JP5236930B2 - バイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システム - Google Patents

バイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システム Download PDF

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Description

本発明は、例えばバイオマス原料を加熱して熱分解することによって発生する熱分解ガスを冷却するバイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システムに関する。
近年、木材チップ等のバイオマス原料(被熱分解物)を加熱してガス化し、生成されたガスを燃料ガスとして用いて発電を行うバイオマスガス化発電システムが実用化されるようになってきた。このようなバイオマスガス化発電システムでは、ガス化炉において、原料のバイオマスを低酸素下で加熱して熱分解すると、主に一酸化炭素、水素及び炭化水素よりなる熱分解ガスが発生する。そして、この熱分解ガスを燃料ガスとしてガスエンジン発電、デュアルフューエルエンジン発電、ガスタービン発電あるいは燃料電池等の種々の発電用設備等に供給して利用している。
ところで、ガス化炉で発生した熱分解ガスには煤等の微粉が含まれるため、燃料ガスとして取り出す前に微粉を除去する工程が必要である。ガス化炉で発生した熱分解ガスが冷却器(冷却装置)で冷却される過程で、熱分解ガス中の炭素系ガスから熱力学的に安定な煤(カーボン)として析出する。このため、冷却過程で発生した煤等の微粉を除去する必要がある。従来、バイオマス原料を加熱して生成した熱分解ガスの冷却工程で煤等の微粉を除去するために、スクラバー(洗浄集塵装置)が用いられていた。スクラバーは、水等の液体を洗浄液として用い、熱分解ガス中の煤等の粒子を洗浄液の液滴や液膜中に捕集して分離する装置である。
例えば特許文献1に開示された食品廃棄物の再資源化システムでは、加熱蒸気乾燥機の排気口から排出された排出蒸気をサイクロンに供給し、サイクロンで排気蒸気中の微粉を除去した後、更にスクラバーに供給し、スクラバーにおいてサイクロンで除去できなかった微粉を除去するようにしていた。また、特許文献2には、スクラバー内に導入された熱分解ガスは洗浄水が噴霧されることにより洗浄され、可燃性ガス(燃料ガス)として回収される燃料回収方法が開示されている。このように従来は、熱分解ガス中に微粉が含まれる場合は、冷却器の冷却管を通す前に事前にスクラバーに熱分解ガスを導入し、微粉を除去した後の熱分解ガスを冷却器の冷却管を通す構成が採用されていた。
特開2003−88838号公報 特開2003−261879号公報
ところで、スクラバーを用いると、バイオマスガス化システムが大型化するという問題があった。このため、スクラバー等の洗浄集塵装置を用いず、バイオマスガス化システムを構築したいという要望がある。しかし、スクラバーを用いないと、煤等の微粉の混在した熱分解ガスが冷却器に供給されることになり、冷却器での冷却過程で析出する煤に加え、予め微粉として混在していた煤等も冷却器の冷却管内に付着することになる。その結果、煤等の微粉が冷却管の内壁面(伝熱面)を覆うほどに付着し、その付着した煤等の層の断熱作用により伝熱効果が著しく阻害され、冷却器の冷却効率が大幅に低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであって、その目的は、熱分解ガスが供給される冷却管の内壁面に煤等の微粉が付着しても、冷却管の冷却効率を比較的高く保持できるバイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、バイオマスガス化システムにおいてバイオマス原料をガス化炉で加熱して発生したタール分除去後の熱分解ガスを冷却する冷却装置であって、熱分解ガスが管路内を通る冷却管と、前記冷却管を収容するとともに前記冷却管の外面から熱を奪う冷却水が流れる領域を内部に有するハウジングと、前記冷却管内で熱分解ガス中の蒸気が凝縮してできた凝縮水が流れ落ちて貯留されるとともに前記ハウジングの下端部を液封して該ハウジング内に前記冷却管の下側開口と連通する液封室を形成しうる液位の凝縮水を貯留する液封槽と、前記液封槽に貯留された凝縮水を汲み上げるポンプを設け、該ポンプで汲み上げた凝縮水を洗浄液として、前記冷却管の上側開口と連通するハウジング内の室に供給して前記冷却管の管内に付着した煤を洗い流す洗浄手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、冷却管内に供給される熱分解ガスに元々混在していた煤等の微粉や冷却管を通る冷却過程で発生した煤等の微粉は、冷却管の内壁面(伝熱面)に付着するが、洗浄手段により供給された洗浄液により洗い流される。この結果、冷却管の伝熱面に煤等の微粉が付着することにより、冷却管の冷却効率が低下することを効果的に抑制できる。また、液封槽に貯留された凝縮水をポンプで汲み上げて洗浄液とするので、冷却過程で発生した凝縮水を洗浄液として利用できる。なお、液封槽の液面に浮かぶ煤を取り込まないように液面から所定深さの部位から液封槽内の液体を汲み上げることが望ましい。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ハウジングは前記液封槽内の凝縮水に浸漬される下側開口が前記冷却管を収容する部分における前記ハウジングの径よりも細い径に形成され、前記洗浄手段により洗い流されて前記液封室内の液面に浮かんだ煤を、前記ハウジングの下側開口から外側へ排出する煤排出手段を備え、前記煤排出手段は、発電のための運転時と停止時とにおける前記ハウジング内の圧力変動を利用して前記ハウジング内が運転時の負圧状態において上昇していた前記液封室内の液面が運転停止時に負圧が解消されて下降するときの勢いで前記煤を前記下側開口から押し出すように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、運転時にはハウジング内が負圧となって液封室内の液面が上昇しており、上昇していた液封室内の液面が運転停止時に負圧が解消されることによって下降する際の勢いで、それまで液封室内の液面に浮いていた煤はハウジングの下側開口からハウジング外へ押し出される。ハウジングの下側開口面積は冷却管を収容する部分の断面積より狭く形成されているので、一旦下側開口から押し出された煤は、浮かび上がる過程で再び下側開口へ戻ることはほとんどなくハウジングの外側における液封槽の液面上に浮かぶことになる。よって、液封のためにハウジングの下端部が液封槽内の凝縮水に浸漬されていても煤をハウジング外へ排出できる。
請求項に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記液封槽内において前記ハウジングの外側となる液面に浮く煤を煤排出方向へ搬送する液流を発生させる液流発生手段を更に備えていることが好ましい。
この構成によれば、液流発生手段により液封槽内の液面近くに煤排出方向へ向かう液流が発生する。この液流により、ハウジング外へ押し出されて液封槽内の液面に浮いた煤は煤排出方向へ流れ、例えば液封槽の外側へ排出される。従って、冷却管から洗い流されて液封槽に浮かぶ煤を液封槽から効率よく排出できる。なお、液流発生手段により液流を発生させるために凝縮水を噴射する場合は、液封槽内もしくは液封槽外へ排出された凝縮水をポンプで汲み上げるなどして利用する構成をとることが望ましい。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明において、前記冷却管を収容する前記ハウジングの下端部が前記液封槽内の凝縮水に液封されてなる冷却塔を複数備えており、前記複数の冷却塔のうち熱分解ガスの供給先を切り換える切換手段を更に備え、前記冷却管は、上側開口が前記ハウジング内のガス流入室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第一冷却管と、上側開口が前記ハウジング内のガス流出室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第二冷却管とを含み、前記洗浄手段は、前記切換手段による熱分解ガスの供給先ではない冷却塔に対しては、前記ガス流入室と前記ガス流出室の両方に前記洗浄液を供給する一方、前記切換手段による熱分解ガスの供給先である冷却塔に対しては、前記洗浄液を前記ガス流入室に対して供給するが前記ガス流出室に対しては供給しないことが好ましい。
この構成によれば、切換手段により熱分解ガスの供給先として選択されなかった冷却塔に対しては、洗浄手段により、ガス流入室とガス流出室の両方に洗浄液が供給される。その一方で、切換手段により熱分解ガスの供給先として選択された冷却塔に対しては、洗浄手段により洗浄液がガス流入室に対して供給されるが、ガス流出室に対しては供給されない。このため、熱分解ガスの冷却に使用されない冷却塔において冷却管内の洗浄が行われるだけでなく、熱分解ガスが供給されている使用中の冷却塔においても、ガス流入室に連通する側の冷却管(つまり熱分解ガスの流れる方向が洗浄液の流れる方向と一致する側の冷却管)については洗浄が行われる。よって、不使用中の冷却塔における冷却管のみを洗浄する構成に比べ、冷却管の洗浄の機会が増える。このため、冷却管内の煤の付着量を少なく抑えられる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の発明において、前記液流発生手段の液流により搬送されて搬送先の液面に浮かぶ煤を回収するための回収部と、前記搬送先の液面と前記回収部との高さ方向の相対位置を所定位置関係に保つ相対位置保持手段とを有する煤回収手段を更に備えていることが好ましい。
この構成によれば、搬送先では煤が浮かぶ液面と回収部との高さ方向の相対位置が相対位置保持手段により所定位置関係に保たれ、この所定位置関係が保たれた状態で液面に浮かぶ煤が回収部により回収される。よって、液面高さの変動により煤の高さが変化して煤を回収できなくなる事態が発生しない。
請求項に記載の発明は、バイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化炉と、ガス化炉で発生したタール分除去後の高温の熱分解ガスを冷却する冷却手段と、冷却後の熱分解ガスを燃料ガスとして発電する発電装置とを備えたバイオマスガス化システムであって、前記冷却手段として、請求項1乃至のいずれか一項に記載の冷却装置を用いたことを要旨とする。
この構成によれば、バイオマスガス化システムにおいてガス化炉で発生したタール分除去後の高温の熱分解ガスを冷却するための冷却手段として、請求項1乃至のいずれか一項に記載の冷却装置が用いられるので、バイオマスガス化システムにおいて、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、ガス化後の熱分解ガスを冷却する過程で、冷却管の内壁面に煤等の微粉が付着することによる冷却効率の低下を効果的に抑制可能なバイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システムを提供することができる。
以下、本発明をバイオマスガス化発電システムに備えられる冷却装置に具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、バイオマスガス化発電システムの概略構成図を示す。図1に示すように、バイオマスガス化発電システム11は、おが屑等の木質のバイオマス原料を投入するための投入ホッパ12、投入されたバイオマス原料を加熱して熱分解(ガス化)するガス化炉13、熱分解ガスを一時滞留させて熱分解ガスに含まれるタール等を分解除去するための滞留槽14、熱分解ガスの冷却及び除塵を行う冷却除塵システム15を備える。冷却除塵システム15は、熱分解ガスを冷却するための水冷式サイクロン16、一次冷却器17及び二次冷却器18と、冷却後の熱分解ガスの最終的な除塵を行って燃料ガスとするバグフィルタ19とを備える。ガス化炉13で生成された熱分解ガスは約800〜900℃の高温で、例えば水冷式サイクロン16で約600℃、一次冷却器17で約400〜500℃、二次冷却器18で約50〜80℃程度に冷却される。水冷式サイクロン16、一次冷却器17及び二次冷却器18で使用される冷却水は、クーリングタワー20で気化熱を奪うことでその水温を下げてポンプ21により各部を通る経路で循環される。
バグフィルタ19の下流側には送風機22が設けられている。送風機22は、バグフィルタ19で除塵された燃料ガスを吸引力で引き込んで発電装置23へ送り込むとともに、例えば発電装置23の運転停止時などにフレアスタック24へ送り、フレアスタック24で燃料ガスを燃焼させてから排気する。もちろん、発電装置23で使用されない余分な燃料ガスをガスタンクに一時貯留する構成も採用できる。本実施形態の構成では、送風機22が下流方向へ送風することで、送風機22の上流側にはガスを下流方向へ引き込もうとする負圧が発生する。また、発電装置23は、燃料ガスの燃焼で運転駆動されるエンジン25と、エンジン25の回転出力を利用して発電する発電機26とを備える。なお、本実施形態の発電装置23は、デュアルフューエルエンジン発電方式を採用している。
図2は、二次冷却器の斜視図を示す。図2に示すように、二次冷却器18は、略直方体形状のタンクからなる液封槽としての水封槽31と、複数本の支柱32Aや支持部材32B等により水封槽31の上部に立設する状態に支持された二本の冷却塔33,34とを有している。支柱32Aの上部には冷却塔33,34の上端部に対してメンテナンス作業等をするための作業台35が設けられている。なお、二本の冷却塔33,34は共通の構造を有している。
冷却塔33,34は所定長さ(例えば2〜10m)の円筒状のハウジング36を有し、ハウジング36内には、複数本の第一冷却管としての冷却管37と、複数本の第二冷却管としての冷却管38とが、ハウジング36内を縦割りにした二分割領域(但し、図2ではそのうち半分のみ図示)のそれぞれに分けてそれぞれ略周密状態に配列された状態で収容されている。冷却管37,38は例えば金属製(鉄系又は銅系の金属等)の管材により構成されている。ハウジング36の上部外周面には、一対のガス流入管部39とガス流出管部40とが互いに対向する二位置にそれぞれ突出している。ハウジング36内において冷却管37,38よりも上方の空間は、ガス流入管部39と連通するガス流入室41と、ガス流出管部40と連通するガス流出室42とに仕切り板43を介して区画されている。
また、冷却塔33,34の各ハウジング36の下部は、下端側ほど径が小さくなる円錐台筒状のロート状部36Aと、ロート状部36Aの下端から所定長さ(管長)だけ下方へ延出する管状部36Bが設けられている。管状部36Bの径はハウジング36の冷却管37,38が収容された箇所における径よりも小径となっている。
水封槽31は、冷却管37,38内を通る熱分解ガスに含まれる水蒸気が冷却過程で凝縮して冷却管37,38を伝って流れ落ちた凝縮水を貯留するためのタンクであり、所定深さの凝縮水Wが貯留されている。ハウジング36の管状部36Bは、水封槽31内の水面から所定深さ浸漬した状態にあり、本実施形態では、例えば管状部36Bはその長さ(管長)に相当する深さだけ水中に浸漬している。こうしてハウジング36内において冷却管37,38よりも下方の空間は、水封された水封室44となっている。冷却管37は上端開口(上側開口)がガス流入室41に連通されるとともに下端開口(下側開口)が水封室44に連通し、一方、冷却管38は、上端開口(上側開口)がガス流出室42に連通されるとともに下端開口(下側開口)が水封室44に連通している。なお、水封槽31には、凝縮水に加え凝縮水以外の水が補充されていても構わない。
システム運転中においては送風機22が下流側へガスを送り出すため、その上流側であるガス流出管部40には負圧が発生し、ガス流出管部40と冷却管37,38を通じて連通する上流側のガス流入管部39にはガスをハウジング36(ガス流入室41)内へ引き込もうとする吸引力が働く。このため、一次冷却器17で一次冷却された熱分解ガスはガス流入管部39を通じてガス流入室41へ流入する。ガス流入室41へ流入した熱分解ガスはまず複数本の冷却管37内を通って下方へ流れて水封室44に至り、次に複数本の冷却管38の下端開口から流入して冷却管38内を上方へ向かって流れてガス流出室42へ至る。そして、ガス流出室42へ至った熱分解ガスはガス流出管部40からバグフィルタ19へ向かって流出する。
一方、ハウジング36の下部と上部には、冷却水流入管部45と冷却水流出管部46とがそれぞれ突設されている。冷却水流入管部45と冷却水流出管部46は、ハウジング36内における冷却管37,38の隙間を冷却水の流路として相互に連通している。この流路は、上下一対の隔板47、48により液密状態に遮蔽されており、冷却管37,38の上端が上側の隔板47の上面に開口するとともに、冷却管37,38の下端が下側の隔板48の下面に開口している。そして、冷却水流入管部45から流入した冷却水が冷却管37,38の隙間を通って冷却水流出管部46まで流れる過程で、冷却水が冷却管37,38の外面から熱を奪う熱交換が行われる。
本実施形態では、水冷式サイクロン16で熱分解ガス中に混在する煤等の微粉が幾分除去されるものの、一次冷却器17及び二次冷却器18へ供給される熱分解ガス中にはかなりの煤が混在している。特に冷却時の降温範囲の広い二次冷却器18内ではその冷却過程で熱分解ガスから相対的に多くの煤が析出する。そのため、熱分解ガスの流路となる冷却管37,38の内壁面(伝熱面)には、煤が付着し堆積する。この煤の層は断熱機能を有するため、冷却管37,38の冷却効率を著しく低下させる原因となる。そのため、本実施形態では、各冷却塔33,34の上端部に、冷却管37,38の内壁面に付着した煤を洗い流す水洗浄を行うための洗浄装置50が配設されている。
図3は、冷却塔の上端部分を拡大した一部破断斜視図を示す。冷却塔33,34の上端部に配設された洗浄装置50は、冷却管37,38の内部を洗浄水で洗浄するためのものであり、熱分解ガスが冷却管37,38を通ったときに伝熱面である内壁面に析出した煤を洗い流すための装置である。本例では、洗浄水として、水封槽31内の凝縮水を利用している。
図3に示すように、洗浄装置50は、水封槽31内から汲み上げた凝縮水が供給される洗浄水供給管部51Aと、洗浄水供給管部51Aから分岐する四つの分岐管部51Bとを有している。各分岐管部51Bの先端部に設けられた給水部52は、冷却塔33のガス流入室41とガス流出室42内に位置するように挿入されている。また、各分岐管部51Bの途中には電磁開閉弁からなる洗浄弁53が設けられており、洗浄弁53〜56が個別に開閉制御されることにより、ガス流入室41又はガス流出室42への洗浄水の供給を個別に選択できるようになっている。冷却管37,38の洗浄方法の詳細については後述する。なお、分岐管部51Bの先端部は、ハウジング36の上端面を閉塞している蓋体58を貫通する状態で取り付けられ、その先端部の給水部52がガス流入室41とガス流出室42との各々に露出している。
図4は、二次冷却器の模式側断面図を示す。次に、二次冷却器18の詳細な構成を説明する。なお、図4では、各冷却管37,38は模式的にそれぞれ一本のみ図示している。図4に示すように、二本の冷却塔33,34の各ハウジング36内では、冷却管37を通じてガス流入室41と水封室44とが相互に連通しており、冷却管38を通じてガス流出室42と水封室44とが相互に連通している。
各冷却塔33,34のガス流入管部39(図2、図3を参照)に接続されたガス供給路60上にはガス供給先を切り換えるための電磁式のガス供給弁61,62が設けられている。本実施形態では、二本の冷却塔33,34は交互に使用されるようになっており、エンジン運転中は二本の冷却塔33,34のうち選択された一方のみ使用される。このため、エンジン運転時には、熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔33(34)側のガス供給弁61(62)が開弁されるとともに、熱分解ガスの冷却に使用されない冷却塔34(33)側のガス供給弁62(61)が閉弁されるようになっている。また、各冷却塔33,34のガス流出管部40(図2、図3を参照)に接続されたガス排出路63上には電磁式のガス排出弁64,65が設けられている。そして、エンジン運転時には、熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔33(34)側のガス排出弁64(65)が開弁されるとともに、熱分解ガスの冷却に使用されない冷却塔34(33)側のガス排出弁65(64)が閉弁されるようになっている。こうして使用される冷却塔33(34)側のガス排出弁64(65)が開弁されて、駆動中の送風機22の上流側に発生した負圧がガス排出路63に及ぶことで、ガス供給路60には冷却塔33(34)内へ熱分解ガスを引き込む吸引力が作用する。
ガス供給路60からガス流入室41へ引き込まれた熱分解ガスは、冷却管37の上端開口から流入して冷却管37内を下方へ向かって流れて水封室44に至り、さらに水封室44から他方の冷却管38の下端開口から流入して冷却管38内を上方へ向かって流れてガス流出室42へ至り、その後、ガス排出路63へ流出する。冷却管37,38を流れる過程で熱分解ガスは冷却される。この冷却過程で、熱分解ガス中に含まれる水蒸気が凝縮するとともに、熱分解ガス中に元々含まれていた煤や冷却過程で熱分解ガス中に含まれる炭素系ガスから析出した煤が冷却管37,38の内壁面(伝熱面)に付着する。冷却管37,38内で生成した凝縮水は冷却管37,38の内壁面を伝って水封室44内の液面に滴下され、水封槽31に貯留される。
ここで、冷却過程で生成した凝縮水が冷却管37,38内を流れ落ちる程度の僅かな水量では、冷却管37,38の内壁面に付着した煤はほとんど流れ落ちることはない。また、冷却管37,38の内壁面に付着した煤は放置されると次第に堆積して冷却管37,38の冷却効率を著しく低下させる。このため、本実施形態では、冷却塔33,34の上端部に設けられた洗浄装置50により、冷却管37,38の内部を水洗いするための洗浄水を供給する。なお、水洗いされた煤を含む洗浄水は水封室44内の液面に流れ落ちるが、水より軽い煤は水封室44内の水面に浮かんでハウジング36内(例えば管状部36B内)に留まることになる。
水封槽31を構成する四角箱状のタンク31A内は、各冷却塔33,34と対向する下側位置に、上側が開口する貯留部67(凝縮水貯留用ホッパ)が配置されることで区画形成されている。ハウジング36の管状部36Bは貯留部67内に挿入された状態にあり、貯留部67内に貯留された水に管状部36Bが浸漬することで、ハウジング36の下部は水封状態に維持される。
ここで、冷却管37,38内を洗い流した煤は水より比重が小さいため、水封室44内の水面に浮いた状態にあって、そのままでは管状部36Bから押し出されることはない。本実施形態では、冷却塔33,34の切り換え時におけるハウジング36内の圧力変動を利用して、管状部36B内に捉えられた煤をその下端開口36Cから外側へ押し出すようにしている。管状部36Bの外側へ押し出された煤は、貯留部67内においてハウジング36の外側となる水面に浮き、貯留部67を溢れた水と共に流れて水封槽31の外側へ流出するようになっている。
水封槽31内には、水封槽31内に溜まった水Wを汲み上げる第1ポンプ68が配設されている。この第1ポンプ68が汲み上げた水は、管路69を通じて洗浄装置50の洗浄水供給管部51Aに供給されるようになっている。すなわち、洗浄装置50で使用される洗浄水に水封槽31内の凝縮水が利用される。
水封槽31は連結ダクト70を通じて隣位置に配置されたセパレートタンク71と接続され、水封槽31内の水Wはある一定高さを超えると、連結ダクト70の斜面70A(底壁面)に沿ってセパレートタンク71内へ流入するようになっている。なお、連結ダクト70を介して水封槽31から流れ出る際の水の一定高さは、貯留部67の上端高さと同じかこれよりも若干高い位置に設定されている。
セパレートタンク71の外側近傍位置にはセパレートタンク71内の水を汲み上げる第2ポンプ72が設けられている。また、水封槽31内には、連結ダクト70へ向かう方向への水流を発生させるためのシャワー装置74が、水面より上方位置に複数配設されている。第2ポンプ72で汲み上げた水は管路75を通って各シャワー装置74に供給され、それぞれの噴孔からシャワーが水面に向かって噴射されることにより、水封槽31内の水面に連結ダクト70に向かう水流が発生するようになっている。こうして水封槽31内の水面に浮かぶ煤は連結ダクト70へ向かって流され、連結ダクト70を通じてセパレートタンク71内へ排出されるようになっている。なお、シャワー装置74は、例えば外周面上に複数個の噴孔が開口するパイプからなり、噴孔から射出される水の射出方向が、水面近くに連結ダクト70へ向かう水流を発生しうる射出方向となるように設定されている。
セパレートタンク71は、その側面下部から上方へ向かって延出するオーバーフロー管77を備え、オーバーフロー管77の上端開口部の高さによりセパレートタンク71内の液面高さが規定される。セパレートタンク71内には、液面に相当する高さにエプロンコンベア78が配設されている。セパレートタンク71内は仕切り板79により二室81,82に仕切られている。仕切り板79には液面から所定深さの位置で二室81,82を水中で連通する連通路79Aが設けられ、下流側の室82の水がオーバーフロー管77と連通している。このため、セパレートタンク71内の凝縮水はオーバーフロー管77の開口端高さから決まる一定水位に保たれる。
図5は、セパレートタンク及び煤回収機構の正面図を示す。図4、図5に示すように、エプロンコンベア78は、少なくとも一対のローラ84,85と、ローラ84,85に巻き掛けられたコンベア86とを備え、コンベア86にはその長手方向に沿って所定間隔毎に煤を回収するためのエプロン87が複数枚設けられている。エプロンコンベア78はコンベア86の下側に位置したときのエプロン87が水面に少し浸漬する高さに配置され、凝縮水の水面近くに浮かんだ煤をエプロン87で回収するとともにエプロン87が回収した煤をセパレートタンク71外の所定搬送先まで搬送する。図5に示すように、セパレートタンク71の側部からはエプロンコンベア78の外側へ延出する部分を覆う筒状のガイド部88が延出しており、ガイド部88の搬送先端部にはフレコンバッグ89が取着されている。こうしてセパレートタンク71内の水面に浮かんだ煤はエプロン87により掻き集められるとともにコンベア86により搬送されてフレコンバッグ89内に回収される。
次に冷却塔33の管状部36Bに捉えられた煤を、管状部36Bの外側へ押し出す作用について説明する。図7は、管状部に捉えられた煤を管状部から押し出す動作を説明する模式図である。図7(a)は冷却管37,38を洗浄した後の状態を示し、洗浄水により洗い流された煤は管状部36B内の水面に浮かんだ状態にある。このエンジン停止状態では、水面は貯留部67の水面と同じ高さにある。その後、その冷却塔33が使用されるとする。このとき、エンジン運転中においてはガス供給弁61及びガス排出弁64(図4を参照)が共に開弁される。この開弁状態においては冷却塔33のハウジング36内に負圧が導入されるため、図7(b)に示すように、その負圧により水封室44内の水面(すなわち管状部36B内の水面)が引き上げられ、その水面が貯留部67の水面よりも高い所定高さに保持される。
その後、運転停止時には、ガス排出弁64が閉弁される。このようにガス排出弁64が開弁状態から閉弁状態に切り換わると、それまで導入された負圧が無くなるので、図7(c)に示すように、水封室44の水面が比較的勢いよく下がり、水封室44内の水の一部が管状部36Bの下端開口36Cから外側へ押し出されるとともに、この水面が下がった勢いで水面に浮かんでいた煤Cも管状部36Bの下端開口36Cから外側へ押し出される。但し、このとき管状部36B内の水面はその下端開口36Cより所定距離上方の水位までしか下がらない。このため、水封室44内の燃料ガスが管状部36Bの下端開口36Cから外部へ押し出されることはない。すなわち、管状部36Bの浸漬長(浸漬深さ)は、エンジン運転・運転停止時の切り換え時の圧力変動によって、煤を下端開口36Cから押し出し可能で、かつ下端開口36Cから所定距離上方の水位までしか下がらないような値に設定されている。
図7(c)に示すように管状部36Bから外側(下側)へ押し出された煤Cは、再び浮き上がってくるが、管状部36Bの開口面積が比較的狭いため、図7(d)に示すように、煤Cの大部分は管状部36B内へは戻らず、管状部36Bの外側の水面に浮かぶことになる。この煤の押出し動作は、使用する冷却塔33,34を切り換える度、あるいはバイオマスガス化発電システム11(すなわちエンジン25)の運転を停止させる度に、そのとき発生するハウジング36内の圧力変動により行われる。
次に、二次冷却器及び煤回収機構の電気的構成を図6に基づいて説明する。図6に示すように、二次冷却器及び煤回収機構は、これらの電気的な制御を司るコントローラ91を備えている。コントローラ91は、駆動回路92を介して第1ポンプ68と電気的に接続されており、駆動回路93を介して第2ポンプ72と接続されている。
また、コントローラ91は、励消磁回路94を介して4つの洗浄弁53〜56と電気的に接続されている。なお、説明の便宜上、図4において右側の冷却塔33のガス流入室41側のものを第1洗浄弁53、ガス流出室42側のものを第2洗浄弁54と呼び、左側の冷却塔34のガス流入室41側のものを第3洗浄弁55、ガス流出室42側のものを第4洗浄弁56と呼ぶことにする。
また、コントローラ91には、励消磁回路95を介して二つのガス供給弁61,62が接続されると共に、励消磁回路96を介して二つのガス排出弁64,65が接続されている。なお、説明の便宜上、図4において右側の冷却塔33側のものを第1ガス供給弁61及び第1ガス排出弁64と呼び、左側の冷却塔34側のものを第2ガス供給弁62及び第2ガス排出弁65と呼ぶことにする。
さらにコントローラ91には、駆動回路97を介して電動モータ98が接続されている。電動モータ98は、エプロンコンベア78の駆動ローラ85を駆動するためのもので、電動モータ98が駆動されることにより、エプロンコンベア78が駆動され、セパレートタンク71内の水面に浮かぶ煤の回収作業が行われる。
コントローラ91による洗浄装置50の各洗浄弁53〜56の制御は次のように行われる。図4において、右側の冷却塔を第1冷却塔33、左側の冷却塔を第2冷却塔34とする。図4に示す状態では、二本の冷却塔のうち第1冷却塔33が熱分解ガスの冷却に使用され、第2冷却塔34は熱分解ガスの冷却に使用されていない。バイオマスガス化発電システム11の運転時においては、使用される第1冷却塔33側の第1ガス供給弁61及び第1ガス排出弁64が共に開弁されると共に、使用されない第2冷却塔34側の第2ガス供給弁62及び第2ガス排出弁65が共に閉弁される。
運転時には不使用側の第2冷却塔34ではガス流入室41側とガス流出室42側の両方で第3洗浄弁55及び第4洗浄弁56を共に開弁し、運転時に使用されている側の第1冷却塔33ではガス流入室41側の第1洗浄弁53のみ開弁して、ガス流出室42側の第2洗浄弁54は閉弁するようにしている。
このため、冷却塔33内の冷却管37,38が洗浄水により洗浄され、それらの内壁面に付着した煤が洗浄液により洗い流される。このとき冷却塔34内では、熱分解ガスが冷却管37,38内を流れており、そのうち洗浄水が流れる方向と熱分解ガスの流れる方向とが一致する側の冷却管37のみ洗浄液が流され、その内壁面に付着した煤が洗い流される。冷却管37に洗浄液を流しても熱分解ガスの流れと同じ方向なので、洗浄液は冷却管37内を下方へ流れることができ、冷却管37内の洗浄を行うことができる。このとき、仮に冷却管38に洗浄水と流したとすると、冷却管38内を流れ落ちる洗浄水の流れ方向と冷却管38内を上昇する熱分解ガスの流れ方向とが逆向きとなるので、洗浄水が熱分解ガスの圧力によってガス流出管部40からガス排出路63へ押し流される心配がある。しかし、本実施形態では、洗浄水の流れ落ちる方向と逆方向へ熱分解ガスが流れる側の冷却管38へは洗浄水を流さないので、洗浄水が熱分解ガスと共にガス流出路63側へ流れ込む不都合を防止できる。
そして、洗い流された煤はハウジング36の下端側の水封室44内の液面上に浮かんでハウジング36内に捕捉されたままである。そして、その後、バイオマスガス化発電システム11の運転停止時、あるいは冷却塔33,34の切り換え時に、運転状態から運転停止状態に切り換わってハウジング36内の負圧が無くなった際に、それまで図7(b)に示すように上昇していた水面が、図7(c)に示すように下降したときの勢いで、管状部36B内に捕捉されていた煤Cが下端開口36Cから外側へ押し出される。下端開口36Cから押し出された煤Cは、開口面積の狭い下端開口36Cへはほとんど戻らず、図7(d)に示すように、ハウジング36の外側となる貯留部67の水面に浮かぶことになる。
そして、ハウジング36の外側へ排出されて水面に浮かぶ煤は、シャワー装置74から水面へ噴射されたシャワーにより水面近くに発生した水流により連結ダクト70側へ搬送され、斜面70Aを流れ落ちてセパレートタンク71内へ搬送される。セパレートタンク71内の水面に浮かんだ煤は、エプロンコンベア78のエプロン87に回収されるとともにコンベア86により搬送されて、フレコンバッグ89内に回収される。
以上詳述した本実施形態によれば次の効果が得られる。
(1)洗浄装置50を設けたので、冷却管37,38内に付着した煤を洗い流すことができる。この結果、冷却管37,38の内壁面(伝熱面)に付着した煤により熱分解ガスの冷却効率が低下することを効果的に抑制することができる。よって、スクラバーを用いずにバイオマスガス化発電システム11を構築できる。このため、バイオマスガス化発電システム11の小型化に寄与する。また、二次冷却器18の下流側に設けられるバグフィルタ19は比較的耐熱性がなく、例えば200℃程度のガスに晒されると燃焼して穴が開くなどの不具合が発生する。しかし、本実施形態では、二次冷却器18から下流側へ十分冷却した熱分解ガスを供給できるため、バグフィルタ19が燃焼して穴が開く事態を確実に防止できる。
(2)水封槽31に貯留された水を第1ポンプ68で汲み上げて洗浄液とするので、冷却過程で発生した凝縮水を洗浄水として利用できる。
(3)ハウジング36内の圧力変動を利用して煤を管状部36Bの下端開口36Cから押し出す構成を採用した。そして、これを実現するために運転状態から運転停止状態へ切り換えた際に水封室44内の水位が管状部36Bの下端開口36Cより所定距離上方の水位まで下降するとともに、その水位が下降するときの勢いで水面に浮かんだ煤が下端開口36Cから押し出されるように、管状部36Bの浸漬長を設定した。よって、運転時にハウジング36内の負圧により上昇していた水封室44内の水面が運転停止時に負圧が解消されて下降する際の勢いで、それまで水封室44内の水面に浮いていた煤を管状部36Bの下端開口36Cから外側へ押し出すことができる。このとき、管状部36Bの開口面積は冷却管37,38が収容されている部分の断面積より十分狭く形成されているので、一旦押し出された煤は浮かび上がる過程で下端開口36Cへほとんど戻らずハウジング36の外側となる水面に浮かぶことになる。よって、冷却管37,38から洗浄水で洗い流した煤を、水封されたハウジング36の外側へ排出できる。
(4)水封槽31の水面に浮く煤を煤排出方向へ搬送すべく煤排出方向へ向かう水流を発生させる液流発生手段としてのシャワー装置74を設けた。よって、シャワー装置74から噴射した水(シャワー)を水面に打ち付けることで発生した煤排出方向(図4における右方向)へ向かう水流により、水封槽31内の水面に浮いた煤を搬送先である連結ダクト70側へ搬送し、水封槽31から効率よく排出できる。
(5)二本の冷却塔33,34のうち熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔を選択するために切換手段としてのガス供給弁61,62及びガス排出弁64,65の切り換えにより、熱分解ガスの供給先として一つの冷却塔が選択される。洗浄装置50は、コントローラ91による各洗浄弁53〜56の開閉弁制御によって、熱分解ガスの冷却に使用されない冷却塔に対しては、ガス流入室41とガス流出室42の両方に洗浄水を供給する一方、熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔に対しては、ガス流入室41のみに洗浄水を供給する。よって、熱分解ガスの供給先として選択されていない運転停止中の冷却塔において洗浄液による冷却管内の洗浄が行われ、かつ熱分解ガスが供給されている運転中の冷却塔においても、ガス流入室41に連通する側の冷却管(つまり熱分解ガスの流れる方向が洗浄液の流れる方向と一致する側の冷却管)については洗浄が行われる。よって、運転停止中の冷却塔における冷却管のみを洗浄する構成に比べ、洗浄の機会が増えるため、洗浄回数が同じで有れば煤の付着量を少なく抑えたり、煤の付着量を所定量以下に抑えるために必要な洗浄回数を減らしたりすることができる。特に上流側の冷却管37の方が煤が付着しやすい場合、煤が付着しやすい上流側の冷却管37の洗浄頻度が増すので、煤が付着しやすい上流側の冷却管37の煤の付着を効果的に抑えることができる。さらに、熱分解ガスが流れるときの冷却管37の内部に洗浄水を流すことで、洗浄水が熱分解ガスを冷却する効果もあるので、二次冷却器18の冷却効率を一層高めることができる。
(6)セパレートタンク71内に配置されたエプロンコンベア78のエプロン87(回収部)と水面との高さ方向の相対位置を一定に保つようにオーバーフロー管77を設けた。よって、セパレートタンク71内で煤が浮かぶ水面とエプロン87との高さ方向の相対位置を一定に保った状態でエプロン87により煤を回収できる。よって、水面高さの変動により煤の高さが変化してエプロンで煤を回収できなくなる不具合を解消できる。そして、エプロンコンベア78で搬送された煤は回収袋としてのフレコンバッグ89内に回収される。よって、冷却管37,38から洗い流した煤を人手をほとんど介さずに回収することができる。
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、ハウジング36内に第一冷却管としての冷却管37と第二冷却管としての冷却管38とを設けたが、上下方向のうち一方向のみに熱分解ガスが流れる一種類の冷却管を設けただけの構成も採用できる。例えばハウジングの上端部から流入した熱分解ガスが冷却管を上端から下端へ流れてハウジングの下端側から外部へ流出する構成が挙げられる。このような構成であっても、冷却管の上端開口から洗浄液を供給することで洗浄液の重力を利用して冷却管内を洗い流すことができる。
・冷却管37,38はその軸線方向が鉛直となる傾きで配列されることに限定されない。要するに、冷却管の上側開口から供給した洗浄液がその重力により冷却管内を下方へ流れて下側開口から流出できる限りにおいて、任意の管形状や管の傾きを採用できる。例えば冷却管が斜め(例えば30〜80度)の傾きに配列されてもよいし、管形状が、螺旋形状やジグザグ形状であってもよい。また、これらの場合、冷却管の上側開口は必ずしも上端に位置する必要はなく洗浄液が流入できる位置であれば足り、また冷却管の下側開口も下端に位置する必要はなく洗浄液が流出できる位置であれば足りる。
・管状部内に捉えられた煤を排出する方法は圧力変動を利用するものであればよく、必ずしも運転時と運転停止時における圧力変動を利用するものに限定されない。例えば煤を排出目的で運転や運転停止と関係のないタイミングでハウジング36内に圧力変動を起こす圧力変動発生手段を採用してもよい。また、運転・運転停止時の圧力変動を利用する場合も、運転時の負圧が運転停止時に解消されるときの圧力変動に限らない。例えば二次冷却器の上流側に送風機を設けるなどし、運転停止状態から運転状態に切り換わると、ハウジング36内に導入されることでハウジング36内に圧力変動を生じさせる構成でもよい。この場合も、運転開始時に正圧が加えられて液面が下降した際に管状部の下端開口から煤を押し出すことができる。
・ハウジング36内に捕捉された煤を押し出す方法は圧力変動を利用する方法に限定されない。例えば煤が管状部36Bの容積一杯に堆積して下端開口36Cから溢れ出ることでハウジング36内から排出させる構成も採用できる。
・液流発生手段は、第2ポンプ72で汲み上げた凝縮液を液面に向かって噴射するシャワー装置74に限定されない。例えば第2ポンプ72で汲み上げた凝縮水を液面近くの水中に噴射して水流を発生させる構成も採用できる。また、例えば空気を液面に向かって斜めに噴射して水流を発生させるエアシャワー装置も採用できる。さらにフィンなどを電動機の動力を利用して駆動させて液面近くに水流を発生させる水流発生装置も採用できる。
・前記実施形態では、熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔についてもガス流入室41と連通する側の冷却管37については洗浄水を供給して洗浄を行ったが、熱分解ガスの冷却に使用される冷却塔については一切洗浄を行わず、熱分解ガスの冷却に使用されない冷却塔のみ冷却管37,38の洗浄を行う構成も採用できる。
・洗浄装置50の洗浄弁53〜56を電磁弁に替え手動開閉弁としてもよい。この場合、不使用側の冷却塔34(33)ではガス流入室側とガス流出室側の両方で洗浄弁を開弁し、使用側の冷却塔33(34)ではガス流入室側の洗浄弁のみ開弁して、ガス流出室側の洗浄弁は閉弁するように手動操作すれば、同様の効果が得られる。
・水封槽31内の貯留部67を廃止してもよい。
・管状部36Bを同一径の管状に替え、径が下端開口側ほど細くなる円錐台筒形状としてもよい。この構成によれば、管状部の下端開口面積を一層狭くなるので、一旦押し出された煤が再び管状部内へ戻る割合を一層低減でき、煤の排出効率を一層向上できる。
・管状部36Bの下端開口近傍に煤の押出し方向を管状部径方向へ案内するガイド部材を設け、管状部の下端開口から押し出される煤をガイド部材により径方向外側へ放射状に押し出されるように案内する構成も採用できる。この構成によれば、管状部から一旦押し出された煤が再び管状部に戻る割合を一層減らすことができる。
・前記実施形態では、二次冷却器に適用したが、二次冷却器に限定されない。例えば一次冷却器に適用してもよい。また、一次冷却器と二次冷却器とを兼ねた一つの冷却器とすることもできる。
・バイオマス原料は、木質のバイオマス原料に限定されない。ガス化炉での加熱によりその後の少なくとも冷却過程で冷却管の内壁面に付着する煤等の微粉が混在したり煤等の微粉を析出したりする熱分解ガスを生成するバイオマス原料であればよい。
・冷却管の内壁面に付着して洗浄の対象とされる付着物(微粉)は、煤に限定されない。冷却管の内壁面に付着して冷却効率を低下させる付着物(混在粒子や析出物(例えば酸化物、炭化物、窒化物等)などの微粉)であれば足りる。
・バイオマスガス化発電システムの発電装置は、デュアルフューエルエンジン発電方式に限定されず、例えばガスエンジン発電やタービン発電方式、燃料電池発電方式でもよい。
前記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)前記煤排出手段は、前記液封槽内の凝縮水に対する前記ハウジングの下端部の浸漬深さを、前記液封室内の液面が前記運転時から前記運転停止時への圧力変動の際に下降するときの勢いで、前記液封室内の液面に浮かんだ煤を前記下端開口から押出し可能な浸漬深さに設定していることを特徴とする請求項に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
(2)前記煤回収手段は、煤が浮かぶ液面を一定高さに保つための前記相対位置保持手段としてのオーバーフロー管と、前記一定高さの液面に浮かぶ煤を回収する回収部としてのエプロンを有するエプロンコンベアと、前記エプロンコンベアにより搬送された煤を回収する回収袋とを備えたことを特徴とする請求項に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。この構成によれば、オーバーフロー管により一定高さの液面に浮かぶ煤はエプロンコンベアのエプロンにより回収されつつ搬送され、回収袋内に回収される。よって、人手をほとんど介することなく煤を回収できる。
一実施形態のバイオマスガス化発電システムの概略構成を示すブロック図。 二次冷却器を示す一部破断斜視図。 二次冷却器の洗浄装置が配設された部分を示す一部破断斜視図。 二次冷却器及び煤回収機構を示す模式側面図。 セパレートタンクに設けられた煤回収装置を示す正面図。 二次冷却器の電気的構成を示すブロック図。 (a)〜(d)二次冷却器の煤排出動作を説明する模式側断面図。
符号の説明
11…バイオマスガス化システムとしてのバイオマスガス化発電システム、12…投入ホッパ、13…ガス化炉、14…滞留槽、15…冷却除塵システム、16…水冷式サイクロン、17…一次冷却器、18…冷却装置及び冷却手段を構成する二次冷却器、19…バグフィルタ、20…クーリングタワー、22…送風機、23…発電装置、24…フレアスタック、25…エンジン、26…発電機、31…液封槽としての水封槽、31A…タンク、67…貯留部、33,34…冷却塔、36…ハウジング、36B…煤排出手段を構成する管状部、36C…ハウジングの下側開口としての下端開口、37…第一冷却管としての冷却管、38…第二冷却管としての冷却管、41…ハウジング内の室としてのガス流入室、42…ハウジング内の室としてのガス流出室、44…液封室としての水封室、50…洗浄手段を構成する洗浄装置、51A…洗浄水供給管部、51B…分岐管部、52…給水部、53〜56…洗浄弁、61,62…煤排出手段を構成するガス供給弁、64,65…煤排出手段を構成するガス排出弁、68…洗浄手段を構成するポンプとしての第1ポンプ、72…水流発生手段を構成する第2ポンプ、74…水流発生手段を構成するシャワー装置、77…相対位置保持手段としてのオーバーフロー管、78…煤回収手段を構成するエプロンコンベア、87…回収部としてのエプロン、89…煤回収手段を構成するとともに回収袋としてのフレコンバッグ、W…液体としての水(凝縮水)、C…煤。

Claims (6)

  1. バイオマスガス化システムにおいてバイオマス原料をガス化炉で加熱して発生したタール分除去後の熱分解ガスを冷却する冷却装置であって、
    熱分解ガスが管路内を通る冷却管と、
    前記冷却管を収容するとともに前記冷却管の外面から熱を奪う冷却水が流れる領域を内部に有するハウジングと、
    前記冷却管内で熱分解ガス中の蒸気が凝縮してできた凝縮水が流れ落ちて貯留されるとともに前記ハウジングの下端部を液封して該ハウジング内に前記冷却管の下側開口と連通する液封室を形成しうる液位の凝縮水を貯留する液封槽と、
    前記液封槽に貯留された凝縮水を汲み上げるポンプを設け、該ポンプで汲み上げた凝縮水を洗浄液として、前記冷却管の上側開口と連通するハウジング内の室に供給して前記冷却管の管内に付着した煤を洗い流す洗浄手段と
    を備えたことを特徴とするバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
  2. 前記ハウジングは前記液封槽内の凝縮水に浸漬される下側開口が前記冷却管を収容する部分における前記ハウジングの径よりも細い径に形成され、
    前記洗浄手段により洗い流されて前記液封室内の液面に浮かんだ煤を、前記ハウジングの下側開口から外側へ排出する煤排出手段を備え、
    前記煤排出手段は、発電のための運転時と停止時とにおける前記ハウジング内の圧力変動を利用して前記ハウジング内が運転時の負圧状態において上昇していた前記液封室内の液面が運転停止時に負圧が解消されて下降するときの勢いで前記煤を前記下側開口から押し出すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
  3. 前記液封槽内において前記ハウジングの外側となる液面に浮く煤を煤排出方向へ搬送する液流を発生させる液流発生手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
  4. 前記冷却管を収容する前記ハウジングの下端部が前記液封槽内の凝縮水に液封されてなる冷却塔を複数備えており、
    前記複数の冷却塔のうち熱分解ガスの供給先を切り換える切換手段を更に備え、
    前記冷却管は、上側開口が前記ハウジング内のガス流入室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第一冷却管と、上側開口が前記ハウジング内のガス流出室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第二冷却管とを含み、
    前記洗浄手段は、前記切換手段による熱分解ガスの供給先ではない冷却塔に対しては、前記ガス流入室と前記ガス流出室の両方に前記洗浄液を供給する一方、前記切換手段による熱分解ガスの供給先である冷却塔に対しては、前記洗浄液を前記ガス流入室に対して供給するが前記ガス流出室に対しては供給しないことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
  5. 前記液流発生手段の液流により搬送されて搬送先の液面に浮かぶ煤を回収するための回収部と、前記搬送先の液面と前記回収部との高さ方向の相対位置を所定位置関係に保つ相対位置保持手段とを有する煤回収手段を更に備えたことを特徴とする請求項に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
  6. バイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化炉と、ガス化炉で発生したタール分除去後の高温の熱分解ガスを冷却する冷却手段と、冷却後の熱分解ガスを燃料ガスとして発電する発電装置とを備えたバイオマスガス化システムであって、
    前記冷却手段として、請求項1乃至のいずれか一項に記載の冷却装置が用いられていることを特徴とするバイオマスガス化システム。
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