JP5240296B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は光の透過と反射とを切り換える光スイッチに関する。
光通信の分野では、電気光学効果を持つ結晶(電気光学結晶)に電圧を印加して屈折率を変化させることで、光のスイッチングを行う光スイッチが知られている。
このような光スイッチのうち、導波路型の光スイッチとしては、2本の導波路の近接効果を利用した方向結合型光スイッチ、あるいは外部から導波路間に電圧を印加することで、各導波路を伝播する光の間に位相差を発生させ、それらの光の干渉を利用するマッハツエンダ干渉器型光スイッチが提案されている。これら導波路型の光スイッチでは、屈折率を高速に変化させることができるため高速なスイッチングが可能である。
また、上記と異なる方式として、例えば特許第2666805号公報(以下、特許文献1と称す)に記載されたブラッグ効果を利用する光スイッチがある。
図1は、背景技術の光スイッチの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、背景技術の光スイッチは、電気光学効果を有する非線形光学物質(電気光学結晶)から成る光導波路層2と、この光導波路層2内に設けられた第1の電極群11および第2の電極群12とを有する構成である。
第1の電極群11および第2の電極群12は、光導波路層2の厚さ方向に延伸する複数の板状の電極1から構成されている。第1の電極群11および第2の電極群12の各電極は、光導波路層2の厚さ方向と交差する面の断面が櫛形状となるように、一定の間隔で交互に配置されている。
図1の光スイッチでは、第1の電極群11と第2の電極群12との間に電圧を印加することで、光導波路層2の非線形光学物質に周期的な屈折率変化が生じる。この周期的な屈折率変化を生じた部分が回折格子として機能し、入射光がブラッグ反射される。一方、第1および第2の電極群への電圧印加を停止すると、回折格子としての機能はなくなるので、入射光は板電極間の領域を透過する。
上述した光スイッチを光通信などで使用する場合、オン時とオフ時の透過光の強度の差を示す消光比はおよそ10:1程度であればよい。しかしながら、光スイッチを、例えば画像表示装置の光変調器として使用する場合、輝度やコントラスト比を向上させるために、消光比がさらに高い光スイッチが望まれる。
また、画像表示装置等に使用する光スイッチには、高い光損傷耐性を持つことも望まれる。画像表示装置の光スイッチとしては数十〜数百mW以上の光を変調する必要がある。従来から光通信等で用いられてきた上記導波路型の光スイッチは、一般的に導波路の大きさが数μmである。このような導波路型光スイッチでは単位体積あたりに照射される光強度が高くなるため、非線形光学結晶内などでの光損傷が生じやすくなり、画像表示装置の光スイッチとして使用するのは困難である。
また、電気光学結晶に電界を印加して屈折率を変化させる場合、該屈折率の変化は結晶の温度に依存する。屈折率の変化の大きさが温度によって変動すると、光スイッチの出力光の強度も変化する。したがって、光スイッチの動作を安定させるためには、電気光学結晶内の屈折率変化が生じる領域の温度を適正な範囲で維持する必要がある。
上記特許文献1に記載された光スイッチでは、電気光学結晶の屈折率変化の温度依存性を考慮した構造になっていない。そのため、例えば第1及び第2の電極群に光が照射されることで該第1及び第2の電極群の温度が上昇すると、印加電圧に対する屈折率も変化し、回折格子で反射できる光の波長や回折格子で反射した光の方向が安定しなくなる等、設置環境や周囲の温度によって光スイッチの動作が不安定になる場合がある。
特許第2666805号公報
そこで本発明は、より高い消光比と高い光損傷耐性、高い温度安定性が得られ、小型で高速動作・低消費電力動作が可能な光スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の光スイッチは、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部と、
前記電極部と平行な前記電気光学結晶の少なくとも一つの端面に形成された、前記電気光学結晶よりも誘電率が低い絶縁体から成る絶縁体層と、
前記絶縁体層と接触するように形成された、前記電極部の温度を制御する、または前記電極部で発生する熱を放熱するための温度制御素子と、
を有する。
または、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に設けられた、電気光学結晶に電界を印加するための複数の電極から成る電極部と、
光が入射される光入射面と、透過光が出射される光出射面または反射光が出射される光射出面の少なくともいずれか一方とに、それぞれ形成された反射防止膜と、
を有し、
前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された構成である。
または、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部を有し、
光が入射される光入射面と、透過光が出射される光出射面または反射光が出射される光射出面の少なくともいずれか一方とに、それぞれ反射防止膜が形成された構成である。
または、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に設けられた、電気光学結晶に電界を印加するための複数の電極から成る電極部と、
光が入射される光入射面と、透過光が出射される光出射面または反射光が出射される光射出面の少なくともいずれか一方とに、それぞれ形成された反射防止膜と、
を有し、
前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された構成である。
または、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部と、
前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高く、かつ誘電率が低い、前記電極部と少なくともその一部が接触するように形成された絶縁部と、
前記絶縁部の端部に形成された、前記電極部で発生した熱を放熱または前記電極部の温度を制御するための温度制御部と、
を有する。
または、電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
前記電気光学結晶内に設けられた、電気光学結晶に電界を印加するための複数の電極から成る電極部と、
前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高く、誘電率が低い、前記電極部と少なくともその一部が接触するように形成された絶縁部と、
前記絶縁部の端部に形成された、前記電極部で発生した熱を放熱または前記電極部の温度を制御するための温度制御部と、
を有し、
前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された構成である。
図1は、背景技術の光スイッチの構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の光スイッチの一構成例を示す斜視図である。 図3は、図2に示した光スイッチの動作原理を示す模式図である。 図4は、第1の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図4(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図4(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図5は、第2の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図5(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図5(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図6は、第2の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図6(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図6(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図7は、第3の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図7(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図8は、第3の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図8(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図9は、第4の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図9(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図10は、第4の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図10(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図11は、第5の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図11(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図12は、第6の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図12(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図13は、第7の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図13(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。 図14は、第8の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。 図15は、第9の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。 図16は、第10の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。 図17は、第10の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。 図18は、本発明の光スイッチを備える画像表示装置の一構成例を示す模式図である。 図19は、本発明の光スイッチを備える画像形成装置の一構成例を示す模式図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
上述したように特許文献1に記載された光スイッチは、屈折率変化で誘起された回折格子によって入射光の透過および回折を制御する。このような回折格子により入射光の透過および反射を制御する構成ではなく、電圧を印加することで電極近傍の電気光学結晶の屈折率を変化させて各電極を包含する屈折率変化部を形成し、該屈折率変化部により入射光の透過および反射を制御する光スイッチがある。図2は、この光スイッチの構成を示す斜視図である。
図2に示す光スイッチは、電気光学結晶104内に複数の棒状の電極105が比較的狭い間隔で配置され、隣接する電極105どうしの極性が異なるように各電極105に外部電源107から電圧が印加される。光は、直線上に配置された複数の電極105で構成される電極部106の法線方向に対して斜めに入射される。電極部106は、面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極105によって構成され、これら複数の電極106は、同じ膜厚を有し、平行かつ等間隔に配置されている。また、これら複数の電極105には、隣接する電極の極性が互いに異なるように電圧が印加される。
電極部106に電圧を印加していない場合、図3(a)に示すように、電極部106近傍の電気光学結晶104では屈折率変化が起きないため、入射光101は電極部106を透過して外部へ出射される(透過光)。一方、電極部106に電圧を印加すると、図3(b)に示すように各電極105間に電界が発生することで電極部106近傍の電気光学結晶104の屈折率が変化し、屈折率変化部108が形成される。このとき、屈折率変化部108は、複数の電極105全体を覆うように形成され、かつ屈折率界面がほぼ平坦に形成される。これにより臨界角以上の入射角を持つ入射光が屈折率変化部108で全反射し、反射光となって外部へ出射される。
したがって、図2に示す光スイッチでは、電極部106に電圧を印加するか否かによって光の出射面を切り換えることが可能であり、このことにより光のスイッチングが可能になる。
さらに、図2に示す光スイッチは、導波路構造を形成する必要がない、電気光学結晶104内を光が透過するバルク型の光スイッチである。そのため、単位体積あたりに照射される光の強度を下げることが可能であり、導波路型の光スイッチよりも光損傷耐性を向上させることができる。したがって、導波路型の光スイッチよりも比較的大きな口径(数十〜数百μm径)の光ビームをスイッチングできる。
さらに、図2に示す光スイッチは、複数の電極105の間隔が数μm〜数十μm程度の等間隔であり、各電極105が比較的狭い間隔で配置されているため、比較的小さな印加電圧で電極105間の電気光学結晶に強い電界を生じさせて屈折率変化部を発生させることができる。したがって、電極部106に印加する電圧を低くすることが可能となる。また、複数の電極105の断面積が比較的小さく構成されているので、板電極を用いている特許文献1に記載された光スイッチよりも、電極間容量も小さくすることが可能になる。
ここで、高速動作時の消費電力は、印加電圧の2乗と電極間容量に比例するため、印加電圧と電極間容量を減らすことで、特許文献1に記載された光スイッチと比較しても消費電力を低減できる。さらに、動作周波数帯域は、電極間容量に反比例するため、電極間容量を減らすことで、動作周波数帯域を拡大できる。すなわち、特許文献1に記載された光スイッチと比較しても、スイッチ動作を高速化できる。
なお、図2は、複数の電極105が入射光の進行方向に対してそれぞれ直交するように配置された構成例を示しているが、各電極105は入射光の進行方向とそれぞれ同じ方向となるように配置されていてもよい。
以下、上記の光スイッチを基に、本発明について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図4は、第1の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図4(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図4(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
第1の実施の形態の光スイッチは、図2に示した光スイッチの電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面に絶縁体層110を介して温度制御素子111が形成された構成である。なお、図4(a)〜(c)は、複数の電極105が入射光の進行方向とそれぞれ同じ方向となるように配置された構成例を示している。
上述したように、電気光学結晶104に電界を印加して屈折率を変化させる場合、該屈折率の変化は結晶の温度に依存する。屈折率の変化の大きさが温度によって変動すると、光スイッチの出力光の強度も変化する。したがって、光スイッチの動作を安定させるためには、電気光学結晶104内の屈折率変化が生じる領域の温度を適正な範囲内に維持しておく必要がある。
図2に示した光スイッチは、入射光の光路上に電極部106が在り、該電極部106に光が照射されることで温度が上昇しやすい構造である。電極部106の温度上昇によって電極部106周囲の電気光学結晶104の温度が変化すると、印加電圧に対応する屈折率も変化し、屈折率変化部108の屈折率界面の平坦性を維持するのが困難になる。そのため、図2に示した光スイッチでは、電極部106およびその近傍の電気光学結晶104の温度を一定に保つことが望ましい。
そこで、第1の実施の形態の光スイッチでは、温度変化による特性変動が最も大きい入射光の光路上にある電極部106に最も近い電気光学結晶104の端面に温度制御素子111を設ける。
温度制御素子111には、電極部106の温度を制御するためのペルチェ素子等の熱電変換素子、または電極部106で発生した熱を放熱するためのヒートシンク等の放熱素子が用いられる。
温度制御素子111に熱電変換素子を用いる場合、光スイッチには、電極部106及び屈折率変化部108を含む電極形成領域の温度を検出するための温度センサが貼付される。
熱電変換素子は、不図示の電流源から電流を供給することで発熱する。熱電変換素子が発熱すると、その熱エネルギーによって絶縁体層110が加熱され、電極形成領域の温度が上昇する。また、熱電変換素子には、接触する部位から熱エネルギーを吸収する吸熱作用を備えているものもある。例えば、上記ペルチェ素子は、直流電流を流すと、一方の面が発熱し、他方の面で吸熱する。また、ペルチェ素子は、流れる電流の向きを反転させると、吸熱する面と発熱する面とが逆転する。そのため、熱電変換素子にペルチェ素子を用いることで電極形成領域の加熱および冷却が可能になる。
温度センサは、電極形成領域と温度の関係が分かる部位(例えば熱抵抗が分かっている部位)に貼付する。これにより温度センサで検出した値に基づいて電極形成領域の温度を推定できる。
電極形成領域の温度を制御する場合、温度センサを貼付した部位と電極形成領域との温度関係に基づいて温度センサの検出値に所定のしきい値を設定し、温度センサの検出値がしきい値未満の場合は熱電変換素子により絶縁体層110を介して電極形成領域を加熱し、温度センサの検出値がしきい値以上の場合は熱電変換素子により絶縁体層110を介して電極形成領域を冷却する。このような処理により電極形成領域の温度を所定の温度範囲内に維持できる。
なお、電極形成領域の温度を精度よく制御する必要がない場合は、高強度の光が照射されることで発生した電極部106の熱を効率よく外部へ逃がすために、温度制御素子111にはヒートシンク等の放熱素子を用いればよい。
ところで、電極形成領域の温度を制御する場合、温度制御素子111は電極部106に対してより近い位置に設けることがのぞましい。そのため、温度制御素子111は、電極部106と平行な電気光学結晶104の端面に直接形成する構成も考えられる。
しかしながら、そのような構成は、誘電率が高い電気光学結晶104を電極部106と導電体であるヒートシンクやペルチェ素子から成る温度制御素子111とによって挟む構造となるため、電極部106と温度制御素子111とによってコンデンサが形成されてしまう。そのため、このコンデンサの容量成分によって光スイッチの動作速度(帯域)が制限される。
そこで、本実施形態では、電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁体から成る絶縁体層110を電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面に形成し、該絶縁体層110と接触するように温度制御素子111を形成する。これにより、容量成分を増大させることなく電極部106により近い位置で電極部106の温度を制御できる、または電極部106で発生した熱を放熱することが可能になる。さらに、絶縁体層110に熱伝導率が高い材料を用いれば、効率的に温度を制御することが可能となる。
なお、絶縁体層110には、SiOやSiN等を用いてもよく、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用いてもよい。絶縁体層110にSiOやSiN等を用いると、既存の半導体装置の製造設備を用いて絶縁体層110を形成できる。
一方、絶縁体層110に、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用いると、該絶縁体層110が光を吸収する光吸収層としても作用するため、絶縁体層110によって電気光学結晶104の端面から出射される光が吸収される。そのため、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比が向上する効果も得られる。
本実施形態の光スイッチによれば、温度変化による特性変動が最も大きい電極部106に最も近い、電極部106と平行な電気光学結晶の端面に温度制御素子111を設けているため、電極部106付近の温度を、均一に、かつ効率よく制御できる、または電極部106付近の熱を、均一に、かつ効率よく放熱することができる。そのため、屈折率変化部108の温度変動に対して反射光の方向が安定し、光スイッチの動作が安定する。
また、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が過大に上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性が向上する。
また、電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成するため、容量成分の増加が少なくて済み、光スイッチの動作速度(帯域)の制限が緩和される。
さらに、ヒートシンクやペルチェ素子等から成る温度制御素子111で電気光学結晶104の端面を覆うため、衝撃等に対する光スイッチの耐久性も向上する。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図5(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図5(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。図6は、第2の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図6(a)に示した光スイッチのA−A線断面図、同図(c)は図6(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
図5(a)〜(c)に示すように、第2の実施の形態の光スイッチは、図2に示した光スイッチの電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面および上方端面にそれぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111が形成された構成である。絶縁体層110および温度制御素子111には、第1の実施の形態と同様の材料を用いることができる。
このように、電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面および上方端面にそれぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成すれば、電極部106近傍の温度を第1の実施の形態の光スイッチよりも安定させることができる。
なお、第2の実施の形態の光スイッチでは、図6(a)〜(c)に示すように、光スイッチの光入射面および光出射面を除く電気光学結晶104の全ての端面に、それぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成してもよい。
図6(a)〜(c)に示すように、光スイッチの光入射面および光出射面を除く電気光学結晶104の全ての端面にそれぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成することで、電極部106近傍の温度を図5(a)〜(c)に示した光スイッチよりもさらに安定させることができる。
また、絶縁体層110で光入射面および電極部106を透過した光の光出射面を除く電気光学結晶104の全ての端面を覆うことで、第1の実施の形態よりも、さらに電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が過大に上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性も向上する。
特に、絶縁体層110として、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用い、この絶縁体層110を、例えば反射光が出射される光出射面にも形成すれば、これらの絶縁体層110が光吸収層としても作用するため、光出射面における不要な光の反射が低減する。そのため、例えば透過光を光スイッチからの出力光として利用する場合、反射光の出射面に絶縁体層110を形成していれば、絶縁体層110で射出された光が吸収されるため、電気光学結晶内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比が向上する。なお、この効果は、光出射面に周知の反射防止膜を成膜した後に絶縁体層110を形成すれば、さらに高めることができる。
また、温度制御用のヒートシンクまたはペルチェ素子から成る温度制御素子111で光入射面および電極部を透過した光の光出射面を除く電気光学結晶104の全ての端面を覆うことで、第1の実施の形態よりも衝撃等に対する光スイッチの耐久性が向上する。
また、温度制御素子111で電気光学結晶104のほとんどの端面を覆うことで、温度制御素子111が電磁シールドの効果も持つ。したがって、高周波ノイズ等による光スイッチの誤動作も低減する。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図7(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
図7(a),(b)に示すように、第3の実施の形態の光スイッチは、入射光の光路上に複数段(図7(a),(b)では2段を例示)の電極部106が配置された構成である。各電極部106は、複数の電極105によって構成される電極面が互いに平行となるように配設されている。
図7(a),(b)に示すような光スイッチでは、入射光が最初に到達する電極部106で該入射光を反射させ、該電極部106で反射されることなく透過した光を後段の電極部106でさらに反射させれば、各電極部106で反射されることなく透過して光出射面から出射される光の強度を低減できる。そのため、図7(a),(b)に示すような複数の電極部106を備える光スイッチは、第1の実施の形態の光スイッチよりも消光比を高めることができる。
第3の実施の形態は、この複数の電極部106を備える光スイッチの電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面または上方端面に、絶縁体層110を介して温度制御素子111が形成された構成である。絶縁体層110および温度制御素子111には、第1の実施の形態と同様の材料を用いることができる。
このような構成でも、第1の実施の形態と同様に、光スイッチの電極部106近傍の温度を安定させることができるため、光スイッチの動作が安定し、また信頼性も向上する。
また、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。
また、電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成するため、容量成分の増加が少なくて済み、光スイッチの動作速度(帯域)の制限が緩和される。
さらに、ヒートシンクやペルチェ素子等から成る温度制御素子111により電気光学結晶104の端面を覆うため、衝撃等に対する光スイッチの耐久性も向上する。
なお、図7(a),(b)は、各電極部106に対応して電気光学結晶104の下方端面または上方端面に絶縁体層110を介して温度制御素子111が形成された構成例を示しているが、図8(a),(b)に示すように、各電極部106と平行な電気光学結晶104の下方端面および上方端面それぞれに絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成してもよい。
さらに、図7(a),(b)に示した入射光の光路上に複数の電極部106が配置される構成でも、図6(a)〜(c)に示した光スイッチ(第2の実施の形態)と同様に、光スイッチの光入射面および光出射面を除く電気光学結晶104の全ての端面に、それぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成してもよい。
このように光入射面および光出射面を除く電気光学結晶104の端面を、それぞれ絶縁体層110を介して温度制御素子111で覆えば、衝撃等に対する光スイッチの耐久性が向上すると共に、高周波ノイズ等による光スイッチの誤動作も低減する。
特に、絶縁体層110として、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用い、この絶縁体層110を、例えば反射光が出射される光出射面にも形成すれば、これらの絶縁体層110が光吸収層としても作用するため、光出射面における不要な光の反射が低減する。そのため、例えば透過光を光スイッチからの出力光として利用する場合、反射光の出射面に絶縁体層110を形成していれば、絶縁体層110で射出された光が吸収されるため、電気光学結晶内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比が向上する。なお、この効果は、光出射面に周知の反射防止膜を成膜した後に絶縁体層110を形成すれば、さらに高めることができる。
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図9(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
第4の実施の形態の光スイッチは、図2に示した光スイッチの光が入射される光入射面204および透過光が出射される光出射面205にそれぞれ反射防止膜(Anti Reflection Coat)210が成膜された構成である。
反射防止膜210は、所要の波長光に対して反射防止効果を備えていれば、材料、膜厚、膜構成(単層膜であるか多層膜であるか)等はどのようなものでもよく、周知の技術を利用して成膜すればよい。
このように光スイッチの光入射面204および透過光が出射される光出射面205にそれぞれ反射防止膜210を施すことで、これら光入射面204および光出射面205における不要な反射光が低減する。そのため、例えば透過光を光スイッチからの光出力として利用する場合、透過光の利用効率が上昇するため、光スイッチの消光比が向上する。
また、第4の実施の形態の光スイッチは、反射光が出射される光出射面206にも反射防止膜210が成膜された構成であってもよい。なお、図9(a),(b)には、光出射面205、206にそれぞれ反射防止膜210を形成した構成例を示している。
反射光が出射される光出射面206にも反射防止膜210を施すことで、光出射面206における不要な反射光が低減する。そのため、例えば透過光を光スイッチからの光スイッチとして利用する場合、光出射面206から外部へ光が出射されやすくなるため、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比が向上する。
以上の説明では、透過光を光スイッチからの光出力として利用する例を示したが、反射光を光スイッチからの光スイッチとして利用することも可能である。
光の反射は、光スイッチの動作時、光が通過する光入射面204や光出射面205,206で最も多く発生するため、光入射面204および2つの光出射面205,206にそれぞれ反射防止膜210を成膜すれば、最も少ない材料で、最も効果的に迷光を低減できる。
なお、反射防止膜210は、光入射面204および光出射面205,206だけでなく、電気光学結晶104の他の端面にも成膜してよい。その場合、光入射面204および光出射面205,206以外の端面における反射も低減して電気光学結晶104内の迷光がより減少するため、光スイッチの消光比をさらに向上させることができる。
ところで、図2や図9(a),(b)に示した光スイッチでは、電極部106に電圧を印加するか否かによって光の出射面を切り換える構成であるため、出射光をオン/オフしたい場合は、2つの出射光のいずれか一方を、例えば外部に設けた光吸収体等によって消光する必要がある。
本実施形態の光スイッチでは、図10(a),(b)に示すように、使用しない光が出射される面、例えば電極部106で反射した光(反射光)が到達する光出射面206に光吸収層300を形成してもよい。光吸収層300には、例えばグラファイトシート等の光を吸収しやすい材料を用いればよい。
このような光出射面に光吸収層300を備える構成では、光スイッチの外部に光吸収体を設ける必要がなくなるため、光モジュール等に容易に組み込むことができる。また、光モジュール等に光吸収体が不要になることで、本実施形態の光スイッチを含む装置全体の小型化が可能になる。
なお、光吸収層300は、光出射面205または206のいずれか一方だけでなく、光入射面204を除く電気光学結晶104の他の端面にも成膜してもよい。その場合、電極部106における光の散乱などによって光入射面204および光出射面205,206以外の端面に到達し、結晶外に出射される光が光吸収層で吸収されるため、電気光学結晶104内の迷光がより減少する。そのため、光スイッチの消光比をさらに向上させることができる。さらに、結晶外部に光吸収材を設ける必要もなくなるため、光スイッチ素子の小型化が容易となり、装置への組み込みも容易となる。
また、光吸収層300に、グラファイトシートやシリコーン等の熱伝導率が高い材料を用い、該光吸収層300にペルチェ素子等の温度制御素子を取り付ければ、電気光学結晶104の温度を効果的に制御することも可能である。
次に本実施形態を光スイッチに実際に適用する場合にどの程度の効果が得られるかについて説明する。
以下では、図2に示した透過光を光スイッチの光出力とする場合で考える。
光スイッチの光入射面204および透過光の光出射面205にそれぞれ反射防止膜210を成膜していない場合、これらの端面では約5%程度の反射が存在する。したがって、入射光の強度の70%を透過させる電極部106を形成した場合、光スイッチの光の利用効率は63%程度になる。
一方、本実施形態の光スイッチでは、光入射面204および透過光の光出射面205に反射防止膜210を成膜することで、これらの端面における反射を約1%程度に抑制できる。そのため、本実施形態の光スイッチの光の利用効率が68%以上になる。
(第5の実施の形態)
図11は、第5の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図11(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
図11(a),(b)に示すように、第5の実施の形態の光スイッチは、入射光の光路上に複数段(図11(a),(b)では2段を例示)の電極部106が配置される構成である。
図11(a),(b)に示す光スイッチでは、入射光が最初に到達する電極部106で該入射光を反射させ、該電極部106で反射されることなく透過した光を後段の電極部106でさらに反射させれば、各電極部106で反射されることなく透過して光出射面205から出射される光の強度を低減できる。そのため、図11(a),(b)に示すような複数段の電極部106を備える光スイッチは、図1に示した光スイッチよりも消光比を高めることができる。
第5の実施の形態は、この複数段の電極部106を備える光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207にそれぞれ反射防止膜210が成膜された構成である。
このような構成でも、光入射面204および光出射面205,206,207における不要な反射が低減して、透過光の利用効率が増加し、さらにこれらの端面における反射光が外部に出射されやすくなるため、電気光学結晶内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比をさらに向上させることができる。
なお、第5の実施の形態の光スイッチにおいても、第4の実施の形態と同様に、反射防止膜は、光入射面204および光出射面205,206,207だけでなく、電気光学結晶104の他の端面にも成膜してよい。その場合、光入射面204および光出射面205,206,207以外の端面での反射も低減して電気光学結晶104内における迷光がより減少するため、光スイッチの消光比がさらに向上する。
また、第5の実施の形態の光スイッチにおいても、第4の実施の形態と同様に、使用しない光が出射される面、例えば各電極部106で反射した光(反射光)が到達する光出射面206,207に光吸収層300をそれぞれ形成してもよい。なお、図11(a),(b)は、光出射面206,207にそれぞれ光吸収層300が形成された構成例を示している。このような構成では、光スイッチの外部に光吸収体を設ける必要がなくなるため、光モジュール等に容易に組み込むことができる。また、光モジュール等に光吸収体が不要になることで、本実施形態の光スイッチを含む装置全体の小型化が可能である。
また、第5の実施の形態の光スイッチにおいても、第4の実施の形態と同様に、光吸収層300に、グラファイトシートやシリコーン等の熱伝導率が高い材料を用い、該光吸収層300にペルチェ素子等の温度制御素子を取り付ければ、電気光学結晶104の温度を効果的に制御することが可能である。
(第6の実施の形態)
図12は、第6の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図12(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
図12(a),(b)に示すように、第6の実施の形態の光スイッチは、第5の実施の形態の光スイッチと同様に、入射光の光路上に複数段の電極部106が(図12(a),(b)では2段を例示)配置された構成である。
第6の実施の形態の光スイッチは、この複数段の電極部106を備える光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207にそれぞれ反射防止膜210が成膜されると共に、光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ反射防止膜及び光吸収層300が形成された構成である。
なお、第6の実施の形態の光スイッチは、第4の実施の形態及び第5の実施の形態と同様に、使用しない光が出射される面、例えば各電極部106で反射した光(反射光)が到達する光出射面206,207にも光吸収層300を形成してもよい。図12(a),(b)は、光出射面206,207にも光吸収層300が形成された構成例を示している。
また、図12(a),(b)は、第5の実施の形態で示した入射光の光路上に複数段の電極部106が配置された光スイッチを例示しているが、第4の実施の形態で示した入射光の光路上に1つの電極部106が配置された光スイッチの場合も、光入射面204および光出射面205を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ光吸収層300を形成してもよい。
このように、光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ反射防止膜210及び光吸収層300を備えることで、散乱等によって電気光学結晶104に到達した光が結晶外部に出射されやすくなり、さらに出射された光が光吸収層300によって吸収されるため、電気光学結晶104内の迷光をさらに低減できる。したがって、第6の実施の形態の光スイッチは、第4の実施の形態や第5の実施の形態の光スイッチよりも消光比をさらに向上させることができる。
なお、光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ反射防止膜210または光吸収層300のいずれか一方のみを形成した場合でも迷光低減の効果は得られるが、反射防止膜210及び光吸収層300を共に形成するのが最も効果的であり、光スイッチの消光比を最も向上させることができる。
また、第6の実施の形態の光スイッチにおいても、第4および第5の実施の形態と同様に、光吸収層300に、グラファイトシートやシリコーン等の熱伝導率が高い材料を用い、該光吸収層300にペルチェ素子等の温度制御素子を取り付ければ、電気光学結晶104の温度を効果的に制御することが可能である。
(第7の実施の形態)
図13は、第7の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は図13(a)に示した光スイッチのB−B線断面図である。
図13(a),(b)に示すように、第7の実施の形態の光スイッチは、第5、第6の実施の形態の光スイッチと同様に、入射光の光路上に複数段の電極部106が(図13(a),(b)では2段を例示)配置された構成である。
第7の実施の形態の光スイッチは、第6の実施の形態の光スイッチと同様に、この複数段の電極部106を備える光スイッチであり、光入射面204および光出射面205,206,207にそれぞれ反射防止膜210が成膜されると共に、光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面、特に電極部と平行な電気光学結晶の端面に、それぞれ反射防止膜210および光吸収層300が形成された構成である。
光吸収層300は、電気光学結晶よりも誘電率が低い絶縁体で形成され、その光吸収層300と接触するように電極部105の温度を制御する、または電極部105で発生する熱を放熱するための温度制御素子111が形成されている。
なお、第4の実施の形態及び第5の実施の形態と同様に、使用しない光が出射される面、例えば各電極部106で反射した光(反射光)が到達する光出射面206,207にも光吸収層300を形成してもよい。図13(a),(b)は、光出射面206,207にも光吸収層300が形成された構成例を示している。
このように、光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ反射防止膜210および光吸収層300を備えることで、散乱等によって電気光学結晶104の各端面に到達した光が結晶外部に出射されやすくなり、さらに出射された光が光吸収層300によって吸収されるため、電気光学結晶104内の迷光をさらに低減できる。したがって、光スイッチの消光比を向上させることができる。
なお、光スイッチの光入射面204および光出射面205,206,207を除く電気光学結晶104の各端面にそれぞれ反射防止膜210、光吸収層300のいずれか一方のみ形成した場合でも迷光低減の効果が得られるが、反射防止膜210及び光吸収層300共に形成されている構成が最も効果的であり、光スイッチの消光比を最も向上させることができる。
さらに、光スイッチにこの第7の実施の形態の構造を採用すると共に、第1の実施の形態〜第3の実施の形態で示したように、温度変化による特性変動が最も大きい入射光の光路上に在る電極部106に最も近い電気光学結晶104の端面に温度制御素子111を設け、温度制御素子111に、電極部106の温度を制御するためのペルチェ素子等の熱電変換素子、または電極部106で発生した熱を放熱するためのヒートシンク等の放熱素子を用いてもよい。このような構成を採用することで、電極部106と温度制御素子111間の容量成分を増大させることなく電極部106により近い位置で電極部106の温度を制御できる、または電極部106で発生した熱を放熱することが可能になる。
一般に、電気光学結晶104に電界を印加して屈折率を変化させる場合、該屈折率の変化は結晶の温度に依存する。屈折率の変化の大きさが温度によって変動すると、光スイッチの出力光の強度も変化する。したがって、光スイッチの動作を安定させるためには、電気光学結晶104内の屈折率変化が生じる領域の温度を適正な範囲内に維持しておく必要がある。
第7の実施の形態の光スイッチでは、温度変化による特性変動が最も大きい電極部106に最も近い、電極部106と平行な電気光学結晶の端面に温度制御素子111を設けているため、電極部106付近の温度を、均一に、かつ効率よく制御できる、または電極部106付近の熱を、均一に、かつ効率よく放熱することができる。そのため、屈折率変化部108の温度変動に対して反射光の方向が安定し、光スイッチの動作が安定する。
また、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が過大に上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性が向上する。
また、電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁体層110を介して温度制御素子111を形成するため、容量成分の増加が少なくて済み、光スイッチの動作速度(帯域)の制限が緩和される。
さらに、ヒートシンクやペルチェ素子等から成る温度制御素子111で電気光学結晶104の端面を覆うため、衝撃等に対する光スイッチの耐久性も向上する。
(第8の実施の形態)
図14は、第8の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。
第8の実施の形態の光スイッチは、図2に示した光スイッチにおいて、外部電源107から各電極105に電圧を印加するための電極引き出し部109に対して、電気光学結晶104よりも誘電率が低く、かつ熱伝導率が高い絶縁部110が接触するように形成され、該絶縁部110の端部に電極部106の温度を制御するための、または電極部106で発生した熱を放熱するための温度制御部111が形成された構成である。
温度制御部111には、電極部106の温度を制御するためのペルチェ素子等の熱電変換素子、または電極部106で発生した熱を放熱するためのヒートシンク等の放熱素子が用いられる。
温度制御部111に熱電変換素子を用いる場合、光スイッチには、電極部106及び屈折率変化部108を含む電極形成領域の温度を検出するための温度センサが貼付される。
熱電変換素子は、不図示の電流源から電流を供給することで発熱する。熱電変換素子が発熱すると、その熱エネルギーによって絶縁部110が加熱され、電極引き出し部109を介して電極部106が加熱され、電極形成領域の温度が上昇する。また、熱電変換素子には、接触する部位から熱エネルギーを吸収する吸熱作用を備えているものもある。例えば、上記ペルチェ素子は、直流電流を流すと、一方の面が発熱し、他方の面で吸熱する。また、ペルチェ素子は、流れる電流の向きを反転させると、吸熱する面と発熱する面とが逆転する。そのため、熱電変換素子にペルチェ素子を用いることで電極形成領域の加熱および冷却が可能になる。
温度センサは、電極形成領域と温度の関係が分かる部位(例えば熱抵抗が分かっている部位)に貼付する。これにより温度センサで検出した値に基づいて電極形成領域の温度を推定できる。
電極形成領域の温度を制御する場合、温度センサを貼付した部位と電極形成領域との温度関係に基づいて温度センサの検出値に所定のしきい値を設定し、温度センサの検出値がしきい値未満の場合は熱電変換素子により絶縁部110を介して電極形成領域を加熱し、温度センサの検出値がしきい値以上の場合は熱電変換素子により絶縁部110を介して電極形成領域を冷却する。このような処理により電極形成領域の温度を所定の温度範囲内に維持できる。
なお、常に室温付近の温度に制御すればよい場合は、電極形成領域で発生する熱の放熱のみを行えばよく、高強度の光が照射されることで発生した電極部106の熱を効率よく外部へ逃がすために、温度制御部111にはヒートシンク等の放熱素子を用いればよい。
上述したように、電気光学結晶104に電界を印加して屈折率を変化させる場合、該屈折率の変化は結晶の温度に依存する。屈折率の変化の大きさが温度によって変動すると、光スイッチの出力光の強度も変化する。したがって、光スイッチの動作を安定させるためには、電気光学結晶104内の屈折率変化が生じる領域の温度を適正な範囲内に維持しておく必要がある。
図2に示した光スイッチは、入射光の光路上に電極部106が存在するため、該電極部106に光が照射されることで温度が上昇しやすい構造である。電極部106の温度上昇によって電極部106周囲の電気光学結晶104の温度が変化すると、印加電圧に対応する屈折率も変化し、屈折率変化部108の屈折率界面の平坦性を維持するのが困難になる。そのため、図2に示した光スイッチでは、電極部106およびその近傍の電気光学結晶104の温度を一定に保つことが望ましい。
そこで、本実施形態では、図14(a),(b)に示すように、電気光学結晶104よりも誘電率が低く、かつ熱伝導率が高い絶縁部110を電極引き出し部109と接触するように形成し、該絶縁部110の端部に形成した温度制御部111により電極部106及び屈折率変化部108を含む電極形成領域の温度を制御する、または電極部106で発生した熱を放熱する。これにより、電極部106の温度を効率よく制御できる、または電極部106で発生した熱を効率よく放熱できる。
本実施形態の光スイッチでは、絶縁部110が電極部106の一部(電極取り出し部109)と接触する構造であるため、絶縁部110は、複数の電極105に電圧を印加することで形成される屈折率変化部108による入射光の透過または全反射を阻害することがない。
なお、絶縁部110には、SiO、SiN、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用いることができる。絶縁部110は接着材等により電極引き出し部109に貼り付けても効果が期待できる。さらに、絶縁部110にSiOやSiN等を用いると、既存の半導体装置の製造設備を用いて絶縁部110を形成できる。
本実施形態の光スイッチによれば、温度変化による特性変動が最も大きい入射光の光路上にある電極部106の一部と接触するように絶縁部110を設け、絶縁部110の端部に温度制御部111を設けているため、温度制御部111の熱エネルギーが絶縁部110および各電極105を伝わることで電極形成領域の温度を効率よく制御できる、または電極部106で発生した熱を電極105および絶縁部110を介して効率よく放熱できる。そのため、温度が変動しても電極部106近傍にて温度制御が可能となり、屈折率変化部108が安定して形成されるため、光スイッチの動作が安定する。
また、屈折率変化部108が安定して形成され、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性が向上する。
なお、本実施形態の光スイッチでは、電極部106を構成する複数の電極105に熱伝導率が高い材料(金、白金、銅など)を用いると、さらに効率よく温度を制御することが可能であり、温度変動に対して光スイッチがより安定して動作する。
(第9の実施の形態)
図15は、第9の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。
第9の実施の形態の光スイッチは、図2に示した光スイッチにおいて、電気光学結晶104よりも誘電率が低く、かつ熱伝導率が高い絶縁部110が電極部106と接触するように形成され、該絶縁部110の端部に電極部106の温度を制御するための、または電極部106で発生した熱を放熱するための温度制御部111が形成された構成である。さらに、第9の実施の形態の光スイッチは、電気光学結晶104内における絶縁部110と電極部106の形状を同一にする。
温度制御部111には、第8の実施の形態と同様に、電極部106の温度を制御するためのペルチェ素子等の熱電変換素子、または電極部106で発生した熱を放熱するためのヒートシンク等の放熱素子が用いられる。
また、温度制御部111に熱電変換素子を用いる場合、光スイッチには、電極部106及び屈折率変化部108を含む電極形成領域の温度を検出するための温度センサが貼付される。温度センサは、電極形成領域と温度の関係が分かる部位(例えば熱抵抗が分かっている部位)に貼付する。これにより温度センサで検出した値に基づいて電極形成領域の温度を推定できる。
電極形成領域の温度を制御する場合、第8の実施の形態と同様に、温度センサを貼付した部位と電極形成領域との温度関係に基づいて温度センサの検出値に所定のしきい値を設定し、温度センサの検出値がしきい値未満の場合は熱電変換素子により絶縁部110を介して電極形成領域を加熱し、温度センサの検出値がしきい値以上の場合は熱電変換素子により絶縁部110を介して電極形成領域を冷却する。このような処理により電極形成領域の温度を所定の温度範囲内で維持できる。
なお、常に室温付近の温度に制御すればよい場合は、電極形成領域で発生する熱の放熱のみを行えばよく、高強度の光が照射されることで発生した電極部106の熱を効率よく外部へ逃がすために、温度制御部111にはヒートシンク等の放熱素子を用いればよい。
第9の実施の形態の光スイッチは、図15(a)、(b)に示すように、電気光学結晶104よりも誘電率が低く、かつ熱伝導率が高い絶縁部110を、電極引き出し部109だけでなく、電極部106全体の片面と接触するように形成する。このような構成では、第8の実施の形態の光スイッチよりも絶縁部110と電極部106の接触面積が大きくなるため、電極部106で発生した熱をより効率よく放熱できる、または電極部106の温度をより効率よく制御できる。
さらに、本実施形態の光スイッチでは、電気光学結晶104内における絶縁部110と電極部106の形状を同一にする。このように絶縁部110と電極部106の形状を同一にすることで、複数の電極105に電圧を印加することで形成される屈折率変化部108による入射光の透過または全反射を阻害することなく、電極部106で発生した熱を放熱できる、または電極部106の温度を制御できる。
なお、絶縁部110には、SiO、SiN、グラファイトシート、シリコーン、半導体用low−k(低誘電率)材料(有機ポリマー系、SiOC等)等を用いることができる。絶縁部110にSiOやSiN等を用いると、既存の半導体装置の製造設備を用いて絶縁部110を形成できる。
本実施形態の光スイッチによれば、絶縁部110が電極引き出し部109を含む電極部106全体と接触するように形成されているため、絶縁部110と電極部106の接触面積が大きくなり、第8の実施の形態の光スイッチよりも電極部106で発生した熱をより効率よく放熱できる、または電極部106の温度をより効率よく制御できる。そのため、温度が変動しても電極部106近傍にて温度制御が可能となり、屈折率変化部108が安定して形成されるため、光スイッチの動作が安定する。
また、屈折率変化部108が安定して形成され、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性が向上する。
さらに、本実施形態の光スイッチでは、各電極105の一部の面を電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁部110で覆う構造となるため、各電極105の全ての面を誘電率が高い電気光学結晶104で覆う構造よりも電極105間容量が低下する。そのため、第8の実施の形態の光スイッチよりも消費電力が低減する。さらに、容量が低下することで動作の高速化も実現することができる。
なお、本実施形態の光スイッチにおいても、第8の実施の形態と同様に、電極部106を構成する複数の電極105に熱伝導率が高い材料(金、白金、銅など)を用いると、さらに効率よく温度を制御することが可能であり、温度変動に対して光スイッチがより安定して動作する。
(第10の実施の形態)
図16は、第10の実施の形態の光スイッチの構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。図17は、第10の実施の形態の光スイッチの変形例の構成を示す図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。
図16(a)及び(b)に示す光スイッチと、図17(a)及び(b)に示す光スイッチとは、各電極105に外部電源107を接続するための電極引き出し部109の位置が異なる構成であり、その他は同様である。
図16(a)及び(b)並びに図17(a)及び(b)に示すように、第10の実施の形態の光スイッチは、入射光の光路上に複数段(図16(a)及び(b)並びに図17(a)及び(b)では2段を例示)の電極部106が配置された構成である。
図16(a)及び(b)並びに図17(a)及び(b)に示す光スイッチでは、入射光が最初に到達する電極部106で該入射光を反射させ、該電極部106で反射されることなく透過した光を後段の電極部106でさらに反射させれば、各電極部106で反射されることなく透過して光出射面205から出射される光の強度を低減できる。そのため、図16(a)及び(b)並びに図17(a)及び(b)に示すような複数段の電極部106を備える光スイッチは、図1に示した光スイッチよりも消光比を高めることができる。
第10の実施の形態は、この複数段の電極部106を備える光スイッチの各電極部106と少なくとも一部が接触するように、電気光学結晶104よりも誘電率が低く、かつ熱伝導率が高い絶縁部110がそれぞれ形成され、該絶縁部110の端部に温度制御部111がそれぞれ形成された構成である。
絶縁部110は、第8の実施の形態と同様に電極引き出し部109とのみ接触するように形成されていてもよく、第9の実施の形態と同様に電極引き出し部109を含む電極部106全体と接触するように形成されていてもよい。
電極部106を構成する各電極105の材料、絶縁部110及び温度制御部111は、それぞれ第8の実施の形態や第9の実施の形態と同様の材料を用いて形成できる。
このような構成でも、各電極部106で発生する熱を効率よく放熱できる、または各電極部106の温度を効率よく制御できるため、温度が変動しても電極部106付近に屈折率変化部108が安定して形成されるため、光スイッチの動作が安定する。
また、第10の実施の形態の光スイッチは、光(入射光)が複数の電極106を通過する構造であるために第8の実施の形態及び第9の実施の形態の光スイッチよりも消光比が向上する。
また、屈折率変化部108が安定して形成され、反射光の方向が安定することで、電気光学結晶104内で発生する迷光が低減し、光スイッチの消光比も向上する。さらに、電極部106の温度が過剰に上昇することによる電極部106の破損も防止されるため、光スイッチの信頼性が向上する。
さらに、第10の実施の形態の光スイッチは、第9の実施の形態と同様に、電極引き出し部109を含む電極部106全体に絶縁部110を形成すれば、各電極105の一部の面を電気光学結晶104よりも誘電率が低い絶縁部110で覆う構造となるため、各電極105の全ての面を誘電率が高い電気光学結晶104で覆う構造よりも電極105間容量が低下する。そのため、第8の実施の形態の光スイッチよりも消費電力が低減する。さらに、容量が低下することで動作の高速化も実現することができる。
(第11の実施の形態)
第11の実施の形態では、第1の実施の形態〜第10の実施の形態で示した光スイッチを備える装置の具体例について説明する。
[画像表示装置]
まず、本発明の光スイッチを備える画像表示装置について説明する。
図18は本発明の光スイッチを備える画像表示装置の一構成例を示す模式図である。この画像表示装置1401は、レーザ光源1402〜1404、コリメータレンズ1405〜1407、反射ミラー1408、ダイクロイックミラー1409、1410、水平走査ミラー1411、垂直走査ミラー1412および光スイッチ1414〜1416を有する。光スイッチ1414〜1416は、第1の実施の形態〜第10の実施の形態で示した光スイッチである。
レーザ光源1402からのレーザ光の進行方向には、コリメータレンズ1407、光スイッチ1416、および反射ミラー1408が順に配置されている。光スイッチ1416には、コリメータレンズ1407からの平行光束が入射する。光スイッチ1416は、不図示の制御部から供給される制御信号にしたがって動作する。制御信号がオンの期間(電圧供給期間)、光スイッチ1416では、電極部に電圧が印加されて屈折率変化領域が形成されるため、その屈折率変化領域にて入射光が反射される。この反射光は、反射ミラー1408へ向かう光路から外れる。制御信号がオフの期間(電圧供給停止期間)は、入射光は光スイッチ1416を透過して反射ミラー1408へ向かう。
レーザ光源1403からのレーザ光の進行方向には、コリメータレンズ1406、光スイッチ1415、およびダイクロイックミラー1410が順に配置されている。光スイッチ1415には、コリメータレンズ1406からの平行光束が入射する。光スイッチ1415も、光スイッチ1416と同様に不図示の制御部から供給される制御信号にしたがって動作する。制御信号がオンの期間(電圧供給期間)、光スイッチ1415では、電極部に電圧が印加されて屈折率変化領域が形成されるため、その屈折率変化領域にて入射光が反射される。この反射光は、ダイクロイックミラー1410へ向かう光路から外れる。制御信号がオフの期間(電圧供給停止期間)は、入射光は光スイッチ1415を透過してダイクロイックミラー1410へ向かう。
レーザ光源1404からのレーザ光の進行方向には、コリメータレンズ1405、光スイッチ1414、およびダイクロイックミラー1409が順に配置されている。コリメータレンズ1405からの平行光束が光スイッチ1414に入射する。光スイッチ1414は、光スイッチ1415、1416と同様に不図示の制御部から供給される制御信号にしたがって動作する。制御信号がオンの期間(電圧供給期間)、光スイッチ1414では、電極部に電圧が印加されて屈折率変化領域が形成されるため、その屈折率変化領域にて入射光が反射される。この反射光は、ダイクロイックミラー1409へ向かう光路から外れる。制御信号がオフの期間(電圧供給停止期間)、入射光は光スイッチ1414を透過してダイクロイックミラー1409へ向かう。
ダイクロイックミラー1410は、光スイッチ1415からの光束と、反射ミラー1408にて反射された光束とが交差する位置に設けられている。ダイクロイックミラー1410は、光スイッチ1415からの光を反射し、反射ミラー1408からの光を透過するような波長選択特性を有する。
ダイクロイックミラー1409は、光スイッチ1414からの光束とダイクロイックミラー1410からの光束とが交差する位置に設けられている。ダイクロイックミラー1409は、光スイッチ1414からの光を反射し、ダイクロイックミラー1410からの光を透過するような波長選択特性を有する。
水平走査ミラー1411は、ダイクロイックミラー1409からの光束の進行方向に配置されており、不図示の制御部から出力される水平走査制御信号によりその動作が制御される。垂直走査ミラー1412は、水平走査ミラー1411からの光束の進行方向に配置されており、不図示の制御部から出力される垂直走査制御信号によりその動作が制御される。
レーザ光源1402、1403、1404は、R、G、Bの3原色に対応する色のレーザ光を出射する。
図18に示す画像表示装置では、光スイッチ1414、1415、1416をオンオフ制御し、かつ水平走査ミラー1411および垂直走査ミラー1412を制御することで、スクリーン1413上にカラー画像を表示できる。
[画像形成装置]
次に、本発明の光スイッチを備える画像形成装置について説明する。
図19は本発明の光スイッチを備える画像形成装置の一構成例を示す模式図である。この画像形成装置1501は、レーザ光源1502、コリメータレンズ1503、反射ミラー1504、走査ミラー1505、光スイッチ1506、fθレンズ1507および感光体1508を有する。光スイッチ1506は、第1の実施の形態〜第10の実施の形態で示した光スイッチである。
レーザ光源1502からのレーザ光の進行方向には、コリメータレンズ1503、光スイッチ1506、および反射ミラー1504が順に配置されている。光スイッチ1506には、コリメータレンズ1503からの平行光束が入射する。光スイッチ1506は、不図示の制御部から供給される制御信号にしたがって動作する。制御信号がオンの期間(電圧供給期間)、光スイッチ1506では、電極部に電圧が印加されて屈折率変化領域が形成されるため、その屈折率変化領域にて入射光が反射される。この反射光は、反射ミラー1505へ向かう光路から外れる。制御信号がオフの期間(電圧供給停止期間)、入射光は光スイッチ1506を透過して反射ミラー1505へ向かう。
走査ミラー1505は、反射ミラー1505からの光束の進行方向に配置されており、不図示の制御部から出力される走査制御信号によりその動作が制御される。走査ミラー1505からの光は、fθレンズ1507を介して感光体1508に照射される。
図19に示す画像形成装置では、光スイッチ1506をオンオフ制御し、かつ走査ミラー1505を制御することで、感光体1508上に画像を形成するができる。
なお、図19に示す画像形成装置は、感光体1508の直前に挿入したfθレンズ1507を使用せずに、スキャンした画像をそのまま感光体1508に投影させる装置としても利用できる。
以上説明した第1〜第10の実施の形態で示した光スイッチおよび該光スイッチを利用したシステムは、本発明の一例であり、その手順および構成は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜に変更することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細は本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更が可能である。
この出願は、2008年12月18日に出願された特願2008−322727号、特願2008−322734号及び特願2008−322735号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (21)

  1. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部と、
    前記電極部と平行な前記電気光学結晶の少なくとも一つの端面に形成された、前記電気光学結晶よりも誘電率が低い絶縁体から成る絶縁体層と、
    前記絶縁体層と接触するように形成された、前記電極部の温度を制御する、または前記電極部で発生する熱を放熱するための温度制御素子と、
    を有する光スイッチ。
  2. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部と、
    前記電極部と平行な前記電気光学結晶の少なくとも一つの端面に形成された、前記電気光学結晶よりも誘電率が低い絶縁体から成る絶縁体層と、
    前記絶縁体層と接触するように形成された、前記電極部の温度を制御する、または前記電極部で発生する熱を放熱するための温度制御素子と、
    を有し、
    前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された光スイッチ。
  3. 前記絶縁体層は、
    前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高い材料である請求項1または2記載の光スイッチ。
  4. 光が入射する光入射面および光が出射する光出射面を除く前記電気光学結晶の端面に、それぞれ前記絶縁体層および前記温度制御素子が形成された請求項1から3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  5. 前記絶縁体層は、
    光を吸収する光吸収層としても作用する材料である請求項1から4のいずれか1項記載の光スイッチ。
  6. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部を有し、
    光が入射される光入射面と、透過光が出射される光出射面または反射光が出射される光射出面の少なくともいずれか一方とに、それぞれ反射防止膜が形成された光スイッチ。
  7. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に設けられた、電気光学結晶に電界を印加するための複数の電極から成る電極部と、
    光が入射される光入射面と、透過光が出射される光出射面または反射光が出射される光射出面の少なくともいずれか一方とに、それぞれ形成された反射防止膜と、
    を有し、
    前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された光スイッチ。
  8. 前記透過光が出射される光出射面または前記反射光が出射される光射出面のいずれか一方に、光を吸収する光吸収層が形成された請求項6または7記載の光スイッチ。
  9. 前記光の入射面および前記透過光の光出射面、または前記光の入射面および前記反射光の光射出面を除く前記電気光学結晶の端面の少なくとも1つの面に反射防止膜が形成された請求項6から8のいずれか1項記載の光スイッチ。
  10. 前記光の入射面および前記透過光の光出射面、または前記光の入射面および前記反射光の光射出面を除く前記電気光学結晶の端面の少なくとも1つの面に光を吸収する光吸収層が形成された請求項6から9のいずれか1項記載の光スイッチ。
  11. 前記電極部と平行な前記電気光学結晶の少なくとも一つの端面に形成された、前記電気光学結晶よりも誘電率が低い絶縁体から成る絶縁体層と、
    前記絶縁体層と接触するように形成された、前記電極部の温度を制御する、または前記電極部で発生する熱を放熱するための温度制御素子と、
    を有する請求項6から10のいずれか1項記載の光スイッチ。
  12. 前記絶縁体層は、
    前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高い材料で形成されている請求項11記載の光スイッチ。
  13. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に配設され、かつ面積が最大となる主断面が同一平面内となるように配置された複数の電極から成る電極部と、
    前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高く、かつ誘電率が低い、前記電極部と少なくともその一部が接触するように形成された絶縁部と、
    前記絶縁部の端部に形成された、前記電極部で発生した熱を放熱または前記電極部の温度を制御するための温度制御部と、
    を有する光スイッチ。
  14. 電気光学結晶に電界を印加して前記電気光学結晶の屈折率を変化させることによって、前記電気光学結晶に入射した入射光の透過と全反射とを切り換える光スイッチであって、
    前記電気光学結晶内に設けられた、電気光学結晶に電界を印加するための複数の電極から成る電極部と、
    前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高く、誘電率が低い、前記電極部と少なくともその一部が接触するように形成された絶縁部と、
    前記絶縁部の端部に形成された、前記電極部で発生した熱を放熱または前記電極部の温度を制御するための温度制御部と、
    を有し、
    前記電極部による電界印加によって屈折率が変化する前記電気光学結晶の屈折率変化部が前記電極部全体を包含しており、前記屈折率変化部の屈折率界面が平坦に形成された光スイッチ。
  15. 前記絶縁部は、
    前記電気光学結晶内における形状が、前記電極部の形状と同一である請求項13または14記載の光スイッチ。
  16. 前記電極は、
    前記電気光学結晶よりも熱伝導率が高い材料である請求項13から15のいずれか1項記載の光スイッチ。
  17. 前記複数の電極は、
    同じ膜厚を有し、平行かつ等間隔に配置されている請求項1から16のいずれか1項記載の光スイッチ。
  18. 前記電気光学結晶の内部に複数の前記電極部を備え、
    各電極部が、複数の電極によって構成される電極面が互いに平行となるように配設された請求項1から17のいずれか1項記載の光スイッチ。
  19. 前記複数の電極には、隣接する前記電極の極性が互いに異なるように電圧が印加される請求項1から18のいずれか1項記載の光スイッチ。
  20. 光源と、
    前記光源からの光を変調する請求項1から19のいずれか1項記載の光スイッチと、
    前記光スイッチからの変調された光ビームで外部スクリーン上を走査する走査手段と、
    外部からの制御信号に応じて前記光スイッチにおける変調動作を制御する制御部と、
    を有する画像表示装置。
  21. 光源と、
    感光体と、
    前記光源からの光を変調する請求項1から19のいずれか1項記載の光スイッチと、
    前記光スイッチからの変調された光ビームで前記感光体上を走査する走査手段と、
    外部からの制御信号に応じて前記光スイッチにおける変調動作を制御する制御部と、
    を有する画像形成装置。
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