JP5238146B2 - 食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置 - Google Patents
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・ 食品パック用袋の中に自然と入ってしまう空気を押し出して、なるべく空気が抜いた状態で食品パック用袋を閉じることを目的としている。こうして空気があまり入って以内状態で食品を入れて閉じた食品パック用袋は、通常において、一旦保存される。そのご所望のタイミングで食品パック用袋をお湯の中に入れて、加熱調理をする。この様な調理方法において、食品パック用袋の中に自然と入ってしまう空気を押し出して、なるべく空気が抜いた状態で食品パック用袋を閉じるということは、加熱処理時において、食品パック用袋の外皮を通じて、内容物である食品に熱が伝達しやすくすることがその目的の一つである。従って、例えば電気沸騰ポット等のある程度の容量を有したお湯を一定時間高温維持または高温保存することが可能な容器を用いることにより、火を使用しなくても安全に過熱調理を行うこともできる。この様な調理方法であれば、調理に使用する器具が少なくなり、結果として調理器具を洗浄する水や洗剤も劇的に減少することとなる。二次的な効果としては、食品を保存する冷蔵庫の保存時に占有する体積を小さくすることができる点である。
・ 密封された食品パック用袋は、外側のお湯によって加熱される課程において、通常の鍋の中で加熱している時とことなり、ほぼ全体から熱を受けることができ、まんべんなく加温がなされる。また、封印された食品パック用袋内における対流は、鍋内に比較すると、熱の温度差も少ないことも手伝って、非常に少ない。従って、内容物の煮崩れがすくない。
・ 以上の処理の流れによって一定の時間加熱処理をすると、食品パック用袋内においても、水蒸気は発生し、食品パック用袋内は膨らむ。従って、内容物と加熱用の熱湯との間に水蒸気が挟まる状態となり、さらに、浮き上がる。従って、食品パック用袋内の内容物に対して熱湯からの熱伝導は減少する。過加熱を防止することがように働く。
一方、引用文献1の手法は、同じ形態の食品を連続処理することに適しているが、本発明の目的は基本的に多種多様な食品を入れる多目的な食品パック用袋に対して空気抜きをしながら閉じることを目的としており、その手法としては適合しない。さらに、袋の開口部を広げるためにエアーを吹き込みその後、吸引する手法を達成するためには、エアーの吹き込み装置と吸引装置の両方を用意する必要がある点において、一般家庭を対象とした場合にはコスト面で困難さがある。また、食品パック用袋に対して直接的に機械が作用するので、工場などの衛生面で管理された環境で使用する必要があった。
外側膜状要素の内側の空気を吸引して外側膜状要素の内側に負圧を形成し得る吸引ポンプと、
一端が外側膜状要素の外側で前記吸引ポンプに接続され、他端が外側膜状要素の内側で吸引分散手段に接続される吸引導入手段と、
前記外側膜状要素の内側に配置され、前記吸引導入手段を介して前記吸引ポンプにより吸引を行う時に、外側膜状要素の内側の空気を多方向から吸引するよう放射状にのびる複数の空気案内路が形成された吸引分散手段と
を備え、
前記吸引分散手段が前記外側膜状要素と別体であり、
前記外側膜状要素が、ビニール袋又はラッピング膜から成り、
前記吸引分散手段及び吸引導入手段を介して、外側膜状要素の外側から前記吸引ポンプで外側膜状要素の内側の空気を吸引して、食品パック用袋が配置された外側膜状要素の内側に負圧を形成することで、外側膜状要素を介して食品パック用袋に圧力を作用させ、食品パック用袋の開放部から食品パック用袋の中の空気を抜き出した後、外側膜状要素が食品パック用袋から離れない状態で、前記食品パック用袋の開放部を密封することができるようにした
ことを特徴とする食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置である。
請求項3に記載の発明は、食品パック用袋とは別体に構成された食品パック用袋の開放部を密封する密封手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置である。
請求項4に記載の発明は、前記外側膜状要素がビニール袋であり、前記吸引導入手段が外側膜状要素の内側から外側膜状要素に孔をあけて貫通するように構成され、前記吸引導入手段が、外側膜状要素の外側から前記吸引導入手段の周囲を密閉する吸盤状部材を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置である。
食品等の内容物を入れた食品パック用袋の開放部から該食品パック用袋の中に紛れ込んだ空気を該食品パック用袋から押し出すように、該食品パック用袋に対して圧力を印加する外側膜状要素は、食品パック用袋を外側から押しているので、食品パック用袋を手で押したり水の中に付けるような手法よりも、衛生的である。
また、好ましくは上記テーブルの上に更に傾斜を持たせた板を乗せて、その傾斜した板の上に下側面9を構成することによって下側面9に傾斜をつけることができる。その際に、食品パック用袋6の開口部を前記傾斜の上側に向かせて配置することで、食品パック用袋6内に紛れ込んだ空気の一部が負圧をかける前の予備的な作業によって予め空気抜き作業ができ、その後、外側皮膜部材5の端を軽く押さえつけて負圧をかけることにより、目的とする空気抜きが達成される。
さらに、前記傾斜によって食品パック用袋の中の水分が余分な空気より先んじて出てくる問題を回避することができる。一方、前記代用であるビニール袋を使用する場合は開口部を閉じてから、負圧をかけることにより、目的とする空気抜きが達成される。
さて、以上のように構成した状態で、利用者の足で負圧ポンプを押さえつけて上下動させると、吸引分散部4からその周辺の空気が一気に吸われる。そうすると、互に平坦に結合した下側面9と外側膜状部材5とは密着状態となり、また、外側膜状部材5と吸引導入部も緩やかな傾斜を持たせた形状をさせたために、同様に密着状態となり、これら密着状態のところからは、外周の空気が入りにくい状態となる。そうすると、負圧で吸い込まれやすい場所の空気が先行して吸引される。すなわち、食品パック用袋6の周辺の空気からさらに、食品パック用袋の中に残った空気などが先行して吸引される。こうして何回か負圧用ポンプを上下動させるだけで、食品パック用袋6内の余計な空気は該開口部7を介して吸い出される。さて、この状態において、密封手段8の上側部分8aを外側膜状部材5の上から利用者の手で押すことにより、密封手段8を構成する上側部分8aと下側部分8bとが食品パック用袋6をくわえ込んだ状態で閉じられ、食品パック用袋6が密封処理される。
なお、下側面9と外側膜状部材5とを1つのビニール袋で代用した場合には、ビニール袋の開口側から手で食品パック用袋6取り出すことになる。
また、外側膜状部材は透明体であることが好ましいが、食品用のラッピング膜を利用することが可能である。また、吸引分散部4に対して密封手段8を着脱自在に取り付けているが、こうすることで、吸引のセットを行うための工程が減るために便利ではあるが、特に密封手段8は個別にセットしても良い。
次に、吸引分散部4の中央から突出して形成される吸引導入部3が大型袋95の一部を貫通するように、手で押さえる。また、手で押さえる代りに吸盤状部材10によって押さえつつ貫通させる。この吸盤状部材10の中央には該吸引導入部3ならびに延長パイプ2を通すための貫通穴が備えられ、この貫通穴には図示した矢印の流れにそって延長パイプが連結される。また連結された延長パイプ2の一方側は、フィルタ装置12の出口部12bと接続され、フィルタ装置12の入り口部12aは、さらに延長パイプ2の一端側が接続され、他端側は負圧ポンプ1の吸引口に接続される。
ベース部f1は長手方向の一方側に傾斜する形状をなし、そのベース部f1には下側面9が載置されている。この下側面9は、この第3実施例においては、内部に細かい発泡スチロールが封入された撥水性の布で形成されている。
また、抑え部f2の回動部分に対する反対側には、手の圧力を伝える力点として利用される押圧部f3が備えられる。
まず、ベース部f1上の下側面9上に食品パック用袋6を予め食品を入れた状態で載置する。その際に該食品パック用袋6の開口部7が押圧f3側にくるように載置する。すなわち、ベース部f1の傾斜が上昇している側に食品パック用袋6の開口部7側がくるように載置する。
さて、スナップ留めが完了したところで、抑え部f2を上げると、余分な空気がてきとうに排出された状態の食品パック用袋6が完成する。
さらに、ベース部g8と抑え面g1との間には、スプリングg9が拡張する方向に挿入されている。
従って、上記実線の矢印方向に力を印加してポンプの吸引動作をした後に、その実線の矢印方向の力をゆるめると、前記スプリングg9の拡張力によって、点線の矢印方向に抑え面g1が持ち上げられ、その結果として、蛇腹部g6が収縮される。この蛇腹部g6によって収縮される際に、蛇腹部g6内の空気は、弁の作用によって、外気へ放出される。
さらに、調理するばあいにおいても、この空気抜きをした食品用パック用袋は、そのままお湯に一定時間つけておくだけで、直接的な火の利用をせずとも、加熱調理が可能となる。
さらに、全く趣向の異なる食品の入った食品パック用袋は、たった一つの鍋で混在して加熱調理することが可能である点において、アウトドアにおいても重宝するものである。
2…延長パイプ
3…吸引導入部
4…吸引分散部
5…外側膜状部材
6…食品パック用袋
7…開口部
8…密封手段
9…下側面
95…大型袋
4a…貫通した部分
10…吸盤状部材
12…フィルタ装置
f1…ベース部
f2…抑え部
f3…押圧部
f4…窓
g1…抑え面
g2…摺動筒
g3…固定筒
g4…固定ビーム
g5…ポンプ部上部
g6…蛇腹部
g7…ポンプ部下部
g8…ベース部
g9…スプリング
Claims (4)
- 食品等の内容物を入れた食品パック用袋の外側に配置される外側膜状要素と、
外側膜状要素の内側の空気を吸引して外側膜状要素の内側に負圧を形成し得る吸引ポンプと、
一端が外側膜状要素の外側で前記吸引ポンプに接続され、他端が外側膜状要素の内側で吸引分散手段に接続される吸引導入手段と、
前記外側膜状要素の内側に配置され、前記吸引導入手段を介して前記吸引ポンプにより吸引を行う時に、外側膜状要素の内側の空気を多方向から吸引するよう放射状にのびる複数の空気案内路が形成された吸引分散手段と
を備え、
前記吸引分散手段が前記外側膜状要素と別体であり、
前記外側膜状要素が、ビニール袋又はラッピング膜から成り、
前記吸引分散手段及び吸引導入手段を介して、外側膜状要素の外側から前記吸引ポンプで外側膜状要素の内側の空気を吸引して、食品パック用袋が配置された外側膜状要素の内側に負圧を形成することで、外側膜状要素を介して食品パック用袋に圧力を作用させ、食品パック用袋の開放部から食品パック用袋の中の空気を抜き出した後、外側膜状要素が食品パック用袋から離れない状態で、前記食品パック用袋の開放部を密封することができるようにした
ことを特徴とする食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置。 - 食品パック用袋が、その開放部を密封する密封手段を一体的に備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置。 - 食品パック用袋とは別体に構成された食品パック用袋の開放部を密封する密封手段を、さらに備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置。 - 前記外側膜状要素がビニール袋であり、
前記吸引導入手段が外側膜状要素の内側から外側膜状要素に孔をあけて貫通するように構成され、
前記吸引導入手段が、外側膜状要素の外側から前記吸引導入手段の周囲を密閉する吸盤状部材を備えている
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の食品パック用袋の空気抜きをして閉じる装置。
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