JP4136350B2 - 医療支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人の組織・細胞を材料として治療用に加工したものを、その本人にのみ投与する医療に用いられる医療支援システムに関する
【0002】
【従来の技術】
従来の医薬品による治療は、保存可能な同一な医薬品を広く複数の対象患者に処方、投与することにより行われる。
【0003】
近年、人体から細胞や組織を取り出し、体外で培養、加工して様々な性質を与えたものを細胞医薬品として体内に戻すことによって疾患の治療を行う試みがなされている。
【0004】
このような分野は「細胞医療」と呼ばれ今後の医療の一つの柱になり、広く普及していくものとされている。具体的には、患者の小さな粘膜片を培養して大きな皮膚のシートを作って火傷の治療に使用したり、がん患者の血液中の免疫細胞を体外に取り出して培養・加工することにより数を増やし機能を強め、それを戻すことによる治療を行おうとするものである。
【0005】
細胞医療は、患者ごとに医療機関で採取された細胞を加工施設に持ち込み、個別に決められた期間で細胞医薬品に加工し、医療機関で投与するという流れをとる。細胞医薬品はその品質保持のため、通常、長期の保存は行いがたいために投与時期も限定されるという従来の治療とはまったく異なった形態をとることが予想される。つまり、細胞の培養加工スケジュールと連動した診療を行う必要が生じる。
【0006】
従来の医療においては、予約管理、会計処理、電子カルテなど、OA化が普及しているが、このような細胞医療を管理するシステムは現在のところ存在しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
患者個人の組織・細胞を取り出し、体外で培養、加工したものをその本人にのみ投与する細胞医療は、従来の医療と違って細胞の培養加工と連動した診療であるため各種業務スケジュールが管理しにくいという問題点がある。
【0008】
詳述すると、従来であれば、医療を受ける患者に対する医療のスケジュールは、患者に対して処方された薬が無くなる時期や、医師の診療日等に合わせて単純に決めることができるのに対し、細胞医療においては「細胞の培養、加工スケジュール」および「医療施設と細胞加工施設間の輸送スケジュール」等に依存して患者の診療予約を行わなくてはならないうえ、患者の来院希望日や培養、加工スケジュールの変更等が生じた場合の調整を考えると、その予約作業は極めて複雑なものになるという問題点がある。
【0009】
そのうえ、このようなスケジュール調整、予約が複雑であるにも拘わらず、培養、加工した細胞は患者固有のものであるために、万が一にも違う患者に投与してはいけないという医療施設及び細胞加工施設双方の管理の厳重さも必要になる。そこで本発明は、従来の医療ではほとんど生じえなかった上記の問題点を解決するとともに、医療施設および細胞加工施設を含んだ全体として好適なシステムを構築すべく図ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る医療支援システムは、各種情報を病院側情報処理装置P2及び加工施設側情報処理装置P3からそれぞれ受け付ける対病院情報受付部1及び対加工施設情報受付部2と、受け付けた情報等を格納する情報格納部と、各種情報の内容等を判断し処理する情報処理部と、各種情報を病院側情報処理装置P2及び加工施設側情報処理装置P3にそれぞれ出力する対病院情報出力部3及び対加工施設情報出力部4とを有する医療支援装置P1と、病院や医院等一以上の診療又は治療現場にそれぞれ設置された病院側情報処理装置P2と、一以上の細胞加工施設にそれぞれ設置された加工施設側情報処理装置P3とを通信回線を介して互いに通信可能に接続してなる医療支援システムであって、前記対病院情報受付部1、前記対加工施設情報受付部2は、患者の細胞採取の日時を示す情報である採取日時情報及び患者を識別するための患者識別子を病院側情報処理装置P2から受け付ける採取日時情報受付部と、加工細胞の投与を希望する日時を示す情報である希望日時情報を病院側情報処理装置P2から受け付ける希望日時情報受付部と、医療行為を行う予定日時を示す医療予定日時情報及びその医療行為の種別毎に設定された種別識別子を病院側情報処理装置P2から受け付ける予定情報受付部と、培養加工期間等を示す情報である培養情報を加工施設側情報処理装置P3から受け付ける培養情報受付部とを有し、前記情報格納部は、患者ID、氏名、住所等に係る患者属性を複数のフィールドに分けて保持する患者データファイルD1と、患者ID、患者の採血日、点滴日、細胞培養加工状況および前記培養情報等を含む治療情報を複数のフィールドに分けて保持する治療データファイルD2と、患者ID、診療予約日時、医療行為種別を示す種別識別子等を複数のフィールドに分けて保持する診療予約データファイルD3を少なくとも有し、前記情報処理部は、投与予定日時情報を算出する投与予定日時情報算出部5と、細胞の培養加工期間等を示す情報である培養情報を治療データファイルD2から取得する培養情報取得部6と、細胞の培養加工開始時期情報を算出する培養開始時期算出部7と、一定期間内における医療作業量を算出する医療作業量算出部8と、受け付けた培養情報に基づいて治療データファイルD2に格納されている培養情報を変更する培養情報変更部9とを有し、前記対病院情報出力部3、前記対加工施設情報出力部4は、投与予定日時情報を出力する投与予定日時情報出力部と、培養開始時期情報を出力する培養開始時期情報出力部と、一定期間毎に区成された区成要素からなる予定表を表示又は印刷するための画面データを出力する画面データ出力部と、医療作業量を出力する医療作業量出力部とを有し、前記病院側情報処理装置P2は、採取日時情報、希望日時情報を前記医療支援装置P1に送信し、送信された採取日時情報、希望日時情報は、前記採取日時情報受付部、希望日時情報受付部で受信されて前記投与予定日時情報算出部5に送出され、前記投与予定日時情報算出部5は、前記採取日時情報および前記培養情報から算出される投与予定日時情報と前記希望日時情報受付部で受け付けられた前記希望日時情報とを比較し、希望日時が投与予定日時より後である場合には投与予定日時を希望日時と合致させるべく前記投与予定日時情報を変更して投与予定日時情報出力部により出力するとともに、前記変更された投与予定日時情報に基づいて、細胞の培養加工開始時期を示す情報である培養開始時期情報を前記培養開始時期算出部7により算出することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の医療支援システムに係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記画面データ出力部は、前記投与予定日時情報出力部が、前記投与予定日時情報を対応する前記区成要素内に表示するものであることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の医療支援システムに係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記画面データ出力部は、前記医療作業量出力部が、区成要素で特定される期間における前記医療作業量を当該区成要素内に表示又は印刷することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の医療支援システムに係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記加工施設側情報処理装置P3は、一定期間毎に区成された区成要素を有する予定表及び前記採取日時情報の入力を促す入力欄を同一画面に表示するとともに、前記予定表の一の区成要素に対する指定操作が行われた場合に、その一の区成要素の示す日時を前記入力欄に表示する表示部と、当該日時を採取日時情報として送信する採取日時情報送信部とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
すなわち本発明は、患者の細胞採取日時情報と細胞培養情報とに基づいて得られた加工細胞を患者に投与する投与予定日時情報を生成するとともに、少なくともその投与予定日時情報を患者識別子と関連付けて格納し、出力するようにしたものである。このようなものであれば、細胞の培養予定に応じて患者の次回医療予定が患者毎に自動的に定められるので、予約作業の混乱を防止できる。しかも投与予定情報を患者識別子によって管理しているので、患者毎の情報管理を円滑化でき、得られた加工細胞の患者への確実な投与にも寄与し得る。
【0012】
患者や医師の希望によっては、投与予定日時を変更する必要があるが、細胞の培養加工には一定の期間が必要であり、投与予定日時の変更は、その点を考慮して行わなければならない。かかる変更を間違いなく円滑に行うためには、加工細胞の投与を希望する日時を示す情報である希望日時情報を受け付け得るようにしておき、前記採取日時情報から算出される投与予定日時情報と受け付けた前記希望日時情報とを比較し、希望日時が投与予定日時より後である場合には投与予定日時を希望日時と合致させるべく前記投与予定日時情報を変更するようにしておくことが好ましい。
【0013】
また、希望日時が投与予定日時より前である場合には、その旨を示す情報を生成し、警告等の出力を行えるようにしておくことが考えられる。
【0014】
一方、このように投与予定日時が後にずらされた場合には、細胞の培養加工開始時期をもそれに応じて後ろにずらせる、具体的には培養加工開始まで採取した細胞を凍結しておく必要がある。これは、細胞培養加工期間が所定以上に長くなると、細胞が過剰に増殖するといった培養加工管理上の不都合が生じるからである。かかる不都合に対応するには、変更された投与予定日時情報に基づいて細胞の培養加工開始時期を示す情報である培養開始時期情報を算出し、この培養開始時期情報を患者識別子に対応付けて格納するとともに出力するようにしておくことが望ましい。
【0015】
細胞の培養加工は常に予定通り進捗するとは限らず、遅れたり早まったりすることがある。このような培養の状況に応じた柔軟に対応を可能ならしめるには、前記培養情報を細胞加工施設側から受け付け、この受け付けた培養情報に基づいて、格納されている培養情報を生成、更新又は削除するようにしておくことが好ましい。
【0016】
上述した「細胞治療」は、通常1回で終わることはなく、細胞採取から加工細胞の投与までを1サイクルとして、このサイクルを一定期間毎に複数サイクル繰り返すものである。その場合、各サイクルの投与予定日時を一挙に定めておくことが予約管理上好ましいが、このような態様に好適に対応するには、患者の最初の細胞採取の日時を示す情報である採取日時情報と細胞の培養加工期間等を示す情報である培養情報とに基づいて、各サイクルにおける投与予定日時情報を算出し、各投与予定日時情報を当該患者識別子と関連付けて格納するとともに出力するようにしておくことが考えられる。
【0017】
細胞医療を実施する医療機関における医療行為には、初診、相談、細胞採取(主に採血)、加工細胞投与等、様々な種類があり、これらが一様な作業量を有するとは限らない。したがって、作業量の小さい種類であれば一定期間内に複数の予定を入れることが可能であるし、そうでない場合もある。このような医療作業量も考慮して予約を行えるようにするには、診察等の医療行為を行う予定日時を示す医療予定日時情報と、その医療行為の種別毎に設定された種別識別子を受け付けるようにしておき、種別毎に設定された重み付け値を前記種別識別子から取得するとともに、その重み付け値と前記医療予定日時情報とに基づいて、一定期間内における医療作業量を算出し出力するようにしておくことが好適である。
【0018】
ユーザである病院の医師等や細胞加工施設のオペレータ等の使い勝手を考慮した好ましい態様としては、一定期間毎に区成された区成要素からなる予定表を表示又は印刷するための画面データを出力するとともに、前記投与予定日時情報や医療作業量を対応する前記区成要素内に表示するようにしたものを挙げることができる。
【0019】
具体的な病院側あるいは細胞加工施設側の情報処理装置としては、一定期間毎に区成された区成要素を有する予定表及び前記採取日時情報の入力を促す入力欄を同一画面に表示するとともに、前記予定表の一の区成要素に対する指定操作が行われた場合に、その一の区成要素の示す日時を前記入力欄に表示し、当該日時を採取日時情報として送信するようにしたものや、日付と患者識別子とをそれぞれ縦軸又は横軸にとったマトリクス表を表示し、このマトリクス表における一のセルに対して指定操作が行われた場合に、そのセルを含む行及び列の表示を変化させるとともに、前記一のセルが示す患者識別子に対応する患者の情報を表示するようにしたものを挙げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
1.システム構成説明
図1は、この実施の形態におけるシステム全体を示した医療支援システム構成図である。この医療支援システムは、サーバ機能を有した医療支援装置たるセンタコンピュータP1に、病院や医院等一以上の診療又は治療現場にそれぞれ設置された情報処理装置たる端末コンピュータP2、及び一以上の細胞加工施設にそれぞれ設置された情報処理装置たる端末コンピュータP3を、通信回線を介して互いに通信可能に接続したものであり、患者から採血等により採取した細胞を培養加工し、得られた加工細胞を当該患者に点滴等により投与するという「細胞医療」に好適に用いられる。
【0021】
なお、センタコンピュータP1の設置場所は特に限定されるわけではなく、病院や細胞加工施設であってもよいし、別の場所としてもよい。また、このシステムにおけるセンタコンピュータP1は、単一であることが情報の集中、拡散等の点から好ましいが、所定地域毎にセンタコンピュータP1を配置し、各センタコンピュータP1を通信により同期動作させるような態様でも構わない。
【0022】
ここで「細胞医療」について簡単に説明しておくと、この細胞医療とは、病院において患者から採血等により細胞を採取し、その採取した細胞を細胞加工施設に送付してそこで培養加工し、再び病院に返送して患者に点滴等により投与する医療のことであり、本実施形態では、これらを「治療」と称し、医師による患者の通常の診察等のことを「診療」と称する。「治療」は、採血から点滴までを1サイクルとして複数サイクル行われるが、通常、一のサイクルの点滴時に次のサイクルの採血が同時に行われる。
【0023】
各コンピュータP1、P2、P3は、図2に示すように、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであり、CPU101、メインメモリ102、モデム等のデータ送受信機構103、キーボード等の入力機構104、HDD等の外部記憶機構105、ディスプレイ、プリンタ等の出力機構106等を備えている。
【0024】
図3は、本システムにおける各コンピュータP1、P2、P3の動作機能を示した機能ブロック図である。これら各コンピュータP1、P2、P3は、そのメインメモリ102等に記憶したプログラムにしたがってCPU101や周辺機器を作動させ、通信を介して互いに協働するが、本実施形態では、汎用のブラウザのみを各端末コンピュータP2、P3にインストールするとともに、WEBサーバ機能を有したセンタコンピュータP1に本システムに係る実質的なアプリケーションやデータベースをインストールするようにしている。そして、センタコンピュータP1と端末コンピュータP2、P3との通信により、端末コンピュータP2、P3上でアプリケーションを仮想的に具現化する、いわゆるASP方式を採用している。なお、各コンピュータP1、P2、P3にこのシステムに係るアプリケーションをそれぞれインストールし、それらが互いにデータのやりとり等を同期をとりながら作動するような方式をとっても構わない。
【0025】
しかして、前記プログラムにより、センタコンピュータP1は、同図に示すように、各種情報を病院側端末コンピュータP2及び加工施設側端末コンピュータP3からそれぞれ受け付ける対病院情報受付部1及び対加工施設情報受付部2と、受け付けた情報等を格納する情報格納部と、各種情報の内容等を判断し処理する情報処理部と、各種情報を病院側端末コンピュータP2及び加工施設側端末コンピュータP3にそれぞれ出力する対病院情報出力部3及び対加工施設情報出力部4としての機能を発揮する。
【0026】
具体的に情報受付部1、2は、モデム等のデータ送受信機構103を利用して構成したものであり、▲1▼患者の細胞採取、例えば採血の日時を示す情報である採取日時情報及び患者を識別するための患者識別子たる患者IDを、病院側端末コンピュータP2から受け付ける採取日時情報受付部、▲2▼加工細胞の投与、すなわち点滴を希望する日時を示す情報である希望日時情報を、病院側端末コンピュータP2から受け付ける希望日時情報受付部、▲3▼培養加工期間等を示す情報である培養情報を加工施設側端末コンピュータP3から受け付ける培養情報受付部、▲4▼医療行為を行う予定日時を示す医療予定日時情報及びその医療行為の種別毎に設定された種別識別子を病院側端末コンピュータP2から受け付ける予定情報受付部としての機能を少なくとも担う。
【0027】
ここで「受け付ける」とは、基本的には、センタコンピュータP1が各端末コンピュータP2、P3から送信されてきた情報を受信する意味であるが、例えば、郵便やFAX等により送付されてきた情報を、キーボード等の入力手段を用いてセンタコンピュータ側のオペレータや医師等が入力した情報を受け付けることも含む。
【0028】
情報格納部は、HDD等に設定され少なくとも患者IDによって関連付けられた複数のデータファイルを利用して構成したリレーショナルデータベース形式のものである。具体的に本実施形態のデータファイルには、▲1▼患者ID、氏名、住所等に係る患者属性を複数のフィールドに分けて保持する患者データファイルD1(図4に詳細を示す)、▲2▼患者ID、患者の採血日、点滴日、細胞培養加工状況等に係る治療情報を複数のフィールドに分けて保持する治療データファイルD2(図5に詳細を示す)、▲3▼患者ID、診療予約日時、医療行為種別を示す種別識別子等を複数のフィールドに分けて保持する診療予約データファイルD3(図6に詳細を示す)を少なくとも含むようにしているが、その他に治療費等の支払いに係る情報を保持する伝票データファイル、治療の申込に係る情報を保持する申込データファイル等に加え、病院IDなど病院、医院等に関する情報を格納する病院データファイルや、加工施設IDなど細胞加工施設に関する情報を格納する加工施設データファイル等もを有している。
【0029】
情報処理部は、▲1▼前記投与予定日時情報を算出する投与予定日時情報算出部5、▲2▼細胞の培養加工期間等を示す情報である培養情報を治療データファイルD2から取得する培養情報取得部6、▲3▼細胞の培養加工開始時期情報を算出する培養開始時期算出部7、▲4▼一定期間内における医療作業量を算出する医療作業量算出部8、▲5▼受け付けた培養情報に基づいて治療データファイルD2に格納されている培養情報を変更する培養情報変更部9としての機能を少なくとも担うものである。
【0030】
情報出力部3、4は、モデム等の前記データ送受信機構103を利用して構成したものであり、投与予定日時情報を出力する投与予定日時情報出力部、培養開始時期情報を出力する培養開始時期情報出力部画面データを出力する画面データ出力部、医療作業量を出力する医療作業量出力部としての機能を少なくとも担う。
【0031】
ここで「出力する」とは、基本的には、センタコンピュータP1が各端末コンピュータP2、P3に情報を送信する意味であるが、例えば、センタコンピュータP1のディスプレイに表示したり、ファイル出力したり、プリンタからプリントアウトしたりすることも含む。
2.動作説明
次にこのシステムの動作の一例を説明する。
(1)概略動作説明
まず前提として、以下の説明において、端末コンピュータP2、P3側で画面が切り替わったり、画面内に示される表示が変化するのは、特段の説明がない限り、センタコンピュータP1から画面データやその他の対応する情報が送信され、受信した端末コンピュータP2、P3のブラウザがこれを解釈実行して行われるものとする。また、端末コンピュータP2、P3から入力された事項は、特段の説明がない限り、センタコンピュータP1に送信され、情報受付部1、2において受信されるものとする。
【0032】
患者が初めて病院に来訪した場合には、最初に登録を受ける必要がある。この登録は、例えば病院受付において、端末コンピュータP2に表示される図示しない所定の入力画面に、オペレータが所定事項を入力することにより行われる。所定事項とは、氏名、住所、生年月日、初診年月日、性別等の患者固有情報と、新たに設定される患者識別子(患者ID)等のことであり、それらの入力がなされるとその入力された情報はセンタコンピュータP1に送信され、図4に示すような前記患者データファイルD1内に、患者IDにより一意的に定まる新たなレコードが生成される。
【0033】
医師等は、病院側の端末コンピュータP2の画面あるいはそこからプリントアウトしたものに示される患者情報や治療情報等を見ながら、患者を診療又は治療することができる。
【0034】
具体的には、医師等が図示しない入力画面から患者ID等を入力等すると、その患者IDがセンタコンピュータP1に送信され、センタコンピュータP1においてその患者IDから前記患者データファイルをはじめとする必要なデータファイル内のレコードが特定される。
【0035】
一方、端末コンピュータP2では、図7に示す初期画面W1が表示される。そこで、この初期画面W1の診療室ボタンA1をクリックすると、図8に示す「個人」画面W2に切り替わり、この画面W2上でセンタコンピュータP1から送信されてきた患者固有情報等がディスプレイに表示されることとなる。
【0036】
本実施形態において、前記「個人」画面W2は、デフォルトで最も先に表示されることとなっており、この画面上右端に設けられた6つの切替ボタンA2〜A7のうちのいずれかを選択することにより、選択したそのボタンA2〜A7に対応する画面、すなわち「個人」画面W2、「紹介」画面W3、「X線」画面W4、「治療」画面W5、「申込」画面W6、「予約」画面W7に切り替えることができるようにしてある。
【0037】
各画面W2〜W7においては、閲覧や必要データのプリントアウトのみならず、診療により得られた種々の情報(例えば診療記録、治療記録)等を入力することができ、その入力された情報は、センタコンピュータP1で受信され、患者データファイルD1や治療データファイルD2等におけるその患者に係るレコードを更新あるいは削除(例えば死亡した場合など)することができるようにしてある。
【0038】
具体的に、「個人」画面W2では、図8に示すように、患者の名前や住所、連絡先などの患者固有情報の他、治療に関する簡単な略歴等が、センタコンピュータP1の患者データファイルD1から取得された患者固有情報に基づいて表示され、あるいはこれを更新・削除することができる。
【0039】
「紹介」画面W3では、図9に示すように、患者の紹介元や紹介の文書等が、センタコンピュータP1の図示しない紹介データファイルから取得された情報に基づいて表示され、あるいはこれを更新・削除することができる。
【0040】
「X線」画面W4では、図10に示すように、レントゲン写真の撮影履歴等が、センタコンピュータP1の図示しないレントゲンデータファイルから取得された情報に基づいて表示され、あるいはこれを更新・削除することができる。
【0041】
「治療」画面W5では、図11に示すように、過去の採血日時や点滴日時、あるいは細胞培養加工の状態(工程の進捗)、刺激の種類等に関する治療記録が、センタコンピュータP1の治療データファイルD2等から取得された情報に基づいて種々の態様で表示され、あるいはこれを更新・削除することができる。
【0042】
「申込」画面W6では、図12、図13に示すように、治療申込の受け付けの他、申込患者の治療申込記録や費用明細、支払方法等が、センタコンピュータP1の図示しない申込データファイル等から取得された情報に基づいて表示され、あるいはこれを更新・削除することができる。なお、図12に示す「申込」画面W6は、通院(来院)患者用のものであり、図13に示す「申込」画面W6は、血液と加工細胞の輸送を伴う患者用のものである。
(2)予約動作説明
(a)予約画面
しかして、本システムでは、図14、図15に示すように、前記「予約」画面W7を利用して患者の次回以降の診療又は治療の予約をリアルタイムで行うことができる。なお、図14に示す「予約」画面W7は、通院(来院)患者用のものであり、図15に示す「予約」画面W7は、血液と加工細胞の輸送を伴う患者用のものである。
【0043】
この「予約」画面W7には、診療予約に関して、初診、初診相談、再診、再診相談の4種類のいずれであるかの選択入力を促す診療種別選択欄R1と、診療予約日時を入力する診療予約日時入力欄R2と、診療予約決定ボタンC1とが設けてある。
【0044】
一方、治療予約に関しては、採血日時入力欄、点滴日時入力欄、血液到着日時入力欄、血液発送日時入力欄を一行とする治療予約入力欄R3が8行設けてある。またその横には、治療予約決定ボタンC2、1回申込ボタンC3、6回申込ボタンC4、自動繰り返しボタンC5とが設けてある。
【0045】
さらに画面下半分には、横軸を月日、縦軸を例えば30分毎の時刻とした縦横マトリクスからなる来院(通院)患者用の第1予定表T1と、横軸を月日、縦軸を午前、午後に二分した縦横マトリクスからなる輸送用の第2予定表T2とが上下に隣接させて設けてある。
【0046】
かかる「予約」画面W7を用いて患者の次回以降の診療を予約するには以下のように行う。
(b)診療予約
最初に診療種別選択欄R1に診療種別を選択入力する。次にカーソルを診療予約日時入力欄R2に位置させた状態で、前記予定表T1、T2において所望の区成要素たるセルを指定操作、すなわちクリックする。すると、その指定されたセルの示す日時が、診療予約日時入力欄R2に自動入力される。なお、これを取り消すには、もう一度同一セルをクリックすればよい。その後、診療予約決定ボタンをクリックすると、診療予約日時を示す医療予定日時情報が、患者ID及び選択された診療種別を示す種別識別子とともにセンタコンピュータP1に送信される。
【0047】
センタコンピュータP1では、これら各情報を対病院情報受付部1が受信する(図16ステップS01)。そして予約データファイルD3に、新たなレコードを作成し(同図ステップS02)、そのレコードの患者IDフィールドに患者ID、予定情報格納部たる診療予約日フィールド及び時刻フィールドに前記医療予定日時情報、種別フィールドに前記種別識別子をそれぞれ格納する(同図ステップS03)。
【0048】
次に、医療作業量算出部8が、種別毎に設定された重み付け値を前記種別識別子を基に取得するとともに、取得した重み付け値から医療作業量を算出し、前記レコードの工数フィールドにその値を格納する(同図ステップS04)。本実施形態では、重み付け値=医療作業量としている。
【0049】
そして、算出した前記医療作業量を、そのセルの示す所定時間内において既に予約され算出されている他の医療作業量に加えることにより、そのセルの属する時間における総医療作業量を算出する(同図ステップS05)。
【0050】
その後、情報出力部が、このように算出されたセル毎の総医療作業量及び輸送による血液到着件数と加工細胞発送件数を、例えばセルを識別するためのセル識別子と対にして端末コンピュータP2に送信する(同図ステップS06)。
【0051】
かかる情報を受信した端末コンピュータ側では、その情報をブラウザが解釈実行して、表示されている第1、第2予定表T1、T2の対応するセルに、新たに登録された診療予約及び医療作業量が表示されることとなる。
(c)治療予約
一方、前記予約画面W7を用いて患者の治療を予約するには以下のように行う。
【0052】
最初は、前記1回申込ボタンC3と6回申込ボタンC4とのいずれかをクリックする必要があるが、例えば1回申込ボタンC3をクリックすると、その旨の情報を受信したセンタコンピュータP1側では、血液採取から培養を経て点滴に至る1サイクルの治療が申込まれたとみなして、治療データファイルD2にその患者IDを有した1つの治療レコードを新たに生成する。そして、前記治療予約入力欄R3の新たな1行を入力可能状態とすべく所定のデータを端末コンピュータP2に送信する。なお、新たな治療レコードには、治療整理番号が自動的に付加される。
【0053】
一方、6回申込ボタンC4をクリックすると、センタコンピュータP1は、6サイクルの治療が申込まれたとみなして、その患者IDをそれぞれ有した6つの治療レコードを新たに生成するとともに、端末コンピュータP2における治療予約入力欄R3の新たな6行を入力可能状態とする。
【0054】
なお、前記申込画面W6でも、治療申込みを行うことができ、その場合は、申し込まれた回数分の治療レコードが既に生成してあるので、端末コンピュータP2側ではその回数分だけ、治療予約入力欄R3の新たな行への入力が可能な状態となっており、申込みボタンC3、C4をクリックする必要はない。
【0055】
すなわち、センタコンピュータP1は、申込み回数を示す情報を受け付ける(図17ステップS11)と、その申込み回数に応じた治療レコードを作成する(同図ステップS12)とともに、当該回数分の行だけ、端末コンピュータP2の治療予約入力欄R3への入力を許可する(同図ステップS13)。
【0056】
次に、端末コンピュータP2において、入力許可状態となった治療予約入力欄R3の採血日時欄、点滴日時欄にそれぞれ日時を入力する。この入力は、前記診療予約同様、所望の日時を示す予定表T1、T2のセルをクリックすることで行うことができる。
【0057】
そして、治療予約決定ボタンC2をクリックすると、前記入力した採血日時を示す情報である採取日時情報、点滴希望日時を示す情報である希望日時情報、及び患者IDがセンタコンピュータP1に送信される。
【0058】
センタコンピュータP1側では、これら情報を受信すると(図17ステップS14、S15)、前記投与予定日時情報算出部5が、受信した採取日時情報に示される採取日時に、予め設定されている細胞の培養加工期間や血液あるいは加工細胞の搬送期間等を加算し、点滴予定日時を示す情報である投与予定日時情報の他、培養加工開始日時、各培養工程日時、培養加工終了日時等の当初予定を示す培養情報を算出する。なお、搬送期間は、病院と細胞加工施設との距離や配送機関の予定等をパラメータとして設定されるようにしてもよい。
【0059】
次に、算出した投与予定日時情報と受け付けた前記希望日時情報とを比較し(同図ステップS17)、その希望日時が投与予定日時より後である場合には、前記投与予定日時情報を前記希望日時情報に合致させるべく、培養加工開始日時をはじめとする各日時を後ろにずらすような変更を前記培養情報に加える(同図ステップS18)。そして培養が開始されるまでの間、採取血液から分離した細胞を凍結すべく、凍結日時を設定する。
【0060】
しかして、前記希望日時が投与予定日時と一致する場合には、前記各情報に何ら変更を施さず(同図ステップS19)、前記希望日時が投与予定日時より前である場合には、例えば警告情報を端末コンピュータP2側に送信し、再度の入力を要求する(同図ステップS113)。
【0061】
一方、入力許可状態となった治療予約入力欄R3の最初の行の採血日時欄に日時を入力した後、自動繰り返しボタンをクリックすると、入力した採血日時又は点滴日時が、採取日時情報及び投与予定日時情報として、繰り返しを示す旨の情報とともにセンタコンピュータP1に送信される。
【0062】
センタコンピュータP1では、これら情報を受信する(同図ステップS114、115)と、投与予定日時情報算出部5が、採取日時情報が存在する場合には、その採取日時情報に示される採取日時から、前述同様の手順で投与予定日時情報の他、培養情報を算出する。さらに算出した投与予定日時を次の治療サイクルの採取日時とするか、あるいは投与予定日時に一定期間を付加して次の治療サイクルの採取日時とする。
【0063】
そしてこの採取日時から当該サイクルの投与予定日時情報、培養情報を算出し、これを繰り返すことによって申し込まれた回数分の治療サイクルにおける採取日時情報や投与予定日時情報の他、培養情報を算出する(同図ステップS116)。
【0064】
次に、これら算出した採取日時情報や投与予定日時情報を端末コンピュータP2に送信し、表示させる。
【0065】
その後、端末コンピュータP2から治療予約決定ボタンC2をクリックした旨の信号を受信すると、その時に端末コンピュータP2に表示されている採取日時情報や投与予定日時情報を確定した情報として取得する。
【0066】
なお、治療予約入力欄R3の最初の行の点滴日時欄にも入力がなされていた場合には、フローチャートには図示しないが、治療予約決定ボタンC2をクリックした場合と同様、点滴日(希望日時)と投与予定日時とが比較され、その結果、投与予定情報の変更、再入力要請等の措置がとられることとなる。
【0067】
このような手順を経て確定した投与予定日時情報、培養情報等は、図5に示すように、治療データファイル中、各治療サイクル毎に生成されているレコードの対応するフィールドにそれぞれ格納される(同図ステップS110、S118)。
【0068】
また、この治療に係る採血と点滴には、前述の診療種別同様に、重み付け値が設定されており、医療作業量算出部がその重み付け値を取得するとともに、その重み付け値と前記採血日時情報及び投与予定日時情報とに基づいて医療作業量を算出し、当該レコードの工数フィールドにその値を格納する。
【0069】
そして、算出した前記医療作業量を、そのセルの示す所定時間内において既に予約され算出されている他の医療作業量に加えることにより、そのセルの属する時間における総医療作業量を算出する。さらに、同様な手順でそのセルの属する日の午前あるいは午後の輸送件数を算出する(同図ステップS111、S119)。
【0070】
その後、情報出力部3が、このように算出されたセル毎の総医療作業量及び各日の午前又は午後毎の輸送件数を、例えばセルを識別するためのセル識別子と対にして端末コンピュータP2に送信する(同図ステップS112、S120)。
【0071】
かかる情報を受信した端末コンピュータP2側では、その情報をブラウザが解釈実行して、表示されている第1、第2予約表の対応するセルに、新たに登録された診療予約及び医療作業量が表示されることとなる。
(d)細胞加工施設側入力動作説明
細胞加工施設側では、その端末コンピュータP3において、図18に示すように、患者毎の細胞の培養状況を示すマトリクス表T3と、培養加工工程の集計値を示す工程集計表T4と、患者情報を示す患者情報枠R4と、その他各種ボタン等を有してなる培養状況画面W8とを表示させることができる。しかして、このマトリクス表T3における一のセルに対して指定操作を行うと、そのセルを含む行及び列の表示が、反転や色付けするなどして視認可能に変化するとともに、前記一のセルが示す患者の情報、すなわちレコードが選択されたこととなり、そのレコードに係る患者情報が、患者データファイルD1、治療データファイルD2等から抽出されて前記マトリクス表T3と並んで患者情報枠R4に表示されることとなる。
【0072】
詳述すると、マトリクス表T3は、日付を横軸、患者識別子たる患者名を縦軸にとったもので、各セルには各患者の細胞培養状況の進捗及び予定を示す符号が付される。符号は一つの治療サイクルの間はとぎれなく連続するように付されるようにしてあり、本実施形態において、Sは培養加工開始予定日、sは培養加工開始日を示し、B1〜B3は第1〜3工程開始予定日、b1〜b3は第1〜3工程完了日を示す。また、Hは培養終了予定日、hは培養終了日を示し、→は既に終了した工程、−はまだ終了していない工程を示す。なお、この培養状況画面W8では、マトリクス表T3における患者の並べ替えや検索等を各種条件を設定して行えるようにもしてある。
【0073】
集計表T4は、前記マトリクス表T3の上方に隣接して設けたもので、日付を横軸、工程を縦軸にとったもので、日付はマトリクス表T3と共通させている。そして各工程には、その日の集計が自動的に算出されて表示されるようにしてある。なお、前記マトリクス表T3のセル指定操作を行うと、この集計表T4においても、指定操作されたセルの日付に対応する列の表示が反転する等して視認可能に変化するよう設定してある。
【0074】
患者情報枠R4は、このマトリクス表T3の上に並べて配置するようにしたもので、患者の氏名や血液型、凍結の有無、申込み回数等が表示されるようにしてある。
【0075】
しかして、最初に治療予約がなされると、その時点での治療データファイルD2における培養加工開始日時、各培養工程日時、培養終了日時等を示す培養情報に基づいて前記各予定日のみが生成される。
【0076】
この状態で、端末コンピュータP3からセンタコンピュータP1にアクセスすると、これら画面データとともに培養情報が送信され、画面上には、S、B1〜B3、H、−のみの符号の入ったマトリクス表T3が表示されることとなる。
【0077】
一方、細胞加工施設側では、培養の進捗に応じて、培養情報を更新することができる。具体的には、このマトリクス表T3上で所望の患者を選択し、変更ボタンA10をクリックすると、図19に示すように、その患者の培養情報がセンタコンピュータP1から送信され、新たな入力ウィンドウW9が前記画面W8に重合させて表示される。そこで、培養状況を適宣入力すると、その情報がセンタコンピュータP1に送信される。
【0078】
センタコンピュータP1では、情報受付部2がこれを受信し(図20ステップS21)、培養情報変更部9が、受信した情報に基づいて培養情報を変更、すなわち治療データファイル内の所定のレコードを更新する(同図ステップS22)。
【0079】
そして変更された内容が、再び前記培養状況画面W8に反映されることとなる。すなわち、s、b1〜b3、hを含んだマトリクス表T3が表示されることとなる。
【0080】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではなく種々の変更が可能である。
【0081】
例えば、前記実施形態においては、センタコンピュータと端末コンピュータとを通信回線を介して接続するようにしていたが、これらを一体化してスタンドアローンコンピュータとして構成してもよい。その場合、各受付部は、データを受信するのではなくキーボードやマウスからの入力を受け付ける入力インタフェース等を利用して構成されることになり、また各出力部は、データを送信するのではなく。ディスプレイ表示やプリンタアウト、ファイル出力等を行うものとなる。
【0082】
また、画面構成や各情報の格納形式など、種々変更が可能であるのは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、細胞の培養加工予定に応じて患者の次回医療予定が患者毎に自動的に定められるので、予約作業の混乱を防止できる。しかも投与予定情報を患者識別子によって管理しているので、患者毎の情報管理を円滑化でき、培養した加工細胞の患者への確実な投与にも寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるシステムの全体構成図。
【図2】同実施形態における各コンピュータの内部機器概略構成図。
【図3】同実施形態におけるセンタコンピュータの機能ブロック図
【図4】同実施形態の患者データファイルの内容を示すマッピング図。
【図5】同実施形態の治療データファイルの内容を示すマッピング図。
【図6】同実施形態の予約データファイルの内容を示すマッピング図。
【図7】同実施形態の初期画面を示す画面説明図。
【図8】同実施形態の「個人」画面を示す画面説明図。
【図9】同実施形態の「紹介」画面を示す画面説明図。
【図10】同実施形態の「X線」画面を示す画面説明図。
【図11】同実施形態の「治療」画面を示す画面説明図。
【図12】同実施形態における通院(来院)患者用の「申込」画面を示す画面説明図。
【図13】同実施形態における血液と加工細胞の輸送を伴う患者用の「申込」画面を示す画面説明図。
【図14】同実施形態における通院(来院)患者用の「予約」画面を示す画面説明図。
【図15】同実施形態における血液と加工細胞の輸送を伴う患者用の「予約」画面を示す画面説明図。
【図16】同実施形態のセンタコンピュータの動作を示すフローチャート。
【図17】同実施形態のセンタコンピュータの動作を示すフローチャート。
【図18】同実施形態の培養予定画面を示す画面説明図。
【図19】同実施形態の培養予定画面を示す画面説明図。
【図20】同実施形態のセンタコンピュータの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1・・・採取日時情報受付部(対病院情報受付部)
1・・・希望日時情報受付部(対病院情報受付部)
1・・・予定情報受付部(対病院情報受付部)
2・・・培養情報受付部(対加工施設情報受付部)
3・・・投与予定日時情報出力部(対病院情報出力部)
3・・・医療作業量出力部(対病院情報出力部)
3、4・・・画面データ出力部(対病院情報出力部、対加工施設情報出力部)
5・・・投与予定日時情報算出部
6・・・培養情報取得部
7・・・培養開始時期算出部
8・・・医療作業量算出部
9・・・培養情報変更部
D2・・・投与予定日時情報格納部(治療データファイル)
D2・・・培養開始時期情報格納部(治療データファイル)
D2・・・採取日時情報格納部(治療データファイル)
D2・・・培養情報格納部(治療データファイル)
D3・・・予定情報格納部(予約データファイル)
T1、T2・・・予定表
T3・・・マトリクス表

Claims (4)

  1. 各種情報を病院側情報処理装置P2及び加工施設側情報処理装置P3からそれぞれ受け付ける対病院情報受付部1及び対加工施設情報受付部2と、受け付けた情報等を格納する情報格納部と、各種情報の内容等を判断し処理する情報処理部と、各種情報を病院側情報処理装置P2及び加工施設側情報処理装置P3にそれぞれ出力する対病院情報出力部3及び対加工施設情報出力部4とを有する医療支援装置P1と、
    病院や医院等一以上の診療又は治療現場にそれぞれ設置された病院側情報処理装置P2と、
    一以上の細胞加工施設にそれぞれ設置された加工施設側情報処理装置P3とを通信回線を介して互いに通信可能に接続してなる医療支援システムであって、
    前記対病院情報受付部1、前記対加工施設情報受付部2は、
    患者の細胞採取の日時を示す情報である採取日時情報及び患者を識別するための患者識別子を病院側情報処理装置P2から受け付ける採取日時情報受付部と、
    加工細胞の投与を希望する日時を示す情報である希望日時情報を病院側情報処理装置P2から受け付ける希望日時情報受付部と、
    医療行為を行う予定日時を示す医療予定日時情報及びその医療行為の種別毎に設定された種別識別子を病院側情報処理装置P2から受け付ける予定情報受付部と、
    培養加工期間等を示す情報である培養情報を加工施設側情報処理装置P3から受け付ける培養情報受付部とを有し、
    前記情報格納部は、
    患者ID、氏名、住所等に係る患者属性を複数のフィールドに分けて保持する患者データファイルD1と、
    患者ID、患者の採血日、点滴日、細胞培養加工状況および前記培養情報等を含む治療情報を複数のフィールドに分けて保持する治療データファイルD2と、
    患者ID、診療予約日時、医療行為種別を示す種別識別子等を複数のフィールドに分けて保持する診療予約データファイルD3を少なくとも有し、
    前記情報処理部は、
    投与予定日時情報を算出する投与予定日時情報算出部5と、
    細胞の培養加工期間等を示す情報である培養情報を治療データファイルD2から取得する培養情報取得部6と、
    細胞の培養加工開始時期情報を算出する培養開始時期算出部7と、
    一定期間内における医療作業量を算出する医療作業量算出部8と、
    受け付けた培養情報に基づいて治療データファイルD2に格納されている培養情報を変更する培養情報変更部9とを有し、
    前記対病院情報出力部3、前記対加工施設情報出力部4は、
    投与予定日時情報を出力する投与予定日時情報出力部と、
    培養開始時期情報を出力する培養開始時期情報出力部と、
    一定期間毎に区成された区成要素からなる予定表を表示又は印刷するための画面データを出力する画面データ出力部と、
    医療作業量を出力する医療作業量出力部とを有し、
    前記病院側情報処理装置P2は、採取日時情報、希望日時情報を前記医療支援装置P1に送信し、送信された採取日時情報、希望日時情報は、前記採取日時情報受付部、希望日時情報受付部で受信されて前記投与予定日時情報算出部5に送出され、前記投与予定日時情報算出部5は、前記採取日時情報および前記培養情報から算出される投与予定日時情報と前記希望日時情報受付部で受け付けられた前記希望日時情報とを比較し、希望日時が投与予定日時より後である場合には投与予定日時を希望日時と合致させるべく前記投与予定日時情報を変更して投与予定日時情報出力部により出力するとともに、前記変更された投与予定日時情報に基づいて、細胞の培養加工開始時期を示す情報である培養開始時期情報を前記培養開始時期算出部7により算出すること
    を特徴とする医療支援システム。
  2. 前記画面データ出力部は、前記投与予定日時情報出力部が、前記投与予定日時情報を対応する前記区成要素内に表示するものであることを特徴とする請求項1記載の医療支援システム。
  3. 前記画面データ出力部は、前記医療作業量出力部が、区成要素で特定される期間における前記医療作業量を当該区成要素内に表示又は印刷することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の医療支援システム。
  4. 前記加工施設側情報処理装置P3は、一定期間毎に区成された区成要素を有する予定表及び前記採取日時情報の入力を促す入力欄を同一画面に表示するとともに、前記予定表の一の区成要素に対する指定操作が行われた場合に、その一の区成要素の示す日時を前記入力欄に表示する表示部と、当該日時を採取日時情報として送信する採取日時情報送信部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の医療支援システム。
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