JP5227865B2 - 表面実装部品装着機用フィーダバンク、表面実装部品装着機およびフィーダバンク情報獲得方法 - Google Patents
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Description
同図に示すように、フィーダバンク100上には複数のフィーダ130が並設されている。フィーダバンク100は、左右に位置決めピン11A,12Aを有し、一方、表面実装部品装着機190側には、フィーダバンク100を所定の設置位置に位置させるように、位置決め穴11B,12Bが、位置決めピン11A,12Aに対向する位置に形成されている。これにより、フィーダバンク100は、位置決めピン11A,12Aを介して、表面実装部品装着機190の位置決め穴11B,12Bに位置決めされるようになっている。通常、フィーダバンク100は複数用意され、それらが前述の所定の設置位置に排他的に固定されて、表面実装部品装着機190に電子部品を供給するようになっている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、生産効率を下げることなく、高い精度で電子部品の吸着位置決めを行い得る表面実装部品装着機用フィーダバンク、表面実装部品装着機およびフィーダバンク情報獲得方法を提供することを目的としている。
同図に示すように、このフィーダバンク10上には複数のフィーダ30が並設されている。このフィーダバンク10は、左右に位置決めピン41A,42Aを有している。一方、本発明に係る表面実装部品装着機90側には、フィーダバンク10を所定の設置位置に位置させるように、位置決め穴41B,42Bが、位置決めピン41A,42Aに対向する位置に形成されている。これにより、フィーダバンク10は、位置決めピン41A,42Aを介して、表面実装部品装着機90の位置決め穴41B,42Bに位置決めされるようになっている。
詳しくは、この二次元バーコード26は、図4および図5に示すように、予め、必要十分な精度の測定が可能な治具81上にフィーダバンク10をセットし、この治具81上において、各フィーダ30の設計値に対する位置ズレの程度を吸着位置ズレ情報(ΔXpi,ΔYpi)として測定している(図5のステップS10)。次いで、その測定された吸着位置ズレ情報(ΔXpi,ΔYpi)を、二次元バーコード変換装置82において二次元バーコード情報に変換し(図5のステップS11)、次いで、その変換された二次元バーコード情報を二次元バーコード印字装置83によって基準マーク22近傍に印字している(図5のステップS12)。
詳しくは、この制御装置40は、図6に示すように、所定の制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU45と、所定領域にあらかじめCPU45の制御プログラム等を格納している記憶装置47およびROM48と、この記憶装置47およびROM48等から読み出したデータやCPU45の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM49と、表面実装部品装着機90のXY移動装置51および認識カメラ52を含む外部装置に対してデータの入出力を媒介するインターフェース43とを備えて構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。そして、CPU45は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、上記記憶装置47やROM48の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従ってフィーダバンク情報獲得処理を実行するようになっている。
このフィーダバンク情報獲得処理は、基準マーク22および二次元バーコード26の情報を処理する一連の処理であって、CPU45において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS1に移行するようになっている。
θ=Tan-1(ΔY/(L−ΔX)) (式1)
また、ステップS4では、上記認識した二次元バーコード26から、各フィーダ30の吸着位置における、設計値(Xdpi,Ydpi)に対する吸着位置ズレ情報(ΔXpi,ΔYpi)を取得する。
ここで、i番目のフィーダ30の吸着位置がどのような傾きで設置されているかは、フィーダバンク10の基準マーク22を基準に構成したXY座標系に対してなす角度をθiとすると以下の(式2)であらわされる。
Xcpi=(Xdpi+ΔXpi)×cos(θ−θi)
Ycpi=(Ydpi+ΔYpi)×sin(θ−θi) (式3)
そして、ステップS6では、ステップS5の各フィーダ30の吸着位置座標(Xcpi,Ycpi)に基づいて、必要な生産搭載動作(部品吸着動作)に移行するようになっている。
まず、フィーダバンク10を表面実装部品装着機90にセットする(図8参照)。
次いで、表面実装部品装着機90は、フィーダバンク10の情報を獲得するために、CPU45で上記フィーダバンク情報獲得処理を実行し、搭載ヘッド50に設けられた認識カメラ52を、位置決め基準穴42Bの穴中心を通るY座標において、基準マーク22の設計値座標に移動させる。
次いで、認識されたフィーダバンク10の基準マーク22の設計値に対するズレ情報(ΔX,ΔY)から、表面実装部品装着機90にセットされたフィーダバンク10が、表面実装部品装着機の吸着搭載ヘッド50のX方向に対してどのような傾きθで設置されているかを上記(式1)により求める。
上述のように、このフィーダバンク10には、1個の基準マーク22と、その1個の基準マーク22を認識する視野範囲N内に、各フィーダ30の吸着位置ズレ情報(ΔXpi,ΔYpi)を受け渡しできる二次元バーコード26とを設けており、一方、表面実装部品装着機90は、CPU45でフィーダバンク情報獲得処理を実行して、基準マーク22および二次元バーコード26を一回の認識動作のみで認識可能になっているので、極めて短時間に認識を行うことができる。
なお、本発明に係る表面実装部品装着機用フィーダバンク、表面実装部品装着機およびフィーダバンク情報獲得方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
20 認識用ポスト
22 基準マーク
26 認識マーク
30 フィーダ
40 制御装置
41A 位置決めピン左
41B 位置決め穴左
42A 位置決めピン右
42B 位置決め穴右
50 搭載ヘッド
52 認識カメラ
54 吸着ヘッド
81 治具ユニット
82 二次元バーコード変換ユニット
83 二次元バーコード印字装置
90 表面実装部品装着機
N 基準マークに対する認識視野
Claims (5)
- 表面実装部品装着機に用いられて、複数のフィーダが設置されるフィーダバンクであって、
当該フィーダバンクは、自身の設置位置情報を伝える1個の基準マークと、当該フィーダバンクに設置されている各フィーダの吸着位置ズレ情報を伝える認識マークとを有し、
前記認識マークは、前記表面実装部品装着機側の1回の認識動作によって認識されるように、前記基準マークに対する認識視野内に設けられていることを特徴とする表面実装部品装着機用フィーダバンク。 - 前記認識マークは、二次元バーコードであることを特徴とする請求項1に記載の表面実装部品装着機用フィーダバンク。
- 前記二次元バーコードは、予め、必要十分な精度の測定が可能な治具上において各フィーダの設計値に対する位置ズレの程度を測定して、その測定した各フィーダの位置ズレの程度を吸着位置ズレ情報としてこれを二次元バーコード変換装置で二次元バーコード情報に変換し、その変換された二次元バーコード情報を二次元バーコード印字装置によって前記基準マーク近傍に印字したものであることを特徴とする請求項2に記載の表面実装部品装着機用フィーダバンク。
- 複数のフィーダが設置されたフィーダバンクを用いる表面実装部品装着機であって、
前記フィーダバンクとして請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィーダバンクを用いて、当該フィーダバンクの設置位置情報および設置されている各フィーダの吸着位置ズレ情報を獲得するフィーダバンク情報獲得手段を備え、
前記フィーダバンク情報獲得手段は、設置されたフィーダバンクの設置位置情報を前記1個の基準マークから1回の認識動作によって獲得するとともに、各フィーダの吸着位置ズレ情報をも当該基準マークに対する認識視野内に設けられている前記認識マークから前記1回の認識動作によって同時に獲得するように構成されていることを特徴とする表面実装部品装着機。 - 複数のフィーダが設置されたフィーダバンクを用いる表面実装部品装着機における、前記フィーダバンクの設置位置情報および設置されている各フィーダの吸着位置ズレ情報を獲得するフィーダバンク情報獲得方法であって、
前記フィーダバンクとして請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィーダバンクを用い、設置されたフィーダバンクの設置位置情報を前記1個の基準マークから1回の認識動作によって獲得するとともに、各フィーダの吸着位置ズレ情報をも当該基準マークに対する認識視野内に設けられている前記認識マークから前記1回の認識動作によって同時に獲得することを特徴とする表面実装部品装着機のフィーダバンク情報獲得方法。
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