JP5236930B2 - バイオマスガス化システムにおける冷却装置及びバイオマスガス化システム - Google Patents
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図1は、バイオマスガス化発電システムの概略構成図を示す。図1に示すように、バイオマスガス化発電システム11は、おが屑等の木質のバイオマス原料を投入するための投入ホッパ12、投入されたバイオマス原料を加熱して熱分解(ガス化)するガス化炉13、熱分解ガスを一時滞留させて熱分解ガスに含まれるタール等を分解除去するための滞留槽14、熱分解ガスの冷却及び除塵を行う冷却除塵システム15を備える。冷却除塵システム15は、熱分解ガスを冷却するための水冷式サイクロン16、一次冷却器17及び二次冷却器18と、冷却後の熱分解ガスの最終的な除塵を行って燃料ガスとするバグフィルタ19とを備える。ガス化炉13で生成された熱分解ガスは約800〜900℃の高温で、例えば水冷式サイクロン16で約600℃、一次冷却器17で約400〜500℃、二次冷却器18で約50〜80℃程度に冷却される。水冷式サイクロン16、一次冷却器17及び二次冷却器18で使用される冷却水は、クーリングタワー20で気化熱を奪うことでその水温を下げてポンプ21により各部を通る経路で循環される。
(1)洗浄装置50を設けたので、冷却管37,38内に付着した煤を洗い流すことができる。この結果、冷却管37,38の内壁面(伝熱面)に付着した煤により熱分解ガスの冷却効率が低下することを効果的に抑制することができる。よって、スクラバーを用いずにバイオマスガス化発電システム11を構築できる。このため、バイオマスガス化発電システム11の小型化に寄与する。また、二次冷却器18の下流側に設けられるバグフィルタ19は比較的耐熱性がなく、例えば200℃程度のガスに晒されると燃焼して穴が開くなどの不具合が発生する。しかし、本実施形態では、二次冷却器18から下流側へ十分冷却した熱分解ガスを供給できるため、バグフィルタ19が燃焼して穴が開く事態を確実に防止できる。
(3)ハウジング36内の圧力変動を利用して煤を管状部36Bの下端開口36Cから押し出す構成を採用した。そして、これを実現するために運転状態から運転停止状態へ切り換えた際に水封室44内の水位が管状部36Bの下端開口36Cより所定距離上方の水位まで下降するとともに、その水位が下降するときの勢いで水面に浮かんだ煤が下端開口36Cから押し出されるように、管状部36Bの浸漬長を設定した。よって、運転時にハウジング36内の負圧により上昇していた水封室44内の水面が運転停止時に負圧が解消されて下降する際の勢いで、それまで水封室44内の水面に浮いていた煤を管状部36Bの下端開口36Cから外側へ押し出すことができる。このとき、管状部36Bの開口面積は冷却管37,38が収容されている部分の断面積より十分狭く形成されているので、一旦押し出された煤は浮かび上がる過程で下端開口36Cへほとんど戻らずハウジング36の外側となる水面に浮かぶことになる。よって、冷却管37,38から洗浄水で洗い流した煤を、水封されたハウジング36の外側へ排出できる。
・前記実施形態では、ハウジング36内に第一冷却管としての冷却管37と第二冷却管としての冷却管38とを設けたが、上下方向のうち一方向のみに熱分解ガスが流れる一種類の冷却管を設けただけの構成も採用できる。例えばハウジングの上端部から流入した熱分解ガスが冷却管を上端から下端へ流れてハウジングの下端側から外部へ流出する構成が挙げられる。このような構成であっても、冷却管の上端開口から洗浄液を供給することで洗浄液の重力を利用して冷却管内を洗い流すことができる。
・管状部36Bを同一径の管状に替え、径が下端開口側ほど細くなる円錐台筒形状としてもよい。この構成によれば、管状部の下端開口面積を一層狭くなるので、一旦押し出された煤が再び管状部内へ戻る割合を一層低減でき、煤の排出効率を一層向上できる。
(1)前記煤排出手段は、前記液封槽内の凝縮水に対する前記ハウジングの下端部の浸漬深さを、前記液封室内の液面が前記運転時から前記運転停止時への圧力変動の際に下降するときの勢いで、前記液封室内の液面に浮かんだ煤を前記下端開口から押出し可能な浸漬深さに設定していることを特徴とする請求項2に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
Claims (6)
- バイオマスガス化システムにおいてバイオマス原料をガス化炉で加熱して発生したタール分除去後の熱分解ガスを冷却する冷却装置であって、
熱分解ガスが管路内を通る冷却管と、
前記冷却管を収容するとともに前記冷却管の外面から熱を奪う冷却水が流れる領域を内部に有するハウジングと、
前記冷却管内で熱分解ガス中の蒸気が凝縮してできた凝縮水が流れ落ちて貯留されるとともに前記ハウジングの下端部を液封して該ハウジング内に前記冷却管の下側開口と連通する液封室を形成しうる液位の凝縮水を貯留する液封槽と、
前記液封槽に貯留された凝縮水を汲み上げるポンプを設け、該ポンプで汲み上げた凝縮水を洗浄液として、前記冷却管の上側開口と連通するハウジング内の室に供給して前記冷却管の管内に付着した煤を洗い流す洗浄手段と
を備えたことを特徴とするバイオマスガス化システムにおける冷却装置。 - 前記ハウジングは前記液封槽内の凝縮水に浸漬される下側開口が前記冷却管を収容する部分における前記ハウジングの径よりも細い径に形成され、
前記洗浄手段により洗い流されて前記液封室内の液面に浮かんだ煤を、前記ハウジングの下側開口から外側へ排出する煤排出手段を備え、
前記煤排出手段は、発電のための運転時と停止時とにおける前記ハウジング内の圧力変動を利用して前記ハウジング内が運転時の負圧状態において上昇していた前記液封室内の液面が運転停止時に負圧が解消されて下降するときの勢いで前記煤を前記下側開口から押し出すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。 - 前記液封槽内において前記ハウジングの外側となる液面に浮く煤を煤排出方向へ搬送する液流を発生させる液流発生手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
- 前記冷却管を収容する前記ハウジングの下端部が前記液封槽内の凝縮水に液封されてなる冷却塔を複数備えており、
前記複数の冷却塔のうち熱分解ガスの供給先を切り換える切換手段を更に備え、
前記冷却管は、上側開口が前記ハウジング内のガス流入室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第一冷却管と、上側開口が前記ハウジング内のガス流出室に連通するとともに下側開口が前記液封室に連通する第二冷却管とを含み、
前記洗浄手段は、前記切換手段による熱分解ガスの供給先ではない冷却塔に対しては、前記ガス流入室と前記ガス流出室の両方に前記洗浄液を供給する一方、前記切換手段による熱分解ガスの供給先である冷却塔に対しては、前記洗浄液を前記ガス流入室に対して供給するが前記ガス流出室に対しては供給しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。 - 前記液流発生手段の液流により搬送されて搬送先の液面に浮かぶ煤を回収するための回収部と、前記搬送先の液面と前記回収部との高さ方向の相対位置を所定位置関係に保つ相対位置保持手段とを有する煤回収手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載のバイオマスガス化システムにおける冷却装置。
- バイオマス原料を加熱して熱分解ガスを発生させるガス化炉と、ガス化炉で発生したタール分除去後の高温の熱分解ガスを冷却する冷却手段と、冷却後の熱分解ガスを燃料ガスとして発電する発電装置とを備えたバイオマスガス化システムであって、
前記冷却手段として、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の冷却装置が用いられていることを特徴とするバイオマスガス化システム。
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