JP5247194B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、縦型の密閉容器内に電動要素と該電動要素によって駆動されるスクロール圧縮要素とを収納し、密閉容器を構成するエンドキャップに取り付けられた吸込管より吸い込んだ冷媒をスクロール圧縮要素にて圧縮し、密閉容器を構成する容器本体に取り付けられた吐出管より吐出するスクロール圧縮機に関するものである。
従来よりこの種スクロール圧縮機は、縦型の密閉容器内に電動機(モータから成る電動要素)とこの電動機で駆動されるスクロール圧縮要素を収納し、密閉容器を構成するエンドキャップに取り付けられた吸込管より吸い込んだ冷媒を、スクロール圧縮要素にて圧縮し、円筒形の容器本体に取り付けられた吐出管より吐出する構成とされていた。
このようなスクロール圧縮機において、スクロール圧縮要素からは冷媒ガスと共に潤滑オイルが吐出されていた。吐出されたオイルがそのまま吐出管より吐出されてしまうとスクロール圧縮機の性能を著しく低下させてしまうので、スクロール圧縮要素から吐出された冷媒ガスからオイルを分離する必要があった。そこで、圧縮部を支持するメインフレームによって上端部が支持された駆動軸内部に偏心するようにオイル供給流路を形成したものが提案されている。このようなオイル供給流路を形成することにより、圧縮過程で圧縮機外部に排出されるオイル量を最小化して圧縮機の摩耗を減少し、圧縮性能を向上させていた(特許文献1参照)。
また、電動機(回転子)の上部に、放射状に複数の羽根を設けたファンを取り付け、このファンの回転により、電動機の上部空間に負圧を発生させ、この負圧により、台板(鏡板)と主軸との間の内側空間より冷媒ガスと潤滑油を吸い込ませるガス経路を作り、そのガス経路を通過する過程で、冷媒ガスから潤滑油を分離していた(特許文献2参照)。
特開2007−170386号公報 特開2006−125211号公報
しかしながら、前者のスクロール圧縮機は、圧縮部を支持するメインフレームによって上端部が支持された駆動軸内部に偏心するようにオイル供給流路が形成されていた。このため、オイル供給路が複雑な割に、オイル分離効果が充分ではなかった。
また、後者のスクロール圧縮機は、電動機(回転子)の上部に、放射状に複数の羽根を設けたファンを取り付けていた。このように複数の羽根を設けたファンは構造が複雑な割に、充分なオイル分離効果が期待できなかった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、スクロール圧縮要素にて圧縮され、連通路から電動要素側に導かれた冷媒ガスから好適にオイル分離を行うことができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
即ち、本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器内にスクロール圧縮要素と、該スクロール圧縮要素を駆動する電動要素と、該電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持フレームとを設けると共に、スクロール圧縮要素を、鏡板の表面に渦巻き状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スクロールに対して電動要素の回転軸により旋回運動され、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺動スクロールとから構成し、両ラップを互いに噛み合わせて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に向かって次第に縮小させることにより、外周部の圧縮空間に連通された吸込管より吸い込んだガスを圧縮して中心部より固定スクロール側の密閉容器内に吐出し、支持フレームに設けた連通路を介して電動要素側に導くと共に、軸受部近傍の密閉容器に取り付けられた吐出管より吐出するものであって、支持フレームの下面に固定され、当該支持フレームから電動要素側に延在して軸受部の周囲を囲繞する遮蔽板と、電動要素の支持フレーム側の端部周囲に立設されたオイル受けとを備え、このオイル受けは拡開した後、垂直に遮蔽板方向に延在し、この遮蔽板の先端部とオイル受けの先端部と非接触状態で重複し、電動要素側に導かれたガスは遮蔽板とオイル受けの重複部分を鋭角に方向転換しながら通過して遮蔽板の内側に流入すると共に、吐出管遮蔽板の内側に連通されていることを特徴とする。
本発明によれば、密閉容器内にスクロール圧縮要素と、このスクロール圧縮要素を駆動する電動要素と、この電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持フレームとを設けると共に、スクロール圧縮要素を、鏡板の表面に渦巻き状のラップが立設された固定スクロールと、この固定スクロールに対して電動要素の回転軸により旋回運動され、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺動スクロールとから構成し、両ラップを互いに噛み合わせて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に向かって次第に縮小させることにより、外周部の圧縮空間に連通された吸込管より吸い込んだガスを圧縮して中心部より固定スクロール側の密閉容器内に吐出し、支持フレームに設けた連通路を介して電動要素側に導くと共に、軸受部近傍の密閉容器に取り付けられた吐出管より吐出するスクロール圧縮機において、支持フレームの下面に固定され、当該支持フレームから電動要素側に延在して軸受部の周囲を囲繞する遮蔽板と、電動要素の支持フレーム側の端部周囲に立設されたオイル受けとを備え、このオイル受けは拡開した後、垂直に遮蔽板方向に延在し、この遮蔽板の先端部とオイル受けの先端部と非接触状態で重複し、電動要素側に導かれたガスは遮蔽板とオイル受けの重複部分を鋭角に方向転換しながら通過して遮蔽板の内側に流入すると共に、吐出管遮蔽板の内側に連通されているので、スクロール圧縮要素にて圧縮され、連通路から電動要素側に導かれたガスは、遮蔽板とオイル受けとの隙間から遮蔽板内に入り、その後、吐出管より吐出されるようになる。
この場合、遮蔽板とオイル受けとは非接触状態で重複してガスは遮蔽板とオイル受けの重複部分を鋭角に方向転換しながら通過して遮蔽板の内側に流入するようにしたので、この重複部分を通過する過程でガス中のオイルは効果的に分離され、遮蔽板の内側にはオイルが分離されたガスが流入するようになる。また、オイル受けは回転子と共に回転しているので、ガスからのオイル分離は一層良好となる。これにより、吐出管から吐出されるオイル量を効果的に低減することができるようになるものである。更に、オイル受けは拡開した後、垂直に遮蔽板方向に延在する形状を呈しているので、オイル受けの回転によるオイル分離効果は一段と向上する。
本発明は、スクロール圧縮要素にて圧縮され、連通路から電動要素側に導かれ、そこでオイルが分離されても、吐出管から冷媒ガスと共にオイルが吐出されてしまう不都合を防止することを主な特徴とする。吐出管から冷媒ガスと共にオイルが吐出されてしまうという不都合を、軸受部の周囲を囲繞する遮蔽板と、電動要素の支持フレーム側の端部周囲に立設されたオイル受けとを備え、遮蔽板の先端部とオイル受けの先端部とを非接触状態で重複させると共に、吐出管を遮蔽板の内側に連通させることにより実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の一実施例を示すスクロール圧縮要素10を備えた内部高圧型スクロール圧縮機1の縦断側面図、図2は本発明の一実施例を示すスクロール圧縮要素10を備えた内部高圧型スクロール圧縮機1の要部の拡大図をそれぞれ示している。
本実施形態におけるスクロール圧縮機1は、内部高圧型のもので、図1に示すように、鋼板からなる縦型円筒状の密閉容器2と、この密閉容器2の内部空間に配置収納された電動要素20、及び、この電動要素20の上側に位置して当該電動要素20の回転軸22により駆動されるスクロール圧縮要素10にて構成されている。該密閉容器2は、底部をオイル溜6とし、電動要素20(モータ)とスクロール圧縮要素10を収納する容器本体4と、この容器本体4の上部開口を閉塞するよう取り付けられた椀状のエンドキャップ4Aと、容器本体4の底部開口を閉塞するよう取り付けられた椀状のボトム4Bとから構成されている。
密閉容器2内には上支持フレーム(支持フレーム)28が設けられており、この上支持フレーム28によって、密閉容器2内は吐出室42と、電動要素室43とに区画されている。この吐出室42は、上支持フレーム28のエンドキャップ4A側(上側)、電動要素室43は上支持フレーム28のボトム4B側(下側)に形成されている。具体的には吐出室42は、スクロール圧縮要素10とエンドキャップ4Aとの間に形成されている。
この場合、上支持フレーム28の周縁部には、電動要素20側に突出する複数(実施例では四箇所)の台座部28Aが形成されており、各台座部28Aを溶接Wにて密閉容器2の容器本体4に固定している。また、上支持フレーム28の後述する軸受部30近傍に対応する位置の容器本体4(密閉容器2)には、金属管にて構成された吐出管50が溶接固定されており、この吐出管50は容器本体4内に所定寸法延在し、上支持フレーム28下側の電動要素室43内に開口している。
また、スクロール圧縮要素10は、上支持フレーム28に固定された固定スクロール12と、この固定スクロール12に対して後述するように自転せずに旋回運動される揺動スクロール14とから構成されており、固定スクロール12と揺動スクロール14を互いに噛み合わせた状態で、当該固定スクロール12と揺動スクロール14との間に形成された密閉空間に圧縮空間16(圧縮室)を形成している。固定スクロール12は、円板状の鏡板12Aと、これに直立し、インボリュート曲線或いはこれに近似の曲線に形成されたラップ12Bとから構成され、その中心部に吐出口17、外周部に吸込口18を備えている。
この吸込口18には、密閉容器2のエンドキャップ4Aを貫通して吸込管51が垂直方向から接続されており、この吸込管51は、エンドキャップ4Aの中心線に対して一側(例えば、後述する複数の支持脚70のうちの一つの支持脚70側)に位置している。また、吐出口17が連通している吐出室42内は、スクロール圧縮要素10(固定スクロール12と揺動スクロール14)と密閉容器2内面(エンドキャップ4A及び容器本体4の内面)間に構成された連通路34を介して電動要素室43内に連通している。
また、揺動スクロール14は、円板状の鏡板14Aと、これに直立し、固定スクロール12のラップ12Bと同一形状に形成されたラップ14Bと、鏡板14Aのラップ14Bと反対面に突出形成され、中心にボス孔を備えたボス29とから構成されている。そして、前記上支持フレーム28の中央部には連続して下方に延在する軸受部30が形成されており、この軸受部30に回転軸22の上部が支承されている。
尚、回転軸22の下部にはオイルポンプ76が設けられている。このオイルポンプ76は回転軸22の回転によって密閉容器2内底部(ボトム4B)内に構成されたオイル溜6に溜まったオイルを吸い上げ、回転軸22内に形成されたオイル通路22Cを経てスクロール圧縮機1の摺動部(回転軸22と軸受部30間、後述する偏心軸22Aとボス29間、揺動スクロール14と上支持フレーム28間など)に供給する。
前記電動要素20は、コイルを備えて前記密閉容器2の容器本体4内面に固定(例えば、焼き嵌め)された固定子23と、固定子23内で回転する磁石を内蔵した回転子25とから構成されており、この回転子25の中心に、前記回転軸22が嵌合されている。そして、回転軸22の下部(回転子25のボトム4B側)は、副軸受となる下支持フレーム52に軸支されている。この下支持フレーム52も、電動要素20の下側で密閉容器2の容器本体4に溶接Wにより固定されている。
電動要素20を構成する回転軸22の上部先端には、当該回転軸22の軸芯と所定寸法軸芯がずれた偏心軸(ピン)22Aが設けられており、この偏心軸22Aが前記揺動スクロール14のボス29のボス孔内に回転可能に挿入されている。また、固定スクロール12は、上支持フレーム28に複数本のボルト78(図中1本のみ図示)によって固定されており、揺動スクロール14はオルダムリング41、及び、オルダムキーよりなるオルダム機構40によって上支持フレーム28に支承されている。これにより、揺動スクロール14は、固定スクロール12に対して、自転せずに旋回運動を行うように構成されている。
即ち、揺動スクロール14は、回転軸22の軸心に対して偏心した偏心軸22Aにより、当該回転軸22の軸心に対して偏心して挿入されたボス29が駆動され、オルダムリング41により、固定スクロール12に対して自転しないように円軌道上を公転する。そして、公転により、固定スクロール12と揺動スクロール14は、ラップ12Bとラップ14B間に形成された三日月状の複数の圧縮空間16を外方から内方へ向かって次第に縮小させる。これによって、冷媒ガスは吸込管51から圧縮空間16内に吸い込まれる。そして、吸い込まれた冷媒ガスは、圧縮空間16を外方から内方へ向かって次第に圧縮されて高圧ガスとなり、吐出口17から吐出室42に吐出されることとなる。
一方、電動要素20を構成する固定子23は、密閉容器2(容器本体4)内面に固定されると共に、固定子23の周縁部には、容器本体4の内壁と所定の隙間23A(空間)が構成されている。この隙間23Aは、固定子23の周囲四箇所に略等間隔で形成され、隙間23A以外の固定子23周囲が容器本体4の内壁に固定されている。そして、前記電動要素室43は、固定子23と密閉容器2内面との間の隙間23A(通路)を介して下部のオイル溜6に連通している。また、電動要素室43の空間上部は密閉容器2を貫通して軸受部30近傍で開口する吐出管50に連通している。
また、前記上支持フレーム28の下面には、当該上支持フレーム28から電動要素20側に延在して前記軸受部30の周囲を囲繞する遮蔽板54が設けられている。この遮蔽板54は、前記軸受部30と所定の間隔を存してその外側に設けられている。詳しくは、遮蔽板54は、固定子23のコイルエンド24の内側で、回転子25の上方に対応する領域と同じ、若しくは、当該領域よりも外側に対応している(図1参照)。尚、Bは回転子25の上面に取り付けられたバランサであり、遮蔽板54の内側に位置している。また、密閉容器2には、当該密閉容器2を立設するための支持脚70が複数(図1では2個図示)設けられている。
該遮蔽板54は、図2に示すように、上部が回転軸22側に折れ曲がり、その折れ曲がった部分がボルト54Aにて上支持フレーム28の下面に固定されている。この遮蔽板54の下端は、電動要素20の上端となる固定子23のコイルエンド24上面よりも少許下方まで延在(実施例では回転子25上面と、固定子23のコイルエンド24の上面との略中間位置まで延在)している。尚、図2は図1のスクロール圧縮機1の要部(丸印)を図示している。
該遮蔽板54の下方には当該遮蔽板54と対向してオイル受け36が設けられており、このオイル受け36は、電動要素20の支持フレーム28側端部周囲に立設されている。詳しくは、オイル受け36は円筒形に形成され、下端が電動要素20を構成する回転子25の上部周囲に溶接或いは、ボルト等にて固定されている。そして、オイル受け36は、固定子23上端でく字状に拡開した後、垂直に遮蔽板54方向に延在している。
前記遮蔽板54の先端部(図2では下端部)と、オイル受け36の先端部(図2では上端部)は、上下方向に所定寸法重複(図2矢印間)させている。また、遮蔽板54とオイル受け36とは、円周内外方向に所定寸法離間している。即ち、遮蔽板54の先端部と、オイル受け36の先端部は、非接触状態(この場合、所定間隔の隙間が形成された状態)で所定寸法重複した部分(重複部分)が設けられている。
そして、遮蔽板54と、オイル受け36の重複部分の隙間を、連通路34から電動要素室43に吐出された冷媒ガスが通過して、遮蔽板54の内側に流入するように構成されている(図中黒矢印)。また、前記吐出管50は、図1に示すように遮蔽板54を貫通して遮蔽板54の内側(回転軸22側)に開口している。即ち、吐出管50は、遮蔽板54の内側に連通しており、遮蔽板54内側の冷媒ガスが吐出管50から吐出されるようになっている。
係る上記実施例では遮蔽板54をオイル受け36の外側に配置しているが、図3に示すようにオイル受け36を遮蔽板54の外側配置しても差し支えない。この場合も、遮蔽板54をオイル受け36の外側に配置した場合と同様の効果を得ることができる。
一方、前記連通路34の下側には、ガイド部材(ガス流偏向部材)44が設けられている。このガイド部材44は、吐出口17から吐出室42内に吐出され、連通路34を経て下方に向かう冷媒ガスの流れる方向を遮蔽板54方向、及び/又は、容器本体4(密閉容器2)内面に沿った水平方向に変更し、電動要素20のコイルエンド24上方の遮蔽板54と容器本体4(密閉容器2)内面との間のガス経路Pを経て、吐出管50方向に導くように構成されている。
該吐出管50は、前述したように遮蔽板54と容器本体4内面との間に開口せず、遮蔽板54の内側に開口している。これにより、スクロール圧縮要素10から吐出されて、ガス経路Pを経てガイド部材44にて吐出管50方向に導かれた冷媒ガスは、遮蔽板54とオイル受け36の周囲の重複部分を図2及び図3中に矢印で示すように鋭角に方向転換しながら通過し、遮蔽板54の内側に流入(図中黒矢印)した後、吐出管50に吐出される。
そして、このスクロール圧縮機1の吐出管50は図示しない外部の凝縮器の入口側に接続され、吸込管51は図示しない外部の蒸発器の出口側に接続される。該スクロール圧縮機1と前記凝縮器、図示しない減圧装置及び前記蒸発器により周知の冷媒回路を構成する。また、この冷媒回路内には所定量の冷媒ガスが封入される。そして、スクロール圧縮要素10の吐出口17から吐出された冷媒ガスは吐出室42、及び、連通路34を通って電動要素室43内に至り、電動要素室43内を出て吐出管50から前記凝縮器、減圧装置、蒸発器に順次流入し、吸込管51からスクロール圧縮要素10の吸込口18に戻る循環を繰り返す。
このように、スクロール圧縮機1は、支持フレーム28から電動要素20側に延在して軸受部30の周囲を囲繞する遮蔽板54を設けると共に、電動要素20の回転子25の支持フレーム28側の端部周囲にオイル受け36を立設している。そして、遮蔽板54の先端部とオイル受け36の先端部とを非接触状態で重複させて、吐出管50を遮蔽板54の内側に連通しているので、スクロール圧縮要素10にて圧縮されて、連通路34から電動要素20側に導かれたガスは、遮蔽板54とオイル受け36との隙間から遮蔽板54内に入り、その後、吐出管50より吐出されることになる。
この場合、遮蔽板54とオイル受け36とは非接触状態で重複させているので、電動要素室43内に吐出された冷媒ガスは、重複部分の隙間を鋭角に方向転換しながら通過する過程でガス中のオイルは効果的に分離され、遮蔽板54の内側にはオイルが分離されたガスが流入するようになる。また、オイル受け36は回転子25と共に回転するので、冷媒ガスからのオイル分離は一層良好となる。これにより、吐出管50から吐出されるオイル量を効果的に低減することができる。
尚、実施例では遮蔽板54とオイル受け36を一枚ずつ配置したが、遮蔽板54とオイル受け36は一枚ずつに限らず、オイル受け36を一枚配置し、オイル受け36の両面に遮蔽板54を二枚配置しても良く、また、遮蔽板54を一枚配置し、遮蔽板54の両面にオイル受け36を2枚配置しても差し支えない。更に、遮蔽板54とオイル受け36を複数枚設け、それぞれ交互に配置しても差し支えない。これにより、冷媒ガス中のオイル分離効果を大幅に向上させることができる。勿論本発明は、実施例のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の様々な変更を行っても本発明は有効である。
本発明の一実施例を示すスクロール圧縮要素を備えた内部高圧型スクロール圧縮機の縦断側面図である。 本発明の一実施例を示すスクロール圧縮要素を備えた内部高圧型スクロール圧縮機の要部(遮蔽板をオイル受けの外側に配置した状態)を示す図である。 本発明の一実施例を示すスクロール圧縮要素を備えた内部高圧型スクロール圧縮機の要部(オイル受けを遮蔽板の外側に配置した状態)を示す図である。
1 スクロール圧縮機
2 密閉容器
4 容器本体
4A エンドキャップ
4B ボトム
20 電動要素
28 上支持フレーム
10 スクロール圧縮要素
12 固定スクロール
14 揺動スクロール
36 オイル受け
50 吐出管
51 吸込管
54 遮蔽板

Claims (1)

  1. 密閉容器内にスクロール圧縮要素と、該スクロール圧縮要素を駆動する電動要素と、該電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持フレームとを設けると共に、前記スクロール圧縮要素を、鏡板の表面に渦巻き状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スクロールに対して前記電動要素の回転軸により旋回運動され、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺動スクロールとから構成し、前記両ラップを互いに噛み合わせて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に向かって次第に縮小させることにより、外周部の前記圧縮空間に連通された吸込管より吸い込んだガスを圧縮して中心部より前記固定スクロール側の前記密閉容器内に吐出し、前記支持フレームに設けた連通路を介して前記電動要素側に導くと共に、前記軸受部近傍の前記密閉容器に取り付けられた吐出管より吐出するスクロール圧縮機において、
    前記支持フレームの下面に固定され、当該支持フレームから前記電動要素側に延在して前記軸受部の周囲を囲繞する遮蔽板と、前記電動要素の前記支持フレーム側の端部周囲に立設されたオイル受けとを備え、
    該オイル受けは拡開した後、垂直に前記遮蔽板方向に延在し、該遮蔽板の先端部とオイル受けの先端部と非接触状態で重複し、前記電動要素側に導かれたガスは前記遮蔽板とオイル受けの重複部分を鋭角に方向転換しながら通過して前記遮蔽板の内側に流入すると共に、前記吐出管前記遮蔽板の内側に連通されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
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