JP5232519B2 - 粉末収容容器 - Google Patents
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Description
また他の構成として、特許文献2に示すような、有底筒状の中皿のフランジに、断面が逆L字のリング状の枠体とこの枠体の上面に形成された網体とからなるメッシュ体の枠体が外嵌され、網体の上方からフィルムが剥離可能に接着されたものがある。
しかしながら、この反対側の部分を剥がす時に、それまでフィルムを介して容器本体に加えられていた力が突然解放されるので、容器本体に作用する力が大きく変化して容器本体がぐらつき、容器本体の内部に収容していた粉末が外部に飛散するという問題があった。
また、特許文献2に示す従来の粉末収容容器でも同様の問題が生じていた。
本発明の粉末収容容器は、内部に粉末を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の開口部を覆うように配設されたメッシュ体と、前記容器本体の開口端縁に剥離可能に接着され、前記開口部及び前記メッシュ体を覆う天面シールと、を備えた粉末収容容器において、前記天面シールには、前記容器本体の開口端縁上に接着された環状の外周縁部から径方向外側に向けて延びる摘み片が形成され、この天面シールの前記外周縁部のうち、少なくとも前記容器本体の中心軸に対して前記摘み片の反対側に位置する部分には、前記外周縁部の径方向に沿う大きさよりも小さな非接着部が形成され、前記メッシュ体は、前記容器本体の内側に配設された枠体上に固着されていることを特徴としている。
このため、天面シールを容器本体の開口端縁から完全に剥がして除去する前後で容器本体に作用する力が変動するのを抑え、容器本体がぐらついて容器本体の内部に収容された粉末及び天面シールに付着した粉末が外部に飛散することを抑制することができる。
また、天面シールの外周縁部に形成された非接着部はこの外周縁部の径方向に沿う大きさよりも小さいので、容器本体の全周にわたって、容器本体の開口端縁と天面シールの外周縁部とを径方向に沿ういずれかの部分で接着させることが可能となる。従って、容器本体と天面シールとが接着されている開封前に粉末が容器本体と天面シールの間から飛散するのを防止することができる。
外容器2の内部には筒状の中枠体3が同軸上に配設され、上端部3bが外容器2の開口端より上方に突出している。さらに、中枠体3の外周面と外容器2の内周面との間には隙間が設けられている。
また、中枠体3の外周面にはリング状の支持部材3cが径方向外側に向け突設され、その先端部が段部2a上に配置されている。支持部材3cの下面における中間部には、円筒状のガイド部材3dが下方に向けて延設されており、このガイド部材3dが外容器2内に嵌合されている。
また、中枠体3の外周面において、支持部材3cより上方に位置する部分にはネジ部3eが形成されている。
容器本体4は、円筒状の筒体4aと円板状の底板4bとを有する。底板4bの上面の外縁部にはその全周にわたり上方に開口する縦断面視U字状の係合部4cが形成されている。そして、この係合部4cに筒体4aの下端部が径方向に挟み込まれて係合している。また、筒体4aの上端部には径方向内方に向けて内顎部4eが突設されている。
なお、容器本体4の底板4bの下面は外容器2に接着されて、容器本体4の外周面下端部は中枠体3の下端部3aと嵌合している。
また、容器本体4の内部に粉末の化粧料Pが収容されている。
容器本体4の内部に配設された付勢バネ7は、一端が底板4bの上面に当接し、かつ他端が枠体5の支持凹部5bに当接するように配置され、枠体5を上方に付勢している。そして、枠体5の段部5aと容器本体4の内顎部4eが互いに当接した状態で、内顎部4eの上面(開口端縁)4g、及びメッシュ体6の中央部は同一平面上に位置している。
内蓋10は、逆さにした皿状の本体部10aと、本体部10aの下端部に径方向外側に向けて突設されたリング状の支持部材10bと、支持部材10bの先端に設けられ、この支持部材10bから上方及び下方にそれぞれ延設された円筒状の第1のガイド部材10c及び第2のガイド部材10dとを有する。第2のガイド部材10dの内周面にはネジ部10eが形成されている。そして、内蓋10のネジ部10eと中枠体3のネジ部3eを螺着させることにより、内蓋10が中枠体3に取付けられる。
外蓋11は、ほぼ外容器2と同一形状に有頂筒状に形成されていて、内蓋10の第1のガイド部材10c及び第2のガイド部材10dの各外周面に嵌合されている。
なお、内蓋10及び外蓋11も中心軸Cと同軸に配設されている。
図1及び図2に示すように、天面シール8は内顎部4eの上面4gに円板状に形成され、天面シール8の中心が中心軸Cを通るように、メッシュ体6と化粧具9の間に配設されている。
天面シール8の下面8aには全面にわたり接着剤Sが塗布され、この下面8aのうち内顎部4eの上面4gと対応する部分である外周縁部8bが内顎部4eの上面4gに接着されている。なお外周縁部8bは、図2に示すように、天面シール8の下面8aにおけるハッチングで示された範囲となる。
また図2に示すように、この天面シール8の外周縁部8bにおいて、容器本体4の中心軸Cに対して摘み片8cと反対側の部分のみには、外周縁部8bの径方向に沿う大きさLよりも小さな円形の非接着部S1が複数形成されている。この非接着部S1は、天面シール8の下面8aに部分的に接着剤Sを塗布しないことにより形成される。なお本実施形態においては、複数形成された非接着部S1は互いに同形同大とされている。
そして図1に示すように、天面シール8は容器本体4の開口部4f及びメッシュ体6を覆うように内顎部4eの上面4gに剥離可能に接着される。この時、摘み片8cは上方に折り曲げられる。
パウダー化粧料容器1を使用する時には、まず外容器2を固定しつつ、内蓋10に嵌合されている外蓋11を中心軸Cまわりに回転させて内蓋10のネジ部10eと中枠体3のネジ部3eとの螺合を解除して外蓋11と内蓋10を取外す。
次に、化粧具9を取り出し、天面シール8を剥がす工程に移る。まず、外容器2を介して容器本体4を固定しつつ摘み片8cを摘んで、外周縁部8bのうち摘み片8c側の部分から剥がし始め、最後に中心軸Cに対して摘み片8cと反対側の部分を剥がす。
このため、天面シール8を容器本体4の内顎部4eの上面4gから完全に剥がして除去する前後で容器本体4に作用する力が変動するのを抑え、容器本体4がぐらついて容器本体4の内部に収容された化粧料P及び天面シール8の下面8aに付着した化粧料Pが外部に飛散することを抑制することができる。
また、天面シール8の外周縁部8bに形成される非接着部S1はこの外周縁部8bの径方向に沿う大きさLよりも小さいので、容器本体4の全周にわたって、容器本体4の内顎部4eの上面4gと天面シール8の外周縁部8bとは径方向に沿ういずれかの部分で接着させることが可能となる。従って、容器本体4と天面シール8とが接着されている開封前に化粧料Pが容器本体4と天面シール8の間から飛散するのを防止することができる。
例えば、上記実施形態では、非接着部S1は天面シール8の外周縁部8bにおいて容器本体4の中心軸Cに対して摘み片8cと反対側の部分のみに互いに同形同大にて複数形成されているとした。しかし、図3に示すように、非接着部S1は下面8aの摘み片8c以外の全面にわたり同一形状で一定の間隔を置いて形成されているとしてもよい。また、下面8aの摘み片8c以外の全面にわたり形成される非接着部S1の間隔を、容器本体4の中心軸Cに対して摘み片8cと反対側の部分において狭くしてもよい。
また、上記実施形態では複数形成された非接着部S1の形状は同一とした。しかし、例えば摘み片8c側の部分から摘み片8cと反対側の部分に移るに従って非接着部S1の大きさを大きくしてもよい。
また、上記実施形態では、天面シール8の下面8aに部分的に接着剤Sを塗布しないことにより非接着部S1を形成した。しかし、接着剤Sを下面8a全体に塗布してから、非接着部S1に相当する部分に接着剤Sの接着力を抑える印刷加工を施して非接着部S1を形成してもよい。
4 容器本体
4f 開口部
4g 内顎部の上面(開口端縁)
6 メッシュ体
8 天面シール
8b 外周縁部
8c 摘み片
P 化粧料(粉末)
S1 非接着部
Claims (1)
- 内部に粉末を収容する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を覆うように配設されたメッシュ体と、
前記容器本体の開口端縁に剥離可能に接着され、前記開口部及び前記メッシュ体を覆う天面シールと、を備えた粉末収容容器において、
前記天面シールには、前記容器本体の開口端縁上に接着された環状の外周縁部から径方向外側に向けて延びる摘み片が形成され、
この天面シールの前記外周縁部のうち、少なくとも前記容器本体の中心軸に対して前記摘み片の反対側に位置する部分には、前記外周縁部の径方向に沿う大きさよりも小さな非接着部が形成され、
前記メッシュ体は、前記容器本体の内側に配設された枠体上に固着されていることを特徴とする粉末収容容器。
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JP2008093472A JP5232519B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 粉末収容容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008093472A JP5232519B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 粉末収容容器 |
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ID=41303294
Family Applications (1)
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JP2008093472A Active JP5232519B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 粉末収容容器 |
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