JP5242251B2 - 冷却装置およびmriシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の被冷却体を冷却する冷却装置、およびその冷却装置を有するMRI(Magnetic
Resonance Imaging)システムに関する。
MRIシステムでは、勾配コイルからの発熱が大きい。したがって、MRIシステムは、勾配コイルを冷却する冷却装置を有している(特許文献1参照)。
特開2001-346778号公報
MRIシステムでは、勾配コイルだけではなく、コイルに電力を供給する電源からの発熱も大きい。したがって、電源も冷却する必要がある。
しかし、勾配コイルの冷却温度と電源の冷却温度は異なっている。したがって、特許文献1のやり方では、勾配コイルの冷却機構と、電源の冷却機構を別々に設ける必要があり、冷却装置が大型化するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、小型の冷却装置、およびその冷却装置を用いたMRIシステムを提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明の冷却装置は、
複数の被冷却体を異なる冷却温度に冷却する冷却装置であって、
上記複数の被冷却体を冷却する冷媒と、
上記冷媒が上記複数の被冷却体を上記冷却温度の高い順又は低い順に冷却するように、上記冷媒を流す冷媒配管と、
上記冷媒配管に上記冷媒を供給する冷媒供給手段と、
上記冷媒が、上記被冷却体を冷却した後、次の被冷却体を冷却する前に、上記冷媒の温度を、上記次の被冷却体を冷却するための温度に調整する冷媒温度調整手段と、
を有している。
本発明では、冷媒は、次の被冷却体を冷却する前に、冷媒温度調整手段によって、次の被冷却体を冷却するための温度に調整される。したがって、冷却温度の異なる被冷却体ごとに、冷却機構を設ける必要が無く、冷却装置の小型化が図られる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を詳細に説明する。尚、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態のMRIシステム100のブロック図である。
MRIシステム100は、MRI装置11を有している。MRI装置11は、マグネットルーム10に設置されている。MRI装置11は、勾配コイル12と送信コイル13と受信コイル14とを有している。勾配コイル12は被検体15に勾配パルスを印加し、送信コイル13は被検体15にRFパルスを送信する。受信コイル14は、被検体15からのMR信号を受信する。
また、MRIシステム100は、MRI装置11を制御する制御装置23を有している。制御装置23は、オペレータルーム20に設置されている。制御装置23は、キャビネット21と操作部22とを有している。キャビネット21は、勾配コイル12および送信コイル13に電力を供給する電源211を有している。電源211が、勾配コイル12および送信コイル13に電力を供給することによって、勾配コイル12が被検体15に勾配パルスを印加し、送信コイル13が被検体15にRFパルスを送信する。この結果、被検体15からMR信号が発生し、受信コイル14は、被検体15からのMR信号を受信し、受信したMR信号をキャビネット21に伝送する。キャビネット21は、受信したMR信号を処理する信号処理部(図示せず)を有しており、信号処理部は、MR信号に基づいて、画像を再構成する。
制御装置23は操作部22も有している。操作部22は、オペレータ29によって操作される。オペレータ29は、操作部22を介して、キャビネット21に命令を与える。
更に、MRIシステム100は冷却装置30を有している。冷却装置30は、電源211と勾配コイル12とを冷却する。図1では、冷却装置30は、簡略化して示されているので、以下に、冷却装置30の構造について具体的に説明する(図2参照)。
図2は、冷却装置30と、冷却装置30によって冷却される電源211および勾配コイル12とを示す図である。
冷却装置30は、冷媒供給部31と、冷媒配管32と、4枚の熱交換プレート41〜44とを有している。
冷媒供給部31は、キャビネット21(図1参照)の内部に備えられている。冷媒供給部31は、タンク31aと圧力ポンプ31bとを有している。
タンク31aは冷媒を貯蔵する。第1の実施形態では、タンク31aには、冷媒として、冷却水Wが貯蔵されている。
圧力ポンプ31bは、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wを、冷媒配管32に供給する。第1の実施形態では、圧力ポンプ31bが冷媒配管32に供給する冷却水Wの流量は、30L/minである。尚、冷却水Wの流量は、30L/minに限られず、冷却条件に応じて、適宜変更可能である。
冷媒配管32は、マグネットルーム10とオペレータルーム20との両方に渡って延在するように配設されている。冷媒配管32は、11個の配管部32a〜32kによって構成されている。以下に、これらの配管部32a〜32kについて説明する。
配管部32aは、ポンプ31bからコイル電源部211にまで延在するように配設されている。配管部32aは、ボンプ31bから供給された冷却水Waをコイル電源部211にまで輸送する。冷却水Waは、次の配管部32bに流入する。
配管部32bは、コイル電源部211の領域全体に渡って延在するように配設されている。配管部32bに流入した冷却水Wbは、コイル電源部211の領域全体に行き渡るので、コイル電源部211が冷却される。コイル電源部211を冷却した冷却水Wbは、次の配管部32cに流入する。
配管部32cは、コイル電源部211から、熱交換プレート41にまで延在するように配設されている。配管部32cに流入した冷却水Wcは、配管部32cを流れ、次の配管部32dに流入する。
配管部32dは、熱交換プレート41が取り付けられている。熱交換プレート41は、配管部32dを流れる冷却水Wdと、熱交換プレート41の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Wdが配管部32dを流れることによって、冷却水Wdの水温が調整される。熱交換プレート41で温度調整された冷却水Wdは、次の配管部32eに流入する。
配管部32eは、オペレーションルーム20から、マグネットルーム10に渡って延在するように配設されている。したがって、配管部32eに流入した冷却水Weは、オペレーションルーム20から、マグネットルーム10に到達する。マグネットルーム10に到達した冷却水Weは、次の配管部32fに流入する。
配管部32fは、熱交換プレート42が取り付けられている。熱交換プレート42は、配管部32fを流れる冷却水Wfと、熱交換プレート42の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Wfが配管部32fを流れることによって、冷却水Wfの温度が調整される。熱交換プレート42で温度調整された冷却水Wfは、次の配管部32gに流入する。
配管部32gは、熱交換プレート42から、勾配コイル12を経由して、次の熱交換プレート43にまで延在するように配設されている。配管部32gは、勾配コイル12の領域全体に渡って延在するように形成されている。配管部32gに流入した冷却水Wgは、勾配コイル12の領域全体に行き渡るので、勾配コイル12が冷却される。勾配コイル12を冷却した冷却水Wgは、次の配管部32hに流入する。
配管部32hは、熱交換プレート43が取り付けられている。熱交換プレート43は、配管部32hを流れる冷却水Whと、熱交換プレート43の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Whが配管部32hを流れることによって、冷却水Whの温度が調整される。熱交換プレート43で温度調整された冷却水Whは、次の配管部32iに流入する。
配管部32iは、マグネットルーム10からオペレーションルーム20に渡って延在するように配設されている。したがって、配管部32iに流入した冷却水Wiは、マグネットルーム10からオペレーションルーム20に到達する。オペレーションルーム20に到達した冷却水Wiは、次の配管部32jに流入する。
配管部32jは、熱交換プレート44が取り付けられている。熱交換プレート44は、配管部32jを流れる冷却水Wjと、熱交換プレート44の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Wjが配管部32jを流れることによって、冷却水Wjの温度が調整される。熱交換プレート44で温度調整された冷却水Wjは、次の配管部32kに流入する。
配管部32kは、熱交換プレート44から冷媒供給部31のタンク31aまで延在するように配設されている。配管部32kに流入した冷却水Wkは、配管部32kを流れて、タンク31aに戻る。
上記のように、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wは、配管部32a〜32kを流れて、再びタンク31aに戻る。冷媒供給部31は、タンク31aに貯蔵された冷却水Wを、冷媒配管32の配管部32aに供給し続ける。したがって、冷却水Wは、配管部32a〜32kのルートを循環し続ける。冷却水Wが配管部32a〜32kのルートを循環し続けることによって、コイル電源部211および勾配コイル12が冷却される。
次に、コイル電源部211および勾配コイル12の冷却温度について説明する。
第1の実施形態では、コイル電源部211を、27℃〜35℃位にまで冷却することを考えている。そこで、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの温度Twは、コイル電源部211を27℃〜35℃位にまで冷却するのに適した温度に設定されている。タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの温度Twは、オペレーションルーム20の室温Topや、キャビネット21内の温度Tcabなどによって決定される。例えば、オペレーションルーム20の室温Top=25℃の場合、キャビネット21内の温度Tcabは、25℃よりも高くなり、Tcab=28℃位になる。この場合、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの温度Twは、Tw=28℃位になる。水温Tw=28℃の冷却水Wが配管部32bを流れることによって、コイル電源部211は、27℃〜35℃位に冷却される。以下では、オペレーションルーム20の室温Top=25℃であり、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの温度Tw=28℃であるとする。したがって、配管部32bには、水温Tw=28℃の冷却水Wが流れるので、コイル電源部211を27℃〜35℃位に冷却することができる。
しかし、勾配コイル12は、コイル電源部211よりも低い温度に冷却する必要があり、第1の実施形態では、勾配コイル12は、20℃に冷却される必要がある。タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの水温Twは、Tw=28℃であるので、水温Tw=28℃の冷却水Wが配管部32gに流入しても、勾配コイル12を20℃に冷却することはできない。勾配コイル12を20℃に冷却するには、タンク31a内の冷却水Wは、配管部32gに到達するまでに水温20℃になる必要がある。そこで、第1の実施形態では、タンク31a内の冷却水Wが配管部32gに到達するまでに水温20℃になるように、2つの熱交換プレート41および42を有している。2つの熱交換プレート41および42によって、タンク31a内の冷却水Wが配管部32gに到達するまでに水温20℃にすることができる。以下に、この理由について、図3を参照しながら説明する。
図3は、冷却水Wが冷媒配管32を流れている間に、冷却水Wの温度がどのように変化するかを説明する図である。
冷媒供給部31のタンク31aの中に貯蔵されている冷却水Wの水温Twは、Tw=28℃である。したがって、冷媒供給部31から配管部32aに流入した冷却水Waの水温Twも、28℃である。水温28℃の冷却水Waは、配管部32aから次の配管部32bに流入する。配管部32bに流入した冷却水Wbは、コイル電源部211を冷却する。冷却水Wbが配管部32bを流れることによって、コイル電源部211は、27℃〜35℃に冷却される。尚、配管部32bに流入した直後の冷却水Wbの水温Twは、Tw=28℃であるが、配管部32bを流れる間にコイル電源部211から熱を奪うので、水温が上昇する。第1の実施形態では、冷却水Wbの水温Twは、配管部32bを流れる間に、28℃から32℃に上昇したとして説明を続ける。水温32℃の冷却水Wbは次の配管部32cに流入する。
配管部32cに流入した冷却水Wcの水温Twは、配管部32cを流れている間に実質的に変化することはなく、32℃のままである。冷却水Wcは次の配管部32dに流入する。
配管部32dは、熱交換プレート41が取り付けられているので、配管部32dに流入した冷却水Wdと、熱交換プレート41の周囲の空気との間で、熱交換が行われる。配管部32dに流入した直後の冷却水Wdの水温Twは、Tw=32℃であり、一方、熱交換プレート41の周囲の空気の温度T41は、オペレーションルーム20の室温Topと同じ25℃である。したがって、配管部32dに流入した冷却水Wdの水温Tw(=32℃)が、熱交換プレート41の周囲の空気の温度T41(=25℃)よりも高いので、冷却水Wdの熱が、熱交換プレート41を介して、熱交換プレート41の周囲の空気に放出される。この結果、冷却水Wdは、配管部32dを流れている間に温度が下がる。第1の実施形態では、水温Tw=32℃の冷却水Wdが配管部32dに流入した場合、冷却水Wdが配管部32dを流出するまでに、冷却水Wdの水温TwがTw=26℃になるように、熱交換プレート41の面積や、配管部32dの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Wdの水温は、配管部32dを流れている間に、32℃から26℃に低下する。水温Tw=26℃の冷却水Wdは、次の配管部32eに流入する。
配管部32eに流入した冷却水Weは、配管部32eを流れている間、水温Twは実質的に変化せず、Tw=26℃のままである。冷却水Weは次の配管部32fに流入する。
配管部32fは、熱交換プレート42が取り付けられているので、配管部32fに流入した冷却水Wfと、熱交換プレート42の周囲の空気との間で、熱交換が行われる。配管部32fに流入した直後の冷却水Wfの水温Twは、Tw=26℃である。一方、マグネットルーム10の室温Tmaは、Tma=18℃に設定されている。したがって、熱交換プレート42の周囲の空気の温度T42は、18℃である。配管部32fに流入した直後の冷却水Wfの水温Twは、Tw=26℃であり、熱交換プレート42の周囲の空気の温度T42は18℃であるので、冷却水Wfの熱が、熱交換プレート42を介して、熱交換プレート42の周囲の空気に放出される。この結果、冷却水Wfは、配管部32fを流れている間に温度が下がる。第1の実施形態では、水温Tw=26℃の冷却水Wfが配管部32fに流入した場合、冷却水Wfが配管部32fを流出するまでに、冷却水Wfの水温TwがTw=20℃になるように、熱交換プレート42の面積や、配管部32fの長さなどが調整されている。水温Tw=20℃の冷却水Wfは、次の配管部32gに流入する。
配管部32gに流入した冷却水Wgの水温Twは、Tw=20℃である。したがって、Tw=20℃の冷却水Wが配管部32gを流れることによって、勾配コイル12は、20℃に冷却される。
以上説明したように、配管部32cに流入した冷却水Wcは、配管部32gに到達するまでの間に、2つの熱交換プレート41および42によって、段階的に水温が下げられる。この結果、冷却水Wgが配管部32gに流入した時点で、冷却水Wgの水温Twは、勾配コイル12を20℃に冷却するのに適した水温になっている。したがって、勾配コイル12を20℃に冷却することができる。
冷却水Wgは、配管部32h、32i、32j、および32kを流れて、冷媒供給部31のタンク31aに戻る。第1の実施形態では、冷却水Wgが冷媒供給部31のタンク31aに戻るまでに、冷却水Wgの水温Tw(=20℃)を、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wの温度(28℃)にまで上昇させることができる。この理由について、以下に説明する。
冷却水Wgは、配管部32gを流れることによって、勾配コイル12から熱を奪うので、冷却水Wgが配管部32gを流れている間に、冷却水Wgの水温Twは上昇する。第1の実施形態では、冷却水Wgの水温Twは、勾配コイル12を冷却することによって、20℃から22℃に上昇したとして説明を続ける。水温22℃の冷却水Wgは次の配管部32hに流入する。
配管部32hは、熱交換プレート43が取り付けられている。この熱交換プレート43は、マグネットルーム10内のもう一方の熱交換プレート42に接触するよう設けられている。熱交換プレート43を熱交換プレート42に接触させることによって、配管部32hを流れる冷却水Whの水温Twを、22℃から、25℃程度にまで上昇させることができる。この理由を説明するために、熱交換プレート43が、熱交換プレート42に対して非接触に設けられている場合について考察する(図4参照)。
図4は、熱交換プレート43が、熱交換プレート42に対して非接触に設けられた様子を示す図である。
配管部32hは、熱交換プレート43が取り付けられている。したがって、配管部32hに流入した冷却水Whと、熱交換プレート43の周囲の空気との間で、熱交換が行われる。配管部32hに流入した直後の冷却水Whの水温Twは、Tw=22℃であり、一方、熱交換プレート43の周囲の空気の温度T43は、マグネットルーム10の室温Tmaと同じ18℃である。したがって、配管部32hに流入した冷却水Whの水温Tw(=22℃)が、熱交換プレート43の周囲の空気の温度T43(=18℃)よりも高いので、冷却水Whの熱Hが、熱交換プレート43を介して、熱交換プレート43の周囲に放出される。この結果、冷却水Whは、配管部32hを流れている間に温度が下がり、配管部32hを流出した直後の冷却水Wiの温度Twは、19℃くらいにまで下がる。これでは、冷却水Wgがタンク31aに戻るまでに水温を28℃にまで上昇させることができない。
そこで、第1の実施形態では、配管部32hを流れる冷却水Whの水温Twを上昇させることができるように、熱交換プレート43を熱交換プレート42に接触させている。次に、熱交換プレート43を熱交換プレート42に接触させることによって、冷却水Wgの水温Twを上昇させることができる理由について、図5を参照しながら説明する。
図5は、互いに接触している熱交換プレート42と43の拡大図である。
配管部32eを流れる冷却水Weは、熱交換プレート43が取り付けられた配管部32hに流入する前に、熱交換プレート42が取り付けられた配管部32fに流入する。図3を参照しながら説明したように、配管部32fに流入した直後の冷却水Wfの水温Twは、Tw=26℃であり、一方、熱交換プレート42の周囲の空気の温度T42は、T42=18℃である。したがって、冷却水Wfが配管部32fを流れている間、冷却水Wfの熱H1およびH2が、熱交換プレート42を介して、熱交換プレート42の周囲に放出される。冷却水Wfから放出された熱H1およびH2のうち、熱H1は、熱交換プレート42の周囲の空気に放熱される。しかし、熱H2は、熱交換プレート42に接触している熱交換プレート43に伝わる。この結果、熱交換プレート43自体の温度が上昇する。第1の実施形態では、熱H2によって、熱交換プレート43の温度が、25℃程度になるように、熱交換プレート43の面積などが設計されている。一方、配管部32hに流入した直後の冷却水Wの水温Twは、Tw=22℃である。したがって、熱交換プレート43自体の温度(25℃)が、配管部32hに流入した冷却水Whの水温Tw(22℃)よりも高いので、熱H2が熱交換プレート43を介して冷却水Whに伝えられる。この結果、冷却水Whは、配管部32hを流れている間に温度が上昇する。第1の実施形態では、水温Tw=22℃の冷却水Whが配管部32hを流れる間に、冷却水Whの水温TwがTw=25℃位まで上昇するように、熱交換プレート43の面積や、配管部32hの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Whは、配管部32hを流れる間に、25℃まで上昇する。
水温Tw=25℃まで上昇した冷却水Whは、次の配管部32iに流入する。
配管部32iに流入した冷却水Wiは、配管部32iを流れている間、水温Twは実質的に変化せず、Tw=25℃のままである(図3参照)。冷却水Wiは次の配管部32jに流入する。
配管部32jは、熱交換プレート44が取り付けられている。熱交換プレート44は、キャビネット21内に配されたもう一つの熱交換プレート41に接触するように設けられている。したがって、配管部32jに流入した冷却水Wjは、図5を参照しながら説明したのと同様の原理によって、水温が上昇する。第1の実施形態では、配管部32jに流入した冷却水Wjが、配管部32jを流れる間に、28℃にまで上昇するように、熱交換プレート44の面積などが調整されている。したがって、冷却水Wjは、配管部32jを流れる間に、28℃まで上昇する。
上記のようにして、勾配コイル12を冷却した冷却水Wgの水温を、28℃まで上昇させることができる。28℃にまで上昇した冷却水Wjは、最後の配管部32kに流入し、タンク31aに戻る。
上記のように、第1の実施形態では、4個の熱交換プレート41〜44を使用することによって、冷却水Wの温度を、コイル電源部211と勾配コイル12それぞれに適した冷却温度に調整することができる。
また、第1の実施形態では、冷却装置30は、冷却水Wの温度をコイル電源部211と勾配コイル12それぞれに適した冷却温度に調整するために、熱交換プレート41〜44を有している。このように、熱交換プレート41〜44を用いることによって、冷却装置30の設置面積を小さくすることができるという効果がある。このような効果が得られる理由を説明するために、以下に、熱交換プレート41〜44を用いずにコイル電源部211と勾配コイル12を冷却する冷却装置について考察する(図6参照)。
図6は、熱交換プレート41〜44を用いずにコイル電源部211と勾配コイル12を冷却する冷却装置300の概略図である。
冷却装置300は、勾配コイル12を冷却するためのチラー(Chiller)301を有している。チラー301は屋外ODに設置されている。チラー301は、勾配コイル12を20℃に冷却することができるように、水温20℃の冷却水W1を勾配コイル12に送る。ただし、冷却水W1の水温は20℃であるので、チラー301の冷却水W1を、冷却温度が27℃〜35℃であるコイル電源部211の冷却に使用することはできない。そこで、冷却装置300は、コイル電源部211を冷却するための液体冷却システム302を有している。液体冷却システム302は、コイル電源部211を冷却するのに適した水温(28℃位)の冷却水W2をコイル電源部211に供給する。したがって、冷却装置300は、コイル電源部211と勾配コイル12との両方を冷却することができる。
しかし、図6に示す冷却装置300では、勾配コイル12を冷却するために、チラー301が必要となる。したがって、冷却装置300を使用する場合、チラー301の設置スペースを設ける必要があり、冷却装置300の設置面積が大きくなるという問題がある。
これに対し、第1の実施形態では、熱交換プレート41〜44を備えることによって、冷却水Wの水温Twを、コイル電源部211の冷却に適した水温に調整するだけでなく、勾配コイル12の冷却に適した水温に調整することができる。したがって、勾配コイル12を冷却するためのチラー301を備える必要はなく、冷却装置30の設置面積を小さくすることができる。
尚、熱交換プレート41および42を空冷するファンを備えてもよい。熱交換プレート41および42を空冷することによって、熱交換プレート41および42の熱交換効率を上げることが可能となる。ファンを駆動させるための駆動源としては、例えばペルチェ素子を使用することができる。熱交換プレート41および42と、周囲の空気との間には温度差が生じているので、ペルチェ素子を熱交換プレート41および42に取り付けることによって、ペルチェ素子は、上記の温度差を電力に変換することができる。したがって、ペルチェ素子を熱交換プレート41および42に取り付け、ペルチェ素子からの電力をファンに供給できるようにすることで、ファンを駆動させることが可能となる。
また、第1の実施形態では、2枚の熱交換プレート41および42を用いて、冷却水Wcを勾配コイル12を冷却するのに適した温度に調整し、2枚の熱交換プレート43および44を用いて、冷却水Wgをコイル電源部211を冷却するのに適した温度に調整している。しかし、3枚以上の熱交換プレートを用いて、冷却水を勾配コイル12を冷却するのに適した温度に調整し、3枚以上の熱交換プレートを用いて、冷却水をコイル電源部211を冷却するのに適した温度に調整することも可能である。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、圧力ポンプ31bは、流量30L/minの冷却水Wを冷媒配管32に供給している。したがって、コイル電源部211も勾配コイル12も、同じ流量(30L/min)の冷却水Wで冷却されている。しかし、コイル電源部211と勾配コイル12の冷却仕様に応じて、コイル電源部211と勾配コイル12を、異なる流量の冷却水で冷却したい場合もある。第2の実施形態では、コイル電源部211と勾配コイル12を異なる流量の冷却水で冷却することができる冷却装置について説明する。
図7は、第2の実施形態の冷却装置50を示す図である。
第2の実施形態の説明に当たっては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。
第2の実施形態の冷却装置50は、冷媒配管320を有している。冷媒配管320は、配管部32a〜32kを有する冷却用配管321と、冷却用配管321を流れる冷却水Wcの一部を分岐する分岐用配管322とを有している。第2の実施形態における配管部32a〜32kは、第1の実施形態の配管部32a〜32kと同一構造である。また、第2の実施形態の冷却装置50は、分岐用配管322を流れる冷却水の水温を調整するための熱交換プレート45および46とを有している。
分岐用配管322は、4個の配管部32p、32s、32t、および32uによって構成されている。以下に、これらの配管部32p、32s、32t、および32uについて説明する。
配管部32pは、1つの流入口Pinと、2つの流出口Pout1およびPout2とを有している。流入口Pinは、冷却用配管321の配管部32cに接続されている。したがって、冷却用配管321の配管部32cを流れる冷却水Wcの一部は、流入口Pinに流入する。流入口Pinに流入した冷却水Wpは、更に冷却水WqおよびWrに分岐される。冷却水Wqは流出口Pout1から次の配管部32sに流入し、冷却水Wrは流出口Pout2から次の配管部32tに流入する。
配管部32sおよび32tは、それぞれ熱交換プレート45および46が取り付けられている。配管部32sに流入した冷却水Wsは、熱交換プレート45によって水温が調整され、配管部32tに流入した冷却水Wtは、熱交換プレート46によって水温が調整される。水温が調整された冷却水WsおよびWtは、次の配管部32uに流入する。
配管部32uは、2つの流入口Uin1およびUin2を有している。流入口Uin1およびUin2は、それぞれ配管部32sおよび32tに接続されている。したがって、配管部32sを流れる冷却水Wsは、流入口Uin1から配管部32uに流入し、一方、配管部32tを流れる冷却水Wtは、流入口Uin2から配管部32uに流入する。流入口Uin1に流入した冷却水Wvと、流入口Uin2に流入した冷却水Wwは、途中で合流し、合流した冷却水Wxが配管部32uを流れる。配管部32uは、冷却用配管321の配管部32kに接続された流出口Uoutを有しており、合流した冷却水Wxは、流出口Uoutに向かって流れる。したがって、冷却水Wxは、流出口Uoutから、冷却用配管321の配管部32kに流入し、冷媒供給手段31のタンク31aに戻る。
上記のように、分岐用配管322には、2つの熱交換プレート45および46が取り付けられている。この2つの熱交換プレート45および46によって、分岐用配管322から冷却用配管321の配管部32kに流入する冷却水Wxを、タンク31aの冷却水Wと同じ水温28℃にすることができる。以下に、この理由について、図8を参照しながら説明する。
図8は、分岐用配管322を流れる冷却水の水温がどのように変化するかを説明する図である。
分岐用配管322に流入する冷却水Wpは、冷却用配管321の配管部32cを流れる冷却水Wcの一部である。したがって、冷却水Wpの水温は、冷却水Wcと同じ水温(32℃)である。冷却水Wpは32℃であるので、冷却水Wpから分岐した冷却水WqおよびWrも32℃である。冷却水WqおよびWrは、それぞれ配管部32sおよび32tに流入する。
配管部32sは、熱交換プレート45が取り付けられているので、配管部32sに流入した冷却水Wsと、熱交換プレート45の周囲の空気との間で、熱交換が行われる。配管部32sに流入した直後の冷却水Wsの水温Twは、Tw=32℃であり、一方、熱交換プレート45の周囲の空気の温度T45は、オペレーションルーム20の室温Topと同じ25℃である。したがって、配管部32sに流入した冷却水Wsの水温Tw(=32℃)が、熱交換プレート45の周囲の空気の温度T45(=25℃)よりも高いので、冷却水Wsの熱が、熱交換プレート45を介して、熱交換プレート45の周囲の空気に放出される。この結果、冷却水Wsは、配管部32sを流れている間に温度が下がる。第2の実施形態では、水温Tw=32℃の冷却水Wsが配管部32sに流入した場合、冷却水Wsが配管部32sを流出するまでに、冷却水Wsの水温TwがTw=28℃位になるように、熱交換プレート45の面積や、配管部32sの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Wsは、配管部32sを流れている間に、水温Tw=28℃にまで低下する。冷却水Wsは、流入口Uin1から次の配管部32uに流入する。
また、配管部32tは熱交換プレート46が取り付けられている。第2の実施形態では、配管部32tに流入したWtは、熱交換プレート46によって、配管部32tを流れている間に、水温28℃位になるように、熱交換プレート46の面積や配管部32tの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Wtは、配管部32tを流れている間に、水温Tw=28℃にまで低下する。冷却水Wtは、流入口Uin2から次の配管部32uに流入する。
配管部32uは、流入口Uin1およびUin2から、それぞれ28℃の冷却水WvおよびWwが流入する。冷却水WvおよびWwは合流して冷却水Wxとなり、配管部32uを流れる。冷却水WvおよびWwの水温は28℃であるので、冷却水Wxも28℃である。水温28℃の冷却水Wxは、配管部32uを流れ、流出口Uoutから冷却用配管321の配管部32kに流入し、タンク31aに戻る。したがって、2つの熱交換プレート45および46によって、分岐用配管322から冷却用配管321の配管部32kに流入する冷却水Wxを、タンク31aの冷却水Wと同じ水温28℃にすることができる。
第2の実施形態の冷却装置50は、上記のように構成されている。
第2の実施形態でも、図6に示すようなチラー301は不要であるので、冷却装置50の設置面積を小さくすることができる。
また、第2の実施形態では、配管部32cを流れる冷却水Wcは、勾配コイル12に到達する前に、一部が分岐されており、冷却水Wcの一部しか勾配コイル12の冷却水として使用されていない。したがって、第2の実施形態では、コイル電源部211の冷却に使用する冷却水Wbの流量を、勾配コイル12の冷却に使用する冷却水32gの流量よりも少なくしている。このように、第2の実施形態では、分岐用配管322を設けることによって、冷却水の流量を調整することができるので、コイル電源部211および勾配コイル12を、より最適な流量の冷却水で冷却することができる。
(3)第3の実施形態
第1および第2の実施形態では、2枚の熱交換プレート41および42を用いて、冷却水Wcを勾配コイル12を冷却するのに適した温度に調整し、2枚の熱交換プレート43および44を用いて、冷却水Wgをコイル電源部211を冷却するのに適した温度に調整している。しかし、1枚の熱交換プレートを用いて、冷却水を勾配コイル12を冷却するのに適した温度に調整し、1枚の熱交換プレートを用いて、冷却水をコイル電源部211を冷却するのに適した温度に調整することもできる。第3の実施形態では、1枚の熱交換プレートを用いて、冷却水を勾配コイル12を冷却するのに適した温度に調整し、1枚の熱交換プレートを用いて、冷却水をコイル電源部211を冷却するのに適した温度に調整する冷却装置について説明する。
図9は、第3の実施形態の冷却装置60を示す図である。
冷却装置60は、冷媒供給部31と、冷媒配管33と、2枚の熱交換プレート47および48を有している。冷媒供給部31は、第1および第2の実施形態の冷媒供給部31と同じ構造であるので、説明は省略する。
冷媒配管33は、7個の配管部33a〜33gによって構成されている。以下に、これらの配管部33a〜33gについて説明する。
配管部33aおよび33bは、第1の実施形態の配管部32aおよび33bと同じ構造であるので説明は省略する。コイル電源部211を冷却した冷却水Wbは、次の配管部33cに流入する。
配管部33cは、コイル電源部211から、マグネットルーム10に設置された熱交換プレート47にまで延在するように配設されている。配管部33cに流入した冷却水Wcは、配管部33cを流れ、次の配管部33dに流入する。
配管部33dは、熱交換プレート47が取り付けられている。熱交換プレート47は、配管部33dを流れる冷却水Wdと、熱交換プレート47の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Wdが配管部33dを流れることによって、冷却水Wdの水温が調整される。熱交換プレート47で温度調整された冷却水Wdは、次の配管部33eに流入する。
配管部33eは、熱交換プレート47から、勾配コイル12を経由して、オペレーションルーム20に設置された熱交換プレート48にまで延在するように配設されている。配管部33eは、勾配コイル12の領域全体に渡って延在するように形成されている。配管部33eに流入した冷却水Weは、勾配コイル12の領域全体に行き渡るので、勾配コイル12が冷却される。勾配コイル12を冷却した冷却水Weは、次の配管部33fに流入する。
配管部33fは、熱交換プレート48が取り付けられている。熱交換プレート483は、配管部33fを流れる冷却水Wfと、熱交換プレート48の周囲の空気との間で、熱交換が行われるように構成されている。したがって、冷却水Wfが配管部33fを流れることによって、冷却水Wfの温度が調整される。熱交換プレート48で温度調整された冷却水Wfは、次の配管部33gに流入する。
配管部33gは、熱交換プレート48から冷媒供給部31のタンク31aまで延在するように配設されている。配管部33gに流入した冷却水Wgは、配管部33gを流れて、タンク31aに戻る。
上記のように、タンク31aに貯蔵されている冷却水Wは、配管部33a〜33gを流れて、再びタンク31aに戻る。冷媒供給部31は、タンク31aに貯蔵された冷却水Wを、冷媒配管33の配管部33aに供給し続ける。したがって、冷却水Wは、配管部33a〜33gのルートを循環し続ける。冷却水Wが配管部33a〜33gのルートを循環し続けることによって、コイル電源部211および勾配コイル12が冷却される。
次に、冷却水Wが冷媒配管33を流れている間に、冷却水Wの温度がどのように変化するかを説明する。
冷却水Wa、Wb、およびWcの水温Twは、第1の実施形態と同様である。したがって、冷却水Wcの水温Twは、Tw=32℃である。
配管部33cに流入した冷却水Wcの水温Twは、配管部33cを流れている間に実質的に変化することはなく、32℃のままである。冷却水Wcは次の配管部33dに流入する。
配管部33dは、熱交換プレート47が取り付けられているので、配管部33dに流入した冷却水Wdと、熱交換プレート47の周囲の空気との間で、熱交換が行われる。配管部33dに流入した直後の冷却水Wdの水温Twは、Tw=32℃であり、一方、熱交換プレート47の周囲の空気の温度T47は、マグネットルーム10の室温と同じ18℃である。したがって、配管部33dに流入した冷却水Wdの水温Tw(=32℃)が、熱交換プレート47の周囲の空気の温度T47(=18℃)よりも高いので、冷却水Wdの熱が、熱交換プレート47を介して、熱交換プレート47の周囲の空気に放出される。この結果、冷却水Wdは、配管部33dを流れている間に温度が下がる。第3の実施形態では、水温Tw=32℃の冷却水Wdが配管部33dに流入した場合、冷却水Wdが配管部33dを流出するまでに、冷却水Wdの水温TwがTw=20℃になるように、熱交換プレート47の面積や、配管部33dの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Wdの水温は、32℃から20℃に低下する。水温Tw=20℃の冷却水Wdは、次の配管部33eに流入する。
配管部33eに流入した冷却水Weの水温Twは、Tw=20℃である。したがって、Tw=20℃の冷却水Wが配管部33eを流れることによって、勾配コイル12は、20℃に冷却される。
以上説明したように、配管部33cに流入した冷却水Wcは、熱交換プレート47によって20℃まで水温が下げられる。この結果、水温20℃の冷却水Weが配管部33eに流入する。したがって、勾配コイル12を20℃に冷却することができる。
冷却水Weは、配管部33eを流れることによって、勾配コイル12から熱を奪うので、冷却水Weが配管部33eを流れている間に、冷却水Weの水温Twは上昇する。第3の実施形態では、冷却水Weの水温Twは、勾配コイル12を冷却することによって、20℃から22℃に上昇したとして説明を続ける。水温22℃の冷却水Weは次の配管部33fに流入する。
配管部33fは、熱交換プレート48が取り付けられている。この熱交換プレート48は、マグネットルーム10内の熱交換プレート47に接触するよう設けられている。熱交換プレート48を熱交換プレート47に接触させることによって、配管部33fを流れる冷却水Wfの水温を上昇させることができる。熱交換プレート48を熱交換プレート47に接触させることによって冷却水Wfの水温を上昇させることができる理由は、図5を参照しながら説明した理由と同じである。したがって、第3の実施形態では、冷却水Wfの水温を上昇させることができる理由についての説明は省略する。第3の実施形態では、配管部33fに流入した冷却水Wfが、配管部33fを流れる間に、28℃にまで上昇するように、熱交換プレート48の面積や配管部33fの長さなどが調整されている。したがって、冷却水Wfは、配管部33fを流れる間に、28℃まで上昇する。28℃にまで上昇した冷却水Wfは、最後の配管部33gに流入し、タンク31aに戻る。
上記のように、第3の実施形態では、2個の熱交換プレート47および48を使用することによって、冷却水Wの温度を、コイル電源部211と勾配コイル12それぞれに適した冷却温度に調整することができる。
(4)第4の実施形態
第4の実施形態の説明に当たっては、第3の実施形態との相違点を主に説明する。
図10は、第4の実施形態の冷却装置70を示す図である。
第4の実施形態の冷却装置70は、冷媒配管330を有している。冷媒配管330は、配管部33a〜33gを有する冷却用配管331と、冷却用配管331を流れる冷却水Wcの一部を分岐する分岐用配管332とを有している。第4の実施形態における配管部33a〜33gは、第3の実施形態の配管部33a〜33gと同一構造である。分岐用配管332は、冷却用配管332の配管部33eと33gとを繋ぐように配設されている。分岐用配管332を有することによって、冷却水の流量を調整することができるので、コイル電源部211および勾配コイル12を、より最適な流量の冷却水で冷却することができる。
尚、第1〜第4の実施形態では、タンク31a内の冷却水Wの温度Twは、28℃である。しかし、冷却水Wの温度Twは、コイル電源部211の冷却温度やコイル電源部211の熱容量などによって決定される値であり、28℃に限られることはなく、他の温度値であってもよい。
上記の第1〜第4の実施形態では、冷媒供給部31から供給された冷却水は、最初にコイル電源部211を冷却した後、勾配コイル12を冷却している。しかし、冷却順序は反対でもよく、先に冷却温度の低い勾配コイル12を冷却した後、次に、コイル電源部211が冷却されるように、冷却装置を構成することも可能である。
上記の第1〜第4の実施形態では、冷却装置30を用いて、コイル電源部211と勾配コイル12を冷却している。しかし、本発明の冷却装置は、コイル電源部211と勾配コイル12以外の被冷却体を冷却するのにも用いることができる。
上記の第1〜第4の実施形態では、冷却装置30を用いて、2つの被冷却体(コイル電源部211および勾配コイル12)を冷却している。しかし、本発明の冷却装置は、3つ以上の被冷却体を冷却するのにも用いることができる。
上記の第1〜第4の実施形態では、冷媒として、冷却水Wを使用している。しかし、冷媒は、冷却水以外の液体であってもよく、又は気体であってもよい。
また、上記の第1〜第4の実施形態では、冷却水の温度を調整するために、熱交換プレートを使用している。しかし、熱交換プレート以外の部材や装置などを用いて冷却水の温度を調整してもよい。
更に、上記の第1〜第4の実施形態では、冷却装置を、MRIシステムに備えられた被冷却体を冷却するために使用されている。しかし、本発明の冷却装置は、CTシステムなどの他のシステムや機器に備えられた被冷却体を冷却することもできる。
(5)第5の実施形態
図11は、第5の実施形態の冷却装置の概念図を示す。
第5の実施形態の冷却装置80は、複数の被冷却体SC1〜SCnを異なる冷却温度T1〜Tnに冷却する。冷却装置80は、冷媒供給手段Aと、冷媒配管Bと、冷媒Wと、冷媒温度調整手段D1〜Dn-1とを有している。冷媒配管Bは、冷媒Wが複数の被冷却体SC1〜SCnを冷却温度T1〜Tnの大きい順又は小さい順に冷却するように、冷媒Wを流す。冷媒温度調整手段D1〜Dn-1は、冷媒Wが、被冷却体から次の被冷却体に流れるまでの間に、冷媒Wの温度を調整する。
冷媒供給手段Aは、冷媒配管Bに、温度T1’の冷媒Wを供給する。この温度T1’は、被冷却体SC1を温度T1に冷却するのに適した温度である。T1’は、被冷却体SC1の冷却温度T1や被冷却体SC1の熱容量などによって決定される値であり、T1と同じ値が好ましい場合もあれば、T1と異なる値が好ましい場合もある。
冷媒Wは、被冷却体SC1を冷却した後、冷媒温度調整手段D1によって、温度がT2’になる。このT2’は、次の被冷却体SC2を温度T2に冷却するのに適した温度である。T2’は、T2と同じ値が好ましい場合もあれば、T2と異なる値が好ましい場合もある。
冷媒Wは、被冷却体SC2を冷却した後、冷媒温度調整手段D2によって、温度がT3’になる。このT3’は、被冷却体SC3を温度T3に冷却するのに適した温度である。T3’は、T3と同じ値が好ましい場合もあれば、T3と異なる値が好ましい場合もある。
以下同様に、冷媒は、冷媒温度調整手段によって次の被冷却体を冷却するのに適した温度に調整された後、当該次の被冷却体を冷却し、最後に被冷却体SCnを冷却する。冷媒は、次の被冷却体を冷却する前に、冷媒温度調整手段によって、次の被冷却体を冷却するための温度に調整される。したがって、冷却温度の異なる被冷却体ごとに、冷却機構を設ける必要が無く、冷却装置の小型化が図られる。
本発明の第1の実施形態のMRIシステム100のブロック図である。 冷却装置30と、冷却装置30によって冷却される勾配コイル12および電源211とを示す図である。 冷却水Wが冷媒配管32を流れている間に、冷却水Wの温度がどのように変化するかを説明する図である。 熱交換プレート43が、熱交換プレート42に対して非接触に設けられた様子を示す図である。 互いに接触している熱交換プレート42と43の拡大図である。 熱交換プレート41〜44を用いずにコイル電源部211と勾配コイル12を冷却する冷却装置300の概略図である。 第2の実施形態の冷却装置50を示す図である。 分岐用配管322を流れる冷却水の水温がどのように変化するかを説明する図である。 第3の実施形態の冷却装置60を示す図である。 第4の実施形態の冷却装置70を示す図である。 本発明の冷却装置の概念図を示す。
符号の説明
10 マグネットルーム
11 MRI装置
12 勾配コイル
13 送信コイル
14 受信コイル
15 被検体
20 オペレータルーム
21 キャビネット
22 操作部
23 制御装置
29 オペレータ
30、60、70 冷却装置
31 冷媒供給装置
32、33 冷媒配管
32a〜32k、33a〜33g 配管部
41〜46 熱交換プレート
100 MRIシステム
320、330 分岐用配管

Claims (14)

  1. 複数の被冷却体を異なる冷却温度に冷却する冷却装置であって、
    前記複数の被冷却体を冷却する冷媒と、
    前記冷媒が前記複数の被冷却体を前記冷却温度の高い順又は低い順に冷却するように、前記複数の被冷却体間を接続してループを形成し、前記冷媒を前記ループに循環させて流す冷媒配管と、
    前記ループのいずれかの場所に設けられ、前記冷媒を前記冷媒配管に供給し前記ループに循環させる冷媒供給手段と、
    前記ループにおける2つの前記被冷却体の間に設けられ、熱交換プレートを有しており、前記冷媒が1つの前記被冷却体を冷却した後次の被冷却体を冷却する前に、前記冷媒の温度を、前記次の被冷却体を冷却するための温度に調整する冷媒温度調整手段と
    を有する冷却装置。
  2. 前記冷媒配管は、前記冷媒供給手段から供給された冷媒が、前記複数の被冷却体を、前記冷却温度の一番低い又は一番高い第1の被冷却体から順に冷却した後、前記冷媒が前記冷媒供給手段に戻るように、前記冷媒を流す、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記冷媒温度調整手段は、前記冷媒が、前記複数の被冷却体を前記第1の被冷却体から順に冷却した後、前記冷媒が前記冷媒供給手段に戻る前に、前記冷媒の温度を、前記第1の被冷却体を冷却するための温度に調整する、請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記冷媒温度調整手段は、前記冷媒が、前記被冷却体を冷却した後、次の被冷却体を冷却する前に、前記冷媒の温度を、前記次の被冷却体を冷却するための温度に調整する第1の熱交換プレートを有する、請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記冷媒温度調整手段は、前記冷媒が、前記複数の被冷却体を前記第1の被冷却体から順に冷却した後、前記冷媒が前記冷媒供給手段に戻る前に、前記冷媒の温度を、前記第1の被冷却体を冷却するための温度に調整する第2の熱交換プレートを有する、請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記第1の熱交換プレートおよび前記第2の熱交換プレートは、互いに接触している、請求項5に記載の冷却装置。
  7. 前記冷媒配管は、前記冷却配管を流れる冷媒の一部を分岐する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 前記冷媒配管は、
    前記冷媒が前記複数の被冷却体を前記冷却温度の高い順又は低い順に冷却するように、前記冷媒を流す冷却用配管と、
    前記冷却用配管を流れる冷媒の一部を分岐する分岐用配管とを有する、請求項7に記載の冷却装置。
  9. 前記分岐用配管は、前記冷却用配管から分岐した前記冷媒の一部を、前記冷却用配管に戻す、請求項8に記載の冷却装置。
  10. 前記分岐用配管を流れる冷媒が前記冷却用配管に戻る前に、前記分岐用配管を流れる冷媒の温度を、前記第1の被冷却体を冷却するための温度に調整する分岐冷媒温度調整手段を有する、請求項9に記載の冷却装置。
  11. 前記分岐冷媒温度調整手段は、前記分岐用配管に取り付けられた熱交換プレートを有する、請求項10に記載の冷却装置。
  12. 前記複数の被冷却体が設けられたそれぞれの場所の気温は互いに異なる、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の冷却装置。
  13. 請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の冷却装置を有するMRIシステム。
  14. 前記MRIシステムは、勾配コイルと、前記勾配コイルに電流を供給する電源とを有しており、
    前記複数の被冷却体は、前記勾配コイルと、前記電源とを含んでいる、請求項13に記載のMRIシステム。
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