JP5250189B2 - 既設橋梁の補強工法と、それに使用される基材一体型補強部材と、既設橋梁の補強構造 - Google Patents

既設橋梁の補強工法と、それに使用される基材一体型補強部材と、既設橋梁の補強構造 Download PDF

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本発明は土木、建築等の各種分野で利用できる既設橋梁の補強工法と、その工法に使用される基材一体型補強部材と、その工法で施工された既設橋梁の補強構造に関し、例えば高架道路、高速道路、河川橋等における既設又は新設の橋梁床版、橋梁橋脚、道路面、ダムやトンネル等の大型構造物の躯体、ビルや家屋等の建築物の壁面、床面、天井面等の各種部材への補強材や被覆材等の接合が可能であり、より具体的には、鋼床版のデッキプレート上へのプレキャスト補強版の接合、ビル、マンション等の建築物の鋼材への補強材の接合、2枚以上の同質板や異質板を積層接合する積層合板の製作等に使用可能なものである。
既設構造物への補強部材の取付け方法としては、従来は、ボルトや溶接を用いる方法が一般的であった。しかし、前者はボルト加工による断面欠損、後者は入熱による材料劣化などの欠点がある。これら方法に変わる方法として接着剤を用いる方法があり、土木構造物においても接着剤による接着(接合)構造が広く施工されている。接着剤による施工例としては図7のように鋼構造物、コンクリート構造物等の既設構造物Aの上面に接着剤Bを塗布し、その上に補強部材Cを敷設して取付ける方法、図8のように既設構造物Aと補強部材Cの間にスペーサーDを置き、補強部材Cの周辺をシールしてから既設構造物Aと補強部材Cとの隙間の空気を抜きながらその隙間に接着剤を充填する方法がある。
従来の接着剤による接着は次のような課題があった。
(1)図7の接着方法では既設構造物Aの接合面に不陸(凹凸)があったり接合面の歪みや変形が大きい場合は、補強部材Cを既設構造物Aに密着させることが困難であり、未接着面が残り易く、接着強度の不足、接着強度の経時劣化、剥がれ等の一因となることがあった。
(2)図8の接着方法ではシール作業や空気抜き作業が必要になり、シールしても一部に孔や隙間があると接着剤が漏れるためそれらを埋める作業が必要になり接着作業が面倒であった。また、接着剤の使用量が多くなるとか、使用量が多くなると接着剤が硬化して接着強度が出るまでに時間がかかるので作業性が悪いといった課題もあった。
(3)図7、図8のいずれの場合も、既設構造物Aの床面(接合面)が傾斜していると、接着剤が傾斜に沿って流れるため接着剤を均一厚にしにくいとか、一度の作業面積が広いと接着剤の流れが多くなるため一度の施行可能面積に限りがあり作業効率が悪かった。
(4)壁面のような縦向き面(立ち向き面)や天井面のような下向き面に接着する場合は接着剤が流れたり、接着剤の塗布厚が不均一になったりして作業しにくく、作業が面倒で多くの労力を必要とする割には良好な接着が難しかった。
本発明は金属製部材同士、コンクリート製部材同士、木材製部材同士、金属製部材とコンクリート製部材、金属製部材と木材製部材、コンクリート製部材と木材製部材といった各種材質同士の接合が可能であり、また、平面部材同士の接着のみならず、各種形状、構造、サイズの部材、平面部材と立体部材の接着、立体部材同士の接着等に利用でき、しかも、前記各種課題を解決できるのみならず、適切な含浸材料を選択することで部材同士を接着剤で直接接着する場合よりも優れた接着効果、例えば接着強度や靭性の向上等を実現可能なものである。
本発明の第一の既設橋梁の補強工法は、鋼構造又はコンクリート構造の既設橋梁に鋼製の補強部材を重ねて接着固定する既設橋梁の補強工法において、前記既設橋梁の接合面に不陸(歪、変形等を含む)があっても接合面への面密着を確保できる接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材を前記接合面に重ねる工程と、前記基材に鋼製の補強部材を重ねる工程と、接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材を変形させて、既設橋梁の接合面に面密着させる工程と、前記基材が接着剤未含浸の場合に、補強部材を重ねる前に又は重ねてから、基材に接着剤を含浸させる工程を備え、前記接着剤によって既設橋梁と補強部材とを前記基材を挟んで面密着固定させる補強工法である。
本発明の第二の既設橋梁の補強工法は、前記既設橋梁の補強工法において、補強部材の片面に接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材が取付けられた基材一体型補強部材を使用し、基材一体型補強部材の基材を既設橋梁の接合面に重ねることにより、当該基材を挟んで補強部材を既設橋梁の接合面に重ね、前記基材が接着剤未含浸の場合に、基材一体型補強部材を既設橋梁の接合面に重ねる前に又は重ねてから、当該基材に接着剤を含浸させる補強工法である。
本発明の第三の既設橋梁の補強工法は、前記第一又は第二の既設橋梁の補強工法において、既設橋梁の接合面と補強部材との間に接着層(接着剤を含んだ基材)の厚さを確保できるスペーサーを設ける工程と、底面から上方途中まで開口する切除部又は底面から上面まで貫通する切除部を備えた基材を、前記切除部が前記スペーサーに被さるように当該スペーサーの上に被せる工程と、前記基材の上に補強部材を重ねる工程と、接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材を変形させる工程を備えた補強工法である。
本発明の第四の既設橋梁の補強工法は、前記第一又は第二の既設橋梁の補強工法において、既設橋梁の接合面と補強部材との間に接着層(接着剤を含んだ基材)の厚さを確保できるスペーサーを設ける工程と、片面に基材が取付けられている基材一体型補強部材を、前記スペーサーの上から重ねる工程と、接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材を変形させる工程を備え、前記基材がその底面から上方途中まで開口する切除部又は底面から上面まで貫通する切除部を備えたものであるときは、基材一体型補強部材を前記スペーサーの上から重ねるときに、前記切除部を前記スペーサーに被さるように当該スペーサーの上に被せる補強工法である。
本発明の第五の既設橋梁の補強工法は、前記第一又は第二の既設橋梁の補強工法において、既設橋梁の接合面の外周縁にリング状のバックアップ材(シール材)を接着固定する工程と、前記バックアップ材の上に基材を重ねる工程又はバックアップ材の内側に基材を収容する工程と、前記基材の上に補強部材を重ねる工程と、前記基材に接着剤を含浸させて、前記接合面と補強部材を、前記基材を挟んで接着固定させる工程を備えた補強工法である。
本発明の第六の既設橋梁の補強工法は、前記第一又は第二の既設橋梁の補強工法において、既設橋梁の接合面の外周縁にリング状のバックアップ材(シール材)を接着固定する工程と、片面に基材が取付けられている基材一体型補強部材を、前記バックアップ材の上に重ねる工程又は基材一体型補強部材の基材をバックアップ材の内側に収容する工程と、前記基材が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、前記基材一体型補強部材を前記既設橋梁の接合面に接着する工程を備えた補強工法である。
本発明の第七の既設橋梁の補強工法は、前記第一から第六のいずれかに記載の既設橋梁の補強工法において、既設橋梁の接合面が道路の既設鋼床版のデッキプレートの場合は、既設鋼床版のアスファルト舗装を撤去する工程と、そのデッキプレート接合面を研磨する工程と、前記研磨後の接合面に基材を配置する工程と、前記基材の上から補強部材を重ねる工程と、前記基材が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、前記補強部材を前記基材で挟んで前記デッキプレートに接着固定する工程を備えた補強工法である。
本発明の基材一体型補強部材は、前記第一から第七のいずれかに記載の既設橋梁の補強工法に使用される補強部材において、既設橋梁の接合面に重ねる鋼製の補強部材の片面に、接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材が取付けられたものである。
本発明の既設橋梁の補強構造は、鋼構造又はコンクリート構造の既設橋梁に鋼製の補強部材を重ねて接着固定した既設橋梁の補強構造において、前記既設橋梁の接合面に、不陸があっても変形して前記接合面への面密着を確保できる基材が重ねられ、前記基材に鋼製の補強部材が重ねられ、前記基材が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、既設橋梁の接合面と補強部材が前記基材を挟んで面密着固定された補強構造である。
本発明の既設橋梁の補強工法は次のような効果がある。
(1)接着剤を基材に含浸させて用いるので、従来の接着剤注入工法を用いることなく既設橋梁と補強部材間に厚膜の接着層を形成することが可能となり、既設橋梁1の接着面に不陸、歪み、変形等があっても基材の変形により既設橋梁の接合面の密着が確保され、未接着部のない全面接着が可能となり、接着強度、耐用年数が向上し、剥がれにくくなる。
(2)接着剤を基材に含浸させて用いるので、壁面のような縦向き面とか、天井面のような下向き面に部材を接着する場合であっても、接着の流れ出しや垂れ落ち等がないため接着作業が容易になり、一度に施工できる作業面積を広くすることもでき、接着剤の使用量が少なくてすむため、短時間での施工が可能になる。このため通行止めにして行われる夜間の道路補修工事などに特に適する。
(3)接着剤含浸基材が補強材(補強部材)の機能をも有するため、接着剤と基材を適切に選定することにより既設橋梁1と補強部材5間の接着層に優れた強度、靱性を付加することができる。
(4)流出による接着剤の無駄がないため、接着剤量の減量化が可能となり、コスト低減に役立つ。
本発明の既設橋梁の補強工法は、既設橋梁1の接合面に接着剤含浸基材又は接着剤未含浸基材を備えた基材一体型部材を使用するため、前記効果の他に、現場での基材の採寸、切断、敷設、位置合わせ等をする必要がなく施工が容易になるという効果もある。
本発明の基材一体型補強部材は、既設橋梁1の接合面に基材又は/及びバックアップ材が取付けられているため、基材又は/及びバックアップ材を現場施工する必要がなく、部材接着作業(既設橋梁と補強部材の接着作業)が容易になる。特に、既設橋梁が道路床版のデッキプレート上に接着するプレキャスト版の場合には、使用前に予め量産しておくことができるため、現場に搬入してそのままデッキプレート上に敷設して作業することができ、作業能率が向上し、工期の短縮に役立つ。
本発明の既設橋梁の補強構造は次のような効果がある。
(1)既設橋梁と補強部材が接着剤含浸基材を挟んで接着されているので接合面に不陸、歪み、変形等があっても全面密着が確保され、接合強度の優れた接合構造である。
(2)接着剤含浸基材が接着機能のみならず、補強材としても機能するため既設橋梁1と補強部材5の接着強度が向上し、靱性があり、耐震性にも優れた接合構造である。
(既設橋梁の補強工法の実施形態1)
本発明の既設橋梁の補強工法の第1の実施形態として図1、図2に示すものは、基材を現場で敷設して接着剤を含浸させる接着層現場施工型の場合であり、平面状の既設橋梁1の接合面2の上に面状の基材4を敷設し、その基材4に接着剤を含浸させてから、基材4の上に補強部材5を重ねて既設橋梁1と補強部材5を接着するか、その基材4の上に補強部材5を重ねてから、基材4に接着剤を含浸させて、既設橋梁1と補強部材5を接着剤含浸済みの基材4を挟んで接着するようにした工法である。
基材4には接着剤が浸透、浸潤、拡散、保持等(以下、これらをまとめて「含浸」という。)され易いものが適し、例えばスポンジ、不織布、織物、グラスウール、スチールウール、炭素繊維、樹脂系繊維等を使用することができる。基材4は面状、網状、多数の孔が開口された開口板状、棒状、チップ状といった各種形状、構造とすることができる。基材4の形状は敷設する既設橋梁1或いは重ねる補強部材5の形状と同じであっても異なるものであってもよい。面状、網状、開口板状の基材4の場合はそれを既設橋梁1の上に敷設し、棒状の場合は複数本を既設橋梁1の接合面2上に間隔を開けて配置し、チップ状の場合は既設橋梁1の接合面2の全面に分散させることができる。基材4が面状、網状、開口板状の場合はその形状、寸法を接着する既設橋梁1と補強部材5の形状、寸法と同じかそれよりも小さくして基材4に含浸された接着剤が基材4の上に重ねた補強部材5で押されても既設橋梁1と補強部材5の外に流出しないようにするか流出しても僅かとなるようにするのが好ましい。基材4は単一材質製であっても異なる材質のものを2層以上積層した構造であってもよく、いずれの場合も接着剤の含浸性に優れたものが好ましい。積層構造の基材4の場合はその積層材の材質を、既設橋梁1と補強部材5の接着に適したものにして接着強度を高めるのが望ましい。基材4の厚さはそれを敷設する既設橋梁1、重ねる補強部材5の接合面2の不陸、歪み、変形等によっても異なるが接着剤が十分に含浸できる厚さ、例えば数mm〜数cm程度が適する。
基材4に含浸させる接着剤は基材4及び既設橋梁1と補強部材5との接着性に優れたものが好ましく、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤といった樹脂系接着剤、セメント系接着剤(例えば、SBRモルタル)、新たに開発される接着剤等を使用することができる。
基材4への接着剤含浸方法は種々あり、例えば、基材4への接着剤の塗布、吹き付け、接着剤内への基材4の漬け込み等の方法がある。
接着剤の硬化方法も種々あり、例えば、接着剤本剤と硬化剤の2種を混合させる方法、接着剤を含浸させた基材4に硬化剤を吹き付ける方法、加熱硬化方法、自然硬化方法等がある。
(既設橋梁の補強工法の実施形態2)
本発明の既設橋梁の補強工法の第2の実施形態として図3(a)に示すものは実施形態1(図2)と同じ接着層現場施工型の場合であるが、実施形態1と異なるのは、既設橋梁1の四隅の内側寄り位置にスペーサー6を配置しておき、そのスペーサー6の上に基材4を敷設し、その上に補強部材5を重ねたことである。この場合も、基材4への接着剤の含浸は補強部材5を重ねる前後のいずれに行うこともできる。スペーサー6は接着層の厚さを確保するためのものであり、基材4よりも硬めであって多少弾性のある材質、例えば、クロロプレンゴム等で角型ブロック状に成形されており、その厚さは基材4の厚さにもよるが、基材4の厚さと同じかそれよりもやや薄い程度、具体的には基材4の厚さが5mm〜30mmの場合に5mm〜25mm程度が適する。スペーサー6は既設橋梁1に固定せずに載せておくだけでもよく、仮止めしておくこともできる。
図3(b)に示すものは既設橋梁1の上に重ねる基材4のスペーサー6当接箇所に基材4の底面から上方途中まで開口する切除部3を設けて、その基材4をスペーサー6の上から既設橋梁1の上に重ねたときに、切除部3がスペーサー6の外周に被さるようにしてある。切除部3は図3(c)に示すように基材4のスペーサー6への当接箇所を上下に貫通させてもよい。スペーサー6の形状は例えば細長棒状、円盤状等といった他の形状にすることもでき、配置位置も図3に示した以外の位置であってもよい。スペーサー6は鋼線、樹脂パイプ等の任意の材質、形状、構造とすることができる。鋼線の場合は3本を三脚状に組んで下の既設橋梁1の接合面2の上に立て、その上から基材4を被せて鋼線が基材4に刺さるようにすることもできる。
スペーサー6を使用する場合は、その厚さを調節することにより、例えば、道路床版のデッキプレート上に多数枚の補強版を配置する場合に、隣り合う補強版の高さを揃えることができるという利点がある。
(既設橋梁の補強工法の実施形態3)
本発明の既設橋梁の補強工法の第3の実施形態として図4に示すものは、補強部材5としてその接合面に予め基材4を取付けてある基材一体型補強部材を使用する工法であり、既設橋梁1の上に補強部材5を重ねる前或いは重ねた後に基材4に接着剤を含浸させて、接着剤含浸基材4を挟んで補強部材5を既設橋梁1に接着させる工法である。この場合の基材4、接着剤は実施形態1の場合と同様である。
(既設橋梁の補強工法の実施形態4)
本発明の既設橋梁の補強工法の第4の実施形態として図5に示す工法は、補強部材5としてその接合面に予め基材4を取付けてある基材一体型補強部材を使用する工法であることにおいて図4(実施形態3)の場合と同様である、異なるのは既設橋梁1の接合面2にスペーサー6を配置し、その上から基材4が取付けられている基材一体型の部材5を重ねることである。この場合、基材4のうちスペーサー6が当たる箇所に切除部3を設けておくと基材4が位置決めされ安定する。
(既設橋梁の補強工法の実施形態5)
本発明の既設橋梁の補強工法の第5の実施形態として図6(a)〜(c)に示す工法は、既設橋梁1の外周縁に方形リング状のバックアップ材(シール材)7を接着固定しておき、その上から基材一体型補強部材(例えば図5の基材一体型補強部材)を重ね、その基材4に接着剤を含浸させて基材一体型補強部材を前記既設橋梁1に接着する工法である。図6(a)〜(c)のようにバックアップ材7を使用する場合は、バックアップ材7の上に基材4のみを重ね、その基材4の上に基材なしの補強部材5を重ね、その基材4に接着剤を含浸させて基材なしの部材5を前記既設橋梁1に接着することもできる。これらいずれの場合も基材4の外形をバックアップ材7の内側に緊密に収容できる大きさのサイズにしておくと基材4が安定する。バックアップ材7は基材4に含浸される接着剤が既設橋梁1の外に漏れるのを防止するための漏れ止め用であり、漏れ止めの面からは基材4よりも接着剤の含浸しにくい材質製或いは接着剤が全く含浸しない材質製とするのが好ましい。
図6の実施形態の場合は基材4に含浸される接着剤へ空気が混入すると空気がバックアップ材7で囲まれて外に逃げ出すことができず基材4内に残留して未接着部発生原因となるため、空気が混入しないように工夫する必要がある。そのためには、例えば、バックアップ材7の一部に空気抜き孔を設けるなどすることができる。バックアップ材7の幅、厚さ等は既設橋梁1、補強部材5のサイズにもよるが、例えば、幅は10mm程度とすることができる。
(既設橋梁の補強工法の実施形態6)
実施形態1〜5はいずれも平面状の補強部材5を平面状の下の既設橋梁1の上に重ねる場合であるが、本発明では立体構造の部材の接着にも、建造物の壁面のような縦面(垂直面)に横から重ねて接着することも、天井面にその下から重ねて接着することもできる。
(既設橋梁の補強工法の実施形態7)
本発明の一実施形態として道路の既設鋼床版に補強材を接着する場合は、既設鋼床版のアスファルト舗装を予め撤去しておき、その既設鋼床版のデッキプレート(図1の既設橋梁1に相当)の上面(接合面)を研磨し、その接合面に基材4を配置し、その上からプレキャスト補強版(図1の補強部材5に相当)を重ね、前記基材4に接着剤を含浸させてデッキプレートの上にプレキャスト補強版を接着固定する。プレキャスト補強版には鋼板製の板の上にコンクリート(例えば、SFRC)製の板が積層固定されているものを使用することができる。この場合、鋼板製の板の裏面に基材4を張り付けた基材一体型プレキャスト補強版を用意しておき、それを図4或いは図5のようにして使用することができる。
(基材一体型補強部材の実施形態1)
本発明の基材一体型補強部材の実施形態の一例を図4に基づいて説明する。この基材一体型補強部材補強部材5の片面全面に基材4を接着剤、両面テープなどの任意の固定手段で仮止め或いは本止めして取付けてある。既設橋梁1、補強部材5、基材4の形状、材質、厚さ等は前記した本発明の既設橋梁の補強工法の実施形態1〜5で説明したものと同じもの、或いは異なるものとすることができる。基材4は補強部材5の片面全面ではなく、数箇所に部分的に取付けることもできる。図5のように、既設橋梁1にスペーサー6を取付ける場合は、基材4のうちスペーサー6に当たる部分に切除部3を設けて、基材4をスペーサー6の上からその既設橋梁1に重ねたときに、図3(b)のように切除部3がスペーサー6の外周に被さるようにするのがよい。
(基材一体型補強部材の実施形態2)
本発明の基材一体型補強部材の他の実施形態を図6(a)〜(c)に基づいて説明する。この基材一体型補強部材補強部材5の片面周縁部にバックアップ材(シール材)7を接着剤、両面テープなどの任意の固定手段で仮止め或いは本止めして取付けたものである。バックアップ材7の形状、材質、厚さ等は前記した本発明の既設橋梁の補強工法の実施形態5で説明したものと同じもの、或いは異なるものとすることができる。バックアップ材7の一部には空気抜き孔を開口しておくこともできる。
(既設橋梁の補強構造の実施形態1)
本発明の既設橋梁の補強構造の実施形態の一例を図1に基づいて説明する。この補強構造は板状の既設橋梁1、補強部材5の間にシート状或いは板状の基材4を挟み、基材4に含浸されている接着剤で既設橋梁材1と補強部材5を接着させたものである。この既設橋梁の補強構造は前記した本発明の既設橋梁の補強工法のいずれの工法で施工することもできる。この場合の補強部材5、基材4の形状、材質、厚さ等も本発明の前記既設橋梁の補強工法で説明したものと同じもの、或いは異なるものとすることができる。基材4は補強部材5の片面全面ではなく、数箇所に部分的に配置することもできる。既設橋梁1、補強部材5は平面板状のものに限らず立体的なものであってもよい。
本発明の既設橋梁の補強工法とその工法で施工された既設橋梁の補強構造の一例を示す説明図。 本発明の既設橋梁の補強工法の第1の例を示す説明図。 (a)は本発明の既設橋梁の補強工法の第2の例を示す説明図、(b)は基材のスペーサー当接部分を下から上方途中まで切欠いた場合の断面図、(c)は基材のスペーサー当接部分を上下に貫通させた場合の断面図。 本発明の既設橋梁の補強工法の第3の例を示す説明図。 本発明の既設橋梁の補強工法の第4の例を示す説明図。 (a)は本発明の既設橋梁の補強工法の第5の例を示す平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図。 従来の既設橋梁の補強工法の一例の説明図。 従来の既設橋梁の補強工法の他例の説明図。
既設橋梁
接合面
3 切除部
4 基材
補強部材
6 スペーサー
7 バックアップ材(シール材)
基材一体型補強部材
A 既設構造物
B 接着剤
C 補強部材
D スペーサー

Claims (9)

  1. 鋼構造又はコンクリート構造の既設橋梁(1)に鋼製の補強部材(5)を重ねて接着固定する既設橋梁の補強工法において、
    前記既設橋梁(1)の接合面(2)に不陸(歪、変形等を含む)があっても接合面(2)への面密着を確保できる接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)を前記接合面(2)に重ねる工程と、
    前記基材(4)に鋼製の補強部材(5)を重ねる工程と、
    接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)を変形させて、既設橋梁(1)の接合面(2)に面密着させる工程と、
    前記基材(4)が接着剤未含浸の場合に、補強部材(5)を重ねる前に又は重ねてから、基材(4)に接着剤を含浸させる工程を備え、
    前記接着剤によって既設橋梁(1)と補強部材(5)とを前記基材(4)を挟んで面密着固定させる、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  2. 請求項1記載の既設橋梁の補強工法において、
    補強部材(5)の片面に接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)が取付けられた基材一体型補強部材(8)を使用し、
    基材一体型補強部材(8)の基材(4)を既設橋梁(1)の接合面(2)に重ねることにより、当該基材(4)を挟んで補強部材(5)を既設橋梁(1)の接合面(2)に重ね、
    前記基材(4)が接着剤未含浸の場合に、基材一体型補強部材(8)を既設橋梁(1)の接合面(2)に重ねる前に又は重ねてから、当該基材(4)に接着剤を含浸させる、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の既設橋梁の補強工法において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)と補強部材(5)との間に接着層(接着剤を含んだ基材)(4)の厚さを確保できるスペーサー(6)を設ける工程と、
    底面から上方途中まで開口する切除部(3)又は底面から上面まで貫通する切除部(3)を備えた基材(4)を、前記切除部(3)が前記スペーサー(6)に被さるように当該スペーサー(6)の上に被せる工程と、
    前記基材(4)の上に補強部材(5)を重ねる工程と、
    接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)を変形させる工程を備えた、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  4. 請求項1又は請求項2記載の既設橋梁の補強工法において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)と補強部材(5)との間に接着層(接着剤を含んだ基材)(4)の厚さを確保できるスペーサー(6)を設ける工程と、
    片面に基材(4)が取付けられている基材一体型補強部材(8)を、前記スペーサー(6)の上から重ねる工程と、
    接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)を変形させる工程を備え、
    前記基材(4)がその底面から上方途中まで開口する切除部(3)又は底面から上面まで貫通する切除部(3)を備えたものであるときは、基材一体型補強部材(8)を前記スペーサー(6)の上から重ねるときに、前記切除部(3)を前記スペーサー(6)に被さるように当該スペーサー(6)の上に被せる、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  5. 請求項1又は請求項2記載の既設橋梁の補強工法において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)の外周縁にリング状のバックアップ材(シール材)(7)を接着固定する工程と、
    前記バックアップ材(7)の上に基材(4)を重ねる工程又はバックアップ材(7)の内側に基材(4)を収容する工程と、
    前記基材(4)の上に補強部材(5)を重ねる工程と、
    前記基材(4)に接着剤を含浸させて、前記接合面(2)と補強部材(5)を、前記基材(4)を挟んで接着固定させる工程を備えた、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  6. 請求項1又は請求項2記載の既設橋梁の補強工法において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)の外周縁にリング状のバックアップ材(シール材)(7)を接着固定する工程と、
    片面に基材(4)が取付けられている基材一体型補強部材(8)を、前記バックアップ材(7)の上に重ねる工程又は基材一体型補強部材(8)の基材(4)をバックアップ材(7)の内側に収容する工程と、
    前記基材(4)が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、前記基材一体型補強部材(8)を前記既設橋梁(1)の接合面(2)に接着する工程を備えた、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の既設橋梁の補強工法において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)が道路の既設鋼床版のデッキプレートの場合は、既設鋼床版のアスファルト舗装を撤去する工程と、
    そのデッキプレート接合面(2)を研磨する工程と、
    前記研磨後の接合面(2)に基材(4)を配置する工程と、
    前記基材(4)の上から補強部材(5)を重ねる工程と、
    前記基材(4)が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、前記補強部材(5)を前記基材(4)で挟んで前記デッキプレートに接着固定する工程を備えた、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強工法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の既設橋梁の補強工法に使用される補強部材において、
    既設橋梁(1)の接合面(2)に重ねる鋼製の補強部材(5)の片面に、接着剤含浸基材(4)又は接着剤未含浸基材(4)が取付けられた、
    ことを特徴とする基材一体型補強部材。
  9. 鋼構造又はコンクリート構造の既設橋梁に鋼製の補強部材を重ねて接着固定した既設橋梁の補強構造において、
    前記既設橋梁(1)の接合面(2)に、不陸があっても変形して前記接合面(2)への面密着を確保できる基材(4)が重ねられ、
    前記基材(4)に鋼製の補強部材(5)が重ねられ、
    前記基材(4)が接着剤含浸済みの場合はその接着剤により、接着剤未含浸の場合は接着剤を含浸させてその接着剤により、既設橋梁(1)の接合面(2)と補強部材(5)が前記基材(4)を挟んで面密着固定された、
    ことを特徴とする既設橋梁の補強構造。
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