JP2010071581A - 冷却装置 - Google Patents

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Takahisa Nakajima
孝久 中島
Kenji Kobayashi
健二 小林
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Abstract

【課題】複数の供給管から温度の異なる冷却液を供給する冷却装置を提案すること。
【解決手段】冷却装置1は第1貯留槽4および第2貯留槽5と、第1貯留槽4から冷却器6を経由して第1被冷却物2に冷却液を供給する第1供給管7と、熱交換後の冷却液を第2貯留槽5に回収する第1回収管8と、第2貯留槽5から第2被冷却物3に冷却液を供給する第2供給管9と、熱交換後の冷却液を第2貯留槽5に回収する第2回収管10と、第1供給管7の冷却器6の下流側の部位から第2供給管9に接続される分岐管21を備える。第2供給管9の分岐管21が接続されている合流部位Aには電動三方弁22が配置され、第2温度コントローラ24がこの電動三方弁22の開閉動作の駆動を制御することにより分岐管21から合流部位Aに供給される冷却液と第2供給管9から合流部位Aに供給される冷却液との混合比を調整し、第2供給管9から供給する冷却液の温度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数系統の供給配管系から温度の異なる冷却液を供給することができる冷却装置に関する。
レーザ加工装置などの被冷却物に冷却液を供給する冷却装置は、例えば、特許文献1に記載されている。図4に示すように、同文献の冷却装置100は、冷却液を貯留しておくための液槽101と、この液槽から被冷却物に冷却液を供給する供給管102と、被冷却物との間で熱交換が行われた冷却液を回収する回収管103とを備えている。供給管102には、冷却液を被冷却物に送り出すための圧送ポンプ104と、非冷却物に供給される冷却液を冷却する冷却器105が配置されている。冷却器105は冷媒と冷却液との間で熱交換を行うことにより冷却液を冷却するものであり、冷媒を圧縮して循環させる圧縮機106と、この圧縮機から吐出された高温・高圧の冷媒の温度を下げる排熱部としての機能を果たす凝縮器107とともに冷凍サイクル108を構成している。
冷却装置の供給管102からレーザ加工装置に供給された冷却液は、例えば、レーザ発振器などの搭載部品との間で熱交換を行い、これらを冷却する。熱交換により温度が上昇した冷却液は回収管103から液槽101に回収された後に、再び冷却器105によって冷却されて、レーザ加工装置に供給される。
特開2003−329355号公報
半導体の製造工程などにレーザ加工装置が用いられている場合には、加工対象となる半導体部品の熱的損傷を回避するために、半導体部品が配置される作業空間を冷却したいという要求がある。このような要求に対して、作業空間の冷却用に、レーザ発振器を冷却するのに適した温度に調整された冷却液を供給すると、空気の熱伝導率が低いので、作業空間を十分に冷却することはできないという問題がある。一方、レーザ発振器の冷却用に、作業空間を冷却するのに適した低い温度に調整された冷却液を供給すると、レーザ発振器に結露が発生してしまうという問題がある。このため、レーザ加工装置の搭載部品と作業空間の双方を冷却するためには、複数台の冷却装置を用意して、各冷却装置からそれぞれ異なる温度に調整された冷却液を供給しなければならない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、複数系統の供給配管系から温度の異なる冷却液を供給して、熱交換を行わせることができる冷却装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の冷却装置は、
冷却液を貯留する第1貯留槽および第2貯留槽と、
前記第1貯留槽から供給される冷却液を冷却する冷却器と、
前記冷却器を経由して第1設定温度に調整された第1冷却液を送り出す第1供給管と、
前記第2貯留槽から供給される冷却液に、前記第1供給管から分岐している分岐管を介して供給される前記第1冷却液を混合して、第2設定温度の第2冷却液を調整し、この第2冷却液を送り出す第2供給管と、
熱交換後の前記第1冷却液および前記第2冷却液を前記第2貯留槽に回収する回収管とを有していることを特徴とする。
本発明は、第1設定温度に調整された第1冷却液を送り出す第1供給管と、第2設定温度に調整された第2冷却液を送り出す第2供給管を備えている。従って、2系統の供給配管系のそれぞれから温度の異なる冷却液を被冷却物に供給し、冷却液と被冷却物との間で熱交換を行わせることができる。ここで、回収管によって第2貯留槽に回収される第1冷却液は、被冷却物との熱交換によって第1供給管から被冷却物に供給される第1冷却液の第1設定温度よりも高い温度状態になっている。同様に、回収管から第2貯留槽に回収される第2冷却液は、被冷却物との熱交換によって、第2供給管から被冷却物に供給される第2冷却液の第2設定温度よりも高い温度状態になっている。この結果、第2貯留槽から供給される冷却液の温度は、ヒータなどを用いなくても、第1冷却液の第1設定温度よりも高い。従って、第2供給管からは、第1設定温度よりも高い第2設定温度の第2冷却液を供給することができる。また、第2供給管では、第2貯留槽から供給される冷却液に分岐管を介して供給される第1冷却液を混合できるので、冷却液の温度を所望の第2設定温度に調整することができる。さらに、第1貯留槽には熱交換後の第1冷却液および第2冷却液が回収されていないので、第1貯留槽から冷却器に供給される冷却液の温度の上昇を抑制できる。この結果、冷却器に負荷を強いることなく、第1貯留槽から供給される冷却液を冷却して、第1設定温度に調整できる。
本発明において、一つの液槽内に第1貯留槽および第2貯留槽を簡易に構成するためには、前記第1貯留槽および前記第2貯留槽を仕切っている仕切り部材と、これら第1および第2貯留槽を相互に連通させるために前記仕切り部材に形成した連通部とを有していることが望ましい。
本発明において、前記仕切り部材は、断熱材から形成されていることが望ましい。このようにすれば、第1貯留槽に貯留されている冷却液と第2貯留槽に貯留されている冷却液との間で仕切り部材を介した熱交換が行なわれることがない。この結果、第1貯留槽に貯留されている冷却液の温度と第2貯留槽に貯留されている冷却液の温度との間に格差を発生させることができるので、第1供給管から供給される冷却液の温度と第2供給管から供給される冷却液の温度とを異なるものに設定し易い。
本発明において、第2供給管から供給される冷却液の温度を第2設定温度に調整するためには、前記第2冷却液の温度を検出する温度センサと、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記第2貯留槽から供給される前記冷却液と前記第1冷却液の混合比を制御する温度制御手段を有していることが望ましい。
また、本発明において、第2供給管から供給される冷却液の温度を第2設定温度に調整するためには、前記第2貯留槽から供給される前記冷却液を加熱するヒータを有しており、前記温度制御手段は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記ヒータによる前記冷却液の加熱量を制御することが望ましい。
本発明において、前記回収管として、前記第1冷却液を回収する第1回収管および前記第2冷却液を回収する第2回収管が配置されていてもよい。すなわち、冷却装置と被冷却液との間に2系統の循環配管系を構成可能にしてもよい。
また、本発明において、前記第2供給管として、少なくとも2系統の供給配管系を配置し、一方の前記供給配管系を前記第2設定温度の前記第2冷却液を送り出すものとし、他方の前記供給配管系を前記第1および第2設定温度とは異なる第3設定温度の第3冷却液を送り出すものとすることが望ましい。このようにすれば、3系統以上の供給配管系のそれぞれから設定温度の異なる冷却液を供給して、冷却液と被冷却物との間で熱交換を行わせることができる。
本発明は、第1設定温度に調整された第1冷却液を送り出す第1供給管と、第2設定温度に調整された第2冷却液を送り出す第2供給管を備えている。従って、2系統の供給配管系のそれぞれから温度の異なる冷却液を被冷却物に供給し、冷却液と被冷却物との間で熱交換を行わせることができる。ここで、回収管によって第2貯留槽に回収される第1冷却液は、被冷却物との熱交換によって第1供給管から被冷却物に供給される第1冷却液の第1設定温度よりも高い温度状態になっている。同様に、回収管から第2貯留槽に回収される第2冷却液は、被冷却物との熱交換によって、第2供給管から被冷却物に供給される第2冷却液の第2設定温度よりも高い温度状態になっている。この結果、第2貯留槽から供給される冷却液の温度は、ヒータなどを用いなくても、第1冷却液の第1設定温度よりも高い。従って、第2供給管からは、第1設定温度よりも高い第2設定温度の第2冷却液を供給することができる。また、第2供給管では、第2貯留槽から供給される冷却液に分岐管を介して供給される第1冷却液を混合できるので、冷却液の温度を所望の第2設定温度に調整することができる。さらに、第1貯留槽には熱交換後の第1冷却液および第2冷却液が回収されていないので、第1貯留槽から冷却器に供給される冷却液の温度の上昇を抑制できる。この結果、冷却器に負荷を強いることなく、第1貯留槽から供給される冷却液を冷却して、第1設定温度に調整できる。
以下に、図面を参照して本発明を適用した冷却装置の実施の形態を説明する。
(回路構成)
図1は本例の冷却装置の回路構成図である。冷却装置1は第1被冷却物2および第2被冷却物3のそれぞれに異なる設定温度に調整された冷却液を供給するものである。
冷却装置1は、第1貯留槽4および第2貯留槽5と、第1貯留槽4から供給される冷却液を冷却する冷却器6と、冷却器6を経由して第1被冷却物2に冷却液を供給する第1供給管7と、第1被冷却物2との間で熱交換が行われた冷却液を第2貯留槽5に回収する第1回収管8を備えている。また、第2貯留槽5から第2被冷却物3に冷却液を供給する第2供給管9と、第2被冷却物3との間で熱交換が行われた冷却液を第2貯留槽5に回収する第2回収管10を備えている。冷却器6は第1貯留槽4から供給される冷却液と冷媒との間で熱交換を行うことにより冷却液を冷却するものであり、冷媒を圧縮して循環させる圧縮機11と、この圧縮機11から吐出された高温・高圧の冷媒の温度を下げる排熱部としての機能を果たす凝縮器12とともに冷凍サイクル13を構成している。
第1供給管7の冷却器6よりも上流には、冷却液を第1被冷却物2に向けて圧送する第1圧送ポンプ14が配置されている。第1供給管7の冷却器6よりも下流には第1温度センサ15が配置されている。また、第1供給管7の冷却器6よりも下流の部位と第1回収管8とは第1バイパスバルブ16で接続されている。
第1温度センサ15の出力は第1温度コントローラ17に入力されるようになっている。第1温度コントローラ17は第1温度センサ15の検出結果に基づいて冷凍サイクル13および冷却器6の動作を制御することにより、第1供給管7から第1被冷却物2に供給される冷却液(第1冷却液)の温度を第1設定温度に調整する。
第2供給管9には、第2貯留槽5から供給される冷却液を第2被冷却物3に向けて圧送する第2圧送ポンプ18と、補助ヒータ19が配置されている。第2供給管9の補助ヒータ19よりも下流の部位と第2回収管10とは第2バイパスバルブ20で接続されている。
ここで、第1供給管7における冷却器6よりも下流の部位からは、第2供給管9の補助ヒータ19よりも下流の部位に接続されている分岐管21が延びている。第2供給管9における分岐管21が接続されている合流部位Aには電動三方弁22が配置されている。また、合流部位Aの下流側には第2温度センサ23が配置されている。
第2温度センサ23の出力は第2温度コントローラ(温度制御手段)24に入力されるようになっている。第2温度コントローラ24は、第2温度センサ23の検出結果に基づいて電動三方弁22の開閉動作の駆動を制御することにより、第1貯留槽4から第1供給管7部分、分岐管21を介して合流部位Aまで供給される冷却液と第2貯留槽5から第2供給管9を介して合流部位Aまで供給される冷却液との混合比を調整し、第2供給管9から第2被冷却物3に供給する冷却液(第2冷却液)の温度を第2設定温度にする。また、第2温度コントローラ24は、第2温度センサ23の検出結果に基づいて、補助ヒータ19を動作させることにより、第2供給管9から第2被冷却物3に供給する冷却液の温度を第2設定温度に調整する。
第1貯留槽4および第2貯留槽5は、一つの液槽25の内部を仕切板(仕切り部材)26で左右に仕切ることにより構成されている。仕切板26は断熱材から形成されている。仕切板26の下端部分には第1貯留槽4および第2貯留槽5を連通させる連通口(連通部)27が形成されている。第1貯留槽4の側壁4a部分には、外部から冷却液を供給するための給水管28が接続されている。第1貯留槽4の底面4b部分には、第1供給管7の上流端7aが接続されており、接続部分にはストレーナ29が配置されている。
第2貯留槽5の側壁5a部分には、第1回収管8の下流端8aと、第2回収管10の下流端10aと、第2供給管9の上流端9aと、オーバーフロー管30が下から上に向かってこの順番で接続されている。第2貯留槽5の底面5b部分にはドレン管31が接続されている。ドレン管31にはドレンバルブ32が接続されており、ドレンバルブ32の下流端32aはオーバーフロー管30に接続されている。オーバーフロー管30の下流端は不図示のタンクに接続されている。第2貯留槽5内には貯留されている冷却液の液量を検出するためのフロートスイッチ33が配置されている。
(冷却動作)
冷却装置1を動作させる際には、第1供給管7の下流端7bと第1被冷却物2の冷却液導入口2aとを接続し、第1回収管8の上流端8bと第1被冷却物2の冷却液排出口2bとを接続することにより、第1貯留槽4から第1供給管7、第1被冷却物2、第1回収管8を経由して第2貯留槽5に至る第1の循環配管系を構成する。
また、第2供給管9の下流端9bと第2被冷却物3の冷却液導入口3aとを接続し、第2回収管10の上流端10bと第2被冷却物3の冷却液排出口3bとを接続することにより、第2貯留槽5から合流部位Aに至る経路および第1貯留槽4から分岐管21を介して合流部位Aに至る経路から、第2被冷却物3および第2回収管10を経由して第2貯留槽5に至る第2の循環配管系を構成する。
しかる後に、第1圧送ポンプ14、第2圧送ポンプ18および冷凍サイクル13を動作させると、冷却液は各循環配管系に沿って圧送され、第1被冷却物2および第2被冷却物3との間で熱交換を行い、冷却装置1の液槽25に戻る。また、この循環を繰り返す。
ここで、第1の循環配管系の第1供給管7に配置されている冷却器6には、第1被冷却物2および第2被冷却物3との間の熱交換によって各循環配管系の往路よりも温度が上昇した状態で回収されている冷却液が直接に入り込まない第1貯留槽4から冷却液が供給される。従って、第1温度コントローラ17は冷却器6および冷凍サイクル13に負荷を強いることなく、第1温度センサ15の検出結果に基づいて冷却液を冷却し、冷却液を第1設定温度に調整できる。
また、第2の循環配管系の第2供給管9には、第1被冷却物2および第2被冷却物3との間の熱交換によって各循環配管系の往路よりも温度が上昇した状態で回収されている冷却液が直接に貯留される第2貯留槽5から冷却液が供給される。すなわち、第2供給管9には、補助ヒータ19を動作させなくても、第1供給管7から供給されている冷却液の第1設定温度よりも高い温度の冷却液が供給される。
そして、第2供給管9から第2被冷却物3に供給される冷却液の温度が第2設定温度よりも高い場合には、第2温度コントローラ24は、第2温度センサ23の検出結果に基づいて、電動三方弁22の開閉動作の駆動を制御し、第1貯留槽4から第1供給管7および分岐管21を介して合流部位Aまで供給される冷却液と第2貯留槽5から第2供給管9を介して合流部位Aまで供給される冷却液との混合比を調整して、第2供給管9から第2被冷却物3に供給する冷却液の温度を第2設定温度に下げる。
一方、第2供給管9から第2被冷却物3に供給される冷却液の温度が第2設定温度よりも低い場合には、第2温度コントローラ24は、第2温度センサ23の検出結果に基づいて、補助ヒータ19を動作させることにより、第2貯留槽5から第2供給管9部分を介して合流部位Aまで供給される冷却液の温度を上昇させ、第2供給管9から第2被冷却物3に供給する冷却液の温度を第2設定温度に上げる。
(本例による効果)
以上、本例によれば、冷却装置1と第1被冷却物2および第2被冷却物3との間で冷却液を循環させるための2つの循環配管系が構成されている。また、2つの循環配管系の往路を介して第1被冷却物2や第2被冷却物3に設定温度の異なる冷却液を供給することができる。従って、1台の冷却装置1によって、第1被冷却物2や第2被冷却物3をそれぞれ適切な温度に調整された冷却液で個別に冷却できる。
また、本例によれば、仕切板26は断熱材から形成されているので、第1貯留槽4に貯留されている冷却液と第2貯留槽5に貯留されている冷却液との間で仕切板26を介した熱交換が行われることがない。この結果、第1貯留槽4に貯留されている冷却液の温度と第2貯留槽5に貯留されている冷却液の温度との間に格差を発生させることができるので、第1供給管7を介して第1被冷却物2に供給する冷却液の温度と第2供給管9を介して第2被冷却物3に供給する冷却液の温度とを異なるものに設定し易い。
また、本例によれば、第2貯留槽5の側壁5a部分において、第1回収管8の下流端8aと、第2回収管10の下流端10aと、第2供給管9の上流端9aが、下から上に向かってこの順番で接続されている。従って、第2供給管9から第2被冷却物3に冷却液を供給する際には、第1被冷却物2および第2被冷却物3と間の熱交換により各循環配管系の往路よりも温度が上昇した状態で回収された冷却液を、有効に利用できる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、第2貯留槽5の側壁5a部分には、第1回収管8の下流端8aと、第2回収管10の下流端10aと、第2供給管9の上流端9aが下から上に向かってこの順番で接続されているが、各管の接続順はこの順番に限られるものではない。第1回収管8および第2回収管10を介して回収されてくる冷却液の温度によっては、第2供給管9の上流端9aが第1回収管8の下流端8aと第2回収管10の下流端10aとの間に位置するように接続されていても、第2供給管9から温度の高い冷却液を供給できる。また、第1回収管8の下流端8aと第2回収管10の下流端10aとを第2貯留槽5の側壁5a部分の同じ高さ位置に接続しておき、これらの上側に第2供給管9の上流端9aを接続するようにしてもよい。
また、上記の例では、第1貯留槽4および第2貯留槽5は、液槽25の内部を仕切板26で仕切ることにより左右に構成されているが、仕切り部材によって液槽25の内部を上下に仕切ることにより、第1、第2貯留槽を上下に構成することもできる。或いは、筒状の仕切り部材を液槽25の内部に配置することにより、第1、第2貯留槽を仕切り部材の内外に構成することもできる。図2(a)は第1、第2貯留槽を上下に構成した例を模式的に示す説明図であり、図2(b)は第1、第2貯留槽を仕切り部材の内外に構成した例を示す説明図である。いずれも図1の回路構成図における液槽の周辺部分を取り出して示したものである。なお、液槽25以外の構成は図1に示す冷却装置1と同じなので、共通する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
第1、第2貯留槽を上下に構成する例では、 図2(a)に示すように、液槽25Aの内部に仕切板(仕切り部材)26Aを水平に配置し、下側部分を第1貯留槽4Aとし、上側部分を第2貯留槽5Aとしてある。第1貯留槽4Aには給水管28と第1供給管7とドレン管31が接続されており、第2貯留槽5Aには第1回収管8と第2回収管10と第2供給管9とオーバーフロー管30が接続されている。連通口27は、仕切板26Aにおける、第1回収管8および第2回収管10の接続部位と対向している液槽25Aの側壁部分に近い位置に形成されている。
本例によれば、温度が上昇した状態で回収された冷却液は液槽25Aの上側に構成されている第2貯留槽5Aに貯留される。その後、放熱により冷却液の温度が低下すると、冷却液は下側にある第1貯留槽4Aへと移行する。この結果、第1貯留槽4A内に貯留されている冷却液の温度と第2貯留槽5A内に貯留されている冷却液の温度との間に格差が発生するので、第1供給管7を介して第1被冷却物2に供給する冷却液の温度と第2供給管9を介して第2被冷却物3に供給する冷却液の温度とを異なる温度にすることが容易になる。
第1、第2貯留槽を仕切り部材の内外に構成する例では、図2(b)に示すように、筒状の仕切り部材26Bを液槽25Bの中央に配置して、その内側部分を第1貯留槽4Bとし、外側部分を第2貯留槽5Bとしてある。給水管28は液槽25Bの側壁部分から内側に突出するようにして第1貯留槽4Bまで延びている。第1供給管7は液槽25Bの底壁部分から上方に突出するようにして第1貯留槽4Bの内側まで延びている。第1回収管8と第2回収管10と第2供給管9とオーバーフロー管30は液槽25Bの側壁部分に接続されることにより、第2貯留槽5Bに接続されている。仕切り部材26Bの下端縁部分には連通口27として、開口または切欠きが形成されている。
本例によれば、第2貯留槽5Bが仕切り部材26Bの外側に構成されているので、温度が上昇した状態で第2貯留槽5に回収された冷却液は、液槽25の側壁全体を利用して外気と熱交換を行い、冷却される。この結果、温度が低下した冷却水を第1貯留槽4Bに移行させて貯留することができるので、第1供給管7から供給される冷却液を冷却する際に、冷却器6および冷凍サイクル13に負荷を強いることがない。なお、液槽25Bの形状を有底の円筒形とするとともに、仕切り部材26Bを断熱材から形成しておけば、回収された冷却液を冷却する効果が向上する。
次に、上記の例では、2つの循環配管系を構成したが、第1回収管8と第2回収管10は単一の回収管とすることもできる。すなわち、供給配管系を2系統に構成して、回収配管系を1系統に構成することもできる。
また、第2供給管として2系統の供給配管系を配置することもできる。図3は第2供給管として系統の供給配管系を配置した場合の回路構成例を示す回路構成図である。なお、本例の回路構成は基本的な構成が図1に示す冷却装置1と同じなので、共通する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本例の冷却装置1Aは、第2供給管として、第2貯留槽5から第2被冷却物3に冷却液を供給する第2供給管9と、第2貯留槽5から第3被冷却物40に冷却液を供給する第3供給管41を備えている。第3供給管41には、第2貯留槽5から供給される冷却液を第3被冷却物40に向けて圧送する第3圧送ポンプ42と、補助ヒータ43が配置されている。第3供給管41の補助ヒータ43よりも下流の部位と第2回収管10とは第2バイパスバルブ44で接続されている。
また、第1供給管7における冷却器6よりも下流の部位からは、第3供給管41の補助ヒータ43よりも下流の部位に接続されている分岐管45が延びている。第3供給管41における分岐管45が接続されている合流部位Bには電動三方弁46が配置されており、合流部位Bの下流側には第3温度センサ47が配置されている。
第3温度センサ47の出力は第3温度コントローラ48に入力されるようになっている。第3温度コントローラ48は、第3温度センサ47の検出結果に基づいて電動三方弁46の開閉動作の駆動を制御することにより、第1貯留槽4から第1供給管7部分、分岐管45を介して合流部位Bまで供給される冷却液と第2貯留槽5から第3供給管41部分を介して合流部位Bまで供給される冷却液との混合比を調整し、第3供給管41から第3被冷却物40に供給する冷却液の温度を第3設定温度にする。また、第3温度コントローラ48は、第3温度センサ47の検出結果に基づいて、補助ヒータ43を動作させることにより、第3供給管41から第3被冷却物40に供給する冷却液の温度を第3設定温度に調整する。
このようにすれば、3つの供給配管系を介して、各被冷却物に異なる設定温度に調整した冷却液を供給できる。なお、第3供給管41に対応する第3の回収管を配置することにより3つの循環配管系を構成することもできる。
本発明を適用した冷却装置の回路構成図である。 (a)は第1貯留槽および第2貯留槽を上下に構成した例を模式的に示す説明図であり、(b)は第1貯留槽および第2貯留槽を仕切り部材の内外に構成した例を示す説明図である。 本発明を適用した冷却装置の別の例を示す回路構成図である。 従来の冷却装置の回路構成図である。
符号の説明
1、1A、100 冷却装置
2、3、40 被冷却物
4 第1貯留槽
5 第2貯留槽
6、105 冷却器
7 第1供給管
8 第1回収管
9 第2供給管
10 第2回収管
11、106 圧縮機
12、107 凝縮器
13、108 冷凍サイクル
14、18、42、104 圧送ポンプ
15、23、47 温度センサ
16、20、44 バイパスバルブ
17、24、48 温度コントローラ(温度制御手段)
21、45 分岐管
22、46 電動三方弁
25、101 液槽
26、26A 仕切板(仕切り部材)
26B 仕切り部材
27 連通口(連通部)
28 給水管
29 ストレーナ
30 オーバーフロー管
31 ドレン管
33 フロートスイッチ
102 供給管
103 回収管
A、B 合流部位

Claims (7)

  1. 冷却液を貯留する第1貯留槽および第2貯留槽と、
    前記第1貯留槽から供給される冷却液を冷却する冷却器と、
    前記冷却器を経由して第1設定温度に調整された第1冷却液を送り出す第1供給管と、
    前記第2貯留槽から供給される冷却液に、前記第1供給管から分岐している分岐管を介して供給される前記第1冷却液を混合して、第2設定温度の第2冷却液を調整し、この第2冷却液を送り出す第2供給管と、
    熱交換後の前記第1冷却液および前記第2冷却液を前記第2貯留槽に回収する回収管とを有していることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記第1貯留槽および前記第2貯留槽を仕切っている仕切り部材と、
    これら第1および第2貯留槽を相互に連通させるために前記仕切り部材に形成した連通部とを有していることを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記仕切り部材は、断熱材から形成されていることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項2または3に記載の冷却装置において、
    前記第2冷却液の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出結果に基づいて、前記第2貯留槽から供給される前記冷却液と前記第1冷却液の混合比を制御する温度制御手段を有していることを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項4に記載の冷却装置において、
    前記第2貯留槽から供給される前記冷却液を加熱するヒータを有しており、
    前記温度制御手段は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記ヒータによる前記冷却液の加熱量を制御することを特徴とすること冷却装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項に記載の冷却装置において、
    前記回収管として、前記第1冷却液を回収する第1回収管および前記第2冷却液を回収する第2回収管が配置されていることを特徴とする冷却装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載の冷却装置において、
    前記第2供給管として、少なくとも2系統の供給配管系を配置し、
    一方の前記供給配管系を前記第2設定温度の前記第2冷却液を送り出すものとし、
    他方の前記供給配管系を前記第1および第2設定温度とは異なる第3設定温度の第3冷却液を送り出すものとしたことを特徴とする冷却装置。
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