JP5242287B2 - 半導体薄膜の結晶性評価装置及び結晶性評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体薄膜の結晶性を評価するための装置及び方法に関する。
近年、液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと称す)としては、アモルファスシリコン(a−Si)薄膜を用いた従来のアモルファスシリコン半導体トランジスタ(a−Si TFT)に代わり、多結晶シリコン(p−Si)薄膜を用いた多結晶シリコン半導体薄膜トランジスタ(p−Si TFT)が用いられている。p−Si TFTは、電子移動度の高いシリコン半導体薄膜であり、液晶表示装置の表示の高精細化、高画質化及び応答速度の高速化が実現できる。
p−Si TFTに用いられるp−Si薄膜は、液晶表示装置に用いられるガラス基材等の表面に形成される。基材表面にp−Si薄膜を形成する方法としては、予め基材表面に形成したa−Si薄膜を溶融結晶化してp−Si薄膜に変化させる方法が用いられる。a−Si薄膜を溶融結晶化してp−Si薄膜に変化させる方法としては、a−Si薄膜にエキシマレーザを照射してアニールし、結晶化させるエキシマレーザアニール法(excimer laser anneal法:以下ELA法と称す)が多用されている。しかしながら、ELA法により得られるp−Si薄膜の結晶粒子径や結晶方位等の結晶構造は、予め形成されたa−Si薄膜の膜厚のバラつきや照射するエキシマレーザのパルス変動等の製造条件により変動する。したがって、p−Si薄膜の製造において、安定した品質の製品を高い歩留まりで得るためには、得られたp−Si薄膜の結晶性を製造ラインにおいてオンライン上で短時間で評価し、その結果をp−Si薄膜の製造条件に迅速にフィードバックすることが求められていた。
p−Si薄膜の結晶性を評価する方法として、従来から、X線回折法、ラザフォード後方散乱法、又は透過電子回折法等を用いた方法が知られているが、これらの方法は、何れも測定に比較的長い時間を要したり、測定対象を破壊して測定資料を調製することを要する破壊試験であるために、製造ラインにおいてオンライン上で短時間で評価することが困難であり、評価結果を迅速に製造条件にフィードバックすることが困難であった。
また、特許文献1のように、ラマン分光法を用いたシリコン半導体薄膜の結晶性の評価方法が知られている。
ラマン分光法を用いたシリコン半導体薄膜の結晶性の評価方法は、測定対象を破壊することを要しない点では優れている。しかしながら、ラマン分光法を用いた結晶性の評価方法で検出するラマン散乱光の強度は、非常に微弱である。したがって、正確な評価結果を得るためには、複数回の測定により測定結果を積算する必要があり、迅速に正確な評価結果を得るという観点からは不充分な測定方法であった。特に、製造ラインにおいて、形成された薄膜をオンライン上で評価し、迅速にその評価結果を製造条件にフィードバックするために採用する方法としては不向きなものであった。
そして、上記各問題点を解決するための方法としては、マイクロ波光伝導減衰法(以下、μ―PCD法と称す)が知られている。μ―PCD法は、半導体薄膜にパルス状の励起光を照射することによって半導体内に光励起キャリアを生成させ、その後に光励起キャリアが再結合することにより減少する際の減少速度をもって半導体薄膜の評価を行うものである。このμ―PCD法を採用することにより、p−Si薄膜を破壊することなく迅速に結晶性の評価が可能となる。
特開2004−226260号公報
しかしながら、μ―PCD法では、ガラス基材の面内分布や誘電率ムラが存在すると、測定値が変動するという問題があった。つまり、評価対象箇所におけるガラス基材の厚さやガラス基板の誘電率が異なると、その上に成膜されているp−Si薄膜が同程度の結晶性を有している場合でも、測定値が変動するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基材の厚みや誘電率の変動にかかわらず、精度良く半導体薄膜の結晶性を評価することができる装置及び方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る結晶性評価装置は、基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための装置であって、前記半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射部と、前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と、前記半導体薄膜からのマイクロ波の反射波から得られる信号に含まれる直流成分及び交流成分の強度を検出可能な検出部と、既知の誘電率、厚み及び結晶性に設定された試料について予め測定された前記交流成分の強度のピーク値と前記直流成分の強度とをパラメータとして前記半導体薄膜の結晶性を示す指標データを記憶する記憶部と、結晶性が未知である試料について前記検出部により検出された前記交流成分の強度のピーク値、前記直流成分の強度、及び前記指標データに基づいて、当該試料の結晶性を評価する評価部とを備え、前記直流成分は、前記基材の誘電率及び基材の厚みに起因して変動するものであり、前記交流成分は、前記誘電率、厚み及び前記キャリアの生成に起因して変動するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る結晶性評価方法は、基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための方法であって、基材の誘電率、基材の厚み及び半導体薄膜の結晶性が既知の値に設定された基準試料について、前記半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射するとともに、励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を照射する工程と、前記基準試料の半導体薄膜からのマイクロ波の反射波から得られる信号に含まれる直流成分の強度及び交流成分の強度のピーク値をそれぞれ測定する工程と、前記基準試料について測定された交流成分の強度のピーク値と直流成分の強度とをパラメータとして前記半導体薄膜の結晶性を示す指標データを作成する工程と、結晶性が未知である測定対象試料について、前記交流成分の強度のピーク値及び直流成分の強度を測定する工程と、前記測定対象試料について測定された交流成分の強度のピーク値、直流成分の強度、及び前記指標データに基づいて、測定対象試料の結晶性を評価する工程とを含み、前記直流成分は、前記基材の誘電率及び厚みに起因して変動するものであり、前記交流成分は、前記誘電率、厚み及びキャリアの生成に起因して変動するものであることを特徴とする。
本発明によれば、半導体薄膜の表面からの反射波から得られる信号に含まれる、基材の誘電率及び基材の厚みに応じて変動する直流成分の強度と、誘電率、厚み及びキャリアの生成に応じて変動する交流成分のピーク値とを利用して、半導体薄膜の結晶性を評価することとしているため、基材の厚みの変動にかかわらず、精度良く結晶性の評価を行うことが可能となる。その理由は、以下の通りである。
従来のマイクロ波光伝導減衰法(以下、μ―PCD法と称す)では、パルス状の励起光を半導体薄膜に照射してキャリアを生成させた上で、キャリアの再結合による減衰時間に基づいて結晶性の評価を行うこととしていた。具体的には、キャリアが生成されると、半導体薄膜の反射率が増加するため、キャリアの生成された範囲にマイクロ波を照射し、このマイクロ波の反射波の強度を検出することによって前記減衰時間が測定される。ここで、前記減衰時間を測定するための反射波の強度としては、基材の誘電率、厚み及びキャリアの生成に起因して変動する交流成分から基材の誘電率及び厚みに起因して変動する直流成分を差し引いた差分強度を用いることが行われている。これにより、励起光の照射による特性変化のみが抽出された信号となるため、S/N比が向上し、精度の高い評価が可能となる。
しかし、μ―PCD法を使用する場合、基材の誘電率及び厚みの変動に応じてシリコン半導体薄膜における電界強度が変動する。電界強度が変動すると、前記交流成分だけでなく直流成分の強度も変動することになり、前記差分強度の信号レベルも変動してしまう。以下、この点について図4〜図6を用いて説明する。
図4に示すように、マイクロ波放射部により放射されたマイクロ波は、基材2を支持するステージ5で反射して定在波W1を構成する。ここで、基材2の厚みが一定のままその誘電率が変化(例えば、増加)した場合、定在波W1は、その波長が変化して(短くなって)定在波W2となる。これにより、シリコン半導体薄膜3に対する定在波W1、W2の交差範囲が範囲E1からE2に変化することになる結果、シリコン半導体薄膜3における電界強度が変動する。また、図5及び図6に示すように、基材2の誘電率が一定のまま、基材2の厚みが変化した場合には、定在波W3の波長が一定のままシリコン半導体薄膜3の位置が上下に変動することになるため、シリコン半導体薄膜3と定在波W3との交差範囲がE3からE4に変化して、シリコン半導体薄膜3における電界強度が変動する。このようにシリコン半導体薄膜3における電界強度が異なる場合には、前記差分強度が異なるものとなり、このような差分強度に基づいて減衰時間を測定しても、正確な結晶性の評価を行うことができなかった。
そこで、本発明では、基材の誘電率、基材の厚み及びシリコン半導体薄膜の結晶性を既知の値に設定した試料について予め測定された直流成分の強度と交流成分の強度のピーク値とをパラメータとして結晶性を示す指標データを予め準備しておくこととしている。そのため、実際に検出された直流成分の強度及び交流成分の強度のピーク値をパラメータとして前記指標データに代入することにより、結晶性の良否を評価することができる。したがって、本発明によれば、基材の誘電率及び基材の厚みの変動にかかわらず、半導体薄膜の結晶性を精度良く特定することが可能となる。
前記結晶性評価装置において、前記マイクロ波放射部は、前記半導体薄膜のうち、前記励起光の照射範囲と、前記励起光の照射範囲外とにそれぞれマイクロ波を放射するように構成され、前記検出部は、前記照射範囲からの反射波から前記照射範囲外からの反射波を差し引いた差信号に相当する信号を前記交流成分として検出するとともに、前記照射範囲からの反射波と前記照射範囲外からの反射波との和信号に相当する信号を前記直流成分として検出するように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、直流成分及び交流成分を容易に検出することが可能となる。
前記結晶性評価装置において、前記指標データには、特定の結晶性で、かつ、基材の誘電率及び厚みが異なる複数の試料について予め測定された値をそれぞれ結ぶ指標線が設定されており、前記評価部は、前記指標線よりも結晶性が高いか否かを評価するように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記指標線を結晶性の良否のしきい値として設定することにより、半導体薄膜の良否判定を容易に行うことが可能となる。
前記結晶性評価装置において、前記評価部は、前記検出部により検出された交流成分の強度及び直流成分の強度により定まる値が指標データに存在しない場合に、当該指標データを補間して対応する結晶性を推定することが好ましい。
このようにすれば、指標データに含まれていない結晶性を示す場合であっても、指標データに存在するデータを利用して結晶性を推定することが可能となる。
本発明によれば、基材の誘電率や厚みの変動にかかわらず、精度良く半導体薄膜の結晶性を評価することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。
図1を参照して、本実施形態に係る結晶性評価装置1は、ガラス基板2とこのガラス基板2上に成膜された多結晶シリコン(以下、p−Siと称す)半導体薄膜3とを有する試料4の前記p−Si半導体薄膜3の結晶性を評価するためのものである。なお、本実施形態に係るガラス基板2としては、縦横730mm×920mmで厚さ0.7mmのものを使用している。
具体的に、結晶性評価装置1は、前記試料4を載置するためのステージ5と、ステージ5上に配置された試料4に紫外光を照射するための励起光源(励起光照射部)6と、前記試料4にマイクロ波を放射するためのマイクロ波放射部7と、試料4からのマイクロ波の反射波の強度を検出するための検出部8と、この検出部8による検出結果に基づいてp−Si半導体薄膜3の結晶性を評価するコンピュータ(記憶部、評価部)9と、前記ステージ5の駆動を制御するためのステージコントローラ10とを備えている。
ステージ5は、試料4のp−Si半導体薄膜3の表面を上に向けた状態で試料4を載置することが可能に構成された金属製(本実施形態ではアルミニウム製)の板である。また、ステージ5は、試料4を載置するための面と平行な平面に沿って駆動可能な状態で図外の駆動機構に支持されている。この駆動機構がステージコントローラ10により制御される。
励起光源6は、波長349mm、パルス幅10ns、パルスエネルギー10uJ/pulseとされた紫外光を出射する。具体的には、YLFレーザの第三高調波として得られた紫外光を利用している。この励起光源6からの出射光は、φ1.5mmのスポット径でp−Si半導体薄膜3に照射される。前記励起光の波長(349mm)においては、p−Si半導体薄膜3に対する励起光の浸透長は、約10nmであり、p−Si半導体薄膜3の膜厚50nmと比較して十分に小さいため、効率良くキャリアの生成が行われる。
マイクロ波放射部7は、マイクロ波放射器11と、マイクロ波の進路を調整するための方向性結合器12と、方向性結合器12と前記ステージ5との間に設けられた導波管14と、マイクロ波を2分割するための分配器15とを備えている。マイクロ波放射器11から放射されたマイクロ波は、方向性結合器12により導波管14に導かれ、この導波管14を通ってステージ5上の試料4のp−Si半導体薄膜3の表面に導かれる。具体的に、マイクロ波は、p−Si半導体薄膜3の表面のうち前記励起光が照射された範囲に導かれる。そして、試料4又はステージ5で反射されたマイクロ波は、前記導波管14を通って方向性結合器12に導かれ、方向性結合器12によって分配器15に導かれる。分配器15は、前記ガラス基板2の誘電率及び基板2の厚みに起因して変動した直流成分と、前記誘電率、厚み及びp−Si半導体薄膜3のキャリアの生成に起因して変動する交流成分とに、マイクロ波を2分割するように構成されている。
検出部8は、前記交流成分の強度を検出可能な交流成分検出器8aと、前記直流成分の強度を検出可能な直流成分検出器8bとを備えている。これら検出器8a、8bにより検出された強度は、電気信号としてコンピュータ9に送信される。
コンピュータ9は、前記各検出器8aからの電気信号に基づいて、交流成分の強のピーク値を算出する。また、コンピュータ9は、前記直流成分検出器8bからの電気信号に基づいて直流成分の強度を特定する。
そして、コンピュータ9には、既知の誘電率及び結晶性に設定された試料4についての直流成分及び交流成分のピーク値として予め測定された指標データが予め記憶されている。本実施形態において、指標データは、図3に示すような表として記憶されている。
図3は、図1のコンピュータ9に記憶された指標データを示している。
図3を参照して、指標データは、横軸として記載された直流成分(DC LEVEL:任意単位)と、縦軸として記載された交流成分のピーク値(任意単位)とを2つのパラメータとして結晶性を表す表である。
表中、実線で示すラインL3は、結晶性が良好なp−Si半導体薄膜3を有する試料4についてのデータであり、ガラス基板2の厚みを4つ異なる値に調整したものについてそれぞれ測定した点P1〜P4を結んだものである。破線で示すラインL4は、結晶性が中程度のものとして成膜されたp−Si半導体薄膜3を有する試料4についてのデータであり、ガラス基板2の厚みを4つの異なる値に調整したものについてそれぞれ測定した点P5〜P8を結んだものである。二点鎖線で示すラインL5は、結晶性が低いものとして成膜されたp−Si半導体薄膜3を有する試料4についてのデータであり、ガラス基板2の厚みを4つの異なる値に調整したものについてそれぞれ測定した点P9〜P12を結んだものである。ここで、ガラス基板2の厚みを異なる値にした試料4について測定し、ガラス基板2の誘電率を異なるものとした試料4について測定していないのは、試料4ごとに変動する誘電率の幅は比較的小さいためである。つまり、本実施形態に係る指標データでは、基板2の誘電率を略一定であるとみなした上で、異なる厚みに設定されたガラス基板2についての直流成分と交流成分のピーク値とを表している。ただし、異なる誘電率の試料4について指標データを作成することを除外する趣旨ではなく、ガラス基板2の厚みを特定の寸法で一定とし、誘電率を複数の異なる値に調整した試料4について直流成分と交流成分のピーク値を測定し、前記指標データとして追加することもできる。
以下、結晶性評価装置1を用いて試料4のp−Si半導体薄膜3の結晶性を評価するための方法について説明する。
まず、ガラス基板2の厚み、ガラス基板2の誘電率及びp−Si半導体薄膜3の結晶性が既知の値に設定された基準試料を作成する。この基準試料をステージ5上に載置する。
次に、励起光源6から基準試料のp−Si半導体薄膜3の表面に励起光を照射するとともに、励起光が照射された範囲を含むp−Si半導体薄膜3の範囲にマイクロ波放射部7からマイクロ波を放射する。
そして、基準試料のp−Si半導体薄膜3の表面からの反射波は、分配器15によって直流成分と交流成分とに2分割され、交流成分の強度が交流成分検出器8aにより検出されるとともに、直流成分の強度が直流成分検出器8bにより検出される。そして、交流成分の強度については、コンピュータ9においてピーク値が特定される。
上記手順により得られた交流成分の強度のピーク値及び直流成分の強度は、複数準備された基準試料ごとに、前記指標データとしてコンピュータ9に記憶される。
次に、結晶性が未知である測定対象試料をステージ5上に載置し、上記基準試料の場合と同様に、励起光を照射するとともにマイクロ波を放射し、このマイクロ波の反射波に含まれる交流成分及び直流成分の強度をそれぞれ交流成分検出器8a及び直流成分検出器8bによって検出する。そして、交流成分の強度についてはコンピュータ9においてピーク値が特定される。
そして、測定対象試料について得られた交流成分の強度のピーク値及び直流成分の強度をそれぞれ指標データに代入することにより、当該指標データに基づいてp−Si半導体薄膜3の結晶性の評価を行う。
具体的に、図3の指標データを用いてp−Si半導体薄膜3の結晶性を評価する場合には、まず、前記直流成分の強度と交流成分の強度のピーク値とによって定まる指標データ上の位置を特定する。例えば、この位置がラインL3とL4との間である場合には、この位置を含み、ラインL3とL4との間に存在するであろう他の結晶性を示すラインを補間処理によって算出し、このラインによって結晶性を推定することができる。また、中程度の結晶性を示すラインL4をしきい値として、このラインL4よりもL3寄りに実測値が位置する場合に良品と、ラインL4よりもL5寄りに実測値が位置する場合に不良品と判断することも可能である。
そして、結晶性の評価は、ステージコントローラ10によるステージ5の駆動制御によって、p−Si半導体薄膜3の表面の全域にわたり行うことができる。したがって、ガラス基板2の誘電率又は厚みについて、試料4の面内でムラが生じている場合であっても、p−Si半導体薄膜3の結晶性を精度良く評価することが可能となる。
なお、前記実施形態では、ステージ5を駆動することにより、p−Si半導体薄膜3の表面全域を評価することとしているが、ステージ5を固定して、ステージ5以外の構成を当該ステージ5に対して移動可能に構成することによっても、同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、前記実施形態によれば、p−Si半導体薄膜3の表面からの反射波のうち、ガラス基板2の誘電率及びガラス基板2の厚みに応じて変動する直流成分の強度と、誘電率、厚み及びキャリアの生成に応じて変動する交流成分のピーク値とを利用して、p−Si半導体薄膜3の結晶性を評価することとしているため、ガラス基板2の厚みの変動にかかわらず、精度良く結晶性の評価を行うことができる。その理由は、以下の通りである。
従来のマイクロ波光伝導減衰法(以下、μ―PCD法と称す)では、パルス状の励起光をp−Si半導体薄膜3に照射してキャリアを生成させた上で、キャリアの再結合による減衰時間に基づいて結晶性の評価を行うこととしていた。具体的には、キャリアが生成されると、p−Si半導体薄膜3の反射率が増加するため、キャリアの生成された範囲にマイクロ波を照射し、このマイクロ波の反射波の強度を検出することによって前記減衰時間が測定される。ここで、前記減衰時間を測定するための反射波の強度としては、ガラス基板2の誘電率、厚み及びキャリアの生成に起因して変動する交流成分からガラス基板2の誘電率及び厚みに起因して変動する直流成分を差し引いた差分強度を用いることが行われている。これにより、励起光の照射による特定変化のみが抽出された信号となるため、S/N比が向上し、精度の高い評価が可能となる。
しかし、μ―PCD法を使用する場合、ガラス基板2の誘電率及び厚みの変動に応じてp−Si半導体薄膜3の電界強度が変動する。電界強度が変動すると、前記交流成分だけでなく直流成分の強度も変動することになり、前記差分強度の信号レベルも変動してしまう。以下、この点について図4〜図6を用いて説明する。
図4に示すように、マイクロ波放射部7により放射されたマイクロ波は、ガラス基板2を支持するステージ5で反射して定在波W1を構成する。ここで、ガラス基板2の厚みが一定のままその誘電率が変化(例えば、増加)した場合、定在波W1は、その波長が変化して(短くなって)定在波W2となる。これにより、p−Si半導体薄膜3に対する定在波W1、W2の交差範囲が範囲E1からE2に変化することになる結果、p−Si半導体薄膜3における電界強度が変動する。また、図5及び図6に示すように、ガラス基板2の誘電率が一定のまま、ガラス基板2の厚みが変化した場合には、定在波W3の波長が一定のままp−Si半導体薄膜3の位置が上下に変動することになるため、p−Si半導体薄膜3と定在波W3との交差範囲がE3からE4に変化して、p−Si半導体薄膜3における電界強度が変化する。このようにp−Si半導体薄膜3における電界強度が異なる場合には、差分強度が異なるものとなり、このような差分強度に基づいて減衰時間を測定しても、正確な結晶性の評価を行うことができなかった。
そこで、前記実施形態に係る結晶性評価装置1では、ガラス基板2の誘電率、ガラス基板2の厚み及びp−Si半導体薄膜3の結晶性を既知の値に設定した基準試料についての直流成分の強度及び交流成分の強度のピーク値とをパラメータとして結晶性を示す指標データを予め準備しておくこととしている。そのため、実際に検出された直流成分の強度及び交流成分の強度のピーク値をパラメータとして前記指標データに代入することにより、結晶性の良否を評価することができる。したがって、前記実施形態によれば、ガラス基板2の誘電率及びガラス基板2の厚みの変動にかかわらず、p−Si半導体薄膜3の結晶性を精度良く特定することが可能となる。
図2は、別の実施形態に係る結晶性評価装置16の全体構成を示す概略図である。以下、前記結晶性評価装置1と異なる点について主に説明する。
結晶性評価装置16は、前記実施形態と異なり、前記ステージ5上に配置された試料4に紫外光を照射するための励起光照射部17と、試料4にマイクロ波を放射するためのマイクロ波放射部18とを備えている。
励起光照射部17は、前記励起光源6と、この励起光源6から出射した励起光を試料4側へ反射させるためのミラー19とを備えている。
マイクロ波放射部18は、マイクロ波発振器20と、このマイクロ波発振器20からのマイクロ波をマイクロ波O1とO2とに2分割するための方向性結合器21と、マイクロ波O1を2分割するためのマジックT22と、このマジックT22とステージ5との間に設けられた第1導波管24及び第2導波管25と、マイクロ波O2が導かれるミキサ23とを備えている。
マイクロ波発振器20は、電磁波であるマイクロ波を出力するものである。例えば、周波数26GHzのガンダイオード等を採用することができる。
方向性結合器21は、マイクロ波発振器20からのマイクロ波を2分岐するためのものであり、例えば、10dBカプラ等を採用することができる。
マジックT22は、前記方向性結合器21からのマイクロ波O1を、マイクロ波O3とO4とに2分岐するとともに、これらマイクロ波O3、O4の試料4からの反射波の差信号R1と、これら反射波の和信号R2とを出力するようになっている。
第1導波管24は、マジックT22からのマイクロ波O3を前記p−Si半導体薄膜3の表面のうちの前記励起光の照射範囲に導くとともに、この照射範囲からのマイクロ波O3の反射波を前記マジックT22に導くようになっている。具体的に、第1導波管24は、マイクロ波O3を放射するアンテナ(導波管アンテナ)としての機能に加え、前記励起光の照射範囲からのマイクロ波O3の反射波をその先端開口部で捕捉し、マジックT22まで導く機能も果たす。
第2導波管25は、マジックT22からのマイクロ波O4を前記p−Si半導体薄膜3の表面のうちの前記励起光が照射されていない範囲(照射範囲の近傍)に導くとともに、この範囲からのマイクロ波O4の反射波を前記マジックT22に導くようになっている。具体的に、第2導波管25は、マイクロ波O4を放射するアンテナ(導波管アンテナ)としての機能に加え、p−Si半導体薄膜3の反射波をその先端開口部で捕捉し、マジックT22まで折り返し導く機能も果たす。この第2導波管25と、前記第1導波管24とは、マイクロ波を導く経路長が互いに同等とされている。
ミキサ23は、前記マイクロ波O3、O4の反射波の差信号R1を前記マジックT22から受信し、この差信号R1とマイクロ波発振器20からのマイクロ波O2とを混合することによって検波信号S1を出力する。この検波信号S1は、差信号R1の強度を表す信号であり、交流成分検出器8aに入力される。このように、ミキサ23は、差信号R1の強度を検出するためのものであるため、このミキサ23に代えて、差信号R1を入力してその強度に応じた電気信号を出力するマイクロ波検出器(検波器)を設けることもできる。
コンピュータ9には、交流成分検出器8a及び直流成分検出器8bから前記検波信号S1、つまり差分強度、及び和信号R2の強度がそれぞれ入力される。そして、コンピュータ9は、前記検波信号S1のピーク値を算出する。そして、コンピュータ9は、検波信号R1のピーク値と、直流成分の強度と、前記指標データとを利用して、前記実施形態で説明したようにp−Si半導体薄膜3の結晶性の評価を行う。
以下、結晶性評価装置16を用いて試料4のp−Si半導体薄膜3の結晶性を評価するための方法について説明する。
まず、ガラス基板2の誘電率、ガラス基板2の厚み及びp−Si半導体薄膜3の結晶性を既知の値に設定した基準試料を作成し、この基準試料をステージ5上に載置する。
次に、励起光源6から基準試料のp−Si半導体薄膜3の表面に励起光を照射するとともに、p−Si半導体薄膜3のうち、励起光が照射された範囲に第1導波管24を介してマイクロ波を放射する一方、励起光が照射されていない範囲に第2導波管25を介してマイクロ波を放射する。
そして、各導波管24、25を通った反射波O3、O4の差信号R1がマジックT22からミキサ23に出力されるとともに、この差信号R1とマイクロ波O2とに基づいて検波信号S1がミキサ23から交流成分検出器8aに出力される。一方、反射波O3、O4の和信号R2は、直流成分検出器8bに出力される。これら検出器8a、8bにより検出された検波信号S1の強度、及び和信号R2の強度は、それぞれコンピュータ9に入力される。
上記手順により得られた検波信号S2の強度のピーク値、及び和信号R2の強度は、複数準備された基準試料ごとに、前記指標データとしてコンピュータ9に記憶される。
次に、結晶性が未知である測定対象試料をステージ5上に載置し、上記基準試料の場合と同様に、励起光を照射するとともにマイクロ波を放射し、このマイクロ波の反射波に基づいて検波信号S1及び和信号R2の強度をそれぞれ交流成分検出器8a及び直流成分検出器8bによって検出する。そして、検波信号S1の強度についてはコンピュータ9においてピーク値が特定される。
そして、測定対象試料について得られた検波信号S1の強度のピーク値及び直流成分の強度をそれぞれ指標データに代入することにより、当該指標データに基づいてp−Si半導体薄膜3の結晶性の評価を行う。
この実施形態においても、前記実施形態と同様に、ガラス基板2の誘電率及び厚みにかかわらず、精度良くp−Si半導体薄膜3の結晶性の評価を行うことができる。しかも、本実施形態では、励起光の照射範囲にマイクロ波O3を照射するとともに、励起光の照射範囲以外の範囲(照射範囲の近傍位置)にマイクロ波O4を放射することとしているので、前記マイクロ波の反射波の直流成分及び交流成分を容易に検出することが可能となる。
本発明の実施形態に係る結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。 別の実施形態に係る結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。 図1のコンピュータ9に記憶された指標データを示している。 ガラス基板の誘電率の変化に伴いp−Si半導体薄膜の電界強度が変動する原理を示す模式図である。 ガラス基板の厚みの変化に伴いp−Si半導体薄膜の電界強度が変動する原理を示す模式図である。 ガラス基板の厚みの変化に伴いp−Si半導体薄膜の電界強度が変動する原理を示す模式図であり、図5よりも厚いガラス基板を示すものである。
符号の説明
1、16 結晶性評価装置
2 ガラス基板
3 p−Si半導体薄膜
4 試料
5 ステージ
6 励起光源
7、18 マイクロ波放射部
8 検出部
9 コンピュータ
17 励起光照射部

Claims (5)

  1. 基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための装置であって、
    前記半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射部と、
    前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を放射するマイクロ波放射部と、
    前記半導体薄膜からのマイクロ波の反射波から得られる信号に含まれる直流成分及び交流成分の強度を検出可能な検出部と、
    既知の誘電率、厚み及び結晶性に設定された試料について予め測定された前記交流成分の強度のピーク値と前記直流成分の強度とをパラメータとして前記半導体薄膜の結晶性を示す指標データを記憶する記憶部と、
    結晶性が未知である試料について前記検出部により検出された前記交流成分の強度のピーク値、前記直流成分の強度、及び前記指標データに基づいて、当該試料の結晶性を評価する評価部とを備え
    前記直流成分は、前記基材の誘電率及び基材の厚みに起因して変動するものであり、前記交流成分は、前記誘電率、厚み及び前記キャリアの生成に起因して変動するものであることを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価装置。
  2. 前記マイクロ波放射部は、前記半導体薄膜のうち、前記励起光の照射範囲と、前記励起光の照射範囲外とにそれぞれマイクロ波を放射するように構成され、
    前記検出部は、前記照射範囲からの反射波から前記照射範囲外からの反射波を差し引いた差信号に相当する信号を前記交流成分として検出するとともに、前記照射範囲からの反射波と前記照射範囲外からの反射波との和信号に相当する信号を前記直流成分として検出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の結晶性評価装置。
  3. 前記指標データには、特定の結晶性で、かつ、基材の誘電率及び厚みが異なる複数の試料について予め測定された値をそれぞれ結ぶ指標線が設定されており、
    前記評価部は、前記指標線よりも結晶性が高いか否かを評価するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の結晶性評価装置。
  4. 前記評価部は、前記検出部により検出された交流成分の強度及び直流成分の強度により定まる値が指標データに存在しない場合に、当該指標データを補間して対応する結晶性を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の結晶性評価装置。
  5. 基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための方法であって、
    基材の誘電率、基材の厚み及び半導体薄膜の結晶性が既知の値に設定された基準試料について、前記半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射するとともに、励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を照射する工程と、
    前記基準試料の半導体薄膜からのマイクロ波の反射波から得られる信号に含まれる直流成分の強度及び交流成分の強度のピーク値をそれぞれ測定する工程と、
    前記基準試料について測定された交流成分の強度のピーク値と直流成分の強度とをパラメータとして前記半導体薄膜の結晶性を示す指標データを作成する工程と、
    結晶性が未知である測定対象試料について、前記交流成分の強度のピーク値及び直流成分の強度を測定する工程と、
    前記測定対象試料について測定された交流成分の強度のピーク値、直流成分の強度、及び前記指標データに基づいて、測定対象試料の結晶性を評価する工程とを含み、
    前記直流成分は、前記基材の誘電率及び厚みに起因して変動するものであり、前記交流成分は、前記誘電率、厚み及びキャリアの生成に起因して変動するものであることを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価方法。
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