JP5251942B2 - 交換レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、交換レンズに関する。
レンズ交換可能なカメラシステムでは一般的に、例えば焦点調節用のレンズ等の、被駆動状態が変化する被駆動部材が少なくとも1つ交換レンズ内に配置されている。カメラボディは、このような被駆動部材の被駆動状態に関する情報(被駆動情報)を種々の制御のために必要とする。例えば特許文献1に記載のカメラシステムには、レンズ伝達系の動きをモニタするエンコーダが設けられている。このエンコーダが出力する駆動量のモニタ信号は、ボディとレンズのマウント部に設けられたレンズ側の接点とこれに対応するボディ側の接点を介してレンズ駆動制御CPUにフィードバックされる。他方、特許文献1に記載のカメラシステムでは、上記のモニタ信号を伝達する接点とは別の接点により、カメラボディ内のメインCPUが撮影レンズ内のレンズCPU等と結合されている。メインCPUはカメラシーケンス、露出動作の制御に必要な情報を他のCPU等からもらったり、他のCPUに必要なカメラシーケンスの情報を送ったりする。すなわち、この接点はメインCPUとレンズCPUが汎用的な通信を行うための接点である。この汎用的な通信用の接点を用いてレンズCPUからメインCPUへ情報を送信する場合、レンズCPUはまず送信するための情報を収集する必要がある。
特開平10−68871号公報
上述の汎用的な通信用の接点を用いてレンズCPUに被駆動情報を定期的に送信させる場合、レンズCPUが定期的に被駆動情報を収集しなければならず、レンズCPUの計算負荷が高くなるという問題があった。
請求項1に係る発明は、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、被駆動状態が変化する第1および第2の被駆動部材を含む撮影光学系と、第1の伝送路を介して、第1の被駆動部材の被駆動状態に関する第1の被駆動情報を第1の頻度で、第2の被駆動部材の被駆動状態に関する第2の被駆動情報を第1の頻度以下の第2の頻度で、それぞれカメラボディに送信する被駆動情報通信手段と、カメラボディから、第1の伝送路とは異なる第2の伝送路を介して、カメラボディの動作状態に関するボディ動作情報を受信する動作情報通信手段とを備え、被駆動情報通信手段は、第2の伝送路を介して受信されたボディ動作情報に応じて第2の頻度を変化させると共に、第2の被駆動情報を第1の被駆動情報に付加して第1の伝送路を介して送信することを特徴とする交換レンズである。
本発明によれば、被駆動情報の通信に係るレンズCPUの計算負荷を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラシステムの外観を示す図である。 第1の実施の形態に係るカメラシステム1の構成を示す断面図である。 光学部材毎の被駆動情報を示す図である。 ボディ動作情報を示す図である。 交換レンズ200の初期化時にコマンドデータ通信により送受信されるデータの例を示す図である。 被駆動情報のデータ形式を示す図である。 被駆動情報の送信タイミングの例を示す図である。 第2の実施の形態における送信データの例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラシステムの外観を示す図である。カメラシステム1は、カメラボディ100と、交換レンズ200とから構成される。交換レンズ200はカメラボディ100に着脱可能に取り付けられる。交換レンズ200の取り付けは、カメラボディ100のボディ側レンズマウント101に、交換レンズのレンズ側レンズマウント201を嵌め込むことにより行われる。
ボディ側レンズマウント101にはデータ通信および電源供給のための複数の接点102が存在する。レンズ側レンズマウント201上には複数の接点102の各々に対応する複数の接点202が存在する。交換レンズ200がカメラボディ100に取り付けられると、接点102と接点202が接続され、カメラボディ100から交換レンズ200に交換レンズ200を動作させるための電力が供給されると共に、カメラボディ100と交換レンズ200との間で後述するデータ通信を行うことができるようになる。
カメラボディ100はボディCPU103を備える。ボディCPU103は所定の制御プログラムを実行することにより、カメラボディ100内の各部の制御と、後述する初期化処理と、ボディ動作情報の送信処理とを実行する。交換レンズ200はレンズCPU203を備える。レンズCPU203は所定の制御プログラムを実行することにより、交換レンズ200内の各部の制御と、後述する初期化処理と、被駆動情報の検出処理と、被駆動情報の送信処理と、被駆動情報の送信頻度の決定処理とを実行する。
撮像素子104は被写体像を撮像し、撮像信号を出力する。カメラボディ100に設けられたレリーズスイッチ107が押下されると、ボディCPU103はこの撮像信号に各種の画像処理を行い、画像データを作成する。作成された画像データは、記憶媒体挿入口105内の可搬記憶媒体106に記憶される。
図2は、第1の実施の形態に係るカメラシステム1の構成を示す断面図である。交換レンズ200は、複数の光学部材から構成される撮影光学系210を内蔵する。撮影光学系210を構成する光学部材は、複数のレンズ210a〜210eおよび虹彩絞り211である。これら複数のレンズには、撮影光学系210の焦点調節を行うフォーカスレンズ210cと、被写体像の像ぶれを補正するぶれ補正レンズ210dとが含まれている。
なお、本発明において光学部材とは、レンズ210a〜210eのみならず、撮影光路上に存在し被写体からの光束を通過させたり遮ったりする部材をも含む。例えば、撮影光学系210を通過する被写体光の光量を調節する虹彩絞り211も光学部材の1つである。また、これら光学部材のうち、駆動されることにより被駆動状態が変化するものを特に被駆動部材と呼ぶ。
交換レンズ200内には、フォーカスレンズ210c、ぶれ補正レンズ210d、および虹彩絞り211をそれぞれ駆動するための駆動系(不図示)が設置されている。例えば、フォーカスレンズ210cは超音波モータによって駆動される。また、ぶれ補正レンズ210dは2つのボイスコイルモータによって駆動され、虹彩絞り211はステッピングモータによって駆動される。レンズCPU203はこれらの駆動系を制御し、各々の光学部材の被駆動状態を変化させる。つまり、本実施形態ではフォーカスレンズ210cとぶれ補正レンズ210dと虹彩絞り211が被駆動部材である。
撮像素子104の前面には、光学的ローパスフィルターと赤外線カットフィルターを合わせたフィルター111が設置されている。交換レンズ200内の撮影光学系210を通過した被写体光は、光軸Rを中心に、フィルター111を介して撮像素子104に入射する。ボディCPU103は、撮像素子104が出力する撮像信号から表示用画像を作成し、カメラボディ100の背面に設置されているLCDモジュール110に表示する。
ボディCPU103とレンズCPU203との間、すなわちカメラボディ100と交換レンズ200との間には、図1に示す接点102と接点202とを介した2系統の伝送路が設けられている。これら2系統の伝送路は互いに独立しているので、一方の伝送路においてデータが伝送されている場合であっても、他方の伝送路によりデータを伝送することが可能である。以下の説明では、2系統の伝送路をそれぞれ第1伝送路301、第2伝送路302と称する。また、第1伝送路301を用いて行われる通信をホットライン通信、第2伝送路302を用いて行われる通信をコマンドデータ通信と呼ぶ。第1伝送路301および第2伝送路302を構成する信号線、ならびに、コマンドデータ通信およびホットライン通信の具体的な通信内容については後に詳述する。
カメラボディ100内には、ホットライン通信を行うボディ側第1通信回路112と、コマンドデータ通信を行うボディ側第2通信回路113が設置される。これらの回路はそれぞれボディCPU103に接続される。同様に交換レンズ200内には、ホットライン通信を行うレンズ側第1通信回路212と、コマンドデータ通信を行うレンズ側第2通信回路213が設置される。これらの回路はそれぞれレンズCPU203に接続される。
ボディ側第1通信回路112とレンズ側第1通信回路212とは、第1伝送路301により互いに接続される。同様に、ボディ側第2通信回路113とレンズ側第2通信回路213とは、第2伝送路302により互いに接続される。
これらの各部材に加えて、カメラボディ100内には、撮影光学系210の自動焦点調節を行う自動焦点調節装置(不図示)が設置されている。この自動焦点調節装置は、ボディCPU103を介してレンズCPU203にフォーカスレンズ210cの駆動指示を送信することにより、撮影光学系210の焦点調節を自動で行う。
(コマンドデータ通信の説明)
コマンドデータ通信は第2伝送路302を用いて行われる双方向の通信である。コマンドデータ通信では、カメラボディ100から送信されるデータと、交換レンズ200から送信されるデータと、が同一のクロック信号に同期する。すなわち、カメラボディ100から送信されるデータと、交換レンズ200から送信されるデータと、が第2伝送路302により同時に伝送される。
コマンドデータ通信は、ボディCPU103により開始される。ボディCPU103はコマンドデータ通信の開始時、まずレンズCPU203への各種指示を表す所定のデータを送信する。レンズCPU203は受信したデータを解釈し、当該データがどのような指示を表しているのかを検知する。その後レンズCPU203は、指示に応じた処理を実行する。例えば、虹彩絞り211を特定の大きさまで絞る指示を受信した場合、レンズCPU203は不図示のステッピングモータを制御し、虹彩絞り211を指示された大きさまで絞る。
また、レンズCPU203の動作状態に関する情報を要求する指示を受信した場合、レンズCPU203は当該情報をボディCPU103に第2伝送路302を介して送信する。すなわち、ボディCPU103が交換レンズ200に関する情報をコマンドデータ通信により取得する場合には、まずボディCPU103から交換レンズ200へ当該情報を要求する指示を表すデータを送信しなければならない。
コマンドデータ通信によりボディCPU103から送信される指示には、上述した指示以外に、フォーカスレンズ210cを駆動させる指示、および、ぶれ補正レンズ210dを用いた像ぶれ補正のオンオフを設定する指示が含まれる。
(ホットライン通信の説明)
ホットライン通信は第1伝送路301を用いて行われる単方向の通信である。ホットライン通信はコマンドデータ通信と同様に、ボディCPU103により開始される。ボディCPU103が第1伝送路301を構成する信号線のうち、通信開始用の信号線の信号レベルを変化させると、レンズCPU203がこれを検知する。レンズCPU203はこの検知に応じて、被駆動情報の検出処理(後に詳述する)と被駆動情報の送信処理(後に詳述する)とを順に実行する。
ボディCPU103は、ホットライン通信を所定周期(例えば1ミリ秒)毎に実行する。ホットライン通信はコマンドデータ通信とは異なり、ボディCPU103がレンズCPU203から交換レンズ200に関するデータをわずかな処理で受信することができる。これは、コマンドデータ通信によりデータを受信する場合にはまずレンズCPU203に対する指示を表すデータを送信する必要があるのに対し、ホットライン通信は特定の信号線の信号レベルを変化させるだけで即座にレンズCPU203からのデータの送信が開始されるためである。
(被駆動情報の説明)
本実施形態の交換レンズ200は、被駆動状態が変化する光学部材、すなわち被駆動部材であるフォーカスレンズ210cと、ぶれ補正レンズ210dと、虹彩絞り211とを含む。以下の説明では、これら3つの被駆動部材の被駆動状態に関する情報を被駆動情報と呼ぶ。各被駆動部材の被駆動情報は、レンズCPU203が実行する被駆動情報の検出処理により検出される。
図3は、光学部材毎の被駆動情報を示す図である。図3(a)に示すように、フォーカスレンズ210cは光軸Rに沿って駆動される。レンズCPU203は、フォーカスレンズ210cの駆動量を被駆動情報として検出する。フォーカスレンズ210cの駆動量は1バイトの整数により表される。この整数は−128〜+127の範囲の値を採り、矢印41の方向(被写体の方向)に駆動されると正の値に、矢印42の方向(カメラボディ100の方向)に駆動されると負の値になる。フォーカスレンズ210cの駆動量を表す整数は、被駆動情報の検出処理を前回実行した時のフォーカスレンズ210cの位置を0として表している。つまり、フォーカスレンズ210cの被駆動情報である整数は、前回実行時からの変位量を表している。
フォーカスレンズ210cの駆動量は、自動焦点調節装置が焦点調節を行うために利用する。自動焦点調節装置は、フォーカスレンズ210cの合焦状態の変化とフォーカスレンズ210cの駆動量とに基づいて、公知の手法により焦点調節を行う。
図3(b)に示すように、ぶれ補正レンズ210dは光軸Rに対し垂直な横軸42と縦軸43とに沿って駆動される。レンズCPU203は、ぶれ補正レンズ210dの駆動量を被駆動情報として検出する。ぶれ補正レンズ210dの駆動量はそれぞれ1バイトの大きさの2つの整数から成り、1つは横軸42に対する駆動量(横駆動量)、もう1つは縦軸43に対する駆動量(縦駆動量)を表す。各々の駆動量は−128〜+127の範囲の値である。横駆動量は、矢印42fの方向の変位が正の値、矢印42bの方向の変位が負の値で表される。同様に、縦駆動量は矢印43fの方向の変位が正の値、矢印43bの方向の変位が負の値で表される。ぶれ補正レンズ210dの被駆動情報についてもフォーカスレンズ210cの被駆動情報と同様に、被駆動情報の検出処理の前回実行時からの変位量となっている。
本実施形態において、ぶれ補正レンズ210dの駆動量には2つの用途がある。1つ目の用途は、自動焦点調節装置による焦点調節の微調整である。ぶれ補正レンズ210dを用いた像ぶれ補正は、交換レンズ200のぶれ量に基づいてぶれ補正レンズ210dを駆動し、撮影光学系210の光軸を変化させることにより行われる。この光軸の変化により、例えば合焦状態であった撮影光学系210がわずかに合焦状態から外れる等の影響が生じることがある。自動焦点調節装置はこのような合焦状態の微調整のために、ぶれ補正レンズ210dの駆動量を利用する。2つ目の用途は、ボディCPU103による画像処理の微調整である。上述した光軸の変化により撮影画像がわずかに劣化する等の影響が生じることがあり、ボディCPU103はこのような影響を軽減するためにぶれ補正レンズ210dの駆動量を利用して周知の画像処理を行う。
図3(c)に、光軸R上に配置される虹彩絞り211を示す。虹彩絞り211は複数の絞り羽根により形成される開口部47を有している。レンズCPU203は、開口部47の大きさを被駆動情報として検出する。他の光学部材と同様にこの被駆動情報についても、被駆動情報の検出処理の前回実行時からの大きさの変化量として表される。この被駆動情報は−128〜+127の範囲の値を採る1バイトの整数により表される。この整数は絞りの段数の変化量を表しており、絞りが絞られると正の値に、絞りが広げられると負の値になる。この整数は1/12段の分解能で検出され、例えば前回実行時から1/12段だけ絞りが絞られている場合、レンズCPU203は虹彩絞り211の被駆動情報として+1という整数を検出する。
虹彩絞り211の駆動量は、ボディCPU103が虹彩絞り211の状態を検知する為に利用する。ボディCPU103がレンズCPU203に虹彩絞り211の駆動指示を送信してから、実際に虹彩絞り211の駆動が完了するまでには、交換レンズ200の状態に応じたタイムラグが存在する。このタイムラグを正確に見積もることは困難であるので、一般にボディCPU103は、駆動指示を送信してからこのタイムラグより十分に大きいと考えられる時間だけ待つことにより、虹彩絞り211の駆動を確実に完了させてから、その後の処理を実行する。本実施形態のボディCPU103は、虹彩絞り211の駆動量を得ることにより、虹彩絞り211が指定された大きさまで確実に絞られたことを検知できるので、余分な待ち時間が必要ない。
(ボディ動作情報の説明)
図4は、ボディ動作情報を示す図である。ボディCPU103は、カメラボディ100の動作状態に関するボディ動作情報51を、コマンドデータ通信により所定周期(例えば16ミリ秒)毎に送信する。なお、ボディ動作情報を送信する周期は、ホットライン通信を実行する周期に比べて長いことが望ましい。これは、ホットライン通信よりもコマンドデータ通信の方が、通信にかかる時間が長くなるためである。
本実施形態におけるボディ動作情報51は4バイトのデータであり、ボディ動作情報51を識別するための固有の値52と、以下で説明する第1情報53、第2情報54、第3情報55、および第4情報56とが含まれている。なお、図4において「N/A」と書かれたビットは、本実施形態において当該ビットに何ら意味が規定されていないことを表す。すなわち、当該ビットはどのような値であってもよい。これ以降の各図についても同様である。
第1情報53は、カメラボディ100が三脚に固定されているか否かを表す1ビットの情報である。ボディCPU103は、例えば振れ補正機構が備える振れ検出センサからの出力を監視し、所定方向における振れ量の、他の方向における振れ量との相対的な大きさを見ることにより、カメラボディ100が三脚に固定されているか否かを検出する。
第2情報54は、カメラボディ100が静止画と動画のどちらを撮影するように設定されているかを表す1ビットの情報である。周知のデジタルカメラと同様に、本実施形態のカメラシステム1はいわゆる静止画撮影モードと動画撮影モードとを備えている。
第3情報55は、カメラボディ100に設定されている撮影モードを表す1バイトの情報である。本実施形態におけるカメラボディ100は、撮影モードとしてマニュアル露出モード、シャッター速度優先モード、絞り優先モード、プログラムオートモード、スポーツモード、および風景モード等の各種モードを設定可能である。第3情報55は、上記の各種モード毎に異なる値となる。
ボディCPU103は撮影動作時、カメラボディ100に設定されている撮影モードに基づいて撮影に用いる各種パラメータ(シャッター速度や絞り値など)を制御する。一例としては、スポーツモードであれば動きの速い被写体に対応するためにシャッター速度を早くしたり、風景モードであれば画角内の全ての被写体にピントが合うよう絞りをより絞り込んだりする。
第4情報56は、カメラボディ100が内蔵する電池(不図示)の残量を表す1バイトの情報である。第4情報56は、電池の残量が0%のとき0、残量が100%のとき255となる。カメラボディ100の各部、および交換レンズ200の各部は、この電池から供給される電力、もしくは、当該電力の電圧等を変換する電源回路から供給される電力により動作する。
(初期化処理の説明)
カメラボディ100が電源オン状態のときに交換レンズ200が取り付けられると、交換レンズ200への電力供給が開始される。このときボディCPU103およびレンズCPU203は、交換レンズ200の初期化処理の実行を開始する。
図5は、交換レンズ200の初期化時にコマンドデータ通信により送受信されるデータの例を示す図である。初期化処理では、交換レンズ200の制御に必要な種々のデータがコマンドデータ通信により送受信される。
初期化処理において、レンズCPU203は図5(a)に示す特性データ57をボディCPU103に送信する。特性データ57は2バイトのデータであり、下位1バイトはこのデータが特性データであることを表す固有の値となっている。ボディCPU103は、受信したデータの下位1バイトを調べ、当該データが特性データであることを認識する。特性データ10の上位1バイトは、各ビットが交換レンズ200に備わる各種の機能に対応している。例えば図5(a)に示す例では、特性データ10の8ビット目(AF)が自動焦点調節機能に、9ビット目(VR)がぶれ補正機能にそれぞれ対応している。これらの各ビットの値が1であれば、交換レンズ200は当該機能を備えている。
特性データ57を送信したレンズCPU203は、続いて図5(b)に示す種類データ58をボディCPU103に送信する。種類データ58はレンズCPU203が送信可能な被駆動情報の種類を表す2バイトのデータであり、特性データ57と同様に下位1バイトが種類データであることを表す固有の値となっている。種類データ58の上位1バイトは、交換レンズ200がホットライン通信で送信可能な被駆動情報の種類を表している。具体的には、各ビットが送信可能な被駆動情報の種類に対応しており、各ビットの値が1であれば、レンズCPU203は当該ビットに対応する種類の被駆動情報を送信可能である。
例えば図5(b)では、種類データ58の8ビット目(FL)がフォーカスレンズ210cの単位時間当たりの駆動量に、9ビット目(IR)が虹彩絞り211の単位時間当たりの駆動量に、10ビット目(VR)がぶれ補正レンズ210dの単位時間当たりの駆動量にそれぞれ対応している。ボディCPU103は、受信した種類データ58の各ビットを参照することにより、交換レンズ200がホットライン通信によりどのような種類の被駆動情報を送信可能なのかを認識することができる。
種類データ58を受信したボディCPU103は、交換レンズ200が送信可能な各種の被駆動情報について、ボディCPU103が当該種類の被駆動情報を必要とするか否かを判定する判定処理を実行する。そして、図5(c)に示す、判定処理において必要であると判定された被駆動情報の種類を指定する指定データ59をレンズCPU203に送信する。指定データ59は2バイトのデータであり、特性データ57および種類データ58と同様に下位1バイトが指定データであることを表す固有の値となっている。指定データ59の上位1バイトは、ホットライン通信により交換レンズ200から送信させる被駆動情報の種類を表している。具体的には、種類データ58と同様に、各ビットが被駆動情報の種類に対応しており、各ビットが1であれば、ボディCPU103が当該ビットに対応する種類の被駆動情報を要求していることになる。
例えば図5(c)では、指定データ59の8ビット目(FL)がフォーカスレンズ210cの単位時間当たりの駆動量に、9ビット目(IR)が虹彩絞り211の単位時間当たりの駆動量に、10ビット目(VR)がぶれ補正レンズ210dの単位時間当たりの駆動量にそれぞれ対応している。例えばユーザがカメラボディ100をオートフォーカスモードに設定している場合、カメラボディ100内の自動焦点調節装置は自動焦点調節を行う為にフォーカスレンズ210cの駆動量を知る必要がある。そこで、ボディCPU103は上述の判定処理においてフォーカスレンズ210cの駆動量が必要であると判定する。そして、8ビット目が1である指定データ59を交換レンズ200に送信する。逆に、カメラボディ100がマニュアルフォーカスモードに設定されている場合、自動焦点調節装置は動作しないので、カメラボディ100はフォーカスレンズ210cの駆動量を必要としない。そこで、ボディCPU103は、8ビット目が0である指定データ59を交換レンズ200に送信する。
判定処理においてボディCPU103は、以下のような場合に、被駆動情報を必要ではないと判定する。例えば、交換レンズ200がカメラボディ100より後に製造された新たな交換レンズであり、カメラボディ100が想定していない新たな種類の被駆動情報を送信可能であった場合には、カメラボディ100は当該種類の被駆動情報の利用方法を知らないため、当該種類の被駆動情報は不要と判定される。また、カメラボディ100が限定的な機能のみを有する廉価なカメラボディであった場合、特定の種類の被駆動情報を用いる高度な制御機能が搭載されていない可能性がある。このような場合にも、当該種類の被駆動情報は必要とされない。
以上のように、レンズCPU203は、カメラボディ100に交換レンズ200が取り付けられたときに、レンズCPU203が送信可能な被駆動情報の種類を表す種類データ58を送信する。そして、ボディCPU103は被駆動情報の種類を指定する指定データ59を送信する。
(被駆動情報の検出処理の説明)
初期化処理の終了後、ボディCPU103はレンズCPU203に対し、ホットライン通信の開始を所定周期(例えば1ミリ秒)毎に要求する。レンズCPU203は、カメラボディ100からホットライン通信の開始要求を受けると、被駆動情報の検出処理を実行する。ここでホットライン通信の開始要求とは、前述した特定の信号線の信号レベルの変化である。
被駆動情報の検出処理は、ボディCPU103に送信する被駆動情報を各光学部材から検出する処理である。すなわち、上述の初期化処理においてボディCPU103により送信された指定データ59において、対応するビットの値が0であった被駆動情報は、検出処理では検出されない。
(被駆動情報の送信処理の説明)
被駆動情報の検出処理を実行したレンズCPU203は、その後、被駆動情報の送信処理を実行する。被駆動情報の送信処理では、被駆動情報の検出処理により検出された各被駆動情報が、レンズCPU203によりボディCPU103に送信される。
図6は、被駆動情報のデータ形式を示す図である。図6(a)〜(c)に、フォーカスレンズ210cの駆動量を表すFLデータ61、虹彩絞り211の駆動量を表すIRデータ62、およびぶれ補正レンズ210dの駆動量を表すVRデータ63を示す。前述の通り、フォーカスレンズ210cの駆動量および虹彩絞り211の駆動量はそれぞれ1バイトの整数として検出されるので、図6(a)および図6(b)に示すように、FLデータ61およびIRデータ62は1バイトの大きさとなっている。
また、ぶれ補正レンズ210dの駆動量は、左右方向の駆動量と上下方向の駆動量とが各1バイトの整数として検出される。これに対応して、図6(c)に示すように、VRデータ63は下位バイトが左右方向の駆動量VRXを、上位バイトが上下方向の駆動量VRYをそれぞれ表す2バイトのデータとなっている。
レンズCPU203はこれらの各データを所定の順序で連結し、ホットライン通信によりボディCPU103に送信する送信データを作成する。この送信データには、被駆動情報の検出処理において検出されなかった被駆動情報は含まれない。また、この送信データの先頭には、送信データに含まれる被駆動情報の種類を表す種類データが付加される。
例えば図6(d)は、ボディCPU103から送信された指定データ59において、全ての被駆動情報が必要であると指定されていた場合の送信データ64を示す図である。レンズCPU203は、ボディCPU103に必要であると指定された種類の被駆動情報を、フォーカスレンズ210cの駆動量、虹彩絞り211の駆動量、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の順に下位バイトから連結する。また、送信データ64の下位1バイトには、FLデータ61の有無を表すデータ65と、IRデータ62の有無を表すデータ66と、VRデータ63の有無を表すデータ67と、が付加される。これらのデータが、送信データ64に含まれる被駆動情報の種類を表す種類データである。種類データは0か1の値を採り、1のとき当該データが送信データに含まれていることを意味する。従って、図6(d)に示す送信データ64においては、データ65,66,67は全て1となっている。
例えばボディCPU103がフォーカスレンズ210cの駆動量のみを不要と判断した場合には、図6(e)に示す送信データ68が作成される。この送信データ68には、FLデータ61が含まれていない。従って、FLデータ61の有無を表すデータ65は0となる。ボディCPU103は、送信データを受信したとき、まず下位1バイトの各ビットを調べ、どの被駆動情報が当該送信データに含まれているのか、を確認する。
(ボディ動作情報に関する処理の説明)
初期化処理の終了後、ボディCPU103はレンズCPU203に対し、所定周期(例えば16ミリ秒)毎にボディ動作情報51を送信する。このボディ動作情報51は、コマンドデータ通信により送信される。レンズCPU203は、カメラボディ100からボディ動作情報51を受信すると、当該ボディ動作情報51に基づき各被駆動情報の送信頻度を決定する。具体的には、レンズCPU203はカメラボディ100の動作状態から各被駆動情報がどの程度の頻度で送信されるべきかを判断する。
前述の通り、ボディCPU103はレンズCPU203に対し、ホットライン通信の開始を所定周期(例えば1ミリ秒)毎に要求する。レンズCPU203はこれに応じて被駆動情報の検出処理および被駆動情報の送信処理を実行するが、これらの処理において各被駆動情報が常に検出され送信されるわけではない。
本実施形態のレンズCPU203は、原則として、フォーカスレンズ210cの駆動量を表すFLデータ61を、ホットライン通信の開始要求毎に常に検出し送信する。他方、レンズCPU203は、虹彩絞り211の駆動量を表すIRデータ62、およびぶれ補正レンズ210dの駆動量を表すVRデータ63の送信頻度を、ボディ動作情報51に応じて変化させる。
これらのデータの送信頻度は、FLデータ61の送信頻度に対する割合で表現される。例えば「2回に1回」と規定されたデータは、連続する2回のホットライン通信のうち1回において、FLデータ61に付加して送信されることとなる。以下、レンズCPU203がボディ動作情報51からどのように送信頻度を決定するかについて、種々の例を挙げる。
例えばカメラボディ100が三脚に固定されている場合には、そうでない場合に比べてカメラボディ100のぶれ量は小さくなる。従って、ぶれ補正レンズ210dの駆動量はそれほど重要ではなくなる。すなわち、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度は小さくてよい。レンズCPU203は、ボディ動作情報51に含まれる第1情報53がカメラボディ100が三脚に固定されていることを表している場合には、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度を例えば「2回に1回」から「10回に1回」に下げる。
例えばカメラボディ100に動画撮影モードが設定されている場合には、静止画撮影モードに設定されている場合に比べて虹彩絞り211の速度がゆるやかに制御される。これは、動画撮影中に虹彩絞り211の絞り量を急激に変化させると、フレーム間の光量の変化が大きくなりすぎ、不自然な画になってしまうためである。従って、動画撮影モードが設定されている場合、虹彩絞り211の駆動量の送信頻度は小さくてよい。レンズCPU203は、ボディ動作情報51に含まれる第2情報54が動画撮影モードを表している場合には、虹彩絞り211の駆動量の送信頻度を例えば「2回に1回」から「10回に1回」に下げる。
例えばカメラボディ100にマニュアル露出モードおよび絞り優先モードが設定されている場合には、それ以外の撮影モードが設定されている場合に比べて虹彩絞り211の動作頻度が低下する。これは、これらの撮影モード以外の撮影モードが設定されている場合には測光結果に応じて虹彩絞り211の絞り量が変化するのに対し、マニュアル露出モードおよび絞り優先モードが設定されている場合にはユーザ設定によってのみ虹彩絞り211の絞り量が変化するためである。従って、マニュアル露出モードおよび絞り優先モードが設定されている場合、虹彩絞り211の駆動量の送信頻度は小さくてよい。レンズCPU203は、ボディ動作情報51に含まれる第3情報55がマニュアル露出モードおよび絞り優先モードを表している場合には、虹彩絞り211の駆動量の送信頻度を例えば「2回に1回」から「10回に1回」に下げる。
例えばカメラボディ100にスポーツモードが設定されている場合には、それ以外の撮影モードが設定されている場合に比べて被写体の動きが大きいと推定される。逆に、カメラボディ100に風景モードが設定されている場合には、それ以外の撮影モードが設定されている場合に比べて被写体の動きが小さいと推定される。このように、撮影モードによって想定される被写体の動きの大きさが異なる。従って、スポーツモードのように被写体の動きが大きいと想定されている場合、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度は高い方が望ましい。逆に、風景モードのように被写体の動きが小さいと想定されている場合、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度は低い方が望ましい。レンズCPU203は、ボディ動作情報51に含まれる第3情報55がスポーツモードや風景モードなど、被写体の動きの大小が推定可能な撮影モードを表している場合には、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度を被写体の動きの大小に合わせて変化させる。
例えばカメラボディ100の電池残量が小さい場合には、各被駆動情報を送信することによる電力の消費の影響が相対的に大きくなる。そこで、レンズCPU203は、ボディ動作情報51に含まれる第4情報56が所定割合(例えば20%)以下の電池残量を表している場合には、そうでない場合に比べて各被駆動情報の送信頻度を一律に低下させる。例えば、各被駆動情報の送信頻度を1/2にする。
なお、電池残量に関しては、FLデータ61についても送信頻度を下げることが望ましいが、これはカメラボディ100側でホットライン通信の開始要求を行う頻度を下げることによっても実現することが可能である。
以上で述べた各例のようにして、レンズCPU203はボディ動作情報51に応じてIRデータ62およびVRデータ63の送信頻度を変化させる。
(被駆動情報の送信頻度の説明)
レンズCPU203は、カメラボディ100からホットライン通信の開始要求を受けると、被駆動情報の検出処理を実行する。ここでホットライン通信の開始要求とは、前述した特定の信号線の信号レベルの変化である。前述の通り、ボディCPU103は、その後、被駆動情報の送信処理を実行する。被駆動情報の送信処理では、被駆動情報の検出処理により検出された各被駆動情報が、レンズCPU203によりボディCPU103に送信される。
図7は、被駆動情報の送信タイミングの例を示す図である。ここでは、ボディCPU103が指定データ59において全ての種類の被駆動情報を送信するよう指定したものとしている。また、レンズCPU203が虹彩絞り211の駆動量の送信頻度を「2回に1回」、ぶれ補正レンズ210dの駆動量の送信頻度を「3回に1回」にそれぞれ決定したものとしている。
前述の通り、ボディCPU103は所定周期70毎にホットライン通信を実行する。フォーカスレンズ210cの駆動量すなわちFLデータ61は原則として毎通信時に送信される。従って、時刻t1〜t6に実行されたホットライン通信でレンズCPU203から送信された送信データ71〜76は、いずれもFLデータ61を含んでいる。他方、「2回に1回」という送信頻度が指定されたIRデータ62は、時刻t1,t3,t5に送信された送信データ71,73,75には含まれているが、それ以外の送信データ72,74,76には含まれていない。同様に、「3回に1回」という送信頻度が指定されたVRデータ63は、時刻t1,t4に送信された送信データ71,74にのみ含まれている。
以上のように、レンズCPU203は、指定データ59により指定された種類の被駆動情報のみを、第1伝送路301を介してカメラボディ100に繰り返し送信する。また、レンズCPU203は、フォーカスレンズ210cの被駆動状態に関するFLデータ61を毎回カメラボディ100に送信する。他方、虹彩絞り211の被駆動状態に関するIRデータ62およびぶれ補正レンズ210dの被駆動状態に関するVRデータ63は、FLデータ61の送信頻度以下の頻度(例えば3回に1回)で送信する。更にレンズCPU203は、IRデータ62およびVRデータ63の送信頻度を受信されたボディ動作情報51に応じて変化させると共に、IRデータ62およびVRデータ63をFLデータ61に付加して送信する。
上述した第1の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮影光学系210は被駆動状態が変化するフォーカスレンズ210c、虹彩絞り211、およびぶれ補正レンズ210dを含む。レンズCPU203はフォーカスレンズ210cの被駆動状態に関するFLデータ61を所定の送信頻度でカメラボディ100に送信する。同様にレンズCPU203は、虹彩絞り211の被駆動状態に関するIRデータ62をFLデータ61の送信頻度以下の送信頻度で、ぶれ補正レンズ210dの被駆動状態に関するVRデータ63をFLデータ61の送信頻度以下の送信頻度でそれぞれ送信する。レンズCPU203は更に、カメラボディ100からカメラボディ100の動作状態に関するボディ動作情報51を受信する。レンズCPU203は、IRデータ62の送信頻度およびVRデータ63の送信頻度を受信したボディ動作情報51に応じて変化させると共に、IRデータ62およびVRデータ63をFLデータ61に付加して送信する。このようにしたので、被駆動情報の通信に係るレンズCPUの計算負荷を低減することができる。
(2)レンズCPU203は、第1伝送路301を介してカメラボディ100にFLデータ61,IRデータ62およびVRデータ63を送信すると共に、第1伝送路301とは異なる第2伝送路302を介してカメラボディ100からボディ動作情報51からを受信する。このようにしたので、各被駆動情報の送信とボディ動作情報51の受信とを並行して行えると共に、各被駆動情報の送信とボディ動作情報51の受信とが互いの通信を妨げることがない。
(3)ボディ動作情報51には、カメラボディ100が三脚に固定されているか否かを表す第1情報53が含まれ、撮影光学系210には、被写体像の像ぶれを補正するぶれ補正レンズ210dが含まれている。レンズCPU203は、受信した第1情報53が、カメラボディ100が三脚に固定されていることを表している場合には、カメラボディ100が三脚に固定されていないことを表している場合に比べて、VRデータ63の送信頻度を相対的に下げるようVRデータ63の送信頻度を変化させる。このようにしたので、無用なVRデータ63による通信量の増加を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るカメラシステムは、第1の実施の形態と同様の構成を備えるが、第1の実施の形態とは異なる形式の送信データが用いられる。以下、第2の実施の形態に係るカメラシステムにおいてレンズCPU203が送信する送信データの形式について説明する。
図8は、第2の実施の形態における送信データの例を示す図である。本実施形態では、ホットライン通信において常に固定長の送信データが用いられる。すなわち、送信データは常に4バイトであり、下位バイトから順にFLデータ、IRデータ、VRデータ(2バイト)が格納されている。また、送信データには当該送信データに含まれている被駆動情報の種類を表す種類データが付加されない。
指定データにより特定の種類の被駆動情報を送信しないよう指定された場合など、送信データに特定の種類の被駆動情報が含まれない場合、図6に示すように、第1の実施の形態では当該被駆動情報を除いた各被駆動情報を所定の順序で連結していた。他方、本実施形態では、当該被駆動情報を、全てのビットを「0」とした無効値に置き換える。すなわち、予め各被駆動情報について「0」という値を、当該被駆動情報が無効であることを表す例外の値と定めておく。
例えば全ての被駆動情報(FLデータ81,IRデータ82,およびVRデータ83)を送信する場合には、レンズCPU203は図8(a)のように全ての被駆動情報が含まれる送信データ84を送信する。これに対し、FLデータ81を送信しない場合には、レンズCPU203は図8(b)に示すように、FLデータ81を全ビット「0」の無効値86で置き換えた送信データ85を送信する。ボディCPU103は、無効値86を「レンズCPU203が被駆動情報を省略したことを表すデータ」として扱う。
上述した第2の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)送信データ84は常に固定長である。このようにしたので、ボディCPU103は送信データが可変長である場合に比べて、送信データを容易に扱うことが可能になる。例えば受信バッファは常に固定長でよく、また特定の被駆動情報が常に同一のアドレスに存在するのでアクセスが容易である。
(第3の実施の形態)
上述した各実施の形態では、被駆動情報の検出処理において、レンズCPU203は送信すべき被駆動情報を全て検出していた。しかしながら、例えばレンズCPU203が他に優先すべき処理を実行している場合など、レンズCPU203の動作状況によっては、被駆動情報の検出に時間が掛かることが考えられる。被駆動情報の検出処理は、ホットライン通信の周期(例えば1ミリ秒)に比べて十分に短い時間で終わることが望ましい。
そこで本実施形態では、被駆動情報の検出処理に制限時間を設ける。所定の制限時間内に被駆動情報の検出処理が終了しない場合、レンズCPU203は当該被駆動情報を、被駆動情報の検出が完了しなかったことを表す無効値に置き換える。
本実施形態における送信データは、図8に示す第2の実施の形態の送信データと同様である。すなわち、送信データは常に4バイトであり、下位バイトから順にFLデータ、IRデータ、VRデータ(2バイト)が格納されている。第2の実施の形態においては、各被駆動情報について、全てのビットが「0」の値が無効値として定義されていた。本実施形態では更に、全てのビットが「1」の値(例えば1バイトのデータであれば「255」という値)も無効値として扱う。例えばFLデータは、1〜254の値を採るデータとして定義され、「0」もしくは「255」であればボディCPU103は当該データを有効なFLデータではないものとして扱う。
本実施形態では更に、これら2つの無効値について異なる意味づけを行う。全てのビットが「0」の無効値については第2の実施形態と同様に、「レンズCPU203が被駆動情報を省略したことを表すデータ」とする。他方、全てのビットが「1」の無効値は、「所定の制限時間内にレンズCPU203が被駆動情報を検出できなかったことを表すデータ」とする。ボディCPU103は送信データを受信したとき、各被駆動情報を確認し、全てのビットが「1」の無効値が存在すれば当該被駆動情報の用意が間に合わなかったと判断する。
なお、被駆動情報の検出が完了しなかったことの表現は、これに限られない。例えば第1の実施の形態のように、送信データ全体を可変長にする実施形態であれば、送信データに含まれる被駆動情報の種類を表す種類データに同様の役割を担わせることができる。すなわち、レンズCPU203が被駆動情報を省略したことや、所定の制限時間内にレンズCPU203が被駆動情報を検出できなかったことを、種類データの値で表現することが可能である。
上述した第3実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)被駆動情報の検出処理に所定の制限時間を設け、レンズCPU203はこの制限時間が経過した場合には直ちに被駆動情報の検出処理を終了する。このようにしたので、1回のホットライン通信が常に所定時間以内に完了することが保証され、通信のレスポンスが向上する。
(2)被駆動情報における無効値の表現が2種類用意され、レンズCPU203がこれらの無効値を使い分ける。このようにしたので、ボディCPU103はレンズCPU203から無効値が送信された場合に、被駆動情報の検出が間に合わなかったのか、被駆動情報をあえて送信しなかったのかを区別することが可能となる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第1の実施の形態において、交換レンズ200が送信可能な被駆動情報をカメラボディ100が全く必要としない場合、カメラボディ100が指定データ59を送らないようにしてもよい。また、カメラボディ100が利用しない被駆動情報であっても、判定処理において必要であると判定するようにボディCPU103を構成してもよい。
(変形例2)
1つの被駆動部材に対して、2つ以上の種類の被駆動情報が存在してもよい。例えば、第1の実施の形態において、ぶれ補正レンズ210dの駆動量を表すVRデータ63は、横駆動量VRXと縦駆動量VRYとから成るが、これら2つの駆動量が個別の被駆動情報として扱われるようにしてもよい。また、1つの光学部材に対し、種別や利用方法が全く異なる2つ以上の被駆動情報が存在してもよい。例えば、第1の実施の形態において、フォーカスレンズ210cの駆動量を表すFLデータ61の他に、フォーカスレンズ210cの駆動速度を表すデータを利用可能に構成してもよい。
(変形例3)
初期化処理は、どのようなタイミングで実行してもよい。例えば、カメラボディ100が電源オフ状態の時であっても交換レンズ200の取り付けに応じて実行されるようにしてもよいし、カメラボディ100を電源オンする時に交換レンズ200が取り付けられていれば実行されるようにしてもよい。また、指定データ59が、初期化処理以外のタイミングで送信されるようにしてもよい。
(変形例4)
被駆動情報の表現形式は、第1の実施の形態において説明した形式に限定されない。例えば、各被駆動部材の駆動量が、当該光学部材の絶対位置を表す整数により表現されてもよいし、2バイト以上の整数や浮動小数点により表現されてもよい。特性データ57、種類データ58、および指定データ59についても同様である。
(変形例5)
各被駆動情報の利用形態が、第1の実施の形態において説明したものと異なっていてもよい。例えば、フォーカスレンズ210cの駆動量を、自動焦点調節装置以外の装置が利用するようにしてもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…カメラシステム、100…カメラボディ、103…ボディCPU、200…交換レンズ、203…レンズCPU、210…撮影光学系、210c…フォーカスレンズ、210d…ぶれ補正レンズ、211…虹彩絞り

Claims (6)

  1. カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズであって、
    被駆動状態が変化する第1および第2の被駆動部材を含む撮影光学系と、
    第1の伝送路を介して、前記第1の被駆動部材の被駆動状態に関する第1の被駆動情報を第1の頻度で、前記第2の被駆動部材の被駆動状態に関する第2の被駆動情報を前記第1の頻度以下の第2の頻度で、それぞれカメラボディに送信する被駆動情報通信手段と、
    前記カメラボディから、前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路を介して、前記カメラボディの動作状態に関するボディ動作情報を受信する動作情報通信手段とを備え、
    前記被駆動情報通信手段は、前記第2の伝送路を介して受信されたボディ動作情報に応じて前記第2の頻度を変化させると共に、前記第2の被駆動情報を前記第1の被駆動情報に付加して前記第1の伝送路を介して送信することを特徴とする交換レンズ。
  2. 請求項1に記載の交換レンズにおいて、
    前記第1の被駆動部材と前記第2の被駆動部材とは、それぞれ独立に駆動される被駆動部材であり、
    前記第1の被駆動情報と前記第2の被駆動情報とは、それぞれ独立に変化する被駆動情報であることを特徴とする交換レンズ。
  3. 請求項1または2に記載の交換レンズにおいて、
    前記被駆動情報通信手段は、前記第1の伝送路を介して前記カメラボディに前記第1の被駆動情報および前記第2の被駆動情報を送信する単方向の通信であり
    前記動作情報通信手段は、前記第2の伝送路を介して前記カメラボディから前記ボディ動作情報を受信し、前記交換レンズの動作状態に関するレンズ動作情報を前記カメラボディへ送信する双方向通信であることを特徴とする交換レンズ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の交換レンズにおいて、
    前記ボディ動作情報は、前記カメラボディが三脚に固定されているか否かを表す情報と、前記カメラボディに設定されている撮影モードを表す情報と、前記カメラボディが内蔵する電池の残量を表す情報と、のいずれか少なくとも1つであることを特徴とする交換レンズ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の交換レンズにおいて、
    前記第1の被駆動部材および前記第2の被駆動部材はそれぞれ、前記撮影光学系の焦点調節を行うフォーカシングレンズと、前記撮影光学系の像振れを補正する振れ補正レンズと、前記撮影光学系を透過する光量を調節する絞りと、のいずれかであることを特徴とする交換レンズ。
  6. 請求項4に記載の交換レンズにおいて、
    前記ボディ動作情報は、前記カメラボディが三脚に固定されているか否かを表す情報であり、
    前記第1の被駆動部材は、前記撮影光学系の焦点調節を行うフォーカシングレンズであり、
    前記第2の被駆動部材は、前記撮影光学系の像振れを補正する振れ補正レンズであり、
    前記被駆動情報通信手段は、前記ボディ動作情報が、前記カメラボディが三脚に固定されていることを表している場合には、前記カメラボディが三脚に固定されていないことを表している場合に比べて、前記第2の頻度を相対的に下げるよう前記第2の頻度を変化させることを特徴とする交換レンズ。
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