<実施形態の概要>
本発明の実施形態に係る映像受信装置は、放送される番組を受信する放送受信手段(たとえば図2の放送受信・再生部100)と、コンテンツアーカイブからコンテンツを取得するコンテンツ取得手段(たとえば図2のVOD受信・再生部200)と、を備える。ここで、放送される番組とは、地上放送、衛星放送、ケーブル放送、IP放送などを介して配信される映像番組であり、リアルタイムでしか視聴できない(つまり再生位置や再生速度を変更できない)ものをいう。一方、コンテンツアーカイブから取得されるコンテンツは、たとえば、VODサーバから提供されるVODコンテンツ、動画サイトからダウンロード可能な動画コンテンツ、放送される番組を録画することで得られた録画コンテンツ、などがある。
映像受信装置は、放送中の番組ではなく、放送中の番組と同内容のコンテンツをコンテンツアーカイブから取得し再生する機能を有する。ここで「同内容のコンテンツ」とは、完全に一致している映像でなくてもよく、解像度、圧縮率、色調などの映像品質に若干の相違がある映像であってもよい。すなわち、「同内容」とは、ユーザが視聴したときに実質的に同一にみえること、を意味する。
放送中の番組の時間長と再生中のコンテンツの時間長が異なっている場合や、再生中のコンテンツに対して再生位置や再生速度の変更が行われた場合、再生中のコンテンツと放送中の番組との間で終了時刻に差がでる可能性がある。そのような場合、再生中のコンテンツの終了とともに単純に放送に切りかえると、すでに視聴した映像が表示されたり、番組の冒頭を見逃したり、といった不便が生じる。しかし従来は、放送番組とコンテンツとの進行のずれがどのようになっているかをユーザに簡単に把握させるような仕組みは存在しなかった。
そこで、映像受信装置は、放送中の番組の進行とコンテンツの進行とを比較する進行比較手段(たとえば図2の進行比較部800)を備える。また映像受信装置は、進行比較手段による進行比較結果に基づき、放送中の番組の終了とコンテンツの終了との時間的な差異を少なくとも表す進行状況表示画面を作成し出力する表示画面作成手段(たとえば図2の進行状況表示画面作成部900)を備える。放送番組と同内容のコンテンツをVODで視聴している際、ユーザは、進行状況表示画面によって放送番組とコンテンツの進行の差異を確認できる。これにより、たとえば、次の放送番組の開始までの過不足時間を把握したり、コンテンツから放送番組に切り替えた場合に視聴済みシーンを再視聴することになるか否かを判断したりすることが容易になる。
進行状況表示画面の形態(デザイン)はさまざまなものが考えられる。たとえば、進行状況表示画面は、電子番組ガイド(EPG)に合成される形態でもよい(実施例1、4参照;図9、11、13参照)。EPG画面上で放送番組とコンテンツの進行状況を確認できれば、どのような順番・タイミングで番組とコンテンツを切り替えるべきかを容易に判断できる。なお、進行状況表示画面が合成されるEPG画面は、通常の全画面EPGでもよいし、いわゆる現在番組表でもよい。また、進行状況表示画面は、放送番組またはコンテンツの映像に合成される形態でもよい(実施例2、3参照;図16〜19、24、26
参照)。これにより映像の視聴を中断することなく、進行状況を確認することが可能となる。
(1)電子番組ガイドに合成する場合
進行状況表示画面が、電子番組ガイド上の放送中の番組を示す領域(たとえば図9のC001)に重ね合わされる図形(たとえば図9のF001)を含むとよい。そして、放送中の番組の終了よりもコンテンツの終了が早い場合には、図11に示すように、番組領域(C001)よりも図形(F002)の時間軸方向(EPGの縦方向)の長さを短くする。逆に、放送中の番組の終了よりもコンテンツの終了が遅い場合には、図13に示すように、番組領域(C001)よりも図形(F003)の時間軸方向の長さを長くする。これらの例では、図形の下辺位置がコンテンツの終了時刻を表している。このような図形表示により、放送番組とコンテンツの終了時刻の先後を容易に理解することができる。さらに番組とコンテンツのいずれが早く終了するかによって、図形の色(濃度の違いや模様を含む)や形状を異ならせれば、さらに先後関係の理解が容易になる。
また、進行状況表示画面が、同内容のコンテンツの再生が終了した番組とその他の番組との区別を表す情報を含むとよい(たとえば図9、11参照)。放送番組よりも短いコンテンツを視聴したり、コンテンツに対して早送りや未来方向へのスキップを実行したりすることで、放送番組よりも早くコンテンツの視聴が終了することがある。そのような視聴終了コンテンツをEPG上の進行状況表示画面で区別可能とすることで、ユーザの利便性が向上する。
(2)映像に合成する場合
進行状況表示画面が、放送中の番組の放送時間に対応する長さを有する第1のバー(たとえば図17のB101a)と、コンテンツの再生時間に対応する長さを有する第2のバー(B102a)とを含むとよい。「バー」はGUI(Graphical User Interface)として描画されるものであり、「プログレスバー」や「棒グラフ」と称する場合もある。このバーを表示することで、実行されているタスク(ここでは、放送や再生)がどの程度の進行状況であるかをユーザが容易に視認することが可能となる。なお、第1のバーと第2のバーとは、時間軸上の位置を合わせて配置される。この第1のバーと第2のバーの時間軸方向の後端の位置を比較すれば(L102参照)、放送番組とコンテンツのどちらがどれくらい早く終了するかを容易に理解できる。
放送中の番組の代わりにコンテンツが再生されている場合、第2のバー上に、コンテンツの再生位置が示され(たとえば図18のB102b)、第1のバー上に、コンテンツの再生位置のシーンに対応する、番組中のシーンの位置が示されるとよい(B101b)。これにより、コンテンツの再生が放送番組よりも先行しているのか(図18参照)、遅行しているのか(図19参照)を容易に把握できる。
また、進行状況表示画面が、第2のバー(図24のB102a)と時間軸上の位置を合わせて配置される第3のバー(B401a)を含み、第3のバーが、同一チャンネルにおける次番組を表すものであるとよい。このような表示により、コンテンツの再生時間と次番組の放映時間とが一部で重なっており、コンテンツを最後まで視聴すると次番組の冒頭を見逃してしまうことがわかる。さらに図26の例では、進行状況表示画面が、第2のバー(B102a)と時間軸上の位置を合わせて配置される第4のバー(B501a)を含む。第4のバーは、視聴予約がされている番組であって、且つ、コンテンツの終了時刻よりも早く放送が始まる番組を表している。このような表示により、コンテンツの再生時間と視聴予約番組の放映時間とが一部で重なっており、コンテンツを最後まで視聴すると視聴予約番組の冒頭を見逃してしまうことがわかる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。まず図1、図30を参照して、映像表示システムの全体構成と受信装置の内部構成を説明する。その後、具体的な実施例1〜4を説明する。
(全体構成)
図1は本発明の実施形態に係る映像表示システムの全体構成を示している。この映像表示システムは、映像受信装置1とモニタ6から構成される。
映像受信装置1はアンテナ2に接続され、図示しないテレビジョン送信局から放送波を受信可能である。また映像受信装置1は、インターネット(広域ネットワーク)3に接続され、VODサーバ4からVODコンテンツと進行対応表を取得する。進行対応表は、VODコンテンツのシーンと放送番組のシーンとを対応付けるデータである。進行対応表の詳細については後述する。ユーザはリモコン5を利用して、映像表示装置に対してチャンネルの選局要求、VODコンテンツの再生、早送り、巻戻し、一時停止等の再生制御要求、あるいはEPG表示要求を送信する。放送番組あるいはVODコンテンツの映像、番組の進行状況はモニタ6に出力され、ユーザに供される。
図30は、図1に記載した映像受信装置1の内部構成のブロック図である。
メインデコーダ7は、後述するチューナ8及びネットワークカード9より映像及び音声データを受信し、映像出力回路12へ映像信号を出力する。またメインデコーダ7は、番組属性情報をメモリ11に記録する。なお、メインデコーダ7からの音声データの出力については、図30には図示していない。メインデコーダ7は、受信した放送信号を解析して、映像・音声・データに分離し、符号化された映像・音声をデコードする処理を担う。またメインデコーダ7は、映像受信装置1の内部状態及び外部からの入力信号の状態に応じて再生方法を変更する等の制御処理を実施する。映像受信装置1への入力信号は、上述のとおり、図1のリモコン5により入力されるユーザからの指示が例としてあげられる。
チューナ8は、放送波を受信し放送信号を取り出す処理を行う。チューナ8は、メインデコーダ7より特定の周波数への選局が指示されると、その周波数へ選局し、周波数に含まれる放送信号を抽出し、メインデコーダ7へ転送する。チューナ8は、一般的なデジタルテレビにおいては、地上デジタル放送用チューナおよびBS/広帯域CSデジタル放送用チューナを指す。
ネットワークカード9は、ネットワーク3とのインタフェースとなるブロックである。VODコンテンツは、ネットワークカード9を介して、メインデコーダ7へ送信される。メインデコーダ7は受信したVODコンテンツに対して分離及び復号処理を施し、映像を映像出力回路12に出力する。またメインデコーダ7は、VODコンテンツと放送番組の進行を比較するデータ(進行対応表)をメモリ11に記録する。
赤外線受光部10は、図1のリモコン5より送信される赤外線信号を受信し、メインデコーダ7へ受信信号を送信する。なお、本実施形態では赤外線によるリモコン5からの信号受信を行っているが、これに限らない。
メモリ11は、メインデコーダ7及びその他構成回路によって作成されたデータを一時保存する。メモリ11の具体的な例としては、SRAM(Static Random Access Memory
)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)がある。
映像出力回路12は、メインデコーダ7より出力された映像信号を受信し、モニタ6に
適するフォーマットに変換して出力する。また映像信号の出力制御処理も担い、出力フレームレートに従いモニタ6へ映像信号を出力する。
内部バス13は、映像受信装置1内の各構成ブロック間のデータ送受信を行う。
<実施例1>
本発明の実施例1は、放送番組とVODコンテンツの進行状況の差異をEPG上に表示する例である。
(映像受信装置)
図2は、本発明の実施例1に係る映像受信装置1の機能ブロック図である。
放送受信・再生部100は、アンテナ2から入力された放送波から、選局チャンネルに該当する番組データを選択し、番組データを映像・音声・データに分離する。放送受信・再生部100は、分離した映像ならびに音声を復号して入力切替部1000を介してモニタ6や図示しないスピーカに出力し、データは番組属性情報やチャンネル情報に変換する。番組データは、番組を構成する映像信号や音声信号などをMPEG2(Moving Picture
Experts Group 2:カラー動画像符号化方式標準化グループの第2規格)トランスポート・ストリーム(Transport Stream:TS)方式により多重化されている。放送受信・再生部100において分離した映像・音声は、MPEG2方式により圧縮符号化されているため、放送受信・再生部100において、それぞれ復号される。番組属性情報とは、放送番組の識別IDや放送されるチャンネル、番組タイトル、放送開始日時、放送時間であり(図3参照)、EPGや番組情報表示、VODコンテンツ検索等に用いる。チャンネル情報とは、番組が放送されるチャンネルに対応する放送局名やアイコンであり、EPGや番組情報表示に用いる。また、放送受信・再生部100は、番組属性情報に含まれる現在時刻や現在日付に基づいて映像受信装置1内の現在日時を管理する。加えて、放送受信・再生部100は、選局が行われたことを示す選局通知や番組属性情報が更新されたこと示す番組属性情報更新通知を同一コンテンツ検索部600へ通知する。
VOD受信・再生部200は、同一コンテンツ検索部600が出力したVODコンテンツの所在情報を用いて、VODコンテンツをインターネット3上のVODサーバ4より受信し、再生制御部700からの再生制御情報に従ってコンテンツを再生する。ここで、所在情報とは、インターネット上の情報資源に与えられた識別子であるURI(Uniform Resource Identifier)である。再生制御情報とは、冒頭再生やシーン再生等の絶対位置指定
による再生指示、スキップ再生等の相対位置指定による再生指示、早送り再生や一時停止等の再生速度の変更指示である。また、VOD受信・再生部200は、VODコンテンツと放送番組との時間的な関係を示す進行対応表をVODサーバ4から取得し、進行比較部800に出力する。また、VOD受信・再生部200は、再生中のVODコンテンツに含まれるVODコンテンツ情報を保持する。VODコンテンツ情報とは、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間である(図5B参照)。
ユーザインタフェース部300は、ユーザからの「チャンネルアップ」、「Ch.A選局」等の指示を受け取り、指示に従った動作がなされるよう選局制御部400に対して選局要求を出力する。また、ユーザインタフェース部300は、ユーザからの「次のシーンへのスキップ」、「早送り」、「冒頭再生」等の指示を受け取り、指示に従った動作がなされるよう再生制御部600に対して再生制御要求を出力する。また、ユーザインタフェース部300は、ユーザからの「EPG表示」、「番組属性情報表示」の指示を受け取り、指示に従った動作がなされるよう進行状況表示画面作成部900に対してEPG表示要求や番組属性情報表示要求を出力する。ここで、ユーザからの指示は、通常リモコンを介してなされ、「はい」「いいえ」等の選択肢を含んだ操作画面を伴うこともある。
選局制御部400は、ユーザインタフェース部300より受け取った選局要求に従った選局がなされるよう選局チャンネルを放送受信・再生部100へ指示する。VODコンテンツ視聴中に選局要求を受け取った場合は、放送番組の映像をモニタ6へ出力するよう入力切替部1000に指示する。
番組情報管理部500は、放送番組や放送予定番組に関する番組属性情報ならびにチャンネル情報を保持する。これらの番組属性情報ならびにチャンネル情報は、放送受信・再生部100により定期的に更新される。
同一コンテンツ検索部600は、放送受信・再生部100からの選局通知を受け取ると、番組タイトル等の番組属性情報を番組情報管理部500より取得し、選局された放送番組と同じVODコンテンツがVODサーバ4に存在しているかを検索する。同一VODコンテンツが存在する場合は、VODコンテンツの所在情報をVOD受信・再生部200へ通知する。また、放送受信・再生部100から番組属性情報更新通知を受け取った場合も同様にVODコンテンツの所在情報を取得し、VOD受信・再生部200へ通知する。
再生制御部700は、ユーザインタフェース部300より受け取った再生制御要求に従った再生制御がなされるようVOD受信・再生部200へ指示する。放送視聴中に再生制御要求を受け取った場合は、再生制御部700は、進行比較部800よりVODコンテンツの再生位置を取得する。そして、再生制御部700は、当該再生位置からVODコンテンツを再生するようにVOD受信・再生部200へ指示するとともに、VODコンテンツの映像をモニタ6へ出力するよう入力切替部1000に指示する。
進行比較部800は、放送番組とVODコンテンツの進行状況を比較するための進行対応表を管理する(図5A参照)。進行比較部800は、再生制御部700の要求を受けて、視聴している放送番組の現在位置に対応するVODコンテンツの再生位置を進行対応表に基づいて決定し、再生制御部700に出力する(図6参照)。また進行比較部800は、進行状況表示画面作成部900の要求を受けて、番組属性情報に記述されている放送番組とVODコンテンツの進行状況を比較し、進行比較結果を出力する(図7Aおよび図7B参照)。進行比較部800の詳細は後述する。
進行状況表示画面作成部900は、ユーザインタフェース部300より受け取ったEPG表示要求に従い、番組情報管理部500から取得した番組属性情報やチャンネル情報、進行比較部800から取得した進行比較結果からEPG画面を作成する。進行状況表示画面作成部900の詳細は後述する。
入力切替部1000は、再生制御部700からの切替指示に従い、モニタ6へ出力する映像を切り替える。また、進行状況表示画面作成部900がEPG画面を出力した場合は、表示を切り替えてEPG画面をモニタ6へ出力する。加えて、現在の出力元が放送番組であるかVODコンテンツであるかの情報を保持する。EPG画面を出力している場合は、直前に視聴していた出力元を現在の出力元として保持する。
(番組属性情報)
図3は、番組情報管理部500で管理する番組属性情報を示したものである。T001は、識別ID「ID1」、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「映画 **は++だった」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送されることを表す。T002は、識別ID「ID2」、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「バラエティ△ □□□について語る」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送されることを表す。T003は
、識別ID「ID3」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「6時のニュース ○○事件続報!」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送されることを表す。T004は、識別ID「ID4」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「アニメ ○○○○ ついに△△登場!?」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送されることを表す。
(進行対応表)
図4は、図3のT001に示した放送番組「映画 **は++だった」について、放送番組の進行とVODコンテンツの進行を比較したイメージ図である。放送番組ならびにVODコンテンツの本編01〜本編03は同一のシーンであるが、放送番組には、VODコンテンツには存在しない1分間のCM01、各2分間のCM02ならびにCM03が挿入されている。そのため、VODコンテンツを視聴した場合は放送番組を視聴した場合より5分短い時間で視聴が終了する。
図5Aは、「映画 **は++だった」に関する進行対応表である。T101aは、図4のCM01のシーンと対応しており、1分間のシーンが放送番組上では00時00分00秒に開始されるが、VODコンテンツ上には当該シーンが存在しないことを表す。T102aは図4の本編01のシーンと対応しており、20分間のシーンが放送番組上では00時01分00秒に、VODコンテンツ上では00時00分00秒に開始されることを表す。T103aは、図4のCM02のシーンと対応しており、2分間のシーンが放送番組上では00時21分00秒に開始されるが、VODコンテンツ上には当該シーンが存在しないことを表す。T104aは図4の本編02のシーンと対応しており、20分間のシーンが放送番組上では00時23分00秒に、VODコンテンツ上では00時20分00秒に開始されることを表す。T105aは、図4のCM03のシーンと対応しており、2分間のシーンが放送番組上では00時43分00秒に開始されるが、VODコンテンツ上には当該シーンが存在しないことを表す。T106aは図4の本編03のシーンと対応しており、15分間のシーンが放送番組上では00時45分00秒に、VODコンテンツ上では00時40分00秒に開始されることを表す。進行比較部800は、図5Aのような進行対応表を放送番組やVODコンテンツに対応付けて管理し、番組属性情報やVODコンテンツ情報を用いて所望の進行対応表を選択して使用する。
(VODコンテンツ情報)
図5Bは、VOD受信・再生部200がVODコンテンツ「映画 **は++だった」を取得した際に保持しているVODコンテンツ情報である。T101bは、VODコンテンツ名が「映画 **は++だった」、VODコンテンツの再生時間が「0時間55分0秒」であることを表している。
(VODコンテンツの再生位置の決定)
図6は、進行比較部800が、再生制御部700に対して、視聴している放送番組の現在位置に対応するVODコンテンツの再生位置を出力する動作を示すフローチャートである。図6に沿って、図3〜図5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点でVODコンテンツの再生位置を出力する場合の動作を説明する。
進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時21分30秒」を取得する(S8001a)。次に、進行比較部800は、選局チャンネルと現在日時を条件に番組属性情報を検索し、当該放送番組の放送開始日時「2007年11月1日18時0分0秒」を取得する(S8002a)。進行比較部800は、現在日時と放送開始日時の差から放送経過時間「0時間21分30秒」を算出する(S8003a)。その後、進行比較部800は、当該放送番組に
対応する進行対応表を選択し(S8004a)、選択した進行対応表に基づいて放送経過時間に対応するVODコンテンツの再生位置を算出する(S8005a)。最後に、進行比較部800は、VODコンテンツの再生位置を再生制御部700に出力する(S8006a)。
図5Aによれば、放送経過時刻「0時間21分30秒」は、VODコンテンツ上には存在しないシーン(T103a)に含まれており、本編01の再生は終了している。そのため、VODコンテンツはT104aに示す本編02の冒頭から再生することになり、再生位置は「0時間20分0秒」となる。
(進行状況の比較)
図7Aおよび図7Bは、進行比較部800が、進行状況表示画面作成部900に対して、進行比較結果を出力する動作を示すフローチャートである。図7Aおよび図7Bに沿って、図3〜図5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点で進行比較結果を出力する場合の動作を説明する。なお、ここでは、図5に示した「映画 **は++だった」以外のVODコンテンツは存在しないものとする。
進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時21分30秒」を取得する(S8001b)。次に、進行比較部800は、番組情報管理部500から番組属性情報を取得する(S8002b)。次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8003b)。
「映画 **は++だった」の場合は、進行対応表が存在するため、VODコンテンツあり(S8003bのY)と判定される。図3に示した識別ID「ID2」の「バラエティ△ □□□について語る」、識別ID「ID3」の「6時のニュース ○○事件続報!」、識別ID「ID4」の「アニメ ○○○○ ついに△△登場!?」の場合、対応する進行対応表が存在しない。進行対応表が存在しない番組については、S8004b〜S8012bまでの処理が行われず(S8003bのN)、VOD視聴に要する時間が算出されない。
次に、進行比較部800は、現在日時と当該放送番組の放送開始日時の差から放送経過時間を算出する(S8004b)。「映画 **は++だった」の場合は、現在日時が「2007年11月1日18時21分30秒」、放送開始日時が「2007年11月1日18時0分0秒」であるため、放送経過時刻は「0時間21分30秒」となる。次に、進行比較部800は、進行対応表において、VODコンテンツ上の時刻が記述されているシーンの継続時間の和から、VODコンテンツの再生時間を算出する(S8005b)。「映画 **は++だった」の場合は、図5Aの進行対応表より「0時間55分0秒」となる。
次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8006b)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8007b)。「該当VODコンテンツの視聴状況」とは、「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」、「放送番組を視聴している」、「比較対象の放送番組に対応しないVODコンテンツを視聴している」、のいずれかである。この例では入力切替部1000の出力元が放送番組であるため、該当VODコンテンツの視聴状況は「放送番組を視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S8008b)。この例では、放送番組を視聴しており、S8008bのNの場合に該当するため、「映画 **は++だった」の進行対応表に基づいて放送経過時間に対応するVODコンテンツの再生位置を取得する(S8010b)。図5Aによれば、放送経過時刻「0時間21分30秒」は、VODコンテンツ上には存在しないシーン(T103a)に含まれており、本編01の再生は終了している。そのため、VODコンテンツはT104aに示す本編02の冒頭から再生することになり、再生位置は「0時間20分0秒」となる。なお、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している場合(S8008bのY)については後述する。
その後、進行比較部800は、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間20分0秒」の差からVODコンテンツの残り時間「0時間35分0秒」を算出する(S8011b)。進行比較部800は、放送経過時間「0時間21分30秒」にVODコンテンツの残り時間を加えてVOD視聴に要する時間「0時間56分30秒」を算出する(S8012b)。
進行比較部800は、これらのS8003b〜S8012bの処理を番組属性情報ごとに繰り返して、各放送番組の識別IDを取得し、VODコンテンツの視聴状況や対応するVODコンテンツの視聴に要する時間を導出する。
最後に、進行比較部800は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、各放送番組の識別ID、対応するVODコンテンツの視聴に要する時間を、進行比較結果として出力する(S8013b)。複数の進行対応表が存在した場合は、VODコンテンツの視聴状況〜VODコンテンツの視聴に要する時間までを進行対応表分繰り返す。この場合、出力する進行比較結果は「Ch.A、2007年11月1日18時21分30秒、放送番組を視聴している、ID1、0時間56分30秒」となる。
(進行状況の表示)
図8は、ユーザインタフェース部300からEPG表示要求を受けた際の進行状況表示画面作成部900の動作を示すフローチャートである。図8に沿って、図3〜図5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点でEPG表示要求を受けた場合の動作を説明する。
進行状況表示画面作成部900は、進行比較部800から進行比較結果「Ch.A、2007年11月1日18時21分30秒、放送番組を視聴している、ID1、0時間56分30秒」を取得する(S9001)。次に、進行状況表示画面作成部900は、番組情報管理部500から、EPG画面に表示するための番組属性情報、チャンネル情報を取得し(S9002)、EPG画面を作成する(S9003)。
次に、進行状況表示画面作成部900は、進行比較結果のVOD視聴に要する時間に基づいて、EPG画面上に表示する比較結果の大きさを決定する(S9004)。「映画 **は++だった」の場合、VODコンテンツの視聴に要する時間は「0時間56分30秒」であり、放送時間は「0時間60分0秒」であるため、EPG画面上の当該放送番組に関する部分より小さくなる。
その後、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況とVOD視聴に要する時間に基づいて、比較結果の表示色を決定し(S9005)、比較結果を対応するEPG画面上の放送番組部分に描画する(S9006)。最後に、進行状況表示画面作成部900は、作成したEPG画面を入力切替部1000に出力する(S9007)
。
図9は、図3〜図5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点でEPG表示要求を受けた場合のEPG画面の一部を示したものである。EPG画面は、新聞のラジオ・テレビ欄と同様に、縦軸に時間を、横軸にチャンネルを取り、放送番組の番組タイトルを、図3に示した番組属性情報に基づいて、当該放送番組が放送されるチャンネルと放送時間に対応するセルに表示する。行ラベルTI001は、「午後6時」を表す。行ラベルTI002は、「午後7時」を表す。アイコンI001は、「Ch.A」を示す列ラベルを表す。アイコンI002は、「Ch.B」を示す列ラベルを表す。セルC001は、「Ch.A」で「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送される「映画 **は++だった」の番組タイトルを表す。セルC002は、チャンネル「Ch.B」で「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送される「6時のニュース ○○事件続報!」の番組タイトルを表す。セルC003は、チャンネル「Ch.A」で「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送される「バラエティ△ □□□について語る」の番組タイトルを表す。セルC004は、チャンネル「Ch.B」で「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送される「アニメ ○○○○ ついに△△登場!?」の番組タイトルを表す。
図形F001は、進行比較結果をEPG上に表したものである。現在視聴している放送番組を表すセルC001上に、VODコンテンツの視聴に要する時間に該当する大きさで表示する。進行比較結果によると、「映画 **は++だった」をVODコンテンツで視聴するのに要する時間は「0時間56分30秒」であり、放送番組で視聴した場合に比べて短い時間で視聴できる。よって、図形F001は、放送番組を表すセルC001より時間方向の線の長さが短い図形として表示される。
この結果、ユーザはEPG画面を表示すれば、当該放送番組をより早く見終わることができるVODコンテンツの存在を把握できる。
(進行状況の他の表示例)
次に、ユーザの「次のシーンへのスキップ」操作によってVODコンテンツの視聴に切り替わった後に、EPG画面を表示した場合の進行比較部800の動作について説明する。
図10は、図3〜5で示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分0秒」時点で、ユーザが「次のシーンへのスキップ」操作を行ったことによって、VODコンテンツの視聴に切り替わった例である。図4と重複する本編01、本編02、本編03、CM01、CM02、CM03については説明を省略する。「18時21分0秒」は、CM02が開始した時刻であり、当該時刻に「次のシーンへのスキップ」を行うと、図5Aの進行対応表に基づいてCM02(T103a)の次のシーン、すなわち本編02(T104a)のシーンからVODコンテンツが再生される。放送番組のCM02以降(A)は、VODコンテンツを視聴するため視聴されず、VODコンテンツの本編01は放送番組で視聴済みであるため、再生されない。
図10の「2007年11月1日18時25分0秒」時点での進行比較部800の動作を、図7Aおよび図7Bを用いて説明する。なお、ここでは、図5Aに示した「映画 **は++だった」以外のVODコンテンツは存在しないものとする。また、番組属性情報ごとの繰り返しについては説明を省略し「映画 **は++だった」についてのみ説明する。
進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時25分0秒」を取得する(S8001b)。次に、進行比較部800は、番組情報管理部500から番組属性情報を取得する(S8002b)。次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8003b)。この場合、進行対応表が存在するため、VODコンテンツあり(S8003bのY)と判定される。
次に、進行比較部800は、現在日時と当該放送番組の放送開始日時の差から放送経過時間を算出する(S8004b)。この場合、現在日時が「2007年11月1日18時25分0秒」、放送開始日時が「2007年11月1日18時0分0秒」であるため、放送経過時間は「0時間25分0秒」となる。次に、進行比較部800は、進行対応表において、VODコンテンツ上の時刻が記述されているシーンの継続時間の和から、VODコンテンツの再生時間を算出する(S8005b)。この場合、図5Aの進行対応表より「0時間55分0秒」となる。
次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8006b)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8007b)。この場合、入力切替部1000の出力元がVODコンテンツであり、VODコンテンツ名と番組タイトルが一致することから、該当VODコンテンツの視聴状況は「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況から比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S8008b)。この場合、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴しており、S8008bのYの場合に該当するため、VOD受信・再生部200から再生中のVODコンテンツの再生位置を取得する(S8009b)。VODコンテンツの再生位置は、VODコンテンツの視聴に切り替えてからEPG表示要求が入力されるまでの経過時間が4分であるため、未視聴の本編01の時間に、本編02の視聴時間を加えた「0時間24分0秒」となる。
その後、進行比較部800は、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間24分0秒」の差からVODコンテンツの残り時間「0時間31分0秒」を算出する(S8011b)。進行比較部800は、放送経過時間「0時間25分0秒」にVODコンテンツの残り時間を加えてVOD視聴に要する時間「0時間56分0秒」を算出する(S8012b)。
最後に、進行比較部800は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、各放送番組の識別ID、VODコンテンツの視聴に要する時間を、進行比較結果として出力する(S8013b)。この場合、出力する進行比較結果は「Ch.A、2007年11月1日18時25分0秒、「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」、ID1、0時間56分0秒」となる。
図11は、「映画 **は++だった」のVODコンテンツを視聴中の「2007年11月1日18時25分0秒」時点でEPG表示要求を受けた場合のEPG画面の一部を示したものである。行ラベルTI001、行ラベルTI002、アイコンI001、アイコンI002、セルC001〜セルC004については、図9と重複するため、説明を省略する。図形F002は、進行比較結果をEPG上に表したものである。現在視聴しているVODコンテンツと同一の放送番組を表すセルC001上に、VODコンテンツの視聴に要する時間に該当する大きさで表示する。この場合、VODコンテンツの視聴に要する時
間は「0時間56分0秒」と、放送番組を視聴した場合に比べて短くなるため、図9の図形F001と同様に、図形F002も放送番組を表すセルC001より時間方向の線の長さが短い図形として表示する。また、図形F002は、放送番組ではなく、VODコンテンツを視聴していることが判別できるように図9の図形F001とは異なる色で表示する。
この結果、ユーザはEPG画面を表示すれば、現在VODコンテンツを視聴しており、当該VODコンテンツを視聴することで放送番組を視聴するより早く見終わることができることを把握できる。
(進行状況の他の表示例)
次に、ユーザの「冒頭再生」操作によって、VODコンテンツの視聴に切り替わった後に、EPG画面を表示した場合の進行比較部800の動作について説明する。
図12は、図3〜5で示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時11分0秒」時点で、ユーザが「冒頭再生」操作を行ったことによって、VODコンテンツの視聴に切り替わった例である。図4と重複する本編01、本編02、本編03、CM01、CM02、CM03については説明を省略する。「18時11分0秒」は、本編01の視聴途中であるが、当該時刻に「冒頭再生」を行うと、VODコンテンツの本編01が最初から再生される。18時11分0秒以降の放送番組のシーン(B)は、VODコンテンツを視聴するため、視聴されない。
図12の「2007年11月1日18時21分0秒」時点での進行比較部800の動作を、図7Aおよび図7Bを用いて説明する。なお、ここでは、図5Aに示した「映画 **は++だった」以外のVODコンテンツは存在しないものとする。また、番組属性情報ごとの繰り返しについては説明を省略し「映画 **は++だった」についてのみ説明する。
進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時21分0秒」を取得する(S8001b)。次に、進行比較部800は、番組情報管理部500から番組属性情報を取得する(S8002b)。次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8003b)。この場合、進行対応表が存在するため、VODコンテンツあり(S8003bのY)と判定される。
次に、進行比較部800は、現在日時と当該放送番組の放送開始日時の差から放送経過時間を算出する(S8004b)。この場合、現在日時が「2007年11月1日18時25分0秒」、放送開始日時が「2007年11月1日18時0分0秒」であるため、放送経過時間は「0時間25分0秒」となる。次に、進行比較部800は、進行対応表において、VODコンテンツ上の時刻が記述されているシーンの継続時間の和から、VODコンテンツの再生時間を算出する(S8005b)。この場合、図5Aの進行対応表より「0時間55分0秒」となる。
次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8006b)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8007b)。この場合、該当VODコンテンツの視聴状況は、入力切替部1000の出力元がVODコンテンツであり、VODコンテンツ名と番組タイトルが一致することから、「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況から比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S8008b)。この場合、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S8008bのYの場合に該当するため、VOD受信・再生部200から再生中のVODコンテンツの再生位置を取得する(S8009b)。VODコンテンツの再生位置は、VODコンテンツの視聴に切り替えてからEPG表示要求が入力されるまでの経過時間「0時間10分0秒」となる。
その後、進行比較部800は、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間10分0秒」の差からVODコンテンツの残り時間「0時間45分0秒」を算出する(S8011b)。進行比較部800は、放送経過時間「0時間21分0秒」にVODコンテンツの残り時間「0時間45分0秒」を加えてVOD視聴に要する時間「0時間66分0秒」を算出する(S8012b)。
最後に、進行比較部800は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、各放送番組の識別ID、VODコンテンツの視聴に要する時間を、進行比較結果として出力する(S8013b)。この場合、出力する進行比較結果は「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」、ID1、0時間66分0秒」となる。
図13は、「映画 **は++だった」のVODコンテンツを視聴中の「2007年11月1日18時21分0秒」時点でEPG表示要求を受けた場合のEPG画面の一部を示したものである。行ラベルTI001、行ラベルTI002、アイコンI001、アイコンI002、セルC001〜セルC004については、図9と重複するため説明を省略する。図形F003は、進行比較結果をEPG上に表したものである。現在視聴しているVODコンテンツと同一の放送番組を表すセルC001上に、VODコンテンツの視聴に要する時間に該当する大きさで表示する。この場合、VODコンテンツの視聴に要する時間は「0時間66分0秒」と、放送番組を視聴した場合に比べて長くなるため、図形F003は放送番組を表すセルC001より時間方向の線の長さが長い図形として表示する。また、図形F003は、放送番組ではなくVODコンテンツを視聴していること、および視聴中のチャンネルで次の放送番組が開始されてもVODコンテンツが終了しないことが判別できるように図9の図形F001や図11の図形F002とは異なる色で表示する。
この結果、ユーザはEPG画面を表示すれば、現在VODコンテンツを視聴しており、当該VODコンテンツを視聴することで次の放送番組をどの程度視聴できないかを把握できる。
このように、本実施例の放送受信装置は、放送番組とVODコンテンツの進行の差を比較して、VODコンテンツを視聴した場合と放送番組を視聴した場合の所要時間をEPG画面上に重ねて表示する。これにより、ユーザは視聴中の放送番組がVODを視聴することによって早く見終わることを把握し、余った時間で他のチャンネルの番組を視聴する等、時間を有効に使うことができる。あるいは、VODを視聴することによって次の放送番組にどの程度重複するのかを把握し、次の放送番組を録画する、次の番組の冒頭部分を見逃してもよいから継続してVODコンテンツを視聴する等、を判断することができる。
本実施例の放送受信装置は、EPG画面を出力する際に、放送番組またはVODコンテンツの映像をEPG画面に切り替えているが、半透明のEPG画面を映像に重ね合わせてもよいし、現在時刻から数時間分のEPG画面を映像の一部に重ね合わせてもよい。
<実施例2>
実施例1では、放送番組とVODコンテンツの進行状況の差異をEPG画面上に表示する例について述べたが、実施例2では、進行状況の差異を番組属性情報(チャンネルバナー)として表示する例について述べる。なお、実施例1と重複する部分については説明を省略する。
(映像受信装置)
本発明の実施例2に係る映像受信装置1を、図2に示した機能ブロック図を用いて説明する。放送受信・再生部100、VOD受信・再生部200、ユーザインタフェース部300、選局制御部400、番組情報管理部500、同一コンテンツ検索部600、再生制御部700については実施例1における各部の機能と同様の機能を有するため説明を省略する。一方、本実施例における、進行比較部800は、実施例1で説明した機能に加えて、進行状況表示画面作成部900の要求を受けて、視聴している放送番組とVODコンテンツの進行状況を比較し、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する機能を有する。本実施例における進行比較部800の詳細は後述する。
本実施例における進行状況表示画面作成部900は、実施例1で説明した機能に加えて、番組属性情報表示要求に従い、番組属性情報、チャンネル情報、進行比較結果から番組属性情報画面を作成し、入力切替部1000に出力する機能を有する。本実施例における進行状況表示画面作成部900の詳細は後述する。
入力切替部1000は、実施例1で説明した入力切替部1000の機能に加えて、放送番組あるいはVODコンテンツの映像上に、進行状況表示画面作成部900が作成した番組属性情報画面を重ね合わせてモニタ6に出力する機能を有する。
(進行状況の比較)
図14Aおよび図14Bは、進行比較部800が進行状況表示画面作成部900に対して、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する動作を示すフローチャートである。図14Aおよび図14Bに沿って、図3〜5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点で進行比較結果を出力する場合の動作を説明する。
進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時21分30秒」を取得する(S8101)。次に、進行比較部800は、番組情報管理部500からS8101で取得した選局チャンネルと現在日時を条件に番組属性情報を取得する(S8102)。次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8103)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8104)。この例では入力切替部1000の出力元が放送番組であるため、該当VODコンテンツの視聴状況は「放送番組を視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況が「比較対象の放送番組に対応しないVODコンテンツを視聴している」であるか否かを判定する(S8105)。この例では、放送番組を視聴しており、S8105のNの場合に該当する。進行比較部800は、放送開始時刻「2007年11月1日18時0分0秒」と放送時間「0時間60分0秒」の和から放送番組の放送終了日時「2007年11月1日19時0分0秒」を算出する(S8106)。次に、進行比較部800は、現在日時「2007年11月1日18時21分30秒」と放送開始日時「2007年11月1日18時0分0秒」の差から放送経過時間「0時間21分30秒」を算出する(S8107)。
次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8108)。この例では、進行対応表が存在しており、S8108のYの場合に該当するため、進行比較部800は、S8104で導出した該当VODコンテンツの視聴状況が「放送番組を視聴している」であるか否かを判定する(S8109)。この例では、放送番組を視聴しており、S8109のYの場合に該当するため、進行比較部800は、進行対応表に基づいて放送経過時間に対応するVODコンテンツの再生位置を算出する(S8112)。図5Aによれば、放送経過時刻「0時間21分30秒」は、VODコンテンツ上には存在しないシーン(T103a)に含まれており、本編01の再生は終了している。そのため、VODコンテンツはT104aに示す本編02の冒頭から再生することになり、再生位置は「0時間20分0秒」となる。次に、進行比較部800は、放送経過時間「0時間21分30秒」を放送番組のVODコンテンツの再生位置に対応する放送番組のシーン放映位置に設定する(S8113)。
次に、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間20分0秒」の差に現在日時「2007年11月1日18時21分30秒」を加えて、VODコンテンツ視聴終了日時が算出される(S8114)。この例では、VODコンテンツ視聴終了日時は「2007年11月1日18時56分30秒」となる。その後、VODコンテンツ視聴終了日時と放送終了日時の差から終了時間差「−0時間3分30秒」が算出される(S8115)。
最後に、進行比較部800は、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8118)。この進行比較結果は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、放送番組の識別ID、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間、終了時間差を、含んでいる。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時21分30秒、放送番組を視聴している、ID1、0時間21分30秒、0時間21分30秒、0時間20分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、−0時間3分30秒」となる。
なお、S8105においてYと判定した場合、進行比較部800は、VOD受信・再生部200からVODコンテンツの再生位置を取得し(S8117)、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8118)。このときの進行比較結果には、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、終了時間差が設定されない。
また、S8108においてNと判定した場合(すなわち放送番組に対応するVODコンテンツがない場合)、進行比較部800は、放送経過時間を放送番組のシーン放映位置に設定し(S8116)、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8118)。このときの進行比較結果には、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツの再生時間、終了時間差、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間が設定されない。
(進行状況の表示)
図15Aおよび図15Bは、ユーザインタフェース部300から番組属性情報表示要求を受けた際の進行状況表示画面作成部900の動作を示すフローチャートである。図15Aおよび図15Bに沿って、図3〜図5に示した放送番組「映画 **は++だった」を視聴中の「2007年11月1日18時21分30秒」時点で番組属性情報表示要求を受けた場合の動作を説明する。
進行状況表示画面作成部900は、進行比較部800から、図14Aおよび図14Bで説明した手順で算出した番組属性情報表示用進行比較結果を取得する(S9101)。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時21分30秒、放送番組を視聴して
いる、ID1、0時間21分30秒、0時間21分30秒、0時間20分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、−0時間3分30秒」が取得される。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S9102)。この場合、放送番組を視聴しており、S9102のNに該当する。よって、進行状況表示画面作成部900は、番組情報管理部500から、選局チャンネル「Ch.A」に基づいてチャンネル情報を取得し(S9103)、放送番組の識別ID「ID1」に基づいて番組属性情報を取得する(S9104)。次に、進行状況表示画面作成部900は、放送時間を表示するバーの長さを決定し(S9105)、放送番組のシーン放映位置に基づいて放送開始から放送番組のシーン放映位置までを表示するバーの長さを決定する(S9106)。
次に、進行状況表示画面作成部900は、VODコンテンツの再生時間を表示するバーの長さを決定し(S9107)、VODコンテンツの再生位置に基づいてVODコンテンツの開始から再生位置までを表示するバーの長さを決定する(S9108)。VODコンテンツの再生時間やVODコンテンツの再生位置が未設定の場合は、バーの長さを0に決定する。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、放送番組を視聴しているか否かを判定する(S9109)。この例では、放送番組を視聴しており、S9109のYの場合に該当するため、主アイコンを選局チャンネルのアイコンに設定し(S9112)、放送番組のシーン放映位置から現在視聴中のシーンの位置を決定する(S9113)。次に、進行状況表示画面作成部900は、放送経過時間とVODコンテンツの再生位置が一致するようにバーの位置を決定する(S9118)。ただし、VODコンテンツの再生位置が未設定の場合、VODコンテンツのバーの位置を放送開始日時の位置にあわせる。
その後、進行状況表示画面作成部900は、終了時間差が0より大きいか否かを判定する(S9119)。この場合、終了時間差は「−0時間3分30秒」であるため、S9119のNの場合に該当し、番組属性情報表示画面を作成して(S9121)、作成した番組属性情報画面を入力切替部1000に出力する(S9122)。
なお、S9102において比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴している場合(S9102のY)、主アイコンをVODコンテンツの視聴を表すアイコンに設定し(S9114)、VODコンテンツ名を番組タイトルに設定する(S9115)。次に、VODコンテンツの再生時間を表示するバーの長さを決定し(S9116)、VODコンテンツの再生位置に基づいてVODコンテンツの開始から再生位置までを表示するバーの長さと、現在視聴中のシーンの位置を決定する(S9117)。最後に、番組属性情報表示画面を作成して(S9121)、作成した番組属性情報画面を入力切替部1000に出力する(S9122)。また、S9109において放送番組を視聴していない場合(S9109のN)については後述する。S9119において終了時間差が0より大きい場合(S9119のN)についても後述する。
図16は、モニタ6への放送番組またはVODコンテンツ視聴中の番組属性情報表示画面の表示方法を示したイメージ図である。放送番組またはVODコンテンツを画面SC001に表示し、その右上に番組属性情報表示画面SC002を表示する。
図17は、番組属性情報表示画面SC002の拡大図である。主アイコンI101は、放送番組を視聴していることを示す選局チャンネル「Ch.A」のアイコンを表示する。
文字列TX101は、視聴中の放送番組の番組タイトル「映画 **は++だった」を表示する。また、現在日時中の時間ならびに分を文字列TX102に表示する。アイコンI102は、選局チャンネル「Ch.A」のアイコンを表示したものである。バーB101aは、放送番組「Ch.A」で放映中の放送番組「映画 **は++だった」の放送時間を表したものである。バーB101bは、バーB101aを放送番組の放送開始から放送番組のシーン放映位置まで塗りつぶしたものであり、放送番組の進行状況を提示している。アイコンI103は、VODコンテンツであることを示すアイコンを表示したものである。バーB102aは、VODコンテンツ「映画 **は++だった」のVODコンテンツの再生時間を表したものである。バーB102bは、バーB102aをVODコンテンツの開始からVODコンテンツの再生位置まで塗りつぶしたものであり、放送番組の進行に対応するVODコンテンツの進行状況を提示している。なお、バーB101a、バーB101b、バーB102a、バーB102bは同一スケールで表示することで、それぞれの時間を視覚的に比較できるように構成する。
図形F101と線L101は、現在視聴中のシーンの位置を示したものであり、バーB101a中で放送番組の放送経過時間に該当する部分を通り、VODコンテンツの再生位置(バーB102bの右端)が線L101に接するように描画する。この場合、放送番組の放送経過時間とシーン放映位置(バーB101bの右端)は等しい。また、放送番組の終了位置(バーB101aの右端)に接するように線L102を描画する。加えて、終了時間差を文字列TX103に表示する。この場合、VODコンテンツは放送番組より3分30秒短い時間で終了するため、バーB102aは線L102より3分30秒分左側で終了する。
この結果、ユーザは番組属性情報表示画面を表示すれば、VODコンテンツを視聴することで当該放送番組をどの程度早く見終わることができるかを把握できる。
(進行状況の他の表示例)
次に、ユーザの「次のシーンへのスキップ」操作によってVODコンテンツの視聴に切り替わった後に、番組属性情報表示画面を表示した場合の進行比較部800ならびに進行状況表示画面作成部900の動作について説明する。
図10の「2007年11月1日18時25分0秒」時点での進行比較部800の動作を、図14Aおよび図14Bを用いて説明する。進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時25分0秒」を取得する(S8101)。進行比較部800は、番組情報管理部500からS8101で取得した選局チャンネルと現在日時を条件に番組属性情報を取得する(S8102)。次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8103)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8104)。この例では、入力切替部1000の出力元がVODコンテンツであり、VODコンテンツ名と番組タイトルが一致することから、該当VODコンテンツの視聴状況は「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S8105)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S8105のNの場合に該当する。よって進行比較部800は、放送開始時刻「2007年11月1日18時0分0秒」と放送時間「0時間60分0秒」の和から放送番組の放送終了日時「2007年11月1日19時0分0秒」を算出する(S8106)。次に、進行比較部800は、現在日時「2007年11月1日18時25分0秒」と放送開始日時「2007年
11月1日18時0分0秒」の差から放送経過時間「0時間25分0秒」を算出する(S8107)。次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8108)。この例では、進行対応表が存在しており、S8108のYの場合に該当するため、進行比較部800は、S8104で導出した該当VODコンテンツの視聴状況が放送番組を視聴しているか否かを判定する(S8109)。この例では、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴しており、S8109のNの場合に該当するため、進行比較部800は、VOD受信・再生部200からVODコンテンツの再生位置を取得する(S8110)。VODコンテンツの再生位置は、VODコンテンツの視聴に切り替えてから番組属性情報表示要求が入力されるまでの経過時間が4分であるため、未視聴の本編01の時間に、本編02の視聴時間を加えた「0時間24分0秒」となる。
次に、進行比較部800は、進行対応表からVODコンテンツの再生位置に対応する放送番組のシーン放映位置を算出する(S8111)。図5Aによると、VODコンテンツの再生位置「0時間24分0秒」は、T104aのシーン開始後4分経過した時点に該当する。よって、対応する放送番組のシーン放映位置は、T104aの放送経過時刻から「0時間27分0秒」となる。次に、進行比較部800は、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間24分0秒」の差に現在日時「2007年11月1日18時25分0秒」を加えて、VODコンテンツ視聴終了日時を算出する(S8114)。この例では、VODコンテンツ視聴終了日時は「2007年11月1日18時56分0秒」となる。その後、進行比較部800は、VODコンテンツ視聴終了日時と放送終了日の差から終了時間差「−0時間4分0秒」を算出する(S8115)。
最後に、進行比較部800は、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8118)。この進行比較結果は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、放送番組の識別ID、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間、終了時間差を、含んでいる。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時25分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間25分0秒、0時間27分0秒、0時間24分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、−0時間4分0秒」となる。
図10の「2007年11月1日18時25分0秒」時点での進行状況表示画面作成部900の動作を、図15Aおよび図15Bを用いて説明する。
進行状況表示画面作成部900は、進行比較部800から図14Aおよび図14Bで説明した手順で算出した番組属性情報表示用進行比較結果を取得する(S9101)。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時25分0秒、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間25分0秒、0時間27分0秒、0時間24分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、−0時間4分0秒」が取得される。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S9102)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S9102のNに該当するため、番組情報管理部500から、選局チャンネル「Ch.A」に基づいてチャンネル情報が取得される(S9103)。また、放送番組の識別ID「ID1」に基づいて番組属性情報が取得される(S9104)。次に、進行状況表示画面
作成部900は、放送時間を表示するバーの長さを決定し(S9105)、放送番組のシーン放映位置に基づいて放送開始から放送番組のシーン放映位置までを表示するバーの長さを決定する(S9106)。次に、進行状況表示画面作成部900は、VODコンテンツの再生時間を表示するバーの長さを決定し(S9107)、VODコンテンツの再生位置に基づいてVODコンテンツの開始から再生位置までを表示するバーの長さを決定する(S9108)。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、放送番組を視聴しているか否かを判定する(S9109)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S9109のNの場合に該当する。よって、主アイコンをVODコンテンツの視聴を表すアイコンに設定し(S9110)、VODコンテンツの再生位置から現在視聴中のシーンの位置を決定する(S9111)。次に、進行状況表示画面作成部900は、放送経過時間とVODコンテンツの再生位置が一致するようにバーの位置を決定する(S9118)。
その後、進行状況表示画面作成部900は、終了時間差が0より大きいか否かを判定する(S9119)。この例では、終了時間差は「−0時間4分0秒」であるため、S9119のNの場合に該当し、番組属性情報表示画面を作成して(S9121)、作成した番組属性情報画面を入力切替部1000に出力する(S9122)。
図18は、番組属性情報表示画面SC002の拡大図である。なお、文字列TX101、文字列TX102、文字列TX103、アイコンI102、アイコンI103、バーB101a、バーB101b、バーB102a、バーB102b、線L102については、図17と重複するため、説明を省略する。
主アイコンI201は、VODコンテンツの視聴を表すアイコンを表示する。図形F201と線L201は、現在視聴中のシーンの位置を示したものであり、バーB101a中で放送番組の放送経過時間に該当する部分を通り、VODコンテンツの再生位置(B102bの右端)が線L201に接するように描画する。この例では、VODコンテンツで放送経過時間よりも先の部分を視聴しているため、線L201はバーB101bの右端より左側に存在する。なお、図形F201は、VODコンテンツを視聴していることがバー上でも判別できるように、図17と異なり、バーB102a側に描画する。また、この例では、VODコンテンツは放送番組より4分0秒短い時間で終了するため、バーB102aは線L102より4分0秒分左側で終了する。
この結果、ユーザはVODコンテンツを視聴することで当該放送番組をどの程度早く見終わることができるかに加えて、VODコンテンツから放送番組に切り替えた場合にVODで視聴済みのシーンを視聴することになるかを把握できる。
(進行状況の他の表示例)
次に、ユーザの「冒頭再生」操作によって、VODコンテンツの視聴に切り替わった後に、番組属性情報表示画面を表示した場合の進行比較部800ならびに進行状況表示画面作成部900の動作について説明する。
図12の「2007年11月1日18時21分0秒」時点での進行比較部800の動作を、図14Aおよび図14Bを用いて説明する。進行比較部800は、放送受信・再生部100から選局チャンネル「Ch.A」と現在日時「2007年11月1日18時21分0秒」を取得する(S8101)。次に、進行比較部800は、番組情報管理部500からS8101で取得した選局チャンネルと現在日時を条件に番組属性情報を取得する(S8102)。次に、進行比較部800は、入力切替部1000の出力元とVOD受信・再
生部200のVODコンテンツ情報を取得し(S8103)、該当VODコンテンツの視聴状況を導出する(S8104)。この例では、入力切替部1000の出力元がVODコンテンツであり、VODコンテンツ名と番組タイトルが一致することから、該当VODコンテンツの視聴状況は「比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴している」となる。
次に、進行比較部800は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S8105)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S8105のNの場合に該当する。よって、進行比較部800は、放送開始時刻「2007年11月1日18時0分0秒」と放送時間「0時間60分0秒」の和から放送番組の放送終了日時「2007年11月1日19時0分0秒」を算出する(S8106)。次に、進行比較部800は、現在日時「2007年11月1日18時21分0秒」と放送開始日時「2007年11月1日18時0分0秒」の差から放送経過時間「0時間25分0秒」を算出する(S8107)。次に、進行比較部800は、取得した番組属性情報を条件に進行比較部800で管理している進行対応表を検索して、放送番組に対応する進行対応表が存在するか否かを判定する(S8108)。この例では、進行対応表が存在しており、S8108のYの場合に該当するため、進行比較部800は、S8104で導出した該当VODコンテンツの視聴状況が放送番組を視聴しているか否かを判定する(S8109)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S8109のNの場合に該当するため、進行比較部800は、VOD受信・再生部200からVODコンテンツの再生位置を取得する(S8110)。VODコンテンツの再生位置は、VODコンテンツの視聴に切り替えてから番組属性情報表示要求が入力されるまでの経過時間「0時間10分0秒」となる。
次に、進行比較部800は、進行対応表からVODコンテンツの再生位置に対応する放送番組のシーン放映位置を算出する(S8111)。図5Aによると、VODコンテンツの再生位置「0時間10分0秒」は、T102aのシーン開始後10分経過した時点に該当する。よって、対応する放送番組のシーン放映位置は、T102aの放送経過時刻から「0時間11分0秒」となる。次に、進行比較部800は、VODコンテンツの再生時間「0時間55分0秒」とVODコンテンツの再生位置「0時間10分0秒」の差に現在日時「2007年11月1日18時21分0秒」を加えて、VODコンテンツ視聴終了日時を算出する(S8114)。この例では、VODコンテンツ視聴終了日時は「2007年11月1日19時6分0秒」となる。その後、進行比較部800は、VODコンテンツ視聴終了日時と放送終了日の差から終了時間差「+0時間6分0秒」を算出する(S8115)。
最後に、進行比較部800は、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8118)。この進行比較結果は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、放送番組の識別ID、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間、終了時間差を、含んでいる。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間21分0秒、0時間11分0秒、0時間10分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、+0時間6分0秒」となる。
図10の「2007年11月1日18時21分0秒」時点での進行状況表示画面作成部900の動作を、図15Aおよび図15Bを用いて説明する。
進行状況表示画面作成部900は、進行比較部800から図14Aおよび図14Bで説
明した手順で算出した番組属性情報表示用進行比較結果を取得する(S9101)。この例では、「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間21分0秒、0時間11分0秒、0時間10分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、+0時間6分0秒」が取得される。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴しているか否かを判定する(S9102)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S9102のNに該当するため、番組情報管理部500から、選局チャンネル「Ch.A」に基づいてチャンネル情報が取得される(S9103)。また、放送番組の識別ID「ID1」に基づいて番組属性情報が取得される(S9104)。次に、進行状況表示画面作成部900は、放送時間を表示するバーの長さを決定し(S9105)、放送番組のシーン放映位置に基づいて放送開始から放送番組のシーン放映位置までを表示するバーの長さを決定する(S9106)。次に、進行状況表示画面作成部900は、VODコンテンツの再生時間を表示するバーの長さを決定し(S9107)、VODコンテンツの再生位置に基づいてVODコンテンツの開始からVODコンテンツの再生位置までを表示するバーの長さを決定する(S9108)。
次に、進行状況表示画面作成部900は、該当VODコンテンツの視聴状況から、放送番組を視聴しているか否かを判定する(S9109)。この例では、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しており、S9109のNの場合に該当する。よって、主アイコンをVODコンテンツの視聴を表すアイコンに設定し(S9110)、VODコンテンツの再生位置から現在視聴中のシーンの位置を決定する(S9111)。次に、進行状況表示画面作成部900は、放送経過時間とVODコンテンツの再生位置が一致するようにバーの位置を決定する(S9118)。
その後、進行状況表示画面作成部900は、終了時間差が0より大きいか否かを判定する(S9119)。この例では、終了時間差は「+0時間6分0秒」であるため、S9119のYの場合に該当し、終了時間差を表示するバーの長さを決定する(S9120)。最後に、進行状況表示画面作成部900は、番組属性情報表示画面を作成して(S9121)、作成した番組属性情報画面を入力切替部1000に出力する(S9122)。
図19は、番組属性情報表示画面SC002の拡大図である。なお、文字列TX101、TX102、アイコンI102、I103、バーB101a、B101b、B102a、B102b、線L102については図17と、主アイコンI201、図形F201、線L201については図18と重複するため、説明を省略する。
バーB302cは、バーB102aを放送番組の終了位置(線L102)からVODコンテンツの終了位置(B102aの右端)まで塗りつぶしたものであり、VODコンテンツの視聴時間のうち、放送番組の放送時間を超過する部分を示したものである。この場合、VODコンテンツは放送番組より6分0秒後に終了するため、バーB302cは、線L102の6分0秒右側で終了する。文字列TX303は、VODコンテンツを視聴することによって放送時間を超過するため、図17ならびに図18の文字列TX103とは異なる色で描画する。
この結果、ユーザはVODコンテンツを視聴することで当該放送番組よりどの程度遅れて視聴終了するかを把握できる。
このように、本実施例の放送受信装置は、放送番組とVODコンテンツの進行の差を比
較して、VODコンテンツを視聴した場合と放送番組を視聴した場合の所要時間の差を放送番組またはVODコンテンツの映像上に重ねて表示する。これにより、ユーザは視聴中のVODコンテンツが放送番組よりも早く終了することを把握でき、放送番組に戻った場合に視聴済みシーンを再視聴することになることを知る。またユーザは、余った時間で他のチャンネルの番組を視聴する等、時間を有効に使うことができる。あるいは、ユーザは、VODコンテンツの視聴が次の放送番組に重複する時間を把握することができるので、次の放送番組を録画する、次の番組の冒頭部分を見逃してもよいから継続してVODコンテンツを視聴する等、を容易に判断することができる。
なお、本実施例では番組属性情報表示画面をモニタ上の画面の右上に表示するように構成したが、本発明は表示領域を制限するものではない。また、本実施例ではVODコンテンツを示すアイコンを固定しているが、VODコンテンツ情報にアイコンを付加し、当該アイコンを表示するよう構成してもよい。
<実施例3>
実施例2では、現在視聴中の放送番組またはVODコンテンツに関する番組属性情報(チャンネルバナー)を表示する例について述べた。実施例3では、VODコンテンツを視聴することによって次の放送番組の視聴にどの程度影響するかを、チャンネルバナー表示する例について述べる。なお、実施例1乃至実施例2と重複する部分については説明を省略する。
(映像受信装置)
図20は、本発明の実施例3に係る映像受信装置1の機能ブロック図である。放送受信・再生部100、VOD受信・再生部200、選局制御部400、同一コンテンツ検索部600、再生制御部700については図2と重複するため、説明を省略する。また、入力切替部1010は実施例2で説明した入力切替部1000と重複するため、説明を省略する。
ユーザインタフェース部320は、図2を用いて説明した実施例1のユーザインタフェース部300の機能に加えて、ユーザが入力する視聴予約要求に基づいて視聴予約情報を番組情報管理部520に出力する機能を有する。
番組情報管理部520は、図2を用いて説明した実施例1の番組情報管理部500の機能に加えて、ユーザインタフェース部320から受信した視聴予約情報に基づいて、番組属性情報に視聴予約を設定する機能を有する。
進行比較部820は、実施例2で説明した進行比較部800の機能に加えて、視聴中の放送番組の次に放送される番組または視聴予約された番組に対する重複時間を算出し、番組属性情報表示用進行比較結果に付け加えて出力する機能を有する。進行比較部820の詳細は後述する。
進行状況表示画面作成部920は、実施例2で説明した進行状況表示画面作成部900の機能に加えて、次の放送番組または視聴予約された放送番組との重複時間を表示する番組属性情報画面を作成し、入力切替部1010に出力する機能を有する。進行状況表示画面作成部920の詳細は後述する。
(視聴予約なしの場合の動作例)
図21は、番組情報管理部520で管理する番組属性情報を示したものである。図3の番組属性情報に加えて、ユーザインタフェース部320より入力された視聴予約情報が追加されている。
T201は、識別ID「ID1」、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「映画 **は++だった」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、視聴予約が「ない」ことを表す。T202は、識別ID「ID2」、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「バラエティ△ □□□について語る」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、視聴予約が「ない」ことを表す。T203は、識別ID「ID3」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「6時のニュース ○○事件続報!」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、視聴予約が「ない」ことを表す。T204は、識別ID「ID4」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「アニメ ○○○○ ついに△△登場!?」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、視聴予約が「ない」ことを表す。
以下、放送番組「映画 **は++だった」を視聴中に、ユーザの「冒頭再生」操作によって、VODコンテンツの視聴に切り替わった後に、視聴予約がない状態で番組属性情報表示画面を表示した場合の動作を説明する。
図22Aおよび図22Bは、進行比較部820が進行状況表示画面作成部920に対して、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する動作を示すフローチャートである。図12の「2007年11月1日18時21分0秒」時点での進行比較部820の動作を、図22Aおよび図22Bを用いて説明する。なお、S8201〜S8217までは図14Aおよび図14BのS8101〜S8117と同じ処理を行うため、説明を省略する。
進行比較部820は、S8215においてVODコンテンツ視聴終了日時と放送終了日の差から終了時間差を算出する。その後、進行比較部820は、該当VODコンテンツの視聴状況から、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴しているか否か、終了時間差が0より大きいか否かを判定する(S8218)。この例では、比較対象の放送番組に対応するVODコンテンツを視聴しており、かつ終了時間差が「+0時間6分0秒」と0より大きい。よって、S8218のYの場合に該当し、進行比較部820は、VODコンテンツの視聴終了時刻までに放送開始される視聴予約した放送番組があるか否かを判定する(S8219)。この例では、視聴予約した放送番組がないため、S8219のNの場合に該当する。よって、進行比較部820は、同じ選局チャンネル「Ch.A」で放送番組「映画 **は++だった」の次に放映される「バラエティ△ □□□について語る」の識別ID「ID2」を取得する(S8221)。その後、進行比較部820はVODコンテンツの視聴終了時刻「2007年11月1日19時6分0秒」と次の放送番組の放送開始時刻「2007年11月1日19時0分0秒」との差から、次の放送番組との重複時間「0時間6分0秒」を算出する(S8222)。
最後に、進行比較部820は、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8223)。番組属性情報表示用進行比較結果は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、放送番組の識別ID、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間、終了時間差、次の放送番組の識別ID、次の放送番組との重複時間、を含んでいる。この例では、出力する番組属性情報表示用進行比較結果は「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間21分0秒、0時間11分0秒、0時間10分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、+0時間6分0秒、ID2、0時間6分0秒」となる。
なお、S8218において比較対象の放送番組と対応しないVODコンテンツを視聴し
ている、または終了時間差が0以下の場合(S8218のN)は、S8219〜S8222の処理を行わずに、番組属性情報表示用進行比較結果を出力する(S8223)。このときの進行比較結果には、次の放送番組の放送開始時刻、次の放送番組の放送時間、次の放送番組との重複時間、が設定されない。
図23Aおよび図23Bは、ユーザインタフェース部300から番組属性情報表示要求を受けた際の進行状況表示画面作成部920の動作を示すフローチャートである。図23Aおよび図23Bを用いて、図12の「2007年11月1日18時21分0秒」時点で進行比較状況表示画面作成部920の動作を、説明する。なお、図23Aおよび図23BのS9202〜S9220の処理は、図15Aおよび図15BのS9102〜S9120と同じ処理であるため、これらの処理の例については説明を省略する。
進行状況表示画面作成部920は、進行比較部820から番組属性情報表示用進行比較結果「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間21分0秒、0時間11分0秒、0時間10分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、+0時間6分0秒、ID2、0時間6分0秒」を取得する(S9201)。その後、進行状況表示画面作成部920は、S9202〜S9220の処理を行って、視聴中のVODコンテンツならびに対応する放送番組、終了時間差に関するバーの位置や長さ、現在視聴中のシーンの位置を決定する。次に、進行状況表示画面作成部920は、次の放送番組の識別IDに基づいて番組情報管理部520から、次の放送番組の番組属性情報を取得する(S9221)。次に、次の放送番組の番組情報から、次の放送番組が視聴予約された番組か否かに基づいてバーの色を決定し(S9222)、次の放送番組の放送時間を表示するバーの長さを決定する(S9223)。次に、次の放送番組との重複時間を表示するバーの長さを決定し(S9224)、次の放送番組の放送開始日時に基づいてバーの位置を決定する(S9225)。最後に、番組属性情報表示画面を作成して(S9226)、作成した番組属性情報画面を入力切替部1010に出力する(S9227)。
図24は、番組属性情報表示画面SC002の拡大図である。なお、文字列TX101、文字列TX102、アイコンI102、アイコンI103、バーB101a、バーB101b、バーB102a、バーB102b、線L102については図17と、主アイコン201、図形F201、線L201については図18と、バーB302c、文字列TX303については、図19と重複するため、説明を省略する。
バーB401aは、現在放映中の放送番組「映画 **は++だった」の次に「Ch.A」で放映される放送番組「バラエティ△ □□□について語る」の放送時間を表したものである。バーB401bは、バーB401aを放送番組の放送開始から次の放送番組との重複時間分塗りつぶしたものであり、VODコンテンツを視聴することで当該放送番組を視聴出来ない部分を表したものである。バーB401bの右端はバーB302cの右端と同じ線上になる。なお、バーB401a、バーB401bは、バーB101a等と同一スケールで表示することで、それぞれの時間を視覚的に比較できるように構成する。
この結果、ユーザはVODコンテンツを視聴することで次の放送番組のうち、どの程度のシーンを見逃すことになるかを把握できる。
(視聴予約ありの場合の動作例)
図25は、番組情報管理部520で管理する番組属性情報を示したものである。T301〜T303は、図21のT301〜T302と重複するため、説明を省略する。T304は、識別ID「ID4」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「放送局よりお知らせ」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間5分0秒」間
放送され、視聴予約が「ない」ことを表す。T305は、識別ID「ID5」、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「アニメ ××× 第○話」という番組が、「2007年11月1日19時5分0秒」から「0時間25分0秒」間放送され、視聴予約が「ある」ことを表す。
次に、放送番組「映画 **は++だった」を視聴中にユーザの「冒頭再生」操作によって、VODコンテンツの視聴に切り替わった後に、VODコンテンツ視聴中に視聴予約した放送番組が始まる状態で番組属性情報表示画面を表示した場合の動作を説明する。
図22Aおよび図22Bを用いて、図12の「2007年11月1日18時21分0秒」時点での進行比較部820の動作を、説明する。なお、S8201〜S8218までは前述の通りであるため、説明を省略する。
進行比較部820は、番組情報管理部520から、VODコンテンツの視聴終了時刻までに放送開始される視聴予約した放送番組があるか否かを判定する(S8219)。この例では、チャンネル「Ch.B」で「2007年11月1日19時5分0秒」に放映される「アニメ ××× 第○話」が視聴予約されており、S8219のYの場合に該当するため、当該放送番組の識別ID「ID5」を取得する(S8220)。その後、VODコンテンツの視聴終了時刻「2007年11月1日19時6分0秒」と次の放送番組の放送開始時刻「2007年11月1日19時5分0秒」との差から、次の放送番組との重複時間「0時間1分0秒」を算出する(S8222)。
最後に、進行比較部820は、番組属性情報表示用進行比較結果として出力する(S8223)。番組属性情報表示用進行比較結果は、選局チャンネル、現在日時、該当VODコンテンツの視聴状況、放送番組の識別ID、放送経過時間、放送番組のシーン放映位置、VODコンテンツの再生位置、VODコンテンツ名、VODコンテンツの再生時間、終了時間差、次の放送番組の識別ID、次の放送番組との重複時間、を含む。この例では、出力する番組属性情報表示用進行比較結果は「Ch.A、2007年11月1日18時21分0秒、比較対象の放送番組と対応するVODコンテンツを視聴している、ID1、0時間21分0秒、0時間11分0秒、0時間10分0秒、映画 **は++だった、0時間55分0秒、+0時間6分0秒、ID2、0時間1分0秒」となる。
図26は、番組属性情報表示画面SC002の拡大図である。なお、文字列TX101、文字列TX102、アイコンI102、アイコンI103、バーB101a、バーB101b、バーB102a、バーB102b、線L102については図17と、主アイコン201、図形F201、線L201については図18と、バーB302c、文字列TX303については、図19と重複するため、説明を省略する。
バーB501aは、視聴予約がある放送番組「アニメ ××× 第○話」の放送時間を表したものである。バーB501aは、視聴予約した放送番組とそうでない放送番組を区別するために、図24のバーB401aとは異なる色で表示する。バーB501bは、バーB501aを放送番組の放送開始から次の放送番組との重複時間分塗りつぶしたものであり、VODコンテンツを視聴することで当該放送番組を視聴出来ない部分を表したものである。バーB501bの右端はバーB302cの右端と同じ線上になる。なお、バーB501a、バーB501bは、バーB101a等と同一スケールで表示することで、それぞれの時間を視覚的に比較できるように構成する。
この結果、ユーザはVODコンテンツを視聴することで視聴予約した次の放送番組のうち、どの程度のシーンを見逃すことになるかを把握できる。
このように、本実施例の放送受信装置は、次の放送番組、または次に視聴予約した放送番組の放送時間、ならびに当該放送番組の視聴とVODコンテンツの視聴が重複する時間を、放送番組またはVODコンテンツの映像上に重ねて表示する。これにより、ユーザは、VODコンテンツの視聴によって、次の放送番組または次に視聴予約した放送番組をどれくらいの時間見逃すことになるのか詳細に把握できる。よって、ユーザは、その放送番組を録画する、あるいは、その放送番組の冒頭部分を見逃してもよいから継続してVODコンテンツを視聴する等、を容易に判断することができる。
<実施例4>
実施例4では、VODコンテンツで視聴済みの番組を他の番組と区別してEPG画面上に表示する例について述べる。なお、実施例1乃至実施例3と重複する部分については説明を省略する。
図27は、本発明の実施例4に係る映像受信装置1の機能ブロック図である。放送受信・再生部100、ユーザインタフェース部300、選局制御部400、同一コンテンツ検索部600、再生制御部700、進行比較部800、入力切替部1000については図2と重複するため、説明を省略する。
VOD受信・再生部230は、図2を用いて説明した実施例1のVOD受信・再生部の機能に加えて、ユーザがVODコンテンツの視聴を終了した際に番組情報管理部530に対して、当該VODコンテンツの視聴完了を通知する機能を有する。
番組情報管理部530は、図2を用いて説明した実施例1の番組情報管理部500の機能に加えて、VOD受信・再生部230から受信したVODコンテンツの視聴完了通知に基づいて、対応する放送番組の番組属性情報にVOD視聴完了フラグを「完了」に設定する機能を有する。
進行状況表示画面作成部930は、図2を用いて説明した実施例1の進行状況表示画面作成部900の機能に加えて、VOD視聴完了フラグが「完了」になっている放送番組がEPG画面上で区別できるようにEPG画面を作成し、入力切替部1000に出力する機能を有する。
図28は、番組情報管理部530で管理する番組属性情報を示したものである。図3の番組属性情報に加えて、VOD受信・再生部230より入力された視聴予約情報が追加されている。
T401は、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「映画 **は++だった」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、VODコンテンツでの視聴完了フラグが「完了」であることを表す。T402は、チャンネル「Ch.A」で番組タイトル「バラエティ△ □□□について語る」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、VODコンテンツでの視聴完了フラグが「未完了」であることを表す。T403は、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「6時のニュース ○○事件続報!」という番組が、「2007年11月1日18時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、VODコンテンツでの視聴完了フラグが「未完了」であることを表す。T404は、チャンネル「Ch.B」で番組タイトル「アニメ ○○○○ ついに△△登場!?」という番組が、「2007年11月1日19時0分0秒」から「0時間60分0秒」間放送され、VODコンテンツでの視聴完了フラグが「未完了」であることを表す。
図29は、ユーザインタフェース部300からEPG表示要求を受けた際の進行状況表
示画面作成部930の動作を示すフローチャートである。図29に沿って、図28ならびに図4〜5に示した放送番組「映画 **は++だった」をVODコンテンツで視聴完了した後の「2007年11月1日18時59分0秒」時点でEPG表示要求を受けた場合の動作を説明する。なお、S9301〜S9304までは図8のS9001〜S9004と同じ処理であるため、説明を省略する。
進行状況表示画面作成部930は、EPG画面上に表示する比較結果の大きさを決定した後、該当VODコンテンツの視聴状況ならびにVOD視聴に要する時間、番組属性情報の視聴完了フラグに基づいて、比較結果を表示する色を決定する(S9305)。そして進行状況表示画面作成部930は、比較結果を対応するEPG画面上の放送番組部分に描画する(S9306)。最後に、作成したEPG画面を入力切替部1000に出力する(S9307)。
S9307で作成されたEPG画面は、図9に示したEPG画面と同様の表示形態である。但し、放送番組「映画 **は++だった」の領域には、VODコンテンツの視聴を完了していることがわかるように、図11の図形F002、図13のF003と異なる色分けして表示するのが好適である。
このように、本発明ではVODコンテンツの視聴を完了した場合にEPG画面に視聴完了したことを表す図形を重ね合わせて表示する。これにより、ユーザはEPG画面を表示すれば、当該放送番組をVODコンテンツで先に視聴完了していることを把握し、当該チャンネル以外のチャンネルを選局して番組を視聴する等、時間を有効に使うことができる。
なお、本実施例では、EPG画面上に図形を重ね合わせているが、本発明の構成はこれに限らず、VODコンテンツで視聴済みの番組とその他の番組とが区別できればよい。たとえば、放送番組のセル中に視聴済みであることを示すアイコンを表示したり、視聴済みの番組とそれ以外の番組の色やスタイルなどを異ならせてもよい。