JP5233309B2 - D級電力増幅装置 - Google Patents

D級電力増幅装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5233309B2
JP5233309B2 JP2008036936A JP2008036936A JP5233309B2 JP 5233309 B2 JP5233309 B2 JP 5233309B2 JP 2008036936 A JP2008036936 A JP 2008036936A JP 2008036936 A JP2008036936 A JP 2008036936A JP 5233309 B2 JP5233309 B2 JP 5233309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
class
signal
pumping
voltage
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008036936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009200551A (ja
Inventor
和宏 屋名池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2008036936A priority Critical patent/JP5233309B2/ja
Publication of JP2009200551A publication Critical patent/JP2009200551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233309B2 publication Critical patent/JP5233309B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、パンピング現象を抑制することのできるD級電力増幅装置に関する。
図6は、従来のD級アンプの構成例を示す回路図である。図6において、Tはトランス、D3,D4は整流用ダイオード、C1,C2は平滑コンデンサであり、トランスTと整流用ダイオードD3,D4と平滑コンデンサC1,C2によりコンデンサインプット型の正負電源の電源回路が構成されている。アンプ部には、電源回路から+Vと−Vの電源電圧が供給され、SW1,SW2は図示しないPWM変調回路の出力により駆動されるMOSFETなどのスイッチングトランジスタ、D1,D2はスイッチングトランジスタSW1,SW2にそれぞれ並列に接続されたダイオード(フライホイールダイオード)、LFはコイル、CFはコンデンサ、RLは負荷とされるスピーカ、SPOUTはスピーカ出力端子とされている。
図6に示すD級アンプにおいては、入力信号をPWM変調したPWM信号によりスイッチングトランジスタSW1,SW2を相補的に駆動し、コイルLFとコンデンサCFとからなるローパスフィルタを介して、スピーカRLが駆動される。すなわち、スイッチングトランジスタSW1が導通されると、図6に示すように+Vの正側電源から電流I+が流れ、スイッチングトランジスタSW2が導通されると−Vの負側電源へ電流I−が流れることによりスピーカRLが駆動される。このようなD級アンプは、効率が非常に高い増幅器として知られている。
図6に示すようなアンプ部がハーフブリッジ構成とされたD級アンプでは、正側と負側の電源電圧が不均衡となるパンピング現象が発生することが知られている。以下、このパンピング現象について説明する。
ここでは、正側の電源電圧がスピーカRLに印加されるときに、スイッチングトランジスタSW1が導通する期間T1が、スイッチングトランジスタSW2が導通する期間T2よりも長くなるとする。この期間T1では、+Vの正側電源からスイッチングトランジスタSW1、コイルLF、スピーカRL、グランドの経路で電流I1が流れる(図6参照)。次に、期間T1が終了し期間T2となると、スイッチングトランジスタSW1が非導通となり、スイッチングトランジスタSW2が導通する。これにより、スイッチングトランジスタSW1とスイッチングトランジスタSW2の接続点の電圧Voは+Vから−Vに変化する。一方、誘導性負荷であるコイルLFが存在するため、電流は電圧の変化よりも遅れて変化することになり、ある時間、電流は電圧の方向とは反対の方向に流れる。すなわち、ダイオードD2、コイルLF、負荷RL、コンデンサC2という経路を通って、電流I2が流れ続ける(図6参照)。そして、スイッチングトランジスタSW1,SW2を駆動するPWM変調回路のスイッチング周波数は、例えば数百kHzと非常に高い周波数であるため、スイッチングトランジスタSW2を通って−Vの負電源へ電流I−が流れるようになる前に、スイッチングトランジスタSW1が導通、スイッチングトランジスタSW2が非導通となり、再び電流I1が流れるようになる。
ここで、電流I2の向きは、スイッチングトランジスタSW2の導通時に本来流れるはずの電流I−の向きと逆であり、ローサイドのコンデンサC2に電荷がチャージされることとなる。このため、コンデンサC2にチャージされる電圧V2は、ハイサイドのコンデンサC1の両端の電圧V1よりも高くなる(V2>V1)。また、逆に負の電圧が負荷RLに印加される場合には、上記と逆の動作となり、ハイサイドのコンデンサC1にチャージされる電圧V1がローサイドのコンデンサC2の両端の電圧V2よりも高くなる(V1>V2)。このように、本来の電源電圧の絶対値Vが上昇する現象をパンピング現象と称している。
以上のように、パンピング現象が生じた際に正側の電源電圧+Vと負側の電源電圧−Vとが不均衡となるパンピング電圧ΔVcは次式で求められる。
ΔVc=Vmax(4V−πVmax)/8π・f・C・RL・V (1)
(1)式において、Vmaxはスピーカ負荷RLに出力されている出力信号の正弦波の最大値、Vは電源電圧±Vの絶対値、fは出力信号の周波数、Cは平滑コンデンサの容量である。ここで、Vmaxに対するパンピング電圧ΔVcの変化の一例を図7に示す。
図7に示すグラフでは、図6において±V=100V、f=20Hz、RL=2Ω、C=C1=C2=4400μFとされた場合とされている。上記(1)式のように、パンピング電圧ΔVcはVmaxの2次関数とされていることから、Vmaxが約65Vとなったとき最大のパンピング電圧ΔVcが得られ、パンピング電圧ΔVcは約29Vに達している。
このように、パンピング現象が生じて正側の電源電圧と負側の電源電圧が不均衡となると動作効率が低下すると共に、過電圧のためにスイッチングトランジスタSW1,SW2や平滑コンデンサC1,C2が破壊されるおそれが生じる。そこで、これを防止するパンピング対策が従来提案されている。
特開2006−60278号公報 特開2006−93764号公報 特開2006−320159号公報
従来のパンピング対策において、パンピング現象が生じたことを正負の電源電圧の中点電位の偏差を検出することで検出し、パンピング現象が検出された際にアンプを保護する手法(特許文献1参照)では、中点電位からの検出ではパンピング現象を検出する際の感度が良くないという問題点と、パンピング現象が生じたことを検出した場合に、アンプの動作が停止されることからスピーカから音響信号が出力されなくなるという問題点があった。
また、従来のパンピング対策において、シングルエンド構成のD級アンプを並列に設け、2つのD級アンプの出力間に負荷となるスピーカを接続すると共に、一方のD級アンプに直流電圧を供給し、他方のD級アンプに入力信号を供給することによりパンピング現象の発生を防止する手法(特許文献2参照)では、シングルエンド構成のD級アンプが2台必要になることから2倍の回路規模となり、小型化・低価格の障害になるという問題点があった。
さらに、従来のパンピング対策において、スイッチング電源の2次側における2つの2次巻線間に発生する回生電力を他方の2次巻線にエネルギーとして供給することによりパンピング電圧の発生を防止する手法(特許文献3参照)では、電源の2次側にもスイッチング素子が必要となり電源部の回路構成が非常に複雑になってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、大きな回路規模を必要とすることなくパンピング対策を施せると共に、パンピング現象を抑制した際でも音響信号の出力を継続することができるD級電力増幅装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のD級電力増幅装置は、電源電圧からパンピング現象が生じているか否かを判断すると共に、パンピング現象が生じていると判断されている間は、前記ハイパスフィルタ部におけるカットオフ周波数を所定量ずつ上げるよう制御し、前記パンピング検出部においてパンピング現象が生じていないと判断されている間は、前記ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数を所定量ずつ下げるよう制御する
パンピング現象が生じていると判断されている間は、音響信号が入力されるハイパスフィルタ部のカットオフ周波数を所定量ずつ上げるよう制御し、パンピング現象が生じていないと判断されている間は、ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数を所定量ずつ下げるよう制御することを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、パンピング現象が生じていると判断されている間は、音響信号が入力されるハイパスフィルタ部のカットオフ周波数を所定量ずつ上げるよう制御することから、パンピング現象を抑制することができる。この際に、D急増幅部は動作を継続していることから音響信号を増幅して出力し続けることができる。また、ハイパスフィルタと制御部を追加することでパンピング対策を施すことができることから、小さな回路規模でパンピン対策を行えるようになる。
本発明の実施例にかかるD級電力増幅装置1の構成を示すブロック図を図1に示す。複数のスピーカを配置して大規模音響システムを構成する場合、各電力増幅装置の前段には、スピーカ毎の音響信号の周波数特性や遅延時間などを制御するためのプロセッサが挿入される。近年は、その前段のプロセッサを電力増幅装置内に取り込んだ製品が市販されているが、本発明に係る実施の形態もそのようなタイプの電力増幅装置1とされている。
図1に示すD級電力増幅装置1において、CPU(Central Processing Unit)10はD級電力増幅装置1の全体の動作を制御すると共に、アンプ制御用プログラム等の動作ソフトウェアを実行している。フラッシュメモリ11には、CPU10が実行するアンプ制御用プログラム等の動作ソフトウェアや信号処理部17を機能させるためのプログラムや係数データ等が格納されており、RAM(Random Access Memory)12には、CPU10のワークエリアや各種データを記憶する記憶エリアが設定されている。フラッシュメモリ11では、動作ソフトウェアの書き換えを行うことにより、動作ソフトウェアのバージョンアップを行うことができる。その他I/O13は、外部コントローラやパーソナルコンピュータに接続するためのLANインタフェースである。操作子14は、信号処理部17における特性調節などのユーザに開放されているパラメータを調整する操作子であり、操作子14を操作することで信号処理部17に設定されている係数データ等を変更することができる。表示器15は、入力信号のレベルや係数データの設定値を表示したり、検出している温度、電圧、電流の異常を表示することができ、液晶表示器(LCD)等により構成されている。
波形入力部16は、音響信号を出力するソース2から出力された音響信号が入力され、ディジタルの音響信号を信号処理部17に出力している。この場合、ソース2から入力された信号がアナログの音響信号の場合は、波形入力部16においてアナログ−ディジタル変換を行うことにより音響信号をディジタル化する。また、ソース1から入力された信号が、波形データの音響信号とされている場合は、波形入力部16において、並直列変換やサンプリング周波数の変換等の処理を行って信号処理部17に出力する。信号処理部17は、1ないし複数のDSP(Digital Signal Processor)を備えており、入力されたディジタルの音響信号に対してクロスオーバ処理、ディレイ処理、イコライザ処理、リミッタ処理、ハイパスフィルタ処理、音量制御処理などの信号処理を施してD/A・A/D部18に出力している。D/A・A/D部18は、信号処理部17から入力されたディジタルの音響信号をアナログ波形の音響信号に変換して電力増幅部19に出力している。電力増幅部19は、後述するハイパスフィルタ(HPF)を有すると共にシングルエンド構成のD級増幅器とされ、HPFを通過した入力アナログ波形信号をパルス幅変調(PWM)信号に変換し、PWM信号により正側電源の電源電圧と負側電源の電源電圧を相補的にスイッチングすることにより電力増幅を行っている。そして、電力増幅された信号から不要周波数成分を除去するローパスフィルタ(LPF)を介してスピーカ(SP)3に出力している。スピーカ3は、電力増幅部19で電力増幅されたアナログの音響信号により駆動されて大音量の音響信号の放音が可能とされる。各部はバス20により接続されている。
図示されていないが電力増幅部19は正側電源および負側電源を供給する後述する定電圧電源を備えている。また、電力増幅部19では、スピーカ3が短絡した際や過電流が流れた際に電力増幅部19におけるスイッチング用の素子とされるスイッチングトランジスタや定電圧電源を保護しなければならないことから、電力増幅部19から出力されてスピーカ3である負荷に供給される電流の大きさを電流センサにより検出している。この電流センサからの出力は電力増幅部19からD/A・A/D部18に入力され、D/A・A/D部18においてディジタル信号に変換されて信号処理部17に供給されている。また、パンピング現象が生じたことを検出するために電力増幅部19に供給されている正側電源および負側電源の電源電圧が電力増幅部19からD/A・A/D部18に入力され、D/A・A/D部18においてディジタル信号に変換されて信号処理部17に供給されている。信号処理部17では、電流センサで検出された電流の大きさから過電流を検出し、過電流が検出された際に電力増幅部19の動作を停止させるように制御している。
また、正側電源あるいは負側電源の電源電圧が所定の閾値を超えてパンピング現象が生じたことが信号処理部17において検出された際に、信号処理部17は電力増幅部19におけるHPFのカットオフ周波数を上げるよう制御している。HPFのカットオフ周波数を上げると電力増幅部19で電力増幅される信号の最低域の周波数成分がカットされることになる。すると、前記(1)式における周波数fが高くなって分母が大きくなることからパンピング電圧ΔVcが低減されるようになる。このように、本発明にかかるD級電力増幅装置1においては、パンピング現象が生じてもパンピング電圧ΔVcを低減させることができることから、電力増幅部19を停止させることなく増幅動作を継続させることができる。
次に、本発明にかかるD級電力増幅装置1の回路構成を示す回路ブロック図の一例を図2に示す。
図2において、DSP30は信号処理部17において信号処理を行っているDSPであり、その信号処理の一部としてカットオフ周波数を可変可能なHPF30aの処理を行っている。HPF30aは、例えば2次のHPFとされ入力されたディジタル信号とされた音響信号の所定のカットオフ周波数以下の低域成分をカットしてディジタル−アナログ変換器(DAC)31に出力している。DAC31はD/A・A/D部18により構成されており、音響信号はアナログ信号に変換されてシングルエンドD級アンプ32に出力されている。シングルエンドD級アンプ32は、電力増幅部19であり、アナログの音響信号をパルス幅変調器(PWM)32aによりPWM信号に変換する。PWM32aは、入力信号と発生させた三角波とのレベルを比較器で比較することによりパルス幅変調する他励式PWM回路、あるいは、三角波発生器に入力信号を印加することにより三角波の傾きを変化させることでパルス幅変調する自励式PWM回路のいずれとしてもよい。なお、PWM信号のキャリア周波数は数百kHz(好適には200kHzないし500kHz)とされる。
PWM32aから出力されるPWM信号によりスイッチングトランジスタS1とスイッチングトランジスタS2とが相補的に駆動される。スイッチングトランジスタS1,S2としては、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。スイッチングトランジスタS1により正側電源(+B)の電源電圧(+VB)がスイッチングされ、スイッチングトランジスタS2により負側電源(−B)の電源電圧(−VB)がスイッチングされる。正側電源(+B)は定電圧電源37により構成されており、負側電源(−B)は定電圧電源38により構成されている。また、定電圧電源37には電解コンデンサとされる平滑コンデンサC1が並列接続されており、トランジスタS1を流れる電流は定電圧電源37とコンデンサC1とから供給される。さらに、定電圧電源38には電解コンデンサとされる平滑コンデンサC2が並列接続されており、トランジスタS2を流れる電流は定電圧電源38とコンデンサC2とから供給される。スイッチングトランジスタS1とスイッチングトランジスタS2との接続点から出力される電力増幅されたPWM信号は、ディスクリート回路とされているLC形のLPF32bにより不要周波数成分が除去されて音響信号が抽出され、電流センサ35を介して一端がアースされたスピーカ3を駆動している。これにより、スピーカ3から大音量の音響信号が放音可能とされる。
電流センサ35は、シングルエンドD級アンプ32から負荷とされるスピーカ3に流れる出力電流を検出しており、電流センサ35からは出力電流の絶対値を示す電圧信号が出力され、アナログ−ディジタル変換器(ADC)41により出力電流値を示すディジタル信号とされて制御部(CONTROLLER)42に出力される。また、正側電源(+B)の電源電圧(+VB)はアッテネータ(ATT)33により1/aに分圧され、ADC40により正側電源(+B)の電源電圧(+VB)を示すディジタル信号とされて制御部42に出力される。さらに、負側電源(−B)の電源電圧(−VB)はATT34により1/aに分圧されると共に極性反転器(DC LEVEL SHIFTER)36において絶対値を維持したまま極性が正に反転され、ADC39により負側電源(−B)の電源電圧(−VB)を示すディジタル信号とされて制御部42に出力される。ADC39〜41はD/A・A/D部18により構成されており、ADC39〜41からのディジタル信号は制御部42におけるパンピング状態認識部42bに入力され、パンピング現象が生じているか否かが判断される。ここでは、正側電源(+B)の電源電圧(+VB)あるいは負側電源(−B)の電源電圧(−VB)の絶対値が所定の閾値を超えた際にパンピング現象が生じたと判断される。例えば、正側電源・負側電源の電源電圧(±VB)が約±75[V]に設定されている場合は閾値は約±80[V]とされ、パンピング電圧は約5[V]まで許容される。ただし、ADC39,40の入力電圧はATT33,34において1/aに分圧されることから、設定される閾値(±VB±Vth)はADC39,40の入力電圧に換算すると約±80/a[V]に相当する閾値となる。なお、ATT33,34はADC39,40の入力電圧を変換可能な電圧レンジ内に納めるために設けられており、極性反転器36はADC39,40が正の入力電圧しか変換できないことから設けられている。すなわち、ADC39,40が電源電圧(±VB)をそのまま変換できる場合は、ATT33,34および極性反転器36を省略することができる。
そして、パンピング状態認識部42bにおいてパンピング現象が生じたと判断された場合は、その旨がHPFカットオフ係数算出部42aに通知され、HPFカットオフ係数算出部42aは現在HPF30aに設定されているカットオフ周波数を所定量だけ上げるカットオフ係数を算出する。算出されたカットオフ係数データはHPF30aに設定され、HPF30aは入力された音響信号の低域成分をさらにカットする処理を行うようになる。前記(1)式は同じVmaxであれば周波数fが低い信号ほどパンピング現象が起こしやすいことを示しており、実際、パンピング現象は低い周波数成分により引き起こされる場合が多い。従って、このようにして徐々にカットオフ周波数を引き上げてゆけば、大体の場合、パンピング現象の原因となっている低域成分をカットすることができ、その時点でパンピング電圧ΔVcが低減される。また、正側電源(+B)の電源電圧(+VB)あるいは負側電源(−B)の電源電圧(−VB)の絶対値が所定の閾値を超えなくなって、パンピング現象が抑制されたと判断された場合は、HPFカットオフ係数算出部42aは現在HPF30aに設定されているカットオフ周波数を所定量だけ下げるカットオフ係数を算出する。算出されたカットオフ係数データはHPF30aに設定される。
HPF30aのカットオフ周波数は、設定されるカットオフ係数データに応じて、下限のカットオフ周波数(約5〜20Hz)から上限のカットオフ周波数(約80〜200Hz)の範囲で変化する。パンピング状態認識部42bにおけるパンピング現象の生起の判断は周期的に繰り返し行われることから、パンピング現象が生じている場合はカットオフ周波数が上限に向かって次第に高くなっていき、生じていたパンピング現象が抑制された場合はカットオフ周波数が下限に向かって次第に低くなっていくように制御される。なお、ADC41から入力される電流センサ35の電流値が、パンピング状態認識部42bにおいて閾値を超えており過電流と検出された際には、スイッチングトランジスタS1,S2および定電圧電源37,38を保護するためにシングルエンドD級アンプ32の動作を停止させる保護処理が行われる。なお、この実施例において、図2に示す制御部42の役割は、図1に示す信号処理部17とCPU10が協同で果たしている。具体的には、信号処理部17は、ADC39〜41からのディジタル信号を受け取り、それらのディジタル信号をCPU10へ渡す役割と、CPU10から供給されるカットオフ係数を受け取り、そのカットオフ係数に応じてHPF30aのカットオフ周波数を制御する役割を果たす。また、CPU10は、信号処理部17から受け取ったディジタル信号に基づいてパンピング現象が生じているか否かを判断し、その判断結果に基づいてカットオフ係数を算出し、算出されたカットオフ係数を信号処理部17へ供給する。この場合、制御部42の役割を、信号処理部17に単独で行わせるようにしてもよい。
次に、CPU10が実行する処理の内の制御部42に関連する処理のフローチャートを図3に示す。
CPU10は、所定の周期の起動タイミングで図3に示す処理を起動し、ステップS10にてADC40から出力された正側電源(+B)の電源電圧(+VB)を取り込んでレジスタに正側電圧pvとして記憶すると共に、ADC39から出力された負側電源(−B)の電源電圧(−VB)を取り込んでレジスタに負側電圧mv(マイナス値)として記憶し、さらに、ADC41から出力された出力電流値を取り込んでレジスタに出力電流oiとして記憶する。次いで、ステップS11にて正側電圧pvが閾値(+VB+Vth)を超えているか否かが判断される。ただし、+VBは定電圧電源37が本来出力する電源電圧であり、Vthはパンピングを検出するための閾値電圧であって、許容されるパンピング電圧ということができる。ここで、正側電圧pvが閾値(+VB+Vth)を超えていないと判断された場合は、ステップS12に進んで負側電圧mvが閾値(−VB−Vth)未満となっているか否かが判断される。ここで、負側電圧mvが閾値(−VB−Vth)未満になっていないと判断されると、ステップS13にてパンピング状態を示すフラグPPにパンピング現象が生じていないことを示す「0」がセットされる。
また、ステップS11において正側電圧pvが閾値(+VB+Vth)を超えていると判断された場合、あるいは、ステップS12において負側電圧mvが閾値(−VB−Vth)より低くなっていると判断された場合は、ステップS14に分岐して、正側電圧pvあるいは負側電圧mvが本来の電源電圧より許容量を超えて上昇あるいは下降していることからフラグPPにパンピング現象が生じていることを示す「1」がセットされる。ステップS13の処理あるいはステップS14の処理が終了するとステップS15にて出力電流oiが過電流の閾値Ithを超えているか否かが判断される。ここで、出力電流oiが過電流の閾値Ithを超えていないと判断された場合は、ステップS16に進み過負荷の状態を示すフラグOLに過負荷となっていないことを示す「0」がセットされる。また、出力電流oiが過電流の閾値Ithを超えていると判断された場合は、ステップS17に分岐して、負荷に過電流が供給されていることからフラグOLに過負荷となっていることを示す「1」がセットされる。
ステップS16の処理あるいはステップS17の処理が終了すると、ステップS18にてフラグOLが「1」か否かが判断される。ここで、フラグOLに過負荷となっていることを示す「1」がセットされていた場合は、ステップS19に進み信号処理部17と電力増幅器19に対してミュートを指示する。これにより、信号処理部17ではD/A・A/D部18へ出力する音響信号がミュートされ、電力増幅部19では入力端子がアースに落とされたり正側電源(+B)および負側電源(−B)の供給を停止する等の手段によりシングルエンドD級アンプ32の動作が停止される。次いで、信号処理部17に対して、下限のカットオフ周波数(初期値)に対応するカットオフ係数データを供給する。これにより、HPF30aのカットオフ周波数が下限のカットオフ周波数に設定され、次いで、ステップS21にてカウンタCNTを「0」にリセットする。
また、ステップS18にてフラグOLに過負荷となっていないことを示す「0」がセットされた場合は、ステップS22に分岐してフラグPPが「1」か否かが判断される。ここで、フラグPPにパンピング現象になっていることを示す「1」がセットされていた場合は、ステップS23に進み、現在のHPF30aのカットオフ周波数より所定量だけ高いカットオフ周波数(上限あり)に対応するカットオフ係数を算出して信号処理部17に供給する。これにより、HPF30aのカットオフ周波数が所定量だけ高いカットオフ周波数に変更され、入力される音響信号の低域成分が、その引き上げられたカットオフ周波数まで減衰されるようになる。もし、この変更でパンピングを引き起こしている成分が、引き上げられたカットオフ周波数以下の帯域になれば、パンピング現象が減少される。次いで、ステップS24にてカウンタCNTを「0」にリセットする。
さらに、ステップS22にフラグPPにパンピング状態になっていないことを示す「0」がセットされていた場合は、ステップS25に分岐してカウンタCNTのカウント値が1だけインクリメントされる。次いで、ステップS26にてカウンタCNTのカウント値が所定の値Δに達したか否かが判断され、ここで、カウンタCNTのカウント値が所定の値Δに達したと判断されるとステップS27に進み、現在のHPF30aのカットオフ周波数より所定量だけ低いカットオフ周波数(下限あり)に対応するカットオフ係数を算出して信号処理部17に供給する。これにより、HPF30aのカットオフ周波数が所定量だけ低いカットオフ周波数に変更され、入力される音響信号の低域成分が、その引き下げられたカットオフ周波数まで拡張されるようになる。すなわち、パンピング状態を脱した際には、HPF30aにより減衰される低域成分の帯域幅が徐々に狭められ、音響信号の音質に対するHPF30aの影響が徐々に小さくなる。
ステップS21、ステップS24およびステップS28の処理が終了すると周期的に実行される処理は終了する。なお、ステップS26にてカウンタCNTのカウント値が所定の値Δに達していないと判断された場合は、ステップS27およびステップS28の処理はスキップされて、周期的に実行される処理は終了する。ここでは、カットオフ周波数を下げる速度をカットオフ周波数を上げる速度より遅くするために、パンピング状態であった場合、起動される毎にカットオフ周波数を上げる処理(ステップS23)を行い、パンピング状態でなかった場合、Δ回起動される毎にカットオフ周波数を下げる処理(ステップS27)を行うようになっていたが、同様に速度の差が付けられるなら、これ以外の方法を採用してもよい。例えば、パンピング状態であった場合は、起動される毎にカットオフ周波数を第1所定量だけ上げ、パンピング状態でなかった場合は、起動される毎にカットオフ周波数を第1所定量より小さい第2所定量だけ下げるようにしてもよい。
次に、本発明にかかるD級電力増幅装置1の回路構成を示す概略の回路ブロック図の他の例を図4に示す。
図4の回路ブロック図で示すD級電力増幅装置1では、図1に示す波形入力部16、信号処理部17、D/A・A/D部18の代わりにカットオフ周波数を制御電圧で可変可能なアナログハイパスフィルタ(HPF)43が設けられている。外部のソース2からは、アナログの音響信号が入力されて、アナログHPF43で音響信号の低域成分がカットされ、シングルエンドD級アンプ32で電力増幅される。シングルエンドD級アンプ32ないし制御部42の構成は図2に示す回路ブロック図と同様とされており、その説明は省略する。そして、制御部42におけるHPFカットオフ係数算出部42aは、アナログHPF43のカットオフ周波数を示すカットオフ係数を出力し、カットオフ制御部(Fc Controller)44は、そのカットオフ係数の示すカットオフ周波数に対応した制御電圧を発生する。アナログHPF43は、入力するアナログの音響信号の内の、その制御電圧に対応するカットオフ周波数以下の低域成分を減衰し、低域成分が減衰されたアナログの音響信号を出力する。
また、アナログハイパスフィルタ43に設定されるカットオフ係数に対応するカットオフ周波数の上限と下限とは予め定められており、下限のカットオフ周波数は約5〜20Hzとされ、上限のカットオフ周波数は約80〜200Hzとされる。そして、パンピング状態認識部42bにおける判断は周期的に繰り返し行われることから、パンピング現象が生じている場合は所定の第1の速度でカットオフ周波数が上限に向かって次第に高くなっていき、生じていたパンピング現象が抑制された場合は該第1の速度より遅い所定の第2の速度でカットオフ周波数が下限に向かって次第に低くなっていくように制御される。なお、ADC41から入力される電流センサ35の電流値が、パンピング状態認識部42bにおいて閾値を超えており過電流と検出された際には、スイッチングトランジスタS1,S2および定電圧電源37,38を保護するためにシングルエンドD級アンプ32の動作を停止させる保護処理がパンピング現象の抑制処理よりも優先的に行われる。なお、制御部42の役割は、CPU10が実行あるいは信号処理部17のDSPが実行している。
次に、本発明にかかるD級電力増幅装置1の回路構成を示す概略の回路ブロック図のさらに他の例を図5に示す。
図5の回路ブロック図で示すD級電力増幅装置1においては、図1に示すCPU10〜D/A・A/D部18のようなマイコン回路およびディジタル信号処理回路を備えておらず、ディスクリート構成のアナログ回路と簡単なディジタル回路とで構成されている。外部のソース2からはアナログの音響信号が入力され、カットオフ周波数を制御電圧で可変可能なアナログHPF50で低域成分がカットされて、低域成分がカットされた音響信号はシングルエンドD級アンプ32で電力増幅される。また、シングルエンドD級アンプ32と、定電圧電源37,38および平滑コンデンサC1,C2の構成は図2に示す回路ブロック図と同様とされており、その説明は省略する。
電流センサ35は、シングルエンドD級アンプ32から負荷とされるスピーカ3に供給される出力電流値を検出しており、電流センサ35から出力される電流値信号は比較器53において過電流の閾値Ithと比較されて比較器53の出力はANDゲート55の反転入力端子に入力される。また、正側電源(+B)の電源電圧(+VB)はアッテネータ(ATT)33により1/aに分圧され、比較器51において閾値(+VB+Vth)/aと比較される。+VBは定電圧電源37が本来出力する電源電圧であり、Vthはパンピングを検出するための閾値電圧であって、許容されるパンピング電圧ということができる。比較器51の出力はORゲート54に入力される。さらに、負側電源(−B)の電源電圧(−VB)はATT34により1/aに分圧され、比較器52において閾値(−VB−Vth)/aと比較される。−VBは定電圧電源38が本来出力する電源電圧である。比較器52の出力はORゲート54の反転入力端子に入力される。ここでは、電源電圧(+VB)が閾値(+VB+Vth)を超えて比較器51から「H」レベルの信号が出力されたとき、あるいは、電源電圧(−VB)が閾値(−VB−Vth)より低くなって比較器52から「L」レベルの信号が出力されたときにパンピング現象が生じたと判断される。すなわち、パンピング現象が生じたと判断された場合にORゲート54から「H」レベルの信号が出力される。
また、電流センサ35から出力される電流値信号のレベルが過電流の閾値Ithを超えると比較器53から「H」レベルの信号が出力されてANDゲート55の反転入力端子に印加され、ANDゲート55は閉じるようになる。従って、ORゲート54から出力される信号が「H」レベルあるいは「L」レベルのいずれであってもANDゲート55からは「L」レベルの信号が出力されることになる。さらに、電流センサ35から出力される電流値信号のレベルが過電流の閾値Ithを超えていない場合は、比較器53から「L」レベルの信号が出力されることから、ORゲート54から出力される信号がそのままANDゲート55から出力されるようになる。ANDゲート55の出力は、アナログHPF50に対してカットオフ周波数を制御する制御電圧を供給しているカットオフ制御部(Fc Controller)56に入力される。カットオフ制御部56は「H」レベルの信号が入力された場合に、カットオフ周波数が所定の第1の速度で上昇するように制御電圧を変化させ、「L」レベルの信号が入力された場合に、カットオフ周波数が該第1の速度より遅い所定の第2の速度で下降するように制御電圧を変化させる。
この場合、アナログハイパスフィルタ50のカットオフ周波数は、制御電圧に応じて、下限のカットオフ周波数(約5〜20Hz)と上限のカットオフ周波数(約80〜200Hz)の範囲で制御可能である。カットオフ制御部56におけるカットオフ周波数の制御は常時行われており、パンピング現象が生じて「H」レベルの信号がカットオフ制御部56に継続して入力されている場合はカットオフ周波数が所定の第1の速度で上限に向かって次第に高くなっていき、パンピング現象が抑制されるようになる。また、生じていたパンピング現象が抑制されて「H」レベルから「L」レベルに変わった信号がカットオフ制御部56に入力されるようになった場合は、カットオフ周波数が該第1の速度より遅い第2の速度で下限に向かって次第に低くなっていくように制御される。なお、比較器53から「H」レベルの信号が出力されて過電流がSP3に流れていることが検出されている場合は、スイッチングトランジスタS1,S2および定電圧電源37,38を保護するために、図示しない保護回路によりシングルエンドD級アンプ32の動作を停止させる保護処理がパンピング現象の抑制処理よりも優先的に行われる。
以上説明した本発明にかかるD級電力増幅装置において、負荷とされるスピーカは、クロスオーバ・ネットワークを介して複数のスピーカユニットに接続するようにしても良い。また、音響信号の可聴帯域を複数に分割し、各帯域別にD級電力増幅装置を使用してマルチアンプ構成にするようにしてもよい。
なお、本発明にかかるD級電力増幅装置においては、出力電流を検出することにより過電流を検出するようにしていたが、出力電流と出力電圧を検出することにより電力が過負荷となったことを検出したり、負荷インピーダンスを検出することにより負荷の短絡状態を検出するようにしてもよい。
また、本発明にかかるD級電力増幅装置においては、過電流以外の要因(DC成分抑制、クリップ検出、過電力検出、負荷インピーダンス検出、など)に基づく保護処理(ミュート)を行うようにしてもよい。
本発明の実施例にかかるD級電力増幅装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるD級電力増幅装置の回路構成を示す概略の回路ブロック図の一例を示す図である。 本発明にかかるD級電力増幅装置における制御部において周期的に実行される処理のフローチャートである。 本発明にかかるD級電力増幅装置の回路構成を示す概略の回路ブロック図の他の例を示す図である。 本発明にかかるD級電力増幅装置の回路構成を示す概略の回路ブロック図のさらに他の例を示す図である。 従来のD級アンプの構成例を示す回路図である。 出力電圧に対するパンピング電圧の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 D級電力増幅装置、2 ソース、3 スピーカ、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 操作子、15 表示器、16 波形入力部、17 信号処理部、18 D/A・A/D部、19 電力増幅部、20 バス、30 DSP、30a HPF、31 DAC、32 シングルエンドD級アンプ、32a PWM、32b LC LPF、33,34 アッテネータ、35 電流センサ、36 極性反転器、37 定電圧電源、38 定電圧電源、39,40,41 ADC、42 制御部、42a HPFカットオフ係数算出部、42b パンピング状態認識部、43 アナログハイパスフィルタ、44 カットオフ制御部、50 アナログハイパスフィルタ、51 比較器、52 比較器、53 比較器、54 ORゲート、55 ANDゲート、56 カットオフ制御部

Claims (3)

  1. 音響信号が入力され、カットオフ周波数が可変可能なハイパスフィルタ部と、
    ハイパスフィルタ部から出力される前記音響信号をパルス幅変調信号に変換して増幅するD級増幅部と、
    前記D級増幅部の出力段に正側電源と負側電源とを供給する定電圧電源部と、
    前記D級増幅部の出力信号から不要周波数成分を除去して負荷に供給するLCフィルタ部と、
    前記正側電源の電圧が所定の正側閾値より高くなったことが検出され、あるいは、前記負側電源の電圧が所定の負側閾値より低くなったことが検出された場合に、パンピング現象が生じたと判断するパンピング検出部と、
    前記パンピング検出部においてパンピング現象が生じていると判断されている間は、前記ハイパスフィルタ部におけるカットオフ周波数を所定量ずつ上げるよう制御し、前記パンピング検出部においてパンピング現象が生じていないと判断されている間は、前記ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数を所定量ずつ下げるよう制御するカットオフ制御部と、
    を備えたことを特徴とするD級電力増幅装置。
  2. さらに、
    前記負荷が過負荷状態となっていることを検出する過負荷検出部と、
    過負荷検出部において過負荷状態となっていることが検出されたとき、前記音響信号の入力または前記D級増幅部の動作を停止させて前記音響信号をミュートすると共に、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を下限のカットオフ周波数に設定する過負荷制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のD級電力増幅装置。
  3. 前記カットオフ周波数を下げる速度が、前記カットオフ周波数を上げる速度より遅いことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のD級電力増幅回路。
JP2008036936A 2008-02-19 2008-02-19 D級電力増幅装置 Expired - Fee Related JP5233309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036936A JP5233309B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 D級電力増幅装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036936A JP5233309B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 D級電力増幅装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009200551A JP2009200551A (ja) 2009-09-03
JP5233309B2 true JP5233309B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=41143640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008036936A Expired - Fee Related JP5233309B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 D級電力増幅装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5233309B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018211698A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理装置の制御方法
WO2018211697A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理装置の制御方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239505A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Roland Corp オーディオ用増幅装置
DE102008040291A1 (de) * 2008-07-09 2010-01-14 Robert Bosch Gmbh Audioverstärker sowie Verfahren zur Umkonfiguration eines Audioverstärkers
JP5798782B2 (ja) * 2011-04-13 2015-10-21 新日本無線株式会社 電源回路
JP5861442B2 (ja) 2011-12-20 2016-02-16 ヤマハ株式会社 D級電力増幅器
JP6112889B2 (ja) * 2013-02-06 2017-04-12 アルパイン株式会社 電源制御装置
JP6349791B2 (ja) * 2014-03-06 2018-07-04 オンキヨー株式会社 短絡判定装置及び短絡検出方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3297713B2 (ja) * 1994-12-08 2002-07-02 シャープ株式会社 音声信号増幅装置および音声信号レベル検出回路
US6683494B2 (en) * 2001-03-26 2004-01-27 Harman International Industries, Incorporated Digital signal processor enhanced pulse width modulation amplifier
JP3922182B2 (ja) * 2002-12-27 2007-05-30 ヤマハ株式会社 増幅回路
JP2006060278A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Yamaha Corp デジタルアンプの保護回路
JP2006174268A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Taiyo Yuden Co Ltd デジタルアンプ
JP4718237B2 (ja) * 2005-05-16 2011-07-06 フォスター電機株式会社 スイッチング電源装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018211698A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理装置の制御方法
WO2018211697A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理装置の制御方法
JPWO2018211697A1 (ja) * 2017-05-19 2020-03-12 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理装置の制御方法
US10763804B2 (en) 2017-05-19 2020-09-01 Yamaha Corporation Audio processing device and method for controlling audio processing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009200551A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233309B2 (ja) D級電力増幅装置
US11728779B2 (en) Signal tracking-based supply voltage generation with over-boosted voltage
US8081028B2 (en) Systems and methods for improved over-current clipping
US8416017B2 (en) Circuit and method for reducing noise in class D amplifiers
JP3957019B2 (ja) Dc−dcコンバータ制御回路
CN109756111B (zh) 用于开关模式电源的电路
US11284192B2 (en) Speaker driver and operation method thereof
JP2009524999A (ja) 過電流保護のためのシステム及び方法
EP3293881B1 (en) Active output driver supply compensation for noise reduction
JP6309398B2 (ja) 高周波電源
US20240056046A1 (en) Audio amplifier with embedded buck controller for class-g application
EP2704319B1 (en) Audio device and output method thereof
US7675362B2 (en) Switching amplifier
JP2008244554A (ja) オーディオ装置の過電流保護回路
JP4619415B2 (ja) 発振周波数制御回路、その発振周波数制御回路を有するdc−dcコンバータ及び半導体装置
JP2015126444A (ja) 音響装置、および周波数特性調整方法
US10763804B2 (en) Audio processing device and method for controlling audio processing device
JP5266830B2 (ja) 自励式d級増幅器
JP2016131414A (ja) スイッチング電源
US10979834B2 (en) Audio signal control circuit, audio system, and method of controlling audio signal
US10333476B2 (en) Electric power converter and power amplifier
US10985716B2 (en) Audio processing device and method for controlling audio processing device
US20230300524A1 (en) Adaptively adjusting an input current limit for a boost converter
US20230336136A1 (en) Noise shaper fader
KR100993788B1 (ko) 디지털 오디오 증폭회로

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees