JP5252859B2 - 磁性体膜の製造方法および磁性体膜 - Google Patents
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Satoru Momose et al.,Jpn.J. Appl. Phys. 45,6528−6533 (2006)
図1は、本発明に係る典型的な実施形態に係る磁性体膜の製造方法を示す概略図である。第1の磁性体膜の製造方法は、基材9の表面に形成された、(001)面方位を有する白金層1の上に、鉄成分が50原子%を超える鉄白金粒子2を含む液を塗布して塗布層3を形成する工程(図1(A))と、酸素含有酸化剤存在雰囲気にて350℃以下で加熱する工程(以下、第1の加熱工程とする)(図1(C))と、還元性雰囲気中または真空雰囲気中で350℃以上640℃以下の温度で加熱する工程(以下、第2の加熱工程とする)(図1(D))と、を有することを特徴とする。ここでの各温度は、加熱雰囲気の温度を熱電対等の温度測定手段により計測することができる。
基材9として白金、ガラス、マグネシア、アルミナ、シリコン、窒化チタン等の基板を用いることができる。
鉄白金粒子2は、例えば非特許文献1に記載の液相合成法により得ることができる。具体的には、ペンタカルボニル鉄[Fe(CO)5]、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)[Pt(AcAc)2]の混合液を攪拌することにより合成することができる。このほか、ポリオール法なども用いることもできる。
塗布層3を形成するために用いる液(スラリー)は、例えばヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、エタノールのような有機溶剤の液4に前記鉄白金粒子2を界面活性剤5とともに分散させた分散液を用いることができる。鉄白金粒子2は界面活性剤5の働きよって凝集することなくスラリーの中に分散される。
磁性体膜を製造する方法を以下に示す。
次いで、基材表面に形成された、(001)面方位を有する白金層1の表面上に前記スラリーを塗布し、前記鉄白金粒子2を配列させる(図1(A))。ここで「配列」とは白金層1の表面上に前記鉄白金粒子2を配置することをいう。すなわち、分散技術における規則性をもって堆積する場合も含むものである。
次いで、塗布層を形成した白金層1を加熱する(第1の加熱工程)(図1(C))。加熱は白金層1を有する基材9ごと加熱してもよい。
さらに、前記第1の加熱工程の後、前記白金層1を加熱する(第2の加熱工程)(図1(D))。加熱は白金層1を有する基材9ごと加熱してもよい。
このようにして製造された磁性体膜8は(001)面方位を持つ、例えば結晶性を有する白金層1上に、複数の、例えば球に近似した形状の鉄白金結晶体7が配置され、それら鉄白金結晶体7は白金層1の表面に平行な面においてその白金層1の(001)面方位と同じ(001)面方位を有する(図1(D))。前記鉄白金結晶体7は、鉄および白金がそれぞれ50原子%の組成領域を有する。ここで(001)面方位は前述の通りである。
このようにして得られる磁性体膜8が白金層1に対して垂直方向に高い保磁力を持つ垂直磁気異方性を有する理由は明らかではないが、以下のような理由が推測される。なお、ここでは第1の実施態様において、白金基板を基材9として用いた場合を例に説明する。
以上、第1の実施の形態によれば白金層1の面に対して垂直方向に高い保磁力を持つ垂直磁気異方性を有する磁性体膜8を得ることができる。このような磁性体膜8は、従来の磁性体膜10(均一な組成の島状磁性体)に比べ約1/2以下の鉄白金結晶体7の量で所定の密度の磁性記録媒体に適用できる。
本発明に係る第2の磁性体膜の製造方法は、基材9の表面に形成した、(001)面方位を有する白金層1の上に、鉄成分が50原子%を超える鉄白金粒子2を含む液(スラリー)を塗布して塗布層3を形成する工程と、鉄白金粒子2の表面上および白金層1の表面上の付着物を除去する工程と、還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材9を加熱する工程と、を有することを特徴とする磁性体膜の製造方法である。
本発明に係る第2の磁性体膜の製造方法に係る付着物を除去する工程は、前記スラリーを白金層1上に塗布した後に鉄白金粒子2の表面上および白金層1に残留する付着物をこれらの表面上から除去する工程である。
プラズマエッチングする工程は鉄白金粒子2を塗布した基板を窒素またはアルゴンなどの不活性ガスに対し酸素ガスを1vol%以上10vol%以下の割合で混合させたガス雰囲気中で圧力を130kPa程度に保った後、RF電力として例えば100Wを入力する条件で行うことができる。ガス雰囲気は不活性ガスに塩素ガスなどのガスを混合させた条件下でも行うことが出来る。
当該紫外線を照射する工程は鉄白金粒子2を塗布した基板を窒素またはアルゴンなどの不活性ガスに対し、酸素ガスを1vol%以上10vol%以下の割合で混合させたガス雰囲気で、波長300nm以下、100Wの紫外線を照射する条件で行うことができる。
本発明に係る第2の磁性体膜の製造方法において、還元性雰囲気中または真空雰囲気中で加熱する工程は、第1の実施の形態に記載した「第2の加熱工程」を適用することができる。
本発明に係る第3の磁性体膜の製造方法は、前記第2の実施の形態において、鉄白金粒子2表面上および白金層1表面上の付着物を除去する工程と、還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程の間に基板面に垂直に磁場を印加する工程を含むものである。
垂直磁場の印加は後述する実施例45に示すように付着物を除去する前工程(例えば、第1の加熱工程)と第2の加熱工程との間に磁場印加工程を含むことができる。具体的には、基板面に垂直に磁場を印加する工程は磁場強度1Tで15分間という条件で行うことが出来る。
本発明に係る第3の磁性体膜の製造方法において、還元性雰囲気中または真空雰囲気中で加熱する工程は、第1の実施の形態に記載した「第2の加熱工程」を適用することができる。
本発明に係る第4の磁性体膜の製造方法は、前記第1乃至第2の実施の形態における白金層の代わりに銀層を用いたものである。主とする操作は前記第1乃至第2の実施の形態と共通する箇所があるので、以下においてはこれらと相違する点を中心に、図1を用いて説明する。
まず、基材9として白金、銀、ガラス、マグネシア、アルミナ、シリコン、窒化チタン等の基板を基材9として用いることができる。
鉄白金粒子2の製造方法は第1の実施の形態に記載した方法と同様の方法を用いることができる。
〔スラリーの製造方法、塗布工程:S1〕
ここで、塗布液(スラリー)の製造方法、塗布工程については前記第1の実施の形態に記載したものと同様の方法を用いることができる(図1(A))。
次に、付着物除去工程は第2の実施の形態に記載した方法を用いることができるが、銀層1の場合、第1の実施の形態に対応する加熱を用いる工程において、以下の点が異なる。
本実施の形態に係る還元性雰囲気中または真空雰囲気中で加熱する工程は、第1の実施の形態に記載した「第2の加熱工程」を適用することができる(図1(D))。
このようにして得られる磁性体膜8が銀層1に対して垂直方向に高い保磁力を持つ垂直磁気異方性を有する理由は明らかではないが、以下のように推測される。
〔磁性体膜・磁気記録媒体〕
前記第1乃至第4の実施の形態に記載のいずれか一の方法により製造される磁性体膜8は従来の方法(磁性体粒子を塗布後、磁場によって配向させる方法)に比べ約1/5以下の磁性体粒子によって白金層1の面に対して垂直方向に高い保磁力を持つ垂直磁気異方性を有し、所定の密度の磁性記録媒体に適用可能な磁性体膜8を製造することができる。
予め、鉄成分量が60原子%で平均粒径が3nmの鉄白金粒子2をヘキサン中に10重量%分散させて鉄白金粒子2を含有するスラリーを調製した。このとき、界面活性剤5としてオレイルアミン30mol%ヘキサン溶液を用いて分散させた。
実施例1に記載の第1の加熱工程のみを省略した以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。このときの工程概念図を図5に示す。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、図6のようになり、実施例1に比較して磁化特性が劣ることが判明した。結果を表1に示す。
実施例1に記載の鉄成分量について90原子%とした以外は実施例1と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の鉄成分量について75原子%とした以外は実施例1と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の鉄成分量について51原子%とした以外は実施例1と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の鉄成分量について95原子%とした以外は実施例1と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の鉄成分量について49原子%とした以外は実施例1と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第1の加熱温度を400℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第1の加熱温度を350℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を600℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を350℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を640℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を340℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を650℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程の条件を450℃とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第2の加熱工程を省略した以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。
実施例1に記載の基材をSiO2とし、この表面に(001)面方位を有する白金層を形成した以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。SiO2はPtのように高額ではないため、安価な磁性体膜を提供することに利点がある。
実施例1に記載の基材をMgOとし、この表面に(001)面方位を有する白金層を形成した以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。MgOはPtのように高額ではないため、安価な磁性体膜を提供することに利点がある。
実施例1に記載の白金層1をランダムとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の界面活性剤5をオレイン酸10mol%ヘキサン溶液とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
予め、鉄成分量が60原子%で平均粒径が3nmの鉄白金粒子2をヘキサン中に10重量%分散させて鉄白金粒子2を含有するスラリーを調製した。このとき、界面活性剤5としてクエン酸ナトリウムを用いて分散させた。
実施例25に記載の第1の加熱工程だけを省略した以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の鉄成分量について40原子%とした以外は実施例25と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の鉄成分量について39原子%とした以外は実施例25と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の鉄成分量について61原子%とした以外は実施例25と同様の方法でスラリーを調製し、次いで実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程の条件を405℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程の条件を395℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を600℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を350℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を640℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を340℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を650℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程の条件を真空雰囲気(相対圧で10−4MPa以下)とし、かつ450℃とした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第2の加熱工程を省略した以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例25と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例14と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例15と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例16と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程をプラズマエッチングとした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例17と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例18と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例19と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例20と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の第1の加熱工程を紫外線照射とした以外は実施例1と同様の方法で磁性体膜を製造した。具体的な条件は実施例21と同様である。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の基材をSiO2とし、この表面に(001)面方位を有する銀層を形成した以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の基材をMgOとし、この表面に(001)面方位を有する白金層を形成した以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例25に記載の銀層をランダムとした以外は実施例25と同様の方法で磁性体膜を製造した。得られた磁性体膜の特性を実施例1と同様の方法で測定したところ、表1に示す結果が得られた。
実施例1に記載の第1の加熱工程と第2の加熱工程の間に磁場印加を行った。
単結晶白金基板をガラス基材に代えた以外は、実施例1記載の方法を用いて磁性体膜を形成し、記録媒体(ハードディスクドライブ)を製造した(図3)。具体的には上記方法で製造した磁性体膜に表面保護膜(カーボン)を蒸着させた後に図3に示す形態になるよう駆動機構等をつけた。
単結晶白金基板をガラス基材に代えた以外は、実施例8記載の方法を用いて磁性体膜を形成し、記録媒体(ハードディスクドライブ)を製造した。製造方法は実施例18と同様である。
単結晶白金基板をガラス基材に代えた以外は、比較例1記載の方法を用いて磁性体膜を形成し、記録媒体(ハードディスクドライブ)を製造した。製造方法は実施例18と同様である。
単結晶白金基板をガラス基材に代えた以外は、比較例7記載の方法を用いて磁性体膜を形成し、記録媒体(ハードディスクドライブ)を製造した。製造方法は実施例18と同様である。
2…鉄白金粒子
3…塗布層
4…有機溶剤
5…界面活性剤
6…界面活性剤以外の付着物
7…鉄白金結晶体
8…磁性体膜
9…基材
10…従来例の実施例に係る磁性体膜
21…磁気記録媒体
22…アーム
23…磁性体膜を有する円盤
24…磁気ヘッド
25…アクチュエータ
26…制御回路
Claims (8)
- 基材表面に形成された、(001)面方位を有する白金層上に鉄成分が50原子%を超える鉄白金粒子を含む液を塗布して塗布層を形成する工程と、
酸素含有酸化剤存在雰囲気中で前記基材を加熱する工程と、
還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程と、
を有することを特徴とする磁性体膜の製造方法。 - 前記酸素含有酸化剤存在雰囲気中で前記基材を加熱する工程は350℃以下の温度で加熱することを特徴とする請求項1記載の磁性体膜の製造方法。
- 基材表面に形成された、(001)面方位を有する白金層上に鉄成分が50原子%を超える鉄白金粒子を含む液を塗布して塗布層を形成する工程と、
前記鉄白金粒子表面上および前記白金層表面上の付着物を除去する工程と、
還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程と、
を有することを特徴とする磁性体膜の製造方法。 - 基材表面に形成された、(001)面方位を有する白金層上に鉄成分が50原子%を超える鉄白金粒子を含む液を塗布して塗布層を形成する工程と、
前記鉄白金粒子表面上および前記白金層表面上の付着物を除去する工程と、
前記白金層に垂直に磁場を印加する工程と、
還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程と、
を有することを特徴とする磁性体膜の製造方法。 - 基材表面に形成された、(001)面方位を有する銀層上に鉄成分が40原子%以上60原子%以下の鉄白金粒子を含む液を塗布して塗布層を形成する工程と、
前記鉄白金粒子表面上および前記銀層表面上の付着物を除去する工程と、
還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程と、
を有することを特徴とする磁性体膜の製造方法。 - 前記鉄白金粒子表面上および前記銀層表面上の付着物を除去する工程は、酸素含有酸化剤存在雰囲気中で加熱する方法、プラズマエッチングによる方法、紫外線を照射する方法のうち、少なくとも一つの方法で行うことを特徴とする請求項5に記載の磁性体膜の製造方法。
- 前記還元性雰囲気中または真空雰囲気中で前記基材を加熱する工程は、450℃以上640℃以下の温度にてなされることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の磁性体膜の製造方法。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の方法により製造された磁性体膜。
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