JP5245804B2 - データ選択支援プログラム、データ選択支援装置およびデータ選択支援方法 - Google Patents
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また、医師(利用者)毎の投薬指示パターンをデータベースに記憶させておき、投薬に際して医師が投薬指示パターンを一覧表示させ、表示させたパターンに基づいて投薬指示の入力を簡易化させる方法が知られている。
例えば、医師は、自己の所属する診療科における初診の患者に対する投薬内容決定にあたっては、自己が当該診療科で多くの患者に対して行っていた過去の投薬パターンを再確認しながら投薬内容を吟味することが好ましい。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、信頼性の高い投薬パターンを容易に得ることができるデータ選択支援プログラム、データ選択支援装置およびデータ選択支援方法を提供することを目的とする。
まず、実施の形態のデータ選択支援プログラムの概要について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
実施の形態のデータ選択支援プログラムは、コンピュータ1を、入力受付手段2、第1の抽出手段3、第2の抽出手段4および表示手段5として機能させる。
第2の抽出手段4は、第1の抽出手段3により抽出された投薬パターンのうち、予め用意された決定者の経験を判断する基準を満たす投薬パターンを抽出する。
表示手段5は、第2の抽出手段4により抽出された投薬パターンを表示する。
このようなコンピュータ1によれば、決定者の経験を判断する基準を満たす投薬パターンを抽出し表示することで、信頼性の高い投薬パターンを容易に得ることができる。
図2は、実施の形態の電子カルテシステムを示す図である。
電子カルテシステム100は、サーバ装置10、30、40と、複数の(図2では2台の)クライアント装置20、20、・・・とを有している。
サーバ装置10は、患者毎の投薬(処方)パターンや、患者および医師を識別するデータ等を格納し、必要に応じてそのデータを各クライアント装置20に送る。また、これらのデータをサーバ装置30、40と共有する。
例えば、薬剤師は、端末装置(図示せず)からサーバ装置30アクセスすることで、医師により作成された処方箋を参照し、調剤することができる。また、会計担当者は、端末装置(図示せず)からサーバ装置40にアクセスすることで、医師により作成された処方箋を参照し、会計金額を算出することができる。
クライアント装置20は、CPU(Central Processing Unit)201によって装置全体が制御されている。CPU201には、バス207を介してRAM(Random Access Memory)202、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)203、グラフィック処理装置204、入力インタフェース205、および通信インタフェース206が接続されている。
図4は、サーバ装置の機能を示すブロック図である。
サーバ装置10は、データ送受信部11と、制御部12と、電子カルテ処理用データ格納部13とを有している。
制御部12は、各クライアント装置20が電子カルテアプリケーションにログインする際の認証機能を有している。
電子カルテ処理用データ格納部13は、各クライアント装置20の電子カルテアプリケーションの実行時に使用するデータを格納しており、医師DB131と、患者DB132と、投薬歴(投薬履歴)DB133と、発行医師カウントDB134と、条件マスタ135とを有している。
患者DB132には、患者の基本情報が格納されている。
投薬歴DB133には、過去に患者に投薬した薬品の情報(投薬パターン)が、投薬指示をした医師や、投薬日数等と関連づけられて格納されている。
条件マスタ135には、他の医師が、投薬パターンを採用するための判断対象となる薬品の使用回数や、参考とする職能に関する情報が格納されている。
<医師DB>
医師DB131ではデータがテーブル化されて格納されている。
医師管理テーブル131aには、医師コード、医師名称、医師免許取得日、所属科コード、所属科および職能の欄が設けられており、各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
医師名称の欄には、当該医師の氏名が格納されている。
所属科コードの欄には、当該医師の所属する科を識別するコードが格納されている。
所属科の欄には、当該医師の所属する科の名称が格納されている。
<患者DB>
患者DB132ではデータがテーブル化されて格納されている。
患者管理テーブル132aには、患者ID、患者名、性別、生年月日の欄が設けられており、各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
患者名の欄には、患者の氏名が格納されている。
性別の欄には、患者の性別が格納されている。
<投薬歴DB>
投薬歴DB133ではデータがテーブル化されて格納されている。
投薬歴管理テーブル133aには、患者ID、患者名、診療科コード、診療科名称、医師コード、医師名称、投薬開始日、オーダ番号、項目属性、項目属性名称、項目コード、項目名称、項目数量および項目単位名称の欄が設けられており、各欄の横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
患者名の欄には、患者の氏名が格納されている。
診療科コードの欄には、診療科名称の欄に格納された診療科を識別する番号が格納されている。
医師コードの欄には、医師名称の欄に格納された医師を識別する番号が格納されている。
投薬開始日の欄には、投薬オーダを発行した日付が格納されている。
項目コードの欄には、項目属性が「D」の項目については、先頭に「D」が付された薬品名を識別する識別番号が格納されている。項目属性が「Y」の項目については、先頭に「Y」が付された内服用法毎のパターンを識別する識別番号が格納されている。
発行医師カウントDB134ではデータがテーブル化されて格納されている。
図9は、発行医師カウント管理テーブルのデータ構造を示す図である。
医師コードの欄には、医師管理テーブル131aに格納された医師コードと同じコードが格納されている。
条件マスタ135ではデータがテーブル化されて格納されている。
図10は、条件マスタ管理テーブルのデータ構造を示す図である。
条件名の欄には、他の医師が、投薬パターンを採用するための判断条件とする項目が格納されている。
また、「参考許可職能」は、他の医師が、科の欄に格納された科の参考許可職能が値の欄に格納された職能以上である投薬パターンを採用するための判断条件であることを示している。
また、前述したように、職能は「教授」が一番高く、「准教授」がその次に高く、「講師」が一番低いことが予め定められている。このため、値「講師」の科は、「准教授」および「教授」も参考可能職能となる。
図11は、クライアント装置の機能を示すブロック図である。
クライアント装置20は、入力受付部21と、インタフェース部22と、アプリケーション格納部23と、アプリケーション実行部24とを有している。
アプリケーション実行部24は、入力受付部21が受け付けた医師の操作による、電子カルテアプリケーションの起動要求に応じてアプリケーション格納部23に格納されている電子カルテアプリケーションを呼び出し、電子カルテアプリケーションのログイン画面をモニタ204aに表示させる。
医師の操作により、投薬指示ツールが選択されると、アプリケーション実行部24は、投薬指示ツールを起動する。
投薬オーダ指示画面における医師の操作により、アプリケーション実行部24は、投薬パターン表示処理を行う。
データ抽出処理部241は、投薬歴管理テーブル133aから今回選択した薬品を含む投薬パターンを1件ずつ読み込む。そして以下の各機能により投薬パターン表示画面に表示する投薬パターンを抽出する。
モード選択部241aは、後述する与えられた条件に基づいて、医師過去歴モードと、自科過去歴モードと、他科過去歴モードのいずれかを選択する。
パターン抽出ベースDB241cは、パターン抽出部241bによって抽出された投薬パターンを一時保管する領域を構成している。
データ送信部244は、電子カルテを閉じる際に、当該患者の電子カルテをサーバ装置10に送信する。
図13は、投薬オーダ指示画面を示す図である。
投薬オーダ指示画面60には、患者ID表示部61と、患者氏名表示部62と、投薬オーダ伝票選択部63と、終了ボタン64と、検索部65とが表示されている。
患者氏名表示部62には、患者管理テーブル132aから取得した患者名が表示される。
検索部65には、薬剤を検索する薬剤タブ651と、用法を検索する用法タブ652と、コメントを検索するコメントタブ653と煎じ薬を検索する煎じ薬タブ654とが設けられている。
薬剤タブ651が選択されると薬剤検索部65aが表示される。
薬剤検索部65aには、薬品を検索する薬品検索タブ651aと、薬効を検索する薬効検索タブ651bと、頻用薬(使用頻度の高い薬)を検索する頻用薬検索タブ651cとが設けられている。
投薬パターン表示画面66には、医師過去歴モードを選択する医師選択タブ66aと、自科過去歴モードを選択する自科選択タブ66bと、他科過去歴モードを選択する他科選択タブ66cとが設けられている。
なお、他の選択タブが選択されたときも同様の画面が表示される。
医師の操作により検索ボタン662が選択されると、アプリケーション実行部24は、薬品名入力部661に入力された内容で、前述した薬品マスタの検索を行う。
図15は、電子カルテシステムの全体処理を示すフローチャートである。
まず、アプリケーション実行部24が、医師の操作に応じて電子カルテアプリケーションを呼び出す。また、アプリケーション実行部24が、医師の操作によるログイン名およびパスワードの入力およびログインボタンの選択に応じて、医師管理テーブル131aを参照し、認証処理を行う(ステップS1)。
次に、医師の操作により、投薬指示ツール内の投薬オーダメニューが選択されると、アプリケーション実行部24が、投薬オーダ指示画面60を起動させる(ステップS4)。
次に、医師の操作により、薬品検索タブ651a、薬効検索タブ651b、頻用薬検索タブ651cのいずれかが選択されると、アプリケーション実行部24が、投薬パターン表示処理を行う(ステップS6)。
その後、データ送信部244が、当該患者の電子カルテをサーバ装置10に送信する。これにより、投薬歴管理テーブル133aの内容が更新される。
図16および図17は、投薬パターン表示処理を示すフローチャートである。
まず、モード選択部241aが、条件マスタ管理テーブル135aに格納されている内容を読み込む(ステップS11)。
次に、モード選択部241aが、医師が所属する診療科と患者の診療科とが一致するか否かを判断する(ステップS14)。
次に、モード選択部241aが、医師過去歴モードを継続して利用するか否かの有無を判断する(ステップS17)。具体的には、医師により、自科選択タブ66bまたは他科選択タブ66cが選択されたか否かを判断する。
ステップS14において医師が所属する診療科と患者の診療科が一致しない場合(ステップS14のNo)、およびステップS18において、選択モードが他科過去歴モードである場合、(ステップS18のNo)、モード選択部241aが、投薬歴管理テーブル133aの検索キーに患者の診療科をセットする(図17のステップS21)。
次に、パターン抽出部241bが、医師の操作による薬品名入力部661への薬品名の一部または全部の入力、および検索ボタン662の選択を受け付ける(ステップS23)。
次に、投薬パターン圧縮処理部242が、投薬パターンベースデータ抽出処理によって抽出された投薬パターンのうち、同一の投薬パターンをまとめる(ステップS25)。
次に、医師による投薬パターンの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS27)。
次に、投薬パターンベースデータ抽出処理を説明する。
まず選択されたモードが医師過去歴モードか否かを判断する(ステップS31)。
医師過去歴モードである場合(ステップS31のYes)、医師過去歴モード処理を行う(ステップS32)。その後、処理を終了する。
一方、起動されたモードが自科過去歴モードではない場合(ステップS33のNo)、他科過去歴モード処理を行う(ステップS35)。その後、処理を終了する。
図19は、医師過去歴モード処理を示すフローチャートである。
まず、当該医師の診療科、医師コードおよび検索薬品名を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する(ステップS41)。
該当する投薬パターンが存在する場合(ステップS42のYes)、その投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する(ステップS43)。その後、ステップS41に移行し、ステップS41以降の処理を繰り返し行う。
次に、自科過去歴モード処理を説明する。
まず、当該医師の診療科および検索薬品名を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する(ステップS51)。
該当する投薬パターンが存在する場合(ステップS52のYes)、その投薬パターンが、当該医師自身が指示した投薬パターンか否かを判断する(ステップS53)。
長くない場合(ステップS55のNo)、当該投薬パターンを破棄する(ステップS57)。その後ステップS51に移行し、ステップS51以降の処理を継続して行う。
図21は、他科過去歴モード処理を示すフローチャートである。
まず、患者の診療科および検索薬品名を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する(ステップS61)。
該当する投薬パターンが存在する場合(ステップS62のYes)、医師管理テーブル131aを参照し、当該投薬パターンを発行した医師の職能情報を取得する(ステップS63)。
参考許可職能ではない場合(ステップS64のNo)、当該投薬パターンを破棄する(ステップS65)。その後ステップS61に移行し、ステップS61以降の処理を継続して行う。
次に、前述した各テーブルを用いて投薬パターン表示処理の具体例を説明する。
以下、第1の具体例では、E医師が、内科の患者を診察し、「マーズレンS顆粒0.5g包」を検索するときの具体例を説明する。
まず、モード選択部241aが、条件マスタ管理テーブル135aに格納されている内容を読み込む。
次に、モード選択部241aが、他のモードが選択されたか否かを判断する。本具体例では、E医師により自科選択タブ66bが選択されたものとする。
次に、モード選択部241aが、自科過去歴モードを選択する。
次に、パターン抽出部241bが、投薬パターンベースデータ抽出処理を行う。本具体例では、自科過去歴モードが選択されているため、診療科「内科」および検索薬品名「マーズレンS顆粒0.5g包」を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する。
次に、E医師自身の投薬パターンによる投薬パターンか否かを判断する。オーダ番号「00000060」の投薬パターンは、A医師の投薬指示による投薬パターンであるため、医師管理テーブル131aを参照し、A医師の経験年数を取得する。
A医師の医師免許取得日は、「19770401」であり、E医師の医師免許取得日は、「19910401」であるため、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000060」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。また、発行医師カウント管理テーブル134aのA医師の医師コード「DR0001」の欄のカウント値を「1」カウントアップする。
すると、オーダ番号「00000070」の投薬パターンが見つかる。
前述したように、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000070」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。また、発行医師カウント管理テーブル134aのA医師の医師コード「DR0001」の欄のカウント値を「1」カウントアップする。
すると、オーダ番号「00000088」の投薬パターンが見つかる。なお、オーダ番号「00000085」の投薬パターンは、診療科が異なるため、検索にヒットしない。
前述したように、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000088」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。
次に、再び診療科「内科」および検索薬品名「マーズレンS顆粒0.5g包」を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する。
次に、E医師自身の投薬指示による投薬パターンか否かを判断する。オーダ番号「00000100」の投薬パターンは、A医師の投薬指示による投薬パターンであるため、医師管理テーブル131aを参照し、A医師の経験年数を取得する。
前述したように、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000100」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。
次に、再び診療科「内科」および検索薬品名「マーズレンS顆粒0.5g包」を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する。
次に、E医師自身の投薬指示による投薬パターンか否かを判断する。オーダ番号「00000110」の投薬パターンは、A医師の投薬指示による投薬パターンであるため、医師管理テーブル131aを参照し、A医師の経験年数を取得する。
前述したように、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000110」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。
次に、再び診療科「内科」および検索薬品名「マーズレンS顆粒0.5g包」を検索キーに、投薬歴管理テーブル133aを検索する。
次に、E医師自身の投薬指示による投薬パターンか否かを判断する。オーダ番号「00000300」の投薬パターンは、A医師の投薬指示による投薬パターンであるため、医師管理テーブル131aを参照し、A医師の経験年数を取得する。
前述したように、A医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000300」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。また、発行医師カウント管理テーブル134aのA医師の医師コード「DR0001」の欄のカウント値を「1」カウントアップする。
すると、オーダ番号「00000540」の投薬パターンが見つかる。
C医師の医師免許取得日は、「19850401」であり、E医師の医師免許取得日「19910401」より長いため、C医師の経験年数が、E医師の経験年数より長いと判断する。従って、オーダ番号「00000540」の投薬パターンをパターン抽出ベースDB241cに格納する。また、発行医師カウント管理テーブル134aのC医師の医師コード「DR0003」の欄のカウント値を「1」カウントアップする。
すると、オーダ番号「00000555」の投薬パターンが見つかる。
すると、該当する投薬パターンは存在しないため、E医師以外の医師で、条件マスタ管理テーブル135aに指定されている経験判断薬品使用回数未満の医師が発行した投薬パターンを削除する。
A医師については、本処理を行う前のA医師のカウント値「20」が、本処理によって「6」カウントアップしているため、A医師の総カウント数は「26」になっている。一方、内科の経験判断薬品使用回数の値の欄には「15」が格納されている。従って、A医師についての投薬パターンは削除しない。
図22は、具体例の投薬パターンベースデータ抽出処理終了時のパターン抽出ベースDBに格納されているデータを示す図である。
本具体例では、オーダ番号「00000070」の投薬パターンとオーダ番号「00000088」の投薬パターンは、いずれも項目名称の欄が「マーズレンS顆粒0.5包」、「ロキソニン錠60mg」、「内服 1日3回 朝昼夕 食前」であるため、オーダ日が新しいオーダ番号「00000088」の投薬パターンにまとめる。
以下、第2の具体例では、E医師が、外科の患者を診察し、「セルタッチ」を検索するときの具体例を説明する。
まず、モード選択部241aが、条件マスタ管理テーブル135aに格納されている内容を読み込む。
次に、モード選択部241aが、E医師の操作による薬品名入力部661への薬品名「セルタッチ」の入力、および検索ボタン662の選択を受け付ける。
次に、医師管理テーブル131aを参照し、オーダ番号「00000085」の投薬パターンのB医師の職能情報「准教授」を取得する。
すると、オーダ番号「00000220」の投薬パターンが見つかる。
次に、条件マスタ管理テーブル135aを参照し、D医師が参考可能な職能か否かを判断する。本具体例では、外科の参考許可職能は、「教授」および「准教授」であるため、D医師が参考可能な職能ではないと判断する。従って、オーダ番号「00000220」の投薬パターンを破棄する。
すると、該当する投薬パターンは存在しないため、条件マスタ管理テーブル135aに指定されている経験判断薬品使用回数未満の医師が発行した投薬パターンを削除する。
次に、投薬パターン圧縮処理部242が、データテーブル241c2に格納されている投薬パターンのうち、同一の投薬パターンをまとめる。
その後、投薬パターン表示画面66に表示される投薬パターンが選択されると、選択された投薬パターンを当該患者の電子カルテの処方箋の欄に反映する。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、クライアント装置20が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
(付記1) コンピュータを、
薬品を特定する情報の入力を受け付ける入力受付手段、
患者への投薬を決定した決定者を識別する情報を備える投薬パターンが複数格納されたデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出する第1の抽出手段、
前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち、予め用意された前記決定者の経験を判断する基準を満たす前記投薬パターンを抽出する第2の抽出手段、
前記第2の抽出手段により抽出された投薬パターンを表示する表示手段、
として機能させることを特徴とするデータ選択支援プログラム。
前記投薬パターンは、前記決定者の診療科の情報を有しており、
前記第2の抽出手段は、前記利用者の所属診療科と患者の受診科とが一致しない場合には、前記第1の抽出手段により抽出された投薬パターンのうち、前記患者の受診科の所定の職級以上の前記決定者の前記投薬パターンを抽出することを特徴とする付記1記載のデータ選択支援プログラム。
前記投薬パターンは、前記決定者の診療科の情報を有しており、
前記第2の抽出手段は、前記利用者の所属診療科と患者の受診科とが一致する場合には、前記第1の抽出手段により抽出された投薬パターンのうち、前記利用者の所属する診療科において前記利用者よりも経験年数が長い前記決定者の前記投薬パターンを抽出することを特徴とする付記1記載のデータ選択支援プログラム。
(付記6) コンピュータを、さらに、前記表示手段により表示された前記投薬パターンの選択を受け付ける投薬パターン選択受付手段、
前記投薬パターン選択受付手段により受け付けられた前記投薬パターンを新たな投薬パターンとして前記データベースに格納させる格納手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のデータ選択支援プログラム。
患者への投薬を決定した決定者を識別する情報を備える投薬パターンが複数格納されたデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出する第1の抽出部と、
前記第1の抽出部により抽出された前記投薬パターンのうち、予め用意された前記決定者の経験を判断する基準を満たす前記投薬パターンを抽出する第2の抽出部と、
前記第2の抽出部により抽出された投薬パターンを表示する表示部と、
を有することを特徴とするデータ選択支援装置。
入力受付手段が、薬品を特定する情報の入力を受け付け、
第1の抽出手段が、患者への投薬を決定した決定者を識別する情報を備える投薬パターンが複数格納されたデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出し、
第2の抽出手段が、前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち、予め用意された前記決定者の経験を判断する基準を満たす前記投薬パターンを抽出し、
表示手段が、前記第2の抽出手段により抽出された投薬パターンを表示する、
ことを特徴とするデータ選択支援方法。
2 入力受付手段
3 第1の抽出手段
4 第2の抽出手段
5 表示手段
6 データベース
10、30、40 サーバ装置
11 データ送受信部
12 制御部
13 電子カルテ処理用データ格納部
20 クライアント装置
21 入力受付部
22 インタフェース部
23 アプリケーション格納部
24 アプリケーション実行部
60 投薬オーダ指示画面
61 患者ID表示部
62 患者氏名表示部
63 投薬オーダ伝票選択部
64 終了ボタン
65 検索部
65a 薬剤検索部
66 投薬パターン表示画面
66a 医師選択タブ
66b 自科選択タブ
66c 他科選択タブ
70 ネットワーク
100 電子カルテシステム
131a 医師管理テーブル
132a 患者管理テーブル
133a 投薬歴管理テーブル
134a 発行医師カウント管理テーブル
135 条件マスタ
135a 条件マスタ管理テーブル
241c1、241c2 データテーブル
241 データ抽出処理部
241a モード選択部
241b パターン抽出部
242 投薬パターン圧縮処理部
243 投薬パターン表示処理部
244 データ送信部
631 ボタン
632 処方日表示部
651 薬剤タブ
651a 薬品検索タブ
651b 薬効検索タブ
651c 頻用薬検索タブ
652 用法タブ
653 コメントタブ
654 煎じ薬タブ
661 薬品名入力部
662 検索ボタン
663 検索結果表示部
Claims (8)
- コンピュータを、
薬品を特定する情報及び利用者の所属診療科の入力を受け付ける入力受付手段、
患者への投薬を決定した決定者を識別する情報及び当該決定者の診療科の情報を備える投薬パターンが複数格納された第1のデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出する第1の抽出手段、
前記利用者の所属診療科と前記患者の受診科とが一致しない場合に、前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち前記患者の受診科と所属診療科とが一致する決定者の投薬パターンの中から、第2のデータベースに格納された診療経験の長さに関する情報又は職級に関する情報の少なくとも1つを用いて選択した決定者の投薬パターンを抽出する第2の抽出手段、
前記第2の抽出手段により抽出された投薬パターンを表示する表示手段、
として機能させる
ことを特徴とするデータ選択支援プログラム。 - 前記第2のデータベースには前記決定者の職級を示す情報が格納されており、
前記第2の抽出手段は、前記利用者の所属診療科と前記患者の受診科とが一致しない場合に、前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち前記患者の受診科と所属診療科が一致する決定者の前記投薬パターンの中から、前記第2のデータベースをもとに所定の職級以上である決定者の前記投薬パターンを抽出する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ選択支援プログラム。 - 前記第2のデータベースには前記決定者の経験年数及び前記利用者の経験年数に関する情報が格納されており、
前記第2の抽出手段は、前記利用者の所属診療科と前記患者の受診科とが一致する場合に、前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち前記利用者と所属診療科が一致する決定者の前記投薬パターンの中から、前記第2のデータベースをもとに前記利用者よりも経験年数が長い決定者の前記投薬パターンを抽出する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ選択支援プログラム。 - 前記第2の抽出手段は、前記所定の基準を満たす投薬パターンの数を前記決定者毎にカウントし、前記所定の基準を満たす投薬パターンのうち予め用意された数以上投薬を行っている前記決定者の投薬パターンを抽出する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ選択支援プログラム。 - 前記コンピュータを、さらに、前記表示手段により表示された前記投薬パターンの選択を受け付ける投薬パターン選択受付手段、
前記投薬パターン選択受付手段により受け付けられた前記投薬パターンを新たな投薬パターンとして前記第1のデータベースに格納させる格納手段、
として機能させる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ選択支援プログラム。 - 前記第2のデータベースには前記決定者の職級を示す情報が格納されており、
前記第2の抽出手段は、前記第2のデータベースをもとに前記決定者の職級に応じて前記表示手段に優先的に表示させる前記投薬パターンを決定し、
前記表示手段は、前記第2の抽出手段により決定された前記投薬パターンを表示する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ選択支援プログラム。 - 薬品を特定する情報及び利用者の所属診療科の入力を受け付ける入力受付部と、
患者への投薬を決定した決定者を識別する情報及び当該決定者の診療科の情報を備える投薬パターンが複数格納された第1のデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出する第1の抽出部と、
前記利用者の所属診療科と前記患者の受診科とが一致しない場合に、前記第1の抽出部により抽出された前記投薬パターンのうち前記患者の受診科と所属診療科とが一致する決定者の投薬パターンの中から、第2のデータベースに格納された診療経験の長さに関する情報又は職級に関する情報の少なくとも1つを用いて選択した決定者の投薬パターンを抽出する第2の抽出部と、
前記第2の抽出部により抽出された投薬パターンを表示する表示部と、
を有する
ことを特徴とするデータ選択支援装置。 - コンピュータが備える、
入力受付手段が、薬品を特定する情報及び利用者の所属診療科の入力を受け付け、
第1の抽出手段が、患者への投薬を決定した決定者を識別する情報及び当該決定者の診療科の情報を備える投薬パターンが複数格納された第1のデータベースから、前記薬品を含む投薬パターンを抽出し、
第2の抽出手段が、前記利用者の所属診療科と前記患者の受診科とが一致しない場合に、前記第1の抽出手段により抽出された前記投薬パターンのうち前記患者の受診科と所属診療科とが一致する決定者の投薬パターンの中から、第2のデータベースに格納された診療経験の長さに関する情報又は職級に関する情報の少なくとも1つを用いて選択した決定者の投薬パターンを抽出し、
表示手段が、前記第2の抽出手段により抽出された投薬パターンを表示する、
ことを特徴とするデータ選択支援方法。
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