JP5239258B2 - 弾性表面波素子位置合わせ装置および位置合わせ方法 - Google Patents

弾性表面波素子位置合わせ装置および位置合わせ方法 Download PDF

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Description

この発明は、球状弾性表面波素子の配向を調整する位置合わせ装置および位置合わせ方法に関する。
特許文献1のように、球状弾性表面波素子は、水晶やニオブ酸リチウム等の圧電体基材の直径が1mmから10mm程度の球状に形成される。その球面に櫛型電極対を形成し、櫛型電極間に高周波電界を印加することで圧電体基材の表面に弾性表面波を発生させ、その弾性表面波を圧電体基材の球面の円環状の周回領域で、圧電体基材の結晶のZ軸に垂直な平面と球面の交線に沿った周回領域を周回させる。この弾性表面波の周波数や上記圧電体基材の上記周回領域を構成している材料やその周回領域の曲率等がある条件を満たしていると、弾性表面波は周回領域の範囲外に拡散することなく周回領域の範囲内を繰り返し周回して伝搬する。この球状弾性表面波素子は、特許文献2のように、上記周回領域に所定の物質を付着させる感応膜を形成し、この感応膜に所定の物質が付着した場合に、その物質の量に応じて上記周回領域を周回する弾性表面波の周回時間(即ち、周回速度)が遅くなることを利用して所定物質の存在を感知する物質のセンサーとして用いる。
この球状弾性表面波素子の径は開発の進行に伴い徐々に小さくなり、現在は1mm程度に径が小さくなっている。そのように径が小さいことと球状であるため、球状弾性表面波素子の取り扱いが難しい問題がある。更に、所定の物質の量を測定する為の感応膜は、多くの場合、1回目の測定の際に感応膜に付着された所定の物質が速やかに上記感応膜から分離せず、次回の測定の際に、前回の測定のときから感応膜に残留していた物質が影響を与えるため、測定の度に球状弾性表面波素子を新鮮な感応膜を有する素子に頻繁に交換する必要がある。そのための球状弾性表面波素子をホルダに速やかに着脱する作業が必要であった。
この球状弾性表面波素子をホルダに装着する際には、特許文献3では、球状弾性表面波素子を支持体で吸着して持ち上げ、球状弾性表面波素子の位置から少しずらした位置のホルダの凹面に降下させ自重でホルダの凹面に嵌るように回転させる。そのようにして球状弾性表面波素子を転がして回転させてホルダ上で配向させる方法が開示されていた。
以下に公知文献を記す。
国際公開番号WO01/045255号公報 特開2003−294713号公報 特開2006−300628号公報
しかし、特許文献3の技術では、球状弾性表面波素子をホルダに装着する際に球状弾性表面波素子をホルダの凹面の中心から少しずらした位置から降下させ自重で凹面に嵌るように球状弾性表面波素子を転がして回転させて配向させるが、球状弾性表面波素子を最適な位置に配向させるためには凹面からの球状弾性表面波素子の取り出しと降下を数回繰り返す必要があるので、配向を適正な位置に調整するまで多くの時間を要する問題があった。
本発明は、かかる従来の技術における問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、弾性表面波素子を球状のままで用い、球状弾性表面波素子の径が小さくても球
状弾性表面波素子の適正な位置への配向を速やかに行うことができる弾性表面波素子位置合わせ装置を得ることにある。
本発明は、この課題を解決するために、球面に形成した素子電極を有する球状弾性表面波素子を椀状受け皿で保持して配向を調整する弾性表面波素子位置合わせ装置であって、前記素子電極の位置を検出する位置検出手段を有し、前記椀状受け皿の底部に開口部を有し、前記開口部に露出した前記球状弾性表面波素子に接して前記球状弾性表面波素子を移動させ前記椀状受け皿内で滑らせて回転させて配向させる素子移動機構を有することを特徴とする弾性表面波素子位置合わせ装置である。
また、本発明は、上記位置検出手段により得た上記素子電極の位置データに基づき上記素子移動機構を駆動する制御手段を有することを特徴とする上記の弾性表面波素子位置合わせ装置である。
また、本発明は、上記素子移動機構が回転ローラーから成ることを特徴とする上記の弾性表面波素子位置合わせ装置である。
また、本発明は、上記素子移動機構がXYテーブルから成ることを特徴とする上記の弾性表面波素子位置合わせ装置である。
また、本発明は、球面に形成した素子電極を有する球状弾性表面波素子を椀状受け皿で保持して配向を調整する弾性表面波素子の位置合わせ方法であって、前記椀状受け皿の底部に開口部を設け、素子移動機構を前記開口部に露出した前記球状弾性表面波素子に接させて前記球状弾性表面波素子を移動させ前記椀状受け皿内で滑らせて回転させて配向させることを特徴とする弾性表面波素子の位置合わせ方法である。
また、本発明は、位置検出手段が上記素子電極の位置を検出し、制御手段が上記位置検出手段により得た上記素子電極の位置データに基づき上記素子移動機構を駆動することを特徴とする上記の弾性表面波素子の位置合わせ方法である。
また、本発明は、上記素子移動機構が回転ローラーから成ることを特徴とする上記の弾性表面波素子の位置合わせ方法である。
また、本発明は、上記素子移動機構がXYテーブルから成ることを特徴とする上記の弾性表面波素子の位置合わせ方法である。
本発明の弾性表面波素子位置合わせ装置は、球状弾性表面波素子を椀状受け皿で保持し、また、その椀状受け皿の底部には球状弾性表面波素子の下側を露出させる開口部を形成し、そこから露出した球状弾性表面波素子に素子移動機構を接触させたので、球状弾性表面波素子をそれに接触させた素子移動機構で押すことで、椀状受け皿で保持した球状弾性表面波素子を速やかに適正位置に配向できる効果がある。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置を図1から図3を参照して詳細に説明する。図1に、第1の実施形態の球状弾性表面波素子10と、それを保持する椀状受け皿30の斜視図を示す。本実施形態は、球状弾性表面波素子10を、金属板あるいは金属めっきした絶縁樹脂シートで形成した椀状の窪みを有する椀状受け皿30で
保持する。椀状受け皿30には、球状弾性表面波素子10の球面に曲率を合わせた椀状の窪みの底に開口部30aを形成する。図2に、球状弾性表面波素子10と、それを設置する椀状受け皿30と回転ローラーの素子移動機構50による位置合わせ機構から成る弾性表面波素子位置合わせ装置の側面図を示す。椀状受け皿30はホルダ20で保持する。この位置合わせ機構は、弾性表面波装置に球状弾性表面波素子10を設置するために、予め球状弾性表面波素子10の配向を調整する機構に適用できる。
(球状弾性表面波素子)
球状弾性表面波素子10は、図1に示すように、直径が約1mmの球状の圧電体基材11を主要な部分とする。この圧電体基材11は圧電性材料で形成され、圧電性材料として例えば水晶、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)やLiTaO3(タンタル酸リチウム)、BSO(ビスマスシリコンオキサイド)、ランガサイト等が用いられる。この圧電体基材11は、特開2003−115744号公報の図4および段落0053から0054に示されている結晶のZ軸を有する。この結晶のZ軸が圧電体基材11の上側の面に交差する点を上側極11Nとし、Z軸が圧電体基材11の下側の面に交差する点を下側極11Sとする。
その圧電体基材11の、上側極11Nと下側極11Sの間の球面に、圧電体基材11の中心を通り結晶のZ軸に垂直な平面に沿った円環状の周回領域12を有する。周回領域12には、弾性表面波の周回のため必要な幅を確保する。周回領域12のその幅は、弾性表面波の周波数に依存するが、例えば直径1mmの圧電体基材11に150MHzの弾性表面波を周回させる場合に、圧電体基材11の直径の概ね1/4から1/3程度を必要とする。この周回領域12に、周回領域12の幅の大きさの下側極11S側の下側櫛型電極15Sを第1素子電極13aと一体の導体パターンで圧電体基材11の球面に形成する。更に、下側櫛型電極15Sに上側極11N側で対向する上側櫛型電極15Nを、第2素子電極13bと一体の導体パターンで圧電体基材11の球面に形成する。これらの一対の導体パターンは圧電体基材11の球面に金属めっきパターンにより形成することで、上側櫛型電極15Nと下側櫛型電極15Sの一対による弾性表面波発生部15を形成する。この弾性表面波発生部15の上側櫛型電極15Nと下側櫛型電極15Sの間に高周波電界を印加することで周回領域12に沿って周回する弾性表面波を発生させる。このとき、球状弾性表面波素子10の弾性表面波の振動伝達経路は、圧電体基材11の直径の4分の1から3分の1の幅の周回領域12内に限定され、上側極11Nと下側極11Sには弾性表面波が伝わらない。そのため、上側極11Nと下側極11Sの部分の球面に圧力が加えられても影響が無く弾性表面波を伝達させることができる。
図1の球状弾性表面波素子10は、その第2素子電極13bや第1素子電極13aの金属めっき部分をエッチングしたパターンでマーク14を形成し、そのマーク14で、球状弾性表面波素子10の椀状受け皿30への配置位置(配向)を判別させ球状弾性表面波素子10を位置合わせする基準にする。
球状弾性表面波素子10の周回領域12には、例えば、特定の蛋白質と結合する抗体から成る感応膜を形成しておく。また、例えば、水素分子を検出する弾性表面波装置では、周回領域12に、真空環境中でパラジウム・ニッケル合金の薄膜を約30nmの厚さに蒸着して感応膜を形成する。周回領域12に感応膜としてパラジウム・ニッケル合金の薄膜を形成した球状弾性表面波素子10は、濃度10ppmから100%までの水素濃度を検出するガスセンサとして用いる。その他に、周回領域12にその他の特定の分子に結合する感応膜を形成することで、気体中の微少量の匂い分子を検出する匂いセンサを構成することもできる。
球状弾性表面波素子10の第2素子電極13bと第1素子電極13aに40MHzから
550MHzの矩形波の電気パルスを加え、例えば45MHzの近傍のRFバースト信号を印加する。このRFバースト信号は、更に、上側櫛型電極15Nと下側櫛型電極15Sから成る弾性表面波発生部15に印加される。これにより圧電体基材11の周回領域12内に弾性表面波が発生する。その弾性表面波を周回領域12内を1回から500回ほど周回させ、周回して戻って来た弾性表面波を、弾性表面波検出部を兼ねる弾性表面波発生部15で検出する。弾性表面波が弾性表面波発生部15に戻る時間は球状弾性表面波素子10の周回領域12の感応膜に物質が結合することで変わる現象を利用することで球状弾性表面波素子10の周回領域12の感応膜への物質の結合の有無を検出する。
同一環境により正確に測定するためには以下のように弾性表面波装置を構成する。すなわち、第1の球状弾性表面波素子10を用意し、その周回領域12の感応膜に被分析溶液を塗布して蛋白質を結合させ、更に、蛋白質を結合させない第2の球状弾性表面波素子10を用意する。そして、第1の球状弾性表面波素子10での測定結果と、第2の球状弾性表面波素子10での測定結果を比較し、両者の違いを検出することで蛋白質を検出する弾性表面波装置を構成することができる。
(椀状受け皿)
図1に示す椀状受け皿30は、銅やアルミニウム、金等の金属で形成する椀状受け皿30、あるいは、エポキシ樹脂から成る皿形状の全面に金属めっきした椀状受け皿30である。椀状受け皿30には、球状弾性表面波素子10の球面と一致する曲率の湾曲した凹面を形成し、その凹面の底部に球状弾性表面波素子10の底部を露出させる切り込みを有する開口部30aを有する。この椀状受け皿30の取り付け部30bを円板状のフランジに形成する。椀状受け皿30の円板状のフランジを成す取り付け部30bを下からホルダ20で支えて保持する。
(弾性表面波素子の位置合わせ手順)
(ステップ1)
本実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置が、先ず、図2のように、球状弾性表面波素子10を、その上側極11Nの部分を真空ピンセットでつまんで、椀状受け皿30に降下させる。
(ステップ2)
次に、カメラ40から成る位置検出手段が、球状弾性表面波素子10の上側極11Nの位置に形成したマーク14を読み込み、そのカメラ40が読み込んだ画像データを制御手段42が画像処理することでマーク14の位置を検出する。これにより、制御手段42が、球状弾性表面波素子10の配向状態を自動的に検出する。
(ステップ3)
また、椀状受け皿30の切り込み状の開口部30aの下に露出した球状弾性表面波素子10に、2つのモータMで駆動する回転ローラーによる素子移動機構50を接触させる。そして、制御手段42が、検出したマーク14の位置に基づき、球状弾性表面波素子10の適正な位置を演算し、2つの素子移動機構50を駆動することでそれに接する球状弾性表面波素子10を縦横に移動させ椀状受け皿30内で滑らせて回転させて適正な向きに配向させる。
(ステップ4)
次に、この球状弾性表面波素子10を、その上側極11Nの部分を真空ピンセットでつまんで、椀状受け皿30から取り出す。次に、この球状弾性表面波素子10をつまんだ真空ピンセットを水平方向に回転させて球状弾性表面波素子10を適正な方向に向け、弾性表面波装置のホルダに設置し弾性表面波装置の製品を組み立てる。
本実施形態の弾性表面波素子の位置合わせ方法は、弾性表面波装置の製品の椀状受け皿30に球状弾性表面波素子10を設置した後に、その球状弾性表面波素子10の配向を調
整する機構に適用することもできる。その場合は、先のステップ4の工程を先に行ってから、製品の椀状受け皿30でステップ1からステップ2の処理を工程を行う。
また、本実施形態の弾性表面波素子の位置合わせ方法は以下のようにすることもできる。すなわち、先のステップ2において、位置検出手段のカメラ40が読み込んだマーク14の画像を表示手段に表示し、ステップ3において、操作者が、表示手段に表示された画像を目視で観察しつつ、手動で素子移動機構50を駆動して球状弾性表面波素子10を椀状受け皿30内で滑らせて回転させて適正な位置に配向させることもできる。
こうして、本実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置は、椀状受け皿30の底に開口部30aを設けることで、この椀状受け皿30に球状弾性表面波素子10を設置した後に、その開口部30aの下から、素子移動機構50で、開口部30aの下に露出した球状弾性表面波素子10を押して椀状受け皿30中で滑らせて回転させることで速やかに適正な配向位置に向けることができる効果がある。なお、椀状受け皿30は、球状弾性表面波素子10をその中で滑らせて回転させことができるものであれば良く、必ずしも内面の曲率半径を球状弾性表面波素子10の球面の曲率半径に一致させないでも良い。例えば、三角錐の内面を成す斜面のスルホールから成る椀状受け皿30を用い、その内面の円環状の線に球状弾性表面波素子10を接させて保持する椀状受け皿30を用いても良い。
(変形例1)
図3(a)に、第1の実施形態の変形例1の、球状弾性表面波素子と椀状受け皿の側面図を示し、図3(b)に、それを上側から観察した平面図を示す。変形例1では、図1のような上側極11Nの部分に第2素子電極13bを有する球状弾性表面波素子10を以下のようにして配向させる。図3のように、球状弾性表面波素子10の素子電極の位置検出手段を、第1の位置検出用電極41aと、第2の位置検出用電極41bと第3の位置検出用電極41c、そして第4の位置検出用電極41dと第5の位置検出用電極41eで構成する。第1の位置検出用電極41aに、テストのための電流を供給するテストピンを用いる。図3(b)の平面図のように、第2の位置検出用電極41bと第3の位置検出用電極41cと第4の位置検出用電極41dと第5の位置検出用電極41eは、第1の位置検出用電極41aのテストピンに電気接続する第2素子電極13bとの電気接続の有無を検査することで、第2素子電極13bの位置ずれを検査するために用いる。
(ステップ1)
第1の位置検出用電極41aを球状弾性表面波素子10の上側極11Nの部分の第2素子電極13bに接触させる。図3(b)のように、第2の位置検出用電極41bと第3の位置検出用電極41cを、球状弾性表面波素子10の第2素子電極13bの左右の端部に接する位置に配置し、第4の位置検出用電極41dと第5の位置検出用電極41eを、球状弾性表面波素子10の第2素子電極13bの前後の端部に接する位置に配置する。このように位置検出手段の各電極を配置することで、球状弾性表面波素子10の配置の方向が傾くと、例えば、第2の位置検出用電極41bあるいは第3の位置検出用電極41cが第2素子電極13bから外れ、その電極と第1の位置検出用電極41aが電気接続しないことにより、球状弾性表面波素子10の配置方向の左右方向への傾きの有無を検出することができる。また、第4の位置検出用電極41dあるいは第5の位置検出用電極41eが第2素子電極13bから外れ、その電極と第1の位置検出用電極41aが電気接続しないことにより、球状弾性表面波素子10の配置方向の前後方向への傾きの有無を検出することができる。これにより、制御手段42が、球状弾性表面波素子10の配向状態を自動的に検出する。
(ステップ2)
次に、椀状受け皿30の切り込み状の開口部30aの下に露出した球状弾性表面波素子10に素子移動機構50を接触させ、制御手段42が2つの素子移動機構50を駆動させ
て、それに接する球状弾性表面波素子10を縦横に引きずり椀状受け皿30中で滑らせて回転させる。そして、制御手段42が、球状弾性表面波素子10の第2の位置検出用電極41bと第3の位置検出用電極41cが、それぞれの第2素子電極13bに接するまで球状弾性表面波素子10を回転させる。
この変形例1は、弾性表面波装置の製品の椀状受け皿30に球状弾性表面波素子10を設置した後に球状弾性表面波素子10の配向を調整する機構に適用でき、第1の位置検出用電極41aを、弾性表面波装置の製品における第2素子電極13bと電気接続させる電極で併用することもできる。
なお、第2の位置検出用電極41bと第3の位置検出用電極41cと第4の位置検出用電極41dと第5の位置検出用電極41eは、適度に近接した2つの端子が素子電極に接触して通電することで素子電極の存在を検出するようにした電極対で構成しても良い。更に、これらの位置検出用電極の代わりに、素子電極の金属の有無を検出する金属センサーを用いて素子電極の位置検出手段とすることもできる。このように、変形例1の弾性表面波素子位置合わせ装置は、カメラ40を用いない簡単な機構により球状弾性表面波素子10の配置方向の傾きの有無を検出することができるので、弾性表面波素子位置合わせ装置のコストを低減できる効果がある。
<第2の実施形態>
図4に、第2の実施形態の球状弾性表面波素子10と椀状受け皿30の斜視図を示す。図4の球状弾性表面波素子10は、第1素子電極13aと第2素子電極13bがともに下側極11S側に偏って配置されている場合を示す。この球状弾性表面波素子10を図5のようにカメラ40による位置検出手段で球状弾性表面波素子10の配向位置を検出して適正な方向に配向させるために、上側極11Nの部分に金属パターンでマーク14を形成する。そして、図5のように、カメラ40でマーク14を観察しつつ、素子移動機構50で球状弾性表面波素子10の配向位置を適正な向きに向ける。
また、第1の実施形態の変形例1のように、カメラ40の代わりに位置検出用電極を位置検出手段として用いる場合は、その位置検出用電極41a、41b、41cを、図4の椀状受け皿30のように、椀状受け皿30に設置する。図4の椀状受け皿30は、位置検出用電極以外の部分を絶縁体で形成する。そして、制御手段42が位置検出用電極41a、41b、41cにより素子電極の位置を検出しつつ、球状弾性表面波素子10を適正な位置に配向させる。次に、制御手段42が、素子移動機構50を球状弾性表面波素子10に接して、素子移動機構50を駆動することで球状弾性表面波素子10を縦横に引きずり椀状受け皿30中で滑らせて回転させ適正な位置に配向させる。
<第3の実施形態>
図6に、本発明の第3の実施形態の椀状受け皿30と素子移動機構50から成る弾性表面波素子位置合わせ装置を示す。図6(a)は、第3の実施形態で用いる椀状受け皿30の斜視図であり、図6(b)および図6(c)は、第3の実施形態の球状弾性表面波素子10と椀状受け皿30の側面を示す。第3の実施形態が第1および第2の実施形態と相違する点は、椀状受け皿30の凹面の底部に円形の開口部30cを形成し、その開口部30cから露出した球状弾性表面波素子10の下側極11Sの部分に1台の回転ローラーのみから成る素子移動機構50を接触させて球状弾性表面波素子10を押して椀状受け皿30内で滑らせて回転させる点である。
(球状弾性表面波素子の位置合わせ手順)
(ステップ1)
図6(b)のように、制御手段42が、1つの回転ローラーから成る素子移動機構50
を球状弾性表面波素子10に接触させて、図6(b)の正面に向けた回転軸50aの周りに素子移動機構50の回転ローラーを回転させることで球状弾性表面波素子10の向きを変える。
(ステップ2)
次に、制御手段42が、素子移動機構50を上下機構50bで下降させて球状弾性表面波素子10との接触を外し、素子移動機構50の回転ローラーの回転軸50aを回転軸回転機構50cにより水平方向に90度回転させる。
(ステップ3)
次に、図6(c)のように、制御手段42が回転軸50aを図6(c)の左右方向に向け、素子移動機構50を上下機構50bで上昇させて球状弾性表面波素子10に接触させ、次に、制御手段42が、素子移動機構50の回転ローラーを駆動し回転軸50aの周りに回転させることで球状弾性表面波素子10の向きを変える。
本実施形態では、ステップ2で素子移動機構50を上下機構50bで下降させる以前に、素子移動機構50を球状弾性表面波素子10に接触させたまま回転ローラーの回転軸50aを任意の角度で回転させることで球状弾性表面波素子10を水平方向に回転させるようにすることも可能である。本実施形態は、以上のように、1台の素子移動機構50のみで、球状弾性表面波素子10を2軸の周りに回転させることができ、回転機構が簡単である効果がある。また、素子移動機構50の回転ローラーの回転軸50aを水平方向に回転させる回転軸回転機構50cにより、素子移動機構50に接触させた球状弾性表面波素子10を水平方向にも回転させることができ、結局3軸の周りに回転させることができる効果がある。
<第4の実施形態>
図7に、本発明の第4の実施形態の椀状受け皿とXYテーブル51とテーブル回転機構52から成る素子移動機構の側面図を示す。第4の実施形態は第3の実施形態のように底部に円形の開口部30cを有する椀状受け皿30を用いる。第4の実施形態が第1、第2、第3の実施形態と相違する点は、素子移動機構として回転ローラーの代わりにXYテーブル51を用い、椀状受け皿30の底部の開口部30cから露出した球状弾性表面波素子10の下側極11Sの部分をXYテーブル51の面に接させて、球状弾性表面波素子10をXYテーブル51で水平方向(XY方向)に引きずることで椀状受け皿30内で滑らせて回転させて配向させる点である。
(球状弾性表面波素子の位置合わせ手順)
(ステップ1)
図7のXYテーブル51から成る素子移動機構の上面を椀状受け皿30の底部の開口部30cから露出した球状弾性表面波素子10の下側極11Sの部分に接触させる。そして、制御手段42がXYテーブル51を水平方向の2軸方向(XY方向)に動かし球状弾性表面波素子10の下側極11Sの部分を引きずることで球状弾性表面波素子10を椀状受け皿30内で滑らせて回転させて配向を調整する。
(ステップ2)
また、ステップ1の動作と同時に制御手段42がテーブル回転機構52を駆動し、XYテーブル51を水平方向(XY面内)で回転させることでXYテーブル51に接触させた球状弾性表面波素子10を水平方向に回転させる。なお、予め、球状弾性表面波素子10を水平方向の適正な方向に回転させておき、その球状弾性表面波素子10を椀状受け皿30に降下させてから本実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置で位置を合わせるようにすることで、本実施形態のテーブル回転機構52およびこのステップ2の処理を省略することができる。
本実施形態は、XYテーブル51から成る素子移動機構に球状弾性表面波素子10を接
触させた状態で、制御手段42が球状弾性表面波素子10を2軸方向に送る動作を同時に行うことが出来るので、制御手段42が球状弾性表面波素子10の配向処理を速やかに行える効果がある。また、テーブル回転機構52も併用すると、水平方向の回転動作も、それ以外の動作と同時に行え、球状弾性表面波素子10の配向処理を速やかに行える効果がある。
本発明の第1の実施形態の球状弾性表面波素子と、それを保持する椀状受け皿の斜視図である。 本発明の第1の実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置の側面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例1の弾性表面波素子位置合わせ装置の側面図及び平面図である。 本発明の第2の実施形態の球状弾性表面波素子と、それを保持する椀状受け皿の斜視図である。 本発明の第2の実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置の側面図である。 本発明の第3の実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置の位置合わせ機構の構成と動作を示す図である。 本発明の第4の実施形態の弾性表面波素子位置合わせ装置の位置合わせ機構の側面図である。
符号の説明
10・・・球状弾性表面波素子
11・・・圧電体基材
11N・・・上側極
11S・・・下側極
12・・・周回領域
13・・・素子電極
13a・・・第1素子電極
13b・・・第2素子電極
14・・・マーク
15・・・弾性表面波発生部
15N・・・上側櫛型電極
15S・・・下側櫛型電極
20・・・ホルダ
30・・・椀状受け皿
30a、30c・・・開口部
30b・・・取り付け部
40・・・カメラ
41a・・・第1の位置検出用電極
41b・・・第2の位置検出用電極
41c・・・第3の位置検出用電極
41d・・・第4の位置検出用電極
41e・・・第5の位置検出用電極
42・・・制御手段
50・・・素子移動機構
50a・・・回転軸
50b・・・上下機構
50c・・・回転軸回転機構
51・・・XYテーブル
52・・・テーブル回転機構
M・・・モータ

Claims (2)

  1. 球面に形成した素子電極を有する球状弾性表面波素子を椀状受け皿で保持して配向を調整する弾性表面波素子位置合わせ装置であって、前記素子電極の位置を検出する位置検出手段を有し、前記椀状受け皿の底部に開口部を有し、前記開口部に露出した前記球状弾性表面波素子に接して前記球状弾性表面波素子を移動させ前記椀状受け皿内で滑らせて回転させて配向させる素子移動機構を有し、
    前記位置検出手段により得た前記素子電極の位置データに基づき前記素子移動機構を駆動する制御手段を有することを特徴とする弾性表面波素子位置合わせ装置。
  2. 球面に形成した素子電極を有する球状弾性表面波素子を椀状受け皿で保持して配向を調整する弾性表面波素子の位置合わせ方法であって、前記椀状受け皿の底部に開口部を設け、素子移動機構を前記開口部に露出した前記球状弾性表面波素子に接させて前記球状弾性表面波素子を移動させ前記椀状受け皿内で滑らせて回転させて配向させ
    位置検出手段が前記素子電極の位置を検出し、制御手段が前記位置検出手段により得た前記素子電極の位置データに基づき前記素子移動機構を駆動することを特徴とする弾性表面波素子の位置合わせ方法。
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