JP5249725B2 - 気流場データベース作成システム及び拡散物質の拡散状況予測システム - Google Patents

気流場データベース作成システム及び拡散物質の拡散状況予測システム Download PDF

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Description

本発明は、気流場データベース作成システム及び拡散物質の拡散状況予測システムに関し、正確な気流場データベースを演算負荷を少なくして求めることができると共に、拡散物質の拡散状況を正確・迅速に予測することができるように工夫したものである。
放射性物質を扱う施設から、事故により放射性物質が外部(大気中)に排出された場合には、放射性物質の拡散範囲や各地点での放射性物質の濃度を予測し、放射性物質による危険を受ける恐れがある地域を予測する拡散状況予測方法が開発されつつある。
この拡散状況予測方法は、放射性物質の拡散状況を予測する場合のみならず、例えば工場の煙突から排出されたガス体(煙)が大気中を拡散した場合において、各地点におけるガス体濃度を計算する場合や、環境アセスメントの解析における、拡散物質の拡散状況を解析する場合にも適用することができる。
大気中に排出された拡散物質の拡散状況を、演算により予測するには、気流場データを求め、次にこの気流場データを基に拡散場データを求めている。
原発事故等の緊急時対応システムにおいては、拡散源(原子力発電所等)を中心とした数Km四方における有害ガスの拡散を予測・評価する必要がある。現状のシステムでは、広域気象データを利用して、数値シミュレーションモデルにより数値流体解析(CFD:Computational Fluid Dynamics)を用いて、定常時の気流場データ及び/または非定常時の気流場データを演算し、その後(または同時)に、CFDを用いて、定常時気流場データから定常時拡散データを演算したり、非定常時気流場データから非定常時拡散データを演算したりしている。
なおCFDとは、実際の地理的領域(地球表面上の領域)に対応した計算領域を計算機に設定し、この計算領域を格子状に分割して、各格子点の変数(風速、温度等)について、変数の微分方程式を時間積分することにより気流場データあるいは拡散場データを解析する演算手法である。
現状の気体状況予測演算(気流場データを求める演算)では、気象GPV(Grid Point Value)データやAMEDAS等の気象観測データを基にして、大気現象を解析する偏微分方程式を数値解析することにより、事象発生(例えば放射性物質の外部排出)時点から所定時間先の時点まで、一定時間刻み毎の時点における、多数の評価地点(各格子点位置)の風向・風速を演算により求める、つまり、一定時間刻み毎の気流場データを求める。
また、現状の拡散状況予測演算(拡散場データを求める演算)では、放出された拡散物質の濃度や性状ならびに前記気流場データを、拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式に代入することにより、各時間刻み毎の各格子点位置における拡散物質の濃度(拡散場データ)を求める。
なお、「拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式」としては各種のものが開発されているが、その一例としては、コロラド州立大学と米国ATMET社で開発されたHYPACT(Hybrid Particle Concentration Transport Model )コードなどがある。
しかし上述したような従来技術では、気流場データや拡散場データを演算するのに膨大な時間を要していた。特に、気流場データの演算には長時間を要していた。
そこで本願発明者は、短時間で拡散状況の予測ができる拡散状況予測システムを既に提案している(特許文献1参照)。
提案した拡散状況予測システムでは、拡散源が存在する対象地点を含む地理的領域の気体状況を示す気流場データベースを予め用意しておく。
具体的には、風向と大気安定度との組み合わせが異なる複数のケースについて、気流場データベースを予め用意しておく。
対象地点である拡散源から大気中に拡散物質が排出されたときには、拡散物質排出時における気象条件から得られる風向と大気安定度と同じ、風向と大気安定度となっている気流場データを気流場データベースから取り出す。
そして、気流場データベースから取り出した気流場データを用いて、拡散状況をCFDを用いて演算することにより、排出物質の拡散状況を迅速・短時間で予測することができるようにした。
ここで、特許文献1に記載した拡散状況予測システムを、システム構成図である図16を参照して説明する。
図16に示すように、記憶部10には、予め求めた気流場データベースDB1が記憶されている。この気流場データベースDB1は、例えば図17に示すように、大気安定度と風向との組み合わせが異なる112ケースの気流場データ(d−A1〜d−G16)から構成されている。
各気流場データ(例えばd−A1)は、特定の風向で特定の大気安定度(例えば、風向が1で大気安定度がA)における、風向、風速、気温、湿度、降水量、気圧等をデータ要素とするデータである。
気流場データ演算部11には、気象データ入力部12から対象日時の気象データαが入力される。対象日時とは、拡散源(例えば原子力発電所)から拡散物質(例えば放射性物質)が大気に排出された日時をいう。また、気象データαは、16方位の風向、風速、気温、湿度、降水量、気圧等をデータ要素として有している。
気流場データ演算部11は、次のような演算を順に行う。
(1)まず、入力された気象データαのデータ要素(特に風速と気温)から、この気象データαの大気安定度を演算する。
(2)次に、気象データαの「風向と大気安定度」になるべく近い「風向と大気安定度」となっている複数の気流場データを気流場データベースDB1から抽出する。そして、抽出した複数の気流場データを、内挿補間演算をして、気象データαの「風向と大気安定度」と同じ「風向と大気安定度」となっている新たな気流場データを演算して求め、この新たな気流場データを気流場データdtとして、拡散場データ演算部13に送る。
拡散場データ演算部13は、気流場データdtを、拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式に代入することにより、拡散場データを求める。この拡散場データは、拡散物質の拡散状況(拡散領域,拡散濃度)を示すものであり、この拡散場データから拡散状況の予測ができる。
なお、「拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式」としては各種のものが開発されているが、例えば、コロラド州立大学と米国ATMET社で開発されたHYPACT(Hybrid Particle Concentration Transport Model )コードなどを用いる。
この例では、気流場データdtを求める際に、CFD演算をすることなく、予め用意していた気流場データベースDB1の中から、対象日時の気象データαの「風向と大気安定度」になるべく近い「風向と大気安定度」となっている気流場データを抽出して内挿補完演算をするだけであるため、短時間で気流場データdtを求めることができ、ひいては、短時間で拡散場データを求めることができる。
特開2005−283202号公報 特許第3712654号公報
ところで、図17に示すような気流場データベースDB1を作成することは理論的には可能であっても、気流場データベースを作成する際の演算負荷が少なく、しかも、精度の高い気流場データベースを現実的に作成する具体的な手法は、従来では存在していなかった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、風向と大気安定度との組み合わせが異なる各ケースの気流場データから構成されている精度のよい気流場データベースを、演算負荷が少なく容易に作成することができる気流場データベース作成システムを提供すると共に、この気流場データベース作成システムにより作成した気流場データベースを利用して拡散状況を正確・迅速に予測することができる拡散物質の拡散状況予測システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の気流場データベース作成システムの構成は、
拡散源が存在する対象地点を含む予め設定した広さの地理的領域に対応する計算領域が設定されると共に、大気現象を解析する方程式を演算することにより気象データを求める計算モデルが設定されており、地球規模の長期広域実気象データであるグローバル気象再解析データの気象データを前記計算領域の流入境界条件として設定し、前記計算モデルにより演算を行うことにより、前記計算領域に設定した複数の格子点の位置の気象データからなる気流場データを、予め決めた一定期間における予め決めた一定時間毎に求める長期広域気流場データ演算部と、
前記複数の格子点の中の一つを代表格子点として予め選定しておき、前記長期広域気流場データ演算部により求められた各気流場データに対して、各気流場データの代表格子点の位置の気象データから算出した大気安定度をそれぞれ付加する大気安定度算出・付加部と、
各気流場データの代表格子点の風向と大気安定度を基に、風向と大気安定度との組み合わせが異なる複数のケースに、各気流場データを振り分ける風向別・大気安定度別分類部と、
気流場データが振り分けられた各ケース毎に、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯の中の一つの気流場データを代表の気流場データとして選定し、この選定した代表の気流場データを当該ケースの気流場データであるとして対応させた気流場データベースを作成する風向別・大気安定度別気流場データベース作成部と、を有することを特徴とする。
また本発明の気流場データベースの作成システムの構成は、
前記風向別・大気安定度別気流場データベース作成部では、
各ケース毎に、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯の中の一つの気流場データを代表の気流場データとして選定する際に、
各ケースにおいて、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯を判定し、このような時間帯のうち最も長い時間帯を選び、最も長い時間帯が複数存在する場合には、時間的に前の時間帯を選び、更に、このようにして選んだ最も長い時間帯の中央の時刻の時点の気流場データ、または中央の時刻に気流場データが無い場合には中央の時刻の直前の時点の気流場データを代表の気流場データとして選定することを特徴とする。
また本発明の気流場データベースの作成システムの構成は、
大気安定度別の気温鉛直分布と大気安定度別の風速鉛直分布が予め設定されており、大気安定度別の気温鉛直分布及び風速鉛直分布と風向データとを組み合わせた計算条件を設定する計算条件入力部と、
拡散源が存在する対象地点を含む予め設定した広さの地理的領域に対応する計算領域が設定されると共に、大気現象を解析する方程式を演算することにより気象データを求める計算モデルが設定されており、前記計算条件入力部から入力される大気安定度別の気温鉛直分布及び風速鉛直分布と風向データとを組み合わせた計算条件を前記計算領域の流入境界条件として設定し、前記計算モデルにより演算を行うことにより、前記計算領域に設定した複数の格子点の位置の気象データからなる気流場データを、予め決めた一定期間における予め決めた一定時間毎に求める定常気流計算部と、
前記定常気流計算部が求めた複数の気流場データを、風向と大気安定度との組み合わせが異なるケース毎に対応付けて風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成する風向別・大気安定度別気流場データベース作成部と、を有することを特徴とする。
また本発明の拡散物質の拡散状況予測システムの構成は、
拡散物質を大気中に排出する拡散源が存在する対象地点における、風向と大気安定度との組み合わせが異なる複数のケースの気流場データからなる気流場データベースが記憶されている記憶部と、
対象日時の気象データを入力する気象データ入力部と、
前記気象データ入力部から入力された対象日時の気象データを基に風向と大気安定度を求め、対象日時の気象データの風向と大気安定度になるべく近い風向と大気安定度となっている複数の気流場データを前記記憶部から取り出して複数の気流場データを内挿補完演算することにより、対象日時の気象データの風向と大気安定度と同じ風向と大気安定度となっている気流場データを求めて送出する気流場データ演算部と、
気流場データ演算部から送出された気流場データを、拡散物質の拡散状態を演算する拡散方程式に代入することにより拡散物質の拡散場データを求める拡散場データ演算部とを有し、
前記記憶部に記憶されている気流場データベースは、前述の何れかの気流場データベース作成システムにより作成されたものであることを特徴とする。
本発明の気流場データベース作成システムによれば、グローバル気象再解析データを計算領域の流入境界条件として設定し、計算モデルにより計算領域の気流場データを求め、その後は各気流場データ毎に代表する大気安定度や代表する気流場データを求めて、代表する気流場データを風向と大気安定度が異なる複数のケースに振り分けるだけで、気流場データベースの作成ができるので、拡散源が存在する対象地点の気流場データベースを、演算負荷が少ないにもかかわらず正確に作成することができる。
また本発明の気流場データベース作成システムによれば、大気安定度毎の気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、複数の方位の風向データとを組み合わせた計算条件を、計算領域の4辺の流入境界条件として設定し、計算モデルにより計算領域の中の各格子点の気流場データを求めることにより、簡単に風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成することができる。
また本発明の拡散物質の拡散状況予測システムでは、気流場データを求める際に、CFD演算をすることなく、予め用意していた気流場データベースの中から、対象日時の気象データの「風向と大気安定度」になるべく近い「風向と大気安定度」となっている気流場データを抽出して内挿補完演算をするだけであるため、短時間で気流場データを求めることができ、ひいては、短時間で拡散場データを求めることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
<気流場データベース作成システム>
まず最初に気流場データベース作成システムの第1の例について説明する。
第1の気流場データベース作成システム100は、図1に示すように、長期広域気流場データ演算部101と、大気安定度算出・付加部102と、風向別・大気安定度別分類部103と、風向別・大気安定度別気流場データベース作成部104とからなる。
この気流場データベース作成システム100は、グローバル気象再解析データベース50から得られるグローバル気象再解析データGを基に、風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成するものである。
グローバル気象再解析データベース50は、地球規模の長期広域実気象データであるグローバル気象再解析データを保有しており、例えば、メッシュ間隔(格子間隔)が200Kmとなった、過去50年から100年分の1時間毎の気象データを保有している。
グローバル気象再解析データベース50のグローバル気象再解析データGとしては、具体的には、NCEP(米国環境予測センター)が中心となって提供している再解析データや、ECMWF(ヨーロッパ中期気象予報センター)が提供している再解析データであるERA−40や、気象GPV(Grid Point Value)データがある。
気流場データベース作成システム100の長期広域気流場データ演算部101には、拡散源(例えば原子力発電所等)が存在する対象地点を含む地理的領域に対応する計算領域R(図2参照)が設定されている。この計算領域Rは、例えば一辺の長さが1000Kmに対応しており、格子状に分割(例えば縦横にそれぞれ40分割)されている。
更に、長期広域気流場データ演算部101には、計算領域Rの各格子点毎(41×41=1681箇所)の気象データをシミュレーション演算して求めるために、大気現象を解析する偏微分方程式を差分解析演算することにより気象データを求める偏微分方程式の計算モデル、例えば、RAMS(Regional Atmospheric Modeling System)やWRF(Weather Research & Forecasting Model System)が設定されている。
長期広域気流場データ演算部101は、計算領域Rの4辺の流入境界条件として、グローバル気象再解析データベース50から得たグローバル気象再解析データGの気象データを設定し、RAMS等の計算モデルを用いて演算することにより、例えば、過去1年間における1時間毎の各格子点の気象データからなる気流場データを求めている。
図3は、長期広域気流場データ演算部101が演算した気流場データdを示すものである。例えば気流場データd01.01.01は、1月1日の1時における各格子点(41×41=1681箇所)の気象データを示し、気流場データd01.01.02は1月1日の2時における各格子点(41×41=1681箇所)の気象データを示す。
このようにして、1月1日の1時の気流場データd01.01.01から12月31日の24時の気流場データd12.31.24までの8760(24時間×365日)個の気流場データdを演算する。
大気安定度算出・付加部102は、8760個の気流場データdの夫々の大気安定度を次のようにして算出する。
各気流場データdは、計算領域Rの中の複数の格子点(41×41=1681箇所)の気象データを示すものである。この場合、複数(1681個)の格子点の安定度を全て求めるのは煩雑なので、本例では、複数の格子点の中の一つを代表格子点として予め選定し、この代表格子点の気象データの風速と温度から大気安定度を算出する。そして、代表格子点の大気安定度を、気流場データd(複数の格子点の気象データ)の大気安定度とみなすようにしている。
ここでは、大気安定度として、不安定S1、中立S2、安定S3の3区分の大気安定度に振り分けて算出している。
更に、大気安定度算出・付加部102は、前述したようにして求めた代表格子点の大気安定度を、各気流場データdの大気安定度として付加する。
図4は、各気流場データdに対応付けて付加した安定度を示す。
例えば、1月1日の1時の気流場データd01.01.01の代表格子点の気象データから求めた大気安定度がS3である場合には、気流場データd01.01.01(1月1日の1時における41×41=1681箇所の気象データ)に大気安定度S3を付加し、12月31日の24時の気流場データd12.31.24の代表格子点の気象データから求めた大気安定度がS1である場合には、気流場データd12.31.24(12月31日の24時における41×41=1681箇所の気象データ)に大気安定度S1を付加する。
風向別・大気安定度別分類部103は、風向を16方位、大気安定度を3区分として、風向と大気安定度との組み合わせが異なる48ケース(16方位×3安定度)の分類が設定されており、8760個(24時間×365日)の各気流場データdが、48ケースの中のどのケースになるかを、各気流場データdの代表格子点の風向と大気安定度に応じて分類する。
即ち、各気流場データdの代表格子点の風向と大気安定度を基に、風向と大気安定度との組み合わせが異なる48ケースに、各気流場データdを振り分けて分類する。つまり、各気流場データdは、当該気流場データdの代表点の「風向と大気安定度」とおなじ「風向と安定度」になっているケースに振り分けられる。
図5は、風向と大気安定度との組み合わせが異なる48ケース(16×3ケース)の分類に振り分けたときの、各ケースに分類された気流場データdの数を示す。
なお、図5において、Nは北、Eは東、Sは南、Wを西を示し、例えば、NNEは北北東の風向を示す。
図5について具体的に説明すると、例えば、風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースの気流場データdが8個あり、また、風向が1(N)で大気安定度がS2となるケースの気流場データが129個あることを示している。
このようにして、8760(24時間×365日)個の気流場データdが、48ケース(16方位×3安定度)の分類のいずれかに振り分けて分類される。
風向別・大気安定度別気流場データベース作成部104は、48ケース(16方位×3安定度)の個々のケース毎に、一つの気流場データdを選定し(選定手法は後述する)、この選定した気流場データdを、そのケース(特定の風向と特定の大気安定度)における代表の気流場データとする。
ここで、一つのケース(特定の風向と特定の大気安定度)に含まれている複数の気流場データdの中から、代表の気流場データdを選定する手法を説明する。
選定手法は次の通りである。
特定の1つのケース(特定の風向と特定の大気安定度)に複数の気流場データが含まれているため、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯を判定し、このような時間帯のうち最も長い時間帯を選ぶ。なお、最も長い時間帯が複数存在する場合には、時間的に前の時間帯を選ぶ。
そして、このようにして選んだ最も長い時間帯の中央の時刻の時点の気流場データ(または中央の時刻に気流場データが無い場合には中央の時刻の直前の時点の気流場データ)を代表の気流場データとする。
ここで、選定手法を例を挙げて具体的に説明する。
風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースにおいて、図6に示すような8個の気流場データdが含まれていたとする。この場合には、気流場データd02.15.05とd02.15.06とd02.15.07が3時間連続した時間帯T1に存在し、気流場データd11.11.09とd11.11.10が2時間連続した時間帯T2に存在する。このとき最長の時間帯T1の中央の時刻の時点の気流場データd02.15.06を代表の気流場データとする。
風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースにおいて、図7に示すような8個の気流場データdが含まれていたとする。この場合には、気流場データd02.15.05とd02.15.06とd02.15.07とd02.15.08が4時間連続した時間帯T1に存在し、気流場データd11.11.09とd11.11.10が2時間連続した時間帯T2に存在する。このとき最長の時間帯T1の中央の時刻の直前の時点の気流場データd02.15.06を代表の気流場データとする。
風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースにおいて、図8に示すような8個の気流場データdが含まれていたとする。この場合には、気流場データd02.15.05とd02.15.06とd02.15.07が3時間連続した時間帯T1に存在し、気流場データd11.11.08とd11.11.09とd11.11.10が3時間連続した時間帯T2に存在する。このとき時間的に前の時間帯T1の中央の時刻の時点の気流場データd02.15.06を代表の気流場データとする。
風向と大気安定度との組み合わせが異なる他のケースにおいても同様にして、各ケース毎の代表の気流場データを選定する。
風向別・大気安定度別気流場データベース作成部104は、風向と大気安定度の組み合わせが異なる48ケース(16方位×3安定度)毎に選定した代表の気流場データdを、そのケースの気流場データとして設定する。
このようにして、48ケース(16方位×3安定度)毎に、代表の気流場データdを対応させて、図9に示すような気流場データベースを作成する。
この気流場データベースでは、例えば、風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースの気流場データを、気流場データd02.15.06として設定している。つまり、風向が1(N)で大気安定度がS1となるケースにおいて、各格子点位置(41×41=1681箇所)の気象データを、2月15日の6時における気流場データd02.15.06として設定している。
上記の実施例1のシステムによれば、グローバル気象再解析データGを計算領域Rの流入境界条件として設定し、計算モデルにより計算領域Rの気流場データを求め、その後は各気流場データ毎に代表する大気安定度や代表する気流場データを求めて、代表する気流場データを風向と大気安定度が異なる48ケースに振り分けるだけであるので、拡散源が存在する対象地点の気流場データベースを、演算負荷が少ないにもかかわらず正確に作成することができる。
<実施例1の変形例>
実施例1では、図2に示す計算領域R全体について、図9に示すような、風向と大気安定度が異なる各ケース毎の気流場データを示す、気流場データベースを作成した。
実施例1の変形例では、図10に示すように、計算領域Rを、複数、例えば4つの小計算領域r1,r2,r3,r4に分割し、各計算領域の間には緩衝領域Bを設定する。
そして、各小計算領域r1,r2,r3,r4において、個別に、実施例1と同様な手法により気流場データベースを作成する。
つまり小計算領域r1における気流場データベースDBr1と、小計算領域r2における気流場データベースDBr2と、小計算領域r3における気流場データベースDBr3と、小計算領域r4における気流場データベースDBr4を作成する。
そして、緩衝領域Bのデータベースは、気流場データベースDBr1,DBr2,DBr3,DBr4を内挿補完演算して求める。
このようにして、計算領域R全体の気流場データベースを作成する。
この手法によれば、より局所的な領域(小計算領域)の気流場データを、更に正確・迅速に求めることができる。
<気流場データベース作成システム>
次に、気流場データベース作成システムの第2の例について説明する。
第2の気流場データベース作成システム200は、図11に示すように、計算条件入力部201と、定常気流計算部202と、風向別・大気安定度別気流場データベース作成部203とからなる。
計算条件入力部201には、図12に示すような大気安定度(S1,S2,S3)別の気温鉛直分布データと、図13に示すような大気安定度(S1,S2,S3)別の風速鉛直分布データが設定されている。
なお、大気安定度S1は不安定、大気安定度S2は中立、大気安定度S3は安定を示す。
この計算条件入力部201は、風向(16方位)と大気安定度(3安定度)との組み合わせが異なる48ケースについて、それぞれの計算条件を定常気流計算部202に入力する。つまり大気安定度毎の気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた計算条件を入力する。
具体的には、大気安定度をS1としたときにおいては、大気安定度がS1のときの気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた16種類の計算条件を入力し、
大気安定度をS2としたときにおいては、大気安定度がS2のときの気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた16種類の計算条件を入力し、
大気安定度をS3としたときにおいては、大気安定度がS3のときの気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた16種類の計算条件を入力する。
定常気流計算部202には、拡散源(例えば原子力発電所等)が存在する対象地点を含む地理的領域に対応する計算領域R(図2参照)が設定されている。この計算領域Rは、例えば一辺の長さが1000Kmに対応しており、格子状に分割(例えば縦横にそれぞれ40分割)されている。
更に、定常気流計算部202には、計算領域Rの各格子点毎(41×41=1681箇所)の気象データをシミュレーション演算して求めるために、大気現象を解析する偏微分方程式を差分解析演算することにより気象データを求める偏微分方程式の計算モデル、例えば、気象力学モデルであるRAMS(Regional Atmospheric Modeling System)やWRF(Weather Research & Forecasting Model System)や、流体力学モデルであるFLUENT(商品名)やSTAR−CD(商品名)が設定されている。
定常気流計算部202は、計算領域入力部201から入力される、大気安定度毎の気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた計算条件を、計算領域Rの4辺の流入境界条件として設定する。
そして、RAMS等の計算モデルを用いて演算することにより、風向と大気安定度との組み合わせが異なる48ケース毎の48個の気流場データd1・S1〜d16・S3(計算領域Rの中の各格子点の気象データ)を求める。
風向別・大気安定度別気流場データベース作成部203は、定常気流計算部202が求めた48個の気流場データd1・S1〜d16・S3を、風向と大気安定度との組み合わせが異なる48ケース毎に対応付けて、図14に示すような、風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成する。
例えば、図14において、風向が1で大気安定度がS1の時の気流場データはd1・S1である。
実施例2では、大気安定度毎の気温鉛直分布データ及び風速鉛直分布データと、16方位の風向データとを組み合わせた計算条件を、計算領域Rの4辺の流入境界条件として設定し、計算モデルにより計算領域Rの中の各格子点の気流場データを求めることにより、簡単に風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成することができる。
<実施例2の変形例>
実施例2では、図2に示す計算領域R全体について、図14に示すような、風向と大気安定度が異なる各ケース毎の気流場を示す、気流場データベースを作成した。
実施例2の変形例では、図10に示すように、計算領域Rを、複数、例えば4つの小計算領域r1,r2,r3,r4に分割し、各計算領域の間には緩衝領域Bを設定する。
そして、各小計算領域r1,r2,r3,r4において、個別に、実施例2と同様な手法により気流場データベースを作成する。
つまり小計算領域r1における気流場データベースDBr1と、小計算領域r2における気流場データベースDBr2と、小計算領域r3における気流場データベースDBr3と、小計算領域r4における気流場データベースDBr4を作成する。
そして、緩衝領域Bのデータベースは、気流場データベースDBr1,DBr2,DBr3,DBr4を内挿補完演算して求める。
このようにして、計算領域R全体の気流場データベースを作成する。
この手法によれば、より局所的な領域(小計算領域)の気流場データを、更に正確・迅速に求めることができる。
<拡散物質の拡散状況予測システム>
次に本発明の実施例3に係る、拡散物質の拡散状況予測システムを、図15を参照して説明する。
図15に示すように、記憶部110には、実施例1の気流場データベース作成システム100により求めた図9に示す気流場データベース(これを気流場データベースDB101とする)が記憶されている。
気流場データ演算部111には、気象データ入力部112から対象日時の気象データαが入力される。対象日時とは、拡散源(例えば原子力発電所)から拡散物質(例えば放射性物質)が大気に排出された日時をいう。また、気象データαは、16方位の風向、風速、気温、湿度、降水量、気圧等をデータ要素として有している。
気流場データ演算部111は、次のような演算を順に行う。
(1)まず、入力された気象データαのデータ要素(特に風速と気温)から、この気象データαの大気安定度を演算する。
(2)次に、気象データαの「風向と大気安定度」になるべく近い「風向と大気安定度」となっている複数の気流場データを気流場データベースDB101から抽出する。そして、抽出した複数の気流場データを、内挿補間演算をして、気象データαの「風向と大気安定度」と同じ「風向と大気安定度」となっている新たな気流場データを演算して求め、この新たな気流場データを気流場データdtとして、拡散場データ演算部113に送る。
拡散場データ演算部113は、気流場データdtを、拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式に代入することにより、拡散場データを求める。この拡散場データは、拡散物質の拡散状況(拡散領域,拡散濃度)を示すものであり、この拡散場データから拡散状況の予測ができる。
なお、「拡散物質(粒子)の拡散状態を演算する拡散方程式」としては各種のものが開発されているが、例えば、コロラド州立大学と米国ATMET社で開発されたHYPACT(Hybrid Particle Concentration Transport Model )コードなどを用いる。
この例では、気流場データdtを求める際に、CFD演算をすることなく、予め用意していた気流場データベースDB101の中から、対象日時の気象データαの「風向と大気安定度」になるべく近い「風向と大気安定度」となっている気流場データを抽出して内挿補完演算をするだけであるため、短時間で気流場データdtを求めることができ、ひいては、短時間で拡散場データを求めることができる。
なお上記実施例3では、実施例1により求めた気流場データベース(図9参照)を用いているが、実施例1の変形例により求めた気流場データベースや、実施例2により求めた気流場データベース(図14参照)や、実施例2の変形例により求めた気流場データベースを用いることもできる。
本発明は、拡散物質の拡散状況予測システムのみならず、原子力施設の緊急時支援システム、NBC(Nuclear, Bio and Chemical Agents)テロ被害予測システム等にも適用可能である。
本発明の実施例1に係る気流場データベース作成システムを示すシステム構成図。 計算領域を示す説明図。 演算した得た気流場データを示す説明図。 安定度を付加した気流場データを示す説明図。 風向別・大気安定度別の気流場データの出現状況を示す特性図。 代表の気流場データを選定する手法を示す説明図。 代表の気流場データを選定する手法を示す説明図。 代表の気流場データを選定する手法を示す説明図。 風向別・大気安定度別の気流場データベースを示す特性図。 本発明の実施例1,実施例2の変形例を示す説明図。 本発明の実施例2に係る気流場データベース作成システムを示すシステム構成図。 大気安定度別の気温鉛直分布を示す特性図。 大気安定度別の風速鉛直分布を示す特性図。 風向別・大気安定度別の気流場データベースを示す特性図。 本発明の実施例3に係る拡散物質の拡散状況予測システムを示すシステム構成図。 従来の拡散状況予測システムを示すシステム構成図。 従来の気流場データデータベースを示す説明図。
符号の説明
50 グローバル気象再解析データベース
100 気流場データベース作成システム
101 長期広域気流場データ演算部
102 大気安定度算出・付加部
103 風向別・大気安定度別分類部
104 風向別・大気安定度別気流場データベース作成部
110 記憶部
111 気流場データ演算部
112 気象データ入力部
113 拡散場データ演算部
200 気流場データベース作成システム
201 計算条件入力部
202 定常気流計算部
203 風向別・大気安定度別気流場データベース作成部

Claims (4)

  1. 拡散源が存在する対象地点を含む予め設定した広さの地理的領域に対応する計算領域が設定されると共に、大気現象を解析する方程式を演算することにより気象データを求める計算モデルが設定されており、地球規模の長期広域実気象データであるグローバル気象再解析データの気象データを前記計算領域の流入境界条件として設定し、前記計算モデルにより演算を行うことにより、前記計算領域に設定した複数の格子点の位置の気象データからなる気流場データを、予め決めた一定期間における予め決めた一定時間毎に求める長期広域気流場データ演算部と、
    前記複数の格子点の中の一つを代表格子点として予め選定しておき、前記長期広域気流場データ演算部により求められた各気流場データに対して、各気流場データの代表格子点の位置の気象データから算出した大気安定度をそれぞれ付加する大気安定度算出・付加部と、
    各気流場データの代表格子点の風向と大気安定度を基に、風向と大気安定度との組み合わせが異なる複数のケースに、各気流場データを振り分ける風向別・大気安定度別分類部と、
    気流場データが振り分けられた各ケース毎に、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯の中の一つの気流場データを代表の気流場データとして選定し、この選定した代表の気流場データを当該ケースの気流場データであるとして対応させた気流場データベースを作成する風向別・大気安定度別気流場データベース作成部と、
    を有することを特徴とする気流場データベース作成システム。
  2. 前記風向別・大気安定度別気流場データベース作成部では、
    各ケース毎に、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯の中の一つの気流場データを代表の気流場データとして選定する際に、
    各ケースにおいて、時間的に連続して気流場データが存在する時間帯を判定し、このような時間帯のうち最も長い時間帯を選び、最も長い時間帯が複数存在する場合には、時間的に前の時間帯を選び、更に、このようにして選んだ最も長い時間帯の中央の時刻の時点の気流場データ、または中央の時刻に気流場データが無い場合には中央の時刻の直前の時点の気流場データを代表の気流場データとして選定することを特徴とする請求項1の気流場データベース作成システム。
  3. 大気安定度別の気温鉛直分布と大気安定度別の風速鉛直分布が予め設定されており、大気安定度別の気温鉛直分布及び風速鉛直分布と風向データとを組み合わせた計算条件を設定する計算条件入力部と、
    拡散源が存在する対象地点を含む予め設定した広さの地理的領域に対応する計算領域が設定されると共に、大気現象を解析する方程式を演算することにより気象データを求める計算モデルが設定されており、前記計算条件入力部から入力される大気安定度別の気温鉛直分布及び風速鉛直分布と風向データとを組み合わせた計算条件を前記計算領域の流入境界条件として設定し、前記計算モデルにより演算を行うことにより、前記計算領域に設定した複数の格子点の位置の気象データからなる気流場データを、予め決めた一定期間における予め決めた一定時間毎に求める定常気流計算部と、
    前記定常気流計算部が求めた複数の気流場データを、風向と大気安定度との組み合わせが異なるケース毎に対応付けて風向別・大気安定度別の気流場データベースを作成する風向別・大気安定度別気流場データベース作成部と、
    を有することを特徴とする気流場データベース作成システム。
  4. 拡散物質を大気中に排出する拡散源が存在する対象地点における、風向と大気安定度との組み合わせが異なる複数のケースの気流場データからなる気流場データベースが記憶されている記憶部と、
    対象日時の気象データを入力する気象データ入力部と、
    前記気象データ入力部から入力された対象日時の気象データを基に風向と大気安定度を求め、対象日時の気象データの風向と大気安定度になるべく近い風向と大気安定度となっている複数の気流場データを前記記憶部から取り出して複数の気流場データを内挿補完演算することにより、対象日時の気象データの風向と大気安定度と同じ風向と大気安定度となっている気流場データを求めて送出する気流場データ演算部と、
    気流場データ演算部から送出された気流場データを、拡散物質の拡散状態を演算する拡散方程式に代入することにより拡散物質の拡散場データを求める拡散場データ演算部とを有し、
    前記記憶部に記憶されている気流場データベースは、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の気流場データベース作成システムにより作成されたものであることを特徴とする拡散物質の拡散状況予測システム。
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