フレームの相対的な番号を意味し、図2におけるフレームカウントとは必ずしも一致しない。
図7(a)及び図8(a)は、撮像信号INを示し、信号レベルは、0.0から4.0V程度までの範囲が示してある。図7(b)及び図8(b)は、アナログ補正信号GAを示し、縦軸上の信号レベルは0.0から2.0Vまでを示す。図7(b)及び図8(b)の縦軸にはまた、アナログ変換前のデジタル補正信号GDの信号値が括弧内に示してある。図7(c)及び図8(c)は、アナログ差分信号SAを示し、信号レベルは0.0から4.0Vまでの範囲を示す。図7(d)及び図8(d)は、デジタル差分信号SDを示す。アナログ差分信号SAのうち、2.0V以下の部分がそれに比例する値のデジタル信号SDに変換され、アナログ信号SAのうちの2.0Vを超える部分は、すべて最大値「255」に変換される。図7(d)及び図8(d)の縦軸にはまた、デジタル変換前のアナログ差分信号SAの電圧値が括弧内に示してある。図7(d)及び図8(d)にはさらに、差分信号SDのうちの、有効画素部分の平均値AVE_Eが示され、さらに該平均値AVE_Eと目標値AVEtとの差DIFF_Eが示されている。
まず、フレームカウント0で、図7(a)に示す撮像信号IN(0)から図7(b)に示す補正信号GA(0)を差し引いて図7(c)に示す差分信号SA(0)を得る。差分信号SA(0)をA/D変換して図7(d)に示すデジタル差分信号SD(0)を生成する。この変換に際し、アナログ差分信号SAのうち、A/D変換器5のダイナミックレンジである0.0〜2.0Vの範囲内にある部分は然るべきデジタル値(アナログ信号の値に比例する値を持つデジタル値)に変換されるが、ダイナミックレンジを上回る2.0Vより大きい部分(アナログ信号)は全て「255」に変換される。図7(a)では、撮像信号INが殆どすべて2.0Vより大きく、4.0Vより小さい範囲にある場合を示している。
そこで、撮像信号INから補正信号GAの初期値GA(0)=1V(デジタル値「127」に対応する値)を差分回路4で差し引き、A/D変換器5でデジタル変換することで得られるデジタル差分信号SD(0)(その値は「255」以下に抑えられる)の有効画素の信号レベルの平均値AVE_E(0)を補正信号生成回路6内の平均算出部602で算出する(図7(d)に示す例では、平均値AVE_E(0)は「127」と「255」の中間値(「191」)程度となっている)。
次に、平均値AVE_E(0)と目標値としての中央値「127」との差DIFF_E(0)=AVE_E(0)−AVEt=AVE_E(0)−127を減算部603で求める。この値DIFF_E(0)(「64」程度)を補正信号の初期値GD(0)=127に加算部604で加算し(加算結果は「191」程度)、次のフレームの補正信号GD(1)=GD(0)+DIFF_E(0)とする。
その結果、フレームカウント1における補正信号GA(1)は、図8(b)に示すように、フレームカウント0における補正信号GA(0)よりも大きい値となり、この補正信号GA(1)を図8(a)に示す撮像信号IN(1)から差引くことで得られる差分信号SA(1)は、図8(c)に示すように、フレームカウント0における値よりも小さい値となり、有効画素部分の平均値がA/D変換器5のダイナミックレンジの中央付近に位置することとなり、さらに差分信号SA(1)は、0.0V近くから2.0V近くまでの範囲に及ぶものとなり、A/D変換器5のダイナミックレンジを有効に(十分に)活用したA/D変換を行うことができる。
図7(a)〜(d)及び図8(a)〜(d)では、目標値AVEtをA/D変換器5のダイナミックレンジの中央値とし、補正信号の初期値(GD(0))や差分信号SDの平均値を上記中央値にあわせることとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、遮蔽時の撮像信号レベルに対して開放時に撮像する被写体の撮像信号レベルが極めて高い場合、被写体部分の信号がA/D変換器5のダイナミックレンジを外れる可能性がある。このような場合には、差分信号SAの平均値がA/D変換器5のダイナミックレンジの下限に近い値となるように補正信号を生成する(そのために、目標値AVEtを中央値よりも低い値に設定する)と、A/D変換器5のダイナミックレンジを有効に活用できる。以下、目標値AVE_tを中央値の1/2である「63」とした場合について、図9(a)〜(d)、図10(a)〜(e)を参照して説明する。図9(a)〜(d)、図10(a)〜(d)はそれぞれ図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)に対応する。
図9(a)〜(c)の動作は、図7(a)〜(c)と同じである。但し、撮像信号IN(0)が図7(a)よりも低いレベルであるものとしている。図9(c)に示す、フレームカウント0の時の差分信号SA(0)をデジタル変換することにより得られた、図9(d)に示すデジタル差分信号SD(0)から算出した有効画素の平均値AVE_E(0)と、目標値AVEt(=「63」)との差DIFF_E(0)=AVE_E(0)−63を求め(図9(d))、この差DIFF_E(0)とフレームカウント0の補正信号GD(0)に加算して、次のフレーム(フレームカウント1)のための補正信号GD(1)を得、さらにアナログ変換することで、図10(b)に示す、次のフレーム(フレームカウント1)のためのアナログ補正信号GA(1)を得る。このアナログ補正信号GA(1)は、図8(b)に示すものよりも大きな値となる。この結果、図10(c)に示すフレームカウント1の差分信号SA(1)は、図8(c)に示すものよりも小さい値となる。図示の例では、図10(c)に示すように、差分信号SA(1)の平均値がA/D変換器5のダイナミックレンジの下限側1/4程度のレベルとなる。従って、A/D変換の結果得られるデジタル差分信号SD(1)は、シャッタが遮蔽状態のままであれば、図10(d)に示すように、A/D変換器5のダイナミックレンジの下限に近い範囲に抑えられているが、シャッタを開放すれば、極めて高温の被写体を撮像しても、図10(e)に示すように、被写体部分の信号がA/D変換器5のダイナミックレンジ内に収まり、白飛びのない画像が得られる。
以上、図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)、図10(a)〜(e)を参照して説明した例では、補正信号GD(0)が常に(1フレーム期間の全体にわたり)一定レベルに保たれるが、本発明はこれに限定されない。無効画素の撮像信号を後段の信号処理で用いる場合、無効画素部分の差分信号SAもD/A変換器9のダイナミックレンジ内に収めてデジタル信号に変換しなければならない。このような場合には、有効画素部分の信号の平均値AVE_Eと別に無効画素部分の信号の平均値AVE_Dも求め、有効画素用の補正信号と無効画素用の補正信号を別々に算出し、撮像素子が有効画素と無効画素の撮像信号を出力するタイミングにあわせて補正信号のレベルを変えることとしている。
この場合に用いられる補正信号生成回路6の例を図11に示す。図示の補正信号生成回路6は、有効部分抽出部601と、平均算出部602と、減算部603と、加算部604と、補正値メモリ605と、無効部分抽出部611と、平均算出部612と、減算部613と、加算部614と、補正値メモリ615と、連結部621とを有する。
有効部分抽出部601、平均算出部602、減算部603、加算部604、及び補正値メモリ605は、図6に示したものと同様のものである。
無効部分抽出部611、平均算出部612、減算部613、加算部614、及び補正値メモリ615は、それぞれ有効部分抽出部601、平均算出部602、減算部603、加算部604、及び補正値メモリ605と同様のものであるが、無効部分抽出部611は、無効画素についての差分信号を抽出し、平均算出部612、減算部613、加算部614、及び補正値メモリ615は、それぞれ、平均算出部602、減算部603、加算部604、及び補正値メモリ605が有効画素に対して行なうのと同じ処理を無効画素に対して行なう。
無効部分抽出部611の出力は符号「SD_D」で表され、平均算出部612の出力は符号「AVE_D」で表され、減算部613の出力は符号「DIFF_D」で表され、加算部614から出力される補正値メモリ615に記憶される補正値は符号「GD_D」で表されている。一方、有効部分抽出部601の出力は符号「SD_E」で表され、平均算出部602の出力は符号「AVE_E」で表され、減算部603の出力は符号「DIFF_E」で表され、加算部604から出力される補正値メモリ605に記憶される補正値は符号「GD_E」で表されている。
補正値メモリ605は、有効画素部分についての一つの(共通の)補正値GD_Eを記憶し、撮像素子1のそれぞれの有効画素からの撮像信号INの出力に同期して、同じ補正値GD_Eを表す信号が繰り返し読み出されて出力され、一方加算部604における差分信号DIFF_Eとの加算のために、1フレーム期間に一度、補正値GD_Eを表す信号が、加算部604に供給される。
補正値メモリ615は、無効画素部分についての一つの(共通の)補正値GD_Dを記憶し、撮像素子1のそれぞれの無効画素からの撮像信号INの出力に同期して、同じ補正値GD_Dを表す信号が繰り返し読み出されて出力され、一方加算部614における差分信号DFF_Dとの加算のために、1フレーム期間に一度、補正値GD_Dを表す信号が、加算部614に供給される。
連結部621は、加算部604から出力される有効画素部分についての補正信号GD_Eと無効画素部分についての補正信号GD_Dとを連結して、フレーム全体について補正信号GDとして出力する。この補正信号GDは、有効画素部分と無効画素部分とで異なる値を持つものとなる。
なお、上記の例では、補正値メモリ605が有効画素部分についての1つの補正値GD_Eを記憶し、撮像素子1のそれぞれの有効画素からの撮像信号INの出力に同期して同じ補正値GD_Eが繰り返し読み出され、同様に補正値メモリ615が無効画素部分についての1つの補正値GD_Dを記憶し、撮像素子1のそれぞれの無効画素からの撮像信号INの出力に同期して同じ補正値GD_Dが繰り返し読み出され、連結部621で補正値GD_E、GD_Dを示す信号が連結されるものとしているが、補正値メモリ605及び615を単一のフレームメモリで構成し、それぞれの画素のための補正値を記憶することとしても良い。この場合には、加算部604における加算により算出された補正値GD_Eが、フレームメモリ内のそれぞれの有効画素のための記憶アドレスに書き込まれ、加算部614における加算により算出された補正値GD_Dが、フレームメモリ内のそれぞれの無効画素のための記憶アドレスに書き込まれる。D/A変換器9への出力に際しては、フレームメモリの記憶内容を順に読み出せば良く、別個の連結部が不要となる。言い換えると、フレームメモリが連結部の役割をも果たすことになる。
このような補正信号生成回路6を備える場合の撮像信号INと補正信号GAと差分信号SAの関係を図12(a)〜(d)及び図13(a)〜(d)に示す。図12(a)〜(d)、図13(a)〜(d)は、それぞれ図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)に対応する。図12(a)〜(d)、図13(a)〜(d)の動作は、図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)と同じである。但し、撮像信号IN(0)が、図12(a)に示すように、2.0Vより小さい値の範囲(約1.0〜2.0Vの範囲)ものであり、補正信号の初期値GD(0)が中央値の1/2である「63」に設定され、それに対応するアナログ信号GA(0)は、図12(b)に示すように、0.5V程度にされている。その結果、フレームカウント0における差分信号SA(0)は、図12(c)に示すように、約0.5〜1.5Vの範囲の値を取り、その平均値が約1.0Vである。
図12(d)に示すように、有効画素の部分の平均値AVE_E(0)と無効画素の部分の平均値AVE_D(0)とを別々に(それぞれ平均算出部602、612で)求め、目標値AVEt(中央値に等しいものとしている)との差DIFF_E(0)、DIFF_D(0)をそれぞれ減算部603、613で求め、これを補正信号の初期値GD_E(0)、GD_D(0)に加算部604、614で加算することで次のフレーム(フレームカウント1)のための、有効画素の部分のデジタル補正信号GD_E(1)と、無効画素の部分のデジタル補正信号GD_D(1)を求める。
有効画素の部分のデジタル補正信号GD_E(1)と、無効画素の部分のデジタル補正信号GD_D(1)を連結部621で連結することでデジタル補正信号GD(1)を得る。
このデジタル補正信号GD(1)をD/A変換器9で変換することでアナログ補正信号GA(1)を得る。デジタル補正信号GD(1)は、有効画素部分と無効画素部分とで信号値が異なり、従ってアナログ補正信号GA(1)は、有効画素部分と無効画素部分とで信号値が異なる。図13(b)では、有効画素部分の補正信号がGA_E(1)で示され、無効画素部分の補正信号がGA_D(1)で示されている。
このような補正信号GA_E(1)、GA_D(1)を、図13(a)に示す、次のフレームの撮像信号IN(1)から差引くことで得られる、図13(c)に示す差分信号SA(1)は、有効画素の部分と無効画素の部分とのレベル差が小さい(殆どない)ものとなり、有効画素の部分も無効画素の部分もA/D変換器5のダイナミックレンジの中央値を中心とするものになっている。従って、A/D変換の結果得られるデジタル差分信号SD(1)は、図13(d)に示すように、有効画素の部分も無効画素の部分もA/D変換器5のダイナミックレンジの中心値を中心とするものとなっている。
次に温度変化などに対する対策について説明する。
初めにも述べたが、撮像信号補正手段40は、シャッタ2が開いて被写体の撮像を行っている時には補正信号は変更しない。よって、シャッタ2を開放状態にして被写体の撮像を開始した直後は特に問題ないが、時間の経過と共に周辺温度の変化や自己発熱などにより、素子温度が変化することが考えられる。その結果、撮像素子の出力信号のレベルが徐々に変化し、A/D変換器5のダイナミックレンジを外れてしまう。このような事態を回避するためには、定期的に、あるいは差分信号の飽和や黒つぶれを検知した時に、補正信号の変更と固定パターンノイズFPNの取得を実行する。
しかし、補正信号や固定パターンノイズFPNを更新するためにはシャッタを閉じる必要があり、その間の映像が途切れてしまう。映像が途切れることが問題となる場合には、補正信号や固定パターンノイズFPNの更新を行う代わりに、図1の実施の形態の補正信号生成回路6で、温度測定器14の測定温度に応じて補正信号のレベルを調整しても良い。
具体的な補正信号の調整手順について説明する。
温度測定器14は、撮像素子の内部、又はその周辺環境の温度を測定する。撮像素子の内部、又はその周辺環境の温度の各々において、一つの測定点の温度に限定されず、複数の測定点の温度の単純平均値を測定値としても良い。さらに、撮像素子の内部、又はその周辺環境の温度の双方を検出してそれらの加重平均値を測定値としても良い。
補正信号生成回路6は、例えば図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)を参照して説明した補正信号の決定の際に温度測定器14による測定の結果得られた温度測定値T0を記憶しておく。そして、シャッタを開放して被写体を撮像する状態になったら、補正信号生成回路6は、その時点の温度測定値TNと補正信号算出時の温度測定値T0との差から補正信号の調整量ΔGを算出し、補正値メモリ605から出力される補正信号に加算し、加算結果を(調整された)補正信号GD(調整前の補正信号と同じ符号で表されている)として、D/A変換器9に供給する。調整量ΔGは式(1)により算出する。
ΔG=(TN−T0)×Ka …(1)
Kaは、温度の変化量に対する撮像素子の出力信号のレベルの変化量を表す係数であり、予め測定し、補正信号生成回路6で記憶しておく。
以上の処理により、温度の変化に因らず安定した映像を途切れることなく得ることができる。
上記のような温度補償を行なう場合の補正信号生成回路6の一例を図14に示す。図示の補正信号生成回路6は、図6に示すものと概して同じであるが、温度メモリ622、減算部623、調整量算出部624、及び調整部625が付加されている点で異なる。
温度メモリ622は、補正信号を決定したときの温度測定値T0を記憶する。
減算部623は、現在の温度測定値TNから記憶されている温度測定値T0を減算する。
調整量算出部624は、温度測定値TNと温度測定値T0の差から、式(1)により調整量ΔGを求める。
調整部625は、調整量ΔGを、補正値メモリ605から出力される補正信号GDに加算することで調整された補正信号GDを求める。
温度の代わりに、無効画素の信号レベルを利用しても良い。無効画素には赤外線に対する感度が無いため、シャッタを開放状態にしても遮蔽状態にしても信号レベルは変わらない。よって、図7(a)〜(d)、図8(a)〜(d)を参照して説明したように補正信号を決定するときの無効画素の信号レベル(例えば、平均値)SD_D0を記憶しておき、シャッタ開放時の無効画素の信号レベルSD_DNとの差に応じて補正信号を調整すればよい。この場合には、調整量ΔGは式(2)により算出する。
ΔG=(SD_DN−SD_D0)×Kb …(2)
Kbは、無効画素の信号レベル変化量に対する撮像素子の出力信号のレベルの変化量を表す係数であり、予め測定し、補正信号生成回路6で記憶しておく。
上記のような温度補償を行なう場合の補正信号生成回路6の一例を図15に示す。図示の補正信号生成回路6は、図11に示すものと概して同じであるが、平均メモリ632、減算部633、調整量算出部634、及び調整部635が付加されている点で異なる。
平均メモリ632は、補正信号を決定したときの平均値AVE_Dを、補正信号決定時の信号レベルSD_D0として記憶する。
減算部633は、現在の処理中の撮像信号についての差分信号の、無効画素部分の平均AVE_Dを、信号レベルSD_DNとして取得し、SD_DNから、記憶されている平均値SD_D0を減算する。
調整量算出部634は、信号レベルSD_DNと信号レベルSD_D0の差から、式(2)により調整量ΔGを求める。
調整部635は、調整量ΔGを、連結分621から出力される補正信号GDに加算することで、調整された補正信号GD(調整前の補正信号と同じ符号で示す)を求める。
なお、温度測定器14で測定された温度の変化に基づく補正信号の調整と、無効画素のデジタル差分信号の平均値の変化に基づく補正信号の調整を併せて行なっても良い。
実施の形態2.
図16はこの発明の実施の形態2の赤外線撮像装置の構成を表すブロック図である。
図1と同じ符号は同様の部材を示す。図16に示す装置には、図1の装置に対し、可変利得増幅回路15と利得制御回路16が加わっている点、及び補正信号生成回路6の代わりに補正信号生成回路13が用いられている点で異なる。
可変利得増幅回路15は、差分回路4の出力信号を所定の増幅率で増幅する。可変利得増幅回路の増幅率は、利得制御回路16により設定される。以下の説明では、差分回路4の出力信号を符号「SAa」で表し、可変利得増幅回路15の出力信号を符号「SAb」で表す。
利得制御回路16は、差分信号SAbの変化範囲(最低値から最高値までの範囲)がA/D変換器5の入力ダイナミックレンジのほぼ全体に及ぶように増幅率を設定する。
可変利得増幅回路15で増幅された信号SAbは、A/D変換器5でデジタル信号SDbに変換される。
補正信号生成回路13は、図1の補正信号生成回路6と概して同じであるが、以下の点で異なる。即ち、補正信号生成回路13は、増幅回路15で増幅された差分信号SAbを用いて、増幅していない撮像信号INを補正する信号のレベルを算出することになるため、増幅率を考慮に入れて補正信号のレベルを設定する。
以下、具体的な手順を説明する。以下では、補正信号生成回路6として図11に示すものが用いられているものとする。
まず初めにシャッタが閉じた状態で、撮像信号の有効画素部分、無効画素部分のそれぞれの平均値が目標値になるように補正信号のレベルを設定する。補正信号の設定が完了したら、利得制御回路16は可変利得増幅回路15の増幅率を決定する。その後、固定パターンノイズを取得し、シャッタを開放して撮像を開始する。撮像開始後、温度の変化や無効画素のレベルに変化が生じた場合、その変動量に応じて補正信号のレベルを補正する。補正信号の設定方法と固定パターンノイズの取得方法は実施の形態1に関して、図2、図12(a)〜(d)、図13(a)〜(d)などを参照して説明したとおりである。以下では、増幅率の決定方法と補正信号レベルの補正方法について更に詳しく説明する。
補正信号設定後の、撮像信号INと補正信号GAと差分信号SAa、SAbとデジタル差分信号SDbは、図17(a)〜(d)、(f)に示すとおりである。但し、図17(a)及び(b)は、図13(a)及び(b)と同じである。図17(c)は、増幅前のアナログ信号SAaを示すものであり、この信号SAaの値は図13(c)の信号SAと同じである。図17(d)は、増幅後のアナログ信号SAbを示し、図17(f)は、アナログ信号SAbをデジタル変換することで得られるデジタル信号SDbを示す。
図17(e)は、アナログ信号SAaに対応するデジタル信号(アナログ信号SAaを仮にデジタル変換した場合に得られるデジタル信号)SDaである(本実施の形態では、このようなデジタル信号SDaは実際には生成されない)。
利得制御回路16は、例えば、差分信号がその中央値を維持したまま、補正信号設定後のアナログ差分信号SAbの最大値AMX又は最小値AMNがA/D変換器5のダイナミックレンジ内に収まる範囲内で信号を増幅する。つまり、A/D変換器8が8ビット信号を出力する場合、オフセットOFSTと増幅率GAINを以下の式(3)により求める。以下の説明で、MAX、MINはそれぞれ、アナログ信号SAbの最大値AMX、AMNに対応するデジタル信号の値である。
OFST=127(中央値) …(3)
(127−MIN)≧(MAX−127)のとき
GAIN=(127/(127−MIN))×α …(4a)
(127−MIN)<(MAX−127)のとき
GAIN=(127/(MAX−127))×α …(4b)
ここで、αは0.0〜1.0の間の値であり、予め定められる。
上記の式(3)、式(4a)、式(4b)を用いる代わりに、信号全体がA/D変換器5のダイナミックレンジ内に収まり、かつ、ダイナミックレンジのほぼ全体に及ぶようにするため、オフセットOFSTと増幅率GAINを以下により算出しても良い。αは0.0〜1.0の間の値であり、予め定められる。
OFST=(MAX+MIN)/2 …(5)
GAIN=(255/(MAX−MIN))×α …(6)
可変利得増幅回路15は利得制御回路16で算出したオフセットOFSTと増幅率GAINを用いて、差分信号SAaを増幅して増幅後の差分信号SAbを取得する。
SAb(n)=(SAa(n)−OFST)×GAIN …(7)
例えば、図17(c)、(e)に示すように、差分信号SAaの最大値、最小値に対応するデジタル信号SDaの最大値MAX、最小値MINをそれぞれ、「175」、「80」とする。αを0.9として、式(3)、式(4a)、式(4b)によりオフセットとゲインを算出するとそれぞれ以下の値になる。
OFST=127 …(8)
GAIN=(127/(207−127))×0.9≒1.4 …(9)
ここでは、α=0.9として増幅率を低めに設定した。これは、差分信号が多少増減しても0〜255を外れないよう余裕を持たせるためである。増幅後の差分信号SAb、SDbは、図17(d)、(f)に示すごとくとなる。
次に、補正信号のレベルの補正方法について説明する。補正信号を設定し、増幅率を決定し、固定パターンノイズを取得したら、シャッタを開放状態にして撮像を開始する。撮像開始前には、そのときのセンサ内部の温度T0や無効画素の信号レベルSD_D0を保存しておく。撮像中に温度や無効画素の信号レベルが変化したら、その変化量に応じて補正信号のレベルを変更する。温度が変化した時の補正手順は実施の形態1と同様であるが、無効画素の信号レベルが変化したときの調整量ΔGの算出時には増幅率を考慮する必要がある。式(10)に調整量ΔGの算出式を示す。
ΔG=(SD_DN−SD_D0)×Kb
×(GAIN_b/GAIN_N) …(10)
ここで、GAIN_bは係数算出時の増幅率、GAIN_Nは現在の増幅率である。
以上のように増幅回路を組み合わせることで、A/D変換器5のダイナミックレンジを更に有効に活用することができる。
実施の形態3.
図18はこの発明の実施の形態3の赤外線撮像装置の構成を表すブロック図である。
レンズ1、シャッタ2、撮像素子3、A/D変換器5、シャッタ制御回路10、タイミング生成回路11、温度測定器14、固定パターンノイズ除去回路12、固定パターンノイズ取得手段50、可変利得増幅回路15、及び利得制御回路16は図16と同じものである。これらは実施の形態1及び2に関して図1及び図16を参照して説明したのと同様に動作して同様な効果を示すものであるので、その説明を省略する。
実施の形態1及び2では、撮像信号補正手段40の中の補正信号生成回路は1系統のみの出力であったが、図18の補正信号生成回路17では第1のデジタル補正信号GD1と第2のデジタル補正信号GD2を生成する。更に、2系統の出力に対応した第1のD/A変換器18及び第2のD/A変換器19を備え、それぞれによりD/A変換の結果を結合、例えば加算する結合器20が増設されている点が異なる。
補正信号生成回路17は、例えば、図19に示すように、有効部分処理部620、無効部分処理部630、連結部621、及び連結部631を備える。
有効部分処理部620は、図20に示すように、有効部分抽出部601と、平均算出部602と、減算部603と、加算部604と、補正値メモリ605と、加減算部607と、補正値メモリ645と、加減算部647と、判定部648とを有する。
無効部分処理部630は、図21に示すように、無効部分抽出部611と、平均算出部612と、減算部613と、加算部614と、補正値メモリ615と、加減算部617と、補正値メモリ655と、加減算部657と、判定部658とを有する。
図20の有効部分抽出部601、平均算出部602、減算部603、加算部604、及び補正値メモリ605、並びに図21の無効部分抽出部611、平均算出部612、減算部613、加算部614、及び補正値メモリ615は、図11に示したものと同様のものである。
但し、補正値メモリ605に記憶されている補正信号は符号「GD2_E」で表され、補正値メモリ615に記憶されている補正信号は符号「GD2_D」で表されている。
図20の補正値メモリ645は、補正信号GD1_Eを記憶している。補正信号GD1_Eの初期値は例えば信号レベルの中央値である「127」とされ、その後以下のように更新される。
加減算部647は、補正値メモリ645から読み出された補正信号GD1_Eに対し、第1の所定値、例えば「32」の加算、または減算を行った結果を出力し、または補正信号GD1_Eをそのまま出力する。加減算部647の出力は、補正値メモリ645に書き込まれ、これにより、補正値メモリ645の記憶内容が更新される。
加減算部607は、補正値メモリ605から読み出された補正信号GD2_Eに対し、第2の所定値、例えば「256」の加算、または減算を行った結果を出力し、または補正信号GD2_Eをそのまま出力する。
第2の所定値「256」は、第1の所定値「32」の8倍(23倍)の値である。
判定部648は、加算部604の加算結果に基づいて、加減算部607及び647を制御する。すなわち、加算部604における加算の結果が負となる場合には、加減算部607に、「256」の加算を行わせるとともに、加減算部647に「32」の減算を行わせる。加算部604における加算の結果が「255」を超える場合には、加減算部607に、「256」の減算を行わせるとともに、加減算部647に「32」の加算を行わせる。
後述のように、第1のD/A変換器18の出力レンジは、第2のD/A変換器19の出力レンジの8倍であり、従って、加減算部607で「256」を加算するとともに、加減算部647で「32」を減算すれば、これらのデジタル信号に対応する、同じ値のアナログ信号の加算及び減算を同時に行っていることになる。同様に、加減算部607で「256」を減算するとともに、加減算部647で「32」を加算すれば、これらのデジタル信号に対応する、同じ値のアナログ信号の加算及び減算を同時に行っていることになる。
図21の無効部分処理部630の無効部分抽出部611、平均算出部612、減算部613、加算部614、補正値メモリ615、加減算部617、補正値メモリ655、加減算部657、及び判定部658は、それぞれ、図20の有効部分処理部620の、有効部分抽出部601、平均算出部602、減算部603、加算部604、補正値メモリ605、加減算部607、補正値メモリ645、加減算部647、及び判定部648と同様の処理を行う。但し、無効部分抽出部611は、差分信号SDの無効画素部分を抽出し、無効部分処理部630は、無効画素部分に対して処理を行う。
但し、補正値メモリ605に記憶されている補正信号は符号「GD1_E」で表され、補正値メモリ655に記憶されている補正信号は符号「GD1_D」で表されている。
図20の有効部分処理部620のうちの補正信号GD1_Eの生成に関与する部分と、図21の無効部分処理部630のうちの補正信号GD1_Dの生成に関与する部分と、図19の連結部621とで、第1の補正信号GD1を生成する回路部分が形成され、図20の有効部分処理部620のうちの補正信号GD2_Eの生成に関与する部分と、図21の無効部分処理部630のうちの補正信号GD2_Dの生成に関与する部分と、図19の連結部631とで、第2の補正信号GD2を生成する回路部分が形成されている。
図18において、図20の第1のデジタル補正信号GD1を生成する第1の回路部分と、該第1のデジタル補正信号GD1を受けて、アナログ変換する第1のD/A変換器18とで第1の系が構成されており、図20の第2のデジタル補正信号GD2を生成する第2の回路部分と、該第2のデジタル補正信号GD2を受けて、アナログ変換する第2のD/A変換器18とで第2の系が構成されている。
第1の系と、第2の系はともに、実施の形態2の補正信号生成回路6及びD/A変換器9から成る系と同様の機能を有する。ただし、第1の系はレンジが広く分解能の粗い補正信号(最下位ビットの「1」に対応するアナログ信号の幅(ステップ幅)が大きい)GA1を生成し、第2の系はレンジが狭く分解能の高い補正信号(最下位ビットの「1」に対応するアナログ信号の幅(ステップ幅)が小さい)GA2を生成する点が異なる。
このような構成を採用することで、本実施の形態によれば、より広範囲に、高い精度で撮像信号を補正することができる。
例えば、撮像素子からの出力信号である撮像信号INが図22(a)、(b)に示すように温度変化により2.0Vドリフトする場合(図22(a)は、ある温度Taにおける撮像信号、図22(b)は、上記の温度Taよりも高い温度Tbにおける撮像信号を表す)、有効画素と無効画素からの出力を同時にA/D変換器5のダイナミックレンジ内に収めるためには、ドリフト量2.0Vと有効画素と無効画素の出力レベルの差2.0Vをあわせた4.0Vの補正能力を補正信号が持っていなければならない(即ち、4.0Vの範囲に及ぶ信号を補正して、補正後の値がA/D変換器5のダイナミックレンジ内の値になるようにするため、補正信号が広い範囲にわたる値を取ることができ、かつ最下位ビットの「1」に対応するアナログ信号の幅が十分に小さくなければならない)。このような場合、ダイナミックレンジを広く設定した分解能の高いD/A変換器を用いれば、精度を落とすことなく広い範囲で撮像信号を補正することができる。しかし実際には、分解能の高いD/A変換器は高価で現実的でない。
そこで、図18に示すように、複数の低分解能のD/A変換器18、19を用いて生成した補正信号を結合、例えば加算して用いることで、補正精度を維持しながら、高分解能のD/A変換器を用いる場合よりも安価に、広範囲にわたって撮像信号を補正できる。
以下、図23(a)〜図28(b)を用いて、補正信号の生成、収束の過程を具体的に説明する。ここでは、A/D変換器5とD/A変換器18、19の分解能は全て8ビットとし、
A/D変換器5の入力信号のレンジは0.0〜1.0V、第1のD/A変換器18の出力信号のレンジは0.0〜8.0V、第2のD/A変換器19の出力信号のレンジはA/D変換器5と同じ0.0〜1.0Vとする。
このように、第1のD/A変換器18の出力レンジは、第2のD/A変換器19の出力レンジの8倍である。
また、簡単のために可変利得増幅回路15は動作させない場合について説明するが、動作させる場合には、実施の形態2に関して述べたように、増幅率を考慮に入れて、必要に応じて補正信号を減衰させればよい。撮像信号のレベルは、有効画素部分が4.0V前後(例えば4.0±1.0V程度)、無効画素部分が5.5V前後(例えば5.5±0.5V程度)である。目標値AVEtは中央値「127」とする。
図23(a)〜(d)及び図24(a)、(b)はフレームカウント0における処理、図25(a)〜(d)及び図26(a)、(b)はフレームカウント1における処理、図27(a)〜(d)及び図28(a)、(b)はフレームカウント2における処理を示す。ここで「フレームカウント」は、フレームの相対的な番号を意味する。
図23(a)、図25(a)及び図27(a)は、第1のアナログ補正信号GAを示し、縦軸上の信号レベルは0.0〜8.0Vである。図23(b)、図25(b)及び図27(b)は、第2のアナログ補正信号GA2を示し、縦軸上の信号レベルは、0.0〜1.0Vである。図23(d)、図25(d)及び図27(d)は、結合(加算)後のアナログ補正信号GAを示し、縦軸上の信号レベルは、0.0〜8.0Vである。
図23(a)、(b)、図25(a)、(b)、図27(a)、(b)の縦軸には、アナログ変換前のデジタル補正信号GD1、GD2の信号値が括弧内に示されている。図23(d)、図25(d)、図27(d)の縦軸には、アナログ補正信号GAに対応するデジタル信号の値が括弧内に示されている。従って、図23(a)、(b)、(d)、図25(a)、(b)、(d)、図27(a)、(b)、(d)は、デジタル補正信号の大きさをも示すものでもある。
図23(c)、図25(c)及び図27(c)は、撮像信号INを示し、縦軸上の信号レベルは、0.0〜6.0Vである。図24(a)、図26(a)及び図28(a)は、差分信号SAを示し、縦軸上の信号レベルは、0.0〜4.0Vである。図24(b)、図26(b)及び図28(b)は、デジタル差分信号SDを示し、縦軸上の信号値は、0〜255であり、対応するアナログ信号の電圧値が括弧内に示してある。図24(b)、図26(b)及び図28(b)にはさらに、差分信号SDの有効画素部分及び無効画素部分の平均値AVE_E、AVE_Dが示され、さらに平均値AVE_Eと目標値AVEtとの差DIFF_Eが示されている。
まず、フレームカウント0で、補正信号生成回路17は、第1のデジタル補正信号GD1(0)、第2のデジタル補正信号GD2(0)の初期設定値を出力する。ここで初期値はそれぞれ信号レベルの中央値である「127」とする。
デジタル補正信号GD1(0)とGD2(0)は、それぞれ第1のD/A変換器18と第2のD/A変換器19で、図23(a)、(b)に示すアナログ信号GA1(0)=4.0V、(GA2(0)=0.5Vに変換される。
アナログ変換して得られる第1の補正信号GA1(0)と第2の補正信号GA2(0)は結合器20で加算される。第1の補正信号GA1(0)と第2の補正信号GA2(0)を加算して得られる、図23(d)に示す補正信号GA(0)は4.5Vである。
差分回路4では、図23(c)に示す撮像信号IN(0)と図23(d)に示す補正信号GA(0)の差をとり、図24(a)に示す差分信号SA(0)を得る。差分信号SA(0)の有効画素部分の信号レベルは大部分の画素位置で0.0Vよりも小さくなり、無効画素部分の信号レベルは1.0V前後の値になる。差分信号SA(0)をデジタル変換するA/D変換器5のダイナミックレンジは0.0〜1.0Vなので、デジタル変換して得られる、図24(b)に示すデジタル差分信号SD(0)の有効画素部分の信号レベルは、大部分の画素位置で0となる。また、無効画素部分では、信号値が「255」となる画素と、「255」より小さい信号値となる画素とがある。
補正信号生成回路17は、デジタル差分信号SD(0)の信号レベルから、有効画素部分の平均値AVE_E(0)と無効画素部分の平均値AVE_D(0)を、有効部分処理部620及び無効部分処理部630の平均算出部602、612で算出し、目標値AVEtである中央値127との差DIFF_E(0)、DIFF_D(0)を減算部603、613で得る。この演算は、下式で表される。
DIFF_E(0)=AVE_E(0)−AVEt=AVE_E(0)−127
DIFF_D(0)=AVE_D(0)−AVEt=AVE_D(0)−127
この演算の結果DIFF_E(0)、DIFF_D(0)を、補正値メモリ605、615に記憶されているフレームカウント0のためのデジタル補正信号GD2_E(0)、GD2_D(0)に、加算部604、614で加算し、次のフレーム(フレームカウント1のため)の第2のデジタル補正信号GD2_E(1)、GD2_D(1)を得る。
DIFF_E(0)は補正値メモリ605に記憶されている補正信号の有効画素に相当する部分に加算部604で加算され、DIFF_D(0)は補正値メモリ615に記憶されている補正信号の無効画素に相当する部分に加算部614で加算される。
この加算の結果は、補正値メモリ605、615に保持された後、次のフレーム(フレームカウント1)で、連結部631により、連結される。
その連結により得られるデジタル補正信号GD2(1)及びこれをA/D変換することで得られるアナログ補正信号GA2(1)が図25(b)に示されている。図示のように、有効画素部分の第2のデジタル補正信号GD2_E(1)のレベルは「0」になり、無効画素部分の第2のデジタル補正信号GD2_D(1)のレベルは初期値「127」よりやや高い値になる。
上記の処理の間、第1のデジタル補正信号GD1(1)は前のフレームと同じ値に保たれており、従って、第1のアナログ補正信号GA(1)も前のフレームと同じ値に保たれている(図25(a))。
フレームカウント1でもフレームカウント0と同様、図25(a)に示す第1のアナログ補正信号GA(1)と、図25(b)に示す第2のアナログ補正信号GA2(1)とを加算し、加算により得られる、図25(d)に示す補正信号GA(1)を、図25(c)に示す撮像信号IN(1)から差引く。その結果、図26(a)に示すように、差分信号SA(1)の有効画素部分SA_E(1)は、およそ半分の画素で信号レベルが0.0V以上の値になるが、残りのおよそ半分の画素で信号レベルが0.0Vを下回る。そのため、図26(b)に示すように、デジタル差分信号SD(1)の有効画素部分の平均値AVE_E(1)は依然として中央値よりも低い値(図示の例では0.0Vと0.5Vの間の、0.2V程度のレベルに相当するデジタル値)になる。一方、差分信号SA(1)の無効画素部分SA_D(1)では信号レベルがほぼ0.5V前後になっているので、デジタル差分信号SD(1)の無効画素部分の平均値AVE_D(1)は目標値である中央値の「127」と略等しくなる。
目標値としての中央値AVEtと平均値AVE_E(1)、AVE_D(1)との差DIFF_E(1)、DIFF_D(1)を減算部603、613で求めて、補正値メモリ605、615に記憶されている第2のデジタル補正信号GD2_E(1)、GD2_D(1)に加算部604、614で加算する。
しかし、DIFF_E(1)(−0.3V程度)に相当するデジタル値をGD2_E(1)(0Vに相当するデジタル値である「0」)に加算すると負の値になる。その場合には、そのことを判定部648で検出して、判定部648による検出結果に基づいて加減算部607、647を制御し、加減算部607で第2のデジタル補正信号GD2_E(1)に第2の所定値「256」を加算してから、加算部604で、DIFF_E(1)に加算する。同時に、加減算部647で第1のデジタル補正信号GD1_E(1)から、第1の所定値「32」を差し引く。
逆に、例えば、DIFF_D(1)を(GD2_D(1)に加算すると「255」を超える値になる場合には、そのことを判定部658で検出して、判定部658による検出結果に基づいて加減算部617、657を制御し、加減算部617で第2のデジタル補正信号GD2_D(1)から第2の所定値「255」を減算してから、加算部614でDIFF_D(1)に加算する。同時に、加減算部657で第1のデジタル補正信号GD1_D(1)に第1の所定値「32」を加算する。
図示の例では、AVE_D(1)は目標値である中央値AVEtと一致しているためDIFF_D(1)=0となり、第1のデジタル補正信号GD1_D(1)には0が加算される。
加算部604、614における加算結果及び加減算部647、657における加減算結果はそれぞれ補正値メモリ605、615、645、655に保持され、次のフレームカウント(フレームカウント2)で、連結部621、631で連結されて、デジタル補正信号GD1(1)、GD2(1)となる。
この連結により得られるデジタル補正信号GD1(1)及びこれをA/D変換することで得られるアナログ補正信号GA1(2)が図27(a)に示され、デジタル補正信号GD2(1)及びこれをA/D変換することで得られるアナログ補正信号GA2(2)が図27(b)に示されている。
図27(a)に示すように、第1の補正信号GA1(2)は、無効画素部分では、中央値「127」に相当する4.0Vとなっており、有効画素部分では、中央値「127」から「32」を引いた「95」に相当する電圧値になっている。一方、図27(b)に示すように、第2の補正信号GA2(2)は、無効画素部分では、図25(b)と同じ値を維持しており、有効画素部分では、中央値「127」よりも若干大きい値に相当する値になっている。
フレームカウント2では、図27(a)及び(b)に示す補正信号GA1(2)及びGA2(2)を用いて、フレームカウント1と同様の処理を繰り返す。その結果、図28(b)に示すように、デジタル差分信号SD(2)の有効画素部分の平均値AVE_E(2)も無効画素部分の平均値AVE_D(2)も目標値AVEtである中央値127と略等しくなる。
補正信号の生成はここで終了し、このときの補正信号レベル(GD1_E、GD1_D、GD2_E、GD2_D)を補正値メモリ605、615、645、655に保持する。その後補正値メモリ605、615、645、655に保持されている補正信号が出力され、実施の形態1について説明したのと同様の固定パターンノイズFPNの取得が行われる。固定パターンの取得が完了したら、シャッタ2を開放して撮像を開始する。撮像中も、補正値メモリ605、615、645、655から補正信号が読み出され、補正に用いられる。
以上、第1のデジタル補正信号と第2のデジタル補正信号を同時に算出する手順について説明したが、デジタル差分信号SDの平均値がA/D変換器のレンジ内に入るまでは第1のデジタル補正信号GD1のみ増減し、レンジ内に入ったところで第2のデジタル補正信号GD2を変更するようにしても良い。
例えば、図29、図30に示すように、係数乗算部649、659を設け、係数乗算部649、659でDIFF_E、DIFF_Dを8分の1を掛け、判定部648、658で係数乗算部649、659の出力が−16から+16の間の値か否かを判定し、そうでない場合には、補正値メモリ645、655の値に「32」を加減算する。「32」の加減算は、各フレームカウントにおいて1回だけ行われ、係数乗算部649、659の出力が−16から+16の間の値になるまで繰り返される。係数乗算部649、659の出力が−16から+16の間の値になったら、次のフレームカウントから補正値メモリ605、615の更新(補正値の決定処理)に移る。図20、図21の加減算部607、617は除去されており、補正値メモリ605、615の更新時には、DIFF_E、DIFF_Dがそのまま補正値メモリ605、615の値に加算される。
また、実施の形態3についても、実施の形態1について説明したのと同様に、温度測定器14で測定された温度の変換に基づく補正信号の調整を行なっても良く、無効画素のデジタル差分信号の平均値の変化に基づく補正信号の調整を行なっても良く、これらを併せて行なっても良い。
この発明の実施の形態1の赤外線撮像装置の構成を示すブロック図である。 固定パターンノイズFPNを取得するための処理手順を示すタイミングチャートである。 垂直期間ごとの撮像信号を示す概略図である。 水平期間ごとの撮像信号を示す概略図である。 (a)〜(c)は、異なる温度における撮像信号の値を示す図である。 図1の補正信号生成回路6の一例を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(d)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(d)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(e)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 図1の補正信号生成回路6の他の例を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(d)は、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 図1の補正信号生成回路6のさらに他の例を示すブロック図である。 図1の補正信号生成回路6のさらに他の例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2の赤外線撮像装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(f)は、実施の形態2における、補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 この発明の実施の形態3の赤外線撮像装置の構成を示すブロック図である。 図18の補正信号生成回路17の一例を示すブロック図である。 図19の有効部分処理部620の一例を示すブロック図である。 図19の無効部分処理部630の一例を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、異なる温度における撮像信号の値を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得方法(補正値の決定方法)の一例を説明するための模式図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3の装置による補正信号の取得(補正値の決定)の過程における各部の信号値を示す図である。 図19の有効部分処理部620の他の例を示すブロック図である。 図19の無効部分処理部630の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 レンズ、 2 シャッタ、 3 撮像素子、 4 差分回路、 5 A/D変換器、 9 D/A変換器、 10 シャッタ制御回路、 11 タイミング生成回路、 12 固定パターンノイズ除去回路、 6 補正信号生成回路、 13 補正信号生成回路、 14 温度測定器、 15 可変利得増幅回路、 16 利得制御回路、 17 補正信号生成回路、 18 第1のD/A変換器、 19 第2のD/A変換器、 20 結合器、 40 撮像信号補正手段、 50 固定パターンノイズ取得手段、 51 FPNメモリ、 52 更新回路、 53 加算回路、 54 除算回路。

Claims (12)

  1. 所定の波長帯域に感度を有する有効画素を備えた撮像手段と、
    所定の波長帯域成分を前記撮像手段の撮像面上で結像させる結像手段と、
    所定の波長帯域成分の前記撮像手段への入射を遮る遮蔽手段と、
    前記遮蔽手段を所定のタイミングで開放状態から遮蔽状態、あるいは遮蔽状態から開放状態に動作させる遮蔽制御手段と、
    前記遮蔽制御手段の遮蔽動作を制御するタイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
    前記撮像手段から出力される撮像信号を補正してアナログ補正撮像信号を出力する撮像信号補正手段と、
    前記アナログ補正撮像信号をデジタル変換してデジタル補正撮像信号を出力するデジタル変換手段と、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号に基づいて固定パターンノイズを求め、該固定パターンノイズを、前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに出力する固定パターンノイズ取得手段と、
    前記デジタル補正撮像信号から前記固定パターンノイズを差し引いた映像信号を出力する固定パターンノイズ除去手段とを備え、
    前記撮像信号補正手段は、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号の1フレーム毎の平均値と目標値の差に基づいて前記デジタル補正信号を生成する補正信号生成手段と、
    前記デジタル補正信号をアナログ変換してアナログ補正信号を出力するアナログ変換手段と、
    前記撮像信号から前記アナログ補正信号を差し引くことで得られるアナログ差分信号を前記アナログ補正撮像信号として出力する差分手段とを有し、
    前記アナログ補正撮像信号のうちの少なくとも前記有効画素から出力された信号が、前記デジタル変換手段のダイナミックレンジに収まるように、補正を行う
    ことを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 前記補正信号生成手段は、前記デジタル変換手段の出力レンジの中央値を前記目標値とすることを特徴とする請求項に記載の赤外線撮像装置。
  3. 前記撮像手段の内部、あるいは前記撮像手段の周辺の温度を測定する温度測定手段を有し、
    前記補正信号生成手段は、
    前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに前記温度が変化した場合、温度変化量に応じて前記デジタル補正信号を修正することを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線撮像装置。
  4. 前記撮像手段が、前記所定の波長帯域に対して感度のない無効画素をも備え、
    前記補正信号生成手段は、前記デジタル補正撮像信号のうちの前記無効画素から出力された信号の平均値を算出し、
    前記タイミング信号により開放状態が指示されているときの、前記無効画素から出力された信号の前記平均値と、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記無効画素から出力された信号の前記平均値の差に応じて前記デジタル補正信号を修正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の赤外線撮像装置。
  5. 所定の波長帯域に感度を有する有効画素を備えた撮像手段と、
    所定の波長帯域成分を前記撮像手段の撮像面上で結像させる結像手段と、
    所定の波長帯域成分の前記撮像手段への入射を遮る遮蔽手段と、
    前記遮蔽手段を所定のタイミングで開放状態から遮蔽状態、あるいは遮蔽状態から開放状態に動作させる遮蔽制御手段と、
    前記遮蔽制御手段の遮蔽動作を制御するタイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
    前記撮像手段から出力される撮像信号を補正してアナログ補正撮像信号を出力する撮像信号補正手段と、
    前記アナログ補正撮像信号をデジタル変換してデジタル補正撮像信号を出力するデジタル変換手段と、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号に基づいて固定パターンノイズを求め、該固定パターンノイズを、前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに出力する固定パターンノイズ取得手段と、
    前記デジタル補正撮像信号から前記固定パターンノイズを差し引いた映像信号を出力する固定パターンノイズ除去手段とを備え、
    前記撮像信号補正手段は、
    前記デジタル補正撮像信号に基づいて、第1のデジタル補正信号及び第2のデジタル補正信号を生成する補正信号生成手段と、
    前記第1のデジタル補正信号をアナログ変換して第1のアナログ補正信号を出力する第1のアナログ変換手段と、
    前記第2のデジタル補正信号をアナログ変換して第2のアナログ補正信号を出力する第2のアナログ変換手段と、
    前記第1のアナログ補正信号と前記第2のアナログ補正信号を結合した結果を前記アナログ補正信号として出力する結合手段と、
    前記撮像信号から前記アナログ補正信号を差し引くことで得られるアナログ差分信号を前記アナログ補正撮像信号として出力する差分手段とを有し
    前記アナログ補正撮像信号のうちの少なくとも前記有効画素から出力された信号が、前記デジタル変換手段のダイナミックレンジに収まるように、補正を行い、
    前記第1のアナログ変換手段と前記第2のアナログ変換手段とは、
    出力信号のレンジが異なることを特徴とする赤外線撮像装置。
  6. 前記補正信号生成手段は、前記デジタル補正撮像信号のフレーム毎の平均値と目標値の差に基づいて前記第1のデジタル補正信号及び前記第2のデジタル補正信号を生成することを特徴とする請求項に記載の赤外線撮像装置。
  7. 前記補正信号生成手段は、前記デジタル変換手段の出力レンジの中央値を前記目標値とすることを特徴とする請求項に記載の赤外線撮像装置。
  8. 前記撮像手段の内部の温度、あるいは前記撮像手段の周辺の温度を測定する温度測定手段を有し、
    前記補正信号生成手段は、
    前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに前記温度が変化した場合、温度変化量に応じて前記第1のデジタル補正信号及び前記第2のデジタル補正信号を修正することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  9. 前記撮像手段が、前記所定の波長帯域に対して感度のない無効画素をも備え、
    前記補正信号生成手段は、前記デジタル補正撮像信号のうちの前記無効画素から出力された信号の平均値を算出し、
    前記タイミング信号により開放状態が指示されているときの、前記無効画素から出力された信号の前記平均値と、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの、前記無効画素から出力された信号の前記平均値の差に応じて前記第1のデジタル補正信号及び前記第2のデジタル補正信号を修正することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  10. 前記アナログ補正撮像信号を利得設定値に従い増幅してから前記デジタル変換手段に供給する可変利得増幅手段と、
    前記デジタル補正撮像信号に基づいて前記利得設定値を制御する利得制御手段とを備え、
    前記撮像信号補正手段は、前記利得制御手段で設定した利得設定値に基づいて前記補正信号を生成することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  11. 前記固定パターンノイズ取得手段は、
    前記タイミング信号により遮蔽状態が指示されているときの前記デジタル補正撮像信号のnフレーム(nは自然数)に渡る積算値を求めて、前記タイミング信号により開放状態が指示されているときに、上記記憶した積算値を、nで割ることにより得られる1フレーム当たりの平均値を前記固定パターンノイズとして出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
  12. 前記所定の波長帯域成分は、概ね8〜14マイクロメートル波長帯域であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の赤外線撮像装置。
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