JP5231175B2 - プレカット加工データ作成支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレカット加工用のCADデータを作成する装置において、作成したCADデータを用いて木材の加工を行う加工機(CAM)がCADデータ通りの加工を実行可能か否かを予めチェックするシステムに関するものである。
従来、木造住宅の構造材をプレカット加工によって製造するためのCAD/CAMデータを作成するシステムについて種々の提案がなされている(特許文献1〜7等)。
特許文献1は、『設計CAD装置において作成したCADデータを用いて建築物の構造設計から設計の再検討、更に建築構造部材の加工まで一元的に処理が可能な建築構造部材の処理装置を提供することを目的とし、CADプログラムで設計し作成したデータに基づいて見積もり表及び強度分布図を作成し、これらを確認した上で設計通りでよいと判断するとCAM装置によって構造材等を加工するシステム』を提案している。
特許文献2は、『構成材に問題が有るか否か、及び、いずれが問題になっているかを直ちに理解できるように表示するため、建築物の形状データを入力し、横架材に加わる荷重から構造計算により応力度を計算し、曲げ応力度が所定値よりも大きい横架材を赤で表示し、剪断応力度が所定値よりも大きい横架材を紫で表示するシステム』を提案している。
特許文献3は、『顧客に対して説得力のある構造強度の計算結果を提示するため、構造材をプレカットするためのCADデータから必要なデータを抽出し、壁の強さ,偏心率,梁成,柱の強さ,接合部のそれぞれについてチェック結果を出力するシステム』を提案している。
特許文献4は、『プレカット木材に形成された加工部が予め設定された加工データー通りに形成されているか否かを確実に自動判定するため、撮影手段をプレカット木材の長手方向に沿って移動させ、加工データーと加工部の画像データーとを比較し、この比較結果に基づいて、加工部が加工データー通りに形成されているか否かを判定するシステム』を提案している。
特許文献5は、『プレカットする際の残余材コストを最小化するため、CADデータから生成した構造伏図から建築に必要な木材の短尺リストを生成し、この短尺リストに記載された木材の各短尺データと、データーベースより入手可能な定尺材の材料の寸法・数量・コストをパラメータとし、短尺リストにある短尺木材をプレカットした際の全ての組み合わせを生成し、この中から所定の端材長以上の組み合わせを除外して二次元配列を生成し、この二次元配列の中から最も端材が少なくなる組み合わせを抽出し、この抽出結果に基づいてプレカット生産するシステム』を提案している。
特許文献6は、『建築用基礎伏図などの設計情報を、それに対応する加工データ情報として出力する建築用構造設計CADシステムと、加工材に切断、ほぞ取りなどの各種加工を行う木材加工機と、加工データ情報をフロッピィディスクなどの記憶媒体を介して視認情報として表示するコンピュータ及び表示器とを備え、コンピュータ及び表示器を木材加工機の操作位置に配置して、表示器の視認情報に基づいて木材加工機を操作するシステム』を提案している。
特許文献7は、『木造家屋の設計に当たり、必要な部分の設計結果を容易にチェックすることができる様にするため、CADデータに基づいて、指定されたチェック箇所を中心とする立方体の切り出しボックス内に含まれる構造材を立体表示すると共に、ボックス内に含まれる金物もソリッドモデルで立体表示すると共に、金物同士及び金物と構造材の占有範囲が重なった場合にエラーとするか否かを判定するためのエラー判定条件を記憶している金物エラー判定条件記憶手段を備えたシステム』を提案している。
特開2000−76323 特開2001−207522 特開2001−303657 特開2000−71148 特開2008−47002 特開平9−109108 特開2007−149062
ここで、プレカット工場では、次の様な流れで仕事が行われる。
(1)営業が工務店、顧客(以下、依頼主)と打ち合わせをした上で注文を受ける。
(2)打ち合わせした内容に沿ってCADで伏図を入力する。
(3)伏図を依頼主へ提出し、依頼主から承認をとる。
(4)依頼主が伏図を書類の一部として建築の確認申請を通す。
(5)CADで作成したデータも用いて加工機(CAM)で加工する。
しかし、CAMは、CADで作成したデータを全て加工できる訳ではなく、加工データの値によっては加工できなかったり、一部分しか加工されない場合がある。その様な場合、『(a)CAMが出来なかった加工を作業者が手加工する対応方法』と、『(b)加工できるように伏図の組み方を変える対応方法』がある。
(a)の対応方法は簡単に出来る場合もあるが、たとえば、木材の仕口を丸く削る作業はノミで削ることが難しいの手加工できない場合というのもある。手加工不能の加工があることを加工する前に気がつけば(b)の対応方法も使えるが、気がつくのが加工してしまった後だと、当然、その素材は使えなくなるので新しい素材をプレカット工場の負担で用意しなければならない。この場合、組み方を変更するのでさらに周辺の部材も再加工しなければならないこともある。
従来は、(b)の対応方法において、(4)の確認申請が通ったあとでも、変更の申請を出せば問題なく、再申請に伴う費用も軽微なものであった。しかし、最近は審査基準が厳しくなっており、確認申請の変更は軽微なもの、実質的には誤字、脱字の修正程度のものだけが許されるに留まり、伏図の組み方の変更は、再度、一から申請することになるので、その場合、申請費用の負担はプレカット工場持ちになり、納期を守れなくなる恐れもある。
従って、(b)の対応方法を取るには、承認をとる以前の(2)の段階で『CAMが加工できない』ということを知る必要がある。
これに対し、従来技術では、こうした問題に対して十分に対応することができていない。
そこで、本発明は、CADデータを作成した段階においてCAMによる加工についてのチェックを的確に実施できる様にすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、木造住宅の各部材の継手又は仕口(以下、「継手・仕口」と表記する。)の加工情報を生成するCAD装置によって生成されたCADデータが、当該CADデータに基づいたプレカット加工を行う加工機において前記継手又は仕口を加工できるものとなっているか否かを判定するための判定機能を備えた装置であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(1)当該装置の記憶手段には、前記CADデータを物件毎に記憶しておくCADデータ記憶領域と、該CADデータに基づいて生成されたデータであって加工機による処理が可能なCAM向け加工データを物件毎に記憶しておくCAM向け加工データ記憶領域と、該CAM向け加工データを加工機において使用される加工軸の動作コードデータに変換するための変換プログラム及び該変換プログラムによって変換された動作コードを当該加工機において該当する加工軸の移動限界と照らし合わせてデータ通りの加工を実行することができるか否かを判定する判定プログラムを加工ライン毎に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記判定の結果を物件毎及び部材毎(以下、「物件毎・部材毎」と表記する。)に記憶しておくチェック結果記憶領域とが備えられていること。
(2)前記CADデータ記憶領域から特定の物件のCADデータを読み出して伏図として画面に表示するCAD画面表示手段を備えていること。
(3)前記CAD画面表示手段に伏図として表示されている物件について前記判定の実行を指令する判定指令手段を備えていること。
(4)前記判定指令手段により判定の実行が指令されたときに、前記複数のプレカット加工ラインの内の一つを指定するための加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択によりいずれか一つの加工ラインを判定対象として指定する判定対象加工ライン指定手段を備えていること。
(5)前記判定対象加工ライン指定手段による指定に基づいて前記CAM情報記憶領域から前記変換プログラム及び判定プログラムを読み出すと共に前記判定指令手段によって判定の実行が指令された物件についてのCAM向け加工データを前記CAM向け加工情報記憶領域から読み出し、前記読み出した変換プログラム及び判定プログラムを実行させて当該物件の各部材の各継手・仕口について加工が困難又は不能となっていないかの判定を行い、該判定の結果を前記チェック結果記憶領域に記憶させるCAM動作チェック実行手段を備えていること。
(6)前記CAM動作チェック実行手段は、前記判定の結果を、前記チェック結果記憶領域に対して一覧表として表示可能な形式で部材毎に記憶する手段として構成されていること。
(7)前記CAM動作チェック実行手段により前記チェック結果記憶領域への判定の結果の記憶が完了した後、前記チェック結果記憶領域から当該判定の結果を読み出し、加工が困難又は不能という判定の結果となった継手・仕口が存在した部材については表示状態を他と異ならせた強調表示のある一覧表を表示する一覧表表示手段を備えていること。
(8)前記一覧表表示手段が表示している一覧表の中から部材を特定することにより、前記伏図において対応する部材を他の部材とは表示態様を異ならせた強調表示にて表示する問題部材表示手段を備えていること。
本発明のプレカット加工データ作成支援装置によれば、CAD装置により生成されたCADデータは、加工ラインの加工機によって処理可能なCAM向け加工データに変換して物件毎のデータとして記憶される。CAD画面表示手段が表示している伏図から、判定を指令することができ、当該指令がなされると、判定対象の加工ラインを選択するための画面が表示される。これにより、当該装置が設置されているプレカット工場が複数の加工ラインを備えている場合に、どの加工ラインに対して流すCADデータであるかにより、適切な動作チェックが可能となる。選択画面で加工ラインが選択されると、CAM動作チェック実行手段が作動して、判定対象の加工ラインについての変換プログラム及び判定プログラムが読み出され、判定対象物件のCAM向け加工データを用いて判定が実行される。そして、このCAM動作チェック実行手段による判定の結果は、部材毎にチェック結果記憶領域に記憶される。そして、一覧表表示手段が、判定の結果を部材毎の一覧表として表示する。この一覧表においては、加工が困難又は不能という判定の結果となった継手・仕口が存在した部材については他と色を変えたり点滅させるなど強調表示として目に付きやすくする。これにより、問題のあった継手・仕口を含む部材が住宅のどの部分に発生しているかを伏図で視覚的に直ちに把握させることができる。
ここで、本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(9)前記問題部材表示手段は、前記伏図において強調表示された部材において加工が困難又は不能となった継手・仕口がある場合は、当該継手・仕口を他の部分と異なる表示態様で強調した当該部材の図をも表示する機能を備えていること。
かかる構成をも備えることにより、問題のあった部材において、具体的にどの継手・仕口が問題となったのかをも視覚的に直ちに把握させることができる。
また、上記目的を達成するためになされた本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、木造住宅の各部材の継手・仕口の加工情報を生成するCAD装置によって生成されたCADデータが、当該CADデータに基づいたプレカット加工を行う加工機において前記継手・仕口を加工できるものとなっているか否かを判定するための判定機能を備えた装置であって、当該装置は以下の構成を備えていることを特徴とする。
(11)当該装置の記憶手段には、前記CADデータを物件毎に記憶しておくCADデータ記憶領域が備えられていること。
(12)前記CADデータ記憶領域から特定の物件のCADデータを読み出して伏図を表示する伏図表示プログラムがインストールされていること。
(13)前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図のCADデータを加工機による処理の可能なCAM向け加工データとして出力するCAM向け加工データ出力プログラムがインストールされていること。
(14)前記CAM向け加工データ出力プログラムによって出力されたCAM向け加工データを動作コードに変換して加工軸の移動限界と照らし合わることにより、各部材の継手・仕口について加工機側において前記CADデータ通りの加工を実行することができるか否かを判定し、当該判定結果を加工機による加工が困難又は不能となる継手・仕口が含まれている部材を特定することのできる一覧表の形式で表示するエラーリスト表示プログラムがインストールされていること。
(15)物件を特定して前記(14)のプログラムを実行させるチェック指令プログラムがインストールされていること。
(16)前記エラーリスト表示プログラムによって表示される一覧表中の部材と前記伏図表示プログラムによって表示される伏図中の部材とを対応付け、前記一覧表中で部材の特定がなされたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の中で対応する部材を他の部材とは表示態様を異ならせた強調表示に変更する強調表示プログラムがインストールされていること。
ここで、コンピュータソフトウェアによって実現される本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(17)前記強調表示プログラムは、前記一覧表中で特定された部材の継手・仕口について加工が困難又は不能と判定されている場合は、当該継手・仕口を他の部分とは異なる表示態様で強調した部材の図を前記伏図と共に表示する機能を備えていること。
また、コンピュータソフトウェアによって実現される本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、さらに、以下の(18)〜(20)をも備えるものとすることができる。
(18)当該装置の記憶手段には、前記CAM向け加工データ出力プログラムによって出力されたCAM向け加工データを物件毎に記憶しておくCAM向け加工データ記憶領域と、前記(14)のプログラムを更新可能に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記(14)のプログラムによる判定の結果を物件毎・部材毎に記憶しておくチェック結果記憶領域も備えられていること。
(19)前記CAM情報記憶領域は複数のプレカット加工ラインに対応して前記(14)のプログラムを複数記憶することのできる領域として構成されていること。
(20)前記チェック指令プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の物件についてのチェックを指令するプログラムであって、判定対象のプレカット加工ラインを選択する加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択により加工ラインが選択されたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図に対応する物件のCAM向け加工データを前記CAM向け加工データ記憶領域から読み出すと共に前記選択画面で選択された加工ラインに対応する前記(14)のプログラムを前記CAM情報記憶領域から読み出して実行させるプログラムとして構成されていること。
あるいは、コンピュータソフトウェアによって実現される本発明のプレカット加工データ作成支援装置は、さらに、以下の(18’)〜(20’)をも備えるものとすることもできる。
(18’)当該装置の記憶手段には、前記(14)のプログラムを更新可能に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記(14)のプログラムによる判定の結果を物件毎・部材毎に記憶しておくチェック結果記憶領域も備えられていること。
(19’)前記CAM情報記憶領域は複数のプレカット加工ラインに対応して前記(14)のプログラムを複数記憶することのできる領域として構成されていること。
(20’)前記チェック指令プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の物件についてのチェックを指令するプログラムであって、判定対象のプレカット加工ラインを選択する加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択により加工ラインが選択されたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図に対応する物件のCADデータをCAM向け加工データに変換するとと共に前記選択画面で選択された加工ラインに対応する前記(14)のプログラムを前記CAM情報記憶領域から読み出して実行させるプログラムとして構成されていること。
(18)〜(20)を備える場合は、動作チェックの前にCADデータは一端CAM向け加工データに変換されてCAM向け加工データ記憶領域に物件毎に記憶しておくのに対し、(18’)〜(20’)ではCADデータからCAM向け加工データに変換しつつ動作コードへの変換から後の処理を実行する方式となる。
加えて、(18)〜(20)又は(18’)〜(20’)を備えたプレカット加工データ作成支援装置は、さらに、以下の構成をも備えるものとすることもできる。
(21)前記エラーリスト表示プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の一部に重ねて若しくは別ウインドウを開いて伏図と同時に前記一覧表を表示するプログラムとして構成されていること。
(22)前記強調表示プログラムは、前記エラーリスト表示プログラムによって表示されている一覧表と、伏図中で強調表示された部材と、当該部材の図とを同時に視認できる態様で画面表示を行うプログラムとして構成されていること。
これにより、より視覚的に問題箇所を把握し易くなる。
本発明によれば、木造家屋の建築のためのプレカット用のCADデータを作成した段階においてCAMによる加工についてのチェックを的確に実施でき、気付かずに未加工品を出荷してしまったり、未加工品を無くすあるいは減らすために建築確認申請をやり直すといった無駄をなくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のプレカット加工データ作成支援装置1は、図1に示す様に、CAD/CAMデータ作成プログラムがインストールされたハードディスク2を備えるパーソナルコンピュータ3と、ディスプレイ4と、キーボード5と、マウス6と、CD−ROMドライブ7と、FDドライブ8と、プリンタ9とを備えている。ハードディスク2には、CAD/CAMデータ作成プログラムがインストールされると共に、このプログラムを実行するために必要な各種情報がインストールされている。
ハードディスク2には、特開2005−165906、特開2005−165907、特開2005−165908、特開2005−165909及び特開2005−165918、さらに特開2007−149062の実施形態として開示したCAD/CAMデータ作成プログラム及び当該プログラムを実行するための各種情報がインストールされている。
このCAD/CAMデータ作成プログラムを実行することにより、図2に示す様に、ディスプレイ4上において間取りを決定し、図3に示す様に、各階層の横架材及び柱材等の配置を示す伏図を作成することができる。
本実施形態では、さらに、金物工法用の継手金物のデータベースもハードディスク2にインストールされている。この継手金物データベースには、継手金物の種類及び型番と、その形状・寸法に関するデータとが記憶されている。設計者は、横架材及び柱材の配置を決定した後、各構造材同士の継手金物の種類及び型番を決定し、継手・仕口データとして入力する。
これにより、CAD機能による構造材の配置及び継手金物の決定がなされ、その結果は、CADデータとしてハードディスク2の記憶領域に記憶される。
このCADデータは、住宅を構成する構造材の名称、構造材の種類、両端の三次元位置座標、端部の加工の種類、継手金物の種類及び型番と三次元位置座標からなり、ハードディスク2に記憶される。
以上の様にしてCAD機能を用いて設計された後、図4に示す様に、チェックすべき階層を指定して伏図を表示させ、チェックする箇所の中心点を指定すると、切り出しボックス10が表れる。本実施形態では、この切り出しボックス10として、オペレータが指定した点を中心とする所定寸法の立方体を採用している。なお、この立方体の寸法は、デフォルト値から任意に変更することができる。
この後、CADプログラムの備えている三次元表示エンジンを作動させ、図5に示す様に、切り出しボックス10内に含まれる構造材については立体的な画像として表示し、切り出しボックス10の外の構造材については、当該階層面での平面的な画像として表示する。但し、この平面的な画像も、本実施形態では、高さ方向のボリュームを無視しているだけであって、データ自体は三次元座標データに基づいている。
図5は、既に画像を回転させた状態を示しており、指定されている階層において、切り出しボックス10に含まれる部分の構造材については、切り出しボックス10の最外面を切断面とするソリッドな三次元画像として表示され、それ以外の部分は、階層面の高さの位置座標に基づいて、回転後の位置座標を決定した平面的な画像として表示される。
そして、三次元表示エンジンの機能により、拡大を指令すると、図6に示す様に、切り出しボックス10の範囲内を拡大して確認することができる。図示の様に、切り出しボックス10の範囲内に存在する継手金物21,22は、三次元形状の画像としてその構造材への取付位置に画像表示される。このとき、木口面に設けられる金物22は、図示の様に、構造材の切断面からはみ出す部分だけが表示される。金物のデータとしては、形状全体の情報を持っているが、構造材の内部に組み込まれた部分は構造材のソリッドモデルを前面に表示することで隠してしまうのである。また、金物22は、図6において表示されている部分は、本来は切り出しボックス10の外に位置するのであるが、構造材の様に切り出しボックス10の最外面で切断することなく表示する。
なお、在来軸組工法による継手・仕口についても図6と同様にその形状を表示することができる。この表示は、継手・仕口の形状・寸法データを金物のデータと同様にハードディスク2にインストールされている。
さらに、本実施形態のプレカット加工データ作成支援装置1のハードディスク2には、図1に示す様に、本装置によって作成されたCADデータを物件毎に記憶しておくCADデータ記憶領域2aと、本装置の機能を用いてCADデータから作成されたCAM向け加工データを物件毎に記憶しておくCAM向け加工データ記憶領域2bと、プレカット工場が設備している加工ラインに対応する動作チェックのためのプログラムを記憶しておくCAM情報記憶領域2cと、動作チェックの結果を記憶しておくチェック結果記憶領域2dが確保されている。
CAM情報記憶領域2cには、上述のプログラムとして、CAM向け加工データを加工機において使用される加工軸の動作コードデータに変換するための変換プログラムと、この変換プログラムによって変換された動作コードを当該加工機において該当する加工軸の移動限界と照らし合わせてデータ通りの加工を実行することができるか否かを判定する判定プログラムとが記憶されている。
このCAM情報記憶領域2cには、複数のプレカット加工ラインについて、各加工ライン毎に上記変換プログラム及び判定プログラムを記憶することができる様に構成されている。さらに、このCAM情報記憶領域2cに記憶されたこれらのプログラムは、ライン名を指定することによって読み出すことが出来る様に記憶されている。加えて、このCAM情報記憶領域2cは、ライン名を指定してプログラム入力をすることにより、指定されたラインのプログラムを書き換えることができる様にも構成されている。これにより、各プレカット工場毎のラインの構成に対応する判定プログラムを記憶しておくことと、加工機の仕様変更等が行われて機能や動作の追加・変更等があった場合に、判定プログラム等を最新の情報に更新することができる様になっている。
チェック結果記憶領域2dには、動作チェックの判定結果が、物件毎に部材毎の情報として記憶される。また、この部材毎の情報には、当該部材の加工部位(継手・仕口)とチェック結果とが対応付けられている。
そして、本実施形態のプレカット加工データ作成支援装置1には、本装置を用いることにより作成されたCAD/CAMデータが、プレカット加工設備(CAM)において、実際に加工が可能か否かをチェックするために、以下の処理を実行するプログラムもインストールされている。
[加工チェックプログラム(図7,図8)]
このプログラムは、CADから出力された「CAM向け加工データ」が物件一覧として提供される状態となっているときに実行できるものである。ここで、CAM向け加工データはCADデータと同じものではなく、CADデータの内容をCAM向けに変換したデータである。実際に加工を行う場合には、このデータはフレキシブルディスクやMO、USBフラッシュメモリ、LANを経由して加工機(CAM)へ渡すものとなる。
また、CAM向け加工データは物件一覧の中から選択することにより入力される様になっている。なお、この『物件一覧』は、これから加工する物件や加工済みの物件の一覧である。
加工チェックプログラムが起動されると、まず、物件一覧を表示する(S11)。物件一覧は、図9(A)のように表示される。この画面上で「物件読込」のボタンを押すと(S12:YES)、図9(B)のように物件のどれを選択するかという画面が表示される(S13)。例えば一番上の物件を選択して「読込」ボタンを押すと(S14:YES)、当該物件のCAM向け加工データが入力され(S15)、CAM動作チェックプログラムが起動される(S16)。起動されたCAMチェックプログラムでは、図8に示す様に、「CAM向け加工データ」を各加工軸の動作コードに変換する(S21)。そして、各動作コードに変換したら、各軸の移動限界と照らし合わせ、移動できるかどうかをチェックし、『加工警告』あるいは『加工不可』に該当するか否かを判定する(S22)。そして、判定結果をチェック結果記憶領域2dに記憶し(S23)、チェック完了を出力する(S24)。
ここで、『加工警告』とは、当該加工については一部分しか実行できないと判断された場合を、『加工不可』とは、当該加工は全く加工できないと判断された場合を意味している。
CAM動作チェックルーチンの処理が完了してチェック完了が出力されると(S17:YES)、加工チェックルーチンにおける次のステップが実行され、警告情報をメモリ内に展開すると共に(S30)、当該警告情報を物件一覧にデータとして追加して『物件管理画面(図10(A))』を表示する(S31)。この物件管理画面においてユーザーが「部品一覧」ボタンを押すと(S32:YES)、『部品一覧画面(図10(B))』が表示される(S33)。このとき、『加工警告』、『加工不可』が出ている部品は、画面上で文字が黄緑色で表示される。
一覧画面の部品にカーソルを合わせてダブルクリックすることにより部品選択がなされると(S34:YES)、その部品1本の加工情報が表示される(S35)。このとき、警告が出ている加工は、他と違った色(黄色)で表示される(図11(A))。この表示画面において加工を選択すると(S36:YES)、画面の「警告有無」のところに内容(加工警告(または加工不可))が表示される(S37)。
さらに、図11(A)の画面下の「警告情報」のボタンを押すと(S38:YES)、その加工がどうして加工できなかったかという情報が表示される(S39)。表示例を図11(B)に示す。
以上の様にして加工チェックプログラムは部品の警告情報を作業者に知らしめることができる。この加工チェックプログラムは、加工ライン側のモニタを利用して動作チェックを行うプログラムとして備わっているものであって、CAM情報記憶領域2cには、このプログラムが記憶される。
[CAD上だけで警告情報を表示するプログラム]
以上のプログラムが実行されることにより、以下の作業がバッチ的に実行される。
(1)CADから「CAM向け加工データ」を出力し、
(2)そのデータを「加工チェックプログラム」へ読み込ませ、
(3)警告情報を元にCAD画面上にどの加工に問題があるかを表示
する(警告情報には部材と加工を特定する情報が含まれている)。
なお、警告情報はS38のステップにより、メモリ上に展開されているのでCAD側でテキストファイルにしてディスク上に保存する。
このテキストの一部分について解説したものが下表である。CAD側のデータで特定するのに必要な情報が含まれている。
[バッチ処理におけるプログラムの動き(図12)]
まず、CAD入力画面を開く(S101)。このCAD入力画面は、図13(A)に示す様に、伏図と各種ボタン等とを表示したものである。物件を指定することにより、CADデータ記憶領域2aから当該物件のCADデータを読み出して伏図として表示する伏図表示プログラムによってこの処理が実行される。
このCAD入力画面において、「加工チェック実行」が指示されると(S102:YES)、加工機選択画面が表示される(S103)。この選択画面は、図13(B)に示す様に、当該プレカット工場に横架材加工機のラインが複数ある場合は、それらが表示される。そこで、オペレータは、この加工ライン選択画面において、複数のラインの内のどちらに流すデータであるかを選択する。この処理を行うステップがチェック指令プログラムに相当する。
加工ラインの選択がなされて「加工チェック」ボタンが押下されると(S104:YES)、選択された加工ラインについて図7,図8で説明したプログラムがCAM情報記憶領域2cから読み出されると共に(S105)、伏図として表示されている物件のCAM向け加工データがCAM向け加工データ記憶領域2bから読み出される(S106)。CAM向け加工データは、CADデータをフレキシブルディスクやMO、USBフラッシュメモリ、LANを経由して加工機(CAM)へ渡すための形態に変換したデータであって、加工チェックを実行する前にCAM向け加工データ出力プログラムを用いて生成し、物件毎にCAD向け加工データ記憶領域2bに記憶させておいたものである。
この後、コンピュータ内では、S21〜S24の処理が実行され(S107)、チェック完了を受信したら(S108:YES)、その物件全体の警告情報ウインドウをCAD入力画面に重ねて表示させる(S109)。図14(A)に示す様に、警告情報ウインドウの内容は、どの部材のどの加工が「加工警告」あるいは「加工不可」であるかを読み取ることのできるエラーリストとなっている。
このエラーリストにおいて、エラーの内容を確認したい行を選択してダブルクリックすると(S110)、伏図上で問題の部品が強調して表示される(S111)。このエラーリストで選択された部材は、図14(B)に示す様に、伏図上では赤色に強調表示されると共に(楕円で囲んだ部分)、画面の下の部分に、当該部材にはどの様な加工があるかを示す図も表示される(S112)。この画面上でも問題の加工が赤色で強調して表示される(S113。図14(B)において円で囲んだ部分)。
本実施形態においては、CAD機能により、伏図と部材、部材と加工がそれぞれ対応付けられていることから、エラーリスト中の行と伏図中の部材とが対応付けられ、伏図中の部材が特定されればその加工の形状が特定できることから、図14(B)の様な表示が可能になっている。また、画面上に、伏図とエラーリストを部分的に重ねて表示し、部材を指定したら指定された部材がエラーリストに隠れない様にエラーリストを移動させると共に部材の図を下方に表示することで、一目で問題箇所と問題の内容を把握することができる様になっている。
以上の様にして、CADを操作していながら、あたかもCAMで読み込ませたかのような情報を得ることが出来る。
[エラーを回避する]
では、実際に伏図を変更する。問題となっている斜め仕口は図15(A)に示すような納まりとなっている。そこで、横架材の伸び返りを変更することで斜め仕口の向きを変える。この変更により、横方向の横架材が当初オス材となっていたが、端部を伸ばすことでメス材となる。すると仕口の右下から掛かる仕口は図15(B)のような納まりとなる。
このとき、図15(A)の画面を表示したときに、「組み方を変えるなどして別のメス材を相手に仕口を作り直してください。」といったメッセージも併せて表示させることができる。かかる機能を達成するには、いくつかのパターンメッセージを用意しておき、伏図における取り合いの情報に基づいて、これらのパターンメッセージの中から一つを選択して表示する方法、あるいは、これらのパターンメッセージの中から取り合い関係から明らかに該当しないメッセージを除いて表示する方法を実現する様にプログラムを組み込んでおけばよい。
以上の様にしてCAD入力者はCAMの警告情報を事前に取り除くことが出来る。
本実施形態では、実際に加工を行う加工機のCAMと全く同じプログラムを使ってチェックするので、CAD側はCAMプログラムとのデータをやり取りするプログラムを開発するだけでよく、開発コスト、期間が押さえられる。
CAMはユーザーによって仕様が違っているが、各ユーザーへ納品したCAMプログラムを使ってチェックするので個別にプログラム開発する必要が無くなる。
ユーザーは、CADを入力した段階で加工機側の警告がスグに確認できるので、伏図の変更、プランの変更を顧客に素早く提示できる。また、CAMで加工できないことを事前に知ることができるので、工場側へ手加工指示を過不足無く出すことができる。これにより、手加工漏れを防ぐことが出来るのでクレームが減ると思われる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の態様にて実施することができる。
例えば、図16に示す様に、[バッチ処理におけるプログラム]において、加工チェックプログラムを読み出した後の処理を、CAM向け加工データ出力プログラムを読み出し(S121)、伏図として表示されている物件のCADデータをCAM向け加工データとして出力した後(S122)、S21〜S24の処理を実行させ(S131)、チェック完了を受信したら(S132:YES)、警告情報ウインドウを重ねて表示する処理(S109)に移行する様に構成してもよい。
この様に、本発明においては、加工機における動作チェックを行うための加工チェックプログラムとして加工機に備わっているものと同じものをCAD装置側にインストールしておき、当該プログラムの全部又は一部を起動して判定を実行させた後、CAD機能によって伏図中への問題部材の表示等を実行するためのプログラム同士の連携部分については、種々のプログラムによって本発明の要旨を逸脱しない範囲での実施が可能である。
実施形態の装置構成を示すブロック図である。 実施形態における間取りの表示状態を例示する説明図である。 実施形態における伏図の表示状態を例示する説明図である。 実施形態における切り出しボックスの生成状態を例示する説明図である。 実施形態における画像の回転表示の状態を例示する説明図である。 実施形態における画像の拡大表示の状態を例示する説明図である。 実施形態における加工チェックプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態におけるCAM動作チェックプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態における画面表示例を示す説明図である。 実施形態における画面表示例を示す説明図である。 実施形態における画面表示例を示す説明図である。 実施形態におけるCADデータチェックプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 実施形態における画面表示例を示す説明図である。 実施形態における画面表示例を示す説明図である。 実施形態におけるエラーの回避例を示す説明図である。 変形例としてのCADデータチェックプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・プレカット加工データ作成支援装置
2・・・ハードディスク
2a・・・CADデータ記憶領域
2b・・・物件データ記憶領域(CAM向け加工データ記憶領域)
2c・・・CAM情報記憶領域
2d・・・チェック結果記憶領域
3・・・パーソナルコンピュータ
4・・・ディスプレイ
5・・・キーボード
6・・・マウス
7・・・CD−ROMドライブ
8・・・FDドライブ
9・・・プリンタ

Claims (7)

  1. 木造住宅の各部材の継手又は仕口の加工情報を生成するCAD装置によって生成されたCADデータが、当該CADデータに基づいたプレカット加工を行う加工機において前記継手又は仕口を加工できるものとなっているか否かを判定するための判定機能を備えた装置であって、以下の構成を備えていることを特徴とするプレカット加工データ作成支援装置。
    (1)当該装置の記憶手段には、前記CADデータを物件毎に記憶しておくCADデータ記憶領域と、該CADデータに基づいて生成されたデータであって加工機による処理が可能なCAM向け加工データを物件毎に記憶しておくCAM向け加工データ記憶領域と、該CAM向け加工データを加工機において使用される加工軸の動作コードデータに変換するための変換プログラム及び該変換プログラムによって変換された動作コードを当該加工機において該当する加工軸の移動限界と照らし合わせてデータ通りの加工を実行することができるか否かを判定する判定プログラムを加工ライン毎に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記判定の結果を物件毎及び部材毎に記憶しておくチェック結果記憶領域とが備えられていること。
    (2)前記CADデータ記憶領域から特定の物件のCADデータを読み出して伏図として画面に表示するCAD画面表示手段を備えていること。
    (3)前記CAD画面表示手段に伏図として表示されている物件について前記判定の実行を指令する判定指令手段を備えていること。
    (4)前記判定指令手段により判定の実行が指令されたときに、前記複数のプレカット加工ラインの内の一つを指定するための加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択によりいずれか一つの加工ラインを判定対象として指定する判定対象加工ライン指定手段を備えていること。
    (5)前記判定対象加工ライン指定手段による指定に基づいて前記CAM情報記憶領域から前記変換プログラム及び判定プログラムを読み出すと共に前記判定指令手段によって判定の実行が指令された物件についてのCAM向け加工データを前記CAM向け加工情報記憶領域から読み出し、前記読み出した変換プログラム及び判定プログラムを実行させて当該物件の各部材の各継手又は仕口について加工が困難又は不能となっていないかの判定を行い、該判定の結果を前記チェック結果記憶領域に記憶させるCAM動作チェック実行手段を備えていること。
    (6)前記CAM動作チェック実行手段は、前記判定の結果を、前記チェック結果記憶領域に対して一覧表として表示可能な形式で部材毎に記憶する手段として構成されていること。
    (7)前記CAM動作チェック実行手段により前記チェック結果記憶領域への判定の結果の記憶が完了した後、前記チェック結果記憶領域から当該判定の結果を読み出し、加工が困難又は不能という判定の結果となった継手又は仕口が存在した部材については表示状態を他と異ならせた強調表示のある一覧表を表示する一覧表表示手段を備えていること。
    (8)前記一覧表表示手段が表示している一覧表の中から部材を特定することにより、前記伏図において対応する部材を他の部材とは表示態様を異ならせた強調表示にて表示する問題部材表示手段を備えていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1記載のプレカット加工データ作成支援装置。
    (9)前記問題部材表示手段は、前記伏図において強調表示された部材において加工が困難又は不能となった継手又は仕口がある場合は、当該継手又は仕口を他の部分と異なる表示態様で強調した当該部材の図をも表示する機能を備えていること。
  3. 木造住宅の各部材の継手又は仕口の加工情報を生成するCAD装置によって生成されたCADデータが、当該CADデータに基づいたプレカット加工を行う加工機において前記継手又は仕口を加工できるものとなっているか否かを判定するための判定機能を備えた装置であって、当該装置は以下の構成を備えていることを特徴とするプレカット加工データ作成支援装置。
    (11)当該装置の記憶手段には、前記CADデータを物件毎に記憶しておくCADデータ記憶領域が備えられていること。
    (12)前記CADデータ記憶領域から特定の物件のCADデータを読み出して伏図を表示する伏図表示プログラムがインストールされていること。
    (13)前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図のCADデータを加工機による処理の可能なCAM向け加工データとして出力するCAM向け加工データ出力プログラムがインストールされていること。
    (14)前記CAM向け加工データ出力プログラムによって出力されたCAM向け加工データを動作コードに変換して加工軸の移動限界と照らし合わることにより、各部材の継手又は仕口について加工機側において前記CADデータ通りの加工を実行することができるか否かを判定し、当該判定結果を加工機による加工が困難又は不能となる継手又は仕口が含まれている部材を特定することのできる一覧表の形式で表示するエラーリスト表示プログラムがインストールされていること。
    (15)物件を特定して前記(14)のプログラムを実行させるチェック指令プログラムがインストールされていること。
    (16)前記エラーリスト表示プログラムによって表示される一覧表中の部材と前記伏図表示プログラムによって表示される伏図中の部材とを対応付け、前記一覧表中で部材の特定がなされたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の中で対応する部材を他の部材とは表示態様を異ならせた強調表示に変更する強調表示プログラムがインストールされていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項3記載のプレカット加工データ作成支援装置。
    (17)前記強調表示プログラムは、前記一覧表中で特定された部材の継手又は仕口について加工が困難又は不能と判定されている場合は、当該継手又は仕口を他の部分とは異なる表示態様で強調した部材の図を前記伏図と共に表示する機能を備えていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項3又は4記載のプレカット加工データ作成支援装置。
    (18)当該装置の記憶手段には、前記CAM向け加工データ出力プログラムによって出力されたCAM向け加工データを物件毎に記憶しておくCAM向け加工データ記憶領域と、前記(14)のプログラムを更新可能に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記(14)のプログラムによる判定の結果を物件毎及び部材毎に記憶しておくチェック結果記憶領域も備えられていること。
    (19)前記CAM情報記憶領域は複数のプレカット加工ラインに対応して前記(14)のプログラムを複数記憶することのできる領域として構成されていること。
    (20)前記チェック指令プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の物件についてのチェックを指令するプログラムであって、判定対象のプレカット加工ラインを選択する加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択により加工ラインが選択されたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図に対応する物件のCAM向け加工データを前記CAM向け加工データ記憶領域から読み出すと共に前記選択画面で選択された加工ラインに対応する前記(14)のプログラムを前記CAM情報記憶領域から読み出して実行させるプログラムとして構成されていること。
  6. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項3又は4記載のプレカット加工データ作成支援装置。
    (18’)当該装置の記憶手段には、前記(14)のプログラムを更新可能に記憶しておくCAM情報記憶領域と、前記(14)のプログラムによる判定の結果を物件毎・部材毎に記憶しておくチェック結果記憶領域も備えられていること。
    (19’)前記CAM情報記憶領域は複数のプレカット加工ラインに対応して前記(14)のプログラムを複数記憶することのできる領域として構成されていること。
    (20’)前記チェック指令プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の物件についてのチェックを指令するプログラムであって、判定対象のプレカット加工ラインを選択する加工ライン選択画面を表示し、ユーザーの選択により加工ラインが選択されたとき、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図に対応する物件のCADデータをCAM向け加工データに変換するとと共に前記選択画面で選択された加工ラインに対応する前記(14)のプログラムを前記CAM情報記憶領域から読み出して実行させるプログラムとして構成されていること。
  7. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項5又は6記載のプレカット加工データ作成支援装置。
    (21)前記エラーリスト表示プログラムは、前記伏図表示プログラムによって表示されている伏図の一部に重ねて若しくは別ウインドウを開いて伏図と同時に前記一覧表を表示するプログラムとして構成されていること。
    (22)前記強調表示プログラムは、前記エラーリスト表示プログラムによって表示されている一覧表と、伏図中で強調表示された部材と、当該部材の図とを同時に視認できる態様で画面表示を行うプログラムとして構成されていること。
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