JP5227617B2 - ハニカムフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、ハニカムフィルタに関する。
バス、トラック等の車両や建設機械等の内燃機関から排出されるスス等のパティキュレートマター(以下、PMともいう)が、環境や人体に害を及ぼすことが近年問題となっている。そこで、排ガス中のPMを捕集して、排ガスを浄化するフィルタとして多孔質セラミックからなるハニカム構造体を用いたハニカムフィルタが種々提案されている。
また、このようなハニカムフィルタにおいては、排ガスを浄化するための触媒及び/又はPMの燃焼温度を低下させるための触媒が担持されることがあるが、この場合、触媒を担持させる領域に触媒担持層が形成され、触媒担持層に触媒が担持される。
特許文献1には、排ガスを流入させる側(ガス流入側)に触媒が多く担持され、排ガスを流出させる側(ガス流出側)に触媒が少なく担持されているか、あるいは、ガス流入側にのみ触媒が担持され、ガス流出側に触媒が担持されていない炭化珪素製ハニカムフィルタ及びこのようなハニカムフィルタが排ガス流路に設置された排ガス浄化システムが開示されている。
また、特許文献2には、ハニカムフィルタのガス流入側からガス流出側に向かって段階的又は連続的に、触媒担持量が順次小さくなるように構成したハニカムフィルタが開示されている。
特許文献1、2に開示されたハニカムフィルタは、通常、ハニカムフィルタでは高温の排ガスを流した際にガス流入側の温度に比べてガス流出側の温度が高温になる傾向にあるため、ハニカムフィルタのガス流出側に担持させた触媒の量が少なくてもPMの燃焼が充分に行われることに着目して作製されたハニカムフィルタである。
特許文献1、2に開示されたハニカムフィルタにおいては、ガス流出側に担持させる触媒の量を減らしてコストダウンを図ることができる。
また、担持させる触媒の量を減らすことによって、初期圧力損失を低下させることができる。
特開2003−154223号公報 特開2003−161138号公報
通常、ハニカムフィルタに担持された触媒の役割としては、排ガス中の有害成分を浄化することと、PMの燃焼を助けることがある。加えて、ハニカムフィルタで捕集したPMを燃焼除去してハニカムフィルタを再生する再生処理の際に不完全燃焼によって発生するCOを浄化することが求められる。
ここで、再生処理の際に発生するCOは、排ガスの流れに沿って流出側端面に向かって流れることとなるが、従来のハニカムフィルタにおいてはガス流出側の領域に担持されている触媒が少ないか又はガス流出側の領域に触媒が担持されていないため、発生したCOが浄化されずに流出側端面から流出してしまうことがあり、問題となっていた。
本発明は、このような問題を解決するためにされたものであり、排ガスを浄化することができ、かつ、再生処理において発生したCOを浄化することのできるハニカムフィルタを提供することを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために、触媒が担持された領域について検討を行った。
そして、ガス流入側端面から所定の領域に触媒が担持された触媒担持層が形成された領域(以下、流入側触媒担持領域という)が設けられている従来のハニカムフィルタに対して、ガス流出側端面からガス流入側端面に向かって触媒が担持された触媒担持層が形成された領域(以下、流出側触媒担持領域という)をさらに設けることによって、再生処理の際に発生したCOを流出側触媒担持領域に担持させた触媒を用いて浄化することができることを見出した。
しかし、流出側触媒担持領域が設けられていても、その長さが短い場合には充分にCOを浄化することができないことがあった。また、流出側触媒担持領域の長さをある程度長くした場合であっても流入側触媒担持領域の長さが短いと充分に排ガスを浄化することができないことがあった。
また、本発明者らが製造したこのハニカムフィルタでは、流入側触媒担持領域と流出側触媒担持領域との間に、触媒担持層が形成されておらず触媒が担持されていない領域(以下、触媒非担持領域という)が設けられていたが、触媒非担持領域の位置によっては再生処理の際にハニカムフィルタに割れが生じることがあった。特に、流出側触媒担持領域の長さが長く、触媒非担持領域の長さが短い場合に割れが生じることが多かった。そして、このような割れが生じるとハニカムフィルタとして使用することができないため、再生処理の際にハニカムフィルタに割れが生じることを防止する必要があった。
本発明者らはこのような割れが生じる原因について検討し、以下のような原因で割れが生じると推測した。
再生処理の際に発生した熱は、排ガスの流れる向きに沿ってガス流入側端面からガス流出側端面に向かって流れる。そのため、ハニカムフィルタの温度はガス流入側端面からガス流出側端面に向かって徐々に上昇し、ガス流出側端面の温度が最も高くなるものと考えられる。
しかし、実際にはガス流出側端面からハニカムフィルタの外部に向かって放熱が行われるため、最も高温になる領域はガス流出側端面ではなく、ガス流出側端面からガス流入側端面方向に少しずれた領域となる。
そして、再生処理の際に高温になる領域では大きな熱応力が生じてハニカムフィルタに割れが発生しやすくなる。
また、触媒担持層は熱伝導率の低いアルミナ等によって形成されていることから、触媒担持層が形成された領域は、触媒担持層が形成されていない領域に比べて熱伝導率が低く、熱伝導率の低い領域では再生処理の際に発生した熱がこもりやすくなる。
従って、触媒担持層が形成されている領域では再生処理の際に高温になりやすく、大きな熱応力を受けやすくなる。
このことから、上述したようなガス流出側端面からガス流入側端面方向に向かって少しずれた領域に触媒担持層が形成されていると、熱応力による割れが発生しやすくなるものと推測される。
そして、本発明者らは、上記検討結果に基づいて、排ガスを浄化することができ、再生処理の際に割れが生じることを防止することのできる触媒担持領域形成方法についてさらに検討を行った。
その結果、ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する流出側触媒担持領域の長さの割合と、流入側触媒担持領域の長さの割合と、触媒非担持領域の長さの割合とが所定の関係を満たすと、排ガスを浄化することができ、かつ、再生処理の際に割れが生じないハニカムフィルタとすることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設され、上記セルのいずれか一方の端部が封止された柱状のハニカム焼成体からなり、一方の端面側から流入したガスが他方の端面側から流出するハニカムフィルタであって、
上記ハニカムフィルタは、そのガス流出側端面からガス流入側端面に向かって触媒が担持された触媒担持層が形成された流出側触媒担持領域と、
そのガス流入側端面からガス流出側端面に向かって触媒が担持された触媒担持層が形成された流入側触媒担持領域と、
上記流出側触媒担持領域及び上記流入側触媒担持領域に挟まれ、触媒担持層が形成されておらず、触媒が担持されていない触媒非担持領域とを備え、
上記触媒非担持領域の熱伝導率は、上記流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域の熱伝導率に比べて高く、
上記流出側触媒担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの上記長手方向の全長に対する割合をY(%)とし、
上記流入側触媒担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの上記長手方向の全長に対する割合をZ(%)とし、
上記触媒非担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの上記長手方向の全長に対する割合をX(%)としたときに、
下記式(1)〜(4)の関係を満たすことを特徴とする。
1≦Y≦19・・・(1)
(880−70Y)/9≦Z≦(825−15Y)/9 (1≦Y≦10)・・・(2)
(330−15Y)/9≦Z≦(1375−70Y)/9 (10≦Y≦19)・・・(3)
X=100−Y−Z・・・(4)
図1(a)は、本発明のハニカムフィルタを構成するハニカム焼成体の一例を模式的に示した斜視図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。
図1(a)、(b)に示すハニカム焼成体110には、多数のセル111がセル壁113を隔てて長手方向(図1(a)中、aの方向)に並設されており、セル111のいずれかの端部が封止材112で封止されている。従って、ガス流入側端面21側が開口したセル111に流入した排ガスGは、必ずセル111を隔てるセル壁113を通過した後、ガス流出側端面22側が開口した他のセル111から流出するようになっている。
ハニカム焼成体110には、ガス流入側端面21からハニカム焼成体110の長手方向に沿って所定の領域にはセル壁113に触媒が担持された触媒担持層10が形成されているガス流入側触媒担持領域(領域Z)が設けられており、ガス流出側端面22からハニカム焼成体110の長手方向に沿って所定の領域にもセル壁113に触媒が担持された触媒担持層10が形成されているガス流出側触媒担持領域(領域Y)が設けられている。
そして、領域Zと領域Yの間にはセル壁113に触媒担持層10が形成されておらず触媒が担持されていない触媒非担持領域(領域X)が設けられている。
ここで、ハニカム焼成体の長手方向の全長Lに対する、流出側触媒担持領域(領域Y)、流入側触媒担持領域(領域Z)、触媒非担持領域(領域X)の長さの割合(%)を各領域の割合(%)とする。
なお、本明細書中において、ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する流出側触媒担持領域、流入側触媒担持領域、触媒非担持領域の長さの割合はそれぞれ領域Yの割合、領域Zの割合、領域Xの割合ともいうこととする。
また、ハニカムフィルタの全長はハニカム焼成体の全長と等しい。
請求項1に記載のハニカムフィルタでは、式(1)に示すように流出側触媒担持領域Yの割合が1≦Y≦19の関係を満たしている。
領域Yの割合が1%未満であると領域Zの割合及び領域Xの割合に関わらず、ガス流出側でCOを浄化するための流出側触媒担持領域が短すぎるため、COを充分に浄化することができない。また、領域Yの割合が19%を超えると、領域Zの割合及び領域Xの割合に関わらず、再生処理の際に流出側触媒担持領域に大きな熱応力が加わってハニカムフィルタに割れが生じてしまう。
請求項1に記載のハニカムフィルタでは、式(2)、(3)に示すように領域Zの割合の値が領域Yの割合の関数で規定した最小値から最大値の範囲内になるように領域Zの割合の値を定めている。そして、上記関数は領域Yの割合の値に応じて変化する。
また、式(4)から、領域Yの割合と領域Zの割合が定まると領域Xの割合が定まる。
請求項1に記載のハニカムフィルタでは、領域Yの割合の値Yと領域Zの割合の値Zとが下記式(2a)、(3a)を満たしている。
なお、式(2a)、(3a)は式(2)、(3)のそれぞれ一部である。
(880−70Y)/9≦Z (1≦Y≦10)・・・(2a)
(330−15Y)/9≦Z (10≦Y≦19)・・・(3a)
このように領域Zの割合が定められていると、流入側触媒担持領域に担持させた触媒及び流出側触媒担持領域に担持させた触媒によって排ガスを充分に浄化することができる。
また、請求項1に記載のハニカムフィルタでは、領域Yの割合の値Yと領域Zの割合の値Zとが下記式(2b)、(3b)を満たしている。
なお、式(2b)、(3b)は式(2)、(3)のそれぞれ一部である。
Z≦(825−15Y)/9 (1≦Y≦10)・・・(2b)
Z≦(1375−70Y)/9 (10≦Y≦19)・・・(3b)
このように領域Zの割合及び各領域の熱伝導率が定められていると、熱伝導率の高い触媒非担持領域Xの割合が充分大きくなるために、再生処理の際にハニカムフィルタに熱がこもって高温になることを防止することができる。従って、再生処理の際にハニカムフィルタに割れが発生しにくいハニカムフィルタとすることができる。
このように、請求項1に記載のハニカムフィルタでは、流出側触媒担持領域Yの割合、流入側触媒担持領域Zの割合、触媒非担持領域Xの割合が望ましい範囲に制御されている。そのため、請求項1に記載のハニカムフィルタは、排ガスを浄化することができ、再生処理の際に割れが生じにくいハニカムフィルタとすることができる。
請求項2に記載のハニカムフィルタにおいては、上記触媒は白金である。
請求項2に記載のハニカムフィルタでは、上記触媒担持層に担持された白金触媒によって排ガスの浄化を行うことができる。
請求項3に記載のハニカムフィルタにおいて、上記触媒は、ハニカムフィルタの体積1リットルあたり0.5〜5.0g担持されている。
請求項3に記載のハニカムフィルタでは、触媒がハニカムフィルタの体積1リットルあたり0.5g以上担持されているので、排ガス中の有害成分を浄化することができる。
また、触媒の担持量をハニカムフィルタの体積1リットルあたり5.0g以下としているため、高価な触媒の使用量を抑えることができる。
請求項4に記載のハニカムフィルタの主成分は炭化ケイ素である。炭化ケイ素は熱伝導率が高いため、触媒非担持領域にきわめて熱がこもりにくく、請求項4に記載のハニカムフィルタは、再生処理の際により割れにくいハニカムフィルタとすることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明の一実施形態である第一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明のハニカムフィルタの一例を模式的に示す斜視図である。
ハニカムフィルタ100では、多孔質炭化ケイ素からなる、図1(a)、(b)に示すような形状のハニカム焼成体110がシール材層(接着剤層)101を介して複数個結束されてセラミックブロック103を構成し、さらに、このセラミックブロック103の外周にシール材層(コート層)102が形成されている。
本実施形態のハニカムフィルタにおいては、図1(b)に示すように流出側触媒担持領域、流入側触媒担持領域及び触媒非担持領域が設けられており、各触媒担持領域には、γ−アルミナ等からなる触媒担持層が形成され、上記触媒担持層には白金(Pt)触媒がハニカムフィルタの体積1リットルあたり0.5〜5.0g担持されている。
そして、上記流出側触媒担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をY(%)とし、上記流入側触媒担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をZ(%)とし、上記触媒非担持領域の上記長手方向の長さの、上記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をX(%)としたときに、
下記式(1)〜(4)の関係を満たしている。
1≦Y≦19・・・(1)
(880−70Y)/9≦Z≦(825−15Y)/9 (1≦Y≦10)・・・(2)
(330−15Y)/9≦Z≦(1375−70Y)/9 (10≦Y≦19)・・・(3)
X=100−Y−Z・・・(4)
以下、上記式(1)〜(4)が表す範囲についてグラフを用いて説明する。
図3は、流出側触媒担持領域Yの割合を変化させた際の本発明のハニカムフィルタの各領域の範囲を示すグラフである。
(1)式において領域Yの割合の範囲は(1≦Y≦19)と規定されているため、図3には(1≦Y≦19)における各領域の望ましい範囲を示している。また、図3の上部に(2)、(3)で示している両矢印は、各式(2)、(3)が適用される領域Yの割合の範囲を示している。
はじめに、この図3に示す各範囲について説明する。
図3の縦軸には、ガス流入側端面を0%、ガス流出側端面を100%としたときのガス流入側端面からの長さの割合を表している。図3の横軸には、流出側触媒担持領域Yの割合(%)を表している。
すなわち、図3には、本発明のハニカムフィルタにおいて流出側触媒担持領域Yの割合がある値であるときに、縦軸に示すガス流入側端面からある長さの割合に位置する点が領域Y、領域Z、領域Xのいずれに属するかを示している。
例えば、流出側触媒担持領域Yの割合をある値(例えば、αとする)として横軸上に点Aとしてプロットして、点Aから図3中上方に向かって縦軸に平行に線を引いたときに、その線に沿ってどの領域が設けられているかをみることができる。図3中の範囲Zで示す範囲には、必ず流入側触媒担持領域が設けられており、範囲(X+Z)で示す範囲には、流入側触媒担持領域及び/又は触媒非担持領域が設けられており、範囲Xで示す範囲には必ず触媒非担持領域が設けられており、範囲Yで示す範囲には必ず流出側触媒担持領域が設けられている。
ここで、範囲(X+Z)に流入側触媒担持領域及び/又は触媒非担持領域が設けられているということは、本発明のハニカムフィルタでは流入側触媒担持領域と触媒非担持領域との境界がこの範囲内に位置するということである。すなわち、流入側触媒担持領域と触媒非担持領域との境界が範囲(X+Z)の外に位置するハニカムフィルタは、本発明で規定するハニカムフィルタとしての要件を満たしていないということになる。
図3において領域Yの割合がα%であるハニカムフィルタについて、各領域の割合は以下のように定められる。
図3の縦軸が0%の点(図中、点A)から縦軸が100%の点(図中、点E)まで直線を引き、図中の範囲Zと範囲(X+Z)との境界線との交点を点B、図中の範囲(X+Z)と範囲Xとの境界線との交点を点C、図中の範囲Xと範囲Yとの境界線との交点を点Dとする。
すると、(点A−点B)間は必ず流入側触媒担持領域である。
そして、(点B−点C)間のどこかに流入側触媒担持領域と触媒非担持領域との境界があり、(点C−点D)間は必ず触媒非担持領域であり、(点D−点E)間は必ず流出側触媒担持領域である。
そして、仮に流入側触媒担持領域と触媒非担持領域との境界が点Fにあると仮定した場合、流入側触媒担持領域Zの割合は(点A−点F)間の長さで表される割合であり、触媒非担持領域Xの割合は(点F−点D)間の長さで表される割合であり、流出側触媒担持領域Yの割合は(点D−点E)間の長さで表される割合である。
領域Yの割合がα%であるとき、流入側触媒担持領域と触媒非担持領域との境界である点Fは点Bと点Cの間の任意の点をとり得る。そして、点Fが点Cの位置にあるときに流入側触媒担持領域Zの割合は(点A−点C)間の長さで表される割合となり、最大値となる。また、点Fが点Bの位置にあるときに流入側触媒担持領域Zの割合は(点A−点B)間の長さで表される割合となり、最小値となる。
領域Yの割合をαから他の値に変化させたときにも領域Zの割合の最大値と最小値は同じように定められるため、範囲(X+Z)と範囲Xとの境界線は、流入側触媒担持領域Zの割合の最大値を定める線となり、範囲(X+Z)と範囲Zとの境界線は、流入側触媒担持領域Zの割合の最小値を定める線となる。
これらの境界線は、領域Yの割合によってその傾きが異なり、範囲(X+Z)と範囲Xとの境界線は図3中(10、75)で示す点に変曲点を有する。
また、範囲(X+Z)と範囲Zとの境界線は図3中(10、20)で示す点に変曲点を有する。
そして、これらの境界線は、縦軸の値をZとし、横軸の値をYとしたときのZに対するYの関数で表すことができ、その関数を表す式が図3に示すように領域Yの割合の範囲によって、上記変曲点で変化する。
上記式(2)、(3)は、領域Yの割合の範囲に対応した領域Zの割合の最大値、最小値を規定した式であり、不等号の左側の式が、図3において領域Zの割合の最小値を表す境界線(範囲(X+Z)と範囲Zの境界線)の式であり、右側の式が、図3において領域Zの割合の最大値を表す境界線(範囲(X+Z)と範囲Xとの境界線)の式である。
領域Zの割合の最小値は、排ガスを充分に浄化するために最低限必要な流入側触媒担持領域の長さの割合として定まる。
領域Yの割合が式(1)で規定する範囲内(1≦Y≦19)にある場合において排ガスを充分に浄化するためには、流出側触媒担持領域での排ガスの浄化能力のみではその浄化能力が不足するため、流出側触媒担持領域に加えて、排ガスを充分に浄化させるために必要なだけの流入側触媒担持領域が設けられていることが必要である。
排ガスを充分に浄化させるために必要な流入側触媒担持領域Zの割合の最小値は、流入側触媒担持領域Zと流出側触媒担持領域Yとの関係によって異なる。具体的には領域Yの割合が大きい場合には流出側触媒担持領域で多くの排ガスを浄化することができるため、排ガスを浄化するために必要な流入側触媒担持領域Zの割合を小さくすることができる。
以上のことから、領域Zの割合の最小値は殆どの範囲において領域Yの割合の増加に対して減少していくが、領域Zの割合の最小値と領域Yの割合との関係を表す式は領域Yの割合によって異なり、両者の関係を表す式は、領域Yの割合に対応して2通りで表される。
(2)、(3)のいずれの式で示す範囲においても、領域Zの割合がこれらの式で示す最小値未満であると、排ガスを充分に浄化することができない。
領域Zの割合の最大値は、再生処理においてハニカムフィルタに割れが生じることを防止するために最低限必要な触媒非担持領域を設けた際の流入側触媒担持領域の長さの割合として定まる。
まず、領域Yの割合が式(1)で規定する範囲内(1≦Y≦19)にある場合において再生処理の際にハニカムフィルタに割れが生じることを防止するためには、触媒非担持領域Xの割合が所定の値以上であることが必要である。
触媒非担持領域は、触媒担持層が形成されておらず、流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域に比べて熱伝導率が高い領域であるため、再生処理の際に熱がこもりにくく、この領域は高温になりにくい。
そして、本実施形態のハニカムフィルタでは、流出側触媒担持領域に隣接して触媒非担持領域が設けられている。この領域はガス流出側端面からガス流入側端面方向に向かって少しずれた領域であるということができ、上述したようなハニカムフィルタにおいては再生処理の際に高温になりやすい領域であるが、この領域を触媒非担持領域とすることによってこの領域が高温になることを防止することができる。従って、再生処理の際にこの領域に大きな熱応力が加わることがなく、ハニカムフィルタに割れが発生することを防止することができる。
また、領域Yの割合が10%以上と大きい場合には流出側触媒担持領域において多くの熱が発生することとなるため、触媒非担持領域の領域Xの割合を大きめにすることが必要となる。従って、ハニカムフィルタの割れを防止するために最低限必要な触媒非担持領域Xの割合がさらに大きくなる。
流入側触媒担持領域Zの割合はハニカムフィルタの全長の割合(100%)から領域Yの割合と領域Xの割合を除いた割合であるため、領域Yの割合をある値と仮定したときに、領域Zの割合にはハニカムフィルタに割れが生じることを防止するために必要な最大値が存在する。
以上のことから、領域Zの割合の最大値は領域Yの割合の増加に対して減少していくが、領域Zの割合の最大値と領域Yの割合との関係を表す式は領域Yの割合によって異なり、両者の関係を表す式は、領域Yの割合に対応して2通りで表される。
(2)、(3)のいずれの式で示す範囲においても、領域Zの割合がこれらの式で示す最大値を超えると、再生処理の際にハニカムフィルタに割れが生じやすくなる。
(2)式では、(1≦Y≦10)の範囲における望ましい領域Zの割合を規定している。
この範囲では領域Yの割合が比較的小さいため、排ガスを浄化するためには流入側触媒担持領域Zの割合を比較的大きくする必要がある。そして、領域Zの割合の最小値は領域Yの割合の増加に対して減少し、領域Zの割合の最小値は図3中min1で示す直線(Z=(880−70Y)/9)で表される。
領域Zの割合が((880−70Y)/9)未満であると、排ガスを浄化するための触媒が担持されている領域がハニカムフィルタ全体として不足し、排ガスを充分に浄化することができない。
また、(2)式で規定する範囲においては、再生処理の際のハニカムフィルタの割れを防止するために触媒非担持領域Xの割合を定める必要がある。この領域Zの割合の最大値を表す直線は、図3中ではmax1で示す直線(Z=(825−15Y)/9)で表される。
領域Zの割合が((825−15Y)/9)を超えると、再生処理の際にガス流出側端面からガス流入側端面方向に向かって少しずれた領域に熱がこもってしまい、この領域の温度が高くなり過ぎてハニカムフィルタに割れが生じることがある。
(3)式では、10≦Y≦19の範囲における望ましい領域Zの割合を規定している。この範囲では排ガスを浄化するために必要な領域Zの割合の最小値は図3中min2で示す直線(Z=(330−15Y)/9)で表される。
領域Zの割合が((330−15Y)/9)未満であると流入側触媒担持領域の長さが短くなりすぎて、ガス流入側での排ガスの浄化を充分に行うことができず、ハニカムフィルタ全体として排ガスを充分に浄化することができない。
また、再生処理の際のハニカムフィルタの割れを防止するために触媒非担持領域Xの割合を(2)式で得られる値よりもさらに大きくする必要があり、領域Yの割合の増加に対する領域Xの割合の増加の割合をより大きくする必要がある。
従って、領域Zの割合の最大値を表す直線は、領域Yの割合の増加に対してさらに減少する直線となる。この線は図3中ではmax2で示す直線(Z=(1375−70Y)/9)で表される。
また、本実施形態においてハニカムフィルタの触媒非担持領域の熱伝導率は、流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域の熱伝導率に比べて高くなるように設定されている。
なお、ハニカムフィルタの触媒非担持領域の熱伝導率は、上記ハニカムフィルタの流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域の熱伝導率の1.3〜5.0倍とすることが望ましい。
各領域の熱伝導率は、それぞれ図1(b)に示す測定部位31z、31x、31yのセル壁の熱伝導率を測定することによって求められる。
以下、本実施形態のハニカムフィルタの製造方法について説明する。
まず、セラミック原料として平均粒子径の異なる炭化ケイ素粉末と有機バインダとを混合して混合粉末を調製するとともに、液状の可塑剤と潤滑剤と水とを混合して混合液体を調製し、続いて、上記混合粉末と上記混合液体とを湿式混合機を用いて混合することにより、成形体製造用の湿潤混合物を調製する。
続いて、上記湿潤混合物を押出成形機に投入する。
上記湿潤混合物を押出成形機に投入すると、湿潤混合物は押出成形により所定の形状のハニカム成形体となる。
次に、ハニカム成形体の両端を切断装置を用いて切断する切断工程を行い、ハニカム成形体を所定の長さに切断し、切断したハニカム成形体を乾燥機を用いて乾燥する。次いで、ガス流入側端面が開口するセル群のガス流出側の端部、及び、ガス流出側端面が開口するセル群のガス流入側の端部に、封止材となる封止材ペーストを所定量充填し、セルを目封じする。
このような工程を経て、セル封止ハニカム成形体を作製する。
次に、セル封止ハニカム成形体中の有機物を脱脂炉中で加熱する脱脂工程を行い、焼成炉に搬送し、焼成工程を行ってハニカム焼成体を作製する。
そして、得られたハニカム焼成体の側面に、シール材層(接着剤層)となるシール材ペーストを塗布してシール材ペースト層を形成し、このシール材ペースト層の上に、順次他のハニカム焼成体を積層する工程を繰り返して所定数のハニカム焼成体が結束されたハニカム焼成体の集合体を作製する。なお、シール材ペーストとしては、例えば、無機バインダと有機バインダと無機繊維及び/又は無機粒子とからなるものを使用することができる。
次に、このハニカム焼成体の集合体を加熱してシール材ペースト層を乾燥、固化させてシール材層(接着剤層)とする。その後、ダイヤモンドカッターを用いてハニカム焼成体の集合体に切削加工を施してセラミックブロックとし、セラミックブロックの外周面にシール材ペーストを塗布し、シール材ペーストを乾燥固化させてシール材層(コート層)を形成することによりハニカムフィルタとする。
次に、上記ハニカムフィルタの所定の領域にアルミナからなる触媒担持層を形成し、さらに上記触媒担持層に白金触媒を担持させる。具体的には、下記(a)及び(b)の処理を行う。
(a)アルミナ粒子を含むアルミナ溶液中に、ハニカムフィルタをガス流入側端面とする面を下にして、流入側触媒担持領域を形成する所定の領域がアルミナ溶液中に漬かるようにハニカムフィルタを浸漬し、ハニカムフィルタの所定の領域に選択的にアルミナ粒子を付着させる。
続いて、上記ハニカムフィルタをアルミナ溶液から引き上げ、上下反転させてガス流出側端面とする面を下にして、流出側触媒担持領域を形成する所定の領域がアルミナ溶液中に漬かるようにハニカムフィルタを浸漬し、ハニカムフィルタの所定の領域に選択的にアルミナ粒子を付着させる。
その後、ハニカムフィルタを110〜200℃で2時間程度乾燥させ、乾燥後のハニカムフィルタを500〜1000℃で加熱焼成することにより、ハニカムフィルタの所定の領域に触媒担持層を形成する。
(b)次に、白金を含有する金属化合物の溶液中に、ガス流入側端面とする面を下にして、触媒担持層を形成した所定の領域が溶液中に漬かるようにハニカムフィルタを浸漬する。
続いて、上記ハニカムフィルタを金属化合物溶液から引き上げ、上下反転させてガス流出側端面とする面を下にして、触媒担持層を形成した所定の領域が溶液中に漬かるようにハニカムフィルタを浸漬する。
その後、浸積後のハニカムフィルタを乾燥させ、乾燥後のハニカムフィルタを不活性雰囲気下、500〜800℃で加熱焼成することにより触媒担持層に触媒を担持させる。
以下、本実施形態のハニカムフィルタの作用効果について列挙する。
(1)ガス流出側端面から所定の領域(領域Y)に白金触媒が担持された流出側触媒担持領域が設けられており、その領域Yの割合が1%以上であるため、再生処理の際に発生したCOをガス流出側触媒担持領域に担持させた触媒を用いて浄化することができる。
また、ガス流入側端面から所定の領域(領域Z)に白金触媒が担持された流入側触媒担持領域が設けられており、流入側触媒担持領域Zの割合を以下の式(2a)、(3a)で定める値
(880−70Y)/9≦Z (1≦Y≦10)・・・(2a)
(330−15Y)/9≦Z (10≦Y≦19)・・・(3a)
以上としているため、排ガスを充分に浄化することができる。
(2)流出側触媒担持領域Yの割合が19%以下であるため、再生処理の際にハニカムフィルタに大きな熱応力が加わってハニカムフィルタに割れが生じることを防止することができる。
また、流入側触媒担持領域Zの割合を以下の式(2b)、(3b)で定める値
Z≦(825−15Y)/9 (1≦Y≦10)・・・(2b)
Z≦(1375−70Y)/9 (10≦Y≦19)・・・(3b)
以下としているため、充分な割合の触媒非担持領域が設けられている。そして、触媒非担持領域の熱伝導率は流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域に比べて高いため、再生処理の際にハニカムフィルタに熱がこもって高温になることを防止して、ハニカムフィルタに割れが生じることを防止することができる。
(3)白金触媒がハニカムフィルタの体積1リットルあたり0.5g以上担持されているため、排ガス中の有害成分をより充分に浄化することができる。
また、白金触媒の担持量をハニカムフィルタの体積1リットルあたり5.0g以下としているため、高価な触媒の使用量を抑えることができる。
以下、本発明の第一実施形態をより具体的に開示した実施例を示すが、本実施形態はこれら実施例のみに限定されるものではない。
以下に示す実施例及び比較例では、領域Yの割合、領域Zの割合、領域Xの割合を異なる値に設定したハニカムフィルタを製造して、再生処理の際のCOの選択率を測定することによって排ガス浄化性能を評価し、また、再生処理の際のクラック発生の有無を評価した。
(実施例1)
(ハニカム焼成体の作製)
平均粒子径22μmを有する炭化ケイ素の粗粉末52.8重量%と、平均粒子径0.5μmの炭化ケイ素の微粉末22.6重量%とを混合し、得られた混合物に対して、アクリル樹脂2.1重量%、有機バインダ(メチルセルロース)4.6重量%、潤滑剤(日本油脂社製 ユニルーブ)2.8重量%、グリセリン1.3重量%、及び、水13.8重量%を加えて混練して混合組成物(湿潤混合物)を得た後、押出成形及び切断を行い、図1(a)に示した形状と略同様の形状であって、セルの目封じをしていない生のハニカム成形体を作製した。
次いで、マイクロ波乾燥機を用いて上記生のハニカム成形体を乾燥させ、ハニカム成形体の乾燥体とした後、上記生成形体と同様の組成のペーストを所定のセルに充填し、再び乾燥機を用いて乾燥させた。
ハニカム成形体の乾燥体を400℃で脱脂し、常圧のアルゴン雰囲気下2200℃、3時間の条件で焼成を行うことにより、気孔率が45%、平均気孔径が15μm、大きさが34.3mm×34.3mm×150mm、セルの数(セル密度)が300個/inch、セル壁の厚さが0.25mm(10mil)の炭化ケイ素焼結体からなるハニカム焼成体を作製した。
(ハニカムフィルタの製造)
平均繊維長20μmのアルミナファイバ30重量%、平均粒子径0.6μmの炭化ケイ素粒子21重量%、シリカゾル15重量%、カルボキシメチルセルロース5.6重量%、及び、水28.4重量%を含む耐熱性のシール材ペーストを用いてハニカム焼成体を多数接着させ、さらに、120℃で乾燥させ、続いて、ダイヤモンドカッターを用いて切断することにより、シール材層(接着剤層)の厚さ1mmの円柱状のセラミックブロックを作製した。
次に、上記シール材ペーストを用いて、セラミックブロックの外周部に厚さ0.2mmのシール材ペースト層を形成した。そして、このシール材ペースト層を120℃で乾燥して、外周にシール材層(コート層)が形成された直径143.8mm×長さ150mmの円柱状のハニカムフィルタを製造した。
(触媒担持層の形成)
平均粒子径0.8μmのγ−アルミナ粒子を充分量の水と混合して攪拌し、アルミナスラリーを作製した。このアルミナスラリー中にハニカムフィルタをガス流入側端面を下にして、その全長の50%の領域(ガス流入側端面から75mmの領域)まで浸漬し、1分間保持した。
続いて、このハニカムフィルタを上記アルミナスラリーから引き上げ、上下反転させてガス流出側端面とする面を下にして、その全長の10%の領域(ガス流出側端面から15mmの領域)まで上記アルミナスラリーに浸漬し、1分間保持した。
続いて、このハニカムフィルタを110℃で1時間加熱する乾燥工程を行い、さらに700℃で1時間焼成する焼成工程を行って、ハニカムフィルタのガス流入側端面からハニカムフィルタの全長の50%の領域及びガス流出側端面から10%の領域に触媒担持層を形成した。
このとき、触媒担持層の形成量が、ハニカムフィルタのうち触媒担持層が形成されている領域の体積1リットルあたり40gとなるように、アルミナスラリーへの浸漬と乾燥工程、焼成工程を繰り返し行った。
(白金触媒の担持)
ジニトロジアンミン白金硝酸溶液([Pt(NH(NO]HNO、白金濃度4.53重量%)溶液(白金溶液)中に、ハニカムフィルタををガス流入側端面を下にして、その全長の50%の領域まで浸漬し、1分間保持した。
続いて、このハニカムフィルタを上記白金溶液から引き上げ、上下反転させてガス流出側端面とする面を下にして、その全長の10%の領域(ガス流出側端面から15mmの領域)まで上記白金溶液に浸漬し、1分間保持した。
続いて、このハニカムフィルタを110℃で2時間乾燥し、窒素雰囲気中500℃で1時間焼成することによって触媒担持層に白金触媒を担持させた。
触媒の担持量は、触媒担持層20gあたりに白金が1g担持されるように定めており、ハニカムフィルタ1リットルあたりの触媒担持量は1.2gとなる。
以上の工程によって、アルミナからなる触媒担持層が所定の領域に形成され、触媒担持層に白金触媒が担持されたハニカムフィルタを製造した。
(実施例2〜11)
実施例1と同様にして円柱状のハニカムフィルタを製造した。その後触媒担持層を形成する領域及び触媒を担持させる領域を変更して、領域Zの割合、領域Xの割合、領域Yの割合を表1に示す値としたハニカムフィルタを製造した。
なお、触媒担持層の形成工程においては、アルミナスラリーへの浸漬、乾燥、焼成を繰り返す回数を変更して、触媒担持層を形成した。
また、実施例1と同様にして白金触媒を担持させた。
(比較例1〜10)
実施例1と同様にして円柱状のハニカムフィルタを製造した。その後触媒担持層を形成する領域及び触媒を担持させる領域を変更して、領域Zの割合、領域Xの割合、領域Yの割合を表1に示す値としたハニカムフィルタを製造した。
触媒担持層の形成工程においては、アルミナスラリーへの浸漬、乾燥、焼成を繰り返す回数を変更して、触媒担持層を形成した。
また、実施例1と同様にして白金触媒を担持させた。
これらのハニカムフィルタについて、以下のようにして各特性の評価を行った。
(熱伝導率の測定)
各測定部位31z、31x、31yについて、セル壁の熱伝導率をレーザーフラッシュ法によって測定した。
すると、全てのハニカムフィルタにおいて触媒非担持領域のセル壁の熱伝導率が流入側触媒担持領域及び流出側触媒担持領域のセル壁の熱伝導率に比べて高くなっていた。
(CO選択率の測定及びクラックの有無の判定)
図4に示したような選択率測定装置230を用いてCO選択率を測定した。図4は、CO選択率測定装置の説明図である。
このCO選択率測定装置230は、2L(リットル)のコモンレール式ディーゼルエンジン231と、エンジン231からの排ガスを流通する排ガス管232と、排ガス管232に接続されアルミナマット234を巻いたハニカムフィルタ100を固定する金属ケーシング233と、ハニカムフィルタ100を流通した後の排ガスをサンプリングするサンプラー236と、サンプラー236によりサンプリングされた排ガスを希釈する希釈器237と、希釈された排ガスに含まれるCO及びCOの濃度を測定する検知管238とにより構成されている。
次に、測定手順を説明する。エンジン231を回転数が2000min−1、トルクが47Nmとなるように運転し、エンジン231からの排ガスをハニカムフィルタ100に流通させた。そして、PMがハニカムフィルタ1リットルあたり6.0g捕集されるまで運転を行った後、ポストインジェクションによってPMを燃焼させ、ハニカムフィルタの再生処理を行った。
そして、再生処理の際にサンプラー236においてサンプリングされた排ガス中のCO濃度DCOとCO濃度DCO2とを検知管238を用いて測定した。そして、下記計算式を用いてCO選択率を算出した。
CO選択率(%)=[DCO2/(DCO+DCO2)]×100
このCO選択率が高いほど排ガス中のCOが少なく、再生処理の際に発生したCOをCOに浄化する反応が良好に行われていることとなる。各表においては、このCO選択率が75%以上の場合を○で、CO選択率が75%未満の場合を×で示した。
また、この再生処理を行った後のハニカムフィルタについて、クラックの発生の有無を目視によって観察した。各表においてはクラックが生じていなかったものを○で、クラックが生じていたものを×で示した。
各実施例及び比較例で製造したハニカムフィルタにおける領域Zの割合、領域Xの割合、領域Yの割合、請求項1に規定する式(1)〜(3)のうち適用される式(適用式)、並びに、各実施例及び比較例における領域Yの割合を適用式に代入することによって求められる領域Zの割合の最大値及び最小値を表1及び表2に示す。
そして、これらのハニカムフィルタについてCO選択率を測定した結果及びクラックの有無を判定した結果を合わせて表1及び表2に示す。
Figure 0005227617
Figure 0005227617
また、各実施例及び比較例における領域Yの割合の値を横軸に、領域Zの割合の値を縦軸にプロットしたグラフを図5に示す。この図においては各実施例のプロットを●で、各比較例のプロットを×で示しており、図3と同様に式(2)、(3)で示される領域Zの割合の最小値及び最大値を定める直線を示している。
この図5から、各実施例についてプロットした点は式(2)、(3)で示される領域Zの割合の最小値及び最大値を表す直線と重なるか、各直線で囲まれてなる四角形の中にあり、式(2)、(3)のいずれかを満たしていることがわかる。
また、各比較例についてプロットした点は、上記四角形の外にあり、式(2)、(3)を満たしていないことがわかる。
そして、表1から、各実施例においてはCO選択率が高く、COの浄化が充分に行われていることがわかる。また、再生処理の際にクラックが生じていないこともわかる。
表2からは、比較例において領域Zの割合が式(2)、(3)で定める最小値未満であると、選択率が低く、COの浄化が充分に行われていないことがわかる。また、領域Zの割合が式(2)、(3)で定める最大値を超えていると、ハニカムフィルタにクラックが生じていることがわかる。
(第二実施形態)
第一実施形態においてハニカムフィルタは、複数のハニカム焼成体がシール材層(接着剤層)を介して複数個結束された構成を有するが、ハニカムフィルタは、1つのハニカム焼成体から構成されているハニカムフィルタであってもよい。
本明細書中では、前者のようなハニカムフィルタを集合型ハニカムフィルタといい、後者のようなハニカムフィルタを一体型ハニカムフィルタということとする。
このような一体型ハニカムフィルタを製造する場合は、押出成形により成形するハニカム成形体の大きさが、集合型ハニカムフィルタを製造する場合に比べて大きい以外は、集合型ハニカムフィルタを製造する場合と同様の方法を用いて、ハニカム成形体を作製する。その後は第一実施形態の集合型ハニカムフィルタを製造する方法と同様にして一体型ハニカムフィルタを製造することができる。
なお、一体型ハニカムフィルタの主な構成材料としては、耐熱衝撃性に優れたコージェライトやチタン酸アルミニウムを用いることが望ましく、本実施形態においても、第一実施形態の作用効果(1)〜(3)を発揮することができる。
(他の実施形態)
本発明のハニカムフィルタの形状は、図2に示した円柱状に限定されるものではなく、楕円柱状、多角柱状等の任意の柱の形状であればよい。
本発明のハニカムフィルタの気孔率は、30〜70%であることが望ましい。
ハニカムフィルタの強度を維持することが可能であるとともに、排ガスがセル壁を通過する際の抵抗を低く保つことができるからである。
これに対し、気孔率が30%未満であると、セル壁が早期に目詰まりを起こすことがあり、一方、上記気孔率が70%を超えるとハニカムフィルタの強度が低下して容易に破壊されることがある。
なお、上記気孔率は、例えば、水銀圧入法、アルキメデス法、走査型電子顕微鏡(SEM)による測定等、従来公知の方法により測定することができる。
上記ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面におけるセル密度は特に限定されないが、望ましい下限は、31.0個/cm(200個/in)、望ましい上限は、93個/cm(600個/in)、より望ましい下値は、38.8個/cm(250個/in)、より望ましい上限は、77.5個/cm(500個/in)である。
また、上記ハニカムフィルタのセル壁の厚さは、特に限定されるものではないが、0.1〜0.4mmであることが望ましい。
上記ハニカムフィルタの構成材料の主成分は、炭化ケイ素に限定されるわけではなく、他のセラミック原料として、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、金属と窒化物セラミックの複合体、金属と炭化物セラミックの複合体等であってもよい。
また、上述したセラミックに金属ケイ素を配合したケイ素含有セラミック、ケイ素やケイ酸塩化合物で結合されたセラミック等のセラミック原料も構成材料として挙げられる。
上記ハニカムフィルタの構成材料の主成分は、第一実施形態のような集合型ハニカムフィルタでは、炭化ケイ素が特に望ましい。
耐熱性、機械強度、熱伝導率等に優れるからである。
また、炭化ケイ素に金属ケイ素が配合されたもの(ケイ素含有炭化ケイ素)も望ましい。
湿潤混合物における炭化ケイ素粉末の粒子径は特に限定されないが、後の焼成工程を経て作製されたハニカム焼成体の大きさが、ハニカム成形体の大きさに比べて小さくなる場合が少ないものが望ましい。例えば、1.0〜50μmの平均粒子径を有する粉末100重量部と0.1〜1.0μmの平均粒子径を有する粉末5〜65重量部とを組み合わせたものが望ましい。
湿潤混合物における有機バインダは特に限定されず、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール等が挙げられる。このなかでは、メチルセルロースが望ましい。有機バインダの配合量は、通常、セラミック粉末100重量部に対して、1〜10重量部が望ましい。
湿潤混合物を調製する際に使用する可塑剤や潤滑材は、特に限定されず、可塑剤としては、例えば、グリセリン等が挙げられる。また、潤滑剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレン系化合物等が挙げられる。
潤滑剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンモノブチルエーテル、ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル等が挙げられる。
なお、可塑剤、潤滑剤は、場合によっては、湿潤混合物に含まれていなくてもよい。
また、湿潤混合物を調製する際には、分散媒液を使用してもよく、分散媒液としては、例えば、水、ベンゼン等の有機溶媒、メタノール等のアルコール等が挙げられる。
さらに、湿潤混合物中には、成形助剤が添加されていてもよい。
成形助剤としては特に限定されず、例えば、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸、脂肪酸石鹸、ポリアルコール等が挙げられる。
さらに、湿潤混合物には、必要に応じて酸化物系セラミックを成分とする微小中空球体であるバルーンや、球状アクリル粒子、グラファイト等の造孔剤を添加してもよい。
バルーンとしては特に限定されず、例えば、アルミナバルーン、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン(FAバルーン)、ムライトバルーン等が挙げられる。これらのなかでは、アルミナバルーンが望ましい。
また、湿潤混合物中の有機分の含有量は10重量%以下であることが望ましく、水分の含有量は8〜30重量%であることが望ましい。
セルを封止する封止材ペーストとしては特に限定されないが、後工程を経て製造される封止材の気孔率が30〜75%となるものが望ましく、例えば、湿潤混合物と同様のものを用いることができる。
シール材ペーストにおける無機バインダとしては、例えば、シリカゾル、アルミナゾル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機バインダのなかでは、シリカゾルが望ましい。
シール材ペーストにおける有機バインダとしては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。有機バインダのなかでは、カルボキシメチルセルロースが望ましい。
シール材ペーストにおける無機繊維としては、例えば、シリカ−アルミナ、ムライト、アルミナ、シリカ等のセラミックファイバー等を挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機繊維のなかでは、アルミナファイバが望ましい。
シール材ペーストにおける無機粒子としては、例えば、炭化物、窒化物等を挙げることができ、具体的には、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素からなる無機粉末等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機粒子のなかでは、熱伝導性に優れる炭化ケイ素が望ましい。
さらに、シール材ペーストには、必要に応じて酸化物系セラミックを成分とする微小中空球体であるバルーンや、球状アクリル粒子、グラファイト等の造孔剤を添加してもよい。バルーンとしては特に限定されず、例えば、アルミナバルーン、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン(FAバルーン)、ムライトバルーン等が挙げられる。これらのなかでは、アルミナバルーンが望ましい。
上記触媒担持層を形成する材料としては、比表面積が高く触媒を高分散させて担持させることのできる材料であることが望ましく、例えば、アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ等の酸化物セラミックが挙げられる。
これらの材料は、単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
この中でも、250m/g以上の高い比表面積を有するものを選択することが望ましく、γ−アルミナが特に望ましい。
上記アルミナからなる触媒担持層を形成する方法は、第一の実施形態において説明した方法に特に限定されるものではなく、ハニカムフィルタをアルミニウムを含有する金属化合物の溶液、例えば、硝酸アルミニウムの水溶液などに含浸して、ゾル−ゲル法によりセル壁にアルミナ膜を被膜させ、ハニカムフィルタを乾燥、焼成する方法を用いてもよい。
また、触媒担持層はセル壁の表面に形成されていてもよいし、セル壁の内部に形成されていてもよい。
上記触媒担持層の表面に担持させる触媒としては、例えば、白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属が望ましく、このなかでは、白金がより望ましい。また、その他の触媒として、例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、バリウム等のアルカリ土類金属を用いることもできる。これらの触媒は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
(a)は、本発明のハニカムフィルタを構成するハニカム焼成体の一例を模式的に示した斜視図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 本発明のハニカムフィルタの一例を模式的に示す斜視図である。 流出側触媒担持領域Yの割合を変化させた際の本発明のハニカムフィルタの各領域の範囲を示すグラフである。 CO選択率測定装置の説明図である。 各実施例及び比較例における領域Yの割合の値を横軸に、領域Zの割合を縦軸にプロットしたグラフである。
符号の説明
10 触媒担持層
21 ガス流入側端面
22 ガス流出側端面
100 ハニカムフィルタ
110 ハニカム焼成体
111 セル
112 封止材
113 セル壁
G 排ガス












Claims (3)

  1. 多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設され、前記セルのいずれか一方の端部が封止された柱状のハニカム焼成体からなり、一方の端面側から流入したガスが他方の端面側から流出するハニカムフィルタであって、
    前記ハニカムフィルタは、そのガス流出側端面からガス流入側端面に向かって触媒が担持された触媒担持層が形成された流出側触媒担持領域と、
    そのガス流入側端面からガス流出側端面に向かって触媒が担持された触媒担持層が形成された流入側触媒担持領域と、
    前記流出側触媒担持領域及び前記流入側触媒担持領域に挟まれ、触媒担持層が形成されておらず、触媒が担持されていない触媒非担持領域とを備え、
    前記触媒非担持領域の熱伝導率は、前記流出側触媒担持領域及び流入側触媒担持領域の熱伝導率に比べて高く、
    前記流出側触媒担持領域の前記長手方向の長さの、前記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をY(%)とし、
    前記流入側触媒担持領域の前記長手方向の長さの、前記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をZ(%)とし、
    前記触媒非担持領域の前記長手方向の長さの、前記ハニカムフィルタの長手方向の全長に対する割合をX(%)としたときに、
    下記式(1)〜(4)の関係を満たし、
    前記触媒は白金であることを特徴とするハニカムフィルタ。
    1≦Y≦19・・・(1)
    (880−70Y)/9≦Z≦(825−15Y)/9 (1≦Y≦10)・・・(2)
    (330−15Y)/9≦Z≦(1375−70Y)/9 (10≦Y≦19)・・・(3)
    X=100−Y−Z・・・(4)
  2. 前記触媒はハニカムフィルタの体積1リットルあたり0.5〜5.0g担持されている請求項1に記載のハニカムフィルタ。
  3. 前記ハニカムフィルタの主成分が炭化ケイ素である請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
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