JP5243900B2 - 溶剤回収設備 - Google Patents

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Description

本発明は電池生産に用いるNMP溶剤(N−メチル−2−ピロリドン)などの溶剤蒸気を含む被処理ガスから含有溶剤蒸気を分離回収する溶剤回収設備に関する。
さらに詳しくは、冷却水を外気と気液接触させて放熱させる冷却塔を設け、
一次冷却器と前記冷却塔との間で一次冷却用熱媒としての前記冷却水を循環させる循環路、及び、二次冷却器と冷凍機との間で二次冷却用熱媒を循環させる循環路を設け、
溶剤蒸気を含む被処理ガスを前記一次冷却器で前記冷却塔からの供給冷却水と熱交換させて一次冷却し、かつ、この一次冷却後の被処理ガスを前記二次冷却器で前記冷却水よりも低温の前記冷凍機からの供給二次冷却用熱媒と熱交換させて二次冷却することで、被処理ガスの含有溶剤蒸気を凝縮させて被処理ガスから分離回収する冷却回収部を設けるとともに、
この冷却回収部での二次冷却後の被処理ガスを再熱用熱媒と熱交換させて加熱することで被処理ガスの相対湿度を低下させる再熱器、及び、この再熱器で加熱した被処理ガスに残存する溶剤蒸気を吸着剤に吸着させて被処理ガスから分離回収する吸着回収部を設けてある溶剤回収設備に関する。
この種の溶剤回収設備は、冷却回収部での冷却による溶剤蒸気の分離回収及びそれに続く吸着回収部での吸着による溶剤蒸気の分離回収により被処理ガスからの含有溶剤蒸気の分離回収度を高く確保し、また、再熱器での加熱(再熱)により被処理ガスの相対湿度を低下させることで吸着回収部での溶剤蒸気の吸着効率を高めるようにしたものである。
そして従来、この種の溶剤回収設備としては、図2に示す如く、一次冷却器8での一次冷却の前の被処理ガスGを予冷用熱媒と熱交換させて予冷する予冷器7を設けるとともに、給気手段2により被処理ガス発生部1に供給する雰囲気調整用の給気ガスAを予熱用熱媒と熱交換させて予熱する給気ガス予熱器21を設け、この構成において、予冷器7と給気ガス予熱器21と再熱器11との三者にわたってその順に熱回収用の共通熱媒Nを循環させる熱回収用熱媒循環路28′を設けた溶剤回収設備があった。
つまり、この従来設備では、予冷器7での被処理ガスGとの熱交換で温度上昇した予冷用熱媒を予熱用熱媒として給気ガス予熱器21に供給するとともに、給気ガス予熱器21での給気ガスAとの熱交換で温度低下した予熱用熱媒を再熱用熱媒として再熱器11に供給し、かつ、再熱器11での被処理ガスGとの熱交換で更に温度低下した再熱用熱媒を予冷用熱媒として予冷器7に供給するといった形態で、上記の熱回収用熱媒循環路28′に共通熱媒Nを循環させることにより、被処理ガス発生部1から送出される溶剤蒸気含有の高温の被処理ガスGが保有する温熱を予冷器7において被処理ガスGの予冷に伴い回収するとともに、この回収温熱を用いて給気ガス予熱器21での給気ガスAの予熱及び再熱器11での被処理ガスGの加熱を順次行なうようにし、これにより設備の省エネルギ化を図っている(この従来設備を示す適当な文献がない)。
なお、図2において15aは吸着回収部である。また、図2に付記した各部の温度値℃及び風量値m3(N)/minは従来設備の各部におけるガス温度、ガス風量、熱媒温度等の一例を示すものである。
しかし(図2参照)、冷却回収部5において被処理ガスGの含有溶剤蒸気を凝縮させて分離回収するには、被処理ガスG(厳密には溶剤蒸気)を溶剤沸点よりも低温に冷却する必要があるが、冷却水Wを外気と気液接触させて放熱させる冷却塔23からの供給冷却水W(例えば夏場等では32℃〜37℃)を用いて被処理ガスGを冷却する一次冷却器8での冷却量は極限られているため、上記の従来設備では、NMP溶剤などの含有溶剤蒸気を十分に冷却凝縮させて分離回収するのに、一次冷却器8に続く二次冷却器10での必要冷却量がかなり大きなものになり、この為、二次冷却器10に供給する二次冷却用の低温熱媒C(即ち、冷水やブラインあるいは直膨式二次冷却器の場合には蒸発冷媒など)を生成する冷熱源機25(冷凍機)に大容量のものを要し、設備コストや運転コストが高くつくとともに設備の省エネルギ化が制限される問題があった。
また、上記従来設備では、二次冷却器10で被処理ガスGを所定の低温度に冷却することにおいて、外気状態の変動による冷却水温度の変動など何らかの原因で一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度が変動すると、それが二次冷却器10の必要冷却量にも直接に影響して、その変動相当分だけ二次冷却器10での冷却量(換言すれば、上記冷熱源機25の出力)を変更することが必要になり、この為、上記冷熱源機25の運転が非効率的なものになって、そのことからも運転コストの上昇や省エネルギ化の制限を招く、ないしは、上記冷熱源機25の運転が不安定になって溶剤蒸気の分離回収に悪影響を及ぼすなどの問題もあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、上記従来設備に対する合理的な改良により上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は溶剤回収設備に係り、その特徴は、
冷却水を外気と気液接触させて放熱させる冷却塔を設け、
一次冷却器と前記冷却塔との間で一次冷却用熱媒としての前記冷却水を循環させる循環路、及び、二次冷却器と冷凍機との間で二次冷却用熱媒を循環させる循環路を設け、
溶剤蒸気を含む被処理ガスを前記一次冷却器で前記冷却塔からの供給冷却水と熱交換させて一次冷却し、かつ、この一次冷却後の被処理ガスを前記二次冷却器で前記冷却水よりも低温の前記冷凍機からの供給二次冷却用熱媒と熱交換させて二次冷却することで、被処理ガスの含有溶剤蒸気を凝縮させて被処理ガスから分離回収する冷却回収部を設けるとともに、
この冷却回収部での二次冷却後の被処理ガスを再熱用熱媒と熱交換させて加熱することで被処理ガスの相対湿度を低下させる再熱器、及び、この再熱器で加熱した被処理ガスに残存する溶剤蒸気を吸着剤に吸着させて被処理ガスから分離回収する吸着回収部を設けてある溶剤回収設備であって、
前記冷却回収部における被処理ガスの通風経路において前記一次冷却器と前記二次冷却器との間に、一次冷却後の被処理ガスを二次冷却の前に再冷却用熱媒と熱交換させて再冷却する再冷却器を設け、
前記再熱器での被処理ガスとの熱交換で温度低下した再熱用熱媒を再冷却用熱媒として前記再冷却器に供給し、かつ、前記再冷却器での被処理ガスとの熱交換で温度上昇した再冷却用熱媒を再熱用熱媒として前記再熱器に供給する形態で、前記再熱器と前記再冷却器との間において冷熱回収用の共通熱媒を循環させる冷熱回収用熱媒循環路を設け
前記溶剤蒸気の発生部であって前記冷却回収部に送る被処理ガスを排出する被処理ガス発生部に雰囲気調整用の給気ガスを供給する給気手段、及び、この給気手段により被処理ガス発生部に供給する給気ガスを予熱用熱媒と熱交換させて予熱する給気ガス予熱器を設けるとともに、
前記冷却回収部における被処理ガスの通風経路において前記一次冷却器よりも上流側に、一次冷却前の被処理ガスを予冷用熱媒と熱交換させて予冷する予冷器を設け、
この予冷器での被処理ガスとの熱交換で温度上昇した予冷用熱媒を予熱用熱媒として前記給気ガス予熱器に供給し、かつ、前記給気ガス予熱器での給気ガスとの熱交換で温度低下した予熱用熱媒を予冷用熱媒として前記予冷器に供給する形態で、前記予冷器と前記給気ガス予熱器との間において温熱回収用の共通熱媒を循環させる温熱回収用熱媒循環路を設けてある点にある。
つまり、この第1特徴構成によれば(図1参照)、冷熱回収用熱媒循環路27において冷熱回収用の共通熱媒Naを循環させることにより、二次冷却後の被処理ガスGを再熱器11で再熱用熱媒としての共通熱媒Naと熱交換させて加熱(再熱)するのに伴い、二次冷却後の被処理ガスGが保有する冷熱(即ち、二次冷却器10での冷却で得た冷熱)を再熱用熱媒としての共通熱媒Naに回収することができる。
そして、この冷熱回収で冷却水Wよりも低温に温度低下した再熱用熱媒としての共通熱媒Naが再冷却用熱媒として一次冷却器8と二次冷却器10との間の再冷却器9に供給されることで、一次冷却後の未だ高温の被処理ガスGを二次冷却器10での二次冷却に先立ち再冷却器9で上記再冷却用熱媒としての共通熱媒Naと熱交換させて更に冷却する(即ち、上記回収冷熱を用いて冷却する)ことができ、これら一次冷却器8、再冷却器9、二次冷却器10での冷却により被処理ガスG中の溶剤蒸気を効率良く凝縮させて被処理ガスGから分離回収することができる。
また、再冷却器9での被処理ガスGとの熱交換で温度上昇した再冷却用熱媒としての共通熱媒Naが再熱用熱媒として再熱器11に供給されることで、上記の如く二次冷却後の被処理ガスGを再熱器11で再熱用熱媒としての共通熱媒Naと熱交換させて加熱(再熱)することができ、この加熱(再熱)により吸着回収部15aでの吸着による残存溶剤蒸気の分離回収に先立ち被処理ガスG′の相対湿度を低下させることができる。
したがって、上記構成によれば先述の従来設備に比べ、一次冷却後の被処理ガスGを再熱器11での回収冷熱を用いて再冷却器9で冷却する分(即ち、回収冷熱の利用分)だけ二次冷却器10での必要冷却量を低減することができて、その分、二次冷却器10に供給する二次冷却用の低温熱媒Cを生成する冷凍機25の必要出力も低減することができ、これにより、冷凍機25の小容量化が可能になる。
また、二次冷却器10で被処理ガスGを所定の低温度に冷却することにおいて、外気状態の変動による冷却水温度の変動など何らかの原因で一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度が変動したとしても、上記の如き再熱器11での回収冷熱を用いた再冷却器9での被処理ガスGの冷却により得られる変動緩衝作用(換言すれば、一次冷却後の被処理ガスGの温度変動を再冷却器9での冷却と二次冷却器10での冷却とで分担して吸収する作用)により、その変動に対して二次冷却器10で必要となる冷却量変更の変更幅(換言すれば、上記冷凍機25の出力変更幅)を縮小することができ、これにより、一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度変動に起因して生じる冷凍機運転の非効率化や不安定化も効果的に抑止することができる。
即ち、これらのことから、先述の従来設備に比べ設備コストや運転コストを効果的に低減し得るとともに、設備の省エネルギ化も効果的に促進することができ、そしてまた、冷凍機運転の不安定化により溶剤蒸気の分離回収に悪影響を及ぼすなどのことも効果的に抑止することができる。
また、上記第1特徴構成では、
前記溶剤蒸気の発生部であって前記冷却回収部に送る被処理ガスを排出する被処理ガス発生部に雰囲気調整用の給気ガスを供給する給気手段、及び、この給気手段により被処理ガス発生部に供給する給気ガスを予熱用熱媒と熱交換させて予熱する給気ガス予熱器を設けるとともに、
前記冷却回収部における被処理ガスの通風経路において前記一次冷却器よりも上流側に、一次冷却前の被処理ガスを予冷用熱媒と熱交換させて予冷する予冷器を設け、
この予冷器での被処理ガスとの熱交換で温度上昇した予冷用熱媒を予熱用熱媒として前記給気ガス予熱器に供給し、かつ、前記給気ガス予熱器での給気ガスとの熱交換で温度低下した予熱用熱媒を予冷用熱媒として前記予冷器に供給する形態で、前記予冷器と前記給気ガス予熱器との間において温熱回収用の共通熱媒を循環させる温熱回収用熱媒循環路を設けることから、次の機能も得ることができる。
つまり(図1参照)、上記温熱回収用熱媒循環路28において温熱回収用の共通熱媒Nbを循環させることにより、一次冷却前の被処理ガスGを予冷器7で予冷用熱媒としての共通熱媒Nbと熱交換させて予冷するのに伴い、一次処理前の被処理ガスGが保有する温熱(即ち、被処理ガス発生部1から送出される被処理ガスGの保有温熱)を予冷用熱媒としての共通熱媒Nbに回収することができる。
そして、この温熱回収で温度上昇した予冷用熱媒としての共通熱媒Nbが予熱用熱媒として給気ガス予熱器21に供給されることで、被処理ガス発生部1に供給する雰囲気調整用の給気ガスAを給気ガス予熱器21で上記予熱用熱媒としての共通熱媒Nbと熱交換させて予熱する(即ち、上記回収温熱を用いて予熱する)ことができる。
また、この給気ガス予熱器21での給気ガスAとの熱交換で温度低下した予熱用熱媒としての共通熱媒Nbが予冷用熱媒として予冷器7に供給されることで、上記の如く一次冷却前の被処理ガスGを予冷器7で予冷用熱媒としての共通熱媒Nbと熱交換させて予冷することができる。
したがって、予冷器7での回収温熱を用いて給気ガス予熱器21での給気ガスAの予熱及び再熱器11での被処理ガスGの加熱(再熱)を順次に行なうようにしていた先述の従来設備に比べ、予冷器7での回収温熱のうち再熱器11での被処理ガスGの加熱(再熱)に要していた分も給気ガス予熱器21での給気ガスAの予熱に使用(即ち、予冷器7での回収温熱の全てを給気ガス予熱器21での給気ガスAの予熱に使用)することができて、予冷器7での回収温熱を用いながらも給気ガス予熱器21での給気ガスAの予熱量を増大させることができ、その分、溶剤蒸気の発生部でもある被処理ガス発生部1において別途の熱源手段に要求される雰囲気調整のための熱出力(即ち、溶剤蒸気の発生に伴う熱消費に対して別途付与する温熱量)を効果的に低減することができる。
即ち、このことにより所期の設備コストや運転コストの低減及び省エネルギ化を設備全体として一層効果的に達成することができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記一次冷却器に供給する前記冷却水の流量を調整することで前記一次冷却器の出口又は前記再熱器の出口における被処理ガスの温度を設定目標温度に調整する一次冷却制御手段を設けてある点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば(図1参照)、冷却水W流量の調整による一次冷却器8での一次冷却量の調整により一次冷却器8の出口又は再熱器11の出口における被処理ガスG,G′の温度を設定目標温度に調整するから、前述の如く再熱器11での回収冷熱を用いた再冷却器9での被処理ガスGの冷却により二次冷却器10での必要冷却量を低減した状態(換言すれば、二次冷却用熱媒Cを生成する冷凍機25の必要出力を低減した状態)を被処理ガス発生部1から送出される被処理ガスGの温度変化等にかかわらず安定的に保つことができ、これにより、冷凍機25の小容量化を一層効果的に達成することができる。
また、一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度が何らかの原因で変動することに対して得られる前述の如き変動緩衝作用とも相まって、冷凍機運転の非効率化や不安定化も一層効果的に抑止することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記吸着回収部で吸着剤に吸着させた溶剤蒸気を被処理ガスよりも小風量の脱着用ガスへ脱着させて脱着用ガスを前記再熱器で加熱した被処理ガスの残存溶剤蒸気濃度よりも溶剤蒸気濃度の高い濃縮ガスにする濃縮部を設け、
前記冷却回収部への被処理ガスの供給に併行して、この濃縮部での生成濃縮ガスを前記冷却回収部に供給する濃縮ガス送給路を設けてある点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば(図1参照)、吸着回収部15aに送る被処理ガスG′に残存する溶剤蒸気を吸着回収部15aでの吸着剤Xによる吸着と上記濃縮部15bでの吸着剤Xからの脱着とにより小風量の脱着用ガスHへ移行させて溶剤蒸気濃度を再び高めた濃縮ガスH′を生成し、この濃縮ガスH′を冷却回収部5への被処理ガスGの供給に併行して濃縮ガス送給路33を通じ冷却回収部5に供給するから、被処理ガスGに含まれる溶剤蒸気に対して冷却回収部5での冷却による溶剤蒸気の分離回収処理を実質的に繰り返す処理形態にすることができ、これにより溶剤蒸気の分離回収度を一層高めることができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
通気性の吸着剤層をロータ回転方向に並べて配置した吸着ロータを設けるとともに、前記再熱器で加熱した被処理ガスを吸着ロータの吸着剤層に通過させる吸着域部を前記吸着回収部として吸着ロータ回転域のロータ回転方向における一部に設け、かつ、脱着用ガスを吸着ロータの吸着剤層に通過させる脱着域部を前記濃縮部として吸着ロータ回転域のロータ回転方向における他部に設け、
この吸着ロータの被処理ガス通過方向における端部に通気性の除湿剤層をロータ回転方向に並べて配置してある点にある。
つまり、この第4特徴構成によれば(図1参照)、前記吸着回収部での吸着による残存溶剤蒸気の分離回収として、再熱器11で加熱した被処理ガスG′を上記吸着域部15aにおいて吸着ロータ12の吸着剤層Xに通過させることで、その被処理ガスG′に残存する溶剤蒸気を吸着剤層Xの吸着剤に吸着させて被処理ガスG′から分離回収することができる。
また、前記濃縮部での濃縮ガスの生成として、脱着用ガスHを上記脱着域部15bで吸着ロータ12の吸着剤層Xに通過させることで、上記吸着域部15aにおいて吸着剤層Xの吸着剤が吸着した溶剤蒸気を小風量の脱着用ガスHに脱着移行させて濃縮ガスH′を生成することができる。
したがって、吸着ロータ12の回転によりロータ各部の吸着剤層Xを吸着域部15aと脱着域部15bとに交互に位置させることで、被処理ガスG′に残存する溶剤蒸気を吸着により分離回収することと、吸着した溶剤蒸気を小風量の脱着用ガスHに脱着させて濃縮ガスH′を生成することとを併行して連続的に行なうことができる。
そしてまた、この吸着ロータ12の被処理ガス通過方向における端部に通気性の除湿剤層Yをロータ回転方向に並べて配置するから、上記吸着域部15aでは、被処理ガスG′を吸着ロータ12における吸着剤層Xへの通過に続き上記除湿剤層Yへ通過させる形態で、吸着による残存溶剤蒸気の分離回収に続き被処理ガスG′に除湿処理を施すことができ、また、上記脱着域部15bでは、脱着用ガスHを吸着ロータ12における吸着剤層Xへの通過に先立ち上記除湿剤層Yに通過させる形態で、吸着域部15aでの除湿処理に用いた後の除湿剤層Yを脱着用ガスHにより再生処理することができ、これにより、これら除湿剤層Yによる除湿処理と除湿剤層Yの再生処理も吸着ロータ12の回転に伴い併行して連続的に行なうことができる。
即ち、上記第4特徴構成によれば、吸着回収部15a(吸着域部)において残存溶剤蒸気を分離回収した後の浄化被処理ガスG″を除湿した上で被処理ガス発生部1への給気ガスAとして用いるなど何らかの用途に使用する場合に、その浄化被処理ガスG″に対する除湿処理とその除湿処理に用いた除湿剤の再生処理も上記吸着ロータ12を用いて残存溶剤蒸気の分離回収及び濃縮ガスH′の生成とともに行うことができ、これにより、浄化被処理ガスG″を除湿処理するとともに除湿剤を再生処理する専用装置を別途に付加装備するのに比べ、設備をコンパクト化し得るとともに設備コストも低減することができる。
また、条件設定等によっては、前記濃縮ガス送給路33を通じて冷却回収部5へ返送する濃縮ガスH′の低湿化にも上記除湿剤層Yを寄与させ、これにより、冷却回収部5(特に二次冷却器10)で回収される凝縮溶剤(液溶剤)の純度を高めることもできる。
図1はリチウムイオン電池の生産施設に装備した溶剤回収設備を示し、1はNMP溶剤を含む製品を処理する処理炉であり、この処理炉1の炉内は雰囲気調整用の熱源手段により所定の高温度(例えば100℃)に維持されるため炉内では製品からNMP溶剤の蒸気が発生する。
また、この処理炉1では、雰囲気調整用の給気ガスとして新鮮外気OAを含む調整用空気Aが給気手段である給気ファン2により給気路3を通じて供給され、その空気供給に伴い炉内発生の溶剤蒸気を含む高温の炉内ガスGが処理炉1から排出される。
本例の溶剤回収設備は、この排出炉内ガスGを被処理ガスとし、排ガス路4を通じて導かれる被処理ガスGから含有溶剤蒸気(NMP溶剤の蒸気)を分離回収するものであり、主要部として冷却回収部5及び吸脱着式の濃縮装置6を備えている。
冷却回収部5は、ケーシング5a内における被処理ガスGの通風経路にその上流側から順に被処理ガスGに対する予冷器7、一次冷却器8、再冷却器9、二次冷却器10、再熱器11を配置したものであり、これらの内装各器はコイル式熱交換器からなり、予冷器7及び再冷却器9は温熱回収器を兼ね、再熱器11は冷熱回収器を兼ねるものである。
吸脱着式の濃縮装置6は、通気性の吸着剤層Xをロータ回転方向に並べて配置した吸着ロータ12を備え、この吸着ロータ12を内装した装置ケーシング6aの内部は、被処理ガス通風ファン13を介装した中継路14を通じて冷却回収部5の出口から導かれる被処理ガスG′を吸着ロータ12の吸着剤層Xに通過させる吸着域部15aと、脱着用ガス供給路16を通じて導かれる高温の脱着用ガスHを吸着ロータ12の吸着剤層Xに通過させる脱着域部15bとに区画してある。
即ち、吸着ロータ12の回転域におけるロータ回転方向の一部を吸着域部15aとし、かつ、吸着ロータ12の回転域におけるロータ回転方向の他部を脱着域部15bとする状態に、吸着ロータ12を装置ケーシング6a内における吸着域部15aと脱着域部15bとに跨らせて配置し、この配置の吸着ロータ12を回転させることで吸着ロータ各部の吸着剤層Xを吸着域部15aと脱着域部15bとに交互に位置させる。
濃縮装置6の吸着域部15aは、冷却回収部5で処理した後の被処理ガスG′に残存する溶剤蒸気を被処理ガスG′から分離回収する吸着回収部として機能するが、この吸着域部15aで残存溶剤蒸気を分離回収した後の浄化被処理ガスG″は処理済ガスとして濃縮装置6から処理済ガス路17へ導出し、この処理済ガスG″のうちの一部は脱着用ファン18及び脱着用ガス加熱器19を介装した脱着用ガス供給路16を通じ、高温に加熱した状態で脱着用ガスHとして濃縮装置6の脱着域部15bに供給する。
また、処理済ガスG″のうちの他の一部は、混合路20bを通じて外気路20aからの取り入れ外気OAと混合し、この混合空気Aを調整用空気として給気路3を通じ給気ファン2により前記処理炉1に供給する。そして、この給気路3には、冷却回収部5に供給する被処理ガスGからの回収温熱を用いて給気ガスとしての調整用空気Aを予熱する給気ガス予熱器21及び除塵用のフィルタ22を介装してある。なお、処理済ガスG″の残部は処理済ガス路17を通じて屋外に排出する。
この溶剤回収設備で使用する熱媒については、一次冷却器8と冷却塔23との間で一次冷却用熱媒としての冷却水Wを循環させる冷却水循環路24、二次冷却器10と冷凍機25との間で二次冷却用熱媒としての冷水Cを循環させる冷水循環路26を設けるとともに、再熱器11と再冷却器9との間で冷熱回収用の共通熱媒Naを循環させる冷熱回収用熱媒循環路27を設けてある。
また、被処理ガスGからの回収温熱を用いた調整用空気Aの予熱のために冷却回収部5の予冷器7と給気ガス予熱器21との間で温熱回収用の共通熱媒Nbを循環させる温熱回収用熱媒循環路28を設けてある。
次にこの溶剤回収設備の運転について説明すると、排ガス路4を通じて処理炉1から冷却回収部5に供給される高温の被処理ガスGを冷却回収部5における予冷器7、一次冷却器8、再冷却器9、二次冷却器10の夫々で各熱媒Nb,W,Na,Cと熱交換させて段階的に冷却し、この冷却回収部5での段階的な冷却過程(主には二次冷却の過程)において被処理ガスGの含有溶剤蒸気を凝縮させることで被処理ガスGから溶剤蒸気を分離回収する。
冷却回収部5には、凝縮により落下する溶剤蒸気の凝縮液(即ち、液溶剤)を受け止める受液パン29を設けてあり、この受液パン29で受け止めた凝縮液は排液路30aを通じて回収容器30bに回収する。
また、二次冷却器10で二次冷却した後の被処理ガスGは再熱器11において冷熱回収用の共通熱媒Naと熱交換させて加熱(再熱)し、この再熱器11での加熱により相対湿度を低下させた被処理ガスG′を濃縮装置6の吸着域部15aに供給することで、濃縮装置6の吸着ロータ12における吸着剤層Xの溶剤蒸気に対する吸着効率を高める。
そして、被処理ガスGに対する再熱器11での加熱及び再冷却器9での冷却については、前述の冷熱回収用熱媒循環路27を通じて再熱器11と再冷却器9との間で冷熱回収用の共通熱媒Naを循環ポンプPaにより循環させることにより、二次冷却後の被処理ガスGを再熱器11で冷熱回収用の共通熱媒Naと熱交換させて加熱するのに伴い、二次冷却後の被処理ガスGが保有する冷熱(主には二次冷却器10での冷却で得た冷熱)を冷熱回収用の共通熱媒Naに回収し、この冷熱回収で低温化した冷熱回収用の共通熱媒Naを再冷却器9に供給して一次冷却後の被処理ガスGと熱交換させることで、一次冷却後の未だ高温の被処理ガスGを二次冷却器10での二次冷却に先立ち再冷却器9で冷却する。
また、再冷却器9での被処理ガスGとの熱交換で冷却水温度近くまで温度上昇した冷熱回収用の共通熱媒Naを再熱器11に供給して二次冷却後の被処理ガスGと熱交換させることで、前述の如く二次冷却後の被処理ガスGを加熱(再熱)して濃縮装置6に供給する被処理ガスG′の相対湿度を低下させる。
即ち、このように再熱器11での回収冷熱を用いて一次冷却後の被処理ガスGを二次冷却に先立ち再冷却器9で十分に冷却することで、二次冷却器10での必要冷却量を低減して二次冷却用熱媒としての冷水Cを生成する冷凍機25の小容量化を可能にする。
また、二次冷却器10で被処理ガスGを所定の低温度まで冷却することにおいて、冷却水温度の変動など何らかの原因で一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度が変動したとしても、再熱器11での回収冷熱を用いた再冷却器9での被処理ガスGの冷却で得られる変動緩衝作用(換言すれば、一次冷却後の被処理ガスGの温度変動を再冷却器9での冷却と二次冷却器10での冷却とで分担して吸収する作用)により、その温度変動に起因する冷凍機運転の非効率化や不安定を抑止する。
さらに、本例の溶剤回収設備では一次冷却制御手段として、一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度を検出する温度センサ31、及び、この温度センサ31の検出温度に基づき冷却水循環路24における冷却水ポンプ24aのインバータ制御(ないしは流量調整弁の調整)により一次冷却器8への冷却水Wの供給流量を調整して、一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度を設定目標温度に調整する一次冷却制御器32Aを設けてある。
つまり、このように冷却水供給流量の調整により一次冷却器8の出口における被処理ガスGの温度を設定目標値に調整することで、前述の如く再熱器11での回収冷熱を用いた再冷却器9での被処理ガスGの冷却により二次冷却器10の必要冷却量及び冷凍機25の必要出力を低下させた状態を一層安定的に維持する。
なお、この一次冷却制御は、一次冷却器8の出口における被処理ガスの温度調整に代え、再熱器11の出口における被処理ガスG′の温度を一次冷却器8に対する冷却水供給流量の調整により設定目標温度に調整する形態のものにしてもよい。
また、本例の溶剤回収装置では、二次冷却器10の入口冷水温度及び出口冷水温度の夫々を設計温度に維持するように、冷水循環路26における冷水ポンプ26aをインバータ制御する(ないしは流量調整弁を調整する)とともに冷凍機25の出力をインバータ制御により調整する二次冷却制御器32Bを設けてある。
被処理ガスGに対する予冷器7での予冷及び調整用空気Aに対する給気ガス予熱器21での予熱については、前述の温熱回収用熱媒循環路28を通じて予冷器7と給気ガス予熱器21との間で温熱回収用の共通熱媒Nbを循環ポンプPbにより循環させることにより、被処理ガスGを予冷器7で温熱回収用の共通熱媒Nbと熱交換させて予冷するのに伴い、処理炉1からの高温の被処理ガスGが保有する温熱を温熱回収用の共通熱媒Nbに回収し、この温熱回収で高温化した温熱回収用の共通熱媒Nbを給気ガス予熱器21に供給して調整用空気Aと熱交換させることで、予冷器7での回収温熱の全てを用いて給気ガス予熱器21で調整用空気Aを極力高温に加熱し、これにより、溶剤蒸気の発生がある被処理ガス発生部としての処理炉1が備える雰囲気調整用の熱源手段に要求される熱出力を低減する。
そして、この給気ガス予熱器21での調整用空気Aとの熱交換で温度低下した温熱回収用の共通熱媒Nbを予冷器7に供給して被処理ガスGと熱交換させることで、前述の如く一次冷却前の被処理ガスGを予冷器7で予冷する。
以上の如き冷却回収部5での処理に続き、再熱器11で加熱した被処理ガスG′は中継路14を通じ濃縮装置6の吸着域部15aに供給して吸着ロータ12の吸着剤層Xに通過させることで、その被処理ガスG′に残存する溶剤蒸気を吸着剤層Xの吸着剤に吸着させて被処理ガスG′から分離回収する。
また、これに併行して、吸着域部15aで溶剤蒸気を吸着した吸着剤層Xを吸着ロータ12の回転により脱着域部15bに移動させて、その吸着剤層Xに対し高温の脱着用ガスHを通過させることで、吸着域部15aにおいて吸着剤層Xが吸着した溶剤蒸気を脱着域部15bにおいて被処理ガスGよりも小風量の脱着用ガスHに脱着移行させ、これにより、その脱着用ガスHを再熱器11で加熱した後の被処理ガスG′における残存溶剤蒸気濃度よりも溶剤蒸気濃度を高めた濃縮ガスH′にする。
そして、本例の溶剤回収設備では、濃縮装置6の脱着域部15bで生成した濃縮ガスH′を濃縮ガス送給路33を通じて処理炉1からの被処理ガスGとともに冷却回収部5に供給するようにしてあり、これにより、処理炉1からの被処理ガスGに含まれる溶剤蒸気に対して冷却回収部5での冷却による溶剤蒸気の分離回収処理を実質的に繰り返す処理形態にして溶剤蒸気の分離回収度を一層高める
なお、図1に付記した各部の温度値℃及び風量値m3(N)/minは本例溶剤回収設備の各部におけるガス温度、ガス風量、熱媒温度等の一例を示すものである。
また、本例の溶剤回収設備において、濃縮装置6おける吸着ロータ12の被処理ガス通過方向における端部に図中破線で示す如き除湿剤層Yをロータ回転方向に並べて付加装備し、これにより、濃縮装置6の吸着域部15aでは被処理ガスGを吸着ロータ12における吸着剤層Xへの通過に続き除湿剤層Yに通過させ、また、濃縮装置6の脱着域部15bでは脱着用ガスHを吸着ロータ12における吸着剤層Xへの通過に先立ち除湿剤層Yに通過させる形態にして、吸着による被処理ガスG′からの残存溶剤蒸気の分離回収と脱着による濃縮ガスH′の生成とを吸着ロータ12の回転に伴い併行して連続に行なうのと同時に、残存溶剤蒸気を分離回収した後の浄化被処理ガスG′を除湿剤層Yにより除湿する除湿処理、及び、その除湿処理に用いた除湿剤層Yを脱着用ガスHにより再生する再生処理も吸着ロータ12の回転に伴い併行して連続に行なうようにしてもよい。
すなわち、この構成によれば、処理炉1に供給する調整用空気Aを低湿化して処理炉1での溶剤蒸気の発生を促進することを吸着ロータ12に対する除湿剤層Yの付加装備だけで容易に実現することができる。また条件設定等によっては、濃縮ガス送給路33を通じて冷却回収部5へ返送する濃縮ガスH′の低湿化にも上記除湿剤層Yを寄与させ、これにより、冷却回収部5(特に二次冷却器10)で回収される凝縮溶剤(液溶剤)の純度を高めることもできる。
上記実施形態では、電池生産で発生するNMP溶剤蒸気を含むガスから含有NMP溶剤蒸気を分離回収する例を示したが、本発明による溶剤回収設備は各種分野で発生する種々の溶剤蒸気の分離回収に適用することができる。
本発明の溶剤回収設備における各部のガス温度、ガス風量、熱媒温度は図1における記載例に限られるものではなく、設備の運転条件や回収対象の溶剤蒸気などに応じて種々変更することができる。
実施形態を示す溶剤回収設備の構成図 従来設備の構成図
24 冷却水の循環路
25 冷凍機
26 二次冷却用熱媒の循環路
G 被処理ガス
8 一次冷却器
23 冷却塔
W 冷却水
10 二次冷却器
C 二次冷却用熱媒
5 冷却回収部
11 再熱器
X 吸着剤,吸着剤層
15a 吸着回収部,吸着域部
9 再冷却器
Na 冷熱回収用の共通熱媒
27 冷熱回収用熱媒循環路
31,32 一次冷却制御手段
1 被処理ガス発生部
A 給気ガス
2 給気手段
21 給気ガス予熱器
7 予冷器
Nb 温熱回収用の共通熱媒
28 温熱回収用熱媒循環路
H 脱着用ガス
H′ 濃縮ガス
15b 濃縮部,脱着域部
33 濃縮ガス送給路
12 吸着ロータ
Y 除湿剤層

Claims (4)

  1. 冷却水を外気と気液接触させて放熱させる冷却塔を設け、
    一次冷却器と前記冷却塔との間で一次冷却用熱媒としての前記冷却水を循環させる循環路、及び、二次冷却器と冷凍機との間で二次冷却用熱媒を循環させる循環路を設け、
    溶剤蒸気を含む被処理ガスを前記一次冷却器で前記冷却塔からの供給冷却水と熱交換させて一次冷却し、かつ、この一次冷却後の被処理ガスを前記二次冷却器で前記冷却水よりも低温の前記冷凍機からの供給二次冷却用熱媒と熱交換させて二次冷却することで、被処理ガスの含有溶剤蒸気を凝縮させて被処理ガスから分離回収する冷却回収部を設けるとともに、
    この冷却回収部での二次冷却後の被処理ガスを再熱用熱媒と熱交換させて加熱することで被処理ガスの相対湿度を低下させる再熱器、及び、この再熱器で加熱した被処理ガスに残存する溶剤蒸気を吸着剤に吸着させて被処理ガスから分離回収する吸着回収部を設けてある溶剤回収設備であって、
    前記冷却回収部における被処理ガスの通風経路において前記一次冷却器と前記二次冷却器との間に、一次冷却後の被処理ガスを二次冷却の前に再冷却用熱媒と熱交換させて再冷却する再冷却器を設け、
    前記再熱器での被処理ガスとの熱交換で温度低下した再熱用熱媒を再冷却用熱媒として前記再冷却器に供給し、かつ、前記再冷却器での被処理ガスとの熱交換で温度上昇した再冷却用熱媒を再熱用熱媒として前記再熱器に供給する形態で、前記再熱器と前記再冷却器との間において冷熱回収用の共通熱媒を循環させる冷熱回収用熱媒循環路を設け、
    前記溶剤蒸気の発生部であって前記冷却回収部に送る被処理ガスを排出する被処理ガス発生部に雰囲気調整用の給気ガスを供給する給気手段、及び、この給気手段により被処理ガス発生部に供給する給気ガスを予熱用熱媒と熱交換させて予熱する給気ガス予熱器を設けるとともに、
    前記冷却回収部における被処理ガスの通風経路において前記一次冷却器よりも上流側に、一次冷却前の被処理ガスを予冷用熱媒と熱交換させて予冷する予冷器を設け、
    この予冷器での被処理ガスとの熱交換で温度上昇した予冷用熱媒を予熱用熱媒として前記給気ガス予熱器に供給し、かつ、前記給気ガス予熱器での給気ガスとの熱交換で温度低下した予熱用熱媒を予冷用熱媒として前記予冷器に供給する形態で、前記予冷器と前記給気ガス予熱器との間において温熱回収用の共通熱媒を循環させる温熱回収用熱媒循環路を設けてある溶剤回収設備。
  2. 前記一次冷却器に供給する前記冷却水の流量を調整することで前記一次冷却器の出口又は前記再熱器の出口における被処理ガスの温度を設定目標温度に調整する一次冷却制御手段を設けてある請求項1記載の溶剤回収設備。
  3. 前記吸着回収部で吸着剤に吸着させた溶剤蒸気を被処理ガスよりも小風量の脱着用ガスへ脱着させて脱着用ガスを前記再熱器で加熱した被処理ガスの残存溶剤蒸気濃度よりも溶剤蒸気濃度の高い濃縮ガスにする濃縮部を設け、
    前記冷却回収部への被処理ガスの供給に併行して、この濃縮部での生成濃縮ガスを前記冷却回収部に供給する濃縮ガス送給路を設けてある請求項1又は2記載の溶剤回収設備。
  4. 通気性の吸着剤層をロータ回転方向に並べて配置した吸着ロータを設けるとともに、前記再熱器で加熱した被処理ガスを吸着ロータの吸着剤層に通過させる吸着域部を前記吸着回収部として吸着ロータ回転域のロータ回転方向における一部に設け、かつ、脱着用ガスを吸着ロータの吸着剤層に通過させる脱着域部を前記濃縮部として吸着ロータ回転域のロータ回転方向における他部に設け、
    この吸着ロータの被処理ガス通過方向における端部に通気性の除湿剤層をロータ回転方向に並べて配置してある請求項3記載の溶剤回収設備。
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