JP5240903B2 - アフィリエイト広告監視システム及び方法 - Google Patents

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Description

本願の発明は、アフィリエイト広告の監視システム及び監視方法に関するものである。
インターネットによる広告手法の一つとして、アフィリエイト広告が非常に盛んになってきている。図14は、アフィリエイト広告の仕組みについて示した概略図である。
図14において、アフィリエイト広告も広告の一種であるから、広告主が存在する。広告主は、自社の製品やサービスを宣伝するためのウェブサイト(以下、広告主サイト)10を運営している。広告主サイト10を運営するためのサーバ(以下、広告主サーバ)1は、広告主の自社サーバの場合もあるし、ホスティング会社(レンタルサーバ会社)のサーバの場合もある。
一方、アフィリエイトは、アフィリエイト自身のウェブサイト(以下、アフィリイトサイト)20を運営している。尚、本明細書において、アフィリエイトとは、アフィリエイトサイト20を運営し、アフィリエイト広告により収入を得る個人ないし法人をいうものとする。アフィリエイトは、アフィリエイトサイト20を運営するためのサーバ(以下、アフィリエイトサイトサーバ)2を運営している。アフィリエイトサイトサーバ2も、自己のサーバ又はホスティング会社のサーバである。
アフィリエイトサイト20には、広告主サイト10に跳ぶための広告(以下、アフィリエイト広告)21が貼られる。アフィリエイト広告21は、イメージより成る広告(バナー広告)の他、テキストより成る広告の場合もある。そして、一般ユーザーは、ブラウザ(ウェブサイトを閲覧するためのソフトウェア)がインストールされたコンピュータ(パソコン、携帯電話、携帯端末等)3により、アフィリエイトサイト20を閲覧する。以下、この一般ユーザーを閲覧者と呼ぶ。また、閲覧者のコンピュータ3を、閲覧者コンピュータと呼ぶ。
また、アフィリエイト広告には、広告主とアフィリエイトとを仲介する業者(以下、仲介業者)が存在している。仲介業者は、アフィリエイト広告を管理するためのサーバ(以下、仲介サーバ)4を運営している。仲介業者は、大手オンラインショッピングサイトやインターネット広告の代理店等であり、アフィリエイト仲介を専業とする業者も多く存在する。仲介業者は、アフィリエイト広告やその管理のためのアプリケーションプログラムを広告主やアフィリエイトに提供しており、一種のASP(アプリケーションサービスプロバイダ)事業者である。
閲覧者が、アフィリエイトサイト20を閲覧していて、アフィリエイト広告21をクリックすると、広告主サイト10に跳ぶ。「跳ぶ」とは、周知な表現であるが、リンクするプログラムが埋め込まれていて、閲覧者コンピュータ3においてリンク先のサイトが表示されることを指す。
ある閲覧者が特定のアフィリエイトサイト20を閲覧し、そのアフィリエイト広告21をクリックすることで広告主サイト10の閲覧を行う。その際、その広告主サイト10で商品購入や会員登録等を行うと、この事実を仲介サーバ4が捕捉する。この際、仲介サーバ4は、どのアフィリエイトサイト20かという情報と、どの広告主サイト10であるかという情報を抽出する。いずれかの閲覧者がアフィリエイトサイト20経由で商品購入や会員登録を行うたびにこれを繰り返し、一定期間で情報を集計する。
仲介業者は、集計した情報に基づき、広告主に対して広告料(成果報酬型の広告料)を請求する。また、仲介業者は、支払われた広告料のうち、所定の割合を成果報酬としてアフィリエイトに支払う。例えば、広告主から支払われた広告料の3割を仲介料として仲介業者が受け取り、残りの7割をアフィリエイトに支払う。閲覧者においてどのような操作(商品購入、会員登録等)が行われたかをもって成功とみなすかは、広告主との間の取り決めである。
特開2005−141583号公報
上記のようなアフィリエイト広告において、不正請求の問題が深刻になってきている。この点について、図15を使用して説明する。図15は、アフィリエイト広告における不正請求の問題について示した概略図である。
上述したアフィリエイト広告は、ブログ等の個人的なウェブサイトを開設している個人や、非営利団体等のウェブサイトにとっては、手軽に広告収入を得ることができる長所がある。個人のウェブサイトでも、アクセス数が多いブログ等ではかなりのアフィリエイト広告収入が得られる。ちょっとしたお小遣い稼ぎとは言えないような金額を手にする者も現れており、アフィリエイト広告はある種のブームになりつつある。
一方、本願の発明者らの調査によると、このようなアフィリエイト広告の中には、不正な手段でアフィリエイト広告収入を得る者(以下、不正アフィリエイト)が現れてきている。不正アフィリエイトは、専らアフィリエイト広告収入を得る目的だけのウェブサイト(以下、不正サイト)200を開設する。不正サイト200は、図15に示すように、多くの場合、アフィリエイト広告21だけが貼られた内容であり、実質的な内容は殆どない。
このようなサイト200を開設しただけでは、誰もこのサイト200を閲覧せず、アフィリエイト広告収入は得られない。不正アフィリエイトは、自分のパソコン等でこの不正サイト200にアクセスし、自分でアフィリエイト広告21をクリックした後、広告主サイト10で会員登録等を行う。ただ、このように自分で会員登録等を行うのみでは広告収入は僅かであるが、会員登録だけでアフィリエイト広告料を支払う契約である場合、フリーメールアドレスを多数取得して何回も会員登録する不正が見受けられる。即ち、メールアドレスを変更し、あたかも別人がアクセスしたかのように見せかけて多数の登録を行って不正にアフィリエイト広告料を得ようとするケースが見受けられる。
また、不正アフィリエイトは、このような不正サイト200を多数設けたり、第三者を使って不正サイト200にアクセスさせることを行っている。即ち、アルバイトを多数雇って、自身のアフィリエイトサイト(不正サイト)200にアクセスさせ、アフィリエイト広告201をクリックさせて広告主サイト10で会員登録をさせる不正である。特に、人件費の安い海外において人を大量に雇い、海外から自身のアフィリエイト(不正サイト)200に大量にアクセスさせてアフィリエイト広告料を不正に受け取ることも行われているとみられている。一人のアフィリエイトがこのような不正サイトを多数設けることで、多額のアフィリエイト広告料を不正に受け取っているとみられている。
本願の発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、アフィリエイト広告を監視し、不正なアフィリエイト広告であることを根拠に広告料の支払いを拒絶するための有効な手段を提供する技術的意義を有するものである。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、インターネット上のアフィリエイトサイトに設けられたアフィリエイト広告にリンクされている広告主サイトのウェブページと連動し、アフィリエイトサイトを経由した広告主サイトへのアクセスについて監視する監視システムであって、
アフィリエイトサイトが閲覧者コンピュータにおいて閲覧されている状態でアフィリエイト広告が閲覧者コンピュータがクリックされ、当該アフィリエイト広告にリンクしている広告主サイトのウェブページの送信要求があった際、当該アフィリエイトサイトを識別する情報であるアフィリエイトサイトIDを取得するアフィリエイトサイトID取得手段と、
当該送信要求があった際、当該閲覧者コンピュータを特定する閲覧者コンピュータ特定情報と、当該広告主サイトを閲覧する直前に閲覧していたウェブサイトのURLである直前閲覧サイト情報とを取得する第一の情報取得手段と、
前記広告主サイトのウェブページが前記送信要求に応じて当該閲覧者端末に送られて表示されている状態で、当該閲覧者コンピュータにおいて所定の広告成果行為が行われた際、当該広告成果行為についての情報である成果情報を取得する第二の情報取得手段と、
第一の情報取得手段が取得した前記情報と第二の情報取得手段が取得した前記情報を保存する保存手段と
を備えており、
保存手段は、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータの閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とを対応させて保存する手段であり、
保存手段には、アフィリエイトがアフィリエイトサイトとして使用するサイトであると申請した登録サイトの情報である登録サイト情報が保存されており、
各成果情報について、前記閲覧者コンピュータ特定情報と、前記直前閲覧サイト情報と、その広告成果行為が行われた際に取得されたアフィリエイトサイトIDと、当該アフィリエイトサイトIDで識別されるアフィリエイトの登録サイトのURLとをリスト化するリスト化手段が設けられており、各成果情報について、前記直前閲覧サイトと登録サイトのURLとが一致するかどうか判断できるようになっているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、IPアドレスであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成において、前記第一の情報取得手段が取得したIPアドレスである前記閲覧者コンピュータ特定情報に従い、そのIPアドレスの国籍情報を取得する国籍情報取得手段を備えており、前記保存手段は、取得した国籍情報を各成果情報に対応させて保存する手段となっているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記第一情報取得手段は、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムによって構成されており、第一情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されるものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、第一取得プログラムを実行する第一実行用プログラムが書き込まれており、
第一取得プログラムは、前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるプログラムであるか、又は前記監視サーバ上で実行されるプログラムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項5又は6の構成において、前記第一情報取得手段は、前記第一取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記クッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのためのシステム付与情報を生成し、クッキーファイルに記録して当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するシステム付与情報生成保存手段を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記請求項5乃至7いずれかの構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であって、このクッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
前記第一取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのクッキーファイルにアクセスし、システム付与情報が記録されていない場合には、システム付与情報を生成してクッキーファイルに記録し、当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項10記載の発明は、前記請求項1乃至9いずれかの構成において、前記第二情報取得手段は、前記成果情報を取得する第二取得プログラムによって構成されており、第二情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されるものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項11記載の発明は、前記請求項1乃至9いずれかの構成において、前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記成果情報を取得する第二取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、第二取得プログラムを実行する第二実行用プログラムが書き込まれており、
第二取得プログラムは、前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるプログラムであるか、又は前記監視サーバ上で実行されるプログラムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項12記載の発明は、前記請求項10又は11の構成において、前記第二情報取得手段は、前記第二取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項13記載の発明は、インターネット上のアフィリエイトサイトに設けられたアフィリエイト広告にリンクされている広告主サイトのウェブページと連動し、アフィリエイトサイトを経由した広告主サイトへのアクセスについて監視する監視方法であって、
アフィリエイトサイトが閲覧者コンピュータにおいて閲覧されている状態でアフィリエイト広告が閲覧者コンピュータがクリックされ、当該アフィリエイト広告にリンクしている広告主サイトのウェブページの送信要求があった際、当該アフィリエイトサイトを識別する情報であるアフィリエイトサイトIDをアフィリエイトサイトID取得手段が取得するステップと、
当該送信要求があった際、当該閲覧者コンピュータを特定する閲覧者コンピュータ特定情報と、当該広告主サイトを閲覧する直前に閲覧していたウェブサイトのURLである直前閲覧サイト情報とを第一の情報取得手段が取得するステップと、
前記広告主サイトのウェブページが前記送信要求に応じて当該閲覧者端末に送られて表示されている状態で、当該閲覧者コンピュータにおいて所定の広告成果行為が行われた際、当該広告成果行為についての情報である成果情報を第二の情報取得手段が取得するステップと、
第一の情報取得手段が取得した前記情報と第二の情報取得手段が取得した前記情報を保存手段が保存する保存ステップと
アフィリエイトがアフィリエイトサイトとして使用するサイトであると申請した登録サイトのURLを保存手段に保存するステップと
を備えており、
保存手段が行う保存ステップは、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータの閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とを対応させて保存するステップであり、
各成果情報について、前記閲覧者コンピュータ特定情報と、前記直前閲覧サイト情報と、その広告成果行為が行われた際に取得されたアフィリエイトサイトIDと、当該アフィリエイトサイトIDで識別されるアフィリエイトの登録サイトのURLとをリスト化手段によりリスト化するステップを有しており、各成果情報について、前記直前閲覧サイト情報と登録サイトのURLとが一致するかどうか判断できるようにするという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項14記載の発明は、前記請求項13の構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項15記載の発明は、前記請求項13の構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、IPアドレスであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項16記載の発明は、前記請求項15の構成において、前記第一の情報取得手段が取得したIPアドレスである前記閲覧者コンピュータ特定情報に従い、そのIPアドレスの国籍情報を国籍情報取得手段が取得するステップを備えており、前記保存ステップは、取得した国籍情報を各成果情報に対応させて保存するステップとなっているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項17記載の発明は、前記請求項13乃至16いずれかの構成において、前記第一情報取得手段は、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムによって構成されており、第一情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれており、
前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって第一取得プログラムが実行されることで前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報が取得されるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項18記載の発明は、前記請求項13乃至16いずれかの構成において、前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムが実装されており、
前記広告主サイトのウェブページには、第一取得プログラムを実行する第一実行用プログラムが書き込まれており、
第一取得プログラムが前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるか、又は第一取得プログラムが前記監視サーバ上で実行されるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項19記載の発明は、前記請求項17又は18の構成において、前記第一情報取得手段は、前記第一取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項20記載の発明は、前記請求項14の構成において、前記クッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、システム付与情報生成保存手段が当該閲覧者コンピュータのためのシステム付与情報を生成し、クッキーファイルに記録して当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項21記載の発明は、前記請求項17乃至19いずれかの構成において、前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であって、このクッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
前記第一取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのクッキーファイルにアクセスし、システム付与情報が記録されていない場合には、システム付与情報を生成してクッキーファイルに記録し、当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項22記載の発明は、前記請求項13乃至21いずれかの構成において、前記第二情報取得手段は、前記成果情報を取得する第二取得プログラムによって構成されており、第二情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項23記載の発明は、前記請求項13乃至21いずれかの構成において、前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記成果情報を取得する第二取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、 第二取得プログラムを実行する第二実行用プログラムが書き込まれており、
第二取得プログラムが前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるか、又は第二取得プログラムが前記監視サーバ上で実行されるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項24記載の発明は、前記請求項22又は23の構成において、前記第二情報取得手段は、前記第二取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1又は13記載の発明によれば、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータの閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とが保存されるので、それらの情報を保存手段から取り出して示すことで、不正なアフィリエイト広告料の請求を拒否したりすることに利用することができる。また、各広告成果行為について、取得されたアフィリエイトサイトIDについて登録されている登録サイトのURLと直前閲覧サイト情報とがリスト化されるので、登録サイトと直前閲覧サイトとが異なっている場合、それを理由にアフィリエイト広告料の支払いを拒否することができる。
また、請求項2又は14記載の発明によれば、上記効果に加え、閲覧者コンピュータ特定情報がクッキー情報であるので、同一のコンピュータから異なる個人情報を送信した上での広告成果行為のような不正な行為によるアフィリエイト広告料請求をチェックすることができる。
また、請求項3又は15記載の発明によれば、上記効果に加え、閲覧者コンピュータ特定情報は、IPアドレスであるので、同一のIPアドレスを持つ閲覧者コンピュータからのアクセスによる広告成功行為であるかどうかをチェックすることができる。
また、請求項4又は16記載の発明によれば、上記効果に加え、IPアドレスの国籍情報が国籍情報取得手段により取得され、保存手段により保存されるので、海外からのアクセスによる広告成果行為かどうかをチェックすることができる。
また、請求項6又は18記載の発明によれば、上記効果に加え、第一取得プログラムが監視サーバに実装されているので、広告主サイトのウェブページや広告主サーバに大きなボリュームのプログラムを設ける必要がなく、導入が容易であるという効果が得られる。
また、請求項7又は19記載の発明によれば、上記効果に加え、第一取得プログラムの実行状況が閲覧者コンピュータに表示されないので、閲覧者に違和感を生じさせることがなく、また閲覧者が不正アフィリエイト等である場合、警戒心を生じさせるのを防止できる。
また、請求項8、9、20又は21記載の発明によれば、システム付与情報がクッキーファイルに記録されて読み出されるので、ブラウザに依存せずにクッキー情報を利用することができ、その点で好適である。
また、請求項11又は23記載の発明によれば、上記効果に加え、第一取得プログラムが監視サーバに実装されているので、広告主サイトのウェブページや広告主サーバに大きなボリュームのプログラムを設ける必要がなく、導入が容易であるという効果が得られる。
また、請求項12又は24記載の発明によれば、上記効果に加え、第一取得プログラムの実行状況が閲覧者コンピュータに表示されないので、閲覧者に違和感を生じさせることがなく、また閲覧者が不正アフィリエイト等である場合、警戒心を生じさせるのを防止できる。
次に、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、実施形態に係る監視システム及び方法が適用されるアフィリエイト広告の仕組みを概略的に示したものである。
図1において、アフィリエイトサイトサーバで運営されているアフィリエイトサイト20と、広告主サーバ11で運営されている広告主サイト10とを仲介するものとして、仲介サーバ4が設けられている。仲介サーバ4は、実施形態のアフィリエイトサイト20広告監視システムを構成するものではないが、アフィリエイト広告の提供に際して重要な機能を担っているので、まずこれについて説明する。
仲介サーバ4は、前述した通り、アフィリエイト広告の仲介業者によって運営されており、仲介業者は一種のASP事業者である。仲介業者は、自社のウェブサイト上で広告主とアフィリエイトとを募っている。
広告主がアフィリエイト広告を掲載したいと申し出た場合、仲介業者は、広告主とのアフィリエイト広告掲載に関する契約を取り交わす。この際、仲介業者と広告主とは、アフィリエイト広告のための技術情報やリソース(ソフトウェアを含む)を相互に提供する。即ち、広告主は、広告主サイト10のURLを仲介業者に伝える。一方、仲介業者は、アフィリエイト経由で会員登録や商品購入等の広告成果行為がされたという情報を抽出するためのプログラムを広告主に提供する。
一方、アフィリエイトになりたい者は、仲介業者のウェブサイト上でアフィリエイトとしての登録を申請する。申請には、多くの場合、アフィリエイトサイト20として使いたいサイトがどのようなサイトであるのかを説明させるテキストやイメージが必要となる。
仲介業者は、アフィリエイトの申請があった場合、申請に際に寄せられた情報に基づき、登録をして良いかどうか審査する。例えばアダルトサイトなど、広告主にとってはアフィリエイト広告を掲載したくないサイトがあり、このようなサイトが登録されるのを排除するためである。
アフィリエイトとしての登録が認められると、アフィリエイトサイト20を識別する情報であるアフィリエイトサイトIDが仲介業者から発行される。そして、特定の広告主のアフィリエイト広告21の掲載が決まった際には、アフィリエイト広告21のイメージファイル、アフィリエイト広告21から当該広告主の広告主サイト10へのリンクのためのプログラムがアフィリエイトサイト20に提供される。
尚、仲介サーバ4には、アフィリエイトサイトIDや登録サイトURL等の情報を記録したデータベースファイル(以下、アフィリエイト情報ファイル)41が保存されており、アフィリエイトが登録されると、その情報がアフィリエイト情報ファイル41に追加される。登録サイトURLとは、申請の際にアフィリエイトサイト20として使う旨の申し出のあったサイトのURLであり、審査をパスしたサイトのURLである。
仲介業者を介したアフィリエイト広告の全体の仕組みについて、多少繰り返しになるが、説明する。
まず、ブラウザが起動している閲覧者コンピュータ3において、アフィリエイトサイト20のURLが選択され、HTTPリクエストが送信される。これに対応してアフィリエイトサイトサーバ2がレスポンスし、アフィリエイトサイト20のHTMLファイルを閲覧者コンピュータ3に送り、アフィリエイトサイト20が表示される。
アフィリエイトサイト20には、アフィリエイト広告21が設けられている。アフィリエイト広告21には、仲介サーバ4経由で広告主サイト10にアクセスするためのプログラム(以下、サーバ経由アクセスプログラム)が埋め込まれている。このプログラムは、一般的には、Javascriptのようなスクリプト言語で記述され、アフィリエイトサイト20を提供するHTMLファイルに直接書き込まれている場合が多い。
サーバ経由アクセスプログラムは、まず、仲介サーバ4にアクセスし、仲介サーバ4に実装されている転送プログラムを起動させる。この際、サーバ経由アクセスプログラムは、アフィリエイトサイトIDと、広告主サイトIDとを転送プログラムに渡すようになっている。転送プログラムは、渡されたアフィリエイトサイトIDと広告主サイトIDを記憶した後、本来のリンク先である広告主サイト10にアクセスし、広告主サイト10のウェブページを閲覧者コンピュータ3に送って表示させる。例えば、ウェブサーバソフトウェアで用意されているリダイレクト機能を使用して広告主サイト10のURLに強制的にリンクさせる。例えば、マイクロソフト社が提供するウェブサーバ用のアプリケーション部品(アプリケーションフレームワーク)であるASP.NETであれば、Server.Transferメソッドが使用される。尚、ASP.NETのASPは、Active Server Pagesの略である。
仲介サーバ4には、アフィリエイトサイト20経由での広告主サイト10の閲覧状況の情報を保存したデータベースファイル(以下、閲覧状況ファイル)42が保存されている。仲介サーバ4は、閲覧者コンピュータ3からのHTTPリクエストからセッションIDを取得するともに、閲覧状況ファイル42に新規レコードを追加する。そして、追加したレコードに、セッションIDと、渡されたアフィリエイトサイトID及び広告主サイトIDとを登録し、レコードを更新するようになっている。尚、セッションIDがクッキーファイル31に記録され、セッション中に限って保持される情報とされる場合もある。この場合、セッションIDはクッキー情報ではあるが、閲覧者コンピュータ3を特定する情報ではない。
一方、閲覧者コンピュータ3上では、閲覧者は、広告主サイトのトップページからこの広告主サイト10に入り、他のページを閲覧しながら、会員登録や商品購入のような広告成果行為を行う。この際、この広告成果行為による情報が仲介サーバ4によって抽出されるようになっている。この点を、広告主サイト10での会員登録が広告成果行為である場合を例にして説明する。尚、トップページのような閲覧者が最初に閲覧するページを、以下、ランディングページといい、図1中符号12で示す。
広告成果行為が会員登録である場合、広告サイト10内には、会員登録のためのページ(以下、会員登録ページ)13が設けられ、会員登録ページ13には会員登録ボタン14が設けられる。この会員登録ボタン14には、その広告主サイト10において会員登録をするためのプログラム(会員登録プログラム)の実行コマンドが埋め込まれている。閲覧者は、自分の氏名等の個人情報を入力し、閲覧者コンピュータ3において会員登録ボタン14をクリックする。会員登録プログラムは、会員番号を決定し、広告主サーバ1で管理されているデータベースファイルに閲覧者の情報を新しい会員情報として登録するようになっている。
そして、この会員登録プログラムは、仲介サーバ4にアクセスし、セッションIDを渡すとともに、決定された会員番号を成果情報として仲介サーバ4に渡すようになっている。仲介サーバ4は、セッションIDを検索キーにして閲覧状況ファイル42を検索し、該当するレコードに、成果情報として会員番号を登録し、レコードを更新するようになっている。
仲介サーバ4には、管理用のソフトウェアとして、閲覧状況ファイル42の各レコードのうち成果情報が入力されているレコードのみを抽出して新たなデータベースファイル43を作成するプログラムが実装されている。このデータベースファイル43は、アフィリエイトサイト20経由のアクセスで広告成果行為があった情報のデータベースファイルである(以下、仲介側成果情報ファイルという)。
図2は、図1に示す仲介サーバ4において作成された仲介側成果情報ファイル43の内容を模式的に且つ例示的に示した概略図である。図2に示すように、仲介サーバ4では、アフィリエイトID、登録サイトURL、広告主サイトID、広告主サイトURL、成果情報がリストになっている。前述したように、仲介サーバ4には、アフィリエイト情報ファイル42が保存されており、このデータベースファイルの各レコードは、アフィリエイトIDや登録サイトURL等のフィールドを有している。図2に示す情報を成果情報ファイルを記録する際、データベースファイルにアクセスし、アフィリエイトIDに従って登録サイトURLを取得し、それをリストに組み込んで記録するよう成果情報保存プログラムがプログラミングされている。
仲介業者は、図2に示す成果情報ファイルの内容に従って、各広告主にアフィリエイト広告料を請求する。即ち、何件の会員登録があったかを広告主サイト10毎にまとめ、1件あたりの広告料の単価を掛け合わせ請求する。一つの広告主が複数の広告主サイト10を有している場合、それらを合算して請求する。
このような仲介業者からの請求について、前述したようにかなりの不正が含まれる場合がある。一人の閲覧者が何回も会員登録した場合、これは、個人情報が同じであるので、広告主側が捕捉でき、このような場合には、二回目以降の会員登録については、広告料の支払いが拒否される。しかしながら、一人の閲覧者が名前を変えながら(他の人になりすまし)会員登録した場合、これについては捕捉できず、広告料が支払われている。
特に問題なのは、広告主に知らされるのは、アフィリエイトサイトIDとこれに対応した登録サイトURLのみであるという点である。即ち、閲覧者が広告主サイト10に辿り着く際、実際にどのようなサイトを経由してきたのかという点は、広告主には明らかにされていない。この点について、図3を使用してさらに詳しく説明する。図3は、不正アフィリエイトの問題について示した概略図である。
図3において、不正にアフィリエイト広告料を得ようとする者(不正アフィリエイト)は、登録したアフィリエイトサイト20とは別に幾つものサイト22を開設する。これらのサイト22を、登録を受けたサイト20と区別するため、追加サイトと呼び、登録を受けたサイト20を登録サイトと呼ぶ。
不正アフィリエイトは、追加サイト22においても、アフィリエイト広告21を貼り、そのアフィリエイト広告21に自身のアフィリエイトIDと広告主サイトIDを埋め込む。したがって、閲覧者が追加サイト22を閲覧し、そこでアフィリエイト広告21をクリックした際にも、同様に仲介サーバ4でアフィリエイトIDと広告主サイトIDが取得され、広告主サイト10がリンクされて広告主サイト10のウェブページが閲覧者コンピュータ3に表示される。そして、閲覧者が広告成果行為を行うと、同様に成果情報が仲介サーバ4に渡され、成果情報ファイルに記録される。
ここで重要なのは、図2に示す成果情報ファイルにおいて、あるアフィリエイトIDについて記録された成功情報は、そのアフィリエイトについて登録されている登録サイト20とは限らないということである。例えば、図2に示すように、AF0001というアフィリエイトIDで、www.hanako.jpというURLの登録サイトがあったとする。一方、広告主について、www.abcompany.co.jpというURLの広告主サイト10があり、sp0001という広告主サイトIDが与えられていたとする。また、不正アフィリエイトが作った追加サイト22を、www.tsuika1.jp、www.tsuika2.jpとする。
図2においては、このwww.abccompany.co.jpの広告主サイト10で、3件の広告成功行為(ここでは会員登録)があったと報告されている。しかしながら、この3件の広告成功行為につながった閲覧者のアクセスは、ここに挙がっているwww.hanako.jpの登録サイトであるとは限らない。不正アフィリエイトが作ったwww.tsuika1.jpかもしれないし、www.tsuika2.jpかもしれない。
アフィリエイトがこのように登録サイト20以外のサイト22を設け、そこにもアフィリエイト広告21を設けることは、できるだけ多くの閲覧者に自分のサイト経由で広告主サイト10に跳んでもらい、アフィリエイト広告収入を多くするためである。広告主の側からみると、このこと自体は、それほど問題視されるものではない。登録サイト20以外であっても、色々なサイトでアフィリエイト広告21を貼ってもらえれば、自社の広告主サイト10へのリンクボタンの露出が多くなり、自社の広告主サイト10に跳んでもらう可能性がそれだけ高くなるからである。
しかしながら、実質的な中身の無いサイトを設け、ここにアフィリエイト広告21を貼るような場合がある。そのページを開いてみても、アフィリエイト広告21が並んでいるだで、何の内容も無いサイトである。このようなサイトは、アフィリエイト広告を得るためだけに設けられたサイトである。そして、このようなサイトは、検索エンジンにもインデックスされておらず、そのサイトのURLを知っているのはそのサイトのオーナーだけであるという場合が多い。しかも、データを分析してみると、このようなサイトを経由して広告主サイト10に大量のアクセスがあったとされており、大量の広告成果行為(会員登録)があったとされるケースが頻発している。このようなケースは、不正アフィリエイトが人を雇って大量にアクセスさせているのは明らかで、不正にアフィリエイト広告収入を得ている。広告主としても、このようなアクセスや広告成功行為が大量にあったとしても、何ら広告効果があったとみることができるものではない。そして、詳しくデータを分析すると、上記のような不正サイトを経由した大量のアクセスは、人件費の安い海外からのアクセスの場合が多いことが判ってきている。
次に、上記問題を解決するために為されたアフィリエイト広告監視システムの実施形態について、図1を使用して説明する。
本実施形態のシステムは、第一の情報取得手段、第二の情報取得手段、保存手段等から構成されている。第一の情報取得手段は、アフィリエイトサイト20が閲覧者コンピュータ3において閲覧されている状態でアフィリエイト広告21が閲覧者コンピュータ3がクリックされ、当該アフィリエイト広告21にリンクしている広告主サイト10のウェブページの送信要求があった際、当該閲覧者コンピュータ3を特定する閲覧者コンピュータ特定情報と、当該広告主サイト10を閲覧する直前に閲覧していたウェブサイトの情報である直前閲覧サイト情報とを取得する手段である。第二の情報取得手段は、広告主サイト10のウェブページが送信要求に応じて当該閲覧者端末に送られて表示されている状態で、当該閲覧者コンピュータ3において所定の広告成果行為が行われた際、当該広告成果行為についての情報である成果情報を取得する手段である。保存手段は、第一の情報取得手段が取得した前記情報と第二の情報取得手段が取得した前記情報を保存する手段である。
より具体的に説明すると、本実施形態のシステムは、ハードウェア資源としての閲覧者コンピュータ3、広告主サーバ1及び監視サーバ5と、これらのハードウェア資源と協働するプログラム群によって構成されている。
プログラム群は、閲覧者コンピュータ特定情報と直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムと、成果情報を取得する第二取得プログラムと、第一取得プログラムが取得した情報や第二取得プログラムが取得した情報を保存する保存プログラムなどから成っている。第一取得プログラムは、閲覧者コンピュータ3、広告主サーバ1及び監視サーバ5とともに第一の情報取得手段を構成している。第二取得プログラムは、閲覧者コンピュータ3、広告主サーバ1及び監視サーバ5とともに第二の情報取得手段を構成している。そして、保存プログラムは、監視サーバ5とともに保存手段を構成している。
このシステムは、アフィリエイト広告監視サービスを提供する事業者(以下、監視業者)によって運営されている。以下に説明するようなアプリケーションプログラムを広告主に提供し又は使用させることでアフィリエイト広告監視サービスを提供しており、一種のASP事業者であるともいえる。
広告主サーバ1は、いわゆるウェブサーバであり、サーバ用のコンピュータに例えばマイクロソフト社のWindows Server 2003及びIIS(Internet Information Services)を実装することで構成される。広告主サーバ1には、保存部としてハードディスクが設けられており、これらのソフトウェアが実装されている。尚、本明細書において、「実装」とは、implementationのことであり、ソフトウェアがサーバに設けられることで、ある特定の概念が実現されることを意味している。また、広告主サーバ1は、不図示のファイアウォールを介してインターネット6に接続されている。
広告主サーバ1は、閲覧者コンピュータ3からのリクエストに応じて、指定されたウェッブページファイル(HTMLファイル等)を送るプログラムが実装されている。詳細は省略するが、マイクロソフト社のIISの場合、それに含まれるASP.NETがこれに該当する。
ASP.NETでは、閲覧者コンピュータ3に返送するウェブページファイルを生成する元のファイルとして、.aspxという識別子が付与されたテキストファイル(以下、aspxファイル)が用意される。aspxファイルでは、ウェブページの基本構造をマークアップしたHTMLタグ群と、サーバサイトで処理されるタグ群(以下、処理タグ群)とが混在している。閲覧者コンピュータ3から、HTTPリクエストが送信されると、ASP.NETは、aspxファイルを呼び出して実行し、処理タグ群で記述されたサーバサイトの処理を実行するとともに、ウェブページファイルを動的生成して閲覧者コンピュータ3に送信するようになっている。尚、ASP.NETの前のバージョンであるMicrosoft ASPでは、.aspという識別子のファイル(aspファイル)が用意される。aspファイルも、HTMLタグ群と処理タグ群が混在している点では同じであり、処理タグ群で記述された処理を実行しつつ、HTMLファイルを生成して閲覧者コンピュータ3に送信する。以下、aspxファイルとaspファイルを総称してaspファイルと呼び、図1中に符号11で示す。
一方、監視サーバ5も、不図示のファイアウォールを介してインターネット6に接続されている。監視サーバ5も、サーバ用のコンピュータに例えばサンマイクロシステムズ者のJAVA EEやマイクロソフト社のWindows Server 2003等のサーバソフトウェアを実装することで構成される。
また、監視サーバ5は、保存手段を構成することから、データベースサーバの機能も併せ持っている。即ち、監視サーバ5には、Micorsoft SQL Server 2005等のデータベースソフトウェアが実装されている。尚、監視サーバ5は、広告主サーバ1のようにウェブページを提供することを主目的とするものではないが、インターネット6経由でデータの受信を受けるものであるため、セキュリティ等の観点からマイクロソフト社のIISのようなインターネットサーバソフトウェアが実装されている。
第一第二の取得プログラム及び保存プログラムにおいて第一の重要な点は、閲覧者コンピュータが広告主サーバ1にリクエストを送信し、広告主サイト10のウェブページファイル(以下、広告主ページファイル)を受信してブラウザが閲覧者コンピュータ3上に表示する際(又はした際)に動作するという点である。第二の重要な点は、プログラムが実行されていることが閲覧者コンピュータ3には表示されないようにするという点である。第三の重要な点は、プログラムの終了後は、閲覧者コンピュータ3による広告主サイト10の閲覧が通常通り継続されるという点である。
第一の重要な点を実現するには、各プログラムを広告主ページファイル内に全て書き込んでしまうことが考えられる。例えば、Javascriptのようなスクリプト言語で各プログラムを広告主ページファイルにすべて書き込んでしまう。閲覧者コンピュータ3が広告主ページファイルを受信してブラウザが読み込むと、スクリプトが実行され、各情報の取得や保存が行われる。尚、本明細書において、スクリプトとは、スクリプト言語で記述されたプログラム自体を意味している。
上記方法でも実施は可能であるが、大きなボリュームのスクリプトを広告主ページファイルに書き込まなければならない。広告主ページファイルは、広告主サーバ1によって提供されるものであり、広告主がホームページ制作会社に依頼する等して制作するものである。上記方法の場合、監視事業者は広告主に対して大きなボリュームのスクリプトの書き込みを要請しなければならず、広告主がこのサービスの提供を受けることについてためらってしまうこともあり得る。
この欠点を解消するには、広告主ページファイルには起動用のスクリプトだけ書き込んでおき、プログラムの他の部分は監視サーバ5から提供されるようにすることが好適である。即ち、第一第二の取得プログラムや保存プログラムを監視サーバ5に実装しておき、閲覧者コンピュータ3のブラウザが起動用のスクリプトを実行した際、これらのプログラムが実行されるようにするのである。
この監視サーバ5に実装されたプログラムを実行する方法としては、大きく分けて二つの方法がある。一つは、クライアントサイドプログラムとして実行する方法である。例えば監視サーバ5からプログラムをダウンロードし、閲覧者コンピュータ3上で実行させるのである。もう一つは、サーバサイドプログラムとして実行する方法である。CGI、ISAPI等のゲートウェイインターフェースを介して監視サーバ5上のプログラムを広告主ページファイルから起動し、監視サーバ5上で動作させる方法である。
上記二つの方法のいずれでも良いのであるが、後者の方法の場合に気をつけなければならないのが、第二第三の重要な点である。例えばリダイレクトによって広告主サーバ1から監視サーバ5に接続を変更し、その上でサーバサイドプログラムを実行するような構成であると、閲覧者コンピュータ3において監視サーバ5のウェブページが表示されてしまうことがあり得るので、好ましくはない。また、プログラムの終了後もさらにリダイレクトを行い、呼び出し元の広告主サイト10のページに戻る必要があり、煩雑である。
本実施形態のシステムは、上述した点を考慮して構成されたものとなっている。より具体的に説明すると、第一第二の取得プログラム及び保存プログラムの起動用スクリプトが広告主ページファイルに書き込まれており、第一第二の取得プログラム及び保存プログラムは、監視サーバ5からダウンロードされて閲覧者コンピュータ3上で動作するか、監視サーバ5上で動作するプログラムとなっている。したがって、本実施形態のシステムでは、監視サーバ5が主要な構成要素を提供する中核的部分となっている。
図4は、第一取得プログラムの概要を示したフローチャートである。第一取得プログラムは、本実施形態では、閲覧者コンピュータ3上で実行される幾つかのプログラム(クライアントサイドプログラム)と、監視サーバ5上で実行される幾つかプログラム(サーバサイドプログラム)とで構成されている。
第一取得プログラムの機能は、上述したように、閲覧者コンピュータ特定情報(以下、特定情報と略す)の取得と、直前閲覧サイト情報の取得である。特定情報としては、本実施形態では二つのものがある。一つは、閲覧者コンピュータ3のIPアドレスである。もう一つは、閲覧者コンピュータ3の保存部に保存されるクッキー(Cookie)ファイル31に記録する又はした情報(以下、クッキー情報)である。
また、クッキー情報として、閲覧者コンピュータ3を特定するために本実施形態のシステムが特別に付与する識別情報(以下、システム付与情報)が記録されるようになっている。クッキーは、ブラウザの状態状態を閲覧者コンピュータ3の保存部(メモリやハードディスク)に記憶するファイルであり、ウェブサーバ側で情報を設定して記憶したり、記憶した情報を取り出したりすることができるファイルである。
図4に示すように、第一取得プログラムは大まかには次のような構成となっている。第一取得プログラムは、まず、閲覧者コンピュータ3にクッキー情報としてシステム付与情報が記憶されているかどうかを判断する(付与情報有無判断ステップ)。記憶されていない場合にはシステム付与情報を生成する(情報生成ステップ)。そして、システム付与情報が記憶されていない閲覧者コンピュータ3用のスクリプトファイル(以下、未既登録用スクリプトファイル)を生成して閲覧者コンピュータ3に送信する。付与情報判断ステップにおいて、システム付与情報が付与されていると判断された場合、システム付与情報が付与されている閲覧者コンピュータ3用のスクリプトファイル(以下、既登録用スクリプトファイル)を生成し、閲覧者コンピュータ3に送信する。
ここまでは、主として第一のサーバサイドプログラムであり、以降は、クライアントサイドプログラムとなる。閲覧者コンピュータ3上のブラウザは、送信された未登録用スクリプトファイルのスクリプト又は既登録用スクリプトファイルのスクリプトを実行する。この結果、情報取得用のスクリプトが広告ページファイルに書き込まれる。そして、この情報取得用スクリプトをブラウザが実行することで、直前閲覧サイト情報等が監視サーバ5に送信される。
監視サーバ5には、第二のサーバサイドプログラムが実装されている。第二のサーバサイドプログラムは、送信された直前閲覧情報等を蓄積用のデータベースファイルに書き込むものである。この際、別の閲覧者コンピュータ特定情報としてIPアドレスを取得し、併せて蓄積用のデータベースファイルに書き込むようになっている。
したがって、本実施形態では、第一のサーバサイドプログラム、閲覧者コンピュータ3のブラウザによって実行されるスクリプト及び第二のサーバサイドプログラムが第一取得プログラムを構成している。
第一取得プログラムは、上記のようにクライアントサイドプログラムとサーバサイドプログラムによって構成されるが、第一取得プログラムの起動は、ランディングページ2のウェブファイル(以下、ランディングページフィアル)に予め書き込まれている短いスクリプト(以下、起動用スクリプト)によって行われるようになっている。図5は、広告主サイト10のランディングページファイルに書き込まれた起動用スクリプトの一例について示した図である。
この図5に示す例では、監視サーバ5は、affiliatewatch.infoというドメイン名のURLを有している。そして、prg/という名前のフォルダにsp0001.jsというJavascriptファイルが格納されている。図5から解るように、起動用スクリプトは、affiliatewatch.infoというドメイン名のprg/というフォルダにあるsp0001.jsというJavascriptファイルを実行するスクリプトとなっている。以下、起動用スクリプトによって実行されるJavascriptファイルを起動用スクリプトファイルと呼ぶ。
図5において、起動用スクリプトファイルは、広告主サイト10毎に設けられている。sp0001というのは実は広告主IDであり、広告主IDをファイル名に使用している。
図5から明らかではないが、起動用スクリプトファイル(ここではsp0001.js)は、次のようなスクリプトとなっている。即ち、まず、閲覧者コンピュータ3のクッキーファイル31にアクセスし、システム付与情報が記憶されているかどうか判断する。システム付与情報が無ければ、新たにシステム付与情報を生成し、新たなクッキー情報としてクッキーファイル31に記憶するサーバサイドプログラムを実行する。このサーバサイドプログラムは、クッキー情報の生成とともに、未登録用スクリプトファイルの生成を行うものである。一方、起動用スクリプトファイル(sp0001.js)は、システム付与情報がクッキーファイル31に記憶されている場合、それを読み出してメモリ変数に格納するとともに、既登録用スクリプトファイルを生成するサーバサイドプログラムを実行するようになっている。
図6は、未登録用スクリプトファイルに書かれたスクリプトの主要部の一例を示した概略図である。図6では、affili_watch()という名前の関数のスクリプトが書かれている。例えば、図6に示すスクリプトファイルはaffili_watch.jsでというファイル名となっており、前述したsp0001.jsをスクリプトを実行すると、サーバサイドプログラムでaffili_watch.jsが生成され閲覧者コンピュータ3にダウンロードされて実行される。即ち、図6に示すaffili_watch()がコンパイルされ、閲覧者コンピュータ3のブラウザが読み込んだ際、実行される。
図6において、coは、新たに生成したシステム付与情報(ここでは0123456789)を代入する変数であり、document.cookie= で、このシステム付与情報をクッキーに設定している。この例では、システム付与情報のクッキー名としてaffiwatchを設定している。
また、図6において、var watch_he = は、広告主ページファイルのヘッダの要素であるとして宣言する文、var affili_watch = は、広告主ページファイルに組み込むスクリプトであるとして宣言する文である。
そして、var r = escape(document.referer)は、このスクリプトの最も重要な部分であり、直前閲覧サイト情報としてのリファラをエスケープ文字に変換した上で、変数rに代入する文である。また、var loc = は、現在のURL(即ち、この広告主ページファイルのURL)を代入する文である。
var s = session.getAttribute("sesID")はセッションIDを取得する文である。セッションIDには、クライアントサイドのものとサーバサイドのものとがある。ここでは、クライアントサイドのもので、クッキーファイルに記憶されたセッションID(セッションクッキー)である。ランディングページ12のHTTPリクエストに応じてランディングページファイルが閲覧者コンピュータ3に送信された時点で、クッキーファイル31にクッキー情報の一つとしてセッションIDが記憶される。セッションIDは、広告主サイト10へのアクセスが終了するまで維持される。ここでは、sesIDというセッション変数名でセッションIDがクッキーファイル31に記憶されており、それを読み出している。セッション変数名は広告主サーバ1側で設定するので、予め広告主からセッション変数名を教えてもらい、スクリプトファイルに組み込んでおく。
その次の、affili_watch.src = は、スクリプトaffili_watchの中身を記述している文である。ここでは、同じaffiliatewatch.infoのドメインにあるwatchget.jsというスクリプトファイルを実行するものとなっており、その際、広告主ID、リファラ、現在URL、システム付与情報(クッキー情報)、セッションIDを渡すようになっている。
その次の、watch_he.appendChild(affili_watch)は、上記内容のスクリプトであるaffili_watchをヘッダに組み込む文である。
上記説明から解るように、図6に示すスクリプトは、広告主ID、リファラ、現在URL、システム付与情報(クッキー情報)、セッションIDを監視サーバ5のwatchget.jsに渡すスクリプトを広告主ページファイルのヘッダに書き込むスクリプトとなっている。したがって、sp0001.jsが実行されると、affili_watchがヘッダに書き込まれ、これをブラウザが読み込んで実行することで、上記データが監視サーバ5に送られ、監視サーバ5上のwatchget.jsが実行されるようになっている。
watchget.jsは、渡されたデータをデータベースファイルに登録するためのサーバサイドプログラム(以下、第二サーバサイドプログラム)を実行するものである。第二サーバサイドプログラムは、渡された直前閲覧情報等に加えて、閲覧者コンピュータ特定情報としてIPアドレスを取得し、IPアドレスもデータベースファイルに登録するものとなっている。
既登録用スクリプトファイルは、システム付与情報の新規登録の文が異なるのみで、他の部分は基本的に未登録用スクリプトファイルと同じである。既登録用スクリプトファイルは、
var co = document.cookie("affiwatch")
のような文でシステム付与情報を取得する。
次に、第二取得プログラムについて具体的に説明する。第二取得プログラムは、前述した通り、広告主サイト10における成果情報を取得するプログラムである。第二取得プログラムも、第一取得プログラムと同様、閲覧者コンピュータ3上で実行されるプログラム(クライアントサイドプログラム)と、監視サーバ5上で実行されるプログラム(サーバサイドプログラム)とから成っており、広告主サイト10のウェブページに連動して動作するものとなっている。
広告主サイト10には、閲覧者コンピュータ3により会員登録等の広告成果行為が行われた際、確認のためのその結果を送信して閲覧者コンピュータ3に表示させるページが設けられている。例えば会員登録が広告成果行為の場合、「以下の内容で会員登録が行われました。ありがとうございました。」などと表示し、登録した会員番号や個人情報を表示するページが設けられる。本実施形態の第二取得プログラムは、このような広告成果行為の確認表示ページ(以下、サンクスページと呼ぶ)に連動して動作するものとなっている。
以下の説明では、同様に広告主サイト10が会員登録を行っているサイトであり、広告成果行為が会員登録である場合を例にする。広告主サイト10は、会員登録ページ13を含んでおり、広告主サーバ1は、会員登録ページ13用のaspファイル11を有している。図1に模式的に示すように、アフィリエイトサイト20からランディングページ12に跳んだ閲覧者は、広告主サイト10のページに順次跳び、最終的に会員登録用のウェブページを閲覧者コンピュータ3上に表示する。この状態で、会員登録ボタン14をクリックすると、会員登録がされるようになっている。
広告主サーバ1には、不図示のデータベースサーバに接続されている。このデータベースサーバは、広告主サーバ1とイントラネットでつながっているサーバの場合もあるし、広告主サーバ1自体がデータベースサーバを含んでいる場合がある。例えば、Microsoft SQL Serverを実装することで、広告主サーバ1にデータベースサーバの機能を追加することができる。
データベースサーバには、会員登録された者の個人情報を記録したデータベースファイル(以下、会員登録ファイル)が保存されている。会員登録ページ13を提供するaspファイル11には、会員登録のためのプログラム(会員登録プログラム)が含まれており、会員登録ボタン14がクリックされた際に実行されるようになっている。会員登録プログラムは、会員登録ページ13において入力された個人情報を会員登録ファイルに記録する(新規レコードを追加する)プログラムである。
図1において、会員登録ボタン14がクリックされ、上記のように会員登録が行われると、会員登録の完了の確認ページ(サンクスページ)のHTMLファイルが閲覧者コンピュータ3に送信されて表示される。このサンクスページのHTMLファイル(以下、サンクスページファイル)に、第二取得プログラムの起動用スクリプトが予め書き込まれている。尚、サンクスページは、会員登録完了の確認ページであるから、このサンクスページファイルが閲覧者コンピュータ3に送信された時点では既に会員番号(成果情報)は決定しており、サンクスページファイル内に組み込まれている。
図7は、サンクスページに予め書き込まれる、第二取得プログラムの起動用スクリプトの一例を示した図である。図7に示す例では、affiliatewatch.infoのドメインを有する監視サーバ5のprg/sp0001/のフォルダに、seika.jsというスクリプトファイルが格納されており、起動用スクリプトは、このseika.jsを実行するものとなっている。スクリプトファイルseika.jsが設けられたsp0001/は、広告主IDを利用したフォルダ名となっており、スクリプトファイルseika.jsは、広告主ID毎に設けられている。
図7に示すスクリプトファイルseika.jsには、成果情報を監視サーバ5に送り、成果情報送信スクリプトファイルをサンクスページに書き込むスクリプトが記述されている。図8は、成果情報送信スクリプトファイルの主要部の一例について示した図である。
図8において、図6に示すスクリプトとほぼ同様であるが、システム付与情報はクッキーファイルから読み出してそのまま送信している点と、成果情報を送信する点が異なっている。尚、ここでは、直前閲覧サイト情報は送信しない。
即ち、図8において、affili_watch.src= の部分が送信用のスクリプトである。ここでは、広告主IDとしての定数のsp0001と、セッションIDとして変数s、広告主サイト10ページのURL(現在URL)として変数lと、成果情報として変数seikaを送信している。送信先は、同じドメインにあるwatchget.jsである。尚、変数seikaには、このサンクスページに組み込まれた会員番号の値を予め代入するスクリプト(図8不図示)が別にサンクスページに書き込まれている。
図7に示すスクリプトが閲覧者コンピュータ3のブラウザによって実行されると、図8に示すスクリプトが実行され、スクリプトaffili_watchがサンクスページのヘッダに書き込まれる。そして、閲覧者コンピュータ3のブラウザがスクリプトaffili_watchを実行し、成果情報を含む上記データが監視サーバ5上のwatchget.jsに送信される。そして、監視サーバ5は、watchget.jsを実行し、これらのデータをデータベースファイルに登録する。この際、第一取得プログラムと同様に、閲覧者コンピュータ3のHTTPリクエストからIPアドレスを取得し、併せてデータベースファイルに登録する。
上述した第一第二の取得プログラムにおいて、広告主ページファイルに書き込まれた又は書き込まれるスクリプトは、監視サーバ5上のスクリプトファイルのスクリプトを実行したり、又は監視サーバ5上のサーバサイドプログラムを実行したりするのみで、ブラウザ側に値を返すものではない。したがって、各スクリプトを実行しても閲覧者コンピュータ3ではそのことによって特に表示状態に変化はなく、閲覧者は第一第二の取得プログラムが実行されていることに気が付かない。マイクロソフト社のInternet Explorerのような一般的なブラウザの場合、実行中のスクリプトのソースが画面に表示されることはなく、閲覧者は第一第二の取得プログラムの実行について気が付くことはない。
次に、保存手段について説明する。
上述した例の第一取得プログラム及び第二取得プログラムは、watchget.jsを実行することで取得した情報を蓄積用のデータベースファイルに記録するが、このデータベースファイル(図1に符号51で示す)は、登録情報の一次記憶ファイルともいうべきものである。一次記憶ファイルとしてのデータベースファイル(以下、一次ファイル)51は、第一第二の取得プログラム共通である。即ち、一次ファイル51は、第一取得プログラムを実行するたびに一つのレコードが追加され、第二取得プログラムが実行されるたびに一つのレコードが追加される。
図9は、第一第二の取得プログラムが取得した情報を記録した一次ファイル51の内容の一例を示した概略図である。
図9に示すように、一次ファイル51では、セッションID、システム付与情報、IPアドレス、直前閲覧サイト情報(リファラ)、成果情報等のフィールドから成るレコードが多数記録された内容となっている。
図9において、成果情報のフィールドが空欄であるレコードは、第一取得プログラムが実行されることで記録されたレコードである。また、直前閲覧サイト情報のフィールドが空欄であるレコードは、第二取得プログラムが実行されることで記録されたレコードである。
保存手段は、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータ3の閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とを対応させて保存する手段である。本実施形態における保存手段は、監視サーバ5に保存された上記一次ファイル51を加工して監視結果のファイルを作成する保存プログラムによって構成されている。保存プログラムは、監視サーバ5に実装されて監視サーバ5上で実行されるか、監視サーバ5に接続された不図示の管理用のクライアントコンピュータ(以下、管理用クライアント)にインストールされ、管理用クライアントから監視サーバ5にアクセスして実行されるかである。したがって、保存手段は、監視サーバ5又は管理用クライアントと、保存プログラムとによって構成されている。尚、管理用クライアントは、不図示のイントラネットを介して監視サーバ5に接続されたコンピュータである。
図10は、実施形態において保存手段を構成する保存プログラムの概略を示すフローチャートである。保存プログラムは、一日に一回程度実行されることが想定されている。監視サーバ5上で実行される場合、一日の時間のうちの所定の時間(例えば午前0時)が到達したら自動実行されるようプログラミングされる。また、管理用クライアントで実行される場合、管理用クライアントをオペレータが一日に一回操作して実行する。
図10に示すように、保存プログラムは、一次ファイル51の最初のレコードの直前閲覧サイト情報のフィールドを読み込み、その値から、アフィリエイトサイト経由であるかどうか判断する。アフィリエイトサイト経由でない場合、殆どは検索サイトからのアクセスであり、リファラで判断できる。即ち、検索サイトからのアクセスの場合、リファラには、検索サイトのドメインの後に、?q=abcompanyのように、キーワードのクエリ文が追加されている。したがって、このようなクエリ文があるかどうか判断し、なければアフィリエイトサイト経由からのアクセスであると判断する。
アフィリエイト経由からのアクセスであると判断すると、保存プログラムは、そのレコードのセッションIDを読み込み、メモリ変数に代入する。そして、代入したメモリ変数の値で一次ファイル51内の他のレコードを検索し、一致したセッションIDのレコードがあるかどうか判断する。あった場合には、そのレコードの成果情報のフィールドが空欄であるかどうかを判断する。空欄でなければ、セッションIDを読み込んだレコードの直前閲覧サイト情報と、成果情報を読み込んだレコードのIPアドレス、システム付与情報等を読み込む。そして、これらを、別のデータベースファイル(以下、二次ファイル)に新しいレコードを追加して登録する。
保存プログラムは、同様の処理を一次ファイル51の各レコードについて繰り返す。即ち、各レコードについて、アフィリエイトサイト経由のレコードであるセッションIDと成果情報の値があるレコードのセッションIDが一致するものについて、IPアドレス、システム付与情報等を読み込み、二次ファイルの新規レコードに登録する。一次ファイル51内のすべてのレコードについてこれを行った後、保存プログラムは、一次ファイル51の全レコードを削除し、レコードを空にする。これで、保存プログラムは終了である。
保存プログラムが新レコードを追加して保存した、成果情報の値があるアクセス情報のデータベースファイルは、アフィリエイト広告の監視のために二次的に生成されるファイルであり、以下、二次ファイルと呼び、図1に符号52で示す。
尚、保存プログラムは最終的に一次ファイル51の全レコードを削除しており、アフィリエイトサイト経由でないアクセスの情報や、広告成果行為が行われなかったアクセスの情報は、いったん一次ファイル51には記録されるものの、保存プログラムが実行された時点で監視サーバ5上から削除される。このため、一次ファイル51の蓄積情報が過剰に大きくなることが防止されている。
図11は、図10に示す保存プログラムにより情報が登録された二次ファイル52の内容の一例を示す概略図である。図11に示すように、二次ファイル52では、セッションID、IPアドレス、国情報、システム付与情報、直前閲覧サイト情報、成果情報等のフィールドから成るレコードが多数登録されている。一つのレコードは、成果情報が取得された広告成果行為について、そのアクセスがどの閲覧者コンピュータ3からのものかの情報(IPアドレス、システム付与情報)と、その広告主サイト10にアクセスする前にどのサイトを閲覧していたのかの情報(直前閲覧サイト情報)とを対応させて登録したものとなっている。
図11において、国情報のフィールドは、監視サーバ5に別途実装されたプログラムにより値を求めて登録されたものである。以下、このプログラムを、国情報取得プログラムと呼ぶ。図12は、国情報取得プログラムの概略を示すフローチャートである。
国情報取得プログラムも、一日に一回程度の頻度で自動実行されることが予定されている。例えば、上記保存プログラムの実行が完了した後、国情報取得プログラムがサブルーチンとして自動実行される構成が考えられる。
IPアドレスは、各地域のNIC(Network Information Center)で一元管理されており、各NICをIANA(Internet Assigned Number Authority)が統括している。各NICは、国別IPアドレス割り当て表を公開しており、これと突き合わせることでどの国のIPアドレスかが判る。
国情報取得プログラムは、まず、各NICが公表しているIPアドレス表を更新するステップを行う。監視サーバ5の保存部には、各NIC毎にIPアドレス表を記録したファイルが保存されている。例えば、アジア太平洋地域では、APNICが公開しているIPアドレス表(delegated-apnic-latest.txt)が保存されている。各NICは、このようなIPアドレス表を定期的に更新するから、国情報取得プログラムは、起動時にIPアドレス表を取得し、保存部に更新して保存する。
次に、国情報取得プログラムは、二次ファイル52を開き、国情報のフィールドが空欄であるレコードのIPアドレスを読み込む。そして、各IPアドレス表に順次突き合わせを行い、そのIPアドレス表中にあるIPアドレスであるかどうか、判断する。あった場合、その国の国名を国情報としてメモリ変数に記憶する。
その後、国情報取得プログラムは、記憶した国情報をそのレコードの国情報のフィールドに記録し、レコードを更新する。このようにして、国情報が空欄であるすべてのレコードについてIPアドレス表との突き合わせを行い、国情報を取得してレコードに記録する。
尚、各IPアドレス表と順次突き合わせをする際、存在する可能性の高い地域のIPアドレス表から行うようにすることが好ましい。即ち、最初に、アジア太平洋地域のNICのIPアドレス表で突き合わせを行い、その後、北米地区のNIC、ヨーロッパ・中央・中央アジア地区のNIC、ラテンアメリカ地区のNIC、最後にアフリカ地区のNICの順である。いずれにしても、国情報取得プログラムを定期的に実行することで、二次ファイル52の各レコードは、IPアドレスから求めた国情報が記録された状態となる。
上記構成に係る本実施形態のアフィリエイトサイト監視システムの全体の動作を、多少繰り返しになるが、概略的に説明する。以下の説明は、実施形態のアフィリエイト広告監視方法の説明でもある。
閲覧者は、ブラウザが稼働している閲覧者コンピュータ3を操作し、アフィリエイトサイト20を閲覧する。閲覧者コンピュータ3において、アフィリエイトサイト20に貼られているアフィリエイト広告21がクリックされると、HTTPリクエストが送信される。この際、閲覧者コンピュータ3は、いったん仲介サーバ4に接続し、その後、リダイレクトすることで広告主サイト10にリンクする。そして、仲介サーバ4に接続した際、仲介サーバ4に対してアフィリエイトID及び広告主サイトIDが渡される。仲介サーバ4では、HTTPリクエストからセッションIDを取得し、渡されたアフィリエイトID及び広告主サイトIDとともに閲覧状況ファイル42の新しいレコードに登録する。
リダイレクトの後、HTTPリクエストに応じてランディングページ12用のウェブページファイルが閲覧者コンピュータ3に送信される際、ウェブページファイルに書き込まれた起動用スクリプトが実行される。これによって第一取得プログラムが実行される。この結果、直前閲覧サイト情報等が取得され、これらの情報が監視サーバ5上の一次ファイル51に新しいレコードの情報として記録される。
一方、閲覧者は、閲覧者コンピュータ3を引き続き操作し、広告主サイト10を閲覧する。そして、閲覧者は広告成果行為を行う。例えば、会員登録ページ13に跳び、会員登録ボタン14をクリックする。この結果、広告主サーバ1に設けられたデータベースサーバ上の会員登録ファイルに新たなレコードが追加され、会員登録が行われる。また、この際の会員番号が成果情報として仲介サーバ4に送られ、閲覧状況ファイル42の該当レコードに登録される。そしてさらに、サンクスページが広告主サーバ1から閲覧者コンピュータ3に送信されてブラウザによって表示される際、サンクスページに書き込まれた起動用スクリプトが実行され、第二取得プログラムが実行される。この結果、成果情報等が取得され、これらの情報が監視サーバ5上の一次ファイル51に新しいレコードの情報として記録される。
以上で、閲覧者コンピュータ3がアフィリエイトサイト20経由で広告主サイト10を閲覧してから広告成果行為を行うまでの一連の処理が終了する。仲介サーバ4及び監視サーバ5は、あらゆる閲覧者コンピュータ3からいずれかのアフィリエイトサイト20経由でアクセスがあるたびに同様の処理を繰り返す。即ち、仲介サーバ4では、アフィリエイト広告21がクリックされるたびに、閲覧状況ファイル42にレコードを追加し、広告成果行為が行われるたびに会員番号を該当するレコードに会員番号を登録する。監視サーバ5では、アフィリエイト広告21がクリックされるたびに、IPアドレス、クッキー情報(システム付与情報)、直前閲覧サイト情報(リファラ)及びセッションIDを一次ファイル51に新レコードとして記録し、広告成果行為が行われるたびに、セッションID、成果情報等を一次ファイル51に新レコードとして記録する。そして、仲介業者は、仲介側成果情報ファイル43を作成し、監視サーバ5上では、保存プログラムにより二次ファイル52に新レコードが追加される。
このようなアフィリエイト広告監視のための情報取得と保存は、複数あるアフィリエイトサイト20のそれぞれについて行われる。また、一つのアフィリエイトに複数のアフィリエイト広告21が設けられ、異なる広告主サイト10にリンクできるようになっている場合もある。この場合も、それぞれのアフィリエイト広告21がクリックされた際に同様に情報の取得と保存が行われる。
また、監視サーバ5には、二次ファイル52から各広告主への提供用のファイルを生成するプログラム(以下、提供用プログラム)が実装されている。提供用プログラムは、提供用プログラムは、広告主の側の担当者が操作するクライアントコンピュータ(以下、広告主クライアント)からのアクセスにより実行されるか、監視業者の側の担当者が管理用クライアントを操作して監視サーバ5にアクセスして実行することが想定されている。
本実施形態のシステムにより提供されるアフィリエイトサイトの監視サービスは会員制であり、広告主に対してIDとパスワードが発行される。広告主の側の担当者は、広告主クライアントからIDとパスワードを入力し、監視サーバ5上の提供用プログラムを実行できるようになっている。
提供用プログラムは、広告主を特定する情報(広告主特定情報)の入力ページをクライアントに送信する。広告主特定情報は、広告主ID、広告主名又は広告主サイト10のURLなどである。これらのいずれかの情報が入力されて実行ボタンがクリックされると、提供用プログラムは、二次ファイル52を開き、データの抽出を行う。広告主ID又は広告主サイト10のURLが入力された場合、それを検索キーにして二次ファイル52を検索し、該当するレコードのデータをすべて読み出し、新たにデータベースファイルを作成してレコードをコピーする。広告主名が入力された場合、広告主の情報が登録されたデータベースファイルに問い合わせて広告主IDを取得し、同様に二次ファイル52から広告主IDが一致するレコードをコピーする。このようにして、提供用プログラムは、二次ファイル52から特定の広告主のレコードのみをコピーした新たなデータベースファイル(以下、広告主提供用ファイルとし、図1に53で示す。)を作成する。広告主提供用ファイル53は、管理用クライアントから電子メール添付で広告主に送付されることもあるし、広告主クライアントが監視サーバ5からダウンロードすることで提供されることもある。
前述した仲介側成果情報ファイル43は、広告主に対する広告料の請求の際に提示されるもの(広告料請求の根拠)である。一方、上記広告主提供用ファイル53は、広告主が請求根拠をチェックできるように広告主に提供されるものである。この際、広告主提供用ファイル53と仲介側成果情報ファイル43との突き合わせを行うと、広告料請求のチェックをより良く行うことができる。次に、この点について説明する。
仲介側成果情報ファイル43も広告主提供用ファイル53も、データベースファイルである。したがって、表結合によって一つの表(データリスト)にすることができる。この際、必要に応じてファイル形式の変換を行い、表結合を可能する。表結合は、成果情報で共通しているので、これをキーにして行う。このようにして結合させた表を、チェック用成果情報リストと呼ぶ。尚、仲介側成果情報ファイル43や広告主提供用ファイル53は、CSV形式等の周知の形式とされ得るものであり、チェック用成果情報リストも、このような形式のデータベースファイルであってもよく、表計算ソフトウェアで取り扱われる形式のファイルであってもよい。
図13は、チェック用成果情報リストを例示的に且つ模式的に示した概略図である。
図13に示すように、チェック用成果情報リストでは、各会員番号につき、IPアドレス、クッキー情報(システム付与情報)、アフィリエイトサイトID、登録サイトURL、リファラ等の情報がリストになっている。
図13において、(1)で示すデータと(2)で示すデータは、クッキー情報は異なるものの、IPアドレスは同じである。これは、LAN経由でインターネット6にアクセスしており、NAT(アドレス変換)を行うことで複数のコンピュータが一つのIPアドレスでインターネット6に接続している環境であることによると推測される。これだけでは、まだ不正があるとは言えない。
図13中、(3)で示すデータと、(4)で示すデータは、クッキー情報が同じである。これは、同じ閲覧者コンピュータ3が二つの会員登録をしたものである。個人情報が同じ場合、広告主サーバ1上のプログラムで登録が拒否されるので、同じ閲覧者コンピュータ3から異なる個人情報を入力して二つの登録を行ったものである。これは、不正の可能性が高い。即ち、一人の人間がアフィリエイト広告収入を得る目的で二重登録したか、又は雇われてさせられたかである。
図13中、(5)(6)(7)は、同じアフィリエイトサイトIDであるが、リファラが異なる。(5)のリファラは、登録サイトに一致しているが、(6)(7)は異なるリファラである。これは、このアフィリエイトが登録サイト以外のサイトにアフィリエイト広告21を貼り、そこを経由して広告主サイト10にリンクさせたことを示す。これも不正の可能性が高い。尚、チェック用成果情報リストのうち、リファラのようなサイト情報(URL)についてハイパーリンクを設定しておくと、そこをクリックするだけでブラウザが起動してサイトが表示される。したがって、不正が疑わしいサイトについては、その表示部分をクリックしてどのようなサイトかチェックするようにする。
また、例えば(7)のデータのリファラと同じリファラで多数のレコードがあり(広告成功行為が登録されており)、その際のIPアドレスの国情報が海外の人件費の安い国である場合、そのリファラのサイトはアフィリエイト広告収入目当ての不正サイトである可能性が高い。
このように、それぞれの広告成功行為について、IPアドレス、国情報、クッキー情報、アフィリエイトサイトID、登録サイトURL、リファラ等の情報をリストにして表示するようにすると、不正なアフィリエイト広告料の請求であることの根拠に利用することができる。
例えば、(6)や(7)のレコードのリファラが、図15に示すようなアフィリエイト広告21だけのサイトである場合、広告主は、(6)や(7)の広告成功行為に基づく広告料の支払いを拒否する。直接的な理由は、申請されたアフィリエイトサイト20(登録サイト)とは異なるサイトであるとの理由である。
また、複数のレコードについてクッキー情報が同じである場合、2つめ以降のレコードについては、同一人の重複登録であるとしてアフィリエイト広告料の支払いを拒否する。
さらに、IPアドレスの国情報が海外である場合、広告主が日本語サイトであることを根拠にアフィリエイト広告料の支払いを拒否することも考えられる。
どのような事実を根拠にどの程度アフィリエイト広告料の支払いを拒否するかは、仲介業者と広告主との契約や交渉によるが、本実施形態のシステム及び方法によれば、広告主は仲介業者に対して客観的な事実を提示することができ、不正な(根拠のない)アフィリエイト広告料の支払いを拒否することで全体の広告費を抑えることができる。
本実施形態のシステムは、ASP事業者として広告主に対してサービスを提供している状態で、さらに監視業者が監視サービスを提供するものである。本実施形態のシステムは、仲介業者が受け取るアフィリエイト広告料を減らす作用を有するものであり、監視業者は、仲介業者と明らかに対立する関係になる。
仲介業者は、本実施形態のシステムを導入し、サービスを提供することも技術的には可能であるが、仲介業者自らが自己の広告収入を減らすよう行動することは考えられず、現実にはあり得ない。
上述した本実施形態の構成は、アフィリエイトサイトIDが広告主に対しては通知されず、したがって、監視業者も知り得ないことを前提にしている。このため、仲介側成果情報ファイル43と広告主提供用ファイル53とを結合し、図9に示すようなチェック用成果情報リストを作成する。しかしながら、アフィリエイトサイトIDが仲介業者から広告主に通知される場合、この作業を不要とすることも可能である。
即ち、仲介サーバ4がリダイレクトによって閲覧者コンピュータ3をランディングページ12にリンクさせた際、仲介サーバ4は、アフィリエイトサイトIDを広告主サーバ1側に渡すか広告主ページファイルに組み込むようプログラミングしてもらう。そして、第一取得プログラムは、アフィリエイトサイトIDを広告主サーバ1から取得するか、広告主ページファイルから読み取って取得し、IPアドレスやクッキー情報等とともに、アフィリエイトサイトIDを監視サーバ5に送って一次ファイル51に保存させるようにする。保存プログラムは、アフィリエイトサイトIDの情報も二次ファイル52の新レコードに記録する。
また、広告主は、アフィリエイト情報ファイル41の内容のうち自社に関する部分の情報の提供を仲介業者から受ける。この情報には、アフィリエイトサイトIDと登録サイトURLの情報が含まれる。広告主は、これらの情報を監視業者に渡し、監視業者は、広告主毎にこれらのアフィリエイトの情報を保存したデータベースファイル(以下、監視側アフィリエイトファイル)を監視サーバ上に設けておく。そして、前述した提供用プログラムは、アフィリエイトIDを読み込み、その広告主について設けられた監視側アフィリエイトファイルを開き、アフィリエイトDIを検索キーにして監視側アフィリエイトファイルを検索して登録サイトURLの情報を取得する。そして、アフィリエイトサイトIDとともに登録サイトURLの情報を組み込んで、提供用ファイル53を作成するようにする。このようにすると、広告主提供用ファイル53の内容は、図13に示すものと同様になり、仲介側成果情報ファイル43との結合は不要となる。
上記実施形態において、第一取得プログラムや第二取得プログラムが、広告主ページファイルに予め書き込まれた短いスクリプトによって起動され、広告主ページファイルにスクリプトを書き込んで実行されるか、又は監視サーバ5上のプログラムとして実行されるものとなっている。したがって、広告主の側では、広告主ページファイルに短い起動用スクリプトを書き込むだけで実施が可能であり、導入が極めて容易となっている。
また、広告主ページファイルに書き込まれた又は書き込まれるスクリプトは、前述したようにブラウザに対し値を返すものではないので、第一第二の取得プログラムが実行されていることについて閲覧者が気が付くことはない。このため、閲覧者に違和感を生じさせたり、アフィリエイトに警戒感を生じさせたりすることなく、アフィリエイト監視サービスを広告主に提供することができる。
上述したスクリプトを使用する構成の他、第一第二の取得プログラムを全てサーバサイドプログラムとして構成することも可能である。以下、この点について説明する。
第一第二の取得プログラムを全てサーバサイドプログラムとする場合、全て広告主サーバ1上で実行されるプログラムとすることが考えられる。この構成でも本願発明は実施可能であるが、広告主サーバ1へのボリュームの大きなプログラムの実装や大きなボリュームのデータベースファイルの保存を広告主に要請することになる。このため、広告主によってはサービス導入に躊躇してしまうこともあり得る。
この点を解消するには、情報取得のプログラムは広告主サーバ1上のプログラムとしておき、取得した情報を監視サーバ5上のデータベースファイルに保存するようにすることが考えられる。
例えば、Microsoft ASPでは、ServerオブジェクトのExecuteメソッド(Sever.Execute)により、他のサーバ上のプログラムを外部関数として実行することができる。したがって、監視サーバ5に保存用のプログラムを実装しておき、広告主サーバ1上で取得した各情報をserver.executeで監視サーバ5上の保存用のプログラムに渡し、監視サーバ5上のデータベースファイルに保存する構成が採用できる。
広告主サーバ1における情報の取得について説明すると、全ての情報は、閲覧者コンピュータ3からのHTTPリクエストの解析やブラウザへの問い合わせによって取得することができる。Microsoft ASPの場合、閲覧者コンピュータ3のIPアドレスは、
Request.ServerVariables("REMOTE_ADDR")
で取得できる。
また、クッキー情報の読み取りは、
メモリ変数=Request.Cookies(クッキー名)(サブキー名)
で行えるし、新規のクッキー情報の設定は、
Response.Cookies(クッキー名)(サブキー名)=メモリ変数
で行える。クッキー名やサブキー名は、本システム用に適宜設定する。
また、直前閲覧サイト情報については、同様にリファラとすることができ、
メモリ変数 = Request.ServerVariables("HTTP_REFERER")
で取得できる。
成果情報は、広告主サーバ1自らが設定する情報である。
このようにして取得された各情報を、Server.Executeで監視サーバ5上の保存用のプログラムに送り、監視サーバ5上のデータベースファイルに保存する。マイクロソフト社のASP.NETでも、EexecuteURLメソッドで同様のことが行える。リダイレクトのようなサーバ遷移メソッドでブラウザの制御を広告主サーバ1から監視サーバ5にいったん移することでも同様のことが行えるが、この場合、もう一度リダイレクトをして制御を広告主サーバ1に戻す必要がある。
尚、第一第二の取得プログラムを全てサーバサイドプログラムで実現する場合、プログラム終了後のブラウザの制御が、広告主サーバ1に戻っていることが必要である。上述したServer.ExecuteやExecuteURLは、そのようなメソッドとなっている。
また、上記のように第一第二の取得プログラムを全てサーバサイドプログラムとする場合も、実行状況が閲覧者コンピュータ3に表示されないようにすることが好ましい。上記のように監視サーバ5上のプログラムを外部関数として実行する構成であると、実行状況が閲覧者コンピュータ3に表示されないようにすることができるので好適である。
尚、第一第二の取得プログラムの実行状況が閲覧者コンピュータ3に表示されたとしても、それが閲覧者にとって意味不明のコードである場合、表示させても問題が無いこともある。
上記実施形態の説明では、広告成果行為は会員登録であったが、商品購入等の他の行為であっても良い。商品購入の場合、商品購入を確定させるボタン又は商品購入を確認させるボタンが広告主サイト10の特定のページに設けられる。そして、このボタンがクリックされた際又は商品購入の確認ページ(サンクスページ)のウェブページファイルが送信された際に同様に第二取得プログラムが実行されるようにしておけば良い。
また、一つの広告主が複数のサイトを運営している場合もある。したがって、広告主サイトIDとは別に広告主IDを設け、同じ広告主IDについて広告主提供用ファイル53やチェック用成果情報リストを作成して提供する場合もある。
さらに、監視するアフィリエイト広告21としては、バナー広告(イメージを貼り付ける広告)の他、テキスト広告(テキストを貼り付ける広告)等、他のタイプのアフィリエイト広告であっても良い。アフィリエイトという形で提供される全てのタイプの広告が含まれる。
また、上記実施形態において、監視サーバ5を設けず全て広告主サーバ1で構成することも可能である。この場合、第一第二の取得プログラムや保存プログラムが広告主サーバ1に実装され、一次ファイル51や二次ファイル52は、広告主サーバ1上のデータベースファイル又は別のサーバ上のデータベースファイルに保存される。但し、監視サーバ5を設ける方が、前述した通り広告主の負担が軽くなるので、導入が容易である。
尚、閲覧者コンピュータ特定情報としてクッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であったが、ブラウザがクッキーファイルに情報を書き込んでおり、それが使用できる場合には、クッキー情報はシステム付与情報でない場合もある。但し、システム付与情報を生成して付与する構成は、ブラウザに依存せずにクッキー情報を利用することができ、その点で好適である。
実施形態に係る監視システム及び方法が適用されるアフィリエイト広告の仕組みを概略的に示したものである。 図1に示す仲介サーバ4において作成された仲介側成果情報ファイル43の内容を模式的に且つ例示的に示した概略図である。 図3は、不正アフィリエイトの問題について示した概略図である。 第一取得プログラムの概要を示したフローチャートである。 広告主サイト10のランディングページファイルに書き込まれた起動用スクリプトの一例について示した図である。 未登録用スクリプトファイルに書かれたスクリプトの主要部の一例を示した概略図である。 サンクスページに予め書き込まれる、第二取得プログラムの起動用スクリプトの一例を示した図である。 成果情報送信スクリプトファイルの主要部の一例について示した図である。 第一第二の取得プログラムが取得した情報を記録した一次ファイル51の内容の一例を示した概略図である。 実施形態において保存手段を構成する保存プログラムの概略を示すフローチャートである。 図10に示す保存プログラムにより情報が登録された二次ファイル52の内容の一例を示す概略図である。 国情報取得プログラムの概略を示すフローチャートである。 チェック用成果情報リストを例示的に且つ模式的に示した概略図である。 アフィリエイト広告の仕組みについて示した概略図である。 アフィリエイト広告における不正請求の問題について示した概略図である。
符号の説明
1 広告主サーバ1
10 広告主サイト
11 aspファイル
12 ランディングページ
13 会員登録ページ
14 会員登録ボタン
2 アフィリエイトサイトサーバ
20 アフィリエイトサイト
21 アフィリエイト広告
3 閲覧者コンピュータ
31 クッキーファイル
4 仲介サーバ
41 アフィリエイト情報ファイル
42 閲覧状況ファイル
43 仲介側成果情報ファイル
5 監視サーバ
51 一次ファイル
52 二次ファイル
53 広告主提供用ファイル
6 インターネット

Claims (24)

  1. インターネット上のアフィリエイトサイトに設けられたアフィリエイト広告にリンクされている広告主サイトのウェブページと連動し、アフィリエイトサイトを経由した広告主サイトへのアクセスについて監視する監視システムであって、
    アフィリエイトサイトが閲覧者コンピュータにおいて閲覧されている状態でアフィリエイト広告が閲覧者コンピュータがクリックされ、当該アフィリエイト広告にリンクしている広告主サイトのウェブページの送信要求があった際、当該アフィリエイトサイトを識別する情報であるアフィリエイトサイトIDを取得するアフィリエイトサイトID取得手段と、
    当該送信要求があった際、当該閲覧者コンピュータを特定する閲覧者コンピュータ特定情報と、当該広告主サイトを閲覧する直前に閲覧していたウェブサイトのURLである直前閲覧サイト情報とを取得する第一の情報取得手段と、
    前記広告主サイトのウェブページが前記送信要求に応じて当該閲覧者端末に送られて表示されている状態で、当該閲覧者コンピュータにおいて所定の広告成果行為が行われた際、当該広告成果行為についての情報である成果情報を取得する第二の情報取得手段と、
    第一の情報取得手段が取得した前記情報と第二の情報取得手段が取得した前記情報を保存する保存手段と
    を備えており、
    保存手段は、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータの閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とを対応させて保存する手段であり、
    保存手段には、アフィリエイトがアフィリエイトサイトとして使用するサイトであると申請した登録サイトのURLが保存されており、
    各成果情報について、前記閲覧者コンピュータ特定情報と、前記直前閲覧サイト情報と、その広告成果行為が行われた際に取得されたアフィリエイトサイトIDと、当該アフィリエイトサイトIDで識別されるアフィリエイトの登録サイトのURLとをリスト化するリスト化手段が設けられており、各成果情報について、前記直前閲覧サイト情報と登録サイトのURLとが一致するかどうか判断できるようになっていることを特徴とするアフィリエイト広告監視システム。
  2. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であることを特徴とする請求項1記載のアフィリエイト広告監視システム。
  3. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、IPアドレスであることを特徴とする請求項1記載のアフィリエイト広告監視システム。
  4. 前記第一の情報取得手段が取得したIPアドレスである前記閲覧者コンピュータ特定情報に従い、そのIPアドレスの国籍情報を取得する国籍情報取得手段を備えており、前記保存手段は、取得した国籍情報を各成果情報に対応させて保存する手段となっていることを特徴とする請求項3記載のアフィリエイト広告監視システム。
  5. 前記第一情報取得手段は、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムによって構成されており、第一情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されるものであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のアフィリエイト広告監視システム。
  6. 前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、第一取得プログラムを実行する第一実行用プログラムが書き込まれており、
    第一取得プログラムは、前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるプログラムであるか、又は前記監視サーバ上で実行されるプログラムであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のアフィリエイト広告監視システム。
  7. 前記第一情報取得手段は、前記第一取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであることを特徴とする請求項5又は6記載のアフィリエイト広告監視システム。
  8. 前記クッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
    前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのためのシステム付与情報を生成し、クッキーファイルに記録して当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するシステム付与情報生成保存手段を備えていることを特徴とする請求項2記載のアフィリエイト広告監視システム。
  9. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であって、このクッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
    前記第一取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのクッキーファイルにアクセスし、システム付与情報が記録されていない場合には、システム付与情報を生成してクッキーファイルに記録し、当該閲覧者コンピュータの保存部に保存するものであることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載のアフィリエイト広告監視システム。
  10. 前記第二情報取得手段は、前記成果情報を取得する第二取得プログラムによって構成されており、第二情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されるものであることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のアフィリエイト広告監視システム。
  11. 前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記成果情報を取得する第二取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、第二取得プログラムを実行する第二実行用プログラムが書き込まれており、
    第二取得プログラムは、前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるプログラムであるか、又は前記監視サーバ上で実行されるプログラムであることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のアフィリエイト広告監視システム。
  12. 前記第二情報取得手段は、前記第二取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであることを特徴とする請求項10又は11乃記載のアフィリエイト広告監視システム。
  13. インターネット上のアフィリエイトサイトに設けられたアフィリエイト広告にリンクされている広告主サイトのウェブページと連動し、アフィリエイトサイトを経由した広告主サイトへのアクセスについて監視する監視方法であって、
    アフィリエイトサイトが閲覧者コンピュータにおいて閲覧されている状態でアフィリエイト広告が閲覧者コンピュータがクリックされ、当該アフィリエイト広告にリンクしている広告主サイトのウェブページの送信要求があった際、当該アフィリエイトサイトを識別する情報であるアフィリエイトサイトIDをアフィリエイトサイトID取得手段が取得するステップと、
    当該送信要求があった際、当該閲覧者コンピュータを特定する閲覧者コンピュータ特定情報と、当該広告主サイトを閲覧する直前に閲覧していたウェブサイトのURLである直前閲覧サイト情報とを第一の情報取得手段が取得するステップと、
    前記広告主サイトのウェブページが前記送信要求に応じて当該閲覧者端末に送られて表示されている状態で、当該閲覧者コンピュータにおいて所定の広告成果行為が行われた際、当該広告成果行為についての情報である成果情報を第二の情報取得手段が取得するステップと、
    第一の情報取得手段が取得した前記情報と第二の情報取得手段が取得した前記情報を保存手段が保存する保存ステップと
    アフィリエイトがアフィリエイトサイトとして使用するサイトであると申請した登録サイトのURLを保存手段に保存するステップと
    を備えており、
    保存手段が行う保存ステップは、各成果情報について、その広告成果行為が行われた閲覧者コンピュータの閲覧者コンピュータ特定情報と、その広告成果行為が行われた際の直前閲覧サイト情報とを対応させて保存するステップであり、
    各成果情報について、前記閲覧者コンピュータ特定情報と、前記直前閲覧サイト情報と、その広告成果行為が行われた際に取得されたアフィリエイトサイトIDと、当該アフィリエイトサイトIDで識別されるアフィリエイトの登録サイトのURLとをリスト化手段によりリスト化するステップを有しており、各成果情報について、前記直前閲覧サイトと登録サイトのURLとが一致するかどうか判断できるようにすることを特徴とするアフィリエイト広告監視方法。
  14. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であることを特徴とする請求項13記載のアフィリエイト広告監視方法。
  15. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、IPアドレスであることを特徴とする請求項13記載のアフィリエイト広告監視方法。
  16. 前記第一の情報取得手段が取得したIPアドレスである前記閲覧者コンピュータ特定情報に従い、そのIPアドレスの国籍情報を国籍情報取得手段が取得するステップを備えており、前記保存ステップは、取得した国籍情報を各成果情報に対応させて保存するステップとなっていることを特徴とする請求項15記載のアフィリエイト広告監視方法。
  17. 前記第一情報取得手段は、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムによって構成されており、第一情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれており、
    前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって第一取得プログラムが実行されることで前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報が取得されることを特徴とする請求項13乃至16いずれかに記載のアフィリエイト広告監視方法。
  18. 前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記閲覧者コンピュータ特定情報と前記直前閲覧サイト情報とを取得する第一取得プログラムが実装されており、
    前記広告主サイトのウェブページには、第一取得プログラムを実行する第一実行用プログラムが書き込まれており、
    第一取得プログラムが前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるか、又は第一取得プログラムが前記監視サーバ上で実行されることを特徴とする請求項13乃至16いずれかに記載のアフィリエイト広告監視方法。
  19. 前記第一情報取得手段は、前記第一取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであることを特徴とする請求項17又は18記載のアフィリエイト広告監視方法。
  20. 前記クッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
    前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、システム付与情報生成保存手段が当該閲覧者コンピュータのためのシステム付与情報を生成し、クッキーファイルに記録して当該閲覧者コンピュータの保存部に保存することを特徴とする請求項14記載のアフィリエイト広告監視方法。
  21. 前記閲覧者コンピュータ特定情報は、閲覧者コンピュータの保存部に保存されるクッキーファイルに記録される情報であるクッキー情報であって、このクッキー情報は、システムが独自に付与するシステム付与情報であり、
    前記第一取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページの送信要求があり、この送信要求に応じて当該広告主サイトのウェブページが当該閲覧者コンピュータに送られた際、当該閲覧者コンピュータのクッキーファイルにアクセスし、システム付与情報が記録されていない場合には、システム付与情報を生成してクッキーファイルに記録し、当該閲覧者コンピュータの保存部に保存することを特徴とする請求項17乃至19いずれかに記載のアフィリエイト広告監視方法。
  22. 前記第二情報取得手段は、前記成果情報を取得する第二取得プログラムによって構成されており、第二情報取得プログラムは、前記広告主サイトのウェブページに書き込まれていて、前記閲覧者コンピュータにインストールされたブラウザによって実行されることを特徴とする請求項13乃至21いずれかに記載のアフィリエイト広告監視方法。
  23. 前記広告主サイトのウェブページを経由して前記閲覧者コンピュータがアクセス可能な監視サーバが設けられており、この監視サーバには、前記成果情報を取得する第二取得プログラムが実装されており、前記広告主サイトのウェブページには、第二取得プログラムを実行する第二実行用プログラムが書き込まれており、
    第二取得プログラムが前記閲覧者コンピュータにダウンロードされて前記閲覧者コンピュータ上で実行されるか、又は第二取得プログラムが前記監視サーバ上で実行されることを特徴とする請求項13乃至21いずれかに記載のアフィリエイト広告監視方法。
  24. 前記第二情報取得手段は、前記第二取得プログラムが実行されていることを前記閲覧者コンピュータのブラウザが表示しないようにするものであることを特徴とする請求項22又は23記載のアフィリエイト広告監視方法。
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