JP5239263B2 - 反応装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反応装に関する。
燃料電池は燃料の電気化学反応により電力を取り出すものであり、燃料電池の研究・開発が広く行われている。このような燃料電池において、発電に用いる燃料は水素ガスであり、改質型の燃料電池においては、メタノール等の原燃料及び水を改質することでその水素ガスを生成する改質器と、改質器の副生成物として発生する一酸化炭素を選択的に酸化して除去する一酸化炭素除去器とを備える反応装置が用いられる。
改質器では約300〜400℃で水蒸気改質反応が行われ、一酸化炭素除去器では約110〜160℃で一酸化炭素の選択酸化反応が行われる。この温度を維持するとともに熱効率を向上させるために、反応装置において、改質器や一酸化炭素除去器は断熱容器内に収容される。
このように常温よりも反応温度が高く、かつ、異なる反応温度の複数の反応器を有する化学反応装置には、より高温の反応器からより低温の反応器への熱伝導、または断熱容器への熱伝導により、各反応器の温度を制御する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−171892号公報
各反応器の温度を制御するために、例えば図19に示すように、改質器を有する高温反応部516と一酸化炭素除去器を有する低温反応部514とを連結部515により連結し、低温反応部514や高温反応部516に原燃料や水、空気を供給する固定部513を低温反応部514の高温反応部516と反対側の端面に接続し、これらを断熱容器511内に収納した構造の反応装置510が提案されている。また、例えば図20に示すように、低温反応部614の高温反応部616寄りの位置に固定部613を設ける構造の反応装置610も提案されている。
しかし、上記のような構造では、一酸化炭素除去器内の温度分布にムラが生じ、最高温度部と最低温度部との間の温度差により一酸化炭素除去器における一酸化炭素の選択酸化反応が安定しにくいという問題がある。
本発明の課題は、高温反応部と連結される低温反応部の温度分布を均一にすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、前記反応装置本体を収納する断熱容器と、前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に固定する固定部とを備え、前記固定部の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁の一部を形成していることを特徴とする反応装置である。
請求項2に記載の発明は、水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、前記反応装置本体を収納する断熱容器と、前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に固定する固定部とを備え、前記固定部は前記連結部に連結されていることを特徴とする反応装置である。
請求項3に記載の発明は、水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、前記反応装置本体を収納する断熱容器と、前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に複数箇所で固定する複数の固定部とを備え、前記固定部の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁の一部を形成していることを特徴とする反応装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の反応装置であって、前記連結部及び前記固定部の壁面の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁面に交差するいずれかの壁面と面一に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記固定部には前記反応装置本体の内外に反応物または生成物を入出させる流路が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記固定部には液体を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、高温反応部と連結される低温反応部の温度分布を均一にすることができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は本発明が適用される電子機器20を示すブロック図である。この電子機器20はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
電子機器20は、燃料電池装置30と、燃料電池装置30から供給される電気エネルギーにより駆動される電子機器本体21と、等から概略構成される。燃料電池装置30は後述するように、電気エネルギーを生成し電子機器本体21に供給する。
次に、燃料電池装置30について説明する。この燃料電池装置30は、DC/DCコンバータ31に出力する電気エネルギーを生成するものであり、燃料容器2、ポンプ3、反応装置10、燃料電池セル8、触媒燃焼器9、DC/DCコンバータ31、二次電池32、制御部33、等を備える。
燃料容器2には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを燃料容器2内で別々に貯留してもよい。
燃料容器2内の混合液は、ポンプ3により気化器4に送液される。
反応装置10は、断熱容器11と、断熱容器11内に収容された気化器4、改質器5、一酸化炭素除去器6等からなる。
気化器4は燃料容器2から送られた混合液を改質器5からの伝熱等により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器4で気化した混合気は改質器5へ送られる。
改質器5は内部に流路が形成され、流路の壁面に改質触媒が担持されている。改質触媒としては、Cu/ZnO系触媒やPd/ZnO系触媒等が用いられる。改質器5はヒータ兼温度センサ5aからの伝熱により気化器4から送られる混合気を約300〜400℃程度に加熱し、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
ここで、原燃料がメタノールの場合、改質器5では主に次式(1)に示すような主反応である水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
(1)式及び(2)式の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器6に送出される。
一酸化炭素除去器6の内部には流路が形成され、その流路の壁面に一酸化炭素を選択的に酸化する一酸化炭素選択酸化触媒が担持されている。一酸化炭素選択酸化触媒としては、例えばPt/Al23等を用いることができる。
一酸化炭素除去器6には改質器5で生成された改質ガス及び、外部の空気が送られる。改質ガスが空気と混合して一酸化炭素除去器6の流路を流れ、改質器5やヒータ兼温度センサ6aからの伝熱により約110〜160℃程度に加熱される。そして、改質ガスのうち一酸化炭素が触媒により次式(3)のような主反応により優先的に酸化される。これにより主生成物として二酸化炭素が生成され、改質ガス中の一酸化炭素を燃料電池セル8に供給可能な10ppm程度まで低濃度化することができる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
一酸化炭素除去器6を通過した改質ガスは燃料電池セル8に送出される。
燃料電池セル8は固体高分子型燃料電池であり、固体高分子電解質膜81と、固体高分子電解質膜81の両面に形成された燃料極82(アノード)及び酸素極83(カソード)と、燃料極82に改質ガスを供給する燃料供給流路84aが設けられた燃料極セパレータ84と、酸素極83に酸素を供給する酸素供給流路85aが設けられた酸素極セパレータ85と、が積層されている。
固体高分子電解質膜81は水素イオンを透過するが、酸素分子や水素分子、電子を通さない性質を有する。
燃料極82には燃料供給流路84aを介して改質ガスが送られる。燃料極82では改質ガス中の水素による次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜81を透過して酸素極83に到達する。生成した電子はアノード出力電極86に供給される。
酸素極83には、空気が酸素供給流路85aを介して送られる。酸素極83では固体高分子電解質膜81を透過した水素イオンと、空気中の酸素とカソード出力電極87より供給される電子とにより、次式(5)に示すように水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜81の両面には、(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
アノード出力電極86及びカソード出力電極87は外部回路であるDC/DCコンバータ31と接続されており、アノード出力電極86に到達した電子はDC/DCコンバータ31を通ってカソード出力電極87に供給される。
触媒燃焼器9の内部には流路が形成され、その流路の壁面に燃料供給流路84aを通過し、発電に寄与しなかった水素を含む改質ガス(オフガス)を燃焼させる燃焼触媒が担持されている。燃焼触媒としては、例えばPt/Al23等を用いることができる。
触媒燃焼器9には燃料供給流路84aを通過した改質ガス(オフガス)及び空気が送られ、改質ガス中に残留する水素が空気により燃焼される。
なお、触媒燃焼器9を改質器5や一酸化炭素除去器6とともに断熱容器11内に設け、燃焼熱を改質器5における改質反応の反応熱として用いてもよい。
DC/DCコンバータ31は燃料電池セル8により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体21に供給するとともに、電気エネルギーを二次電池32に充電する。
制御部33は燃料電池装置30全体を制御し、ポンプ2等を駆動または停止し、ヒータ兼温度センサに通電する。
次に、反応装置10の具体的な構成について説明する。図2は反応装置10の内部構造を示す斜視図であり、図3は図2のIII−III矢視断面図である。図2、図3に示すように、反応装置10は、断熱容器11と、断熱容器11内に収容された反応装置本体12と、反応装置本体12を断熱容器11に固定する固定部13とからなる。反応装置本体12は、低温反応部14と、連結部15と、高温反応部16とからなる。
固定部13は、断熱容器11を貫通しており、反応装置本体12を断熱容器11内に固定する。固定部13の断熱容器11内側の端部は低温反応部14と一体に形成されている。連結部15は低温反応部14と高温反応部16とを連結している。
なお、本実施形態に係る反応装置10においては、固定部13及び低温反応部14の高温反応部16側の面が面一に形成されている。
低温反応部14の下面には、導体からなる薄膜パターン17が形成されている。薄膜パターン17の両端には、断熱容器11を貫通するリード線17a,17aが接続されている。また、高温反応部16の下面には、導体からなる薄膜パターン18が形成されている。薄膜パターン18の両端には、断熱容器11を貫通するリード線18a,18aが接続されている。
リード線17a,17a及びリード線18a,18aにより薄膜パターン17,18に電圧を印加することで、薄膜パターン17,18をヒータとして用いることができる。また、温度に依存して変化する薄膜パターン17,18の抵抗を計測することで、薄膜パターン17,18を温度センサとして用いることができる。薄膜パターン17がヒータ兼温度センサ6aとなり、低温反応部14を約110〜160℃程度に加熱する。また、薄膜パターン18がヒータ兼温度センサ5aとなり、高温反応部16を約300〜400℃程度に加熱する。
次に、反応装置本体12及び固定部13の内部構造について説明する。固定部13には、反応装置本体12の内外に反応物または生成物を入出させる気化用導入路13a、空気用導入路13b、改質ガス排出路13cが設けられている。低温反応部14には、気化用導入路14a、空気用導入路14b、混合流路14c、一酸化炭素除去流路14dが設けられている。連結部15には連結流路15a,15bが設けられている。高温反応部16には改質流路16aが設けられている。
気化用導入路13aには吸液材13dが充填されている。吸液材は液体を吸収するものであり、例えば、フェルト材、セラミック多孔質材、繊維材、カーボン多孔質材等である。この吸液材13dが充填された部分が外部から供給された混合液を気化させ、混合気体を生成する気化器4の役割を果たす。
気化用導入路14a及び連結流路15aは気化用導入路13aより供給される混合気体を改質流路16aに供給する。改質流路16aの壁面には、燃料を改質して水素を含むガス(改質ガス)を生成する改質用触媒が担持されており、改質流路16aは改質器5の役割を果たす。メタノールの改質に用いられる改質用触媒としては、例えばCu/ZnO系触媒、Pt/ZnO系触媒が挙げられる。
連結流路15bは改質流路16aで生成された改質ガスを混合流路14cに供給する。混合流路14cでは連結流路15bより供給される改質ガスと空気用導入路13b,14bより供給される外部の空気とを混合し、一酸化炭素除去流路14dに供給する。
一酸化炭素除去流路14dの壁面には、改質ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化させる一酸化炭素選択酸化用触媒が担持されており、一酸化炭素除去流路14dは一酸化炭素除去器6の役割を果たす。一酸化炭素選択酸化用触媒としては例えば白金が挙げられる。
一酸化炭素除去流路14dで一酸化炭素を除去された改質ガスは、改質ガス排出路13cより断熱容器11の外部へ排出され、燃料電池セル8に供給される。
以下、反応装置本体12及び固定部13における熱の移動について説明する。
高温反応部16と連結部15との接合部15cの温度をT1、連結部15と低温反応部14との接合部15dの温度をT2、低温反応部14と固定部13との接合部13eの温度をT3、固定部13と断熱容器11との接合部13fの温度をT4とすると、定常運転時においてT1>T2>T3>T4となる。このため、熱量は高温反応部16から連結部15を介して低温反応部14に移動し、低温反応部14から固定部13を介して断熱容器11の外部へ移動する。
低温反応部14においては、連結部15から固定部13に向かって熱量が移動するため、接合部15dと、接合部13eとの間で温度勾配が生じ、T2とT3に温度差が生じることになる。このため、接合部15dと、接合部13eとの間に一酸化炭素除去流路14dを設けると、一酸化炭素除去流路14d内に温度差が生じ、一酸化炭素除去流路14d内における一酸化炭素選択酸化反応が不安定となる。
一酸化炭素除去流路14d内に温度差が生じるのを防ぐためには、接合部15dと、接合部13eとの間を回避して一酸化炭素除去流路14dを設ければよい。これにより一酸化炭素除去流路14d内における一酸化炭素選択酸化反応が安定し、一酸化炭素除去器6の役割を充分に果たすことができる。
本実施形態に係る反応装置10においては、固定部13の高温反応部16側の壁が低温反応部14の高温反応部16側の壁の一部を形成しているので、接合部15dと接合部13eとが最短距離となる。そして、接合部15dと接合部13eとの間に気化用導入路14a及び空気用導入路14bが設けられ、一酸化炭素除去流路14dが低温反応部14内において、接合部15dと接合部13eとの間を回避して設けられている。このため、反応装置10が定常運転の温度になった場合、気化用導入路14a及び空気用導入路14bの部分は伝熱経路となるものの、一酸化炭素除去流路14dは伝熱経路とならないため、一酸化炭素除去流路14d内に温度差が生じるのを防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る反応装置110の内部構造について説明する。図4は本発明の第2の実施形態に係る反応装置110の内部構造を示す斜視図であり、図5は図4のV−V矢視断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、固定部113が低温反応部114と隣接した状態で連結部115に接続されている。すなわち、固定部113の高温反応部116と反対側の壁は低温反応部114の高温反応部116と対向する壁の一部を形成している。このため、本実施形態では、定常運転時において、熱量が高温反応部116から連結部115及び固定部113を介して断熱容器111の外部へ移動する。したがって低温反応部114が伝熱経路とならないため、低温反応部114の一酸化炭素除去流路114d内に温度差が生じるのを防ぐことができる。
なお、第1実施形態においては固定部の高温反応部側の壁、第2実施形態においては高温反応部と反対側の壁が低温反応部の高温反応部側の壁の一部を形成していたが、本発明はこれに限らず、低温反応部の高温反応部側の壁の一部に固定部を形成してもよい。すなわち、第1実施形態と第2実施形態の間の任意の位置に固定部を設けてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態に係る反応装置210の内部構造について説明する。図6は本発明の第3の実施形態に係る反応装置110の内部構造を示す斜視図であり、図7は図6のVII−VII矢視断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、固定部213が低温反応部214と離間した状態で連結部215に接続されている。このため、本実施形態では、定常運転時において、熱量が高温反応部116から連結部115及び固定部113を介して断熱容器111の外部へ移動する。したがって低温反応部114が伝熱経路とならないため、低温反応部114の一酸化炭素除去流路114d内に温度差が生じるのを防ぐことができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態に係る反応装置310の内部構造について説明する。図8は本発明の第4の実施形態に係る反応装置310の内部構造を示す斜視図であり、図9は図8のIX−IX矢視断面図であり、図10は図9のX−X矢視断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、2つの固定部313A,313Bが低温反応部314の左右側面の高温反応部316側の端部において上下方向の中央位置に接続されている。固定部313A,313B及び低温反応部314の高温反応部316側の面が面一に形成されている。一方の固定部313Aには気化用導入路313a及び空気用導入路313bが設けられ、他方の固定部313Bには気化用導入路313a及び改質ガス排出路313cが設けられている。
本実施形態においても、低温反応部314と連結部315との接合部315dから低温反応部314と固定部313A,313Bとの接合部313eまでの距離が最短となる。そして、接合部315dと接合部313eとの間に気化用導入路314aが設けられ、一酸化炭素除去流路314dが低温反応部314内において、末端部を除き接合部315dと接合部313eとの間を回避して設けられている。このため、一酸化炭素除去流路314dのほとんどが伝熱経路とならず、温度差が生じるのを防ぐことができる。また、2つの固定部313A,313Bにより2通りの伝熱経路が形成されるため、温度差をさらに低減することができる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態に係る反応装置410の内部構造について説明する。図11は本発明の第5の実施形態に係る反応装置410の内部構造を示す斜視図であり、図12は図11のXII−XII矢視断面図であり、図13は図12のXIII−XIII矢視断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、2つの固定部413A,413Bが低温反応部414の左右側面の高温反応部416側の端部において下端部に接続されている。固定部413A,413B及び低温反応部414の高温反応部416側の面及び下面が面一に形成されている。一方の固定部413Aには気化用導入路413a及び空気用導入路413bが設けられ、他方の固定部413Bには気化用導入路413a及び改質ガス排出路413cが設けられている。
本実施形態においても、低温反応部414と連結部415との接合部415dから低温反応部414と固定部413A,413Bとの接合部413e,413eまでの距離が最短となる。そして、接合部415dと接合部413eとの間に気化用導入路414aが設けられ、一酸化炭素除去流路414dが低温反応部414内において、末端部を除き接合部415dと接合部413eとの間を回避して設けられている。このため、一酸化炭素除去流路414dのほとんどが伝熱経路とならず、温度差が生じるのを防ぐことができる。また、固定部413A,413Bを低温反応部414の左右側面の高温反応部416側の端部において下端部に接続されているため、さらに温度差が生じるのを抑えることができる。
次に、固定部の位置による反応装置の温度分布の違いについて説明する。図14は低温反応部の高温反応部側の面に対して、高温反応部よりも遠ざかる位置に固定部を設けた場合(図20)における反応装置の等温線を示す図であり、図15は固定部の高温反応部側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第1実施形態)における反応装置の等温線を示す図であり、図16は固定部の高温反応部と反対側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第2実施形態)における反応装置の等温線を示す図である。
なお、高温反応部の寸法は8mm×8mm×7mm(反応装置本体の長手方向)、低温反応部の寸法は8mm×8mm×20mm(反応装置本体の長手方向)、連結部の寸法は1.8mm×1.8mm×3mm(反応装置本体の長手方向)、固定部の寸法は1.8×1.8mm×1mm(低温反応部から断熱容器まで)または4.1mm(連結部から断熱容器まで)、断熱容器の寸法は10.6mm×10.6mm×32.6mm(反応装置本体の長手方向)、高温反応部及び低温反応部の外面と断熱容器の内面との間は1mm、反応装置の材質はSUS304、厚さ0.3mmの板材とした。断熱容器内の圧力を0.03Pa、高温反応部の平均温度を375℃とした。図14では低温反応部の高温反応部側の面に対して、高温反応部よりも6mm遠ざかる位置に固定部を設けた場合として計算した。等温線は約16℃間隔で記載した。
図14では、低温反応部に120.1℃、136.1℃、152.0℃、167.9℃、183.8℃、199.8℃、215.7℃の7本の等温線が描かれていた。
一方、図15では136.1℃、152.0℃、167.9℃、183.8℃、199.8℃の5本の等温線が描かれていた。図14よりも等温線の数が減っており、低温反応部の温度差が減っていることがわかる。
さらに、図16では、183.8℃、199.8℃の2本の等温線が描かれていた。図15よりもさらに等温線の数が減っており、低温反応部の温度差がさらに減っていることがわかる。
図17及び図18は、低温反応部の長手方向の温度分布を示すグラフである。ここで、反応装置の寸法は図14〜図16と同様とし、横軸は低温反応部の高温反応部と反対側の端面の位置を0mmとし、高温反応部側の面の位置を20mmとした。なお、17〜20mmの領域は温度勾配が大きく一酸化炭素除去器として使わない領域とした。
aは固定部を低温反応部の高温反応部と反対側の端面に接続した場合(図19)、bは低温反応部の高温反応部側の面に対して、高温反応部よりも6mm遠ざかる位置に固定部を設けた場合(図20)、cは固定部の高温反応部側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第1実施形態)、dは固定部の高温反応部と反対側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第2実施形態)、eは固定部を連結部の低温反応部から高温反応部側に0.3mm近づいた位置に設けた場合(第3実施形態)、fは2つの固定部を低温反応部の左右側面の高温反応部側の端部において上下方向の中央位置に接続した場合(第4実施形態)、gは2つの固定部を低温反応部の左右側面の高温反応部側の下端部に接続した場合(第5実施形態)である。
0〜17(mm)間の温度差(ΔT)は、a:81.6℃、b:28.7℃、c:18.3℃、d:12.6℃、e:11.8℃、f:17.0℃、g:12.1℃となった。第1〜第5実施形態においては、ΔTが20℃以下に抑えられることがわかる。なお、低温反応部の短手方向の温度差はいずれも±1℃以内となった。
本発明が適用される電子機器20を示すブロック図である。 反応装置10の内部構造を示す斜視図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る反応装置110の内部構造を示す斜視図である。 図4のV−V矢視断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る反応装置110の内部構造を示す斜視図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る反応装置310の内部構造を示す斜視図である。 図8のIX−IX矢視断面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る反応装置410の内部構造を示す斜視図である。 図11のXII−XII矢視断面図である。 図12のXIII−XIII矢視断面図である。 低温反応部の高温反応部側の面に対して、高温反応部よりも遠ざかる位置に固定部を設けた場合における反応装置の等温線を示す図である。 固定部の高温反応部側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第1実施形態)における反応装置の等温線を示す図である。 固定部の高温反応部と反対側の面と低温反応部の高温反応部側の面とが面一となる位置に設けた場合(第2実施形態)における反応装置の等温線を示す図である。 低温反応部の長手方向の温度分布を示すグラフである。 低温反応部の長手方向の温度分布を示すグラフである。 固定部を低温反応部の高温反応部と反対側の端面に接続した反応装置を示す模式図である。 低温反応部の高温反応部側の面に対して、高温反応部よりも遠ざかる位置に固定部を設けた反応装置を示す模式図である。
符号の説明
5 改質器
6 一酸化炭素除去器
8 燃料電池セル
10,110,210,310,410,510,610 反応装置
11,111,211,311,411,511,611 断熱容器
12,112,212,312,412,512,612 反応装置本体
13,113,213,313A,313B,413A,413B,513,613 固定部
14,114,214,314,414,514,614 低温反応部
15,115,215,315,415,515,615 連結部
16,116,216,316,416,516,616 高温反応部
20 電子機器
21 電子機器本体
30 燃料電池装置

Claims (6)

  1. 水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、
    前記反応装置本体を収納する断熱容器と、
    前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に固定する固定部と
    を備え、
    前記固定部の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁の一部を形成していることを特徴とする反応装置。
  2. 水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、
    前記反応装置本体を収納する断熱容器と、
    前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に固定する固定部と
    を備え、
    前記固定部は前記連結部に連結されていることを特徴とする反応装置。
  3. 水素を発生させる改質器を含む高温反応部及び前記高温反応部よりも低温で反応物の反応を起こし、一酸化炭素を酸化させる一酸化炭素除去器を含む低温反応部を連結部で連結してなる反応装置本体と、
    前記反応装置本体を収納する断熱容器と、
    前記反応装置本体及び前記断熱容器に連結され、前記断熱容器を貫通し、前記反応装置本体を前記断熱容器の内部に複数箇所で固定する複数の固定部と
    を備え、
    前記固定部の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁の一部を形成していることを特徴とする反応装置。
  4. 前記連結部及び前記固定部の壁面の一部が前記低温反応部の前記高温反応部と対向する壁面に交差するいずれかの壁面と面一に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の反応装置。
  5. 前記固定部には前記反応装置本体の内外に反応物または生成物を入出させる流路が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
  6. 前記固定部には液体を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置。
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