しかしながら、上記した従来の技術では、装飾体の可動範囲(開閉角度)が狭いので、遊技者にとっては、装飾体が単に同一面内において所定角度内で開閉するだけのように見えてしまい、もはや遊技者を魅了するものではなくなっている。そのため、意外性に富んだ報知や示唆を行うことのできる可動役物の登場が強く待ち望まれている。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者に対して意外性のある可動態様によって大当たりの示唆または報知を行うことができる可動役物、及びそのような可動役物を備えたパチンコ機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機に設けられ、電子抽選の結果を可動態様によって遊技者に示唆する可動役物において、前記遊技機の前後方向に設けられた軸と、前記軸回りにそれぞれ回転自在に設けられ、該軸の一端に位置する一つの駆動側の装飾片と、この駆動側の装飾片から前記軸の他端側に一列に並べられた複数の従動側の装飾片とからなる複数の装飾片と、前記駆動側の装飾片を前記軸回りに正逆回転させるモータと、前記駆動側の装飾片が正回転するのに従って前記従動側の装飾片が時間差をもって順次正回転していくように前記複数の装飾片の互いに隣り合う装飾片同士を連結させる正回転連結機構と、前記駆動側の装飾片が逆回転するのに従って前記従動側の装飾片が時間差をもって順次逆回転していくように前記複数の装飾片の互いに隣り合う装飾片同士を連結させる逆回転連結機構とを備え、前記複数の装飾片は、前記軸回りに360度を超えて一枚ずつ隣り合わせで並べることが可能な枚数で構成されているものとした。
このように構成された可動役物によれば、駆動側の装飾片をモータによって正回転させると、正回転連結機構により、複数の従動側の装飾片が軸回りに時間差をもって順次正回転する。つまり、駆動側の装飾片が回転を開始して暫くすると隣の装飾片と連結し、さらに回転が進むと、隣の装飾片とさらに隣の装飾片とが連結し、このような隣り合う装飾片同士が駆動側の装飾片の回転に伴って引き違い戸の如く順次連結していく。そして、複数の装飾片は軸回りに360度を超えて一枚ずつ隣り合わせで並べることが可能な枚数で構成されているため、軸方向から見ると(遊技者の側から見ると)、装飾片が軸回りに回転してできた円形状のものが少なくとも一つは形成され、さらに360度を超えて並べられた装飾片の部分は先に形成された円形状のものと前後に重なった状態となる。そして、枚数次第で軸方向に円形状のものが2重、3重と重なっていく可動態様となる。この状態を別言すれば、駆動側の装飾片の回転により、複数の装飾片は軸回りに螺旋を描きながら少なくとも1周を超え、さらに枚数次第で2周目、3周目と周回を重ねて並べられるようになる。このように、本発明の可動役物は、装飾片の可動を同一平面内に留めず、装飾片の回転方向と軸方向とで形成される3次元空間内で行うことができるので、従来にはない意外性のある可動態様を実現することができることとなる。
また、上記構成の可動役物では、正回転連結機構と同様の構成である逆回転連結機構も備えているので、モータで駆動側の装飾片を逆回転させることにより、正回転した複数の装飾片を順次逆回転させることもできる。
なお、本発明において、複数の装飾片は、「軸回りに360度を超えて一枚ずつ隣り合わせで並べることが可能な枚数」で構成されるが、別の表現を用いると、「駆動側の装飾片が複数の従動側の装飾片を正回転連結機構または逆回転連結機構により順次連結させながら、これら複数の従動側の装飾片を従えた状態で360度を超えて回転が可能な枚数」で構成されると言うこともできる。
ここで、本発明における駆動側の装飾片とモータとの連結には、カップリング等を用いて直接連結するもの、前後方向の軸に駆動側の装飾片を固定し、この軸とモータを連結するものなど、種々の連結方式が含まれている。
上記の構成において、前記正回転連結機構は、隣り合う装飾片のうち先に正回転を開始した装飾片に設けられた正回転係合部と、これから正回転を開始する装飾片に設けられ、前記先に正回転した装飾片が所定角度だけ回転したときに前記正回転係合部に係合される正回転被係合部とにより構成され、前記逆回転連結機構は、隣り合う装飾片のうち先に逆回転を開始した装飾片に設けられた逆回転係合部と、これから逆回転を開始する装飾片に設けられ、前記先に逆回転した装飾片が所定角度だけ回転したときに前記逆回転係合部に係合される逆回転被係合部とにより構成されていることが好ましい。
この構成によれば、正回転係合部と正回転被係合部との係合、逆回転係合部と逆回転被係合部との係合という簡単な構成で隣り合う装飾片同士を連結することができる。ここで、本発明における正回転係合部と正回転被係合部の構成には、共に突条(リブ)や突起を採用することが含まれる。また、一方を突条に、他方を突起にすることも本発明に含ませることができる。あるいは、正回転係合部としてピンを、正回転被係合部として長穴を採用し、この長穴内をピンが移動することで装飾片同士が係合するといった構成であっても良い。
また、上記の構成において、前記軸の他端に位置する装飾片と係合することにより、当該装飾片の前記軸回りの回転を制限するストッパーを備えても良い。この構成によれば、例えばモータを正回転させていき、軸の他端に位置する装飾片がストッパーと係合するまで回転させた後にモータを停止させると、装飾片同士が緩みなく軸回りに回転した状態に維持することができる。また、モータが制御を外れて回転するような異常状態になっても、このストッパーにより装飾片が軸回りにぐるぐると回転し続けるような事態を回避することができる。
また、上記の構成において、前記複数の装飾片の後方に設けられ、前記駆動側の装飾片の回転によって前記軸回りに並べられた装飾片に向けて発光する単一色の発光装置を備え、前記駆動側の装飾片は、正回転と逆回転とで同一の最大使用回転数N(Nは2以上の整数)が予め設定されており、前記複数の装飾片は、透光性材料から成り、前記軸を中心に描いた円を均等にM個(Mは2以上の整数)に分割した扇型で形成されると共に、MにNを乗じて求められる数の枚数を備え、前記複数の装飾片には、M個を一単位とし、この単位毎に異なる色が付されているようにしても良い。なお、本発明において、「色」が異なるとは、色相、明度、彩度のいずれか一つの要素が異なっていることを意味する。
かかる構成によれば、円を均等に分割した扇型の装飾片に対してM個を一単位として、この単位毎に色が異なるようにしたので、例えば最大使用回転数N=2の場合、駆動側の装飾片が1回転したときに軸回りに回転した複数の装飾片(M個の装飾片が軸回りに1周して円形状を一つ形成した状態である)と、2回転したときに軸回りに回転した複数の装飾片(M個の装飾片が軸回りに2周して軸方向に前後して円形状を二つ形成した状態である)とでは、異なる色の態様を遊技者は見ることができる。また、装飾片は透光性材料からなるため、2回転したときに遊技者が装飾片を見たときの色と、2回転してさらに発光装置が発光したときに遊技者が装飾片を見たときの色とでは、見た目の色が異なることとなる。つまり、2回転しただけだと、遊技者側にある装飾片に付された色しか視認できないが、2回転してさらに光が当たると、1回転目で円形状を形成した複数の装飾片の色と、2回転目で円形状を形成した装飾片の色とが重なり合った色に見える。このように、本発明は、光の有無だけで色の変化をさせることができるのである。なお、色の変化をバリエーションに富んだものにしたいのであれば、発光装置の光源をフルカラーにしても良いが、単一色からなる光源を備えるだけでも十分に意外性のある可動態様を提供できるため、本発明においては単一色を採用している。
なお、上記の構成において、複数の装飾片のM個を一単位とし、この単位毎に同一模様が施されるようにしても良い。かかる構成でも、同じ模様であるのに色が変化するといった意外性のある可動態様を遊技者に見せることができる。ここで、「単位毎に同一模様が施される」の概念には、M個の装飾片の一つずつに対して同じ模様が描かれている場合は勿論含まれるが、この他に、一単位を構成するM個の装飾片に関連性のある模様(例えば一つの言葉が一語ずつ描かれるような模様)が施されている場合も、一単位毎に同一の関連性のある模様が施されている限り、本発明の概念に含まれる。
また、上記の構成において、前記駆動側の装飾片は、正回転と逆回転とで同一の最大使用回転数N(Nは2以上の整数)が予め設定されており、前記複数の装飾片は、前記軸を中心に描いた円を均等にM個(Mは2以上の整数)に分割した扇型で形成されると共に、MにNを乗じて求められる数の枚数を備え、前記複数の装飾片の表面には、M個を一単位として共通の図案が施されると共に、この単位毎に互いに異なる図案が施されているようにしても良い。
かかる構成によれば、例えば最大使用回転数N=2とした場合に、駆動側の装飾片が1回転した場合の装飾片に描かれている図案と、2回転した場合に描かれている図案とでは、互いに図案が異なっている。よって、駆動側の装飾片が回転していくにしたがって、異なる図案を遊技者に見せることができる。これにより、従来にはない意外性のある可動態様を実現できることとなる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による電子抽選の結果が当たりである場合に、通常遊技に比べて遊技者に有利な特別遊技に移行する遊技制御手段と、前記遊技盤に設けられ、前記電子抽選手段による電子抽選の結果を遊技者に可動態様によって示唆する可動役物と、この可動役物の可動を制御する役物可動制御手段とを備えたパチンコ機において、前記可動役物は、前記遊技盤の前後方向に設けられた軸と、この軸回りにそれぞれ回転自在に設けられ、前記軸の一端に位置する一つの駆動側の装飾片と、この駆動側の装飾片から前記軸の他端側に向かって一列に並べられた複数の従動側の装飾片とからなる複数の装飾片と、前記駆動側の装飾片を前記軸回りに正逆回転させるモータと、前記駆動側の装飾片が正回転するのに従って前記従動側の装飾片が時間差をもって順次正回転していくように前記複数の装飾片の互いに隣り合う装飾片同士を連結させる正回転連結機構と、前記駆動側の装飾片が逆回転するのに従って前記従動側の装飾片が時間差をもって順次逆回転していくように前記複数の装飾片の互いに隣り合う装飾片同士を連結させる逆回転連結機構とを備え、前記駆動側の装飾片は、正回転と逆回転とで同一の最大使用回転数N(Nは2以上の整数)が予め設定されており、前記複数の装飾片は、前記軸を中心に描いた円を均等にM個(Mは2以上の整数)に分割した扇型で形成されると共に、MにNを乗じて求められる数の枚数を備えて構成され、前記役物可動制御手段は、前記最大使用回転数Nと1/Mの倍数とを含む予め定められた複数の演出回転数を格納した演出回転数テーブルと、前記電子抽選の結果に基づいて前記演出回転数テーブルの中から一つの演出回転数を選択する演出回転数選択手段と、この演出回転数選択手段が選択した演出回転数にて前記駆動側の装飾片を回転させるように前記モータの回転を制御するモータ回転数制御手段とを備え、前記演出回転数選択手段が前記複数の演出回転数の中から前記最大使用回転数Nを選択する確率は、前記電子抽選の結果がハズレの場合より当たりの場合の方が高くなるように設定されている構成とした。
このように構成されたパチンコ機では、可動役物の複数の装飾片が、軸を中心に描いた円を均等にM個に分割した扇型で形成されており、このMに駆動側の装飾片の最大使用回転数Nを乗じて求められる数の枚数となっている。そのため、例えばN=2とした場合、可動役物は軸回りに駆動側の装飾片を1回転させると、M個の扇型の装飾片が一枚ずつ軸回りに並べられた状態(遊技者から見ると、軸回りに装飾片で形成された1個の円形状)となる。さらに駆動側の装飾片を回転させていき、2回転させると、複数の装飾片で形成された円形状が2個軸方向に前後して存在するようになる。
ここで、本発明では、可動役物を制御するための役物可動制御手段が、駆動側の装飾片の回転を制御している。より詳細に言うと、電子抽選の結果に応じて、演出回転数選択手段が装飾片の演出回転数を演出回転数テーブルの中から選択し、選択された演出回転数にて駆動側の装飾片が回転するようにモータ回転数制御手段がモータの回転を制御する。そして、複数の演出回転数のうち、少なくとも最大使用回転数Nが選択される確率は、電子抽選で当たりである場合の方が、ハズレの場合に比べて高くなるように設定されている。そのため、可動役物の装飾片が最大使用回転数Nだけ回転した場合には、大当たりである可能性が高いのではないかと遊技者に可動役物の可動態様によって示唆させることができる。
さらに、本発明では、最大使用回転数NはN=2以上の整数であるため、装飾片が軸回りに2周以上螺旋を描くように回転してくことができるようになっている。つまり、軸方向に前後して装飾片による円形状の態様が2重以上形成される(Nの数値によって装飾片が形成した円形状のものが何重にもなる)。すなわち、装飾片の回転方向と軸方向とで形成される3次元空間内で可動態様が変化するのである。
そして、最大使用回転数Nまで回転したときには、大当たりの可能性が高い(信頼度が高い)ので、遊技者にとっては、何周回転するかといった要素で大当たりの可能性を把握でき、従来にはないドキドキ感を抱きながら遊技をすることができるのである。
本発明によれば、可動役物の複数の装飾片が軸回りに360度を超えて一枚ずつ並べることができるので、3次元空間内で装飾片の可動態様を変化させることができ、遊技者に対して従来にはない意外性のある演出を提供でき、遊技の趣向性を高めることができる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明によるパチンコ機の外観斜視図、図2は該パチンコ機のガラス扉と前面ボードを開けた状態の外観斜視図、図3は該パチンコ機の背面図、図4は該パチンコ機の電気的構成を示すブロック図、図5は本発明の第1実施形態例に係る可動役物の外観斜視図、図6は該可動役物の分解斜視図、図7は該可動役物の正回転連結機構及び逆回転連結機構を説明するための部分拡大斜視図、図8は該可動役物の制御を行う役物可動制御処理装置を説明するためのブロック図、図9は該可動役物の可動態様を説明するための模式図である。
図1と図2に示すように、本発明のパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられたハンドル7等を具備している。また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理装置11と、副制御処理装置12(12a〜12e)と、発射制御処理装置13と、賞球払出装置14等を備えている。
次に、図1〜図4を参照して、本発明のパチンコ機Pの構成を詳しく説明する。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、可変表示装置34と、ステージ36と、始動入賞口37と、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー41等が設けられている。可変表示装置34は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた電子抽選の結果を表示するためのものであり、より具体的には、抽選結果を特別図柄(数字や絵柄)を用いて可変表示させた後に停止表示させるといった態様で表示する装置である。そして、詳しくは後述するが、この可変表示装置34の上方には可動役物17が設けられている。
ステージ36は、可変表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ36の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には始動入賞口37が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で始動入賞口37へと導かれる。アタッカー41は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる電子抽選の結果、当たりとなって大当たり遊技状態に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー41が開放すると、大入賞口42が露呈し、そこに遊技球が入賞することで多くの賞球が獲得できるようになっている。また、一般入賞口38に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。そして、始動入賞口37や一般入賞口38に入らなかった遊技球は、アウト口39から回収される。なお、始動入賞口37、一般入賞口38、大入賞口42の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ43〜45(図4参照)が設けられている。
前面ボード6には遊技球を収容するとともに、外部に排出可能な受皿5が取り付けられている。この受皿5は、遊技者が投入した遊技球を収容するだけでなく、賞球払出装置14から賞球として払い出された遊技球も収容可能となっている。また、遊技球を遊技領域31に向けて発射するための発射装置9が前面枠2の下部に取り付けられており、受皿5に収容されている遊技球がこの発射装置9に1個ずつ供給される。そして、前面ボード6の右下に取り付けられたハンドル7を回動させると、その回動量に応じた発射強度で発射装置9が遊技球を遊技領域31へと発射することができるようになっている。
主制御処理装置(電子抽選手段、遊技制御手段)11は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。この主制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)11aと、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)11bと、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)11c等とにより構成され、遊技に関する主要な処理を行っている。具体的には、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に電子抽選を行い、当たり/外れの判定を行う遊技制御処理や、電子抽選の結果に基づいて可変表示装置34に表示される特別図柄の変動パターンの一部を決定する処理や、当たりの場合に通常遊技よりも遊技者に有利な大当たり遊技(特別遊技)状態に移行してアタッカー41を開放する制御や、始動入賞口検知センサ43、一般入賞口検知センサ44、大入賞口検知センサ45が遊技球の通過を検知したことに応じて賞球払出装置14に賞球の払い出し命令を行う処理などを行っている。それ以外にも、副制御処理装置12に対する様々な指令を行う役割も果たしている。
副制御処理装置12(12a〜12e)は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられ、主制御処理装置11が生成した処理情報に従って、可変表示装置34やその他の演出装置(可動役物17やランプ、スピーカーなど)の制御を行う装置である。そして、内部にCPU、ROM、RAM等を備えている。
賞球払出装置14は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。また、発射制御処理装置13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置9に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理装置13は、主制御処理装置11及び副制御処理装置12との信号の送受信はなく、単独で発射装置9の作動を制御している。
次に、本発明の第1実施形態例に係る可動役物17について図5〜図7を用いて詳しく説明する。この可動役物17は、軸18と、複数の装飾片19a〜19hと、モータ20と、正回転連結機構21と、逆回転連結機構22と、単一色の発光装置25と、カバー27とを備えて構成される。複数の装飾片19a〜19hのうち、軸18の一端(モータ20側の端部)に位置する装飾片19aは、モータ20と連結して軸18回りに回転する駆動側の装飾片である。そして、この装飾片19aから軸18の他端側(モータ20と反対側の方向)に複数の装飾片19b〜19hが一列に並べられている。これら複数の装飾片19b〜19hは、駆動側の装飾片19aの回転に従って軸18回りに回転する従動側の複数の装飾片である。駆動側の装飾片19aは、カップリング50を介してモータ20と連結している。より具体的には、図6に示すように、モータ20の軸54にカップリング50を固定し、このカップリング50を駆動側の装飾片19aの裏面にビス51で止めることで、装飾片19aがモータ20に接続されている。これにより、モータ20が回転すると、それに伴って駆動側の装飾片19aが軸18回りに回転するようになっている。
発光装置25は白色LEDが複数設けられて構成され、軸18回りに回転して並べられた装飾片に対して発光するように駆動側の装飾片19aよりも後方に配置される。そして、この発光装置25は役物可動制御処理装置12eの発光装置制御手段63により点滅が制御されている。また、発光装置25は、中央部に開口53が設けられているが、この開口53は、その内部で軸18とモータ20とをカップリング50により接続するための空間である。また、発光装置25の前面には、ローレット加工が施された透光性の化粧パネル55が貼り付けられており、この加工面にLED光が反射して綺麗に輝く工夫がなされている。
モータ20はステッピングモータであり、発光装置25の裏面にビス52で固定されている。このモータ20は、駆動側の装飾片19aが軸18回りに正回転および逆回転する数が共に2回転となるように、その回転数が制御されている。つまり、最大使用回転数N=2となるように予め設定されている。
複数の装飾片19a〜19hは、透光性材料からなり、軸18を中心に描かれた円を均等に4分割(M=4)した扇型(中心角90度の扇型)で形成され、分割数Mに最大使用回転数Nを乗じて求められる枚数、すなわち、4×2=8枚の枚数を備えている。つまり、本実施形態例において、装飾片は軸回りに隣り合わせで720度並べられる(軸回りに2周する)ことができる枚数を備えている。そして、扇型の装飾片19a〜19hの中心部には孔57a〜57hがそれぞれ設けられており、これらの孔に軸18を挿入することで、装飾片19a〜19hは軸18回りに回転することができるようになっている。
さらに、これら複数の装飾片19a〜19hの表面には、4枚を一つの単位として同一模様が施されており、別の一単位である4枚にも色が異なるが同一模様が施されている。より具体的に説明すると、駆動側の装飾片19aから順番に4枚までの装飾片19a〜19dまでの一単位には、白色で「チャ」「ン」「ス」「!」の文字が一枚ずつ描かれており、続けて読むと「チャンス!」と一つの関連性のあるメッセージが表示されるようになっている(図9参照)。次の一単位の装飾片19e〜19hにも、同じように「チャ」「ン」「ス」「!」の文字が描かれているが、色が赤色になっている点が先の一単位を構成する装飾片19a〜19dと異なっている。なお、図5〜図7では、説明の便宜のため模様の図示は省略している。
これら複数の装飾片19a〜19hには、隣り合う装飾片同士が時間差をもって順次回転するために正回転連結機構21と逆回転連結機構22が備えられている。これらの機構について図7を用いて詳細に説明する。なお、図6は、駆動側の装飾片19aと、それに隣り合う従動側の装飾片19bの二つの隣り合う装飾片同士を例に挙げて説明しているが、装飾片19bと19c、装飾片19cと19dといったようにそれぞれ隣り合う装飾片同士は同様の構成となっている。
図7(a)は、装飾片19aが正回転方向(図中A方向)に所定角度だけ回転した状態を示している。この図に示すように、装飾片19aの二つの辺にはそれぞれ前方に突出したリブ21A(正回転係合部)、リブ22A(逆回転係合部)が設けられている。そして、装飾片19bの裏面(装飾片19aと対面する面)には、リブ22B(逆回転係合部)のやや内側の位置に半径方向に沿って後方に突出したリブ23aが設けられている。装飾片19aが軸18回りに正回転(図中A方向)を始めていき、図7(a)に示すように装飾片19aが所定角度(約90度)回転すると、リブ21Aがリブ23aの一方の係合面(正回転被係合部)21aに当接する。そして、リブ21Aと係合面21aとが係合した状態で装飾片19aがさらに正回転を続けると、装飾片19bが装飾片19aの回転に従って正回転を始める。このように、本実施形態例において、リブ21A(正回転係合部)と係合面21a(正回転被係合部)との係合により、正回転連結機構21が構成されており、この正回転連結機構21により順次装飾片が時間差をもって正回転していくようになっている。
また、図7(b)は、装飾片19aが逆回転方向(図中B方向)に所定角度だけ回転した状態を示しており、この図に示すように、装飾片19aが所定角度(約90度)だけ逆回転すると、装飾片19aのリブ22A(逆回転係合部)が装飾片19bの裏面に設けられたリブ23aの他方の係合面22a(逆回転被係合部)に当接する。そして、このまま装飾片19aが逆回転していくと、リブ22Aと係合面22aとが係合したまま装飾片19bが装飾片19aの回転に従って逆回転を始める。このように、本実施形態例では、リブ22A(逆回転係合部)と係合面22a(逆回転被係合部)とにより逆回転連結機構22が構成されており、この逆回転連結機構22により順次装飾片が時間差をもって逆回転していくようになっている。
なお、このようなリブ21Aと係合面21aの構成(正回転連結機構の構成)が、隣り合う装飾片同士に全て設けられている。同様に、リブ22Aと係合面22aの構成(逆回転連結機構の構成)も隣り合う装飾片同士に全て設けられている。
また、他端に位置する装飾片19hの表面にはピン28a、28b(図6参照)が設けられており、装飾片19a〜19hを正面側から覆うカバー27の両側部には、矩形状の規制片29a、29bが設けられている。そして、規制片29aは、装飾片19hが正回転していった際に、ピン28aと当接して装飾片19hの正回転を制限し、規制片29bは装飾片19hが逆回転していった際に、突起27と当接して逆回転を制限する役割をそれぞれ担っている。すなわち、装飾片19hに設けられたピン28a、28bとカバー27に設けられた規制片29a、29bとにより装飾片の回動を制限するストッパーを構成している。なお、カバー27は、軸18にぶら下がった初期状態(装飾片の自重により自然に軸に取り付けられた状態)の装飾片19a〜19hを覆い隠すことのできるホームベース形状を成しており、軸18の前端(反モータ側の端部)を支持するための軸受56が設けられている。
次に、上記した可動役物17の制御と可動態様について図8及び図9を用いて説明する。役物可動制御処理装置(役物可動制御手段)12eは、複数の演出回転数がメモリに格納された演出回転数テーブル62a、62bと、この演出回転数テーブルの中から一つの演出回転数を選択する演出回転数選択手段60と、選択された演出回転数となるようにモータの回転を制御するモータ回転数制御手段61と、発光装置25の発光を制御する発光装置制御手段63とを備えて構成されている。
図8に示すように、本実施形態例に係る演出回転数テーブルは、当たり用演出回転数テーブル62aとハズレ用演出回転数テーブル62bとを備えており、電子抽選の結果に対応したテーブルが用いられるようになっている。すなわち、主制御処理装置11からの当たり/ハズレのコマンド(電子抽選の結果のコマンド)に基づいて、演出回転数選択手段60は参照する演出回転数テーブルを決定する。また、演出回転数としては、分割数M=4なので1/4の倍数で最大使用回転数N=2までの回転数、すなわち、1/4回転、2/4回転、3/4回転、1回転、5/4回転、6/4回転、7/4回転、2回転の合計8種類の演出回転数が、当たり用演出回転数テーブル62aとハズレ用演出回転数テーブル62bの両方のテーブルに設定されている。そして、これらの演出回転数が選択される確率が図8に示すように当たり用とハズレ用で異なっている。より詳細には、最大使用回転数Nである2回転が選択される確率は、ハズレの場合が5%、当たりの場合が40%と、当たりの場合の方がハズレの場合よりも高くなるように設定されている。これに加えて、1回転未満の回転数が選ばれる確率は総じてハズレの方が高く設定されている。これにより、遊技者は、可動役物の回転数が少ないと電子抽選の結果がハズレである可能性が高いと思い、回転数が多いと電子抽選の結果が当たりである可能性が高いと予測することができるようになっている。
また、演出回転数選択手段60が決定した演出回転数の値に応じて、発光装置制御手段63が発光装置25のLED点灯を制御する。具体的には、選択された演出回転数となるまでの間、装飾片が1/M回転する毎に一瞬点滅し、演出回転数にて回転が停止すると、暫く点灯を維持するといった制御を行っている。これは、1/4回転する毎に装飾片に描かれた文字を光らせるようにするためである。
次に、可動役物17の可動態様について説明する。上記した8種類の演出回転数のそれぞれについてどのような可動態様となっているかを示したのが図9である。図9の(a)〜(i)のそれぞれには、装飾片を正面から見た模式図と、上面からみた模式図とが図示されている。なお、四角で囲まれた「チャ」「ン」「ス」「!」の文字のうち、囲みの色がグレーに塗られているものは、装飾片が2重に重なっていることを示している。
図9(a)に示すように、0回転の時は当然装飾片は回転していないので、カバー27しか遊技者は見ることができない。A方向に駆動側の装飾片19aが1/4回転ほど正回転すると、図9(b)のように装飾片19aの表面に描かれた「!」の文字が見える。このようにして、図9(c)では2/4回転、図9(d)では3/4回転した状態が図示されている。そして、図9(e)のように装飾片19aが1回転すると、遊技者は、装飾片19a〜19dの一単位4枚が軸回りに並べられて円形状となった装飾片の表面に描かれている「チャンス!」の文字を確認できる(なお、図9(e)では、装飾片19aはカバー27に隠れているので「!」の文字は実際には見え難い)。
そして、装飾片19aの回転が5/4回転以降になると、装飾片が前後方向に重なった状態ができる。例えば、図9(f)では、装飾片19aと装飾片19eが重なっている。このようにして、回転が進むにつれて、2重に重なる装飾片の枚数が増えていき、図9(i)のように駆動側の装飾片19aが2回転すると、4枚で一単位の装飾片で描かれた円が2重となり、「チャンス」の文字が全部重なった状態となる。このように、可動役物17の装飾片が1回転したときには、4枚一単位の装飾片(19a〜19d)により白色の「チャンス」の文字を遊技者は見ることができ、2回転すると、今度は装飾片(19e〜19h)により赤色の「チャンス」の文字を遊技者は見ることができる。そして、これらの装飾片は透光性材料で形成されているので、2回転した状態の装飾片に向けて発光装置25の白色LEDを点灯すると、赤色の文字と白色の文字がLEDに照らされることにより、遊技者には桃色の「チャンス」文字が目に映る。このように、装飾片が2回転した状態でも、見た目の異なる可動態様を遊技者に見せることができるようになっている。
次に、上記の如く構成されたパチンコ機Pの作用について説明する。遊技を行おうとする遊技者は、ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域31に向けて発射する。始動入賞口(始動口)37に遊技球が入賞すると、これを契機として主制御処理装置11にて電子抽選が行われる。その抽選結果は副制御処理装置12にコマンドとして送られ、可変表示装置34により遊技者に報知される。また、電子抽選の結果が可変表示装置34に表示されるまでに、当該結果に基づいて可動役物17の演出回転数が決定される。具体的には、主制御処理装置11から役物可動制御処理装置12eに当たり/ハズレのコマンドの入力があると、演出回転数選択手段60は、当たりの場合には当たり演出用回転数テーブル61を参照して演出回転数を決定する。ハズレの場合には、ハズレ用演出回転数テーブル62を参照して演出回転数を決定する。そして、この回転数となるようにモータ回転数制御手段61は、可動役物17のモータ20の回転数を制御する。そして、例えば演出回転数として2回転が選択されると、モータ20もノンストップで2回転する。これにより、駆動側の装飾片19aが2回転し、この回転に従って複数の従動側の装飾片19b〜19hも次々と回転していく。そして、2回転した状態では、図9(i)に示すように、「チャンス」の文字が遊技者に見えるような可動態様となって停止する。そして、発光装置25が点灯して「チャンス」と描かれた装飾片の文字が光るようになる。暫くして1回の遊技が終わると、モータ20が逆回転を開始して装飾片19aが逆回転を始めると、装飾片19b〜19hは逆回転連結機構22により順次逆回転を開始していき、最終的には元の状態、すなわち、図9(a)の状態になる。
このように、第1実施形態例に係る可動役物17を備えたパチンコ機Pによれば、装飾片19a〜19hが軸18回りに360度を超えて720度まで隣り合わせで並べられる。つまり、複数の装飾片により軸回りに螺旋が最大で2周描かれた状態となる。このように、3次元空間内で可動の態様を変化させることができ、意外性に富んだ遊技を遊技者に与えることができることとなる。
また、装飾片4枚を一単位として、この単位毎に異なる色の模様が描かれているため、装飾片が1回転した状態(図9(e)の状態)と2回転(図9(i)の状態)とで見た目に異なる可動態様となる。さらに、2回転した状態の装飾片に向けて発光装置25が発光すると、発光装置25の光源は単一色であるが、装飾片が透光性材料で形成されているので、発光しない場合と比べて、異なる色の模様を遊技者に見せることができる。つまり、単一色光源を備えた程度の簡易な構成でも、異なる可動態様を実現することができるのである。
また、この第1実施形態例において、可動役物17の演出回転数は、電子抽選の結果で当たりの方がハズレに比べて最大使用回転数Nが選択される確率が高くなっている。これにより、遊技者は、最大使用回転数N(本実施形態ではN=2)だけ装飾片が回転すれば、かなりの確率で当たりであるということが可動態様によって予測でき、ドキドキしながら遊技を楽しむことができる。
次に、本発明の第2実施形態例に係る可動役物の可動役物について図10を用いて説明する。なお、前述した第1実施形態例に係る可動役物は発光装置を備えていたが、この第2実施形態例に係る可動役物は発光装置を備えていない。また、第1実施形態例に係る可動役物の装飾片と第2実施形態例に係る可動役物とでは、装飾片の材質及び模様が相違しているので、この相違点を中心に以下説明していくことにする。
図10は、第2実施形態例に係る可動役物の可動態様を説明するための模式図である。この図に示すように、第2実施形態例に係る可動役物の装飾片と第1実施形態例に係る可動役物の装飾片とは形状は同じである。つまり、第2実施形態例に係る複数の装飾片119a〜119hは、軸18を中心に描かれた円を均等に4分割(M=4)した扇型(つまり中心角90度の扇型)で形成され、この分割数Mに最大使用回転数Nを乗じて求められる枚数、すなわち、4×2=8枚の枚数を備えている。つまり、第2実施形態例においても、装飾片は軸回りに隣り合わせで720度並べられる(軸回りに2周する)ことができる枚数を備えている。ただし、第2実施形態例に係る装飾片119a〜119hは、透光性を有しない材質で形成それている。さらに、これら複数の装飾片119a〜119hの表面には、4枚を一つの単位として共通の図案が施されており、別の一単位である4枚にも共通の図案であって、かつ、先の4枚に施された図案と異なる図案が施されている。より具体的に説明すると、駆動側の装飾片119aから順番に4枚までの装飾片119a〜119dまでの一単位には、白地に黒の格子柄の共通図案が施されている。そして、次の一単位の装飾片119e〜119hには、共通に赤色が均一に塗られた図案となっている。
このように構成された可動役物を少しずつ回転していくと、図10(e)のように1回転した状態では、遊技者には一つの円に格子柄模様が描かれたように見える。そして、2回転して図10(i)の状態となると、赤く彩られた一つの円のような可動態様を見ることができる。このように構成された第2実施形態例に係る可動役物によれば、1回転する毎に可動態様が変化する様を遊技者はドキドキしながら楽しむことができるのである。
なお、上記した各実施形態例では、選択された演出回転数になるまでモータが連続して回転する例について説明したが、モータが回転の途中で一時停止し、そこから更に回転を再開するようにしても良い。例えば、演出回転数として2回転が選択された場合、まず電子抽選の結果のコマンドを役物可動制御処理装置が受けた時点で駆動側の装飾片を1回転させる。そして可変表示装置34に図柄変動の画像が表示され、リーチとなった時点で残りの1回転を行う。このように、1遊技の中で段階的に可動役物を可動させることにより、最初は少ししか装飾片が回転しなかったのでハズレと予測した遊技者に対して、途中から回転が再開することでさらに意外性のある可動態様を見せることができ、遊技の面白みが増す。
また、選択された演出回転数に対して、この選択された演出回転数を超えてモータを正回転させた後に、逆回転させることにより、結果的に選択された演出回転数となるようにモータを制御しても良い。例えば、演出回転数が1回転である場合に、5/4回転した後に1/4回転戻って1回転した状態にすることもできる。これによっても、意外性のある可動態様を実現できる。
さらに、モータの回転速度について、正回転と逆回転とで回転速度は異なるようにしても良い。例えば、装飾片が軸回りに並べられる正回転時は、遊技者に装飾片が回転してく態様を見せるためにゆっくり回転させるようにし、所定の演出回転数まで回転した状態から逆回転するときには、装飾片が元の位置まで戻される態様を特に遊技者にゆっくりと見せる必要はないので、逆回転の速度を正回転の速度より早めるようにすると良い。
なお、上記した各実施形態例では、装飾片は8枚で最大使用回転数を2回転として説明したが、仕様に応じて好適な枚数や最大使用回転数にすることができるのは勿論である。また、上記した各実施形態例では、演出回転数として1/Mの倍数だけのテーブルを用いて説明したが、それ以外の回転数を含む演出回転数テーブルを適用することもできる。