JP5239529B2 - 同期検出器及び通信機器 - Google Patents

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Description

本願の開示は、一般に同期検出器に関し、詳しくは信号値の自己相関値により同期を検出する同期検出器に関する。
セルラー系通信システムにおいて、各移動端末は基地局に常時同期している必要がある。電源投入時またはハンドオーバー時において、各移動端末は、通信相手の基地局との同期を確立するために初期同期処理を行う。この際、通信システムのフレームタイミングを検出して、検出されたフレームタイミングに合わせて同期を確立する。
図1は、TDMA(Time Division Multiple Access)通信システムにおける基地局と移動端末との間のフレームのやり取りを示す図である。Tx_at_BSは基地局から送信する信号を示し、Rx_at_MSは移動端末で受信する信号を示す。またTx_at_MSは移動端末から送信する信号を示し、Rx_at_BSは基地局で受信する信号を示す。
各フレームはフレーム間隔Tf(図1の例では5ms)で現れ、ダウンリンクDLのサブフレーム及びアップリンクULのサブフレームに分割される。基地局がダウンリンクサブフレームを送信してからアップリンクサブフレームを受信するまでの間隔としてTTG(Transmit-to-receive Transition Gap)が設けられている。また基地局がアップリンクサブフレームを受信してからダウンリンクサブフレームを送信するまでの時間間隔としてRTG(Receive-to-transmit Transition Gap)が設けられている。SSTTG(Subscriber Station TTG)及びSSRTG(Subscriber Station RTG)は、それぞれ移動端末側のTTGとRTGとである。
ダウンリンクの各サブフレームの先頭にはプリアンブルが設けられている。このプリアンブルのパターンは各基地局毎に異なるが、ある基地局が送信する全てのサブフレームにおいてプリアンブルパターンは同一である。移動端末側はプリアンブルのパターンを知らされていないので、既知のフレーム間隔Tf(図1の例では5ms)で同一パターンが現れる位置を検出することにより、各フレームの先頭位置を認識する。このように既知の一定のフレーム間隔Tf(図1の例では5ms)で同一パターンが現れる位置を検出するために、移動端末側では自己差動相関による同期検出を行なう。
図2は、自己差動相関による同期処理部の構成の一例を示す図である。図2の同期処理部は、アナログデジタル変換器(ADC)10、相関値演算部11、最大値ポイント検出部12、及び複数の遅延素子13を含む。相関値演算部11は、遅延素子14、複素共役処理部15、掛け算部16、移動平均処理部17、及び絶対値処理部18を含む。
アナログデジタル変換器10は、アンテナで受信されたアナログ受信信号をデジタル信号に変換する。相関値演算部11は、アナログデジタル変換器10が出力するデジタル受信信号の相関値を求める。2つの複素数x及びyの相関値ρは以下の式(1)により求めることができる。
ここで関数Eは期待値演算であり、時間的に変動する信号の場合には時間平均を求めることにより期待値を求めることができる。またyはyの複素共役である。
ここで受信信号yは以下の式(2)のように表現することができる。
y(k)はアナログデジタル変換器10が出力する1フレーム分のデジタル受信信号である。x(k)は送信信号であり、h(k)は伝送路特性を表すチャネル応答関数である。またn(k)は混入するノイズである。
まず相関値演算部11の遅延素子14が、デジタル受信信号y(k)をNframe(1フレームのサンプル数)分のサンプル点だけ遅延させることにより、時間的に1フレーム分遅延させる。遅延素子14の出力である遅延後の信号は以下の式(3)のように表現できる。
ここでチャネル応答h(x)の時間的な変動分をΔh(k)とする。
複素共役処理部15がy(k−Nframe)の複素共役y(k−Nframeを求める。更に掛け算部16がy(k−Nframe)とy(k−Nframeとの積を求める。この積の時間平均を移動平均処理部17により求めることにより、y(k−Nframe)とy(k−Nframeとの積の期待値を求める。この積の期待値は以下の式(4)のように表すことができる。
絶対値処理部18は移動平均処理部17が求めた期待値の絶対値を計算する。相関値演算部11が出力するサンプル点kに対応する期待値ε(k)(実際には期待値の絶対値)は、最大値ポイント検出部12に供給されるとともに、縦続に接続された複数の遅延素子13に順次供給される。各遅延素子13は入力される期待値を1サンプル点だけ遅延させて、遅延後の期待値を次段の遅延素子13に供給すると共に、最大値ポイント検出部12に供給する。
最大値ポイント検出部12は、Nframe個の期待値ε(k)〜ε(k−Nframe+1)のうちで期待値が最大値のものを検出し、この最大値に対応するサンプル位置kを出力する(ハット付きのkで表す)。この最大値に対応するkを出力する演算は、以下の式(5)に示すArgMax関数で表すことができる。
ここで最大値ポイント検出部12が検出したサンプル位置が正しくプルアンブルシンボルの位置に対応している場合、プルアンブルシンボルはNframeサンプル毎に現れるので、以下の式(6)が成り立つ。なお、ここでは送信信号x(k)が振幅1に正規化されているとする。
プリアンブル位置においては、あるサンプル点kにおける送信信号x(k)と、kからNframeサンプル前のサンプル点における送信信号x(k)とは、同一の複素数である。従って、上記式(6)の演算の結果は1になる。
前述の式(4)に示す期待値の式に、上記式(6)の結果を適用するとともに、前述の変動分Δh(k)を用いて展開すると、以下の式(7)、(8)、(9)を得ることができる。
式(8)はチャネル変動分による誤差を表す項である。また式(9)は、相関値演算部11に入力される雑音n(k)に起因する誤差の項である。
このように、図2に示す相関値演算部11により求めた期待値には、式(7)〜(9)に示すように、チャネル変動分による誤差と雑音による誤差とが含まれることになる。この誤差分が相関処理によるゲインに対して大きくなると、図2に示す同期処理部により正確にプリアンブルの位置を検出することができなくなる。
なお相関処理によるゲインは、その相関サンプル数に比例する。プリアンブルシンボル周期とサンプリング周期との比率が、相関処理によるゲインそのものになる。例えば、帯域幅5MHzのWiMAXシステムの場合には、プリアンブルシンボル周期とサンプリング周期との比率は以下のように576になる。この場合、相関処理によるゲインGcorrは、以下の式(10)に示すように27.6デシベルとなる。
この式(10)に示す相関処理ゲインに対し式(8)及び式(9)に示す誤差が大きい場合、つまり端末が移動する環境であり且つ信号対雑音比が低い場合には、同期処理部により正しい同期点を検出することができない。
特開平8−265236号公報 特開2006−191187号公報
以上を鑑みて、チャネル応答の変動及び雑音の影響を受けにくく正確に同期点を検出可能な同期検出器、及びそのような同期検出器を用いた通信機器が望まれる。
同期検出器は、複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きな所定数個の自己相関値を、1フレームのサンプル数が前記固定のサンプル数である各フレーム毎に選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部を含み、前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間での前記合成相関値を演算することを特徴とする。
通信機器は、複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受信信号として受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、前記最大値ポイント検出部により検出したサンプル点の位置を同期点として前記受信信号を処理する信号処理部と、前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きな所定数個の自己相関値を、1フレームのサンプル数が前記固定のサンプル数である各フレーム毎に選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部を含み、前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間での前記合成相関値を演算することを特徴とする。
少なくとも1つの実施例の同期検出器では、相関値合成部により複数の自己相関値の重ね合わせ処理を実行することにより、自己相関値の信頼性を向上させることができる。従って、同期検出器により検出した同期サンプル点が、正確に受信信号の同期信号の位置に対応することになる。
以下に本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図3は、同期検出器の構成の一例を示す図である。図3の同期検出器30は、アナログデジタル変換器(ADC)20、相関値演算部21、最大値ポイント検出部22、複数の遅延素子23、相関値抽出部24、及び相関値合成部25を含む。相関値演算部21は、遅延素子34、複素共役処理部35、掛け算部36、移動平均処理部37、及び絶対値処理部38を含む。
アナログデジタル変換器20は、アンテナで受信されたアナログ受信信号をデジタル信号に変換する。相関値演算部21は、アナログデジタル変換器20が出力するデジタル受信信号の相関値を求める。2つの複素数x及びyの相関値ρは前述の式(1)により求めることができる。また受信信号yは前述の式(2)のように表現することができる。
まず相関値演算部21の遅延素子34が、デジタル受信信号y(k)をNframe(1フレームのサンプル数)分のサンプル点だけ遅延させることにより、時間的に1フレーム分遅延させる。遅延素子34の出力である遅延後の信号は前述の式(3)のように表現できる。
複素共役処理部35がy(k−Nframe)の複素共役y(k−Nframeを求める。更に掛け算部36がy(k−Nframe)とy(k−Nframeとの積を求める。この積の時間平均を移動平均処理部37により求めることにより、y(k−Nframe)とy(k−Nframeとの積の期待値を求める。この積の期待値は前述の式(4)のように表すことができる。更に、絶対値処理部38は移動平均処理部37が求めた期待値の絶対値を計算する。
このようにして、相関値演算部21は、複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の受信信号値を受け取り、着目サンプル点とその着目サンプル点から固定のサンプル数Nframeだけ離れたサンプル点との間において受信信号値の自己相関値を演算する。相関値演算部21が出力するサンプル点kに対応する自己相関値(即ち期待値ε(k):期待値の絶対値でもよい)は、相関値抽出部24に供給されるとともに、縦続に接続された複数の遅延素子23に順次供給される。各遅延素子23は入力される期待値を1サンプル点だけ遅延させて、遅延後の期待値を次段の遅延素子23に供給すると共に、相関値抽出部24に供給する。
相関値抽出部24は、相関値演算部21により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値ε(k)〜ε(k−Nframe+1)のうちで値が大きい順番に所定数個の自己相関値を選択し、選択した所定数個の自己相関値を相関値合成部25に供給する。ここで相関値演算部21が求める複数の自己相関値ε(k)〜ε(k−Nframe+1)の個数はNframe個であり、例えば1シンボルあたりサンプル点数が576、1フレームあたりのシンボル数が50とすると、合計50×576個のサンプル点となる。これだけの莫大な数のサンプル点について以降の処理を実行するのでは処理の負担が大きいので、図3の構成のように相関値抽出部24により以降の処理対象の自己相関値の個数を減らすことが好ましい。相関値抽出部24により、値が大きいものから順番に例えば10個の自己相関値を選択して、選択した10個の自己相関値を相関値合成部25に供給してよい。x個の自己相関値を選択した場合のε’(k)〜ε’(k−Nframe+1)は、以下の式(11)のように表現できる。
なお図3では、相関値抽出部24が出力する選択後の自己相関値ε’(k)〜ε’(k−Nframe+1)の個数もNframe個であるが、上記の式(11)の数学的表現に合わせて選択されたもの以外は値が0になっているとの趣旨である。実際の装置においては、後述の説明のように、選択した個数の自己相関値(即ち例えば10個の自己相関値)のみを相関値抽出部24から相関値合成部25に供給すればよい。
相関値合成部25は、相関値演算部21により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取る。図3の構成例では、上記のように相関値演算部21により求めた複数の自己相関値のうちから相関値抽出部24により所定個数の自己相関値を選択・抽出し、これら所定個数の自己相関値が相関値合成部25に供給される。相関値合成部25は、固定のサンプル数Nframeの間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する。例えば、Nframeの間隔で並ぶ複数のサンプル点k、k+Nframe、k+2Nframe、k+3Nframe、・・・のうちで、連続する2つのサンプル点k及びk+Nframeについてε’(k)とε’(k+Nframe)とを重ね合わせることにより、合成相関値を演算する。このように、合成する少なくとも2つのサンプル点は、固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続したサンプル点であってよい。また或いは1つおきの2つのサンプル点k及びk+2Nframeについてε’(k)とε’(k+2Nframe)とを重ね合わせることにより、合成相関値を演算する。このように、合成する少なくとも2つのサンプル点は、固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続してサンプル点から幾つかおきに取り出したサンプル点であってよい。
相関値合成部25による自己相関値の重ね合わせは、自己相関値を加算することにより実行してよい。即ち、ε’(k)とε’(k+Nframe)との重ね合わせとは、ε’(k)とε’(k+Nframe)との加算であってよい。また例えば自己相関値の自乗値の加算であったり、或いは自己相関値に重み係数を掛けた値についての加算であったりしてもよい。基本的には、複数の自己相関値を重ね合わせることにより信号成分が重ね合わせられて相対的に増大し、複数の自己相関値の間で無相関である雑音成分等の誤差成分が重ね合わせにより相対的に減少するように、重ね合わせ演算が実行されればよい。
相関値合成部25によるα個の自己相関値の加算演算は、以下の式(12)のように表現することができる。
なお図3では、相関値合成部25が出力する重ね合わせ後の合成相関値ε’’(k)〜ε’’(k−Nframe+1)の個数もNframe個であるが、上記の式(11)及び式(12)の数学的表現に合わせて一度も選択されなかったサンプル点での値は0になっている。実際の装置においても、Nframe個の合成相関値を出力してよいし、或いはそれより少ない数の合成相関値を出力してもよい。
最大値ポイント検出部22は、相関値合成部25により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する。例えば、Nframe個の合成相関値ε’’(k)〜ε’’(k−Nframe+1)のうちで期待値が最大値のものを検出し、この最大値に対応するサンプル位置kを出力する(ハット付きのkで表す)。この最大値に対応するkを出力する演算は、以下の式(13)に示すArgMax関数で表すことができる。
ここで最大値ポイント検出部22が検出したサンプル位置が正しくプルアンブルシンボルの位置に対応している場合、プルアンブルシンボルはNframeサンプル毎に現れる。説明を簡単にするために相関値抽出部24による選択処理を無視して、全サンプル点に対して相関値合成部25による重ね合わせ処理を実行すると仮定すると、前述の式(7)の期待値は重ね合わせ処理により以下の式(14)となる。
ここで、第2項のδhと第3項のwとが消えているのは、α回の重ね合わせ処理により、重ね合わせ対象の信号間で相関のないと見なせるチャネル変動分による誤差と雑音による誤差とは無視できる大きさとなるからである。
このように図3に示す同期検出器30では、相関値合成部25により複数の自己相関値の重ね合わせ処理を実行することにより、自己相関値の信頼性を向上させることができる。従って、同期検出器30により検出した同期サンプル点が、正確に受信信号のプリアンブルの位置に対応することになる。
図4は、同期検出器30による同期点検出処理の流れを示すフローチャートである。図4のステップS1において、1フレーム分の差動相関値から上位x個の値を抽出する。即ち、自己相関値ε(k)〜ε(k−Nframe+1)のうちで値が大きい順番にx個の自己相関値を選択する。なお選択したx個の自己相関値の各々について、その自己相関値のデータと共に対応するサンプル点kの値をインデックスとして記録しておく。
ステップS2で、抽出された上位x個の相関値に対して、同じindex(k)を持つものを合成する。例えばxが3であり、最初の1フレーム分について選択した上位3個の自己相関値のサンプル点kの値が243、5849、16983であったとする。次の1フレーム分について選択した上位3個の自己相関値のサンプル点kの値が243、5852、16983であったとする。この時、kの値が243に対するε’(k)については2つのフレーム間での重ね合わせ処理を実行し、同様にkの値が16983に対するε’(k)については2つのフレーム間での重ね合わせ処理を実行する。kの値が5849及び5852に対するε’(k)については、2つのフレーム間で対応する位置のデータがないので重ね合わせ処理は実行しない。代替的に、対応する位置のデータが0であるとして、0との重ね合わせ処理を実行してもよい。
ステップS3で、複数フレーム分の相関値を合成した候補より、最も大きな相関値を取るkをサーチする。即ち、2つ又はそれ以上のフレームに対して重ね合わせ処理を実行して得られた合成相関値のうちで、最大値の合成相関値を求める。そしてこの最大値の合成相関値を与えるkの値を同期サンプル点として出力する。
図5は、同期検出器30による同期点検出処理を具体的に説明するための図である。まず基地局と移動端末との間で複数のフレーム41が送受信される。各フレームはダウンリンクサブフレームDL及びアップリンクサブフレームULを含む。各ダウンリンクサブフレームDLの先頭には、フレーム位置を示すためのプリアンブル42が付加されている。図3の同期検出器30によりこのプリアンブル42の位置を検出する。
まず同期検出器30の相関値演算部21により、受信信号の自己相関を演算する。この相関演算が図5において相関演算43として示されている。具体的には、相関値演算部21がまず第1番目のフレームと第2番目のフレームとの間で各サンプル点kに対して自己相関値を求める。この自己相関値が図5においてε(k)として示されている。その次に、相関値演算部21は、第2番目のフレームと第3番目のフレームとの間で各サンプル点kに対して自己相関値を求める。この自己相関値が図5においてε(k+Nframe)として示されている。相関値演算部21は、同様に自己相関値を求めていき、最後にα番目のフレームとα+1番目のフレームとの間で各サンプル点kに対して自己相関値を求める。この自己相関値が図5においてε(k+(α−1)Nframe)として示されている。
なお図5において、説明を分かり易くするためにダウンリンクサブフレームの先頭から相関演算が開始されるように図示されているが、実際には移動端末側において、複数のフレーム41の各フレームの区切りのタイミングは分からない。従って、任意に選択したタイミングのサンプル点から受信信号の相関演算を開始することになる。なお以降、フレームと言った場合、この任意に選択したサンプル位置を先頭とする1フレーム分のサンプル点に対応する部分のこと、更にはその後に連続して続く各フレーム分のサンプル点に対応する部分のことを意味する。
相関値演算部21が1フレーム分のNframe個の自己相関値を演算すると、相関値抽出部24が1フレーム分のNframe個の自己相関値のうちで値の大きいものから順番にx個を選択する。この抽出処理が図5において抽出処理(Extract)44として示されている。この抽出処理(Extract)44は、相関値抽出部24が各フレームに対して順次実行していく。
図6は、1フレーム分のNframe個の自己相関値に対する抽出処理を示すフローチャートである。図6のステップS1で、相関値抽出部24は、0〜Nframe−1の区間における1つの着目サンプル点kにおける自己相関値ε(k)を選択する。ステップS2で、相関値抽出部24は、着目サンプル点kにおける自己相関値ε(k)が、既に選択されている上位x個の自己相関値ε’(k)よりも小さいか否かを判定する。判定結果がYESであればステップS1に戻り、相関値抽出部24は次の着目サンプル点における自己相関値を選択する。なお既に選択されている上位x個の自己相関値及び対応するサンプル点kの値は、バッファ(メモリ)に格納されている。
ステップS2での判定がNOの場合、ステップS3で相関値抽出部24は、着目サンプル点kの値及びその自己相関値ε(k)により、バッファ中の上位x個の自己相関値ε’(k)及びそれに対応するサンプル点kの値を更新する。即ち、上位x個の自己相関値のうちで最も小さいものとそれに対応するサンプル点kの値とを、着目サンプル点における自己相関値と着目サンプル点の値とで置き換える。まだ処理していないサンプル点kが残っている場合には、ステップS1に戻り処理を継続する。
上記処理を0〜Nframe−1の区間における全てのサンプル点kにおける自己相関値ε(k)に対して実行することで、これらの自己相関値ε(k)のうちの上位x個の自己相関値及びそれに対応するサンプル点kの値が求められる。ステップS3において、これら上位x個の自己相関値及びそれに対応するサンプル点kの値をバッファ(メモリ)に格納する。
図5において、上位x個の自己相関値及びそれに対応するサンプル点kの値を格納するバッファのデータが、相関値バッファデータ45として示される。第1番目のフレーム分のデータに対して求めた上位x個の自己相関値がFrame#1の欄に格納される。この例では各自己相関値は、実数部Re[・]と虚数部Im[・]とに分けて格納されている。また上位x個の自己相関値に対応するサンプル点kの値k11〜kx1がサンプル値欄50に格納されている。
同様に、第2番目のフレーム分のデータに対して求めた上位x個の自己相関値がFrame#2の欄に格納される。またこれら上位x個の自己相関値に対応するサンプル点kの値k12〜kx2がサンプル値欄50に格納されている。同様に、α番目のフレーム分のデータに対して求めた上位x個の自己相関値がFrame#αの欄に格納される。またこれら上位x個の自己相関値に対応するサンプル点kの値k1α〜kxαがサンプル値欄50に格納されている。
上記のように、この例において各自己相関値は、実数部Re[・]と虚数部Im[・]とに分かれたままである。このように、各自己相関値は実数部Re[・]と虚数部Im[・]とに分かれた複素数値のまま前段の処理部から後段の処理部に受け渡し、比較演算などのデータ処理において適宜必要に応じて絶対値を求めて演算を行なう構成であってもよい。
上記のようにして求めた相関値バッファデータ45に基づいて、相関値合成部25が相関値の重ね合わせ処理を実行する。この重ね合わせ処理が、図5においてCombining処理46として示されている。このCombining処理46においては、相関値バッファデータ45に格納された上位x個の自己相関値に対して、同一のk値を有するものを合成する。例えば図5に例示されているように、k11=k32=k1αである場合、これらのサンプル点に対応する3つの自己相関値同士を加算することにより、合成相関値を求める。同様に、例えばk12=kxαである場合、これらのサンプル点に対応する2つの自己相関値同士を加算することにより、合成相関値を求める。合成相関値は、0〜Nframe−1の区間の全てのkの値について求めてよい。
図7は、重ね合わせ処理の流れを示すフローチャートである。図7のステップS1で、相関値合成部25は、m番目のフレームに対するx個のサンプル点kの値のうちで1つの着目サンプル点kn,mを選択する。ステップS2で、相関値合成部25は、着目サンプル点kn,mの値が、各フレームのx個のサンプル点の値と等しいか否かを判定する。値の等しいサンプル点が見つからない場合(判定結果がNOの場合)、ステップS1に戻り、相関値合成部25は次の着目サンプル点を選択する。
値の等しいサンプル点が見つかった場合(ステップS2での判定がYESの場合)、相関値合成部25は、ステップS3において相関値を合成する。即ち、相関値合成部25は、着目サンプル点kn,mでの自己相関値ε’(kn,m)と着目サンプル点kn,mに等しい値のサンプル点ki,jでの自己相関値ε’(ki,j)とを加算する。これにより合成相関値ε’’を求める。このステップS3の処理は、ステップS2での判定により見つかった着目サンプル点kn,mに等しい全てのサンプル点ki,jに対して実行される。これにより着目サンプル点kn,mに対する相関値合成処理を完了する。
まだ処理していないサンプル点kが残っている場合には、ステップS1に戻り処理を継続する。このステップS1乃至ステップS3の処理を、既に相関値合成を完了したサンプル点を排除しながら、全てのフレームに対して実行する。これにより、0〜Nframe−1の区間における全てのサンプル点に対する合成相関値を求めることができる。最後にステップS4において、最終的に求められた合成相関値ε’’を出力する。
なお0〜Nframe−1の区間におけるサンプル点のうちで、m個のフレームの何れにおいても上位x個に選択されなかったサンプル点については、合成相関値はゼロとして取り扱ってもよい。なおここで0〜Nframe−1の区間におけるサンプル点とは、各フレームにおいて先頭から数えて0〜Nframe−1番目のサンプル点のことである。
図5に戻り、重ね合わせ処理46に続いて、最大値ポイント検出部22が合成相関値の最大値の位置を検出する処理であるArgmax処理47を実行する。このArgmax処理47では、重ね合わせ処理46により求められた複数の合成相関値のうちで最大の合成相関値を特定し、この最大の合成相関値に対応するサンプル点kの値を求める。求めたkの値は、推定同期点として出力される。
図8は、合成相関値の最大値の位置を検出する処理を示すフローチャートである。図8のステップS1において、最大値ポイント検出部22は、0〜Nframe−1の区間における1つの着目サンプル点における合成相関値ε’’を選択する。ステップS2で、最大値ポイント検出部22は、着目サンプル点における合成相関値ε’’が、既に選択されている推定同期点の合成相関値ε’’以下であるか否かを判定する。判定結果がYESであればステップS1に戻り、最大値ポイント検出部22は次の着目サンプル点における合成相関値ε’’を選択する。ステップS2での判定がNOの場合、最大値ポイント検出部22は、ステップS3において推定同期点の合成相関値ε’’を着目サンプル点における合成相関値ε’’で置き換える。まだ処理していないサンプル点kが残っている場合には、ステップS1に戻り処理を継続する。
上記処理を0〜Nframe−1の区間における全てのサンプル点kにおける合成相関値ε’’に対して実行することで、これらの合成相関値ε’’のうちの最大値が求められる。ステップS4において、求めた最大合成相関値ε’’に対応するサンプル点kの値を推定同期点として出力する。
図9は、同期確立に成功するまでのフレーム数のシミュレーション結果を示す図である。図9には、相関合成無しの場合(図2の従来技術の構成の場合)及び相関合成有りの場合(即ち図3の構成の場合)のそれぞれについて、信号対雑音比が0dBの場合と5dBの場合とについて、ある数のフレームを用いた場合に同期確立に成功する率を示している。相関値合成無しの場合には、各フレームにおいて同期検出を試みて、失敗した場合には次のフレームで同様に同期検出を試みる。例えば、相関値合成無しで信号対雑音比が5dBの場合、2フレーム目で同期検出に成功する率は0.45程度であり、6フレーム目になっても同期検出に成功する率は0.95程度に過ぎない。それに対して図3の構成により相関値合成をする場合には、同様に信号対雑音比が5dBの場合、2フレームを用いた相関値合成により0.95程度の同期検出成功率を達成することができる。また3フレームを用いて相関値合成する構成とすれば、殆ど100%に近い同期検出成功率を達成することができる。
図10は、OFDM受信機の構成の一例を示す図である。図3に示す同期検出器は、OFDM(直交周波数分割多重)方式の受信機においてフレーム同期タイミングを検出するために用いることができる。図10の受信機は、デジタルアナログ変換器(ADC)71、自動利得制御器(AGC)72、FFT処理部73、チャネル推定器74、自動周波数制御器(AFC)75、復調器76、及び同期処理部77を含む。アンテナにより受信されたOFDM受信信号は受信回路によりベースバンド信号に復調され、このベースバンド信号がA/D変換器71によりデジタル受信信号に変換される。自動利得制御器72は、デジタルアナログ変換器71が出力するデジタル受信信号の利得を制御する。
同期処理部77は、図3に示す同期検出器であり、複数フレームについての相関値合成処理により高い確度で同期点検出を行なうことができる。同期処理部77が検出した推定同期点は、FFT処理部73に供給される。FFT処理部73は、同期処理部77が検出した推定同期点をフレームの開始点として、FFT(Fast Fourier Transform)処理を実行し受信信号を復調する。自動周波数制御器75は、FFT処理部73による復調結果に基づいて自動周波数制御処理を実行する。チャネル推定器74は、FFT処理部73による復調信号に基づいて、受信信号の位相ずれを検出するチャネル推定処理を実行する。復調器76は、チャネル推定結果を用いて、受信信号に対する同期検波処理を実行する。チャネル推定により、マルチパスによる雑音の影響を取り除いて高品質な受信信号を得ることができる。
上記のように同期処理部77では、図3に示す構成を用いて複数フレームについての相関値合成処理を実行し、高い確度で同期点検出を行なうことができる。即ち、同期処理部77では、図3に示す相関値合成部25により複数の自己相関値の重ね合わせ処理を実行することにより、自己相関値の信頼性を向上させることができる。従って、検出した同期サンプル点が、正確に受信信号のプリアンブルの位置に対応することになる。
前述の式(12)に示す相関値合成処理は、以下の式(15)に示すように、連続しないフレーム間で実行してもよい。
この式において、相関値合成処理をγフレーム毎に実行している。例えばγが2であれば、2つ毎のフレーム(1つおきのフレーム)について相関値合成処理を実行する。図11は、γフレーム毎の2つの自己相関値を合成する場合を一例として模式的に示す図である。γの値としては、例えばドップラー周波数fdの関数とし、通信機器の移動速度が遅い場合にγを大きく設定してよい。通信機器の移動速度が遅いために伝送路特性を表すチャネル応答関数が余り変化しない場合であっても、時間的に離れたより(相関性のない)独立性が高いフレームを用いて相関値合成することにより、チャネル応答等による影響をより効果的に削減することができる。
また前述の式(12)に示す相関値合成処理は、以下の式(16)に示すように忘却係数βを用いて合成を行うことも可能である。
即ち、図3の相関値合成部25による自己相関値の重ね合わせは、自己相関値に重み係数(β及び1−β)を掛けた値について重ね合わせてよい。図12は、自己相関値に重み係数(β及び1−β)を掛けた値について重ね合わせる場合を一例として模式的に示す図である。この場合は、同期対象との距離等が移動によって変化する際に、その変動分に対して、より効果的に追従することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本願は以下の内容を含むものである。
(付記1)
複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、
前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、
前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、
を含むことを特徴とする同期検出器。
(付記2)
前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きな所定数個の自己相関値を選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部を更に含み、前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく前記合成相関値を演算することを特徴とする付記1記載の同期検出器。
(付記3)
前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続したサンプル点であることを特徴とする付記1記載の同期検出器。
(付記4)
前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続してサンプル点から幾つかおきに取り出したサンプル点であることを特徴とする付記1記載の同期検出器。
(付記5)
前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値を加算することにより実行されることを特徴とする付記1記載の同期検出器。
(付記6)
前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値に重み係数を掛けた値について重ね合わせることを特徴とする付記1記載の同期検出器。
(付記7)
複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受信信号として受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、
前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、
前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、
前記最大値ポイント検出部により検出したサンプル点の位置を同期点として前記受信信号を処理する信号処理部と、
を含むことを特徴とする通信機器。
(付記8)
前記受信信号はOFDM信号であり、前記信号処理部はFFT処理部であることを特徴とする付記7記載の通信機器。
(付記9)
前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きい順番に所定数個の自己相関値を選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部を更に含み、前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく前記合成相関値を演算することを特徴とする付記7記載の通信機器。
(付記10)
前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続したサンプル点であることを特徴とする付記7記載の通信機器。
(付記11)
前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続してサンプル点から幾つかおきに取り出したサンプル点であることを特徴とする付記7記載の通信機器。
(付記12)
前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値を加算することにより実行されることを特徴とする付記7記載の通信機器。
(付記13)
前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値に重み係数を掛けた値について重ね合わせることを特徴とする付記7記載の通信機器。
TDMA通信システムにおける基地局と移動端末との間のフレームのやり取りを示す図である。 自己差動相関による同期処理部の構成の一例を示す図である。 同期検出器の構成の一例を示す図である。 同期検出器による同期点検出処理の流れを示すフローチャートである。 同期検出器による同期点検出処理を具体的に説明するための図である。 1フレーム分の自己相関値に対する抽出処理を示すフローチャートである。 重ね合わせ処理の流れを示すフローチャートである。 合成相関値の最大値の位置を検出する処理を示すフローチャートである。 同期確立に成功するまでのフレーム数のシミュレーション結果を示す図である。 OFDM受信機の構成の一例を示す図である。 γフレーム毎の2つの自己相関値を合成する場合を一例として模式的に示す図である。 自己相関値に重み係数を掛けた値について重ね合わせる場合を一例として模式的に示す図である。
符号の説明
20 アナログデジタル変換器
21 相関値演算部
22 最大値ポイント検出部
23 複数の遅延素子
24 相関値抽出部
25 相関値合成部
30 同期検出器
34 遅延素子
35 複素共役処理部
36 掛け算部
37 移動平均処理部
38 絶対値処理部

Claims (10)

  1. 複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、
    前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、
    前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、
    前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きな所定数個の自己相関値を、1フレームのサンプル数が前記固定のサンプル数である各フレーム毎に選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部
    を含み、
    前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間での前記合成相関値を演算する
    ことを特徴とする同期検出器。
  2. 記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間で同一のサンプル点を見つけ、見つかったサンプル点の自己相関値を合成することにより前記合成相関値を演算することを特徴とする請求項1記載の同期検出器。
  3. 前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続したサンプル点であることを特徴とする請求項1記載の同期検出器。
  4. 前記少なくとも2つのサンプル点は、前記固定のサンプル数の間隔をおいて並ぶ連続してサンプル点から幾つかおきに取り出したサンプル点であることを特徴とする請求項1記載の同期検出器。
  5. 前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値を加算することにより実行されることを特徴とする請求項1記載の同期検出器。
  6. 前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値に重み係数を掛けた値について重ね合わせることを特徴とする請求項1記載の同期検出器。
  7. 複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の信号値を受信信号として受け取り、着目サンプル点と該着目サンプル点から固定のサンプル数だけ離れたサンプル点との間において前記信号値の自己相関値を演算する相関値演算部と、
    前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値を受け取り、前記固定のサンプル数の間隔で並ぶ複数のサンプル点のうちの少なくとも2つのサンプル点について前記自己相関値を重ね合わせることにより合成相関値を演算する相関値合成部と、
    前記相関値合成部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の合成相関値のうちで値が最大の合成相関値に対応するサンプル点の位置を検出する最大値ポイント検出部と、
    前記最大値ポイント検出部により検出したサンプル点の位置を同期点として前記受信信号を処理する信号処理部と、
    前記相関値演算部により求めた複数のサンプル点にそれぞれ対応する複数の自己相関値のうちで値が大きな所定数個の自己相関値を、1フレームのサンプル数が前記固定のサンプル数である各フレーム毎に選択し、選択した前記所定数個の自己相関値を前記相関値合成部に供給する相関値抽出部を
    を含み、
    前記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間での前記合成相関値を演算する
    ことを特徴とする通信機器。
  8. 前記受信信号はOFDM信号であり、前記信号処理部はFFT処理部であることを特徴とする請求項7記載の通信機器。
  9. 記相関値合成部は前記相関値抽出部から供給された前記所定数個の自己相関値以外の自己相関値を用いることなく、複数のフレーム間で同一のサンプル点を見つけ、見つかったサンプル点の自己相関値を合成することにより前記合成相関値を演算することを特徴とする請求項7記載の通信機器。
  10. 前記相関値合成部による前記自己相関値の重ね合わせは、前記自己相関値に重み係数を掛けた値について重ね合わせることを特徴とする請求項7記載の通信機器。
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