JP5238397B2 - フォークシフト装置 - Google Patents
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Description
当該フォークシフト装置は、昇降可能なキャリッジと、キャリッジに横動可能に設けられた左右のフォークと、キャリッジに左右対称状に設けられてフォークを横動する為の左右のシフトシリンダと、両シフトシリンダのテール室同士を連通して制御弁の二次側に接続するテール室側給排管と、両シフトシリンダのロッド室同士を連通して制御弁の二次側に接続するロッド室側給排管と、これら両給排管に設けられて左右のシフトシリンダを同調させる同調弁と、から構成されている。
この時、小径シフトシリンダ給排管から導通管を介して差分シフトシリンダのシリンダ室に圧油が供給されて差分シフトシリンダが小径シフトシリンダの作動方向と同じ方向に作動される。つまり、差分シフトシリンダの作動に依り小径シフトシリンダの短縮動作が補われる。
この時、差分シフトシリンダのシリンダ室の圧油が導通管から小径シフトシリンダ給排管を介して制御弁に還流されるので、差分シフトシリンダが小径シフトシリンダの作動方向と同じ方向に作動される。つまり、差分シフトシリンダの作動に依り小径シフトシリンダの伸長動作が補われる。
(1) キャリッジ、フォーク、大径シフトシリンダ、小径シフトシリンダ、差分シフトシリンダ、大径シフトシリンダ給排管、小径シフトシリンダ給排管、連通管、導通管とで構成し、とりわけ、左右のシフトシリンダの直径を異ならせて大径シフトシリンダのロッド室側受圧面積と小径シフトシリンダのテール室側受圧面積とを等しくし、大径シフトシリンダのテール室と小径シフトシリンダのロッド室とを夫々給排管で制御弁の二次側に接続すると共に、大径シフトシリンダのロッド室と小径シフトシリンダのテール室とを連通管で接続したので、同調弁を用いずに、左右のフォークの開閉を同調させる事ができる。
(2) 左右のシフトシリンダの直径を異ならせて大径シフトシリンダのロッド室側受圧面積と小径シフトシリンダのテール室側受圧面積とを等しくし、大径シフトシリンダのテール室と小径シフトシリンダのロッド室とを夫々給排管で制御弁の二次側に接続すると共に、大径シフトシリンダのロッド室と小径シフトシリンダのテール室とを連通管で接続したので、同調弁を用いた場合に比べて、左右のシフトシリンダの負荷が変動しても、これらを確実に同調させる事ができる。
(3) 小径シフトシリンダに依り横動されるフォークには、大径シフトシリンダのテール室側受圧面積と小径シフトシリンダのロッド室側受圧面積との差分に相当する受圧面積のシリンダ室を備えた差分シフトシリンダが小径シフトシリンダの作動を補うべく配設され、小径シフトシリンダのロッド室と差分シフトシリンダのシリンダ室とを導通管で接続したので、左右のフォークの開速度と閉速度とを同じにする事ができる。
図1は、本発明のフォークシフト装置を示す概要背面図である。
両リフトブラケットは、図略しているが、荷役車両の昇降装置(マスト装置)に依り昇降される様になっている。
大径シフトシリンダ4は、図1では、左側のフォーク3の左方に配されて左側のフォーク3を横動する様にしてあり、テール側がキャリッジ2に取付けられていると共に、ロッド側が左側のフォーク3に取付けられている。
大径シフトシリンダ4は、実際には、スペース上の関係から、図1に於て、左側のフォーク3の右側に配されてこれを移動する様にしてある。
小径シフトシリンダ5は、図1では、右側のフォーク3の右方に配されて右側のフォーク3を横動する様にしてあり、テール側がキャリッジ2に取付けられていると共に、ロッド側がフォーク3に取付けられている。
小径シフトシリンダ5は、大径シフトシリンダ4と同様に、実際には、スペース上の関係から、図1に於て、右側のフォーク3の左方に配されてこれを移動する様にしてある。
差分シフトシリンダ6は、図1では、右側のフォーク3の左方に配されて右側のフォーク3を横動する様にしてあり、テール側がキャリッジ2に取付けられていると共に、ラム側がフォーク3に取付けられている。
差分シフトシリンダ6は、実際には、右側のフォーク3を中心として小径シフトシリンダ5とは反対の右側に配されて左右対称状となる様にしている。
両フォーク3の間隔を拡げる(開く)場合は、制御弁18を操作してポンプ19からの圧油を小径シフトシリンダ給排管8を介して小径シフトシリンダ5のロッド室16に供給する。そうすると、小径シフトシリンダ4が短縮されて同側のフォーク3が外側に移動される。小径シフトシリンダ5が短縮されると、これのテール室15の圧油が連通管9を介して大径シフトシリンダ4のロッド室14に送られてこれが短縮される。大径シフトシリンダ4が短縮されると、これのテール室13の圧油が大径シフトシリンダ給排管7を介して制御弁18からタンク20に還流される。大径シフトシリンダ4が短縮されると、同側のフォーク3が外側に移動される。この為、左右のフォーク3は、図1の実線矢印で示す如く、一緒に外側に移動されてこれらの間隔が拡げられる。
この時、小径シフトシリンダ給排管8から導通管10を介して差分シフトシリンダ6のシリンダ室17に圧油が供給されて差分シフトシリンダ6が伸長され、小径シフトシリンダ5の作動方向と同じ方向に作動される。つまり、差分シフトシリンダ6の作動に依り小径シフトシリンダ5の短縮動作が補われる。
この時、差分シフトシリンダ6のシリンダ室の圧油が導通管10から小径シフトシリンダ給排管8を介して制御弁18からタンク20に還流されるので、差分シフトシリンダ6が短縮され、小径シフトシリンダ5の作動方向と同じ方向に作動される。つまり、差分シフトシリンダ6の作動に依り小径シフトシリンダ5の伸長動作が補われる。
差分シフトシリンダ6は、先の例では、ラムシリンダであったが、これに限らず、例えば複動型や単動型のピストンシリンダでも良い。
差分シフトシリンダ6は、先の例では、フォーク3を挟んで小径シフトシリンダ5とは反対側に対向して配置したが、これに限らず、例えばピストンシリンダにしたならば、小径シフトシリンダ5と同方向に並列して配置しても良い。この場合、小径シフトシリンダ5のロッド室16と同じ側のロッド室がシリンダ室17となる。
絞り弁21を備えた連絡管22は、先の例では、大径シフトシリンダ給排管7と連通管9との間と、小径シフトシリンダ給排管8と連通管9との間に夫々設けたが、これに限らず、例えば何れか一方だけにしても良い。
Claims (3)
- 昇降可能なキャリッジと、キャリッジに横動可能に設けられた左右のフォークと、一方のフォークを横動すベく設けられた大径シフトシリンダと、他方のフォークを横動すべく設けられてテール室側受圧面積が大径シフトシリンダのロッド室側受圧面積と等しくされた小径シフトシリンダと、小径シフトシリンダの作動を補うべく設けられて大径シフトシリンダのテール室側受圧面積と小径シフトシリンダのロッド室側受圧面積との差分に相当する受圧面積のシリンダ室を備えた差分シフトシリンダと、大径シフトシリンダのテール室と制御弁の二次側とを接続する大径シフトシリンダ給排管と、小径シフトシリンダのロッド室と制御弁の二次側とを接続する小径シフトシリンダ給排管と、大径シフトシリンダのロッド室と小径シフトシリンダのテール室とを接続する連通管と、小径のシフトシリンダのロッド室と差分シフトシリンダのシリンダ室とを接続する導通管と、から構成した事を特徴とするフォークシフト装置。
- 差分シフトシリンダは、他方のフォークを中心として小径シフトシリンダとは左右対称状に設けられていると共に、ラムシリンダにしてある請求項1に記載のフォークシフト装置。
- 大径シフトシリンダ給排管と小径シフトシリンダ給排管の少なくとも何れか一方と連通管との間は、絞り弁を備えた連絡管に依り接続されている請求項1又は2に記載のフォークシフト装置。
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