以下、この発明の実施形態である画像管理装置について説明する。
ここでは、画像管理装置を、銀行等の金融機関の店舗に設置され、入金取引、出金取引、振替取引、振込取引、残高照会取引等の各種取引が行える自動取引処理装置(所謂、ATM)に組み込んだ場合を例にして説明する。
図1は、この画像管理装置を組み込んだ自動取引処理装置の主要部の構成を示す図である。図2は、この自動取引処理装置の外観を示す概略図である。画像管理装置2は、組み込まれている自動取引処理装置1において処理された取引毎に、利用者の撮像画像や使用されたキャッシュカード(以下、単にカードと言う。)の撮像画像を取り込むとともに、取り込んだ撮像画像を保存管理する。自動取引処理装置1は、組み込まれている画像管理装置2の他に、主制御部11と、カード処理部12と、通帳処理部13と、紙幣処理部14と、硬貨処理部15と、表示部16と、操作部17と、上位通信部18と、入出力インタフェース19(以下、入出力I/F19と言う。)と、を備えている。また、自動取引処理装置1に組み込まれている画像管理装置2は、制御部21と、撮像部22と、画像処理部23と、記憶部24と、入出力インタフェース25(以下、入出力I/F25と言う。)と、を備えている。自動取引処理装置1の主制御部11と、画像管理装置2の制御部21と、は入出力I/F19、25を介して接続されている。
主制御部11は、自動取引処理装置1本体各部の動作を制御するとともに、画像管理装置2に対して利用者やカードの撮像タイミングを指示する。カード処理部12は、本体前面に設けられたカード挿入口12aと、本体内部のカード保留部(不図示)と、の間で、カードを搬送する。カード処理部12は、カード挿入口12aに設けられたシャッタを開閉することにより、利用者によるカードの挿入を許可する状態と、禁止する状態との切り替えを行う。また、カード挿入口12aには、カードが挿入されたことを検知するセンサが設けられており、このセンサによりカードの挿入を検知すると、カード保留部へのカードの搬送を開始する。また、カード処理部12は、カードを搬送するカード搬送路の途中に配置している磁気ヘッドを、カード保留部に搬送しているカードの磁気ストライプに当接させて記録されているカード情報を読み取る。カード情報には、金融機関コード、店舗コード、口座番号等が含まれている。また、カード処理部12は、カード保留部からカード挿入口12aに搬送しているカードに対して、磁気ヘッドを当接させて、カード情報を書き込む。さらに、カード処理部12は、カード保留部に保留されているカードがICカードである場合、このカードのIC接点に電気的に接続する接続端子を有している。カード処理部12は、接続端子をカードのIC接点に接続し、ICメモリに記録されているカード情報の読み取りや、書き込みを行う。
通帳処理部13は、本体前面に設けられた通帳挿入口13aと、本体内部の通帳保留部(不図示)と、の間で、通帳を搬送する。通帳処理部13は、通帳挿入口13aに設けられたシャッタを開閉することにより、利用者による通帳の挿入を許可する状態と、禁止する状態との切り替えを行う。また、通帳挿入口13aには、通帳が挿入されたことを検知するセンサが設けられており、このセンサにより通帳の挿入を検知すると、通帳保留部への通帳の搬送を開始する。通帳処理部13は、通帳を搬送する通帳搬送路の途中に配置している磁気ヘッドを、通帳保留部に搬送している通帳に貼付されている磁気ストライプに当接させて記録されている通帳情報を読み取る。通帳情報も、上述したカード情報と同様に、金融機関コード、店舗コード、口座番号等が含まれている。また、通帳処理部13は、通帳保留部から通帳挿入口13aに搬送している通帳に対して、磁気ヘッドを当接させて、カード情報を書き込む。また、通帳処理部13は、通帳を搬送するカード搬送路の途中に配置している印字ヘッドを有し、この印字ヘッドで取引内容等を通帳に印字する。通帳処理部13は、開かれている通帳の頁に印刷されている頁番号を示すバーコードを読み取るバーコードリーダや、印字済みの行を認識し、印字開始行を判断するためのイメージスキャナ等を有している。さらに、通帳処理部13は、取引に通帳が使用されなかった場合に、取引内容を印字した明細票を明細票発行口13bに放出する、明細票発行機能を有している。
紙幣処理部14は、本体前面に設けた紙幣入出金口14aと、本体内部に設けた金種別紙幣カートリッジと、の間で紙幣を搬送する。紙幣処理部14は、紙幣入出金口14aに設けたシャッタを開閉し、利用者による紙幣の投入や、抜き取りを制限する。また、紙幣処理部14は、搬送している紙幣毎に、金種や真偽を鑑別する紙幣鑑別部を有している。硬貨処理部15は、本体前面に設けた硬貨入出金口15aと、本体内部に設けた金種別硬貨カートリッジと、の間で硬貨を搬送する。硬貨処理部15は、硬貨入出金口15aに設けたシャッタを開閉し、利用者による硬貨の投入や、抜き取りを制限する。また、硬貨処理部15は、投入、または放出する硬貨毎に、金種や真偽を鑑別する硬貨鑑別部を有している。
表示部16は、利用者に対する操作案内画面を、本体前面に設けた表示器16aに表示する表示制御を行う。操作部17は、表示器16aの画面上に貼付したタッチパネルを有し、当該タッチパネルの押下位置を検知することにより、利用者の入力操作を検知する。上位通信部18は、図示していない上位装置との間におけるデータ通信を制御する。ここで言う上位装置とは、金融機関の店舗に設置されている店舗サーバや、センタに設置されているセンタ装置である。自動取引処理装置1は、上位装置に対して、取引の認証要求や、処理した取引にかかる取引データの通知等を行う。入出力I/F19は、この自動取引処理装置1に組み込まれている画像管理装置2との間における入出力を制御する。
次に、画像管理装置2の構成について説明する。画像管理装置2の制御部21は、画像管理装置2本体各部の動作を制御する。撮像部22は、2つのカメラ22a、22bを有する。一方のカメラ22aは、自動取引処理装置1で取引を行っている利用者を撮像するカメラであり、自動取引処理装置1本体正面が撮像エリアになるように、自動取引処理装置1の前面に取り付けている。他方のカメラ22bは、取引に使用されたカードを撮像するカメラであり、自動取引処理装置1本体内部のカード保留部に保留されているカード全体が撮像できる位置に取り付けている。画像処理部23は、撮像部22のカメラ22a、22bで撮像された撮像画像を一時的に記憶する画像メモリ23aを有している。この画像メモリ23aが、この発明で言う第1の記憶手段に相当する。また、画像処理部23は、画像メモリ23aに記憶している撮像画像を処理するイメージプロセッサを有している。画像処理部23は、撮像部22で撮像された複数枚の撮像画像を、動画像として圧縮する処理を行う。例えば、公知のMPEG2で圧縮する。記憶部24は、画像処理部23で圧縮された動画像ファイル等を記憶するハードディスク等の記憶媒体を有している。この記憶部24が、この発明で言う第2の記憶手段に相当する。入出力I/F25は、自動取引処理装置1の入出力I/F19と接続されており、自動取引処理装置1との間における入出力を制御する。
この実施形態では、画像管理装置2は、本体が組み込まれている自動取引処理装置1から、撮像部22のカメラ22a、22bで撮像している撮像画像を取り込む撮像タイミングが指示される。言い換えれば、自動取引処理装置1が、画像管理装置2に対して撮像タイミングを指示する。自動取引処理装置1には、画像管理装置2に対して指示する撮像タイミングが予め設定されている。また、自動取引処理装置1は、カメラ22a、22b毎に、撮像タイミングを指示する。カメラ22aについては、利用者が自動取引処理装置1に対して、カード、通帳、紙幣、硬貨等の挿入(投入)や、抜き取りを行うタイミングを撮像タイミングとして自動取引処理装置1に設定している。利用者が自動取引処理装置1に対して、カード、通帳、紙幣、硬貨等の挿入(投入)や、抜き取りを行うタイミングは、取引の種別によって異なることから、取引の種別毎に、撮像タイミングを設定している。一方、カメラ22bについては、カードを、カード保留部に保留しているタイミングを撮像タイミングとして自動取引処理装置1に設定している。
以下、この自動取引処理装置1の動作について説明する。自動取引処理装置1は、上述したように、入金取引、出金取引、振替取引、振込取引、残高照会取引等の各種取引を処理する。図3は、自動取引処理装置の動作を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、利用者によって取引種別が選択されるのを待つ(s1)。自動取引処理装置1は、利用者によって取引種別が選択されると、選択された種別の取引を処理する(s2)。自動取引処理装置1は、s2にかかる取引処理が完了すると、画像管理装置2に対して取引完了を通知し(s3)、s1に戻る。自動取引処理装置1は、s2で選択された種別の取引を処理しているときに、処理している種別の取引について予め設定されている撮像タイミング毎に、画像管理装置2に対して撮像タイミングであることを指示する。また、自動取引処理装置1による画像管理装置2への撮像タイミングの指示には、撮像画像を取り込むカメラ22a、22bの指定、および取り込む撮像画像の枚数が含まれている。
ここでは、1つの例として、自動取引処理装置1がs2で出金取引を処理するときの動作について説明する。図4は、出金取引を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、まず利用者によるカードの挿入を受け付けるカード受付処理を行う(s11)。このカード受付処理は、利用者がカード挿入口12aにカードを挿入することから、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。また、受け付けたカードをカード保留部に搬送するので、カメラ22bの撮像タイミングとしても設定されている。
自動取引処理装置1は、カードを受け付けると、暗証番号や出金金額等の取引データの入力を受け付ける取引データ受付処理を行う(s12)。出金取引では通帳の挿入は必須ではないが、通帳を使用して出金取引を行う利用者もいるので、この取引データ受付処理には、後述するように通帳を受け付ける処理も含まれている。このため、利用者が通帳を挿入する可能性があるので、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。
自動取引処理装置1は、s11で受け付けたカードに記録されているカード情報や、s12で入力を受け付けた取引データ等に基づいて取引の可否を判断する認証処理を行う(s13)。この認証処理は、カメラ22a、22bの撮像タイミングに設定されていない。自動取引処理装置1は、s13にかかる認証結果が取引可であれば、s12で入力された出金金額に応じた紙幣や硬貨を放出する出金処理を行う(s14、s15)。自動取引処理装置1は、取引不可であった場合には、s15にかかる出金処理は行わない。この出金処理は、利用者が放出した紙幣や硬貨を抜き取るので、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。
自動取引処理装置1は、s13にかかる認証結果が取引不可であった場合、またはs15で出金処理を行うと、今回の取引で挿入されたカードを利用者に返却するカード返却処理を行う(s16)。このカード返却処理は、カード挿入口12aに放出したカードを利用者が抜き取るので、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。
自動取引処理装置1は、今回の取引で通帳が挿入されていれば、この通帳を利用者に返却する通帳返却処理を行う(s17、s18)。反対に、今回の取引で通帳が挿入されていなければ、取引内容を印字した明細票を利用者に発行する明細票発行処理を行う(s17、s19)。通帳返却処理は、利用者が放出した通帳を抜き取るので、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。また、明細票発行処理は、利用者が発行した明細票を抜き取るので、カメラ22aの撮像タイミングに設定されている。
なお、s14で取引不可と判定されている場合には、s19で明細票を発行することなく、この出金取引を処理する。
次に、上述した各処理について詳細に説明するとともに、画像管理装置の動作について説明する。まず、s11にかかるカード受付処理について説明する。図5は、このカード受付処理を示すフローチャートである。また、図6は画像管理装置の動作を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s21)。このとき、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対して取り込む撮像画像の枚数も指示する。例えば、ここではA枚(A≧1)の撮像画像を取り込むことを指示する。自動取引処理装置1は、カード挿入口12aに設けられているシャッタを開し、利用者によるカードの挿入を可能にする(s22)。
画像管理装置2は、自動取引処理装置1から撮像タイミングであることが指示されると(s31)、撮像画像を取り込むカメラ22a、または22bと、取り込む撮像画像の枚数を判断する(s32)。画像管理装置2は、s32で判断したカメラ22a、または22bで撮像している撮像画像を指示された枚数取り込む(s33)。s33では、一定時間間隔(数10ms間隔)で撮像部22のカメラ22a、または22bで撮像されている撮像画像の取り込みを、指示された枚数分繰り返す。ここでは、カメラ22aが撮像している撮像画像をA枚取り込む。ここで取り込んだ撮像画像は、画像メモリ23aに一時的に保存される。画像管理装置2は、指示されたカメラ22aまたは22bが撮像している撮像画像を指示された枚数取り込むと、自動取引処理装置1に対して撮像完了を通知し(s34)、s31に戻る。
自動取引処理装置1は、s22でシャッタを開した後、カード挿入口12aにカードが挿入されるか、画像管理装置2から撮像完了通知があるのを待つ(s23、s24)。カード挿入口12aにおけるカードの挿入は、カード挿入口12aに設けたセンサで検知している。自動取引処理装置1は、カード挿入口12aにカードが挿入される前に、画像管理装置2から撮像完了通知があると、今回取り込んだA枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s25)、s21に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、カードをカード挿入口12aに挿入する利用者の撮像画像を画像メモリ23aに取り込んでいないので、s25で、今回取り込んだA枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。
なお、s25で撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知してs21に戻ったときには、すでにカード挿入口12aのシャッタは開しているので、s22では自動取引処理装置1における状態変化は生じない。
画像管理装置2は、自動取引処理装置1から今回撮像した撮像画像の破棄が通知されると(s35)、直前にs33で取り込んだ、指示された枚数の撮像画像を破棄し(s36)、s31に戻る。
この後、自動取引処理装置1が、再度s21で、画像管理装置2に対して、カメラ22aの撮像タイミングであることを指示する。したがって、画像管理装置2も、上述したs32〜s34の処理を行う。このため、画像管理装置2は、カード挿入口12aにカードを挿入する利用者の撮像画像を画像メモリ23aに確実に取り込むことができる。
自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、カード挿入口12aにカードが挿入されると、本体内部のカード保留部へのカードの取り込みを開始する(s26)。s26では、本体内部のカード保留部へのカードの搬送を開始する。自動取引処理装置1は、カードが本体内部のカード保留部に達すると(s27)、カードの取り込みを停止する(s28)。カード処理部12は、カードの先端がカード挿入口12aのシャッタよりも本体内側に達した時点で、このシャッタを閉する。また、カードを搬送しているときに、カードに記録されているカード情報を読み取っている。自動取引処理装置1は、このカード受付処理では、s26以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。また、自動取引処理装置1は、s28でカードの取り込みを停止すると、画像管理装置2に対してカメラ22bの撮像タイミングであることを指示し(s29)、このカード受付処理を終了する。自動取引処理装置1は、s29では1枚の撮像画像を取り込むことを指示する。ここでは、カード保留部に停止しているカードの撮像画像を取り込む指示であることから、複数枚の撮像画像を取り込む必要がない。
画像管理装置2は、自動取引処理装置1からs28にかかる指示があると、上述したs32〜s34にかかる処理を行う。これにより、カード保留部に保留したカードの撮像画像が画像メモリ23aに保存される。
次に、s12にかかる取引データ受付処理について説明する。図7は、この取引データ受付処理を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s41)。このとき、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対して取り込む撮像画像の枚数も指示する。例えば、ここではB枚(B≧1)の撮像画像を取り込むことを指示する。自動取引処理装置1は、通帳挿入口13aに設けられているシャッタを開し、利用者による通帳の挿入を可能にする(s42)。画像管理装置2は、自動取引処理装置1から撮像タイミングであることが指示されるので、上述したs32〜s34にかかる処理を行う。
一般に、出金取引では、通帳の挿入が必須ではない。このため、自動取引処理装置1は、通帳が挿入されるか(s43)、暗証番号や出金金額等の取引データが入力されるか(s44)、画像管理装置2からの撮像完了通知があるのを待つ(s45)。自動取引処理装置1は、通帳の挿入、または暗証番号や出金金額の入力よりも前に、画像管理装置2から撮像完了通知があると、今回撮像したB枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s46)、s41に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、通帳を通帳挿入口13aに挿入する利用者の撮像画像を画像メモリ23aに取り込んでいないので、s46で、今回取り込んだB枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。これにより、画像管理装置2はs36にかかる処理を行うので、利用者が通帳を通帳挿入口13aに挿入していない無駄な撮像画像を画像メモリ23aに記憶するのを防止できる。
なお、s46で撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知してs41に戻ったときには、すでに通帳挿入口13aのシャッタは開しているので、s42では自動取引処理装置1における状態変化は生じない。
一方、自動取引処理装置1は、通帳の挿入よりも前に、暗証番号や出金金額が入力されると、画像管理装置2から撮像完了通知を待って(s47)、今回撮像したB枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する(s48)。また、このとき通帳挿入口13aのシャッタを閉する。したがって、利用者が通帳を挿入しなかったときには(すなわち、利用者が取引に通帳を使用しなかったときには)、無駄な撮像画像を画像メモリ23aに記憶することがない。
また、自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、通帳挿入口13aに通帳が挿入されると、挿入された通帳の取り込みを開始する(s49)。s49では、本体内部の通帳保留部への通帳の搬送を開始する。自動取引処理装置1は、通帳が本体内部の通帳保留部に達すると(s50)、通帳の取り込みを停止する(s51)。通帳処理部13は、通帳の先端が通帳挿入口13aのシャッタよりも本体内側に達した時点で、このシャッタを閉する。また、通帳を搬送しているときに、通帳に貼付されている軸ストライプに記録されている通帳情報を読み取っている。また、通帳処理部13は、開かれている通帳の頁に印刷されている頁番号を示すバーコードの読み取りや、印字済みの行の認識を行っている。自動取引処理装置1は、この取引データ受付処理では、s43以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。また、自動取引処理装置1は、s51で通帳の取り込みを停止すると、暗証番号や出金金額等の取引データの入力を受け付ける(s52)。自動取引処理装置1は、s45、またはs52で取引データの入力を受け付けると、この取引データ受付処理を終了する。
したがって、この出金取引で利用者が通帳を使用した場合には、通帳を挿入している利用者の撮像画像を画像メモリ23aに記憶することができ、反対に、通帳を使用しなかった場合には、無駄な撮像画像を画像メモリ23aに記憶することがない。
次に、s13にかかる、認証処理について説明する。s13では、今回の出金取引で挿入されたカードから読み取ったカード情報や、入力された暗証番号や出金金額等の取引データを含む、取引の認証要求を上位装置であるセンタに送信する。上位装置が、今回の取引を許可するかどうかを判定する認証処理を行い、その認証結果を自動取引処理装置1に通知する。自動取引処理装置1は、センタからの認証結果に基づいて、s14における取引可否の判定を行う。自動取引処理装置1は、上述したように、s14で取引可と判定すると、s15にかかる出金処理を行う。また、取引不可と判定した場合には、この出金処理を行うことなく、s16以降の処理を実行する。
次に、s15にかかる出金処理について説明する。図8は、この出金処理を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、先の取引データ受付処理で入力された出金金額に応じた金額の紙幣や硬貨を、本体内部の金種別紙幣カートリッジや金種別硬貨カートリッジに繰り出し、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aに搬送する(s61)。この時点では、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aに設けられているシャッタは閉されている。紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aへの出金金額に応じた金額の紙幣や硬貨の搬送が完了すると、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s62)。このときも、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対して取り込む撮像画像の枚数も指示する。例えば、ここではC枚(C≧1)の撮像画像を取り込むことを指示する。自動取引処理装置1は、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aに設けられているシャッタを開する(s63)。これにより、利用者は出金紙幣や出金硬貨の抜き取りが行える。画像管理装置2は、s62にかかる自動取引処理装置1に指示により、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
なお、s63では、出金紙幣がない場合には、紙幣入出金口14aのシャッタを開しない。また、出金硬貨がない場合には、硬貨入出金口15aのシャッタを開しない。
自動取引処理装置1は、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aから紙幣や硬貨が抜き取られるか(s64)、画像管理装置2からの撮像完了通知があるのを待つ(s65)。自動取引処理装置1は、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aから紙幣や硬貨が抜き取られる前に、画像管理装置2からの撮像完了通知があると、今回取り込んだC枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s66)、s62に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、紙幣や硬貨を抜き取る利用者の撮像画像を画像メモリ23aに取り込んでいないので、s66で、今回取り込んだC枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。これにより、画像管理装置2は、s36にかかる処理を実行し、直前にs33で取り込んだ指示された枚数(ここではC枚)の撮像画像を破棄する。この後、画像管理装置2は、自動取引処理装置1から再度撮像部22のカメラ22aについて、C枚の撮像画像の取り込みタイミングであることが指示されるので、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。このため、画像管理装置2は、紙幣や硬貨を抜き取る利用者の撮像画像を画像メモリ23aに確実に取り込むことができる。
自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aから紙幣や硬貨が抜き取られると、紙幣入出金口14aや硬貨入出金口15aに設けられているシャッタを閉し(s67)、この処理を完了する。自動取引処理装置1は、この出金処理では、s67以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。
次に、s16にかかるカード返却処理について説明する。図9は、このカード返却処理を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、カード保留部に保留しているカードをカード挿入口12aに搬送する処理を開始する(s71)。また、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s72)。s71では、カード挿入口12aに設けられているシャッタを開し、カードをカード保留部からカード挿入口12aへ搬送する。カード処理部12は、カード挿入口12aに搬送しているカードに対して、カード情報の書き込みを行う。自動取引処理装置1は、カードの一部がカード挿入口12aから外側に突出する位置まで搬送すると、カードの搬送を停止する。また、s72では、D枚(D≧1)の撮像画像を取り込むことを指示している。画像管理装置2は、s72にかかる自動取引処理装置1に指示により、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、カード挿入口12aに搬送したカードが抜き取られるか(s73)、画像管理装置2からの撮像完了通知があるのを待つ(s74)。自動取引処理装置1は、カード挿入口12aに搬送したカードが抜き取られる前に、画像管理装置2からの撮像完了通知があると、今回撮像したD枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s75)、s72に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、画像管理装置2がカードを抜き取る利用者の撮像画像を取り込んでいない場合に、今回撮像したD枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。これにより、画像管理装置2は、s36にかかる処理を実行し、直前にs33で取り込んだ指示された枚数(ここではD枚)の撮像画像を破棄する。この後、画像管理装置2は、自動取引処理装置1から再度撮像部22のカメラ22aについて、撮像画像の取り込みタイミングであることが指示されるので、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、カード挿入口12aに搬送したカードが抜き取られると、カード挿入口12aに設けられているシャッタを閉し(s76)、この処理を完了する。自動取引処理装置1は、このカード返却処理では、s76以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。
次に、s18にかかる通帳返却処理について説明する。図10は、この通帳返却処理を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、通帳保留部に保留している通帳を通帳挿入口13aに搬送する処理を開始する(s81)。また、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s82)。s81では、通帳挿入口13aに設けられているシャッタを開し、通帳を通帳保留部から通帳挿入口13aへ搬送する。通帳処理部13は、通帳挿入口13aに搬送している通帳に貼付されている磁気ストライプに対する通帳情報の書き込や、通帳の開かれている頁に対する取引内容の印字等を行う。自動取引処理装置1は、通帳の一部が通帳挿入口13aから外側に突出する位置まで搬送すると、通帳の搬送を停止する。また、s82では、E枚(E≧1)の撮像画像を取り込むことを指示している。画像管理装置2は、s82にかかる自動取引処理装置1に指示により、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、通帳挿入口13aに搬送した通帳が抜き取られるか(s83)、画像管理装置2からの撮像完了通知があるのを待つ(s84)。自動取引処理装置1は、通帳挿入口13aに搬送した通帳が抜き取られる前に、画像管理装置2からの撮像完了通知があると、今回撮像したE枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s85)、s82に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、画像管理装置2が通帳を抜き取る利用者の撮像画像を取り込んでいない場合に、今回撮像したE枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。これにより、画像管理装置2は、s36にかかる処理を実行し、直前にs33で取り込んだ指示された枚数(ここではE枚)の撮像画像を破棄する。この後、画像管理装置2は、自動取引処理装置1から再度撮像部22のカメラ22aについて、撮像画像の取り込みタイミングであることが指示されるので、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、通帳挿入口13aに搬送した通帳が抜き取られると、通帳挿入口13aに設けられているシャッタを閉し(s86)、この処理を完了する。自動取引処理装置1は、この通帳返却処理では、s86以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。
次に、s19にかかる明細票発行処理について説明する。図11は、この明細票発行処理を示すフローチャートである。自動取引処理装置1は、明細票保留部に保留している未印字の明細票を繰り出し、この明細票を明細票発行口13bに搬送する処理を開始する(s91)。また、自動取引処理装置1は、画像管理装置2に対してカメラ22aの撮像タイミングであることを指示する(s92)。s91では、明細票発行口13bに設けられているシャッタを開し、明細票の一部が明細票発行口13bから突出する位置まで搬送する。通帳処理部13は、明細票に対する取引内容の印字等も行う。自動取引処理装置1は、明細票の一部が明細票発行口13bから外側に突出する位置まで搬送すると、明細票の搬送を停止する。また、s92では、F枚(F≧1)の撮像画像を取り込むことを指示している。画像管理装置2は、s92にかかる自動取引処理装置1に指示により、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、明細票発行口13bに搬送した明細票が抜き取られるか(s93)、画像管理装置2からの撮像完了通知があるのを待つ(s94)。自動取引処理装置1は、明細票発行口13bに搬送した明細票が抜き取られる前に、画像管理装置2からの撮像完了通知があると、今回撮像したF枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知し(s95)、s92に戻る。すなわち、自動取引処理装置1は、画像管理装置2が明細票を抜き取る利用者の撮像画像を取り込んでいない場合に、今回撮像したF枚の撮像画像の破棄を画像管理装置2に通知する。これにより、画像管理装置2は、s36にかかる処理を実行し、直前にs33で取り込んだ指示された枚数(ここではF枚)の撮像画像を破棄する。この後、画像管理装置2は、自動取引処理装置1から再度撮像部22のカメラ22aについて、撮像画像の取り込みタイミングであることが指示されるので、上述したs32〜s34にかかる処理を実行する。
自動取引処理装置1は、画像管理装置2からの撮像完了通知の前に、明細票発行口13bに搬送した明細票が抜き取られると、明細票発行口13bに設けられているシャッタを閉し(s96)、この処理を完了する。自動取引処理装置1は、この明細票発行処理では、s96以降に、画像管理装置2からの撮像完了通知があっても、これを無視する。
このように、画像管理装置2は、自動取引処理装置1で上述した出金取引が処理された場合、この自動取引処理装置1からの撮像指示にしたがって、
(1)カードを挿入する利用者を撮像したA枚の撮像画像
(2)通帳を挿入する利用者を撮像したB枚の撮像画像
(3)出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像したC枚の撮像画像
(4)カードを抜き取る利用者を撮像したD枚の撮像画像
(5)通帳を抜き取る利用者を撮像したE枚の撮像画像
(6)取引に使用されたカードの撮像画像
を取り込んでいる。
なお、上記は通帳が使用された場合であり、通帳が使用されていない場合には、
(1)カードを挿入する利用者を撮像したA枚の撮像画像
(2)出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像したC枚の撮像画像
(3)カードを抜き取る利用者を撮像したD枚の撮像画像
(4)明細票を抜き取る利用者を撮像したF枚の撮像画像
(5)取引に使用されたカードの撮像画像
を取り込んでいる。
図6に示すように、画像管理装置2は、自動取引処理装置1からの取引完了通知があると、撮像画像圧縮処理を実行する(s37、s38)。この撮像画像圧縮処理は、取引を行っている利用者を撮像した撮像画像を圧縮する処理であり、取引に使用されたカードを撮像した撮像画像を圧縮する処理ではない。取引に使用されたカードを撮像した撮像画像を圧縮する処理については、別に行われる。
取引を行っている利用者を撮像した撮像画像を圧縮する処理について説明する。ここでは、上述した出金取引で、通帳が使用されていた場合を例にして説明する。図12は、この撮像画像圧縮処理を示すフローチャートである。画像管理装置2は、上述したように、画像メモリ23aに、
(1)カードを挿入する利用者を撮像したA枚の撮像画像
(2)通帳を挿入する利用者を撮像したB枚の撮像画像
(3)出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像したC枚の撮像画像
(4)カードを抜き取る利用者を撮像したD枚の撮像画像
(5)通帳を抜き取る利用者を撮像したE枚の撮像画像
を記憶している。
画像管理装置2は、利用者の状態毎に、適当な撮像画像を1枚抽出する(s101)。すなわち、s101では、カードを挿入する利用者を撮像したA枚の撮像画像、通帳を挿入する利用者を撮像したB枚の撮像画像、出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像したC枚の撮像画像、カードを抜き取る利用者を撮像したD枚の撮像画像、および通帳を抜き取る利用者を撮像したE枚の撮像画像、のそれぞれから適当な撮像画像を1枚抽出する。また、s101では、撮像画像における利用者の撮像位置(特に、顔の位置)等に基づいて、抽出する撮像画像を決定する。図13は、s101で利用者の状態毎に抽出された撮像画像を示す模式図である。図13(A)はカードを挿入する利用者を撮像した撮像画像であり、図13(B)は通帳を挿入する利用者を撮像した撮像画像であり、図13(C)は出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像した撮像画像であり、図13(D)はカードを抜き取る利用者を撮像した撮像画像であり、図13(E)は通帳を抜き取る利用者を撮像した撮像画像である。
画像管理装置2は、s101で抽出した撮像画像の中で、代表画像を選択する(s102)。s102では、例えば、撮像タイミングが時間的に最も早い撮像画像、この例ではカードを挿入する利用者を撮像した撮像画像、を代表画像として選択すればよい。画像管理装置2は、s101で抽出した撮像画像の中から、s102で選択した代表画像を抽出する(s103)。画像管理装置2は、s101で抽出した撮像画像であって、s103または後述するs105で抽出されていない撮像画像(以下、未抽出の撮像画像と言う。)の中で、直前に抽出した撮像画像に対する変化量が最小である撮像画像を判断する(s104)。
図13に示すように、カードを挿入する利用者の撮像画像と、カードを抜き取る利用者の撮像画像と、は変化量が小さい。また、通帳を挿入する利用者の撮像画像と、通帳を抜き取る利用者の撮像画像と、は変化量が小さい。すなわち、利用者の動作が似ている状態の撮像画像は、その変化量が小さい。s104では、未抽出の撮像画像毎に、直前に抽出した撮像画像との差分画像を生成し、変化量が最小である撮像画像を判断すればよい。画像管理装置2は、s104で判断した変化量が最小である撮像画像を抽出し(s105)、未抽出の撮像画像が残っているかどうかを判断する(s106)。s106で未抽出の撮像画像が残っていると判断すると、s104に戻り、上述した処理を繰り返す。
画像管理装置2は、未抽出の撮像画像が無くなると、今回抽出した順番に並び替えた撮像画像を動画像とみなし、これを圧縮する(s107)。s107では、例えば、
(1)カードを挿入する利用者を撮像した撮像画像
(2)カードを抜き取る利用者を撮像した撮像画像
(3)通帳を挿入する利用者を撮像した撮像画像
(4)通帳を抜き取る利用者を撮像した撮像画像
(5)出金紙幣や出金硬貨を抜き取る利用者を撮像した撮像画像
の順番に並び替えられた5枚の撮像画像を、動画像とみなして圧縮する。s107では、公知のMPEG2等で動画像の圧縮を行う。画像管理装置2は、s107で圧縮した動画像ファイルを記憶部24に記憶する(s108)。また、この動画像ファイルについては、自動取引処理装置1で行われた取引と関連づけるために、この動画像ファイルのファイル名を、自動取引処理装置1で行われた取引の識別コードとすればよい。また、s108では、動画像ファイル毎に、各コマに対する利用者の状態(カード挿入時、カード抜取時等)を対応付けた管理テーブルを記憶部24に設ける。
なお、動画像ファイルのファイル名を適当に付ける構成とし、動画像ファイルのファイル名と、自動取引処理装置1で行われた取引の識別コードと、を関連づけるテーブルを記憶部24に設けてもよい。
このように、画像管理装置2は、取引処理時に撮像した利用者の撮像画像を、変化量が小さい順番に並び替え、これを動画像として圧縮するので、自動取引処理装置1で取引が処理されているときに撮像した利用者の撮像画像を、効率的に圧縮することができる。これにより、記憶部24の記憶容量が抑えられる。また、取引処理時に撮像した利用者の撮像画像の一部を切り捨てることなく保存するので、撮像画像から得られる情報が欠落することもない。
また、取引処理時には、撮像タイミング毎に利用者の撮像画像を複数枚撮像し、この中から保存する撮像画像を選択する構成としているので、利用者が適正に撮像されている画像を略確実に保存することができる。
また、取引に使用されたカードの撮像画像については、一時的に取引の識別コードと関連づけて記憶部24に記憶する。取引に使用されたカードの撮像画像を圧縮する処理は、予め定めたタイミングで行われる。
以下、取引に使用されたカードの撮像画像を圧縮する処理について説明する。取引に使用されるカードは、磁気カード(図14(A)参照)、ダブルストライプカード(図14(B)参照)、IC付磁気カード(図14(C)参照)等がある。また、カード表面に描かれているデザイン画も数種類ある。
図15は、カードの撮像画像を圧縮する処理を示すフローチャートである。上述したように、記憶部24には、取引毎に、その取引の識別コードに関連づけて、使用されたカードの撮像画像を記憶している。画像管理装置2は、記憶部24に記憶しているカードの撮像画像を、カードの種類で分類する(s111)。s111では、図14に示した磁気カード、ダブルストライプカード、IC付磁気カードによる分類だけでなく、カード表面に描かれているデザイン画による分類も行われる。画像管理装置2は、s111で分類したいずれかのグループについて、そのグループに属するカードの撮像画像を画像メモリ23aに取り込む(s112)。画像管理装置2は、s112で取り込んだカードの撮像画像の中から代表画像を選択する(s113)。s113では、上述したs102と同様に、適当な撮像画像を代表画像として選択すればよい。画像管理装置2は、s112で画像メモリ23aに取り込んだ撮像画像の中から、s113で選択した代表画像を抽出する(s114)。画像管理装置2は、s112で画像メモリ23aに取り込んだ撮像画像であって、s114または後述するs116で抽出されていない撮像画像(以下、未抽出の撮像画像と言う。)の中で、直前に抽出した撮像画像に対する変化量が最小である撮像画像を判断する(s115)。s114では、未抽出の撮像画像毎に、直前に抽出した撮像画像との差分画像を生成し、変化量が最小である撮像画像を判断すればよい。画像管理装置2は、s115で判断した変化量が最小である撮像画像を抽出し(s116)、未抽出の撮像画像が残っているかどうかを判断する(s117)。s117で未抽出の撮像画像が残っていると判断すると、s115に戻り、上述した処理を繰り返す。画像管理装置2は、未抽出の撮像画像が無くなると、今回抽出した順番に並び替えた撮像画像を動画像とみなし、これを圧縮する(s118)。これにより、s111で分類した1つのグループの撮像画像について、動画像ファイルが生成される。
また、画像管理装置2は、この動画像ファイルのコマ毎に、カードが使用された取引の識別コードを関連づけた管理テーブルを作成する(s119)。画像管理装置2は、s118で生成した動画像ファイルと、この動画像ファイルについてs119で生成した管理テーブルと、を記憶部24に記憶する(s120)。
画像管理装置2は、s111で分類したいずれかのグループの中に、動画像ファイルを生成していないグループがあれば(s121)、s112に戻って、上記処理を繰り返す。
したがって、取引に使用されたカードの撮像画像についても、上述した利用者の撮像画像と同様に、効率的に圧縮して保存することができる。
なお、上記の説明では、自動取引処理装置1に組み込まれ、自動取引処理装置1で取引する利用者の撮像画像や、取引に使用されたカードの撮像画像を、効率的に圧縮し、保存する画像管理装置2を例にして本願発明を説明したが、本願発明は、これに限定されることはなく、様々な装置に組み込むことができる。また、本願発明は、複数枚の静止画像を効率的に圧縮し保存する単体の装置であってもよい。