JP2006196621A - ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 - Google Patents
ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006196621A JP2006196621A JP2005005624A JP2005005624A JP2006196621A JP 2006196621 A JP2006196621 A JP 2006196621A JP 2005005624 A JP2005005624 A JP 2005005624A JP 2005005624 A JP2005005624 A JP 2005005624A JP 2006196621 A JP2006196621 A JP 2006196621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor sample
- electromagnetic wave
- detection
- lifetime
- wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】 大きいS/N比を得ることができ、簡便に、短時間で、精度良く半導体試料のライフタイムを測定できるライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法を提供する。
【解決手段】 反射板24を用いて検出用電磁波22の入射波と反射波により形成される定在波25を形成し、半導体試料23が配置される位置で定在波の電界強度が極大位置34、または、その付近に半導体試料23が配置されるように保持部が制御される。これによって検出手段29によって検出される反射波強度を可及的に大きくすることができる。したがって検出手段29は、検出用電磁波22の反射波強度信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。これによって簡便に短時間で精度良く半導体試料23のライフタイムを測定することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体試料の内部欠陥を評価するために、半導体試料中に発生させたキャリアのライフタイムを測定するライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法に関する。
超大規模集積回路(略称LSI)に代表される半導体デバイスの微細化に伴い、半導体デバイスに使用される半導体ウエハは、より厳しい品質管理が求められる。半導体ウエハを非破壊および非接触で検査する品質管理方法の1つとして、キャリアのライフタイムを測定するマイクロ波光電導減衰法(Microwave Photo Conductive Decay法:略称μ−PCD法)がある。μ−PCD法は、半導体ウエハなどの半導体試料に励起光を照射して、励起された過剰キャリアが再結合して消滅するときのライフタイムを、検出波であるマイクロ波などの電磁波の反射強度が時間的に減衰する減衰の時定数から測定する方法である。このライフタイムが長いほど欠陥や金属汚染などの少ない良い試料と評価することができる。
典型的なμ−PCD法の従来の技術は、特許文献1に記載されている。図18は、特許文献1に記載されるライフタイム測定装置1の構成を示すブロック図である。半導体試料2に光パルス発生器3からのパルス光4が照射され、半導体試料2に過剰キャリア(自由電子−正孔対)が発生する。これによって半導体試料2のキャリア密度が増加し、半導体試料2の導電率が高くなる。
半導体試料2は、パルス光4が照射された後、過剰キャリアは再結合して消滅し、キャリア密度が低下するので導電率が低くなる。半導体試料2に検出波であるマイクロ波5を照射すると、導電率に応じてマイクロ波5は反射、透過、および、吸収される。したがって上記のように半導体試料2にパルス光が照射された時、半導体試料2のキャリア密度の変化によって、マイクロ波5の反射率、透過率、および、吸収率が変化する。これらのうちの半導体試料2で反射したマイクロ波5が、導波管6、マジックT7およびE−Hチューナ8を通り検波器9に伝達される。
ここで検出されたマイクロ波は、シンクロスコープ10によって減衰曲線として表示される。この減衰曲線の減衰の時定数から半導体試料2の物性を表すキャリアのライフタイムを測定することができる。
他の従来の技術は、特許文献2に記載されている。図19は、特許文献2に記載されるライフタイム測定装置11を示すブロック図である。この装置11では、2本の導波管12を用いて、半導体試料13の2箇所にマイクロ波を照射する。励起光は、一方のマイクロ波の照射領域にだけ照射される。そして前述の装置1と同様に、各導波管12を介して反射波の合成波を検出部14に導く。このライフタイム測定装置11では、各反射波を合成する前に、一方のマイクロ波の反射波の実効長を、往復で半波長、または、半波長と波長の整数倍の和だけ(即ち、(2n+1)λ/2(n:整数、λ:実効波長))ずらし、他方のマイクロ波の反射波と合成する。これによって2つの反射波を干渉させ、反射波のうち励起光による変化の無い反射波はお互いに打ち消しあい、励起光により変化した反射波の変化のみを検出することにより、過剰キャリアのライフタイムを高精度に測定する。
さらに他の従来の技術は、特許文献3に記載されている。図20は、特許文献3に記載されるライフタイム測定装置15を示すブロック図である。この装置15では、半導体ウエハ16、および、半導体ウエハ16が配置されるステージ17の平面度が充分でないことによって生じるマイクロ波の不要な干渉波を取除くために、2本の導波管18に電気的な実効長の差をもたせ、マイクロ波の位相差を常時調整できる機構を備える。さらに他の従来の技術として、特許文献3の類似の技術が、特許文献4に記載されている。
さらに他の従来の技術は、特許文献5に記載されている。特許文献5に記載されるライフタイム測定装置は、面分解能を向上させるために、前述の他の装置を改良し、半導体試料に照射されるレーザ光を、光ファイバを用いて集光させ、半導体試料におけるレーザ光の照射面積を小さくしているとともに、集束させたマイクロ波を照射し、その反射マイクロ波から検出している。
前述の特許文献1〜5に示される従来技術のライフタイム測定装置において、例えば、金属製の保持台に配置された半導体試料表面にマイクロ波などの電磁波を照射すると、電磁波は半導体試料を透過、吸収、および、反射する。このうち半導体試料を透過した電磁波は、半導体試料が配置された金属製の保持台で反射され、再び半導体試料に戻り、透過、吸収、および、反射される。このように、主として半導体試料表面で反射された電磁波と、半導体試料を透過し、保持台で反射して再び半導体試料に戻り、半導体試料を透過して出てきた電磁波との合成波で定在波が形成されるが、この時の反射波の電界強度の時間変化曲線の時定数から、ライフタイムを測定している。
定在波は、金属製の保持台の表面が固定端となり電界強度が0となる。また、半導体試料の表面と金属製の保持台の表面との距離が電磁波の実効波長の1/4であると電界強度は極大となる。このように、半導体試料の表面を置く位置で電界強度は大きく変わる。
特許文献2、3などに記載されているライフタイム測定装置では、半導体試料が保持台に配置される構成であるが、半導体試料の表面と保持台の距離が変えられる構成となっていない。そのため、半導体試料の表面と保持台の表面との距離は半導体試料の厚さのみで決まり電磁波の実効波長の1/4とならない場合があり、半導体試料の表面で反射される電界強度が小さくなり、得られる反射波の信号の信号対雑音比(Signal to Noise Ratio:略称S/N比)が小さくなり、ライフタイムの測定の精度が低くなる場合があった。
また半導体試料面内の厚み寸法の違い、ならびに半導体試料のうねり、反りおよび撓みなどがあると保持台の表面と半導体試料の表面との距離が測定面内で変わるので、半導体試料の表面位置での定在波の電界振幅が、半導体試料面内で異なる場合が生じる。換言すると、同じ半導体試料を測定する場合であっても、保持台の表面と半導体試料の表面との距離の違いによって電磁波の反射強度に差が生じ、S/N比が異なる場合があり、測定精度が変化したり反射波を検出することができないおそれがあった。
したがって本発明の目的は、大きいS/N比を得ることができ、半導体試料の厚み寸法の違い、および、半導体試料の変形などに対応して、半導体試料の面内にわたって同じ精度で簡便に、短時間でライフタイムを測定できるライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法を提供することである。
本発明は、半導体試料に過剰キャリアを発生させるための励起用電磁波を照射するための励起手段と、
半導体試料に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波を照射するための照射手段と、
照射手段によって照射された検出用電磁波の半導体試料による反射波を検出する検出手段と、
検出手段によって検出される反射強度に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める演算手段と、
検出用電磁波の定在波を形成する電磁波反射手段とを含み、
定在波の電界強度が極大、または、その付近となる位置に半導体試料の表面が配置されることを特徴とするライフタイム測定装置である。
半導体試料に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波を照射するための照射手段と、
照射手段によって照射された検出用電磁波の半導体試料による反射波を検出する検出手段と、
検出手段によって検出される反射強度に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める演算手段と、
検出用電磁波の定在波を形成する電磁波反射手段とを含み、
定在波の電界強度が極大、または、その付近となる位置に半導体試料の表面が配置されることを特徴とするライフタイム測定装置である。
本発明に従えば、パルス状の励起用電磁波を半導体試料に照射し、半導体試料中の価電子帯の電子を励起して、過剰キャリアを発生させる。過剰キャリアが発生している半導体試料に検出用電磁波を照射し、検出用電磁波の半導体試料による反射波の強度を検出する。検出用電磁波の反射波強度の時間変化に基づいて、キャリアのライフタイムを求めることができる。本発明のライフタイム測定装置では、検出用電磁波の定在波を形成する電磁波反射手段を含んで構成される。電磁波反射手段は、半導体試料を透過した検出用電磁波を反射する。検出用電磁波の入射波と反射波によって形成される定在波の電界強度が極大または、その付近となるように半導体試料の表面が配置される。したがって検出手段は、S/N比を可及的に大きくすることができる。これによって精度良くライフタイムを測定することができる。
また本発明は、半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接、および、離反する方向に移動させる移動手段を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接、および、離反する方向に移動させことにより半導体試料を、検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に配置することができる。これによって複数の異なる種類や厚さをもつ半導体試料、または、複数の異なる波長の検出用電磁波を用いた場合であっても、個々の半導体試料、または、検出用電磁波の波長にあわせて検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に半導体試料を配置することができる。したがって利便性が向上する。
さらに本発明は、半導体試料を保持する保持手段をさらに含み、
保持手段は、半導体試料における検出用電磁波が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波の透過率が高くなるように構成されていることを特徴とする。
保持手段は、半導体試料における検出用電磁波が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波の透過率が高くなるように構成されていることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料における検出用電磁波が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波の透過率が高くなるように構成されている。これによって半導体試料を透過した検出用電磁波が、不所望に他の物質に吸収され、減衰して電磁波反射手段に入射することを防ぐことができる。また電磁波反射手段で反射された検出用電磁波の反射波が、不所望に他の物質に吸収され、減衰して半導体試料に入射することを防ぐことができる。したがってS/N比が小さくなることを防ぐことができる。
さらに本発明は、半導体試料を、検出用電磁波の照射軸を法線とする面内方向へ変位駆動する変位駆動手段とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料を、検出用電磁波の照射軸を法線とする面内方向へ変位駆動することができる。したがって半導体試料を変位駆動することによって、検出用電磁波を半導体試料の全面にわたって照射することができる。これによって半導体試料の表面全面にわたって、ライフタイムを測定することができる。
さらに本発明は、半導体試料と電磁波反射手段との位置合せのための位置合せ情報を入力する入力手段と、
入力手段で入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料の表面、または、その付近で定在波の電界強度が極大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せするように、移動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
入力手段で入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料の表面、または、その付近で定在波の電界強度が極大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せするように、移動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料が配置される位置で電界強度が極大、あるいは、その付近に、半導体試料と反射手段とを位置合せするように、移動手段が制御される。したがって入力される位置合せ情報に基づいて、複数の異なる種類や厚さをもつ半導体試料、または、複数の異なる波長の検出用電磁波を用いた場合であっても、個々の半導体試料または個々の検出用電磁波に併せて検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近に短時間で半導体試料を配置することができる。これによって利便性が向上する。
さらに本発明は、移動手段は、半導体試料を、電磁波反射手段に対して、角変位させることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料面を、電磁波反射手段面に対して、角変位させることによって、半導体試料を検出用電磁波の照射軸および励起用電磁波の照射軸に対して、所望の姿勢に半導体試料を配置することができる。これによって半導体試料が前記照射軸に対して傾斜することによって生じる不要な干渉を防ぐことができる。したがってS/N比を大きくすることができ、高精度に反射波を検出することができる。
さらに本発明は、半導体試料は、略平板状であり、厚み方向両側の表面を鉛直に配置されていることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料は、略平板状であり、厚み方向両側の表面を鉛直に配置されている。このように半導体試料を配置することによって、半導体試料の厚み方向に重力が作用して生じる撓みなどの変形を防ぐことができる。したがって検出用電磁波の照射軸および励起用電磁波の照射軸に対して、半導体試料の厚み方向両側の表面の法線を略平行に配置することができる。これによって半導体試料が前記照射軸に対して傾斜することによって生じる不要な干渉を防ぐことができ、S/N比を大きくすることができ、高精度に反射波を検出することができる。
さらに本発明は、電磁波反射手段によって検出用電磁波の定在波を形成し、半導体試料を定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に半導体試料表面を配置し、半導体試料に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波を照射する照射工程と、半導体試料に過剰キャリアを発生させるための励起用電磁波を照射する励起工程と、照射された検出用電磁波の半導体試料による反射波強度を検出する検出工程との3工程を含む計測工程と、検出される反射波強度に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める演算工程と、を含むことを特徴とするライフタイム測定方法である。
本発明に従えば、パルス状の励起用電磁波を半導体試料に照射し、半導体試料中の価電子帯の電子を励起して、過剰キャリアを発生させる。過剰キャリアが発生している半導体試料に検出用電磁波を照射し、検出用電磁波の半導体試料による反射波の強度を検出する。検出用電磁波の反射波強度の時間変化に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求めることができる。本発明のライフタイム測定方法では、検出用電磁波の定在波を形成する電磁波反射手段が用いられる。電磁波反射手段は、半導体試料を透過する検出用電磁波を反射する。電磁波反射手段は、検出用電磁波の入射波と反射波によって形成される定在波を、半導体試料が配置される位置、または、その付近で電界強度が極大となるように半導体試料、または、電磁波反射手段の位置が制御される。したがって検出手段は、検出用電磁波の定在波によって生じるS/N比を可及的に大きくすることができる。半導体試料の厚み寸法の違い、ならびに大きさ、反り、撓みおよびうねりなどの変形がある場合であっても、半導体試料における測定対象となる領域を、定在波の電界強度が極大、または、その付近となるように半導体試料、または、電磁波反射手段を配置することによって、S/N比を可及的に大きくすることができる。これによって半導体試料の全面にわたって同じ精度で簡便で短時間にライフタイムを測定することができる。
さらに本発明は、半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接および離反する方向に移動させる移動工程を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接および離反する方向に移動させる。したがって半導体試料を、検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に配置することができる。したがって利便性が向上する。
さらに本発明は、移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波強度を検出し、反射波強度信号のS/N比が極大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波強度を検出する。半導体試料と電磁波反射手段との相対位置によってS/N比は変化するので、複数の候補位置で検出されるS/N比は、互いに異なる。この検出されるS/N比が最大となる最適位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることによって、高精度にライフタイムを測定することができる。
さらに本発明の移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波を検出し、S/N比が許容範囲となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波の強度を検出する。半導体試料と電磁波反射手段との相対位置によってS/N比は変化するので、複数の候補位置で検出されるS/N比は、互いに異なる。この検出されるS/N比が許容範囲に存在する位置に、半導体試料と反射手段とを位置合せする。これによってS/N比が許容範囲に存在する位置に、半導体試料を確実に配置することができる。これによって相対位置を短時間に決めることができる。またS/N比が許容範囲であるので、高精度にライフタイムを測定することができる。
さらに本発明は、半導体試料と検出用電磁波の定在波との位置合せのための位置合せ情報を入力する入力工程をさらに含み、移動工程では、入力工程によって入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料が配置される位置、または、その付近で定在波の電界強度が極大となるように半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする。
本発明に従えば、位置合せ情報が入力されるので、位置合わせ情報に基づいて、半導体試料が配置される位置、または、その付近で定在波の電界強度が極大となるような位置を求めることができる。したがって候補位置でS/N比の検出が不要であるので、短時間で最適位置に位置合せすることができる。
さらに本発明は、移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、一定の間隔で複数の候補位置を移動しながら反射波を検出し、過去の候補位置でのS/N比から、S/N比が極大となる位置が予測可能になった時点で、次の候補位置をS/N比が極大となる予測される位置とすることを特徴とする。
本発明に従えば、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、一定の間隔で複数の位置に移動しながら反射波の強度を検出する。これによって複数の候補位置でのS/N比を検出することができる。過去の候補位置でのS/N比から、S/N比が最大となる位置が予測可能になった時点で、次の候補位置をS/N比が最大となる予測される位置とする。したがってS/N比が最大となる位置に、短時間で配置することができる。
本発明によれば、検出用電磁波の検出信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。半導体試料の表面を、定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となるように半導体試料を配置することによって、検出信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。これによって簡便に短時間で精度良くライフタイムを測定することができる。
また本発明によれば、半導体試料の厚み寸法の違い、ならびに大きさ、反り、撓み、および、うねりなどの変形に併せて、半導体試料を検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に半導体試料を配置することができる。したがって利便性が向上する。
さらに本発明によれば、検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に、確実に半導体試料を配置することができる。したがって検出信号のS/N比が小さくなることを防ぐことができる。
さらに本発明によれば、半導体試料の全面にわたって、同じ精度でライフタイムを測定することができる。
さらに本発明によれば、入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることによって利便性が向上する。
さらに本発明によれば、半導体試料が検出用電磁波の照射軸に対して傾斜することによって生じる不要な干渉を防ぐことができる。したがって検出信号のS/N比を大きくすることができ、高精度に反射波の強度を検出することができる。
さらに本発明によれば、半導体試料の厚み方向に重力が作用して生じる撓みなどの変形を防ぐことができる。半導体試料が前記照射軸に対して傾斜することによって生じる不要な干渉を防ぐことができる。これによって検出信号のS/N比を大きくすることができ、高精度に反射波の強度を検出することができる。
さらに本発明によれば、検出用電磁波の定在波によって生じる検出信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。半導体試料の厚み寸法の違い、ならびに大きさ、反り、撓みおよびうねりなどの変形がある場合であっても、半導体試料における測定対象となる領域を、定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となるように配置することによって、検出信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。これによって簡便に短時間で精度良くライフタイムを測定することができる。
さらに本発明によれば、半導体試料の厚み寸法の違い、ならびに大きさ、反り、撓み、および、うねりなどの変形に併せて、半導体試料を検出用電磁波の定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に配置することができる。したがって利便性が向上する。
さらに本発明によれば、検出信号のS/N比が最大となる最適位置に、半導体試料を確実に配置することができる。検出信号のS/N比が最大であるので、高精度にライフタイムを測定することができる。
さらに本発明によれば、S/N比が許容範囲なので、半導体試料を精度良く配置する必要がなく、容易に許容範囲に配置することができる。これによって相対位置を短時間に最適位置に配置することができる。また検出信号のS/N比が許容範囲なので、高精度にライフタイムを測定することができる。
さらに本発明によれば、検出信号のS/N比が最大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることができる。したがって候補位置で検出信号のS/N比の検出が不要であるので、短時間で最適位置に位置合せすることができる。
さらに本発明によれば、過去の候補位置での検出信号のS/N比から、S/N比が最大となる位置が予測可能になった時点で、次の候補位置をS/N比が最大となる予測される位置とする。したがってS/N比が最大となる位置に、短時間で位置合せすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(発明の実施形態1)
図1から図6を参照しながら、本発明による実施形態1のライフタイム測定装置を説明する。
図1から図6を参照しながら、本発明による実施形態1のライフタイム測定装置を説明する。
図2は、ライフタイム測定装置のブロック構成図であり、図1、図5、図6は、図2のライフタイム測定装置20の一部を拡大して示す断面図である。図3は、ライフタイム測定装置20を用いてライフタイムを測定する場合のフローチャート、図4は、計測工程1に含まれる各工程のタイムチャートである。
ライフタイム測定装置20は、電磁波発振器21、アッテネータ26、サーキュレータ27、導波管28、検出手段29、電磁波反射板24、保持台30、パルス状の電磁波発振器31、および、移動機構32を含んで構成される。ライフタイム測定装置20は、半導体試料23中に発生させた過剰キャリアのライフタイムを測定する装置である。ライフタイムは、パルス状の電磁波により半導体の価電子帯の電子を励起させることにより発生した過剰キャリアの濃度が再結合によって1/eに減衰するまでの時間である。このライフタイムは、不純物などが多いほど短く、これを測定することによって、半導体試料23中の金属不純物および結晶欠陥などを評価することができる。半導体試料23は、半導体装置などの材料として用いられる。したがって、ライフタイム測定装置20で半導体試料23のライフタイムを評価することによって、高品質の半導体試料23を選択することができる。そして高品質の半導体試料23を用いることにより、高品質の半導体装置などを製造することができる。本実施形態1では、半導体試料23として、例えば、厚さが0.7mmのガラス基板上に絶縁層を介して膜厚が100nm程度のアモルファスシリコン薄膜を形成し、エキシマレーザーアニーリングなどの手法でアモルファスから多結晶化したものを用いるが、半導体試料としてはこれに限定されるものではない。
電磁波発振器21は、照射手段であって、半導体試料23に発生した過剰キャリアの濃度の変化によって反射率が変化する検出用電磁波22を照射する。電磁波発振器21が出射する検出用電磁波22は、たとえば、出力が200mWであり、周波数が26.5GHzの電磁波である。検出用電磁波22の周波数は、対象とする半導体試料23の材料とパルス光33の波長により決まる侵入長に基づいて、適宜選択して用いることが好ましく、たとえば、10GHz〜数100GHz程度が好ましい。導波管28は、電磁波発振器21から発振され、アッテネータ26、サーキュレータ27を通った検出用電磁波22を半導体試料23に導く。
パルス光発振器31は、励起手段であって、半導体試料23の半導体層に過剰キャリアを発生させるための励起用電磁波であるパルス光33を照射する。パルス光33は、半導体層の材料に固有のエネルギーギャップ以上のフォトンエネルギーを有し、半導体試料23の価電子帯の電子を充分な数だけ励起できるパワーを有するものであれば良い。パルス光発振器31は、たとえば、1パルス当りのエネルギー10μJ、パルス幅500psおよび繰り返し周波数800Hzのパルス光33を出射する。パルス光発振器31は、たとえば、波長355nmのYAG3倍高調波を出射するレーザ装置を用いた。
反射板24は、電磁波反射手段であって、半導体試料23に対して検出用電磁波22の入射側とは反対側に設けられる。反射板24は、検出用電磁波の入射波と半導体試料23を透過して反射板24によって反射された反射波とにより形成された定在波25の電界強度が半導体試料23が配置される位置で極大、あるいは、その付近となるような位置に配置される。反射板24の材料は、導電率の高い金属等の導電体から成る。
保持台30は、保持手段であって、半導体試料23を保持する機能を有する。保持台30は、半導体試料23における検出用電磁波22が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波22の透過率が高くなるような材料で構成されている。保持台30は、本実施形態1では、半導体試料23の周囲の一部のみを保持し、少なくとも検出用電磁波22が伝播する領域を含む範囲は、半導体試料23と反射板24との間が空隙になるように構成される。保持台30は、保持部35を有する。保持部35は、半導体試料23の両端を支持し、半導体試料23を保持部35に載置することによって、半導体試料23を保持する。
移動機構32は、移動手段であって、半導体試料23、および、反射板24の少なくともいずれか一方を、相互に近接および離反する方向に移動させる。移動機構32は、本実施形態1では、保持部35を上下方向(Z方向)に沿って移動させる。移動機構32は、たとえば、電動モーターと電動モーターの回転運動を直進方向の運動に変換する変換部とを含み、導波管28の開口端36と反射板24との間で、導波管28の開口端36に近接または離反するように上下方向(Z方向)に保持部35を移動させることができる。上下方向(Z方向)は、略鉛直方向であって、検出用電磁波22の照射軸22aに沿う方向である。
検出手段29は、電磁波発振器21によって照射された検出用電磁波22の半導体試料23と反射板24による反射波の強度を検出する。検出手段29は、少なくとも検波器を有し、たとえば、オシロスコープ、あるいは、デジタルマルチメーターなどの電圧計でもよい。また検出手段29は、演算手段としても働き、検出される反射波強度の時間変化に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める。
以下に、本実施形態1のライフタイム測定装置で半導体試料23のある一点のライフタイムを計測する場合のフローチャートを図3に基づいて説明する。
ステップa1で半導体試料23がライフタイム測定装置20の保持台30に載置され、ステップa2に移る。
ステップa2は、移動工程1で保持台30を所定の位置に移動させステップa3に移る。
ステップa3は、計測工程1で照射工程(a3−1)と励起工程(a3−2)と検出工程(a3−3)の3工程で構成され、これらの工程は図4のようなタイムチャートで表される。
照射工程(a3−1)では、半導体試料23に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波22を照射する。電磁波発振器21は、たとえば、出力が200mW、周波数が26.5GHzの検出用電磁波22を発振する。発振された検出用電磁波22は、順次、アッテネータ26、サーキュレータ27、および、導波管28などの高周波立体回路を経て、半導体試料23上のパルス光照射領域を含む領域、たとえば、導波管の開口部の面積とほぼ同じ5mm×10mmの領域に導かれる。検出用電磁波22の半導体試料23からの反射率、透過率、および、吸収率は、半導体試料23の導電率等に応じて変化する。
励起工程(a3−2)は、照射工程(a3−1)で検出用電磁波22が発振された後、半導体試料23に過剰キャリアを発生させるための波長355nm、1パルス当りのエネルギー10μJ、パルス幅500psおよび繰り返し周波数800Hzでビーム径が2mmのパルス光33を照射する。パルス光発振器31によって出射されるパルス光33は、検出用電磁波22が通る導波管H面部の中央部のパルス光の光軸上に形成された貫通孔37を通って、半導体試料23に照射される。貫通孔37の大きさや形状は、パルス光が通れば良く、例えば、直径2.2mmから3.0mm程度の円形でパルス光が通り、検出用電磁波22が導波管外部に漏れない程度の孔であれば良い。
半導体試料23に対して侵入するパルス光33の侵入長は、10nm程度である。したがって、半導体試料23にパルス光33が照射されたパルス光照射領域は、直径2mm(照射面積)の円で深さが約10nm(侵入長)の円柱状の領域である。パルス光33が照射された領域では、過剰キャリアが生成され、半導体試料23の導電率が高くなる。パルス光33の照射が停止すると、パルス光33によって生成された過剰キャリアは、再結合するため、過剰キャリアは指数関数的に減少し、熱平衡状態に戻る。
検出工程(a3−3)では、照射された検出用電磁波22の半導体試料23、及び、反射板による反射波の合成波の時間による強度変化を検出しその時の保持台、または、半導体試料の位置情報とあわせてデータとして蓄積する。
上記の計測工程1を所定時間行なった後、ステップa4に移る。
上記の計測工程1を所定時間行なった後、ステップa4に移る。
ステップa4は、演算工程1であって、検出工程(a3−3)で蓄積された複数データから強度変化量の最大値を求め、強度変化量の最大値をとる半導体試料23、および、反射板24の位置情報を求め、保持台30を所定の位置に移動させるためステップa2に戻る。
ステップa2からステップa4までを強度変化量の極大値が求まるまで繰り返し、ステップa5に移る。
ステップa5は移動工程2で、ステップa4で求めた強度変化量が極大値となる保持台の位置情報に基づき、その位置へ保持台を移動させる。
ステップa6は計測工程2で、ライフタイムの計測に十分な時間だけ計測を行い、ステップa7に移る。
ステップa7は、演算工程2であって、ステップa6の計測工程で得られたよる強度の時間変化に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求め、ステップa8に移る。
ステップa8では、ライフタイムの値を出力し、ステップa1からの一連の処理が終了する。
上記のステップa4の演算工程1で強度変化量の最大値を求めることは、以下のことに相当する。
図1に示すように、半導体試料23に検出用電磁波22を照射すると、検出用電磁波22の大半は半導体試料23を透過するので、反射板24の表面24aが電磁波の固定端38となる定在波25が形成される。定在波25の電界強度が極大となる位置34は、反射板24の表面24aから検出用電磁波22の実効波長の1/4の位置と、その位置から1/2波長毎に離間する位置となる。したがって、定在波25の電界強度が極大となる位置34は、反射板24の表面24aからの距離をL、検出用電磁波の実効波長をλeffとすると次式(1)によって表すことができる。ここで、nは整数である。
反射板24と導波管28との間に比誘電率が約1である空気が存在する場合、検出用電磁波22の自由空間での波長λは、検出用電磁波22の周波数と光速とから求められる。本実施形態1では、検出用電磁波22の周波数が26.5GHzであるので、検出用電磁波22の自由空間での波長λは、約11.3mmとなる。したがって、式(1)から反射板24の表面24aから1/4波長の位置は、約2.8mmの位置であり、3/4波長の位置は、約8.4mmの位置であり、5/4波長の位置は、約14.1mmの位置となる。
上記に述べた位置は検出用電磁波22が自由空間に放射された場合の位置で、計測時には図1のように反射板24と導波管28との間には、比誘電率が約2.25の半導体試料23と、比誘電率が約1の空気の両方が存在する。半導体試料23の厚さが、約0.7mmの場合、定在波25の電界強度が最大となる位置は、実効波長を考慮して反射板24から約2.45mmの位置、約8.05mmの位置および約13.75mmの位置となる。
したがって、半導体試料23の表面23aが、反射板24の表面24aから、たとえば約2.45mmの位置となる位置に配置することによって、半導体試料23の表面23aを定在波25の電界強度極大位置34に配置することができる。
半導体試料23の表面23aで反射、透過、及び、吸収される検出用電磁波22の強度は、半導体試料23の表面23aでの電界強度が大きいほど大きくなる。
このことについて吸収の場合を例に説明する。半導体試料23の表面23aで吸収される電力Pは、半導体試料23の表面23aの導電率σと、半導体試料23の表面23aにおける電界強度Eとを用いて次式(2)で表すことができる。
P=σE2 …(2)
P=σE2 …(2)
パルス光33を半導体試料23に照射することによって、半導体試料23に侵入長程度の領域までパルス光33の光エネルギーが吸収され、過剰キャリアが励起される。侵入長は、たとえば半導体材料およびパルス光33の波長に依存し、数10nmから数100μm程度である。検出用電磁波22は、周波数がたとえば10GHz〜100GHz程度であると、検出用電磁波22の波長λは数mm〜数10mmである。したがってパルス光33の侵入長は、検出用電磁波22の波長λに比べて充分小さい。これによってパルス光33で半導体試料23のキャリアが励起された部分での検出用電磁波22の吸収を考える場合、半導体試料23の表面23aでの電磁波の電界の値を代表値として近似することができる。
パルス光33によって半導体試料23の導電率がΔσだけ変化したとすると、半導体試料23の表面23aで吸収される検出用電磁波22の電力の変化量ΔPは、式(2)の電界強度Eを半導体試料23の表面23aでの電界強度Esを用いて次式で表すことができる。ここで、Δσはパルス光照射前後の半導体試料23の導電率の変化値である。
ΔP=ΔσEs2 …(3)
ΔP=ΔσEs2 …(3)
式(3)から半導体試料23の表面23aで吸収される検出用電磁波22の電力の変化量ΔPは、半導体試料23の表面23aの電界強度Esに依存することがわかる。半導体試料23には、電磁波発振器21からの検出用電磁波22と、反射板24によって反射される検出用電磁波22とが入射するので、検出用電磁波22のエネルギーが2度吸収されるので吸収量は式(3)に示されるΔPの約2倍となる。したがって半導体試料23の表面23aでの電界強度を大きくすることによって、検出用電磁波22が半導体試料23に吸収されるエネルギーを大きくすることができる。従って、定在波25の電界強度極大位置34の位置に半導体試料23の表面23aを配置することによって、検出用電磁波22が半導体試料23に吸収される電力を最大にすることができる。上記のことは、反射、及び、透過する電力についても同様のことが言える。
図5は、図1においてLが半導体試料23の厚さに等しい場合の図である。この時、半導体試料23の半導体試料23の裏面23bが、反射板24の表面24aに当接するように反射板24には、保持部35が嵌合する凹部24bが形成されている。反射板24に形成される凹部24bは、保持部35の厚さに相当する深さを有する。したがって、保持部35は、最下端で前記凹部24bに勘合し、保持部35が半導体試料23を保持している保持面35aと反射板24の表面24aを面一にすることができる。
図5の場合、定在波25は、反射板24の表面24aで電界振幅の極小位置39となるので、半導体試料23の厚さがたとえば約0.7mmである場合、半導体試料23の表面23aは電界振幅の極小位置39付近に位置する。したがって、前述のように、検出用電磁波22が半導体試料23で反射、透過、および、吸収されるエネルギーが小さくなりS/N比が小さくなる。
図1は、図5の場合に比べ、半導体試料23の表面23aは、定在波25の電界強度の極大位置34に配置されており、半導体試料23の表面23aでは反射、透過、および、吸収される検出用電磁波22の電力が極大となり、計測する電界強度の時間変化も極大となるので、S/N比を大幅に向上させることができる。
図6(1)は、図5で保持台30を省略した図、図6(2)は図6(1)と半導体試料23の厚さのみが異なる場合の図である。図6(1)、(2)共に半導体試料23の裏面23bが、反射板24の表面24aに当接している場合を示している。図6(1)に示される半導体試料23は、厚さがたとえば約0.7mmであり、図6(2)に示される半導体試料23は、厚さがたとえば約1.7mmである。反射板24の表面24aに半導体試料23の裏面23bが当接している場合であっても、半導体試料23の厚さによって、反射板24の表面24aから半導体試料23の表面23aまでの距離は異なり、定在波25の電界強度が極小付近になる場合や、極大付近になる場合がある。従って、半導体試料23の厚み寸法も考慮に入れて、保持部35の位置を制御する必要がある。図6(1)に示すように、半導体試料23の厚さが約0.7mmである場合、半導体試料23の表面23aは、定在波25の電界振幅の極小位置39から約0.7mm上方で、電界振幅の極大位置34から約1.85mm下方に位置する。
前述のように本実施形態1では、半導体試料23に対して検出用電磁波22の入射側とは反対側に設けられる反射板24を含んで構成される。反射板24は、半導体試料23を透過した検出用電磁波22を反射する。半導体試料23は、移動手段により検出用電磁波22の定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近に配置される。したがって検出手段29は、検出用電磁波22の反射波強度信号のS/N比を可及的に大きくすることができる。半導体試料23の厚さの違い、ならびに大きさ、反り、撓みおよびうねりなどの変形がある場合であっても、半導体試料23における測定対象となる領域内において、移動手段によりLを調節して定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近となるように配置することによって、測定領域内全体でS/N比を可及的に大きくすることができる。これによって精度良くライフタイムを測定することができる。
また半導体試料の大きさが、半導体ウエハのように数10mm〜300mm程度ではなく、たとえばプラズマ表示装置および液晶表示装置などに用いられる、角型で1辺が1メートルを超えるような超大型基板の場合、基板の保持の方法によっては自重によって撓みが生じたり、膜応力などにより、反り、および、うねりなどの変形が生じたりする。このような超大型基板であっても、半導体試料23における測定対象となる領域を、定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近となるように調整することによって、S/N比を可及的に大きくすることができる。
また本実施形態1では、半導体試料23および反射板24の少なくともいずれか一方を、相互に近接、および、離反する方向に移動させる。したがって半導体試料23を、検出用電磁波22の定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近に配置することができる。これによって複数の異なる半導体試料23、または、複数の異なる波長の検出用電磁波22を用いた場合であっても、個々の半導体試料23、または、検出用電磁波22の波長に併せて検出用電磁波22の定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近に半導体試料23を配置することができる。また半導体試料23の厚み寸法の違い、ならびに大きさ、反り、撓み、および、うねりなどの変形に併せて、半導体試料23を検出用電磁波22の定在波25の電界強度の極大位置34、または、その付近に配置することができる。
本実施形態1では、半導体試料23における検出用電磁波22が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波22の透過率が高くなるように構成されている。検出用電磁波22は、半導体試料23を透過して半導体試料23の裏面23bから出射した後、半導体試料23が配置されている雰囲気中の環境媒体、たとえば空気、または、窒素にしか吸収されることなく反射板24に至ることができ、反射板24から反射された後は、半導体試料23の裏面23bから入射されるまで、同様に環境媒体にしか吸収されることがない。これによって半導体試料23を透過した検出用電磁波22が、反射板24までの間に不所望に他の物質に吸収され、減衰して入射することを防ぐことができ、S/N比が小さくなることを防ぐことができる。
半導体試料23の比誘電率が大きく半導体試料23の厚さが厚い場合、または、反射板24と導波管28の開口端36との距離が短い場合、半導体試料23の表面23aを定在波25の電界強度の極大位置34におくことができないことがある。これらの場合でも、定在波25の電界振幅の極大位置34の近傍に位置するよう半導体試料23を移動させることによって、S/N比の向上が可能となる。また導波管28の開口端36に対して反射板24を近接、および、離反させるように移動できる移動機構を構成してもよい。これによって、半導体試料23の表面23aを、定在波25の電界強度の極大位置34に配置することができる。反射板24を導波管28の開口端36から離反させる場合は、開口端36から反射板24までの距離が変わるため、各種調整が必要であるため、できれば半導体試料23のみを動かすことが望ましい。
(発明の実施形態2)
図7から図10を参照しながら、本発明による実施形態2のライフタイム測定装置を説明する。
図7から図10を参照しながら、本発明による実施形態2のライフタイム測定装置を説明する。
図7は、本発明の実施形態2のライフタイム測定装置40の構成を示すブロック図である。本実施形態2のライフタイム測定装置40は、実施形態1で述べた図1〜図6のライフタイム測定装置20と類似しており、本実施形態2の構成には実施形態1のライフタイム測定装置20における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施形態2のライフタイム測定装置40は、さらに制御手段41、XYテーブル42、入力手段43および駆動機構44を含んで構成される。
XYテーブル42は、お互いに直交する第1方向X、および、第2方向Yの水平面方向に変位可能であって、第1方向X,および、第2方向Yは、鉛直方向Zに略直交する方向である。XYテーブル42の変位に伴って、反射板24、および、保持部35が変位する。
駆動機構44は、変位駆動手段であって、半導体試料23を、検出用電磁波22の照射軸22aの方向を法線とする面内方向へ変位駆動する。駆動機構44は、本実施形態2では、XYテーブル42を第1方向X、および、第2方向Yに変位駆動する。
入力手段43は、操作されて、保持部35の配置位置を制御する位置情報などが入力される。また入力手段43は、操作されて、半導体試料23の表面23aと定在波25の電界強度の極大の位置との位置合せのための位置合せ情報が入力される。
制御手段41は、検出手段29、移動機構32、および、駆動機構44をそれぞれ制御する。制御手段41は、検出手段29と第1接続手段45を介して、電気的に接続される。制御手段41は、駆動機構44、および、移動機構32と第2接続手段46を介して、電気的に接続される。制御手段41は、半導体試料23の表面23aが配置される位置、または、その付近で電界強度の極大位置34となるように、半導体試料23の表面23aと定在波25の電界強度の極大の位置との位置合せするように、移動機構32を制御する。検出手段29は、検出した反射波の電界強度信号に基づく、S/N比を含む情報を制御手段41に与える。
図8は、制御手段41の電気的構成を示すブロック図である。制御手段41は、入出力インターフェース47、中央処理装置(Central Processing Unit:略称CPU)48、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:略称RAM)49、および、リードオンリーメモリ(Read Only memory:略称ROM)50を含んで構成される。各構成要素は、バス51を介して電気的に接続される。
入出力インターフェース47は、第1接続手段45、および、第2接続手段46に電気的に接続され、検出手段29、駆動機構44、および、移動機構32から与えられる情報をCPU48に与え、CPU48から与えられる情報を検出手段29、駆動機構44、および、移動機構32に与える。
ROM50には、制御プログラムが記憶される。RAM49は、検出手段29に与えられる情報が、一時記憶される。CPU48は、ROM50に記憶される制御プログラムを実行し、各構成部を制御する。CPU48は、たとえばマイクロコンピュータによって実現される。
図9は、CPU48の動作を説明するためのフローチャートであって、最適位置の探索方法を示すフローチャートである。CPU48は、図9に示される動作を短時間に繰返す。ステップb1では、半導体試料23が保持部35によって保持され、初期位置に配置され、ステップb2に移る。ステップb2では、CPU48は、初期位置におけるS/N比を含む検出情報を取得するように検出手段29に指令を与え、検出情報を取得し、ステップb3に移る。
ステップb3では、CPU48は、取得した初期位置における検出情報をRAM49に与え、ステップb4に移る。これによってRAM49は、CPU48から与えられた検出情報を一時記憶する。ステップb4では、CPU48は、移動機構32に移動指令を与え、ステップb5に移る。移動機構32は、与えられた移動指令に基づいて、保持部35を変位駆動する。したがって半導体試料23は、上下方向Zの一方、たとえば上方向に移動され、初期位置から第2候補位置に配置される。
ステップb5では、CPU48は、第2候補位置における検出情報を取得するように検出手段29に指令を与え、検出情報を取得し、ステップb6に移る。ステップb6では、ステップb3と同様に、CPU48は、取得した検出情報をRAM49に与え、ステップb7に移る。これによってRAM49は、CPU48から与えられた検出情報を一時記憶する。
ステップb7では、CPU48は、RAM49に記憶される検出情報が示すS/N比が予め定める極大値であるかを判断する。S/N比が極大値である場合、ステップb9に移り、S/N比が極大値より小さい場合、ステップb8に移る。
ステップb8では、CPU48は、RAM49に記憶される検出情報に基づいて、移動指令を生成し、移動機構32に移動指令を与え、ステップb5に移る。比較した結果が、たとえば第2候補位置のS/N比の方が大きい場合、CPU48は半導体試料23を少し上方向の第3候補位置へ移動させる移動指令を生成する。比較した結果が逆に小さい場合、CPU48は半導体試料23を少し下方向の第3候補位置へ移動させる移動指令を生成する。移動指令に基づく半導体試料23の移動量は、比較したS/N比の差に基づいて決定される。ステップb9で、一連の処理を終了する。
このように半導体試料23と反射板24との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波の電界強度信号を検出し、S/N比が極大となる最適位置に、半導体試料23と反射板24とを位置合せする。
前述のステップb8の処理は、具体的には、たとえば半導体試料23を第2候補位置よりも上方向の第3候補位置へ移動した状態で、検出手段29でS/N比を取得する。(第2候補位置のS/N比)<(第3候補位置のS/N比)ならば、CPU48は半導体試料23を少し上方向の第4候補位置へ移動させる移動指令を移動機構32に与える。逆に(第2候補位置のS/N比)>(第3候補位置のS/N比)ならば、CPU48は半導体試料23を第2候補位置より上方向で第3候補位置より下方向になる第4候補位置へ移動するように、移動指令を移動機構32に与える。CPU48は、移動指令をROM50から読み出したプログラムに基づいて決定する。もし、移動後のS/N比が同一ならば、中間の位置に移動して反射波の電界強度信号を検出し、同様に大小比較を行い、移動方向を決定する。
つまり、一方向に移動する前のS/N比と移動した後のS/N比との大小と比較し、もし後者が前者よりも大きいならば、次は、一方向へ移動させ、もし後者が前者よりも小さいならば、次は、一方向とは逆の他方向へ移動させる。
このような図9に示されるCPU48の動作によって、半導体試料23の位置を移動させつつ、検出された反射波の電界強度信号のS/N比の大小比較を行い、その結果により半導体試料23の位置を変えることによって、半導体試料23の表面23aを反射波の電界強度信号のS/N比の極大位置である最適位置へ移動させることができる。このため、自動的に、かつ、最も良好なS/N比で、半導体試料23の特性を評価でき、測定精度が向上する。また、半導体試料23の厚さ、撓みおよびうねりに関する情報が不明であっても、最も良好なS/N比で、半導体試料23の特性を評価することができる。
また他の最適位置の探索方法として、制御手段41は、入力手段43で入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料23の表面3aが配置される位置、または、その付近で定在波25の電界強度が極大となる位置34に、半導体試料23と反射板24とを位置合せするように、移動機構32を制御する方法がある。
位置合せ情報は、たとえば、半導体試料23の厚さと比誘電率の情報である。これらの位置合せ情報に基づいて、制御手段41は、定在波25の電界強度が極大となる位置34を算出により推定し、半導体試料23の表面23aが定在波25の電界強度が極大となる位置34になるように保持部35を動かすべく移動機構32に移動指令を与える。これによって最適位置を探索する時間を短縮することができる。
さらに、算出された最適位置は理論値であるので、算出された最適位置に配置し、さらにその近傍を探索して、実際の最適位置へ移動させてもよい。また入力される位置合せ情報に基づいて、複数の異なる半導体試料23、または、複数の異なる波長の検出用電磁波22を用いた場合であっても、個々の半導体試料23、または、検出用電磁波22の波長に併せて検出用電磁波22の定在波25の電界強度が極大となる位置34、または、その付近に短時間で配置することができる。これによって利便性が向上する。
さらに他の最適位置の探索方法として、制御手段41は、半導体試料23と反射板24とのの距離Lを、一定の間隔で複数の候補位置に移動しながら反射波強度信号のS/N比を検出し、過去の候補位置でのS/N比との比較から、S/N比が最大となる位置が予測可能になった時点で、次の候補位置をS/N比が最大となる予測される位置とする方法がある。
以下にその方法について図10を用いて説明する。
図10は、反射板24の表面24aと半導体試料23の表面23aとの距離Lと反射波強度信号のS/N比の関係の一例を示すグラフである。グラフの横軸は反射板24の表面24aと半導体試料23の表面23aとの距離Lを表し、グラフの縦軸は反射波強度信号のS/N比を表す。
図10は、反射板24の表面24aと半導体試料23の表面23aとの距離Lと反射波強度信号のS/N比の関係の一例を示すグラフである。グラフの横軸は反射板24の表面24aと半導体試料23の表面23aとの距離Lを表し、グラフの縦軸は反射波強度信号のS/N比を表す。
図10に示すようにLに対するS/N比の値は、正弦波状に変化するとして、複数の候補位置を移動しながら、反射波強度信号を検出する。たとえば、第1候補位置A、第2候補位置Bおよび第3候補位置Cと、順次、反射波強度信号を検出し、反射波強度信号のS/N比を取得する。制御手段41は、取得した反射波強度信号のS/N比と、図10に示すグラフとに基づいて、随時、最適位置である極大位置Eを予測可能かどうか判断する。制御手段41は、最適位置Eを予測可能と判断した時点で、探索測定を終了し、予測された本測定が可能な最適位置Eへ移動させる。これによって半導体試料23を順次、各候補位置A,B,C,D,Eと移動させ最適位置を探索する場合よりも、最適位置Eを探索する時間を短縮することができる。
前述の実施形態1では、保持部35の下降限度は、半導体試料23の裏面23bが反射板24の表面24aに当接するまでに設定される。または、当接が好ましくない半導体試料23の場合の下降限度は近接状態までに設定される。また保持部35の上昇限度は、半導体試料23の厚み寸法に基づいて、半導体試料23の表面23aが導波管28の開口端36に接触しないように設定される。また保持台30や保持部35の下面に半導体試料23の表面23aを吸着させて保持する場合、半導体試料23の厚み寸法に基づいて、保持部35の下降限度は、半導体試料23の裏面23bが反射板24の表面24aに当接して押し付けられることのない位置に設定される。このように保持部35の下降限度、および、上昇限度が設定されることによって、半導体試料23が不所望に反射板24、および、導波管28に当接して損傷することを防ぐことができる。半導体試料23の厚さは、たとえば入力手段43によって入力される。
本実施形態2では、XYテーブル42は、反射板24と保持台30とを同期して移動させることができる。これによって半導体試料23の測定したい部分を導波管28に臨む位置へ移動させることができ、半導体試料23の全面にわたってライフタイムを測定することができる。
前述の実施形態1では、反射波強度信号のS/N比が最適位置となるように、半導体試料23を配置したが、半導体試料23を配置する位置は、最適位置にかぎることはない。反射板24の表面24aと半導体試料23の表面23aとの距離Lを、複数の候補距離になるように配置し、各距離での反射波強度信号のS/N比を検出し、S/N比が許容範囲に存在する距離に調整してもよい。このように最も良好なS/N比となる位置を求めるのではなく、ライフタイムを評価するのに適切なS/N比の許容範囲内であれば、その位置での測定結果を本測定結果としてもよい。これによって測定時間を短縮することができる。
(発明の実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3のライフタイム測定装置60の構成を示すブロック図である。本実施形態3のライフタイム測定装置60は、実施形態1,2、のライフタイム測定装置20,40と類似しており、本実施形態3の構成には実施形態1、および、2のライフタイム測定装置20,40と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施形態3のライフタイム測定装置60は、半導体試料23の配置の仕方に特徴がある。
図11は、本発明の実施形態3のライフタイム測定装置60の構成を示すブロック図である。本実施形態3のライフタイム測定装置60は、実施形態1,2、のライフタイム測定装置20,40と類似しており、本実施形態3の構成には実施形態1、および、2のライフタイム測定装置20,40と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施形態3のライフタイム測定装置60は、半導体試料23の配置の仕方に特徴がある。
半導体試料23は、略平板状であり、厚み方向両側の表面が鉛直方向になるように配置されている。保持部35は、半導体試料23が厚み方向両側の表面が鉛直に配置されるように構成され、たとえば半導体試料23を狭持する、あるいは、上方の保持部35のみで半導体試料23を保持するように構成される。半導体試料の厚み方向は、水平方向の1方向であるZ方向に沿っており、鉛直方向は、例えば、X方向に沿っている。
このように半導体試料23を配置することによって、実施形態1、および、2では半導体試料23の厚み方向に半導体試料23の自重が作用して生じる撓みなどの変形が生じる場合があったが、この変形を防ぐことができる。これによって半導体試料23が照射軸2aを法線とする面に対して傾斜することなく、S/N比の半導体試料23面内での変化を小さくすることができ、高精度に反射波強度を検出することができる。
(発明の実施形態4)
図12は、本発明の実施形態4のライフタイム測定装置70の構成を示すブロック図である。図13は、ライフタイム測定装置70を構成する保持台71を拡大して示す斜視図である。本実施形態4のライフタイム測定装置70は、実施形態1から3のライフタイム測定装置20,40,60と類似しており、本実施形態4の構成には前述のライフタイム測定装置20,40,60における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施形態4のライフタイム測定装置70は、実施形態1から3のライフタイム測定装置とは保持台71の構成が異なる。
図12は、本発明の実施形態4のライフタイム測定装置70の構成を示すブロック図である。図13は、ライフタイム測定装置70を構成する保持台71を拡大して示す斜視図である。本実施形態4のライフタイム測定装置70は、実施形態1から3のライフタイム測定装置20,40,60と類似しており、本実施形態4の構成には前述のライフタイム測定装置20,40,60における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施形態4のライフタイム測定装置70は、実施形態1から3のライフタイム測定装置とは保持台71の構成が異なる。
保持台71は、半導体試料23を、反射板24に対して、角変位可能に構成される。保持台71は、反射板24と一体であって、たとえば、反射板24の四隅に、保持部72を備える。各保持部72は、個別に上下方向Zに駆動できる支持脚73と、支持脚73の先端部に半導体試料23を固定できるように、たとえば、真空吸着できる吸着部74とを備える。支持脚73は、たとえば電動モーターによって上下方向Zに伸縮自在に構成される。このような保持部72を用いて、半導体試料23を保持し、支持脚73を伸縮させて、半導体試料23を上下方向Zに移動させる。これによって半導体試料23を良好なS/N比が得られる位置へ移動させる。保持台71は、第1接続手段46を介して制御手段41に接続される。保持台71は、制御手段41から各支持脚73を個別に変位駆動する移動指令が与えられる。
また保持台71は、各支持脚73を個別に伸縮することによって、半導体試料23を反射板24に対して角変位させる。これによって保持台71は、半導体試料23を反射板24、および、検出用電磁波22の照射軸22aに対して、角変位させることができる。
保持部72は、単に半導体試料23の周縁部を保持するのみでなく、たとえば、反り、または、うねりなどの変形によって、測定部位の半導体試料23の表面23aの法線方向が検出用電磁波22の照射軸22a方向と一致しない場合があり、不要な干渉波が生じて、精度のよい測定が困難となる可能性がある。本実施形態4では、反射板24に対して、角変位させることによって、半導体試料23を検出用電磁波22の照射軸22aに対して、所望の角度に半導体試料23を配置することができる。これによって半導体試料23が照射軸22aに対して傾斜することによって生じる不要な干渉を防ぐことができる。したがってS/N比を大きくすることができ、高精度に反射波強度を検出することができる。
さらに、保持台71によって、反り、または、うねりなどの変形を矯正することもできるので、第1測定部位の測定後に別の第2測定部位を測定する場合、最適位置を探索する時間を短縮することができる。この矯正は、支持脚73が上下方向Zに変位するだけでなく、支持脚73の水平駆動、および、吸着部74を支持脚73に対して角変位させることによって、さらに効果が向上する。半導体試料23の変形を矯正する場合、半導体試料23の強度、たとえば、曲げ強度、および、引張り強度を考慮して、変形の矯正によって半導体試料23が損傷しないよう支持脚73の駆動範囲を設定することが望ましい。
また保持部72が半導体試料23の裏面23bから支持することによって、保持部72が半導体試料23の重量などによって変形を起こさない。これによって半導体試料23の移動時、および、静止時に、半導体試料23の位置を正確で安定に維持することができる。また半導体試料23を真空吸着によって固定しているため、半導体試料23の横ずれ、および、下降時の浮きを防止することができる。
本実施形態4では、4個の支持脚73が用いられているが、4個に限ることはない。支持脚73の数は、3点支持によって支持してもよいし、自重によるたわみをできるだけ小さくするように半導体試料の大きさにより5本以上にするなど適宜決められる。また保持部72は、半導体試料23を吸着するだけでなく、挟持することによって半導体試料23を固定してもよい。したがって、本実施形態4は、実施形態1から3と同様の効果を達成することができる。
(発明の実施形態5)
図14は、実施形態5の保持台80を拡大して示す斜視図である。保持台80は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、ドーナツ状であって、厚み方向一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。吸着部81の厚み方向他端面部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が周方向に間隔をあけて複数形成される。
図14は、実施形態5の保持台80を拡大して示す斜視図である。保持台80は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、ドーナツ状であって、厚み方向一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。吸着部81の厚み方向他端面部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が周方向に間隔をあけて複数形成される。
このように保持台80が構成されるので、円形の半導体試料23の周縁部に、吸着部81の厚み方向他端面部が当接し、保持することができる。吸着部81は、ドーナツ状であるので、半導体試料23の周縁部全体にわたって当接するので、円形の半導体試料23を安定して保持することができる。したがって前述の図13に示す保持台80と同様の効果を達成することができる。
(発明の実施形態6)
図15は、実施形態6の保持台84を拡大して示す平面図である。保持台83は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、長方形の額縁状であって、厚み方向一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。吸着部81の厚み方向他端面部の周縁部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が形成される。吸着部81の内部は、透過部83によって構成される。透過部83は、低誘電率および高剛性の材料から成る。
図15は、実施形態6の保持台84を拡大して示す平面図である。保持台83は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、長方形の額縁状であって、厚み方向一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。吸着部81の厚み方向他端面部の周縁部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が形成される。吸着部81の内部は、透過部83によって構成される。透過部83は、低誘電率および高剛性の材料から成る。
このように保持台83が構成されるので、半導体試料23の裏面23bが、吸着部81の厚み方向他端面部が当接し、保持することができる。また吸着部81と透過部83の両方で、半導体試料23の裏面23bの全体にわたって、支持することができるので、大型の半導体試料23であっても自重などによる撓みが発生することを防ぐことができる。
また透過部83は、低誘電率、および、高剛性の材料から成る。したがって半導体試料23における検出用電磁波22が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波22の透過率が高くなるように構成されている。これによって半導体試料23を透過した検出用電磁波22が、不所望に他の物質に吸収され、減衰して反射板24に入射したり、反射板24による反射波が、不所望に他の物質に吸収され、減衰して半導体試料23に入射することを防ぐことができる。したがってS/N比が小さくなることを防ぐことができる。したがって実施形態4,5で示した図13、および、図14に示す保持台83と同様の効果を達成することができる。
(発明の実施形態7)
図16は、実施形態7の保持台85を拡大して示す平面図である。保持台85は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、上下方向Zに略直交する第1方向Yに伸びる2つの棒状部材86よって構成される。各棒状部材86の上下方向Z一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。各棒状部材86の厚み方向他端面部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が第1方向Yに間隔をあけて複数形成される。各吸着孔82は、開閉可能なシャッター部87が設けられる。
図16は、実施形態7の保持台85を拡大して示す平面図である。保持台85は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を真空吸着する吸着部81とを含んで構成される。吸着部81は、上下方向Zに略直交する第1方向Yに伸びる2つの棒状部材86よって構成される。各棒状部材86の上下方向Z一端面部に支持脚73の先端部が機械的に接続される。各棒状部材86の厚み方向他端面部に、半導体試料23を真空吸着する吸着孔82が第1方向Yに間隔をあけて複数形成される。各吸着孔82は、開閉可能なシャッター部87が設けられる。
各棒状部材86は、上下方向Z、および、第1方向Yに略直交する第2方向Xに変位可能である。したがって各棒状部材86は、相互に近接、および、離間可能に構成される。棒状部材86は、制御手段41から与えられる指令に基づいて、各吸着孔82のシャッター部87を制御し、吸着孔82を開閉制御する。
このように保持台85が構成されるので、長方形状の半導体試料23の幅方向両端部に、棒状部材86の上下方向Z他端面部が当接し、保持することができる。棒状部材86の各吸着孔82がシャッター部87によって個別に開閉制御されるので、半導体試料23の長手方向の長さ寸法に応じて、各吸着孔82を個別に開閉制御し、半導体試料23に臨む吸着孔82を開制御することができる。これによって半導体試料23の長さ寸法に基づいて、確実に半導体試料23を保持することができる。また各棒状部材86を、半導体試料23の幅方向の幅寸法に応じて、幅方向(第2方向X)に相互に近接、および、離間可能することによって、確実に半導体試料23の幅方向両端部を支持するように、各棒状部材86を配置することができる。これによって半導体試料23を安定して保持することができる。また各棒状部材86を個別に上下方向Zに変位させることによって、半導体試料23を反射板24に対して角変位させることができる。したがって、実施形態4から6の図13から図15に示す保持台85と同様の効果を達成することができる。
(発明の実施形態8)
図17は、実施形態8の保持台90を拡大して示す平面図である。保持台90は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を保持する保持部91とを含んで構成される。保持部91は、第1方向Yに伸びる2つの第1棒状部材92、および、第1棒状部材92に設けられ、第2方向Xに伸びる複数の第2棒状部材93を有する。第1棒状部材92は、第1方向Y両端部に上下方向Zに伸びる支持脚73が設けられる。各第2棒状部材93は、第1棒状部材92に第1方向Yに間隔をあけて設けられる。また各第2棒状部材93は、第1棒状部材92に対して、第2方向Xに個別に変位可能に構成される。
図17は、実施形態8の保持台90を拡大して示す平面図である。保持台90は、反射板24に対して上下方向Zに変位する支持脚73と、支持脚73の先端部に設けられ、半導体試料23を保持する保持部91とを含んで構成される。保持部91は、第1方向Yに伸びる2つの第1棒状部材92、および、第1棒状部材92に設けられ、第2方向Xに伸びる複数の第2棒状部材93を有する。第1棒状部材92は、第1方向Y両端部に上下方向Zに伸びる支持脚73が設けられる。各第2棒状部材93は、第1棒状部材92に第1方向Yに間隔をあけて設けられる。また各第2棒状部材93は、第1棒状部材92に対して、第2方向Xに個別に変位可能に構成される。
図17(1)は、保持部91が円板状の半導体試料23を保持している状態を示し、図17(2)は、保持部91が長方形状の半導体試料23を保持している状態を示す。第2棒状部材93を個別に第2方向Yに変位させることによって、半導体試料23の形状に応じて、半導体試料23の周縁部を第2棒状部材93の先端部で支持することができる。この構成では半導体試料23の形状に応じて、保持台90の構成を変更する必要がなく、利便性が向上する。また第2棒状部材93の先端部に半導体試料23が真空吸着できる機能を持たせてもよい。これによってより確実に半導体試料23を保持することができる。したがって実施形態4から7の図13から図16に示す保持台90と同様の効果を達成することができる。
半導体試料23は、実施形態1から8に記載した半導体試料23に限定されるものではなく、たとえばバルクの半導体ウエハ、および、ガラス基板などの絶縁性の基板上に薄膜の半導体が形成されたものであっても良い。また半導体試料23が、低い導電率、たとえば、導電率が0.1[1/Ωcm]を有する場合、検出用電磁波22が半導体試料23に侵入する侵入長が半導体材料の厚さ寸法よりも充分大きくなるので、検出用電磁波22の選択域を広くすることができる。
また実施形態1から8の各実施形態は、従来の技術の特許文献1に記載されるライフタイム測定装置1を改良した形態について記載しているが、これに限定されるものではない。従来の技術の特許文献2〜4に示されるライフタイム測定装置であっても、同様に本発明を用いることできる。これによって導波管28を2本用いて、一方にパルス光33を照射し、他方はパルス照射せずに用い、お互いの検出用電磁波の反射板による反射波をキャンセルするように電磁波立体回路を構成すると、さらにS/Nを大きくすることができる。このように本発明を従来の技術と組み合わせて用いることによって、さらにS/N比を大きくすることができる。
20,40,60,70 ライフタイム測定装置
21 電磁波発振器
22 検出用電磁波
23 半導体試料
24 反射板
25 定在波の電界強度
29 検出手段
30,71,80 保持台
31 パルス光発振器
32 移動機構
33 パルス光
35,72,91 保持部
41 制御手段
43 入力手段
44 駆動機構
48 CPU
21 電磁波発振器
22 検出用電磁波
23 半導体試料
24 反射板
25 定在波の電界強度
29 検出手段
30,71,80 保持台
31 パルス光発振器
32 移動機構
33 パルス光
35,72,91 保持部
41 制御手段
43 入力手段
44 駆動機構
48 CPU
Claims (13)
- 半導体試料に過剰キャリアを発生させるための励起用電磁波を照射するための励起手段と、
半導体試料に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波を照射するための照射手段と、
照射手段によって照射された検出用電磁波の半導体試料による反射波を検出する検出手段と、
検出手段によって検出される反射強度に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める演算手段と、
検出用電磁波の定在波を形成する電磁波反射手段とを含み、
定在波の電界強度が極大、または、その付近となる位置に半導体試料の表面が配置されることを特徴とするライフタイム測定装置。 - 半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接、および、離反する方向に移動させる移動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のライフタイム測定装置。
- 半導体試料を保持する保持手段をさらに含み、
保持手段は、半導体試料における検出用電磁波が照射される領域に臨む部分が、検出用電磁波の透過率が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項1、または、2に記載のライフタイム測定装置。 - 半導体試料を、検出用電磁波の照射軸を法線とする面内方向へ変位駆動する変位駆動手段とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のライフタイム測定装置。
- 半導体試料と電磁波反射手段との位置合せのための位置合せ情報を入力する入力手段と、
入力手段で入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料の表面、または、その付近で定在波の電界強度が極大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せするように、移動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のライフタイム測定装置。 - 移動手段は、半導体試料を、電磁波反射手段に対して、角変位させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のライフタイム測定装置。
- 半導体試料は、略平板状であり、厚み方向両側の表面を鉛直に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のライフタイム測定装置。
- 電磁波反射手段によって検出用電磁波の定在波を形成し、半導体試料を定在波の電界強度が極大、あるいは、その付近となる位置に半導体試料表面を配置し、
半導体試料に過剰キャリアによって反射率が変化する検出用電磁波を照射する照射工程と、
半導体試料に過剰キャリアを発生させるための励起用電磁波を照射する励起工程と、
照射された検出用電磁波の半導体試料による反射波強度を検出する検出工程との3工程を含む計測工程と、
検出される反射波強度に基づいて、過剰キャリアのライフタイムを求める演算工程と、
を含むことを特徴とするライフタイム測定方法。 - 半導体試料、および、電磁波反射手段の少なくともいずれか一方を、相互に近接、および、離反する方向に移動させる移動工程を含むことを特徴とする請求項8に記載のライフタイム測定方法。
- 移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波強度を検出し、反射波強度信号のS/N比が極大となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする請求項9に記載のライフタイム測定方法。
- 移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、複数の候補位置に位置合せし、各位置での反射波を検出し、S/N比が許容範囲となる位置に、半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする請求項9に記載のライフタイム測定方法。
- 半導体試料と検出用電磁波の定在波との位置合せのための位置合せ情報を入力する入力工程をさらに含み、
移動工程では、入力工程によって入力される位置合せ情報に基づいて、半導体試料が配置される位置、または、その付近で定在波の電界強度が極大となるように半導体試料と電磁波反射手段とを位置合せすることを特徴とする請求項9に記載のライフタイム測定方法。 - 移動工程では、半導体試料と電磁波反射手段との相対位置を、一定の間隔で複数の候補位置を移動しながら反射波を検出し、過去の候補位置でのS/N比から、S/N比が極大となる位置が予測可能になった時点で、次の候補位置をS/N比が極大となる予測される位置とすることを特徴とする請求項10、または、11に記載のライフタイム測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005624A JP2006196621A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005624A JP2006196621A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006196621A true JP2006196621A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36802466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005624A Pending JP2006196621A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006196621A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008051719A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性測定装置及びその方法 |
JP2008191123A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性測定装置及びその方法 |
JPWO2008029522A1 (ja) * | 2006-09-06 | 2010-01-21 | 国立大学法人横浜国立大学 | 受動相互変調ひずみの測定方法および測定システム |
JP2010043906A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Kobe Steel Ltd | 半導体薄膜の結晶性評価装置及び結晶性評価方法 |
JP2010508526A (ja) * | 2006-11-03 | 2010-03-18 | ドイチェ ソーラー アクチェンゲゼルシャフト | 励起性材料サンプルの電気的性質を検出するための装置及び方法 |
JP2011069662A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Kobe Steel Ltd | 半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置 |
JP2012069614A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性評価装置および方法 |
JP2020076728A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッドTATA Consultancy Services Limited | 非接触物質検査のシステム、装置、方法 |
-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005005624A patent/JP2006196621A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008051719A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性測定装置及びその方法 |
US8558533B2 (en) | 2006-09-06 | 2013-10-15 | Yokohama National University | Passive intermodulation distortion measuring method and system |
JPWO2008029522A1 (ja) * | 2006-09-06 | 2010-01-21 | 国立大学法人横浜国立大学 | 受動相互変調ひずみの測定方法および測定システム |
JP4904509B2 (ja) * | 2006-09-06 | 2012-03-28 | 国立大学法人横浜国立大学 | 受動相互変調ひずみの測定方法および測定システム |
JP2010508526A (ja) * | 2006-11-03 | 2010-03-18 | ドイチェ ソーラー アクチェンゲゼルシャフト | 励起性材料サンプルの電気的性質を検出するための装置及び方法 |
JP2008191123A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性測定装置及びその方法 |
JP2010043906A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Kobe Steel Ltd | 半導体薄膜の結晶性評価装置及び結晶性評価方法 |
JP2011069662A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Kobe Steel Ltd | 半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置 |
JP2012069614A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Kobe Steel Ltd | 薄膜半導体の結晶性評価装置および方法 |
CN103098194A (zh) * | 2010-09-22 | 2013-05-08 | 株式会社神户制钢所 | 利用μ-PCD法的薄膜半导体的结晶性评价装置 |
TWI451080B (zh) * | 2010-09-22 | 2014-09-01 | Kobe Steel Ltd | Method for evaluating crystallinity of thin film semiconductor and method thereof |
US8952338B2 (en) | 2010-09-22 | 2015-02-10 | Kobe Steel, Ltd. | Crystalline quality evaluation apparatus for thin-film semiconductors, using μ-PCD technique |
JP2020076728A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッドTATA Consultancy Services Limited | 非接触物質検査のシステム、装置、方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006196621A (ja) | ライフタイム測定装置およびライフタイム測定方法 | |
KR100443856B1 (ko) | 반도체샘플검사장치및그방법 | |
US6348967B1 (en) | Method and device for measuring the thickness of opaque and transparent films | |
US20200110029A1 (en) | Second harmonic generation (shg) optical inspection system designs | |
US6504618B2 (en) | Method and apparatus for decreasing thermal loading and roughness sensitivity in a photoacoustic film thickness measurement system | |
JPH0731139B2 (ja) | 光感知性半導体材料からなる被検体表面層の無接触非破壊検査方法および検査装置 | |
US7204146B2 (en) | Device and method for measuring thickness | |
JP3958941B2 (ja) | リソグラフィ投影装置、基板の整合マークの位置を決定するための方法およびデバイス製造方法 | |
JP2003294436A (ja) | 統合測定方法およびシステム | |
JP2002527770A (ja) | 改良された膜厚測定の方法と装置 | |
JP2008191123A (ja) | 薄膜半導体の結晶性測定装置及びその方法 | |
Fattinger et al. | Modified Mach–Zender laser interferometer for probing bulk acoustic waves | |
JP2007333640A (ja) | 半導体電気特性の測定装置と測定方法 | |
JP2004228235A (ja) | 集積回路断線検査方法と装置 | |
US7173417B1 (en) | Eddy current sensor with concentric confocal distance sensor | |
US6576902B2 (en) | Correction method of scanning electron microscope | |
CN111433892B (zh) | 卡盘板、退火装置及退火方法 | |
KR100469752B1 (ko) | 박판재의 평탄도 측정 장치 및 방법 | |
JP2001284281A (ja) | レーザ加工装置及び方法 | |
KR101059042B1 (ko) | 한 샘플의 여기 가능한 물질의 전기적 특성을 검출하는 장치 및 그 방법 | |
CN116972759A (zh) | 一种非聚焦测试有机涂层厚度的方法 | |
JP2004279352A (ja) | テラヘルツ光を用いた測定装置 | |
WO1999013318A1 (en) | Optical method for the characterization of the electrical properties of semiconductors and insulating films | |
KR20200092863A (ko) | 검사 장치 | |
JP3648019B2 (ja) | 少数キャリアのライフタイム測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091006 |