JP2013119988A - フリークーリングチラー - Google Patents

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Abstract

【課題】 全体の冷却能力を安定(一定)に維持するとともに、部品点数の削減及び製造工数の低減、小型化及びコストダウンを図り、更に電力消費の低減により省エネルギ性の向上にも寄与する。
【解決手段】 内部に領域区画板6を配設することにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbに区画し、かつ少なくとも下部に設けた連通空間Ssにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを相互に連通させてなる冷却液タンク2と、第一冷却液領域Zaの冷却液Lを、第一ポンプ7,冷却装置3及び所定の被冷却部70を循環させて第二冷却液領域Zbに戻す第一冷却系M1と、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを、第二ポンプ8及び外気熱交換器5を循環させて第一冷却液領域Zaに戻す第二冷却系M2と、第一冷却系M1及び第二冷却系M2を用いて冷却液Lを冷却する際における制御を行う制御系Mcとを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外気と冷却液の熱交換を行うフリークーリング機能を備えるフリークーリングチラーに関する。
従来、運転状況や天候状況等に応じて外気の低温環境を直接利用するフリークーリング機能により省エネルギ性を高めたフリークーリングチラーとしては、特許文献1で開示される冷却装置及び特許文献2で開示される冷却装置が知られている。
前者の冷却装置は、冷却効率を高めることを目的として、送風装置を備えた冷却塔内に、冷却水を冷却する冷却水コイルと冷凍機の冷媒を冷却するコンデンサコイルとを同じプレートフィンチューブ型熱交換器内に配管した熱交換ユニットを設け、外気温度が低いときは冷凍機の運転を停止して熱交換ユニット内に冷却水のみを通し、外気温度が高いときは冷凍機を運転して冷却水を冷凍機の蒸発器にのみ通して熱交換ユニット内に冷凍機の冷媒のみを通し、外気温度によって冷却水と冷媒のいずれか一方を冷却塔で冷却する構成を備えたものであり、また、後者の冷却装置は、同様に冷却効率を高めることを目的として、伝熱パイプに被冷却流体を通し、ファンによって伝熱パイプを冷却する冷却塔において、被冷却流体が通過する伝熱パイプにフィンを設けたラジエターを冷却塔の外側部に設け、圧縮機、コンデンサ、膨張弁、蒸発器からなり、冷媒を圧縮、膨張を繰り返し運転するチラーを設け、コンデンサは、伝熱パイプにフィンを設けたフィン付コンデンサに設けてラジエターの内側に配置し、冷却塔のファンによってラジエターとコンデンサに送風し、冷却すべき機器から戻る被冷却流体をラジエターからチラーの蒸発器を通して冷却し、冷却すべき機器に送り出すことができるようにしたものである。
一方、冷却液タンクを内蔵するフリークーリングチラーも知られており、この種のフリークーリングチラー(冷却装置)は特許文献3により開示されている。同文献3に開示される冷却装置は、二槽構造の水槽、即ち、仕切り板によって左右に二分され、一方を低温槽、他方を高温槽とした水槽を備えて構成したものであり、低温槽の冷却水は、外部機器を冷却した後に高温槽に戻されるとともに、高温槽の冷却水はフリークーリング機能により冷却された後に低温槽に戻される。
特開平7−234055号公報 特開2000−266447号公報 特開2001−66034号公報
しかし、上述した特許文献3で開示される冷却装置(フリークーリングチラー)は次のような解決すべき課題も存在した。
第一に、水槽を二槽構造にするのは、外部機器(被冷却部)から戻される暖められた冷却水を、冷却水が収容された水槽にそのまま戻した場合、水槽内の冷却液と暖められた冷却液がミキシングされ、フリークーリング効率の著しい低下を招く不具合を回避するためであるが、従来の水槽は、仕切り板により独立した低温槽と高温槽に分離する構造を採用し、かつ各槽を用いる循環系統も独立した系統として構成するため、使用中に各槽間の相対的な水位(水量)に変動を来し、装置全体としての冷却能力にも変動を生じるなどの難点があった。
第二に、独立した低温槽と高温槽を備え、かつ各槽を用いる循環系統も独立した系統になるとともに、これらを組合わせた冷却系統を構築する必要があるため、全体の冷却系統が複雑化する傾向がある。したがって、部品点数の増加及び製造工数の増加に招き、装置全体の大型化及びコストアップを招くとともに、制御も複雑化するため、全体の電力消費を低減して省エネルギ性を高める観点からも更なる改善の余地があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したフリークーリングチラーの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、冷却液Lを貯留する冷却液タンク2と、冷却液Lを冷却する冷却装置3を用いた第一冷却系M1と、送風ファン4により送風される外気Aと冷却液Lの熱交換を行う外気熱交換器5を有する第二冷却系M2と、第一冷却系M1及び第二冷却系M2を用いて冷却液Lを冷却する際の制御を行う制御系Mcとを備えてなるフリークーリングチラー1を構成するに際して、内部に領域区画板6を配設することにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbに区画し、かつ少なくとも下部に設けた連通空間Ssにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを相互に連通させてなる冷却液タンク2と、第一冷却液領域Zaの冷却液Lを、第一ポンプ7,冷却装置3及び所定の被冷却部70を循環させて第二冷却液領域Zbに戻す第一冷却系M1と、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを、第二ポンプ8及び外気熱交換器5を循環させて第一冷却液領域Zaに戻す第二冷却系M2と、を具備することを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、第二冷却液領域Zbの容積は、冷却液タンク2の全体の容積に対して、15〜35〔%〕に選定することが望ましい。また、領域区画板6は、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを区画し、下端に連通空間Ssを形成する開口部6moを設けた主区画板部6mと、冷却液タンク2の底面部2dから上方に起立し、上端を開口部6moよりも上方に位置させるとともに、主区画板部6mに対して第二冷却液領域Zb側に所定間隔だけ離間して配した副区画板部6sと、の組合わせにより構成することができる。なお、この副区画板部6sの下端辺には、一又は二以上の切欠きによるドレン孔部6sd…を設けることが望ましい。一方、被冷却部70から第二冷却液領域Zbに冷却液Lを戻す際の冷却液タンク2の内部に臨む戻し口11の向きは、斜め下方に向けて配することができる。この際、戻し口11は、第一冷却液領域Za側と第二冷却液領域Zb側の双方に臨むように副区画板部6sの上方に位置させることができる。さらに、冷却装置3は、凝縮器12を有する冷凍サイクルCにより構成し、凝縮器12を送風ファン4の送風方向Fwにおける下流側から外気熱交換器5に対面させて配設することができる。
このような構成を有する本発明に係るフリークーリングチラー1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 基本的には、内部に領域区画板6を配設することにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbに区画し、かつ少なくとも下部に設けた連通空間Ssにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを相互に連通させてなる冷却液タンク2を備えるため、使用中に第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zb間の相対的な水位(水量)に変動を来す不具合を回避でき、フリークーリングチラー1全体としての冷却能力を安定(一定)に維持することができる。
(2) 第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを設けた冷却液タンク2に対して、第一冷却液領域Zaの冷却液Lを、第一ポンプ7,冷却装置3及び所定の被冷却部70を循環させて第二冷却液領域Zbに戻す第一冷却系M1と、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを、第二ポンプ8及び外気熱交換器5を循環させて第一冷却液領域Zaに戻す第二冷却系M2と、第一冷却系M1及び第二冷却系M2を用いて冷却液Lを冷却する際の制御を行う制御系Mcとを組合わせて構成するため、冷却系統全体の簡略化を図ることが可能となり、部品点数の削減及び製造工数の低減による小型化及びコストダウンに寄与できるとともに、制御系の簡略化により、電力消費の低減(省エネルギ性の向上)にも寄与できる。
(3) 好適な態様により、第二冷却液領域Zbの容積を、冷却液タンク2の全体の容積に対して、15〜35〔%〕に選定すれば、実験的にも液温に対する制御の応答性及び安定性が最良となり、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbにおける各冷却機能の最適化を図ることができる。
(4) 好適な態様により、領域区画板6を、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを区画し、下端に連通空間Ssを形成する開口部6moを設けた主区画板部6mと、冷却液タンク2の底面部2dから上方に起立し、上端を開口部6moよりも上方に位置させるとともに、主区画板部6mに対して第二冷却液領域Zb側に所定間隔だけ離間して配した副区画板部6sと、の組合わせにより構成すれば、連通空間Ssをいわゆるジグザグ経路とすることができ、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zb間における冷却液Lの安定した流通を確保できる。
(5) 好適な態様により、副区画板部6sの下端辺に、一又は二以上の切欠きによるドレン孔部6sd…を設ければ、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを冷却液タンク2の外部に排出する際には、ドレン孔部6sd…を通して第一冷却液領域Zaのタンクドレン口部から排出できるため、別途のタンクドレン口部を第二冷却液領域Zb側に設ける必要がなくなり、コスト低減に寄与できる。
(6) 好適な態様により、被冷却部70から第二冷却液領域Zbに冷却液Lを戻す際の冷却液タンク2の内部に臨む戻し口11の向きを、斜め下方に向けて配すれば、戻し口11を冷却液タンク2の底面2d近くに配する場合であっても、当該戻し口11から流入する冷却液Lが冷却液タンク2の底面2dに直角に激しく衝突する不具合を回避できるため、無用な液面変動を防止して冷却液Lを安定に流入させることができる。
(7) 好適な態様により、戻し口11を、第一冷却液領域Za側と第二冷却液領域Zb側の双方に臨むように副区画板部6sの上方に位置させれば、例えば、第二冷却系M2における外気熱交換器5側への流量が多くなったような場合、それに応じて戻し口11から流入する冷却液Lの流量も自動的に第一冷却液領域Za側が多くなるなど、より的確性及び柔軟性の高い制御を行うことができる。
(8) 好適な態様により、冷却装置3を、凝縮器12を有する冷凍サイクルCにより構成し、凝縮器12を送風ファン4の送風方向Fwにおける下流側から外気熱交換器5に対面させて配設すれば、凝縮器12及び外気熱交換器5を配設する際のデッドスペースが無くなり、全体の小型化に寄与できるとともに、送風ファン4の共用化を容易に実現できる。加えて、通常、外気熱交換器5の温度は、凝縮器12の温度よりも低くなるため、送風方向Fwを考慮すれば、より効率的な熱交換を行わせることができる。
本発明の好適実施形態に係るフリークーリングチラーに備える冷却液タンクの断面側面図を含む全体の概略構成図、 同フリークーリングチラーに備える冷却液タンクの断面正面図、 同フリークーリングチラーに備える冷却液タンクの断面平面図、 同フリークーリングチラーの内部構造の全体を示す正面構成図、 同フリークーリングチラーの内部構造の一部を示す側面構成図、 同フリークーリングチラーの作用説明図、 同フリークーリングチラーにおける外気熱交換器のレイアウト形態を変更した場合の外観斜視図、 同フリークーリングチラーの系統回路図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るフリークーリングチラー1の全体構造について、図1〜図8を参照して説明する。
フリークーリングチラー1は、図4に示すように、全体を直方体状に形成したケーシング21を備え、このケーシング21の上部内部は外気熱交換室Rcとして構成するとともに、下部内部は収納室Riとして構成する。また、ケーシング21の上端にはフード22に覆われる送風ファン4を配設する。フード22の上端は排気口22eとなり、送風ファン4の回転により外気熱交換室Rc内が吸引される。
外気熱交換室Rcの内部には、第一冷却系M1の凝縮器12と第二冷却系M2の外気熱交換器5を配設する。この場合、凝縮器12は、図8に示すように、冷媒が循環する冷凍サイクルCの一部となり、この冷凍サイクルCは第一冷却系M1における冷却装置3を構成する。一方、外気熱交換器5は、図8に示すように、外気Aと冷却液Lの熱交換を行う第二冷却系M2を構成する。冷却装置3(第一冷却系M1)及び第二冷却系M2は、いずれも後述する冷却液Lを冷却する機能を備え、特に、第二冷却系M2はフリークーリング機能を有する。
外気熱交換器5は、図5に示すように、一対の平坦状に構成した熱交換ユニット5p,5qの組合わせにより構成し、外気熱交換室Rcの内部に側面から見てV形となるように配設する。これにより、二つの熱交換ユニット5p,5qの内面により挟まれる内部空間が送風ファン4に臨むとともに、二つの熱交換ユニット5p,5qの外面に対向するケーシング21の側面(正面,背面)には吸気口21i,21iを設ける。一つの熱交換ユニット5pは、冷却液Lを通す冷却液管をジグザグ形状に湾曲形成し、外周面に多数の放熱用フィンを付設した一般的な熱交換器の形態により実施可能であるが、その形態は特定されるものではなく、各種形態により実施できる。例示する熱交換ユニット5pの形態は、冷却液Lを通す冷却液管をジグザグ形状に湾曲形成した1パスを複数パス用意し、順次配列接続した複数のパスの外周面に多数の放熱用フィンを付設して単位熱交換ユニット部5psとして構成するとともに、図4に示すように、二つの単位熱交換ユニット部5ps,5psを上下に連結して構成したものである。他方の熱交換ユニット5qも熱交換ユニット5pと同様に構成し、二つの熱交換ユニット5p,5qは並列接続により使用する。
また、凝縮器12も、二つの凝縮ユニット12p,12qの組合わせにより構成する。一方の凝縮ユニット12pは、一般的な凝縮器構造、即ち、冷媒を通す冷媒管をジグザグ形状に湾曲形成した冷媒管ユニットの外周面に多数の放熱用フィンを付設した構造を有している。他方の凝縮ユニット12qも凝縮ユニット12pと同様に構成し、二つの凝縮ユニット12pと12qは並列接続により使用する。そして、二つの凝縮ユニット12pと12qは、送風ファン4の送風方向Fw(図5参照)における下流側から各熱交換ユニット5p,5qに対して、それぞれ重なり合うように配設する。このような構成により、凝縮器12は、送風方向Fwにおける下流側から外気熱交換器5に対面するため、凝縮器12及び外気熱交換器5を配設する際のデッドスペースが無くなり、全体の小型化に寄与できるとともに、送風ファン4の共用化を容易に実現できる。加えて、通常、外気熱交換器5の温度は、凝縮器12の温度よりも低くなるため、送風方向Fwを考慮すれば、より効率的な熱交換を行わせることができる。
さらに、吸気口21i,21iの近傍には、散水機構23を構成する散水ノズル23s…を配設する。各散水ノズル23s…は、斜め上方に散水できるように、熱交換ユニット5p,5qに向けて配し、特に、より広い範囲に拡散できるように最適位置及び角度を選定する。散水機構23は、各散水ノズル23s…からの散水により冷却能力をより高める機能を備える。即ち、散水によるミストの水温及び蒸発時の潜熱の利用により送風がより冷却される。
なお、外気熱交換室Rcに配設する外気熱交換器5(凝縮器12)は、V形にレイアウトした場合を例示したが、レイアウト形態は任意である。したがって、例えば、最も一般的なレイアウト形態となる一つ又は二つの熱交換ユニット5p,5qを平行に起立させたレイアウト形態でもよいし、図7に示すようなX形のレイアウト形態であってもよい。図7のレイアウト形態は、凝縮器12をくの字形に折曲した二つの凝縮ユニット12x,12yを備え、各凝縮ユニット12x,12yの中央の山折部を対向させることにより平面視がX形になるように配設したものである。したがって、各凝縮ユニット12x,12yは、冷媒を通す冷媒管をジグザグ形状に湾曲形成した冷媒管ユニットの外周面に多数の放熱用フィンを付設する点は、前述した凝縮ユニット12p…と同じとなるが、冷媒管ユニットの中央を折曲することによりくの字形に構成した点が異なる。また、外気熱交換器5は、四つの熱交換ユニット5p,5q,5r,5sの組合わせにより構成する。この場合、各熱交換ユニット5p…は、図7に示すように、二つの凝縮ユニット12xと12yにおける山折部の両側位置にそれぞれ対面させて配設するとともに、各凝縮ユニット12x…に対して送風ファン4の送風方向Fwにおける上流側に配する。これにより、四つの各熱交換ユニット5p…により区画される四つの空間Spq,Sqr,Srs,Sspにおける相対向する位置関係にある二つの空間Spq,Srsは送風入口側となり、これらの空間Spq,Srsに臨むケーシング21の左右両側及び上側には、外気Aが流入する吸気口21i…,21i…をそれぞれ設ける。一方、残りの二つの空間Sqr,Sspは送風出口側となる。したがって、送風ファン4と二つの空間Sqr,Ssp間には、不図示のガイド板等が配設される。これにより、二つの空間Sqr,Sspは、送風ファン4により吸引される。なお、図7における他の符号の構成部分は、図1〜図6に示した同一符号の構成部分と一致する。
他方、収納室Riには、図4に示すように、凝縮器12(凝縮ユニット12p,12q)を除く冷凍サイクルC(第一冷却系M1)の構成部品類、及び外気熱交換器5(熱交換ユニット5p,5q)を除く循環ポンプ(第二ポンプ)8等の第二冷却系M2における構成部品類を配設するとともに、被冷却部70に冷却液Lを供給するための冷却液タンク2及び圧送ポンプ(第一ポンプ)7等を配設する。図4中、25は冷凍サイクルCにおける圧縮機、26は配電盤を含む制御盤をそれぞれ示す。
この場合、冷却液タンク2は、本発明の要部を構成し、以下、図1〜図3及び図6を参照して具体的に説明する。
冷却液タンク2は、上面部を開放した直方体形のタンク本体部31を備えるとともに、このタンク本体部31の上面部に着脱する蓋部32を備える。また、タンク本体部31の内部には領域区画板6を配設することにより、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbに区画するとともに、下部に設けた連通空間Ssにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを相互に連通させる。領域区画板6は、主区画板部6mと副区画板部6sの組合わせにより構成する。主区画板部6mは、図3に示すように、平面視をL形に形成し、底面部2dからタンク本体部31の所定高さまで起立する形状に形成するとともに、L形をなす一方の平板部6maの下部を切欠くことにより開口部6moを設ける。これにより、主区画板部6mは、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを区画するとともに、下端に設けた開口部6moにより連通空間Ssが形成される。副区画板部6sは、図1に示すように、冷却液タンク2(タンク本体部31)の底面部2dから上方に起立し、上端を開口部6moよりも上方に位置させるとともに、主区画板部6mにおける平板部6maに対して第二冷却液領域Zb側に所定間隔だけ離間して配設する。このような構成により連通空間Ssをいわゆるジグザグ経路とすることができ、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zb間における冷却液Lの安定した流通を確保できる。
また、領域区画板6により囲まれる空間は第二冷却液領域Zbの容積となり、この第二冷却液領域Zbの容積は、冷却液タンク2の全体の容積に対して、15〜35〔%〕となるように選定する。なお、冷却液タンク2の全体の容積とは、領域区画板6の上端までの容積(有効容積)である。このように選定すれば、実験的にも液温に対する制御の応答性及び安定性が最良となり、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbにおける各冷却機能の最適化を図ることができる。即ち、第二冷却液領域Zbの容積が冷却液タンク2の全体の容積に対して、15〔%〕未満の場合には液温に対する制御の応答性が低下するとともに、35〔%〕を越えた場合には液温に対する制御が不安定になる。
さらに、副区画板部6sの下端辺には、図2に示すように、切欠きによる三つのドレン孔部6sd…を所定間隔置きに形成する。これにより、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを冷却液タンク2の外部に排出する際には、ドレン孔部6sd…を通して第一冷却液領域Zaに設けたタンクドレン口部33から排出できるため、別途のタンクドレン口部を第二冷却液領域Zb側に設ける必要がなくなり、コスト低減に寄与できる。
一方、冷却液タンク2には、第一冷却系M1を接続する供給口34及び戻し口11を臨ませるとともに、第二冷却系M2を接続する供給口35及び戻し口36を臨ませる。
この場合、第一冷却系M1の供給口34は、図2に示すように、圧送ポンプ(第一ポンプ)7の吸込口7iが兼用するため、圧送ポンプ7を、蓋部32に取付けることにより、吸込口7iを第一冷却液領域Zaの内部に臨ませる。なお、蓋部32の一部は二枚構造に構成し、圧送ポンプ7は下側の取付プレート32sに取付ける。また、第一冷却系M1の戻し口11は、図2及び図3に示すように、第二冷却液領域Zbの内部に臨ませる。この場合、先端に戻し口11を有する戻し配管37をタンク本体部31の側面に取付けるとともに、戻し配管37の戻し口11側を第二冷却液領域Zbの内部に至らせ、先端側を直角形成する。これにより、戻し口11の向きが、図1に示すように、斜め下方になるように設定する。この場合、戻し口11の向き(角度Qp)は、図6に示すように、鉛直線に対して30〔゜〕前後が望ましい。このような角度設定を行えば、戻し口11を冷却液タンク2の底面2d近くに配する場合であっても、当該戻し口11から流入する冷却液Lが冷却液タンク2の底面2dに直角に激しく衝突する不具合を回避できるため、無用な液面変動を防止して冷却液Lを安定に流入させることができる。さらに、この戻し口11は、第一冷却液領域Za側と第二冷却液領域Zb側の双方に臨むように、副区画板部6sの上方に位置させる。これにより、例えば、第二冷却系M2における外気熱交換器5側への流量が多くなったような場合、それに応じて戻し口11から流入する冷却液Lの流量も自動的に第一冷却液領域Za側が多くなるなど、より的確性及び柔軟性の高い制御を行うことができる。
他方、第二冷却系M2の供給口35は、図1に示すように、循環ポンプ(第二ポンプ)8の吸込口8iが兼用するため、循環ポンプ8の吸込口8iを、冷却液タンク2の側面から第二冷却液領域Zbの内部に臨ませる。また、第二冷却系M2の戻し口36は、図2に示すように、第一冷却液領域Zaの内部に臨ませる。この場合、先端に戻し口36を有する戻し配管38を蓋部32に取付け、戻し配管38の戻し口36側を第一冷却液領域Zaの内部に至らせることにより先端側を鉛直方向下方に向ける。その他、冷却液タンク2の内部には、オーバフロー配管39、後述するバイパスバルブ49に至る接続配管40をそれぞれ臨ませる。
次に、このような構成を有する冷却液タンク2を用いた本実施形態に係るフリークーリングチラー1の全体系統回路を、図8を参照して説明する。なお、図8において、図1〜図7に示した部分と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にした。
70は、フリークーリングチラー1に接続することにより当該フリークーリングチラー1から供給される冷却液Lにより冷却される工作機械等の被冷却部を示す。また、フリークーリングチラー1において、M1は第一冷却系、M2はフリークーリング機能を有する第二冷却系をそれぞれ示す。
第一冷却系M1は、前述した凝縮器12を含む冷凍サイクルCを用いた冷却装置3により構成し、この冷凍サイクルCは冷媒Kが循環する一般的な冷凍サイクルにより構成可能である。25は圧縮機であり、この圧縮機25の吐出口は凝縮器12の冷媒入口に接続するとともに、圧縮機25の戻り口は冷媒Kと冷却液Lの熱交換を行う冷却器(熱交換器)41における一次側41fの冷媒出口に接続する。また、冷却器41における一次側41fの冷媒入口は電子膨張弁42を介して凝縮器12の冷媒出口に接続する。これにより、冷媒Kが循環する冷凍サイクルCが構成される。なお、25iは圧縮機25を駆動する圧縮機インバータを示す。
さらに、冷却器41における二次側41sの冷却液入口は、圧送ポンプ7を介して冷却液タンク2の第一冷却液領域Zaに臨む供給口34に接続する。この場合、供給口34は、圧送ポンプ7の吸込口7iが兼用するため、実質的には、供給配管43の一端を冷却器41における二次側41sの冷却液入口に接続し、供給配管43の他端を圧送ポンプ7の吐出口7eに接続すればよい。例示の場合、供給配管43の他端は、計測ユニット45を介して圧送ポンプ7の吐出口7eに接続する。この計測ユニット45には、液温センサ45t及び液圧計45pを備えている。一方、冷却器41における二次側41sの冷却液出口は、被冷却部70が接続される冷却液供給口46sに接続する。また、被冷却部70が接続される冷却液戻り口46rは、前述した戻し配管37に接続する。この戻し配管37は、前述したように、先端に戻し口11を有し、この戻し口11は冷却液タンク2の第二冷却液領域Zbに臨む。
他方、第二冷却系M2は、前述した外気熱交換器5を備え、この外気熱交換器5の冷却液流入口は、循環ポンプ8を介して冷却液タンク2の第二冷却液領域Zbに臨む供給口35に接続する。この場合、供給口35は、循環ポンプ8の吸込口8iが兼用するため、実質的には、供給配管47の一端を外気熱交換器5の冷却液流入口に接続し、供給配管47の他端を循環ポンプ8の吐出口8eに接続すればよい。また、外気熱交換器5の冷却液流出口は、前述した戻し配管38に接続する。この戻し配管38は先端が戻し口36となり、この戻し口36は冷却液タンク2の第一冷却液領域Zaに臨む。その他、48は外気熱交換器5の冷却液流出口(又は戻し配管38の上端位置)に接続した給気弁、49はバイパスバルブをそれぞれ示す。さらに、23は散水機構を示し、前述した散水ノズル23s…は、電磁開閉弁等を用いた散水バルブ23vを介して水道管側に接続する。
一方、51は制御系Mcの主要部を構成するコントローラであり、このコントローラ51は、フリークーリングチラー1の全体の制御を司る機能を備える。コントローラ51には、冷却液Lの設定温度Ts(例えば、20〔℃〕)等の各種設定項目が設定されている。また、コントローラ51の制御出力ポートには、少なくとも前述した圧縮機インバータ25iを接続するとともに、送風ファン4,電子膨張弁42,循環ポンプ8,圧送ポンプ7,給気弁48及び散水バルブ23vを接続する。さらに、コントローラ51の入力ポートには、外気乾球温度センサ52t,外気湿球温度センサ52w,チラー出口温度センサ53,戻り温度センサ54及び熱交換器出口温度センサ55を接続する。これにより、外気乾球温度センサ52tからは外気乾球温度となる外気Aの温度(外気温度)Ttが検出され、外気湿球温度センサ52wからは外気湿球温度Thが検出され、チラー出口温度センサ53からはチラー出口温度Teが検出され、戻り温度センサ54からは戻り液温度Trが検出され、それぞれコントローラ51に付与される。コントローラ51は、CPU及び各種メモリ等を含むコンピュータ機能を備え、少なくともフリークーリングチラー1に係わる温度制御(シーケンス制御)を実行する。したがって、コントローラ51には、温度制御を実現するための制御プログラムを格納する。
次に、本実施形態に係るフリークーリングチラー1の動作の一例について、各図を参照して説明する。
まず、フリークーリングチラー1の運転開始により圧送ポンプ7が作動を開始する。圧送ポンプ7の作動により、冷却液タンク2における第一冷却液領域Za内の冷却液Lは、圧送ポンプ7,冷却器41の二次側41s,冷却液供給口46sを経て、被冷却部70に供給される。これにより、被冷却部70は冷却液Lにより冷却されるとともに、熱交換により温められた冷却液Lは、冷却液戻り口46rを介して冷却液タンク2における戻し口11から第二冷却液領域Zb内に戻される。この際、前述したように、戻し口11の向きは、斜め下方に向けて配するため、戻し口11を冷却液タンク2の底面2d近くに配する場合であっても、当該戻し口11から流入する冷却液Lが冷却液タンク2の底面2dに直角に激しく衝突する不具合を回避でき、無用な液面変動を防止して冷却液Lを安定に流入させることができる。また、戻し口11は、第一冷却液領域Za側と第二冷却液領域Zb側の双方に臨むように副区画板部6sの上方に位置させるため、例えば、第二冷却系M2における外気熱交換器5側への流量が多くなったような場合、それに応じて戻し口11から流入する冷却液Lの流量も自動的に第一冷却液領域Za側が多くなるなど、より的確性及び柔軟性の高い制御を行うことができる。
一方、コントローラ51は、チラー出口温度Te,戻り液温度Tr,外気温度Tt,湿球温度Thを監視する。そして、温度制御は、一例として、次のように行われる。今、チラー出口温度Teが、予め設定された冷却液Lの設定温度Tsよりも高く、かつ戻り液温度Trが外気温度Tt以下であれば、通常のチラー運転制御(冷却装置3の制御)を行い、チラー出口温度Teが設定温度Tsになるようにフィードバック制御する。この際、チラー出口温度Teが設定温度Tsよりも高く、かつ外気温度Ttが戻り液温度Trよりも低いときは、チラー運転制御を行うことなく、循環ポンプ8に対する運転制御を行う。循環ポンプ8の運転により、冷却液タンク2における第二冷却液領域Zb内の冷却液Lは、循環ポンプ8,外気熱交換器5を経て、冷却液タンク2における第一冷却液領域Za内に戻される。循環ポンプ8の運転制御中に、チラー出口温度Teが設定温度Ts以下になれば、循環ポンプ8の運転を停止する。
他方、循環ポンプ8の運転制御中において、チラー出口温度Teが設定温度Tsよりも高ければ、送風ファン4に対する運転制御を行う。この際、チラー出口温度Teが設定温度Ts以下になれば、送風ファン4の運転を停止する。また、送風ファン4の運転制御中において、チラー出口温度Teが設定温度Tsよりも高く、かつ外気温度Ttが外気湿球温度Thよりも高いときは、散水バルブ23vを開側に切換え、散水ノズル23s…から散水する。これにより、散水によるミストの水温及び蒸発する際の潜熱を利用して冷却能力がより高められる。散水バルブ23vが開側に切換えられている際に、チラー出口温度Teが設定温度Ts以下になれば、散水バルブ23vを閉側に切換える。さらに、散水バルブ23vが開側においてチラー出口温度Teが設定温度Tsよりも高くなり、或いは散水バルブ23vが閉側において外気温度Ttが湿球温度Th以下になれば、圧縮機25の運転制御を行う。この際、チラー出口温度Teが設定温度Ts以下になれば、圧縮機25の運転を停止する。
よって、このような本実施形態に係るフリークーリングチラー1によれば、基本的には、内部に領域区画板6を配設することにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbに区画し、かつ少なくとも下部に設けた連通空間Ssにより第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを相互に連通させてなる冷却液タンク2を備えるため、使用中に第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zb間の相対的な水位(水量)に変動を来す不具合を回避でき、フリークーリングチラー1全体としての冷却能力を安定(一定)に維持することができる。また、第一冷却液領域Zaと第二冷却液領域Zbを設けた冷却液タンク2に対して、第一冷却液領域Zaの冷却液Lを、第一ポンプ7,冷却装置3及び所定の被冷却部70を循環させて第二冷却液領域Zbに戻す第一冷却系M1と、第二冷却液領域Zbの冷却液Lを、第二ポンプ8及び外気熱交換器5を循環させて第一冷却液領域Zaに戻す第二冷却系M2と、第一冷却系M1及び第二冷却系M2を用いて冷却液Lを冷却する際の制御を行う制御系Mcとを組合わせて構成するため、冷却系統全体の簡略化を図ることが可能となり、部品点数の削減及び製造工数の低減による小型化及びコストダウンに寄与できるとともに、制御系の簡略化により、電力消費の低減(省エネルギ性の向上)にも寄与できる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,制御手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、冷却装置3は、冷凍サイクルCにより構成した場合を示したが、ペルチェ素子を利用したサーモモジュール等の他の冷却系により構成する場合を排除するものではない。したがって、サーモモジュールを利用する場合には、凝縮器12は不要となる。また、熱交換ユニット5p…を凝縮ユニット12p…に重ね合わせ又は近接させて配設する場合を示したが、離間して配設する場合を排除するものではない。さらに、被冷却部70から第二冷却液領域Zbに冷却液Lを戻す際の冷却液タンク2の内部に臨む戻し口11の向きは、斜め下方に向けて配するとともに、この際、戻し口11は、第一冷却液領域Za側と第二冷却液領域Zb側の双方に臨むように副区画板部6sの上方に位置させる場合を例示したが、必ずしもこれらの形態に限定されるものではない。なお、冷却液には、水道水及び井戸水等の清水をはじめ、不凍液等の各種溶液を含む液体が含まれる。
本発明に係るフリークーリングチラーは、冷却液を循環させて冷却する必要のある工作機械等の各種被冷却部に接続して利用できる。
1:フリークーリングチラー,2:冷却液タンク,3:冷却装置,4:送風ファン,5:外気熱交換器,6:領域区画板,6m:主区画板部,6mo:開口部,6s:副区画板部,6sd…:ドレン孔部,7:第一ポンプ,8:第二ポンプ,11:戻し口,12:凝縮器,70:被冷却部,L:冷却液,A:外気,M1:第一冷却系,M2:第二冷却系,Mc:制御系,Za:第一冷却液領域,Zb:第二冷却液領域,Ss:連通空間,C:冷凍サイクル,Fw:送風方向

Claims (7)

  1. 冷却液を貯留する冷却液タンクと、前記冷却液を冷却する冷却装置を用いた第一冷却系と、送風ファンにより送風される外気と前記冷却液の熱交換を行う外気熱交換器を有する第二冷却系と、前記第一冷却系及び前記第二冷却系を用いて前記冷却液を冷却する際の制御を行う制御系とを備えてなるフリークーリングチラーであって、内部に領域区画板を配設することにより第一冷却液領域と第二冷却液領域に区画し、かつ少なくとも下部に設けた連通空間により第一冷却液領域と第二冷却液領域を相互に連通させてなる冷却液タンクと、前記第一冷却液領域の冷却液を、第一ポンプ,前記冷却装置及び所定の被冷却部を循環させて前記第二冷却液領域に戻す第一冷却系と、前記第二冷却液領域の冷却液を、第二ポンプ及び前記外気熱交換器を循環させて前記第一冷却液領域に戻す第二冷却系と、を具備することを特徴とするフリークーリングチラー。
  2. 前記第二冷却液領域の容積は、前記冷却液タンクの全体の容積に対して、15〜35〔%〕に選定してなることを特徴とする請求項1記載のフリークーリングチラー。
  3. 前記領域区画板は、前記第一冷却液領域と前記第二冷却液領域を区画し、下端に前記連通空間を形成する開口部を設けた主区画板部と、前記冷却液タンクの底面部から上方に起立し、上端を前記開口部よりも上方に位置させるとともに、前記主区画板部に対して前記第二冷却液領域側に所定間隔だけ離間して配した副区画板部と、の組合わせにより構成することを特徴とする請求項1又は2記載のフリークーリングチラー。
  4. 前記副区画板部は、下端辺に一又は二以上の切欠きによるドレン孔部を有することを特徴とする請求項3記載のフリークーリングチラー。
  5. 前記被冷却部から前記第二冷却液領域に冷却液を戻す際の前記冷却液タンクの内部に臨む戻し口の向きは、斜め下方に向けて配することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフリークーリングチラー。
  6. 前記戻し口は、前記第一冷却液領域側と前記第二冷却液領域側の双方に臨むように前記副区画板部の上方に位置させてなることを特徴とする請求項5記載のフリークーリングチラー。
  7. 前記冷却装置は、凝縮器を有する冷凍サイクルにより構成し、前記凝縮器を前記送風ファンの送風方向における下流側から前記外気熱交換器に対面させて配設することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフリークーリングチラー。
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