JP5237751B2 - 紡糸性の良いデンプン樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布等の繊維の原料などとして用いることのできるデンプン樹脂組成物、より詳しくは従来よりも紡糸性が改善されたデンプン樹脂組成物に関する。
デンプン、熱可塑性樹脂、可塑剤等を含有する組成物(デンプン樹脂組成物、スターチポリマー組成物などともよばれる。)を紡糸して製造される繊維は生分解性を有し、使い捨て製品に用いられる不織布などの素材として好適である。しかしながら、かかる組成物の紡糸は容易ではなく、紡糸性の改善が求められていた。
特表2004−532364号公報(特許文献1)には、変性デンプンと、熱可塑性ポリマーと、可塑剤とを含む溶融紡糸組成物およびこれから製造される高減衰繊維が開示されている。特表2004−530057号公報(特許文献2)には、鞘−芯構造等を有する環境分解性多成分繊維であって、その構成成分の一つに、非構造化デンプンと、500,000未満の分子量を有する生分解性熱可塑性ポリマーと、可塑剤とが含まれるものが開示されている。特表2004−530058号公報(特許文献3)には、鞘−芯構造等を有する多成分繊維であって、その構成成分の一つに、非構造化デンプンと、500,000未満の分子量を有する熱可塑性ポリマーと、可塑剤とが含まれるものが開示されている。
また、米国特許出願公開第2007/0082981号明細書(特許文献4)および米国特許出願公開第2007/0082573号明細書(特許文献7)には、非構造化デンプンと、ポリオールとエステル官能基を有するトリグリセリドのエステル交換反応による反応物とを含有し、さらにマレイン酸変性ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を含有していてもよい、耐水性の向上した熱可塑性樹脂組成物が開示されている。米国特許出願公開第2007/0082982号明細書(特許文献5)および米国特許出願公開第2007/0079945号明細書(特許文献6)にも同様に、非構造化デンプンと、ポリオールとカルボン酸等とのエステル反応物とを含有し、さらにマレイン酸変性ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を含有していてもよい、耐水性の向上した熱可塑性樹脂組成物が開示されている。これらの特許文献4〜7の実施例には、非構造化デンプン、グリセロール、マレイン酸変性ポリプロピレン等を含有する組成物が例示されており、これらの組成物は、特許文献4および5では単層フィルムに、特許文献6および7では鞘/芯構造を有する二成分繊維に加工されている。
しかしながらこれらの特許文献1〜7のいずれにも、酸変性熱可塑性ポリマーをデンプン樹脂組成物の一成分として用いることにより紡糸性を改善できるという効果は、記載も示唆もされていない。特に、特許文献4〜7の実施例で用いられているマレイン酸変性ポリプロピレンの性状は、後述する比較例7および8の結果から分かるように、デンプン樹脂組成物の紡糸性を向上させる点において好ましいものとはいえない。
特表2004−532364号公報 特表2004−530057号公報 特表2004−530058号公報 米国特許出願公開第2007/0082981号明細書 米国特許出願公開第2007/0082982号明細書 米国特許出願公開第2007/0079945号明細書 米国特許出願公開第2007/0082573号明細書
本発明は、紡糸性(紡糸速度等)の向上したデンプン樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、酸変性熱可塑性ポリマーとして、重量平均分子量、不飽和カルボン酸等のポリオレフィンへのグラフト量、未反応の不飽和カルボン酸等の量、望ましくはさらにMFRについて、所定の条件を満たす酸変性ポリオレフィンを所定の割合で配合することにより、デンプン樹脂組成物の紡糸性を向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明には以下の事項が含まれる。
[1] 下記成分(a)、(b)および(c)を含む樹脂組成物(下記含有量は成分(a)、(b)および(c)の合計を100重量%とする)。
(a)変性デンプン:5〜85質量%、
(b)ポリオレフィンを不飽和カルボン酸又はその誘導体によってグラフト変性して得られる酸変性ポリオレフィンであって、重量平均分子量が5,000〜500,000g/mol、当該酸変性ポリオレフィン中のポリオレフィンにグラフトされた不飽和カルボン酸又はその誘導体量が0.1〜2質量%、かつ当該酸変性ポリオレフィン中に含まれる未反応の不飽和カルボン酸又はその誘導体の量が1,000ppm以下である酸変性ポリオレフィン:1〜90質量%、
(c)可塑剤:2〜70質量%。
[2] 前記酸変性ポリオレフィン(b)がさらに、190℃、2.16kg荷重で測定したMFRが50〜300g/10分であるとの条件を満たすことを特徴とする[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 前記ポリオレフィンがポリプロピレンであることを特徴とする[1]または[2]記載の樹脂組成物。
[4] 前記不飽和カルボン酸又はその誘導体が無水マレイン酸であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
本発明により紡糸性の向上したデンプン樹脂組成物は、単成分繊維、二成分繊維、多成分繊維などの原料として好適であり、これらの繊維の生産性や品質の向上につながる。
− デンプン樹脂組成物の成分 −
(a)変性デンプン
本発明のデンプン樹脂組成物に配合される変性デンプン(a)は、天然デンプンが酸、加熱、酵素等による加水分解で非構造化(destructurized)されたもの、すなわち天然デンプンの粒状構造に含まれるアミペクチンおよびアミロースの構造が破壊されて低分子化されたものであり、従来のデンプン樹脂組成物に配合されているものと同様のものを用いることができる。粒状構造を有する天然デンプンは熱可塑性ポリマーと異なり流動性に乏しいため、溶融加工または紡糸する前に塊が残らない程度にまで充分に非構造化をし、繊維紡糸プロセスに影響を与えないようにしなければならない。
変性デンプン(a)の原料となる天然デンプンは特に限定されるものではなく、トウモロコシ、ワクシーメイズ(ほぼ100%のアミロペクチンよりなるデンプンを有するトウモ
ロコシ変種)、ジャガイモ、サツマイモ、小麦、サゴヤシ、キャッサバ(タピオカ)、米、大豆、クズウコン、ワラビ、ハスなどから得られるデンプンを用いることができる。ここれらは1種単独で用いても2種以上組み合わせて用いてもよい。
デンプンの非構造化には種々の方法が用いられるが、典型的には天然デンプンに溶媒を作用させてゼラチン化する方法が挙げられる。たとえば、加圧条件下で加熱しながら天然デンプンと溶媒の混合物に剪断力を加えることにより、ゼラチン化を促進することができる。このような方法により得られる非構造化されたデンプンは、通常、非構造化されていないデンプンよりも粘度が高く、ゼラチン化した状態であるが、乾燥および/または徐冷すると結晶状態になる。
デンプンを非構造化するための溶媒としては、水の他、糖、糖アルコール、ポリオール(マンニトール、ソルビトール、グリセリン等)などの1つ以上の水酸基を有する化合物や、その他低分子量またはモノマー可塑剤などが挙げられる。このうち、糖、糖アルコール、ポリオールなどの溶媒は、本発明のデンプン樹脂組成物における可塑剤(c)としても作用する物質であるため、デンプンを非構造化した後に除去せず、変性デンプン(a)とともにデンプン樹脂組成物に添加するようにしてもよい。一方、可塑剤(c)としては作用しない物質であれば、紡糸される繊維中に残存しないように除去可能なものを溶媒として用いることが望ましい。
天然デンプンの重量平均分子量(Mw)は非常に大きいが(たとえば天然コーンスターチのMwは約60,000,000g/molである)、変性デンプン(a)のMwは、通常3,000〜2,000,000g/mol、好ましくは10,000〜1,000,000g/mol、より好ましくは20,000〜700,000g/molである。
また、変性デンプン(a)は、そこに含まれる水酸基の一部(たとえば1〜6%程度)がエーテル化、エステル化などにより修飾されたものであってもよい。たとえばエチレンオキシドとの反応により水酸基をエトキシ化(ヒドロキシエチル化)することにより、酸変性熱可塑性ポリマー(b)および可塑剤(c)との相溶性を高めることができる。
デンプン樹脂組成物を製造する際には、上記のようにして天然デンプンから変性デンプンを調製した後にそれを添加してもよいが、市販されている変性デンプンを用いてもよい。市販されている変性デンプンとしては、「Ethylex(登録商標)2005」(Tate&Lyle社
製、住友商事販売。ヒドロキシエチル化および低分子化されたコーンスターチ。)、「コーンアルファー」(アルファースターチ(加工澱粉)、三和澱粉工業(株)販売)、「タピオカアルファー」(アルファースターチ(加工澱粉)、三和澱粉工業(株)販売)および「タピコート」(タピオカ加工澱粉、三和澱粉工業(株)販売)などが挙げられる。
変性デンプン(a)の配合量は、変性デンプン(a)、酸変性熱可塑性ポリマー(b)および可塑剤(c)の合計100重量%中、通常5〜85重量%、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%である。変性デンプン(a)の量を上記範囲内とすることにより、良好な生分解性を保持しつつ紡糸性の向上したデンプン樹脂組成物が得られる。
(b)酸変性ポリオレフィン
本発明のデンプン樹脂組成物に配合される酸変性ポリオレフィン(b)は、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性したポリオレフィンである。
グラフト変性に用いられる(未変性の)ポリオレフィンとしては、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体(エチレン・プロピレン共重合
体)などが挙げられ、特にポリプロピレンが好ましい。
また、グラフト変性に用いられる不飽和カルボン酸またはその誘導体としては、たとえば以下のような化合物が挙げられる;
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−sec−ブチル
、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−2−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸イソヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸−2−クロロフェニル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸−3−メトキシブチル、アクリル酸ジエチレングリコールエトキシレート、アクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチルなどのアクリル酸エステル類;
メタクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−sec−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸−2−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸−2−クロロヘキシル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ヘキシルエチル、メタクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチル等のメタクリル酸エステル類;
マレイン酸エチル、マレイン酸プロピル、マレイン酸ブチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル等のマレイン酸エステル類;
フマル酸エチル、フマル酸ブチル、フマル酸ジブチル等のフマル酸エステル類;
マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン酸、ナジック酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等のジカルボン酸類;
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸、無水グルタコン酸、無水ナジック酸などの無水物。
これらの不飽和カルボン酸またはその誘導体のうち、本発明においては無水物を用いることが好ましく、特に無水マレイン酸を用いることが好ましい。
酸変性ポリオレフィン(b)の重量平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値)は、通常5,000〜500,000g/mol、好ましくは10,000〜400,000g/mol、より好ましくは40,000〜20,0000g/molである。
酸変性ポリオレフィン(b)の配合量は、変性デンプン(a)、変性熱ポリオレフィン(b)および可塑剤(c)の合計100重量%中、通常1〜90重量%、好ましくは3〜50重量%、より好ましくは5〜20重量%である。酸変性ポリオレフィン(b)の量を上記範囲内とすることにより、デンプン樹脂組成物の紡糸性を向上させることができる。
酸変性ポリオレフィン(b)中の、ポリオレフィンにグラフトされた不飽和カルボン酸又はその誘導体の量(以下「グラフト率」ともいう。)は、KOH滴定換算値として、好ましくは0.1〜2質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%である。
酸変性ポリオレフィン(b)の190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート(MFR)は、好ましくは50〜300g/10分、より好ましくは70〜250g/10分である。
酸変性ポリオレフィン(b)中に含まれる未反応の不飽和カルボン酸又はその誘導体の量(以下「未反応物量」ともいう。)は、好ましくは1,000ppm以下、より好ましくは300ppm以下である。当該未反応の不飽和カルボン酸又はその誘導体の量は、酸変性ポリオレフィン(b)をキシレンなどの溶媒に溶解した後、水と混合し、水に抽出さ
れた不飽和カルボン酸またはその誘導体の量を液体クロマトグラフで定量することにより測定することができる。
上記グラフト率および未反応物量の条件、好ましくはさらにMFRの条件を満たす酸変性ポリオレフィン(b)を用いることにより、デンプン樹脂組成物の紡糸性をより向上させやすくなる。
酸変性ポリオレフィンの製造方法としては、たとえば(i)未変性ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体とを、有機過酸化物などの重合開始剤の存在下に溶融混練するか、または(ii)未変性ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体とを有機溶媒に溶解し、この溶液中で有機過酸化物などの重合開始剤の存在下に混練する方法などが知られている。このうち、上記の諸条件を満たす酸変性ポリオレフィン(b)の製造方法としては、未反応物量を少なくしやすいなどの観点から、後記実施例に示すような上記(ii)の方法が望ましい。
上記所定の「重量平均分子量」、「グラフト率」、「未反応物量」、さらに望ましくは「MFR」を有する酸変性ポリオレフィン(b)は、後述の実施例に示したような方法に準じて製造することができる。なお、未反応物量が上記数値範囲を超える酸変性ポリオレフィンが得られた場合に、精製により当該未反応物量を減少させて上記条件を満たす熱変性ポリオレフィン(b)とすることも可能である。
(c)可塑剤
本発明のデンプン樹脂組成物に配合される可塑剤(c)は、変性デンプン(a)および酸変性熱可塑性ポリマー(b)のどちらとも親和性を有する、最終製品である繊維の可撓性を向上させるための成分であり、従来のデンプン樹脂組成物に配合されているものと同様のものを用いることができる。
可塑剤(c)としては、前述のように変性デンプン(a)の非構造化剤としても用いることのできる、水酸基を1つ以上有する化合物などが挙げられる。具体的には、グルコース、スクロース、フルクトース、ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、キシロース、マルトース、ラクトース、マンノースエリスロースおよびペンタエリスリトールなどの糖類;エリスリトール、キシリトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールなどの糖アルコール類;グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコールおよびヘキサントリオールなどのポリオール類などが挙げられる。なかでも、グリセリン、マンニトールおよびソルビトールが好ましい。これらの可塑剤(c)がデンプンの非構造化剤として使用された場合、非構造化処理後に変性デンプン(a)中にそのまま残存させておいてもよいし、非構造化処理後に除去または濃縮して、デンプン樹脂組成物の調製時に新たな可塑剤(c)を加えてもよい。
その他、尿素およびその誘導体;糖アルコールの無水物(たとえばソルビトールの無水物であるソルビタン)や有機酸のエステル化合物(たとえば脂肪酸のモノ、ジまたはトリグリセリド)なども可塑剤(c)として挙げられる。
可塑剤(c)の配合量は、変性デンプン(a)および酸変性熱可塑性ポリマー(b)の分子量やそれらとの親和性に応じて調整することができるが、変性デンプン(a)、酸変性熱可塑性ポリマー(b)および可塑剤(c)の合計100重量%中、通常2〜70重量%、好ましくは5〜55重量%、より好ましくは10〜50重量%である。可塑剤(c)の量を上記範囲内とすることにより、可塑性に優れたデンプン樹脂組成物が得られる。
(d)任意成分
本発明のデンプン樹脂組成物には上記成分(a)〜(c)以外にも、本発明の効果を阻害しない範囲で、従来のデンプン樹脂組成物に配合されてようなその他の成分を必要に応じて配合することができる。
たとえば、デンプン樹脂組成物中の各成分の分散性を向上させる作用などを有する、ステアリン酸のナトリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩その他の金属塩などの(金属)石けんを配合することが好ましい。
また、本発明のデンプン樹脂組成物には、熱可塑性ポリマーとして実質的に酸変性ポリオレフィン(b)のみを用いることが望ましいが、従来のデンプン樹脂組成物に配合されているその他の熱可塑性ポリマーを配合することもできる。
その他、最終製品である繊維の物理的特性(弾性、引張強度、弾性率など)を向上させるための加工助剤、酸化防止剤、スリップ剤、無機フィラーなどを添加してもよい。
これらの任意成分の配合量は、本発明の効果を阻害しない範囲でその種類に応じて調整することができるが、変性デンプン(a)、酸変性ポリオレフィン(b)および可塑剤(c)の合計量に対して、通常50重量%未満、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜12重量%の範囲の量である。
− 製造方法 −
本発明のデンプン樹脂組成物は、従来のデンプン樹脂組成物と同様の手法により各成分を混合することにより製造することができる。たとえば、変性デンプン(a)および酸変性ポリオレフィン(b)をあらかじめ混合しておき、この混合物とグリセロール等の可塑剤(c)とを二軸押出機に投入し、適切な条件(たとえば温度条件であれば、酸変性ポリオレフィン(b)の融点よりも高く、かつ変性デンプン(a)が燃焼しない程度の温度)のもとで、均一になるまで十分に混練して押し出す方法が挙げられる。
− 用途 −
本発明のデンプン樹脂組成物は、従来のデンプン樹脂組成物と同様、単成分繊維、二成分繊維、多成分繊維などの原料として用いることができる。二成分繊維または多成分繊維の構造としては、並列、鞘−芯(シース−コア)、放射状、リボン、海島などが挙げられるが、本発明のデンプン樹脂組成物は、たとえば鞘−芯構造の二成分繊維における芯部分の原料として好適である。
また、上記の繊維の用途は特に制限されるものではないが、たとえば不織布に加工して用いることが好適である。不織布は、上記の繊維を冷却流体により冷却し、さらに延伸エアによって繊維に張力を加えて所定の繊度とし、そのまま捕集ベルト上に捕集して所定の厚さに堆積させた後、熱エンボス処理などの交絡処理することにより製造することができる。このようにして得られる不織布は、柔軟で表面の触感に優れ、かつ摩擦堅牢度も高いため、包装資材、衣料用素材、おむつ用素材などとして優れている。
以下の実施例において使用されるデンプンはTate & Lyle社製「エチレックス(Ethlex
)2005」または「エチレックス(Ethlex)2065」である。
(組成物の混練)
所定量の原材料(「エチレックス(Ethlex)2005」または「エチレックス(Ethlex)2065」、グリセリン、酸変性熱可塑性樹脂等)をあらかじめ混合し、二軸押出機にて175℃で押し出すことにより組成物を得た。
(繊維成形性の評価)
組成物を165℃で6分間加熱して溶融し、直径2mm、長さ10mmの円筒状ノズルから250mm/分の速度で押し出し、押し出された溶融ストランドを引き取り延伸繊維化した。引き取り速度を上げていった時に溶融ストランドが破断する速度を「紡糸速度」として測定した。なお、以下の比較例において紡糸速度が0m/分とは、その樹脂組成物からは紡糸できなかったことを意味する。
(実施例1)
無水マレイン酸変性ポリプロピレンの製造:10リットルの攪拌機付反応容器にトルエン5リットル、重量平均分子量290,000のポリプロピレン1000gと無水マレイン酸25gを投入し、攪拌しながら140℃に昇温して1時間保持した。これに5gのジクミルペルオキシド(DCPO)を溶解したトルエン0.5リットルを1時間かけて適下し、その後140℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却し、15リットルのエタノール中に投入した後、析出物を濾過した。この析出物をエタノールで洗浄した後、乾燥し、無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(1)を得た。この無水マレイン
酸変性ポリプロピレン試作品(1)は重量平均分子量が140,000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが95g/10分、無水マレイン酸グラフト量が0.75質量%、未反応無水マレイン酸含量が200ppmであった。
樹脂組成物の製造:「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(1)(重量平均分子量が140,000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが95g/10分、無水マレイン酸グラフト量が0.75質量%、未反応無水マレイン酸含量が200ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(1)を得た。こ
の組成物(1)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、20m/分であ
った。
(実施例2)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(2)(重量平均分子量が55,0
00、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが200g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が0.75質量%、未反応無水マレイン酸含量が220ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(2)を得た。この組成物(2)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、27m/分であった。
(実施例3)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(3)(重量平均分子量が110,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが150g/10分、無水
マレイン酸グラフト量が0.50質量%、未反応無水マレイン酸含量が190ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(3)を得た。この組成物(3)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、48m/分であった。
(実施例4)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(4)(重量平均分子量が50,0
00、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが230g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が1.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が200ppm)10部
、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(4)を得た。この組成物(4)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、22m/分であった。
(実施例5)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(5)(重量平均分子量が170,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが70g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が180ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(5)を得た。この組成物(5)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、20m/分であった。
(実施例6)
「エチレックス(Ethlex)2005」70部、グリセリン15部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(3)(重量平均分子量が110,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが150g/10分、無水
マレイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が190ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(6)を得た。この組成物(6)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、21m/分であった。
(実施例7)
「エチレックス(Ethlex)2065」40部、グリセリン50部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(3)(重量平均分子量が110,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが150g/10分、無水
マレイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が190ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(7)を得た。この組成物(7)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、15m/分であった。
(実施例8)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン30部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(3)(重量平均分子量が110,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが150g/10分、無水
マレイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が190ppm)5部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(8)を得た。この組成物(8)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、23m/分であった。
(実施例9)
「エチレックス(Ethlex)2005」55部、グリセリン20部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(3)(重量平均分子量が110,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが150g/10分、無水
マレイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が190ppm)20部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(9)を得た。この組成物(9)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、60m/分であった。
(比較例1)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(6)(重量平均分子量が3,00
0、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが1500g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が3.0質量%、未反応無水マレイン酸含量が500ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(10)を得た。この組成物(10)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
(比較例2)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(7)(重量平均分子量が190,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが40g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が0.5質量%、未反応無水マレイン酸含量が150ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(11)を得た。この組成物(11)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
(比較例3)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(8)(重量平均分子量が165,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが41g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が0.3質量%、未反応無水マレイン酸含量が120ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(12)を得た。この組成物(12)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
(比較例4)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(9)(重量平均分子量が200,
000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが35g/10分、無水マ
レイン酸グラフト量が0.15質量%、未反応無水マレイン酸含量が110ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(13)を得た。この組成物(13)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
(比較例5)
無水マレイン酸変性ポリプロピレンの製造:重量平均分子量700,000のポリプロピレン10kgと無水マレイン酸80gおよびt−ブチルペルオキシべンゾエート80gをドライブレンドした後、二軸混練機で210℃で溶融混練し、無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(10)を得た。この無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(10)は重量平均分子量が220,000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが1
9g/10分、無水マレイン酸グラフト量が0.6質量%、未反応無水マレイン酸含量が500ppmであった。
樹脂組成物の製造:「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(10)(重量平均分子量が220,000、190
℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが19g/10分、無水マレイン酸グラフト量が0.6質量%、未反応無水マレイン酸含量が500ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(14)を得た。この組成物(14)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であっ
た。
(比較例6)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、実施例1と同様な方法で製造した無水マレイン酸変性ポリプロピレン試作品(11)(重量平均分子量が350,000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが3g/10分、無水マレ
イン酸グラフト量が0.6質量%、未反応無水マレイン酸含量が100ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(15)を得た。この組成物(15)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
(比較例7)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、無水マレイン酸変性ポリプロピレン市販品Eastman社製「EpolenG3003」(重量平均分子量が100,000、190℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフローレートが170g/10分、無水マレイン
酸グラフト量が0.95質量%、未反応無水マレイン酸含量が1900ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(16)を得た。この組成物(16)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、10m/分であった。
(比較例8)
「エチレックス(Ethlex)2005」60部、グリセリン25部、ポリプロピレン試作品(12)(重量平均分子量が140,000、230℃、2.16kgの荷重で測定したメルトフロ
ーレートが35g/10分、無水マレイン酸グラフト量が0質量%、未反応無水マレイン酸含量が0ppm)10部、ステアリン酸マグネシウム0.5部を上記の条件で二軸押出機にて押し出して組成物(17)を得た。この組成物(17)の紡糸速度を上記の繊維成形性評価法により測定した結果、0m/分であった。
Figure 0005237751
Figure 0005237751

Claims (3)

  1. 下記成分(a)、(b)(c)および(d)を含む樹脂組成物(下記含有量は成分(a)、(b)および(c)の合計を100重量%とする)。
    (a)変性デンプン:3080重量%、
    (b)ポリオレフィンを不飽和カルボン酸又はその誘導体によってグラフト変性して得られる酸変性ポリオレフィンであって、重量平均分子量が5,000〜500,000g/mol、当該酸変性ポリオレフィン中のポリオレフィンにグラフトされた不飽和カルボン酸又はその誘導体量が0.1〜2質量%当該酸変性ポリオレフィン中に含まれる未反応の不飽和カルボン酸又はその誘導体の量が1,000ppm以下、かつ190℃、2.16kg荷重で測定したMFRが50〜300g/10分である酸変性ポリオレフィン:50重量%、
    (c)可塑剤:1050重量
    (d)ステアリン酸の金属塩:上記成分(a)、(b)および(c)の合計量に対して0.1〜12重量%
  2. 前記ポリオレフィンがポリプロピレンであることを特徴とする請求項に記載の樹脂組成物。
  3. 前記不飽和カルボン酸又はその誘導体が無水マレイン酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂組成物。
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