図1〜図6を参照して、本発明のスイッチ装置を照明器具等の負荷のオンオフを切り替える2極スイッチのスイッチ装置として具体化した一実施形態について説明する。なお、本実施形態のスイッチ装置Aは、定格電流が20(A)の比較的高電流のスイッチ装置である。
まず、図1を参照して、スイッチ装置Aの全体構成について説明する。
図1に示すように、スイッチ装置Aは、同スイッチ装置Aの外枠を構成するスイッチ本体部1と、同スイッチ本体部1内に収納されるとともに電線との電気的導通を図る複数の端子からなる端子部2と、同端子部2の端子間の電気的導通及び遮断を切り替える開閉部3とにより構成されている。
スイッチ本体部1には、端子部2の各端子及び開閉部3の一部を収納するボディ10と、ボディ10に取り付けられるとともに各端子を一方から覆うカバー20とが設けられている。ボディ10は、空気より熱伝導率の高い樹脂材料を射出成形することにより成形されている。カバー20は、樹脂材料を射出成形することにより成形されている。本実施形態では、ボディ10の材料としてユリア樹脂を用いている。
端子部2には、電線がそれぞれ挿入されるとともに電気的に接続される一対の接点端子30及び一対の端子板40と、各接点端子30及び各端子板40のそれぞれに取り付けられる4個の錠ばね50と、電線と接点端子30及び端子板40との接続を解除するための解除釦60とが設けられている。これら接点端子30及び端子板40のそれぞれは、銅板をプレス加工することにより一体に成形されている。
開閉部3には、各端子板40のそれぞれに接触するとともに、各接点端子30に対して接触する状態と離間する状態とを切り替える一対の開閉素子70が設けられている。この開閉素子70は、金属板をプレス加工することにより成形されている。開閉素子70には、同開閉素子70の各接点端子30に対して接触する状態及び離間する状態の切り替えを行うハンドル80が一対のコイルばね120(図2参照)を介して取り付けられている。このコイルばね120は、ハンドル80と開閉素子70との間に圧縮された状態にて配置されている。また、ハンドル80は、カバー20に取り付けられる操作釦90によって操作されている。また、ハンドル80と操作釦90との間には、復帰ばね100とスライドカム110とが配置されている。
以降では、ボディ10に各接点端子30及び各端子板40が挿入される方向を「挿入方向」とし、その挿入方向のボディ10側を「下方」とし、カバー20側を「上方」とする。また、ボディ10内において各接点端子30または各端子板40が配列される方向を「幅方向」とし、ボディ10内において接点端子30と端子板40とが配列される方向を「長さ方向」とし、端子板40が配置される側を「前方」とし、接点端子30が配置される側を「後方」とする。
次に、図2を参照して、スイッチ装置Aが組み立てられた状態の構成について説明する。
ボディ10とカバー20とが互いに嵌合することにより、スイッチ本体部1内には、密閉された内部空間が設けられることとなる。これにより、端子部2及び開閉素子70は、この内部空間内に配置されるようになる。具体的な配置態様は以下のようになる。
ボディ10には、外枠を構成する周壁部11及び底壁部12が設けられるとともに挿入方向の上方が開口する箱体である。このボディ10内には、その長さ方向において接点端子収納部14及び端子板収納部15が並列した状態にて設けられている。これら接点端子収納部14と端子板収納部15との長さ方向の間には、開閉素子70が配置される開閉素子収納部16が設けられている。
接点端子収納部14には、挿入方向の下方から上方に向かい順に解除釦60、錠ばね50及び接点端子30が収納されている。端子板収納部15には、挿入方向の下方から上方に向かい順に解除釦60、錠ばね50及び端子板40が収納されている。
開閉素子収納部16には、挿入方向の下方から上方に向かい順に端子板40の一部、開閉素子70、コイルばね120及びハンドル80が収納されている。具体的には、ハンドル80に設けられた略円筒形状の収納穴にコイルばね120が挿入方向の下方の一部が突出した態様にて収納されている。そしてコイルばね120の挿入方向の下端部と開閉素子70とが互いに接触している。
カバー20には、挿入方向の上方に開口する長方形状の穴である釦収納部21が設けられている。この釦収納部21には、挿入方向の下方から上方に向かい順にハンドル80の上部、復帰ばね100、スライドカム110及び操作釦90が収納されている。
次に、スイッチ装置Aにおける操作釦90の操作による接点端子30と端子板40との電気的導通の態様について説明する。なお、図2(a)は、各接点端子30と各端子板40とがともに電気的に遮断した状態(オフ状態)を示し、図2(b)は、各接点端子30と各端子板40とがともに電気的に導通した状態(オン状態)を示す。
図2(a)に示すように、ハンドル80は、挿入方向の下方に向かうにつれて長さ方向の前方に傾斜する態様にて配置されている。そのため、ハンドル80に取り付けられたコイルばね120も同様に挿入方向の下方に向かうにつれて、長さ方向の前方に傾斜する態様にて配置されている。これにより、コイルばね120に接触する開閉素子70の上端部が下端部である端子板40との接触位置よりも長さ方向の前方となる態様にて設けられるようになる。したがって、開閉素子70と接点端子30とは互いに離間した状態となり、接点端子30と端子板40とは互いに電気的に遮断された状態となる。
一方、図2(b)に示すように、図2(a)の状態から操作釦90を挿入方向の下方に押操作したときには、操作釦90の挿入方向の下方への移動により復帰ばね100に付勢されてハンドル80が回動する。これにより、ハンドル80は挿入方向の下方に向かうにつれて長さ方向の後方に傾斜するようになる。このハンドル80の回動に伴いコイルばね120も同様に挿入方向の下方に向かうにつれて長さ方向の後方に傾斜するようになる。これにより、開閉素子70の挿入方向の上端部が長さ方向の後方に回動し、接点端子30と接触するようになる。したがって、接点端子30と端子板40とは互いに電気的導通がなされた状態となる。
次に、図3を参照して、接点端子30の形状の詳細について説明する。
図3(a)に示すように、接点端子30の挿入方向の前方には、挿入方向及び幅方向に沿って延びる錠ばね接触部31が設けられる。この錠ばね接触部31には、錠ばね50(図1参照)が当接される錠ばね接触面31aが形成されている。この錠ばね接触部31に対して長さ方向の後方に向かい所定間隔を介した位置には、挿入方向及び幅方向に沿って延びる電線接触部32が設けられている。この電線接触部32には、電線が当接される電線接触面32aが形成されている。これら錠ばね接触部31と電線接触部32とは、長さ方向において互いに対向する態様にて配置されている。具体的には、長さ方向において錠ばね接触面31aと電線接触面32aとが互いに対向するように配置されている。また、錠ばね接触部31と電線接触部32とを長さ方向の間には、錠ばね接触部31と電線接触部32とを互いに連結するとともに挿入方向に沿って延びる連結部33が設けられている。これら錠ばね接触部31、電線接触部32及び連結部33は、上面視において略コ字形状に形成されている(図3(b)参照)。
錠ばね接触部31には、その挿入方向の上端部から長さ方向に沿った方向に屈曲するとともに、錠ばね50の挿入方向の上方への移動を規制する錠ばね規制部34が設けられている。この錠ばね規制部34の長さ方向の長さT1は、錠ばね接触部31と電線接触部32とを長さ方向に沿って結んだ長さT2よりも小さくなるように形成されている。
電線接触部32には、その幅方向における連結部33とは反対側の部位から挿入方向に向かい延びるように屈曲するとともに電線の幅方向への移動を規制する電線規制部35が設けられている。この電線規制部35の長さ方向の長さT3は、錠ばね接触部31と電線接触部32との上記長さT2よりも小さくなるように形成されている。
連結部33における前後方向の前方且つ挿入方向の下端部には、接点連結部36が設けられている。この接点連結部36は、挿入方向に沿って延びるとともに前後方向の前方に向かい延びるように形成されている。接点連結部36は、幅方向において連結部33と同じ位置となる。具体的には、連結部33において錠ばね接触部31及び電線接触部32が設けられる内面33cとは幅方向に対して反対側となる外面33dと、接点連結部36において錠ばね接触部31及び電線接触部32が設けられる内面36aとは幅方向に対して反対側となる外面36bとは面一として形成されている。また、接点連結部36は、錠ばね接触部31よりも挿入方向の下方に設けられている。言い換えれば、接点連結部36と錠ばね接触部31とは長さ方向において互いに重ならないようにそれぞれ形成されている。
この接点連結部36の前後方向の前方の端部には、開閉素子70(図1参照)と接触するための開閉素子接触部37が設けられている。具体的には、図3(b)に示すように、開閉素子接触部37は接点連結部36の前後方向の前方の端部から幅方向に屈曲して延びるとともに、図3(a)に示すように、挿入方向の下方に向かうにつれて前後方向の前方に向かい傾斜するように設けられている。
連結部33の挿入方向に沿った長さL3は、錠ばね接触部31及び電線接触部32の同長さL1,L2と略等しく形成されている。具体的には、連結部33の挿入方向の下端面33aは、錠ばね接触部31の挿入方向の下端面31b及び電線接触部32の挿入方向の下端面32bと略等しい位置に設けられている。一方、連結部33の挿入方向の上面33bは、錠ばね規制部34よりも僅かに挿入方向の下方となる位置及び電線接触部32の挿入方向の上端面32cよりも僅かに挿入方向の下方となる位置に設けられている。
また、錠ばね接触部31における幅方向に沿った部位の幅H1と電線接触部32における幅方向に沿った部位の幅H2とは互いに略等しく形成されている(図3(b)参照)。また、開閉素子接触部37の幅H3(図3(c)参照)は、錠ばね接触部31の上記幅H1及び電線接触部32の上記幅H2と略等しく形成されている。
また図3(c)に示すように、開閉素子接触部37には、その板厚方向に沿った貫通孔である挿通部37aが設けられている。そしてこの挿通部37aには、開閉素子70と接触する略円柱形状の接点部材38(図2参照)が挿入されるようになる。この接点部材38は、例えば溶接により挿通部37aに固定されている。
次に、図4を参照して、端子板40の形状の詳細について説明する。
図4(a)に示すように、端子板40の挿入方向の後方には、挿入方向及び幅方向に沿って延びる錠ばね接触部41が設けられている。この錠ばね接触部41には、錠ばね50(図1参照)が当接される錠ばね接触面41aが形成されている。錠ばね接触部41に対して長さ方向の前方に向かい所定間隔を介した位置には、挿入方向及び幅方向に沿って延びる電線接触部42が設けられている。この電線接触部42には、電線が当接される電線接触面42aが形成されている。これら錠ばね接触部41と電線接触部42とは、長さ方向において互いに対向する態様にて配置されている。具体的には、長さ方向において錠ばね接触面41aと電線接触面42aとが互いに対向するように配置されている。また、錠ばね接触部41と電線接触部42との長さ方向には、これら錠ばね接触部41と電線接触部42とを互いに連結するとともに挿入方向に沿って延びる連結部43が設けられている。これら錠ばね接触部41、電線接触部42及び連結部43は、上面視において略コ字形状に形成されている(図4(b)参照)。
錠ばね接触部41には、その挿入方向の上端部から長さ方向の前方に屈曲するとともに、錠ばね50の挿入方向の上方への移動を規制する錠ばね規制部44が設けられている。この錠ばね規制部44の長さ方向の長さT4は、錠ばね接触部41と電線接触部42とを長さ方向に沿って結んだ長さT5よりも小さくなるように形成されている。
また、錠ばね接触部41は、電線接触部42及び連結部33よりも挿入方向の下方に向かい延びている。そして錠ばね接触部41の挿入方向の下端部には、同下端部から長さ方向の後方に向かい延びるとともに開閉素子70(図1参照)が接触する開閉素子接触部47が設けられている。
電線接触部42には、その幅方向における連結部43とは反対側の部位から挿入方向に向かい延びるように屈曲するとともに電線の幅方向への移動を規制する電線規制部45が設けられている。この電線規制部45の長さ方向の長さT6は、錠ばね接触部41と電線接触部42との上記長さT5よりも小さくなるように形成されている。
連結部43の挿入方向に沿った長さL5は、電線接触部42の同長さL4と略等しく形成されている。具体的には、連結部43の挿入方向の下端面43aは、電線接触部42の挿入方向の下端面42bと略等しい位置に設けられている。一方、連結部43の挿入方向の上面43bは、電線接触部42の挿入方向の上端面42cよりも僅かに挿入方向の下方となる位置に設けられている。
また、錠ばね接触部41及び電線接触部42における幅方向に沿った部位の幅H4,H5は互いに略等しく形成されている(図4(b)参照)。詳細には、錠ばね接触部41の上記幅H4は、電線接触部42の上記幅H5より僅かに大きく形成されている。
次に、図5を参照して、ボディ10の形状の詳細について説明する。
図5(a)に示すように、ボディ10には、その幅方向の中央に位置するとともに長さ方向に沿って延びる隔壁部13が設けられている。この隔壁部13により、接点端子収納部14、端子板収納部15及び開閉素子収納部16のそれぞれが幅方向に2つ設けられている。また、接点端子収納部14と開閉素子収納部16との長さ方向の間には、連結収納部17が設けられている。この連結収納部17も接点端子収納部14、端子板収納部15及び開閉素子収納部16と同様に幅方向に2つ設けられている。
開閉素子収納部16は、接点端子収納部14及び端子板収納部15よりも挿入方向の下方に形成されている(図5(b)参照)。また、連結収納部17は、接点端子収納部14と開閉素子収納部16とに連通されるとともに、その内部に接点端子30の接点連結部36(図3参照)が収納される。この連結収納部17は、接点端子収納部14よりも挿入方向の下方に形成されている。
周壁部11は、長さ方向に沿って延びる一対の第1周壁部11aと、幅方向に沿って延びる一対の第2周壁部11bとにより構成されているとなるとともに上面視において長さ方向を長手とする略長方形状に形成されている。各第1周壁部11aの内面11cは、長さ方向の両側に設けられる第1内面11c1と、これら第1内面11c1の長さ方向の間に設けられる第2内面11c2とにより構成されている。幅方向に対向した第2内面11c2同士を幅方向に結ぶ距離である幅D2は、幅方向に対向した第1内面11c1同士を幅方向に結ぶ距離である幅D1よりも大きくなるように形成されている。
図5(b)に示すように、底壁部12は、長さ方向の両側において互いに離間する態様にて設けられる第1底壁部12aと、これら第1底壁部12aの長さ方向の間に設けられるとともに挿入方向の下方に凹む凹形状の第2底壁部12bとにより構成されている。これら第1底壁部12aは、第1周壁部11aの第1内面11c1と長さ方向に対応したところに設けられている。また第2底壁部12bは、第1周壁部11aの第2内面11c2と長さ方向に対応したところに設けられている。
また、第1底壁部12aにおいて各接点端子収納部14及び各端子板収納部15のそれぞれに対応するところには、同接点端子収納部14及び同端子板収納部15のそれぞれ挿入方向に沿って連通する貫通孔である電線挿通部12a1が設けられている。この電線挿通部12a1を介して電線が各接点端子収納部14及び各端子板収納部15にそれぞれ挿通されるようになる。
各接点端子収納部14は、周壁部11における第1周壁部11aの第1内面11c1と第2周壁部11bと、底壁部12における第1底壁部12aと、隔壁部13とにより区画形成されている。
この接点端子収納部14を構成する周壁部11のうち、第1周壁部11aと第2周壁部11bとの連結部分には、接点端子30の電線接触部32が接触するための第1接触壁部11dが設けられている。また、この接点端子収納部14を構成する底壁部12のうち、第1底壁部12aの長さ方向の前方の端部には、挿入方向の上方に突出するとともに電線接触部32が接触するための第2接触壁部12cが設けられている。
各端子板収納部15も同様に、周壁部11における第1周壁部11aの第1内面11c1と第2周壁部11bと、底壁部12における第1底壁部12aと、隔壁部13とにより区画形成されている。
この端子板収納部15を構成する周壁部11のうち、第1周壁部11aと第2周壁部11bとの連結部分には、端子板40の電線接触部42が接触するための第3接触壁部11eが設けられている。
各開閉素子収納部16は、周壁部11における第1周壁部11aの第2内面11c2と、底壁部12における第2底壁部12bと、隔壁部13とにより区画形成されている。
各連結収納部17は、周壁部11における第1周壁部11aの第1内面11c1と隔壁部13とにより形成されている。
次に、図6及び図7を参照して、ボディ10に接点端子30及び端子板40を挿入した態様について説明する。
図6に示すように、各接点端子収納部14には、各接点端子30における錠ばね接触部31、電線接触部32及び連結部33が収納されている。そして各連結収納部17には、各接点端子30における接点連結部36が収納されている。また、各端子板収納部15には、各端子板40における電線接触部42及び連結部43が収納されている。
各開閉素子収納部16には、各端子板40における錠ばね接触部41及び開閉素子接触部47が収納されている。そして開閉素子接触部47の挿入方向の上方には、同挿入方向に所定間隔を介して接点端子30の開閉素子接触部37が収納されている(図7参照)。
図7に示すように、接点端子収納部14に接点端子30を収納した状態において、第1周壁部11aの第1内面11c1は、接点端子30の連結部33より僅かに挿入方向の上方に突出している。また、端子板収納部15に端子板40を収納した状態において、第1内面11c1は、端子板40の連結部43より僅かに挿入方向の上方に突出している。
接点端子30とボディ10との接触態様は以下のようになる。
即ち、図6及び図7に示すように、接点端子30の錠ばね接触部31の長さ方向の前方の面である前面31cは、第1接触壁部11dと面接触している。また電線接触部32の長さ方向の後方の面である後面32dは、第2接触壁部12cと面接触している。この後面32dは、その幅方向の全長に亘り第3接触壁部11eと面接触している(図6参照)。また後面32dは、その挿入方向の下部のみが第2接触壁部12cと面接触している(図7(b)参照)。
連結部33は、その長さ方向の全長に亘り第1周壁部11aの第1内面11c1に接触している。そして連結部33は、その挿入方向の全長に亘り第1内面11c1に接触している(図7(a)参照)。以上により、連結部33は、その全面に亘り第1内面11c1に接触するようになる。
また接点連結部36は、その長さ方向の一部が第1内面11c1に接触している。そして接点連結部36の長さ方向の一部は、その挿入方向の全長に亘り第1内面11c1に接触している(図7(a)参照)。
端子板40とボディ10との接触態様は以下のようになる。
即ち、図6及び図7に示すように、端子板40の電線接触部42の長さ方向の前方の面である前面42dは、第3接触壁部11eと挿入方向の上部から下端部に亘り面接触している。この前面42dは、幅方向の全長に亘り第3接触壁部11eと接触している。
また、連結部43は、その長さ方向の全長に亘り第1周壁部11aの第1内面11c1に接触している。そして、連結部43は、その挿入方向の全長に亘り第1内面11c1に接触している。以上により、連結部43は、その全面に亘り第1内面11c1と接触している。
また錠ばね接触部41の錠ばね接触面41aにおける錠ばね50よりも挿入方向の下方の下方接触面41bは、第2底壁部12bと幅方向及び挿入方向の全面に亘り面接触している。
また開閉素子接触部47は、その長さ方向の全長に亘り第2底壁部12bの底面12b1に接触している(図7(b)参照)。この開閉素子接触部47は、その幅方向の全長に亘り底面12b1に接触している(図6参照)。以上により、開閉素子接触部47は、その全面に亘り底面12b1に接触している。
次に、図6〜図9を参照して、本実施形態のスイッチ装置Aと比較例のスイッチ装置との構成の違いについて説明する。なお、スイッチ装置200の体格は、スイッチ装置Aの体格と略同一とする。また、スイッチ装置200は、定格電流が15(A)のスイッチ装置である。
まず、図8及び図9を参照して、比較例である従来のスイッチ装置200の構成について説明する。
図8に示すように、スイッチ装置200には、ボディ210に設けられた接点端子収納部211及び端子板収納部212内に接点端子220及び端子板230が収納されている。またボディ210における接点端子収納部211と端子板収納部212との長さ方向の間には、開閉素子を収納する開閉素子収納部213が設けられている。
接点端子220には、錠ばね接触部221と電線接触部222とが長さ方向において互いに対向するように設けられている。そして、接点端子220には、これら錠ばね接触部221と電線接触部222とを互いに連結する連結部223が設けられている。この連結部223は、錠ばね接触部221の挿入方向の上端部と電線接触部222の挿入方向の上端部とを互いに連結する態様にて設けられている(図9参照)。
錠ばね接触部221には、その挿入方向の下端部から連続するとともに挿入方向の下方に向かい長さ方向の後方に向かい傾斜する傾斜部224が設けられている。この傾斜部224には、その挿入方向の下端部から連続するとともに開閉素子と接触する開閉素子接触部225が設けられている。
端子板230には、錠ばね接触部231と電線接触部232とが長さ方向において互いに対向するように設けられている。そして、端子板230には、これら錠ばね接触部231と電線接触部232とを互いに連結する連結部233が設けられている。この連結部233は、錠ばね接触部231の挿入方向の上端部と電線接触部232の挿入方向の上端部とを互いに連結する態様にて設けられている。
錠ばね接触部231は電線接触部232よりも挿入方向の下方に向かい延びている。この錠ばね接触部231の挿入方向の下端部には、長さ方向の前方に向かい延びるとともに開閉素子と接触する開閉素子接触部234が設けられている。
ここで、接点端子220及び端子板230とボディ210との接触態様は以下のようになる。
即ち、接点端子220とボディ210とは、ボディ210の周壁部に設けられた凹部215内に挿入される錠ばね接触部221と、電線接触部222と接点端子収納部211を構成する長さ方向の後方の後方周壁部216(図9参照)とによって互いに接触している。また、連結部223はボディ210とは非接触の状態となる。
一方、端子板230とボディ210とは、電線接触部232と端子板収納部212を構成する長さ方向の前方の前方周壁部217とによって互いに接触している。また、連結部233はボディ210とは非接触の状態となる。
以上の構成により、接点端子220及び端子板230とボディ210とは、連結部223,233が非接触であるため、接点端子220及び端子板230とボディ210との接触面積が小さい。
また、接点端子220とボディ210との接触部分に関しても、錠ばね接触部221の幅方向の一部のみであり、接触面積が小さい。これは端子板230とボディ210との接触部分に関しても同様である。
これらの点において、本実施形態では、図6及び図7に示すように、接点端子30の電線接触部32と第1接触壁部11dとが面接触し、端子板40の電線接触部42と第2接触壁部11eとが面接触する上で、連結部33及び連結部43がボディ10の第1周壁部11aの第1内面11c1と面接触している。これにより、従来のスイッチ装置200よりも錠ばね接触部とボディとの接触面積がさらに大きくなる。したがって、従来のスイッチ装置200よりも錠ばね接触部とボディとの接触面積がさらに大きくなる。
以上により、本実施形態のスイッチ装置Aは、従来のスイッチ装置200と比較して、接点端子とボディとの接触面積、及び端子板とボディとの接触面積がそれぞれ大きくなっている。
ところで、従来のスイッチ装置200では、接点端子220とボディ210との接触面積、及び端子板230とボディ210との接触面積が小さいため、接点端子220及び端子板230における電気抵抗に起因した熱がスイッチ装置200の内部にこもってしまう問題が生じていた。
その点において、本実施形態では、ボディ10に空気より熱伝導率の高い樹脂材料を用いた上で、従来のスイッチ装置200よりも上記各接触面積が大きいため、接点端子30及び端子板40における電気抵抗に起因した熱は、ボディ10を介してスイッチ装置Aの外部に放出される。その結果、上記熱がスイッチ装置Aの内部にこもってしまう問題が抑制されている。
本実施形態のスイッチ装置Aによれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、スイッチ本体部1のボディ10には、空気よりも熱伝導率の高い樹脂材料によって成形されるとともに同ボディ10の外枠を構成する周壁部11が設けられ、接点端子30の連結部33は、周壁部11の第1周壁部11aの第1内面11c1と面接触している。これにより、接点端子30の電気抵抗に起因する熱は周壁部11に伝熱される。そして周壁部11に伝熱された熱は、スイッチ装置Aの外部に放熱されるようになる。したがって、接点端子30の熱がスイッチ本体部1の内部にこもることによってスイッチ本体部1の内部に過剰な熱が生成されることを抑制することができるようになる。
また、端子板40の連結部43は、周壁部11の第1周壁部11aの第1内面11c1と面接触している。これにより、端子板40の電気抵抗に起因する熱は周壁部11に伝熱される。そして周壁部11に伝熱された熱は、スイッチ装置Aの外部に放熱されるようになる。したがって、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。以上のように、接点端子30の連結部33及び端子板40の連結部43が第1内面11c1にそれぞれ面接触することにより、接点端子30の連結部33及び端子板40の連結部43のどちらか一方のみが第1内面11c1に面接触する構造と比較して、スイッチ装置A全体としての周壁部11を介した放熱の効果が向上することができる。
また、連結部33が第1周壁部11aと面接触して、接点端子30の熱をボディ10に伝熱する構造であるため、接点端子30にボディ10に伝熱するための専用の部材または形状をそれぞれ設けることを省略することができる。したがって、接点端子30の形状を簡単化することができる。その結果、接点端子30のコストダウンを図ることができるため、スイッチ装置Aのコストダウンを図ることができるようになる。また、連結部43も同様に第1周壁部11aと面接触して端子板40の熱をボディ10に伝熱する構造であるため、上述と同様の効果を得ることができるようになる。
また、周壁部11の第1周壁部11aが連結部33と面接触するため、ボディ10に連結部33と面接触するための専用の形状を形成することを省略することができるようになる。したがって、ボディ10の形状を簡単化することができ、スイッチ装置Aのコストダウンを図ることができるようになる。
(2)本実施形態によれば、接点端子30の連結部33の挿入方向の長さL3と電線接触部32の挿入方向の長さL2とが略同一に形成されている。したがって、連結部33が電線接触部32よりも大きい構造と比較してスイッチ本体部1の体格の大型化の抑制を図ることができる。また、連結部33が電線接触部32よりも小さい構造と比較して電気抵抗の増大に起因した発熱の増大を抑制することができる。以上により、本実施形態の構成によれば、スイッチ本体部1の大型化の抑制と、電気抵抗の増大に起因した発熱の増大の抑制との両立を図ることができるようになる。
また、端子板40の連結部43の挿入方向の長さL5と電線接触部42の挿入方向の長さL4とが略同一に形成されている。したがって、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(3)本実施形態によれば、接点端子30の連結部33は、その全面に亘り第1内面11c1に接触している。したがって、連結部33から周壁部11への伝熱をより効率よく行うことができる。その結果、接点端子30の熱をスイッチ装置Aの外部へより効率よく放熱することができるようになる。また、端子板40の連結部43は、その全面に亘り第1内面11c1に接触している。したがって、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(4)本実施形態によれば、接点端子30の接点連結部36は、周壁部11の第1周壁部11aの第1内面11c1と面接触している。これにより、接点連結部36の電気抵抗に起因する熱は周壁部11に伝熱されて、周壁部11からスイッチ装置Aの外部に放熱されるようになる。これにより、接点端子30と第1内面11c1との接触面積がさらに増大するため、接点端子30の熱を周壁部11により効率よく伝熱することができるようになる。
(5)本実施形態によれば、接点端子30には、錠ばね規制部34が設けられている。したがって、接点端子30と錠ばね規制部34とを各別の部材として構成した場合と比較して、スイッチ装置A全体の部品点数の削減を図ることができるようになる。また、端子板40には、錠ばね規制部44が設けられている。したがって、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
また、接点端子30には、電線規制部35が設けられている。したがって、接点端子30と電線規制部35とを各別の部材として構成した場合と比較して、スイッチ装置A全体の部品点数の削減を図ることができるようになる。また、端子板40には、電線規制部45が設けられている。したがって、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(6)本実施形態によれば、端子板40の開閉素子接触部47は、その全面に亘り底壁部12の第2底壁部12bの底面12b1に接触している。これにより、開閉素子接触部47の電気抵抗に起因する熱は第2底壁部12bに伝熱されて、第2底壁部12bからスイッチ装置Aの外部に放熱されるようになる。これにより、端子板40とボディ10との接触面積が増大するため、端子板40の熱をボディ10により効率よく伝熱することができるようになる。
(7)本実施形態によれば、接点端子30の錠ばね接触部31の前面31cの幅方向の全長に亘り第2接触壁部12cに接触している。これにより、挿入方向においては同様に接触し、且つ錠ばね接触部31の前面31cの幅方向の一部のみが第2接触壁部12cに接触する構造と比較して、錠ばね接触部31の熱を第2接触壁部12cに伝熱させることができるようになる。
(8)本実施形態によれば、端子板40の錠ばね接触部41の錠ばね接触面41aにおいて、錠ばね50よりも挿入方向の下側の部位は、その幅方向及び挿入方向の全長に亘り第2底壁部12bに接触している。これにより、錠ばね接触面41aと第2底壁部12bとが離間した構造と比較して、錠ばね接触面41aとボディ10との接触面積が増大するため、錠ばね接触部41の熱をボディ10に伝熱させることができるようになる。
(9)本実施形態によれば、接点端子30の板厚が開閉素子70の板厚よりも厚く形成されている。したがって、接点端子の板厚と同開閉素子の板厚とが同等に形成された構造と比較して、接点端子の電気抵抗を低減することができる。したがって、接点端子30の電気抵抗に起因する熱の発生自体を抑制することができるようになる。また、端子板40も同様に、その板厚が開閉素子70の板厚よりも厚く形成されている。これにより、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(10)本実施形態によれば、接点端子30の錠ばね規制部34の長さ方向の長さT1は、錠ばね接触部31と電線接触部32との長さ方向の長さT2よりも小さく形成されている。これにより、接点端子30を形成するための材料を低減することができるようになる。したがって、接点端子30のコストダウンを図ることができ、スイッチ装置Aのコストダウンを図ることができるようになる。また、端子板40も同様に、錠ばね規制部44の長さ方向の長さT4は、錠ばね接触部41と電線接触部42との長さ方向の長さT5よりも小さく形成されている。これにより、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(11)本実施形態によれば、接点端子30の電線規制部35の長さ方向の長さT3は、錠ばね接触部31と電線接触部32との長さ方向の長さT2よりも小さく形成されている。これにより、接点端子30を形成するための材料を低減することができるようになる。したがって、接点端子30のコストダウンを図ることができ、スイッチ装置Aのコストダウンを図ることができるようになる。また、端子板40も同様に、電線規制部45の長さ方向の長さT6は、錠ばね接触部41と電線接触部42との長さ方向の長さT5よりも小さく形成されている。これにより、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
(12)本実施形態によれば、接点連結部36は、錠ばね接触部31よりも挿入方向の下方に設けられている。したがって、接点連結部36と錠ばね接触部31とが長さ方向において互いに重ならないため、プレス加工にて接点端子30に接点連結部36と錠ばね接触部31との両方を一体に成形することができるようになる。これにより、接点端子30に錠ばね接触部31または接点連結部36を各別の部材として設けた後に接点端子30にこれらを固定する構造と比較して、接点端子30の電気抵抗の増大を抑制することができるようになる。したがって、接点端子30の発熱を抑制することができるようになる。また、接点端子30に錠ばね接触部31または接点連結部36を各別に設けた構造と比較して、スイッチ装置Aの部品点数を削減することができるとともに、スイッチ装置Aの製造工程を削減することができるため、スイッチ装置Aのコストダウンを図ることができる。
(13)定格電流が20Aと比較的高電流のスイッチ装置では、定格電流が15Aのスイッチ装置と比較して、接点端子及び端子板での電気抵抗に起因して発生する熱量が多くなる。その点において、本実施形態では、接点端子30及び端子板40の熱をボディ10に伝熱する構造を用いているため、上記定格電流が比較的高電流のスイッチ装置に対して好適である。
(その他の実施形態)
本実施形態のスイッチ装置Aは、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施する場合にも適用することもできる。
・本実施形態では、接点端子30の連結部33とボディ10の周壁部11の第1周壁部11aの第1内面11c1とが直接面接触することにより、接点端子30の熱を周壁部11に伝熱する構成であったが、接点端子30の周壁部11への伝熱構造はこれに限定されることはない。例えば、連結部33と第1内面11c1との幅方向の間に放熱部材を介在させる構成とすることもできる。この場合には、放熱部材は、連結部33と第1内面11c1との両方ともに接触している。この放熱部材としては、空気より熱伝導率が高い材料であり、例えばシリコン系の放熱シートが用いることができる。この構成によれば、接点端子30に発生した熱は、放熱部材に伝熱される。そして放熱部材に伝熱された熱は、スイッチ本体部1の周壁部11に伝熱されてスイッチ装置Aの外部に放熱されるようになる。したがって、接点端子30の熱がスイッチ本体部1の内部にこもることによってスイッチ本体部1の内部に過剰な熱が生成されることを抑制することができるようになる。
・また、上記放熱部材としては、上記放熱シートに限定されず、放熱グリスであってもよい。この放熱グリスを用いる場合には、接点端子30と第1内面11c1との幅方向の間にこの放熱グリスを充填する構成となり、接点端子30と放熱グリスの密着性及び放熱グリスと第1内面11c1との密着性が向上するようになる。したがって、接点端子30の熱が効率よく周壁部11を介してスイッチ装置Aの外部に放熱することができるようになる。なお、端子板40と第1内面11c1との間に放熱部材を介在させる構成により、上述の効果と同様の効果を得ることができるようになる。
・本実施形態では、ボディ10を構成する材料としてユリア樹脂を用いたが、空気より熱伝導率の高い材料であれば、他の樹脂材料を用いることもできる。
・また、熱伝導率の高い樹脂材料(ユリア樹脂)は、ボディ10における少なくとも接点端子30との接触部位、端子板40との接触部位に用いられていればよい。即ち、空気より熱伝導率の高い樹脂材料と空気より熱伝導率の低い樹脂材料とを用いて、例えば二色成形によりボディ10を成形することもできる。
・本実施形態では、接点端子30の連結部33及び端子板40の連結部43がともに周壁部11の第1周壁部11aの第1内面11c1に面接触する構成であったが、接点端子30の連結部33のみが第1内面11c1に面接触する構成とすることもできる。また、端子板40の連結部43のみが第1内面11c1に面接触する構成とすることもできる。
・本実施形態では、接点端子30の連結部33の外面33dが挿入方向及び長さ方向に沿った平面にて形成されたが、連結部33の外面33dの面形状はこれに限定されることはない。外面33dの少なくとも一部が第1内面11c1に面接触する構成であれば、その他の形状であってもよい。これは端子板40の連結部43の外面(即ち、連結部43における第1内面11c1に幅方向に対向する面)に対しても同様である。
・同様に、第1内面11c1においても、同第1内面11c1が挿入方向及び長さ方向に沿った平面にて形成されたが、第1内面11c1の面形状はこれに限定されることはない。連結部33の外面33dまたは連結部43の外面に対して少なくとも一部が面接触する構成であれば、その他の形状であってもよい。
・本実施形態では、接点端子30の接点連結部36の外面36bが挿入方向及び長さ方向に沿った平面にて形成されたが、接点連結部36の外面36bの面形状はこれに限定されることはない。外面36bの少なくとも一部が第1内面11c1に面接触する構成であれば、その他の形状であってもよい。
・本実施形態では、接点連結部36の一部が第1内面11c1と面接触する構成であったが、接点連結部36は、その全面に亘り第1内面11c1に接触している構成とすることもできる。これにより、接点連結部36から周壁部11への伝熱をより効率よく行うことができる。その結果、接点連結部36の熱をスイッチ装置Aの外部へより効率よく放熱することができるようになる。
・本実施形態では、連結部33の外面33dのみが第1内面11c1に面接触する構成であったが、連結部33と周壁部11との接触態様はこれに限定されることはない。例えば、周壁部11に溝形状を設けることにより、連結部33の内面33cと周壁部11とが面接触する構成とすることもできる。また、底壁部12に突起部を設けることにより、連結部33の内面33cのみと面接触する構成とすることもできる。また、上述の構成に限定されず、周壁部11と連結部33の内面33c及び外面33dの少なくとも一方が面接触する構成であればよい。
・また、連結部33は周壁部11と面接触する構成に限定されることなく、底壁部12と面接触する構成とすることもできる。具体的には、例えば底壁部12に連結部33を挿入する溝を設けることにより、底壁部12の溝と連結部33の外面33dまたは内面33cの少なくとも一方とを面接触させている。要するに、連結部33はボディ10の内面と面接触するような構成であればよい。ここで、「ボディ10の内面」とは、ボディ10の周壁部11の内面11cと底壁部12の上面とにより構成されている。
・本実施形態では、接点連結部36の外面36bのみが第1内面11c1に面接触する構成であったが、接点連結部36と周壁部11との接触態様はこれに限定されることはない。例えば、周壁部11に溝形状を設けることにより、接点連結部36の内面36aと周壁部11とが面接触する構成とすることもできる。また、周壁部11に突起部を設けることにより、接点連結部36の内面36aのみと面接触する構成とすることもできる。また、上述の構成に限定されず、周壁部11と接点連結部36の内面36a及び外面36bの少なくとも一方が面接触する構成であればよい。
・また、接点連結部36は周壁部11と面接触する構成に限定されることなく、底壁部12と面接触する構成とすることもできる。具体的には、例えば底壁部12に接点連結部36を挿入する溝を設けることにより、底壁部12の溝と接点連結部36の外面36bまたは内面36aの少なくとも一方とを面接触させている。要するに、接点連結部36はボディ10の内面と面接触するような構成であればよい。
・本実施形態では、第1接触壁部11dと電線接触部32の後面とが面接触する構成であったが、第1接触壁部11dと電線接触部32の後面とは面接触しない構成とすることもできる。
・本実施形態では、第2接触壁部12cと錠ばね接触部31の前面とが面接触する構成であったが、第2接触壁部12cと錠ばね接触部31の前面とは面接触しない構成とすることもできる。
・本実施形態では、第3接触壁部11eと電線接触部42の前面とが面接触する構成であったが、第3接触壁部11eと電線接触部42の前面とは面接触しない構成とすることもできる。
・本実施形態では、スイッチ装置として2極スイッチのスイッチ装置であったが、単極スイッチ及び4極スイッチのスイッチ装置にも適用することができる。