JP5234505B2 - 金属部材の接合方法及びその接合装置 - Google Patents

金属部材の接合方法及びその接合装置 Download PDF

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本発明は、金属部材の接合方法及びその接合装置に関し、特に第1,第2金属部材の軸心直交状の対向壁部同士を大電流で瞬時に拡散接合することにより溶接歪みによる品質低下を防止可能にした技術に関する。
従来、特許文献1に示されるように、変速機用のメインギヤにシンクロ用のクラッチコーンを外嵌させ、クラッチコーンの内周面を電子ビーム溶接によりメインギヤに接合する変速機用歯車の製造方法において、電子ビーム溶接の前にクラッチコーンの歯部に近い部分を電気抵抗スポット溶接によりメインギヤに接合しておく技術が実用化されている。
しかし、この製造方法では、電気抵抗溶接と電子ビーム溶接とを併用するため、2工程に分けて溶接を行う必要があるため生産能率が低下するうえ、電気抵抗溶接と電子ビーム溶接の2種類の溶接設備が必要であるため設備費が高価になる。
そこで、本願出願人は、コンデンサーに蓄積した多量の電気を瞬時に通電することで金属部材を溶接する溶接技術(マッシュ接合とも言う)により、変速機用歯車部材を製造する技術を開発した。この製造方法においては、図9,図10に示すように、メインギヤ100の筒部101にクラッチコーン102を外嵌可能に保持し加圧した状態において、加圧力を瞬時に増大させ且つ上部電極103から下部電極104に大電流を瞬時に通電し、電気抵抗による発熱を利用して、筒部101の外周面にクラッチコーン102の内周面を拡散接合する。
特開2004−11816号公報
前記のようにして接合した変速機用歯車においては、図11に示すように、溶接時の熱歪みにより、メインギヤ100の筒部101が内径側へ変形し、筒部101の端面101aが軸心直交面に対して傾斜した傾斜状に変形する。そのため、筒部101の内周面を研磨加工により修正しなければならないため、研磨工程が増え、20〜30μmもの大きな変形を研磨修正するのに多大のコストががかかる。しかも、筒部101の端面101aを修正することなく、そのまま変速機に組み込むと、その端面部分の摩耗が進行し、ガタ付きや異音の発生原因となる。
本発明の目的は、第1,第2金属部材を大電流で瞬時に拡散接合する際に品質低下原因となるような溶接歪みの発生を防止可能な金属部材の接合方法とその接合装置を提供することである。
本発明(請求項1)の金属部材の接合方法は、円環状の第1金属部材と、この第1金属部材に外嵌される第2金属部材を電気抵抗発熱により第1金属部材に拡散接合する接合方法において、前記第1金属部材に、その軸心と直交し且つ第2金属部材に対向する第1対向面を有する第1対向壁部と、この第1対向壁部に形成された環状の第1嵌合部とを予め形成し、前記第2金属部材に、その軸心と直交し且つ前記第1対向に対向する第2対向面を有する第2対向壁部と、この第2対向壁部に形成され且つ前記第1嵌合部に嵌合可能な環状の第2嵌合部とを予め形成し、
前記第1金属部材に第2金属部材を外嵌させ且つ第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合可能な状態に保持する第1工程と、前記第1,第2対向が相接近するように第1、第2金属部材を加圧すると共に、第1、第2金属部材に電流を瞬間的に印加し、第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合させて第1嵌合部の内周部と外周部に第2嵌合部の内周部と外周部を夫々接合する第2工程とを備えたことを特徴としている。
本発明の上記の構成に、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記第1嵌合部が第1金属部材の軸心と同心の円筒状の第1内周面及び第1外周面を有する凹溝であり、前記第2嵌合部が第2金属部材の軸心と同心の円筒状の第2内周面及び第2外周面を有する凸部であり、接合前の状態において第1内周面は第2内周面よりも第1オーバーラップ量だけ大径に形成され且つ第1外周面は第2外周面よりも第2オーバーラップ量だけ小径に形成された(請求項2)。
(2)前記第1嵌合部が第1金属部材の軸心と同心の円筒状の第1内周面及び第1外周面を有する凸部であり、前記第2嵌合部が第2金属部材の軸心と同心の円筒状の第2内周面及び第2外周面を有する凹溝であり、接合前の状態において第1内周面は第2内周面よりも第1オーバーラップ量だけ小径に形成され且つ第1外周面は第2外周面よりも第2オーバーラップ量だけ大径に形成された(請求項3)。
(3)前記第1オーバーラップ量は第2オーバーラップ量よりも大きく設定する(請求項4)。
(4)接合状態において前記第1,第2対向面を当接させることにより、第1金属部材に対する第2金属部材の軸心方向位置を設定する(請求項5)。
(5)前記第1金属部材は、マニュアル変速機構のギヤ部材であり、第2金属部材がクラッチコーンである(請求項6)。
請求項7の金属部材の接合装置は、円環状の第1金属部材と、この第1金属部材に外嵌される第2金属部材を電気抵抗発熱により第1金属部材に拡散接合する接合装置において、前記第1金属部材に、その軸心と直交し且つ第2金属部材に対向する第1対向面を有する第1対向壁部と、この第1対向壁部に形成された環状の第1嵌合部とを予め形成し、前記第2金属部材に、その軸心と直交し且つ前記第1対向に対向する第2対向面を有する第2対向壁部と、この第2対向壁部に形成され且つ前記第1嵌合部に嵌合可能な環状の第2嵌合部とを予め形成し、
前記第1金属部材に第2金属部材を外嵌させ且つ第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合可能な状態に保持する保持手段を設け、前記第1,第2対向が相接近するように第1、第2金属部材を加圧すると共に、第1、第2金属部材に電流を印加し、第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合させて第1嵌合部の内周部と外周部に第2嵌合部の内周部と外周部を夫々接合する加圧通電手段を設けたことを特徴としている。
本発明(請求項1)によれば、第1金属部材にその軸心直交状の第1対向面を有する第1対向壁部に第1嵌合部を予め形成しておき、第2金属部材にその軸心直交状の第2対向面を有する第2対向壁部に第2嵌合部を予め形成しておき、第1,第2金属部材を加圧して電流を瞬間的に印加し、第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合させ、第1嵌合部の内周部と外周部に、第2嵌合部の内周部と外周部を夫々接合するため、軸心直交方向の第1,第2対向面を夫々有し且つ径方向に変形しにくい第1,第2対向壁部を接合するため、第1,第2金属部材の径方向の変形による品質低下を確実に防止することができる。そのため、溶接歪みを修正するための研磨加工を行う必要がないため、製作コストを低減できる。
請求項7の発明によれば、本発明と同様の効果を奏する接合装置が得られる。
本発明を実施するための最良の形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、接合対象の第1金属部材としてのギヤ1と、第2金属部材としてのクラッチコーン2が図示されている。ギヤ1は、自動車用の手動変速機に設けられるドリブンギヤであり、クラッチコーン2は、シンクロメッシュ(同期噛合機構)の一構成要素としてギヤ1に溶接接合される部品である。これらギヤ1とクラッチコーン2の材質としては、例えばSCr鋼等の浸炭焼入れ鋼が用いられる。
ギヤ1は、軸心Aの方向に所定厚みのある円盤状に形成されてその外周部に歯部3aを有する本体部3と、この本体部3の上端から軸心方向に突出する円筒状の円筒部4とを備えている。このギア1には、その本体部3と円筒部4に亙って軸心方向に貫通する挿通孔5が形成されており、変速機の組立時には、図外のメインシャフトが挿通孔5に摺動可能に、又はベアリングを介して転動可能に挿入される。
一方、クラッチコーン2は、本体部6と、この本体部6の上端から軸心Bの方向へ突設されたコーン部7とを有している。本体部6の外周部に歯部6aが形成されている。コーン部7はその外周面が上端側に向かって小径化するテーパ状に形成されている。クラッチコーン2の下部2/3部分には、ギヤ1の円筒部4に遊外嵌可能な貫通孔8が形成され、クラッチコーン2の上部1/3部分には、貫通孔8よりも大径の孔9が形成されている。変速機のシンクロ動作時には、コーン部7のテーパ状の外周面が図外のシンクロリングの内周面に圧接されることにより、回転速度の同期が図られる。
前記ギヤ1の本体部3の上面部分には、その軸心Aと直交し且つクラッチコーン2に対向する第1対向面10aを有する第1対向壁部10と、この第1対向壁部10に形成された環状の第1嵌合部11とが予め形成されている。第1対向壁部10は、本体部3の上面部分の内径側部分に数mm厚く形成した壁部である。第1嵌合部11は、軸心Aと同心の円筒状の内周面と外周面とを有する断面矩形状の凹溝からなる。
前記クラッチコーン2には、その軸心Bと直交し且つギヤ1の第1対向面10aに対向する第2対向面12aを有する第2対向壁部12と、この第2対向壁部12に形成され且つ第1嵌合部11に嵌合可能な環状の第2嵌合部13とが予め形成されている。第2嵌合部13は、軸心Bと同心の円筒状の内周面と外周面とを有する断面矩形状の凸部からなる。第1嵌合部11の深さは、第2嵌合部13の突出高よりも例えば0.2〜0.4mm程度大きく形成されている。
図5に示すように、ギヤ1の円筒部4は、クラッチコーン2の貫通孔8よりも小径であり、ギヤ1の円筒部4の外周面と貫通孔8の内周面との間には、例えば約1〜2mmの隙間Gが形成されている。これは、後述の通電時に、貫通孔8の内周面からギヤ1の円筒部4へ電流が流れないようにする為である。
また、図5に示すように、第1嵌合部11の内径D1iは第2嵌合部D2iの内径よりも
第1オーバーラップ量Gi(例えば、0.15mm)だけ大きく形成され、また、第1嵌合部11の外径D1oは第2嵌合部13の外径D2oよりも第2オーバーラップ量Go(例えば、0.15mm)だけ小さく形成されている。上記の第1,第2オーバーラップ量Gi,Goは、溶接接合の締め代であり、後述のように、溶接開始時に溶接電流が流れる電流通路でもある。
次に、ギヤ1とクラッチコーン2とを接合する金属部材の接合装置について説明する。 図2〜図4に示すように、この接合装置20は、大容量のコンデンサに蓄電した多量の電気を瞬時にギヤ1とクラッチコーン2の溶接対象部に通電することにより、電気抵抗発熱によりギヤ1とクラッチコーン2を拡散接合する装置である。尚、上記の接合方法は「マッシュ接合」とも言われている。
この接合装置20は、支持台21と、この支持台21の上端部中央部にボルト22で縦向きに固定されたセンタリング部材23と、支持台21の上面に複数のボルト24で固定された環状の下部電極25と、図示外のフレームに昇降可能に支持されて支持台21に上方から対向するスライド26と、このスライド26の下面に固定された上部電極27と、この上部電極27の下端内周部に固定された位置規制リング28と、スライド26を昇降駆動可能で且つスライド26を下方へ約10ton もの加圧力で押圧駆動可能なエアシリンダ(図示略)と、上部電極27と下部電極25とに接続されて約320kAもの大電流を被接合物(ギヤ1とクラッチコーン2)に通電可能なコンデンサー内蔵の電源装置29などを備えている。
上記のセンタリング部材23は、その一部がギヤ1の挿通孔5に隙間なく内嵌してギヤ1を所定の位置にセンタリングするように構成してある。下部電極25の上端にはギヤ1の下端部を面接触で受け止めて支持し且つ溶接電流を流す為の載置面25aが形成されている。上部電極27はクラッチコーン2とほぼ同径の環状電極部27aを有し、この環状電極部27aの下面には、クラッチコーン2のコーン部7の上端に面接触で当接して加圧力を伝達し且つ溶接電流を流す為の当接面27bが形成されている。
位置規制リング28は、環状電極部27aの下端面のうちの上記当接面27bの内周側部分に固定されている。この位置規制リング28は、クラッチコーン2の軸心Bがギヤ1の軸心Aと一致する同軸位置にクラッチコーン2を位置決めする為の部材であり、上部電極27がクラッチコーン2に当接した状態において、位置規制リング28がコーン部7の孔9に隙間なく内嵌するように構成されている。尚、クラッチコーン2の軸心Bをギヤ1の軸心Aに一致させた状態において、ギヤ1の円筒部4とクラッチコーン2との間には図5に示す前記隙間Gが形成される。
次に、上記の接合装置20を用いて、予め図1に示すような形状に形成されたギヤ1とクラッチコーン2を接合する金属部材の接合方法について説明する。
第1工程において、図2に示すように、ギヤ1を接合装置20にセットし、ギヤ1を下部電極25の載置面25aに搭載してギヤ1の下端面を載置面25aに面接触状態にすると共に、センタリング部材23によりギヤ1をセンタリングして位置決めする。
次に、第2工程において、図3に示すように、ギヤ1の上にクラッチコーン2をセットし、クラッチコーン2をギヤ1の円筒部4に遊外嵌させ、第1嵌合部11に第2嵌合部13を嵌合可能に対向させ、スライド26を下降させて上部電極27の下端の当接面27bをクラッチコーン2のテーパ部7の上端に面接触させると共に位置規制リング28をテーパ部7に内嵌させることで、クラッチコーン2の軸心Bがギヤ1の軸心Aと同軸となるようにクラッチコーン2をセンタリングして位置決めする。この状態において、スライド26の押圧力F1(例えば、約1ton )によりクラッチコーン2をギヤ1に押圧する。
次に、第2工程において、図4に示すように、スライド26の押圧力F2を約8ton 程度まで瞬時に急増させてクラッチコーン2をギヤ1の方へ接近させると同時に、電源装置29を作動させて、上部電極27とクラッチコーン2とギヤ1と下部電極25に瞬間的に大電流を通電する。すると、その溶接電流が第2嵌合部13から第1嵌合部11の内周部と外周部とに流れる時の電気抵抗発熱と、スライド26から作用する約8ton 程度の加圧力の作用により、第2嵌合部13が第1嵌合部11に嵌合し、第1嵌合部11の内周部及び外周部と、第2嵌合部13の内周部と外周部とに塑性流動が発生して、融点以下の温度で急速な拡散接合がなされる。
その結果、図4、図6に示すように、第1嵌合部11と第2嵌合部13とが、内周部と外周部の2箇所で拡散接合されて一体化する。尚、第1嵌合部11の底面と第2嵌合部13の間の隙間には、余剰の金属がはみ出してバリ30となる。また、ギヤ1の第1対向壁部10の第1対向面10aにクラッチコーン2の第2対向壁部12の第2対向面12aが面接触状態になって、ギヤ1に対するクラッチコーン2の軸方向位置が正確に定まる。
以上説明した接合装置20と接合方法の作用、効果について説明する。
ギヤ1とクラッチコーン2を加圧して大電流を瞬間的に印加し、第1嵌合部11に第2嵌合部13を嵌合させ、第1嵌合部11の内周部と外周部に、第2嵌合部13の内周部と外周部を夫々接合するため、軸心直交方向の第1,第2対向面10a,12aを夫々有し且つ径方向に変形しにくい第1,第2対向壁部10,12を接合するため、ギヤ1とクラッコーン2の径方向への変形による品質低下を確実に防止して高品質のギヤ部材を製作することができる。そのため、溶接歪みを修正するための研磨加工を行う必要がないため、製作コストを大幅に低減できる。
センタリング部材23と位置規制リング28を介して、ギヤ1とクラッチコーン2を同軸状に位置決めした状態で接合するため、ギヤ1とクラッチコーン2の同軸性を確保できる。尚、前記実施例において、支持台21と、センタリング部材23と、位置規制リング28と、上部電極25と、スライド26等が「保持手段」に相当する。また、支持台21と、下部電極25と、上部電極27と、スライド26と、このスライド26を下方へ駆動する図示外のエアシリンダと、電源装置29等が「加圧通電手段」に相当する。
ここで、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1]前記実施例では、第1,第2嵌合部11,13の内径側の締め代Giと外径側の締め代Goを等しく設定したが、接合時に塑性流動する金属の量(体積)が内径側と外径側とで等しくなるように、内径側の締め代Giを外径側の締め代Goよりも大きく設定してもよい。例えば、図7に示すように、第1,第2嵌合部11,13の径方向の幅を大きく設定した場合など、D1i・Gi=D1o・Goのように設定することが特に望ましい。
接合時に塑性流動する金属の量(体積)を内径側と外径側とで等しくなるように設定すれば、内径側に流れる電流と外径側に流れる電流をほぼ等しくすることができ、接合品質を高めることができるからである。
2]図7に示すように、第2嵌合部13の内径側と外径側に、接合時の余剰の金属を逃す逃し溝13a,13bを形成してもよい。このような逃し溝13a,13bに余剰の金属を逃すことにより、第1,第2対向面10a,12aの密着性を高めることができる。
3]前記実施例では、第1嵌合部11を凹溝で構成し、第2嵌合部13を凸部で構成したが、これとは逆に、図8に示すように、第1嵌合部11Aを凸部で構成し、第2嵌合部13Aを凹溝で構成してもよい。
4]前記実施例では、第1,第2嵌合部11,13の内周面と外周面とを軸心と同軸の円筒面に形成したが、第1,第2嵌合部11,13の内周面と外周面の少なくとも一方は、軸心と同軸の円筒面に近いテーパ面に形成してもよい。
その他、当業者ならば前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
本発明の実施例に係るギヤとクラッチコーンの断面図である。 接合装置の支持台とセンタリング部材と下部電極とギヤの断面図である。 接合装置にギヤとクラッチコーンをセットした状態を示す断面図である。 接合装置によりギヤとクラッチコーンを接合した状態を示す断面図である。 ギヤとクラッチコーンの接合前の要部拡大断面図である。 ギヤとクラッチコーンの接合後の要部拡大断面図である。 変更例に係る図5相当図である。 別の変更例に係る図5相当図である。 従来技術の接合装置にギヤとクラッチコーンをセットした状態の断面図である。 図9のギヤとクラッチコーンを接合した状態の断面図である。 図9の接合後のギヤとクラッチコーン要部拡大断面図である。
1 ギヤ(第1金属部材)
2 クラッチコーン(第2金属部材)
10 第1対向壁部
10a 第1対向面
11 第1嵌合部
12 第2対向壁部
12a 第2対向面
13 第2嵌合部
20 接合装置
23 センタリング部材
28 位置規制リング

Claims (7)

  1. 円環状の第1金属部材と、この第1金属部材に外嵌される第2金属部材を電気抵抗発熱により第1金属部材に拡散接合する接合方法において、
    前記第1金属部材に、その軸心と直交し且つ第2金属部材に対向する第1対向面を有する第1対向壁部と、この第1対向壁部に形成された環状の第1嵌合部とを予め形成し、
    前記第2金属部材に、その軸心と直交し且つ前記第1対向面に対向する第2対向面を有する第2対向壁部と、この第2対向壁部に形成され且つ前記第1嵌合部に嵌合可能な環状の第2嵌合部とを予め形成し、
    前記第1金属部材に第2金属部材を外嵌させ且つ第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合可能な状態に保持する第1工程と、
    前記第1,第2対向面が相接近するように第1、第2金属部材を加圧すると共に、第1、第2金属部材に電流を瞬間的に印加し、第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合させて第1嵌合部の内周部と外周部に第2嵌合部の内周部と外周部を夫々接合する第2工程と、
    を備えたことを特徴とする金属部材の接合方法。
  2. 前記第1嵌合部が第1金属部材の軸心と同心の円筒状の第1内周面及び第1外周面を有する凹溝であり、前記第2嵌合部が第2金属部材の軸心と同心の円筒状の第2内周面及び第2外周面を有する凸部であり、接合前の状態において第1内周面は第2内周面よりも第1オーバーラップ量だけ大径に形成され且つ第1外周面は第2外周面よりも第2オーバーラップ量だけ小径に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の金属部材の接合方法。
  3. 前記第1嵌合部が第1金属部材の軸心と同心の円筒状の第1内周面及び第1外周面を有する凸部であり、前記第2嵌合部が第2金属部材の軸心と同心の円筒状の第2内周面及び第2外周面を有する凹溝であり、接合前の状態において第1内周面は第2内周面よりも第1オーバーラップ量だけ小径に形成され且つ第1外周面は第2外周面よりも第2オーバーラップ量だけ大径に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の金属部材の接合方法。
  4. 前記第1オーバーラップ量は第2オーバーラップ量よりも大きく設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の金属部材の接合方法。
  5. 接合状態において前記第1,第2対向面を当接させることにより、第1金属部材に対する第2金属部材の軸心方向位置を設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の金属部材の接合方法。
  6. 前記第1金属部材は、マニュアル変速機構のギヤ部材であり、第2金属部材がクラッチコーンであることを特徴とする請求項1に記載の金属部材の接合方法。
  7. 円環状の第1金属部材と、この第1金属部材に外嵌される第2金属部材を電気抵抗発熱により第1金属部材に拡散接合する接合装置において、
    前記第1金属部材に、その軸心と直交し且つ第2金属部材に対向する第1対向面を有する第1対向壁部と、この第1対向壁部に形成された環状の第1嵌合部とを予め形成し、
    前記第2金属部材に、その軸心と直交し且つ前記第1対向面に対向する第2対向面を有する第2対向壁部と、この第2対向壁部に形成され且つ前記第1嵌合部に嵌合可能な環状の第2嵌合部とを予め形成し、
    前記第1金属部材に第2金属部材を外嵌させ且つ第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合可能な状態に保持する保持手段を設け、
    前記第1,第2対向面が相接近するように第1、第2金属部材を加圧すると共に、第1、第2金属部材に電流を印加し、第1嵌合部に第2嵌合部を嵌合させて第1嵌合部の内周部と外周部に第2嵌合部の内周部と外周部を夫々接合する加圧通電手段を設けた、
    ことを特徴とする金属部材の接合装置。
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