JP5228871B2 - 交通信号灯器 - Google Patents

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本発明は、道路等に設置される交通信号灯器に関する。
近年、交通安全の促進や交通事故の防止を目的として、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)が提案されている。このITSでは、道路に路側通信装置(インフラ装置)が設置されていて、この路側通信装置から発せられた無線情報を、道路を走行する車両に搭載した車載通信装置が受信し、車載通信装置が無線情報に含まれている各種情報を活用することにより、車両の走行についての安全性を向上させることができる(特許文献1参照)。
このような路側通信装置と車載通信装置との間の通信(路車間通信)を無線によって行なう場合、無線通信の見通しを確保する観点から、歩道等に設置した支柱から車道側にアームを張り出し、このアーム上に路側通信装置のアンテナを取り付けている。また、前記アームを設けなくても見通しが確保できる場合、前記支柱に路側通信装置のアンテナを取り付けることができる。
特許第2806801号公報
路側通信装置のアンテナを道路に設置するために、アンテナ専用の支柱を新たに設けることは経済的でなく、また、道路の美観の点でも好ましくない。
そこで、道路には車両感知器や光ビーコンのヘッド等が設置されているため、これらを取り付けている支柱やアームにアンテナを併設することが考えられる。しかし、この場合においても、煩雑となり、美観の点で好ましくない。
そこで、アンテナ設置用の支柱を不要とでき、かつ、道路の美観を損なうことのない新たな技術的手段を提供することを目的とする。
本発明の交通信号灯器は、前方に投光する発光体、前記発光体が前面に実装された基板、及び、可視光透過性を有し前記発光体を前方で覆うカバー部材を有する光学ユニットと、前記光学ユニットに格納されたアンテナとを備え、前記アンテナが有するアンテナ素子は、前記基板に対して上下方向又は左右方向に傾けて前記光学ユニット内に配置されていることを特徴とする。
この交通信号灯器によれば、アンテナは、交通信号灯器の光学ユニットに格納されているため、当該アンテナを目立たなくすることができる。さらに、アンテナを光学ユニットに組み込むことで、アンテナ設置用の専用の支柱を不要とできる。
そして、無線通信するための無線周波数及びアンテナ種類に応じて、アンテナの大きさが様々となるが、所定の無線周波数で使用するためのアンテナを光学ユニットに格納するために、当該アンテナを、パッチアンテナ、ダイポールアンテナ、折り返しダイポールアンテナ、バットウイングアンテナ、及び、ループアンテナからなる群から選択される少なくとも一つとすることができる。
本発明によれば、アンテナは、交通信号灯器の光学ユニットに格納されているため、アンテナ設置用の専用の支柱を不要とでき、かつ、道路の美観を損なうことがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の交通信号灯器の実施の一形態を示す正面図である。図1の交通信号灯器1(以下、単に信号灯器1ともいう)は、道路に設置された車両用である。
信号灯器1の設置構造について説明すると、歩道等の路側に支柱40が設置され、この支柱40から車道側にアーム41が張り出されて設けられており、このアーム41に信号灯器1が取り付けられている。
なお、信号灯器1の設置構造は図示したもの以外であってもよい。例えば、図示しないが、前記支柱40及び前記アーム41の形態が異なっていてもよく、また、信号灯器1を歩道橋に架設してもよい。また、本発明の信号灯器1は図示しないが、歩行者用であってもよい。
信号灯器1は、複数(図例では三つ)の光学ユニット2と、これら光学ユニット2を組み込んでいる筐体3とを有している。三つの光学ユニット2は、赤、黄、青の灯光色を有している。各光学ユニット2の上側には庇30が取り付けられている。
前記支柱40には、制御装置5aが取り付けられていて、この制御装置5aは、信号灯器1の点灯を制御する。なお、制御装置5aは、信号灯器1の筐体3内に設けられていてもよい。
この制御装置5aの他に、後述するアンテナ4を用いた無線通信の制御を行なう制御装置5bも設けられている。両制御装置5a,5bは別のものであってもよいが、一方の制御装置が他方の制御装置を兼ねていてもよい。また、両制御装置5a,5bが別々である場合であっても、両制御装置を同一の筐体に内蔵させることができる。又は、筐体をそれぞれ別々とし、無線通信用の制御装置5bを点灯用の制御装置5aの近傍(同一の支柱40)に設置してもよい。
図2、図3及び図4は、一つの光学ユニット2の斜視図、正面図及び断面図である。図5は、光学ユニット2の内部の拡大断面図である。光学ユニット2は、発光体としての発光ダイオード7(以下、LEDという)と、複数のLED7が前面8aに実装されたLED基板8と、収容部材6と、カバー部材9とを有している。LED基板8は、その裏面に配線パターンが形成されていて、LED7のリード線(端子)7c,7dと繋がっている(図5参照)。LED基板8上には複数のLED7が面状に広がって配設されている。LED7はレンズ部(モールド部)7eを有し、このレンズ部7e内にLED素子7bが設けられている。
収容部材6は、底部(底壁)6aと、この底部6aの周縁から立設した側部(側壁)6bとを有している皿形状であり、前方に開口している。その開口側である前部に、カバー部材9が取り付けられている。収容部材6とカバー部材9との間に収容空間部Sが形成されていて、この収容空間部SにLED7及びLED基板8が収容されている。図4の光学ユニット2は、後に説明する反射防止部材10を更に備えている。反射防止部材10は収容部材6に取り付けられていて、この反射防止部材10に前記LED基板8は取り付けられている。また、後述するアンテナ4も、反射防止部材10に取り付けられている。収容部材6は、鋼板、アルミ又は樹脂製である。
収容空間部Sのうち、LED基板8よりも前方が前空間部S1であり、LED基板8よりも後方が後空間部S2である。なお、反射防止部材10を省略してもよく、この場合、LED基板8は収容部材6に直接取り付けられる。また、この場合、後述のアンテナ4は、スペーサ等を介してLED基板8に取り付けられる。
カバー部材9は可視光透過性を有しており(可視光に対して透明であり)複数のLED7を前方で覆っている。この光学ユニット2(信号灯器1)において、前方とはLED7の光の投光側であり(カバー部材9側であり)、後方とは収容部材6の底部6a側である。カバー部材9の後面(背面)9aは凹曲面であり、前面9bが凸曲面である。カバー部材9を凹凸の曲面としたが、信号灯器1がLED灯器であれば、平面とすることもできる。カバー部材9は、ガラス又は樹脂製である。
そして、この光学ユニット2にアンテナ4が格納されている。アンテナ4を、パッチアンテナ、ダイポールアンテナ、折り返しダイポールアンテナ、バットウイングアンテナ及びループアンテナからなる群から選択される少なくとも一つとすることができる。
〔アンテナ4の第一の形態〕
図3及び図4に示しているアンテナ4はパッチアンテナ4aであり、パッチ素子11とグランド素子12とを有している。すなわち、パッチ素子11とグランド素子12とが、光学ユニット2内に格納されている。
パッチ素子1は、円形又は矩形(図3では円形)の平面状(平板状)に形成されている。パッチ素子1は、前記反射防止部材10にスペーサ22を介して取り付けられている(図4参照)。なお、パッチ素子1は、LED基板8から前方へ立設させた不導体からなるスペーサ(図示せず)によって支持される構成でもよい。
パッチ素子11は、LED基板8から前方へ離れて設けられているが、LED7の前端39(レンズ部7eの前端39:図5参照)よりも後方に位置している。
グランド素子12は、円形又は矩形(図3では円形)の平面状(平板状)に形成されている。グランド素子12は、前記反射防止部材10に取り付けられている(図4参照)。なお、グランド素子12は、LED基板8から前方に立設させた不導体からなるスペーサ(図示せず)によって支持される構成でもよい。
グランド素子12は、パッチ素子11の後方に設けられている。さらに、グランド素子12は、LED基板8の前方に位置している。
したがって、パッチ素子11とグランド素子12とが、前空間部S1内であって、LED基板8の前面8aからLED7の前端39までの範囲Aに設けられている。また、パッチ素子11とグランド素子12とが、前後方向に対向した配置となり、このパッチアンテナ4aの指向性は、信号灯器1から前方へ向かう方向となる。つまり、光学ユニット2の投光方向と、アンテナ4aの指向性とを略一致させることができる。これにより、信号灯器1は、当該信号灯器1が設置されている道路を走行する車両に対して、見通しが良い位置に設置されることから、このアンテナ4aの指向性によって、前記車両に搭載した車載通信装置(図示せず)との間で、良好な通信状態が得られる。
このように、信号灯器1に組み込まれたアンテナ4a及び前記制御装置5b(図1参照)を路側通信装置とすることで、当該路側通信装置と車両に搭載した車載通信装置との間で無線通信(路車間通信)が行われ、交通安全の促進や交通事故の防止を目的とする高度道路交通システム(ITS)を実現することができる。このシステムで使用される無線周波数は、例えば、720MHz帯、2.4GHz帯がある。
使用周波数を720MHz帯に設定する場合、パッチ素子11とグランド素子12との前後方向の間隔を10〜40mmに設定することができる。これはグランド素子12とパッチ素子11との間に、空気が介在している場合である。
パッチ素子11とグランド素子12との前後方向の間隔を所定の値とするために、LED基板8の前面8aからLED7の前端39までの間に、大きな前後方向の範囲(距離)Aが必要となる場合がある。このために、図示しないが、通常よりも、LED7の発光部(レンズ部7e)を長くしたり、リード線7c、7dを長くしたり、リード線7c、7dにアダプタ(図示せず)を付け足したりすればよい。
パッチ素子11及びグランド素子12は、LED基板8と平行になるように配置されている。信号灯器1はドライバへの視認性に鑑みて、通常、LED基板8自体を少し下方に傾けて設置してある。このため、パッチ素子11及びグランド素子12をLED基板8に平行に取り付けることによって、アンテナ4aの指向性も自然に下方に向く。
なお、路車間通信での無線通信の領域を限定的としたり確実性を増したりすることを目的として、アンテナ4aをLED基板8に対して上下方向又は左右方向に傾けるようにしてもよい。つまり、アンテナ4aの指向性を調整するために、パッチ素子11及びグランド素子12の一方又は双方を、LED基板8に対して傾けて配置してもよい。
パッチ素子11及びグランド素子12は金属板から形成することができる。パッチ素子11及びグランド素子12の材質としては、導電性があり、導電率の高い材料が好ましく、例えば、銅、真鍮などの銅合金、アルミが好ましく、鉄、ニッケル又はその他の金属とすることもできる。また、高周波は表面に電流が流れることから、樹脂製等の不導体の板部材からなるアンテナ用基板に、金属蒸着したものや、金属メッキ(金や銀のメッキ)を施したものであってもよい(図示せず)。
図4の実施形態では、パッチ素子11とLED7とは前後方向の位置について重複していることから、図5に示しているように、パッチ素子11には、LED7を挿通させる開口部として複数の孔34が形成されている。また、グランド素子12とLED7とも前後方向の位置について重複していることから、グランド素子12には、LED7(又はLED7のリード線7c、7d)を挿通させる開口部として複数の孔14が形成されている。これら孔34,14の配置は、LED7の配置と一致している。
したがって、パッチ素子11及びグランド素子12は網目構造となる。このため、LED7をパッチ素子12の孔34に挿し入れることで、パッチ素子11がLED7に干渉することなく、パッチ素子11を所定の位置に設置することができ、また、LED7をグランド素子12の孔14に挿し入れることで、グランド素子12がLED7に干渉することなく、グランド素子12を所定の位置に設置することができる。
また、パッチ素子11、グランド素子12を、導線(金属ワイヤ)によって(導線を編んで)形成したメッシュ構造としてもよい。この場合、導線間を前記孔とし、この孔にLED7を位置させるように構成することができる。
図4において、収容部材6(底部6a)には、アンテナ4a用の同軸ケーブル15を接続させる端子部19が取り付けられていて、この端子部19に、図1の制御装置5bから延びる同軸ケーブル15が接続されている。そして、この端子部19から後空間部S2へ延びる同軸ケーブル15aが、アンテナ4aと接続される。同軸ケーブル15aは、中心導体15b、絶縁体15c、外導体15d及び被覆部15eを有していて、中心導体15bがパッチ素子11に接続され、外導体15dがグランド素子12に接続されている。中心導体15b及び外導体15dと、各アンテナ素子11,12(各素子の導電体部分)とを、半田によって接続し固定することができるが、半田以外の方法であってもよい。
また、図1の制御装置5aから延びるLED7用の電源ケーブル(図示せず)が、収容部材6の底部6aに取り付けた端子部(図示せず)を介して、LED基板8と接続されている。
以上の構成によれば、アンテナ4が光学ユニット2に格納されていても、パッチ素子11及びその後方にあるグランド素子12は、LED7の前端39よりも後方に設けられているため、パッチ素子11及びグランド素子12が、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。また、パッチ素子11及びグランド素子12はLED基板8の前方に設けられていることから、LED基板8がアンテナ4aによる電波の送受信の妨げになるのを防止することができる。
パッチ素子11及びグランド素子12が、前方への発光(灯光)の妨げになることを防止するために、パッチ素子11はLED7の前端39よりも後方に設けられているが、この「前端39よりも後方」には、パッチ素子11の前面11aとLED7の前端39との前後方向の位置が、略一致している場合を含む。なお、この略一致とは、LED7の前端39の前後方向の位置が、パッチ素子11の厚さ方向の範囲内に存在している場合である。
また、信号灯器1は、屋外に設置されていることから、LED基板8やLED7に照りつけた西日や朝日が地上へ反射し、その反射光によって、灯器が見づらくなったり、点灯していない灯器が点灯しているように見える「擬似点灯」が生じたりする。
そこで、図4と図5において、前記反射防止部材10は、光学ユニット2の外部から入射する光(太陽光)がLED基板8及びLED7の少なくとも一方により反射するのを防止する機能を有している。これにより、信号灯器1が見づらくなったり擬似点灯が生じたりするのを防止することができる。また、前記のとおり、この反射防止部材10を用いてパッチ素子11等を支持することによって、部品の兼用による構造の簡素化や、製造コストの低減を図ることができる。
反射防止部材10は、絶縁部材である合成樹脂材により形成され、LED基板8よりも前方に配置されている。反射防止部材10は、円形の板状(面状)に形成された板状部10aを備え、この板状部10aは、LED7の前端39よりも後方に配置されている。板状部10aには、LED7の配置に対応して、LED7を挿通させるための複数の挿通孔10bが形成されている。
板状部10aは、主にLED基板8に対して太陽光が直接当たることを防止している。反射防止部材10は、黒色の合成樹脂材により形成されるか、少なくとも板状部10aの前面が黒色に塗装され、太陽光の反射が防止されている。板状部10aの外周部を収容部材6の段部6cに嵌合させ、段部6cに形成された図示しない爪を板状部10aに係合することによって、反射防止部材10は収容部材6に固定される。
板状部10aの後面にはボス部10c(図4参照)が後方突出状に形成され、LED基板8は、ボス部10cのネジ穴に螺合したネジによって板状部10aに固定されている。LED基板8の前面8aはボス部10cの後端面に当接していて、板状部10aとLED基板8との間には、ボス部10cの高さに相当する間隔があけられている。
図5において、反射防止部材10の前記挿通孔10bの上縁には、庇部10hが前方へ突出するように形成されている。庇部10hは、斜め上方から照りつける太陽光がLED7の反射鏡7aに入射することを防止している。庇部10hの前端は、LED7の前端39よりも突出している。
又は、図示しないが、庇部10hが省略された反射防止部材10であってもよい。この場合、板上部10aの前面とLED7の前端39とを、前後方向にほぼ一致させるのがよい。
また、図示しないが、グランド素子12を、LED基板8の後方としてもよい。この場合、LED7の前端39よりも後方にあるパッチ素子11と、グランド素子12との前後方向の間隔を広くすることができる。
〔アンテナ4の第二の形態〕
図6は、第二の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の斜視図であり、図7及び図8は、その正面図及び断面図である。図6のアンテナ4もパッチ素子11とグランド素子12とを有しているパッチアンテナ4bであり、これらパッチ素子11とグランド素子12とが、光学ユニット2内に格納されている。
グランド素子12は前記第一の形態と同じであり、その説明を省略する。
第二の形態のパッチ素子11は、光学ユニット2内における前後方向の取り付け位置、LED7を挿通させる孔34(図5参照)が形成されていない点、当該パッチ素子11が可視光透過性を有している点で、第一の形態と異なる。これら異なる点を主に説明する。
パッチ素子11の前後方向の取り付け位置は、カバー部材9からLED7の前端39までの範囲Bとなっている(図8参照)。つまり、パッチ素子11は、カバー部材9の後面9aから後方に離れて設けられていて、かつ、LED7の前端39より前方に設けられている。このため、パッチ素子11とLED7とは干渉しないので、LED7挿通用の前記孔34は不要である。
パッチ素子11は、平面状(平板状)に形成されており、反射防止部材10から前方へ立設されたスペーサ22によって支持され、固定されている。なお、反射防止部材10を省略する場合、パッチ素子11及びグランド素子12はLED基板8に取り付けられる。
この実施形態においても、パッチ素子11とグランド素子12とが、前後方向に対向した配置となり、パッチアンテナ4bの指向性は、信号灯器1から前方へ向かう方向となる。したがって、光学ユニット2による投光方向とパッチアンテナ4aの指向性とを略一致させることができる。
また、このアンテナ4bを前記高度道路交通システム(ITS)に利用するために、使用周波数を720MHz帯に設定する場合、パッチ素子11とグランド素子12との前後方向の間隔は、10〜40mmに設定される。なお、これはグランド素子12とパッチ素子11との間に、空気が介在している場合である。
そこで、図8の実施形態では、LED基板8の前面8aからLED7の前端39までの距離が小さくても、パッチ素子11をこの前端39よりも前方に配置することで、グランド素子12とパッチ素子11との前後方向の間隔を所望の値に設定しやすくなる。
そして、LED7の前端39よりも前方にあるパッチ素子11は、このLED7の前方への投光を阻害しないように、パッチ素子11の厚さ方向(前後方向)に、可視光透過性を有している(可視光に対して透明である)。なお、ここにいうパッチ素子11における可視光透過性とは、パッチ素子11の導電体部分(導体部分)が透明又は半透明である場合のみならず、パッチ素子11を構成する導電体部分は可視光を遮断するが、パッチ素子11の導電体部分が設けられていない部分を可視光がすり抜けて、パッチ素子11の後方において発光された可視光がパッチ素子11の前方に到達する状態をも含む。
パッチ素子11に可視光透過性を備えさせるために、パッチ素子11を、可視光透過性を有する薄膜導電体(透明導電体)から形成すればよい。この場合、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等からなる透明導電体を、ガラス等の板部材(誘電体)からなるアンテナ用基板16(図8の二点鎖線参照)の表面又は裏面に形成すればよい。この場合、パッチ素子11を薄く、しかも、所定の形状に形成することができる。なお、前記アンテナ用基板16は、透明であり可視光透過性を備えている。
なお、透明導電体としては、金属薄膜(Au,Ag,Pt,Cu,Rh,Pd,Al,Cr)、酸化物半導体薄膜(In23、SnO2、ZnO、CdO、TiO2、CdIn24、Cd2SnO4、Zn2SnO4、In23−ZnO系)、スピネル形化合物(MgInO4、CaGaO4)、導電性窒化物薄膜(TiN、ZrN、HfN)、導電性ホウ化物薄膜(LaB6)、導電性高分子膜等を採用することができる。この透明導電体は、アンテナ用基板16にスパッタリングや真空蒸着等を行なうことにより得られる。
又は、パッチ素子11に可視光透過性を備えさせるために、パッチ素子11を、可視光透過用の開口が形成された導電体から形成すればよい。つまり、図9に示しているように、パッチ素子11をメッシュ構造による導電体とすることにより、パッチ素子11は可視光透過性を有する。パッチ素子11をメッシュ構造とするために、パッチ素子11を導線によって(導線を編んで)形成する。なお、図9では、説明を容易とするために、LED7を省略している。また、このパッチ素子11は、輪郭形状が矩形である。
メッシュ構造のパッチ素子11についてさらに説明すると、パッチ素子11を、例えば、径(幅)が1mmである導線を編み目状に配置してメッシュ構造とする。すなわち、導線のピッチ(メッシュの間隔)を所定の値として、導線を上下方向及び左右方向に編み、網目状金属素子とする。このピッチが例えば20mmである場合、当該ピッチは約1/20波長に相当し、使用する周波数が約720MHz帯、波長が約420mm用のパッチアンテナとなる。なお、パッチ素子11のメッシュ数(メッシュ粗さ)は変更自在であり、一面を四分割した網目状金属素子としたり、一面を二分割したもの、三分割したもの等であってもよい。
パッチ素子11をメッシュ構造とするため、前記のような導線を利用する以外に、可視光透過性のあるガラス等のアンテナ用基板16に金属膜(金属薄膜)によって網目を形成してもよい。つまり、アンテナ用基板16の表面又は裏面に網目状の金属層を設け、メッシュ構造とする。そして、この金属メッシュ層が形成されたアンテナ用基板16が、図8の二点鎖線で示しているように、カバー部材9とLED7の前端39との間に設けられ、パッチ素子11となる。
金属メッシュ層を形成する場合、アンテナ用基板16の面に、前記導線を用いた場合と同様のパターンによってメッシュを構成してもよいが、例えば線幅10μmであってピッチ(メッシュの間隔)を100μmである導線部からなる微細なメッシュを形成してもよい。このようにアンテナ用基板16に微細なメッシュを形成する場合、線幅が1μm以上で50μm以下であり、ピッチが50μm以上で1000μm以下とするのが好ましい。 アンテナ用基板16に対して金属層を形成する方法としては、金属蒸着がある。
なお、メッシュ形状は、図9のような四角形状に限らず、三角形状、ハニカム形状とすることができ、また、全体として放射形状(蜘蛛の巣形状)等とすることができる。
また、図示しないが、図8を参考に説明すると、カバー部材9の後面9aにパッチ素子11を形成してもよい。この場合、前記アンテナ用基板16を省略することができる。
また、前記パッチ素子11と同様にグランド素子12にも可視光透過性を備えさせれば、グランド素子12を、LED7の前端39よりも前とすることができる。
以上の構成によれば、グランド素子12からパッチ素子11までの前後方向の距離が所定の値となるように、パッチ素子11をLED7よりも前方に配置することができる。そして、パッチ素子11はLED7の前端39よりも前方に設けられているが、パッチ素子11は可視光透過性を有しているため、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。
〔アンテナ4の第三の形態〕
図10は、第三の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の斜視図であり、図11及び図12は、その正面図及び断面図である。図10のアンテナは、ダイポールアンテナ4cであり、このダイポールアンテナ4cが、光学ユニット2に格納されている。
ダイポールアンテナ4cは、前記第二の形態と同様に、光学ユニット2のカバー部材9からLED7の前端39までの範囲Bに設けられており、可視光透過性を有している。ダイポールアンテナ4cは、LED7の前端39よりも前方に設けられているが、可視光透過性を有しているため、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。なお、図12では、前記反射防止部材10を省略しているが、当該反射防止部材10が設けられていてもよい。
図11及び図12のダイポールアンテナ4cは、ガラス等の可視光透過性を有しているアンテナ用基板16と、このアンテナ用基板16の一面側に形成されたダイポール部25、一対の平衡給電線部27a,27b及び短絡部28とを有している。短絡部28は一対の平衡給電線部27a,27bを短絡している。さらに、アンテナ用基板16の他面側には、ストリップ線路26が形成されている。そして、アンテナ用基板16が、前記カバー部材9と前記LED7の前端39との間に設けられている。
アンテナ用基板16は、円形又は矩形の平板からなり、LED基板8から前方へ立設した支持部材13によって、LED7の前端39よりも前方となって支持され、固定されている。支持部材13を絶縁部材とすることができるが、アンテナ用基板16を使用する場合、当該基板16が絶縁体であれば、支持部材13は絶縁部材でなくてもよい。アンテナ用基板16は、LED基板8に対して前方で対向して配置されている。なお、図12では、前記反射防止部材10を省略しているが、当該反射防止部材10を備えている場合、アンテナ用基板16は当該反射防止部材10にスペーサを介して取り付けられてもよい。
図示しているダイポールアンテナ4cは平衡型であり、平衡二線で給電される。給電のための構成は後に説明する。
ダイポール部25は、アンテナ素子25a,25bを有している。平衡給電線部27a,27b及び短絡部28が、ストリップ線路26のグランドを兼ねている。
ストリップ線路26は、アンテナ用基板16の他面側であって給電線部27bの裏側となる位置で直線的に延びて形成され、ダイポール部25のアンテナ素子25a,25b間の中央部においてU字状に方向を反転し、アンテナ用基板16の他面側であって給電線部27aの裏側となる位置で直線的に延びて形成されている。このストリップ線路26、平衡給電線部27a,27b及び短絡部28によって、バルン(平衡不平衡変換部)が構成されている。この実施形態のアンテナ4cは、ダイポールアンテナ4c及びバルンが一つのアンテナ用基板16に形成されたバルン一体型のアンテナである。
ダイポール部25、平衡給電線部27a,27b及び短絡部28は、アンテナ用基板16の一面側に薄膜導電体としてパターン形成された線路からなる。また、ストリップ線路26は、アンテナ用基板16の他面側に薄膜導電体としてパターン形成された線路からなる。
そして、ダイポールアンテナ4cに可視光透過性を備えさせるために、第二の形態と同様に、アンテナ用基板16が透明であると共に、一面側及び他面側の前記薄膜導電体は、可視光透過性を有する透明導電体であり、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等からなり、また、透明導電体としては、前記のとおり、金属薄膜や酸化物半導体薄膜等がある。この透明導電体は、アンテナ用基板16にスパッタリングや真空蒸着等を行なうことにより得られる。
又は、一面側及び他面側の前記薄膜導電体は、可視光透過用の微細な開口を有するように、微細なメッシュとしてもよい。メッシュ構造とする場合、前記第二の形態と同様の構成を採用することができる。
収容部材6(底部6a)には、ダイポールアンテナ4c用の同軸ケーブル15を接続させる端子部19が取り付けられており、この端子部19に、図1の制御装置5から延びる同軸ケーブル15が接続される。この端子部19から後空間部S2へ延びる同軸ケーブル15aが、ダイポールアンテナ4cと接続されている。同軸ケーブル15aは、中心導体15b、絶縁体(図示せず)、外導体15d及び被覆部15eを有していて、中心導体15bがストリップ線路26に接続され、外導体15dがグランド(給電線部27b)に接続されている。中心、外導体15b,15dと各部とを半田によって接続し固定することができるが、半田以外の方法であってもよい。
以上の構成によれば、ダイポールアンテナ4cは、LED7の前端39よりも前方に設けられるが、可視光透過性を有しているため、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。
また、図11のダイポールアンテナ4cにおいて、短絡部28を省略し、後に説明する第四の形態のアンテナのグランド素子12(図15(a)参照)を設けてもよい。
また、ダイポールアンテナ4cの変形例を図13に示す。このダイポールアンテナ4cは、図11の形態と同様に、アンテナ用基板16の一面に形成されているが、バルン29はアンテナ用基板16とは別の部分に設けられている。つまり、このアンテナは、バルン別体型である。
バルン29は、例えばアンテナ用基板16の後方、さらには、LED基板8の後方に設けられていて、前記同軸ケーブル15aと繋がっている。そして、このバルン34とアンテナ4cとは、2線のリード線24a,24bを介して繋がっている。
〔アンテナ4の第四の形態〕
図14は、第四の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の断面図である。このアンテナは平衡型であり、図示しているものは、平衡二線で給電されるダイポールアンテナ4dである。そして、このダイポールアンテナ4dが、光学ユニット2に格納されている。
図15はダイポールアンテナ4dの説明図である。ダイポールアンテナ4dは、ダイポール部25と、一対の平衡給電線部27a,27bと、グランド素子12とを備えている。ダイポール部25及び平衡給電線部27a,27bは、アンテナ用基板16の一面側に薄膜導電体としてパターン形成された線路からなる。
アンテナ用基板16の他面側には、ストリップ線路26が設けられていて、このストリップ線路26は、薄膜導電体としてパターン形成された線路からなる。
ストリップ線路26は、アンテナ用基板16の他面側であって平衡給電線部27bの裏側となる位置で前後方向に直線的に延びて形成され、そして、ダイポール部25のアンテナ素子25a,25b間の中央部においてU字状に方向を反転し、アンテナ用基板16の他面側であって平衡給電線部27aの裏側となる位置で前後方向に直線的に延びて形成されている。
ダイポール部25、平衡給電線部27a,27b、及びストリップ線路26の材質としては、導電性があり、導電率の高い材料が好ましく、例えば、銅、真鍮などの銅合金、アルミ等による金属箔が好ましく、鉄、ニッケル又はその他の金属箔とすることもできる。
グランド素子12は前記第一の形態と同様の構成である。グランド素子12の前面には、アンテナ用基板16が直立した状態で取り付けられている。具体的には図15(a)(b)に示すように、グランド素子12の前面(金属面)に、2つの取付具33を介してアンテナ用基板16が固定されている。取付具は金属製でL字形状に形成され、その一辺部がグランド素子12に取付ネジ及びナット等の締結具36により固定され、他辺部がアンテナ用基板16の平衡給電線部27a,27bに接触した状態で半田付け等により固定されている。グランド素子12及び平衡給電線部27a,27bはともにストリップ線路26に対するグランドとして機能する。
そして、ストリップ線路26、平衡給電線部27a,27b及びグランド素子12によってバルン(平衡不平衡変換部)が構成されている。
グランド素子12は、前後方向(LED7の投光方向)に対して垂直に配置され、このグランド素子12にアンテナ用基板16が直立した状態で取り付けられているので、アンテナ用基板16に形成されたアンテナ素子25a,25b、平衡給電線部27a,27b、及びストリップ線路26は、アンテナ用基板16の板面と同様に、前後方向に沿うように(前後方向に沿った面(仮想面)と平行に)配置される。
図14に示すように、収容部材6(底部6a)には、アンテナ4d用の同軸ケーブル15を接続させる端子部19が取り付けられており、この端子部19に、図1の制御装置5から延びる同軸ケーブル15を接続することができる。そして、この端子部19から後空間部S2へ延びる同軸ケーブル15aが、アンテナ4dと接続されている。同軸ケーブル15aは、図15(a)(b)にも示すように、中心導体15b、絶縁体15c、外導体15d及び被覆部15eを有しており、中心導体15bがストリップ線路26に接続されていて、外導体15dがグランド素子12(平衡給電線部27b)に接続されている。中心、外導体15b,15dと各部とを半田によって接続し固定することができるが、半田以外の方法であってもよい。
以上より、ダイポール部25のアンテナ素子25a,25bが前後方向に沿った面と平行に配置されている。このため、LED7を前方(正面)から見たときに、その光がアンテナ素子25a,25bによって遮られるのを防止することができる。また、このダイポールアンテナ4dは、アンテナ用基板16上にダイポール部25が形成されていて、このダイポールアンテナ4dは、複数のLED間に対応して配置されている。これにより、LED7とダイポール部25とが前方(正面)から見て重複しない状態が得られ、LED7の光がアンテナ素子25a,25bによって遮られるのを防止することができる。
さらに、ダイポール部25は、LED7の前端39よりも前方に位置しているため、LED7が障害となることなく所望のアンテナ性能を発揮させることができる。
ダイポールアンテナ4dの変形例を図16に示す。このダイポールアンテナ4dは、前記のようなストリップ線路26によるバルンではなく、同軸形式の(同軸ケーブルによる)バルンを有している。
無線通信の制御を行なう制御装置5b(図1参照)から延びる同軸ケーブル15の外導体15dは板状のグランド素子12に接続されている。グランド素子12から前方に第一導体12aと、第二導体12bとが設けられ、電気的に接続されている。第一導体12aは筒状であり、ダイポール部25のアンテナ素子25aと接続されている。第二導体12bは板状又は棒状であり、ダイポール部25のアンテナ素子25bと接続されている。そして、同軸ケーブル15の中心導体15bが、第二導体12bに接続されている。これにより、同軸ケーブル15、グランド素子12、第一導体12a及び第二導体12bによって、バルンが構成される。
〔アンテナ4の第五の形態〕
図17は、第五の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の正面図である。このアンテナは平衡型であり、図示しているものは、平衡二線で給電される折り返しダイポールアンテナ4eである。そして、この折り返しダイポールアンテナ4eが、光学ユニット2に格納されている。
この折り返しダイポールアンテナ4eは、第三の形態と同様に(図12を参考に説明すると)、光学ユニット2のカバー部材9からLED7の前端39までの範囲Bに設けられており、可視光透過性を有している。折り返しダイポールアンテナ4eは、LED7の前端39よりも前方に設けられているが、可視光透過性を有しているため、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。
図17の折り返しダイポールアンテナ4eは、第三の形態と同様にガラス等の可視光透過性を有しているアンテナ用基板16と、このアンテナ用基板16の一面側に形成されたダイポール部25、一対の平衡給電線部27a,27b及び短絡部28とを有している。
第三の形態のダイポールアンテナ4dのダイポール部25は(図11)、直線状に展開したアンテナ素子25a,25bを有していて、アンテナ素子25a,25bそれぞれが、λ/4(λ=波長)を有しているのと同様に、図17の折り返しダイポールアンテナ4eのダイポール部25も、両側に展開したλ/4の長さのアンテナ素子25a,25bを有していているが、アンテナ素子25a,25bそれぞれが、中央からλ/4の位置で折り返されていて、ダイポール部25がループ状となっている構造である。
そして、第三の形態と同様に、アンテナ用基板16の他面側には、ストリップ線路26が形成されている。そして、アンテナ用基板16が、前記カバー部材9と前記LED7の前端39との間に設けられている。
ダイポール部25、平衡給電線部27a,27b及び短絡部28、並びに、ストリップ線路26は、アンテナ用基板16の一面側並びに他面側に薄膜導電体としてパターン形成された線路からなる。
折り返しダイポールアンテナ4eが可視光透過性を有するための構成は、第三の形態と同様であり、前記薄膜導電体は可視光透過性を有する透明導電体であり、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等からなり、また、透明導電体としては、前記のとおり、金属薄膜や酸化物半導体薄膜等がある。この透明導電体は、アンテナ用基板16にスパッタリングや真空蒸着等を行なうことにより得られる。
又は、一面側及び他面側の前記薄膜導電体は、可視光透過用の微細な開口を有するように、微細なメッシュとしてもよい。メッシュ構造とする場合、前記第二の形態と同様の構成を採用することができる。
その他の構成は、第三の形態と同様であり、説明を省略する。
また、図示しないが、図13の形態のダイポールアンテナ4cを、折り返しダイポールアンテナとしてもよく、図15の形態のダイポールアンテナ4dを、折り返しダイポールアンテナとしてもよい。
〔アンテナ4の第六の形態〕
図18は、第六の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の正面図である。このアンテナ4は、バットウイングアンテナ4fである。そして、このバットウイングアンテナ4fが、光学ユニット2に格納されている。
このバットウイングアンテナ4fは、第二の形態と同様に(図8を参考に説明すると)、光学ユニット2のカバー部材9からLED7の前端39までの範囲Bに設けられていて、可視光透過性を有している。バットウイングアンテナ4fは、LED7の前端39よりも前方に設けられているが、可視光透過性を有しているため、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。
バットウイングアンテナ4fが可視光透過性を有するための構成は、第二の形態と同様に、ガラス等の可視光透過性を有しているアンテナ用基板16の一面側又は他面側に薄膜導電体によりパターン形成した線路から、アンテナ素子を形成している。そして、この薄膜導電体は可視光透過性を有する透明導電体であり、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等からなる。透明導電体は、アンテナ用基板16にスパッタリングや真空蒸着等を行なうことにより得られる。
又は、バットウイングアンテナ4fに可視光透過性を備えさせるために、図示しないが、バットウイングアンテナ4fを導線(金属ワイヤ)によってメッシュ構造に構成する。これにより、バットウイングアンテナ4fは、ワイヤ間に可視光透過用の開口を有する。導線は例えば直径を2mmとすることができる。また、この場合、導線自体に構造物としての強度があるので、アンテナ用基板16を不要とできる。
図18において、バットウイングアンテナ4fの給電部17a,17bへの給電は、平衡二線による構成とすることができる。この場合、給電部17a,17bには、図示していないバルン(図13のバルン29と同様のもの)が接続されている。この場合、前記バルンを、リード線(図示せず)を介在させて接続し、LED基板8の後方に設けてもよいが、アンテナ用基板16の他面側又は一面側に設けてもよい。また、図18の二点鎖線で示しているように、バットウイングアンテナ4fは、両端を接続している導体部25cを有していてもよい。
また、図19に示しているように、バットウイングアンテナ4fは、モノポール型であってもよい。図19(a)はバットウイングアンテナ4fの正面図であり、図19(b)はその側面図である。図19の形態では、同軸ケーブル15による給電が行われている。このために、無線通信の制御を行なう制御装置5b(図1参照)から延びる同軸ケーブル15の外導体15dはグランド15cに接続され、中心導体15bがバットウイングアンテナ4fに接続される。
また、バットウイングアンテナ4fは、図20に示しているように、モノポール型のアンテナを二つ並べて設けた構成であってもよい。このバットウイングアンテナ4fは、図19のアンテナを二つ並べた構成である。この場合、無線通信の制御を行なう制御装置5b(図1参照)から延びる対の同軸ケーブル15,15によって、給電部17a,17bに180°の位相差を有して(逆相にして)給電する。同軸ケーブル15の外導体15dはグランド15cに接続され、中心導体15bがバットウイングアンテナ4fに接続される。
〔アンテナ4の第七の形態〕
図21は、第七の形態のアンテナ4が格納された信号灯器1の光学ユニット2の正面図である。このアンテナ4は、ループアンテナ4gであり、このループアンテナ4gが、光学ユニット2に格納されている。ループアンテナ4gは、その円周が1波長となるように構成されている。給電方法は、平衡二線によることができる。
ループアンテナ4gは導線によって構成されていて、前後方向から見て、ループ状のループアンテナ4gとLED素子7bとが重ならない配置となっている。そして、第一の形態と同様に(図4を参考に説明すると)、ループアンテナ4gは、LED7の前端39よりも後方に設けられている。
そして、ループアンテナ4gの後方に反射板(図示せず)が設けられている。なお、ループアンテナ4gと反射板とは、LED基板8よりも前方に設けられている。
図22は、ループアンテナ4gの変形例である。このループアンテナ4gは、第二の形態と同様に(図8を参考にして説明すると)、光学ユニット2のカバー部材9からLED7の前端39までの範囲Bに設けられている。ループアンテナ4gは、LED7の前端39よりも前方に設けられているが、前後方向から見て、ループアンテナ4gとLED素子7bとが重ならない配置となるように、当該ループアンテナ4gが配置されている。このため、ループアンテナ4gが、LED7による前方への発光(灯光)の妨げになることを防止することができる。
又は、ループアンテナ4gに可視光透過性を備えさせることによって、LED7による前方への発光の妨げになることを防止することができる。
ループアンテナ4gに可視光透過性を備えさせるための構成は、第二の形態と同様であり、ループアンテナ4gは、ガラス等の可視光透過性を有しているアンテナ用基板16(誘電体)を有していて、ループ形状のアンテナ素子25dとして、このアンテナ用基板16の一面側に薄膜導電体として線路をパターン形成している。そして、前記薄膜導電体は可視光透過性を有する透明導電体であり、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等からなり、また、透明導電体としては、前記のとおり、金属薄膜や酸化物半導体薄膜等がある。この透明導電体は、アンテナ用基板16にスパッタリングや真空蒸着等を行なうことにより得られる。
又は、前記薄膜導電体は、可視光透過用の微細な開口を有するように、微細なメッシュとしてもよい。メッシュ構造とする場合、前記第二の形態と同様の構成を採用することができる。
また、図示しないが、光学ユニット2に格納するループアンテナは、図21と図22に示したもの以外に、双ループアンテナであってもよい。
以上の前記各形態によれば、各種アンテナ4は光学ユニット2に格納されたものとなる。これにより、アンテナ4を目立たなくして信号灯器1に設置することができ、道路の美観を損なうことがない。なお、図1の信号灯器1は三つの光学ユニット2を有していて、それぞれの光学ユニット2にアンテナ4が格納されている。
また、アンテナ4が信号灯器1の光学ユニット2内に組み込まれていることから、アンテナ設置用の専用の支柱を不要とすることができる。さらに、アンテナ4が露出した状態(突出した状態)にないため、信号灯器1を取り付けるための支柱40及びアーム41(図1)の設計において、アンテナ4が受ける風荷重を追加的に考慮する必要がない。また、アンテナ4に対する防錆、防塵についても追加的に考慮する必要がない。
さらに、交通用の信号灯器1は、車両のドライバによる視認性を考慮して道路に設置されているため、各実施形態のアンテナ4を格納させた信号灯器1を道路の所定位置に設置すれば、当該アンテナ4と車両の車載通信装置との間で無線通信を行なう上で、見通しが良好な状態を自然と得ることができる。これにより、信号灯器1の光学ユニット2に組み込んだアンテナ4を、路車通信を行なう高度道路交通システム(ITS)に活用することができ、良好な通信状態が得られる。
また、本発明の信号灯器1は、赤、黄、青の灯光色を有する光学ユニット2以外に、図23に示しているように、車両等の進行可能を意味する矢印を点灯させる光学ユニット52を更に備えた矢印式信号灯器であってもよい。なお、図23は、本発明の信号灯器1等を備えた交通信号灯器設備の説明図である。この矢印式信号灯器の光学ユニット52も、赤、黄、青の光学ユニット2と同様に、内部に発光体(LED)及びカバー部材等を有していて、この光学ユニット52にアンテナ4が格納されていてもよい。
また、図23に示しているように、本発明の信号灯器1は、文字情報表示装置53を備えていてもよい。この文字情報表示装置53は、前記光学ユニット2と同様に、内部に多数のLED等を有している光学ユニット53aを備えていて、発光させるLEDの組み合わせを制御装置5aが制御することで、様々な文字情報を車両に対して表示することができる。そして、前記光学ユニット2と同様に、この光学ユニット53aにアンテナ4が格納されていてもよい。
また、図23に示しているように、本発明の信号灯器1は、待ち時間表示機能付きの交通信号灯器であってもよい。このために、信号灯器1は待ち時間表示部54を有していて、この待ち時間表示部54は、信号灯器1が赤の時間帯に、次に青の灯色に変わるまでの残り時間を表示する光学ユニット54aを有している。この光学ユニット54aは、前記光学ユニット2と同様に、内部に複数のLEDを有していて、これらLEDは数字を表示することができるように配置されている。そして、発光させるLEDの組み合わせを制御装置5aが制御することで、信号灯器1が次に青の灯色に変わるまでの残り時間を車両等に対して表示することができる。そして、前記光学ユニット2と同様に、このような光学ユニット54aにアンテナ4が格納されていてもよい。
このように、図23に示した矢印式信号灯器、文字情報表示装置53、待ち時間表示部54は、これらが設置されている道路を走行する車両に対して、見通しが良い位置に設置されていて、前記各実施形態と同様に、前記アンテナ4の指向性を信号灯器1の前方とすることにより、前記車両に搭載した車載通信装置(図示せず)との間で、良好な通信状態が得られる。
また、本発明に関して、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、本発明の信号灯器1は、車両用以外にも、図23に示しているように、歩行者用の信号灯器55であってもよい。この歩行者用信号灯器55も、車両用と同様に、LEDを有する光学ユニット55aを有していて、この光学ユニット55aにアンテナ4が格納されている。この場合、アンテナ4を用いた無線通信の相手は、車両に搭載された車載機以外に、歩行者が携帯している携帯通信端末であってもよい。
また、図23の交通信号灯器設備が備えている信号灯器1は、特に歩行者に対して音声で灯色に関する情報を伝えるための音響装置付き信号灯器であってもよい。このために、この信号灯器は、音を発することのできる音響装置(スピーカ)56を備えている。音響装置56は、制御装置5aの制御によって、例えば視覚障害者のために、灯色が青の際に誘導音を発することができる。そして、この音響装置56の筐体の内部に、アンテナ4が格納されていてもよい。
また、図23の交通信号灯器設備は、道路標識57を備えている。図23の道路標識57は、支柱40に取り付けられているが、アーム41や、信号灯器1の筐体3に取り付けられていてもよい。また、図23の道路標識57は、信号灯器1が設置されている場所(交差点)の地名を表示している案内標識である。そして、この案内標識に、アンテナ4が組み込まれている。
すなわち、この道路標識57は、文字(や図等)を示している板状の本体部57aを有していて、この本体部57aに例えばパッチアンテナ4が貼り付けられている。すなわち、パッチアンテナ4の上に、文字(や図等)の表示が形成されている。この場合においても、道路標識57は、当該道路標識57が設置されている道路を走行する車両に対して、見通しが良い位置に設置されていて、アンテナ4の指向性を前方(標識を表示している道路へ向かう方向)とすることにより、車両に搭載した車載通信装置(図示せず)等との間で、良好な通信状態が得られる。
また、信号灯器1が有する発光体はLED以外に電球であってもよい。
本発明の交通信号灯器の実施の一形態を示す正面図である。 一つの光学ユニットの斜視図である。 光学ユニットの正面図である。 光学ユニットの断面図である。 光学ユニットの内部の拡大断面図である。 第二の形態のアンテナが格納された光学ユニットの斜視図である。 光学ユニットの正面図である。 光学ユニットの断面図である。 可視光透過性を備えているパッチ素子の説明図である。 第三の形態のアンテナが格納された光学ユニットの斜視図である。 光学ユニットの正面図である。 光学ユニットの断面図である。 光学ユニットに格納するダイポールアンテナの変形例の説明図である。 第四の形態のアンテナが格納された光学ユニットの断面図である。 ダイポールアンテナの説明図である。 ダイポールアンテナの変形例の説明する断面図である。 第五の形態のアンテナが格納された光学ユニットの断面図である。 第六の形態のアンテナが格納された光学ユニットの正面図である。 バットウイングアンテナの変形例の説明する図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 バットウイングアンテナの他の変形例の説明する図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第七の形態のアンテナが格納された光学ユニットの正面図である。 ループアンテナの変形例の説明する正面図である。 交通信号灯器設備の説明図である。
符号の説明
1 交通信号灯器(灯器)
2 光学ユニット
4 アンテナ
4a パッチアンテナ
4b パッチアンテナ
4c ダイポールアンテナ
4d ダイポールアンテナ
4e 折り返しダイポールアンテナ
4f バットウイングアンテナ
4g ループアンテナ
7 発光ダイオード(LED)
9 カバー部材

Claims (2)

  1. 前方に投光する発光体、前記発光体が前面に実装された基板、及び、可視光透過性を有し前記発光体を前方で覆うカバー部材を有する光学ユニットと、
    前記光学ユニットに格納されたアンテナと、を備え
    前記アンテナが有するアンテナ素子は、前記基板に対して上下方向又は左右方向に傾けて前記光学ユニット内に配置されていることを特徴とする交通信号灯器。
  2. 前記アンテナは、パッチアンテナ、ダイポールアンテナ、折り返しダイポールアンテナ、バットウイングアンテナ及びループアンテナからなる群から選択される少なくとも一つである請求項1に記載の交通信号灯器。
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