JP5227156B2 - 煙感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、火災時に発生する煙を感知し発報する煙感知器に関するものである。
従来から、この種の煙感知器Aとして、図8(a)に示すようにハウジング20内に検知空間を有し、この検知空間に向けて間欠的に光を出力するLED(発光部)5と、LED5からの直接光が入射しない位置に配置され受光した光を電流に変換するフォトダイオード(受光部)PDとを備えたものが知られている(たとえば特許文献1参照)。この煙感知器Aでは、検知空間内に煙が流入すると、LED5からの光が検知空間内の煙で拡散反射されることによりフォトダイオードPDでのLED5からの光の受光量が増加し、フォトダイオードPDから出力される電流量が増加する。
LED5およびフォトダイオードPDは、LED5の前方に配置された投光レンズ23およびフォトダイオードPDの前方に配置された受光レンズ24と共に光学ブロック25を構成する。ハウジング20は、下面に開口部が形成され当該開口部に向けてLED5からの光が出射されるように光学ブロック25を収納したボディ26と、上面開口の有底円筒状であってボディ26の開口部を覆うようにボディ26に結合されるカバー27とを備えている。カバー27の周壁には煙を取り込むための開口窓が形成されており、カバー27内に前記検知空間が形成される。ここでカバー27内には、検知空間への虫の侵入を防止する防虫網28、および検知空間への外乱光の入射を防止するラビリンス21が検知空間を包囲するように配置される。ラビリンス21は、蛍光灯や白熱灯などからの様々な外乱光の入射を防止するとともに、検知空間内に煙がない状態でLED5の光がフォトダイオードPDに入射することを防止するために入り組んだ光路を持つ複雑な構造を採用している。
この種の煙感知器Aにおいては、図8(b)に示すように、ハウジング20内に収納された回路ブロック1に、フォトダイオードPDからの入力電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換回路(IV変換回路)6が設けられている。さらに、電流電圧変換回路6の出力電圧を増幅回路12とフィルタ回路13とを通して判定処理部である発報判定回路14に入力し、前記出力電圧の変化量が所定の火災判定レベルを超えると発報回路15(ブザー等)で発報するように構成されている。なお、回路ブロック1には、各回路に電源供給する電源回路16と、他の発報手段等を連動させる連動回路17と、LED5と直列接続されたトランジスタTr1(図9参照)を含みLED5を周期的にパルス発光させるLED駆動回路18とが設けられている。
ここで用いられる電流電圧変換回路6は、たとえば図9に示すように演算増幅器OP1の反転入力端子と出力端子との間に変換抵抗R1を接続してなる構成を有し、この反転入力端子に入力電流Iinが入力されると、入力電流Iinの変動に応じて電圧値が変動する出力電圧Voutを出力端子Toutに出力するように構成される。図9の例では、非反転入力端子に基準電圧VR1が印加されているので、変換抵抗R1の抵抗値をr1とすれば出力電圧Voutは、Vout=VR1−(Iin×r1)で表される。要するに電流電圧変換回路6は、フォトダイオードPDがLED5からの光を受光していない定常状態での出力電圧Voutを動作点として、入力電流Iinの変動に応じて動作点を基準に出力電圧Voutを変動させることとなる。
また、近年では、設置が簡単であることから、電池を電源とした煙感知器Aの需要が増えている。電池を煙感知器Aの電源とする場合には、煙感知器Aの平均消費電力を抑えて電池の長寿命化を図るため、煙感知器Aを間欠駆動させる必要がある。この場合には、図10(a)に示す電流電圧変換回路6への電源供給も間欠的に行われることとなる。そのため、LED5は図10(b)のように電流電圧変換回路6への電源供給が行われている間にパルス状の光を出力する。ここで、検知空間に煙が流入してフォトダイオードPDがLED5からの光を受光すると、図10(c)に実線で示すように電流電圧変換回路6の出力電圧Voutの変化量ΔVは大きくなり図中の火災判定レベルに達することとなる。一方、検知空間に煙がなければ、図10(c)に破線で示すように出力電圧の変化量ΔVは小さくなり、火災判定レベルに達することはない。
ところで、図9のような電流電圧変換回路6では、図11(a)に示すように演算増幅器OP1のダイナミックレンジが、演算増幅器OP1の電源電圧VDDとグランドGNDとの間に規定されており、上述した出力電圧Voutはこのダイナミックレンジの範囲内で変動する。そのため、入力電流Iinがある大きさ以上になると出力電圧Voutが飽和してしまう。
たとえば上述した煙感知器Aにおいては、ラビリンス21を設けてあるものの、検知空間を外部から完全には遮断することはできないので、フォトダイオードPDに対して僅かながら外乱光が入射することがある。通常、外乱光は時間的変動が小さく、フォトダイオードPDがこの外乱光を受光することによりフォトダイオードPDからは時間的変動の小さい電流(以下、「直流成分」という)が出力されることになる。そして、入力電流Iinに含まれる直流成分がある大きさ以上になると、出力電圧Voutが飽和する可能性がある。
すなわち、入力電流Iinに直流成分が含まれていなければ、図11(a)のように出力電圧Voutの動作点は基準電圧Vsとなるから、入力電流Iinの変動があれば出力電圧Voutもこの変動に追従して変動するが、これに対して、入力電流Iinに直流成分が含まれていると、図11(b)に示すように出力電圧Voutの動作点が低下し、入力電流Iinが増加した場合に出力電圧Voutが途中で飽和してしまう可能性がある。特に、直流成分が大きく、図11(c)のように出力電圧Voutの動作点がグランドGND付近にまで低下している場合には、入力電流Iinの変動によらず出力電圧Voutが飽和状態にあり、入力電流Iinの増加を出力電圧Voutが追従することはない。
たとえば変換抵抗R1の抵抗値r1を1MΩ、基準電圧Vsを1Vとすると、入力電流Iinが1μAで変換抵抗R1の両端間の電圧降下は1Vとなり、その結果、電流電圧変換回路6の出力電圧Voutが0Vとなって飽和する。この状態では、フォトダイオードPDがLED5からの光を受光して電流電圧変換回路6にパルス状の入力電流Iinが入力されても、電流電圧変換回路6の出力電圧Voutは飽和しているからこれ以上変動することはなく、出力電圧Voutの変化量ΔVが火災判定レベルに達することなく失報となる可能性がある。
ただし、上述した煙感知器Aではラビリンス21により検知空間への外乱光の入射が防止されているので、一般的に、出力電圧Voutが飽和するほど大きな直流成分が入力電流Iinに含まれることはない。
特許第2783945号公報(第1−2頁)
ところで、上述した煙感知器Aにおいては、検知空間への外乱光の入射を防止するラビリンス21の構造が複雑であり、ラビリンス21の製造にかかるコストが煙感知器A全体の低コスト化の妨げとなっているので、ラビリンス21の構造を極力簡素化、あるいはラビリンス21自体を省略することで、煙感知器Aの低コスト化を図ることが要望されている。しかし、ラビリンス21を簡素化あるいは省略すると、フォトダイオードPDで受光される外乱光が強くなり、入力電流Iinに含まれる直流成分が大きくなって出力電圧Voutが飽和してしまうことがある。特に、上述のように電池を煙感知器Aの電源とする場合には、演算増幅器OP1の電源電圧が低く演算増幅器OP1のダイナミックレンジが比較的狭いため、出力電圧Voutが飽和しやすくなる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、受光部に外乱光が入射することで発生する直流成分の影響により電流電圧変換回路の出力電圧が飽和することを防止し、受光部への外乱光の入射を防止する手段を簡素化あるいは省略することができる煙感知器を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、点灯期間と消灯期間とを交互に繰り返すことで検知空間に向けて間欠的に光を出力する発光部と、発光部からの直接光は入射せず検知空間内に流入した煙により拡散反射された発光部からの光が入射する位置に配置され、受光した光を一方向に流れる電流に変換する受光部と、反転入力端子と出力端子との間に変換抵抗が接続され非反転入力端子に基準電圧が印加された演算増幅器を具備し、受光部から演算増幅器の反転入力端子に入力される入力電流に応じた出力電圧を演算増幅器の出力端子に出力する電流電圧変換回路と、前記出力電圧に基づいて検知空間内の煙の有無を判定する判定処理部とを備え、電流電圧変換回路が、発光部の消灯期間における出力電圧について発光部の点灯期間に出力電圧を飽和させないための正常範囲が予め決められており、発光部の間欠駆動中において発光部の消灯期間毎に、出力電圧が前記正常範囲内になければ出力電圧が正常範囲内に収まるように前記基準電圧の大きさを補正する電圧補正手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、電圧補正手段は、発光部の消灯期間において出力電圧が既定の正常範囲内になければ、出力電圧が正常範囲内に収まるように基準電圧の大きさを補正するので、受光部からの入力電流に直流成分が含まれていても出力電圧の飽和を防止することができる。すなわち、受光部で受光される外乱光が強く入力電流に含まれる直流成分が比較的大きければ、受光部の消灯期間に前記直流成分の影響で変化した出力電圧が正常範囲を外れることがあるが、この場合、電圧補正手段にて基準電圧が補正されることにより出力電圧が正常範囲内に戻されるので、発光部の点灯期間に出力電圧が飽和することは防止される。その結果、受光部への外乱光の入射を防止する手段を簡素化あるいは省略することが可能になる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記受光部が、前記演算増幅器の反転入力端子に正の前記入力電流を出力し、前記電圧補正手段が、前記発光部の消灯期間において前記出力電圧が所定の閾値を下回る場合に前記正常範囲内にないと判断して、前記基準電圧を上げることを特徴とする。
この構成によれば、受光部からの入力電流に比較的大きな直流成分が含まれ発光部の消灯期間に出力電圧が所定の閾値を下回ることがあっても、電圧補正手段が基準電圧を上げることにより前記出力電圧が上昇するから、発光部の点灯期間に入力電流の絶対値が大きくなることで出力電圧が飽和することは防止される。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記受光部が、前記演算増幅器の反転入力端子に負の前記入力電流を出力し、前記電圧補正手段が、前記発光部の消灯期間において前記出力電圧が所定の閾値を上回る場合に前記正常範囲内にないと判断して、前記基準電圧を下げることを特徴とする。
この構成によれば、受光部からの入力電流に比較的大きな直流成分が含まれ発光部の消灯期間に出力電圧が所定の閾値を上回ることがあっても、電圧補正手段が基準電圧を下げることにより前記出力電圧が低下するから、発光部の点灯期間に入力電流の絶対値が大きくなることで出力電圧が飽和することは防止される。
本発明は、発光部の消灯期間において出力電圧が既定の正常範囲内になければ、出力電圧が正常範囲内に収まるように基準電圧の大きさを補正するので、受光部からの入力電流に直流成分が含まれていても発光部の点灯期間に出力電圧が飽和することを防止できる。その結果、受光部への外乱光の入射を防止する手段を簡素化あるいは省略することが可能になるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態の煙感知器Aは、図8に示した従来構成と同様にハウジング20内に検知空間を有し、点灯期間と消灯期間とを交互に繰り返すことで検知空間に向けて間欠的に光を出力する発光部と、発光部からの直接光が入射しない位置に配置され受光した光を一方向に流れる電流に変換する受光部と、受光部からの入力電流に基づいて検知空間内の煙を検知する回路ブロック1とを備えている。この煙感知器Aでは、検知空間内に煙が流入すると、発光部からの光が検知空間内の煙で拡散反射されることにより受光部での発光部からの光の受光量が増加し、受光部から出力される電流量が増加する。ここで例示する煙感知器Aは電池を電源としており、平均消費電力を抑えて電池の長寿命化を図るために間欠駆動する。
本実施形態の回路ブロック1は、図2に示すように、受光部としてのフォトダイオードPDから入力される入力電流Iinを当該入力電流Iinの変動に応じて電圧値が変動する出力電圧に変換して出力するセンサ出力処理部2と、センサ出力処理部2の後段に設けられ前記出力電圧に基づいて検知空間内の煙の有無を判定する判定処理部としての発報判定回路3と、火災発生を報知する発報回路(ブザー等)4とを備えている。すなわち、検知空間内の煙濃度が高くなれば、発光部としてのLED5がパルス状の光を出力することによる出力電圧の変動量が大きくなるので、発報判定回路3では当該変動量を所定の閾値と比較し、前記変動量が閾値を超えると検知空間内に煙有り(火災と判断できる煙濃度に達している)と判定し、発報回路4から火災発生を報知する。
センサ出力処理部2は、図1に示すように、入力端子Tinから入力される入力電流Iinを出力電圧Voutに変換して出力する電流電圧変換回路6と、電流電圧変換回路6の出力に接続されたハイパスフィルタ7と、ハイパスフィルタ7を通過した前記出力電圧Voutを増幅する電圧増幅回路8とを有する。しかして、電流電圧変換回路6の出力電圧Voutは、ハイパスフィルタ7および電圧増幅回路8を通して後段の発報判定回路3に出力されることとなる。
電流電圧変換回路6は、入力端子Tinとなる演算増幅器OP1の反転入力端子と出力端子との間に変換抵抗R1が接続され、演算増幅器OP1の非反転入力端子に基準電圧VR1が印加された構成を有する。電流電圧変換回路6の入力端子Tinには、受光部としてのフォトダイオードPDが接続されており、フォトダイオードPDから入力電流Iinが入力される。ここで、フォトダイオードPDは入力端子Iinに対して正の入力電流Iinを出力し、入力電流Iinは入力端子Tinから電流電圧変換回路6に流れ込む向きで流れるものとする。この構成では、変換抵抗R1の抵抗値をr1とすれば、出力電圧Voutは、Vout=VR1−(Iin×r1)で表される。要するに、電流電圧変換回路6は、フォトダイオードPDがLED5からの光を受光していない定常状態での出力電圧Voutの瞬時値を動作点として、入力電流Iinの変動に応じて動作点を基準に出力電圧Voutを変動させることとなる。このとき、出力電圧Voutの瞬時値は、入力電流Iinの変動量に応じて変動する。
さらに、本実施形態の電流電圧変換回路6は、変換抵抗R1に並列接続されたコンデンサC1を有しローパスフィルタとしても機能しており、所定のカットオフ周波数fc0以下の入力電流Iinを通すように変換抵抗R1とコンデンサC1との回路定数が設定される。このカットオフ周波数fc0は、変換抵抗R1の抵抗値r1とコンデンサC1の定数c1とを用いてfc0=1/(2π×r1×c1)で表され、少なくともフォトダイオードPDがLED5からの光を受光したときに生じるパルス状の入力電流Iinを通すように設定される。
また、電流電圧変換回路6は上記構成により積分回路としても機能するため、その出力は、入力電流Iinが変動すると所定の時間遅れをもって変動するように、入力電流Iinの変化時点から時間経過に伴って電圧値を変化させることとなる。
ハイパスフィルタ7は、演算増幅器OP1の出力端子に接続されたコンデンサC2と抵抗R2との直列回路からなり、当該直列回路における演算増幅器OP1との反対側の端部(抵抗R2の一端部)が基準電圧VR2に接続されている。ハイパスフィルタ7の出力は、コンデンサC2と抵抗R2との接続点から取り出される。ハイパスフィルタ7のカットオフ周波数fc1は、抵抗R2の抵抗値r2とコンデンサC2の定数c2とを用いてfc1=1/(2π×r2×c2)で表され、少なくともフォトダイオードPDがLED5からの光を受光したときに生じるパルス状の出力電圧Voutを通すように設定される。
電圧増幅回路8は、ハイパスフィルタ7の出力端(コンデンサC2と抵抗R2との接続点)に演算増幅器OP2の非反転入力端子を接続し、この演算増幅器OP2の反転入力端子に抵抗R3を介して基準電圧VR2を加えるとともに、反転入力端子と出力端子との間に抵抗R4を接続して構成される。電圧増幅回路8で増幅された出力電圧Voutは後段の発報判定回路3に出力される。
ところで、本実施形態ではLED5を間欠駆動中において、LED5の消灯期間に出力電圧Voutが既定の正常範囲内になければ、出力電圧Voutが正常範囲内に収まるように、演算増幅器OP1の非反転入力端子に印加する基準電圧VR1の大きさを補正する電圧補正手段を電流電圧変換回路6に有している。前記正常範囲は、LED5の点灯期間にLED5からの光をフォトダイオードPDが受光することがあっても出力電圧Voutを飽和させないような範囲に決められている。
電圧補正手段は、演算増幅器OP1の出力端子にスイッチSW1を介して反転入力端子が接続された演算増幅器OP3と、演算増幅器OP3の出力端子に接続された制御部9とを具備している。そして、スイッチSW1がオンの間に、演算増幅器OP3が非反転入力端子に印加された閾値(直流電圧Vccを抵抗R5,R6,R7で分圧した電圧)と、演算増幅器OP1の出力端子に生じる出力電圧Voutとを比較し、当該比較結果に応じて制御部9が基準電圧VR1の大きさを補正する。
つまり、電圧補正手段は、出力電圧Voutが上述の閾値以上であれば正常範囲内にあるものと判断し、一方、閾値を下回る場合に出力電圧Voutが正常範囲内にないと判断して基準電圧VR1の大きさを補正する。ここで、前記閾値は、フォトダイオードPDがLED5からの光を受けることによる入力電流Iinの変化に起因した出力電圧Voutの変化分よりも大きな値に設定されている。そのため、LED5の消灯期間に出力電圧Voutが正常範囲(閾値以上の範囲)内にあれば、LED5の点灯期間にLED5からの光をフォトダイオードPDが受光することがあっても出力電圧Voutが飽和することはない。なお、閾値と比較するのはLED5の消灯期間における出力電圧Voutであるから、スイッチSW1はLED5の消灯期間において所定のオン時間だけオンされるものとする。
以下、基準電圧VR1を可変制御(補正)するための具体例について図3を参照して説明する。
すなわち、図3ではMOSFETからなるトランジスタ素子Q1と複数(ここでは5つ)の抵抗R11〜R15とで形成される直列回路の両端間に直流電圧Vccを印加し、トランジスタ素子Q1および抵抗R15の接続点P5と回路グランドとの間に発生する電圧を基準電圧VR1として取り出すものとする。さらに、参照電圧Vsを出力する電源回路10と、当該参照電圧Vsが非反転入力端子に印加された演算増幅器OP4とが設けられており、演算増幅器OP4の出力端子はトランジスタ素子Q1の制御端子(ゲート端子)に接続される。
ここで、演算増幅器OP4の反転入力端子は、抵抗R11,R12の接続点P1と、抵抗R12,R13の接続点P2と、抵抗R13,R14の接続点P3と、抵抗R14,R15の接続点P4とのそれぞれに対し、スイッチSW11〜SW14のいずれかを介して接続されている。そのため、スイッチSW11〜SW14のいずれかを択一的にオンすることにより、前記接続点P1〜P4のいずれかを演算増幅器OP4の反転入力端子に接続することができる。
上記構成によれば、トランジスタ素子Q1と抵抗R11〜R15とスイッチSW11〜SW14とで演算増幅器OP4の出力端子−反転入力端子間にフィードバックがかかることとなり、演算増幅器OP4の反転入力端子に入力される電圧Vxはイマジナリショートによって参照電圧Vsと略一致する。したがって、各抵抗R11〜R15の抵抗値をそれぞれr11〜r15とすると、たとえばスイッチSW12をオンして抵抗R12,R13の接続点P2を反転入力端子に接続した場合、接続点P5にはVR1=Vs×(r11+r12+r13+r14+r15)/(r11+r12)で表される基準電圧VR1が出力される。要するに、スイッチSW11〜SW14をオンオフ制御し、演算増幅器OP4の反転入力端子に接続される接続点Pを切り替えることによって、基準電圧VR1の大きさが可変制御されることとなる。
本実施形態では、スイッチSW11〜SW14のオンオフ制御を制御部9にて行うことにより、基準電圧VR1を可変制御する。なお、演算増幅器OP4の反転入力端子は、演算増幅器OP5からなるバッファ回路にも接続されており、当該バッファ回路の出力が基準電圧VR2として電圧増幅回路8で用いられる。
次に、以上説明した構成の煙感知器Aの動作について、図4のタイムチャートを参照して説明する。図4では、フォトダイオードPDに対して外乱光が入射することにより、直流成分を含んだ入力電流Iinが入力端子Tinに入力されている場合を例示する。
回路ブロック1に電源が投入されると、電流電圧変換回路6の出力電圧Voutは、基準電圧VR1まで立ち上がるが、直流成分を含む入力電流Iinが入力されることで、Vout=VR1−(Iin×r1)で表される値まで低下する。ここでは、出力電圧Voutの動作点(フォトダイオードPDがLED5からの光を受光していない定常状態での瞬時値)が閾値Vth1を下回り、正常範囲を逸脱するものとする。
その後、LED5の点灯期間前に、スイッチSW1がオンし、出力電圧Voutと閾値Vth1とが比較される。図4の例では、出力電圧Voutの動作点が閾値Vth1を下回っているため、出力電圧Voutが正常範囲内にないと判断される。そこで、電圧補正手段は、出力電圧Vout(=VR1−(Iin×r1))が正常範囲(閾値Vth1以上の範囲)内に収まるように、基準電圧VR1を高くする補正を行う。これにより、出力電圧Voutは閾値Vth1以上にまで上昇し、正常範囲に収まることとなる。
その結果、LED5の点灯期間に、LED5からの光がフォトダイオードPDで受光されて入力電流Iinが変動しても、出力電圧Voutは、演算増幅器OP1のダイナミックレンジ(電源電圧VDDとグランドGNDとの間)に収まることとなり、飽和することはない。
発報判定回路3では、このとき(つまり、LED5の点灯期間)の出力電圧Voutの変化量に基づいて検知空間内の煙の有無を判定する。出力電圧Voutの変化量は、LED5の消灯期間に設定されている第1のサンプリングタイミングで取得される出力電圧Voutの瞬時値と、LED5の点灯期間に設定されている第2のサンプリングタイミングで取得される出力電圧Voutの瞬時値との差をとることで求められる。
以上説明した構成によれば、LED5の消灯期間に出力電圧Voutが正常範囲内になければ、出力電圧Voutが正常範囲に収まるように電圧補正手段によって基準電圧VR1が補正されるので、LED5の点灯期間においても出力電圧Voutが飽和することを防止できる。したがって、フォトダイオードPDに入射する外乱光の強度が比較的大きく、大きな直流成分を含んだ入力電流Iinが入力された場合でも、当該外乱光の影響を受けて失報を生じることを防止できるという効果がある。その結果、フォトダイオードPDへの外乱光の入射を防止する手段(図8(a)のラビリンス21)を簡素化し、図5に示すように煙感知器Aの薄型化等を図ることが可能となる。図5の煙感知器Aは、ハウジング20の前方(ハウジング20を天井に取り付けた場合の下方)を検知空間として、フォトダイオードPDがこの検知空間に流入する煙で拡散したLED5からの光を受光することで煙を感知する。
(実施形態2)
本実施形態の煙感知器Aは、フォトダイオードPDが光を受光したときにセンサ出力処理部2の入力端子Tinに対して、負の入力電流Tinが入力される構成とした点が実施形態1の煙感知器Aと相違する。
すなわち、本実施形態では、図6に示すようにセンサ出力処理部2の入力端子(つまり、演算増幅器OP1の反転入力端子)Tinと回路グランドとの間にフォトダイオードPDが挿入され、フォトダイオードPDに電流が流れると、当該電流が入力電流Iinとしてセンサ出力処理部2の入力端子Tinから流れ出すように構成される。この構成では、変換抵抗R1の抵抗値をr1とすれば、出力電圧Voutは、Vout=VR1+(Iin×r1)で表される。
また、ここでは、電圧補正手段はLED5の消灯期間における出力電圧Voutが所定の閾値以下であれば正常範囲内にあるものと判断し、一方、閾値を上回る場合に出力電圧Voutが正常範囲内にないと判断して基準電圧VR1の大きさを補正する。ここで、前記閾値は、フォトダイオードPDがLED5からの光を受けることによる入力電流Iinの変化に起因した出力電圧Voutの変化分を、演算増幅器OP1の電源電圧VDD(図7参照)から差し引いた値よりも小さな値に設定されている。そのため、LED5の消灯期間に出力電圧Voutが正常範囲(閾値以下の範囲)内にあれば、LED5の点灯期間にLED5からの光をフォトダイオードPDが受光することがあっても出力電圧Voutが飽和することはない。
以下、本実施形態の煙感知器Aの動作について、図7のタイムチャートを参照して説明する。図7では、フォトダイオードPDに対して外乱光が入射することにより、直流成分を含んだ入力電流Iinが入力端子Tinに入力されている場合を例示する。
回路ブロック1に電源が投入されると、電流電圧変換回路6の出力電圧Voutは、基準電圧VR1まで立ち上がり、さらに、直流成分を含む入力電流Iinが入力されることで、Vout=VR1+(Iin×r1)で表される値まで上昇する。ここでは、出力電圧Voutの動作点(フォトダイオードPDがLED5からの光を受光していない定常状態での瞬時値)が閾値Vth2を上回り、正常範囲を逸脱するものとする。
その後、LED5の点灯期間前に、スイッチSW1がオンし、出力電圧Voutと閾値Vth2とが比較される。図7の例では、出力電圧Voutの動作点が閾値Vth2を上回っているため、出力電圧Voutが正常範囲内にないと判断される。そこで、電圧補正手段は、出力電圧Vout(=VR1+(Iin×r1))が正常範囲(閾値Vth2以下の範囲)内に収まるように、基準電圧VR1を低くする補正を行う。これにより、出力電圧Voutは閾値Vth2以下にまで低下し、正常範囲に収まることとなる。
その結果、LED5の点灯期間に、LED5からの光がフォトダイオードPDで受光されて入力電流Iinが変動しても、出力電圧Voutは、演算増幅器OP1のダイナミックレンジ(電源電圧VDDとグランドGNDとの間)に収まることとなり、飽和することはない。
以上説明した構成によれば、実施形態1の構成と同様に、フォトダイオードPDに入射する外乱光の強度が比較的大きく、大きな直流成分を含んだ入力電流Iinが入力された場合でも、当該外乱光の影響を受けて失報を生じることを防止できるという効果がある。
なお、本実施形態では、受光部としてフォトダイオードPDを例示したが、この例に限るものではなく、たとえばCdSやサーミスタなどの素子を受光部に用いることもできる。すなわち、本実施形態の煙感知器Aは、電流電圧変換回路6を受光部に電流を供給する電流供給源として用いるものであるから、フォトダイオードPDのように自ら光起電力を生じる素子だけでなく、CdSやサーミスタのように自ら光起電力を生じない受動素子からなる受光部にも対応可能である。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1の要部を示す概略回路図である。 同上の構成を示す概略ブロック図である。 同上の要部を示す概略回路図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 同上の煙感知器を示す斜視図である。 本発明の実施形態2の構成を示す概略ブロック図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 従来の煙感知器を示し、(a)は概略構成図、(b)は回路ブロックのブロックである。 同上の電流電圧変換回路を示す概略回路図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 同上の出力電圧を示す説明図である。
符号の説明
3 発報判定回路(判定処理部)
5 LED(発光部)
6 電流電圧変換回路
A 煙感知器
Iin 入力電流
OP1 演算増幅器
PD フォトダイオード(受光部)
R1 変換抵抗
Vout 出力電圧
VR1 基準電圧
Vth1,Vth2 閾値

Claims (3)

  1. 点灯期間と消灯期間とを交互に繰り返すことで検知空間に向けて間欠的に光を出力する発光部と、発光部からの直接光は入射せず検知空間内に流入した煙により拡散反射された発光部からの光が入射する位置に配置され、受光した光を一方向に流れる電流に変換する受光部と、反転入力端子と出力端子との間に変換抵抗が接続され非反転入力端子に基準電圧が印加された演算増幅器を具備し、受光部から演算増幅器の反転入力端子に入力される入力電流に応じた出力電圧を演算増幅器の出力端子に出力する電流電圧変換回路と、前記出力電圧に基づいて検知空間内の煙の有無を判定する判定処理部とを備え、電流電圧変換回路は、発光部の消灯期間における出力電圧について発光部の点灯期間に出力電圧を飽和させないための正常範囲が予め決められており、発光部の間欠駆動中において発光部の消灯期間毎に、出力電圧が前記正常範囲内になければ出力電圧が正常範囲内に収まるように前記基準電圧の大きさを補正する電圧補正手段を有することを特徴とする煙感知器。
  2. 前記受光部は、前記演算増幅器の反転入力端子に正の前記入力電流を出力し、前記電圧補正手段は、前記発光部の消灯期間において前記出力電圧が所定の閾値を下回る場合に前記正常範囲内にないと判断して、前記基準電圧を上げることを特徴とする請求項1記載の煙感知器。
  3. 前記受光部は、前記演算増幅器の反転入力端子に負の前記入力電流を出力し、前記電圧補正手段は、前記発光部の消灯期間において前記出力電圧が所定の閾値を上回る場合に前記正常範囲内にないと判断して、前記基準電圧を下げることを特徴とする請求項1記載の煙感知器。
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