JP5252445B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、発光演出を行なう発光演出装置を備える遊技機に関するものである。
例えば遊技機の代表例の一つであるパチンコ機では、機内にセットされる遊技盤に形成された可視表示部に、機裏側に配設した液晶表示装置の表示部を臨ませ、この表示部で図柄組み合わせゲームやリーチ演出等の主たる遊技演出を表示するようになっている。またパチンコ機は、前記可視表示部の外周囲に、多数の発光ダイオード(LED)、ランプ、7セグメント等の発光部品を有する発光演出装置を配設し、液晶表示装置での表示演出に応じて発光演出装置で発光演出を行なうことで、興趣の向上を図るようにしている。更に、発光演出装置に立体的なレンズ部材を設け、パチンコ機のデザイン性を向上させて遊技者の注意を惹いたり、遊技の興趣を高める発光演出を行ない得るようにしている。更には、点光源である発光体(LED,ランプ)の光が、前方に配置したレンズ部材の全面に均一に広がるようにするために、該レンズ部材の裏面に光拡散シートを貼り付けることが実施されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−37484号公報
しかし、特許文献1に開示のパチンコ機のように、光拡散シートをレンズ部材に接着剤で貼り付ける構成では、該光拡散シートが発光部品の熱や該発光部品から照射される光の熱に長時間に亘って晒されるため、経時的に接着剤が溶け出し、やがては光拡散シートがレンズ部材から剥離することがあった。また、経年変化によって接着剤の接着力が低下した場合も、同様に光拡散シートが剥がれることがあった。そして、レンズ部材から光拡散シートが剥離すると、該シートによる適正な光拡散効果が得られなくなる問題を招く。
ここで、前記光拡散シートとしては、貼着面に予め接着剤層を形成した貼着シール形態のものが多く採用されているが、裏面にダイヤカットやローレット加工等の光乱反射加工が施されたレンズ部材では裏面が平坦ではないため、光拡散シートを貼り付けたときに所望の接着力を得ることが困難となる場合があった。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、レンズ部材に対して光拡散シートを適正な状態に長期に亘って保持することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る遊技機は、
発光演出を行なう発光演出装置(120)を備える遊技機であって、
前記発光演出装置(120)は、
所要の識別情報を象った通孔(122a〜122e)が複数開設されたベース部材(121)と、
前記ベース部材(121)の裏側に配設され、該ベース部材(121)に開設した前記通孔(122a〜122e)を覆うレンズ部材(126)と、
前記レンズ部材(126)の裏面側に離間して配設され、前記ベース部材(121)の通孔(122a〜122e)に対応する前面に、該レンズ部材(126)の裏面に対向する発光体(129a)を設けた発光体基板(129)と、
前記レンズ部材(126)および発光体基板(129)の間に配置された光拡散シート(130)と、
前記光拡散シート(130)および発光体基板(129)の間の空間に配設されて前記レンズ部材(126)との間に光拡散シート(130)を挟持すると共に、前記ベース部材(121)に開設された識別情報を象る通孔(122a〜122e)の輪郭部に位置して該光拡散シート(130)と発光体基板(129)との間の空間を識別情報毎に仕切る非光透過性の仕切り部材(135,137)とを備えることを要旨とする。
このように、光拡散シートおよび発光体基板の間に配設した仕切り部材によって該光拡散シートをレンズ部材の裏面との間で挟持するよう構成することで、発光部品の熱や該発光部品から照射される光の熱の影響によって光拡散シートがレンズ部材の裏面から剥離することはなく、該光拡散シートを適正な位置に長期に亘って保持することができる。これにより、光拡散シートによる光拡散効果を長期に亘って維持し得る。また、ベース部材に開設された識別情報を象る通孔の輪郭部に仕切り部材を配置して、前記光拡散シートと発光体基板との間の空間を仕切り部材で識別情報毎に仕切るよう構成したことで、発光体基板に設けた発光体の発光時に、各識別情報を個別に明瞭に明輝させることができ、各識別情報による装飾性を向上することができる。そして、前記光拡散シートを接着剤で貼り付けるものではないから、接着剤による光の屈折等の影響を受けることなく、光拡散シートによる均一な光の拡散効果が得られる。更に、光拡散シートをレンズ部材の裏面に対して配置する際に位置ズレ等の不具合があったとしても、貼り付けるわけではないので、光拡散シートを適正な位置に簡単に修正することが可能である。更にまた、光拡散シートを接着剤で貼り付けないことで、レンズ部材や光拡散シートの再利用が容易となる。
請求項2に係る遊技機は、前記ベース部材(121)の裏面に、前記発光体基板(129)がネジ止めされる固定突部(123b)が後方に向けて突設され、該固定突部(123b)に対して発光体基板(129)をネジ止めすることで、前記レンズ部材(126)、光拡散シート(130)および仕切り部材(135,137)の夫々がベース部材(121)と発光体基板(129)との間に保持されるよう構成したことを要旨とする。
このように、ベース部材に形成した固定突部に発光体基板をネジ止めすることで、該ベース部材と発光体基板との間に位置するレンズ部材、光拡散シートおよび仕切り部材が保持されるから、該仕切り部材を保持するための専用の手段を省略できる。
請求項3に係る遊技機は、前記ベース部材(121)に開設される複数の識別情報の内、該識別情報の並び方向に1つおきとなる通孔(122b,122d)の輪郭部に対応して前記仕切り部材(135,137)が設けられ、
前記ベース部材(121)の固定突部(123b)は、各仕切り部材(135,137)に隣接位置するよう設けられると共に、隣接する仕切り部材(135,137)に対応した固定突部(123b)の夫々は、識別情報の並び方向と交差する方向に離間するよう設けられることを要旨とする。
このように、各仕切り部材に隣接位置するよう固定突部を設けることで、前記仕切り部材をより確実に光拡散シートに押圧することができる。また、ベース部材に開設される複数の識別情報の内、該識別情報の並び方向に1つおきとなる通孔の輪郭部に対応して仕切り部材を設けると共に、隣接する仕切り部材に対応した固定突部を、識別情報の並び方向と交差する方向に離間するよう設けることで、ベース部材からの発光体基板の浮き上がりを防止でき、光拡散シートをレンズ部材の裏面と仕切り部材との間で確実に挟持できる。
本発明に係る遊技機によれば、レンズ部材に対して光拡散シートを適正な状態に長期に亘って保持することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係るパチンコ機から前枠と遊技盤を取り外した状態を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤と中枠の上枠部材との関係を示す側面図であって、遊技盤を分解すると共に中枠の上枠部材を縦断した状態を示す。 実施例に係る透明板の正面図である。 実施例に係る裏ユニットに発光演出装置や可動演出装置を取り付けた状態を状態を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットを示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットに対して各LED基板を配設した状態を示す正面図である。 (a)は透明板の上部位置を示す拡大図であって、(b)は透明板に設けた第2光拡散部材と裏ユニットの上部LED基板との関係を示す拡大図である。 実施例に係る裏ユニットにおける右上部LED基板の設置部近傍を拡大して示す正面図であって、(a)は右上部LED基板を取り外した状態を示し、(b)は右上部LED基板を取り付けた状態を示す。 図9のA-A線断面図である。 実施例に係る裏ユニットにおける左上部LED基板の設置部近傍を拡大して示す正面図であって、(a)は左上部LED基板を取り外した状態を示し、(b)は左上部LED基板を取り付けた状態を示す。 図9のB-B線断面図である。 実施例に係る右側部発光演出装置を示す分解斜視図である。 実施例に係る左側部発光演出装置を示す分解斜視図である。 実施例に係る右側部発光演出装置の側部LED基板を示す正面図である。 実施例に係る中央発光体カバーの正面図である。 (a)は中央発光体カバーの平面図であって、(b)は中央発光体カバーの右側面図である。 実施例に係る中央発光体カバーを正面側から視た状態での分解斜視図である。 実施例に係る中央発光体カバーを背面側から視た状態での分解斜視図である。 (a)は環状部材におけるベース体の正面図であり、(b)は背面図である。 (a)は環状部材におけるカバー体の正面図であり、(b)は背面図である。 (a)は第1レンズ部材における第1レンズ体の正面図であり、(b)は背面図である。 (a)は第1レンズ部材における第2レンズ体の正面図であり、(b)は背面図である。 (a)は遮蔽部材の正面図であり、(b)は背面図である。 (a)は外郭部材の正面図であり、(b)は背面図である。 実施例に係る中央発光体カバーを分解した状態で示す縦断側面図である。 実施例に係る中央発光体カバーの遮蔽部材および外郭部材と側部LED基板との関係を示す説明図である。 実施例に係る右側部発光演出装置を中央発光体カバーの配設位置で縦断した断面図である。 実施例に係る上部発光体カバーの遮蔽部材と外郭部材とを示す斜視図である。 実施例に係る上側発光演出装置を示す正面図である。 実施例に係る上側発光演出装置を正面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る上側発光演出装置を背面側から視た状態で示す分解斜視図である。 図31のC-C線断面図である。 図31のE-E線断面図である。 実施例に係る上側発光演出装置におけるベース部材と仕切り部材との関係を示す背面図である 図31のD-D線で縦断した分解図である。 図31のE-E線で縦断した分解図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤30(図3参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤30の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置19が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤30を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。ここで、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
(中枠について)
図2に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材20と、下縁をなし、スピーカ16や打球発射装置17、操作ハンドル18等が設置された下枠部材21と、左側縁をなす左枠部材22と、右側縁をなす右枠部材23とから構成されて、これら上下左右の枠部材を組み付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材20,21,22,23を組み付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤30を設置する遊技盤保持部24として機能する。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
また、図2に示すように、前記左枠部材22の開口内側(遊技盤保持部24側)には、上下に離間する位置に、前記遊技盤30の左側端部を回転および着脱可能に保持する回転保持具25aが複数(実施例では2個であるが、1個或いは3個以上であってもよい)設けられると共に、上下の枠部材における右端部(右枠部材23側)に、固定位置および固定解除位置に回転可能な固定具25bが夫々設けられており、該固定具25bにより遊技盤30の右側上下端部を中枠12に固定し得るようになっている。
図2または図4に示すように、前記上枠部材20の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク26が、該上枠部材20の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク26は、図4に示すように、前記遊技盤保持部24に配設された遊技盤30の裏側上部に重なるよう構成されており、遊技盤30の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている。また、前記下枠部材21の裏側には、前記上下の球受け皿14,15に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路が夫々形成されたセット部材(何れも図示せず)が配設されており、該セット部材にパチンコ機10の制御用の各種制御装置(図示せず)が配設されている。なお、前記球タンク26とセット部材とは、両部材間に架設された球通路ユニット27(図2参照)を介して連通接続されており、該球通路ユニット27に配設された球払出し装置(図示せず)の駆動により球タンク26に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿14,15へ給出するよう構成されている。
(遊技盤について)
前記中枠12の遊技盤保持部24に配設される前記遊技盤30は、図4〜図8に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板31と、該透明板31の後面に組み付けられて前記図柄表示装置19が着脱可能に配設されると共に上部および左右の側部発光演出装置80,81,120(後述)や可動演出装置140,141が配設される不透明な合成樹脂材で形成された裏ユニット57とから構成され、該裏ユニット57に形成された前後に開口する開口部60(図7、または図8参照)を介して図柄表示装置19を前面側から視認し得るよう構成されている。ここで、裏ユニット57に形成される開口部60は、該裏ユニット57の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口である。なお、実施例の透明板31は、アクリル樹脂により一定の厚み寸法の平板状に形成されている。ここで、前記透明板31および裏ユニット57は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板31と裏ユニット57とを組み付けた状態で透明板31の後面を裏ユニット57で全面的に覆うよう構成され、前側から遊技盤30(裏ユニット57)の裏側を視認し得ないようになっている。
(透明板について)
図3〜図5に示すように、前記透明板31の前面には、左方に膨出する円弧状に形成した案内レール36が配設されると共に、該案内レール36の右方位置に、左端縁を右方に凹む円弧状に形成した第1の盤面飾り部材35aが配設されている。そして、前記案内レール36および第1の盤面飾り部材35aにより、パチンコ球が流下可能な遊技領域34が略円形状に画成される。また、前記透明板31の前面には、前記案内レール36の左上外方(遊技領域34の外側)に第2の盤面飾り部材35bが配設されると共に、案内レール36の左下外方(遊技領域34の外側)に第3の盤面飾り部材35cが配設されている。前記第1〜第3の盤面飾り部材35a〜35cの夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、該第1〜第3の盤面飾り部材35a〜35cが配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域34内)において透明板31の裏側(裏ユニット57側)を視認し得るよう構成されている。
図3に示すように、前記案内レール36は、透明板31の盤面における外周近傍に設けられ、帯状の金属薄板を円弧状に湾曲させた外レール37と、該外レール37の右方に離間して設けられる内レール38とから構成されている。ここで、前記外レール37および内レール38は、1個のパチンコ球が通過し得る間隔で離間して透明板31に設けられており、該内外のレール37,38によりパチンコ球が通過可能な発射通路36aが画成されている。なお、内レール38は、透明板31の左側の上部に開放端を臨ませるよう構成され、打球発射装置17から発射されたパチンコ球は、透明板31の下側から発射通路36aを通って内レール38の開放端から遊技領域34の左上部に打ち出されて、該遊技領域34内を流下するようになっている。
また、前記透明板31には、前記裏ユニット57に形成された開口部60の前側に前後に貫通する貫通口31a(図5参照)が形成されており、該貫通口31aに対して前後に開口する枠状の枠状装飾体43(後述)が配設されている。すなわち、前記裏ユニット57の開口部60から臨む前記図柄表示装置19は、前記枠状装飾体43における前後に開口する窓口43aを介して透明板31の前側に露出して、該図柄表示装置19の表示面19aで展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。また、この枠状装飾体43は、透明板31より前面に突出する円弧状の庇状部48(後述)が備えられており、前記遊技領域34に打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体43の窓口43aを横切って流下(落下)するのを庇状部48で規制している。
また透明板31の前面には、図5に示す如く、前記貫通口31a(枠状装飾体43の配設位置)の下方位置において透明板31の左右方向の略中央位置に、前後に開口する第1装着口32aが開設されており、前記遊技領域34を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置39や特別入賞装置40を該第1装着口32aに前側から挿通して透明板31に取り付け得るよう構成されている。実施例では、前記始動入賞装置39の下方に特別入賞装置40が配設されている。そして、前記始動入賞装置39の始動入賞口39aへのパチンコ球の入賞を契機として、所定数(例えば5個)のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿14,15に払い出されると共に前記図柄表示装置19において図柄変動演出が開始されるようになっている。そして、図柄変動演出の結果、図柄表示装置19に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置40の開閉扉40aが開放されて特別入賞口(図示せず)へのパチンコ球の入賞が許容され、該特別入賞口への入賞により多数の賞球を獲得し得るようになっている。
更に、前記透明板31における前記第1装着口32aの左右側方には、前後に開口する第2装着口32bが夫々開設されて、各第2装着口32bに普通入賞装置41が取り付けられている。そして、前記遊技領域34を流下するパチンコ球が普通入賞装置41の普通入賞口41aに入賞することで、所定数(例えば個)のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿14,15に払い出されるようになっている。また、前記透明板31における遊技領域34内の左側端部には、前記案内レール36(内レール38)の近傍に、前後に開口する上側挿通口33aおよび下側挿通口33bが開設されており、前記裏ユニット57に設けられた前記左側部発光演出装置81の中央発光体カバー92および下部発光体カバー93(何れも後述)が上下の挿通口33a,33bに臨んで、透明板31の盤面より前方へ突出するようになっている。なお、前記透明板31には、前記各挿通口33a,33bの開口縁に沿って延在する半筒状の保護カバー42が取り付けられており、該挿通口33a,33bに挿通されて透明板31より前方へ突出する中央発光体カバー92および下部発光体カバー93に、遊技領域34を流下するパチンコ球が接触するのを防止すると共に、該挿通口33a,33bから裏ユニット57側にパチンコ球が進入するのを規制している。
(枠状装飾体について)
前記枠状装飾体43は、図3に示すように、前後に窓口43aが開口する枠状に形成されて、前記遊技盤30に開設された貫通口31aに前側から取り付けられている。そして、前記枠状装飾体43を第1装着口32aに配設した際に、前記裏ユニット57に形成した開口部60が枠状装飾体43の窓口43a内で開口して、該窓口43aを介して裏ユニット57に設けた図柄表示装置19を前側から視認し得るよう構成されている。なお、実施例では、前記枠状本体部の窓口43aより裏ユニット57の開口部60の方が大きく形成されて、該開口部60を介して臨む図柄表示装置19の一部が前記透明板31に対向し、該透明板31を介して図柄表示装置19を前側から視認されるようになっている。また、前記枠状装飾体43の左側部には、前記遊技領域34を流下するパチンコ球が通入可能な球誘導部44が設けられると共に、該装飾部材49の下縁部(始動入賞装置39の上方位置)に、球誘導部44を通過したパチンコ球を受け入れてパチンコ球の流下方向を変更しつつ最終的に遊技領域34内に排出するステージ45が設けられている。
ここで、前記枠状装飾体43は、図3、図11、図13に示すように、前記透明板31に開設された前記貫通口31aに沿って延在する環状に形成され、該透明板31の盤面にネジ固定される固定板46と、該固定板46から後方に突出し、前記貫通口31a内に挿入される内周壁47と、該固定板46から前方へ突出する前記庇状部48とを備えた前後に開口する枠状に形成されて、該開口が前記窓口43aとされる。すなわち、前記内周壁47を透明板31の貫通口31aに対して前側から挿入すると共に、前記固定板46を透明板31の前面に当接させて、該固定板46を透明板31にネジ止めすることで、前記枠状装飾体43が透明板31に取り付けられる。ここで、前記庇状部48は、前記固定板46の左側端部から上端部および右側端部に亘って延在するよう形成されて、前記遊技領域34を流下する過程で庇状部48に接触したパチンコ球を、該庇状部48に沿って前記枠状装飾体43の左右側方に誘導することで、前記窓口43aを横切ってパチンコ球が流下しないようにしている。なお、実施例では、前記枠状装飾体43の全体(固定板46、内周壁47および庇状部48)が有色または無色の光透過性の合成樹脂材により形成されて、該枠状装飾体43を介して裏ユニット57を前側から視認し得るようになっている。
また、図3に示すように、前記枠状装飾体43には、前記庇状部48の前端側に、前記窓口43aの開口内側に延出する装飾部材49が庇状部48に沿って延在するよう設けられている。そして、前記装飾部材49における窓口43aの上方位置に前側発光演出装置50が配設されている。なお、前記装飾部材49は、前記枠状装飾体43の右側部において、前記窓口43aを前記図柄表示装置19が臨む開口領域と、前記右側部発光演出装置80の中央発光体カバー92および下部発光体カバー93が臨む開口領域とに区切るよう形成されている。
(前側発光演出装置について)
前側発光演出装置50は、図11に示すように、前記装飾部材49に取り付けられて取付ベース51と、該取付ベース51に配設されて前方へ向けて光を照射するLED52aを有する前側LED基板52と、該取付ベース51に配設されて前側LED基板52の前面を覆う光透過性の前側レンズ部材53とを備え、前側LED基板52に設けたLED52aからの光が前側レンズ部材53を透過して機前方へ照射されるようになっている。なお、前記前側LED基板52は、前方に開口する光透過性の基板ケース55に収容されて、該基板ケース55が取付ベース51に固定される。
前記取付ベース51および前側レンズ部材53は、図9または図11に示すように、その一部分が前記庇状部48の外方(上方)へ突出するよう形成されて、前記固定板46の前方に離間した位置で対向するよう構成されている。また、前記裏ユニット57には、前記前側レンズ部材53における突出部分53aの後方に位置するよう後述の右上部LED基板72が配設されている。ここで、前記取付ベース51における前記庇状部48から突出した突出部分は、光透過性を有するよう形成されており、前記右上部LED基板72のLED72aを発光した際に、前記枠状装飾体43(固定板46)および取付ベース51を透過した光が前側レンズ部材53の突出部分53aに照射されるようになっている(図11参照)。すなわち、前記取付ベース51に配設された前側LED基板52のLED52aを発光させると共に、前記裏ユニット57に設けた右上部LED基板72のLED72aを発光させることで、前側レンズ部材53の全体が明輝される。換言すると、前記裏ユニット57に配設される右上部LED基板72は、前側発光演出装置50の一部も構成している。
また、図11に示すように、前記前側レンズ部材53の裏面には、前記前側LED基板52と対応する位置に第1光拡散部材54aが配設されて、該前側LED基板52のLED52aからの光を光透過性の第1光拡散部材54aで拡散して前側レンズ部材53における取付ベース51の内部に臨む部分(前側LED基板52に対向する部分)を略均一に明輝させ得るようになっている。更に、前記固定板46の裏面には、前記前側レンズ部材53の突出部分53aと対向する位置に光透過性の第2光拡散部材54bが設けられており、前記裏ユニット57に配設された右上部LED基板72のLED72aを発光した際に、該第2光拡散部材54bにより拡散された光が前記前側レンズ部材53の突出部分53aに照射されて、該突出部分53aを略均一に明輝させ得るよう構成されている。
また、前記前側レンズ部材53の突出部分53aに対応する前記取付ベース51の上端面51aは、透明な合成樹脂材により形成される。これにより、前記前側LED基板52のLED52aからの光の一部が、前記取付ベース51の上端面51aを透過して前側レンズ部材53の突出部分53aに照射されると共に、更に前記右上部LED基板72のLED72aからの光の一部が、当該上端面51aおよび庇状部48の夫々を透過して前側レンズ部材53の内部部分に照射されて、前側LED基板52により光が照射される部分と右上部LED基板72により光が照射される部分との境界を不明瞭にして、前側レンズ部材53を全体的に略均一な明るさで明輝させ得るようになっている。
(裏ユニット57について)
前記裏ユニット57は、図6〜図8に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体58と、該箱状本体58の開口前端部に形成されて当該箱状本体58の開口外側へ延出し、前記透明板31の後面に当接する上下左右の固定部62a,62b,62c,62dとから構成されており、該固定部62a,62b,62c,62dの外郭形状が前記透明板31の外郭形状に略整合する大きさおよび形状に形成されている。具体的には、前記箱状本体58は、前記透明板31に対向する略矩形板状に形成された対向面部59と、該対向面部59の各縁部から前方に延出する上下左右の画壁部61a,61b,61c,61dとから前方に開口するよう形成されると共に、各画壁部61a,61b,61c,61dの前端部から箱状本体58の開口外側へ向けて延出するよう前記上下左右の固定部62a,62b,62c,62dが形成されて、各固定部62a,62b,62c,62dを透明板31の後面に当接させた状態で透明板31と裏ユニット57とを固定することで遊技盤30が構成される。そして、前記透明板31と箱状本体58との間に、前記上部および左右の側部発光演出装置80,81,120や可動演出装置140,141を設置する設置空間が画成されるようになっている。なお、実施例では、前記対向面部59における開口部60の上方位置に、左右に並んで2つの可動演出装置140,141が配設され、該対向面部59における開口部60の左右側方に、左右の側部発光演出装置80,81が配設され手いる。また、左側に位置する可動演出装置140の前面側には、上部発光演出装置120が配設されている。
ここで、実施例に係る透明板31の厚み寸法は、略10mに設定されると共に、前記固定部62a,62b,62c,62dの厚み寸法は略9mmに設定されて、遊技盤30における端縁部の全体の厚み寸法が略19mとなるよう構成される。すなわち、実施例に係る遊技盤30(透明板31および固定部62a,62b,62c,62d)の厚み寸法は、ベニヤ等の木材により形成された従来の遊技盤30の厚み寸法(略19m)と略同一になるよう構成されて、前記中枠12の遊技盤保持部24や前記回転保持具25aの構成を変更することなく実施例の遊技盤30を遊技盤保持部24に設置し得るようになっている。ここで、図4に示すように、前記遊技盤30を遊技盤保持部24に設置した状態では、前記中枠12に設けられた前記球タンク26の下方に前記箱状本体58が近接位置すると共に、該箱状本体58の上面をなす画壁部(上画壁部)61aから上方に延出した固定部(上固定部)62aが近接位置するよう構成されて、遊技盤30の上下の高さ寸法を大きくしている。
そして、前記箱状本体58における対向面部59に、図7または図8に示すように、前後に開口する前記開口部60が開設されると共に、該対向面部59の後面側に取り付けられた図柄表示装置19が開口部60に臨むようになっている。なお、前記箱状本体58(対向面部59)の後面側には、前記図柄表示装置19の下方位置に中継基板設置部63が形成されており、該中継基板設置部63に設置された中継基板150に対して、前記透明板31に配設された各入賞装置39,40,41や前側発光演出装置50からの配線が接続されると共に前記裏ユニット57に配設された上部および左右側部の発光演出装置80,81,120や可動演出装置140,141等からの配線が接続されている。この中継基板150には、前記中枠12の裏側に配設した制御装置からの配線が接続されており、前記各入賞装置39,40,41、各発光演出装置50,80,81,120、可動演出装置140,141の各装置を対応の制御装置からの制御信号に基づいて制御し得るようになっている。
(上部LED基板について)
図6〜図8に示すように、前記裏ユニット57における前記上固定部62aの前面には、前方および下方に開放する段差部70が凹設されている。前記段差部70の上端縁は、透明板31と裏ユニット57とを組み付けた状態で、前記透明板31に配設された前記外レール37と前後に略整合する位置に設けられると共に、該外レール37に倣った上方に膨出する円弧状に形成されており、段差部70の略全体が透明板31の裏側から遊技領域34の内側に臨むようになっている。そして、前記段差部70の右端部に、前記右上部LED基板72を設置する設置部71(図7参照)が形成されている。
この設置部71は、図7または図10に示すように、前方へ突出する基板位置決め突部71aが左右方向に離間して設けられると共に、前端部にネジ孔71cを有するネジ固定突部71bが設けられており、右上部LED基板72に形成した基板位置決め孔72bに基板位置決め突部71aを挿通して、該右上部LED基板72に形成した通孔72cに挿通したネジをネジ固定突部71bのネジ孔71cに螺挿することで、右上部LED基板72が設置部71(段差部70)に取り付けられるようになっている。ここで、前記右上部LED基板72は、LED72aが実装された実装面を前面側に向けた姿勢で前記設置部71に取り付けられると共に、該段差部70と対向する裏面の右端部にコネクタ接続口72dが設けられている。また、前記上固定部62a(段差部70)には、前記右上部LED基板72のコネクタ接続口72dと対応する位置に、該コネクタ接続口72dを挿入可能なコネクタ露出孔74が前後に開口するよう形成されている。すなわち、コネクタ露出孔74を形成することで、前記右上部LED基板72のコネクタ接続口72dがコネクタ露出孔74に挿入されて上固定部62a(段差部70)に干渉するのを防止すると共に、当該コネクタ接続口72dに対する配線HA1の接続状態を裏ユニット57の裏側から確認し得るよう構成されている。
ここで、図9または図11に示すように、前記右上部LED基板72は、前記設置部71に取り付けた状態で前記枠状装飾体43の固定板46に設けられた前記第2光拡散部材54bの後方に位置し、右上部LED基板72において前記前側発光演出装置50の前側レンズ部材53(突出部分53a)と対向する部位の前面略全体が第2光拡散部材54bにより覆われている(図9(b)参照)。これにより、透明板31の前側から右上部LED基板72が直接視認されるのを防止すると共に、該右上部LED基板72のLED72aからの光を、該第2光拡散部材54bにより拡散して前記前側レンズ部材53の突出部分53aに照射し得るようになっている。また、前記上固定部62aの右端部側には、前記右上部LED基板72のコネクタ接続口72dに接続した配線HA1を挿通する第1の配線埋込み溝73が前記段差部70および箱状本体58の内側に開口するよう形成されている。そして、前記右上部LED基板72のコネクタ接続口72dに接続した配線HA1を、前記第1の配線埋込み溝73を介して箱状本体58の右上部に導出して、前記右側部発光演出装置80の右側部LED基板82(後述)に接続するよう構成されている。なお、前記第1の配線埋込み溝73には、延在方向に離間する複数箇所に配線止め73aが突設されており、該第1の配線埋込み溝73に挿通された配線HA1を溝内に保持して、前記透明板31と裏ユニット57(上固定部62a)との間に配線HA1が噛み込まれるのを防止している。
また、図7または図12に示すように、前記上固定部62aの左端部側には、前記段差部70の外側位置に、前方および段差部70側に開放する設置凹部75が凹設されており、該設置凹部75に左上部LED基板76が設置されている。この左上部LED基板76は、該基板76に形成した通孔76bに挿通したネジを、前記設置凹部75に形成されたネジ固定突部75aのネジ孔75bに螺挿することで固定される。ここで、前記左上部LED基板76は、LED76aが実装された実装面を設置凹部75(上固定部62a)に対向させた姿勢で取り付けられる。そして、図13に示すように、前記左上部LED基板76には、前記左上部LED基板76と設置凹部75との間に画成されるスリット状開口77に向けて光を照射する姿勢で前記LED76aが実装されており、該LED76aからの光がスリット状開口77を介して前記段差部70に照射されるようになっている。すなわち、前記左上部LED基板76のLED76aを発光することで、前記段差部70の左側が照明される。ここで、前述のように、前記透明板31の裏側において前記段差部70の略全体が遊技領域34の内側に位置していることから、前記左上部LED基板76のLED76aの発光により、遊技領域34の左上部位置を照明し得るようになっている。
また、図9に示すように、前述のように、前記透明板31に配設された前記外レール37と前後に略整合する位置に前記段差部70の上端縁が位置している。従って、前記設置凹部75は、透明板31における遊技領域34外側の左上方に設けられた前記第2の盤面飾り部材35bと前後に重なるよう構成されており、前記左上部LED基板76の前側が第2の盤面飾り部材35bにより覆われて透明板31の前側から視認し得ないようになっている。また、前記左上部LED基板76には、実装面(設置凹部75との対向面)の左端部にコネクタ接続口76cが設けられると共に、前記上固定部62aの左端部には、前記設置凹部75および箱状本体58の内側に開口する第2の配線埋込み溝78が形成されている。これにより、裏ユニット57の上固定部62aに形成される設置凹部75の前後の深さ寸法を小さくでき、前後の厚みの小さいに上固定部62aに対して左上部LED基板76を設置し得る。そして、前記左上部LED基板76のコネクタ接続口76cに接続された配線HA2を、該第2の配線埋込み溝78を介して箱状本体58の左上部に導出して、前記左側部発光演出装置81を構成する側部LED基板82に接続するようになっている。
(左右の側部発光演出装置について)
次に、前記左右の側部発光演出装置80,81につき説明する。なお、左右の側部発光演出装置80,81は、基本的構成が左右対称となるよう形成されているので、右側部発光演出装置80の構成に関して詳細に説明し、左側部発光演出装置81に関しては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。前記右側部発光演出装置80は、図6、図8、図14、図15に示すように、前記裏ユニット57(箱状本体58)における対向面部59の開口部60の右側前面(左側部発光演出装置81では対向面部59における開口部60の左側前面)に配設され、前方へ光を照射する複数のLED82a,82b,82cが実装された側部LED基板82と、該側部LED基板82の前側に配設される複数の発光体カバー91,92,93,94とから構成されて、該側部LED基板82のLED82a,82b,82cを発光することで、各発光体カバー91,92,93,94が明輝されるようになっている。ここで、前記側部LED基板82は、前記裏ユニット57に配設した際に、前記対向面部59の上下方向の略全長に亘って延在するよう形成されて、該対向面部59における開口部60の右側前面(左側部発光演出装置81では対向面部59の開口部60の左側前面)の略全面を覆うよう構成されている(図8参照)。なお、前記側部LED基板82には、各発光体カバー91,92,93,94に形成された突出部115(後述)を挿通する嵌合孔部82dが複数箇所に形成されている。
前記右側部発光演出装置80における側部LED基板82の前面上部には、図8または図14に示すように、前記右上部LED基板72からの配線HA1および前記右側の可動演出装置141に設けられたLED基板(図示せず)からの配線HA3が接続される第1のコネクタ接続口84が設けられると共に、該側部LED基板82の裏面下部には、前記裏ユニット57に設けられた中継基板150からの配線が接続される第2のコネクタ接続口85が設けられている。すなわち、前記右側部発光演出装置80の側部LED基板82は、前記右上部LED基板72および可動演出装置141のLED基板を中継基板150に中継接続する基板として機能している。同様に、前記左側部発光演出装置81における側部LED基板82の前面上部には、前記左上部LED基板76からの配線HA2および前記上部発光演出装置120に設けられたLED基板(後述)からの配線HA4が接続される第3のコネクタ接続口86が設けられると共に、該側部LED基板82の裏面下部には、前記中継基板150からの配線が接続される第4のコネクタ接続口87が設けられている。すなわち、前記左側部発光演出装置81の側部LED基板82は、前記左上部LED基板76および上部発光演出装置120のLED基板を中継基板150に中継接続する基板としての機能を具備している。
ここで、図16に示すように、前記側部LED基板82に実装されるLED82a,82b,82cは、該基板82の実装面に円周方向に離間して配列された複数の第1LED82aと、該複数の第1LED82aにより囲まれる円周内側に配置された複数の第2LED82bと、複数の第1LED82aにより囲まれる円周外側に配置された複数の第3LED82cとから構成されている。そして、前記第1および第2LED82a,82bからなる発光体群HGが側部LED基板82上に複数(実施例では上下方向に離間して3つ)設けられており、各発光体群HG毎に独立して設けられた発光体カバー91,92,93により覆われている。なお、実施例において、各発光体群HGを構成する複数の第2LED82bは、対応の第1LED82aがなす円周と同心円状になるよう配列されている。また、以下の説明において、前記側部LED基板82の上方に設けられた発光体群HGを覆う発光体カバーを上部発光体カバー91と指称し、該基板82の略中央に設けられた発光体群HGを覆う発光体カバーを中央発光体カバー92と指称し、当該基板82の下方に設けられた発光体群HGを覆う発光体カバーを下部発光体カバー93と指称するものとする。
なお、前記第3LED82cは、前記上部発光体カバー91の上方位置、該上部発光体カバー91と中央発光体カバー92との間、中央発光体カバー92と下部発光体カバー93との間、下部発光体カバー93の下方位置の夫々に実装されており、該第3LED82cの前側を独立した発光体カバー94により覆うようになっている。すなわち、前記側部LED基板82の実装面は、その略全面が発光体カバー91,92,93,94により覆われている(図14または図15参照)。
(中央発光体カバー92について)
次に、前記中央発光体カバー92および下部発光体カバー93につき説明する。ここで、前記中央発光体カバー92と下部発光体カバー93とは、基本的な構成が共通しているので、中央発光体カバー92について説明し、下部発光体カバー93に関しては同一の機能を有する部材に対して同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図17〜図29に示すように、中央発光体カバー92は、前記側部LED基板82の上下方向の略中央の位置に設けられた発光体群HGを構成する第1LED82aの前方に対向位置すると共に、前後方向に取付孔部95aが開口する光透過性の環状部材95と、該環状部材95の取付孔部95aに配設され、側部LED基板82の上下方向の略中央の位置に設けられた発光体群HGを構成する第2LED82bの前方に対向位置する第1レンズ部材102と、該第1レンズ部材102の裏側に配設され、当該第1レンズ部材102の外周縁に沿って延在する非光透過性の遮蔽部材110と、環状部材95の外周縁に沿って延在し、遮蔽部材110を囲繞する外郭部材113とから基本的に構成されて、環状部材95と外郭部材113とを固定することで、両部材95,113間に第1レンズ部材102および遮蔽部材110の夫々が挟持されるようになっている。なお、中央発光体カバー92の環状部材95は、一部が切り欠かれた環状に形成されて、前記取付孔部95aが側方に開放するようになっている。
(環状部材95について)
前記環状部材95は、図21または図22、図27に示すように、光透過性の合成樹脂材により略環状に形成された光透過性のベース体96と、該ベース体96に略整合する略環状に形成されて、当該ベース体96の前面に組み付けられる非光透過性のカバー体99とから構成されている。前記ベース体96は、略環状に形成された平板部97の内周縁側から前方および径方向内方へ突出する環状段部98が形成されて、該環状段部98の内周縁が前記取付孔部95aを画成するようになっている。そして、前記ベース体96の平板部97には、前後に貫通する挿通孔97aが周方向に離間して複数(実施例では3つ)形成されている。また、前記環状段部98の前面には、周方向に離間する位置に前方へ突出する突出片98aが放射状に複数形成されると共に、該環状段部98の後面には、周方向に離間する複数箇所(実施例では2箇所)に、前記第1レンズ部材102を環状部材95に対して位置決めする第1の位置決め突片98bが後方へ突出するよう形成されている。
また、図22に示すように、前記カバー体99は、前記ベース体96における平板部97の前面に略整合する基部100の内周縁側に、径方向内側へ突出する被覆片100aが周方向に離間する位置に放射状に複数形成されている。前記基部100の後面には、周方向に離間する複数位置(実施例では3箇所)に、後端部にネジ孔100cを形成した連結突部100bが後方へ突出するよう形成されており、各連結突部100bを前記ベース体96(平板部97)の挿通孔97aに挿通することで、ベース体96およびカバー体99が所定の位置に位置決めされる。また前記カバー体99における基部100の外周面には、周方向に離間する位置に、前後に開口する複数の凹部(以下、外周凹部100dという)が形成されている。ここで、前記ベース体96とカバー体99とを組み付けた状態では、ベース体96に形成された周方向に離間位置する各突出片98aの間に、カバー体99の被覆片100aが嵌合するよう構成されている。すなわち、前記環状部材95は、前記カバー体99の被覆片100aの間からベース体96の突出片98aが露出すると共に、当該カバー体99の外周凹部100dからベース体96の平板部97の外周部分が露出するよう構成されており(図17または図18参照)、第1LED82aを発光させた際に、カバー体99から露出するベース体96の突出片98aおよび外周部分が明輝されるようになっている。
(第1レンズ部材102)
前記第1レンズ部材102は、図19、図20、図23、図24、図27に示すように、前記環状部材95の取付孔部95aに臨む第1レンズ体103と、該第1レンズ体103の後端部に配設される第2レンズ体107とを備えた二重構造とされている。前記第1レンズ体103は、前記環状部材95(ベース体96)の内周縁に略整合する筒状部104と、該筒状部104の前端部に連設して前方へ球面状に膨出するレンズ部105とから形成されて、該筒状部104を環状部材95(ベース体96)の取付孔部95aに後方から挿入し得るよう構成されている。また、前記筒状部104の外周面には、前後方向に延在する突条部106bが周方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、該筒状部104を環状部材95(ベース体96)の取付孔部95aに後方から挿入した際に、環状段部98の後面に突条部106bが当接するようになっている。更に、前記筒状部104の外周面には、径方向外方へ突出する支持片106が後端部に形成されると共に、前記環状部材95(ベース体96)の環状段部98に形成された前記第1の位置決め突片98bと対応する位置に、該第1の位置決め突片98bに嵌合する第1の位置決め凹部106aが形成されている。
すなわち、前記環状部材95(ベース体96)の取付孔部95aに後方から挿入した第1レンズ体103の突条部106bを環状部材95(環状段差部70)に当接させると共に、前記第1の位置決め突片98bを第1の位置決め凹部106aに嵌合させることで、該環状部材95(ベース体96)に対して第1レンズ体103が位置決めされるようになっている。また、前記筒状部104の後端部側の内周面には、周方向に離間する複数箇所(実施例では2箇所)に、前記第2レンズ体107および遮蔽部材110を位置決めする第2の位置決め突片104aが径方向内方に突出するよう形成されている。
前記第2レンズ体107は、図24に示すように、前記第1レンズ体103の筒状部104の内側に挿入可能な円板状に形成されると共に、該筒状部104に形成した前記第2の位置決め突片104aと対応する位置に、該第2の位置決め突片104aに嵌合する位置決め用切欠部107aが夫々形成されている。すなわち、前記第1レンズ体103の筒状部104に後方から挿入した第2レンズ体107を、前記筒状部104に形成した段部104bの端部に当接させると共に、前記第2の位置決め突片104aを位置決め用切欠部107aに嵌合させることで、該第1レンズ体103に対して第2レンズ体107が位置決めされるようになっている。なお、前記第2の位置決め突片104aの前後寸法は、第2レンズ体107の厚みよりも大きく設定されており、第1レンズ体103と第2レンズ体107とを組み付けた際に、該第2レンズ体107の後方まで第2の位置決め突片104aが延在している。
なお、前記第2レンズ体107は、前記環状部材95の取付孔部95aに略合致する形状に形成されて、該取付孔部95aの全体を第2レンズ体107で覆うよう構成される一方で、前記第1レンズ体103は、該取付孔部95aの一部を覆うよう構成されており、正面視において第1レンズ体103から第2レンズ体107が露出するようになっている。すなわち、第2レンズ体107が透明板31の裏面に直接対向して、前面側から第2レンズ体107を視認し得る。
また、前記第1レンズ体103のレンズ部105と第2レンズ体107の夫々には、正面視において略合致する識別情報が形成されており、中央発光体カバー92を目視する角度によって第1レンズ体103(レンズ部105)および第2レンズ体107に設けられた識別情報が1つの像として視認されたり二重の像として視認されて、遊技盤30の装飾性を向上している。なお、第1レンズ体103(レンズ部105)および第2レンズ体107に形成される識別情報としては、仮名文字や欧文字等の文字や数字、記号、その他識別可能な図形等が挙げられ、視覚を通じて知覚され得るものであれば何れのものであってもよい。
(遮蔽部材110について)
図19、図20、図25に示すように、前記遮蔽部材110は、前記第1レンズ部材102における第1レンズ体103の筒状部104内側に挿入可能な環状の部材であって、該第1レンズ体103に形成された前記第2の位置決め突片104aと対応する位置に、該第2の位置決め突片104aに嵌合する第2の位置決め凹部110aが形成されている。すなわち、前記第1レンズ体103の筒状部104に遮蔽部材110を後方から挿入して、該遮蔽部材110の前端部を筒状部104に内挿された第2レンズ体107に当接させると共に、第2の位置決め突片104aを第2の位置決め凹部110aに嵌合させることで、該第1レンズ部材102に対して遮蔽部材110が位置決めされるようになっている。すなわち、前記第2レンズ体107は、前記第1レンズ体103と遮蔽部材110との間に挟み込まれる。ここで、前記第1レンズ部材102の第2レンズ体107と遮蔽部材110との間には、該第2レンズ体107に整合する形状に形成された第1の光拡散シート118が配設されて、該第1の光拡散シート118が第1レンズ部材102(第2レンズ体107)と遮蔽部材110との間に挟み込まれるよう構成されている。なお、前記第1の光拡散シート118には、前記第2の位置決め突片104aと対応する位置が切り欠かれており、該第1の光拡散シート118の切欠き118aを第2の位置決め突片104aに嵌合することで、第1の光拡散シート118が第1レンズ部材102(第1レンズ体103)に対して位置決めされるようになっている。
また、前記遮蔽部材110の外周面には、図25に示すように、該遮蔽部材110の周方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、前記外郭部材113を位置決めする第1の支持突片111が径方向外方へ突出すよう形成されている。なお、前記各第1の支持突片111は、前記環状部材95の連結突部100bと対応する位置に設けられる。ここで、前記第1レンズ部材102に対して遮蔽部材110を組み付けた際に、前記各第1の支持突片111の前端部が前記第1レンズ体103の支持片106の後端部に当接して、該支持片106が前記環状部材95(ベース体96)と第1の支持突片111との間に挟み込まれるようになっている。また、前記第1の支持突片111の突出端部には、径方向外方および後方に開口する係合段部111aが形成されており、前記外郭部材113の第1の受け部116(後述)と係合するよう構成されている。
(外郭部材113について)
前記外郭部材113は、図19、図20、図26に示すように、前記環状部材95の外周縁に沿って延在する環状に形成されて、前記遮蔽部材110の外周側に所定間隔離間して位置するよう構成される。前記外郭部材113には、前記環状部材95(カバー体99)の連結突部100bと対応する位置に、内方(遮蔽部材110側)に突出する固定板114が形成されると共に、該固定板114の前面側に、対応の連結突部100bが嵌合する嵌合凹部114aが形成されている。前記固定板114には、前記連結突部100bのネジ孔100cと前後に整合する位置に通孔114bが形成されており、該固定板114の嵌合凹部114aに各連結突部100bを嵌合して位置決めしたもとで、各固定板114の通孔114bに挿通したネジを対応の連結突部100bのネジ孔100cに螺挿することで、環状部材95と外郭部材113とが固定されるようになっている。
また、図26に示すように、前記外郭部材113の各固定板114には、前記遮蔽部材110の各第1の支持突片111を当接支持する第1の受け部116が内方(遮蔽部材110側)に突出するよう形成されている。各第1の受け部116には、第1の支持突片111の係合段部111aが嵌合可能な嵌合溝部116aが径方向に延在するよう形成されており、各第1の受け部116の嵌合溝部116aに対応の係合段部111aを嵌合させることで、該第1の支持突片111が前記第1レンズ部材102(第1レンズ体103)の支持片106と第1の受け部116との間に挟み込まれるようになっている。また、前記第1の受け部116の嵌合溝部116aに第1の支持突片111の係合段部111aが嵌合することで、前記遮蔽部材110の周方向への移動および該遮蔽部材110の第1レンズ部材102から離間する方向(後方)への移動が規制される。また、嵌合溝部116aに係合段部111aを嵌合させることで、前記第1の受け部116の突出端部が第1の支持突片111の係合段部111aに当接して、前記遮蔽部材110の径方向への移動を規制し、外郭部材113に対して遮蔽部材110が所定位置に位置決め固定されるようになっている。
すなわち、前記環状部材95のカバー体99と外郭部材113の固定板114とを固定することで、前記第1レンズ部材102の第1レンズ体103(支持片106)が環状部材95(ベース体96)および遮蔽部材110(第1の支持突片111)により挟持され、第1レンズ部材102の第2レンズ体107が第1レンズ体103および遮蔽部材110により挟持され、当該遮蔽部材110が第1レンズ部材102および外郭部材113(第1の受け部116)により挟持されて、前記中央発光体カバー92を単一のユニット部材として取り扱い得るようになっている。また、前記外郭部材113における周方向に離間する位置には、該外郭部材113の後端部より後方へ突出する突出部115が複数(実施例では2つ)形成されており、該突出部115を前記側部LED基板82の嵌合孔部82dに嵌合した状態で、裏ユニット57の裏側から突出部115のネジ孔100cにネジを螺挿することにより、前記中央発光体カバー92が裏ユニット57に固定される。
ここで、図28、図29に示すように、前記中央発光体カバー92を前記裏ユニット57に固定した際に、前記遮蔽部材110および外郭部材113の夫々の後端部が側部LED基板82の前面に近接するようになっている。すなわち、前記右側部発光演出装置80における中央発光体カバー92の内部には、前記環状部材95、遮蔽部材110、外郭部材113および側部LED基板82の夫々により囲まれた外周領域と、前記第1レンズ部材102、遮蔽部材110および側部LED基板82の夫々により囲まれた内部領域とが画成される。そして、前記遮蔽部材110と外郭部材113との間に画成される前記外周領域に、前記側部LED基板82上の各第1LED82aが収容されると共に、該遮蔽部材110の内側に画成される前記内周領域に、側部LED基板82上の各第2LED82bが収容されるようになっている。すなわち、前記第1LED82aを発光させることで、該環状部材95においてカバー体99から前面に露出する突出片98aおよびカバー体99の外周部分が明輝されると共に、前記第2LED82bを発光させることで、前記第1レンズ部材102(第1レンズ体103および第2レンズ体107)が明輝されるようになっている。
また、前記右側部発光演出装置80を構成する中央および下部発光体カバー92,93の夫々は、図4に示すように、前記第1レンズ部材102を構成する第1レンズ体103が前記裏ユニット57(箱状本体58)の各画壁部61a,61b,61c,61dの前端部よりも前方へ突出するよう形成されて、前記透明板31に配設された枠状装飾体43の側部に画成された窓口43a内に第1レンズ部材102(第1レンズ体103)が臨んで、透明板31の前面に突出して、立体的に装飾するよう構成されている。なお、前記右側部発光演出装置80を構成する中央および下部発光体カバー92,93の第1レンズ部材102は、枠状装飾体43の庇状部48により囲繞されているから、遊技領域34を流下するパチンコ球が接触することはない。
一方、前記左側部発光演出装置81を構成する中央発光体カバー92は、前記第1レンズ部材102を構成する第1レンズ体103が前記透明板31に形成された上側挿通口33aを介して透明板31の前方へ突出すると共に、該左側部発光演出装置81を構成する下部発光体カバー93は、第1レンズ部材102を構成する第1レンズ体103が透明板31に形成された下側挿通口33bを介して透明板31の前方へ突出するよう構成される。ここで、前記左側部発光演出装置81を構成する中央および下部発光体カバー92,93の第1レンズ部材102は、前記上下の挿通口33a,33bに対応して透明板31に設けられた保護カバー42により囲繞されているから、遊技領域34を流下するパチンコ球が接触することはない。すなわち、実施例のパチンコ機10では、透明板31の前方まで突出させた中央および下部発光体カバー92,93の第1レンズ体103を明輝させることで、透明板31の前面側における光装飾性を向上している。また、透明板31に発光装置を配設することなく遊技盤30(透明板31)の前面側で第1レンズ体103を明輝させ得るから透明板31側の配線処理が簡略化される。
(上部発光体カバーについて)
次に、前記上部発光体カバー91につき説明する。ここで、前記上部発光体カバー91の構成は、前述した中央発光体カバー92および下部発光体カバー93の構成と基本的に共通するため、同一の構成に関しては同一の名称および符号を付して詳細な説明は省略する。すなわち、図14、図15に示すように、前記上部発光体カバー91は、前記側部LED基板82の上方位置に設けられた発光体群HGを構成する第1LED82aの前方に対向位置すると共に、前後に取付孔部95aが開口する光透過性の環状部材95と、該環状部材95の取付孔部95aに配設され、側部LED基板82の上部位置に設けられた発光体群HGを構成する第2LED82bの前方に対向位置する第1レンズ部材102と、該第1レンズ部材102の裏側に配設され、当該第1レンズ部材102の外周縁に沿って延在する環状に形成された非光透過性の遮蔽部材110と、環状部材95の外周縁に沿って延在し、遮蔽部材110を囲繞する環状に形成された外郭部材113とから基本的に構成されている。従って、上部発光体カバー91を構成する環状部材95と外郭部材113とを固定することで、両部材95,113の間に第1レンズ部材102および遮蔽部材110の夫々が挟持される。また、前記第1レンズ部材102(第2レンズ体107)と遮蔽部材110との間に、第1の光拡散シート118が挟持される。
なお、前記上部発光体カバー91における第1レンズ部材102では、第1レンズ体103に突条部106bを形成することなく、該第1レンズ体103の支持片106を環状部材95のベース体96(環状段部98)の裏面に直接当接させるよう構成されている。また、上部発光体カバー91のレンズ部材102(第1レンズ体103)の突出端部は、前記裏ユニット57における各画壁部61a〜61dの前端部より後方に位置して、該上部発光体カバー91のレンズ部材102(第1レンズ体103)の全体が透明板31の裏側に位置するようになっている。すなわち、実施例では、右側部発光演出装置80では、前記透明板31に設けた枠状装飾体43の装飾部材49を介して上部発光体カバー91が前方から視認され、左側部発光演出装置81では、該透明板31を介して上部発光体カバー91が前方から視認されるようになっている。
また、前記上部発光体カバー91では、遮蔽部材110および外郭部材113の構成が前記中央および下部発光体カバー92,93の構成と一部異なっているので、その点に関して説明する。図30に示すように、前記上部発光体カバー91の遮蔽部材110には、前記第1の支持突片111の代わりに、外周面の周方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、外郭部材113に対して位置決めする第2の支持突片112が径方向外方へ突出するよう形成されている。なお、前記各第2の支持突片112は、前記環状部材95の連結突部100bと対応する位置に設けられる。そして、前記第1レンズ部材102に対して遮蔽部材110を組み付けた際に、前記各第2の支持突片112の前端部が前記第1レンズ体103の支持片106の後端部に当接して、該支持片106が前記環状段部98(ベース体96)と第2の支持突片112との間に挟み込まれるようになっている。また、前記第2の支持突片112の突出端部には、後方に突出する突起部112aが形成されており、前記外郭部材113の第2の受け部117(後述)と係合するよう構成されている。
前記上部発光体カバー91の外郭部材113には、図30に示すように、前記第1の受け部116の代わりに、前記遮蔽部材110の各第2の支持突片112を当接支持する第2の受け部117が前記各固定板114に形成されている。各第2の受け部117には、前記第2の支持突片112が嵌合可能な嵌合溝部117aを径方向に延在するよう形成されており、各受け部117の嵌合溝部117aに対応の支持突片112を嵌合させることで、該受け部117が支持突片112に当接して、該支持突片112が前記第1レンズ部材102(第1レンズ体103)における支持片106と第2の受け部117との間に挟み込まれるようになっている。また、前記第2の受け部117の嵌合溝部117aに対応の第2の支持突片112が嵌合することで、前記遮蔽部材110の周方向への移動および該遮蔽部材110の第1レンズ部材102から離間する方向(後方)への移動を規制している。また、前記各第2の受け部117には、前記嵌合溝部117aの固定板114側に、前記第2の支持突片112に形成した突起部112aと係合する係合凹部117bが凹設されており、該係合凹部117bに対応の支持突片112の突起部112aが係合することで、遮蔽部材110の径方向への移動を規制し、外郭部材113に対して遮蔽部材110が所定位置に位置決め固定されるようになっている。
そして、上部発光体カバー91は、前記中央および下部発光体カバー92,93と同様に、該上部発光体カバー91を前記裏ユニット57に固定した際に、前記遮蔽部材110および外郭部材113の夫々の後端部が側部LED基板82の前面に近接するようになっている。すなわち、前記右側部発光演出装置80における中央発光体カバー92の内部には、前記環状部材95、遮蔽部材110、外郭部材113および側部LED基板82の夫々により囲まれた外周領域と、前記第1レンズ部材102、遮蔽部材110および側部LED基板82の夫々により囲まれたの内部領域とが画成される。そして、前記遮蔽部材110と外郭部材113との間に画成される前記外周領域に、前記側部LED基板82上の各第1LED82aが収容されると共に、該遮蔽部材110の内側に画成される前記内周領域に、側部LED基板82上の各第2LED82bが収容されるようになっている。すなわち、前記第1LED82aを発光させることで、該環状部材95においてカバー体99から前面に露出する突出片98aおよび外周部分が明輝されると共に、前記第2LED82bを発光させることで、前記第1レンズ部材102(第1レンズ体103および第2レンズ体107)が明輝されるようになっている。
(上部発光演出装置120)
前記裏ユニット57の左上方に配設される前記上部発光演出装置120は、図31〜図38に示すように、外郭をなすベース部材121と、該ベース部材121の裏側に配設される第2レンズ部材(レンズ部材)126と、該第2レンズ部材126の裏側に離間して配設された上側LED基板(発光体基板)129と、第2レンズ部材126および上側LED基板129の間に配置された第2の光拡散シート(光拡散シート)130と、第2の光拡散シート130および上側LED基板129の間に配設される第1および第2の仕切り部材135,137とから基本的に構成されている。前記ベース部材121は、後方へ開放する箱状に形成されて、該ベース部材121の前面板122に対して各種識別情報を象った貫通孔(通孔)122a〜122eが形成されている。ここで、ベース部材121に形成される識別情報としては、仮名文字や欧文字等の文字や数字、記号、その他識別可能な図形等が挙げられ、遊技者の視覚を通じて知覚され得るものであればよい。なお、前記ベース部材121には、複数(実施例では5つ)の識別情報が左右方向に直線的な配列で並ぶ形態で形成してある。以下の説明において、前記ベース部材121の左側に位置する識別情報に対応する貫通孔122a〜122eから順に第1〜第5貫通孔122a〜122eとして夫々特定し、第1〜第5貫通孔122a〜122eに対応した識別情報を第1〜第5識別情報として夫々特定する場合もある。
また、前記ベース部材121は、図32または図33に示すように、前記周壁部123の左端部から左方向に突出する固定片123aが形成されると共に、該ベース部材121の右端側上部位置(第4貫通孔122dの上方)に後方へ突出する固定突部123bが形成されて、該固定片123aおよび固定突部123bを介して前記左側に位置する可動演出装置140にネジ止めされている。更に、前記ベース部材121の周壁部123には、後方へ突出する規制片123cが複数箇所(実施例では3箇所)に設けられており、該規制片123cが前記左側に位置する可動演出装置140に当接することで、ベース部材121を可動演出装置140から所定距離離間する前方に位置決めしている。また、図31〜図34、図36に示すように、前記前面板122には、前記第1貫通孔122aと第2貫通孔122bとの間および第4貫通孔122dおよび第5貫通孔122eとの間の夫々に、ネジ孔124aが形成された取付突部124が後方へ突出するよう形成されて、該取付突部124に対して前記上側LED基板129が固定される。ここで、前記取付突部124の突出寸法は、前記周壁部123の突出寸法より短く設定されており、該取付突部124に上側LED基板129を固定した際に、該周壁部123の内側に上側LED基板129が位置するよう構成されている。また、前記周壁部123の上面には、前記各識別情報と対応する位置に上下に開口する切欠部123dが形成されている。なお、前記上側LED基板129は、前記ベース部材121における周壁部123の内部輪郭形状に略合致するよう形成されて、ベース部材121の後方開口を上側LED基板129で閉成している。
前記第2レンズ部材126は、前記ベース部材121における周壁部123の内部輪郭形状に略合致する平板状に形成されると共に、前記第2の光拡散シート130は、該第2レンズ部材126に整合するシート状に形成されて、第2レンズ部材126および第2の光拡散シート130をベース部材121の周壁部123の内部に収容し得るよう構成されている。すなわち、前記ベース部材121の前面板122に形成された第1〜第5貫通孔122a〜122eを前記第2レンズ部材126で覆うと共に、該第2レンズ部材126の後面を前記第2の光拡散シート130で覆うようになっている。また、前記第2レンズ部材126の前面には、前記ベース部材121の前面板122に形成された各貫通孔122a〜122eに嵌合する膨出部127が形成され、第2レンズ部材126を前面板122に当接させた際に、膨出部127が対応の貫通孔122a〜122eに嵌合するようになっている。また、前記第2の光拡散シート130の裏側には、前記ベース部材121における周壁部123の内部輪郭形状に略合致する平板状に形成された透明保護板132が配設されており、前記第1および第2仕切り部材135,137が第2の光拡散シート130に直接接触するのを防止するようになっている。すなわち、前記第2の光拡散シート130は、前記透明保護板132を介して前記第2レンズ部材126と第1および第2の仕切り部材135,137との間に挟持される。
前記上側LED基板129には、前記ベース部材121に形成した前記各貫通孔122a〜122eと前後に対応する位置に複数のLED(発光体)129aが実装されており、該LED129aを発光することで、透明保護板132、第2の光拡散シート130および第2レンズ部材126を透過した光が対応の貫通孔122a〜122eを介して機前面側に照射されるようになっている。また、前記上側LED基板129の裏面左端部側にはコネクタ接続口129bが設けられており、該コネクタ接続口129bに接続された配線が、前記左側部発光演出装置81の上部に設けられた第2のコネクタ接続口85に接続される。
図32、図33に示すように、前記第1の仕切り部材135は、前記第2識別情報(第2貫通孔122b)を象った開口を有する枠状に形成されて、前記ベース部材121に開設された第2識別情報を象る第2貫通孔122bの輪郭部に位置するように、前記透明保護板132と上側LED基板129との間の空間部に配設されている。また、前記第2の仕切り部材137は、前記第4識別情報(第4貫通孔122d)を象った開口を有する枠状に形成されて、前記ベース部材121に開設された第4識別情報を象る第4貫通孔122dの輪郭部に位置するように、前記透明保護板132と上側LED基板129との間の空間部に配設されている。すなわち、前記第1および第2の仕切り部材135,137は、前記ベース部材121に開設された5つの識別情報を象る第1〜第5貫通孔122a〜122eの内、並び方向に1つおきとなる第2および第4識別情報に対応する第2および第4貫通孔122b,122dに対応して設けられており、上部発光演出装置120の内部空間(透明保護板132と上側LED基板129との間の空間)を第1および第2の仕切り部材135,137により識別情報毎に仕切るよう構成されている。
ここで、図34または図36に示すように、前記ベース部材121と上側LED基板129とを固定した際に、前記第1および第2の仕切り部材135,137の前端部が前記透明保護板132に当接すると共に、該第1および第2の仕切り部材135,137の後端部が上側LED基板129に当接するよう構成される。すなわち、前記ベース部材121と上側LED基板129との間に、前記第2レンズ部材126、第2の光拡散シート130、透明保護板132、第1および第2の仕切り部材135,137の夫々が挟持されている。従って、前記上側LED基板129に設けられた識別情報毎に対応するLED129aを発光することで、識別情報毎に第2レンズ部材126を明輝させ得るようになっている。なお、前記第1および第2の仕切り部材135,137の後端部の夫々には、後方に突出する突部135a,137aが複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、該突部135a,137aが上側LED基板129に当接するようになっており、上側LED基板129の実装面を保護している。
前記第1の仕切り部材135の上端部および下端部は、図36に示すように、前記ベース部材121における周壁部123の屈曲形状に略合致する形状に形成されて、該第1の仕切り部材135の上端部および下端部が周壁部123に嵌合することで、該第1の仕切り部材135の左右方向および上下方向への移動が規制されるようになっている。また、前記第1の仕切り部材135の後端部(突部137a135a)に前記上側LED基板129が当接することで、該第1の仕切り部材135の後方移動が規制され、これにより前記透明保護板132と上側LED基板129との間において、第1の仕切り部材135の開口内側に前記第2貫通孔122bが臨む位置に保持されるようになっている。
また、前記第2の仕切り部材137の上部には、前記第4貫通孔122dの上方位置に設けられた前記取付突部124に嵌合する係止部137bが形成されると共に、該第2の仕切り部材137の下端部が前記ベース部材121の周壁部123に当接するよう構成されている。すなわち、前記第2の仕切り部材137に形成した係止部137bが前記取付突部124に嵌合すると共に、第2の仕切り部材137の下端部が前記ベース部材121の周壁部123に当接することで、該第2の仕切り部材137が左右方向および上下方向へ移動するのを規制している。そして、前記第2の仕切り部材137の後端部(突部137a,135a)に前記上側LED基板129が当接することで、該第2の仕切り部材137の後方移動が規制され、これにより前記透明保護板132と上側LED基板129との間において、第2の仕切り部材137の開口内側に前記第4貫通孔122dが臨む位置に保持されている。すなわち、前記第1および第2の仕切り部材135,137の夫々は、前記上側LED基板129をベース部材121に対して固定することで所定位置に保持される。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記中枠12に設けた前記打球発射装置17により発射されて前記遊技盤30に設けた案内レール36の発射通路36aを通過したパチンコ球は、前記遊技領域34に打ち出されて該遊技領域34内を流下し、流下する過程で各種入賞装置39,40,41に入賞することで遊技が行なわれる。また、遊技領域34を流下するパチンコ球が前記枠状装飾体43の球誘導部44に通入すると、該球誘導部44を介して枠状装飾体43のステージ45にパチンコ球が通出され、該ステージ45を左右に転動した後に遊技領域34に排出される。
前記遊技領域34を流下する過程でパチンコ球が始動入賞装置39の始動入賞口39aに入賞すると、前記制御装置の制御信号に基づいて前記図柄表示装置19の図柄が変動開始されて所要の図柄変動演出が展開される。そして、図柄変動演出の結果として前記図柄表示装置19に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると大当りが発生し、前記特別入賞装置40の開閉扉40aが開放されて、多数の賞球の獲得が可能となる。そして、前記図柄表示装置19で展開される図柄変動演出に応じて前記裏ユニット57に配設された前記左右の可動演出装置140,141が作動されて、該可動演出装置140,141の物理的な動作演出により遊技の興趣を向上する。また、前記透明板31の枠状装飾体43に設けた前側発光演出装置50や、前記裏ユニット57に配設された前記左右上部のLED基板72,76、左右の側部発光装飾装置80,81、上部発光演出装置120の夫々が前記制御装置の制御下に発光演出を行なうことで、発光による演出により遊技の興趣を向上する。
ここで、実施例の遊技盤30には、前記裏ユニット57の上固定部62aに形成された段差部70の右端部側に、前方へ向けて光を照射するLED72aを実装した右上部LED基板72が配設されると共に、該右上部LED基板72の前方位置に、前記透明板31(枠状装飾体43)に配設された前側発光演出装置50の前側レンズ部材53が位置している。すなわち、前記右上部LED基板72のLED72aを発光させることで、該LED72aからの光を前側レンズ部材53に照射し得るから、該右上部LED基板72により前記透明板31に形成される遊技領域34の右上方位置を照明することができる。また、前記段差部70に連通する設置凹部75を上固定部62aに形成して、該設置凹部75に左上部LED基板76を配設すると共に、該左上部LED基板76と設置凹部75との間のスリット状開口77を介して左上部LED基板76のLED76aからの光が設置部71に照射されるよう構成されている。ここで、前記透明板31の裏側において前記段差部70の略全体が遊技領域34の内側に位置しているから、前記左上部LED基板76のLED76aの発光により、遊技領域34の左上部位置を後方から間接的に照明することができる。
すなわち、前記裏ユニット57の段差部70に配設された前記左右の上部LED基板72,76を覆うレンズ部材を裏ユニット57側に配設する必要がないから、前記段差部70の前後寸法を左右の上部LED基板72を設置するのに必要な最小限とし得る。すなわち、上固定部62aにLED基板72,76を配設するスペースを確保するだけで、前記中枠12に設けられた球タンク26と前後に重なって前後の寸法を確保し得ない遊技盤30の上部位置を照明することができ、遊技盤30の装飾性の向上を図ることができる。また、前記右上部LED基板72および左上部LED基板76を裏ユニット57側に配設して、透明板31の裏側から照明するよう構成したことで、遊技領域34を照明するため装置を透明板31側に設ける必要がなく、該透明板31に形成される遊技領域34を大きくすることができる。
更に、前記裏ユニット57の段差部70において前記右上部LED基板72に設けたコネクタ接続口72dと対応する位置にコネクタ露出孔74を形成し、該右上部LED基板72を段差部70に配設した際に、該コネクタ接続口72dがコネクタ露出孔74の内部に臨むよう構成してあるから、右上部LED基板72をできる限り透明板31に近づけることができ、段差部70の前後寸法をより抑制できる。また、前記左上部LED基板76には、LED76aが実装される実装面にコネクタ接続口76cを設けて、該左上部LED基板76の前後寸法を小さくしたから、左上部LED基板76をできる限り透明板31に近づけることができ、段差部70(設置凹部75)の前後寸法をより抑制できる。従って、左右上部のLED基板72,76を設置するのに要する裏ユニット57(上固定部62a)の厚み寸法を極力小さくできるから、遊技盤30(裏ユニット57)の厚み寸法が限られる部位の照明を好適に図り得る。また、前記コネクタ露出孔74からコネクタ接続口72dが臨むことで、該コネクタ接続口72dに対する配線の接続状況を裏ユニット57の裏側から容易に確認することができる。
また、前記透明板31(枠状装飾体43)に設けられた前側発光演出装置50の前記前側レンズ部材53が右上部LED基板72の前側に位置することで、該右上部LED基板72を前側から直接視認されるのを防止できるから、遊技盤30の装飾性の低下を招くのを防止し得ると共に、該右上部LED基板72のLED72aからの光が遊技者側に直接照射されて視認性を低下させるのも防止し得る。更に、前記枠状装飾体43には、前記右上部LED基板72に最も近接する前記透明板31の固定板46の裏側に第2光拡散部材54bを配設したことで、該右上部LED基板72が前側から視認されるのをより困難にできると共に、該第2光拡散部材54bで拡散された光が前側レンズ部材53に照射されることで、発光による装飾効果を高めることができる。
一方、前記左上部LED基板76が配設される設置凹部75は、前記透明板31に設けた第2の盤面飾り部材35bが前後に重なる位置に設けられているから、該左上部LED基板76は第2の盤面飾り部材35bにより覆われて当該左上部LED基板76自体が前側から直接視認されるのを防ぐことができる。また左上部LED基板76のLED76aの光が遊技者側に直接照射されて視認性を低下させる虞もない。
また、前記遊技盤30(裏ユニット57)の側部位置に設けられた前記左右の側部発光演出装置80,81には、上部、中央および下部発光体カバー91,92,93の夫々に、第1レンズ部材102の外周縁に沿って延在する環状の遮蔽部材110を設けて、各発光体カバー91,92,93の外郭をなす外郭部材113と遮蔽部材110とにより画成される外周領域に、各発光体カバー91,92,93に対応した発光体群HGを構成する複数の第1LED82aを臨ませると共に、該遮蔽部材110の内側に画成される内部領域に第2LED82bを臨ませるよう構成されている。ここで、前記遮蔽部材110は、非光透過性の部材であって、環状部材95の取付孔部95aに挿入される第1レンズ部材102における第1レンズ体103(筒状部104)の内周面を該遮蔽部材110が覆うと共に、当該遮蔽部材110の後端部が前記側部LED基板82に当接するようになっている。
従って、前記第1LED82aからの光が第1レンズ体103側(遮蔽部材110の内側領域側)に漏れるのを防止し得ると共に、前記第2LED82bからの光が環状部材95側(遮蔽部材110の外側領域側)に漏れるのを防止し得る。すなわち、前記第1LED82aを発光させることで、前記第1レンズ部材102の外周側に位置する環状部材95が明輝され、前記第2LED82bを発光することで、該第1レンズ部材102のレンズ部105が明輝されるから、該環状部材95と第1レンズ部材102とを個別に明瞭に明輝させることが可能となる。
また、前記各発光体カバー91,92,93では、前記遮蔽部材110において外周面から外方に突出する第1および第2の支持突片111,112が第1レンズ部材102(第1レンズ体103)の支持片106と外郭部材113の第1および第2の受け部116,117とにより挟持されている。すなわち、前記遮蔽部材110に形成した第1および第2の支持突片111,112を挟持して固定することで、前記第1LED82aが収容される外周領域の大部分が前後方向に開放するから、該第1および第2の支持突片111,112により第1LED82aの光が遮断され難く、環状部材95の全体を略均一に明輝させ得る。
また、前記各発光体カバー91,92,93は、前記環状部材95(ベース体96)に形成した第1の位置決め突片98bを前記第1レンズ部材102(第1レンズ体103)の支持片106に形成した第1の位置決め凹部106aに嵌合すると共に、該第1レンズ部材102(第1レンズ体103)に設けた第2の位置決め突片104aを、前記遮蔽部材110に形成した第2の位置決め凹部110aに嵌合し、更に、該遮蔽部材110に形成した前記第1の支持突片111を、前記外郭部材113に形成した第1の受け部116の嵌合溝部116aに嵌合することで、各部材の相対的な位置関係を一義的に決定できる。また、前記環状部材95、第1レンズ部材102、遮蔽部材110および外郭部材113の夫々を位置決めした状態で、該環状部材95と外郭部材113とをネジ固定することで、該第1レンズ部材102(第1レンズ体103)の支持片106が環状部材95(ベース体96)と遮蔽部材110の第1および第2の支持突片111,112とにより挟持されると共に、該遮蔽部材110の第1および第2の支持突片111,112が第1レンズ部材102(第1レンズ体103)の支持片106と外郭部材113の第1および第2の受け部116,117とにより挟持されるから、第1レンズ部材102および遮蔽部材110の夫々を個別にネジ止め等により固定することなく発光体カバー91,92,93を組み付けることができ、発光体カバー91,92,93の組み付け作業を容易に行ない得る。また、前記各部材95,102,110,113,118を組み付けることで単一ユニットとして発光体カバー91,92,93を取り扱い得るよう構成したことで、裏ユニット57に対する各発光体カバー91,92,93の取付作業も簡単に行なうことができ、作業効率の向上を図り得る。
ところで、前記各発光体カバー91,92,93毎に個別のLED基板を設けて発光演出装置を構成した場合には、各発光演出装置毎の配線接続作業が必要となり、作業が繁雑になる。これに対して、実施例では、前記左右の側部発光演出装置80,81の側部LED基板82を、裏ユニット57の対向面部59に開設した開口部60の右側部または左側部を覆う大型部材とすると共に、各側部LED基板82に設けた第1および第2LED82a,82bにより複数の発光体群HGを形成し、各発光体群HG毎に対応して発光体カバー91,92,93を設けるよう構成してある。従って、発光体カバー91,92,93毎に対応したLED基板を備える必要がなく、配線接続作業を簡略化して作業性の向上を図り得る。
また、前記左右の側部発光演出装置80,81を構成する側部LED基板82に設けたコネクタ接続口84,85,86,87に、前記裏ユニット57の上方に配設される左右の上部LED基板72,76や可動演出装置140,141のLED基板からの配線および中継基板150からの配線を接続するよう構成して、該側部LED基板82に中継基板としての機能を備えるようにしたから、該左右の上部LED基板72,76や可動演出装置140,141のLED基板に接続する配線を裏ユニット57の裏側下方に設けた中継基板150まで引き回す必要がない。このため、左右の上部LED基板72,76や可動演出装置140,141のLED基板に対する配線接続作業を容易に行ない得ると共に、中枠12に対する遊技盤30の取付時等に配線の噛み込みが発生する可能性を低減できる。
また、前記遊技盤30(裏ユニット57)の側部位置に設けられた前記上部発光演出装置120は、ベース部材121の前面板122に第1〜第5識別情報を象った貫通孔122a〜122eを形成して、第2識別情報を象る第2貫通孔122bの輪郭部に第1の仕切り部材135を配設すると共に、第4識別情報を象る第4貫通孔122dの輪郭部に第2の仕切り部材137を配設してある。このため、前記第2の光拡散シート130と上側LED基板129との間の空間が第1および第2仕切り部材135,137により第1〜第5識別情報(第1〜第5貫通孔122a〜122e)毎に仕切られるから、上側LED基板129に設けたLED129aの発光時に、第1〜第5識別情報を個別に明瞭に明輝させることができ、各識別情報による装飾性を向上し得ると共に、各識別情報を容易に判別し得る。
また、前記上部発光演出装置120は、前記ベース部材121に形成した固定突部123bに上側LED基板129をネジ止めすることで、該ベース部材121と上側LED基板129との間に位置する第2レンズ部材126、第2の光拡散シート130および仕切り部材135,137が保持されるから、これら各部材126,130,135,137を保持するための専用の手段を設ける必要がなく、該上部発光演出装置120の組み付け作業を簡単に行なうことができる。また、前記ベース部材121の固定突部123bは、前記第1および第2仕切り部材135,137に隣接して設けられているから、固定突部123bに上側LED基板129をネジ止めした際に、第1および第2仕切り部材135,137と上側LED基板129との当接状態をより確実に維持でき、第2の光拡散シート130に第1および第2仕切り部材135,137を押圧して、第1〜第5識別情報(第1〜第5貫通孔122a〜122e)をより正確に仕切ることができる。
また、前記第1および第2仕切り部材135,137は、前記ベース部材121の前面板122に形成された第1〜第5識別情報の内、識別情報の並び方向(すなわち左右方向)に1つおきとなる第2識別情報に対応する第2貫通孔122bの輪郭部および第4識別情報に対応する第4貫通孔122dの輪郭部に、前記第1および第2仕切り部材135,137を配設してある。このとき、第1および第2仕切り部材135,137に隣接して設けられた取付突部124,124の夫々を、識別情報の並び方向(すなわち左右方向)と交差する方向(すなわち上下方向)に離間するよう設けたことで、ベース部材121からの上側LED基板129の浮き上がりが防止され、第2の光拡散シート130を第2レンズ部材126と仕切り部材135,137との間で確実に挟持できる。
また、前記上部発光演出装置120の第2の光拡散シート130は、第2レンズ部材126と上側LED基板129との間に配設した第1および第2仕切り部材135,137によって接着剤等を使用することなく挟持固定されるから、上部発光演出装置120で発生する熱(例えばLED129aの発光等による熱)の影響によって第2の光拡散シート130が第2レンズ部材126の裏面から剥離することはなく、該第2の光拡散シート130を適正な位置に長期に亘って保持することができる。これにより、第2の光拡散シート130による光拡散効果を長期に亘って維持し得る。そして、前記第2の光拡散シート130を接着剤で貼り付けるものではないから、接着剤による光の屈折等の影響を受けることなく、第2の光拡散シート130による均一な光の拡散効果が得られる。更に、第2の光拡散シート130を第2レンズ部材126の裏面に対して配置する際に位置ズレ等の不具合があったとしても、貼り付けるわけではないので、光り拡散シートを適正な位置に簡単に修正することが可能である。更にまた、第2の光拡散シート130を接着剤で貼り付けないことで、第2レンズ部材126や第2の光拡散シート130の再利用が容易となる。
また、実施例では、前記第2の光拡散シート130と第1および第2仕切り部材135,137との間に透明保護板132を配設して、該光拡散シート130に仕切り部材135,137が直接接触しないよう構成されているから、該仕切り部材135,137が傷つくのを防止でき、第2の光拡散シート130による均一な光の拡散効果を得ることができる。
〔変更例〕
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、ベース部材に5つの識別情報を象った通孔を形成するようにしたが、これに限られるものではなく、2つ以上の識別情報を象った通孔を形成すれば、本発明を適用することができる。
(2) 実施例では、レンズ部材と仕切り部材との間に透明保護板を介して光拡散シートが挟持されるようにしたが、該透明保護板を省略して、レンズ部材と仕切り部材との間に光拡散シートが直接挟持されるようにしてもよい。
(3) 実施例では、識別情報の並び方向に1つおきとなる通孔(すなわち第2貫通孔および第4貫通孔)の輪郭部に対応して仕切り部材を設けるよう構成したが、各識別情報を構成する通孔毎の輪郭部に対応して仕切り部材を設けてもよく、また識別情報の並び方向に任意数おきとなる通孔の輪郭部に対応して仕切り部材を設けてもよい。なお、識別情報の並び方向に1つおきとなる通孔(すなわち第2貫通孔および第4貫通孔)の輪郭部に対応して仕切り部材を設ける場合に、実施例のように偶数番目の通孔の輪郭部に対応して仕切り部材を設ける構成に限らず、奇数番目の通孔(例えば、実施例の第1貫通孔、第3貫通孔、第5貫通孔)の輪郭部に対応して仕切り部材を設けてもよいことは当然である。
(4) 実施例では、ベース部材と発光体基板とをネジ固定することで、両部材間に配設された部材(レンズ部材、光拡散シート、透明保護板、仕切り部材)が挟持されるよう構成したが、これに限らず、ベース部材に対して各部材を個別に固定してもよい。なお、ベース部材に対する固定手段としては、ネジに限られるものではなく、係止フック等の従来公知の係合手段を採用することもできる。
(5) 実施例では、ベース部材に左右方向に直線的な並びで識別情報(通孔)を設けるようにしたが、これに限らず、上下方向または斜め方向に直線的な並びで識別情報(通孔)を設けてもよく、また円や多角形といった並びで識別情報(通孔)を設けるようにしてもよい。また、ベース部材に設けられる識別情報(通孔)は1列である必要はなく、2列以上の複数列で設けてもよい。
(6) 実施例では、裏ユニットに配設した可動演出装置に発光演出装置を取り付けるよう構成したが、該裏ユニットに発光演出装置を直接取り付けるようにしてもよい。
(7) 実施例では、遊技盤を構成する裏ユニットに配設される発光演出装置に本発明を適用する例を示したが、これに限られず、透明板側に配設される発光演出装置に本発明を採用することもできる。
(8) 実施例では、透明板と裏ユニットとから遊技盤を構成したが、これに限られず、ベニヤ板等の木材から形成された遊技盤を採用することも可能である。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。また、図柄表示装置としても液晶パネルを用いたものに限らず、ドラム式やベルト式、その他の形式の図柄表示装置も採用可能である。
120 上側発光演出装置
121 ベース部材
122a 第1貫通孔(通孔)
122b 第2貫通孔(通孔)
122c 第3貫通孔(通孔)
122d 第4貫通孔(通孔)
122e 第5貫通孔(通孔)
123a 固定突部
126 第2のレンズ部材
129 上側LED基板
129a LED(発光体)
130 第2の光拡散シート(光拡散シート)
135 第1の仕切り部材(仕切り部材)
137 第2の仕切り部材

Claims (3)

  1. 発光演出を行なう発光演出装置を備える遊技機であって、
    前記発光演出装置は、
    所要の識別情報を象った通孔が複数開設されたベース部材と、
    前記ベース部材の裏側に配設され、該ベース部材に開設した前記通孔を覆うレンズ部材と、
    前記レンズ部材の裏面側に離間して配設され、前記ベース部材の通孔に対応する前面に、該レンズ部材の裏面に対向する発光体を設けた発光体基板と、
    前記レンズ部材および発光体基板の間に配置された光拡散シートと、
    前記光拡散シートおよび発光体基板の間の空間に配設されて前記レンズ部材との間に光拡散シートを挟持すると共に、前記ベース部材に開設された識別情報を象る通孔の輪郭部に位置して該光拡散シートと発光体基板との間の空間を識別情報毎に仕切る非光透過性の仕切り部材とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ベース部材の裏面に、前記発光体基板がネジ止めされる固定突部が後方に向けて突設され、該固定突部に対して発光体基板をネジ止めすることで、前記レンズ部材、光拡散シートおよび仕切り部材の夫々がベース部材と発光体基板との間に保持されるよう構成した請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ベース部材に開設される複数の識別情報の内、該識別情報の並び方向に1つおきとなる通孔の輪郭部に対応して前記仕切り部材が設けられ、
    前記ベース部材の固定突部は、各仕切り部材に隣接位置するよう設けられると共に、隣接する仕切り部材に対応した固定突部の夫々は、識別情報の並び方向と交差する方向に離間するよう設けられる請求項2記載の遊技機。
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