JP5235832B2 - アナログ出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ電流出力を行うアナログ出力装置に関する。
従来、FA(Factory Automation)システムにおいては、アナログ電流信号(以下、単に電流信号)で動作を制御することができる機器(外部機器)と、該外部機器を制御するためのプログラマブルコントローラ(PLC)とが用いられる。外部機器の制御のための電流信号としては、DC4mA〜20mAの電流信号が一般的に使用される。以降、この信号値の範囲を標準範囲ということとする。電流信号の標準範囲は、信号の指令内容の範囲に対応付けられている。例えば、4〜20mAの範囲の電流信号に基づいて0%〜100%の間で開度を調節するアクチュエータ付きバルブがある。PLCは、このような外部機器を制御するための構成として、PLC全体を制御するCPUユニットと、CPUユニットから送信されてくる出力設定値に基づいて標準範囲の電流信号を出力するアナログ出力ユニット(アナログ出力装置)とを備えている。
電流信号の標準範囲は、前述の通り、0%の動作内容を指令する信号(0%指令)は0mAではなく、4mAに定められている。その目的の一つに、停電や信号線の断線による無信号状態と、0%の動作内容を指令する信号とを区別することが挙げられる。例えば特許文献1に開示されているアナログ出力ユニットは、1.25mAなど、4mA未満の所定の値を断線検出のためのしきい値とし、外部機器から戻ってきた電流信号の電流値がこのしきい値を下回った場合、断線ありと判定する。
特開2008−107224号公報
ところで、バルブなどにおいては、パッキンなどの劣化により閉まり切らない可能性を考慮して、0%を下回る開度、例えば−10%の開度で閉めることが望まれる場合がある。言い換えると、標準範囲を下回る電流信号出力を行いたい場合が存在する。上記従来技術によるアナログ出力ユニットは、標準範囲外の電流出力を不可としている。また、仮に4mAを下回る電流出力を行えるように構成されている場合、出力電流値が断線検出のためのしきい値を下回る可能性がある。すなわち、誤って断線ありと判定させる可能性がある。断線ありと判定されると、通常、FAシステムの停止などの異常処理が開始されるようにFAシステムが構築される。このため、使用者は、誤って断線ありと判定され、この誤った判定に基づいて異常処理が開始されることを防ぐために、断線検出機能をオフするようにCPUユニットをプログラムする必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるアナログ出力ユニットを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ユーザにより設定される出力設定値に基づいて、外部機器を制御するためのアナログ電流信号であって、0mAより大きい第1電流値が前記外部機器に対する0%指令に対応付けられ、前記第1電流値より大きい第2電流値が前記外部機器に対する100%指令に対応付けられ、0mA以上かつ前記第1電流値未満の第3電流値が前記外部機器に対する負の所定%指令に対応付けられている前記アナログ電流信号を算出し、前記算出したアナログ電流信号を前記外部機器へ出力する、前記第3電流値から前記第2電流値までのアナログ電流信号を出力可能なアナログ出力装置において、前記外部機器へアナログ電流信号を供給する信号線が断線しているか否かを判定する断線検出処理を行うための断線しきい値を設定するしきい値設定部と、前記外部機器へ出力されたアナログ電流信号を測定するアナログ電流信号測定部と、前記しきい値設定部が設定した断線しきい値と前記アナログ電流信号測定部が測定したアナログ電流信号の測定値との比較に基づいて前記断線検出処理を行う断線検出部と、を備え、前記しきい値設定部は、少なくとも前記所定%指令から100%指令の範囲において前記出力設定値よりも小さいしきい値を設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、断線検出処理を行うためのしきい値を出力設定値より小さくなるように設定するように構成したので、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1のアナログ出力ユニットの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1のアナログ出力ユニットの機能構成を説明する図である。 図3は、実施の形態1のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図4は、断線検出処理を説明するフローチャートである。 図5は、実施の形態2のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図6は、実施の形態2のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図7は、しきい値をプロットしたグラフである。 図8は、実施の形態3のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図9は、実施の形態3のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図10は、しきい値をプロットしたグラフである。 図11は、実施の形態4のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図12は、実施の形態4のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図13は、しきい値をプロットしたグラフである。 図14は、実施の形態5のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図15は、実施の形態5のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図16は、しきい値をプロットしたグラフである。 図17は、実施の形態6のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図18は、実施の形態6のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図19は、しきい値をプロットしたグラフである。 図20は、実施の形態7のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図21は、実施の形態7のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図22は、しきい値をプロットしたグラフである。 図23は、実施の形態8のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図24は、実施の形態8のアナログ出力ユニットが断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。 図25は、しきい値をプロットしたグラフである。 図26は、実施の形態9のアナログ出力ユニットの機能構成を示す図である。 図27は、実施の形態9のアナログ出力ユニットの動作を説明するフローチャートである。 図28は、実施の形態10のアナログ出力ユニットの動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態1の構成を示す図である。アナログ出力ユニット200は、CPUユニット(ユーザ)100と、バルブなどの外部機器110とに接続されている。CPUユニット100およびアナログ出力ユニット200は、プログラマブルコントローラを構成し、協働して外部機器110を制御する。
CPUユニット100は、使用者がプログラムしたシーケンスプログラムを繰り返し実行するサイクリック処理とよばれる処理を行う。CPUユニット100は、シーケンスプログラムを1サイクル実行する毎に、出力設定値を算出し、算出した出力設定値をアナログ出力ユニット200へ送信する。
アナログ出力ユニット200は、CPUユニット100から送信されてくる出力設定値に基づいて、0〜20mAの直流電流信号を生成し、生成した電流信号を外部機器110へ供給する。なお、ここでは、4〜20mAの電流信号の範囲(標準範囲)が0%〜100%の動作を指令する信号値に対応付けられているものとする。より詳しくは、4mA(第1電流値)の電流信号は、外部機器110に対する0%指令に対応付けられ、20mA(第2電流値)の電流信号は、外部機器110に対する100%指令に対応付けられており、4mAと20mAとの間の電流信号は、0%指令と100%指令との間の指令にリニアに対応付けられている。従って、0〜20mAの電流信号の範囲は、−25%〜100%の範囲の動作を指令する信号値に対応する。また、アナログ出力ユニット200は、外部機器110へ接続されている直流電流信号を供給するための信号線が断線しているか否かを判定する断線検出機能を備えている。アナログ出力ユニット200は、断線を検出した場合、CPUユニット100へ断線を検出した旨の通知を送信する。CPUユニット100は、断線が通知された場合、所定の異常処理を実行する。なお、アナログ出力ユニット200は、標準範囲の上限値を超える電流信号を外部機器110へ供給できるように構成されてもよい。例えば、アナログ出力ユニット200は、0〜22mA(−25%〜112.5%の信号値に対応)の電流信号を出力できるように構成されてもよい。
アナログ出力ユニット200は、プロセッサ210、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、デジタルアナログ(Digital Analog、D/A)変換器240、アナログデジタル(Analog Digital、A/D)変換器250、およびSRAM(Static Random Access Memory)260を備えている。
ROM220は、アナログ出力ユニット200全体を制御するための制御プログラムを記憶しており、プロセッサ210は、ROM220に格納されている制御プログラムの制御に基づいてアナログ出力ユニット200全体の制御を実行する。
プロセッサ210は、後述するD/A変換器240へ、CPUユニット100から受信した出力設定値を入力する。また、プロセッサ210は、後述するA/D変換器250から入力されてくる、D/A変換器240から出力された電流信号に対応する、出力設定値と同じスケールのデジタル信号(以下、測定値)を受け付ける。そして、プロセッサ210は、受け付けた測定値を断線検出のためのしきい値(以下、単にしきい値)と比較し、測定値がしきい値を下回った場合、断線ありと判定する。
ここで、プロセッサ210は、標準範囲の下限値以下、すなわち0〜4mAの電流信号の出力を行う場合であっても、0〜4mAの出力値が断線検出のためのしきい値が下回る事態となって断線ありと検出することがないように、しきい値を出力設定値に基づいて変化させる。
SRAM260は、2ポートメモリ構成を備えており、プロセッサ210およびCPUユニット100に接続されている。SRAM260は、プロセッサ210とCPUユニット100との間の通信、例えば出力設定値の受信や断線の通知の送信など、のためのインタフェースとして用いられる。なお、プロセッサ210は、SRAM260を介することなくCPUユニット100と通信することもできるようにもなっている。
RAM230は、制御プログラム実行のためのワークエリアとして使用される記憶領域である。
D/A変換器240は、プロセッサ210から受信した出力設定値をデジタルアナログ変換して電圧値を算出し、外部機器110に対して前記算出した電圧値を印加する。断線などの不具合がない限り、この電圧の印加により、プロセッサ210が出力設定値に対応する電流信号が外部機器110へ送信されることとなる。
A/D変換器(アナログ電流信号測定部)250は、D/A変換器240から出力された電流信号をアナログデジタル変換して測定値を算出する。より詳しくは、D/A変換器240から外部機器110への出力線に所定の抵抗値の抵抗が挟み込まれており、A/D変換器250は、この抵抗の両端にかかる電圧の値を計測し、計測した電圧値をアナログデジタル変換して、D/A変換器240から出力された電流信号に対応したデジタル信号を算出し、該算出したデジタル信号を測定値とする。測定値は、プロセッサ210へ伝達される。なお、図中においては、理解しやすくするために、D/A変換器240から外部機器110への出力は、途中で分岐してA/D変換器250へ入力されるように表現されている。また、ループバックされてくる電流信号の経路は図中に描画されていない。なお、A/D変換器250は、ループバックされてくる電流信号を計測し、計測した電流信号をアナログデジタル変換してデジタル信号を算出し、測定値とするように構成されてもよい。
次に、アナログ出力ユニット200が断線検出を行うための機能構成を説明する。図2はアナログ出力ユニット200の機能構成を説明する図である。
図2に示すように、プロセッサ210は、しきい値設定部211および断線検出部212を備えている。CPUユニット100から受信した出力設定値は、D/A変換器240およびしきい値設定部211へ入力される。しきい値設定部211は、入力された出力設定値に対してステップ状に増加するようにしきい値を設定し、設定したしきい値を断線検出部212へ出力する。ここで、しきい値は出力設定値と同じスケールの値である。また、しきい値設定部211は、出力可能な電流信号の範囲、すなわち0〜20mAの範囲の全域で出力設定値に対応する電流信号の値がしきい値を下回らないようにしきい値を設定する。
D/A変換器240は、入力された出力設定値に基づいて電流信号を生成し、生成した電流信号を外部機器110へ出力する。A/D変換器250は、D/A変換器240から出力された電流信号に基づいて測定値を算出し、算出した測定値を断線検出部212へ出力する。
断線検出部212は、しきい値設定部211が設定したしきい値とD/A変換器240が算出した測定値とを比較し、測定値がしきい値を下回ったとき、CPUユニット100へ断線を通知する。
次に、本発明の実施の形態1のアナログ出力ユニット200の断線検出にかかる動作を説明する。図3は、アナログ出力ユニット200が断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。
図3に示すように、まず、しきい値設定部211は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS1)。ここで、0mAの電流信号出力に対応する出力設定値をA、20mAの電流信号出力に対応する出力設定値をDとし、A、B、後述するC、およびDとの間には、A<B<C<D、の関係がある、とする。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS1、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をaに設定する(ステップS2)。なお、a並びに後述のbおよびcは、以下の関係を満たす予め定められた値とする。
a≦b≦c、
a≦A、
b≦B、
c≦C。
なお、A、B、C、D、a、b、およびcの値は、ROM220にテーブル形式のデータ構造で保持されておくようにしてもよいし、起動時などのタイミングでCPUユニット100から与えられるようにしてもよい。CPUユニット100から与えられるようにする場合、与えられたA、B、C、D、a、b、およびcの値は、RAM230に格納される。
ステップS1において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS1、No)、しきい値設定部211は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS3)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS3、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をbとする(ステップS4)。
ステップS3において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS3、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部211は、しきい値をcとする(ステップS5)。
ステップS2、ステップS4またはステップS5の後、断線検出部212は、設定されたしきい値を用いて断線検出処理を実行する(ステップS6)。図4は、ステップS6の断線検出処理を詳しく説明するフローチャートである。
図4に示すように、断線検出処理がスタートすると、断線検出部212は、A/D変換器250から受信した測定値がしきい値以上であるか否かを判定し(ステップS11)、測定値がしきい値未満の値となったとき(ステップS11、No)、断線を検出したとして断線をCPUユニット100へ通知する(ステップS12)。受信した測定値がしきい値以上の値であったとき(ステップS11、Yes)、断線検出部212は、ステップS11の判定処理を続行する。
なお、以上の説明においては、0〜20mAの電流信号の範囲に対応する出力設定値の範囲がA〜B、B〜C、およびC〜Dの3つに分割され、分割された夫々の範囲において個別にしきい値を設定されるとして説明したが、出力設定値の範囲の分割数は3つに限定しない。すなわち、分割数は2つや、4つ以上であっても構わない。
このように、本発明の実施の形態1によれば、断線検出処理を行うためのしきい値を出力設定値より小さくなるように設定するように構成したので、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるようになる。
実施の形態2.
実施の形態1では、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させる。これに対して実施の形態2では、しきい値を連続的に変化させることができる。図5は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態2の機能構成を示す図である。
図示するように、実施の形態2のアナログ出力ユニット300は、しきい値設定部311の機能を除いて実施の形態1と同様の機能構成を備えている。しきい値設定部311は、入力される出力設定値に対して連続的に変化するしきい値を設定する。
図6は、実施の形態2の断線検出の動作を説明するフローチャートである。図示するように、まず、しきい値設定部311は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS21)。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS21、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(b−a)×(出力設定値−A)/(B−A)+a
に設定する(ステップS22)。
ステップS21において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS21、No)、しきい値設定部311は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS23)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS23、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(c−b)×(出力設定値−B)/(C−B)+b
に設定する(ステップS24)。
ステップS23において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS23、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部311は、しきい値を
(d−c)×(出力設定値−C)/(D−C)+c
に設定する(ステップS25)。ただし、dは、d≦c、かつd≦Dを満たすとする。また、dは、a、b、cなどと同様に、予め与えられているものとする。
ステップS22、ステップS24またはステップS25の後、断線検出部212は、設定されたしきい値を用いて断線検出処理を実行する(ステップS26)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図7は、しきい値設定部311により設定されるしきい値をプロットしたグラフである。なお、ここでは、c=dとしている。図示するように、しきい値が出力設定値に対して連続的に変化しているのがわかる。
このように、本発明の実施の形態2によれば、断線検出処理を行うためのしきい値を出力設定値より小さくなるように設定するように構成したので、実施の形態1と同様に、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるようになる。
実施の形態3.
実施の形態3によれば、出力設定値がしきい値未満となるとき、断線検出処理を自動的に無効とする。図8は、本発明の実施の形態3のアナログ出力ユニットの機能構成を説明する図である。
図8に示すように、実施の形態3のアナログ出力ユニット400は、実施の形態1からしきい値設定部211を削除し、断線検出実行/不実行判定部411を追加した構成となっている。断線検出実行/不実行判定部411は、CPUユニット100から受信した出力設定値が入力され、入力された出力設定値に基づいて、断線検出を行うか否かを判定する。
図9は、実施の形態3にかかるアナログ出力ユニット400が断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。図示するように、出力設定値が入力されると、断線検出実行/不実行判定部411は、入力された出力設定値が予め設定されているしきい値未満の値であるか否かを判定する(ステップS31)。出力設定値が予め設定されているしきい値未満の値であった場合(ステップS31、Yes)、動作はリターンとなる。出力設定値がしきい値以上の値であった場合(ステップS31、No)、断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS32)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態3にかかるアナログ出力ユニット400によるしきい値をプロットしたグラフである。図示するように、出力設定値が予め設定されているしきい値aを下回った場合においては断線検出が無効とされている。
このように、本発明の実施の形態3によれば、出力設定値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるようになる。
実施の形態4.
実施の形態4のアナログ出力ユニットは、実施の形態3と同様に、出力設定値がしきい値未満となるとき、断線検出処理を自動的に無効とする。また、実施の形態4のアナログ出力ユニットは、出力設定値に応じてしきい値をステップ状に変化させる。図11は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態4の機能構成を示す図である。
図11に示すように、実施の形態4のアナログ出力ユニット500は、実施の形態1に断線検出実行/不実行判定部411を追加した構成となっている。断線検出実行/不実行判定部411は、しきい値設定部211が設定した出力設定値に基づいて、断線検出を行うか否かを判定する。
図12は、実施の形態4にかかるアナログ出力ユニット500が断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。まず、しきい値設定部211は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS41)。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS41、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をaに設定する(ステップS42)。
ステップS41において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS41、No)、しきい値設定部211は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS43)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS43、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をbとする(ステップS44)。
ステップS43において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS43、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部211は、しきい値をcとする(ステップS45)。
なお、実施の形態1においては、
A<B<C<D、
a≦b≦c、
a≦A、
b≦B、
およびc≦C、
の関係が満たされることが必要であったが、本実施の形態4においては、出力設定値がしきい値を下回ると、断線の誤検出を防ぐために自動的に断線検出を無効とするので、
A<B<C<D、
およびa≦b≦c、
の関係を満たしていればよい。
ステップS42、ステップS44またはステップS45の後、断線検出実行/不実行判定部411は、入力された出力設定値が設定されたしきい値未満の値であるか否かを判定する(ステップS46)。出力設定値がしきい値未満の値であった場合(ステップS46、Yes)、動作はリターンとなる。出力設定値がしきい値以上の値であった場合(ステップS46、No)、断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS47)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図13は、アナログ出力ユニット500により設定されたしきい値をプロットしたグラフである。ここでは、
A<B<C<D、
a≦b≦c、
a>A、
b≦B、
およびc≦C、
を満たしているとしている。図示するように、実施の形態1のようにしきい値がステップ状に変化しているが、出力設定値がaより小さい場合は断線検出が無効とされるのがわかる。
このように、本発明の実施の形態4によれば、出力設定値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるようになる。また、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させることができるので、実施の形態3に比して、しきい値の設定自由度を向上させることができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、出力設定値に応じてしきい値をステップ状に変化させるようにした。これに対し、実施の形態5のアナログ出力ユニットは、出力設定値に応じてしきい値を連続的に変化させることができる。図14は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態5の機能構成を示す図である。
図14に示すように、実施の形態5のアナログ出力ユニット600は、しきい値設定部311を除いて実施の形態4と同じ機能構成を備えている。しきい値設定部311は、CPUユニット100から受信した出力設定値に対してなだらかなしきい値を設定する。
図15は、実施の形態5の断線検出の動作を説明するフローチャートである。図示するように、まず、しきい値設定部311は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS51)。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS51、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(b−a)×(出力設定値−A)/(B−A)+a
に設定する(ステップS52)。
ステップS51において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS51、No)、しきい値設定部311は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS53)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS53、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(c−b)×(出力設定値−B)/(C−B)+b
に設定する(ステップS54)。
ステップS53において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS53、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部311は、しきい値を
(d−c)×(出力設定値−C)/(D−C)+c
に設定する(ステップS55)。
ステップS52、ステップS54またはステップS55の後、断線検出部212は、設定されたしきい値を用いて断線検出処理を実行する(ステップS56)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図16は、アナログ出力ユニット600により設定されたしきい値をプロットしたグラフである。ここでは、
A<B<C<D、
a≦b≦c、
a>A、
b≦B、
およびc=d≦C、
の関係を満たしているとしている。図示するように、実施の形態2のように出力設定値に対してしきい値が連続的に変化しているが、出力設定値がしきい値未満となる場合は断線検出が無効とされているのがわかる。
このように、本発明の実施の形態5によれば、出力設定値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、誤って断線検出されることなく0%指令よりも小さいアナログ電流出力を行うことができるようになる。また、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させることができるので、実施の形態3に比して、しきい値の設定自由度を向上させることができる。
実施の形態6.
実施の形態3では、出力設定値がしきい値を下回る場合、断線検出処理を行わないようにした。しかしながら、実施の形態3では、断線検出処理を行う場合、A/D変換器250の測定誤差に起因して出力されたアナログ電流信号の真の値がしきい値を上回っているにも関わらず断線ありと誤判定される可能性があった。これに対し、実施の形態6では、A/D変換器250の測定値の精度を考慮し、出力設定値から所定のマージン(マージン値)を減算した値としきい値との比較に基づいて断線検出処理を実行するか否かを判定するようにした。マージン値は、よりくわしくは、A/D変換器250による測定値の真の値からの系統的および/または統計的なズレに基づいて定められる。例えば、測定値の分布が正規分布に従う場合、95.4%信頼区間は、測定値の平均値±2×標準誤差となる。統計的なズレに基づいて定める場合、2×標準誤差をマージン値とするようにしてもよい。
図17は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態6の機能構成を示す図である。図示するように、実施の形態6のアナログ出力ユニット700は、断線検出実行/不実行判定部711を除いて実施の形態3と同じ機能構成を備えている。
図18は、アナログ出力ユニット700が断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。図示するように、まず、CPUユニット100から出力設定値が入力されると、断線検出実行/不実行判定部711は、入力された出力設定値からマージン値を減算した値と予め定められているしきい値とを比較し、前記マージン値が減算された出力設定値がしきい値未満の値であるか否かを判定する(ステップS61)。なお、マージン値は予め定められている固定値であるとする。マージン値は、ROM220に予め記憶させて置くようにしてもよいし、起動時などのタイミングでCPUユニット100から与えられるようにしてもよい。
マージン値が減算された出力設定値がしきい値未満の値であった場合(ステップS61、Yes)、動作はリターンされる。マージン値が減算された出力設定値がしきい値以上の値であった場合(ステップS61、No)、断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS62)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図19は、アナログ出力ユニット700によるしきい値をプロットしたグラフである。図示するように、出力設定値からマージン値が減算された値が予め設定されているしきい値aを下回った場合においては断線検出が無効とされている。
このように、本発明の実施の形態6によれば、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を上回る場合、断線検出処理を実行し、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、A/D変換器250の測定誤差に起因して出力されたアナログ電流信号の真の値がしきい値を上回っているにも関わらず断線ありと誤判定される可能性を低減させることができる。
なお、以上の説明においては、マージン値は暗黙のうちに出力設定値に対して一定の値であるとして説明したが、マージン値は、例えば出力設定値の0.1%とするなど、出力設定値の関数として与えられるようにしてもよい。また、断線検出実行/不実行判定部711は、断線検出処理を実行させるか否かを判定するために、出力設定値からマージン値を減算した値としきい値とを比較するようにしたが、しきい値にマージン値を加算した値と出力設定値とを比較するようにしても構わない。また、断線検出実行/不実行判定部711が断線検出処理を実行させるか否かを判定するために用いる出力設定値からマージン値分だけ小さい値は、出力設定値からマージン値を減算させるのではなく、例えば断線検出実行/不実行判定部711が出力設定値に0.99を乗算するなど、出力設定値に所定の関数を作用させることによって求めるようにしてもよい。同様に、しきい値にマージン値を加算した値と出力設定値とを比較するように構成する場合、しきい値にマージン値分だけ大きい値は、しきい値に1.01を乗算するなど、しきい値に所定の関数を作用させることによって求めるようにしてもよい。
実施の形態7.
本実施の形態7のアナログ出力ユニットは、実施の形態6と同様、断線検出処理を実行するか否かの判定の際、出力設定値からマージン値を減算した値としきい値とを比較する。さらに、実施の形態7は、しきい値を出力設定値に対してステップ状に変化させる。図20は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態7の機能構成を示す図である。図示するように、実施の形態7のアナログ出力ユニット800は、断線検出実行/不実行判定部711を除いて実施の形態4と同様の機能構成を備えている。断線検出実行/不実行判定部711は、CPUユニット100から入力された出力設定値からマージン値を減算した値としきい値設定部211が設定したしきい値とに基づいて断線検出を行うか否かを判定する。
図21は、アナログ出力ユニット800による断線検出の動作を説明するフローチャートである。まず、しきい値設定部211は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS71)。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS71、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をaに設定する(ステップS72)。
ステップS71において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS71、No)、しきい値設定部211は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS73)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS73、Yes)、しきい値設定部211は、しきい値をbとする(ステップS74)。
ステップS73において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS73、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部211は、しきい値をcとする(ステップS75)。
ステップS72、ステップS74またはステップS75の後、断線検出実行/不実行判定部711は、入力された出力設定値からマージン値を減算した値が、設定されたしきい値未満の値であるか否かを判定する(ステップS76)。出力設定値からマージン値を減算した値ががしきい値未満の値であった場合(ステップS76、Yes)、動作はリターンとなる。出力設定値からマージン値を減算した値がしきい値以上の値であった場合(ステップS76、No)、断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS77)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図22は、アナログ出力ユニット800により設定されたしきい値をプロットしたグラフである。図示するように、しきい値がステップ状に変化しているが、出力設定値からマージン値を減算した値がaより小さい場合は断線検出が無効とされているのがわかる。
このように、本発明の実施の形態7によれば、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を上回る場合、断線検出処理を実行し、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、A/D変換器250の測定誤差に起因して出力されたアナログ電流信号の真の値がしきい値を上回っているにも関わらず断線ありと誤判定される可能性を低減させることができる。また、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させることができるので、実施の形態6に比して、しきい値の設定自由度を向上させることができる。
実施の形態8.
実施の形態7では、しきい値をステップ状に変化させるようにした。これに対し、実施の形態8のアナログ出力ユニットは、しきい値を連続的に変化させることができる。図23は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態8の機能構成を示す図である。図示するように、実施の形態8のアナログ出力ユニット900は、しきい値設定部311を除いて実施の形態7と同じ機能構成を備えている。しきい値設定部311は、CPUユニット100から受信した出力設定値に対してなだらかなしきい値を設定する。
図24は、アナログ出力ユニット900による断線検出の動作を説明するフローチャートである。図示するように、まず、しきい値設定部311は、CPUユニット100から出力設定値を受信すると、出力設定値がA以上かつB未満の値であるか否かを判定する(ステップS81)。出力設定値がA以上かつB未満の値であった場合(ステップS81、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(b−a)×(出力設定値−A)/(B−A)+a
に設定する(ステップS82)。
ステップS81において、出力設定値がA以上かつB未満の値ではなかった場合(ステップS81、No)、しきい値設定部311は、出力設定値がB以上かつC未満の値であるか否かをさらに判定する(ステップS83)。出力設定値がB以上かつC未満の値であった場合(ステップS83、Yes)、しきい値設定部311は、しきい値を
(c−b)×(出力設定値−B)/(C−B)+b
に設定する(ステップS84)。
ステップS83において、出力設定値がB以上かつC未満の値ではなかった場合(ステップS83、No)、すなわち出力設定値がC以上D以下の値であった場合、しきい値設定部311は、しきい値を
(d−c)×(出力設定値−C)/(D−C)+c
に設定する(ステップS85)。
ステップS82、ステップS84またはステップS85の後、断線検出実行/不実行判定部711は、入力された出力設定値からマージン値を減算した値が、設定されたしきい値未満の値であるか否かを判定する(ステップS86)。出力設定値からマージン値を減算した値ががしきい値未満の値であった場合(ステップS86、Yes)、動作はリターンとなる。出力設定値からマージン値を減算した値がしきい値以上の値であった場合(ステップS86、No)、断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS87)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
図25は、アナログ出力ユニット900により設定されたしきい値をプロットしたグラフである。図示するように、出力設定値に対してしきい値が連続的に変化しているが、出力設定値がしきい値未満となる場合は断線検出が無効とされているのがわかる。
このように、実施の形態8によれば、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を上回る場合、断線検出処理を実行し、出力設定値からマージン値を減算した値が断線検出処理のためのしきい値を下回る場合、断線検出処理を実行しないように構成したので、A/D変換器250の測定誤差に起因して出力されたアナログ電流信号の真の値がしきい値を上回っているにも関わらず断線ありと誤判定される可能性を低減させることができる。また、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させることができるので、実施の形態6に比して、しきい値の設定自由度を向上させることができる。
実施の形態9.
実施の形態1では、出力設定値に対してステップ状にしきい値が設定された。また、実施の形態2では、出力設定値に対して連続的に変化するしきい値が設定された。実施の形態9のアナログ出力ユニットは、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させるか、連続的に変化させるかを選択することができるようになっている。
図26は、本発明にかかるアナログ出力ユニットの実施の形態9の機能構成を示す図である。図示するように、アナログ出力ユニット1000は、二つのしきい値設定部211、311と、しきい値設定部選択部1011と、を備えている。しきい値設定部211は、CPUユニット100から入力されてきた出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させる。また、しきい値設定部311は、CPUユニット100から入力されてきた出力設定値に対してしきい値を連続的に変化させる。しきい値設定部選択部1011は、CPUユニット100から入力されてくるしきい値選択部選択パラメータに基づいて、しきい値設定部211にしきい値を設定させるのか、またはしきい値設定部311にしきい値を設定させるのかを選択する。断線検出部212は、しきい値設定部選択部1011が選択したしきい値設定部が設定したしきい値に基づいて断線検出処理を実行する。なお、しきい値選択部選択パラメータは、起動時などのタイミングでCPUユニット100からSRAM260を介して入力される。
図27は、アナログ出力ユニット1000が断線検出を行う動作を説明するフローチャートである。図示するように、まず、しきい値設定部選択部1011は、しきい値選択部選択パラメータがしきい値設定部211を指定しているか否かを判定する(ステップS91)。
しきい値選択部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していた場合(ステップS91、Yes)、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部211にしきい値の設定を実行させる(ステップS92)。すなわち、ステップS92においては、実施の形態1において説明したしきい値設定部211によるステップS1〜ステップS5の動作によりしきい値が設定される。
一方、しきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していなかった場合(ステップS91、No)、言い換えるとしきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部311を指定していた場合、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部311にしきい値の設定を実行させる(ステップS93)。すなわち、ステップS93においては、実施の形態2において説明したしきい値設定部311によるステップS21〜ステップS25の動作によりしきい値が設定される。
ステップS92またはステップS93の動作の後、設定されたしきい値を用いた断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS94)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。
このように、本発明の実施の形態9によれば、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させるか、連続的に変化させるかを選択することができるように構成したので、柔軟性のあるアナログ出力ユニットの運用が可能となる。
実施の形態10.
複数のチャネルに夫々異なる電流信号を出力できるアナログ出力ユニットがある。このようなアナログ出力ユニットに本発明を適用する場合、チャネル毎に異なる方法でしきい値を設定できるようにしてもよい。実施の形態10では、チャネル毎に異なる方法でしきい値を設定する。以下、実施の形態10のアナログ出力ユニットは、二つのチャネル(ch.1およびch.2)に出力できるものとして説明する。また、実施の形態10のアナログ出力ユニットの機能構成として実施の形態9の機能構成を用いて説明する。
図28は、本発明にかかる実施の形態10のアナログ出力ユニットの断線検出の動作を説明するフローチャートである。なお、しきい値設定部選択パラメータは、ch.1、ch.2のしきい値を個別に求めるために、ch.1、ch.2の夫々について個別にしきい値設定部を指定する。図示するように、まず、しきい値設定部選択部1011は、ch.1の断線検出処理のためのしきい値を設定するか否かを判定する(ステップS101)。ch.1のしきい値を設定する場合(ステップS101、Yes)、しきい値設定部選択部1011は、しきい値選択部選択パラメータがch.1のためのしきい値を設定するためにしきい値設定部211を指定しているか否かを判定する(ステップS102)。
しきい値選択部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していた場合(ステップS102、Yes)、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部211にch.1のためのしきい値の設定を実行させる(ステップS103)。すなわち、ステップS103においては、実施の形態1において説明したしきい値設定部211によるステップS1〜ステップS5の動作によりしきい値が設定される。
一方、しきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していなかった場合(ステップS102、No)、すなわちしきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部311を指定していた場合、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部311にch.1のためのしきい値の設定を実行させる(ステップS104)。すなわち、ステップS93においては、実施の形態2において説明したしきい値設定部311によるステップS21〜ステップS25の動作によりしきい値が設定される。
ステップS101において、ch.1のしきい値を設定しない場合(ステップS101、No)、すなわちch.2のしきい値を設定する場合、しきい値設定部選択部1011は、しきい値選択部選択パラメータがch.2のためのしきい値を設定するためにしきい値設定部211を指定しているか否かを判定する(ステップS105)。
しきい値選択部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していた場合(ステップS105、Yes)、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部211にch.2のためのしきい値の設定を実行させる(ステップS106)。
一方、しきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部211を指定していなかった場合(ステップS105、No)、すなわちしきい値設定部選択パラメータがしきい値設定部311を指定していた場合、しきい値設定部選択部1011は、しきい値設定部311にch.2のためのしきい値の設定を実行させる(ステップS107)。
ステップS103、ステップS104、ステップS106、またはステップS107の動作の後、設定されたしきい値を用いた断線検出部212による断線検出処理に移行する(ステップS108)。断線検出処理の動作は実施の形態1と同様である。なお、ch.1およびch.2のためのしきい値を両方求めてからまとめて断線検出処理を行うようにしてもよい。
このように、本発明の実施の形態10によれば、出力設定値に対してしきい値をステップ状に変化させるか、連続的に変化させるかをチャネル毎に選択することができるように構成したので、柔軟性のあるアナログ出力ユニットの運用が可能となる。
以上のように、本発明にかかるアナログ出力装置は、アナログ電流出力を行うアナログ出力装置に適用して好適である。
100 CPUユニット
110 外部機器
200 アナログ出力ユニット
210 プロセッサ
220 ROM
230 RAM
211 しきい値設定部
212 断線検出部
240 D/A変換器
250 A/D変換器
260 SRAM
300 アナログ出力ユニット
311 しきい値設定部
400 アナログ出力ユニット
411 断線検出実行/不実行判定部
500 アナログ出力ユニット
600 アナログ出力ユニット
700 アナログ出力ユニット
711 断線検出実行/不実行判定部
800 アナログ出力ユニット
900 アナログ出力ユニット
1000 アナログ出力ユニット
1011 しきい値設定部選択部

Claims (7)

  1. ユーザにより設定される出力設定値に基づいて、外部機器を制御するためのアナログ電流信号であって、0mAより大きい第1電流値が前記外部機器に対する0%指令に対応付けられ、前記第1電流値より大きい第2電流値が前記外部機器に対する100%指令に対応付けられ、0mA以上かつ前記第1電流値未満の第3電流値が前記外部機器に対する負の所定%指令に対応付けられている前記アナログ電流信号を算出し、前記算出したアナログ電流信号を前記外部機器へ出力する、前記第3電流値から前記第2電流値までのアナログ電流信号を出力可能なアナログ出力装置において、
    前記外部機器へアナログ電流信号を供給する信号線が断線しているか否かを判定する断線検出処理を行うための断線しきい値を設定するしきい値設定部と、
    前記外部機器へ出力されたアナログ電流信号を測定するアナログ電流信号測定部と、
    前記しきい値設定部が設定した断線しきい値と前記アナログ電流信号測定部が測定したアナログ電流信号の測定値との比較に基づいて前記断線検出処理を行う断線検出部と、
    を備え、
    前記しきい値設定部は、少なくとも前記所定%指令から100%指令の範囲において前記出力設定値よりも小さいしきい値を設定する、
    ことを特徴とするアナログ出力装置。
  2. ユーザにより設定される出力設定値に基づいて、外部機器を制御するためのアナログ電流信号であって、0mAより大きい第1電流値が前記外部機器に対する0%指令に対応付けられ、前記第1電流値より大きい第2電流値が前記外部機器に対する100%指令に対応付けられている前記アナログ電流信号を算出し、前記算出したアナログ電流信号を前記外部機器へ出力する、前記第1電流値未満のアナログ電流信号を出力可能なアナログ出力装置において、
    前記外部機器へ出力されたアナログ電流信号を測定するアナログ電流信号測定部と、
    前記アナログ電流信号測定部が測定したアナログ電流信号の測定値と断線しきい値との比較に基づいて前記外部機器へアナログ電流信号を供給する信号線が断線しているか否かを判定する断線検出処理を行う断線検出部と、
    を備え、
    前記断線しきい値と前記出力設定値との比較に基づいて前記断線検出部に断線検出処理を実行させるか否かを判定する断線検出実行/不実行判定部をさらに備える、
    ことを特徴とするアナログ出力装置。
  3. 前記断線検出実行/不実行判定部は、前記出力設定値から所定のマージンを減算した値が前記断線しきい値よりも小さい場合、前記断線検出部に前記断線検出処理を実行せしめず、前記出力設定値から所定のマージンを減算した値が前記断線しきい値よりも大きい場合、前記断線検出部に前記断線検出処理を実行せしめる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のアナログ出力装置。
  4. 前記所定のマージンは、前記アナログ電流信号測定部の測定誤差に基づいて定められた値である、ことを特徴とする請求項3に記載のアナログ出力装置。
  5. 前記出力設定値に応じて前記断線しきい値を設定するしきい値設定部をさらに備える、ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のうちの何れか一項に記載のアナログ出力装置。
  6. 前記しきい値設定部は、前記出力設定値の変化に対して前記しきい値をステップ状に変化させるか、または連続的に変化させるか、を切り替え可能とする、ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ出力装置。
  7. 複数チャネルに夫々個別にアナログ電流出力を出力可能であって、
    前記しきい値設定部は、前記出力設定値の変化に対して前記しきい値をステップ状に変化させるか、または連続的に変化させるか、をチャネル毎に切り替え可能とする、ことを特徴とする請求項6に記載のアナログ出力装置。
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