JP5236693B2 - 在室状況判定サーバ、在室状況判定システム、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

在室状況判定サーバ、在室状況判定システム、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバ、在室状況判定システム、プログラム、および記録媒体に関する。
近年、物品を個別に識別するための無線タグの開発が活発化されている。もともと無線タグは、バーコードに代わる新たな商品識別および管理技術として開発されてきたが、現在ではそれに留まらず、様々な技術分野への応用も展開されている。管理対象も物品に限らず、人も対象とするようになってきた。たとえば公共交通機関においては、従来の改札券(定期券)に代わり、無線タグを内蔵した入場管理カードの利用が急速に進展している。
無線タグを用いて人を管理する技術の一つとして、無線タグを所持した人がどこにいるのかをコンピュータ上で把握するシステムの開発も進められている。このシステムを用いれば、たとえば社内における社員の所在をコンピュータ上で管理することができる。また、建物内の各部屋への利用者の入退室の状況を把握することもできる。特許文献1〜6には、このような技術の例が開示されている。
特に、特許文献1のグループ情報管理システムでは、各社員が携帯保持するRF−IDカードから送信されるRFIDを、社内ネットワーク上の各端末装置で受信検知した際、該端末装置は、検知RFIDと自端末IDをテーマ情報管理サーバへ通知する。するとテーマ情報管理サーバは、ファイルサーバにおいて記憶管理されるデータファイルに基づき、グループ名毎にその所属社員の氏名およびその場所名を各社員の仮想デスクとして配列表記したグループ別インデックス画面を、社員操作中の端末装置へ表示させる。当該データファイルは、RFIDと社員と社員氏名と所属グループ名と前記通知された社員現在地端末IDと各端末ID毎の場所名とを対応付けている。
特開2007− 94988号公報(公開日:2007年4月12日) 特開2006−339881号公報(公開日:2006年12月14日) 特開2007− 86922号公報(公開日:2007年4月5日) 特開2006−283296号公報(公開日:2006年10月19日) 特開2007−107194号公報(公開日:2007年4月25日) 特開2009− 77354号公報(公開日:2009年4月9日)
しかし、上述した特許文献1の従来技術には、各社員の在室状況を、在室または不在の二者択一でしか判定できないという問題がある。すなわち、RFIDが検出された場合には在室とし、検出されない場合には不在と判定するに過ぎないので、これら以外の状況は一切判定できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの在室状況をより多彩に判定できる在室状況判定サーバ、在室状況判定システム、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明に係る在室状況判定サーバは、上記の課題を解決するために、
所定のエリア内に設置され、ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置とを備えた在室状況判定システムに備えられ、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバであって、
前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、在室状況判定サーバは、ユーザのエリアにおける在室状況を判定する際、ユーザが所持する無線タグの、当該エリアにおける検出結果を利用する。さらに、当該ユーザが使用する端末装置が在室状況判定サーバと通信できるか否かを判定した結果も利用する。すなわち、両者を組み合わせることによって、ユーザのエリアにおける在室状況を判定する。これにより在室状況判定サーバは、ユーザがエリアにおいて在席しているのか、または不在にしているのか、といった在室状況に加え、これら以外の在室状況もさらに判定できる。
従来のシステムでは在席または不在のいずれかのみを判定できるに過ぎない。一方、以上のように、本発明の在室状況判定システムでは、ユーザのエリアにおける在室状況を、より多彩に判定できる効果を奏する。
本発明に係る在室状況判定システムは、上記の課題を解決するために、
所定のエリアにおけるユーザの在室状況を判定する在室状況判定システムであって、
前記エリア内に設置され、前記ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、
前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置と、
前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバとを備え、
前記在室状況判定サーバは、
前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上述した在室状況判定サーバと同様の作用効果を奏する。
また、在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された場合、前記ユーザが前記エリアから離席していると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザが所持する無線タグはエリアにおいて検出されていないが、当該ユーザが使用する端末装置は在室状況判定サーバと通信できる(すなわち動作中)ことから、ユーザはエリアにはいないが端末装置を再び操作するためにエリアに戻ってくることが推察される。したがって在室状況判定サーバは、ユーザがエリアから完全に不在になってしまったのではなく、一定時間後には再び戻ってくることを前提にして、一時的に離席しているのだと判定する。
また、在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できない時間が基準値を上回ると前記通信判定手段によって判定された場合、前記ユーザが前記エリアに不在であると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザの無線タグがエリアにおいて検出されないので、まず、ユーザは当該エリアには居ないと推察される。さらに、ユーザの端末装置が在室状況判定サーバと通信できない時間が基準値を超える場合は、ユーザは再び部屋には戻ってこないとみなせる。たとえば、ユーザが端末装置をシャットダウンして帰宅してしまった場合、当該端末装置はそれ以降ずっと在室状況判定サーバと通信できなくなるので、必然的に、在室状況判定サーバと端末装置とが通信できない時間は基準値を超えてしまう。したがって在室状況判定サーバは、ユーザがエリアから不在になってしまったと判定する。
また、在室状況判定サーバは、前記検出判定手段によって前記ユーザが前記エリアに不在であると判定された後において、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できると前記通信判定手段によって判定された場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知する通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザが端末装置を起動したまま長時間エリアから離れ、また戻ってきたが、無線タグの携帯を忘れていた場合に、ユーザの携帯を促すことができる。結果、ユーザがエリアにいるにも関わらず不在であると判定されることを防止できる。
また、前記通知手段は、現在の時刻が既定の特定期間内である場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知することが好ましい。
上記の構成によれば、既定の特定期間以外は、ユーザは、無線タグが未検出であることを通知されることがない。したがって、このような特定期間以外の時間が、無線タグが未検出であることを通知するのに適切なタイミングではない場合、ユーザに対して不要なわずらわしさを与えることを未然に防止できる。
また、在室状況判定手段は、前記検出判定手段によって前記無線タグが検出されたと判定された場合、前記ユーザが前記エリアに在室していると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザの端末装置が在室状況判定サーバと通信するか否かはどうであれ、ユーザが所持する無線タグがエリアにおいて検出されたことから、ユーザは当該エリアに在席していると判定する。
また、前記通信判定手段は、前記端末装置に対して応答要求信号を送信し、当該応答要求信号に対する応答信号の有無に応じて、前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定することが好ましい。
上記の構成によれば、在室状況判定サーバと端末装置とが通信可能であるか否かを簡単に知ることができる。
また、前記無線タグを所持した前記ユーザが複数存在し、
前記検出判定手段は、前記ユーザごとの、当該ユーザが有している無線タグの前記エリアにおける検出結果を、所定のデータベースに記録することが好ましい。
上記の構成によれば、在室状況判定手段は、検出判定手段による判定結果を取得する際、検出判定手段からではなくデータベースを利用することができる。すなわち、在室状況判定手段による判定処理は、検出判定手段に依存しなくなる。したがって、無線タグの検出結果を利用する他の手段を在室状況判定サーバに追加で実装する際、独自の検出判定手段を別途設ける必要がなくなるので、当該他の手段を容易に追加実装できるようになる。
また、前記在室状況判定手段は、既定の特定期間内において、前記ユーザの前記検出結果が前記データベースに記録されていない場合、前記ユーザが前記エリアに不在であると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、既定の特定期間から外れる期間に生成された検出結果を参照して、ユーザの在室状況を誤って判定することを防止できる。たとえば特定期間が当日午前5時から現時点であれば、昨日の検出結果を参照しないので、ユーザが昨日端末装置を起動させたままエリアを離れ、翌日はエリアにいない場合、ユーザはエリアに不在であると正しく判定できる。
また、前記無線タグを所持した前記ユーザが複数存在し、
在室状況判定サーバは、前記ユーザごとの前記エリアにおける在室状況を示す表示用データを生成し、所定の表示用端末に送信する表示用データ送信手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、表示用端末の所持者は、各ユーザの在室状況を画面上で一覧にして把握することができる。
また、表示用データ送信手段は、
前記複数のユーザのうちのいずれかのユーザの前記エリアにおける前記在室状況が、在室状態以外から在室状態に変化したと前記在室状況判定手段によって判定されたとき、当該ユーザが前記エリアに戻ってきたことを示す表示用データを生成し、前記表示用端末に送信することが好ましい。
上記の構成によれば、表示用端末の所持者は、あるユーザの在室状況が在席に変化したことを確実に知ることができる。
また、前記無線タグは振動検出機能を有しており、
前記無線タグリーダは、前記無線タグが振動を検出したか否かを示す情報をさらに出力し、
前記検出判定手段は、前記無線タグが検出されたか否かを判定すると共に、前記無線タグが前記振動を検出したか否かも判定することが好ましい。
上記の構成によれば、在室状況判定サーバは、ユーザの在室状況を判定する際、無線タグによる振動検出結果をさらに使用する。これにより、ユーザがエリアに在室していると判定する場合に、正常な状態で在室しているのか、それとも異常な状態で在室しているのかを、区別して判定することができる。
また、前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されると前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された回数が、規定の時間内において規定の範囲から外れる場合、前記ユーザが前記エリアに在室しているが異常な状態にあると判定することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザがエリアにおいて正常に活動せず、その結果として端末装置が一定時間続けてまったく動作しない場合、ユーザが異常な状態にあることを正確に判定できる。
また、前記無線タグはアクティブ型であることが好ましい。
上記の構成によれば、無線タグを所持したユーザは、所定のエリア内において、わざわざ無線タグリーダに近づく必要がなくなる。
なお、上記在室状況判定サーバは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記在室状況判定サーバをコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る在室状況判定サーバは、所定のエリア内に設置され、ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置とを備えた在室状況判定システムに備えられ、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバであって、前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備えているため、ユーザの在室状況をより多彩に判定できる効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る在室状況判定システムの全体構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る在室状況判定サーバの要部構成を示すブロック図である。 (a)は、タグ管理テーブルを示す図であり、(b)は、タグリーダ管理テーブルを示す図であり、(c)は、タグ検出履歴管理テーブルを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。 機器管理テーブルを示す図である。 Ping応答履歴テーブルを示す図である。 在室状況判定部によって判定される、ユーザの在室状況の遷移を示す状態遷移図である。 ウェブクライアントが表示する、各ユーザの在室状況を表す画面の一例を示す図である。 在室状況判定システムの構成を概念的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る在室状況判定システムの全体構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るユーザの在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。 最終通知管理テーブルを示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るユーザの在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。 タグ未検出通知処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザに対して無線タグが未検出であることを通知する電子メールの一例を示す図である。
〔実施形態1〕
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図9を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る在室状況判定システムは、少なくとも1つの所定のエリアを有する組織において利用され、当該エリアにおけるユーザの在室状況を管理する。本実施形態では、当該組織が会社に相当し、当該エリアが会社の建物内に存在する部屋に相当する例を説明する。本実施形態に係る在室状況判定システム1は、社員(ユーザ)が会社内の部屋に在席しているか、不在にしているか、それとも一時的に離席しているかを判定する。このように、在室状況判定システムを用いれば、各部屋における社員(ユーザ)の在室状況を、従来のシステムに比べてより多彩に判定できる。
(在室状況判定システム1の構成)
本発明に係る在室状況判定システム1の全体構成を図1に示す。図1は、本発明の第1の実施形態に係る在室状況判定システム1の全体構成を示す図である。
この図に示すように、在室状況判定システム1は、在室状況判定サーバ3、ウェブクライアント4(表示用端末)、PC6(端末装置、表示用端末)、ハブ7、および無線タグリーダ10を備えている。在室状況判定サーバ3およびウェブクライアント4は、在室状況判定システム1を運用する会社内における任意の場所に配置される。ウェブクライアント4は、主に在室状況判定システム1の管理者が利用する。一方、PC6、ハブ7、および無線タグリーダ10は、いずれも部屋5ごとに必要数が配置される。
本実施形態のユーザ8は、会社の社員に相当し、予め定められたある部屋5において、自身のコンピュータ(PC6)を使用して業務を進める。ユーザ8ごとにPC6が用意されており、各ユーザ8が使用するPC6は予め定められている。各部屋5にはユーザ8の座席が用意されており、各ユーザ8は自身の座席に座って、自身のPC6を使用する。本実施形態ではPC6はいわゆる据え置き型のデスクトップパソコンであるが、卓上で作業できるコンピュータであれば、ノートブック型パソコンでも構わない。
エリアは図1に示す部屋5に限らず、たとえば社屋全体(本社、支社、または支店)、社屋内のフロア、社屋内の社内施設(食堂または喫茶室)であってもよい。エリアは地下の一室であってもよい。すなわち、一定の空間を占有し、ユーザ8が出入り可能で、他のエリアから区別されるエリアであればよい。エリア間の区別は、後述する無線タグリーダ10によって実現される。たとえば図1では、1つの無線タグリーダ10によって無線タグ9を検出可能な物理的範囲が、1つのエリアに相当する。ただし、逆に1つのエリアに複数の無線タグリーダ10を設置する構成であってもよい。
各エリア5には必要に応じてPC6、ハブ7、および無線タグリーダ10が配置される。PC6は、必ずしも全てのエリア5に配置される必要は無い。たとえば食堂など、PC6を配置する必要の無いエリア5では、必ずしもPC6は配置されない。また、ユーザ8が社員ではなく外部からの来訪者である場合、エリア5には当該ユーザ8のPC6は配置されることがない。
本実施形態に係る在室状況判定サーバ3は、各エリア5におけるPC6の配置状況に応じて、当該エリア5におけるユーザ8の在席状況の判定手法を選択する。まず、PC6が配置されたエリア5においては、従来技術に比べて、ユーザ8の在室状況を従来技術に比べてより多彩に判定する。一方、PC6が配置されないエリア5においては、ユーザ8の在室状況を従来技術と同程度に判定する。以上のように、本発明の在室状況判定システム1aは従来技術と混在可能である。
本実施形態では、図1に示すように、3つの部屋5を有する会社において在室状況判定システム1を利用する例を説明する。しかし、部屋5の数はこれに限らず、任意でよい。また、部屋5内のPC6の数も図1の例に限らず、任意でよい。なお、本実施形態では、部屋5が複数存在するので、PC6、ハブ7、および無線タグリーダ10も複数存在する。さらに、無線タグ9を有したユーザ8も複数存在する。
在室状況判定サーバ3、ウェブクライアント4、ハブ7、および無線タグリーダ10は、いずれもネットワーク2に接続されている。また、ある部屋5内に配置された全PC6は、当該ある部屋5内に配置されたハブ7にそれぞれ接続されており、ハブ7を介してネットワーク2に接続できるようになっている。すなわち、各PC6はいずれもネットワーク2を通じて在室状況判定サーバ3と通信できる。
PC6はいわゆる業務用のコンピュータであり、かつ、通信機能を有し、さらに、電源が入っている間は、在室状況判定サーバ3と通信可能になっている。各PC6には、固有のIPアドレスが割り当てられている。在室状況判定サーバ3は、通信相手のPC6を、PC6に割り当てられたIPアドレスによって特定する。詳しくは後述するが、在室状況判定サーバ3は、PC6が在室状況判定サーバ3と通信可能であるか否かを検出することによって、PC6が動作状態にあるか否かを判定する。
本実施形態に係る在室状況判定システム1では、複数のユーザ8の在室状況が、ユーザ8ごとに判定されかつ管理される。ユーザ8は全員、無線タグ9を常時所持(携帯)している。したがって、ユーザが移動すると、それに伴い無線タグ9も移動する。本実施形態の無線タグ9は、いずれもアクティブ型の無線タグである。すなわち無線タグ9は定期的に無線信号を送信しており、その際、自身を特定する識別情報(タグID)を無線信号に含める。無線タグリーダ10は、無線タグ9から送信された無線信号を受信したことによって、当該無線タグ9を検出する。
各無線タグ9は、ユーザ8が部屋5内のどの場所に居ても、当該部屋5内の無線タグリーダ10に充分到達する強度の無線信号を送信する。したがってユーザ8は、自身が所持する無線タグ9を無線タグリーダ10に検出させるために、わざわざ無線タグリーダ10に近づく必要はない。すなわち、ユーザ8は無線タグリーダ10の存在を意識することなく、部屋5内において自然に振舞うだけで、無線タグリーダ10は当該ユーザ8が所持した無線タグ9を検出できる。なお、無線タグ9はパッシブ型であっても構わない。
各部屋5において、無線タグ9は、一定の時間間隔を置いて、上述した無線信号を送信する。これにより、無線タグリーダ10は、一定の時間間隔を置いて、無線タグ9からの無線信号を受信する。無線タグリーダ10による無線信号の検出範囲は、当該無線タグリーダ10が設置される部屋5のサイズにおおよそ合致するように、予め設定されている。これにより、他の部屋5内の無線タグ9から送信された無線信号を、他の部屋5内の他の無線タグリーダ10が誤って検出してしまうことを防止する。
無線タグリーダ10は、一定の時間間隔を置いて、部屋5において検出した無線タグ9の情報を、ネットワーク2を通じて在室状況判定サーバ3に送信する。無線タグリーダ10には個別のIPアドレスが割り当てられている。上述したように、無線タグ9から送信された無線信号には、無線タグ9を特定する識別情報が含まれている。そこで無線タグリーダ10は、ある時刻において検出した無線タグ9を特定する識別情報に、自身のIPアドレスを関連付けて、在室状況判定サーバ3に送信する。
(在室状況判定サーバ3の構成)
在室状況判定サーバ3の構成を図2に示す。図2は、本発明の第1の実施形態に係る在室状況判定サーバ3の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、在室状況判定サーバ3は、通信部11、無線タグ管理部12(検出判定手段)、データベース13、在室状況判定部14(通信判定手段、在室状況判定手段、通知手段)、およびウェブページ生成部15(表示用データ送信手段)を備えている。
在室状況判定サーバ3が備える各ブロックの概略を説明する。通信部11は、ネットワーク2を通じて在室状況判定サーバ3に接続された他の装置と通信する。無線タグ管理部12は、各部屋5における無線タグ9の検出結果を管理する。データベース13は、テーブル形式の各種のデータを格納する。在室状況判定部14は、各部屋5におけるユーザ8の在室状況を判定する。ウェブページ生成部15は、ウェブクライアント4が表示するウェブページを生成する。これらのブロックの詳細については後述する。
(データベース13内のテーブル例)
在室状況判定サーバ3は、後述する様々な処理を実行する際、データベース13内のテーブル形式のデータを活用する。データベース13内に格納されるテーブルの例を、図3に示す。図3(a)は、タグ管理テーブルを示す図であり、図3(b)は、タグリーダ管理テーブルを示す図であり、図3(c)は、タグ検出履歴管理テーブルを示す図である。図3に示すように、データベース13には、無線タグ9の検出結果に関するテーブルが主に格納されている。しかし、これらのテーブルに限らず、データベース13には、在室状況判定システム1内の各ブロックが所定の処理を実行する際に必要とする各種のテーブルを格納しておくことができる。
(タグ管理テーブル)
図3(a)に示すタグ管理テーブルは、無線タグ9の識別情報(タグID)と、当該無線タグ9を所持するユーザ8の氏名情報とを関連付けて格納している。タグIDは、無線タグ9ごとに一意に割り当てられた識別情報(本実施形態では整数)である。すなわち各ユーザ8は一意のタグIDが割り当てられた無線タグ9を所持する。したがって在室状況判定サーバ3は、無線タグリーダ10から送信された無線信号に含まれる識別情報(タグID)の値を用いて、タグ管理テーブルを参照すれば、どのユーザ8の無線タグ9が検出されたのかを知ることができる。
(タグリーダ管理テーブル)
図3(b)に示すタグリーダ管理テーブルは、無線タグリーダ10に割り当てられたIPアドレスと、当該無線タグリーダ10の設置場所(部屋5)を示す情報とを関連付けて格納している。このIPアドレスは、在室状況判定システム1に含まれる全装置の間において一意の値を取る。また、上述したように、各部屋5の無線タグリーダ10は、部屋5内の無線タグ9の検出結果を含む信号を送信する際、自身に割り当てられた一意のIPアドレスを当該信号に含めている。すなわち、無線タグリーダ10が出力する信号において、検出された無線タグ9のタグIDと、当該無線タグリーダ10のIPアドレスとが互いに関連付けられている。これにより在室状況判定サーバ3は、無線タグリーダ10から送信された信号内のIPアドレスの値を用いて、タグリーダ管理テーブルを参照すれば、送信された信号に含まれるタグ検出結果が、どの部屋5におけるものなのかを知ることができる。
(タグ検出履歴管理テーブル)
図3(c)に示すタグ検出履歴管理テーブルは、無線タグ9の識別情報(タグID)と、当該無線タグ9を検出した無線タグリーダ10のIPアドレスと、無線タグ9の検出開始時間と、無線タグ9の検出終了時間と、無線タグ9の検出状態を示す情報とを、互いに関連付けて格納している。
上述したように、各無線タグリーダ10は、一定の時間が経過するたびに、自身が配置された部屋5内における、無線タグ9の検出結果を含む信号を、ネットワーク2を通じて在室状況判定システム1に送信する。在室状況判定システム1では、無線タグリーダ10から送信された信号を、通信部11を通じて無線タグ管理部12が受信する。無線タグ管理部12は、受信した信号を解析することによって、ある時刻において、無線タグ9が無線タグリーダ10によって検出されたか否かを示すレコード情報を生成し、データベース13に生データとして保存する。したがってデータベース13には、一定の時間が経過するたびに、在室状況判定システム1において使用されている全無線タグ9を対象に、ある時刻において、各無線タグ9が検出されたか否かを示す生データが蓄積されていく。
なお、本実施形態では、各無線タグリーダ10が自ら時間をカウントし、規定の時間が経過した時点で、無線タグ9の検出処理を開始する。そして、検出処理の終了後、無線タグ9の検出結果を含む無線信号を在室状況判定サーバ3に送信する。一方、在室状況判定サーバ3は、無線タグリーダ10から送られてくる信号を受動的に処理することによって、上記規定の時間が経過するたびに生データを蓄積させていく。
逆に、在室状況判定サーバ3の無線タグ管理部12が能動的に自ら時間をカウントし、規定の時間が経過した時点で、各部屋5の無線タグリーダ10に、無線タグ9の検出を指示する信号を送信してもよい。この場合、各無線タグリーダ10は当該指示信号を受信したら直ちに無線タグ9の検出処理を開始する。
(タグ検出履歴管理テーブルへのデータ蓄積)
無線タグ管理部12は、データベース13に蓄積された生データを解析することによって、図3(c)に示すタグ検出履歴管理テーブルに、無線タグ9の検出履歴を蓄積していく。具体的には、タグ検出履歴管理テーブルにおいて無線タグ9が非検出状態になっているときに、当該無線タグ9が検出されれば、当該無線タグ9の検出履歴を示すレコードを1つ生成し、タグ検出履歴管理テーブルに保存する。
本実施形態では、無線タグ管理部12は、検出履歴の蓄積処理を、新たな生データをデータベース13に保存するたびに行う。なお、一定数の生データの保存を完了させた時点において、検出履歴の蓄積処理を行うことも可能である。
図3(c)を例に、タグ検出履歴管理テーブルにレコードが蓄積されていく流れを説明する。まず初期状態ではタグ検出履歴管理テーブルに何のレコードも記憶されていないので、いずれの無線タグ9の検出状態も「非検出」である。ここで、無線タグ管理部12が、時刻「11:11:10」において、「xxx.xxx.xxx.xxx」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から、「0001」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出したことを示す生データを保存したとする。
このとき無線タグ管理部12は、当該生データを処理することによって、当該無線タグ9が非検出状態から検出状態に変化したと判定する。この結果、第1行目のレコードをタグ検出履歴管理テーブルに生成する。具体的には、検出された無線タグ9のタグID、当該無線タグ9を検出した無線タグリーダ10のIPアドレス、当該無線タグ9が検出された時間(タグ検出開始時間)、および検出状態を示す情報(ここでは「検出」)を互いに関連付けたレコードを生成する。なお、無線タグ9の検出はまだ終わっていないので、タグ検出終了時間は空白(データなし)である。
これ以降、無線タグ管理部12は、「0001」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出していることを示す信号を、「xxx.xxx.xxx.xxx」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から定期的に受信している。すなわち、当該無線タグ9の検出は終了せずに継続している。したがって、タグ検出履歴管理テーブルの1行目のレコードはそのままの状態で変化させない。
ここで、無線タグ管理部12が、時刻「01:01:00」において、「yyy.yyy.yyy.yyy」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から、「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出したことを示す生データを保存したとする。無線タグ管理部12は、当該生データを処理することによって、当該無線タグ9が非検出状態から検出状態に変化したと判定する。その結果、第2行目のレコードをタグ検出履歴管理テーブルに生成する。このとき、検出された無線タグ9のタグID、当該無線タグ9を検出した無線タグリーダ10のIPアドレス、当該無線タグ9が検出された時間(タグ検出開始時間)、および検出状態を示す情報(ここでは「検出」)を互いに関連付けたレコードを生成する。なお、無線タグ9の検出はまだ終わっていないので、タグ検出終了時間は空白(データなし)である。
なお、無線タグ管理部12は、「0001」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出していることを示す信号を、「xxx.xxx.xxx.xxx」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から、依然として定期的に受信している。すなわち、当該無線タグ9の検出は終了せずに継続している。したがって、タグ検出履歴管理テーブルの1行目のレコードは依然としてそのままの状態で変化させない。
次に、無線タグ管理部12が、時刻「01:01:01」において、「yyy.yyy.yyy.yyy」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から、「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出したことを示す信号を受信しなかったとする。このとき無線タグ管理部12は、当該無線タグ9が当該時刻において検出されなかったことを示す生データをデータベース13に保存する。無線タグ管理部12は、当該生データを処理することによって、当該無線タグ9の検出が終了したと判定し、第2行のレコードにおいて、タグ検出終了時間の欄に、時刻「01:01:01」を書き込み、さらに、同レコードの検出状態欄を「検出」から「非検出」に変更する。これらの処理によって、当該無線タグ9の検出履歴を示すデータ(レコード)が閉じられる。すなわち、当該第2行目のレコードはタグ検出履歴管理テーブル内に履歴として残り、これ以上、その内容が変化することはない。
次に、無線タグ管理部12が、時刻「01:01:10」において、「yyy.yyy.yyy.yyy」のIPアドレスが割り当てられた無線タグリーダ10から、「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9を検出したことを示す生データをデータベース13に記録したとする。このとき無線タグ管理部12は、当該生データを処理することによって、検出された無線タグ9のタグIDを特定する。そして、タグ検出履歴管理テーブルに記録されたレコードのうち、特定した「0002」のタグIDが記憶されている最新のレコードを検索する。そして、検索したレコードにおける検出状態欄の値を取得する。
図3(c)の例では、このとき無線タグ管理部12は第2行目のレコードを検出し、検出状態欄の値として「非検出」を取得する。したがって、無線タグ管理部12は、「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9が、新たに非検出状態から検出状態に変化したと判定する。これにより、タグ検出履歴管理テーブルに新たなレコードとして第3行目のレコードを生成する。具体的には、検出された無線タグ9のタグID、当該無線タグ9を検出した無線タグリーダ10のIPアドレス、当該無線タグ9が検出された時間(タグ検出開始時間)、および検出状態を示す情報(ここでは「検出」)を互いに関連付けたレコードを生成する。なお、無線タグ9の検出はまだ終わっていないので、タグ検出終了時間は空白(データなし)である。
上記の手順を繰り返すことによって、無線タグ管理部12は、タグ検出履歴管理テーブルにレコードを蓄積させていく。図3(c)の例では、第4行までのレコードが蓄積されており、各レコードはいずれかの無線タグ9の検出履歴を示している。すなわち、図3(c)の例では、「0001」のタグIDが割り当てられた無線タグ9、および「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9は、タグの検出が開始されてから、現時点(無線タグ管理部12がタグ検出履歴管理テーブルを参照する最新の時点)に至るまで、ずっと検出され続けている。なお、「0002」のタグIDが割り当てられた無線タグ9は、以前に一度、検出が完了しているので、その履歴がタグ検出履歴管理テーブルに残っている(第2行のレコード)。一方、第4行目のレコードによれば、「0003」のタグIDが割り当てられた無線タグ9は、時刻「01:50:05」に検出が開始され、時刻「01:51:20」に検出が終了したことが分かる。
後述するように、在室状況判定部14は、データベース13に格納されているタグ検出履歴管理テーブルを参照することによって、ある特定の時点(時刻)における無線タグ9の検出結果を、無線タグ9ごとに知ることができる。
(在室状況判定処理の流れ)
本実施形態における、ユーザ8の在室状況を判定する処理の流れを図4に示す。図4は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ8の在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。在室状況判定サーバ3は、図4に示す処理を、在室状況判定システム1において管理される全ユーザ8を対象に、ユーザ8ごとに実行する。
図4に示すように、まず在室状況判定部14は、判定対象のユーザ8が所持する無線タグ9の検出結果を、データベース13内のタグ検出履歴管理テーブルから参照する(ステップS1)。このとき、判定対象のユーザ8が所持する無線タグ9のタグIDを、当該ユーザ8の氏名情報を元にタグ管理テーブルを参照することによって、特定する。次に、タグ検出履歴管理テーブルに蓄積された複数のレコードのうち、特定したタグIDが格納された最新のレコードに含まれる検出状態欄の値を参照する。これにより、ある時点(時刻)における、無線タグ9の検出結果を取得できる。
次に在室状況判定部14は、タグ検出履歴管理テーブルから取得した、検出状態欄の値に基づき、無線タグ9が検出されているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、ステップS2における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、タグ検出履歴管理テーブルから取得した無線タグ9の検出状態の値が「検出」であるとき、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在席していると判定する(ステップS3)。このとき、ユーザ8のPC6の動作状況はどうであれ、ユーザ8が常時所持する無線タグ9が部屋5において検出されたことから、ユーザ8は部屋5に在席していると判定する。
なお、在室状況判定システム1では「在席」と「在室」とは同義に扱う。すなわち、ユーザ8の無線タグ9が部屋5で検出されれば、ユーザ8は当該部屋5に在室しているとも在席しているともみなす。
また、本実施形態では、在室状況判定部14は、複数の部屋5のいずれかにおいて無線タグ9が検出されたと判定できる場合に、ユーザ8がいずれかの部屋5に在席していると判定する。すなわち、当該ユーザ8が使用するPC6が配置されていない部屋5において、当該ユーザ8の無線タグ9が検出された場合も、ユーザ8は在席していると判定する。
なお、在室状況判定部14は、ユーザ8が使用するPC6が配置されている部屋5において当該ユーザ8の無線タグ9が検出された場合にのみ、ユーザ8が部屋5に在席していると判定してもよい。このような判定を行う場合、在室状況判定部14は、データベース13に予め用意された、所定の機器管理テーブルを利用する。当該機器管理テーブルは、各無線タグ9を特定する識別情報(タグID)と、当該タグIDによって特定される無線タグ9を所持するユーザ8が使用するPC6を特定するIPアドレスと、当該ユーザ8が使用するPC6と同じ部屋5に配置される無線タグリーダ10のIPアドレスとを、互いに関連付けて格納している。図5は、機器管理テーブルを示す図である。
判定の手順は次の通りである。在室状況判定部14は、タグ検出履歴管理テーブルから、無線タグ9のタグIDと、当該無線タグ9を検出した無線タグリーダ10のIPアドレスとを取得する。そして、両者が、図5に示す機器管理テーブルにおいて互いに関連付けられているか否かを確認する。関連付けられている場合、当該無線タグ9は、当該無線タグ9を所持したユーザ8が使用するPC6と同じ部屋5に配置された無線タグリーダ10によって検出されたことになる。したがって、このとき在室状況判定部14は、複数の部屋5のうち、ユーザ8が使用するPC6が配置されている部屋5において、当該ユーザ8の無線タグ9が検出されたと判定できるので、ユーザ8が当該部屋5に在席していると判定する。
一方、在室状況判定部14がタグ検出履歴管理テーブルから取得した、無線タグ9のタグIDと、無線タグリーダ10のIPアドレスとが、図5に示す機器管理テーブルにおいて互いに関連付けられていない場合、当該無線タグ9は、ユーザ8のPC6が配置されていない部屋5において検出されたことになる。このとき在室状況判定部14は、ユーザ8が使用するPC6が配置されている部屋5においては当該ユーザ8の無線タグ9が検出されなかったと判定できるので、ユーザ8が当該部屋5に在席していないと判定する。
説明を図4に戻し、ステップS2における判定の結果が「偽」であるとき(No)、すなわち、タグ検出履歴管理テーブルから取得した無線タグ9の検出状態の値が「非検出」であるとき、無線タグ管理部12は、当該ユーザ8が使用するPC6に対する、Pingの応答結果を参照する(ステップS4)。
(Pingの役割)
ここで、在室状況判定システム1における、Ping(応答要求信号)の役割について以下に説明する。在室状況判定部14は、通信部11を通じて、各部屋5内の各PC6に、定期的にPingを送信している。一例として、32バイトのデータ(ヘッダは含まず)を、IPアドレスを指定して送信する。これにより、当該IPアドレスが割り当てられたPC6に、Pingが送信される。
各PC6は、電源が入って正常に動作しているときに、在室状況判定サーバ3から送信されたPingを受信した場合、直ちに、当該Pingに対する応答信号を返信する。この結果、在室状況判定部14は、送信されたPingに対する応答を、送信先のPC6から受け取る。
在室状況判定部14は、PC6ごとに送信したPingの応答受信結果を、各PC6に割り当てられたIPアドレスに関連付けて、一つの内部テーブルに記憶させる。以下、このテーブルをPing応答履歴テーブルと称する。図6は、Ping応答履歴テーブルの一例を示す図である。この図に示すように、本実施形態のPing応答履歴テーブルは、PC6のIPアドレスと、Pingに対する応答の結果と、Pingの送信時刻とを互いに関連付けて格納している。在室状況判定部14は、IPアドレスを基にPing応答履歴テーブルを参照すれば、当該IPアドレスが割り当てられたPC6から、ある時刻においてPingに対する応答があったか否かを判定することができる。
ステップS4において、在室状況判定部14は、検出の有無を判定した無線タグ9を所持するユーザ8のPC6に対する、Ping応答結果を参照する(ステップS5)。ここで、在室状況判定部14は、ある無線タグ9を所持したユーザ8が使用するPC6(端末装置)がどれなかのかを、当該無線タグ9のタグIDを基に、図5に示す機器管理テーブルを参照することによって、特定できる。したがって、図5に示す機器管理テーブルと、図6に示すPing応答履歴テーブルとを参照することによって、在室状況判定部14は、無線タグ9を所持するユーザ8が使用するPC6がどれかを特定し、さらに、特定したPC6がPingに応答したか否かを判定することができる。
ステップS5における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5から一時的に離席していると判定する(ステップS6)。すなわち、ユーザ8が所持する無線タグ9は部屋5において検出されていないが、当該ユーザ8が使用するPC6はPingに対して応答する(すなわち動作中である)ことから、ユーザ8は当該PC6を再び操作するために部屋5に戻ってくることが推察される。したがって、在室状況判定部14はユーザ8が部屋5から完全に不在になってしまったのではなく、一定時間後には再び戻ってくることを前提にして、一時的に離席しているのだと判定する。
一方、ステップS5における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、当該PC6がPingに応答しなかった時間を参照する(ステップS7)。この無応答時間も、上述したPing応答履歴テーブルから正確な値が分かる。こうして参照した値に基づき、在室状況判定部14は、Pingに対してPC6が応答しなかった時間が、予め定められた基準値を上回るか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5から一時的に離席していると判定する(ステップS6)。すなわち、ユーザ8のPC6がPingに応答しない時間が、一定の基準値以下であるなら、ユーザ8は再び部屋5に戻ってくるのだとみなす。たとえば、ユーザ8がPC6をスリープモードにして短時間の休息のために部屋5から離れる場合などが想定されるので、たとえPC6がPingに対して応答しない場合も、その無応答時間が基準値よりも短い場合は、ユーザ8が部屋5から不在になってしまったとは判定しない。
上述した基準値は、PC6の種類、および在室状況判定システム1の利用形態に応じて適宜設定される。たとえばPC6がノートパソコンである場合、ユーザ8がPC6を部屋5から持ち出し、当該部屋5とは異なる他の部屋5に向かって移動する場合がある。この移動の際、ユーザ8が有する無線タグ9がいずれの無線タグリーダ10によっても検出されず、かつ、ユーザ8のPC6がPingに対して応答しない時間が生ずる。そこで、上述した基準値を設定する際、このような時間を考慮することも望ましい。
一方、ステップS8における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、ユーザ8のPC6がPingに応答しない時間が基準値を超える場合は、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5から不在になってしまったと判定する(ステップS9)。すなわち、ユーザ8のPC6がPingに応答しない時間が、一定の基準値を超える場合は、ユーザ8は再び部屋5には戻ってこないとみなす。たとえば、ユーザ8がPC6をシャットダウンして帰宅してしまった場合、当該PC6はそれ以降ずっとPingに応答しなくなるので、必然的に、Ping無応答時間は基準値を超えてしまう。したがって在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5から不在になってしまったと判定する。
(状態遷移)
また、在室状況判定部14は、ユーザ8の在室状況の判定を、図7に示す状態遷移図に従い行ってもよい。図7は、在室状況判定部14によって判定される、ユーザ8の在室状況の遷移を示す状態遷移図である。
この図に示すように、ユーザ8の在室状況が「不在」のときに、当該ユーザ8が所持する無線タグ9がいずれかの部屋5において検出された場合、当該ユーザ8の在室状況は「在席」に遷移する。
また、ユーザ8の在室状況が「在席」のときに、当該ユーザ8が所持する無線タグ9がいずれの部屋5においても検出されなかった場合、当該ユーザ8の在室状況は「離席」に遷移する。
また、ユーザ8の在室状況が「離席」のときに、当該ユーザ8が所持する無線タグ9がいずれかの部屋5において検出された場合、当該ユーザ8の在室状況は「在席」に遷移する。なお、いずれかの部屋5ではなく、複数の部屋5のうちユーザ8が使用するPC6が配置された部屋5において、当該ユーザ8の無線タグ9が検出された場合に、「在席」に遷移するようにしてもよい。
また、ユーザ8の在室状況が「離席」のときに、当該ユーザ8が使用するPC6へのPingが一定時間不通になった場合、当該ユーザ8の在室状況は「不在」に遷移する。
(判定結果の保存)
本実施形態の在室状況判定部14は、ユーザ8ごとに判定した在室状況の結果を、当該ユーザ8を特定する情報(氏名情報)に関連付けてデータベース13に保存する。たとえば、ユーザ8の氏名と、当該ユーザ8の在室状況(在席、不在、または離席)と、どの部屋5に在席しているのか示す情報(部屋5の名称)とを関連付けて保存する。ここで、在室状況判定部14は、ユーザ8が在室している部屋5を次のようにして特定する。まず、タグ検出履歴管理テーブルから、無線タグ9のタグIDと、当該タグIDに関連付けて格納されている無線タグリーダ10のIPアドレスとを取得する。このIPアドレスを基にタグリーダ管理テーブルを参照することによって、当該無線タグリーダ10の設置場所を特定する。こうして特定された設置場所が、当該無線タグリーダ10によって検出された無線タグ9を有するユーザ8が在室している部屋5である。
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態の在室状況判定システム1では、各ユーザ8の部屋5における在室状況を判定する際、ユーザ8が所持する無線タグ9の検出結果と、当該ユーザ8が使用するPC6のPing応答結果とを組み合わせて使用する。したがって、ユーザ8が部屋5において、在席しているのか、不在にしているのか、または一時的に離席しているのかいずれであると判定できる。従来のシステムでは在席または不在のいずれかのみを判定できるに過ぎないので、本実施形態の在室状況判定システム1では、ユーザ8の部屋5における在室状況をより多彩に判定できる効果が得られる。
(ユーザ8ごとの在室状況の表示)
以上のように、在室状況判定サーバ3は、ユーザ8ごとの在室状況を判定している。この判定結果を用いることによって、ウェブクライアント4の管理者は、各ユーザ8の在室状況を、ウェブクライアント4の画面上において一覧にして確認することができる。
具体的には、在室状況判定サーバ3のウェブページ生成部15が、ユーザ8ごとの部屋5における在室状況を示すウェブページを生成し、ウェブクライアント4に送信する。ウェブクライアント4にはウェブブラウザが搭載されており、当該ウェブブラウザが在室状況判定サーバ3から当該ウェブページを取得して処理する。
ウェブクライアント4のウェブブラウザは、起動中において、当該ウェブページの提供を在室状況判定サーバ3に定期的に要求する。このような定期的な提供要求処理は、在室状況判定サーバ3から送られてくるウェブページ内に記述されたスクリプトをウェブブラウザが処理することによって実現される。具体的には、ウェブクライアント4のウェブブラウザは、ウェブページ内のスクリプト内に定義された時間が経過する度に、当該ウェブページの最新データの要求信号を在室状況判定サーバ3に送信する。在室状況判定サーバ3のウェブページ生成部15は、ウェブクライアント4から送信された要求信号を通信部11を通じて受信する。そして、当該要求信号を受信するたびに、ユーザ8ごとの最新の在室状況判定結果の提供を、在室状況判定部14に要求する。
在室状況判定部14は、ウェブページ生成部15から各ユーザ8の在室状況判定結果の提供要求を受けたとき、データベース13に保存した、ユーザ8ごとの在室状況判定結果を一括取得し、ウェブページ生成部15に出力する。ウェブページ生成部15は、ウェブページ生成部15から提供された在室状況判定結果を用いて、表示用データ(ウェブページ)を生成する。
本実施形態では、ウェブページ生成部15は、表示用データとして、HTML(Hyper Text Markup Language)形式のウェブページを生成し、通信部11を通じてウェブクライアント4に送信する。ウェブクライアント4は、送信されたウェブページを受信し、たとえば図8に示すような画面を表示する。図8は、ウェブクライアント4が表示する、各ユーザ8の在室状況を表す画面の一例を示す図である。
図8の例では、ウェブクライアント4は、各ユーザ8の在室状況を示す画面81を表示する。画面81には、ユーザ8の在室状況、ユーザ8の氏名、ユーザ8が現在在席している場所(部屋)、当該在室場所への連絡先(内線番号)、ユーザ8が離席中の場合は離席した時間(時刻)、ユーザ8が所属するグループ、ユーザ8が取り組んでいる業務における分担の種類、およびユーザ8が所持している無線タグ9に関するタグ情報を、複数のユーザ8のそれぞれについて一覧にして表示している。このような画面81を視認することによって、ウェブクライアント4の管理者は、社内における各ユーザ8の在室状況をリアルタイムにかつ効率的に把握することができる。
なお、表示用データの形式はHTML形式に限らず、何らかの情報を表示するためのデータを記述する形式(たとえば画像形式など)であれば、任意のものでよい。
(在室状況の変化によるメッセージの通知)
また、在室状況判定サーバ3では、在室状況判定部14が、各ユーザ8の在室状況を定期的に判定し直し、最新の値に変更している。ここで、複数のユーザ8のうちのいずれかのユーザ8の部屋5における在室状況が、在室状態以外から在室状態に変化したと在室状況判定部14によって判定されたとする。このときウェブページ生成部15は、当該ユーザ8が部屋5に戻ってきたことを示す表示用データを生成し、ウェブクライアント4に送信する。
本実施形態では、ウェブクライアント4のウェブブラウザは、当該表示用データを受信し、たとえば図8の画面82を表示する。画面82は、複数のユーザ8のうち「Fさん」の在室状況が離席から在席に戻ったことを示すメッセージを含んでいる。さらに、「Fさん」に連絡を取るための連絡先(内線番号)も同時に含んでいる。したがって、ウェブクライアント4の管理者は、画面82を視認してから直ちに「Fさん」に連絡を取ることができる。
なお、ウェブページ生成部15は、上述したウェブページを、各PC6に送信してもよい。この場合、各PC6はウェブクライアント4の機能を兼備している。したがって、PC6のユーザ8が、会社内の他の社員(ユーザ8)の在室状況を、PC6の画面を通じて一覧にして把握することができる。
(プラットフォームプロセスの利用)
在室状況判定システム1の構成を概念的に図9に示す。図9は、在室状況判定システム1の構成を概念的に示した図である。
図9には、n個のアプリケーションプロセス、データベース、プラットフォームプロセス、およびRFIDシステムを示す。RFIDシステムは、在室状況判定システム1を構成する無線タグ関連のハードウェア部分に相当し、具体的には無線タグリーダ10および無線タグ9が相当する。
図9に示す各要素のうち、RFIDシステムを除くものが、在室状況判定サーバ3を構成する。具体的には、プラットフォームプロセスは無線タグ管理部12に相当する。データベースは、データベース13に相当する。n個のプラットフォームプロセスのうちの1つは、在室状況判定部14に相当する。
プラットフォームプロセスは、ハードウェア部分であるRFIDシステムを終端する。すなわち、RFIDシステムから収集されるデータは、全てプラットフォームプロセスに入力される。プラットフォームプロセスは、入力されたデータを整理し、タグ検出情報としてデータベースに記憶させる。アプリケーションプロセスは、タグ検出情報を必要とする際、データベースから取得する。したがって、RFIDシステムに直接アクセスする必要は生じない。
図9のような構成にすることによって、在室状況判定サーバ3では、アプリケーションプロセスとプラットフォームプロセスとは完全に独立して動作する。したがって、あるアプリケーションプロセスがすでに実装されている在室状況判定サーバ3に、タグ検出情報を利用する他のアプリケーションプロセスを追加で実装する際に、当該他のアプリケーションプロセスに特化した他のプラットフォームプロセスを追加する必要は無い。すなわち、n個のアプリケーションプロセスは、1つのプラットフォームプロセスを共有できる。したがって、新たなプラットフォームプロセスを在室状況判定サーバ3に容易に追加できる。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2の実施形態について、図10および図11を参照して以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(在室状況判定システム1aの構成)
図10は、本発明の第2の実施形態に係る在室状況判定システム1aの全体構成を示す図である。この図に示すように、在室状況判定システム1aの構成要素は、第1の実施形態に係る在室状況判定システム1と同様である。ただし、本実施形態に係る在室状況判定システム1aは、第1の実施形態とは異なり、会社ではなく、所定の生活環境(たとえば家屋または老人ホームなど)における、老人の在室状況を管理する。本実施形態では、一例として老人ホームに適用される例を説明する。
すなわち、本実施形態の在室状況判定システム1aは、2つの部屋5を有する老人ホーム101に適用され、部屋5におけるユーザ8(老人)の在室状況を管理する。在室状況判定サーバ3は、老人ホーム101から離れた所定の管理センターに配置される。ウェブクライアント4は、老人ホーム101から離れた家屋102内に配置される。家屋102には、ユーザ8の家人104(たとえば老人の息子夫婦)が居り、ウェブクライアント4の画面を通じて、老人ホーム101におけるユーザ8の在室状況を確認している。
老人ホーム101内のネットワーク2は、外部のインターネット103に接続されている。また、在室状況判定サーバ3およびウェブクライアント4もそれぞれインターネット103に接続されている。したがって、在室状況判定サーバ3はインターネット103およびネットワーク2を通じて、老人ホーム101内の各部屋5にある装置(PC6、ハブ7、無線タグリーダ10)と通信する。また、ウェブクライアント4はインターネット103を通じて在室状況判定サーバ3と通信する。
また、本実施形態の端末装置は、通信機能を備えた各種の家電装置である。すなわち本実施形態では、PC6に相当する端末装置として、家電装置6が部屋5に配置されている。家電装置6として、たとえば、テレビジョン装置、電子レンジ、照明、扇風機、およびストーブなどが利用できる。これらのどの装置も、PC6と同じように、いわゆるネットワーク通信機能を備えている。すなわち、いずれの家電装置もネットワーク2に接続されており、在室状況判定サーバ3から送信されたPingを受信して、当該Pingに対する応答信号を返信することが可能である。
本実施形態では、ユーザ8(老人)が所持する無線タグ9は、振動検出機能を有している。すなわち無線タグ9は、振動を検出したか否かを示す信号を、無線タグリーダ10に送信する。各部屋5の無線タグリーダ10は、部屋5の中において無線タグ9を検出したか否かを示す情報に加え、検出した場合には、さらに振動を検出したか否かを示す情報をも含む信号を、在室状況判定サーバ3に送信する。無線タグ管理部12は、データベース13において、各無線タグ9の検出有無を示す情報に、さらに振動を検出したか否かを示す情報を関連付けて記憶させる。これにより在室状況判定部14は、ユーザ8の在室状況を判定する際、無線タグ9が振動を検出したか否かを示す情報をさらに利用する。その結果、ユーザ8が部屋5において在室している場合に、さらにユーザ8の状態(体調等)が正常または異常のいずれであるのかを判定することもできる。
なお、在室状況判定部14は、通信部11を通じて、定期的にPingを家電装置6に送信する。これにより、送信したPingに対する、家電装置6からの返信有無の履歴を算出し、内部のPing応答履歴テーブルに記憶させている。したがって在室状況判定部14は、送信したPingに対して、家電装置6が、規定の時間内に何回返信したかを知ることができる。
たとえば、ユーザ8の無線タグ9が検出され、かつ当該無線タグ9によって振動も検出されたと判定する。このときさらに、上述した規定の時間内に、規定の範囲内の回数のPing返信があったとする。なお、上述した規定の時間および規定の範囲は、家電装置6の種類および在室状況判定システム1aの運用の形態に応じて適宜設定する。たとえば規定の時間が1日であり、規定の範囲内の回数が3回〜5回だとする。そして、在室状況判定部14が検出した家電装置6(テレビだとする)のPing返信回数が、1日のうちの3回だったとする。この場合、ユーザ8が一日のうちにテレビの電源を3回入れて、テレビ番組を視聴したとみなせる。そこで在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在室しており、なおかつ正常に活動していると判定する。
逆に、Pingの返信回数が、規定の時間内において、規定の範囲内からはずれる場合は、在室状況判定部14は、ユーザ8の状態が異常であると判定する。上述した例で言えば、1日のうちにPing返信回数が0回であったり10回であったりする場合、Pingの返信回数が、規定の時間内において、規定の範囲内からはずれることなる。前者の場合、ユーザ8が部屋5に在室しているにも関わらず、まったくテレビの電源を入れていないことが分かる。一方、後者の場合、ユーザ8は一日中テレビの電源を入れっぱなしだと分かる。したがって、在室状況判定部14は、いずれの場合も、ユーザ8は部屋5に在室しているが、異常な状態にあると判定できる。
(在室状況判定処理の流れ)
本実施形態における、ユーザ8の在室状況を判定する処理の流れを図11に示す。図11は、本発明の第2の実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、まず、在室状況判定部14は、ユーザ8のタグ検出結果を、データベース13内のタグ検出履歴管理テーブルから参照する(ステップS11)。次に、部屋5において、ユーザ8の無線タグ9が検出されているか否かを判定する(ステップS12)。ここで、ステップS12における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5を不在にしていると判定する(ステップS13)。
一方、ステップS12における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、無線タグ9が振動検出タイプであるか否かを判定する(ステップS14)。本実施形態では、無線タグ9が振動検出タイプであるか否かを示す情報が、データベース13内のタグ管理テーブルに含まれているので、この情報を参照することによって判定する。
ステップS14における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ステップS15の判定を飛ばして、ステップS17の処理を実行する。一方、ステップS14における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、無線タグ9が振動を検出しているか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在室しており、かつ異常な状態にあると判定する(ステップS16)。ユーザ8が部屋5において何らかの活動を行っている場合、ユーザ8の動きが無線タグ9に振動となって伝わるため、無線タグ9は当該振動を検出するはずである。したがって、在室状況判定部14は、無線タグ9の存在自体は検出されるが、振動が検出されていない場合、ユーザ8は部屋5に在室してはいるが、正常な活動をしておらず、異常な状態にあると判定できる。
一方、ステップS15における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、ユーザ8の家電装置6に対するPing応答結果を参照する(ステップS17)。この結果は在室状況判定部14の内部テーブルに事前に記録されているので、当該テーブルを参照する。次に、この参照結果に基づき、在室状況判定部14は、家電装置6が、規定の時間内にPingに応答していたか否かを判定する(ステップS18)。
ステップS18における判定の結果が「偽」であるとき(No)、すなわち、規定の時間内に家電装置6がまったくPingに応答していなかったと判定した場合、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在室しているが異常な状態にあると判定する(ステップS16)
一方、ステップS18における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、ユーザ8の家電装置6が規定の時間内においてPingに応答した回数を、内部のテーブルから参照する(ステップS19)。次に、このようにして参照したPingの応答回数が、規定の時間内において規定の範囲内の回数であるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在室しているが異常な状態にあると判定する(ステップS16)。一方、ステップS20における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、ユーザ8が部屋5に在室しており、かつ正常な状態にあると判定する(ステップS21)。
以上のように、本実施形態の在室状況判定システム1aでは、ユーザ8が部屋5に在室していると判定する場合において、より詳細にその在室状況を判定できる。したがって、従来のシステムに比べて在室状況をより多彩に判定できる。
〔実施形態3〕
本発明に係る第3の実施形態について、図12を参照して以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(本実施形態の概要)
本実施形態では、システムの構成は第1の実施形態に係る在室状況判定システム1の構成と同様である。しかし、本実施形態の在室状況判定システム1は、図12に示す処理を実行する。これにより、ユーザ8がPC6を起動したまま帰宅したとしても、そのユーザ8が翌日に不在であれば、誤って離席と判定するのではなく正しく不在と判定することができる。
本実施形態における、ユーザ8の在室状況を判定する処理の流れを図12に示す。図12は、本発明の第3の実施形態に係るユーザ8の在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。在室状況判定サーバ3は、図12に示す処理を、在室状況判定システム1において管理される全ユーザ8を対象に、ユーザ8ごとに実行する。
図12において、ステップS1〜S9までの処理は、図4に示すステップS1〜S9までの処理と同じである。しかし本実施形態では、在室状況判定部14は、ステップS1の処理を実行する前に、ステップS31の処理を実行する。具体的には、既定の特定期間に生成された、ユーザ8の無線タグ9の検出履歴を示すレコードが、データベース13内のタグ検出履歴管理テーブルに存在するか否かを判定する。
ステップS31における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定サーバ3は、次にステップS1の処理を実行する。一方、ステップS31における判定の結果が「偽」であるときは(No)、次にステップS9の処理を実行する。すなわち、ユーザ8が部屋5に不在であると判定する。
(特定期間について)
ここで、既定の特定期間とは、在室状況を判定する対象のユーザ8のレコード(無線タグ9の検出結果を示す情報)が、タグ検出履歴管理テーブルに生成されているか否かを調べる期間のことである。本実施形態の在室状況判定サーバ3では、特定期間を示す値が所定のメモリに予め格納されており、この値をメモリから読み出して用いる。
特定期間は、在室状況判定システム1の設計者が任意に定めることができる。または、在室状況判定サーバ3の管理者が在室状況判定システム1の運営中に、状況に応じて適宜設定することもできる。特定期間の開始の時点と終了の時点との両方が定まった値になる設定でもよいし、最初の時点は定まった値であるが終了の時点は動的な値(たとえば現時点)である、という設定でもよい。
本実施形態では、特定期間は、当日の午前5時以降から、現時点(ユーザ8の在室状況を判定する時点)までの期間である。たとえば、現時点が午前10時の場合は、午前5時〜午前10時までの5時間が特定期間になる。
(作用効果の詳細)
本実施形態の効果が得られる理由を、以下により詳しく説明する。
ユーザ8は昨日出勤していたが、PC6のシャットダウンを忘れていたか、または意図的に連続運転させたことによって、PC6を起動したまま帰宅している。そして翌日は出勤していない。このとき、PC6は翌日まで起動し続けるので、一定時間ごとに在室状況判定サーバ3にPingを送信し続ける。一方、当該ユーザ8は昨日出勤している(無線タグ9は正しく携帯したと仮定する)ので、無線タグ9の検出履歴を示すレコードは、昨日のある時点においてタグ検出履歴管理テーブルに必ず生成されている。さらに、ユーザ8が帰宅した時刻近辺において、そのレコードにおける「タグ検出終了時刻」に値が書き込まれ、検出結果は「非検出」となっている。
したがって、特定時間、すなわち当日の午前5時以降から現時点において、ユーザ8のレコードはタグ検出履歴管理テーブルに生成されていない。これにより、図12のステップS31の判定結果は「偽」となるので、在室状況判定部14はステップS9においてユーザ8は部屋5に不在であると判定する。
もしステップS31の判定をせずに、いきなりステップS1の判定をしてしまうと、次のような不具合が発生しうる。すなわち、在室状況判定部14は、昨日タグ検出履歴管理テーブルに生成されたユーザ8のレコードを参照して、ユーザ8の無線タグ9が検出されていないと判定する。さらに、ステップS5において、ユーザ8のPC6がPingに応答していたと判定するので、最終的に、このユーザ8は出勤していないにも関わらず、ステップS6においてそのユーザ8が部屋5から離席していると誤って判定してしまう。本実施形態では、ステップS31の処理を実行することによって、このような不具合を未然に防止する。
〔実施形態4〕
本発明に係る第4の実施形態について、図13〜図16を参照して以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(本実施形態の概要)
本実施形態では、システムの構成は第1の実施形態に係る在室状況判定システム1の構成と同様である。しかし、本実施形態の在室状況判定システム1は、ユーザ8が出社後に無線タグ9を携帯しない場合に、その事実をユーザ8に通知して無線タグ9の携帯を促すことができる。このような処理を、在室状況判定サーバ3が、図13に示す最終通知管理テーブルを使用して実現する。図13は、最終通知管理テーブルを示す図である。
最終通知管理テーブルは、無線タグ9の識別情報(タグID)と、当該無線タグ9を所持するユーザ8に対して無線タグ9が未検出であることを最後に通知した日を表す情報とを、無線タグ9ごとに格納したテーブルである。
在室状況判定サーバ3は、この最終通知管理テーブルを使用し、図14に示す、ユーザ8の在室状況を判定する処理を実行する。図14は、本発明の第4の実施形態に係るユーザ8の在室状況判定処理の流れを示すフローチャートである。在室状況判定サーバ3は、図14に示す処理を、在室状況判定システム1において管理される全ユーザ8を対象に、ユーザ8ごとに実行する。
図14において、ステップS1〜S4およびS6〜S9までの処理は、図4に示すステップステップS1〜S4およびS6〜S9までの処理と同じである。しかし、本実施形態では、在室状況判定部14は、ステップS5において、ユーザ8のPC6がPingに応答していたと判定した場合(Yes)、直ちにユーザ8が部屋5から離席していると判定するのではなく、ステップS41に示すタグ未検出通知処理を実行する。
(タグ未検出通知処理)
図15は、タグ未検出通知処理の流れを示すフローチャートである。この図に示すように、まず在室状況判定部14は、ユーザ8の在室状況のステータスが不在であるか否かを判定する(ステップS51)。ステップS51における判定の結果が「偽」であるとき(No)、在室状況判定部14は、ユーザ8が離席していると判定する(ステップS52)。
一方、ステップS51における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定サーバ3は、現在の時刻が既定の特定期間内か否かを判定する(ステップS52)。
(特定期間について)
本実施形態における特定期間とは、ユーザ8に無線タグ9が未検出であることを通知するのに適切な期間のことである。本実施形態の在室状況判定サーバ3では、特定期間を示す値が所定のメモリに予め格納されており、この値をメモリから読み出して用いる。特定期間は、在室状況判定システム1の設計者が任意に定めることができる。または、在室状況判定サーバ3のユーザが在室状況判定システム1の運営中に、状況に応じて適宜設定することもできる。
本実施形態では、特定期間は、午前9時から午前10時までの期間である。この期間は、ユーザ8がフレックスタイム制度を利用して時差出勤してくることを想定して定められている。
ステップS52における判定の結果が「偽」であるとき(No)、図15に示す処理は終了する。現在の時刻が、ユーザ8に無線タグ9の未検出を通知するのに適切な時間帯ではないからである。
一方、ステップSにおける判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定サーバ3は、最終通知管理テーブルを参照して、在室状況の判定対象のユーザ8が所持するタグに対して記録された、当該ユーザ8に対して無線タグ9が未検出であることを最後に通知した日を確認する(ステップS54)。そして、このとき確認した日(すなわち最終通知日)が現在日と異なるか否かを判定する(ステップS55)。
ステップS55における判定の結果が「偽」であるとき(No)、図15に示す処理は終了する。これにより、ユーザ8に対して無線タグ9が未検出であることを通知した最終日が現在日に等しい場合は、同じ日に二度同じ通知を出すことを防ぐことができる。
一方、ステップS56における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、在室状況判定部14は、ユーザ8に対して、無線タグ9が未検出であることを伝え、これにより無線タグ9が未検出であることを通知する(ステップS56)。
このとき、ユーザ8に対して何らかの形態で通知できればよい。たとえばユーザ8のPC6に通信部11を通じて電子メールを送信することによって通知すればよい(図16)。図16は、ユーザ8に対して無線タグ9が未検出であることを通知する電子メールの一例を示す図である。または、ウェブページ生成部15が無線タグ9の未検出を通知するメッセージを含んだウェブページを生成し、ユーザ8のPC6に送信してもよい。どのようにして通知するかは、在室状況判定システム1の設計者または在室状況判定サーバ3の管理者が、事前に設定できる。
通知処理の後、在室状況判定部14は、最終通知管理テーブルにおける、当該ユーザ8の所持する無線タグ9に対して記録される、無線タグ9が未検出であることを通知した最終日を、現在日に更新する(ステップS57)。この処理によって、当該通知を一日に一度だけ出すことを可能とする。結果、同じ通知を同日に何度も受け取るわずらわしさをユーザ8に与えずに済む。
(作用効果の詳細)
本実施形態の効果が得られる理由を、以下により詳しく説明する。
ユーザ8は昨日帰宅したので、在室状況判定サーバ3は、その時点において、ユーザ8の在室状況は不在であると判定する。この状態は翌朝まで続く。ユーザ8は本日出勤しており、PC6を起動して仕事をしているが、無線タグ9の携帯を忘れている。このとき、ユーザ8の在室状況の判定結果は依然として不在のままである。
ここで在室状況判定サーバ3は、図15の処理を通じて、ユーザ8に無線タグ9が未検出であることを通知し、ユーザ8に無線タグ9の携帯を促すことができる。この結果、ユーザ8が無線タグ9を携帯すれば、それから一定時間後の図14の処理では、ユーザ8の無線タグ9が検出されているので、在室状況判定サーバ3はユーザ8が在室していると判定できる。結果、ユーザ8が出勤しているにも関わらず、誤って不在であると判定し続けることを未然に防止できる。
(特定期間を設定することの利点)
上述した特定期間の設定がない場合に起こりうる現象と、逆に特定期間を設定した場合に得られる利点について、以下に詳細に説明する。
ある会社の本社および支社のいずれも在室状況判定システム1が構築されている状況を想定する。ユーザ8は、PC6として、持ち運び可能なサイズのコンピュータ(ノートブック型パソコン等)を携帯する。
ユーザ8の所属は支社であり、普段はいつも支社で勤務する。ある日の午前中、無線タグ9を携帯して通常通り支社に出勤する。したがって、支社において、無線タグ9が未検出であることを支社の在室状況判定サーバ3から通知されることはない。
その日の午後、ユーザ8は、無線タグ9を携帯したまま、本社での打ち合わせのために、PC6を持って移動する。本社への移動中は無線タグ9は検出されず、かつPC6はPingに応答しない。したがって、移動時間が一定の時間を超え、その結果Pingの無応答時間が基準値を超えれば、ユーザ8は不在であると判定される。これは支社においても本社においても同様である。
ユーザ8は本社に到着し、打ち合わせのためにPC6を本社の社内LANに接続して利用する。これによりユーザ8のPC6は、本社内の在室状況判定サーバ3から送信されるPingに対して応答する。一方、ユーザ8の無線タグ9は、支社の無線タグリーダ10では正しく検出できるが、本社の無線タグリーダ10では仕様に合致しないため正しく検出できない種類のものであるとする。この場合、本社ではユーザ8の無線タグ9は検出されない。
以上の状況において、本社の在室状況判定サーバ3は、図14のステップS2において「No」と判定し、かつ、図14のステップS5において「Yes」と判定する。この結果、図15のタグ未検出通知処理を実行する。そして、特定期間の設定が無いのでステップS55の処理を飛ばし、ステップS56の処理を必ず実行する。その結果、打ち合わせ中のユーザ8に対し、無線タグ9が未検出であることを通知してしまう。
以上の例では、ユーザ8は、少なくとも午前中には無線タグ9を携帯していたにも関わらず、午後になって、無線タグ9が未検出であることを通知される。したがってユーザ8は、こうした通知をわずらわしく感じてしまう。
以上の現象を鑑みれば、特定期間を設定することの意義が理解される。すなわち、ユーザ8へのタグ未検出通知を、現在時刻がある特定期間(本実施形態では午前9時〜午前10時)内であるときに行うようにすれば、特定期間以外ではユーザ8にタグ未検出通知を与えることが無い。したがって、上述した例のように、特定期間以外の時間が、ユーザ8に対して無線タグ9が未検出であることを通知するのに適切なタイミングでない場合に、ユーザ8に対して不要なわずらわしさを与えることを防止できる。また、在室状況判定システム1を会社組織で運営する場合、特定期間を出勤時間帯に設定し、ユーザ8の出勤直後に通知するようにすれば、無線タグ9の携帯をユーザ8に促すことの効果が最大限に得られる。
なお、こうした工夫があったとしても、次のような些細な不具合は生じうる。たとえばユーザ8が朝の9時に本社に出勤して、無線タグ9を正しく携帯し、すぐにPC6を社内LANに接続したとする。この場合、ユーザ8の無線タグ9は本社の無線タグリーダ10では検出されず、一方、PC6は本社の在室状況判定サーバ3送信されたPingに応答する。したがって、本社の在室状況判定サーバ3はユーザ8に無線タグ9が未検出であることを通知してしまう。しかし、ユーザ8の本来の勤務地は支社であるので、「今日は朝から本社にいるので通知を受けても仕方がない」と思って納得できる。しかも、こうした通知を受ける可能性があるのは特定期間内(本実施形態では1時間)のみであるため、ユーザ8がわずらわしさを感じる程度は比較的小さく、在室状況判定システム1の運営上の大きな問題とはならない。
(付記事項)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
たとえば、在室状況判定システム1は、上述した会社および家庭に限らず、一定の人員を有する一定規模の組織(たとえば病院および学校等)において活用できる。
また、在室状況判定部14は、在室状況判定サーバ3とPC6とが通信可能であるか否かを判定する際、上述したPing送信に代わる他の方法を用いてもよい。たとえばPing以外の所定の応答要求信号をPC6に送信してもよい。
また、在室状況判定システム1では、上述した社員としてのユーザ8の在室状況の判定に加え、訪問者の在室状況をも判定することができる。たとえば、在室状況判定システム1を利用する組織が工場である場合、敷地内の建物における社員の在室状況の管理に加え、敷地内の建物外(たとえばグラウンド)における訪問者の有無を管理する場合がこれに該当する。この場合、グラウンドには社員が在席することはないので、PC6は配置されないが、無線タグリーダ10は配置される。訪問者には無線タグ9を携帯させる。これにより、部屋5においてユーザ8の在室状況をより多彩に判定するようには行かないが、グラウンドにおいても、訪問者の存在の有無を判定することはできる。
また、在室状況判定システム1は、各部屋5に配置されている各PC6の、Ping応答履歴を、在室状況判定部14の内部テーブルにおいて管理している。そこで、当該Ping応答履歴を用いて、各部屋5における各PC6の稼動状況を算出することができる。したがって、このようにして算出した稼動状況を、PC6のユーザ8に個別に開示することによって、無駄な稼動時間が無いかをユーザ8が検討するきっかけになるなど、ユーザ8が省エネに対する意識を高める効果を得られる。
また、在室状況判定システム1では、図3(c)に示す、タグ検出履歴管理テーブルを使用することによって、各ユーザ8が所持する無線タグ9の検出履歴を知ることができる。したがって、当該ユーザ8ごとのタグ検出履歴を使用することによって、各ユーザ8の日々の在席時間を算出することができる。これにより、在室状況判定システム1では、当該算出した在席時間に基づき、各ユーザ8の体調を管理することも可能になる。また、当該算出されたユーザ8ごとの在席時間は、各ユーザ8がいつのタイミングにおいて健康診断を受けるべきかの目安としても活用できる。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、在室状況判定サーバ3に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち在室状況判定サーバ3は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである在室状況判定サーバ3のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。在室状況判定サーバ3に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしての在室状況判定サーバ3(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードを在室状況判定サーバ3に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、在室状況判定サーバ3を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して在室状況判定サーバ3に供給する。この通信ネットワークは在室状況判定サーバ3にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、社内における社員の所在(在室状況)を管理するシステムとして、幅広く利用できる。
1,1a 在室状況判定システム
2 ネットワーク
3 在室状況判定サーバ
4 ウェブクライアント(表示用端末)
5 部屋
6 PC,家電装置(端末装置、表示用端末)
7 ハブ
8 ユーザ
9 無線タグ
10 無線タグリーダ
11 通信部
12 無線タグ管理部(検出判定手段)
13 データベース
14 在室状況判定部(通信判定手段、在室状況判定手段、通知手段)
15 ウェブページ生成部(表示用データ送信手段)
101 老人ホーム
102 家屋
103 インターネット
104 家人

Claims (20)

  1. 所定のエリア内に設置され、ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置とを備えた在室状況判定システムに備えられ、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバであって、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え
    前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された場合、前記ユーザが前記エリアから離席していると判定することを特徴とする在室状況判定サーバ。
  2. 前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できない時間が基準値を上回ると前記通信判定手段によって判定された場合、前記ユーザが前記エリアに不在であると判定することを特徴とする請求項に記載の在室状況判定サーバ。
  3. 前記検出判定手段によって前記ユーザが前記エリアに不在であると判定された後において、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できると前記通信判定手段によって判定された場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知する通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  4. 前記通知手段は、現在の時刻が既定の特定期間内である場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知することを特徴とする請求項に記載の在室状況判定サーバ。
  5. 在室状況判定手段は、前記検出判定手段によって前記無線タグが検出されたと判定された場合、前記ユーザが前記エリアに在室していると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  6. 前記通信判定手段は、前記端末装置に対して応答要求信号を送信し、当該応答要求信号に対する応答信号の有無に応じて、前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  7. 前記無線タグを所持した前記ユーザが複数存在し、
    前記検出判定手段は、前記ユーザごとの、当該ユーザが有している無線タグの前記エリアにおける検出結果を、所定のデータベースに記録することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  8. 前記在室状況判定手段は、既定の特定期間内において、前記ユーザの前記検出結果が前記データベースに記録されていない場合、前記ユーザが前記エリアに不在であると判定することを特徴とする請求項に記載の在室状況判定サーバ。
  9. 前記無線タグを所持した前記ユーザが複数存在し、
    在室状況判定サーバは、前記ユーザごとの前記エリアにおける在室状況を示す表示用データを生成し、所定の表示用端末に送信する表示用データ送信手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  10. 前記表示用データ送信手段は、前記複数のユーザのうちのいずれかのユーザの前記エリアにおける前記在室状況が、在室状態以外から在室状態に変化したと前記在室状況判定手段によって判定されたとき、当該ユーザが前記エリアに戻ってきたことを示す表示用データを生成し、前記表示用端末に送信することを特徴とする請求項に記載の在室状況判定サーバ。
  11. 前記無線タグは振動検出機能を有しており、
    前記無線タグリーダは、前記無線タグが振動を検出したか否かを示す情報をさらに出力し、
    前記検出判定手段は、前記無線タグが検出されたか否かを判定すると共に、前記無線タグが前記振動を検出したか否かも判定することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  12. 前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されると前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された回数が、規定の時間内において規定の範囲から外れる場合、前記ユーザが前記エリアに在室しているが異常な状態にあると判定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  13. 前記無線タグはアクティブ型であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバ。
  14. 所定のエリア内に設置され、ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置とを備えた在室状況判定システムに備えられ、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバであって、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え、
    前記検出判定手段によって前記ユーザが前記エリアに不在であると判定された後において、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できると前記通信判定手段によって判定された場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知する通知手段をさらに備えていることを特徴とする在室状況判定サーバ。
  15. 所定のエリア内に設置され、ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置とを備えた在室状況判定システムに備えられ、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバであって、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え、
    前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されると前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された回数が、規定の時間内において規定の範囲から外れる場合、前記ユーザが前記エリアに在室しているが異常な状態にあると判定することを特徴とする在室状況判定サーバ。
  16. 前記エリア内に設置され、前記ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、
    前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置と、
    前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバとを備え、
    前記在室状況判定サーバは、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え、
    前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された場合、前記ユーザが前記エリアから離席していると判定することを特徴とする在室状況判定システム。
  17. 前記エリア内に設置され、前記ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、
    前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置と、
    前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバとを備え、
    前記在室状況判定サーバは、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え、
    前記在室状況判定サーバは、前記検出判定手段によって前記ユーザが前記エリアに不在であると判定された後において、前記無線タグが検出されていないと前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と前記在室状況判定サーバが通信できると前記通信判定手段によって判定された場合に、前記ユーザに対して前記無線タグが未検出であることを通知する通知手段をさらに備えていることを特徴とする在室状況判定システム。
  18. 前記エリア内に設置され、前記ユーザが所持する無線タグを検出したか否かを示す情報を出力する無線タグリーダと、
    前記エリア内に設置され、通信機能を有し、前記ユーザによって使用される端末装置と、
    前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定サーバとを備え、
    前記在室状況判定サーバは、
    前記無線タグリーダから出力された情報を受信し、当該情報に基づき前記無線タグが前記エリアにおいて検出されたか否かを判定する検出判定手段と、
    前記在室状況判定サーバと前記端末装置とが通信可能か否かを判定する通信判定手段と、
    前記検出判定手段による判定結果および前記通信判定手段による判定結果に基づき、前記エリアにおける前記ユーザの在室状況を判定する在室状況判定手段とを備え、
    前記在室状況判定手段は、前記無線タグが検出されると前記検出判定手段によって判定され、かつ、前記端末装置と通信できると前記通信判定手段によって判定された回数が、規定の時間内において規定の範囲から外れる場合、前記ユーザが前記エリアに在室しているが異常な状態にあると判定することを特徴とする在室状況判定システム。
  19. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の在室状況判定サーバを動作させるプログラムであって、コンピュータを前記の各手段として機能させるためのプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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